JP2016025033A - 端子カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】電気機器の端子部を被覆保護する端子カバーにつき、端子カバーを不測の抜け出しのおそれなく端子部に強固に取り付けることができ、部品点数少なく構造簡単にしてコストダウンを図る。
【解決手段】カバー本体51の天板部に円筒状被着部52が連設される。カバー本体と円筒状被着部とは弾性体材料から一体的に形成される。円筒状被着部の開口端近傍部に半径方向内側に膨出する圧接用膨出部52bが一体的に形成され、そのフリー状態の内径aは角柱状外周面73Aを有するナット(端子締結金具)73の対角寸法φ1より小さい。円筒状被着部はナットに対して軸方向に沿って弾性的に嵌合される。円筒状被着部の圧接用膨出部以外の部分が角柱状外周面から離間していて半径方向内側へ収縮しようとする弾性復元力Fをもつ。円筒状被着部の圧接用膨出部は、その弾性復元力Fによって角柱状外周面の稜線部73bに対して圧接する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリなどの電気機器における端子部を被覆保護するための端子カバーに関する。
防水や防錆、感電防止等のために電気機器の端子部を覆うカバー本体と、カバー本体を端子部に取り付けるためにカバー本体の天板部に設けられた被着部とを有し、全体が弾性体材料から一体的に形成された端子カバーが従来より知られている。
ボルトやナットに直接係合または嵌合する形式の端子カバーとして、例えば特許文献1(実開昭62−11362号公報)、特許文献2(実開平1−111464号公報)に記載されたものが知られている。以下、それぞれについて説明する。
図12は特許文献1に記載された第1の従来例の端子カバーを示す縦断面図である。図12に示すように、ゴム製(軟質弾性材料)の保護カバーAは半球形のキャップ部1と円筒部2とが一体化されたもので、電気ユニットB上の端子部Cに被着される。板端子5はその基部に電線4が加締め止めされる。電線4は保護カバーAの円筒部2に通線されている。電気ユニットBの台座6から上方に向けてスタッドボルト7が突設されている。スタッドボルト7には板端子5、平座金9、ばね座金10が挿通され、ナット8をスタッドボルト7に螺合緊締して、板端子5をスタッドボルト7に機械的かつ電気的に接続固定している。ナット8をスタッドボルト7に螺合緊締する段階ではキャップ部1はナット8に対してまだ嵌合していない。
保護カバーAにおけるキャップ部1の上部は肉厚で、その内側に深穴1aが形成されている。深穴1aの開口部の周縁は斜面1bに形成されている。ナット8の外周に深穴1aの斜面1bを位置合わせした状態で、保護カバーAを上方から下方に押圧すると、深穴1aがナット8の肩に導かれるようにして嵌合する。このとき、深穴1aが少し変形しながらナット8の外周に締り嵌めされるに至る。深穴1aは、その内周面がナット8の外周に対してわずかな締り嵌めの作用を発揮するように、その内径寸法が設定されている。
図13は特許文献2に記載された第2の従来例の端子カバーを示す縦断面図である。図13に示すように、ゴム(プラスチック)製の端子カバー10は、下部が開放した筒状のキャップ部11と、キャップ部11の内部においてキャップ部11の天板部11aから一体的に連設された筒状の嵌合部12とを有している。キャップ部11と嵌合部12とは同軸状に配されている。キャップ部11の側面から延びる管状部11cは先端にターミナル板5を固定接続した導線6を挿通する。端子部13における端子ボルト2にターミナル板5、ばね座金が挿通され、さらに端子ボルト2にナット7が螺合緊締される。そして、下部が開放した筒状のキャップ部11を端子部13に対して包囲するように上から被せ、天板11aの上から強く押圧する。これにより、筒状の嵌合部12に端子ボルト2の上端が圧入される。筒状の嵌合部12の内径は端子ボルト2に対する嵌合が圧入となるように設計されている。この圧入に伴う嵌合部12の弾性力と、端子ボルト2の周面のネジ部と嵌合部12の内周面との摩擦力とが総合された保持力をもって、端子カバー10は端子部13に対して装着される。
実開昭62−11362号公報 実開平1−111464号公報
上記で説明した従来技術はいずれも、ナットやボルトに対して端子カバーを直接嵌合させる構造であるが、単純な摩擦嵌合であり、深穴1aを有するキャップ部1や筒状の嵌合部12がナット8やボルト2に対し押し広げられるようにして嵌合しているため、その反作用でナットやボルトから押し出される力を受けることになる。すなわち、筒状の嵌合部の内周面がその軸方向の全長範囲にわたってナットやボルトの外周面に圧接するが、筒状の嵌合部はその軸方向の上端がカバー本体に連設されているのに対して、軸方向の下端がカバー本体に対してはフリー状態となっている関係から、筒状の嵌合部がナットやボルトから受ける反力は上端が最大で下端に近づくほど小さくなり下端で最小となる。筒状の嵌合部の形状はわずかではあるが末広がり状(断面形状で「ハ」の字状)となる。従来例の場合、その断面形状「ハ」の字状に広げられる筒状の嵌合部の内周面はナットやボルトの上端に対して接触する形態となっている。この状態は上記のとおり反力が最大となり、分力(詳しくは後述参照)の関係から、端子カバーはナットやボルトから押し出される力を受けることになる。その結果として、端子カバーがナットやボルトへの嵌合状態から容易に外れてしまう問題がある。
このような問題を解決するに当たり従来より様々な提案がなされているが、部品点数の増加や構造の複雑化やコストアップ等の問題が依然として残されている。
本発明はこのような事情に鑑みて創作したものであり、端子部に対して端子カバーを不測の抜け出しのおそれなく強固に取り付けることができ、しかも、部品点数少なく構造簡単にしてコストダウンを図ることができるようにすることを目的としている。
本発明は、次の手段を講じることにより上記の課題を解決する。
本発明による端子カバーは、
端子部を覆うためのカバー本体と、前記カバー本体を前記端子部に取り付けるためにこのカバー本体の天板部に連設された円筒状被着部とから構成され、前記カバー本体と前記円筒状被着部とは弾性体材料から一体的に形成されている端子カバーであって、
前記円筒状被着部は、その内周面の開口端近傍部に半径方向内側に向けて膨出する圧接用膨出部が一体的に形成され、フリー状態でその圧接用膨出部の内径が前記端子部における角柱状外周面を有する端子締結金具の対角寸法より小さい寸法に設定され、
前記円筒状被着部が前記端子締結金具に対して軸方向に沿って嵌合された状態で半径方向内側へ収縮しようとする弾性復元力をもち、前記円筒状被着部における前記圧接用膨出部以外の部分が前記端子締結金具の角柱状外周面から離間していて、前記円筒状被着部の前記圧接用膨出部の内周面が、前記弾性復元力によって前記角柱状外周面の稜線部に対して圧接するように構成されている。
ここでの端子締結金具は、リード線の端部に固定接続した端子板を蓄電池などの電気機器に締結固定するための金具であって、ナットもしくはボルトまたはそれらに類似するもの(ナット状部材もしくはボルト状部材)を指す。
円筒状被着部における開口端近傍部の圧接用膨出部は、フリー状態での内径が端子締結金具の対角寸法より小さい。したがって、円筒状被着部を端子締結金具に対して軸方向に沿って押し込むと、圧接用膨出部は半径方向外側に向けて弾性的に押し広げられながら端子締結金具に嵌合される。このとき、半径方向外側への押し広げは圧接用膨出部で最も大きいが、円筒状被着部における圧接用膨出部以外の部分も半径方向外側へ押し広げられ、その反作用によって円筒状被着部における圧接用膨出部以外の部分には半径方向内側へ収縮しようとする弾性復元力が発現することとなり、圧接用膨出部の内周面を端子締結金具の角柱状外周面の稜線部に対して圧接させる。すなわち、圧接用膨出部が端子締結金具を圧接状態で挟持する。この圧接挟持による摩擦力は大きく、強い位置保持効果を発揮する。しかも、円筒状被着部における圧接用膨出部以外の部分が端子締結金具の角柱状外周面から離間していることから、抜き出し方向(軸方向)への力が発生せず、従来例のような端子締結金具からの押し出し力は受けない。よって、端子カバーは端子締結金具に対して強力に被着され、不測の抜け出しのない強固な取り付けを実現することが可能となる。
上記構成の本発明の端子カバーにおいては、次のように構成してもよい。
前記の圧接用膨出部についてであるが、この圧接用膨出部の開口端にさらに半径方向内側に向けて突出する脱落防止用の舌片が一体的に形成されており、圧接用膨出部が角柱状外周面の稜線部に対して圧接した状態において、前記の脱落防止用の舌片が稜線部の端子側面に当接した状態で係合するように構成してもよい。圧接用膨出部の開口端に一体的に形成した脱落防止用の舌片を稜線部の端子側面に当接した状態で係合させれば、端子カバーは端子締結金具に対して軸方向の抜け出しを強力に阻止される状態で安定的かつ強固に取り付け固定される。
また、前記の脱落防止用の舌片は断面楔形状で環状に形成されているものが好ましい。断面楔形状の舌片は稜線部の端子側面に対する当接量が充分なものとなる。加えて、舌片が環状に形成されていれば、端子締結金具に対する圧接用膨出部の抱き付き面積が充分なものとなる。
また、前記の円筒状被着部とカバー本体の接合部で円筒状被着部の内周部に環状補強部が一体的に連設され、かつカバー本体の天板部には貫通孔が形成されていてもよい。カバー本体の天板部に形成された貫通孔は、端子締結金具に対する円筒状被着部の嵌合の際に端子カバーの全体が変形しやすいようにする機能を有するが、環状補強部はこの変形の容易性にかかわらず、円筒状被着部の端子締結金具に対する抱き付きの保持力を確保する。
なお、前記の端子締結金具としてはナットとするのが好ましい。また、面取りに関しては、脱落防止用の舌片が形成されていないタイプと形成されているタイプとで以下のように分けて考えることができる。脱落防止用の舌片が形成されていないタイプでは、片側面取りの1種タイプのナットでも、両側面取りの2種タイプのナットでも構わない。さらには、厚みが薄い両側面取りの3種タイプのナットでもよい。一方、脱落防止用の舌片が形成されているタイプでは、2種タイプのナットか3種タイプのナットが好ましい。
本発明によれば、カバー本体の円筒状被着部における開口端近傍部の圧接用膨出部の内径がフリー状態で端子締結金具の対角寸法より小さく設定され、端子締結金具への嵌合状態で半径方向内側へ収縮しようとする弾性復元力をもち、円筒状被着部における圧接用膨出部以外の部分が角柱状外周面から離間していて、その弾性復元力によって圧接用膨出部の内周面が角柱状外周面の稜線部に対して圧接するので、端子部に対して端子カバーを不測の抜け出しのおそれなく強固に取り付けることができ、しかも、部品点数少なく構造簡単にしてコストダウンを図ることができる。
本発明の第1の実施例における端子カバーの構造をフリー状態において示す縦断面図 本発明の第1の実施例における端子カバーの構造を端子部への嵌合状態で示す縦断面図 本発明の第1の実施例における端子カバーのフリー状態での要部の構造を示す縦断面図および底面図 本発明の第1の実施例における端子カバーの嵌合状態での要部の構造を示す縦断面図および底面図 本発明の第1の実施例における端子カバーの取り付けの動作を示す縦断面図 本発明の第2の実施例における端子カバーの構造を端子部への嵌合状態で示す縦断面図 本発明の第3の実施例における端子カバーの構造をフリー状態において示す縦断面図 本発明の第3の実施例における端子カバーの構造を端子部への嵌合状態で示す縦断面図 本発明の第3の実施例における端子カバーのフリー状態での要部の構造を示す縦断面図および底面図 本発明の第3の実施例における端子カバーの嵌合状態での要部の構造を示す縦断面図および底面図 本発明の第3の実施例における端子カバーの嵌合状態を示す下方からの斜視図 第1の従来例の端子カバーを示す縦断面図 第2の従来例の端子カバーを示す縦断面図
以下、上記構成の本発明の端子カバーにつき、その実施の形態を具体的な実施例のレベルで詳しく説明する。
以下、上記構成の本発明の端子カバーにつき、その実施の形態を具体的な実施例のレベルで詳しく説明する。
〔第1の実施例〕
図1は本発明の第1の実施例における端子カバーの構造をフリー状態において示す縦断面図、図2は端子カバーの構造を端子部への嵌合状態で示す縦断面図、図3は図1に対応するフリー状態での要部の構造を示す縦断面図および底面図、図4は図2に対応する嵌合状態での要部の構造を示す縦断面図および底面図、図5は端子カバーの取り付けの動作を示す縦断面図である。
フリー状態の端子カバーの構造を示す図1および嵌合状態の端子カバーの構造を示す図2において、50はゴムなどの弾性体材料から構成された端子カバー、60は電気機器ケース、70は端子カバー50によって被覆保護すべき端子部である。端子カバー50の構成要素として、51はカバー本体、51aは袖部、51bは貫通孔、52は円筒状被着部、52aは環状補強部、52a1 は凹所、52bは圧接用膨出部である。端子部70の構成要素として、71は金属製台座、72はボルト、73はナット(六角ナット)、74はリード線(リード線被覆)、75は端子板である。73Aはナット73における角柱状外周面、73aは角柱状外周面73Aでの側面部、73bは角柱状外周面73Aでの稜線部、73cは上側面取り部、73dは下側面取り部である。ナット73は角柱状外周面73Aを有する端子締結金具の代表例であり、ここでは両側面取りの2種タイプのナットとなっている。電気機器ケース60に収容される電気機器は、例えば蓄電池(バッテリ)である。
電気機器ケース60の上面に設けられた金属製台座71から上方に向けてボルト72が突設されている。ボルト72に対してリード線74の先端部の端子板75が挿通された上で、ボルト72に対してナット73が螺合緊締され、リード線74の先端部の端子板75をナット73、ボルト72、金属製台座71を介して電気機器ケース60の内部の電気機器(例えば蓄電池)の出力端子に電気的に接続するようになっている。
端子カバー50は、端子部70を覆うためのカバー本体51と、カバー本体51を端子部70におけるナット73に嵌合して取り付ける円筒状被着部52とから構成されている。円筒状被着部52はカバー本体51の天板部から下方に向けて連設されている。カバー本体51の周方向の一部分には下方開放の袖部51aが半径方向外側に向けて連設されている。また、円筒状被着部52の内周面の開口端近傍部に半径方向内側に向けて膨出する圧接用膨出部52bが一体的に形成されている。圧接用膨出部52b、袖部51aを含めてカバー本体51と円筒状被着部52からなる端子カバー50は、その全体がゴムなどの弾性体材料から一体的に形成されている。袖部51aにはリード線74が通線されるようになっている。
円筒状被着部52の基部(上端側)とカバー本体51の天板部との接合箇所の内周部に一体形成された環状補強部52aは、円筒状被着部52のカバー本体51に対する連設の強度を確保する。環状補強部52aの内側の凹所52a1 は、取り付け完成状態でボルト72の頭部を挿入する空間となっている。凹所52a1 の中央部でカバー本体51の天板部に形成された貫通孔51bは、ナット73に対する円筒状被着部52の嵌合の際に、端子カバー50の全体が変形しやすくなるように機能する。環状補強部52aは、この変形の容易性にかかわらず、円筒状被着部52のナット73に対する抱き付きの保持力を確保する。
図3(a)はフリー状態での円筒状被着部52およびナット73を示す縦断面図、図3(b)は同状態の円筒状被着部52およびナット73を下側から見上げた状態で示す底面図である。図3(b)ではより下方に位置するナット73にハッチングを施している。
図3(a),(b)に示すように、円筒状被着部52の開口端近傍部における圧接用膨出部52bは、フリー状態で、その主部の内径aが角柱状外周面73Aを有するナット73の対角寸法(長径)φ1より小さい寸法に設定されている。円筒状被着部52の主部(圧接用膨出部52bの上方部)の内径はナット73の対角寸法φ1よりも大きくなっている。ここで、対角寸法φ1はナット73の直径方向で対向する2つの稜線部73b,73b間の寸法である。φ2はナット73の直径方向で対向する2つの側面部73a,73a間の寸法である対辺寸法(平径)である(φ1>a>φ2)。
なお、端子カバー50の弾性復元力の作用を期待すれば、φ2>aの寸法関係でもよい。
ナット73の角柱状外周面73Aは6つの側面部73aを正六角形に組み合わせたものに相当する。各側面部73aの両端は上下方向に延びる稜線部73b,73bとなっている。各稜線部73bの上端部は角部が3次元的に面取りされた上側面取り部73cとなっており、下端部は同様の下側面取り部73dとなっている(2種タイプのナットの場合)。フリー状態では、圧接用膨出部52bの内径aがナット73の対角寸法φ1より小さいために、圧接用膨出部52bはナット73の上端面に当接するようになっている。このことは、円筒状被着部52およびナット73を下側から見上げた底面図の図3(b)を参照すれば明確となる。
図4(a)は嵌合状態での円筒状被着部52およびナット73を示す縦断面図、図4(b)は同状態の円筒状被着部52およびナット73を下側から見上げた状態で示す底面図である。図4(b)ではより下方に位置する圧接用膨出部52bにハッチングを施し、ナット73の外形は破線で描いている。
図4(a)に示すように、円筒状被着部52がナット73に対して軸方向に沿って嵌合された状態で、圧接用膨出部52bは図3のフリー状態よりも半径方向外側に押し広げられ、それに伴って円筒状被着部52は末広がり状に変形し、円筒状被着部52における圧接用膨出部52b以外の部分(上側半部)がナット73の角柱状外周面73Aの稜線部73bの上端から離間している。この末広がり状に変形した円筒状被着部52には矢印で示すように弾性的に半径方向内側へ収縮しようとする復元力Fが働き、その弾性復元力Fにより圧接用膨出部52bの内周面が角柱状外周面73Aに圧接することになる。
円筒状被着部52における圧接用膨出部52b以外の部分がナット73の角柱状外周面73Aの稜線部73bの上端から離間していることは、次の作用をもたらす。もしも従来例と同様に圧接用膨出部52b以外の部分が稜線部73bの上端に接触しているとすると、弾性復元力Fに対する反力F′が半径方向に沿う分力FH ′と稜線部73bである鉛直上方に沿った分力FV ′とに分解され、鉛直上方に沿う分力FV ′が比較的に大きいために、端子カバー50がナット73から抜け出しやすくなる。これに対して、本発明の第1の実施例の場合は、弾性復元力Fに対する反力F′の分力は半径方向に沿う分力FH ′が大部分で、鉛直上方に沿った分力FV ′はほとんど生じない。
加えて、フリー状態で圧接用膨出部52bの内径aがナット73の対角寸法φ1より小さく設定されているため、半径方向内側へ収縮しようとする弾性復元力Fによる圧接用膨出部52bの角柱状外周面73Aの下端部に対する圧接力は大きなものとなる。圧接用膨出部52bの角柱状外周面73Aへの圧接は稜線部73bに対してだけでなく、角柱状外周面73Aの全体に対して圧接することになる(図4(b)参照)。
以上のように、円筒状被着部52における圧接用膨出部52b以外の部分が稜線部73bの上端から離間していることと、半径方向内側へ収縮しようとする弾性復元力Fによって圧接用膨出部52bが角柱状外周面73Aに圧接するのは角柱状外周面73Aの下端部であることとによって、円筒状被着部52ひいては端子カバー50がナット73に対して不測の抜け出しのおそれなく強固に取り付けられることになる。
図5(a)〜(d)は端子カバーの取り付けの動作を示す縦断面図である。図5(a)はフリー状態を示し、図5(b),(c)は嵌合のための押し込み途中の状態を示し、図5(d)は嵌合が完了した状態を示す。
図5(a)に示すように、フリー状態で円筒状被着部52の圧接用膨出部52bをナット73に位置合わせすると、圧接用膨出部52bの内径aとナット73の対角寸法φ1との関係(図3参照)から、圧接用膨出部52bの下端面がナット73の上端面に当接する状態となっている。このフリー状態からナット73に対して円筒状被着部52を押し込むと、円筒状被着部52の圧接用膨出部52bがナット73の周方向6箇所にある上側面取り部73cにガイドされるようにして押し広げられながら、軸方向の嵌合を開始する。そして、図5(b)から図5(c)の状態へと進む。すなわち、圧接用膨出部52bがナット73の稜線部73bに沿って滑るようにして下方移動する。このとき、圧接用膨出部52bが稜線部73bに押されて弾性的に半径方向外側に押し広げられる。しかし、環状補強部52aに繋がる円筒状被着部52の基部は半径方向外側への押し広げが規制されるため、円筒状被着部52は末広がり状(径が下側ほど大きくなる状態)に変形する。その結果として、円筒状被着部52における圧接用膨出部52b以外の部分(上側半部)がナット73の角柱状外周面73Aから離間するようになる。この円筒状被着部52の末広がり状の変形は弾性変形であり、反作用としての弾性復元力Fにより、末広がり状の円筒状被着部52は圧接用膨出部52bをナット73の角柱状外周面73Aに圧接する。ナット73の稜線部73bに対しては特に強く密着する。
さらに押し込むと、図5(d)に示すように、圧接用膨出部52bはナット73の角柱状外周面73Aの下端部に対してさらに強く密着する。この状態でも、末広がり状に変形した円筒状被着部52における圧接用膨出部52b以外の部分(上側半部)はナット73の角柱状外周面73Aから離間しており、その離間ゆえに、圧接用膨出部52bの上側半分は角柱状外周面73Aの下端部に密着した圧接用膨出部52bに対して、これを半径方向内側に弾性的に強力に収縮させる弾性復元力Fとなって作用する。
より詳しくは、次のとおりである。弾性復元力Fは、その方向が図5(b)から図5(c)に移行した時点(カバー膨出部とナット稜線部がすべて接触したとき)に、水平になる。すなわち、図5(b)の状態では外方斜め上から内方斜め下に傾斜する方向であるのに対し、図5(c)の状態ではほぼ水平に外方から内方に向かう方向である。
従来例の場合はナットの上端で接触するために、弾性復元力Fに対する反力F′が半径方向に沿う分力FH ′とナットの稜線部である鉛直上方に沿った分力FV ′とに分解され、鉛直上方に沿う分力FV ′に起因して端子カバーがナットから抜け出しやすい。
これに対して、本発明実施例の場合は、弾性復元力Fに対する反力F′の分力は半径方向に沿う分力FH ′のみで、鉛直上方に沿った分力FV ′は全く生じない。
以上により、本発明実施例にあっては、ナット73に対する圧接用膨出部52bの圧接挟持力(摩擦力)を充分に大きなものとすることができる。
以上の結果、円筒状被着部52ひいては端子カバー50はナット73に対して軸方向の抜け出しを強力に阻止される状態で安定的かつ強固に取り付け固定される。
〔第2の実施例〕
上記の第1の実施例はナットについて、両側面取りの2種タイプのナット73を用いるものであった。これに対して、第2の実施例では、図6に示すように、片側面取りの1種タイプのナット73′を用いるものである。このナット73′の下面は平坦になっている。
なお、図6において、第1の実施例の図2で用いたのと同一符号は同一の構成要素を指すものとし、詳しい説明は省略する。
〔第3の実施例〕
図7は本発明の第3の実施例における端子カバーの構造をフリー状態において示す縦断面図、図8は端子カバーの構造を端子部への嵌合状態で示す縦断面図、図9は図7に対応するフリー状態での要部の構造を示す縦断面図および底面図、図10は図8に対応する嵌合状態での要部の構造を示す縦断面図および底面図、図11は嵌合状態を示す下方からの斜視図である。これらの図において、第1の実施例の図で用いたのと同一符号は同一の構成要素を指すものとし、詳しい説明は省略する。
本実施例において、第1の実施例と相違する点は、圧接用膨出部52bに脱落防止用の舌片52b1 を形成した点である。すなわち、円筒状被着部52の開口端近傍部における圧接用膨出部52bにはさらに、開口端に半径方向内側に向けて突出する断面楔形状の環状の脱落防止用の舌片52b1 が一体的に形成されている。脱落防止用の舌片52b1 が付いた圧接用膨出部52b、袖部51aを含めてカバー本体51と円筒状被着部52からなる端子カバー50は、その全体がゴムなどの弾性体材料から一体的に形成されている。
フリー状態での円筒状被着部52およびナット73を示す縦断面図を示す図9(a)および同状態の円筒状被着部52およびナット73を下側から見上げた状態で示す底面図を示す図9(b)のように、円筒状被着部52の開口端近傍部における圧接用膨出部52bは、フリー状態で、その主部の内径aが角柱状外周面73Aを有するナット73の対角寸法(長径)φ1より小さい寸法に設定され(第1の実施例と同じ)、さらに、この圧接用膨出部52bの主部の内径aに対して、脱落防止用の舌片52b1 の内径はさらに小さくなっている。
フリー状態では、圧接用膨出部52bの内径aがナット73の対角寸法φ1より小さいために、圧接用膨出部52bおよび断面楔形状の環状の脱落防止用の舌片52b1 はナット73の上端面に当接するようになっている。このことは、円筒状被着部52およびナット73を下側から見上げた底面図の図9(b)を参照すれば明確となる。
図10(a)は嵌合状態での円筒状被着部52およびナット73を示す縦断面図、図10(b)は同状態の円筒状被着部52およびナット73を下側から見上げた状態で示す底面図である。図10(b)ではより下方に位置する圧接用膨出部52bおよび脱落防止用の舌片52b1 にハッチングを施し、ナット73の外形は破線で描いている。
図10(a),(b)に示すように、圧接用膨出部52bの最下端に一体的に形成された断面楔形状の環状の脱落防止用の舌片52b1 が稜線部73bの下端部に形成された下側面取り部73dに対して喰い込んで弾性的に係合している。この状態で、圧接用膨出部52bはナット73の角柱状外周面73Aに圧接している。その結果、圧接用膨出部52bは図9のフリー状態よりも半径方向外側に押し広げられ、それに伴って円筒状被着部52は末広がり状に変形している。この末広がり状に変形した円筒状被着部52には矢印で示すように弾性的に縮径しようとする復元力Fが働き、その弾性復元力Fにより圧接用膨出部52bの内周面が角柱状外周面73Aに圧接することになる。
第1の実施例と同様に圧接用膨出部52bが角柱状外周面73A特に稜線部73bに圧接することに加えて、断面楔形状の環状の脱落防止用の舌片52b1 がナット73の下側面取り部73dの下方に喰い込むこととにより、円筒状被着部52ひいては端子カバー50がナット73に対して不測の抜け出しのおそれなく強固に取り付けられることになる。
図11は端子カバー50における円筒状被着部52をナット73に対して嵌合した状態を下方から見上げた斜視図である。図11では円筒状被着部52にハッチングを施し、かつ分かりやすくするために、直径方向での2箇所において圧接用膨出部52bおよび脱落防止用の舌片52b1 を含めて円筒状被着部52の断面形状を描いている。ナット73の底面の外周部は圧接用膨出部52bおよび脱落防止用の舌片52b1 で覆われているが、白色で描いたナット73の底面の内周部分は脱落防止用の舌片52b1 による覆いはされていない。脱落防止用の舌片52b1 は断面楔形状の環状であり、ナット73の底面の外周部を全周にわたって包み込むように配設されている。加えて、圧接用膨出部52bの内周面はナット73の角柱状外周面73A特に稜線部73bに弾性的に強く圧接している。したがって、円筒状被着部52はナット73に対して強固に保持されることになる。
このように第3の実施例の端子カバー50によれば、円筒状被着部52の開口端近傍部に一体的に圧接用膨出部52bを形成し、さらに圧接用膨出部52bの開口端に脱落防止用の舌片52b1 を形成し、フリー状態の圧接用膨出部52bの内径を端子締結金具であるナット73の対角寸法φ1より小さくし、ナット73への嵌合状態で、圧接用膨出部52bが円筒状被着部52の弾性復元力Fによって角柱状外周面73Aの稜線部73bに対して圧接するとともに、脱落防止用の舌片52b1 が稜線部73bの下側面取り部73dに対して強力な弾性的喰い込み状態で係合するように構成してあるので、端子カバー50をナット73に対して非常に強力な密着保持力をもって嵌合固定することができ、きわめて高い抜け止め効果を発揮する。
3種タイプのナットは厚みが薄い両側面取りのナット(コンタルナット、ロックナット)であるが、これを用いるものに本発明の端子カバーを利用することももちろん可能である。
本発明は、バッテリなどの電気機器の端子部を被覆保護する端子カバーにおいて、脱落のおそれなく取り付けの信頼性に優れたものを、部品点数少なく構造簡単にしてコストダウンが図れる状態で提供する技術として有用である。
50 端子カバー
51 カバー本体
51b 貫通孔
52 円筒状被着部
52a 環状補強部
52b 圧接用膨出部
52b1 脱落防止用の舌片
70 端子部
72 ボルト
73 ナット(端子締結金具)
73A 角柱状外周面
73a 角柱状外周面の側面部
73b 角柱状外周面の稜線部
73c 上側面取り部
73d 下側面取り部
74 リード線
75 端子板

Claims (5)

  1. 端子部を覆うためのカバー本体と、前記カバー本体を前記端子部に取り付けるためにこのカバー本体の天板部に連設された円筒状被着部とから構成され、前記カバー本体と前記円筒状被着部とは弾性体材料から一体的に形成されている端子カバーであって、
    前記円筒状被着部は、その内周面の開口端近傍部に半径方向内側に向けて膨出する圧接用膨出部が一体的に形成され、フリー状態でその圧接用膨出部の内径が前記端子部における角柱状外周面を有する端子締結金具の対角寸法より小さい寸法に設定され、
    前記円筒状被着部が前記端子締結金具に対して軸方向に沿って嵌合された状態で半径方向内側へ収縮しようとする弾性復元力をもち、前記円筒状被着部における前記圧接用膨出部以外の部分が前記端子締結金具の角柱状外周面から離間していて、前記円筒状被着部の前記圧接用膨出部の内周面が、前記弾性復元力によって前記角柱状外周面の稜線部に対して圧接するように構成されている端子カバー。
  2. 前記圧接用膨出部はその開口端にさらに半径方向内側に向けて突出する脱落防止用の舌片が一体的に形成されており、前記圧接用膨出部が前記角柱状外周面の稜線部に対して圧接した状態において、前記脱落防止用の舌片が前記稜線部の端子側面に当接した状態で係合するように構成されている請求項1に記載の端子カバー。
  3. 前記脱落防止用の舌片は断面楔形状の環状に形成されている請求項2に記載の端子カバー。
  4. 前記円筒状被着部と前記カバー本体の接合部で前記円筒状被着部の内周部に環状補強部が一体的に連設され、かつ前記カバー本体の天板部には貫通孔が形成されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の端子カバー。
  5. 前記端子締結金具はナットである請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の端子カバー。
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