JP2016023515A - 排液パイプ - Google Patents

排液パイプ Download PDF

Info

Publication number
JP2016023515A
JP2016023515A JP2014150240A JP2014150240A JP2016023515A JP 2016023515 A JP2016023515 A JP 2016023515A JP 2014150240 A JP2014150240 A JP 2014150240A JP 2014150240 A JP2014150240 A JP 2014150240A JP 2016023515 A JP2016023515 A JP 2016023515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
pipe body
drainage
ground
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014150240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6314048B2 (ja
Inventor
公博 中澤
Kimihiro NAKAZAWA
公博 中澤
昌敏 和田
Masatoshi Wada
昌敏 和田
栄 丸山
Sakae Maruyama
栄 丸山
正道 澤石
Masamichi Sawaishi
正道 澤石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel and Sumikin Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumikin Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel and Sumikin Engineering Co Ltd
Priority to JP2014150240A priority Critical patent/JP6314048B2/ja
Publication of JP2016023515A publication Critical patent/JP2016023515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6314048B2 publication Critical patent/JP6314048B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

【課題】液体分が多量に含有されている地盤などで、広範囲にわたって回収し易くする排液性能を有することで地中の液体分を排出性能を向上できる廃液パイプを提供する。
【解決手段】排液パイプ10は、地中に埋設されるパイプ本体11と、パイプ本体11の外面に設けられたパイプ軸周りに沿った螺旋状に形成されている突出部12と、パイプ本体11の外面に設けられてパイプ本体11の外部と内部とを連通し、突出部12に接続された通液孔13と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、排液パイプに関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような排液パイプが知られている。この排液パイプは、地中に埋設されるパイプ本体と、パイプ本体の外面に設けられてパイプ本体の外部と内部とを連通する通液孔と、を備えている。
特開2003−147775号公報
しかしながら、前記従来の排液パイプでは、排液性能を向上させることについて改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、排液性能を向上させることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る排液パイプは、地中に埋設されるパイプ本体と、前記パイプ本体の外面に設けられた突出部と、前記パイプ本体の外面に設けられて前記パイプ本体の外部と内部とを連通し、前記突出部に接続された通液孔と、を備えている。
この場合、地中の液体分が、突出部の表面に沿って突出部の突端から基端に向けて流れ、通液孔を通してパイプ本体内に排液される。
前記パイプ本体は、地表から地中にパイプ軸方向に沿った前側に向けて進入することで地中に埋設されていてもよい。
この場合、パイプ本体が、地表から地中にパイプ軸方向に沿った前側に向けて進入することで地中に埋設されるので、例えば既存の地盤に適用する等、この排液パイプの適用範囲を多岐にわたらせることができる。
前記突出部は、前記パイプ軸回りに沿うパイプ周方向に延びる螺旋状に形成されていてもよい。
この場合、突出部が、パイプ周方向に延びる螺旋状に形成されているので、パイプ本体を地表から地中に埋設させるときに、パイプ本体をパイプ周方向に回転させ、突出部が地盤から受ける反力を、パイプ本体の推進力とすることができる。
前記突出部は、表裏面が前記パイプ本体のパイプ軸方向を向く板状に形成されていてもよい。
この場合、突出部が、表裏面がパイプ軸方向を向く板状に形成されているので、地中の液体分を広範囲にわたって回収し易くすることができる。
前記通液孔は、前記パイプ本体の側面視において、前記突出部に交差していてもよい。
この場合、通液孔が、前記側面視において、突出部に交差しているので、通液孔の開口面積を広く確保することで、仮にパイプ本体の強度が低下したとしても、この強度の低下分を、突出部によるパイプ本体の補強効果によって補うことができる。
請求項1に係る発明によれば、地中の液体分が、突出部の表面に沿って突出部の突端から基端に向けて流れ、通液孔を通してパイプ本体内に排液される。したがって、地中の液体分を通液孔に効果的に集約させることが可能になり、排液性能を向上させることができる。これにより、例えば地盤の安定化を図ること等ができる。
またこのように、通液孔を突出部に接続することにより、排液性能を向上させることができるので、排液性能を確保しつつ、通液孔の開口面積を小さく抑えることができる。これにより、パイプ本体の強度を確保し易くすることが可能になり、例えば、パイプ本体を地中に埋設するときの施工性を向上させること等ができる。
請求項2に係る発明によれば、この排液パイプの適用範囲を多岐にわたらせることができるので、例えば液体分が多量に含有されている地盤などにこの排液パイプを適用することで、排液性能を向上させることができる効果を顕著に奏功させることができる。
請求項3に係る発明によれば、パイプ本体をパイプ周方向に回転させ、突出部が地盤から受ける反力を、パイプ本体の推進力とすることができるので、パイプ本体を地表から地中に埋設させ易くすることができる。
請求項4に係る発明によれば、地中の液体分を広範囲にわたって回収し易くすることができるので、排液性能をより向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、通液孔の開口面積を広く確保することで、仮にパイプ本体の強度が低下したとしても、この強度の低下分を、突出部によるパイプ本体の補強効果によって補うことができる。したがって、パイプ本体の強度を保ちながら、通液孔の開口面積を広く確保し易くすることができる。
本発明の一実施形態に係る排水パイプが埋設された地盤の断面図であって、排水パイプを側面図で示したものである。 図1に示す排水パイプの側面図である。 図2に示す排水パイプをパイプ周方向に展開した展開図である。 図2に示す排水パイプを、突出部が螺旋方向の全長にわたって連続するようにパイプ周方向に展開した展開図である。 本発明の第1変形例に係る排水パイプの側面図である。 図5に示す排水パイプをパイプ周方向に展開した展開図である。 図5に示す排水パイプを、突出部が螺旋方向の全長にわたって連続するようにパイプ周方向に展開した展開図である。 本発明の第2変形例に係る排水パイプの側面図である。 本発明の参考例に係る排水パイプの側面図である。 本発明の第1検証試験に用いた第1検証装置の縦断面図である。 本発明の第1検証試験の試験結果を示すグラフである。 本発明の第2検証試験に用いた第2検証装置の縦断面図である。
以下、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係る排水パイプ(排液パイプ)10を説明する。排水パイプ10は、例えば、盛土斜面や切り土斜面などの斜面を安定させることが可能であり、地すべり防止杭として機能させることができる。
図1から図4に示すように、排水パイプ10は、パイプ本体11と、突出部(羽根部、受圧板)12と、通水孔(通液孔)13と、を備えている。なお図1では便宜上、通水孔13の図示を省略している。
パイプ本体11は、地中G1に埋設される。パイプ本体11は、地表G0から地中G1にパイプ軸O方向に沿った前側に向けて進入することで地中G1に埋設される。本実施形態では、パイプ本体11は、地表G0から水平方向に沿って地中G1に進入している。パイプ本体11は、地中G1において水平方向に平行に配置されても、水平方向に対して傾斜して配置されてもよい。
なおパイプ本体11の前端部(先端部)には、多様な形状を採用することができる。例えば、パイプ本体11の前端部においてパイプ軸O方向を向く端面が、パイプ軸Oに対して直交する方向に延びる平坦形状に形成されていてもよい。また、パイプ本体11の前端部が、前側に向かうに従い漸次縮径する錐形状に形成されていてもよい。さらには、パイプ本体11の前端部が閉塞され閉端となっていてもよく、開放され開端となっていてもよい。
突出部12は、パイプ本体11の外面に設けられている。突出部12は、表裏面がパイプ本体11のパイプ軸O方向を向く板状に形成されている。突出部12は、パイプ軸O回りに沿うパイプ周方向に延びる螺旋状に形成されている。
突出部12は、パイプ周方向に回転するパイプ本体11に、パイプ軸O方向への推進力を付与する。突出部12は、パイプ本体11をパイプ軸O方向の後側から見て、時計回りに回転するパイプ本体11に前側への推進力を付与し、反時計回りに回転するパイプ本体11に後側への推進力を付与する。
突出部12は、パイプ本体11において前端部を含む領域に設けられている。突出部12は、パイプ本体11の前端部から後側に向けて延びている。突出部12の後端部は、パイプ本体11におけるパイプ軸O方向の中央部よりも後側に位置している。突出部12は、パイプ本体11に、パイプ周方向に沿って2周半にわたって延びている。
なおパイプ本体11において、突出部12よりも後側に位置する後端部には、把持部14が設けられている。把持部14は、例えばオーガ等の回転装置により把持される。把持部14は、突起状に形成されている。
通水孔13は、パイプ本体11の外面に設けられてパイプ本体11の外部と内部とを連通している。図3および図4に示すように、通水孔13は、突出部12が延びる螺旋方向に、間隔をあけて複数配置されている。複数の通水孔13は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。
通水孔13は、突出部12に接続されていて、パイプ本体11の外面において突出部12の基端が連結される部分を含む領域に形成されている。通水孔13の少なくとも一部は、突出部12よりも前側に位置している。通水孔13は、パイプ本体11の側面視において、突出部12に交差している。通水孔13は、パイプ軸O方向に延びる長穴状に形成されていて、突出部12をパイプ軸O方向に跨っている。本実施形態では、通水孔13のうち、パイプ軸O方向の中央部が突出部12上に配置されている。
ここで図3に示す展開図は、パイプ本体11上でパイプ軸O方向に直線状に延びる基準線Lを基準として、排水パイプ10をパイプ周方向に展開している。前記基準線Lは、パイプ本体11のうち、突出部12の前端部が配置された部分を通過する。図4に示す展開図は、突出部12が螺旋方向の全長にわたって連続するように、パイプ本体11を前記基準線Lからパイプ周方向に展開している。
これらの図3および図4に示すように、螺旋方向に隣り合う通水孔13同士の螺旋方向に沿った各間隔は、互いに同等になっている。突出部12がパイプ周方向を1回転する間に、つまり突出部12の螺旋方向に沿った1周期の間に、通水孔13は5つ設けられている。全ての通水孔13は、周方向の位置が互いにずれるように配置されている。突出部12において螺旋方向の周期が互いに異なる各部分に接続される通水孔13同士は、互いにパイプ周方向の位相が異なるように配置されている。
前記排水パイプ10は、例えば以下のようにして製造される。すなわち、通水孔13が形成されたパイプ本体11と突出部12とを別部材で形成した後、パイプ本体11と突出部12とを、例えば溶接などにより固着させる。ここで本実施形態のように、通水孔13をパイプ軸O方向に延びる長穴状に形成した場合、突出部12をパイプ本体11に固着させる位置がパイプ軸O方向に多少ずれたとしても、通水孔13を突出部12に接続させた状態を維持し易くすることができる。
前記排水パイプ10を図1に示すような地表G0から地中G1に進入させるときには、パイプ本体11の把持部14を前記回転装置により把持し、パイプ本体11を、前進を許容させた状態で回転させる。これにより、パイプ本体11に推進力が加えられ、パイプ本体11が前進して地中G1に埋設される。この推進力は、地盤において、突出部12に対して後側に位置する部分からの反力に基づく。
以上説明したように、本実施形態に係る排水パイプ10によれば、地中G1の水分が、突出部12の表面に沿って突出部12の突端から基端に向けて流れ、通水孔13を通してパイプ本体11内に排水される。したがって、地中G1の水分を通水孔13に効果的に集約させることが可能になり、排水性能を向上させることができる。これにより、例えば地盤の安定化を図ること等ができる。
またこのように、通水孔13を突出部12に接続することにより、排水性能を向上させることができるので、排水性能を確保しつつ、通水孔13の開口面積を小さく抑えることができる。これにより、パイプ本体11の強度を確保し易くすることが可能になり、例えば、パイプ本体11を地中G1に埋設するときの施工性を向上させること等ができる。
またパイプ本体11が、地表G0から地中G1にパイプ軸O方向に沿った前側に向けて進入することで地中G1に埋設されるので、例えば既存の地盤に適用する等、この排水パイプ10の適用範囲を多岐にわたらせることができる。したがって、例えば水分が多量に含有されている地盤などにこの排水パイプ10を適用することで、排水性能を向上させることができる効果を顕著に奏功させることができる。
また突出部12が、パイプ周方向に延びる螺旋状に形成されているので、パイプ本体11を地表G0から地中G1に埋設させるときに、パイプ本体11をパイプ周方向に回転させ、突出部12が地盤から受ける反力を、パイプ本体11の推進力とすることができる。したがって、パイプ本体11を地表G0から地中G1に埋設させ易くすることができる。
また突出部12が、表裏面がパイプ軸O方向を向く板状に形成されているので、地中G1の水分を広範囲にわたって回収し易くすることができる。したがって、排水性能をより向上させることができる。
また通水孔13が、前記側面視において、突出部12に交差しているので、通水孔13の開口面積を広く確保することで、仮にパイプ本体11の強度が低下したとしても、この強度の低下分を、突出部12によるパイプ本体11の補強効果によって補うことができる。したがって、パイプ本体11の強度を保ちながら、通水孔13の開口面積を広く確保し易くすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図5から図8に示すような第1変形例および第2変形例に係る排水パイプ30、40を採用することも可能である。
図5から図7に示す第1変形例、および図8に示す第2変形例に係る排水パイプ30、40では、通水孔13は、前記側面視において突出部12に交差していない。第1変形例に係る排水パイプ30では、通水孔13が、突出部12から前側に向けて延びていて、突出部12の後側には配置されていない。第2変形例に係る排水パイプ40では、通水孔13が、突出部12から後側に向けて延びていて、突出部12の前側には配置されていない。
突出部12は前記実施形態に示したものに限られない。
例えば、互いに独立する突出部12が複数設けられていてもよい。また、突出部12が板状でなくてもよい。さらに、突出部12が螺旋状でなくてもよい。突出部12として、パイプ軸O方向に延びる突条を採用することも可能である。パイプ本体11は、打ち込みや圧入により地表G0から地中G1に埋設される他の構成に適宜変更することができる。
通水孔13は前記実施形態に示したものに限られない。
例えば前記実施形態では、螺旋方向に隣り合う通水孔13同士の螺旋方向に沿った各間隔が互いに同等になっているが、本発明はこれに限られない。例えば、前述の各間隔が互いに異なっていてもよい。また通水孔13が、例えば、パイプ本体11のうち、このパイプ本体11が地中G1に埋設されたときに上側を向く一部分に集中して設けられていてもよい。さらに通水孔13が長穴状でなくてもよく、通水孔13が円形状でもよい。また通水孔13が、突出部12の螺旋方向に沿って、パイプ本体11の外面において突出部12の基端が連結される部分の全長にわたって延びていてもよい。
以上のように、通水孔13の位置や形状を適宜変更することが可能である。
把持部14は前記実施形態に示したものに限られない。
例えば、把持部14としてボルト孔を形成し、ボルト孔に対応したボルトを用いてパイプ本体11を回転させることも可能である。
さらには把持部14がなくてもよい。
前記実施形態では、パイプ本体11が、地表G0から地中G1に進入することで地中G1に埋設されるが、本発明はこれに限られない。例えば、地盤作りの際に合わせて排水パイプ10を埋設してもよい。
排水パイプ10は、水とは異なる液体も排出可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、本願発明の作用効果を検証する第1検証試験および第2検証試験を実施した。
(第1検証試験)
第1検証試験では、排水量について検証した。第1検証試験では、実施例および比較例の2種類の排水パイプ10、50を準備した。実施例として、図1から図4に示す排水パイプ10を採用した。比較例として、図9に示すような、通水孔13が突出部12と非接続とされた排水パイプ50を採用した。なお、実施例および比較例の各排水パイプ10、50では、通水孔13が配置される位置のみを異ならせた。
第1検証試験には、図10に示す第1試験装置60を用いた。第1試験装置60は、本体部61と、給水管62と、連通部63と、を備えている。本体部61は、鉛直方向に延びる筒状に形成されている。本体部61内には、上下一対の仕切り板64、65が設けられている。上下一対の仕切り板64、65のうち、下側の仕切り板64(以下、「下仕切り板」という)は、通水可能に形成され、上側の仕切り板65(以下、「上仕切り板」という)は通水不能に形成されている。上下一対の仕切り板64、65は、本体部61内を、上側空間61a、中間空間61bおよび下側空間61cに区画する。
中間空間61bには、仮想の地盤としての土層66が収容されている。土層66には、排水パイプ10、50が、上側から下側に向けて差し込まれている。排水パイプ10、50は、上仕切り板65を鉛直方向に貫通している。排水パイプ10、50は、土層66内の水を、上側空間61aに排出する。上側空間61aには、オーバーフロー管67が設けられている。オーバーフロー管67は、排水パイプ10、50から上側空間61aに排出された水を、上側空間61aから外部に排出する。
給水管62は、本体部61に隣接して配置され、鉛直方向に延びている。給水管62の上端部は、本体部61の上側空間61aよりも上側に位置している。連通部63は、給水管62の下端部と本体部61の下側空間61cとを連通している。
前記第1試験装置60では、給水管62の上端部から給水管62に給水され、給水管62に供給された水が、連通部63、本体部61の下側空間61cおよび下仕切り板64を通して土層66に浸透する。給水管62の上端部には、水抜き管68が配置されていて、給水管62の水位は、水が過剰に供給された場合でも、水抜き管68が配置された位置に維持される。
そして第1検証試験では、前記第1試験装置60に、実施例および比較例それぞれの排水パイプ10、50を適用した場合において、オーバーフロー管67から排水される排水量について測定した。実施例および比較例それぞれについての試験では、適用する排水パイプ10、50以外の実験条件を同一とした。
結果を図11に示す。図11に示すグラフ線のうち、グラフ線L1は実施例の結果であり、グラフ線L2は比較例の結果である。なお、試験開始から140分後のそれぞれの排水量は、実施例では46.0g/minであり、比較例では25.3g/minであった。比較例の排水量を1とすると、実施例の排水量は1.81となる。
以上より、実施例に係る排水パイプ10の排水性能が優れていることが確認された。
(第2検証試験)
第2検証試験では、排水量および間隙水圧について検証した。第2検証試験では、第1検証試験と同様に、実施例および比較例の2種類の排水パイプ10、50を準備した。
第2検証試験には、図12に示す第2試験装置70を用いた。第2試験装置70は、本体部71と、水位計72と、を備えている。本体部71は、鉛直方向に延びる筒状に形成されている。本体部71内には、1つの支持板73が設けられている。支持板73は、通水可能に形成され、本体部71内を、上側空間71aと下側空間71bとに区画する。
上側空間71aには、仮想の地盤としての土層74が収容されている。土層74には、排水パイプ10、50が、本体部71の径方向の外側から内側に向けて差し込まれている。排水パイプ10、50は、本体部71を径方向に貫通している。排水パイプ10、50は、土層74内の水を外部に排出する。上側空間71aには、オーバーフロー管75が設けられている。オーバーフロー管75は、土層74から溢れた水を、上側空間71aから外部に排出する。
水位計72は、鉛直方向に延びる管状に形成され、本体部71に隣接して配置されている。水位計72の上端部は、大気開放され、水位計72の下端部は、本体部71の下側空間71bに連通されている。
前記第2試験装置70では、本体部71の下側空間71bおよび水位計72に水が充填され、かつ、土層74に水が十分供給された状態で、本体部71の上側空間71aから土層74に水が供給される。するとこの水が、オーバーフロー管75から排水されたり、排水パイプ10、50から排水されたりする。水が排水パイプ10、50から排水されると、土層74における間隙水圧が低下する。この間隙水圧の低下分は、土層74の上面と水位計72の水位との鉛直方向の距離である水頭差Dとして現れる。
そして第2検証試験では、前記第2試験装置70に、実施例および比較例それぞれの排水パイプ10、50を適用した場合において、排水パイプ10、50から排水される排水量、および間隙水圧の低下についてそれぞれ測定した。実施例および比較例それぞれについての試験では、適用する排水パイプ10、50以外の実験条件を同一とした。
その結果、試験開始から120分後のそれぞれの排水量は、実施例では168.1g/minであり、比較例では148.1g/minであった。比較例の排水量を1とすると、実施例の排水量は1.13となる。
また間隙水圧の低下(水頭差)は、実施例では42mm、比較例では22mmであった。第2検証試験では、位置水頭が332mmであったので、間隙水圧の低下率(水頭差/位置水頭)は、実施例では12.7%となり、比較例では6.6%となる。
以上より、実施例に係る排水パイプ10の排水性能が優れていることが確認された。
10、30、40 排水パイプ(排液パイプ)
11 パイプ本体
12 突出部
13 通水孔(通液孔)
G0 地表
G1 地中
O パイプ軸

Claims (5)

  1. 地中に埋設されるパイプ本体と、
    前記パイプ本体の外面に設けられた突出部と、
    前記パイプ本体の外面に設けられて前記パイプ本体の外部と内部とを連通し、前記突出部に接続された通液孔と、を備えている排液パイプ。
  2. 前記パイプ本体は、地表から地中にパイプ軸方向に沿った前側に向けて進入することで地中に埋設される請求項1記載の排液パイプ。
  3. 前記突出部は、前記パイプ軸回りに沿うパイプ周方向に延びる螺旋状に形成されている請求項2に記載の排液パイプ。
  4. 前記突出部は、表裏面が前記パイプ本体のパイプ軸方向を向く板状に形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載の排液パイプ。
  5. 前記通液孔は、前記パイプ本体の側面視において、前記突出部に交差している請求項1から4のいずれか1項に記載の排液パイプ。
JP2014150240A 2014-07-23 2014-07-23 排液パイプ Active JP6314048B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014150240A JP6314048B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 排液パイプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014150240A JP6314048B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 排液パイプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016023515A true JP2016023515A (ja) 2016-02-08
JP6314048B2 JP6314048B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=55270536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014150240A Active JP6314048B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 排液パイプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6314048B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018009373A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 新日鐵住金株式会社 水抜き鋼管

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4620601Y1 (ja) * 1967-03-09 1971-07-16
JPS50103107A (ja) * 1974-01-24 1975-08-14
JP3040018U (ja) * 1997-01-28 1997-08-05 晴夫 北村 地下水排水管
US5836716A (en) * 1997-02-05 1998-11-17 Johnson; Wm. Ralph Drainage pipe
JP2001152459A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Ohbayashi Corp 斜面安定化工法
JP2002054152A (ja) * 2000-08-07 2002-02-20 Nippon Chikasui Kaihatsu Corp Ltd 保孔管及び横ボーリング工法
JP2006226051A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Chiyoda Koei Kk 傾斜地盤安定具及び傾斜地盤安定化工法
JP2007154464A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Tsuneo Goto 水抜きパイプ
JP2008274553A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Toyo Constr Co Ltd 斜面の安定化工法
JP2010070995A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Yuji Etsuno 集水管およびその打設方法
JP2013217131A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 低強度管の建込装置および建込工法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4620601Y1 (ja) * 1967-03-09 1971-07-16
JPS50103107A (ja) * 1974-01-24 1975-08-14
JP3040018U (ja) * 1997-01-28 1997-08-05 晴夫 北村 地下水排水管
US5836716A (en) * 1997-02-05 1998-11-17 Johnson; Wm. Ralph Drainage pipe
JP2001152459A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Ohbayashi Corp 斜面安定化工法
JP2002054152A (ja) * 2000-08-07 2002-02-20 Nippon Chikasui Kaihatsu Corp Ltd 保孔管及び横ボーリング工法
JP2006226051A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Chiyoda Koei Kk 傾斜地盤安定具及び傾斜地盤安定化工法
JP2007154464A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Tsuneo Goto 水抜きパイプ
JP2008274553A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Toyo Constr Co Ltd 斜面の安定化工法
JP2010070995A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Yuji Etsuno 集水管およびその打設方法
JP2013217131A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 低強度管の建込装置および建込工法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018009373A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 新日鐵住金株式会社 水抜き鋼管

Also Published As

Publication number Publication date
JP6314048B2 (ja) 2018-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6309310B2 (ja) 排水パイプ及びその打ち込み方法
JP4942211B2 (ja) 地山補強工法
JP2020084416A (ja) ウェルポイント工法、排水構造及びセグメント
JP2014156689A (ja)
JP6314048B2 (ja) 排液パイプ
JP5189023B2 (ja) 薬液注入工法
CN205208035U (zh) 防堵pvc下水管
CN207659954U (zh) 一种新型路堑边坡仰斜式排水孔
JP5180152B2 (ja) トンネル
CN203050780U (zh) 低渗透饱和粉细砂地层隧道施工中的顶管降水装置
JP4942210B2 (ja) 地山補強工法
KR20170067531A (ko) 매입 중공파일의 주면 마찰력 증대장치 및 그 시공방법
CN104912071A (zh) 一体化双囊式扩体锚索
KR20150103862A (ko) 락볼트
KR20150001093U (ko) 옹벽용 배수파일
CN101597906A (zh) 一种挡土挡水支护构造的施工方法
CN104060613B (zh) 咬合桩定向注浆结构及咬合桩定向注浆加固土体方法
JP2011032690A (ja) 複合型堤防およびその施工方法
JP3191635U (ja) 設置杭の回転装置
WO2017060567A1 (en) A tubular pile for a pile wall and method for forming a pile wall
KR200470204Y1 (ko) 그라우팅 주입용 체크밸브
JP6111530B2 (ja) 崩壊抑制構造物、及び、崩壊抑制工法
CN205077490U (zh) 在深厚饱水砂层中防倒吸防沉淀的注浆装置
KR20110078297A (ko) 전면압착방식의 배수보강 일체형 지반구조물 안정화 장치 및 방법
CN105114123B (zh) 一种用于隧道初支施工阶段的防排水系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6314048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350