JP2016022968A - 帯体収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋼材のラッシングに要する帯体を収納し、収納した帯体を所望のタイミングに簡易に取り出して鋼材の荷役およびラッシングのリードタイムを短縮できること。
【解決手段】本発明の一態様である帯体収納装置は、輸送対象の各鋼材を固縛するフープの帯体を収納するものであり、出入口部を介して受け入れた帯体を直線状に収納する出入口側収納部と、出入口部と反対側に湾曲する弧をなし且つ出入口側収納部に連続して帯体を弧状に収納する弧状収納部と、弧状収納部に連続して弧状収納部の最外周部分と出入口側収納部の先端部分との間の領域に帯体を収納する奥側収納部とを備える。出入口部から出入口側収納部と弧状収納部とを経由して奥側収納部の奥端部に亘って連続する収納室内に、帯体の長手方向全域が取り出し可能に収納される。弧状収納部のなす弧の中心角は、90[°]以上、360[°]未満である。
【選択図】図1

Description

本発明は、輸送対象の各鋼材を固縛するフープの帯体を収納する帯体収納装置に関するものである。
従来、鋼板をコイル状に巻いた鋼板コイル等の輸送対象の各鋼材は、船舶等の作業場(例えば船内の貨物収納スペース等)に荷役された際、船揺れ等による荷崩れを防止するために、高強度の合成樹脂製または鉄合金製のフープによって固縛される。一般に、輸送対象である高重量の各鋼材を作業場に固縛(以下、ラッシングという)する際、作業場に荷役された各鋼材同士がフープによって結束される。例えば図10に示すように、輸送対象の各鋼材の一例である各鋼板コイル111〜113が船内の作業場に荷役された際、これらの各鋼板コイル111〜113同士がフープ115〜117によって結束され、この結果、各鋼板コイル111〜113が船内の作業場にラッシングされる。
上述した各鋼材のラッシングに用いるフープは、細長い鋼帯等の帯体を環状にしたものである。すなわち、各鋼材同士を縛り付けるように各鋼材に帯体を巻き付けた後、この帯体は、各鋼材同士を結束した状態を維持して環状に接合される。この環状の帯体が、各鋼材をラッシングするフープと称される。このようなフープの帯体は、従来、ディスペンサ等の装置を用い、複数巻のコイルから引き出した細い長尺材を所定の長さに切断することによって準備される(例えば、特許文献1参照)。以下、帯体は、上述したように各鋼材をラッシングするフープの元となる帯状の部材を意味する。
特開平9−226992号公報
ところで、船内等の作業場に荷役された輸送対象の各鋼材の全てをフープによってラッシングするためには、一般に、これらの各鋼材の寸法および形状等に応じて決まる一定の長さの帯体を作業場において大量に準備する必要がある。しかしながら、上述した帯体は、従来、作業場に荷役された鋼材をフープによってラッシングするに際し、その都度、ディスペンサ等の装置から一定の長さに引き出して切り取らなければならない。このため、作業場に鋼材を荷役し始めてから荷役後の各鋼材を全てラッシングし終えるまでに多大な時間を要するという問題がある。
一方、予め一定の長さに切り出した必要数の帯体を、鋼材のラッシングを行うに際して事前に、鋼材を荷役する作業場に準備しておくことは、作業場に鋼材を荷役し始めてから荷役後の各鋼材を全てラッシングし終えるまでに要する作業時間(以下、リードタイムという)を短縮するという観点から、有効な手法である。しかしながら、この手法では、作業場の床面等に大量の帯体が露出することになる。この場合、例えば作業場の床面に載置された帯体の上に作業者が誤って立ってしまい、この結果、帯体に屈曲または傷等の破損が生じるのみならず、床面の帯体に足を取られる等して作業者が転倒する危険がある。あるいは、作業場に露出した帯体に作業者が不用意に接触して切創を負う危険がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、鋼材のラッシングに必要な長さに予め形成された所望数の帯体を収納し、収納した帯体を所望のタイミングに簡易に取り出して鋼材の荷役およびラッシングのリードタイムを短縮することが可能な帯体収納装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる帯体収納装置は、輸送対象の各鋼材を固縛するフープの帯体を収納する帯体収納装置において、前記帯体を取り出し可能に受け入れる出入口部を有し、前記出入口部を介して受け入れた前記帯体を直線状に収納する出入口側収納部と、前記出入口部と反対側に湾曲する弧をなして前記出入口側収納部に連続し、前記出入口側収納部から進入する前記帯体を弧状に収納する弧状収納部と、前記弧状収納部に連続し、前記弧状収納部のうちの前記出入口部から最も離間する最外周部分と前記出入口側収納部の先端部分との間の領域に、前記弧状収納部から進入する前記帯体を収納する奥側収納部と、を備え、前記出入口側収納部と前記弧状収納部と前記奥側収納部とは、前記出入口部から前記出入口側収納部と前記弧状収納部とを経由して前記奥側収納部の奥端部に亘って連続する収納室を形成し、前記帯体の長手方向の全域を前記収納室内に取り出し可能に収納し、前記弧状収納部のなす弧の中心角は、90[°]以上、360[°]未満であることを特徴とする。
また、本発明にかかる帯体収納装置は、上記の発明において、前記弧状収納部は、前記弧をなして前記出入口側収納部に連続し、前記出入口側収納部から進入する前記帯体の進入方向を上方に変更して前記帯体を弧状に収納する前半ターン部と、前記弧をなして前記前半ターン部に連続し、前記前半ターン部から進入する前記帯体の進入方向を前記出入口部側に向かう折り返し方向に変更して前記帯体を弧状に収納する後半ターン部と、を備え、前記奥側収納部は、前記後半ターン部に連続し、前記後半ターン部から前記折り返し方向に向かって前記出入口部側に折り返す前記帯体を直線状に収納する折り返し収納部と、前記弧状収納部と反対側に湾曲する弧をなして前記折り返し収納部に連続し、前記折り返し収納部から進入する前記帯体の進入方向を下方に変更して前記帯体を弧状に収納する奥側ターン部と、を備え、前記前半ターン部のなす弧の第1の中心角、前記後半ターン部のなす弧の第2の中心角、および前記奥側ターン部のなす弧の第3の中心角は各々90[°]以上であり、前記第1の中心角と前記第2の中心角と前記第3の中心角との合計角度は、270[°]以上、360[°]未満であることを特徴とする。
また、本発明にかかる帯体収納装置は、上記の発明において、前記出入口側収納部の前記出入口部に設けられ、前記収納室内に収納された前記帯体の端部を前記出入口部から前記出入口側収納部の外部に送出する送出部を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる帯体収納装置は、上記の発明において、前記出入口側収納部と前記弧状収納部と前記奥側収納部とは、前記帯体の収納経路の幅方向に並ぶ複数の前記収納室を形成し、複数の前記収納室の各々に、前記帯体の長手方向の全域を取り出し可能に収納することを特徴とする。
また、本発明にかかる帯体収納装置は、上記の発明において、前記送出部は、複数の前記収納室内に各々収納された複数の前記帯体の端部を前記出入口部から前記出入口側収納部の外部に各々掻き出す複数の掻き出し部と、複数の前記収納室の幅方向に延在して回転自在に軸支され、複数の前記収納室に対応して前記複数の掻き出し部が設けられて前記複数の掻き出し部とともに回転する回転軸と、を備え、前記複数の掻き出し部のうちの隣接する複数の前記収納室に各々対応する隣りの前記各掻き出し部は、前記回転軸の回転方向に角度をずらして前記回転軸に設けられることを特徴とする。
また、本発明にかかる帯体収納装置は、上記の発明において、前記回転軸を手動回転する手動回転部を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる帯体収納装置は、上記の発明において、前記出入口側収納部の先端部分と前記弧状収納部の前記最外周部分との離間距離である当該帯体収納装置の全長は、3[m]以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる帯体収納装置は、上記の発明において、前記帯体の長手方向の長さは、4[m]以上、7[m]以下であることを特徴とする。
本発明によれば、鋼材のラッシングに必要な長さに予め形成された所望数の帯体を収納し、収納した帯体を所望のタイミングに簡易に取り出して鋼材の荷役およびラッシングのリードタイムを短縮することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる帯体収納装置の一構成例を示す図である。 図2は、図1に示す帯体収納装置を斜め後方から見た斜視図である。 図3は、図1に示す帯体収納装置の出入口部の一構成例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態における掻き出し部の一構成例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態における押上機構の各押上部の一構成例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態にかかる帯体収納装置にフープの帯体を収納する帯体収納作業を説明する図である。 図7は、帯体収納装置内に収納された帯体を取り出す際に帯体の長手方向端部を帯体収納装置外に掻き出す状態を示す図である。 図8は、帯体収納装置の各収納室内から帯体を順次取り出す状態を示す図である。 図9は、帯体収納装置の収納室内から出入口部の外側へ帯体の長手方向端部を突出させる状態の別例を示す図である。 図10は、輸送対象の各鋼材を荷役時にフープによって固縛した状態を例示する図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明にかかる帯体収納装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態により、本発明が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、各図面において、同一構成部分には同一符号が付されている。
(帯体収納装置の構成)
まず、本発明の実施の形態にかかる帯体収納装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる帯体収納装置の一構成例を示す図である。図1には、この実施の形態にかかる帯体収納装置を側方から見た図が示されている。図2は、図1に示す帯体収納装置を斜め後方から見た斜視図である。図3は、図1に示す帯体収納装置の出入口部の一構成例を示す図である。
本発明の実施の形態にかかる帯体収納装置1は、輸送対象の各鋼材をラッシングするフープを構成する帯体を取り出し可能に収納する装置であり、図1〜3に示すように、帯体を直線状または弧状に収納する出入口側収納部2、弧状収納部3、および奥側収納部4と、出入口側収納部2の出入口部2aから外部へ帯体の長手方向端部を送出する送出部5と、出入口側収納部2内に収納された帯体の出入口部2a近傍の部分を押し上げる押上機構6と、帯体収納装置1を立設した状態に支持する支持部7とを備える。
出入口側収納部2は、帯体を出し入れする側の収納部であり、所定の方向に直線状に延在する長尺な箱形状に形成される。図1,2に示すように、出入口側収納部2は、一端(出し入れ側の端部)に出入口部2aを有する。出入口部2aは、出入口側収納部2のうち、収納対象の帯体を取り出し可能に受け入れる部分である。一方、出入口側収納部2の他端は、弧状収納部3に連続する。このような出入口側収納部2は、出入口部2aから弧状収納部3との連続部分に至る帯体の直線状の収納経路を形成する。出入口側収納部2は、出入口部2aを介して受け入れた帯体をこの収納経路に沿って直線状に収納する。この際、出入口側収納部2は、受け入れた帯体の長手方向全域のうち、図1に示す収納経路長さL1分の帯体を収納する。なお、収納経路長さL1は、出入口側収納部2によって形成される収納経路の長さである。
また、出入口側収納部2は、図1,2に示すように、出入口部2aから弧状収納部3との連続部分に向かって下降する傾斜を有するように配置される。この際、出入口側収納部2は、水平方向に対して傾斜角θ4をなす。出入口側収納部2は、このような傾斜をなすことにより、出入口部2aを介して外部から受け入れた帯体を弧状収納部3に向かって円滑に導くことができる。また、このような傾斜をなす出入口側収納部2は、作業場の床面から所定の高さの位置に出入口部2aを位置させることができる。これにより、出入口側収納部2は、作業者が帯体収納装置1内から出入口部2aを通じて帯体を取り出す作業を行い易くしている。
弧状収納部3は、出入口側収納部2と奥側収納部4とに連続する中間部分の収納部である。図1,2に示すように、弧状収納部3は、出入口側収納部2の出入口部2aと反対側に湾曲する弧をなす箱形状に形成される。すなわち、弧状収納部3のなす弧の中心C1は、図1に示すように、弧状収納部3に比べて出入口部2a側に位置する。また、弧状収納部3のなす弧の中心角は、90[°]以上、360[°]未満である。このような弧状収納部3は、一端が出入口側収納部2に連続し且つ他端が奥側収納部4に連続して、出入口側収納部2との連続部分から奥側収納部4との連続部分に至る帯体の弧状の収納経路を形成し、出入口側収納部2から進入する帯体を弧状に収納する。この際、弧状収納部3は、収納対象の帯体の長手方向全域のうち、図1に示す収納経路長さL2,L3の合計長さ分の帯体を収納する。なお、収納経路長さL2,L3の合計長さは、弧状収納部3によって形成される収納経路の長さである。
具体的には、図1に示すように、弧状収納部3は、前半ターン部3aと後半ターン部3bとによって構成され、出入口側収納部2から進入する帯体を2回ターンする。本実施の形態において、帯体のターンは、帯体の進入方向を90[°]以上変更することと定義される。
前半ターン部3aは、一端が出入口側収納部2に連続し且つ他端が後半ターン部3bに連続して、弧状収納部3のなす弧状の収納経路の前半部分を形成する。すなわち、前半ターン部3aは、出入口側収納部2の出入口部2aと反対側に湾曲する弧をなして出入口側収納部2に連続し、出入口側収納部2から進入する帯体の進入方向を上方に変更して、この帯体を弧状に収納する。この際、前半ターン部3aは、収納対象の帯体の長手方向全域のうち、図1に示す収納経路長さL2分の帯体を、上述した弧状の収納経路に沿って収納する。なお、収納経路長さL2は、前半ターン部3aによって形成される収納経路の長さである。
後半ターン部3bは、一端が前半ターン部3aに連続し且つ他端が奥側収納部4に連続して、弧状収納部3のなす弧状の収納経路の後半部分を形成する。すなわち、後半ターン部3bは、出入口側収納部2の出入口部2aと反対側に湾曲する弧をなして前半ターン部3aに連続し、前半ターン部3aから進入する帯体の進入方向を出入口側収納部2の出入口部2a側に向かう折り返し方向に変更して、この帯体を弧状に収納する。この際、後半ターン部3bは、収納対象の帯体の長手方向全域のうち、図1に示す収納経路長さL3分の帯体を、上述した弧状の収納経路に沿って収納する。なお、収納経路長さL3は、後半ターン部3bによって形成される収納経路の長さである。
奥側収納部4は、帯体収納装置1における終端部分の収納部である。図1,2に示すように、奥側収納部4は、一端が弧状収納部3の後半ターン部3bに連続し且つ他端が帯体の収納経路の終端をなす。奥側収納部4は、図1に示すように、弧状収納部3のうちの出入口部2aから最も離間する最外周部分と出入口側収納部2の先端部分との間の領域に、弧状収納部3から進入する帯体を収納する。
本実施の形態において、奥側収納部4は、図1に示すように、折り返し収納部4aと、奥側ターン部4bと、奥端部4cとによって構成される。また、奥側収納部4は、上述した弧状収納部3の最外周部分と出入口側収納部2の先端部分との間の領域であって、出入口側収納部2の上方に配置される。
折り返し収納部4aは、図1に示すように、一端が弧状収納部3の後半ターン部3bに連続し且つ他端が奥側ターン部4bに連続して、後半ターン部3bとの連続部分から奥側ターン部4bとの連続部分に至る帯体の直線状の収納経路を形成する。すなわち、折り返し収納部4aは、後半ターン部3bに連続し、後半ターン部3bから上述した折り返し方向に向かって出入口側収納部2の出入口部2a側に折り返す帯体を直線状に収納する。この際、折り返し収納部4aは、収納対象の帯体の長手方向全域のうち、図1に示す収納経路長さL4分の帯体を収納する。なお、収納経路長さL4は、折り返し収納部4aによって形成される収納経路の長さである。
奥側ターン部4bは、奥側収納部4のなす収納経路における弧状の収納経路を形成する収納部である。詳細には、奥側ターン部4bは、弧状収納部3と反対側に湾曲する弧をなす箱形状に形成される。すなわち、奥側ターン部4bのなす弧の中心C2は、図1に示すように、奥側ターン部4bに比べて弧状収納部3側に位置する。このような奥側ターン部4bは、図1に示すように、一端が折り返し収納部4aに連続し且つ他端が奥端部4cに連続し、折り返し収納部4aから進入する帯体の進入方向を下方に変更して、この帯体を弧状に収納する。この際、奥側ターン部4bは、収納対象の帯体の長手方向全域のうち、図1に示す収納経路長さL5分の帯体を、上述した弧状の収納経路に沿って収納する。なお、収納経路長さL5は、奥側ターン部4bによって形成される収納経路の長さである。
奥端部4cは、図1に示すように、一端が奥側ターン部4bに連続し且つ他端が帯体の収納経路の終端をなして、奥側ターン部4bとの連続部分から終端までの直線状の収納経路を形成する。奥端部4cは、奥側ターン部4bから進入する帯体を直線状に収納するとともに、この帯体の進入を収納経路の終端までに規制する。
また、奥側収納部4において、折り返し収納部4aの下端部全域と、奥側ターン部4bの内周側端部全域と、奥端部4cの内側(弧状収納部3側)の端部には、離脱防止部4dが設けられる。離脱防止部4dは、図2に示すように、奥側収納部4による帯体の収納経路に沿って並ぶ複数の円柱部材によって構成される。離脱防止部4dは、奥側収納部4内に収納された帯体の撓み部分を摺動可能に支持する。これにより、離脱防止部4dは、帯体の収納経路に沿った移動を阻害することなく、帯体の撓みに起因する奥側収納部4からの帯体の脱離を防止する。
ここで、上述した出入口側収納部2、弧状収納部3、および奥側収納部4は、出入口部2aから出入口側収納部2と弧状収納部3とを経由して奥側収納部4の奥端部4cに亘って連続する収納室を形成する。例えば、本実施の形態において、出入口側収納部2、弧状収納部3、および奥側収納部4は、図2に示すように、帯体の収納経路の幅方向に並ぶ5つの収納室11〜15を形成する。
収納室11〜15は、各々、出入口部2aから出入口側収納部2と弧状収納部3とを経由して奥側収納部4の奥端部4cに至って連続する長尺な凹状部であり、側壁を介して帯体の収納経路の幅方向に並ぶ。この収納経路の幅方向は、出入口側収納部2、弧状収納部3、および奥側収納部4によって各々形成される帯体の収納経路の幅方向であり、この収納経路に沿って帯体収納装置1内に収納された帯体の幅方向と同じ方向である。また、収納室11〜15の各々には、図1〜3に示すように、出入口部2aの端部と、弧状収納部3の収納経路に沿った複数箇所とにガイドロールが回転自在に設けられている。これら複数のガイドロールは、収納室11〜15の各内部における帯体の移動を円滑にしている。出入口側収納部2、弧状収納部3、および奥側収納部4は、これらの収納室11〜15の各々に、収納対象である帯体の長手方向全域を取り出し可能に収納する。
また、帯体収納装置1を構成する収納部のうち、帯体をターンしつつ収納する収納部、すなわち、弧状収納部3の前半ターン部3aおよび後半ターン部3b、並びに奥側収納部4の奥側ターン部4bは、以下に示す弧の中心角条件を満足する。すなわち、前半ターン部3aのなす弧の中心角θ1、後半ターン部3bのなす弧の中心角θ2、および奥側ターン部4bのなす弧の中心角θ3は、各々90[°]以上である。且つ、これらの中心角θ1〜θ3の合計角度は、270[°]以上、360[°]未満である。例えば、本実施の形態において、前半ターン部3aに対応する中心角θ1は、出入口側収納部2の傾斜角θ4(図1参照)に90[°]を加えた角度である。後半ターン部3bに対応する中心角θ2および奥側ターン部4bに対応する中心角θ3は、各々、90[°]である。
一方、帯体収納装置1の全長Laは、輸送対象の各鋼材が荷役される船内等の作業場への帯体収納装置1の設置し易さおよび同作業場からの帯体収納装置1の運び出し易さの観点から、3[m]以下であることが望ましい。図1に示すように、帯体収納装置1の全長Laは、出入口側収納部2の先端部分と弧状収納部3の最外周部分との離間距離である。本実施の形態において、輸送対象の各鋼材のラッシングに用いる帯体の長手方向全域の長さ(以下、帯長という)、すなわち、帯体収納装置1内に収納する収納対象の帯体の帯長は、例えば、4[m]以上、7[m]以下である。この場合、帯体収納装置1の高さを低減するという観点から、帯体収納装置1の全長Laは、3[m]、あるいは3[m]以下の範囲内において、より3[m]に近似する長さであることが望ましい。
また、帯体を収納可能な帯体収納装置1の各収納室11〜15の長さは、図1に示す出入口側収納部2の収納経路長さL1と、弧状収納部3の収納経路長さ(前半ターン部3aの収納経路長さL2と後半ターン部3bの収納経路長さL3との合計長さ)と、奥側収納部4の収納経路長さ(折り返し収納部4aの収納経路長さL4と奥側ターン部4bの収納経路長さL5と奥端部4cの収納経路長さL6との合計長さ)との合計長さに等しい。このような各収納室11〜15の長さは、収納対象の帯体の帯長(例えば4[m]以上、7[m]以下)と同等または若干長く設定される。各収納室11〜15の深さは、帯体の厚さに基づき、輸送対象の各鋼材のラッシングに用いる帯体をその厚さ方向に所望数重ねて収納可能な深さに設定される。この際、各収納室11〜15の深さの合計値が、各鋼材のラッシングに必要な本数の帯体をその厚さ方向に重ねた帯体束の厚さ以上となるように、各収納室11〜15の深さが収納室別に(例えば均等に)設定される。
一方、図1に示す帯体収納装置1において、送出部5は、出入口側収納部2の出入口部2aに設けられ、収納室11〜15内に収納された各帯体の端部を出入口部2aから出入口側収納部2の外部に送出する。本実施の形態において、送出部5は、図3に示すように、5つの収納室11〜15に各々対応する5つの掻き出し部51〜55と、これら5つの掻き出し部51〜55と一体的に回転する回転軸56と、回転軸56を手動回転するレバー57と、回転軸56を回転自在に支持する軸支部58a,58bとを備える。
掻き出し部51〜55は、5つの収納室11〜15内に各々収納された複数の帯体の端部を出入口側収納部2の出入口部2aから出入口側収納部2の外部に各々掻き出すものである。図4は、本発明の実施の形態における掻き出し部の一構成例を示す図である。図4には、5つの掻き出し部51〜55を固定配置された回転軸56の軸方向から見た掻き出し部51〜55が図示されている。
図4に示すように、掻き出し部51は、収納室11内から帯体を掻き出す際に帯体に押し付ける掻き出しヘッド51aと、掻き出しヘッド51aを支持する支持軸51bとを備える。掻き出しヘッド51aの外表面には、ゴム等の樹脂被膜51cが形成されている。支持軸51bは、一端に掻き出しヘッド51aが固定され且つ他端を回転軸56に螺子止め等によって挿通固定されて、掻き出しヘッド51aと回転軸56とを一体化する。このように支持軸51bを介して掻き出しヘッド51aを回転軸56と一体化させた構造の掻き出し部51は、回転軸56とともに、回転軸56の回転方向に回転する。掻き出し部51は、回転軸56の回転方向に1回転する都度、収納室11内の帯体に掻き出しヘッド51a(詳細には樹脂被膜51cの面)を押し付け、樹脂被膜51cと帯体との摩擦力によって収納室11から帯体の端部を出入口部2aの外部に掻き出す。
残りの掻き出し部52〜55は、回転軸56に挿通固定する位置および方向が異なること以外、上述した掻き出し部51と同様の構成および機能を有する。すなわち、図4に示すように、掻き出し部52は、収納室12内の帯体に押し付ける掻き出しヘッド52aと、掻き出しヘッド52aを支持する支持軸52bと、掻き出しヘッド52aの外表面に形成された樹脂被膜52cとを備える。掻き出し部53は、収納室13内の帯体に押し付ける掻き出しヘッド53aと、掻き出しヘッド53aを支持する支持軸53bと、掻き出しヘッド53aの外表面に形成された樹脂被膜53cとを備える。掻き出し部54は、収納室14内の帯体に押し付ける掻き出しヘッド54aと、掻き出しヘッド54aを支持する支持軸54bと、掻き出しヘッド54aの外表面に形成された樹脂被膜54cとを備える。掻き出し部55は、収納室15内の帯体に押し付ける掻き出しヘッド55aと、掻き出しヘッド55aを支持する支持軸55bと、掻き出しヘッド55aの外表面に形成された樹脂被膜55cとを備える。
回転軸56は、上述した5つの掻き出し部51〜55と一体的に回転するものである。具体的には、図3に示すように、回転軸56は、5つの収納室11〜15の幅方向に延在し、出入口側収納部2の出入口部2aの上部に設けられた軸支部58a,58bにより、回転自在に軸支される。この回転軸56には、図3に示すように、5つの収納室11〜15に対応して5つの掻き出し部51〜55が設けられている。このような回転軸56は、これらの掻き出し部51〜55と一体化し、掻き出し部51〜55とともに自身の軸周りに回転する。
また、上述した掻き出し部51〜55のうち、隣接する複数の収納室に各々対応する隣りの各掻き出し部は、図3,4に示すように、回転軸56の回転方向に角度をずらして回転軸56に設けられる。ここで、隣接する複数の収納室は、収納室11〜15のうち、その幅方向に隣り合う収納室同士である。具体的には、収納室11または収納室13と収納室12とが隣接する複数の収納室であり、収納室12または収納室14と収納室13とが隣接する複数の収納室であり、収納室13または収納室15と収納室14とが隣接する複数の収納室である。また、隣りの各掻き出し部は、上述した隣接する複数の収納室に各々対応するものである。具体的には、掻き出し部51または掻き出し部53と掻き出し部52とが隣りの各掻き出し部であり、掻き出し部52または掻き出し部54と掻き出し部53とが隣りの各掻き出し部であり、掻き出し部53または掻き出し部55と掻き出し部54とが隣りの各掻き出し部である。
図4に示すように、回転軸56に固定された掻き出し部51〜55のうち、隣りの各掻き出し部51,52は、角度θ11をなし、隣りの各掻き出し部52,53は、角度θ12をなし、隣りの各掻き出し部53,54は、角度θ13をなし、隣りの各掻き出し部54,55は、角度θ14をなし、隣りの各掻き出し部55,51は、角度θ15をなす。例えば、本実施の形態において、角度θ11〜θ15は、各々、72[°]である。すなわち、掻き出し部51〜55は、回転軸56の回転方向に等間隔にずれて、回転軸56に固定配置されている。
レバー57は、回転軸56を手動回転する手動回転部として機能する。具体的には、図3に示すように、レバー57は、軸支部58aの外側に延在する回転軸56に固定配置される。レバー57は、作業者によって把持され、図3に示す矢印の方向に回転することにより、回転軸56を手動回転する。これにより、レバー57は、回転軸56の回転方向に、掻き出し部51〜55を手動回転する。
一方、押上機構6は、出入口側収納部2の出入口部2aにおいて収納室11〜15内の帯体を送出部5側へ押し上げるものである。図1,3に示すように、押上機構6は、出入口部2aの下部に設けられる。図5は、本発明の実施の形態における押上機構の各押上部の一構成例を示す図である。図5に示すように、押上機構6は、5つの収納室11〜15に各々対応する5つの押上部61〜65によって構成される。押上部61〜65は、出入口側収納部2の幅方向に並べて設けられ、5つの収納室11〜15内に各々収納された複数の帯体を、図3等に示す送出部5の5つの掻き出し部51〜55に向けて各々押し上げる。
具体的には、図5に示すように、押上部61は、収納室11内の帯体を押し上げる際に帯体に押し付ける押付部61aと、帯体を押し上げるための押上力を押付部61aに与えるバネ61bと、バネ61bによる押上力を調整する調整ボルト61cとを備える。押付部61aは、収納室11内に収納された1以上の帯体の最下端面を下方から押圧して、収納室11内の最上部の帯体19aを押し上げる。これにより、押付部6は、図3,4に示す掻き出し部51の掻き出しヘッド51aの樹脂被膜51cに帯体19aの上面を押し付ける。バネ61bは、図5に示すように、押付部61aの軸部に嵌め込まれ、自身の弾性力(バネ61bの復元力)を帯体の押上力として押付部61aに与える。調整ボルト61cは、バネ61bの下端を支持する支持部(図示せず)に螺子締結され、自身の締め込み具合によって、バネ61bの伸縮の程度を調整する。これにより、調整ボルト61cは、バネ61bから押付部61aに付与される押付力の強弱を調整する。
残りの押上部62〜65は、設置される収納室が異なること以外、上述した押上部61と同様の構成および機能を有する。すなわち、図5に示すように、押上部62は、収納室12内の帯体を押し上げる際に帯体に押し付ける押付部62aと、帯体の押上力を押付部62aに与えるバネ62bと、バネ62bによる押上力を調整する調整ボルト62cとを備える。押上部62は、調整ボルト62cによって調整されたバネ62bの押上力により、収納室12内の帯体の最下端面に押付部62aを押し付けて収納室12内の最上部の帯体19bを押し上げる。この押付部62a等の作用により、押上部62は、図3,4に示す掻き出し部52の掻き出しヘッド52aの樹脂被膜52cに帯体19bの上面を押し付ける。
押上部63は、収納室13内の帯体を押し上げる際に帯体に押し付ける押付部63aと、帯体の押上力を押付部63aに与えるバネ63bと、バネ63bによる押上力を調整する調整ボルト63cとを備える。押上部63は、調整ボルト63cによって調整されたバネ63bの押上力により、収納室13内の帯体の最下端面に押付部63aを押し付けて収納室13内の最上部の帯体19cを押し上げる。この押付部63a等の作用により、押上部63は、図3,4に示す掻き出し部53の掻き出しヘッド53aの樹脂被膜53cに帯体19cの上面を押し付ける。
押上部64は、収納室14内の帯体を押し上げる際に帯体に押し付ける押付部64aと、帯体の押上力を押付部64aに与えるバネ64bと、バネ64bによる押上力を調整する調整ボルト64cとを備える。押上部64は、調整ボルト64cによって調整されたバネ64bの押上力により、収納室14内の帯体の最下端面に押付部64aを押し付けて収納室14内の最上部の帯体19dを押し上げる。この押付部64a等の作用により、押上部64は、図3,4に示す掻き出し部54の掻き出しヘッド54aの樹脂被膜54cに帯体19dの上面を押し付ける。
押上部65は、収納室15内の帯体を押し上げる際に帯体に押し付ける押付部65aと、帯体の押上力を押付部65aに与えるバネ65bと、バネ65bによる押上力を調整する調整ボルト65cとを備える。押上部65は、調整ボルト65cによって調整されたバネ65bの押上力により、収納室15内の帯体の最下端面に押付部65aを押し付けて収納室15内の最上部の帯体19eを押し上げる。この押付部65a等の作用により、押上部65は、図3,4に示す掻き出し部55の掻き出しヘッド55aの樹脂被膜55cに帯体19eの上面を押し付ける。
一方、支持部7は、帯体収納装置1を立設した状態に支持するものである。具体的には、図1,2に示すように、支持部7は、出入口側収納部2における所定の複数部分と奥側収納部4の折り返し収納部4aにおける所定の複数部分とに固定され、出入口側収納部2および奥側収納部4を直接的に支持する。この際、支持部7は、出入口側収納部2が水平方向に対して傾斜角θ4をなす状態と、折り返し収納部4aが水平方向に対して略平行となる状態とを維持する。また、支持部7は、これら出入口側収納部2および奥側収納部4の支持を通じて、弧状収納部3、奥側ターン部4b、および奥端部4cを間接的に支持する。支持部7は、このように出入口側収納部2、弧状収納部3、および奥側収納部4を支持して、帯体収納装置1を立設した状態に維持する。
(帯体収納作業)
つぎに、本発明の実施の形態にかかる帯体収納装置1を用いた帯体収納作業について説明する。図6は、本発明の実施の形態にかかる帯体収納装置にフープの帯体を収納する帯体収納作業を説明する図である。本実施の形態において、収納対象の帯体19は、輸送対象の各鋼材をラッシングするフープの元となる鉄合金製の帯体(鋼帯)であり、ディスペンサ等の装置を用いて、4[m]以上、7[m]以下の範囲内の帯長に切り出される。帯体収納装置1は、船内の作業場に運び込まれる以前に、このような帯体19を、輸送対象の各鋼材のラッシングに必要な数分、収納する。なお、この帯体19の帯長および必要数は、ラッシングする各鋼材(例えば図10に示した鋼板コイル111〜113)の寸法および形状等に応じて設定される。
具体的には、本実施の形態にかかる帯体収納作業において、帯体収納装置1は、船外の所定の場所、例えば、帯体19を順次切り出すディスペンサ(図示せず)等の装置の近傍に設置される。作業者は、ディスペンサから切り出した帯体19を帯体収納装置1の出入口部2aの近傍に運び、出入口部2aから帯体収納装置1内に帯体19を装入して順次押し入れ、これにより、帯体19の長手方向全域を帯体収納装置1内に収納する。この際、作業者は、押上機構6の調整ボルト61c〜65c(図5参照)を操作して、押付部61a〜65aに各々与えるバネ61b〜65bの弾性力(押上力)を弱めておくことが望ましい。
収納対象の帯体19は、図6に示すように、自身の長手方向端部を出入口部2aに対向させた状態となり、帯体収納装置1外から出入口部2aを通じて出入口側収納部2内に進入する。出入口側収納部2内に進入した帯体19は、出入口側収納部2の直線状の収納経路に沿って出入口部2a側から弧状収納部3側へ進行する。この際、帯体19は、水平方向に対して傾斜角θ4(図1参照)をなす出入口側収納部2内において、弧状収納部3に向かい円滑に下降しつつ傾斜移動する。帯体19は、出入口側収納部2内に直線状に収納されながら、出入口側収納部2から弧状収納部3の前半ターン部3a内に進入する。
前半ターン部3a内に進入した帯体19は、前半ターン部3aの弧状の収納経路に沿って湾曲しつつ、弧状収納部3の後半ターン部3b側に向かって進行する。この際、帯体19は、弧状の前半ターン部3aによってターンし(1回目のターン)、これにより、帯体19の進入方向は、出入口側収納部2の直線状の収納経路に沿った方向から鉛直上方に向かう方向に変化する。帯体19は、前半ターン部3a内に弧状に収納されながら、前半ターン部3aから後半ターン部3b内に進入する。
後半ターン部3b内に進入した帯体19は、後半ターン部3bの弧状の収納経路に沿って湾曲しつつ、奥側収納部4側に向かって進行する。この際、帯体19は、弧状の後半ターン部3bによってターンし(2回目のターン)、これにより、帯体19の進入方向は、鉛直上方に向かう方向から出入口部2a側へ折り返す方向(折り返し方向)に変化する。帯体19は、後半ターン部3b内に弧状に収納されながら、後半ターン部3bから奥側収納部4の折り返し収納部4a内に進入する。
折り返し収納部4a内に進入した帯体19は、折り返し収納部4aの直線状の収納経路に沿って、後半ターン部3b側から奥側収納部4の奥側ターン部4b側に向かって進行する。この際、帯体19は、脱離防止部4dによって奥側収納部4からの脱離を防止されながら、弧状収納部3側から出入口部2a側へ折り返し進行する。帯体19は、折り返し収納部4a内に直線状に収納されながら、折り返し収納部4aから奥側ターン部4b内に進入する。
奥側ターン部4b内に進入した帯体19は、奥側ターン部4bの弧状の収納経路に沿って湾曲しつつ、奥側収納部4の奥端部4c側に向かって進行する。この際、帯体19は、弧状の奥側ターン部4bによってターンし(3回目のターン)、これにより、帯体19の進入方向は、上述した折り返し方向から鉛直下方に向かう方向に変化する。帯体19は、奥側ターン部4b内に弧状に収納されながら、奥側ターン部4bから奥端部4c内に進入する。
奥端部4c内に進入した帯体19は、奥端部4cの直線状の収納経路に沿って、奥側ターン部4b側から奥端部4cの収納経路の終端側に向かって進行する。この際、帯体19は、奥端部4c内に直線状に収納されながら、自身の長手方向端部を奥端部4cの終端をなす壁部に接触させる。これにより、出入口部2a側から奥端部4cの終端に至る帯体19の進行が止まる。
上述したように、作業者は、帯体収納装置1内へ帯体19を装入して順次押し入れることにより、帯体収納装置1の出入口部2aから奥端部4cの終端に至る収納経路全域内に帯体19の長手方向全域を収納する。作業者は、輸送対象の各鋼材のラッシングに必要な数分、上述したような帯体収納装置1内への帯体19の収納作業を繰り返し行う。この結果、帯体収納装置1は、出入口側収納部2と弧状収納部3と奥側収納部4とに連続する収納室11〜15(図2参照)の内部に必要数の帯体19を収納する。
ここで、帯体19は、過剰な厚さ(例えば100[mm]以上)に重ねた場合、弾性等の特性に起因して湾曲し難くなる。すなわち、帯体収納装置1内の1つの収納経路に帯体19を過剰な厚さに重ねた場合、帯体19のスプリングバックにより、帯体収納装置1の湾曲部分(弧状収納部3または奥側ターン部4b)における弧状の収納経路に沿って帯体19を湾曲させることが困難になる。この結果、帯体収納装置1内に帯体19を装入することが困難になることから、帯体収納装置1内に収納可能な帯体19の収納数に制限が生じる。
これの対策として、帯体収納装置1は、帯体19を収納する複数の収納室(本実施の形態では5つの収納室11〜15)を有する。作業者は、帯体収納装置1内に複数の帯体19を順次収納する際、収納室毎の帯体19の重なり厚さが過剰な厚さに達しないように、収納室11〜15内に適宜分けて複数の帯体19を順次装入する。この結果、上述した帯体19の収納数の制限が解消されることから、帯体収納装置1は、収納室毎の帯体19の重なり厚さを過剰な厚さにすることなく、収納室11〜15内に必要数の帯体19を円滑に収納することができる。
一方、収納室11〜15のいずれかに集中して帯体19を収納した場合であっても、収納室毎の帯体19の重なり厚さが過剰な厚さに達しなければ、帯体収納装置1は、必要数の帯体19を円滑に収納することができる。
(帯体取り出し作業)
つぎに、本発明の実施の形態にかかる帯体収納装置1を用いた帯体取り出し作業について説明する。図7は、帯体収納装置内に収納された帯体を取り出す際に帯体の長手方向端部を帯体収納装置外に掻き出す状態を示す図である。図8は、帯体収納装置の各収納室内から帯体を順次取り出す状態を示す図である。本実施の形態における帯体取り出し作業を行うに際し、上述した帯体収納作業によって必要数の帯体19を収納した帯体収納装置1は、輸送対象の各鋼材を荷役する船内の作業場に予め運び込まれ、この作業場に設置(立設)される。作業者は、この作業場内において、荷役された各鋼材をラッシングする際に帯体収納装置1から必要数の帯体19を必要なタイミングに順次取り出す。
具体的には、本実施の形態における帯体取り出し作業において、作業者は、まず、帯体収納装置1内に収納した必要数の帯体19のうち所望の帯体の長手方向端部を、帯体収納装置1の出入口部2a(図1等参照)から外部に突出させる。この際、作業者は、押上機構6を操作して、押上機構6の調整ボルト61c〜65c(図5参照)を操作して、押付部61a〜65aに各々与えるバネ61b〜65bの弾性力(押上力)を、帯体19を押上可能な程度に強める。これにより、押上機構6は、帯体収納装置1の収納室11〜15内に収納された各帯体の長手方向端部を、送出部5側に向けて押し上げる。また、作業者は、図3に示した送出部5のレバー57を所定の方向(図3中の矢印の方向)に回転させ、これにより、送出部5の回転軸56とともに、5つの掻き出し部51〜55を回転軸56の回転方向に回転させる。これにより、送出部5は、収納室11〜15内に収納された各帯体の長手方向端部を、所定の順序に沿って断続的に、出入口部2aから帯体収納装置1の外部に送出する。
例えば、図7に示すように、押上機構6の押上部61は、調整ボルト61cによって調整されたバネ61bから押付部61aに付与される押上力を用い、収納室11内の複数の帯体のうち最下部の帯体の下面に押付部61aを押し付ける。これにより、押上部61は、これら複数の帯体のうちの最上部の帯体19aを送出部5の掻き出し部51に向けて押し上げる。一方、送出部5の掻き出し部51は、上述した作業者によるレバー57の操作に応じて、回転軸56とともに所定の方向(図7中の矢印によって示される回転軸56の回転方向)に回転する。掻き出し部51は、このように回転しながら、掻き出しヘッド51aの外表面の樹脂被膜51cを帯体19aの上面に押し付ける。掻き出し部51は、この樹脂被膜51cと帯体19aの上面との摩擦力により、図7に示すように、帯体19aの長手方向端部を出入口部2aの外側に掻き出す。
上述した押上部61および掻き出し部51の作用により、収納室11〜15内の各帯体19a〜19eのうちの帯体19aのみが、図8に示すように、収納室11内から出入口部2aを介して外部に送出される。この際、帯体19aの長手方向全域のうち、長手方向端部から所定の長さ(例えば30[mm]以上、100[mm]以下の範囲内の長さ)の帯体部分が、出入口部2aの外側に突出する。作業者は、このように出入口部2aの外側に突出した帯体19aの長手方向端部を把持し、この帯体19aを収納室11から引き出す。これにより、作業者は、帯体収納装置1から帯体19aの長手方向全域を簡易に取り出す。
その後、作業者は、上述した送出部5のレバー57の操作を所望のタイミング毎に繰り返し行う。これにより、収納室11内からの帯体19aの取り出し後、所望のタイミングにおいて、例えば図8に示すように、帯体19bの長手方向端部が、収納室12内から出入口部2aの外側に送出される。作業者は、上述した帯体19aの場合と同様に、この突出した帯体19bの長手方向端部を把持し、帯体19bの長手方向全域を、収納室12内から引き出して帯体収納装置1から簡易に取り出す。このようにして、作業者は、収納室11〜15内の帯体19a〜19eの各長手方向端部を、所望のタイミング毎に出入口部2aの外側に突出させ、この突出した帯体部分を把持して帯体収納装置1から帯体19a〜19eを順次取り出す。これを繰り返すことにより、作業者は、所望のタイミングに帯体収納装置1から必要数の帯体を取り出す帯体取り出し作業を完遂する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態では、輸送対象の各鋼材を固縛するフープの帯体を取り出し可能に受け入れる出入口部を有する出入口側収納部と、出入口部と反対側に湾曲し且つ中心角が90[°]以上、360[°]未満である弧をなして出入口側収納部に連続する弧状収納部と、弧状収納部の最外周部分と出入口側収納部の先端部分との間の領域(以下、規定領域という)に配置されて弧状収納部に連続する奥側収納部とによって、出入口部から出入口側収納部と弧状収納部とを経由して奥側収納部の奥端部に亘り連続する収納室を形成する。この形成した収納室内に帯体の長手方向全域を取り出し可能に収納する際、出入口部を介して受け入れた帯体を出入口側収納部内に直線状に収納し、出入口側収納部から進入する帯体を弧状収納部内に弧状に収納し、弧状収納部から進入する帯体を奥側収納部によって規定領域内に収納している。
このため、帯体収納または帯体取り出しの際に収納室に沿って移動する帯体のターン回数を3回以下に抑えて、弧状収納部の最外周部分と出入口側収納部の先端部分との間の規定領域内に帯体の収納範囲を収めることができる。これにより、収納室内に帯体を可能な限りコンパクトに収納できるとともに、収納室内に帯体を収納する際、収納室の壁面または底面等に帯体が突き掛かる事態を回避でき、この結果、収納室に沿った帯体の円滑な移動を実現することができる。このような収納室内に帯体を順次装入することにより、鋼材のラッシングに必要な長さ(例えば4[m]以上、7[m]以下の長さ)に予め形成された帯体を、所望数、具体的には鋼材のラッシングに必要な数、収納室内に収納することができる。また、収納した帯体を所望のタイミングに簡易に取り出すことができ、これにより、鋼材の荷役およびラッシングのリードタイムを可能な限り短縮することができる。
本発明にかかる帯体収納装置を用いることにより、船内等の作業場における鋼材の荷役作業およびラッシング作業を阻害することなく、これらの作業の際に、必要な長さおよび必要な数の帯体を簡易に準備することができる。また、作業場の床面等に大量の帯体を散在等によって露出させる事態を回避することができる。この結果、作業者が誤って帯体を踏むことに起因して帯体に屈曲または傷等の破損が生じることを防止できるとともに、床面の帯体に足を取られる等して作業者が転倒する危険を回避することができる。さらには、作業場に露出した帯体に作業者が不用意に接触して切創を負う危険を回避することができる。
また、本発明の実施の形態では、弧状収納部のうちの出入口側収納部に連続する前半ターン部によって、帯体の進入方向を上方に変更する1回目のターンを帯体に行わせ、この弧状収納部のうちの前半ターン部に連続する後半ターン部によって、帯体の進入方向を出入口側への折り返し方向に変更する2回目のターンを帯体に行わせ、後半ターン部に連続する奥側収納部の一部分をなす奥側ターン部によって、帯体の進入方向を下方に変更する3回目のターンを帯体に行わせている。これに加え、前半ターン部のなす弧の中心角、後半ターン部のなす弧の中心角、および奥側ターン部のなす弧の中心角を各々90[°]以上とし、且つ、これらの中心角の合計角度は、270[°]以上、360[°]未満としている。このため、収納室に沿った帯体の円滑な移動を阻害することなく、収納室内に帯体の収納する帯体収納装置の小型化を促進することができる。この結果、船内等の作業場内に帯体収納装置を容易に運び入れて設置することができるとともに、必要数の帯体を取り出し終えた後の帯体収納装置を作業場から容易に運び出すことができる。
さらに、本発明の実施の形態では、上述したように帯体を収納する収納室を、帯体の収納経路の幅方向に複数並べて形成し、これら複数の収納室の各々に、帯体の長手方向全域を取り出し可能に収納している。このため、収納室毎の帯体の重なり厚さが過剰な厚さに達しないように、複数の収納室の各々に適宜分けて複数の帯体を順次収納することができる。これにより、帯体の重なり厚さに応じたスプリングバックに起因する帯体収納数の制限が解消され、この結果、鋼材のラッシングに必要な数の帯体の収納を確保することができるとともに、一層簡易に帯体を収納室内に収納することができる。
また、本発明の実施の形態では、複数の収納室の幅方向に延在して回転自在に軸支された回転軸に、複数の収納室に対応して複数の掻き出し部を設けている。この際、これら複数の掻き出し部のうち、隣接する複数の収納室に各々対応する隣りの各掻き出し部を、回転軸の回転方向に角度をずらして回転軸に設けている。このように配置された複数の掻き出し部を用い、複数の収納室内に各々収納された複数の帯体の端部を出入口部から外部に各々掻き出している。このため、隣接する複数の収納室内の各帯体の長手方向端部を出入口部の外側へ同時に突出させる事態を回避するとともに、全ての収納室のうちの少なくとも1つの収納室内から帯体の長手方向端部を出入口部の外側へ選択的に突出させることができる。これにより、収納室の幅方向に隣り合う複数の帯体の突出部分(例えば帯体の長手方向端部または幅方向端部)に身体(例えば指や手等)を接触させて作業者に切創を負わせる危険を回避することができ、この結果、収納室内からの帯体の取り出し(引き出し)を安全且つ一層簡易に行うことができる。
さらに、レバー等の手動回転部を用いて、回転軸とともに複数の掻き出し部を手動回転している。このため、これら複数の掻き出し部を自動回転する駆動部および電気制御部等の電動装置を設けなくとも、上述したように、回転軸とともに複数の掻き出し部を回転して複数の収納室内から各帯体の端部を出入口部の外側に各々掻き出すことができる。これにより、たとえ鋼材の荷役およびラッシングの作業場に電源が無くとも、電気エネルギーの供給無しに、上述した複数の掻き出し部による作用効果を奏することができる。
一方、上述した回転軸を回転する電動装置をバッテリー式とした場合、作業場に電源が無くとも、バッテリーから供給される電気エネルギーを消費して駆動する電動装置により、回転軸とともに複数の掻き出し部を回転することは可能である。しかし、バッテリー式の電動装置を用いた場合、バッテリーの交換作業が必須となり、不便である。上述した回転軸および複数の掻き出し部の手動回転構成によれば、このようなバッテリー交換作業に掛かる手間を省くことができる。
また、本発明の実施の形態では、出入口側収納部の先端部分と弧状収納部の最外周部分との離間距離、すなわち、帯体収納装置の全長を、3[m]以下としている。このため、鋼材の荷役作業およびラッシング作業を阻害することなく、これらの作業を行う作業場(特に船内の作業場)に容易に運び込んで設置することが可能な帯体収納装置を実現することができる。
なお、上述した実施の形態では、帯体の収納経路の幅方向に並ぶ5つの収納室11〜15を有する帯体収納装置1を例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明にかかる帯体収納装置1は、帯体の収納経路の幅方向に2つ以上(複数)の収納室が並ぶ構成のものであってもよし、単一の収納室を有するものであってもよい。
また、上述した実施の形態では、出入口側収納部2を水平方向に対して傾斜角θ4をなすように傾斜配置していたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、出入口側収納部2は、水平方向に対して平行に配置されてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、弧状収納部3を2つのターン部(前半ターン部3aおよび後半ターン部3b)によって構成していたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、弧状収納部3は、出入口部2aと反対側に湾曲し且つ中心角が90[°]以上の弧をなす単一のターン部によって構成されてもよい。あるいは、奥側収納部4が奥側ターン部4bを備えていないものである場合、弧状収納部3は、上記と同様の弧をなす3つのターン部によって構成されてもよい。いずれの場合であっても、帯体収納装置1内に設けられる3つ以下のターン部のなす弧の中心角の合計角度が90[°]以上、360[°]未満であればよい。
また、上述した実施の形態では、出入口部2a側への折り返し方向に帯体を進行させる折り返し部4aを備えた奥側収納部4を例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、奥側収納部4は、弧状収納部3に連続し且つ帯体の収納経路の終端をなすものであればよい。この場合、奥側収納部4は、例えば、弧状収納部3に連続して上方を向く直線状の収納部によって構成されてもよいし、弧状収納部3に引き続き弧状をなす収納部によって構成されてもよい。
さらに上述した実施の形態では、掻き出し部51〜55を、回転軸56の回転方向に同じ角度(=72[°])ずつ配置角度をずらして回転軸56に設けていたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、掻き出し部51〜55は、隣りの各掻き出し部同士が回転軸56の回転方向に角度をずらして配置されたものであればよい。すなわち、掻き出し部51〜55のうちの隣りの各掻き出し部同士は、千鳥配置等により、回転軸56の回転方向に角度をなすものであればよい。この場合、掻き出し部51〜55のうちの隣の各掻き出し部同士がなす角度θ11〜θ15(図4参照)は、互いに同じ角度であってもよいし、互いに異なる角度であってもよい。
また、隣りの各掻き出し部同士が回転軸56の回転方向に角度をずらして配置されていれば、掻き出し部51〜55のうち、1つの収納室分の幅以上離間して隣り合わない各掻き出し部同士(例えば掻き出し部51に対する掻き出し部53〜55)は、同一方向に掻き出しヘッドを向けた態様で回転軸56に配置されてもよい。この場合、掻き出し部51〜55は、このような隣り合わない各掻き出し部により、収納室11〜15のうちの1つの収納室分の幅以上離間して隣り合わない各収納室内から帯体の長手方向端部を出入口部2aの外側へ同時に掻き出してもよい。例えば図9に示すように、収納室11内の帯体19aの長手方向端部と収納室14内の帯体19dの長手方向端部とが、出入口部2aの外側へ同時に突出してもよい。
また、上述した実施の形態では、作業者の操作によって回転軸56とともに手動回転する掻き出し部51〜55を例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、送出部5は、回転軸56とともに掻き出し部51〜55を回転する電動装置を備えるものであってもよい。すなわち、掻き出し部51〜55は、電動装置の作用によって、回転軸56とともに自動回転してもよい。
さらに、上述した実施の形態では、5つの掻き出し部51〜55を備えた送出部5を例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、送出部5は、1つ以上の掻き出し部を備えるものであればよい。この場合、送出部5が備える掻き出し部の数は、上述した5つに限定されず、帯体収納装置1に形成される収納室の数と同数(単一または複数)であればよい。
また、上述した実施の形態では、収納対象の帯体として、鉄合金製の帯体(鋼帯)を例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、収納対象の帯体は、鉄合金製のものであってもよいし、合成樹脂製のものであってもよい。また、収納対象の帯体の帯長は、上述した4[m]以上、7[m]以下に限定されず、輸送対象の各鋼材のラッシングに必要な長さであればよい。
さらに、上述した実施の形態では、帯体収納装置1から帯体を順次取り出す作業場(各鋼材を荷役およびラッシングする作業場)として船内の作業場を例示したが、本発明は、これに限定されるものはない。本発明において、帯体収納装置1から帯体を順次取り出す作業場は、船舶以外の輸送手段(例えば貨物車等)の作業場であってもよい。
また、上述した実施の形態により本発明が限定されるものではなく、上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。その他、上述した実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明に含まれる。
1 帯体収納装置
2 出入口側収納部
2a 出入口部
3 弧状収納部
3a 前半ターン部
3b 後半ターン部
4 奥側収納部
4a 折り返し収納部
4b 奥側ターン部
4c 奥端部
4d 脱離防止部
5 送出部
6 押上機構
7 支持部
11〜15 収納室
19,19a〜19e 帯体
51〜55 掻き出し部
51a〜55a 掻き出しヘッド
51b〜55b 支持軸
51c〜55c 樹脂被膜
56 回転軸
57 レバー
58a,58b 軸支部
61〜65 押上部
61a〜65a 押付部
61b〜65b バネ
61c〜65c 調整ボルト
111〜113 鋼板コイル
115〜117 フープ
C1,C2 中心

Claims (8)

  1. 輸送対象の各鋼材を固縛するフープの帯体を収納する帯体収納装置において、
    前記帯体を取り出し可能に受け入れる出入口部を有し、前記出入口部を介して受け入れた前記帯体を直線状に収納する出入口側収納部と、
    前記出入口部と反対側に湾曲する弧をなして前記出入口側収納部に連続し、前記出入口側収納部から進入する前記帯体を弧状に収納する弧状収納部と、
    前記弧状収納部に連続し、前記弧状収納部のうちの前記出入口部から最も離間する最外周部分と前記出入口側収納部の先端部分との間の領域に、前記弧状収納部から進入する前記帯体を収納する奥側収納部と、
    を備え、
    前記出入口側収納部と前記弧状収納部と前記奥側収納部とは、前記出入口部から前記出入口側収納部と前記弧状収納部とを経由して前記奥側収納部の奥端部に亘って連続する収納室を形成し、前記帯体の長手方向の全域を前記収納室内に取り出し可能に収納し、
    前記弧状収納部のなす弧の中心角は、90[°]以上、360[°]未満であることを特徴とする帯体収納装置。
  2. 前記弧状収納部は、
    前記弧をなして前記出入口側収納部に連続し、前記出入口側収納部から進入する前記帯体の進入方向を上方に変更して前記帯体を弧状に収納する前半ターン部と、
    前記弧をなして前記前半ターン部に連続し、前記前半ターン部から進入する前記帯体の進入方向を前記出入口部側に向かう折り返し方向に変更して前記帯体を弧状に収納する後半ターン部と、
    を備え、
    前記奥側収納部は、
    前記後半ターン部に連続し、前記後半ターン部から前記折り返し方向に向かって前記出入口部側に折り返す前記帯体を直線状に収納する折り返し収納部と、
    前記弧状収納部と反対側に湾曲する弧をなして前記折り返し収納部に連続し、前記折り返し収納部から進入する前記帯体の進入方向を下方に変更して前記帯体を弧状に収納する奥側ターン部と、
    を備え、
    前記前半ターン部のなす弧の第1の中心角、前記後半ターン部のなす弧の第2の中心角、および前記奥側ターン部のなす弧の第3の中心角は各々90[°]以上であり、前記第1の中心角と前記第2の中心角と前記第3の中心角との合計角度は、270[°]以上、360[°]未満であることを特徴とする請求項1に記載の帯体収納装置。
  3. 前記出入口側収納部の前記出入口部に設けられ、前記収納室内に収納された前記帯体の端部を前記出入口部から前記出入口側収納部の外部に送出する送出部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の帯体収納装置。
  4. 前記出入口側収納部と前記弧状収納部と前記奥側収納部とは、前記帯体の収納経路の幅方向に並ぶ複数の前記収納室を形成し、複数の前記収納室の各々に、前記帯体の長手方向の全域を取り出し可能に収納することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の帯体収納装置。
  5. 前記送出部は、
    複数の前記収納室内に各々収納された複数の前記帯体の端部を前記出入口部から前記出入口側収納部の外部に各々掻き出す複数の掻き出し部と、
    複数の前記収納室の幅方向に延在して回転自在に軸支され、複数の前記収納室に対応して前記複数の掻き出し部が設けられて前記複数の掻き出し部とともに回転する回転軸と、
    を備え、
    前記複数の掻き出し部のうちの隣接する複数の前記収納室に各々対応する隣りの前記各掻き出し部は、前記回転軸の回転方向に角度をずらして前記回転軸に設けられることを特徴とする請求項3を引用する請求項4に記載の帯体収納装置。
  6. 前記回転軸を手動回転する手動回転部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の帯体収納装置。
  7. 前記出入口側収納部の先端部分と前記弧状収納部の前記最外周部分との離間距離である当該帯体収納装置の全長は、3[m]以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の帯体収納装置。
  8. 前記帯体の長手方向の長さは、4[m]以上、7[m]以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の帯体収納装置。
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