JP2016023671A - バランサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2本のバランサシャフトを有するバランサ装置において、バランサウエイトの径方向寸法を確保しつつ、2本のバランサシャフト及びクランクシャフトをコンパクトに配置する。
【解決手段】 クランクシャフト17と平行に配置され、互いに逆方向に回転する第1及び第2バランサシャフト41、42を有するバランサ装置40であって、クランクシャフトは、任意のシリンダ2に対応して設けられたクランクピン25A、及びクランクピンの両側に配置された対をなすクランクウェブ24A、24Bを有し、第1及び第2バランサシャフトは、径方向に突出したウエイト65、66を有し、クランクシャフトの軸線方向から見た場合に、第1及び第2バランサシャフトのウエイトのそれぞれの回転軌跡201、301が、互いに重なる部分を有すると共に、クランクウェブの回転軌跡101と重なる部分を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は内燃機関のバランサ装置に関する。
レシプロエンジン等の内燃機関では、ピストン、コンロッド及びクランクシャフトの運動に伴う慣性力や偶力を低減するために、バランサ装置が設けられることがある。バランサ装置は、クランクシャフトと平行に配置され、クランクシャフトの回転と同期して回転するバランサシャフトを有する。バランサシャフトは、重心が回転中心に対して偏倚しており、回転することによって、ピストン等が生じる慣性力を打ち消す慣性力を発生する。
このようなバランサ装置は、比較的大きく、かつ重いため、内燃機関の小型軽量化のためにその形状及び配置が問題となる。バランサシャフトは、重心と回転中心との距離が大きくなるほど、より大きな慣性力を生じることができるため、バランサウエイト(不釣合い質量)の径方向への突出寸法を増加させることによって、重量を低減することができる。しかしながら、バランサウエイトの突出寸法が大きくなると、クランクシャフト等との接触を避けるために大きな配置スペースを要するという問題がある。特に、バランサシャフトを2本設けた場合には、互いの接触を避けるためにも一層大きな配置スペースが必要になる。
このような問題を解決するために、特許文献1に係るバランサ装置は、互いに並行に配置された第1及び第2バランサシャフトと、第1バランサシャフトに設けられた第1バランサウエイトと、第2バランサシャフトの第1バランサウエイトに対応する位置に設けたられた第2バランサウエイトとを有し、第1バランサウエイトが通過可能な凹部が第2バランサウエイトに形成されている。この構成によれば、第1及び第2バランサウエイトの接触が避けられるため、第1及び第2バランサウエイトの回転中心からの突出寸法を大きくすることができると共に、第1及び第2バランサシャフトを互いに近接して配置することができ、小型軽量化を図ることができる。
また、特許文献2に係るバランサ装置では、各バランサシャフトに設けられるバランサウエイトをクランクシャフトのピストンピンと対応するように配置している。この構成によれば、バランサウエイトとクランクウェブとの接触を避けつつ、バランサウエイトの回転中心からの突出寸法を大きくすることができる。そのため、第1及び第2バランサシャフトをクランクシャフトに近接して配置することができ、小型軽量化を図ることができる。
特開2004−125031号公報 特許第5190808号公報
しかしながら、特許文献1に係るバランサ装置のように、第2バランサウエイトに第1バランサウエイトが通過可能な凹部を形成し、第1及び第2バランサウエイトを近接して配置した場合、第2バランサウエイトが軸方向に大きくなる。そのため、第1及び第2バランサウエイトを、特許文献2に係るバランサ装置のようにクランクピンに対応する位置に配置することが難しい。このように、2本のバランサシャフトを互いに近接して配置した場合、バランサシャフトをクランクシャフトに近接して配置することが難しくなる。
本発明は、以上の背景に鑑み、2本のバランサシャフトを有するバランサ装置において、バランサウエイトの径方向寸法を確保しつつ、2本のバランサシャフト及びクランクシャフトをコンパクトに配置することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、クランクシャフト(17)と平行に配置され、互いに逆方向に回転する第1及び第2バランサシャフト(41、42)を有するバランサ装置(40)であって、前記クランクシャフトは、任意のシリンダ(2)に対応して設けられたクランクピン(25A)、及び前記クランクピンの両側に配置された対をなすクランクウェブ(24A、24B)を有し、前記第1及び第2バランサシャフトは、径方向に突出したウエイト(65、66)を有し、前記クランクシャフトの軸線方向から見た場合に、前記第1及び第2バランサシャフトの前記ウエイトのそれぞれの回転軌跡(201、301)が、互いに重なる部分を有すると共に、前記クランクウェブの回転軌跡(101)と重なる部分を有することを特徴とする。ここで、カウンターウエイトはクランクウェブの一部に含まれるものとする。
この構成によれば、クランクシャフト、第1バランサシャフト、及び第2バランサシャフトの3本のシャフトを互いに近接して配置することができるため、バランサ装置を小型化することができる。
上記の発明において、前記第1バランサシャフトの前記ウエイトは、対をなす前記クランクウェブの間に対向する部分(65A)を有する第1ウエイト(65)を含み、前記第2バランサシャフトの前記ウエイトは、対をなす前記クランクウェブよりも前記軸線方向における外方のそれぞれの部分に対向する一対の部分(66A)を有する第2ウエイト(66)を含み、前記第1ウエイトと前記第2ウエイトとは、互いに接触しないように前記軸線方向に互いに偏倚して配置されているとよい。
この構成によれば、クランクシャフト、第1及び第2バランサシャフトの回転位相に関わらず、第1ウエイト及びクランクウェブの接触、第2ウエイト及びクランクウェブの接触、並びに第1ウエイト及び第2ウエイトの接触が避けられる。そのため、第1ウエイト及び第2ウエイトの径方向寸法を大きく設定して各ウエイトの重心位置と回転中心との距離を大きくし、各ウエイトが生じる慣性力を大きくすることができる。これにより、所望の慣性力を得ながら、各ウエイトの重量を軽減して、バランサ装置の軽量化が図れる。
上記の発明において、前記第1ウエイトは、その基端部において前記軸線方向に突出し、前記クランクウェブと対向する第1拡張部(65B)を有し、前記第2ウエイトは、その基端部において前記軸線方向に突出し、前記クランクウェブと対向する第2拡張部(66B)を有し、前記軸線方向から見た場合に、前記第1拡張部及び前記第2拡張部は、それぞれの回転軌跡(202、302)が前記クランクウェブの回転軌跡と重ならない大きさに形成されているとよい。
この構成によれば、第1拡張部及び第2拡張部によって各ウエイトの重量を大きくし、各ウエイトが生じる慣性力を大きくすることができる。
上記の発明において、前記クランクシャフトは、任意のシリンダの隣に配置された第2シリンダに対応して設けられた第2クランクピン(25B)、及び前記第2クランクピンの両側に配置された対をなす第2クランクウェブ(24C、24D)を有し、前記第1バランサシャフトの前記ウエイトは、対をなす前記第2クランクウェブよりも前記軸線方向における外方のそれぞれの部分に対向する一対の部分(67A)を有する第3ウエイト(67)を含み、前記第2バランサシャフトの前記ウエイトは、対をなす前記クランクウェブの間に対向する部分(68A)を有する第4ウエイト(68)を含み、前記第3ウエイトと前記第4ウエイトとは、互いに接触しないように前記軸線方向に互いに偏倚して配置されているとよい。
この構成によれば、対をなす部分を有する第2ウエイト及び第4ウエイトが1つのシャフトに集中しないため、各バランサシャフトのウエイトを軸線方向において比較的分散して配置することができる。すなわち、各シャフトにおいて、隣り合うウエイトの軸線方向間の距離を確保することができる。これにより、バランサシャフトの加工が容易になる。特に、鍛造によってバランサシャフトを形成する場合や、シャフトの軸部にウエイトを溶接する場合には、各ウエイト間の距離が大きいと加工が容易になる。
上記の発明において、前記第3ウエイトは、その基端部において前記軸線方向に突出し、前記第2クランクウェブと対向する第3拡張部(67B)を有し、前記第4ウエイトは、その基端部において前記軸線方向に突出し、前記第2クランクウェブと対向する第4拡張部(68B)を有し、前記軸線方向から見た場合に、前記第3拡張部及び前記第4拡張部は、それぞれの回転軌跡(202、302)が前記第2クランクウェブの回転軌跡と重ならない大きさに形成されているとよい。
この構成によれば、第3拡張部及び第4拡張部によって各ウエイトの重量を大きくし、各ウエイトが生じる慣性力を大きくすることができる。
以上の構成によれば、2本のバランサシャフトを有するバランサ装置において、バランサウエイトの径方向寸法を確保しつつ、2本のバランサシャフト及びクランクシャフトをコンパクトに配置することができる。
実施形態に係るバランサ装置を備えた内燃機関の正面図 図1のII−II断面図 実施形態に係るバランサ装置の要部を示す側面図 実施形態に係る第1及び第2バランサシャフトの斜視図 クランクシャフト、第1バランサシャフト、及び第2バランサシャフトの回転軌跡を示す説明図
以下、図面を参照して、本発明を自動車の内燃機関に適用した実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る内燃機関1は、直列2気筒のレシプロエンジンである。図1〜図3に示すように、内燃機関1は、2つのシリンダ2及びクランクケース3が形成されたシリンダブロック4を有する。図1に示すように、本実施形態に係る内燃機関1は、シリンダ軸線Aが鉛直方向に対して比較的大きく傾斜して配置されている。
図2に示すように、クランクケース3は前端壁6及び後端壁7と、各端壁6、7の側部間を繋ぐ一対の側壁(不図示)とを有し、シリンダ2側と相反する方向に開口した箱形を呈する。クランクケース3の開口端は、ケースカバー10によって閉じられている。クランクケース3のシリンダ2側の底部には、各シリンダ2の一端が開口している。クランクケース3のシリンダ2側の底部であって、両シリンダ2の間に対応する部分には、クランクケース3の内部(クランク室11)を2つの部屋(前スロー室11A及び後スロー室11B)に区画するように、隔壁12が突設されている。前後一対の端壁6、7と隔壁12とは、主面が前後を向くように互いに平行に配置されている。
各端壁6、7及び隔壁12の突出端面には、断面が半円形に形成された溝部であるクランク軸受半部が形成されている。各端壁6、7及び隔壁12の突出端面には、各クランク軸受半部と対応するようにベアリングキャップ15が締結される。クランク軸受半部とベアリングキャップ15とは、クランクシャフト17を回転可能に支持するクランク軸受18を形成する。各クランク軸受18の軸線は前後に延在している。
クランクシャフト17は、各クランク軸受18に対応する部分にクランクジャーナル21を有し、各スロー室11A、11Bに対応する部分に前クランクスロー22及び後クランクスロー23を有する。クランクジャーナル21は、例えば滑り軸受等の軸受を介して、クランク軸受18に回転可能に支持される。各クランクジャーナル21の軸線は、互いに同軸に配置されて前後に延在し、クランクシャフト17の軸線Bを構成する。
クランクスロー22、23は、クランクジャーナル21から径方向に突出した一対のクランクウェブ24A、24B、24C、24D(総称して24とする)を有する。前クランクスロー22の各クランクウェブ24A、24Bは径方向において互いに同一方向に突出するアームを含み、後クランクスロー23の各クランクウェブ24C、24Dは径方向において互いに同一方向に突出するアームを含む。クランクウェブ24A、24Bのアーム間、及びクランクウェブ24C、24Dのアーム間には、クランクジャーナル21と平行にクランクピン25A、25B(総称して25とする)が掛け渡されている。また、各クランクウェブ24は、径方向においてアーム側と相反する方向に突出したカウンターウエイト27A、27B、27C、28D(総称して27とする)を含む。各カウンターウエイト27は、クランク軸線Bと直交する平面に沿った平板状をなし、対をなすカウンターウエイト27との間に隙間を形成している。クランクウェブ24のクランク軸線Bの径方向におけるクランクジャーナル21からの突出寸法は、カウンターウエイト27側がクランクピン25側よりも大きくなっている。
クランクシャフト17の2つのクランクスロー22、23は、それぞれのクランクピン25がクランク軸線Bを中心として互いに180°の間隔をおくように配置されている。
各クランクピン25には、コンロッド31の大端部31Aが回転可能に支持されている。コンロッド31の小端部は、シリンダ2に往復動可能に受容されたピストン32のピストンピン(不図示)に回転可能に支持されている。これにより、ピストン32がシリンダ2内を往復動するときには、クランクシャフト17がクランク軸線Bを中心として回転する。
クランクシャフト17のシリンダ2側と相反する側には、バランサ装置40が設けられている。バランサ装置40は、第1及び第2バランサシャフト41、42と、第1及び第2バランサシャフト41、42を回転可能に支持する前及び後バランサ軸受43、44と、クランクシャフト17の回転力を第1及び第2バランサシャフト41、42に伝達する駆動力伝達機構45とを有する。
図2〜図4に示すように、第1及び第2バランサシャフト41、42は、それぞれクランクシャフト17と平行に配置される軸部47、48を有する。詳細には、第1及び第2バランサシャフト41、42の軸部47、48は、クランクシャフト17に対してシリンダ2側と相反する側において、シリンダ軸線Aと平行な仮想線及びクランク軸線Bを含む平面(又は2つのシリンダ軸線Aを含む平面)に対して対称となるように配置される。
第1及び第2バランサシャフト41、42の軸部47、48は、前端部に配置された前バランサジャーナル51、52と、後端部に配置された後バランサジャーナル53、54とをそれぞれ有する。図2に示すように、第1及び第2バランサシャフト41、42の前バランサジャーナル51、52は前バランサ軸受43に回転可能に支持され、第1及び第2バランサシャフト41、42の後バランサジャーナル53、54は後バランサ軸受44に回転可能に支持される。
前バランサ軸受43は、互いに締結される2つの前バランサ軸受半体によって形成される。2つの前バランサ軸受半体のそれぞれの合わせ面には、第1及び第2バランサシャフト41、42の前バランサジャーナル51、52にそれぞれを受容可能な断面半円形の溝部が形成されている。各前バランサジャーナル51、52は、例えば滑り軸受である軸受を介して2つの前バランサ軸受半体の間に回転可能に支持される。前バランサ軸受半体の内のクランクシャフト17側に配置されたものは、前連結部58を介して前端壁6に締結されたベアリングキャップ15に連結されている。前連結部58によって、前バランサ軸受43はシリンダブロック4に対して位置が定まる。
後バランサ軸受44は、互いに締結される2つの後バランサ軸受半体によって形成される。2つの後バランサ軸受半体のそれぞれの合わせ面には、第1及び第2バランサシャフト41、42の後バランサジャーナル53、54にそれぞれを受容可能な断面半円形の溝部が形成されている。各後バランサジャーナル53、54は、例えば滑り軸受である軸受を介して2つの後バランサ軸受半体の間に回転可能に支持される。後バランサ軸受半体の内のクランクシャフト17側に配置されたものは、後連結部62を介して後端壁7に締結されたベアリングキャップ15に連結されている。後連結部62によって、後バランサ軸受44はシリンダブロック4に対して位置が定まる。他の実施形態では、前連結部58及び後連結部62は、ベアリングキャップ15と別の部材として形成され、前端壁6及び後端壁7に直接に締結されてもよい。
第1及び第2バランサシャフト41、42が前バランサ軸受43及び後バランサ軸受44に支持された状態において、各前バランサジャーナル51、52は、クランク軸線B方向において互いに対応する位置に配置され、かつ前端壁6よりも若干前方に偏倚して配置される。また、各後バランサジャーナル53、54は、クランク軸線B方向において互いに対応する位置に配置され、かつ後端壁7よりも若干後方に偏倚して配置される。
図2〜図4に示すように、第1バランサシャフト41の軸部47の前及び後バランサジャーナル51、53の間の部分であって、前クランクスロー22に対応する部分には第1ウエイト65が設けられ、後クランクスロー23に対応する部分には第3ウエイト67が設けられている。第2バランサシャフト42の軸部48の前及び後バランサジャーナル52、54の間の部分であって、前クランクスロー22に対応する部分には第2ウエイト66が設けられ、後クランクスロー23に対応する部分には第4ウエイト68が設けられている。本実施形態では、第1ウエイト65と第4ウエイト68とは同一の形状に形成され、第2ウエイト66と第3ウエイト67とは同一の形状に形成されている。また、第1ウエイト65と第2ウエイト66とは組をなし、第3ウエイト67と第4ウエイト68とは組をなす。
第1ウエイト65は、第1バランサシャフト41の軸部47から径方向に突出した第1本体部65Aを有する。第1本体部65Aは、第1バランサシャフト41の軸線を中心とした半円形に形成され、軸線方向に所定の幅を有する。第1本体部65Aは、第1バランサシャフト41の軸線方向における各部において、半径が一定に形成されている。第1本体部65Aの前端面及び後端面は軸線と直交する平面に形成されている。
第1本体部65Aの前端面及び後端面の基端側部分(軸部47側部分)には、第1バランサシャフト41の軸線方向(前方及び後方)に突出した第1拡張部65Bがそれぞれ形成されている。各第1拡張部65Bは、第1バランサシャフト41の軸線を中心とした半円形に形成され、第1バランサシャフト41の軸線方向に所定の幅を有する。第1拡張部65Bは、第1バランサシャフト41の軸線方向における各部において、半径が一定に形成されている。第1拡張部65Bの半径は、本体部の半径よりも小さく形成されている。
第1本体部65Aは、クランク軸線Bの径方向において前クランクスロー22の2つのクランクウェブ24A、24Bの間に対応する部分に配置されている。詳細には、第1本体部65Aは、その前端面が前クランクスロー22の前側のクランクウェブ24Aの後端面よりも後側に配置され、その後端面が前クランクスロー22の後側のクランクウェブ24Bの前端面よりも前側に配置されている。前側の第1拡張部65Bは、少なくとも一部がクランク軸線Bの径方向において前クランクスロー22の前側のクランクウェブ24Aと対向するように配置されている。後側の第1拡張部65Bは、少なくとも一部がクランク軸線Bの径方向において前クランクスロー22の後側のクランクウェブ24Bと対向するように配置されている。
第2ウエイト66は、第2バランサシャフト42の軸部48からそれぞれ径方向に突出し、クランク軸線B方向に互いに距離をおいて配置された一対の第2本体部66A(前側及び後側の第2本体部66A)を有する。各第2本体部66Aは、第2バランサシャフト42の軸線を中心とした半円形に形成され、軸線方向に所定の幅を有する。各第2本体部66Aは、第1バランサシャフト41の軸線方向における各部において、半径が一定に形成されている。各第2本体部66Aの前端面及び後端面はクランク軸線Bと直交する平面に形成されている。
前側の第2本体部66Aの後端面の基端側部分(軸部48側部分)、及び後側の第2本体部66Aの前端面の基端側部分には、第2バランサシャフト42の軸線方向(前方及び後方)に突出した第2拡張部66B(前側及び後側の第2拡張部66B)がそれぞれ形成されている。各第2拡張部66Bは、第2バランサシャフト42の軸線を中心とした半円形に形成され、第2バランサシャフト42の軸線方向に所定の幅を有する。第2拡張部66Bは、第2バランサシャフト42の軸線における各部において、半径が一定に形成されている。第2拡張部66Bの半径は、本体部の半径よりも小さく形成されている。
前側の第2本体部66A及び前側の第2拡張部66Bは第1ウエイト65(第1本体部65A及び第1拡張部65B)よりも前方に配置され、後側の第2本体部66A及び後側の第2拡張部66Bは第1ウエイト65よりも後方に配置されている。詳細には、前側の第2拡張部66Bの後端面は前側の第1拡張部65Bの前端面よりも前方に配置され、後側の第2拡張部66Bの前端面は後側の第1拡張部65Bの後端面よりも後方に配置されている。
前側の第2本体部66Aは前クランクスロー22の前側のクランクウェブ24Aよりも前方に配置され、後側の第2本体部66Aは前クランクスロー22の後側のクランクウェブ24Bよりも後方に配置されている。詳細には、前側の第2本体部66Aの後端面は前クランクスロー22の前側のクランクウェブ24Aの前端面よりも前方に配置され、後側の第2本体部66Aの前端面は前クランクスロー22の後側のクランクウェブ24Bの後端面よりも後方に配置されている。前側の第2拡張部66Bは、少なくとも一部がクランク軸線Bの径方向において前クランクスロー22の前側のクランクウェブ24Aと対向するように配置されている。後側の第2拡張部66Bは、少なくとも一部がクランク軸線Bの径方向において前クランクスロー22の後側のクランクウェブ24Bと対向するように配置されている。
第3ウエイト67は、第2ウエイト66と同様の構成を有し、前側の第2本体部66A、後側の第2本体部66A、前側の第2拡張部66B、及び後側の第2拡張部66Bにそれぞれ対応する前側の第3本体部67A、後側の第3本体部67A、前側の第3拡張部67B、及び後側の第3拡張部67Bを有する。
前側の第3本体部67Aは後クランクスロー23の前側のクランクウェブ24Cよりも前方に配置され、後側の第3本体部67Aは後クランクスロー23の後側のクランクウェブ24Dよりも後方に配置されている。詳細には、前側の第3本体部67Aの後端面は後クランクスロー23の前側のクランクウェブ24Cの前端面よりも前方に配置され、後側の第3本体部67Aの前端面は後クランクスロー23の後側のクランクウェブ24Dの後端面よりも後方に配置されている。前側の第3拡張部67Bは、少なくとも一部がクランク軸線Bの径方向において後クランクスロー23の前側のクランクウェブ24Cと対向するように配置されている。後側の第3拡張部67Bは、少なくとも一部がクランク軸線Bの径方向において後クランクスロー23の後側のクランクウェブ24Dと対向するように配置されている。
第4ウエイト68は、第1ウエイト65と同様の構成を有し、第1本体部65A、前側の第1拡張部65B、及び後側の第1拡張部65Bにそれぞれ対応する第4本体部68A、前側の第4拡張部68B、及び後側の第4拡張部68Bを有する。
第4本体部68Aは、クランク軸線Bの径方向において後クランクスロー23の2つのクランクウェブ24C、24Dの間に対応する部分に配置されている。詳細には、第4本体部68Aは、その前端面が後クランクスロー23の前側のクランクウェブ24Cの後端面よりも後側に配置され、その後端面が後クランクスロー23の後側のクランクウェブ24Bの前端面よりも前側に配置されている。前側の第4拡張部68Bは、少なくとも一部がクランク軸線Bの径方向において後クランクスロー23の前側のクランクウェブ24Cと対向するように配置されている。後側の第4拡張部68Bは、少なくとも一部がクランク軸線Bの径方向において後クランクスロー23の後側のクランクウェブ24Dと対向するように配置されている。
また、第3ウエイト67と第4ウエイト68の位置関係では、前側の第3本体部67A及び前側の第3拡張部67Bは第4ウエイト68(第4本体部68A、前側の第4拡張部68B及び後側の第4拡張部68B)よりも前方に配置され、後側の第3本体部67A及び後側の第3拡張部67Bは第4ウエイト68よりも後方に配置されている。詳細には、前側の第3拡張部67Bの後端面は前側の第4拡張部68Bの前端面よりも前方に配置され、後側の第3拡張部67Bの前端面は後側の第4拡張部68Bの後端面よりも後方に配置されている。
本実施形態では、第3ウエイト67は第1ウエイト65に対して位相が90°遅れた回転位置に設けられ、第4ウエイト68は第2ウエイト66に対して位相が90°遅れた回転位置に設けられている。
第1本体部65A(第4本体部68A)の半径は、各第2本体部66A(各第3本体部67A)の半径と等しく設定されている。また、第1本体部65A(第4本体部68A)のクランク軸線B方向における幅は、各第2本体部66A(各第3本体部67A)のそれぞれのクランク軸線B方向における幅の2倍に設定されている。各第1拡張部65B(各第4拡張部68B)の半径は、各第2拡張部66B(各第3拡張部67B)の半径と等しく設定されている。また、各第1拡張部65B(各第4拡張部68B)のクランク軸線B方向における幅は、各第2拡張部66B(各第3拡張部67B)のそれぞれのクランク軸線B方向における幅と等しく設定されている。以上より、第2ウエイト66(第3ウエイト67)は、第1ウエイト65(第4ウエイト68)を幅方向において二等分した形状を有する。クランク軸線B方向において、第1ウエイト65の重心と第2ウエイト66の重心とは互いに対応する位置にあり、第3ウエイト67の重心と第4ウエイト68の重心とは互いに対応する位置にある。
図5は、クランク軸線B方向から見た場合の、クランクシャフト17、第1バランサシャフト41、及び第2バランサシャフト42の回転軌跡を示す説明図である。クランクシャフト17、第1バランサシャフト41、及び第2バランサシャフト42の相対位置は、図5に示すようにクランク軸線B方向から見た場合に以下の条件(1)〜(9)を満たすように配置されている。(1)第1本体部65A(第3本体部67A)の回転軌跡201と、カウンターウエイト27を含むクランクウェブ24の回転軌跡101とが重なる部分を有する。(2)第2本体部66A(第4本体部68A)の回転軌跡301と、カウンターウエイト27を含むクランクウェブ24の回転軌跡101とが重なる部分を有する。(3)第1本体部65A(第3本体部67A)の回転軌跡201と、第2本体部66A(第4本体部68A)の回転軌跡301とが重なる部分を有する。(4)第1拡張部65B(第3拡張部67B)の回転軌跡202と、カウンターウエイト27を含むクランクウェブ24の回転軌跡101とが重ならない。(5)第2拡張部66B(第4拡張部68B)の回転軌跡302と、カウンターウエイト27を含むクランクウェブ24の回転軌跡101とが重ならない。(6)第1本体部65Aの回転軌跡201と、前クランクスロー22に設けられたコンロッド31の大端部31A(結合されたボルトを含む)の回転軌跡102とが重ならない。(7)第4本体部68Aの回転軌跡301と、後クランクスロー23に設けられたコンロッド31の大端部31A(結合されたボルトを含む)の回転軌跡102とが重ならない。(8)第1本体部65A(第3本体部67A)の回転軌跡201と、第2バランサシャフト42の軸部48とが重ならない。(9)第2本体部66A(第4本体部68A)の回転軌跡201と、第1バランサシャフト41の軸部47とが重ならない。以上の条件(1)〜(9)を満たす範囲内で、クランクシャフト17、第1バランサシャフト41、及び第2バランサシャフト42は、可能な限り互いに近接して配置されることが好ましい。
図2に示すように、クランクシャフト17の前端部は、前端壁6、及び前端壁6の前面に設けられたオイルポンプ71を通過して前方に突出し、その突出端には先端側から順にクランクプーリ72及びクランクスプロケット73が結合されている。クランクプーリ72には、タイミングベルト74が巻き掛けられている。
図1に示すように、第1及び第2バランサシャフト41、42の前端部は、前バランサ軸受43よりも前側に突出し、それぞれの突出端には第1スプロケット76及び第2スプロケット77が結合されている。図1及び図2に示すように、第1バランサシャフト41の前端部であって、前バランサ軸受43と第1スプロケット76との間の部分には、テンショナアーム79の一端が回動可能に枢支されている。テンショナアーム79の他端には、テンショナスプロケット81がクランク軸線Bと平行な軸線を中心として回動可能に支持されている。図1に示すように、前バランサ軸受43の前面には、タッチアイドラ82がクランク軸線Bと平行な軸線を中心として回動可能に支持されている。
クランクスプロケット73、タッチアイドラ82、テンショナスプロケット81、第1スプロケット76、及び第2スプロケット77には、記載の順序で無端状のローラーチェーンであるチェーン83が巻き掛けられている。クランクスプロケット73、タッチアイドラ82、テンショナスプロケット81、及び第2スプロケット77にはチェーン83の内周側が各スプロケットの中心側を向くように巻き掛けられ、第1スプロケット76にはチェーン83の外周側が第1スプロケット76の中心側を向くように巻き掛けられる。これにより、クランクスプロケット73(クランクシャフト17)及び第2スプロケット77(第2バランサシャフト42)は互いに同一方向に回転し、第1スプロケット76(第1バランサシャフト41)は第2スプロケット77に対して逆方向に回転する。本実施形態では、クランクスプロケット73、第1スプロケット76、及び第2スプロケット77の歯数が等しく設定されており、それぞれの回転数は等しくなる。
図2に示すように、前バランサ軸受43とテンショナアーム79との間には付勢手段85が介装されている。テンショナアーム79は、付勢手段85によって前バランサ軸受43に対して第1バランサシャフト41の軸線を中心としてチェーン83に張力を与える方向に付勢されている。本実施形態では、付勢手段85は捩じりコイルばねであり、一端が前バランサ軸受43に係止されると共に、他端がテンショナアーム79に係止されている。付勢手段85によって、チェーン83には常時一定の張力が付与される。
図1に示すように、タッチアイドラ82は、クランクスプロケット73とテンショナスプロケット81との間に配置され、チェーン83のクランクスプロケット73及びテンショナスプロケット81間に位置する部分と、第1スプロケット76に巻き掛けられた部分との距離を維持するように配置される。これにより、付勢手段85に付勢されたテンショナスプロケット81が移動するときにも、チェーン83のクランクスプロケット73及びテンショナスプロケット81間に位置する部分と、第1スプロケット76に巻き掛けられた部分との接触が確実に防止される。
クランクスプロケット73、第1スプロケット76、第2スプロケット77、テンショナスプロケット81、タッチアイドラ82、及びこれらに巻き掛けられたチェーン83によって駆動力伝達機構45が構成される。
第1バランサシャフト41及び第2バランサシャフト42は、互いに逆方向に回転し、第1ウエイト65及び第2ウエイト66の位相が一致するように互いの位相が設定されている。
内燃機関1は、ドライサンプ方式の潤滑構造を有する。そのため、クランクケース3及びケースカバー10に囲まれた空間にオイル溜まりは形成されず、第1バランサシャフト41及び第2バランサシャフト42の各ウエイト65〜68がオイルを攪拌することがない。
以上のように構成したバランサ装置40は、クランクシャフト17、第1バランサシャフト41、及び第2バランサシャフト42の3本のシャフトを互いに近接して配置することができるため、小型化が可能になる。
また、クランクシャフト17、第1及び第2バランサシャフト41、42の回転位相に関わらず、第1ウエイト65及びクランクウェブ24A、24Bの接触、第2ウエイト66及びクランクウェブ24A、24Bの接触、第3ウエイト67及びクランクウェブ24C、24Dの接触、第4ウエイト68及びクランクウェブ24C、24Dの接触、第1ウエイト65及び第2ウエイト66の接触、並びに第3ウエイト67及び第4ウエイト68の接触が避けられる。そのため、各ウエイト65〜68の径方向寸法を大きく設定して各ウエイト65〜68の重心位置と回転中心との距離を大きくし、各ウエイト65〜68が生じる慣性力を大きくすることができる。これにより、所望の慣性力を得ながら、各ウエイト65〜68の重量を軽減して、バランサ装置40の軽量化が図れる。
また、各ウエイト65〜68に各拡張部65B〜68Bを設けることによって、各ウエイト65〜68の重量を大きくし、各ウエイト65〜68が生じる慣性力を大きくすることができる。各拡張部65B〜68Bは、各バランサシャフト41、42の軸部47、48と各クランクウェブ24との間に生じる隙間に配置されるため、バランサ装置40の小型化を損なうことはない。
また、2つの分離したウエイトから構成される第2ウエイト66及び第4ウエイト68を一方のバランサシャフト41、42に集中させず、各バランサシャフト41、42に分散して配置したため、各バランサシャフトにおいて、隣り合うウエイト65、67(又は66、68)の軸線方向間の距離を比較的大きく確保することができる。これにより、バランサシャフト41、42の加工が容易になる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記実施形態では、本発明に係るバランサ装置を直列2気筒の内燃機関に適用した例について説明したが、本発明に係るバランサ装置は単気筒や、直列3気筒、直列4気筒等の任意の気筒数の内燃機関に適用することができる。また、バランサシャフトのクランクシャフトに対する回転数は、2倍であってもよい。また、各ウエイトの位相は任意に設定することができる。各バランサシャフトに複数のシリンダに対応したウエイトを設ける場合、上記の第1ウエイト65と同形のウエイトと第2ウエイト66と同形のウエイトとが軸線方向に交互に現れるようにするとよい。
1...内燃機関、2...シリンダ、17...クランクシャフト、22...前クランクスロー、23...後クランクスロー、24(24A、24B、24C、24D)...クランクウェブ、25(25A、25B)...クランクピン、27(27A、27B、27C、27D)...カウンターウエイト、31...コンロッド、31A...大端部、40...バランサ装置、41...第1バランサシャフト、42...第2バランサシャフト、47、48...軸部、51、52...前バランサジャーナル、53、54...後バランサジャーナル、65...第1ウエイト、65A...第1本体部、65B...第1拡張部、66...第2ウエイト、66A...第2本体部、66B...第2拡張部、67...第3ウエイト、67A...第3本体部、67B...第3拡張部、68...第4ウエイト、68A...第4本体部、68B...第4拡張部、73...クランクスプロケット、76...第1スプロケット、77...第2スプロケット、79...テンショナアーム、81...テンショナスプロケット、82...アイドラスプロケット、83...チェーン、85...付勢手段、101...クランクウェブの回転軌跡、201...第1ウエイト(第3ウエイト)の回転軌跡、301...第2ウエイト(第4ウエイト)の回転軌跡

Claims (5)

  1. クランクシャフトと平行に配置され、互いに逆方向に回転する第1及び第2バランサシャフトを有するバランサ装置であって、
    前記クランクシャフトは、任意のシリンダに対応して設けられたクランクピン、及び前記クランクピンの両側に配置された対をなすクランクウェブを有し、
    前記第1及び第2バランサシャフトは、径方向に突出したウエイトを有し、
    前記クランクシャフトの軸線方向から見た場合に、前記第1及び第2バランサシャフトの前記ウエイトのそれぞれの回転軌跡が、互いに重なる部分を有すると共に、前記クランクウェブの回転軌跡と重なる部分を有することを特徴とするバランサ装置。
  2. 前記第1バランサシャフトの前記ウエイトは、対をなす前記クランクウェブの間に対向する部分を有する第1ウエイトを含み、
    前記第2バランサシャフトの前記ウエイトは、対をなす前記クランクウェブよりも前記軸線方向における外方のそれぞれの部分に対向する一対の部分を有する第2ウエイトを含み、
    前記第1ウエイトと前記第2ウエイトとは、互いに接触しないように前記軸線方向に互いに偏倚して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバランサ装置。
  3. 前記第1ウエイトは、その基端部において前記軸線方向に突出し、前記クランクウェブと対向する第1拡張部を有し、
    前記第2ウエイトは、その基端部において前記軸線方向に突出し、前記クランクウェブと対向する第2拡張部を有し、
    前記軸線方向から見た場合に、前記第1拡張部及び前記第2拡張部は、それぞれの回転軌跡が前記クランクウェブの回転軌跡と重ならない大きさに形成されていることを特徴とする請求項2に記載のバランサ装置。
  4. 前記クランクシャフトは、任意のシリンダの隣に配置された第2シリンダに対応して設けられた第2クランクピン、及び前記第2クランクピンの両側に配置された対をなす第2クランクウェブを有し、
    前記第1バランサシャフトの前記ウエイトは、対をなす前記第2クランクウェブよりも前記軸線方向における外方のそれぞれの部分に対向する一対の部分を有する第3ウエイトを含み、
    前記第2バランサシャフトの前記ウエイトは、対をなす前記クランクウェブの間に対向する部分を有する第4ウエイトを含み、
    前記第3ウエイトと前記第4ウエイトとは、互いに接触しないように前記軸線方向に互いに偏倚して配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のバランサ装置。
  5. 前記第3ウエイトは、その基端部において前記軸線方向に突出し、前記第2クランクウェブと対向する第3拡張部を有し、
    前記第4ウエイトは、その基端部において前記軸線方向に突出し、前記第2クランクウェブと対向する第4拡張部を有し、
    前記軸線方向から見た場合に、前記第3拡張部及び前記第4拡張部は、それぞれの回転軌跡が前記第2クランクウェブの回転軌跡と重ならない大きさに形成されていることを特徴とする請求項4に記載のバランサ装置。
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