JP2016021265A - グラフ表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】座標系のグラフ表示を慣性スクロールさせるときの操作の手間を軽減する。【解決手段】表示部を備えたグラフ表示装置は、グラフを表示する際に、表示部の表示領域に座標系を設定し、関数のグラフを表示させ、ユーザ操作に応じてスクロール方向を設定し、座標系のグラフ表示をスクロール方向に慣性スクロールさせ、座標系及びグラフの少なくとも一方における特徴部分が表示領域の中央に位置するタイミングで当該慣性スクロールを停止させる。【選択図】図6

Description

本発明は、グラフ表示方法に関する。
従来、画像やテキストなどの情報表示装置においては、ユーザ操作に応じて表示内容が慣性スクロールするようになっている。
ところで、表示内容を慣性スクロールさせる場合には、ユーザの意図よりもスクロール量が大きく(または小さく)なってしまう場合がある。
そのため、近年、画像やテキストを表示させて慣性スクロールさせる情報表示装置では、スクロールにより表示されうる各画像から特定の画像を検出し、この画像が所定位置に表示されるタイミングで慣性スクロールを停止させるようになっている(例えば特許文献1参照)。
また、入力文字列に対する前方一致順に辞書データベースの見出し語を一覧表示させて、スクロールさせる情報表示装置では、入力文字列の直後に連なる文字(スペル)が切り替わるタイミングで、スクロール速度を一時的に低下させるようになっている(例えば特許文献2参照)。具体的には、この特許文献2記載の技術では、例えば入力文字列「bea」を入力すると、当該入力文字列に前方一致する見出し語が一覧表示され、この状態で表示内容をスクロールさせると、見出し語「beach」,「beacon」,…(入力文字列「bea」の直後に文字「c」が連なる見出し語)が表示された後、見出し語「bead」(入力文字列「bea」の直後に文字「d」が連なる見出し語)が表示されるタイミングで、スクロール速度が一時的に低下する。
特開2010−7718号公報 特開2007−94987号公報
しかしながら、従来の技術では、グラフや座標系中に含まれる特徴については一切考慮されていないため、数式に基づくグラフ等が表示される座標系の表示内容を慣性スクロールさせる場合に、適切な位置でスクロールを止めることができず、操作に手間がかかってしまう。
本発明の課題は、座標系のグラフ表示を慣性スクロールさせるときのユーザの操作の手間を軽減することのできるグラフ表示方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、本発明は、表示手段を備えたグラフ表示装置におけるグラフ表示方法であって、
前記表示手段の表示領域にX方向とY方向の表示範囲が定められたX−Y座標系を設定し、関数のグラフを表示させるグラフ表示制御ステップと、
ユーザ操作に応じてスクロール方向を設定するスクロール方向設定ステップと、
前記表示された関数のグラフを前記スクロール方向に移動させた場合に、前記X−Y座標系及び前記グラフが有するそれぞれの特徴部分のうち、前記表示領域の少なくともX方向またはY方向の中央に最初に到達する特徴部分を特定すると特定ステップと、
前記特定された特徴部分が前記表示領域の少なくともX方向またはY方向の中央に最初に到達するまでの移動量を算出する移動量算出ステップと、
前記座標系に定められた表示範囲を、前記算出された移動量に達するまで、所定の変化量に基づいて繰り返し変更し、前記表示範囲が変更される毎に前記関数のグラフを表示させることで慣性スクロール表示を行うスクロール制御ステップと
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、座標系のグラフ表示を慣性スクロールさせるときのユーザの操作の手間を軽減することができる。
グラフ表示装置の機能構成を示すブロック図である。 グラフ表示処理の流れを示すフローチャートである。 ドラッグ処理の流れを示すフローチャートである。 スワイプ処理の流れを示すフローチャートである。 拡大縮小処理の流れを示すフローチャートである。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 (a)はXY平面を示す図であり、(b)〜(d)はディスプレイの表示内容を示す図である。 スワイプ処理の流れを示すフローチャートである。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[構成]
図1は、本実施の形態におけるグラフ表示装置1の機能構成を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施の形態におけるグラフ表示装置1は、表示部21と、入力部22と、インターフェース23と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
インターフェース23は、図示しない外部機器に接続するための接続端子であり、本実施の形態においては、USBケーブルなどを介して外部機器から数式データなどを読み込んで、記憶部24に記憶させることができるようになっている。
記憶部24は、グラフ表示装置1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、本発明に係るグラフ表示プログラム240等を記憶するとともに、タッチ座標記憶領域241、表示範囲データ記憶領域242、数式データ記憶領域243、移動量データ記憶領域244、変化量データ記憶領域245及び特徴部分データ記憶領域246等を有している。
グラフ表示プログラム240は、後述のグラフ表示処理(図2参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
タッチ座標記憶領域241には、後述のグラフ表示処理(図2参照)においてユーザがタッチ操作を行った場合に、そのタッチ位置の座標(表示領域内での位置情報)が記憶されるようになっている。
表示範囲データ記憶領域242には、後述のグラフ表示処理(図2参照)においてディスプレイ210の表示領域にXY座標系が設定される場合に、その座標系の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)が記憶されるようになっている。
数式データ記憶領域243には、後述のグラフ表示処理(図2参照)においてユーザから入力される関数の数式データが記憶されるようになっている。
移動量データ記憶領域244には、後述のグラフ表示処理(図2参照)において座標系の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)で表示される内容をスクロール(移動)させる場合の総移動量(dX,dY)等が記憶されるようになっている。
変化量データ記憶領域245には、後述のグラフ表示処理(図2参照)において座標系の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)で表示される内容をスクロールさせる場合の単位時間当たりの変化量(ΔX,ΔY)等が記憶されるようになっている。
特徴部分データ記憶領域246には、後述のグラフ表示処理(図2参照)において座標系と、この座標系内に表示されるグラフGとにおける特徴部分T(図6参照)の位置情報(座標系内での位置情報、表示領域内での位置情報)が記憶されるようになっている。ここで、本実施の形態においては、座標系及びグラフGにおける特徴部分Tとして、座標軸と、グラフGの特徴点(例えば変曲点等)とが用いられている。
CPU25は、グラフ表示装置1の各部を中央制御する。具体的には、CPU25は、記憶部24に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
[動作]
続いて、グラフ表示装置1によって実行されるグラフ表示処理について、図面を参照しつつ説明する。
図2は、グラフ表示処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、このグラフ表示処理は、ユーザにより入力部22を介してグラフ表示処理の実行指示が入力されると、記憶部24からグラフ表示プログラム240が読み出されて適宜展開される結果、当該グラフ表示プログラム240とCPU25との協働によって実行される。
この図に示すように、グラフ表示処理においては、まずCPU25は、ユーザ操作に基づいて変数x、yについての関数(y=f(x))を入力し、数式データ記憶領域243に記憶させる(ステップS1)。
次に、CPU25は、ユーザ操作に基づいて、XY座標系の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)をディスプレイ210の表示領域に設定するとともに、表示範囲データ記憶領域242に記憶させる(ステップS2)。なお、このときCPU25は、以前に設定された表示範囲の内容を読み出して再設定することとしても良い。また、このときCPU25は、座標系の表示範囲に加え、座標軸の目盛間隔の設定を行っても良い。
次に、CPU25は、ステップS1で入力された関数のグラフG、より詳細にはステップS2で設定された表示範囲内のグラフGを、ディスプレイ210に表示させる(ステップS3)。なお、本実施の形態においては、このときCPU25は、表示範囲内においてX値をXminからXmaxまでディスプレイ210の1画素分ずつ変化させた値を関数(y=f(x))に代入してY値を算出して、当該関数のグラフGを表示領域に描画するようになっている。また、このとき表示範囲に座標軸が含まれる場合には、座標軸も描画される。以下、グラフに関する「表示内容」とは、関数のグラフGと座標軸を含むものである。
次に、CPU25は、座標系及びグラフG内の特徴部分Tを算出し、特徴部分Tの位置情報(座標系内での位置情報、表示領域内での位置情報)を特徴部分データ記憶領域246に一時記憶させる(ステップS4)。
次に、CPU25は、ディスプレイ210がユーザによりタッチされるか否かを判定し(ステップS5)、タッチされないと判定した場合(ステップS5;No)には他の処理へ移行する。
また、ステップS5においてディスプレイ210がタッチされたと判定した場合(ステップS5;Yes)には、CPU25は、タッチ位置の座標(表示領域内での位置情報)をタッチ座標記憶領域241に記憶させるとともに、ディスプレイ210が複数点でタッチされているか否か、つまりマルチタッチされているか否かを判定する(ステップS6)。
このステップS6においてディスプレイ210がマルチタッチされてはいないと判定した場合(ステップS6;No)には1つの指あるいはペンで操作されたものとし、CPU25は、ドラッグ操作が行われるか否かを判定する(ステップS7)。ここでドラッグとは、画面上で指あるいはペンをゆっくりと横滑りさせるような動作を言う。
そして、ステップS7においてドラッグ操作が行われたと判定した場合(ステップS7;Yes)には、CPU25は、指あるいはペンの移動に追従して表示内容をスクロールするドラッグ処理を行う(ステップS8)。
具体的には、図3に示すように、ドラッグ処理においてまずCPU25は、タッチ座標記憶領域241を参照し、ドラッグ操作によるタッチ位置の座標変化量を算出する(ステップT1)。
次に、CPU25は、算出した変化量に従って座標系の表示範囲を表示範囲データ記憶領域242に記憶させるとともにディスプレイ210に再設定し、再設定後の表示範囲内における関数の値を算出して、当該関数のグラフGを表示領域に描画する(ステップT2)。これにより、ドラッグ操作に応じて座標系の表示範囲が変化し、表示内容がスクロールすることとなる。
次に、CPU25は、ディスプレイ210に対するタッチが終了したか否かを判定し(ステップT3)、終了していないと判定した場合(ステップT3;No)には上述のステップT1に移行し、タッチ位置の移動に追従した表示内容のスクロール処理を繰り返し実行する。
また、このステップT3においてディスプレイ210に対するタッチが終了したと判定した場合(ステップT3;Yes)には、CPU25は、ドラッグ処理を終了した後、図2に示すように、上述のステップS5に移行する。
また、上述のステップS7においてドラッグ操作が行われないと判定した場合(ステップS7;No)には、CPU25は、スワイプ操作が行われるか否かを判定する(ステップS11)。ここでスワイプとは、画面上で指あるいはペンをサッと素早く横滑りさせるような動作を言う。
そして、このステップS11においてスワイプ操作が行われないと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU25は、他の処理へ移行する一方、スワイプ操作が行われたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、スワイプ処理を行う(ステップS12)。
具体的には、図4に示すように、スワイプ処理においてまずCPU25は、スワイプ操作の方向(以下、スクロール方向とする)と、スワイプ操作の速さ(以下、スワイプ速度とする)とを算出する(ステップU1)。
次に、CPU25は、座標系及びグラフGにおける特徴部分Tの位置情報を特徴部分データ記憶領域246から読み出し、スクロール方向に慣性スクロールを行う場合に表示領域の中央を横切る特徴部分Tが存在するか否かを判断する(ステップU2)。なお、表示領域の中央とは、表示領域のX方向とY方向の少なくとも一方の中央である。そして、必ずしも表示領域のX方向あるいはY方向の真ん中である必要はなく、表示内容やグラフ表示装置1の状態に応じてある程度の幅をもって定められるものである。
そして、CPU25は、表示領域の中央を横切る特徴部分Tが存在しないと判定した場合(ステップU3;No)には、何の処理も行わない(Nop)。
一方、ステップU3において表示領域の中央を横切る特徴部分Tが存在すると判定した場合(ステップU3;Yes)には、CPU25は、表示領域の中央を最初に横切る特徴部分Tを選定し(ステップU4)、選定された特徴部分Tが表示領域の中央に位置するまでスクロールさせる場合の総移動量(dX,dY)を算出して移動量データ記憶領域244に記憶させる(ステップU5)。
次に、CPU25は、算出した総移動量(dX,dY)とスワイプ速度とから、単位時間当たりの表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)の変化量(ΔX,ΔY)を算出して変化量データ記憶領域245に記憶させる(ステップU6)。
次に、CPU25は、算出した変化量(ΔX,ΔY)に従って座標系の表示範囲を変更して表示範囲データ記憶領域242に記憶させるとともにディスプレイ210に再設定し、再設定後の表示範囲内における関数の値を算出して、当該関数のグラフGを表示領域に描画する(ステップU7)。これを繰り返すことにより、スワイプ操作に応じて表示内容がスクロール方向に慣性スクロールすることとなる。
次に、CPU25は、移動量データ記憶領域244に記憶された総移動量(dX,dY)だけ表示がスクロールしたか否かを判定し(ステップU8)、スクロールしていないと判定した場合(ステップU8;No)には上述のステップU7に移行する。なお、このときCPU25は、スクロールの速度を一段階、遅くしても良い。
また、ステップU8において移動量データ記憶領域244に記憶された総移動量(dX,dY)だけ表示がスクロールしたと判定した場合(ステップU8;Yes)には、CPU25は、慣性スクロールを停止させ(ステップU9)、スワイプ処理を終了した後、図2に示すように、上述のステップS5に移行する。これにより、慣性スクロールが行われると、特徴部分Tが表示領域の中央に位置するタイミングで当該慣性スクロールが停止することとなる。
また、上述のステップS6においてディスプレイ210がマルチタッチされていると判定した場合(ステップS6;Yes)には、CPU25は、拡大縮小処理を行う(ステップS21)。
具体的には、図5に示すように、拡大縮小処理においてまずCPU25は、タッチが2点で行われているか否かを判定し(ステップV1)、行われていないと判定した場合、つまり3点以上で行われていると判定した場合(ステップV1;No)には、何の処理も行わない(Nop)。
また、ステップV1においてタッチが2点で行われていると判定した場合(ステップV1;Yes)には、CPU25は、これら2点でのタッチによって、ピンチイン/ピンチアウトを行うためのドラッグ操作が行われるか否かを判定する(ステップV2)。
このステップV2において2点タッチによるドラッグ操作が行われたと判定した場合(ステップV2;Yes)には、CPU25は、タッチ座標記憶領域241を参照し、ドラッグ操作による2つのタッチ位置の座標変化量を算出する(ステップV3)。
次に、CPU25は、算出した変化量に従って座標系の表示範囲を変更し、ディスプレイ210に再設定し、再設定後の表示範囲内における関数の値を算出して、当該関数のグラフGを表示領域に描画する(ステップV4)。これにより、ドラッグ操作に応じて表示内容が拡大/縮小することとなる。
次に、CPU25は、ディスプレイ210に対するタッチが終了したか否かを判定し(ステップV5)、終了していないと判定した場合(ステップV5;No)には上述のステップV3に移行する。
また、このステップV5においてタッチ操作が終了したと判定した場合(ステップV5;Yes)には、CPU25は、拡大縮小処理を終了した後、図2に示すように、上述のステップS5に移行する。
一方、2点タッチによるドラッグ操作が行われないと判定した場合(ステップV2;No)には、CPU25は、2点でのタッチによるスワイプ操作が行われるか否かを判定する(ステップV11)。
このステップV11においてスワイプ操作が行われないと判定した場合、例えば2点でタッチしているが移動がない場合等(ステップV11;No)には、何の処理も行わない(Nop)。
また、ステップV11において2点タッチによるスワイプ操作が行われたと判定した場合(ステップV11;Yes)には、CPU25は、ピンチイン(縮小)を行うスワイプ操作が行われたか否かを判定する(ステップV12)。
このステップV12においてピンチインのスワイプ操作が行われたと判定した場合(ステップV12;Yes)には、CPU25は、現時点の座標系の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)に全ての特徴部分Tが含まれているか否かを判断する(ステップV13)。
次に、CPU25は、現時点の座標系の表示範囲に全ての特徴部分Tが含まれているか否かを判定し(ステップV14)、含まれていると判定した場合(ステップV14;Yes)には、スワイプ操作に対して何も行わない。
また、ステップV14において現時点の座標系の表示範囲に全ての特徴部分Tが含まれてはいないと判定した場合(ステップV14;No)には、CPU25は、現時点の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)よりも大きく、かつ、全ての特徴部分Tが表示領域の外周縁よりも内側の所定領域に収まるような表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)を、目標表示範囲として算出する(ステップV15)。
次に、CPU25は、スワイプ速度を算出し、その速度と、現時点の表示範囲と、目標表示範囲とに基づいて、単位時間当たりの表示範囲の変化量を算出し、変化量データ記憶領域245に記憶させる(ステップV16)。
次に、CPU25は、算出した変化量に従って座標系の表示範囲を変化させ、表示範囲データ記憶領域242に記憶させるとともにディスプレイ210に再設定し、再設定後の表示範囲内における関数の値を算出して、当該関数のグラフGを表示領域に描画する(ステップV17)。これにより、スワイプ操作に応じて、座標系の表示範囲が自動的に順次拡大され、慣性が作用するように表示内容が縮小されることとなる。
次に、CPU25は、現時点の表示範囲と、目標表示範囲とが一致したか否か、つまり目標表示範囲まで表示範囲が拡大(表示内容が縮小)されたか否かを判定し(ステップV18)、現時点の表示範囲と、目標表示範囲とが一致していないと判定した場合(ステップV18;No)には上述のステップV17に移行する。
また、ステップV18において現時点の表示範囲と、目標表示範囲とが一致したと判定した場合(ステップV18;Yes)には、CPU25は、座標系の表示範囲の自動縮小を停止させ(ステップV19)、拡大縮小処理を終了した後、図2に示すように、上述のステップS5に移行する。
また、図5に示すように、上述のステップV12においてピンチイン(縮小)のスワイプ操作が行われていないと判定した場合(ステップV12;No)には、CPU25は、ピンチアウト(拡大)のスワイプ操作が行われたか否かを判定する(ステップV21)。
このステップV21においてピンチアウトのスワイプ操作が行われていないと判定した場合(ステップV21;No)には、CPU25は、スワイプ操作に対しては、何も行わない。
また、ステップV21においてピンチアウトのスワイプ操作が行われたと判定した場合(ステップV21;Yes)には、CPU25は、表示領域の外周縁よりも内側の所定領域に全ての特徴部分Tが含まれているか否かを判断する(ステップV22)。
次に、CPU25は、表示領域の外周縁よりも内側の所定領域に全ての特徴部分Tが含まれているか否かを判定し(ステップV23)、含まれていないと判定した場合(ステップV23;No)には、スワイプ操作に対する処理は何も行わない。
また、ステップV23において表示領域の外周縁よりも内側の所定領域に全ての特徴部分Tが含まれていると判定した場合(ステップV23;Yes)には、CPU25は、現時点の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)よりも小さく、かつ、全ての特徴部分Tが表示領域の外周縁よりも内側の所定領域に収まるような表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)を、目標表示範囲として算出する(ステップV24)。
次に、CPU25は、スワイプ速度を算出し、その速度と、現時点の表示範囲と、目標表示範囲とに基づいて、単位時間当たりの表示範囲の変化量を算出し、変化量データ記憶領域245に記憶させる(ステップV25)。
次に、CPU25は、算出した変化量に従って座標系の表示範囲を変更し、表示範囲データ記憶領域242に記憶させるとともにディスプレイ210に再設定し、再設定後の表示範囲内における関数の値を算出して、当該関数のグラフGを表示領域に描画する(ステップV26)。これにより、スワイプ操作に応じて、座標系の表示範囲が自動的に順次縮小され、慣性が作用するように表示内容が拡大されることとなる。
次に、CPU25は、現時点の表示範囲と、目標表示範囲とが一致したか否か、つまり目標表示範囲まで表示範囲が縮小(表示内容が拡大)されたか否かを判定し(ステップV27)、現時点の表示範囲と、目標表示範囲とが一致していないと判定した場合(ステップV27;No)には上述のステップV26に移行する。
また、ステップV27において現時点の表示範囲と、目標表示範囲とが一致したと判定した場合(ステップV27;Yes)には、CPU25は、座標系の表示範囲の自動拡大を停止させ(ステップV28)、拡大縮小処理を終了した後、図2に示すように、上述のステップS5に移行する。
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述したグラフ表示装置1の動作を具体的に説明する。
(動作例(1))
まず、ユーザが関数「y=x2−2」を入力し(ステップS1)、XY座標系の表示範囲「Xmin=−1,Xmax=11,Ymin=−2,Ymax=8」をディスプレイ210の表示領域に設定させると(ステップS2)、図6(a)に示すように、当該表示範囲内での関数「y=x2−2」のグラフGがディスプレイ210に表示される(ステップS3)。
次に、ユーザが右方向にスワイプ操作を行うと(ステップS11;Yes)、スクロール方向が「右方向」として算出され、スワイプ速度が算出される(ステップU1)。
次に、スクロール方向(右方向)に慣性スクロールを行う場合に表示領域の中央を横切る特徴部分Tが存在すると判定され(ステップU3;Yes)、表示領域の中央を最初に横切る特徴部分T(ここではY軸)が選定される(ステップU4)。
次に、選定された特徴部分T(Y軸)が表示領域の中央に位置するまで表示内容をスクロールさせる場合の総移動量(dX,dY)が算出されるとともに(ステップU5)、単位時間当たりの表示範囲の変化量(ΔX,ΔY)が算出される(ステップU6)。
次に、図6(b)に示すように、算出した変化量(ΔX,ΔY)に従って座標系の表示範囲が再設定され、再設定後の表示範囲内における関数の値が算出されて、当該関数のグラフGが表示領域に描画される(ステップU7)。この処理が繰り返されることにより、表示内容がスクロール方向(右方向)に慣性スクロールする。
そして、総移動量(dX,dY)だけ表示内容がスクロールしたと判定されると(ステップU8;Yes)、図6(c)に示すように、慣性スクロールが停止する(ステップU9)。これにより、特徴部分T(Y軸)が表示領域の中央に位置するタイミングで慣性スクロールが停止する。
(動作例(2))
例えば、ユーザが関数「y=−0.5x3+2x2+5」を入力し(ステップS1)、XY座標系の表示範囲「Xmin=−16,Xmax=−2,Ymin=−16,Ymax=−2」をディスプレイ210の表示領域に設定したとする(ステップS2)。この場合、グラフと表示範囲の関係は図7(a)に示すようになる。波線枠で示す範囲が表示範囲である。
CPU25は、表示範囲「Xmin=−16,Xmax=−2,Ymin=−16,Ymax=−2」内での関数「y=−0.5x3+2x2+5」のグラフGをディスプレイ210に表示させるが、このとき表示範囲内にはグラフGが存在しないため、図7(b)に示すように、ディスプレイ210にグラフGは表示されない。また、表示範囲内にはX軸、Y軸が含まれないため、ディスプレイ210の表示領域のうち、X軸、Y軸の存在する側の縁部には、座標目盛が表示される。
次に、ユーザが右上方向にスワイプ操作を行うと(ステップS11;Yes)、スクロール方向が「右上方向」として算出され、スワイプ速度が算出される(ステップU1)。
次に、スクロール方向(右上方向)に慣性スクロールを行う場合に表示領域の中央を横切る特徴部分Tが存在すると判定され(ステップU3;Yes)、表示領域の中央を最初に横切る特徴部分T(ここではY軸)が選定される(ステップU4)。
次に、選定された特徴部分T(Y軸)が表示領域の中央に位置するまで座標系の表示内容をスクロールさせる場合の総移動量(dX,dY)が算出されるとともに(ステップU5)、単位時間当たりの表示範囲の変化量(ΔX,ΔY)が算出される(ステップU6)。
次に、算出した変化量(ΔX,ΔY)に従って座標系の表示範囲が変更されて、再設定され、再設定後の表示範囲内における関数「y=−0.5x3+2x2+5」の値が算出されて、当該関数のグラフGが表示領域に描画される(ステップU7)。この処理が繰り返されることにより、座標系の表示範囲がスクロール方向(右上方向)に慣性スクロールする。
そして、総移動量(dX,dY)だけ表示がスクロールしたと判定されると(ステップU8;Yes)、図7(c)に示すように、慣性スクロールが停止する(ステップU9)。これにより、特徴部分T(Y軸)が表示領域の中央に位置するタイミングで慣性スクロールが停止する。
次に、ユーザがピンチインのスワイプ操作を行うと(ステップV12;Yes)、現時点の座標系の表示範囲「Xmin=−7,Xmax=7,Ymin=−7,Ymax=7」に全ての特徴部分Tが含まれてはいないと判定され(ステップV14;No)、現時点の表示範囲よりも大きく、かつ、全ての特徴部分Tが表示領域の外周縁よりも内側の所定領域に収まるような表示範囲「Xmin=−3,Xmax=7,Ymin=−3,Ymax=11」が、目標表示範囲として算出される(ステップV15)。
次に、スワイプ速度と、単位時間当たりの表示範囲の変化量とが算出され(ステップV16)、算出された変化量に従って座標系の表示範囲が再設定され、再設定後の表示範囲内における関数「y=−0.5x3+2x2+5」の値が算出されて、当該関数のグラフGが表示領域に描画される(ステップV17)。この処理が繰り返されることにより、座標系の表示範囲が自動的に順次拡大され、慣性が作用するように表示内容が縮小される。
そして、現時点の表示範囲と、目標表示範囲とが一致した、つまり目標表示範囲まで表示範囲が拡大(表示内容が縮小)されたと判定されると(ステップV18;Yes)、座標系の表示範囲の自動縮小が停止される(ステップV19)。これにより、全ての特徴部分Tが表示されるタイミングで自動縮小が停止する。
以上、本実施の形態によれば、図4や,図6,図7等に示したように、ユーザ操作に応じて座標系の表示内容がスクロール方向に慣性スクロールされ、座標系及びグラフGにおける特徴部分Tが表示領域の中央に位置するタイミングで当該慣性スクロールが停止するので、座標系の表示を慣性スクロールさせる場合に、適切な位置でスクロールを止めることができる。従って、従来と比較して、座標系の表示内容を慣性スクロールさせるときの手間を軽減することができる。
<変形例>
続いて、上記の実施形態におけるグラフ表示装置1の変形例について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[構成]
上述の図1に示すように、本変形例におけるグラフ表示装置1Aは、記憶部24Aを備えており、この記憶部24Aは、本発明に係るグラフ表示プログラム240Aを記憶している。
グラフ表示プログラム240Aは、上述の図2に示すグラフ表示処理をCPU25に実行させるためのプログラムであり、当該グラフ表示処理におけるステップS12の処理において、図3に示したスワイプ処理の代わりに、後述の図8に示すスワイプ処理をCPU25に行わせるようになっている。
[動作]
続いて、グラフ表示装置1Aによって実行されるスワイプ処理について、図面を参照しつつ説明する。
図8は、スワイプ処理の動作を説明するためのフローチャートである。
この図に示すように、本変形例のスワイプ処理においてまずCPU25は、スワイプ操作の方向(以下、スクロール方向とする)と、スワイプ操作の速さ(以下、スワイプ速度とする)とを算出する(ステップU21)。
次に、CPU25は、スクロール方向に所定の角度幅(例えば30度)を持たせ、このような角度幅を有するスクロール方向のうち、何れかの方向に慣性スクロールを行う場合に表示領域の中央を横切る特徴部分Tが存在するか否かを判断する(ステップU22)。なお、このステップU22から後述のステップU22までの処理においてCPU25は、特徴部分Tとして、グラフGの特徴点(例えば変曲点等)を用いるようになっている。但し、グラフGの特徴点に加え、原点を特徴部分Tとして用いることとしても良い。
次に、CPU25は、表示領域の中央を横切る特徴部分Tが存在するか否かを判定し(ステップU23)、存在しないと判定した場合(ステップU23;No)には、上述のステップU2〜U9の処理を行った後、スワイプ処理を終了する。
また、ステップU23において表示領域の中央を横切る特徴部分Tが存在すると判定した場合(ステップU23;Yes)には、CPU25は、座標系及びグラフGにおける特徴部分T(ここではグラフGの特徴点)のうち、中央を横切ると判断された特徴部分Tのうち、表示画面の中心に最も近い特徴部分Tの位置を目標点として設定するとともに、目標点から表示画面の中心に向う方向をスクロール方向として設定し直す(ステップU24)。これにより、慣性スクロールによって特徴部分Tが表示領域の中央に移動するよう、スクロール方向が設定されることとなる。
次に、CPU25は、目標点が表示領域の中央に位置するまで座標系の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)をスクロールさせる場合の総移動量(dX,dY)を算出し、移動量データ記憶領域244に記憶させる(ステップU25)。
次に、CPU25は、算出した総移動量(dX,dY)とスワイプ速度とから、単位時間当たりの表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)の変化量(ΔX,ΔY)を算出して変化量データ記憶領域245に記憶させる(ステップU26)。
次に、CPU25は、算出した変化量(ΔX,ΔY)に従って座標系の表示範囲を変化させ、ディスプレイ210に再設定し、再設定後の表示範囲内における関数の値を算出して、当該関数のグラフGを表示領域に描画する(ステップU27)。これにより、スワイプ操作に応じてグラフがスクロール方向に慣性スクロールすることとなる。
次に、CPU25は、移動量データ記憶領域244に記憶された総移動量(dX,dY)だけ表示がスクロールしたか否か、つまり目標点の特徴部分Tが表示領域の中央に移動したか否かを判定し(ステップU28)、スクロールしていないと判定した場合(ステップU28;No)には上述のステップU27に移行する。なお、このときCPU25は、スクロールの速度を一段階、遅くしても良い。
また、ステップU28において移動量データ記憶領域244に記憶された総移動量(dX,dY)だけ表示がスクロールしたと判定した場合(ステップU28;Yes)には、CPU25は、慣性スクロールを停止させ(ステップU29)、スワイプ処理を終了する。これにより、慣性スクロールが行われると、特徴部分Tが表示領域の中央に位置するタイミングで慣性スクロールが停止することとなる。
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述したグラフ表示装置1Aの動作を具体的に説明する。
まず、ユーザが関数「y=x2−2」を入力し(ステップS1)、XY座標系の表示範囲「Xmin=−3,Xmax=10,Ymin=−1,Ymax=6」をディスプレイ210の表示領域に設定させると(ステップS2)、図9(a)に示すように、当該表示範囲内での関数「y=x2−2」のグラフGがディスプレイ210に表示される(ステップS3)。
次に、ユーザが右上方向にスワイプ操作を行うと(ステップS11;Yes)、スクロール方向が「右上方向」として算出され、スワイプ速度が算出される(ステップU21)。
次に、所定の角度幅を持たせたスクロール方向の何れかに慣性スクロールを行う場合に表示領域の中央を横切る特徴部分T(ここではグラフGの変曲点など)が存在すると判定され(ステップU23;Yes)、特徴部分T(ここではグラフGの変曲点)の位置が目標点として設定されるとともに、目標点から画面中心に向う方向(ここでは右上方向)がスクロール方向として設定される(ステップU24)。これにより、慣性スクロールによって特徴部分T(グラフGの変曲点)が表示領域の中央に移動するよう、スクロール方向が設定される。
次に、目標点が表示領域の中央に位置するまで座標系の表示範囲(Xmin,Xmax,Ymin,Ymax)をスクロールさせる場合の総移動量(dX,dY)が算出されるとともに(ステップU25)、単位時間当たりの表示範囲の変化量(ΔX,ΔY)が算出される(ステップU26)。
次に、図9(b)に示すように、算出した変化量(ΔX,ΔY)に従って座標系の表示範囲が再設定され、再設定後の表示範囲内における関数「y=x2−2」の値が算出されて、当該関数のグラフGが表示領域に描画される(ステップU27)。この処理が繰り返されることにより、座標系の表示範囲がスクロール方向(右上方向)に慣性スクロールする。
そして、総移動量(dX,dY)だけ表示範囲がスクロールしたと判定されると(ステップU28;Yes)、図9(c)に示すように、座標系の表示範囲の慣性スクロールが停止する(ステップU29)。これにより、特徴部分T(グラフGの変曲点)が表示領域の中央に位置するタイミングで慣性スクロールが停止する。
以上、本変形例によれば、上記実施形態におけるグラフ表示装置1と同様の作用効果を得ることができるのは勿論のこと、図8のステップU22や図9等に示したように、慣性スクロールによって特徴部分Tが表示領域の中央に移動するようスクロール方向が設定されるので、スクロール方向を正確に設定しなくても、適切な位置でスクロールを止めることができる。従って、スクロール方向を正確に設定する必要がない分、座標系の表示範囲を慣性スクロールさせるときの手間をいっそう軽減することができる。
なお、上記の実施の形態におけるグラフ表示装置1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、本発明に係るグラフ表示装置は、関数電卓、電子辞書、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係るグラフ表示プログラム240は、グラフ表示装置1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
また、座標系の座標軸をX軸、Y軸として説明したが、他の座標軸名としても良い。また、座標系を直交座標系として説明したが、斜交座標系や極座標系など、他の種類の座標系としても良い。また、座標系を2次元として説明したが、図10(a)に示すように、3次元としても良い。この場合には、図10(a),(b)に示すように、スワイプ操作によって、慣性が作用するように座標系の表示内容を原点を中心にして自動的に回転させるようにして、何れかの座標軸が縦(垂直)方向または横(水平)方向に合致するタイミングで当該自動回転を停止させるようにすることが好ましい。
また、図4、図8を用いて説明したスワイプ処理においては、特徴部分Tが表示領域の中央に位置するタイミング(総移動量だけスクロールしたタイミング)で慣性スクロールを停止させることとして説明したが、このタイミングでの慣性スクロールの速度が所定速度以下の場合にのみ慣性スクロールを停止させることとしても良い。この場合には、ユーザがスワイプ速度を大きくすることにより、特徴部分Tが中央に位置したときにも慣性スクロールを停止させずに継続させることができるため、ユーザがスクロールの自動停止を期待していない場合に勝手にスクロールが停止してしまうのを防止することができる。
さらに、上記実施形態ではスクロールの前に移動する量を決定していたが、表示内容をスクロールさせながら特徴部分が中央に位置するかを判断し、中央に位置したと判断したタイミングで慣性スクロールを停止するようにしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
表示手段と、
前記表示手段の表示領域に座標系を設定し、関数のグラフを表示させるグラフ表示制御手段と、
ユーザ操作に応じてスクロール方向を設定するスクロール方向設定手段と、
前記表示されたグラフを前記スクロール方向に慣性スクロールさせ、前記座標系及び前記グラフの少なくとも一方における特徴部分が表示領域の中央に位置するタイミングで当該慣性スクロールを停止させるスクロール制御手段と、
を備えることを特徴とするグラフ表示装置。
<請求項2>
請求項1記載のグラフ表示装置において、
前記特徴部分は、
座標軸と、前記グラフの特徴点との少なくとも一方であることを特徴とするグラフ表示装置。
<請求項3>
請求項1または2記載のグラフ表示装置において、
前記スクロール方向検出手段は、
慣性スクロールによって前記特徴部分が表示領域の中央に移動するよう前記スクロール方向を設定することを特徴とするグラフ表示装置。
<請求項4>
請求項1〜3の何れか一項に記載のグラフ表示装置において、
前記表示手段のディスプレイと一体化されたタッチパネルと、
前記タッチパネルに対するユーザのピンチイン/ピンチアウト操作により、前記表示されたグラフを縮小/拡大する拡大縮小手段と、
を備えることを特徴とするグラフ表示装置。
<請求項5>
請求項1〜4の何れか一項に記載のグラフ表示装置において、
前記表示手段のディスプレイと一体化されたタッチパネルを備え、
前記スクロール制御手段は、
前記タッチパネルに対してユーザから行われるスワイプ操作の速度に応じてスクロール速度を設定するスクロール速度設定手段を有し、
前記スクロール速度が所定速度以下の場合にのみ、前記特徴部分が表示領域の中央に位置するタイミングで当該慣性スクロールを停止させることを特徴とするグラフ表示装置。
<請求項6>
請求項1〜5の何れか一項に記載のグラフ表示装置において、
前記スクロール制御手段は、
前記座標系の表示範囲を変更しつつ、変更後の表示範囲内における前記関数の値を算出して前記グラフを表示領域に描画することで、前記グラフをスクロールさせることを特徴とするグラフ表示装置。
<請求項7>
表示手段を備えるコンピュータに、
前記表示手段の表示領域に座標系を設定し、関数のグラフを表示させるグラフ表示制御機能と、
ユーザ操作に応じてスクロール方向を設定するスクロール方向設定機能と、
前記表示されたグラフを前記スクロール方向に慣性スクロールさせ、前記座標系及び前記グラフの少なくとも一方における特徴部分が表示領域の中央に位置するタイミングで当該慣性スクロールを停止させるスクロール制御機能と、
を実現させることを特徴とするグラフ表示プログラム。
1 グラフ表示装置
25 CPU
210 ディスプレイ
240 グラフ表示プログラム

Claims (6)

  1. 表示手段を備えたグラフ表示装置におけるグラフ表示方法であって、
    前記表示手段の表示領域にX方向とY方向の表示範囲が定められたX−Y座標系を設定し、関数のグラフを表示させるグラフ表示制御ステップと、
    ユーザ操作に応じてスクロール方向を設定するスクロール方向設定ステップと、
    前記表示された関数のグラフを前記スクロール方向に移動させた場合に、前記X−Y座標系及び前記グラフが有するそれぞれの特徴部分のうち、前記表示領域の少なくともX方向またはY方向の中央に最初に到達する特徴部分を特定すると特定ステップと、
    前記特定された特徴部分が前記表示領域の少なくともX方向またはY方向の中央に最初に到達するまでの移動量を算出する移動量算出ステップと、
    前記座標系に定められた表示範囲を、前記算出された移動量に達するまで、所定の変化量に基づいて繰り返し変更し、前記表示範囲が変更される毎に前記関数のグラフを表示させることで慣性スクロール表示を行うスクロール制御ステップと
    を備えることを特徴とするグラフ表示方法。
  2. 請求項1記載のグラフ表示方法において、
    前記特徴部分は、座標軸と、前記グラフの特徴点との少なくとも一方であることを特徴とするグラフ表示方法。
  3. 請求項1または2記載のグラフ表示方法において、
    前記スクロール方向検出ステップは、慣性スクロールによって前記特徴部分が表示領域の中央に移動するよう前記スクロール方向を設定することを特徴とするグラフ表示方法。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のグラフ表示方法において、
    前記表示手段はディスプレイと一体化されたタッチパネルを備え、
    前記タッチパネルに対するユーザのピンチイン/ピンチアウト操作により、前記表示されたグラフを縮小/拡大する拡大縮小ステップを、
    を備えることを特徴とするグラフ表示方法。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のグラフ表示方法において、
    前記表示手段は、ディスプレイと一体化されたタッチパネルを備え、
    前記スクロール制御ステップは、
    前記タッチパネルに対してユーザから行われるスワイプ操作の速度に応じてスクロール速度を設定するスクロール速度設定ステップを有し、
    前記スクロール速度が所定速度以下の場合にのみ、前記特徴部分が表示領域の中央に位置するタイミングで当該慣性スクロールを停止さることを特徴とするグラフ表示方法。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のグラフ表示方法において、
    前記スクロール制御ステップは、
    前記座標系の表示範囲を変更しつつ、変更後の表示範囲内における前記関数の値を算出して前記グラフを表示領域に描画することで、前記グラフをスクロールさせることを特徴とするグラフ表示方法。
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