JP2016025400A - 無線通信システム、無線機、中継ルート決定方法、および、プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線機、中継ルート決定方法、および、プログラム Download PDF

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Koji Matsumoto
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畠内 孝明
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Abstract

【課題】通信障害が発生した場合にソースルーチングによる中継ルートの再検索を行わないようした無線通信システム、中継ルート決定方法を提供する。
【解決手段】送信元無線機Aから宛先無線機Gへ通信データを順次転送中に無線機Fが無線機Gへの中継に失敗した場合、無線機Fは無線機Aから無線機Fまでの中継ルートを逆にたどって通信データを折り返して無線機Aまで情報転送する。無線機F内の転送方向決定処理部によって実施される。無線機Fからデータ転送に失敗した情報が含まれた通信データを受信した無線機Dは、無線機D内の転送方向判定送信先決定処理部によって転送方向と中継ルートから自無線機を示す記号を検出して一つ前に格納された記号の無線機Aに対して通信データを送信する。送信元無線機Aは戻された通信データにより、無線機Fから無線機Gの中継区間を避けた中継ルートを選択して再度通信データを宛先無線機Gに向けて転送する。
【選択図】図10

Description

ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムに関する。
多数の無線機間をソースルーチングによって中継転送をする場合、中継ルートを決定する方法として、従来は、“フラッディング”という同報通信を使うのが一般的である。
“フラッディング”とは、データを送信しようとする無線機が宛先を指定したルート検索用のパケットを同報送信する。これを受信した無線機は、それぞれ送信元の無線機を示す記号を格納して同じルート検索用パケットを同報送信する。これを繰り返し、ルート検索用パケットが宛先無線機に到達すると、到達するまでにルート検索パケットを同報送信した無線機を中継機として、これを逆にたどって中継機の情報を最初にルート検索パケットを送信した無線機(発信元)に伝える。最初にルート検索パケットを送信した無線機(発信元)は中継を行った無線機の情報をデータパケットに添付して転送を開始する。
この方法によると、途中の通信障害によってデータパケットが宛先まで到達しない場合には、再び“フラッディング”を行って中継ルートの再検索を行わなければならない。
下記特許文献1に記載されているが、多数の散在する無線機間の通信を行うシステムにおいて、無線機間が無線信号の到達する距離よりも長く、途中の無線機が中継することによって発信元無線機から宛先無線機までの通信を行うものが知られている。その際、発信元無線機がすべての無線機間のつながりを知っている無線通信システムにあっては、発信元無線機が宛先無線機までの中継ルート情報として、中継する無線機の識別符号を中継する順にパケットに付加し、各中継機はその情報から自局が次にデータパケットを転送する無線機であることを知り、バケツリレー式にパケット転送を行うことが開示されている。
特開2011−223442号公報
上記した“フラッディング”は、同報通信によるパケットを受信した無線機全てが同報送信を行い、総当りで宛先無線機まで到達させる方法であるため、ネットワークの負荷が重くなるという課題がある。そして上記の“フラッディング”では、通信障害が発生するたびに中継ルートの再検索を行わなければならないため、その分だけ余計にネットワークの負荷が重くなるので、ネットワークの負荷が重くなる事態を避けなければならないという課題があった。
そこで本発明の目的は、通信障害が発生した場合にソースルーチングによる中継ルートの再検索を行わないようした無線通信システム、無線機、中継ルート決定方法、および、プログラムを提供するものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の無線通信システムにかかる発明は、ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおいて、
前記発信を行う無線機は、
無線機同士のつながりの情報を示すNET情報を参照して宛先までの中継ルートを予め探索しその中からいずれか一つの中継ルートを決定する手段と、
決定した前記中継ルートでの情報転送が中継途中で失敗した場合に該中継に失敗したことを検出した途中の無線機から折り返されたデータを基に別の中継ルートを再決定する手段と、を有し、
前記中継を行う無線機は、
前記発信されたデータに含まれる前記宛先までの中継ルートに自局が有る場合には、前記中継ルートで指定された自局より1つ先の中継先に前記データを送信することを決定する手段と、
前記発信されたデータの中継途中に通信障害によって次の中継先へ前記データの中継に失敗したときには、前記中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを前記中継ルートと逆方向に自局より1つ手前の中継先に送信することを決定手段と、を有し、
前記中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを受信した前記データ発信元の無線機は、前記通信障害が発生した区間を避けて中継ルートを決定してソースルーチングにより宛先無線機にデータを再送信することを特徴とすることを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項2に記載のソースルーチングにより発信を行う無線機にかかる発明は、
ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける前記発信を行う無線機であって、該発信を行う無線機は、
信号の変復調を含む無線送受信に係る電気的な変換を行う無線送受信回路と、
対向する無線機間データの送受を行うMAC処理手段と、
通信データの送信先を決定し、無線機同士のつながりの情報を示すNET情報を参照して中継情報として通信データに添付してソースルーチングを行うための処理を行うNET処理手段と、
発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理手段と、
空間に電波を放射すると共に電波を受信するアンテナとを備え、
前記NET処理手段は、中継ルートを決定する中継ルート決定処理手段および決定された中継ルートでの情報転送中にエラーが発生して中継に失敗した場合に該中継に失敗したことを検出した途中の無線機から折り返されたデータを基に別の中継ルートの再決定処理を行う中継ルート再決定処理手段を含んでいることを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項3に記載の中継を行う無線機にかかる発明は、ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける前記中継を行う無線機であって、該中継を行う無線機は、
信号の変復調を含む無線送受信に係る電気的な変換を行う無線送受信回路と、
対向する無線機間データの送受を行うMAC処理手段と、
データの発着信、中継の処理を行うNET処理手段と、
発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理手段と、
空間に電波を放射すると共に電波を受信するアンテナとを備え、
前記NET処理手段は、転送方向を決定する処理を行う転送方向決定処理手段および転送方向を判定し送信先を決定する処理を行う転送方向判定送信先決定処理手段を含み、
前記転送方向決定処理手段は、前記発信されたデータに含まれる前記宛先までの中継ルートに自局が有る場合には、前記中継ルートで指定された自局より1つ先の中継先に前記データを送信することを決定し、
前記転送方向判定送信先決定処理手段は、前記発信されたデータの中継途中に通信障害によって次の中継先へ前記データの中継に失敗したときには、前記中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを前記中継ルートと逆方向に自局より1つ手前の中継先に送信することを決定することを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項4に記載の中継ルート決定方法にかかる発明は、ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける中継ルート決定方法であって、
前記発信を行う無線機は、ソースルーチングによりデータ送信する前に、あらかじめ無線通信システムにおける各無線機の接続状態を収集して自局の記憶手段内にNET情報として格納しておき、データ送信するときに前記NET情報を参照して宛先までの中継ルートを予め探索しその中からいずれか一つの中継ルートを決定して送信し、
前記決定した中継ルートによりデータ転送の途中で通信障害によって次の中継先無線機にデータの中継に失敗した場合には、中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを、前記中継ルートを逆に辿ってデータ発信元の無線機に逆方向に情報転送し、
該逆方向の情報転送によりデータを受信したデータ発信元の無線機は、中継に失敗した区間を示す情報を基に通信障害が発生した区間を避けて中継ルートを決定してソースルーチングにより宛先無線機にデータを再送信することを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項5に記載の中継ルート作成方法にかかる発明は、ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける中継ルート作成方法であって、
前記発信を行う無線機は、あらかじめ無線通信システムにおける各無線機の接続状態を収集して自局の記憶手段内にNET情報として格納し、
前記NET情報における自位置からN-1段目までに宛先無線機が登場していないかを判定し、宛先無線機が登場していないことを判定したうえで、前記NET情報のN+1段目に自局と通信可能なすべての無線機を格納し、
前記NET情報のN+1段目に格納された無線機のいずれか一つを選択し、該選択した無線機について前記したと同様の処理を行い、前記NET情報におけるN-1段目までに宛先無線機が登場していないかを判定し、宛先無線機が登場していないことを判定したうえで、前記NET情報のN+1段目に前記選択した無線機と通信可能なすべての無線機を格納し、発信を行う無線機からの総当りを考慮して、発信を行う無線機と通信可能な無線機すべてについて前記の処理を実行し、
さらにNをインクリメントして、N段目に宛先無線機が登場するまでに、前記の処理を繰り返してN段目に宛先無線機が登場したら中継ルートの抽出処理を終了し、発信を行う無線機から宛先無線機へ到達可能な中継ルートのすべてを自局の記憶手段に格納することを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項6に記載の発信を行う無線機のコンピュータに実行させるプログラムにかかる発明は、ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける前記発信を行う無線機であって、該発信を行う無線機は、ソースルーチングを行う前に、無線通信システムにおける各無線機の接続状態を収集してNET情報記憶部に格納しておき、
前記発信を行う無線機のコンピュータを、
対向する無線機間データの送受を行うMAC処理手段と、
通信データの送信先を決定し、無線機同士のつながりの情報を示すNET情報を参照して中継情報として通信データに添付してソースルーチングを行うための処理を行うNET処理手段と、
発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理手段と、
決定された中継ルートでの情報転送中にエラーが発生して中継に失敗した場合に該中継に失敗したことを検出した途中の無線機から折り返されたデータを基に中継ルートの再決定処理を行う中継ルート再決定処理手段、として機能させる。
上記課題を解決するために本発明の請求項7に記載の中継を行う無線機のコンピュータに実行させるプログラムにかかる発明は、ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける前記中継を行う無線機のコンピュータを、
信号の変復調を含む無線送受信に係る電気的な変換を行う無線送受信回路と、
対向する無線機間データの送受を行うMAC処理手段と、
データの発着信、中継の処理を行うNET処理手段と、
発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理手段と、
前記発信されたデータに含まれる前記宛先までの中継ルートに自局が有る場合には、前記中継ルートで指定された自局より1つ先の中継先に前記データを送信することを決定する転送方向決定処理手段と、
前記発信されたデータの中継途中に通信障害によって次の中継先へ前記データの中継に失敗したときには、前記中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを前記中継ルートと逆方向に自局より1つ手前の中継先に送信することを決定する転送方向判定送信先決定処理手段、として機能させる。
本発明によれば、多数の散在する無線機間の通信を行うシステムにおいて、無線機間が無線信号の到達する距離よりも長く、途中の無線機が中継することによって通信を行う方式のうちソースルーチングと呼ばれる、データに中継ルートを添付して中継通信先を決定するルート決定方法において、途中送信が失敗した中継区間を避けて再送用の中継ルートを決定することにより、再送による通信の成功率の向上を見込むことが可能となる。
本発明の実施形態に係る中継及び宛先無線機の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る発信元無線機の構成を示す図である。 本発明が適用される無線通信ネットワークの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線機Dが周辺の無線機との接続関係を調査する様子を示す図である。 図4に示した無線機Dが調査した情報をデータ送信元無線機Aに集約する様子を示す図である。 本発明の実施形態に係るNET情報の構成例を示す図である。 図6に示したNET情報から中継ルートを探索するための処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るソースルーチングによるデータ送信元無線機Aから宛先無線機Gへのデータ転送例を示す図である。 データ送信元無線機によって作成された中継無線機の情報を格納したデータパケットの構成例(フォーマット例)を示す図である。 本発明の実施形態に係る通信障害情報の折り返し転送例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る折り返し通信データのフォーマット例を示す図である。 本発明の実施形態に係るソースルーチングによる通信データの再情報転送例を示す図である。 本発明の実施形態に係るソースルーチングにより再送信した通信データのフォーマット例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る中継又は宛先の無線機の構成を示す図である。図1において、後述する無線通信ネットワーク(図3参照)を構成するためにデータ送信元無線機(無線機A)を除く当該無線通信ネットワークに分散して設置された多数の無線機(無線機B乃至H)の内の一つの無線機10の構成を示すものであり、該無線機10は、信号の変復調など無線送受信に係る一般的な電気的な変換を行う無線送受信回路11と、対向する無線機間データの送受を行うMAC処理部12と、データの発着信、中継などの処理を行うNET処理部13と、発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理部14と、空間に電波を放射すると共に電波を受信するアンテナ15とで構成されている。
図1に示すNET処理部13は、転送方向を判定し送信先を決定する処理を行う転送方向判定送信先決定処理部131と、転送方向を決定する処理を行う転送方向決定処理部132により構成されている。これら処理部131及び132の具体的な処理については後述する。
図2は、本発明の実施形態に係るデータ送信元無線機の構成を示す図である。図2において、データ送信元無線機(発信元無線機とも云う)は、後述する無線通信ネットワーク(図3参照)においてソースルーチングを行う無線機であり、データ送信元無線機20は、信号の変復調など無線送受信に係る一般的な電気的な変換を行う無線送受信回路21と、対向する無線機間データの送受を行うMAC処理部22と、通信データの送信先を決定し、無線機同士のつながりの情報を示すNET情報記憶部26のNET情報を参照して中継情報として通信データに添付してソースルーチングを行うための処理等を行うNET処理部23と、発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理部24と、空間に電波を放射すると共に電波を受信するアンテナ25とで構成されている。
図2に示すNET処理部23は、中継ルートを決定する中継ルート決定処理部231と、決定された中継ルートでの情報転送中にエラー等が発生して中継に失敗した場合に中継ルートの再決定処理を行う中継ルート再決定処理部232により構成されている。これらの処理部231及び232の具体的な処理については後で再度説明する。
図3は、本発明が適用される無線通信ネットワーク1の構成を示す図である。図3のAからHはネットワークを構成する無線機をアルファベットで表したものであり、また無線機間を結ぶ実線は各々直接通信可能な相手無線機となることを表している。無線機間が無線信号の到達する距離よりも長い場合には途中の無線機が中継することによって発信元から宛先までの通信を実現する。ソースルーチングを行う無線機Aには無線局間のつながり(接続状態)に関する情報(NET情報)を記憶するNET情報記憶部2が接続されているが、他の無線機にはNET情報記憶部2は設けられていない。NET情報記憶部2に記憶されるNET情報の作成およびその利用については後述する。各無線機にはすべての無線機にユニークな符号からなる識別符号(図示省略)が割り振られている。
図3において無線機A(発信元無線機A)は、無線機B、C、Dと直接通信可能であるが、その他の無線機とは直接通信することができないため、無線機B、C、Dのいずれかを介して中継によってその他の無線機と通信を行う。各無線機には、ハードウェア構成として不図示のCPU、メモリ、外部メモリ等のコンピュータにとって通常の資源を備えており、NET情報を記憶するNET情報記憶部2は外部メモリに設けるようにしている。NET情報は、上述したように無線機間のつながりに関する情報であり、事前にNET情報とすべき情報を無線機A(発信元無線機A)に集約する。これについては後述する。そして発信元無線機AはNET情報を元にして無線機Aから他の無線機までの中継ルートを決定する。これについては後述する図6および図7を用いて詳しく説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る無線機Dが周辺の無線機との接続関係を調査する様子を示す図であり、図5は、図4に示した無線機Dが調査した情報をデータ送信元無線機Aに集約する様子を示す図である。図4、図5により、本発明の実施形態にかかるNET情報がデータ送信元無線機Aに集約される様子が分かるであろう。すなわち、図4の無線機Dは、自無線機が受信状態のときに、周辺の無線機に対して自無線機が受信可能な電波とその強度を調査する。調査するのは、無線機設置時であり、その後は定期的に行ってもよい。
図5は、図4で調査した情報を無線機Dが無線機A(発信元無線機A)に送信してソースルーチング方式を採る発信元無線機だけに保持が許されるNET情報をNET情報記憶部2に作成する。NET情報記憶部2に記憶されたNET情報は、上述したように無線通信ネットワークを構成する無線機が互いに直接通信可能な相手無線機を検出して、その情報を収集し、当該無線機Dから無線機A(発信元無線機A)に自動で集約されるが、無線通信ネットワーク1の構成を熟知したオペレータが手動によってNET情報を作成するようにしても構わない。
図6は、本発明の実施形態に係るNET情報の構成例を示す図である。図4における無線機Dが調査した結果で、無線機Dは無線機A、B、C、E、Fと直接通信が可能であることが判明した。図5で説明したように、無線機A(発信元無線機A)が受信する、無線機Dからの調査結果は、NET情報のDの段に上書きされる。図6のNET情報では直接通信可能な無線機をフラグ“1”により表し、直接通信が不可能な無線機をフラグ“0”により表している。図4、図5ではもっぱら無線機Dが調査した内容について説明されているが、他の無線機、例えばG、Hが調査した内容についても同様であり、無線機G、Hについては無線機Dを経由して無線機Aに集約される。したがって、無線機Aに接続されているNET情報記憶部2のNET情報には無線通信ネットワーク1を構成するすべての無線機の接続関係についての調査結果が格納されることになる。
図7は、図6に示したNET情報から中継ルートを探索するための処理を説明するフローチャートである。図7においては、ステップを“S”と略記する。
図7に示す処理は、発信元Aから宛先Gまでの中継ルートを探索するために、図6に示したNET情報を参照して発信元Aから通信可能な無線機を総当りで探索し宛先Gが見つかるまでこれを行うものである。
まずステップS1において発信元無線機AでN=0、X=Aと初期値を設定する。次いでステップS2ではX=Aと通信可能で、図6に示すNET情報におけるN-1段目までに宛先Gが登場していないかを判定し、宛先Gが登場していないことを判定したうえで、ステップS3においてN+1段目にAと通信可能な無線機としてB、C、Dが存在しているとして表(図7の右の表参照)に格納するが、この中に宛先Gは含まれていない。
次にステップS4では、図6に示したNET情報を参照してX=Aと通信可能なすべての無線機に対する調査が終了したかを判定する。ここでは、X=Aと通信可能なすべての無線機に対する調査が終了したものとしてステップS5に移行する。
ステップS5では、Aからの総当りを考慮して、X=Bに更新し、X=Bについて上記したステップS2〜S4を繰り返し実行し、それが終了したらステップS5でN段目の処理を終了したかを判定する。ステップS5におけるN段目の処理を終了したらステップS6に進む。
ステップS6では、Nをインクリメントして、ステップS7に進む。ステップS7においては、N段目に宛先Gが登場するまでに、上記したステップS2〜S6を繰り返す。この繰り返し処理の中には、X=Cの処理、及びX=Dの処理が実行され、それらが図7の右の表の2段目の処理として表に格納されることになる。
このように無線機Bと通信可能な無線機を探索することで、A、D、Eであることが判明し、また無線機Cと通信可能な無線機を探索することで、無線機Cと通信可能な無線機はA、D、Fであることが判明し、さらに無線機Dと通信可能な無線機を探索することで、無線機Dと通信可能な無線機は、A、B、C、E、Fであることが判明するが、この中に宛先Gは含まれていない。この結果、Aから始まる総当りによる探索ですでに判明した無線機を除外すれば、図7の右の表のB、C、Dにおける2段目の探索結果を得ることができる。
そしてステップS7における処理で、N段目に宛先Gが登場したら、ステップS8に進み、ステップS8において、宛先Gが登場した中継ルートを抽出できるので、以上の処理をすべて終了する。すなわち、Aから始まる総当りによる探索ですでに判明した無線機を除外することによって、図7の右の表のB→E、C→F、D→E、D→Fにおける3段目の探索結果を得ることができ、宛先Gが登場することでこれ以上探索する必要がなくなる。
以上における処理を約すれば、新たに登場した無線機E、Fのうち、無線機Eと通信可能な無線機を探索することで、B、D、F、Gであることが判明し、また無線機Fと通信可能な無線機を探索することで、C、D、E、G、Hであることが判明し、ともに宛先Gが存在する。
よって宛先Gに到達するルートはE→G、F→Gである。またE、Fに到達するルートはB→E、C→F、D→E、D→Fとなる。
これによって発信元Aから宛先Gへ到達可能な中継ルートは、下記の4通りとなる。すなわち、
(1)A→B→E→G
(2)A→C→F→G
(3)A→D→E→G
(4)A→D→F→G
上記の4通りは発信元Aから宛先Gまで最少の中継回数で到達できるため任意の1つを選択すればよい。従来方式に採用されているルート決定方法には、各々の無線機間の通信信頼性が高い、すなわち電波の強度が強いことや、無線機が電池で動作する場合は、中継する無線機の電池残量が多いこと、などがその判断基準として採用されているので、本実施形態においても上記4通りのいずれかを選択する場合にも上記した従来方式に採用されている基準を当てはめて選択することが望ましい。
図7のような図示をしていないが、再送ソースルーチングによって発信元Aから宛先Gまでの中継ルートを再選択する際にも図7に示した処理を利用することができる。すなわち、図7に示した処理によってソースルーチングを行う発信元Aが最初に設定・選択した中継ルートで発信元Aから宛先Gまでの情報転送が失敗した場合には、中継に失敗した無線機から逆送されてきた(逆中継ルートによって中継転送されてきた)中継に失敗した無線機から発信元Aまで逆方向に転送されるデータパケットのフォーマット内に含まれる情報を参照して発信元Aはどの無線機間で中継に失敗したかを判別することができる。そして発信元Aは、図7の処理で調査済みの発信元Aから宛先Gまでの上記4通りの中継ルートのうちの残りの中継ルートの中から中継ルートを再選択し、再選択した中継ルートによって発信元Aから宛先Gまでの情報転送を再度試みる。
図10に示した設例によると最初の情報転送は無線機Fから宛先Gへの中継に失敗したことが分かるため、図7の処理によって発信元Aから宛先Gへ到達可能な中継ルートは上記した4通りの中継ルートのうち情報転送に失敗した中継ルートを選択から除外して発信元Aは残りの三つの選択肢の中から適当な中継ルートを選択して再び発信元Aから宛先Gへの情報転送を行う。
ここでさらに発信元Aから宛先Gへ到達可能な中継ルートとして選択した上記中継ルートで再度情報転送に失敗した場合には、上記した4つの選択可能な中継ルートのうち残りの選択肢である二つの中継ルートのいずれか一つの中継ルートを選択して再び発信元Aから宛先Gへの情報転送を行う。
ここでも選択した発信元Aから宛先Gへ到達可能な中継ルートによる情報転送に失敗した場合には、上記した4つの中継ルートのうちの三つが情報転送不可であるため残る一つの中継ルートを用いて再度情報転送を試みることになる。
ここで、図7の処理により探索した発信元Aから宛先Gへ到達可能な中継ルートの最後で情報転送に失敗した場合には、中継ルートすべてにおける情報転送に失敗したとして処理を終了し、発信元Aは、図6に示したNET情報を参照し、最初から発信元Aから通信可能な無線機を総当りで探索し宛先Gが見つかるまで探索処理を図7により行い、発信元Aから宛先Gへ到達可能な中継ルートの選択をやりなおすことになる。
図8は、本発明の実施形態に係るソースルーチングによるデータ送信元無線機Aから宛先無線機Gへのデータ転送例を示す図である。図8では、通信データがデータ送信元無線機Aから無線機Dに、無線機Dから無線機Fに、さらに無線機Fから宛先無線機Gに転送される様子を矢印線により示している。
また図9は、データ送信元無線機によって作成された中継無線機の情報を格納したデータパケット(通信データ)の構成例(フォーマット例)を示す図である。
図9では、転送する通信データ(パケット)110中に中継状態130と中継ルート140の情報が付加されている。中継状態130には例えばデータ送信元無線機Aから宛先無線機Gへの順方向の転送中である旨の情報が格納(不図示)されている。中継ルート140にはデータ送信元無線機Aから宛先無線機Gまで通信データを中継する無線機を示す記号(例.アルファベット表記でA、D、F、F)が格納されている。各無線機(無線機A、D、F、F)は本データを受信すると図1に示したNET処理部13によって転送方向と中継ルートから自無線機を示す記号を検出して次に格納されている記号の無線機に対して通信データを送信する。すなわち、転送方向と中継先の決定処理は、NET処理部13内の転送方向判定送信先決定処理部131によって実施される。これを繰り返して通信データはデータ送信元無線機Aから宛先無線機Gに向けて順次転送が行われる。
図10は、本発明の実施形態に係る通信障害情報の折り返し転送例を説明する図である。すなわち図10において、データ送信元無線機Aから宛先無線機Gへ通信データ110を順次転送中に無線機Fが宛先無線機Gへの中継に失敗した例を示す図である。無線機Fから宛先無線機Gへの中継失敗は、例えば通信データ110”の送信後の応答確認ができないなどによって検出することができる。中継失敗を検出した無線機Fはデータ送信元無線機Aから無線機Fまでの中継ルートを逆にたどって通信データ110を折り返してデータ送信元無線機Aまで情報転送することができる。この折り返し転送は、図1に示したNET処理部13内の転送方向決定処理部132によって実施される。この処理をさらに説明すると、図11は、本発明の実施形態に係る折り返し通信データのフォーマット例を示す図である。図11において、無線機Fがデータ送信元無線機Aに送り返す通信データ210のフォーマット例を示す図である。すなわち無線機Fは、フォーマット210内の中継状態230領域にデータ転送の失敗を検出して逆方向に送り返している通信データ210であることを示す情報を格納(不図示)する。この情報は、例えば中継ルートの宛先無線機Gの位置にマークを入れる(図中の×印参照)ことによって示すことができる。
無線機Fから情報転送に失敗した情報が含まれた通信データを受信した無線機Dは、図1に示したNET処理部13内の転送方向判定送信先決定処理部131によって転送方向と中継ルートから自無線機を示す記号を検出して一つ前に格納された記号の無線機に対して通信データを送信する。これを繰り返して通信データ210はデータ送信元無線機Aに戻される。データ送信元無線機Aは戻された通信データ210により図9に示された通信データ110が宛先無線機Gまで転送されなかったことと、その原因が無線機Fから宛先無線機Gへのデータ転送失敗だったことを知り、データ送信元無線機Aは、無線機Fから宛先無線機Gの中継区間を避けた中継ルートを選択して再度通信データ(図13に示す通信データ110参照)を宛先無線機Gに向けて転送する。
図12は、本発明の実施形態に係るソースルーチングによる通信データの再情報転送例を示す図であり、図13は、本発明の実施形態に係るソースルーチングにより再送信した通信データのフォーマット例を示す図である。
図12においては、データ送信元無線機Aが再度通信データを送信するときは無線機Fから宛先無線機Gへの中継区間を避けて、無線機Fから無線機Hを経由して宛先無線機Gにデータを転送する中継ルートを選択するものである。図13の中継ルート140に格納された情報により、無線機F(143)から無線機H(147)を経由して宛先無線機G(144)にデータが中継されることが示されているのが分かるであろう。
最初の通信データの送信の際に無線機Fから宛先無線機Gへのデータ転送失敗が上述したように応答(ACK)が確認できなかったとしているが、そのことを含めて、無線機Fと宛先無線機Gの間に何らかの障害物があることを想定されるので無線機Hを経由することで無線機F、G間の障害物を避けて通信データの転送成功率を上げることができるものになる。
1 無線通信ネットワーク
2、26 NET情報記憶部
10 中継・宛先無線機
11、21 無線送受信部
12、22 MAC処理部
13、23 NET処理部
14、24 データ処理部
15、25 アンテナ
20 データ送信元無線機
110 通信データフォーマット例
120、220 DATA
130、230 中継状態
131 転送方向判定送信先決定処理部
132 転送方向決定処理部
140、240 中継ルート
210 折り返し通信データフォーマット例
231 中継ルート決定処理部
232 中継ルート再決定処理部

Claims (7)

  1. ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおいて、
    前記発信を行う無線機は、
    無線機同士のつながりの情報を示すNET情報を参照して宛先までの中継ルートを予め探索しその中からいずれか一つの中継ルートを決定する手段と、
    決定した前記中継ルートでの情報転送が中継途中で失敗した場合に該中継に失敗したことを検出した途中の無線機から折り返されたデータを基に別の中継ルートを再決定する手段と、を有し、
    前記中継を行う無線機は、
    前記発信されたデータに含まれる前記宛先までの中継ルートに自局が有る場合には、前記中継ルートで指定された自局より1つ先の中継先に前記データを送信することを決定する手段と、
    前記発信されたデータの中継途中に通信障害によって次の中継先へ前記データの中継に失敗したときには、前記中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを前記中継ルートと逆方向に自局より1つ手前の中継先に送信することを決定手段と、を有し、
    前記中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを受信した前記データ発信元の無線機は、前記通信障害が発生した区間を避けて中継ルートを決定してソースルーチングにより宛先無線機にデータを再送信することを特徴とすることを特徴とする無線通信システム。
  2. ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける前記発信を行う無線機であって、該発信を行う無線機は、
    信号の変復調を含む無線送受信に係る電気的な変換を行う無線送受信回路と、
    対向する無線機間データの送受を行うMAC処理手段と、
    通信データの送信先を決定し、無線機同士のつながりの情報を示すNET情報を参照して中継情報として通信データに添付してソースルーチングを行うための処理を行うNET処理手段と、
    発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理手段と、
    空間に電波を放射すると共に電波を受信するアンテナとを備え、
    前記NET処理手段は、中継ルートを決定する中継ルート決定処理手段および決定された中継ルートでの情報転送中にエラーが発生して中継に失敗した場合に該中継に失敗したことを検出した途中の無線機から折り返されたデータを基に別の中継ルートの再決定処理を行う中継ルート再決定処理手段を含んでいることを特徴とするソースルーチングにより発信を行う無線機。
  3. ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける前記中継を行う無線機であって、該中継を行う無線機は、
    信号の変復調を含む無線送受信に係る電気的な変換を行う無線送受信回路と、
    対向する無線機間データの送受を行うMAC処理手段と、
    データの発着信、中継の処理を行うNET処理手段と、
    発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理手段と、
    空間に電波を放射すると共に電波を受信するアンテナとを備え、
    前記NET処理手段は、転送方向を決定する処理を行う転送方向決定処理手段および転送方向を判定し送信先を決定する処理を行う転送方向判定送信先決定処理手段を含み、
    前記転送方向決定処理手段は、前記発信されたデータに含まれる前記宛先までの中継ルートに自局が有る場合には、前記中継ルートで指定された自局より1つ先の中継先に前記データを送信することを決定し、
    前記転送方向判定送信先決定処理手段は、前記発信されたデータの中継途中に通信障害によって次の中継先へ前記データの中継に失敗したときには、前記中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを前記中継ルートと逆方向に自局より1つ手前の中継先に送信することを決定することを特徴とする中継を行う無線機。
  4. ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける中継ルート決定方法であって、
    前記発信を行う無線機は、ソースルーチングによりデータ送信する前に、あらかじめ無線通信システムにおける各無線機の接続状態を収集して自局の記憶手段内にNET情報として格納しておき、データ送信するときに前記NET情報を参照して宛先までの中継ルートを予め探索しその中からいずれか一つの中継ルートを決定して送信し、
    前記決定した中継ルートによりデータ転送の途中で通信障害によって次の中継先無線機にデータの中継に失敗した場合には、中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを、前記中継ルートを逆に辿ってデータ発信元の無線機に逆方向に情報転送し、
    該逆方向の情報転送によりデータを受信したデータ発信元の無線機は、中継に失敗した区間を示す情報を基に通信障害が発生した区間を避けて中継ルートを決定してソースルーチングにより宛先無線機にデータを再送信することを特徴とする中継ルート決定方法。
  5. ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける中継ルート作成方法であって、
    前記発信を行う無線機は、あらかじめ無線通信システムにおける各無線機の接続状態を収集して自局の記憶手段内にNET情報として格納し、
    前記NET情報における自位置からN-1段目までに宛先無線機が登場していないかを判定し、宛先無線機が登場していないことを判定したうえで、前記NET情報のN+1段目に自局と通信可能なすべての無線機を格納し、
    前記NET情報のN+1段目に格納された無線機のいずれか一つを選択し、該選択した無線機について前記したと同様の処理を行い、前記NET情報におけるN-1段目までに宛先無線機が登場していないかを判定し、宛先無線機が登場していないことを判定したうえで、前記NET情報のN+1段目に前記選択した無線機と通信可能なすべての無線機を格納し、発信を行う無線機からの総当りを考慮して、発信を行う無線機と通信可能な無線機すべてについて前記の処理を実行し、
    さらにNをインクリメントして、N段目に宛先無線機が登場するまでに、前記の処理を繰り返してN段目に宛先無線機が登場したら中継ルートの抽出処理を終了し、発信を行う無線機から宛先無線機へ到達可能な中継ルートのすべてを自局の記憶手段に格納することを特徴とする中継ルート作成方法。
  6. ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける前記発信を行う無線機であって、該発信を行う無線機は、ソースルーチングを行う前に、無線通信システムにおける各無線機の接続状態を収集してNET情報記憶部に格納しておき、
    前記発信を行う無線機のコンピュータを、
    対向する無線機間データの送受を行うMAC処理手段と、
    通信データの送信先を決定し、無線機同士のつながりの情報を示すNET情報を参照して中継情報として通信データに添付してソースルーチングを行うための処理を行うNET処理手段と、
    発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理手段と、
    決定された中継ルートでの情報転送中にエラーが発生して中継に失敗した場合に該中継に失敗したことを検出した途中の無線機から折り返されたデータを基に中継ルートの再決定処理を行う中継ルート再決定処理手段、として機能させるためのプログラム。
  7. ソースルーチングにより発信を行う無線機と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線機とで構成される無線通信システムにおける前記中継を行う無線機のコンピュータを、
    信号の変復調を含む無線送受信に係る電気的な変換を行う無線送受信回路と、
    対向する無線機間データの送受を行うMAC処理手段と、
    データの発着信、中継の処理を行うNET処理手段と、
    発生したデータの発信、着信したデータの処理を行うデータ処理手段と、
    前記発信されたデータに含まれる前記宛先までの中継ルートに自局が有る場合には、前記中継ルートで指定された自局より1つ先の中継先に前記データを送信することを決定する転送方向決定処理手段と、
    前記発信されたデータの中継途中に通信障害によって次の中継先へ前記データの中継に失敗したときには、前記中継に失敗した区間を示す情報を格納したデータを前記中継ルートと逆方向に自局より1つ手前の中継先に送信することを決定する転送方向判定送信先決定処理手段、として機能させるためのプログラム。
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