JP2016025671A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源に由来する高調波電流とともに、モータの回転に由来する高調波電流を低減する。【解決手段】モータ24の回転周波数の指令値たる周波数指令fm*を用い、交流電源1から得られる電圧の周期たる電源周期Tsの第1整数A倍の制御周期Tc(=A・Ts)で、駆動系2を周期的に制御する。周波数指令fm*は、回転周波数fmに対する高調波の次数hと制御周期Tsとの積の逆数(1/(A・Ts・h))の第2整数n倍として生成される。【選択図】図1

Description

この発明は、モータを駆動する際の、電源周波数に起因する高調波電流を抑制しつつ、モータの回転に起因する高調波電流をも抑制する技術に関する。
(A)特許文献1、2において紹介されるように、電力変換装置では、電源に流れる高調波電流が、電源電圧の周期に基づいた周期性を持つことに着目して、電流制御が行われている。
例えば、特許文献1では、高調波電流を抑制する装置としてアクティブフィルタを採用する。そしてアクティブフィルタは負荷入力Ifに応じて補償出力Iaを流し、系統電源側に流れる電源電流Isにおいて高調波を抑制する。補償出力Iaの指令値と実際の補償出力との誤差量を電源位相毎に記憶する誤差量の積分手段が設けられる。この積分手段の演算結果が補償出力Iaを制御する。
また、特許文献2に示す電力変換装置では、高調波電流の対策として、交流電源側からの入力電流を正弦波に近づけるようにインバータ制御を行う。
(B)空気調和機の電動圧縮機などに用いるモータでは、トルクリプルやコギングトルクが発生する。
トルクリプルは、モータに供給される電流による磁束と、モータが備える磁石による磁束との相互作用(及びモータが備えるロータの突極性)に起因して発生する。例えば当該モータが三相モータであるとき、トルクリプルの周波数は、モータに供給される三相電流の基本波成分の6m倍(mは正整数)と、モータの極対数との積になる。
コギングトルクはロータの位置に依存した、ステータとロータの静的な磁気吸引力の差から発生する。コギングトルクの周波数は、モータの磁極数とスロット数との最小公倍数に、モータの回転周波数を乗算することで算出される。
(C)電力変換装置として、その内部にエネルギー貯蔵要素を持たない、いわゆるコンデンサレスインバータと称されるものがある(例えば特許文献3)。これは電源から入力される交流電圧を整流して直流電圧を得るものの、当該直流電圧を平滑しない。そして直流電圧の脈動を前提として制御を行い、電解コンデンサ等の大きな部品の省略を可能とする。
特開2001−186752号公報 特開2012−151963号公報 特開2002−354826号公報
上記(C)で述べたコンデンサレスインバータでは、平滑回路が設けられていないので、上記(B)で述べたトルクリプルに起因する高調波電流が電源系統に流入する。よって電源高調波規制を満たすことができない。
特許文献1では、電源高調波を発生させる負荷として、コンデンサレスインバータを想定していない。モータを駆動した際に発生する高調波電流は電源周期と一致せず、当該高調波電流が電源系統へ流入することを抑制できない。
特許文献2においても、コギングトルクのようにモータ回転数に起因する高調波電流を抑制する事はできない。
そこでこの発明は、モータの回転周波数を電源周波数に基づいた値に設定する事で、電源に由来する高調波電流とともに、モータの回転に由来する高調波電流を低減することを目的とする。
この発明にかかる制御装置(3〜8;51〜59)は、交流電源(1,1b)から得た第1の交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路(21)と、前記直流電圧を第2の交流電圧に変換するインバータ(23)と、前記第2の交流電圧で駆動されるモータ(24)とを備える駆動系(2)に対し、前記モータの回転周波数(fm)の指令値たる周波数指令(fm*)を用い、前記第1の交流電圧の周期たる電源周期(Ts)の第1整数(A)倍の制御周期(Tc=A・Ts)で周期的に制御する装置である。
そしてその第1の態様は、前記周波数指令(fm*)を、前記回転周波数に対する高調波の次数(h)と前記制御周期との積の逆数(1/(A・Ts・h))の第2整数(n)倍として生成する周波数指令生成部(301;52)を備える。
この発明にかかる制御装置(3〜8)の第2の態様は、その第1の態様であって、前記交流電源に対して前記駆動系と並列に接続されるアクティブフィルタ(6)を更に備える。そして前記アクティブフィルタへ流す電流(id,iq)が、前記電源周期の逆数たる電源周波数(fs^,fs0)に基づいて制御される。
この発明にかかる制御装置の第3の態様は、その第2の態様であって、前記アクティブフィルタ(6)で、前記電源周波数の実測値(fs^)が求められ、当該実測値が前記周波数指令生成部において前記電源周波数として採用される。
この発明にかかる制御装置の第4の態様(51〜59)は、その第1の態様であって、前記駆動系に流れる電流(idc)が、前記電源周期の逆数たる電源周波数(fs^,fs0)に基づいて制御される。
この発明にかかる制御装置の第5の態様は、その第4の態様であって、前記駆動系(2)で、前記電源周波数の実測値(fs^)が求められ、当該実測値が前記周波数指令生成部において前記電源周波数として採用される。
この発明にかかる制御装置の第6の態様は、その第2〜5の態様のいずれかであって、前記電流(id,iq;idc)の、その指令値(id*,iq*;idc*)に対する第1偏差(Δid,Δiq;Δidc)、または前記第1偏差に対して少なくとも比例積分制御を行った結果に、繰り返し周期(Tr)での繰り返し演算を行って出力する演算部(71d、71q;553)を更に備える。前記繰り返し周期は前記制御周期(Tc)の第3整数(J)倍であり、前記演算部の出力に基づいて前記電流が制御される。
この発明にかかる制御装置の第7の態様は、その第1〜5の態様のいずれかであって、前記第1整数(A)は、前記モータ(24)の極対数(p)と、前記電源周期(Ts)の逆数たる電源周波数(fs0:fs^)との積を、前記次数(h)で除した値を整数に切り上げた値である。
この発明にかかる制御装置の第8の態様は、その第1〜7の態様のいずれかであって、前記周波数指令生成部(301;52)には前記周波数指令(fm*)の基礎となる周波数原指令(fn*)が入力される。そして前記第2整数(n)は、前記周波数原指令と前記第1整数と前記次数(h)との積を前記電源周期の逆数たる電源周波数(fs0:fs^)で除した値に最も近い整数である。
この発明にかかる制御装置の第9の態様は、その第2〜8の態様のいずれかであって、前記周波数指令(fm*)を調整周波数(Δf)で修正して周波数修正指令(fm**)を生成する指令値修正部(303)と、前記電流(id,iq;idc)の脈動分(idm)の前記指令値(id*,iq*;idc*)に対する第2偏差(Δidm)を求める偏差取得部(304,305)と、前記第2偏差に基づいて前記調整周波数を得る調整周波数生成部(306)とを更に備える。
この発明にかかる制御装置の第1の態様によれば、回転周波数に対する高調波の周期の第2整数倍が制御周期と一致するので、第1の交流電圧を供給する電源に由来する高調波の低減が、モータの回転に由来する高調波の低減につながる。
この発明にかかる制御装置の第2の態様によれば、アクティブフィルタに補償電流を流すことができ、電源およびモータの回転に由来する高調波を低減できる。
この発明にかかる制御装置の第3の態様によれば、高調波電流の補償を精度良く行うことができる。
この発明にかかる制御装置の第4の態様によれば、駆動系に流す電流を制御することにより、電源およびモータの回転に由来する高調波を低減できる。
この発明にかかる制御装置の第5の態様によれば、高調波電流の補償を精度良く行うことができる。
この発明にかかる制御装置の第6の態様によれば、繰り返し制御における周期が制御周期の整数倍であるので、第1の交流電圧を供給する電源およびモータの回転に由来する高調波を繰り返し制御によって抑制できる。
この発明にかかる制御装置の第7の態様によれば、演算部において繰り返し制御等に必要な記憶容量を抑制できる。
この発明にかかる制御装置の第8の態様によれば、周波数原指令に近い周波数指令を生成できる。
この発明にかかる制御装置の第9の態様によれば、電源電流において、モータの回転に由来する高調波電流が最小となるように周波数指令が調整されるので、当該高調波の周期(1/(h・fm))に対する制御周期(Tc)の比が第2整数(n)からのずれによる制御の誤差を低減する。
この発明を実施するための第1の実施の形態を示すブロック図である。 この発明を実施するための第1の実施の形態を示すブロック図である。 比例積分微分制御器及び繰返し制御器の構成を示すブロック図である。 比例積分微分制御器及び繰返し制御器の構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる技術における諸量の波形を示すグラフである。 比較技術における諸量の波形を示すグラフである。 この発明を実施するための第2の実施の形態を示すブロック図である。 第1の実施の形態の変形を示すブロック図である。
第1の実施の形態.
図1及び図2はこの発明を実施するための第1の実施の形態を示すブロック図である。図1において破線で示されたアクティブフィルタ制御装置7及びローパスフィルタ9についての詳細及びローパスフィルタ9に接続された連系リアクトル4及び並列形アクティブフィルタ6の構成が図2に示されている。
図1を参照して、三相の交流電源1は負荷2へと三相の負荷電流Ioを供給する。図2を参照して、並列形アクティブフィルタ6は交流電源1に対して負荷2と並列に、三相の連系リアクトル4を介して接続され、三相の補償電流Icを出力する。
なお、ここでは補償電流Icについて交流電源1から並列形アクティブフィルタ6へ向かう方向を正に採っており、交流電源1から流れる電源電流Isと補償電流Icの差が負荷電流Ioであるとして説明する。
もちろん、補償電流Icの向きを当該実施の形態の説明と逆向きに採っても、それは補償電流Icの極性の符号(正負)が変わるに過ぎない。
図2を参照して、並列形アクティブフィルタ6は例えばインバータ61とコンデンサ62とを備える。インバータ61は補償電流Icを入出力することにより、コンデンサ62を直流電圧Vdcに充放電する。
例えばインバータ61は電圧形インバータであり、3つの電流経路がコンデンサ62に対して並列に接続され、各々の電流経路において二つのスイッチング素子が設けられる。
アクティブフィルタ制御装置7は変圧器701、電源周波数・位相演算部702、dq変換器703,711、ハイパスフィルタ704,705、減算器707,712,713、比例積分微分制御器708、比例積分微分制御器714,715、加算器709,718,719、及び繰返し制御器716,717を有している。
変圧器701は交流電源1の三相電圧Vsの一相分を検出し、これを電源周波数・位相演算部702に与える。電源周波数・位相演算部702は電源周波数fs^と位相θsとを検出する。電源周波数fs^はこのようにして実測値として得てもよいし、後述するように、電源周波数の公称値fs0を用いてもよい。
位相θsはdq変換器703,711、繰返し制御器716,717に伝えられ、電源周波数fs^は繰返し制御器716,717と、後述する周波数指令生成部301(図1参照)に伝えられる。
dq変換器703は検出された負荷電流Ioを三相/二相変換する。d軸及びq軸は電源周波数・位相演算部702で検出された位相と同期して回転する回転座標系である。
この際、負荷電流Ioは三相であるので、そのうちの二相(R相、T相)分の負荷電流ir,itが検出されれば負荷電流Ioのd軸成分及びq軸成分を得ることができる。図1及び図2ではそのように二相分の負荷電流ir,itが検出される場合を例示している。
dq変換器711は検出された補償電流Icを三相/二相変換してd軸電流id、q軸電流iqを得る。この際、補償電流Icも三相であるので、そのうちの二相分が検出されればd軸電流id、q軸電流iqを得ることができる。図2ではそのように二相(R相、T相)分の電流icr,ictが検出される場合を例示している。
ハイパスフィルタ704,705はそれぞれ、負荷電流Ioのd軸成分及びq軸成分の直流成分を除去する。
負荷電流Ioのうち、交流電源1の位相と同期する成分は、d軸成分、q軸成分のいずれにおいても直流分として現れる。つまり負荷電流Ioに高調波成分が無ければd軸成分、q軸成分は直流となる。よって上記ハイパスフィルタ704,705は、負荷電流Ioのd軸成分、q軸成分のうち、高調波成分のみを出力する。
補償電流Icのd軸電流id、q軸電流iqは、位相のずれなく負荷電流Ioの高調波成分と一致すれば、負荷電流Ioの高調波成分を負担することになり、電源電流Isには高調波成分が発生しない。従ってハイパスフィルタ704,705は、後述するd軸における修正を無視すれば、補償電流Icのd軸電流id、q軸電流iqの指令値を出力すると言える。
さて、q軸電流iqの指令値iq*はハイパスフィルタ705から得ることができる。また、q軸電流iqの指令値iq*についてハイパスフィルタ705を用いることなく、その直流成分も補償するように構成することで、基本波力率を改善することができる。
他方、d軸電流idの指令値id*はハイパスフィルタ704の出力に対して直流電圧Vdcの変動に対応するための修正が行われる。具体的には下記のように修正される。
減算器707はコンデンサ62が支える直流電圧Vdcとその指令値Vdc*との偏差を求める。比例積分微分制御器708は減算器707から得られた偏差に比例積分制御を行って修正値を求める。当該修正値はハイパスフィルタ704の出力と加算器709によって加算される。これにより、直流電圧Vdcの変動の影響が小さなd軸電流指令値id*が、加算器709から得られる。
減算器712,713は、それぞれ偏差Δid,Δiqを出力する。偏差Δidはd軸電流idを指令値id*から差し引いて求められる。偏差Δiqはq軸電流iqを指令値iq*から差し引いて求められる。
比例積分微分制御器714,715は、それぞれ偏差Δid,Δiqに対して比例積分微分制御を行って比例積分微分結果たる値ido,iqoを出力する。
繰返し制御器716,717は、それぞれ偏差Δid,Δiqに対して後述する繰り返し制御を行って値idr1,iqr1を出力する。
加算器718は値ido,idr1同士を加算して電圧指令値Vidを出力する。加算器719は値iqo,iqr1同士を加算して電圧指令値Viqを出力する。
減算器712と、比例積分微分制御器714と、繰返し制御器716と、加算器718とは相まって、演算部71dとして把握することができる。当該演算部71dは、補償電流Icのd軸電流idの、その指令値id*に対する偏差Δidに対して、後述する繰り返し制御を伴った繰り返し演算を行って、電圧指令値Vidを出力する。
減算器713と、比例積分微分制御器715と、繰返し制御器717と、加算器719とは相まって、演算部71qとして把握することができる。当該演算部71qは、補償電流Icのq軸電流iqの、その指令値iq*に対する偏差Δiqに対して、後述する繰り返し制御を伴った繰り返し演算を行って、電圧指令値Viqを出力する。
指令値id*,iq*は、例えばここでは交流電源1が三相電圧を供給するので、定常状態においては当該三相電圧の周期の1/6倍の周期を有して当該三相電圧と同期する。
駆動信号生成回路8は、電圧指令値Vid,Viqに基づいて、例えばPWM(パルス幅変調)演算を行うことにより、並列形アクティブフィルタ6、とりわけインバータ61の駆動を制御する駆動信号Gを生成する。つまり駆動信号生成回路8はインバータ61を制御するインバータ制御部として把握することもできる。また電圧指令値Vid,Viqは間接的に並列形アクティブフィルタ6を制御するということもできる。かかる機能を有する駆動信号生成回路8の構成は周知であるので、ここでの説明は省略する。
なお、ローパスフィルタ9は、補償電流Icのリプルを除去する観点から、例えば連系リアクトル4と変圧器701との間に、設けられることが望ましい。ここではローパスフィルタ9は一相分のみを図示しているが、実際には三相分設けられる。
図1を参照して、本実施の形態での例示では、負荷2はインバータ23と、インバータ23で制御されるモータ24とを含む。モータ24は例えば空気調和機において冷媒(不図示)を圧縮する圧縮機を駆動する。負荷2は更に、インバータ23へと直流電源を供給するために整流回路たるコンバータ21と、コンバータ21とインバータ23との間で並列に介挿されるローパスフィルタ22とをも含んでいる。負荷2はモータ24で外部の装置(例えば上述の例では圧縮機)を駆動する駆動系として把握することができる。コンバータ21は例えばダイオードブリッジであり、インバータ23は例えば電圧形インバータである。コンバータ21は交流電源から得られた第1の交流電圧を直流電圧に変換し、当該直流電圧はインバータ23によって第2の交流電圧(例えば三相交流電圧)に変換して出力する。
図3は比例積分微分制御器714及び繰返し制御器716の構成を、減算器712、加算器718、との接続関係も含めて示すブロック図である。
比例積分微分制御器714は偏差Δidを処理するので、以下では偏差処理部とも称する。偏差処理部714は、比例演算器714pと、積分演算器714iと、微分演算器714dと、加算器714sとを有する。
比例演算器714pは、指令値id*とd軸電流idとの偏差Δidに対してゲインKpdを乗算した結果idpを出力する。積分演算器714iは、偏差Δidの積分にゲインKidを乗算した値idiを出力する。微分演算器714dは偏差Δidを微分し、当該微分の結果にゲインKddを乗算した結果iddを出力する。加算器714sは比例演算器714pが出力する値idpと積分演算器714iが出力する値idiと微分演算器714dが出力する値iddとを加算して得られる値idoを出力する。
繰返し制御器716は、遅延部716bと、加算器716sと、乗算器716cとを有する。
遅延部716bは、加算器716sの出力を、繰り返し周期Trの長さに亘って、位相θsに応じて記憶する記憶装置によって実現される。ここで繰り返し周期Trは制御周期TcのJ倍(Jは正整数)である。制御周期Tcはアクティブフィルタ制御装置7を周期的に制御する周期である。繰り返し周期Trは、当該記憶装置が記憶する周期であると把握することもできる。
制御周期Tcは電源周波数fs^の逆数である電源周期Ts(=1/fs^)のA倍(Aは正整数)である。従って遅延部716bは、加算器716sの出力をA・J・Tsの長さで遅延して出力することになる。
混同を避けるべく説明すると、例えば偏差Δidは電源周期Tsよりも短い演算周期To毎に得られ、演算周期Toは制御周期Tcとは異なる。例えば演算周期Toが電源周期Tsの1/20であったとすれば、遅延部716bは20・A・J個のデータを格納することになる。通常、演算周期Toは一定であるので、電源周期Tsが相違すれば(つまり電源周波数fs^が相違すれば)遅延部716bが格納すべきデータ数も相違する。
加算器716sは、偏差Δidと遅延部716bの出力とを加算して遅延部716bに入力する。乗算器716cは、遅延部716bの出力にゲインKrdを乗算して値idr1を出力する。
図4は比例積分微分制御器715及び繰返し制御器717の構成を、減算器713、加算器719、との接続関係も含めて示すブロック図である。
比例積分微分制御器715は偏差Δiqを処理するので、以下では偏差処理部とも称する。偏差処理部715は、比例演算器715pと、積分演算器715iと、微分演算器715dと、加算器715sとを有する。
比例演算器715pは、指令値iq*とq軸電流iqとの偏差Δiqに対してゲインKpqを乗算した結果iqpを出力する。積分演算器715iは、偏差Δiqの積分にゲインKiqを乗算した値iqiを出力する。微分演算器715dは偏差Δiqを微分し、当該微分の結果にゲインKdqを乗算した結果iqdを出力する。加算器715sは比例演算器715pが出力する値iqpと積分演算器715iが出力する値iqiと微分演算器715dが出力する値iqdとを加算して得られる値iqoを出力する。
繰返し制御器717は、遅延部717bと、加算器717sと、乗算器717cとを有する。
遅延部717bは、加算器717sの出力を、繰り返し周期Trの長さに亘って、位相θsと関連づけて記憶する記憶装置によって実現される。繰り返し周期Trは、当該記憶装置が記憶する周期であると把握することもできる。従って遅延部717bは、加算器717sの出力をA・J・Tsの長さで遅延して出力することになる。その格納すべきデータ数は遅延部716bと同様に、電源周波数fs^に依存して相違する。
加算器717sは、偏差Δiqと遅延部717bの出力とを加算して遅延部717bに入力する。乗算器717cは、遅延部717bの出力にゲインKrqを乗算して値iqr1を出力する。
加算器716s,717sは、遅延部716b,717bの出力に対して低域透過処理を行ってから加算器714s,715sの出力との加算を行うことが望ましい。電源インピーダンスとローパスフィルタ9のコンデンサとの共振など、高周波帯域で不安定化となることを防止し、制御対象システムにおける安定性を改善するからである。
かかる低域透過処理を行うべく、例えばローパスフィルタ716a,717aが、繰返し制御器716、717において設けられる。
このようにして繰返し制御器716,717は繰り返し周期Trでの繰り返し制御を行う。このような外部から得られた周期(ここでは電源周期Ts)に基づいて繰り返し周期Trを調節する技術(例えば遅延部716b,717bが格納すべきデータ数を調節する)は、例えば特許文献1等で公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
上記の繰り返し制御によって演算部71d,71qは繰り返し周期Trでの繰り返し演算を行うことになる。繰り返し周期Trは電源周期TsのA・J倍(Tr=A・J・Ts)であるので、電源周波数fs^を基本周波数とする高調波を抑制する制御が実現される。
アクティブフィルタ制御装置7は制御周期Tc=A・Tsで駆動信号生成回路8を介して間接的に並列形アクティブフィルタ6を制御する。並列形アクティブフィルタ6は電源電流Isから補償電流Icを引き出す。よって補償電流Icによって間接的に駆動系2は制御周期Tcで制御され、その際に電源周波数fs^を基本周波数とする高調波が抑制される。
図1を参照して、インバータ23は例えば電圧形インバータであり、そのスイッチング動作によって、モータ24に交流電圧、例えば三相電圧を供給する。
インバータ23のスイッチング動作は、インバータ制御部3によって制御される。具体的には、インバータ制御部3は周波数指令生成部301とインバータ制御器302とを有している。インバータ制御器302は、周波数指令fm*を受け、モータ24を周波数指令fm*を指令値とする回転周波数fmで回転させる制御を行う。このようなインバータ制御器302の機能は周知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
周波数指令生成部301は。回転周波数fmに対する高調波の次数hと、制御周期Tcとの積h・Tcの逆数のn倍(nは正整数)として生成する。即ち、電源周波数fs^を導入し、Tc=A・Tsを考慮して、式(1)で周波数指令fm*を生成する。
fm*=(n・fs^)/(A・h)…(1)
かかる生成を行うため、周波数指令生成部301には次数hと、アクティブフィルタ制御装置7から、より具体的には図2を参照して電源周波数・位相演算部702から、電源周波数fs^とを入力する。
このような周波数指令fm*を指令値としてモータ24を回転させ、回転周波数fmを周波数指令fm*に一致させることにより、モータ24の回転に由来する高調波の周波数は、式(2)で表される。
h・fm=n(fs^/A)=n/Tc…(2)
従って制御周期Tcはモータ24の回転に由来する高調波の周期(1/(h・fm))のn倍の長さとなる。nは正整数であり、上述のように、駆動系2は制御周期Tcで制御されるので、その際に周波数h・fmで表される高調波が抑制される。
このようにして、回転周波数fmに対する高調波の周期(1/(h・fm))のn倍が制御周期と一致するので、交流電源1で発生する高調波の低減が、モータ24の回転に由来する高調波の低減につながる。
モータ24の回転に由来する周波数h・fmで表される高調波を抑制するために制御周期Tcに必要な長さは、上記においてnが小さいほど短くなる。上述のようにTr=J・Tcであるので、正整数Jが同じならば、制御周期Tcが短いほど、記憶装置716b,717bの記憶容量も小さくて済む。
他方、正整数Aは、制御周期Tcの電源周期Tsに対する比Aとして把握することができる。そこでnを小さくするように比Aを設定する。
具体的には比Aを、極対数pと電源周波数fs^との積を次数hで除した値を整数に切り上げた値とする。即ち、記号roundup[]を[]の内部の値を整数に切り上げる関数として採用して、比Aは式(3)で表される。
A=roundup[(fs^/h)・p]…(3)
ここで、比Aを求めるための整数への近似として「切り上げ」を採用したのは、繰り返し周期Trが制御周期Tcの整数倍であり、かつ記憶装置716b,717bが記憶すべきデータの量を決定するからである。換言すれば比Aを求めるための整数への近似として「切り捨て」の処理を含む近似を採用すると、記憶装置716b,717bが電源周期TsのA・J倍の長さに亘るデータを格納できない場合があり、かかる場合を回避するためである。
このように正整数Aを設定することにより、記憶装置716b,717bの記憶容量が小さくて済む。
さて、通常、モータ24の回転制御を行う場合、回転周波数を外部から指定する。ここではこのように指定された回転周波数を周波数原指令fn*として扱う。周波数指令fm*は周波数原指令fn*を基礎として生成される。具体的には周波数指令fm*は周波数原指令fn*に近い値であって、かつ式(1)を満足させることが要求される。
比Aについて、上述のように設定できる自由度を残すと、電源周波数fs^及び次数hは周波数指令生成部301の外部から指定されるので、周波数指令生成部301は正整数nを以下のように設定する。
具体的には周波数原指令fn*と比Aと次数hとの積を電源周波数fs^で除した値に最も近い整数として正整数nを設定する。即ち、記号rnd[]を[]の内部の値を最も近い整数に近似する関数として採用して、正整数nは式(4)で設定される。
n=rnd[fn*・A・h/fs^]…(4)
これは式(1)が式(5)のように変形できることからも妥当な設定であることは明確である。
fm*=n/((A・h)/fs^)…(5)
なお、このように正整数nを選定することができるので、周波数指令生成部301には周波数原指令fn*に代えて正整数nを入力してもよい。その場合、正整数nの選定には電源周波数fs^を用いることなく、電源周波数の公称値fs0を採用することができる。その場合、周波数指令生成部301は式(6)の演算を行って周波数指令fm*を生成することになる。
fm*=fs^/((A・h)・rnd[fn*・A・h/fs0])…(6)
このとき、比Aとして式(3)を用いても良いし、式(3)において電源周波数fs^を用いることなく、電源周波数の公称値fs0を採用してもよい。
図5は本実施の形態にかかる技術における諸量の波形を示すグラフであり、図6は比較技術における諸量の波形を示すグラフである。比較技術では本実施の形態においてfm*=fn*とし、かつ式(1)が満足されない場合を採用した。
図5及び図6のいずれも、上から第1段目に電源電流IsのR相分の電流iprを、第2段目に負荷電流IoのR相分の負荷電流irを、第3段目に補償電流IcのR相分の電流icrを、第4段目にd軸電流id及びq軸電流iqを、それぞれ示している。横軸には時間を採用した。
図5から分かるように、本実施の形態にかかる技術は従来技術と比較して、モータ24のトルクを発生させるq軸電流iqのリップルを低減していることがわかる。これにより、従来技術と同程度に電源周波数fs^を基本周波数とするリップルを低減しつつも、本実施の形態にかかる技術は従来技術よりもより高い周波数(これはモータ24の回転周波数の高調波に対応する)のリップルが低減されていることがわかる。
第2の実施の形態.
本発明の摘要はアクティブフィルタに限定されるものではない。例えば特許文献2に示されるように、モータ電流への指令値を制御することによって電源高調波を低減する技術へと、本発明を適用することができる。
図7はこの発明を実施するための第2の実施の形態を示すブロック図である。コンバータ21、ローパスフィルタ22、インバータ23、モータ24については第1の実施の形態で説明したとおりである。但し、第2実施の形態ではコンバータ21は交流電源1bから単相交流を受け、これを全波整流する。
また、第2の実施の形態においてコンバータ21とインバータ23との間に流れる電流idcは、電流検出部5で検出され、補償電流指令生成部55に入力される。
補償電流指令生成部55には電源周波数・位相演算部51から、電源周波数fs^、位相θsも入力され、補償電流指令値idq2*が出力される。電源周波数・位相演算部51は、駆動系2に含めて構成してもよい。
本実施の形態でも特許文献2と同様にして、メイン指令生成部54がメイン電流指令値idq1*を生成する。より具体的には、減算器53によって、回転周波数fmの、その指令値たる周波数指令fm*に対する偏差Δfmを得る。そしてメイン指令生成部54は当該偏差Δfmと位相θsとに基づいて、メイン電流指令値idq1*を生成する。
加算器56においてメイン電流指令値idq1*に補償電流指令値idq2*が加算され、モータ24に流れる電流idqについての指令値idq*が得られる。後述するように、補償電流指令値idq2*は電源高調波を低減するために用いられる。
減算器57は、電流idqの、その指令値idq*に対する偏差Δidqを出力する。モータ電流制御部58は偏差Δidqを低減するための電圧指令値Vdqを生成し、これをPWM演算部59に与える。PWM演算部59は、例えばPWM演算を行ってインバータ23のスイッチングを制御する。
補償電流指令生成部55は入力電流指令生成部551を有し、電流idcの指令値idc*を生成する。このような入力電流指令生成部551の機能は例えば特許文献2において示されるように公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
補償電流指令生成部55は減算器552と、演算部553とを更に有する。減算器552は電流idcの、その指令値idc*に対する偏差Δidcを出力する。
演算部553は減算器552と相まって第1の実施の形態で示された演算部71dと同様に構成される。即ち減算器552は演算部71dの減算器712に相当し、演算部553は、演算部71dの比例積分微分制御器714、繰返し制御器716、加算器718にそれぞれ相当する、比例積分微分制御器553aと、繰返し制御器553bと、加算器553cとを有している。
比例積分微分制御器553aは比例積分微分制御器714と類似して、偏差Δidcを入力する。繰返し制御器553bは繰返し制御器716と類似して、偏差Δidcと、電源周波数fs^と、位相θsとを入力する。加算器553cは加算器718と類似して、比例積分微分制御器553aの出力と、繰返し制御器553bの出力とを加算する。
よって演算部553によって、演算部71dと同様にして、電源周波数fs^の高調波を低減することができる。補償電流指令値idq2*が得られる。但し第1の実施の形態とは異なり、本実施の形態では電圧指令値ではなく、電流指令値idq*を求めるので、演算部553の出力は補償電流指令値idq2*として扱われる。
本実施の形態では第1の実施の形態の周波数指令生成部301と同じ機能を果たす周波数指令生成部52を採用し、これによって周波数指令fm*を求める。即ち、電源周波数fs^と周波数原指令fn*と次数hとを入力し、第1の実施の形態と同様にして周波数指令fm*を求める。
演算部553の動作も演算部71d,71qの動作と同様に、繰り返し周期Trでの繰り返し演算を行う。よって第1の実施の形態と同様にして、交流電源1bで発生する高調波の低減が、モータ24の回転に由来する高調波の低減につながる。
変形.
図8は第1の実施の形態の変形を示すブロック図である。本変形では、周波数指令fm*を調整周波数Δfで修正し、周波数修正指令fm**を生成する技術を説明する。ハイパスフィルタ304は、電流idの脈動分(交流成分)idmを生成する。減算器305は電流idの指令値id*から脈動分idmを減算して偏差Δidmを出力する。よってハイパスフィルタ304と減算器305とはあいまって、電流idの脈動分idmの(その指令値id*に対する)偏差Δidmを求める偏差取得部として把握することができる。
調整周波数生成部306は、偏差Δidmから調整周波数Δfを求める。加算器303は調整周波数Δfを周波数指令fm*に加算して周波数修正指令fm**を修正する指令値修正部として把握することができる。
偏差Δidmが大きいほど、モータ24の回転に由来する高調波成分が大きいので、周波数指令fm*を調整周波数Δfで修正し、当該高調波成分をより低減する。
調整周波数生成部306は、例えばある偏差Δidmを得ている状態において、調整周波数Δfを増大させて周波数修正指令fm**を増大させる。これによって偏差Δidmが増大した場合には、調整周波数生成部306は調整周波数Δfを小さく設定する。逆に調整周波数Δfを増大させて偏差Δidmが増大した場合には、調整周波数生成部306は調整周波数Δfを更に増大させる。
このようにして偏差Δidmを小さくするように周波数修正指令fm**を生成することができ、以てモータ24の回転に由来する高調波の低減につながる。
なお、上記の説明において電流id、電流指令id*、周波数指令生成部301を、それぞれ電流idq、電流指令idq*、周波数指令生成部52と読み替えることにより、本変形を第2の実施の形態にも適用できることは明白である。
上記の説明は例示であって、本願発明は上記説明に限定されるものではない。上記の構成要素は、本願発明の作用を損なわない限り相互に組み合わせたり、省略することができる。例えばローパスフィルタ717a,716aを省略してもよい。
また、第1の実施の形態において、アクティブフィルタ制御装置7、インバータ制御器302は、マイクロコンピュータと記憶装置を含んで構成される。これらは共通のマイクロコンピュータで構成されることが望ましい。両者が認識する電源周波数fs^に誤差がなく、インバータ23と並列形アクティブフィルタ6とが整合して動作するので、高調波電流をより精度良く補償することができる。
マイクロコンピュータは、プログラムに記述された各処理ステップ(換言すれば手順)を実行する。上記記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性メモリ(EPROM(Erasable Programmable ROM)等)、ハードディスク装置などの各種記憶装置の1つ又は複数で構成可能である。当該記憶装置は、各種の情報やデータ等を格納し、またマイクロコンピュータが実行するプログラムを格納し、また、プログラムを実行するための作業領域を提供する。なお、マイクロコンピュータは、プログラムに記述された各処理ステップに対応する各種手段として機能するとも把握でき、あるいは、各処理ステップに対応する各種機能を実現するとも把握できる。また、アクティブフィルタ制御装置7、インバータ制御器302はこれに限らず、アクティブフィルタ制御装置7、インバータ制御器302によって実行される各種手順、あるいは実現される各種手段又は各種機能の一部又は全部をハードウェアで実現しても構わない。
またインバータ61のスイッチング素子にはワイドバンドギャップ素子を利用することも望ましい変形である。かかる素子は効率が高いので、電力変換の際の消費エネルギーを低減することができるからである。
これはまた、全体の装置を小型化できることにもつながる。そしてそれは全体の装置を設置するためのスペースを小さくすることになり、高調波抑制のための装置の設置率を高めることにもつながる。このような装置の設置率の高まりは、電源系統の高調波障害を減少させる観点でも望ましい。
また、スイッチング素子にはワイドバンドギャップ素子を利用することは、インバータ61を駆動するためのキャリア信号の周波数を高める観点からも望ましい。これは更に、ローパスフィルタ9の小型化にもつながる。
同様に、インバータ23についても、そのスイッチング素子にはワイドバンドギャップ素子を利用することも望ましい変形である。電力変換の際の消費エネルギーを低減し、またローパスフィルタ22の小型化にもつながるからである。
特にローパスフィルタ22の共振周波数を高めることができるので、モータに由来する高調波を減衰する効果が小さくても、並列形アクティブフィルタ6の補償により、電源系統への当該高調波の流出が抑制される。
あるいは繰返し制御器716,717,553bは、それぞれ比例積分微分制御器714,715,553aの出力を、偏差Δid,Δiq,Δidcに代えて入力し、繰り返し制御を行ってもよい。これにより、偏差Δid,Δiq,Δidcに比例積分微分制御を行って得られた値(第1の実施の形態に即して言えば値ido,iqo)と、これらに繰り返し制御を行って得られた値とが加算器718,719,553cで加算されて出力される。
このような処理により、第1の実施の形態に即して言えば、指令値id*,iq*の変動が周期的に急峻となっても、当該周期的に急峻な変化に対して電圧指令値Vid,Viqが、引いては補償電流Icが、応答性よく追従する。これは電源電流Isの高調波成分の低減に寄与する。同様に、第2の実施の形態に即して言えば、指令値idc*の変動が周期的に急峻となっても、当該周期的に急峻な変化に対して電流指令値idq*が、引いては電圧指令値Vdqが、応答性よく追従する。これも高調波成分の低減に寄与する。
また、比例積分微分制御器714,715,553aにおける比例積分微分制御を、比例積分制御に代えてもよい。
1,1b 交流電源
2 負荷(駆動系)
21 コンバータ(整流回路)
23 インバータ
24 モータ
301,52 周波数指令生成部
303 加算器
304 ハイパスフィルタ
305 減算器
306 調整周波数生成部
6 並列形アクティブフィルタ
7 アクティブフィルタ制御装置
71d,71q,553 演算部

Claims (9)

  1. 交流電源(1,1b)から得た第1の交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路(21)と、前記直流電圧を第2の交流電圧に変換するインバータ(23)と、前記第2の交流電圧で駆動されるモータ(24)とを備える駆動系(2)に対し、前記モータの回転周波数(fm)の指令値たる周波数指令(fm*)を用い、前記第1の交流電圧の周期たる電源周期(Ts)の第1整数(A)倍の制御周期(Tc=A・Ts)で周期的に制御する装置であって、
    前記周波数指令(fm*)を、前記回転周波数に対する高調波の次数(h)と前記制御周期との積の逆数(1/(A・Ts・h))の第2整数(n)倍として生成する周波数指令生成部(301;52)
    を備えた制御装置(3〜8;51〜59)。
  2. 前記交流電源に対して前記駆動系と並列に接続されるアクティブフィルタ(6)
    を更に備え、
    前記アクティブフィルタへ流す電流(id,iq)が、前記電源周期の逆数たる電源周波数(fs^,fs0)に基づいて制御される、請求項1記載の制御装置(3〜8)。
  3. 前記アクティブフィルタ(6)で、前記電源周波数の実測値(fs^)が求められ、当該実測値が前記周波数指令生成部において前記電源周波数として採用される、請求項2記載の制御装置。
  4. 前記駆動系に流れる電流(idc)が、前記電源周期の逆数たる電源周波数(fs^,fs0)に基づいて制御される、請求項1記載の制御装置(51〜59)。
  5. 前記駆動系(2)で、前記電源周波数の実測値(fs^)が求められ、当該実測値が前記周波数指令生成部において前記電源周波数として採用される、請求項4記載の制御装置。
  6. 前記電流(id,iq;idc)の、その指令値(id*,iq*;idc*)に対する第1偏差(Δid,Δiq;Δidc)、または前記第1偏差に対して少なくとも比例積分制御を行った結果に、繰り返し周期(Tr)での繰り返し演算を行って出力する演算部(71d、71q;553)を更に備え、
    前記繰り返し周期は前記制御周期(Tc)の第3整数(J)倍であり、前記演算部の出力に基づいて前記電流を制御する、請求項2〜5のいずれか一つに記載の制御装置。
  7. 前記第1整数(A)は、前記モータ(24)の極対数(p)と、前記電源周期(Ts)の逆数たる電源周波数(fs0:fs^)との積を、前記次数(h)で除した値を整数に切り上げた値である、請求項1〜5のいずれか一つに記載の制御装置。
  8. 前記周波数指令生成部(301;52)には前記周波数指令(fm*)の基礎となる周波数原指令(fn*)が入力され、
    前記第2整数(n)は、前記周波数原指令と前記第1整数と前記次数(h)との積を前記電源周期(Ts)の逆数たる電源周波数(fs0:fs^)で除した値に最も近い整数である、請求項1〜7のいずれか一つに記載の制御装置。
  9. 前記周波数指令(fm*)を調整周波数(Δf)で修正して周波数修正指令(fm**)を生成する指令値修正部(303)と、
    前記電流(id,iq;idc)の脈動分(idm)の前記指令値(id*,iq*;idc*)に対する第2偏差(Δidm)を求める偏差取得部(304,305)と、
    前記第2偏差に基づいて前記調整周波数を得る調整周波数生成部(306)と
    を更に備える、請求項2〜8のいずれか一つに記載の制御装置。
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