JP2016025401A - 無線通信システム、無線通信方法、ソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、ソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ソースルーチングを行う無線局が無線局の識別符号を演算によって短縮したうえで中継情報としてパケットに格納することで送信するパケットの情報量を削減する無線通信システム、無線通信方法を提供する。【解決手段】無線通信ネットワーク1において通信データをAからGまで中継転送する場合、ソースルーチングを行う無線局(発信局)Aは発信局Aに集約されたネットワークを構成する無線局間のつながりの情報(TIEテーブル2)を用いて通信データに中継する各無線局の識別符号を格納した中継情報を作成して送信する。その際に、個々の無線局にユニークに設定されている識別符号について、識別符号を演算によって短縮するが、そのとき、該当無線局の周辺の無線局の識別符号についても短縮を行い演算結果が同じにならない演算法を採用して短縮する。そして短縮した識別符号を中継する無線局の順番に中継ルートとして通信パケット内の中継情報として格納する。【選択図】図9

Description

本発明は、多数の散在する無線機間の通信を行う無線通信システムにおいて、無線機間が無線信号の到達する距離よりも長い場合に途中の無線機が中継することによって通信を行う方式のうち、ソースルーチングと一般に呼ばれる、パケットに中継ルート情報を添付して中継通信先を決定する場合に利用され、ソースルーチングの中継情報に含まれる無線局の識別符号の短縮方法に関する。
下記特許文献1には、多数の散在する無線機間の通信を行う無線通信システムにおいて、無線機間が無線信号の到達する距離よりも長い場合に途中の無線機が中継することによって発信局から宛先局までの通信を行うものであって、発信局がすべての無線機間のつながり情報を基に発信局が宛先局までの中継ルートを設定する際に、中継する無線局の識別符号を中継する順にパケットに付加し、各中継局はその情報から自局が次にデータパケットを転送する無線局を知り、バケツリレー式にパケット転送を行う無線通信システムが開示されている。
特開2011−223442号公報
無線局の識別符号は完全に相手を識別できる必要があるため、個体ごとにつけられたユニークな番号が一般的に使われている。この場合、無線通信ネットワークの中で区別できるように短い識別符号を使うことも可能であるが、複数の無線通信ネットワークが同じ空間におかれたような場合には、どの無線通信ネットワークに属する識別符号であるかが区別できないため、別の工夫が必要である。
ところで個体ごとにつけられたユニークな番号を使う場合の識別符号は、数桁から十数桁になることが一般的である。
多段中継するために多数の中継局の識別符号をパケットに付加すると、全体としてパケットのサイズが過大になってしまうという問題がある。無線通信のパケットは、サイズが大きくなると通信の成功率が下がるため、パケットのサイズをできるだけ小さくすることが求められる。
パケットのサイズを小さくするために、数桁から十数桁になる識別符号を各種の演算によって短縮することが考えられるが、短縮した識別符号が周辺の無線局同士で同じものになり、無線局の区別がつかなくなる可能性が出てくる。
そこで本発明の目的は、ソースルーチングを行う無線局が無線局の識別符号を演算によって短縮したうえで中継情報としてパケットに格納することで送信するパケットの情報量を削減する無線通信システム、無線通信方法、ソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法を提供するものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の無線通信システムにかかる発明は、ソースルーチングにより発信を行う無線局と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線局とで構成される無線通信システムにおいて、
前記発信を行う無線局が、該無線局に集約されたネットワークを構成する無線局間のつながりの情報を用いて中継情報としてパケットに格納し、該パケットを無線通信ネットワークを介して宛先無線局に向けて送信するにあたり、
中継を行う無線局の識別符号およびその周辺の無線局で参照を要する識別符号について所定の演算法によって短縮した無線局識別符号を作成する手段と、
該作成により短縮した前記無線局識別符号が、前記中継を行う無線局の識別符号およびその周辺の無線局で参照を要する識別符号で同じにならなければ前記所定の演算法を使用して求めた前記短縮した無線局識別符号を中継情報に採用して中継する順番に前記パケットに格納する手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明の請求項2に記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、
前記発信を行う無線局は、前記所定の演算法によって演算した結果が中継を行う無線局の識別符号およびその周辺の無線局で参照を要する識別符号と重ならないことを前記中継情報として前記パケットに格納する前に調査する手段、を備えることを特徴とする。
また本発明の請求項3に記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、
前記発信を行う無線局は、短縮した無線局識別符号を作成するためにあらかじめ複数の所定の演算法を準備する手段と、
前記所定の演算法による演算結果が中継を行う無線局の識別符号およびその周辺の無線局で参照を要する識別符号と重なったときは、前記所定の演算法を準備する手段が準備した他の所定の演算法を用いて演算を実行する手段、を備えることを特徴とする。
また本発明の請求項4に記載の発明は、上記請求項ないし3のいずれか一項に記載の発明において、
前記所定の演算法を準備する手段があらかじめ準備した所定の演算法と、該準備した所定の別な演算法のいずれによっても演算結果を採用することができずに当該無線局にあらかじめ割当てられているユニークな識別符号を採用したことの情報と、を区別して前記パケットに格納する前記識別符号の前に付加する手段を備え、
前記識別符号を参照する無線局が演算の有無と演算法を判別することを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項5に記載の無線通信方法にかかる発明は、ソースルーチングを行う無線局が該無線局に集約されたネットワークを構成する無線局間のつながりの情報を用いて中継情報を作成する際に、該当中継無線局および該当中継無線局の周辺の無線局の識別符号を所定の演算法によって短縮し、その結果が同じにならなければ該所定の演算法を使用して求めた短縮した識別符号を前記中継情報としてパケットに格納し、該パケットを無線通信ネットワークを介して宛先無線局に向けて送信することを特徴とする。
また本発明の請求項6に記載の発明は、上記請求項5記載の発明において、
前記所定の演算法によって演算した結果が該当中継無線局と同じものになった場合には、あらかじめ準備されている別の演算法によって演算を行い、該演算の結果が該当中継無線局と同じにならなければ該演算法を使用して求めた短縮した識別符号を前記中継情報として前記パケットに格納し、該パケットを無線通信ネットワークを介して宛先無線局に向けて送信することを特徴とする。
また本発明の請求項7に記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、
あらかじめ準備されている前記演算法のいずれによっても演算結果が該当中継無線局と周辺の無線局とで区別できないときは、前記演算法のいずれも使用しない短縮なしの識別符号を前記中継情報として前記パケットに格納し、該パケットを無線通信ネットワークを介して宛先無線局に向けて送信することを特徴とする。
また本発明の請求項8に記載の発明は、上記請求項5ないし7のいずれか一項に記載の発明において、
前記パケットに格納した識別符号がいずれの演算法を使用したか又は使用しなかったかを示す符号を前記中継情報として使用する識別符号の前に付加したことを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項9に記載のソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法にかかる発明は、無線機間の通信を行う無線通信システムで無線機間が無線信号の到達する距離よりも長い場合に途中の無線機が中継することによって通信を行う方式のうち、ソースルーチングと呼ばれる、データに中継ルートを添付して中継通信先を決定して無線通信を行う方法において、
無線機識別符号を中継する順番に前記中継ルートとしてパケットに格納する際に、無線機識別符号を所定の演算法による演算によって短縮することを特徴とする。
また本発明の請求項10に記載の発明は、上記請求項9記載の発明において、
前記所定の演算法によって演算した結果が識別符号を参照する無線機の識別符号と重ならないことをあらかじめ調査することを特徴とする。
また本発明の請求項11に記載の発明は、上記請求項9または10記載の発明において、短縮するための演算法をあらかじめ複数用意しておき、一の演算法による演算結果が識別符号を参照する無線機の周辺の無線機の識別符号と重なった場合は、あらかじめ用意した他の演算法を選択することを特徴とする。
また本発明の請求項12に記載の発明は、上記請求項9ないし11のいずれか一項に記載の発明において、
前記選択した演算法による演算結果と、前記選択した演算法とは別な演算法による演算結果のいずれでも前記参照する無線機の周辺の無線機の識別符号と重ならない演算結果が得られなかった場合に関する情報とを、前記中継ルートに付加することによって、識別符号を参照する無線機が演算の有無と演算方法を判別することを特徴とする。
本発明によれば、多数の散在する無線機間の通信を行う無線通信システムにおいて、無線機間が無線信号の到達する距離よりも長い場合に途中の無線機が中継することによって通信を行う方式のうち、ソースルーチングと一般に呼ばれる、データに中継ルート情報を添付して中継通信先を決定する際に、中継情報に格納する中継無線局を識別するための識別符号に対して演算を施して周辺の無線機と区別できるように短縮しパケットのサイズが過大になるのを防止して通信成功率が下がるのを防止する。
換言すれば、発信局がソースルーチングにより中継ルート情報としてパケットに付加する中継先を指示する識別符号を短縮しているので、多段中継するために多数の中継局の識別符号をパケットに付加しても、通信成功率に影響を与えるほどに過大なパケットサイズにならず、また、短縮識別符号を採用しても、周辺の無線局と区別できないという虞れを排除できるという格別の効果を奏する。
本発明が適用される無線通信ネットワークの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る中継又は宛先無線局の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る発信元無線局の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線局Dが周辺の無線局との接続関係を調査する様子を示す図である。 図4に示した無線局Dが調査した結果を発信元無線局Aに集約する様子を示す図である。 本発明の実施形態に係るTIEテーブルの構成例を示す図である。 図6に示したTIEテーブルを基に中継ルートを探索するための処理を説明するフローチャートである。 発信元無線局によって作成された中継無線局の情報を格納したデータパケットの構成例(フォーマット例)を示す図である。 図8に示された中継情報をもとにパケットを発信元Aから宛先Gまで中継転送するネットワークの様子を示す図である。 本発明の実施形態に係る識別符号を短縮するための構成例を示す図である。 発信元無線局によって作成された中継情報に短縮された識別符号が格納されたデータパケットの構成例(フォーマット例)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される無線通信ネットワーク1の構成を示す図である。図1のA〜Hは、ネットワークを構成する無線局をアルファベットで表し、また無線局間の実線は各々直接通信可能な相手無線局となることを表している。無線局間が無線信号の到達する距離よりも長い場合には途中の無線局が中継することによって発信元から宛先までの通信を実現する。
ソースルーチングを行う無線局Aには、無線局間のつながり(接続状態)に関する情報がTIEテーブル2に保存され、無線局AにのみTIEテーブル2が接続されるが、他の無線局にはTIEテーブルは接続されない(設置されない)。なお“TIE”とは、“つながり”を意味する英単語である。TIEテーブル2の作成およびその利用については後述する。そして各無線局A〜Hには識別符号(例.aaaaaaaa〜hhhhhhhh)が割り振られており、この識別符号は無線通信ネットワーク1内のすべての無線局にユニークである。
図2は、本発明の実施形態に係る中継又は宛先無線局の構成を示す図である。図2において無線局10は、無線の送受信を行う無線送受信部11と、送信するパケットフォーマット内にデータを格納し、あるいは受信したパケットフォーマット内に格納されたデータに応じた処理を行うデータ処理部13が設けられている。そして無線送受信部11とデータ処理部13の間に、自局宛のデータを判定し、自局宛でなかった場合は、中継処理を行うNET処理部12を備えている。また無線送受信部11にはアンテナ14が接続されている。
図3は、本発明の実施形態に係る発信元無線局の構成を示す図である。図3において発信元無線局20は、図2に示す中継又は宛先無線局10と同様に、無線の送受信を行う無線送受信部21と、送信するパケットフォーマット内へデータを格納し、あるいは受信したパケットフォーマット内に格納されたデータに応じた処理を行うデータ処理部23が設けられている。その一方で図3のNET処理部22は、宛先毎に中継情報を作成する機能を有しており、そのため図3のNET処理部22には各無線局とのつながり(接続状態)に関する情報を格納したTIEテーブル25が接続されている。また無線送受信部21にはアンテナ24が接続されている。
図4は、本発明の実施形態に係る無線局Dが周辺の無線局との接続関係を調査する様子を示す図であり、図5は、図4に示した無線局Dが調査した結果を発信元無線局Aに集約する様子を示す図である。図4、図5により、本発明の実施形態に係るTIEテーブルの情報がデータ送信元無線局Aに集約される様子が分かるであろう。すなわち、図4の無線局Dは、自局が受信状態のときに、周辺の無線局に対して自局が受信可能な電波とその強度を調査する。図5は、図4で調査した結果の情報が無線局Dから無線局Aに送信され、無線局Aにおいてソースルーチングを行う無線局だけに保持が許されるTIEテーブル2に当該情報が格納されることを示している。受信可能な電波とその強度が調査されるのは、無線局設置時であり、その後は定期的に行ってもよい。
図6は、本発明の実施形態に係るTIEテーブルの構成を示す図である。図4における無線局Dが調査した結果で、無線局Dは無線局A、B、C、E、Fと直接通信が可能であり、そのことを示すフラグ“1”をTIEテーブル2中に設定して、直接通信可能であることを示している。図5にて説明したように無線局Aが受信した無線局Dからの調査結果は、TIEテーブルのDの欄に上書きされる。図6のTIEテーブルでは、直接通信が不可能な無線局はフラグ“0”により表わされている。図4、図5ではもっぱら無線局Dが調査した内容について説明されているが、他の無線局、例えばG、Hが調査した内容についても同様であり、無線局G、Hが調査した内容については無線局Dを経由して無線局Aに集約される。したがって、無線局Aに接続されたTIEテーブル2にはネットワークを構成するすべての無線局の接続関係に関する調査結果が格納されることになる。
図7は、図6に示したTIEテーブルを基に中継ルートを探索するための処理を説明するフローチャートである。図7においては、ステップを“S”と略記する。
図7に示す処理は、発信元Aから宛先Gまでの中継ルートを探索するために、図6に示したTIEテーブルを参照して発信元Aから通信可能な無線局を総当りで探索し宛先Gが見つかるまでこれを行うものである。
まずステップS1において発信元無線局AでN=0、X=Aと初期値を設定する。次いでステップS2ではX=Aと通信可能で、図6に示すNET情報におけるN-1段目までに宛先Gが登場していないかを判定し、宛先Gが登場していないことを判定したうえで、ステップS3においてN+1段目にAと通信可能な無線局としてB、C、Dが存在しているとして表(図7の右の表参照)に格納するが、この中に宛先Gは含まれていない。
次にステップS4では、図6に示したTIEテーブルを参照してX=Aと通信可能なすべての無線局に対する調査が終了したかを判定する。ここでは、X=Aと通信可能なすべての無線局に対する調査が終了したものとしてステップS5に移行する。
ステップS5では、Aからの総当りを考慮して、X=Bに更新し、X=Bについて上記したステップS2〜S4を繰り返し実行し、それが終了したらステップS5でN段目の処理を終了したかを判定する。ステップS5におけるN段目の処理を終了したらステップS6に進む。
ステップS6では、Nをインクリメントして、ステップS7に進む。ステップS7においては、N段目に宛先Gが登場するまでに、上記したステップS2〜S6を繰り返す。この繰り返し処理の中には、X=Cの処理、及びX=Dの処理が実行され、それらが図7の右の表の2段目の処理として表に格納されることになる。
このように無線局Bと通信可能な無線局を探索することで、A、D、Eであることが判明し、また無線局Cと通信可能な無線局を探索することで、無線局Cと通信可能な無線局はA、D、Fであることが判明し、さらに無線局Dと通信可能な無線局を探索することで、無線局Dと通信可能な無線局は、A、B、C、E、Fであることが判明するが、この中に宛先Gは含まれていない。この結果、総当りによる探索ですでに判明した無線局を除外すれば、図7の右の表のB、C、Dにおける2段目の探索結果を得ることができる。
そしてステップS7における処理で、N段目に宛先Gが登場したら、ステップS8に進み、ステップS8において、宛先Gが登場した中継ルートを抽出できるので、以上の処理をすべて終了する。すなわち、Aから始まる総当りによる探索ですでに判明した無線局を除外することによって、図7の右の表のB→E、C→F、D→E、D→Fにおける3段目の探索結果を得ることができ、宛先Gが登場することでこれ以上探索する必要がなくなる。
以上における処理を約すれば、新たに登場した無線局E、Fのうち、無線局Eと通信可能な無線局を探索することで、B、D、F、Gであることが判明し、また無線局Fと通信可能な無線局を探索することで、C、D、E、G、Hであることが判明し、ともに宛先Gが存在する。
よって宛先Gに到達するルートはE→G、F→Gである。またE、Fに到達するルートはB→E、C→F、D→E、D→Fとなる。
これによって発信元Aから宛先Gへ到達可能な中継ルートは、下記の4通りとなる。すなわち、
(1)A→B→E→G
(2)A→C→F→G
(3)A→D→E→G
(4)A→D→F→G
上記の4通りは発信元Aから宛先Gまで最少の中継回数で到達できるため任意の1つを選択すればよい。従来方式に採用されているルート決定方法には、各々の無線機間の通信信頼性が高い、すなわち電波の強度が強いことや、無線機が電池で動作する場合は、中継する無線機の電池残量が多いこと、などがその判断基準として採用されているので、本実施形態においても上記4通りのいずれかを選択する場合にも上記した従来方式に採用されている基準を当てはめて選択することが望ましい。
図8は、発信元無線局Aによって作成された中継無線局の情報を格納したデータパケットの構成例(フォーマット例)を示す図である。転送する通信データ(パケット)110に(中継状態130及び中継ルート140からなる)中継情報を付加したものである。また図9は、図8に示された中継情報(中継状態130及び中継ルート140からなる)をもとにパケットを発信元Aから宛先Gまで中継転送するネットワークの様子を示す図である。図9の例は発信元Aが上記4通りの内の(4)の中継ルートを選択した場合のものである。
上記において図8の中継状態130には、例えばデータ送信元無線機Aから宛先無線機Gへの順方向の転送中である旨の情報が格納(不図示)される。また中継ルート140には、中継する無線局の順番に識別符号、すなわち無線局A、D、F、Gの識別符号、が格納される。中継を行う無線局は、中継ルート140の中に自局の識別符号を見つけた場合にはその符号の次に格納されている識別符号の無線局に宛ててパケット110を送信する。DATA120は発信元無線局Aのデータ処理部23(図3参照)がパケット110内に格納した宛先無線局Gに伝えたいデータである。
ところで識別符号はすべての無線局を完全に識別する必要があるため、ある程度の桁数を持っているのが一般的である。さらに中継総数が多くなると、中継情報のサイズが大きくなってしまう。無線通信はパケットのサイズが大きくなると通信の信頼性が低下することから、パケットのサイズをできるだけ小さくすることが望まれる。
図10は、本発明の実施形態に係る識別符号を短縮するための構成例を示す図である。図10の左部に示す構成は無線局Dの8桁の識別符号に対して下1桁目と下2桁目を加算し、その加算結果と下3桁目とを加算し、以下同様に順に加算し、その加算結果と最後の桁とを加算してその加算結果の下一桁を識別符号として採用するものである。図10の右部に示す構成は無線局Dの8桁の識別符号に対して下1桁目と下2桁目との排他的論理和を実施し、その排他的論理和結果と下3桁目との排他的論理和を実施し、以下同様に順に排他的論理和を実施してその結果と最後の桁とを排他的論理和を実施してその排他的論理和の演算結果を識別符号として採用するものである。これらの加算演算および排他的論理和演算は図示省略されている無線局内に内蔵されているCPUの演算機能により実現されるものである。各無線局がCPUを内蔵していることは、図2及び図3に示されるNET処理部12、22、データ処理部13、23における処理を行うことから当業者なら予測できることである。
なお、識別符号を短縮する方法には、上記した例のほかにも例えば巡回符号による除算剰余を使用する方法など様々な演算法が可能であり、いずれかの演算法を限定することは発明の本旨に直結せず、要はいずれかの演算法を用いて中継ルートとして使用する識別符号を短縮することが本旨であることを理解すべきである。
このように演算によって短縮した識別符号を中継ルートに付加すると、すべての無線局を完全に識別することができなくなる可能性がある。例えばB局の識別符号の演算結果とD局の識別符号の演算結果がたまたま一致した場合は、A局(ソースルーチングを行う発信局)は無線パケットをB局へ転送するのかD局へ転送するのかの区別がつかなくなる。そこであらかじめA局が電波を受信可能な無線局B、D、Cについての識別符号に対して同じ演算を施し、その演算の結果でそれらの無線局のいずれであるかの区別がつかなくなるかどうかを調べる。区別がつかなくなる場合は、あらかじめ準備した別の演算法による演算を実施する。そしてあらかじめ準備されたすべての演算法を駆使しても区別がつかない場合は、演算法による短縮した識別符号を用いずに無線局にユニークに設定されている識別符号そのものを中継ルート内に格納する。このようにして作成した本発明の実施形態に係る中継情報の短縮例を図11に示す。
図11は、発信元無線局によって作成された中継情報に短縮された識別符号が格納されたデータパケットの構成例(フォーマット例)を示す図である。図11において、図11の中継ルート140では無線局Dの識別符号(格納領域142に示される格納領域)に対してどのような演算を施したか(図示例においては、「01」が加算法による短縮であることを示し、「10」が排他的論理和法による短縮であることを示す)、あるいは演算をしていないことを示す情報(図示例においては、「00」が演算をしていないことを示す)が付加されている。なお、加算結果「b」、および、排他的論理和結果「c」は、D局(8桁の「d」で示される)に対する特定の文字コード(例えばEBCDICやASCIIなど)で表現される英数字コードを現すものでなく且つ実際の演算結果によって求められた値を表したものでもなく、所定の演算法による演算を実施して得た演算結果を単に記号(図示例の「b」、「c」はその意味)で表現したものにすぎない。
1 無線通信ネットワーク
2、25 TIEテーブル
10 中継又は宛先無線局
11、21 無線送受信部
12、22 NET処理部
13、23 データ処理部
14、24 アンテナ
110 パケットフォーマット
120 送信データ(DATA)
130 中継状態
140 中継ルート
141〜144 識別符号格納領域

Claims (12)

  1. ソースルーチングにより発信を行う無線局と、該発信されたデータを宛先に到達させるまでの間に中継を行う複数の無線局とで構成される無線通信システムにおいて、
    前記発信を行う無線局が、該無線局に集約されたネットワークを構成する無線局間のつながりの情報を用いて中継情報としてパケットに格納し、該パケットを無線通信ネットワークを介して宛先無線局に向けて送信するにあたり、
    中継を行う無線局の識別符号およびその周辺の無線局で参照を要する識別符号について所定の演算法によって短縮した無線局識別符号を作成する手段と、
    該作成により短縮した前記無線局識別符号が、前記中継を行う無線局の識別符号およびその周辺の無線局で参照を要する識別符号で同じにならなければ前記所定の演算法を使用して求めた前記短縮した無線局識別符号を中継情報に採用して中継する順番に前記パケットに格納する手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記発信を行う無線局は、前記所定の演算法によって演算した結果が中継を行う無線局の識別符号およびその周辺の無線局で参照を要する識別符号と重ならないことを前記中継情報として前記パケットに格納する前に調査する手段、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記発信を行う無線局は、短縮した無線局識別符号を作成するためにあらかじめ複数の所定の演算法を準備する手段と、
    前記所定の演算法による演算結果が中継を行う無線局の識別符号およびその周辺の無線局で参照を要する識別符号と重なったときは、前記所定の演算法を準備する手段が準備した他の所定の演算法を用いて演算を実行する手段、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記所定の演算法を準備する手段があらかじめ準備した所定の演算法と、該準備した所定の別な演算法のいずれによっても演算結果を採用することができずに当該無線局にあらかじめ割当てられているユニークな識別符号を採用したことの情報と、を区別して前記パケットに格納する前記識別符号の前に付加する手段を備え、
    前記識別符号を参照する無線局が演算の有無と演算法を判別することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  5. ソースルーチングを行う無線局が該無線局に集約されたネットワークを構成する無線局間のつながりの情報を用いて中継情報を作成する際に、該当中継無線局および該当中継無線局の周辺の無線局の識別符号を所定の演算法によって短縮し、その結果が同じにならなければ該所定の演算法を使用して求めた短縮した識別符号を前記中継情報としてパケットに格納し、該パケットを無線通信ネットワークを介して宛先無線局に向けて送信することを特徴とする無線通信方法。
  6. 前記所定の演算法によって演算した結果が該当中継無線局と同じものになった場合には、あらかじめ準備されている別の演算法によって演算を行い、該演算の結果が該当中継無線局と同じにならなければ該演算法を使用して求めた短縮した識別符号を前記中継情報として前記パケットに格納し、該パケットを無線通信ネットワークを介して宛先無線局に向けて送信することを特徴とする請求項5に記載の無線通信方法。
  7. あらかじめ準備されている前記演算法のいずれによっても演算結果が該当中継無線局と周辺の無線局とで区別できないときは、前記演算法のいずれも使用しない短縮なしの識別符号を前記中継情報として前記パケットに格納し、該パケットを無線通信ネットワークを介して宛先無線局に向けて送信することを特徴とする請求項6に記載の無線通信方法。
  8. 前記パケットに格納した識別符号がいずれの演算法を使用したか又は使用しなかったかを示す符号を前記中継情報として使用する識別符号の前に付加したことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか一項に記載の無線通信方法。
  9. 無線機間の通信を行う無線通信システムで無線機間が無線信号の到達する距離よりも長い場合に途中の無線機が中継することによって通信を行う方式のうち、ソースルーチングと呼ばれる、データに中継ルートを添付して中継通信先を決定して無線通信を行う方法において、
    無線機識別符号を中継する順番に前記中継ルートとしてパケットに格納する際に、無線機識別符号を所定の演算法による演算によって短縮することを特徴とするソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法。
  10. 請求項9記載のソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法において、
    前記所定の演算法によって演算した結果が識別符号を参照する無線機の識別符号と重ならないことをあらかじめ調査することを特徴とするソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法。
  11. 請求項9または10記載のソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法において、
    短縮するための演算法をあらかじめ複数用意しておき、一の演算法による演算結果が識別符号を参照する無線機の周辺の無線機の識別符号と重なった場合は、あらかじめ用意した他の演算法を選択することを特徴とするソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法。
  12. 請求項9ないし11のいずれか一項に記載のソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法において、
    前記選択した演算法による演算結果と、前記選択した演算法とは別な演算法による演算結果のいずれでも前記参照する無線機の周辺の無線機の識別符号と重ならない演算結果が得られなかった場合に関する情報とを、前記中継ルートに付加することによって、識別符号を参照する無線機が演算の有無と演算方法を判別することを特徴とするソースルーチング方式の無線機識別符号短縮方法。
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