JP2016023903A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】製作が容易で安定した品質を確保し易く、強度および耐久性に優れたドロワ収納構造を備えた冷却貯蔵庫を提供する。
【解決手段】ドロワ60の収納本体部65を、一つの板状部材を曲げ加工することで、当該板状部材の板面からなる底部71に対して、前壁72、左側壁73、右側壁74、および後壁75が立ち上げられて構成された上面開放型の箱体70と、左側壁73および右側壁74の上端を外側に折り曲げることによって箱体70と一体的に形成された一対の可動レール部(収納部側レール部)171、271と、可動レール部171、271の後側に配される一対のガイドローラ69と、を有するように形成し、可動レール部171、271が支持ローラ55に、ガイドローラ69が固定レール151、251に、それぞれ案内されつつ摺動することで、ドロワ60をドロワ収納室27に出し入れ可能とする。
【選択図】図5

Description

本明細書によって開示される技術は、冷却貯蔵庫に関する。
冷却貯蔵庫として、貯蔵庫本体内に、前面に開口を有する収納室が複数並んで設けられる一方、同数のドロワが備えられて、各ドロワが各収納室にレール等で案内されつつ引出し可能に収納されるドロワ収納構造を備えたドロワ式冷蔵庫が知られており、例えば、特許文献1に記載されたようなものがある。このようなドロワ式冷蔵庫では、扉体の背面に収容部を取り付けたドロワが用いられるが、この収容部は、従来、左右2つの側面部材の前端部および後端部を、前枠部材および後枠部材で連結して方形状に組み合わせるとともに、左右2つの側面部材にレール部材を取り付け、さらにフレーム部材等で補強して組み上げた枠体を含んで形成される。そして、この枠体の内部にホテルパン等の上面開放型の箱体が収容されるか、枠体の底面に底面部材が取り付けられて、使用される。
特開2013−119970号公報
上記のようなドロワ収納構造は、業務用冷却貯蔵庫で採用されることが多いが、業務用冷却貯蔵庫は、家庭用冷蔵庫等と比較して収納部の開閉頻度が高く、取扱いが雑になる傾向にあるため、高い強度および耐久性が要求される。しかし、高い強度および耐久性を実現するために組立精度を上げようとすると、従来のような構造のドロワでは、構成部品点数が多いため、各部品に要求される寸法精度が非常に高くなり、また多くの加工・組立工程を要するため、各工程において要求される作業精度も非常に高くなってしまう。この結果、高い強度および耐久性を実現することが困難であるという問題があった。
本明細書は、上記事情に鑑み、製作が容易で安定した品質を確保し易く、強度および耐久性に優れたドロワ収納構造を備えた冷却貯蔵庫を提供する技術を開示する。
本明細書によって開示される冷却貯蔵庫は、前面に開口を有する収納室と、前記収納室に対し前記開口を介して出し入れ可能に収納される収納部と、を備える冷却貯蔵庫であって、前記収納部は、前記収納室の前記開口を閉止する扉体と、前記扉体の背面に形成されて前記収納室の奥行方向に延びる収納本体部と、を備え、前記収納室には、前記収納本体部の両側に沿って配され、前記収納室の奥行方向に延在する一対の収納室側レールと、前記開口側に配される一対の支持ローラとが設けられる一方、前記収納本体部は、一つの板状部材を曲げ加工することで、当該板状部材の板面からなる底部に対して、左側壁および右側壁が立ち上げられて構成された収容部と、前記左側壁および前記右側壁の上端を外側に折り曲げることによって前記収容部と一体的に形成された奥行方向に延在する一対の収納部側レール部と、前記収容部の左右両側面において前記収納部側レール部の後側に配される一対のガイドローラとを有しており、前記収納部側レール部が前記支持ローラに案内され、前記ガイドローラが前記収納室側レールに沿って転動しつつ摺動して、前記収納部を前記収納室に出し入れ可能とされている。
また、前記収容部が、前記底部に対して、さらに前壁および後壁が立ち上げられた上面開放型の箱体を形成していてもよい。
上記構成によれば、ドロワの収納本体部を構成する収容部が、一つの板状部材を曲げ加工することによって形成されるため、構成部品点数を大幅に削減できる。この結果、各部品に要求される寸法精度が緩和され、製作・加工などの作業負担を軽減しながら、高い強度および耐久性を発現することが可能となる。さらに、収納部側レール部が、収容部の側壁上端を外側に折り曲げることによって収容部と一体的に形成されるため、収納本体部の各部分(収納部側レール部等)に受けた力が効率的に収納本体部全体に分散し、全体として強度が向上する。同時に、このような収容部の側壁上端に施した外側への曲げ加工によって、収容部開口部の強度も向上する。収容部を形成するための板状部材として耐摩耗性に優れた金属板を使用すれば、レール部についての要求性能を十分に確保しながら、収納本体部その他の部分と一体的に形成することが容易となる。
また、前記底部に対してさらに前壁および後壁を立ち上げて、前記収容部を箱体とすることで、部品点数を増加させることなく前記収納本体部の強度剛性を高めることができる。
本明細書によって開示される冷却貯蔵庫では、前記収納部が、前記一対の収納部側レール部の上方において前記箱体の前壁と後壁とを連結する左右一対の側面フレームを含んでいてもよい。さらに、この左右一対の側面フレーム同士を連結する懸架フレームを含んでいてもよい。
上記構成によれば、収納本体部を構成する箱体の前壁および後壁との間が側面フレームで橋渡しされることにより、高い強度を確保できる。懸架フレームを有する場合には、さらに高い強度を確保できる。
また、本明細書によって開示される冷却貯蔵庫は、以下のような構成としてもよい。
(1−1)前記一対の収納部側レール部のうち、一の収納部側レール部が、前記収容部の奥行方向に延在し略水平方向にフラットな形状で前記収容部の外方に向けて突出する第一外向突出部を備えて、開放型可動レール部とされると共に、他の収納部側レール部が、前記収容部の奥行方向に延在する突条部又は溝部を有して前記収容部の外方に向けて突出する第二外向突出部を備えて、拘束型可動レール部とされており、
前記第一外向突出部のフラットな形状での突出量が、前記一対の支持ローラのうち、前記開放型可動レール部と係合する一の支持ローラの厚みよりも大きく、
前記一対の支持ローラのうち、前記拘束型可動レール部と係合する他の支持ローラが、前記第二外向突出部の突条部又は溝部に嵌合した状態で、前記収納部側レール部の摺動を案内する構成。
(1−2)前記一対の収納室側レールのうち、一の収納室側レールが、前記収納室の奥行方向に延在し略水平方向にフラットな形状で前記収納室の内方に向けて突出する第一内向突出部を備えて、開放型固定レールとされると共に、他の収納室側レールが、前記収納室の奥行方向に延在する突条部又は溝部を有して前記収納室の内方に向けて突出する第二内向突出部を備えて、拘束型固定レールとされており、
前記第一内向突出部のフラットな形状での突出量が、前記一対のガイドローラのうち、前記開放型固定レールと係合する一のガイドローラの厚みよりも大きく、
前記一対のガイドローラのうち、前記拘束型固定レールと係合する他のガイドローラが、前記第二内向突出部の突条部又は溝部に嵌合した状態で、前記収納部側レール部の摺動を案内する構成。
上記(1−1)又は(1−2)のように、収納室側レール又は収納部側レール部を開放型および拘束型の左右異型形状とする構成によれば、ドロワの出し入れを行う際に、一の支持ローラ又はガイドローラが、前記収納室の奥行方向に延在する突条部又は溝部を有する第二外向突出部又は第二内向突出部と嵌合した状態となるため、左右方向における正規位置が維持されてガタツキを防止できる。また、第一外向突出部又は第一内向突出部のフラットな形状での突出量が、これと係合する他の支持ローラ又はガイドローラの厚みよりも大きく設定されているため、他の支持ローラ又はガイドローラと、開放型固定レール又は開放型可動レール部との間に適度なクリアランスが確保され、スムーズな引出しが可能となる。
第一外向突出部又は第一内向突出部は、略水平方向にフラットな形状で突出するとともに、最端部が下向きに折り曲げられた形状であってもよい。これにより、係合する一の支持ローラ又はガイドローラが、開放型固定レール又は開放型可動レール部から外れることを回避できる。また、開放型固定レール又は開放型可動レール部は、例えば、一の支持ローラ又はガイドローラの上下に略水平に突出する2つの第一外向突出部又は第一内向突出部を備えたコの字型断面を呈するものとしてもよい。他方、拘束型可動レール部又は前記拘束型固定レールは、例えば、これと係合する他の支持ローラ又はガイドローラに寄り添うような山型もしくは谷型の断面を呈する第二外向突出部又は第二内向突出部を備えたものとすることができる。なお、(1−1)および(1−2)のような構造を兼備させてもよい。この場合は、前記開放型可動レール部と前記開放型固定レールは、収納部の同じ側となるように配置する(前記拘束型可動レール部と、前記拘束型固定レールとが同じ側に配される)。
(2)前記収納室が背面壁を有する一方、前記一対の収納室側レールが、2つの収納室側レールの後端部同士を後枠で連結したレール枠体を構成して、この後枠を前記背面壁に締結具によって取り付け固定されるものであって、
前記レール枠体が、前記一対の収納室側レールの後端部が前端部よりも低い後ろ下がりの態様で前記収納室に固定されると共に、
前記レール枠体の後板を、前記収納室背面壁における異なった高さに固定できるよう、前記背面壁の異なった高さに前記締結具を固定するための位置決め構造が設けられている構成。
上記構成によれば、奥行の異なる冷却貯蔵庫に対しても、共通部品を用いてドロワ収納構造を作製し、共通のレール取付角度に調整することができる。これにより、ドロワ開閉力・操作感の統一、意匠性の向上、品質確保、コスト削減が図られる。例えば、前記位置決め構造を位置決め穴、前記締結具をボルトとして、前記背面壁の異なった高さに複数対の位置決め穴を設けると共に、前記後枠にも前記複数対の位置決め穴の各対に対応する複数対の取付穴を設けることとしてもよい。前記レール枠体は、さらに2つの前記収納室側レールの前端部同士を連結する前枠を備えていてもよい。
本明細書によって開示される技術によれば、製作が容易で安定した品質を確保し易く、強度および耐久性に優れたドロワ収納構造を備えた冷却貯蔵庫を得ることができる。
一実施形態に係るドロワ式冷蔵庫の外観斜視図 冷蔵庫の内部構造を示す一部切欠斜視図 ドロワを取り外した状態の冷蔵庫1の外観斜視図 ドロワを前側から見た斜視図 ドロワを後側から見た斜視図 箱体の斜視図 箱体右側の側面図 収納本体部の正面図 レールユニットを右前側から見た斜視図 レールユニットを左前側から見た斜視図 貯蔵庫本体への固定レール部材の取付状態を表す、冷蔵庫1の縦断面図 固定レールとガイドローラ、並びに、可動レール部と支持ローラの係合状態を表す一部分解正面図
<実施形態>
以下、実施形態について、図1から図12を参照しながら説明する。本実施形態では、横型の業務用ドロワ式冷蔵庫(冷却貯蔵庫)1を例示する。
まず、本実施形態に係る冷蔵庫1の全体構造について、図1から図3を参照しながら以下に説明する。
冷蔵庫1は、図1に示すように、前面開口型で横長の断熱箱体からなる貯蔵庫本体10と、この貯蔵庫本体10の正面視左側に並んで設けられた機械室40とを備えたものであり、貯蔵庫本体10の底面四隅に設けられた脚15によって支持されている。なお、以下の説明では、図1における手前側を前側、奥側を後側もしくは背面側、左手前側を左側、右奥側を右側とする。
貯蔵庫本体10は、図2に示すように、ともにステンレス鋼板からなる内箱12と外箱13とが間隔を隔てて組み合わされるとともに、内箱12と外箱13の開口縁の間が合成樹脂製のジョイナで結合されることによって、この外殻体が形成されたものである。なお、外殻体内には、発泡ウレタン樹脂等の発泡樹脂からなる断熱材が発泡充填されている。
貯蔵庫本体10の右側における大部分の領域は、冷蔵室20となっている。この冷蔵室20の前面開口21に、図3に示すような1本の横枠24と2本の縦枠25とを組み合わせた断熱性の仕切枠23が配されることで、横3列縦2段の合計6個の出入口(開口)26が区画形成され、各出入口26の後方の冷蔵室20内が、それぞれドロワ収納室(収納室)27となる。この各収納室27に、ドロワ60が、出入口26を通じて引き出し可能に収納される。なお、各ドロワ収納室27の間には仕切壁はなく、互いに連通している。
貯蔵庫本体10の左側において機械室40と隣接する領域の上部には、図2に示すように、冷却器室30が機械室40側に張出形成され、この冷却器室30内に冷却器31が設置されている。冷却器室30は、貯蔵庫本体10の断熱性の左側壁の上部を機械室40側に凹ませて冷蔵室20側に開口する凹部が形成され、この開口部を覆うようにダクト板32が張られることによって、画成されている。冷蔵室20の左側の側面には、下端部に庫内空気吸込口(吸込口)33が形成されている一方、上端部には冷気吹出口(吹出口)34が形成されており、同冷気吹出口34の冷却器室30側には庫内ファン35が配されている。冷蔵室20の天井面には、奥行方向のほぼ中央部において、間口方向に長く左右両端部が開口された扁平な冷気吹出ダクト(吹出ダクト)36が設けられており、同吹出ダクト36の左端開口が冷気吹出口34の上端位置に臨んでいる。吹出ダクト36の下面には、前述の縦枠25とほぼ対応する位置に、冷気吐出口(吐出口)37が形成されている。
機械室40には、図2に示すように、冷凍装置が収納されている。冷凍装置は少なくとも凝縮器ファンを備えた凝縮器(図示せず)と、圧縮機41とが前後に並べて設けられ、この冷凍装置から引き出された冷媒配管42によって、前述の冷却器室30に収容された冷却器31と循環接続されている。図3に示すように、機械室40の前面には、これと冷却器室30の前面とを併せて覆うように、前面パネル43が設置される。前面パネル43には、冷凍装置の冷却用空気である外気の吸気口46が形成されているとともに、機械室の左側面を覆う側面パネル44と、機械室の後面を覆う背面パネル45(図2を参照)には、冷凍装置を冷却した後の排熱を排出するための排気口47、48がそれぞれ設けられている。
冷蔵庫1の冷却運転は、冷凍装置と庫内ファン35とが駆動されることで行われる。庫内ファン35により、冷蔵室20内の庫内空気が、冷蔵室20の左側面下部に設けられた吸込口33から吸い込まれて冷却器室30内に導かれると、吸い込まれた庫内空気が、冷却器室30内に収容された冷却器31を流通する間に熱交換されて、冷気が生成される。この冷気の一部が、冷蔵室20の左側面上部に設けられた冷気吹出口34から冷蔵室20内に吹出され、残りの冷気が、冷気吹出ダクト36を経て、冷蔵室20上部の2ヶ所に設けられた冷気吐出口37等から庫内に吹き出される。このような冷気の循環流通がなされることで、冷蔵室20内すなわち全ドロワ収納室27が冷却されるようになっている。
この間、冷凍装置等と併せて、機械室40内に設置された凝縮器ファンも駆動される。凝縮器ファンにより、前面パネル43に設けられた吸気口46から外気が吸い込まれて機械室40内に導かれると、吸い込まれた外気は、凝縮器さらには圧縮機41を流れることでこれらを冷却する。温められた空気は、側面パネル44に設けられた排気口47および背面パネル45に設けられた排気口48から排気され、排熱が行われるようになっている。
次に、収納室27に出入口26を通じて引き出し可能に収納されるドロワ60の構造について、図4から図8を参照しながら説明する。
図4および図5に示すように、ドロワ60は大まかには、扉体61の背面側に、収納本体部65が延設された構造である。
扉体61は、厚い断熱性の板材からなり、ドロワ収納室27の出入口26を完全に閉塞可能な横長の長方形に形成されている。扉体61の前面には、図4に示すように取手62が設けられており、また背面の周縁には、図5に示すようにパッキン63が装着されている。このパッキン63は、ドロワ60が収納室27内に収納された時に、出入口26の前縁に密着してシールする。扉体61の背面におけるパッキン63の内側には、出入口26の開口よりも一回り小さい方形の領域を取り囲むように、膨出部64が形成されている。この膨出部64の内側が取付面とされ、ここに後述する箱体70の前壁72の前面が当接した状態で、収納本体部65がネジ83によって取付固定される。
収納本体部65を構成する箱体70は、図6および図7に示すような上面開放型の扁平な箱であり、ステンレス鋼板材の板面からなる長方形の底部71に対して、前壁72、左側壁73、右側壁74、および後壁75が、曲げ加工により立ち上げ形成されている。
底部71をなす長方形の長辺は、ドロワ収納室27の奥行よりも少し短く、同短辺は、出入口26の開口幅よりも少し短い長さとされている。図7に表されているように、前壁72および後壁75は、出入口26の開口高さよりも少し低い程度の高さまで立ち上げられているのに対し、左側壁73および右側壁74の立ち上げ高さは、前壁72および後壁75の立ち上げ高さの約1/3程度とされている。
前壁72および後壁75を形成する折り曲げ部分は、まず底部71の短辺に対して左右に所定量だけ張り出すように立ち上げられた後に、この張り出し部分が底部71の左右それぞれの長辺に沿うように折り曲げられて、箱体70の左右両側面の各前後端に、2片の前壁折り返し部76、並びに、2片の後壁折り返し部77の計4片の折り返し部が形成されている。前壁折り返し部76および後壁折り返し部77の下部外面には、底部71から立ち上げられた左側壁73もしくは右側壁74が、溶接等によって接合される。また、前壁72および後壁75の最上端は、箱体70の内方に向けて折り曲げ補強されている。なお、後壁75中央部の適当な位置には、後述するレールユニット50の後枠52に設けられた2対の取付穴93A、93B、並びに、94A、94Bに対応する位置に、2対の逃がし穴87A、87B、並びに、88A、88Bが設けられている。
箱体70の左側壁73および右側壁74の上縁は、最後端部を除くほぼ全長に亘って外側に折り曲げられ、この折り曲げられた部分によって、左右一対の可動レール部(収納部側レール部)171、271が形成されている。
本実施形態では、上記のように形成された一対の可動レール部171、271のうち、左側の可動レール部が開放型可動レール部171とされ、左側壁73(ドロワ収納室27に収容された状態で左側に配置される側壁)の上縁が、箱体70の外方に向けて略水平方向にフラットな形状で突出するように折り曲げられた後に下方に向けて直角曲げされ、下向きのL字型断面をなすように突出する水平外向突出部(第一外向突出部)172を形成している。なお、水平外向突出部172の後寄りの部分、後述するようにドロワ60が最大に引き出された状態において支持ローラ55と当接する位置には、この上面に沿うL型形状の補強プレート85が重ねられて溶接取付されている。
他方、右側壁74の上縁は、箱体70の外方に向けて山型断面を有する形状で突出するように折り曲げられて、山型外向突出部(第二外向突出部)272を形成しており、これにより右側の可動レール部が拘束型可動レール部271とされている。なお、山型外向突出部272の後寄りの部分、後述するようにドロワ60が最大に引き出された状態において支持ローラ55と当接する位置にも、この上面に沿う形状に形成された補強プレート86が重ねられて溶接取付されている。
上記において、前述の水平外向突出部172の水平方向への突出量は、後述する支持ローラ55の厚みよりもやや大きくなるように形成されており、前述の山型外向突出部272は、後述する支持ローラ55の上縁に沿うような形状とされている。また、上記水平外向突出部172および山型外向突出部272は、各側壁の最後端部には形成されておらず(図4、図5)、後述する支持ローラ55を挿入し易くなっている。
箱体70の底部71のうち後寄りの部分には、箱体70の左右方向に延びるスリット状の開口80が設けられ(図6等)、その下方に抜け止め片(ストッパ)81が形成されている。抜け止め片81は、底部71の所定位置に開口80を形成する際に、後方に開口する縦長なコの字状の切込みを入れ、これにより自由端となった前端部分を、下方に折り曲げた後に前方に向けて折り返し、前下がりの段差状に形成したものである(図7)。この抜け止め片81は、後述するレールユニット50の前枠54の後端部に係合するような寸法形状とされている。
図4および図5に示すように、箱体70の各側面における上記後壁折り返し部77には、ガイドローラ69が回転可能に軸支される。ガイドローラ69は、上記可動レール部171、271よりも後寄りの上方で、後述するフレーム部66よりも下方となる位置に、L型プレート84を介してネジ止めされている。
箱体70の左側壁73および右側壁74の上方には、それぞれ側面フレーム67が取り付けられる。側面フレーム67は、底部71の長辺よりやや短い長さを有する帯状の板材であり、例えばチャンネル材で形成することができる。側面フレーム67は、箱体70の左右各側面において、上記前壁折り返し部76および後壁折り返し部77の間を架け渡すように、溶接等によって接合されている。
箱体70の前壁72には、図8に示すように、四方の角に近い位置に4つのネジ穴82が設けられている。前壁72の前面を、扉体61の背面における膨出部64内側の取付面に当接させ、ネジ穴82にネジ83を挿入して締結させることで、箱体70が扉体61の背面に取り付けられる。
続いて、ドロワ60を収納する収納室27側の構造について、図2および図3、並びに、図9から図11を参照しながら説明する。
図2に示したように、ドロワ収納室27を内包する冷蔵室20は、内箱12内に形成されているが、このうち、冷蔵室20の後面を形成している部分をバックパネル(背面壁)22とする。本実施形態においては、バックパネル22の所定の位置に、各ドロワ収納室27につき2対の位置決め穴90A、90B、並びに、91A、91Bが設けられている。冷蔵庫1が奥行600mmである場合に位置決めピン92を付設するための位置決め穴90A、90Bと、冷蔵庫の奥行が750mmである場合に使用する位置決め穴91A、91Bである。位置決め穴90A、90Bの斜め下方に、位置決め穴91A、91Bが設けられるが、これらの詳細な位置については後述する。位置決め穴90A、90B、或いは、91A、91Bにより、後述するレールユニット50の後部が位置決めされる。
一方、図3に示すように、ドロワ収納室27の前面において出入口26を区画形成する仕切枠23のうち、縦枠25の庫内側には支持柱28が立設されており、前面開口21の左右両側にも、支持柱28とほぼ同様の構造の側方支持柱29が立設されている。支持柱28および側方支持柱29は、略チャンネル形状をなす中空の柱であって、ステンレス鋼板等の金属で形成することができる。支持柱28および側方支持柱29に、後述するレールユニット50の前部が固定される。
各ドロワ収納室27に取り付けられるレールユニット(レール枠体)50は、図9および図10に示すように、互いに対向して配される一対の固定レール部材150、250と、各固定レール部材150、250の後端部同士を後側から連結する後枠52と、各固定レール部材150、250の前端部に取り付けられる左右一対のレールベース53と、この一対のレールベース53の下端部同士を下側から連結する前枠54とを、全体として四枠のフレーム状に組み付けて構成したものである。
一対の固定レール部材150、250は、何れもドロワ収納室27の奥行より少し短い長さを有しており(図11)、一方が開放型固定レール(収納室側レール)151、他方が拘束型固定レール(収納室側レール)251とされて、出入口26の横幅寸法とほぼ等しい所定間隔を開けて互いに対向するように平行に配される。
開放型固定レール151は、図9に示すように、断面がコの字型をなす形状とされている。詳しくは、開放型固定レール151は、これと対向する拘束型固定レール251側に向けて、上縁と下縁とが略水平方向に直角曲げされることで、上側水平突出部(第一内向突出部)152および下側水平突出部(第一内向突出部)153が形成されている。
拘束型固定レール251は、図10に示すように、やや縦長の六角筒における内側の縦面を開放したような断面をなす形状とされている。詳しくは、拘束型固定レール251には、これと対向する開放型固定レール151側に向けて、その上縁を山型形状に、下縁を谷型形状に折り曲げることで、山型突出部(第二内向突出部)252および谷型突出部(第二内向突出部)253が形成されている。
上記において、山型突出部252および谷型突出部253は、前述のガイドローラ69の上端および下端にほぼ沿うような形状とされている(図12)。また、図9および図10に示すように、固定レール部材150、250の前側端部には下側水平突出部153および谷型突出部253を有さない切除部154、254が形成されており、前述のガイドローラ69を挿入し易くなっている。
一対の固定レール部材150、250の後端には、後枠52が、両者の間を連結するように溶接等によって固定されている。後枠52は、出入口26の横幅寸法とほぼ等しい長さを有する帯状の板材であり、例えばチャンネル材で形成することができる。後枠52は、板面が前側、すなわち固定レール部材150、250側を指向するように配されて、後枠52の両側部から、各固定レール部材150、250が片持ち状に延出している。また、後枠52の中央部寄りの適当な位置には、前述のバックパネル22に設けられた2対の位置決め穴90A、90B、並びに、91A、91Bに対応する位置に、2対の取付穴93A、93B、並びに、94A、94Bが設けられている。
一対の固定レール部材150、250の前端部には、全体として方形状をなす板材からなる一対のレールベース53が、その板面を互いに対向させるようにして取り付けられる。レールベース53は、その前側および後側の側端部が対向面とは反対側に折り曲げられているとともに、その上端および後側の下端が、対向面とは反対側に後退する段差部を形成するように曲げ形成されることで、支持柱28又は側方支持柱29に取り付けるための上側取付部95および下側取付部96が設けられている。レールベース53は取付マウントとして機能し、上側取付部95および下側取付部96において、支持柱28または側方支持柱29にボルト止めされる。開放型固定レール151の上側水平突出部152と、拘束型固定レール251の山型突出部252において、ドロワ60が最大に引き出された時にガイドローラ69が下方から当接する位置には、その上方に補強プレート97、98が重ねられた状態で、レールベース53の上側取付部95にボルト止めされる。なお、補強プレート97、98は、上側取付部95の対向面と、上側水平突出部152又は山型突出部252の上面と、の両方に沿うような形状とされている。また、レールベース53における前側下部、すなわち、各固定レール部材150、250の前端の下方位置には、支持ローラ55が回転可能に軸支される。レールベース53は、例えばステンレス鋼板などの強度の高い金属板で形成することが望ましい。
一対のレールベース53の下端には、これらの間を出入口26の横幅寸法とほぼ等しい所定間隔を開けて連結するように、帯状の板材からなる前枠54が、その板面が上方を指向するように取り付けられる。前枠54は、後枠52と同様、出入口26の横幅寸法とほぼ等しい長さを有する帯状の板材であり、板面が上方を指向するように配される。
前枠54は、最前端部が下方に折り曲げられて、断面がL字型となるように形成されており、前述したように、後端部はドロワ60の下方に突設した抜け止め片81と係合可能となっている。
以上のように予め全体として四枠のフレーム状に組まれたレールユニット50は、前述のドロワ収納室27に対して、以下のように取り付けられる。
まず、冷蔵室20のバックパネル22に設けられた2対の位置決め穴のうち、冷蔵庫1の奥行(本実施形態では、600mm)に合わせた位置決め穴90A、90Bのそれぞれに、計2本の位置決めピン92を差し込んで固定する(位置決め穴の配置および選択については後で詳述する)。次いで、レールユニット50の後枠52に設けられた取付穴のうち、冷蔵庫1の奥行(600mm)に合わせた取付穴93A、93Bを、バックパネル22に固定した位置決めピン92にそれぞれ差し込み、後枠52を冷蔵室20内に位置決めする。そして、後枠52の背面をドロワ収納室27の後面に当てた状態で、レールユニット50の後部側がドロワ収納室27の後面をなすバックパネル22に固定される。
他方、レールユニット50の前部側は、レールベース53がドロワ収納室27の出入口26の左右両側に配される支持柱28又は側方支持柱29に取り付けられることによって固定される。具体的には、図3に示したように、右列の上下の各ドロワ収納室27では、右側のレールベース53が右側に位置する側方支持柱29に、左側のレールベース53が支持柱28に、互いに対向するように取り付けられる。中央列の上下の各ドロワ収納室27では、左右のレールベース53が左右の支持柱28に、互いに対向するように取り付けられ、左列の上下の各ドロワ収納室27では、左側のレールベース53が左側に位置する側方支持柱29に、右側のレールベース53が支持柱28に、互いに対向するように取り付けられる。
以上のようにして、支持柱28又は側方支持柱29にレールユニット50を取り付けた後、仕切枠23を冷蔵室20の前面開口21に対して組み付ける。予め、横枠24を縦枠25に組み付けて仕切枠23として一体化した上で、縦枠25を支持柱28に取り付けるとよい。
以下に、バックパネル22の2対の位置決め穴90A、90B、並びに、91A、91Bの配置および選択について詳しく説明する。
冷蔵庫1において、レールユニット50は、図11に示すように、固定レール151、251が後側に向けて緩やかな下り勾配となるように取り付けられる。これにより、ドロワ60の引出し操作よりも収納操作が容易となり、ドロワ60が引き出された状態で放置される事態を減らすことができる。具体的には、図11に示すように、固定レール部材150、250の取付け長さをL、ドロワ60の引出し角度をαとした場合、レールユニット50の後枠52の取付位置を、水平に取り付ける場合の取付位置よりもVだけ下方にシフトさせることで、引出し角度αが89°<α<90°となるように調整する。
ここで、冷蔵庫の奥行が750mmである場合の固定レール部材の取付け長さをL1とし、後枠の取付位置を、水平に取り付ける場合の取付位置よりもV1だけ下方にシフトさせることで、引出し角度がα1に調整されるものとする。冷蔵庫1の奥行が600mmである場合には、固定レール部材の取付け長さL2は、L1よりも短くなる(L1>L2)ため、後枠の取付位置の下方へのシフト量を奥行750mmの冷蔵庫と同じV1とすると、引出し角度α2は、α1よりも小さくなる(α1>α2)。
したがって、内箱のバックパネルに、後枠の取付位置を規定するための位置決め穴が、水平に取り付ける場合の位置から一定量だけ下方にシフトさせた位置だけに設けられている場合、これを奥行違いの冷蔵庫に共通して用いようとすると、レール取付角度が互いに相違することとなり、ドロワ開閉力や操作感の違いを生じる原因となる。
そこで、本実施形態に係る冷蔵庫1のバックパネル22には、後枠52を、水平位置よりもV1だけ下方にシフトさせて取り付けるための位置決め穴91A、91Bとともに、これらの上方に、V1よりも小さなV2(V1>V2)だけ下方にシフトさせて取り付けるための位置決め穴90A、90Bが設けられている。ここで、位置決め穴90A、90Bと、位置決め穴91A、91Bとは、垂直方向においても若干左右にずれるように配置される。位置決め穴90A、90Bと、91A、91Bとのシフト量の差(V2−V1)は、通常数mm程度とごく僅かであり、これらを垂直方向に並べて設けると位置決め穴同士の縁部が近接することとなって穴が破損し易くなるため、これを回避するものである。本実施形態に係る冷蔵庫1は、奥行が600mmであるが、後枠52を水平位置よりもV2だけ下方にずらして取り付ける位置決め穴90A、90Bを利用することで、引出し角度をα1に調整することができる。
この結果、同じ部品(冷蔵室20のバックパネル22、レールユニット50の後枠52、ドロワ60の後壁75)を使って奥行750mmの冷蔵庫を製造した場合(この場合は、位置決め穴91A、91Bを利用して、引出し角度をα1に調整)でも、同じ操作感で使用することができる。
次に、本実施形態に係る冷蔵庫1におけるドロワ式収納構造の作動について、以下に説明する。
ドロワ60をドロワ収納室27に装着する場合は、その後端側を対応する出入口26に挿入し、固定レール部材150、250の前端に形成された切除部154、254を利用しつつ、左側のガイドローラ69を上側水平突出部152と下側水平突出部153との間に、右側のガイドローラ69を山型突出部252と谷型突出部253との間に、それぞれ嵌合させる。さらに、ドロワ60の可動レール部171、271において水平外向突出部172および山型外向突出部272が形成されていない後側の部分を利用しつつ、ドロワ60を軽く押し込んで、左側の支持ローラ55をドロワ60の水平外向突出部172の下側に、右側の支持ローラ55を山型外向突出部272の下側に、それぞれ嵌め込んで支持させる。
そして扉体61を押すと、図12に示すように、左右のガイドローラ69が固定レール151、251に、また左右の支持ローラ55が可動レール部171、271に係合した状態となり、係合状態を維持しつつガイドローラ69および可動レール部171、271が摺動してドロワ60が収納室27内に押し込まれ、最後は、パッキン63が出入口26の表面側の口縁に密着して扉体61が出入口26を閉止する(図1)。なお、この時、レールユニット50の後枠52を固定したボルトの頭部は、ドロワ60の後壁75に設けた2対の逃がし穴87A、87B、並びに、88A、88Bのうち、位置決め穴90A、90Bに対応する逃がし穴87A、87B内に嵌ることとなるため、後壁75の後面が後枠52の前面に当接するまで、引出しを押し込むことができる。
冷却運転時は、前述のように、吸込口33から吸い込まれた庫内空気が冷却器31を通過することで生成された冷気が、冷蔵室20の左側面上部の冷気吹出口34や、冷気吹出ダクト36の吐出口37等から吹き出されて、冷蔵室20内すなわち全ドロワ収納室27に亘って循環流通され、これにより箱体70内に収容された食材等の貯蔵物が冷却保存される。
ドロワ60を引き出す場合は、扉体61の取手62を持って手前に引くと、ガイドローラ69が固定レール151、251と、支持ローラ55が可動レール部171、271と、それぞれ係合しながら上記とは逆回転で転動しつつ、ドロワ60が手前に引き出される。ドロワ60の引き出し動作は、ドロワ60の底部71下方に設けられた抜け止め片(ストッパ)81が、レールユニット50の前枠(ストッパ受)54の後端部に嵌合することで停止され、ドロワ60が最大に引き出された状態となる。この時、ドロワ60の荷重による応力は、可動レール部171、271の水平外向突出部172および山型外向突出部272において支持ローラ55が下方から当接する箇所と、固定レール151、251の上側水平突出部152および山型突出部252においてガイドローラ69が下方からに当接する箇所と、に集中することとなる。ここで、水平外向突出部172および山型外向突出部272は、当該箇所に取り付けられた補強プレート85、86により、上側水平突出部152および山型突出部252は、当該箇所に取り付けられた補強プレート97、98により、それぞれ補強されているため、レールの変形等が防止され、高い耐久性を発現できるようになっている。
本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
ドロワ60の収納本体部65を構成する箱体70が、一枚のステンレス鋼板材を曲げ加工することによって形成されているため、構成部品点数を大幅に削減できる。この結果、要求される寸法精度が緩和され、製作・加工などの作業負担も軽減できる。また、可動レール部171、271が、箱体70の左側壁73および右側壁74の上端を外側に折り曲げることによって箱体70と一体的に形成されるため、収納本体部65の各部分(可動レール部等)に受けた力が効率的に収納本体部65全体に分散し、全体として強度が向上する。同時に、このような箱体70の左側壁73および右側壁74の上端に施した曲げ加工(フランジ)によって、箱体70の開口部の強度も向上する。さらに、ステンレス鋼板材を用いて箱体70を形成したことにより、箱体70のその他の部分と一体的に形成した可動レール部においても、繰り返しの転動に耐えうる十分な強度および耐久性が確保されている。
ドロワ60の収納本体部65が、一対の可動レール部171、271の上方において箱体70の前壁72と後壁75とを連結する一対の側面フレーム67を含み、この左右の側面フレーム67がさらに懸架フレーム68で連結されていることにより、高い強度が確保されている。
ドロワ60の可動レール部171、271、並びに、ドロワ収納室27に取り付けられるレールユニット50の固定レール151、251が、開放型および拘束型の左右異型形状とされており、ドロワ60の出し入れを行う際に、右側の支持ローラ55が、山型外向突出部272の下方に、右側のガイドローラ69が、山型突出部252および谷型突出部253の間に、嵌合した状態となるため、左右方向における正規位置が維持されてガタツキを防止できる。また、左側の支持ローラ55と水平外向突出部172との間、並びに、左側のガイドローラ69と上側水平突出部152および下側水平突出部153との間には、適度なクリアランスが確保できるため、スムーズな引出しが可能となっている(図12)。
本実施形態において、奥行600mmの冷蔵庫1の冷蔵室20に使用したバックパネル22には、互いに高さの異なる位置に、2対の位置決め穴90A、90B、並びに、91A、91Bが設けられており、レールユニット50の後枠52は、これらの位置決め穴と対応する位置に、2対の取付穴93A、93B、並びに、94A、94Bが設けられている。本実施形態の奥行600mmの冷蔵庫1では、位置決め穴90A、90B、並びに、取付穴93A、93Bを利用したが、奥行750mmの冷蔵庫を製造する場合にも、同じバックパネル22およびレールユニット50(後枠52)を用いて、位置決め穴91A、91B、並びに、取付穴94A、94Bを利用すれば、同じレール取付角度に調整することができ、逃がし穴88A、88Bにレールユニット50を固定したボルトの頭部を逃がすことで、後壁75の後面が後枠52の前面に当接するまで引出しを押し込むことができる。ドロワ開閉力や操作感を揃えつつ、奥行違いの製品にも部品を共通して用いることが可能となるため、部品製造や在庫管理の合理化を図ることができ、コスト面等において有利である。
<その他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は、上記記載および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)本明細書で開示される技術は、上記実施形態のような複数のドロワを備えた業務用ドロワ式冷蔵庫に特に好ましく用いることができるが、これに限定されるものではない。例えば、扉式収納構造の下部又は上部に、1つ又は複数のドロワ式収納構造を備えた、家庭用冷蔵庫のドロワ式収納構造部分等にも適用できる。
(2)上記実施形態では、被冷却物は、ドロワ60の収納本体部を構成する箱体70内に直接収容されるものとしたが、このような使用態様の冷蔵庫に限定されるものではない。例えば、ドロワの収納本体部には懸架フレームを付設せず、箱体の前壁の上端面と、後壁の上端面とにフランジの裏面を当接させつつ、ホテルパン等のフランジ付容器を載置し、このフランジ付容器内に被冷却物を収容することとしてもよい。
(3)上記実施形態における第二外向突出部および第二内向突出部、並びに、支持ローラおよびガイドローラの形状は、適宜変更することができる。例えば、第二外向突出部又は第二内向突出部が、支持ローラ又はガイドローラに向けて突出する突条部を有し、支持ローラ又はガイドローラが、前記突条部と嵌合するような溝部を有する形状としてもよい。
1・・・業務用ドロワ式冷蔵庫(冷却貯蔵庫)、10・・・貯蔵庫本体、12・・・内箱、13・・・外箱、15・・・脚、20・・・冷蔵室、21・・・前面開口、22・・・バックパネル(背面壁)、23・・・仕切枠、24・・・横枠、25・・・縦枠、26・・・出入口(開口)、27・・・ドロワ収納室(収納室)、28・・・支持柱、29・・・側方支持柱、30・・・冷却器室、31・・・冷却器、32・・・ダクト板、33・・・庫内空気吸込口(吸込口)、34・・・冷気吹出口(吹出口)、35・・・庫内ファン、36・・・冷気吹出ダクト(吹出ダクト)、37・・・冷気吐出口(吐出口)、40・・・機械室、41・・・圧縮機、42・・・冷媒配管、43・・・前面パネル、44・・・側面パネル、45・・・背面パネル、46・・・吸気口、47、48・・・排気口、50・・・レールユニット(レール枠体)、52・・・後枠、53・・・レールベース、54・・・前枠(ストッパ受)、55・・・支持ローラ、60・・・ドロワ(収納部)、61・・・扉体、62・・・取手、63・・・パッキン、64・・・膨出部、65・・・収納本体部、66・・・フレーム部、67・・・側面フレーム、68・・・懸架フレーム、69・・・ガイドローラ、70・・・箱体、71・・・底部、72・・・前壁、73・・・左側壁、74・・・右側壁、75・・・後壁、76・・・前壁折り返し部、77・・・後壁折り返し部、80・・・開口、81・・・抜け止め片(ストッパ)、82・・・ネジ穴、83・・・ネジ、84・・・L型プレート、85、86・・・補強プレート、87、88・・・逃がし穴、90、91・・・位置決め穴、92・・・位置決めピン、93、94・・・取付穴、95・・・上側取付部、96・・・下側取付部、97、98・・・補強プレート、150、250・・・固定レール部材、151・・・開放型固定レール(収納室側レール)、152・・・上側水平突出部(第一内向突出部)、153・・・下側水平突出部(第一内向突出部)、154、254・・・切除部、171・・・開放型可動レール部(収納部側レール部)、172・・・水平外向突出部(第一外向突出部)、251・・・拘束型固定レール(収納室側レール)、252・・・山型突出部(第二内向突出部)、253・・・谷型突出部(第二内向突出部)、271・・・拘束型可動レール部(収納部側レール部)、272・・・山型外向突出部(第二外向突出部)

Claims (3)

  1. 前面に開口を有する収納室と、
    前記収納室に対し、前記開口を介して出し入れ可能に収納される収納部と、を備える冷却貯蔵庫であって、
    前記収納部は、前記収納室の前記開口を閉止する扉体と、前記扉体の背面に形成され、前記収納室の奥行方向に延びる収納本体部と、を備え、
    前記収納室には、前記収納本体部の両側に沿って配され、前記収納室の奥行方向に延在する一対の収納室側レールと、前記開口側に配される一対の支持ローラと、が設けられる一方、
    前記収納本体部は、
    一つの板状部材を曲げ加工することで、当該板状部材の板面からなる底部に対して、左側壁および右側壁が立ち上げられて構成された収容部と、
    前記左側壁および前記右側壁の上端を外側に折り曲げることによって前記収容部と一体的に形成された奥行方向に延在する一対の収納部側レール部と、
    前記収容部の左右両側面において前記収納部側レール部の後側に配される一対のガイドローラと、を有しており、
    前記収納部側レール部が前記支持ローラに案内され、前記ガイドローラが前記収納室側レールに沿って転動しつつ摺動して、前記収納部を前記収納室に出し入れ可能とされている冷却貯蔵庫。
  2. 前記収容部が、前記底部に対して、さらに前壁および後壁が立ち上げられた上面開放型の箱体を形成している請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記収納部が、前記一対の収納部側レール部の上方において前記箱体の前壁と後壁とを連結する一対の側面フレームをさらに含む請求項2に記載の冷却貯蔵庫。
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