JP2016022558A - マシニングセンタのz軸バックラッシュ量検出方法及び装置 - Google Patents

マシニングセンタのz軸バックラッシュ量検出方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加工用ワークの加工形状に関係なく、簡単にかつ低コストでマシニングセンタにおけるZ軸方向駆動機構21のZ軸方向のバックラッシュ量を算出できるようにする。
【解決手段】Z軸方向駆動機構21により、タッチセンサ7を取り付けた主軸4をテーブル11に対して、Z軸方向の、タッチセンサ7が治具41の傾斜面47に近接する側に相対移動させ、その後、X軸方向駆動機構31により、タッチセンサ7を傾斜面47に当接させ、その後、主軸4をテーブル11に対して、Z軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47から離隔する側に所定量だけ相対移動させる指令をZ軸方向駆動機構21に出力し、その後、X軸方向駆動機構31により、タッチセンサ7を傾斜面47に当接させ、このとき移動した主軸4又はテーブル11のX軸方向の移動量を算出し、上記所定角度と、上記所定量と、上記算出した移動量とから、上記バックラッシュ量を算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、主軸を、加工用ワークをセットするための治具が載置されるテーブルに対して、主軸方向であるZ軸方向に相対移動させるZ軸方向駆動機構を備えたマシニングセンタにおける該Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を検出する、マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法及び装置に関する技術分野に属する。
従来より、例えばエンジンのシリンダヘッドやシリンダブロック等といった加工用ワークを所定の形状に加工するために、マガジンラックに収容された複数の工具の中から必要な工具を選択して主軸に把持させ、穴加工やフライス加工等を行うマシニングセンタがよく知られている。
このようなマシニングセンタは、通常、水平方向に延びる上記主軸と、該主軸の前方に位置し、加工用ワークをセットするための治具が載置されるテーブルと、上記主軸を上記テーブルに対して、主軸方向であるZ軸方向に相対移動させるZ軸方向駆動機構と、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向に垂直な水平方向であるX軸方向に相対移動させるX軸方向駆動機構と、上記主軸を上記テーブルに対して、鉛直方向であるY軸方向に相対移動させるY軸方向駆動機構と、上記テーブルを、Y軸方向に延びる回転軸回りに回転させるテーブル回転機構とを備えている。
上記Z軸方向駆動機構は、通常、ボールねじ機構を有していて、このボールねじ機構を介して主軸又はテーブルをZ軸方向に移動させるようになっている。このボールねじ機構では、駆動源に連結されかつZ軸方向に延びる内側軸部材の外周面と、該内側軸部材を覆いかつ主軸又はテーブルに連結された外筒の内周面とに、断面半円状の凹溝が螺旋状に形成され、これら両凹溝によって形成される断面円形の空間部にボールが収容されており、上記駆動源によって上記内側軸部材を回転させることで、上記外筒、つまり主軸又はテーブルをZ軸方向に直線移動させるようになっている。
ところが、上記ボールねじ機構では、上記ボールが上記空間部内で回転するようにボールの径が空間部の円形の径よりも僅かに小さくされているため、ボールが空間部内でZ軸方向にがたつき、これにより、主軸又はテーブルがZ軸方向の一側に移動しているときと、Z軸方向の他側に移動しているときとでは、ボールがZ軸方向のがたつく範囲の互いに反対側の端に位置することになる。この結果、主軸又はテーブルがZ軸方向の一側に移動して停止した位置から、Z軸方向の他側に所定量だけ移動させる指令をZ軸方向駆動機構(駆動源)に出力した場合、上記停止した位置からZ軸方向の他側への実際の移動量は、上記所定量よりも少なくなる。この所定量に対して少なくなる量は、上記がたつき量に対応していて、バックラッシュ量と呼ばれる。このようなZ軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量(Z軸バックラッシュ量)は、加工用ワークの加工精度に影響を及ぼすため、事前に求めておくことが要求されている。
例えば特許文献1には、被加工物(加工用ワーク)に薄溝を形成し、薄溝を光学的に検出する溝検出手段の検出位置に、その薄溝を移動させ、そこから移動台を所定の第1送り量(a)だけ移動させた後停止させ、上記薄溝を上記溝検出手段の検出位置まで逆方向に移動し、第1送り量移動させた後の停止位置からの第2送り量(b)を検出し、上記第1送り量(a)と上記第2送り量(b)との差をバックラッシュ量と判定することが記載されている。
特開平6−37180号公報
しかし、上記特許文献1のものでは、バックラッシュ量を算出するために、加工用ワークに形成される薄溝を利用するため、このような薄溝を形成しないワークには適用できないか、又は、薄溝を形成する余分な工程が必要になる。また、その薄溝を光学的に検出する手段が必要になり、コスト的に不利である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加工用ワークの加工形状に関係なく、簡単にかつ低コストでマシニングセンタにおけるZ軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を算出できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、複数の工具及びタッチセンサが選択的に着脱自在に取り付けられる、水平方向に延びる主軸と、該主軸の前方に位置し、加工用ワークをセットするための治具が載置されるテーブルと、上記主軸を上記テーブルに対して、主軸方向であるZ軸方向に相対移動させるZ軸方向駆動機構と、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向に垂直な水平方向であるX軸方向に相対移動させるX軸方向駆動機構と、上記テーブルを、鉛直方向であるY軸方向に延びる回転軸回りに回転させるテーブル回転機構とを備えたマシニングセンタにおける上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を検出する、マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法を対象として、上記テーブル回転機構により、上記テーブル上の上記治具において、上から見て、X軸方向に対して所定角度傾斜した傾斜面が形成されるように、該テーブルを上記回転軸回りに回転させる回転ステップと、上記回転ステップの後、上記Z軸方向駆動機構により、タッチセンサを取り付けた上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接する前に、該相対移動を停止する第1のZ軸方向移動ステップと、上記第1のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止する第1のX軸方向移動ステップと、上記第1のX軸方向移動ステップの後、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面から離隔する側に所定量だけ相対移動させる指令を上記Z軸方向駆動機構に出力して、上記主軸を上記テーブルに対して相対移動させる第2のZ軸方向移動ステップと、上記第2のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止する第2のX軸方向移動ステップと、上記第2のX軸方向移動ステップで移動した上記主軸又は上記テーブルのX軸方向の移動量を算出する第1の移動量算出ステップと、上記所定角度と、上記所定量と、上記第1の移動量算出ステップで算出した上記移動量とから、上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を算出するバックラッシュ量算出ステップとを備えるようにした。
上記の方法により、第2のZ軸方向移動ステップでの、主軸又はテーブルのZ軸方向の実際の移動量Lzcは、第1の移動量算出ステップで算出した、主軸又はテーブルのX軸方向の移動量Lxcと、所定角度をαとから求まる。すなわち、
Lzc=Lxc×tanα
となり、このLzcの値は、指令値である所定量Lzdに対して、Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量(Z軸バックラッシュ量)の分だけ少なくなる。このことから、Z軸バックラッシュ量Bzは、
Bz=Lzd−Lzc
より求まる。
したがって、本発明では、加工用ワークをセットするための治具と、マシニングセンタに備えられている、タッチセンサ、Z軸方向駆動機構、X軸方向駆動機構及びテーブル回転機構とを用いて、簡単にかつ低コストでZ軸バックラッシュ量を算出することができる。
上記マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法において、上記所定角度は、45°である、ことが好ましい。
すなわち、所定角度αが45°であれば、主軸又はテーブルのZ軸方向の実際の移動量Lzcは、第1の移動量算出ステップで算出した、主軸又はテーブルのX軸方向の移動量Lxcと同じ値となるので、
Bz=Lzd−Lxc
としてZ軸バックラッシュ量Bzを容易に求めることができる。
上記マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法において、上記回転ステップの後でかつ上記第1のZ軸方向移動ステップの前に、上から見た上記傾斜面のX軸方向に対する実際の傾斜角度を検出する実傾斜角度検出ステップを更に備え、上記実傾斜角度検出ステップは、上記Z軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面から離隔する側に相対移動させる第3のZ軸方向移動ステップと、上記第3のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止する第3のX軸方向移動ステップと、上記第3のX軸方向移動ステップの後、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面から離隔する側に、予め設定された設定量だけ相対移動させる指令を上記Z軸方向駆動機構に出力して、上記主軸を上記テーブルに対して相対移動させる第4のZ軸方向移動ステップと、上記第4のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止する第4のX軸方向移動ステップと、上記第4のX軸方向移動ステップで移動した上記主軸又は上記テーブルのX軸方向の移動量を算出する第2の移動量算出ステップと、上記設定量と、上記第2の移動量算出ステップで算出した上記移動量とから、上記実際の傾斜角度を算出する実傾斜角度算出ステップと、を含み、上記バックラッシュ量算出ステップにおいて、上記所定角度の代わりに、上記実傾斜角度算出ステップで算出した上記実際の傾斜角度を用いるようにしてもよい。
すなわち、主軸又はテーブルのZ軸方向の実際の移動量Lzcを求める際に、所定角度αの代わりに傾斜面の実際の傾斜角度α′を用いた方が、Lzcをより正確に求めることができ、延いては、Z軸バックラッシュ量をより正確に求めることができる。
ここで、第3のZ軸方向移動ステップ及び第4のZ軸方向移動ステップでは共に、主軸をテーブルに対して、Z軸方向のタッチセンサが傾斜面から離隔する側に相対移動するので、第4のZ軸方向移動ステップでの、主軸又はテーブルのZ軸方向の実際の移動量は、上記設定量Lzaに対してZ軸バックラッシュ量の分だけ少なくなるということはなく、上記設定量Lzaと同じになる。したがって、傾斜面の実際の傾斜角度α′は、上記設定量Lzaと、第2の移動量算出ステップで算出した、主軸又はテーブルのX軸方向の移動量Lxaとから算出することができ、
α′=tan−1(Lza/Lxa)
となる。このように傾斜面の実際の傾斜角度α′も、Z軸バックラッシュ量Bzの算出時と同様にして、容易に検出することができる。
本発明の別の態様は、複数の工具及びタッチセンサが選択的に着脱自在に取り付けられる、水平方向に延びる主軸と、該主軸の前方に位置し、加工用ワークをセットするための治具が載置されるテーブルと、上記主軸を上記テーブルに対して、主軸方向であるZ軸方向に相対移動させるZ軸方向駆動機構と、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向に垂直な水平方向であるX軸方向に相対移動させるX軸方向駆動機構と、上記テーブルを、鉛直方向であるY軸方向に延びる回転軸回りに回転させるテーブル回転機構と、上記Z軸方向駆動機構、上記X軸方向駆動機構及び上記テーブル回転機構の作動を制御する制御手段とを備えたマシニングセンタにおける上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を検出する、マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出装置の発明であり、この発明では、上記制御手段は、上記テーブル回転機構により、上記テーブル上の上記治具において、上から見て、X軸方向に対して所定角度傾斜した傾斜面が形成されるように、該テーブルを上記回転軸回りに回転させる回転ステップと、上記回転ステップの後、上記Z軸方向駆動機構により、タッチセンサを取り付けた上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接する前に、該相対移動を停止させる第1のZ軸方向移動ステップと、上記第1のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止させる第1のX軸方向移動ステップと、上記第1のX軸方向移動ステップの後、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面から離隔する側に所定量だけ相対移動させる指令を上記Z軸方向駆動機構に出力して、上記主軸を上記テーブルに対して相対移動させる第2のZ軸方向移動ステップと、上記第2のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止させる第2のX軸方向移動ステップと、を実行するように構成され、上記第2のX軸方向移動ステップで移動した上記主軸又は上記テーブルのX軸方向の移動量を算出する移動量算出手段と、上記所定角度と、上記所定量と、上記移動量算出手段により算出した上記移動量とから、上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を算出するバックラッシュ量算出手段とを備えているものとする。
この発明により、上記マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法と同様に、加工用ワークの加工形状に関係なく、簡単にかつ低コストでマシニングセンタにおけるZ軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を算出することができる。
以上説明したように、本発明によると、加工用ワークの加工形状に関係なく、簡単にかつ低コストでマシニングセンタにおけるZ軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を算出することができ、よって、加工用ワークの加工精度を向上させることができるようになる。
本発明の実施形態に係るマシニングセンタの概略構成を示す側面図である。 上記マシニングセンタの平面図である。 テーブル上に載置固定される治具の一例を概略的に示す斜視図である。 Z軸バックラッシュ量の検出方法を示す図2相当図である。 第1のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置と、第2のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置と、Z軸バックラッシュ量が0であるとした場合の、第2のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置との関係を示す図である。 傾斜面の実際の傾斜角度の検出方法を示す図2相当図である。 第3のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置と、第4のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るマシニングセンタ1の概略構成を示す。このマシニングセンタ1は、不図示の基台上に、鉛直方向であるY軸方向に延びるように立設されたフレーム2を備えている。このフレーム2に、主軸ヘッド3を介して、水平方向に延びる主軸4が設けられている。この主軸4の先端に、複数の工具及びタッチセンサ7が選択的に着脱自在に取り付けられるようになっている(図1及び図2では、主軸4の先端にタッチセンサ7が取り付けられている)。複数の工具及びタッチセンサ7はマガジンラックに収容されており、その中から予め指定された工具又はタッチセンサが選択的に主軸に取り付けられる(主軸に把持される)ように構成されている。
上記主軸4の前方には、加工用ワークをセットするための治具41が載置固定されるテーブル11が配設されている。このテーブル11は、その下側に位置する支持台12に対して、Y軸方向に延びる回転軸回りに回転可能に構成されている。すなわち、支持台12には、テーブル11を上記回転軸回りに回転させるテーブル回転機構15が組み込まれている。テーブル11は、基本的には、初期状態にあり、テーブル回転機構15の作動により、その初期状態から上記回転軸回りに回転することになる。
支持台12(つまりテーブル11)は、Z軸方向駆動機構21により、主軸方向であるZ軸方向に移動可能に構成されている。すなわち、Z軸方向駆動機構21は、主軸4をテーブル11に対してZ軸方向に相対移動させるものである。本実施形態では、主軸4自体は、Z軸方向に移動しない構成であり、テーブル11をZ軸方向に移動させる。
Z軸方向駆動機構21は、ボールねじ機構22を有している。このボールねじ機構22は、周知の構成であって、モータ等の駆動源25に連結されかつZ軸方向に延びる内側軸部材23と、この内側軸部材23を覆いかつ支持台12に連結された外筒24と、内側軸部材23の外側面に螺旋状に形成された断面半円状の凹溝と、外筒24の内周面に螺旋状に形成された断面半円状の凹溝とによって形成される断面円形の空間部に収容されたボール(図示せず)とを有していて、上記駆動源25によって内側軸部材23を回転させることで、外筒24、つまり支持台12(テーブル11)をZ軸方向に直線移動させる。上記ボールの径は、上記空間部の円形の径よりも僅かに小さくされているため、上記ボールが上記空間部内でZ軸方向にがたつき、これにより、上記ボールは、テーブル11がZ軸方向の一側に移動しているときと、Z軸方向の他側に移動しているときとでは、Z軸方向の、ボールががたつく範囲の互いに反対側の端に位置することになる。
上記フレーム2には、上記主軸ヘッド3を、Z軸方向に垂直な水平方向であるX軸方向に移動させる(テーブル11に対して相対移動させる)X軸方向駆動機構31と、Y軸方向に移動させるY軸方向駆動機構32とが組み込まれている。上記テーブル回転機構15、Z軸方向駆動機構21、X軸方向駆動機構31及びY軸方向駆動機構32は、制御手段としての制御装置51によって作動制御され、この制御装置51による上記各機構15,21,31,32の作動制御によって、主軸4に取り付けられた工具又はタッチセンサ7を、治具41又は治具41にセットされた加工用ワークに対して自在に位置させることができる。
上記制御装置51は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。
主軸4にタッチセンサ7が取り付けられている場合、例えばZ軸方向駆動機構21やX軸方向駆動機構31等の作動中に、そのタッチセンサ7が、治具41やその他の部材に当接したときには、当接信号が制御装置51に入力され、その入力を受けて制御装置51が、Z軸方向駆動機構21やX軸方向駆動機構31等の作動を停止させることができるようになっている。
また、制御装置51には、テーブル回転機構15、Z軸方向駆動機構21、X軸方向駆動機構31及びY軸方向駆動機構32から、テーブル11の上記初期状態からの回転位置、テーブル11のZ軸方向の位置、主軸4のX軸方向の位置、及び主軸4のY軸方向の位置に関する情報がそれぞれ入力される。
上記治具41の一例を図3に概略的に示す。この例では、治具41は、加工用ワークとして、直列気筒エンジンの略直方体形状のシリンダブロックを気筒列方向が上下方向になるように立てた状態でセットするためのものである。治具41は、水平方向に延びかつテーブル11に固定される基部43と、この基部43の上面から上方に延びかつ加工用ワークを支持する支持部44とを有する。この支持部44における図3の手前側の面は、加工用ワークを支持する支持面44aとされ、テーブル11が上記初期状態にあるときに主軸4に正対するようになされる。上記支持面44aには、上記立てられたシリンダブロックの幅方向両側の側面における上部及び下部を支持する4つの支持部材46が設けられている。これら支持部材46は、駆動手段により回動軸46a回りに回動可能に構成されていて、上記立てられたシリンダブロックの上部及び下部それぞれにおいて、幅方向両側からシリンダブロックを挟むように回動することで、シリンダブロックを支持するようになっている。
図3の例では、治具41の基部43における、テーブル11が上記初期状態にあるときに主軸4に正対する面が、後述の如くZ軸バックラッシュ量を検出するためにタッチセンサ7が当接するセンサ当接面47とされている。このセンサ当接面47は、テーブル11が上記初期状態にあるとき、上から見て、Z軸方向に対して垂直なX軸方向に延びている。センサ当接面47は、テーブル11が上記初期状態から上記回転軸回りに所定角度回転すると、上から見て、X軸方向に対して該所定角度傾斜した傾斜面となる。センサ当接面47は、タッチセンサ7が当接可能な位置であれば、治具41のどこに設けてもよく、図3の例では、図4や図6で分かり易くするために、基部43における上記面とされているが、通常は、支持面44aに突出するように設けた突出部の突出先端面とされる。尚、図1、図2、図4及び図6では、治具41について、支持部材46等の記載を省略して簡略化して描いている。
次に、上記マシニングセンタ1におけるZ軸方向駆動機構21(ボールねじ機構22)のZ軸方向のバックラッシュ量Bz(以下、Z軸バックラッシュ量Bzという)を検出する方法を、図4を参照しながら説明する。
最初に、図4(a)に示すように、制御装置51によるテーブル回転機構15の制御により、テーブル11上の治具41において、上から見て、X軸方向に対して所定角度α傾斜した傾斜面が形成されるように、テーブル11を上記回転軸回りに回転させる(回転ステップ)。すなわち、テーブル11を上記回転軸回りに所定角度αだけ回転させると、上記センサ当接面47が、上から見て、X軸方向に対して所定角度α傾斜した傾斜面となる。以下、この傾斜したセンサ当接面47を傾斜面47という。
本実施形態では、上から見て、テーブル11を上記回転軸回りに半時計回りに所定角度αだけ回転させる。また、本実施形態では、所定角度αを45°とする。尚、所定角度αは45°である必要はなく、傾斜面47がX軸方向となす鋭角側の角度で、0°を超え90°未満の範囲であればいくらでもよいが、0°や90°に近い値であると、後述のようなZ軸バックラッシュ量Bzの検出が行い難くなるので、45°に近い値であることが好ましい。特に所定角度αが45°であれば、後述の如くZ軸バックラッシュ量Bzをより一層簡単に求めることができるようになる。
尚、上記回転ステップの前又は後に、Y軸方向駆動機構32により、主軸4のY軸方向の位置を、上記傾斜面47と同じ高さ位置になるようにするとともに、X軸方向駆動機構31により、主軸4のX軸方向の位置を、傾斜面47に対して、主軸4と傾斜面47との間のZ軸方向に沿った距離が大きくなる側の位置にする。また、上記回転ステップの前に、主軸4にタッチセンサ7を取り付けておく。
続いて、図4(b)に示すように、制御装置51によるZ軸方向駆動機構21の制御により、タッチセンサ7を取り付けた主軸4をテーブル11(治具41)に対して、Z軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47に近接する側に相対移動させる(第1のZ軸方向移動ステップ)。すなわち、Z軸方向駆動機構21により、テーブル11を、Z軸方向の、主軸4に近接する側に移動させる。この移動は、ボールねじ機構22の上記ボールが、上記がたつく範囲の一方の端に位置するようにするための移動であって、タッチセンサ7が傾斜面47に当接する前に停止させる。この停止位置は、後述の第1及び第2のX軸方向移動ステップでタッチセンサ7が傾斜面47に当接するのであれば、どこの位置であってもよい。
次いで、図4(c)に示すように、制御装置51によるX軸方向駆動機構31の制御により、主軸4を、X軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47に近接する側に移動させ(テーブル11に対して相対移動させ)、タッチセンサ7が傾斜面47に当接したときに、該移動を停止させる(第1のX軸方向移動ステップ)。この移動停止時の主軸4のX軸方向の位置Xcを制御装置51の上記メモリに記憶させておく。
その後、図4(d)に示すように、制御装置51から、主軸4をテーブル11に対して、Z軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47から離隔する側に所定量Lzdだけ相対移動させる指令をZ軸方向駆動機構21(駆動源25)に出力して、主軸4をテーブル11に対して相対移動させる(第2のZ軸方向移動ステップ)。すなわち、Z軸方向駆動機構21により、テーブル11を、Z軸方向の主軸4とは反対側(つまり、第1のZ軸方向移動ステップにおいてテーブル11が移動する側とは反対側)に移動させる。この移動の開始の際、ボールねじ機構22の上記ボールが、上記がたつく範囲の上記一方の端から他方の端に移動し、その後に、テーブル11が移動し始める。このため、テーブル11のZ軸方向の実際の移動量Lzcは、上記ボールの移動量の分だけ、上記所定量Lzdに対して少なくなり、この所定量Lzdに対して少なくなる量が、上記Z軸バックラッシュ量Bzとなる。したがって、
Bz=Lzd−Lzc
となる。
上記所定量Lzdは、テーブル11がZ軸方向の主軸とは反対側に、内側軸部材23及び外筒24の螺旋状の凹溝の少なくとも数ピッチ分移動しかつ後述の第2のX軸方向移動ステップでタッチセンサ7が傾斜面47に当接するのであれば、いくらの値であってもよい。本実施形態では、所定量Lzdは、例えば10mmとする。
続いて、図4(e)に示すように、制御装置51によるX軸方向駆動機構31の制御により、主軸4を、X軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47に近接する側に移動させ(テーブルに対して相対移動させ)、タッチセンサ7が傾斜面47に当接したときに、該移動を停止させる(第2のX軸方向移動ステップ)。この移動停止時の主軸4のX軸方向の位置Xdを制御装置51の上記メモリに記憶させておく。
次いで、制御装置51が、上記第2のX軸方向移動ステップで移動した主軸4のX軸方向の移動量Lxcを算出する(第1の移動量算出ステップ)。この移動量Lxcは、
Lxc=|Xd−Xc|
から求まる。
次に、制御装置51が、上記所定角度αと、上記所定量Lzdと、上記移動量Lxcとから、Z軸バックラッシュ量を算出する(バックラッシュ量算出ステップ)。すなわち、図5(第1のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置を破線で示し、第2のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置を実線で示し、Z軸バックラッシュ量が0であるとした場合の、第2のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置を二点鎖線で示す)から、上記実際の移動量Lzcは、
Lzc=Lxc×tanα
となる。所定角度αが45°であれば、
Lzc=Lxcとなるので、Lxc×tanαを計算する必要がなくなり、Z軸バックラッシュ量Bzは、
Bz=Lzd−Lzc=Lzd−Lxc
となる。
本実施形態では、制御装置51が、上記第2のX軸方向移動ステップで移動した主軸4のX軸方向の移動量Lxcを算出する移動量算出手段を構成するとともに、上記所定角度αと、上記所定量Lzdと、上記移動量Lxcとから、Z軸バックラッシュ量Bzを算出するバックラッシュ量算出手段を構成することになる。尚、制御装置51とは別に演算装置を設けて、この演算装置により上記移動量LxcやZ軸バックラッシュ量Bzを算出するようにしてもよい。
このように本実施形態では、加工用ワークをセットするための治具41と、マシニングセンタ1に備えられている、タッチセンサ7、テーブル回転機構15、Z軸方向駆動機構21、X軸方向駆動機構31とを用いて、加工用ワークの加工形状に関係なく、簡単にかつ低コストでZ軸バックラッシュ量Bzを算出することができる。
ここで、マシニングセンタ1のテーブル回転機構15によるテーブル11の回転位置精度は非常に高くて、傾斜面47の実際の傾斜角度α′の所定角度αに対する誤差は、Z軸バックラッシュ量Bzを算出する上で、無視できるオーダーである。このことから、基本的には、傾斜面47の実際の傾斜角度α′を検出する必要はない。
しかし、上記誤差が大きい場合や、Z軸バックラッシュ量Bzをより正確に求める必要がある場合には、上記回転ステップの後でかつ上記第1のZ軸方向移動ステップの前に、上から見た傾斜面47のX軸方向に対する実際の傾斜角度α′を検出し(実傾斜角度検出ステップ)、上記バックラッシュ量算出ステップにおいて、上記所定角度αの代わりに、上記実傾斜角度算出ステップで算出した上記実際の傾斜角度α′を用いることが好ましい。
上記実際の傾斜角度α′の検出方法(実傾斜角度検出ステップ)を、図6を参照しながら説明する。
図6(a)に示すように、上記回転ステップの後、制御装置51によるZ軸方向駆動機構21の制御により、主軸4をテーブル11に対して、Z軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47から離隔する側に相対移動させる(第3のZ軸方向移動ステップ)。すなわち、Z軸方向駆動機構21により、テーブル11を、Z軸方向の主軸4とは反対側に移動させる。この移動は、ボールねじ機構22の上記ボールが、上記がたつく範囲の上記他方の端に位置するようにするための移動であって、後述の第3及び第4のX軸方向移動ステップでタッチセンサ7が傾斜面47に当接するのであれば、いくらの値であってもよい。尚、上記回転ステップのときに、主軸4とテーブル11とが離れ過ぎている場合には、Z軸方向駆動機構21により、テーブル11を、一旦、Z軸方向の、主軸4に近接する側に移動させた後に、Z軸方向の主軸とは反対側に移動させればよい。
続いて、図6(b)に示すように、制御装置51によるX軸方向駆動機構31の制御により、主軸4を、X軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47に近接する側に移動させ(テーブル11に対して相対移動させ)、タッチセンサ7が傾斜面47に当接したときに、該移動を停止させる(第3のX軸方向移動ステップ)。この移動停止時の主軸のX軸方向の位置Xaを制御装置の上記メモリに記憶させておく。
次いで、図6(c)に示すように、制御装置51から、主軸4をテーブル11に対して、Z軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47から離隔する側に、予め設定された設定量Lzaだけ相対移動させる指令をZ軸方向駆動機構21(駆動源25)に出力して、主軸4をテーブル11に対して相対移動させる(第4のZ軸方向移動ステップ)。すなわち、Z軸方向駆動機構21により、テーブル11を、Z軸方向の主軸4とは反対側(つまり第3のZ軸方向移動ステップにおいてテーブル11が移動する側と同じ側)に移動させる。この移動の開始の際、上記第2のZ軸方向移動ステップとは異なり、ボールねじ機構22の上記ボールが、既に上記がたつく範囲の上記他方の端に位置しているため、即座にテーブル11が移動し始める。このため、テーブル11のZ軸方向の実際の移動量は、上記設定量Lzaと同じになる。上記設定量Lzaは、上記所定量Lzdと同じ程度の値であればよい(本実施形態では、10mmとする)。
続いて、図6(d)に示すように、制御装置51によるX軸方向駆動機構31の制御により、主軸4を、X軸方向の、タッチセンサ7が傾斜面47に近接する側に移動させ(テーブル11に対して相対移動させ)、タッチセンサ7が傾斜面47に当接したときに、該移動を停止させる(第4のX軸方向移動ステップ)。この移動停止時の主軸4のX軸方向の位置Xbを制御装置51の上記メモリに記憶させておく。
次いで、上記第4のX軸方向移動ステップで移動した主軸のX軸方向の移動量Lxaを算出する(第2の移動量算出ステップ)。この移動量Lxaは、
Lxa=|Xb−Xa|
から求まる。
次に、上記設定量Lzaと、上記第2の移動量算出ステップで算出した上記移動量Lxaとから、上記実際の傾斜角度α′を算出する(実傾斜角度算出ステップ)。すなわち、図7(第3のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置を破線で示し、第4のZ軸方向移動ステップ終了時の傾斜面の位置を実線で示す)から、上記実際の傾斜角度α′は、
α′=tan−1(Lza/Lxa)
となる。
このように上記実際の傾斜角度α′も、Z軸バックラッシュ量Bzの算出時と同様にして、容易に検出することができる。
Z軸バックラッシュ量Bzは、
Bz=Lzd−Lzc=Lzd−Lxc×tanα′
となる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、Z軸方向駆動機構21が、テーブル11をZ軸方向に移動させることで、主軸4をテーブル11に対してZ軸方向に相対移動させるようにしたが、テーブル11をZ軸方向に移動させる代わりに、例えばフレーム2(つまり主軸4)を上記基台に対してZ軸方向に移動させるようにしてもよい。また、X軸方向駆動機構31が、主軸4をX軸方向に移動させる代わりに、テーブル11をX軸方向に移動させるようにしてもよい。この場合、上記移動量算出手段は、上記第2のX軸方向移動ステップで移動したテーブル11のX軸方向の移動量を算出することになる。さらに、Y軸方向駆動機構32が、主軸4をY軸方向に移動させる代わりに、テーブル11をY軸方向に移動させるようにしてもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、複数の工具及びタッチセンサが選択的に着脱自在に取り付けられる、水平方向に延びる主軸と、該主軸の前方に位置し、加工用ワークをセットするための治具が載置されるテーブルと、上記主軸を上記テーブルに対して、主軸方向であるZ軸方向に相対移動させるZ軸方向駆動機構と、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向に垂直な水平方向であるX軸方向に相対移動させるX軸方向駆動機構と、上記テーブルを、鉛直方向であるY軸方向に延びる回転軸回りに回転させるテーブル回転機構とを備えたマシニングセンタにおける上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を検出する、マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法及び装置に有用である。
1 マシニングセンタ
4 主軸
7 タッチセンサ
11 テーブル
15 テーブル回転機構
21 Z軸方向駆動機構
31 X軸方向駆動機構
41 治具
47 センサ当接面(傾斜面)
51 制御装置(制御手段)(移動量算出手段)(バックラッシュ量算出手段)

Claims (4)

  1. 複数の工具及びタッチセンサが選択的に着脱自在に取り付けられる、水平方向に延びる主軸と、該主軸の前方に位置し、加工用ワークをセットするための治具が載置されるテーブルと、上記主軸を上記テーブルに対して、主軸方向であるZ軸方向に相対移動させるZ軸方向駆動機構と、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向に垂直な水平方向であるX軸方向に相対移動させるX軸方向駆動機構と、上記テーブルを、鉛直方向であるY軸方向に延びる回転軸回りに回転させるテーブル回転機構とを備えたマシニングセンタにおける上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を検出する、マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法であって、
    上記テーブル回転機構により、上記テーブル上の上記治具において、上から見て、X軸方向に対して所定角度傾斜した傾斜面が形成されるように、該テーブルを上記回転軸回りに回転させる回転ステップと、
    上記回転ステップの後、上記Z軸方向駆動機構により、タッチセンサを取り付けた上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接する前に、該相対移動を停止する第1のZ軸方向移動ステップと、
    上記第1のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止する第1のX軸方向移動ステップと、
    上記第1のX軸方向移動ステップの後、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面から離隔する側に所定量だけ相対移動させる指令を上記Z軸方向駆動機構に出力して、上記主軸を上記テーブルに対して相対移動させる第2のZ軸方向移動ステップと、
    上記第2のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止する第2のX軸方向移動ステップと、
    上記第2のX軸方向移動ステップで移動した上記主軸又は上記テーブルのX軸方向の移動量を算出する第1の移動量算出ステップと、
    上記所定角度と、上記所定量と、上記第1の移動量算出ステップで算出した上記移動量とから、上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を算出するバックラッシュ量算出ステップとを備えることを特徴とするマシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法。
  2. 請求項1記載のマシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法において、
    上記所定角度は、45°であることを特徴とするマシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法。
  3. 請求項1又は2記載のマシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法において、
    上記回転ステップの後でかつ上記第1のZ軸方向移動ステップの前に、上から見た上記傾斜面のX軸方向に対する実際の傾斜角度を検出する実傾斜角度検出ステップを更に備え、
    上記実傾斜角度検出ステップは、
    上記Z軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面から離隔する側に相対移動させる第3のZ軸方向移動ステップと、
    上記第3のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止する第3のX軸方向移動ステップと、
    上記第3のX軸方向移動ステップの後、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面から離隔する側に、予め設定された設定量だけ相対移動させる指令を上記Z軸方向駆動機構に出力して、上記主軸を上記テーブルに対して相対移動させる第4のZ軸方向移動ステップと、
    上記第4のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止する第4のX軸方向移動ステップと、
    上記第4のX軸方向移動ステップで移動した上記主軸又は上記テーブルのX軸方向の移動量を算出する第2の移動量算出ステップと、
    上記設定量と、上記第2の移動量算出ステップで算出した上記移動量とから、上記実際の傾斜角度を算出する実傾斜角度算出ステップと、
    を含み、
    上記バックラッシュ量算出ステップにおいて、上記所定角度の代わりに、上記実傾斜角度算出ステップで算出した上記実際の傾斜角度を用いることを特徴とするマシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出方法。
  4. 複数の工具及びタッチセンサが選択的に着脱自在に取り付けられる、水平方向に延びる主軸と、該主軸の前方に位置し、加工用ワークをセットするための治具が載置されるテーブルと、上記主軸を上記テーブルに対して、主軸方向であるZ軸方向に相対移動させるZ軸方向駆動機構と、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向に垂直な水平方向であるX軸方向に相対移動させるX軸方向駆動機構と、上記テーブルを、鉛直方向であるY軸方向に延びる回転軸回りに回転させるテーブル回転機構と、上記Z軸方向駆動機構、上記X軸方向駆動機構及び上記テーブル回転機構の作動を制御する制御手段とを備えたマシニングセンタにおける上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を検出する、マシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出装置であって、
    上記制御手段は、
    上記テーブル回転機構により、上記テーブル上の上記治具において、上から見て、X軸方向に対して所定角度傾斜した傾斜面が形成されるように、該テーブルを上記回転軸回りに回転させる回転ステップと、
    上記回転ステップの後、上記Z軸方向駆動機構により、タッチセンサを取り付けた上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接する前に、該相対移動を停止させる第1のZ軸方向移動ステップと、
    上記第1のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止させる第1のX軸方向移動ステップと、
    上記第1のX軸方向移動ステップの後、上記主軸を上記テーブルに対して、Z軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面から離隔する側に所定量だけ相対移動させる指令を上記Z軸方向駆動機構に出力して、上記主軸を上記テーブルに対して相対移動させる第2のZ軸方向移動ステップと、
    上記第2のZ軸方向移動ステップの後、上記X軸方向駆動機構により、上記主軸を上記テーブルに対して、X軸方向の、上記タッチセンサが上記傾斜面に近接する側に相対移動させ、上記タッチセンサが上記傾斜面に当接したときに、該相対移動を停止させる第2のX軸方向移動ステップと、
    を実行するように構成され、
    上記第2のX軸方向移動ステップで移動した上記主軸又は上記テーブルのX軸方向の移動量を算出する移動量算出手段と、
    上記所定角度と、上記所定量と、上記移動量算出手段により算出した上記移動量とから、上記Z軸方向駆動機構のZ軸方向のバックラッシュ量を算出するバックラッシュ量算出手段とを備えていることを特徴とするマシニングセンタのZ軸バックラッシュ量検出装置。
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