JP2016021953A - 複合菓子 - Google Patents
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Description
前記焼成菓子シートの下面は、前記チョコレートで覆われて平坦な底面をなし、
前記マシュマロの外周は、前記チョコレートで覆われて、最大高さの頂部及びそれ以外の部分の側面をなし、
前記底面の外周から前記頂部に至る直線の長さAに対する、同直線から前記側面の最も外方に出っ張っている部分の距離Bの割合(B/A)が0.17以下であり、
全体がピロー包装により密封個包装されていることを特徴とする。
常圧加熱乾燥助剤法(103℃、5時間)にて測定した。
[マシュマロの比重の測定]
マシュマロを計量カップに充填して、固化後に摺り切りし、重量を測定することにより算出した。なお、複合菓子のマシュマロの比重は、マシュマロの水分を測定して水分移行による重量減少分を差し引いて算出した。
[焼成菓子シートの水分の測定]
常圧加熱乾燥法(105℃、4時間)にて測定した。
[焼成菓子シートの比重の測定]
焼成菓子シートの重量を測定し、菜種置換法により容積を測定することにより算出した。なお、水分を除いた比重は、焼成菓子シートの水分を測定し算出した。
以下のようにして実施例1の複合菓子(体積:約13cm3)を調製した。なお、その調製の際にマシュマロの分注位置を下から上に向けて移動させることにより、複合菓子の形状を、図4(a)に示す断面を有する形状とした。即ち、最大高さの頂部及びその周辺において、側面方向から見たときできるだけ角度をなすようにし、全体として下方から上方に向けて次第に縮径した略円錐形状とした。
砂糖30質量部、麦芽糖25質量部、ソルビトール液25質量部(固形分17.5質量部)、水20質量部を混合し、Brix85になるまで煮詰めた。この糖容液に、予め膨潤・溶解したゼラチン(ブルーム強度:160)の溶液25質量部を、ゼラチン濃度が最終的に2w/v%になるように添加し、45℃に保温しながらホイッパーを用いて混合し、水分を除いて計算した比重0.16(水分を入れて計算した比重は0.23)のマシュマロを調製した。
小麦粉(薄力粉)100質量部に、ショートニング20質量部、砂糖30質量部、粉乳2質量部、鶏全卵5質量部、食塩1質量部、膨張剤2質量部、及び水6質量部をミキサーで予め混合したクリームを添加し、焼成菓子生地を調製した。その生地を約3mmの厚みのシート状に延ばし、直径3.6cmの円柱状の型抜きで円板形状に成形した。成形した生地をオーブンの天板に載せ、220℃で6分間焼成した。得られた焼成菓子シートの水分を除いて計算した比重は0.42(水分を入れて計算した比重は0.43)であった。
焼成菓子シート1枚(約3g)に対して、エタノール濃度30v/v%のアルコール含有水0.3gをシートの片側表面に滴下した。
アルコール含有水がシート中に浸透したことを確認した後に、焼成菓子シート1枚(約3g)に対して、マシュマロの約4gをシートの片側表面にデポジターにより分注した。
マシュマロ分注後の菓子全体にコーティング用チョコレートを被覆し、冷却してチョコレートを固化させた。なお、コーティング用チョコレートとしては、チョコレートのテンパリング状態を測定する「TEMPERMETER2」(sollich社製)で測定したときのテンパーインデックスがおよそ5のものを使用し、被覆したチョコレートのエージング処理は行わなかった。
アルミ蒸着フィルム(密封包装内径:6.5cm×8.0cm、最大容積:約81cm3)で1個ずつピロー包装した。
複合菓子の形状を、その調製の際にマシュマロの分注を下の位置である程度吐出してから上に移動させることにより、図4(b)に示す断面を有する形状とした以外は、実施例1と同様にして、比較例1の複合菓子を調製した。即ち、比較例1の複合菓子は、最大高さを実施例1の複合菓子より低く、頂部及びその周辺には角状の突起ができて、側面がやや膨らんだ、全体として栗のような扁平形状である。
複合菓子の形状を、その調製の際にマシュマロの分注を下の位置で固定しながら吐出することにより、図4(c)に示す断面を有する形状とした以外は、実施例1と同様にして、比較例2の複合菓子を調製した。即ち、比較例2の複合菓子は、最大高さが実施例1より低く、その上面はなだらかな形状であって、側面が膨らんだ、全体として丸餅のような扁平形状である。
コーティング用チョコレートとしてテンパーインデックスがおよそ3のものを使用し、被覆後に、20℃で2日間、被覆したチョコレートのエージング処理を行った以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同様な形状の、実施例2の複合菓子を調製した。
コーティング用チョコレートとしてテンパーインデックスがおよそ5のものを使用し、被覆後に、20℃で2日間、被覆したチョコレートのエージング処理を行った以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同様な形状の、実施例3の複合菓子を調製した。
コーティング用チョコレートとしてテンパーインデックスがおよそ5のものを使用し、被覆後に、20℃で2日間、被覆したチョコレートのエージング処理を行った以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同様な形状の、実施例4の複合菓子を調製した。
実施例1,比較例1,比較例2の複合菓子について、それぞれおよそ100個程度を段ボール(縦20cm×横43cm×高さ14cm)に詰め、トラックに載せて150km輸送した後、被覆したチョコレートに一部でもひび割れが生じているものの割合(不良率)を調べた。また、実施例2〜4についても、それぞれ別の輸送日を設けて、同様にして、トラック輸送後の不良率を求めた。その結果を、各複合菓子における被覆したチョコレートの性状、及び複合菓子の形状に関するパラメータとともに表1に示す(形状の数値については代表的な一例である)。
・試験例2−1(マシュマロ1)
砂糖30質量部、麦芽糖25質量部、ソルビトール液25質量部(固形分17.5質量部)、水20質量部を混合し、Brix85になるまで煮詰めた。この糖容液に、予め膨潤・溶解したゼラチン(ブルーム強度:160)の溶液25質量部を、ゼラチン濃度が最終的に2w/v%になるように添加し、45℃に保温しながらホイッパーを用いて混合し、水分を除いて計算した比重0.14(水分を入れて計算した比重は0.20)のマシュマロ1を調製した。
ホイッパーによる混合時間を調整して水分を除いて計算した比重0.21(水分を入れて計算した比重は0.30)とした以外は試験例2−1と同様にしてマシュマロ2を調製した。
ホイッパーによる混合時間を調整して水分を除いて計算した比重0.25(水分を入れて計算した比重は0.35)とした以外は試験例2−1と同様にしてマシュマロ3を調製した。
糖容液として、砂糖55質量部、ソルビトール液25質量部(固形分17.5質量部)、水20質量部を混合し、Brix85になるまで煮詰めたものを用いた以外は試験例2−1と同様にして水分を除いて計算した比重0.21(水分を入れて計算した比重は0.30)のマシュマロ4を調製した。
糖容液として、砂糖20質量部、麦芽糖35質量部、ソルビトール液25質量部(固形分17.5質量部)、水20質量部を混合し、Brix85になるまで煮詰めたものを用いた以外は試験例2−1と同様にして水分を除いて計算した比重0.21(水分を入れて計算した比重は0.30)のマシュマロ5を調製した。
・試験例3−1(複合菓子1)
マシュマロの調製において、ホイッパーによる混合時間を調整してその水分を除いて計算した比重が0.14(水分を入れて計算した比重は0.20)となるように調製し、焼成菓子シートの調製において、膨張剤の配合量を1.5質量部にすることでシート比重を0.53(水分を入れて計算した比重は0.55)に調整した以外は、実施例1と同様にして複合菓子1を調製した。
マシュマロの調製において、ホイッパーによる混合時間を調整してその水分を除いて計算した比重が0.21(水分を入れて計算した比重は0.30)となるように調製した以外は、試験例3−1と同様にして複合菓子2を調製した。
焼成菓子シートにアルコール含有水の付与を行わない以外は、試験例3−2と同様にして複合菓子3を調製した。
マシュマロの調製において、ホイッパーによる混合時間を調整してその水分を除いて計算した比重が0.25(水分を入れて計算した比重は0.35)となるように調製した以外は、試験例3−1と同様にして複合菓子4を調製した。
11 焼成菓子シート
11a 周縁
12 マシュマロ
12a 載置端部
13 チョコレート
20 底面
21 頂部
22 側面
30 包材
31 内部空間
40 包装箱
41 開口
42 蓋
Claims (11)
- 焼成菓子シートと、前記焼成菓子シート上に載置されたマシュマロと、前記焼成菓子シート及び前記マシュマロの外周を被覆するチョコレートとを備えた複合菓子において、
前記焼成菓子シートの下面は、前記チョコレートで覆われて平坦な底面をなし、
前記マシュマロの外周は、前記チョコレートで覆われて、最大高さの頂部及びそれ以外の部分の側面をなし、
前記底面の外周から前記頂部に至る直線の長さAに対する、同直線から前記側面の最も外方に出っ張っている部分の距離Bの割合(B/A)が0.17以下であり、
全体がピロー包装により密封個包装されていることを特徴とする複合菓子。 - 前記密封個包装された複合菓子の複数個が、更に箱詰めされている請求項1記載の複合菓子。
- 前記焼成菓子シートの周縁は、前記底面に向かって次第に拡径するテーパー状をなし、その外周に被覆された前記チョコレートによって、平面視において、前記底面の外周が、最外周をなす請求項1又は2記載の複合菓子。
- 前記底面の外周の最大径が2〜6cmであり、前記頂部の高さが前記最大径の0.55〜0.90倍である請求項1〜3のいずれか1つに記載の複合菓子。
- 前記焼成菓子シートの厚さが2〜8mmである請求項1〜4のいずれか1つに記載の複合菓子。
- 前記焼成菓子シートは、小麦粉、油脂、糖及び卵を含有する原料からなる請求項1〜5のいずれか1つに記載の複合菓子。
- 前記マシュマロは糖及びゼラチンを含む原料からなり、前記ゼラチンはブルーム強度150〜250のゼラチンである請求項1〜6のいずれか1つに記載の複合菓子。
- 前記マシュマロは、前記糖として、(A)砂糖と、(B)麦芽糖、ソルビトール、水飴、乳糖及びトレハロースから選ばれた少なくとも2種以上の糖とを含有し、前記マシュマロ全体中、前記(A)砂糖の含有量が20〜60質量%、前記(B)麦芽糖、ソルビトール、水飴、乳糖及びトレハロースから選ばれた少なくとも2種以上の糖の含有量が39〜79質量%である請求項7記載の複合菓子。
- 前記複合菓子を密封個包装したときの該包装内の容積が、前記複合菓子の体積の3〜9倍である請求項1〜8のいずれか1つに記載の複合菓子。
- 前記複合菓子100質量部に対するアルコールの濃度が0.4〜1.5質量部である請求項1〜9のいずれか1つに記載の複合菓子。
- 前記焼成菓子シート100質量部に対してアルコール含有水を2.5〜20質量部付与してなる請求項1〜10のいずれか1つに記載の複合菓子。
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