JP2016021111A - 冷却制御装置及び冷却制御方法、サーバシステム、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

冷却制御装置及び冷却制御方法、サーバシステム、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 冷却すべき冷却対象物が変更された場合であっても、その変更された冷却対象物に応じて適切に冷却可能なように制御することが可能な照合装置等を提供する。
【解決手段】 冷却制御装置1は、対象装置のハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、第1の制御情報101が対象装置に適合するか否かを判別し、適合しないと判別した場合に、対象装置に適合する第2の制御情報に基づき冷却装置を制御する一方で、適合すると判別した場合には、第1の制御情報101に基づき冷却装置を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器の動作にともない発する熱を冷却する技術分野に関する。
近年、サーバシステムは、高性能化や高密度化されることによって、発熱量が増大する傾向にある。これを冷却するには、サーバシステムでは、様々な冷却手法を用いて対処せざるを得ない。より具体的に、例えば、当該冷却手法としては、冷却ファン(以下、本願では、単に「ファン」と記す)の数を増やす、またはファンの回転数を増やすことが知られている。
その一方で、世の中では、省エネルギ(以下、「省エネ」と記す)、低消費電力、エコ等のキーワードが浸透している。特に、震災以降はその傾向が強くなっている。このような背景からサーバシステムにおいても、できる限りの低消費電力化が望まれるようになっている。このため、サーバシステムを構成するハードウェアのバリエーションは、その要望に応じて増加傾向にある。
ここで、本願出願に先立って存在する代表的な関連技術としては、例えば、特許文献1がある。特許文献1は、冷却ファンの制御方法および装置に関する技術を開示する。
特許文献1に開示された冷却ファンの制御装置は、温度センサを用いてCPU(Central_Processing_Unit)などの冷却対象物の温度を検知する。当該制御装置は、既に保存していた温度データと検知した温度データとの比較結果に応じて、冷却ファンの回転数を設定する。これにより、当該制御装置は、冷却対象物の発熱源に応じて、冷却ファンの回転を制御することができる。また、その結果、当該制御装置は、冷却ファンの低騒音化を実現することができる。
特開2002−268775号公報
上述したサーバシステムは、温度センサにより検出した温度に応じて、ファンの回転数を制御することが知られている。より具体的に、サーバシステムは、センサーデータレコードに基づいて、ファンの構成および回転数を制御する。例えば、サーバシステムは、装置内の温度が低い時には、センサーデータレコードに基づきファンが低速で動作するよう回転数を制御にする。これにより、サーバシステムは、ファンによる消費電力と騒音とを低く抑えることができる。尚、以下の説明では、説明の便宜上、本願では、センサーデータレコードを、「SDR(Sensor_Data_Record)」または「制御情報」と称する。
ここで、SDRとは、例えば、サーバシステムを構成するCPUやPCI(Peripheral_Component_Interconnect)カードなどのハードウェア毎に、そのハードウェアとファンを制御する情報とが関連付けられた情報である。
そのため、サーバシステムでは、自装置に搭載されたハードウェアに変更が生じた場合に、その変更に応じてSDRに含まれるファンの構成やファンの回転数を変える必要がある。より具体的に、SDRの変更が必要となるケースは、以下に示すケースが考えられる。即ち、当該ケースとしては、PCIカードの搭載または非搭載、PCIカードの変更、搭載されたハードディスクドライブの構成変更、CPUの搭載または非搭載、CPUの変更、バックアップデバイスの搭載または非搭載及び電源モジュールの変更などがある。尚、説明の便宜上、本願では、ハードディスクドライブを、「HDD(Hard_Disk_Drive)」と称する。
このように、サーバシステムを管理する管理者は、サーバシステムの装置構成に変更があった場合に、その装置構成に適合するSDRテーブルに変更する必要がある。また、管理者は、そのSDRテーブルに基づいて、ファンの制御を正しく行えるようにサーバシステムを管理する必要がある。このため、管理者は、サーバシステムにおいて実装が想定される全てのハードウェア構成を網羅するSDRテーブルを、例えば、予めCD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記憶媒体に準備する必要がある。即ち、管理者は、ハードウェア構成が変更される度に、SDRテーブルを変更するだけでなく、その変更にともなう記憶媒体を準備する手間も要する。
また、管理者は、どのハードウェアの構成が変更された場合に、SDRの変更が必要になるのかを判断しなければならない。例えば、サーバシステムを構成するハードウェアのバリエーションが多くなればなるほど、管理者による判断は正確性を欠くこととなる。そのため、SDRの変更を間違った場合やSDRを変更しなかった場合に、サーバシステムは、ファンを正しく制御することができない。即ち、サーバシステムは、障害を引き起こす可能性がある。さらに、サーバシステムは、ファンを正しく制御できないことによって、消費電力や騒音を増大させるなどの問題を招く。
特許文献1に開示された制御装置は、過去に記憶した温度データと、新たに検知した温度データとを比較した結果に応じて、ファンの回転数を変化させることが記載されている。しかしながら、制御装置には、対象装置の構成が変更された場合に、その変更に応じて回転数を変化させることについては、考慮されておらず何ら述べられていない。そのため、制御装置は、例えば、発熱量の異なるCPUに変更された場合であっても、変更前のCPUに対して設定された回転数によって冷却することとなる。即ち、変更後の発熱量が高い場合に、制御装置では、十分に、冷却効果を得られない可能性がある。その一方で、変更後の発熱量が低い場合には、制御装置は、必要以上に冷却してしまう可能性がある。そのため、制御装置は、消費電力を抑えることができない。
本発明は、冷却すべき冷却対象物が変更された場合であっても、その変更された冷却対象物に応じて適切に冷却可能なように制御することが可能な冷却制御装置等を提供することを主たる目的とする。
上記の課題を達成すべく、本発明の一態様に係る冷却制御装置は、以下の構成を備えることを特徴とする。
即ち、本発明の一態様に係る冷却制御装置は、
冷却すべき対象装置をなすハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、ハードウェアを冷却する冷却装置の制御情報を含む第1の制御情報が前記対象装置に適合するか否かを判別し、該第1の制御情報が適合しないと判別した場合に、前記対象装置に適合する前記第1の制御情報と異なる第2の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する一方で、前記第1の制御情報が適合すると判別した場合には、前記第1の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する。
或いは、同目的は、上記に示す冷却制御装置を含むサーバシステムによっても達成される。
また、同目的を達成すべく、本発明の一態様に係る冷却制御方法は、以下の構成を備えることを特徴とする。
即ち、本発明の一態様に係る冷却制御方法は、
情報処理装置によって、
冷却すべき対象装置をなすハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、ハードウェアを冷却する冷却装置の制御情報を含む第1の制御情報が前記対象装置に適合するか否かを判別し、該第1の制御情報が適合しないと判別した場合に、前記対象装置に適合する前記第1の制御情報と異なる第2の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する一方で、前記第1の制御情報が適合すると判別した場合には、前記第1の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する。
尚、同目的は、上記の各構成を有する冷却制御装置及び冷却制御方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及びそのコンピュータ・プログラムが格納されている、読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、冷却すべき冷却対象物が変更された場合であっても、その変更された冷却対象物に応じて適切に冷却可能なように制御することが可能な冷却制御装置等を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における冷却制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における冷却制御装置が行う動作を示すフローチャートである。 対象装置において想定される1つ以上のモデルタイプを具体的に例示する図である。 特定のモデルタイプにおけるファンの構成及びファンの制御情報を具体的に例示する図である。 本発明の第2の実施形態における冷却制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における冷却制御装置を含むサーバシステムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る各実施形態を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成を例示的に説明するブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における冷却制御装置1の構成を示すブロック図である。
図1において、冷却制御装置1は、制御部2を備える。
制御部2は、冷却すべき対象装置をなすハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、ハードウェアを冷却するファン(冷却装置)の制御情報を含む第1の制御情報101(第1のSDR)が対象装置に適合するか否かを判別する。制御部2は、第1の制御情報101が対象装置に適合すると判別した場合に、第1の制御情報101に基づいて、ハードウェア毎に冷却装置を制御する。
一方で、制御部2は、第1の制御情報101が対象装置に適合しないと判別した場合には、対象装置に適合する第1の制御情報101と異なる第2の制御情報(第2のSDR)に基づいて、ハードウェア毎に冷却装置を制御する。
より具体的に、制御部2は、対象装置において実装が想定されるハードウェア構成を表す構成情報と冷却装置の制御情報とが関連付けられた制御情報群102(SDR群)の中から対象装置に適合する制御情報を求める。即ち、制御部2は、制御情報群102の中から第1の構成情報に関連付けられた制御情報を求める。
制御部2は、求めた制御情報を第1の制御情報101に含めることによって第2の制御情報(第2のSDR)を生成する。制御部2は、生成した第2の制御情報に基づいて、ハードウェア毎に冷却装置を制御する。尚、制御情報群102については、本実施形態において詳細に後述する。
ここで、より具体的に、第1の構成情報及び想定されるハードウェア構成を表す構成情報とは、対象装置を構成するハードウェアを識別可能な情報を含む。
また、第1の制御情報101及び第2の制御情報は、ハードウェア毎に、そのハードウェアを冷却するファンの回転数を制御する情報を含む。より具体的に、一例として、第1の制御情報101及び第2の制御情報は、ハードウェアを識別可能な識別情報と、ファンの有無を示す情報と、ファンの回転数を制御する情報とが関連付けられた情報を含む。
但し、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない。第1の制御情報101及び第2の制御情報は、例えば、ファンの数を示す情報、ファンのタイプ(仕様や冷却能力)、温度範囲を示す閾値及びその閾値に応じたファンの回転数を制御する情報の少なくとも何れかを、さらに含む構成を採用してもよい(以下、各実施形態においても同様)。
また、上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、制御部2は、生成した第2の制御情報に基づいて、ハードウェア毎に冷却装置を制御する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。制御部2は、自装置において予め保持する第2の制御情報に基づいて、ハードウェア毎に冷却装置を制御する構成を採用してもよい。
次に、以下の説明において、より具体的に、本実施形態における冷却制御装置1の動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態における冷却制御装置1が行う動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って冷却制御装置1の動作手順を説明する。
ステップS1:
制御部2は、対象装置が起動するのに応じて、当該対象装置をなすハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、第1の制御情報101が対象装置に適合するか否かを判別する。
より具体的に、制御部2は、第1の構成情報に基づいて、第1の制御情報101を参照する。制御部2は、参照した結果、第1の制御情報101に第1の構成情報とその第1の構成情報に関連付けられた制御情報とが含まれているか否かを判別する。
尚、第1の構成情報は、例えば、対象装置が起動するのに応じて、制御部2によって検知される構成を採用してもよい。或いは、第1の構成情報は、例えば、制御部2が不図示のBMC(Base_Management_Controller)から与えられる構成を採用してもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない(以下、各実施形態においても同様)。
尚、BMCが構成情報を検知する技術自体は、現在では一般的な技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下、各実施形態においても同様)。
ステップS1において「YES」:
制御部2は、第1の制御情報101が対象装置に適合するか否かを判別した結果、対象装置に適合すると判別した場合に、処理をステップS3に進める。
より具体的に、制御部2は、第1の制御情報101を参照した結果、第1の制御情報101に第1の構成情報とその第1の構成情報に関連付けられた制御情報とを含むと判別した場合に、処理をステップS3に進める。
ステップS1において「NO」:
制御部2は、第1の制御情報101が対象装置に適合するか否かを判別した結果、対象装置に適合しないと判別した場合に、処理をステップS2に進める。
より具体的に、制御部2は、第1の制御情報101を参照した結果、第1の制御情報101に第1の構成情報とその第1の構成情報に関連付けられた制御情報とを含まないと判別した場合に、処理をステップS2に進める。
ステップS2:
制御部2は、制御情報群102に含まれる情報に基づいて、第1の制御情報101のアップデートを実行する。制御部2は、処理をステップS3に進める。
より具体的に、制御部2は、第1の構成情報に基づいて、制御情報群102を参照する。そして、制御部2は、制御情報群102の中から第1の構成情報に関連付けられた制御情報を求める。制御部2は、求めた制御情報を第1の制御情報101のレコードに含める。即ち、制御部2は、求めた制御情報を第1の制御情報101のレコードに含めることによって、第2の制御情報を生成する。
ここで、以下の説明では、制御情報群102について説明する。
制御情報群102は、対象装置において実装が想定される1つ以上のハードウェア構成を表す構成情報と、そのハードウェア構成毎に、ファンを制御する制御情報とが関連付けられた情報を含む。
対象装置において実装が想定される1つ以上のハードウェア構成について図3及び図4を参照して説明する。図3は、対象装置において想定される1つ以上のモデルタイプ(モデルの種別)を具体的に例示する図である。図4は、特定のモデルタイプにおけるファンの構成及びファンの制御情報を具体的に例示する図である。
図3において、1列目には、モデルタイプを識別可能な情報を示す。図3の2列目は、対象装置において想定される筐体の種別を表す情報を示す。次に、図4において、1列目には、ハードウェア毎のファンの構成情報を示す。また、図4の2列目は、ファンの制御情報を示す。
より具体的に、例えば、ここでは、CPUについて図4を参照して説明する。第1のCPUを標準CPUと位置づけた場合に、ファンは必ず存在する。そのため、第1のCPUに関連付けられた制御情報は、ファンが有り、且つ低速回転または高速回転を定義する必要がある。しかしながら、第2のCPUを追加オプションと位置づけた場合には、第2のCPUを追加されない限りファンは必要ない。そのため、第2のCPUに関連付けられた制御情報は、ファンの有無を定義する必要がある。さらに、第2のCPUに関連付けられた制御情報は、ファンが有った場合に、低速回転または高速回転を定義する必要がある。また、例えば、CPUの種類により必要となる冷却能力は異なる。そのため、対象装置では、CPU毎に、ファンの制御仕様が異なることやファンの能力が伴わなければ異なるファンを用いることもある。
上述したCPUだけでなく、さらに、例えば、PCIカード、HDD、バックアップデバイス、電源モジュール及びレイドコントローラにおいても同様に、ファンの有無やファンの制御仕様は異なる。
また、モデルタイプには、筐体の違いだけでなく、共通化されたマザーボードを用いた異なる複数のタイプが存在する。即ち、モデルタイプは、例えば、マザーボードを共通に用いることによって定義された1つ以上のモデルの種別毎に存在する。
このように、対象装置には、図3に示すような複数のモデルタイプが存在する。また、対象装置は、図4に示すようにモデルタイプ毎に、様々なバリエーションのハードウェア構成が存在する。
そのため、制御情報群102は、このような全てのモデルタイプ及びそのモデルタイプ毎のハードウェア構成を表す構成情報と、そのハードウェア構成毎に、ファンを制御する制御情報とが関連付けられた情報を含む。即ち、制御情報群102は、対象装置において実装が想定される1つ以上のハードウェア構成を表す構成情報と、そのハードウェア構成毎に、当該制御情報とが関連付けられた情報を含む。尚、上述したように、当該制御情報群102には、マザーボードを共通に用いることによって定義された1つ以上のモデルの種別毎に、ハードウェア構成を表す構成情報と、そのハードウェア構成毎に、制御情報とが関連付けられた情報とをも含む。
ステップS3:
制御部2は、第1の制御情報101または第2の制御情報に基づいて、ハードウェア毎にファンを制御する。即ち、制御部2は、第1の制御情報101及び第2の制御情報の何れかに基づいて、ハードウェア毎にファンを制御する。
より具体的に、制御部2は、第1の制御情報101または第2の制御情報に基づいて、対象装置を構成するハードウェア毎に、ファンを制御する。
このように本実施の形態に係る冷却制御装置1によれば、冷却すべき冷却対象物が変更された場合であっても、その変更された冷却対象物に応じて適切に冷却可能なように制御することができる。その理由は、以下に述べる通りである。
即ち、冷却制御装置1は、対象装置のハードウェア構成に基づいて、既にある第1の制御情報101が対象装置に適合するか否かを判別すると共に、適合しないと判別した場合には、対象装置に適合する第2の制御情報を生成する制御部2を備えるからである。また、制御部2は、対象装置に適合する制御情報(第1の制御情報101及び第2の制御情報)に基づいて、冷却装置を制御することができる。そのため、冷却制御装置1は、障害発生を防ぐだけでなく、過剰にファンが回転することを抑制することができる。即ち、冷却制御装置1は、ファンの消費電力とファンによる騒音を抑制することができる。
また、より具体的に、例えば、製品の出荷後にサーバシステムに組み込み可能なオプションとして位置付けられたハードウェアは、ユーザによって組み込まれる可能性がある。その場合に、組み込んだオプションによっては、ユーザは、第1の制御情報101をアップデートする必要がある。或いは、組み込んだオプションの組合せによって、ユーザは、第1の制御情報101をアップデートする必要がある。
しかしながら、サーバシステムは、ユーザによって第1の制御情報101をアップデートすることができない場合には、正しくファンを制御することができない。即ち、サーバシステムは、障害を発生する可能性がある。
これに対して、冷却制御装置1は、オプションを追加した場合であっても、対象装置にとって適切な制御情報に基づき冷却装置を制御することができる。例えば、オプションを追加したユーザにとっては、制御情報をアップデートすることなく、自動的に冷却装置を制御することができる。
<第2の実施形態>
次に、上述した本発明の第1の実施形態に係る冷却制御装置1を基本とする第2の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
本発明の第2の実施形態における冷却制御装置10について、図5を参照して説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態における冷却制御装置10の構成を示すブロック図である。
図5において、冷却制御装置10は、制御部2と、更新部11とを備える。
本実施形態において、冷却制御装置10は、外部装置から得た制御情報に基づいて、制御情報群102を更新する更新部11を、さらに有する点が第1の実施形態において説明した冷却制御装置1と異なる。
より具体的に、更新部11は、例えば、不図示の通信ネットワークを介して接続された外部装置から与えられた制御情報に基づいて、制御情報群102を更新する(上書きする)。
例えば、特定のハードウェア構成に対するファンの制御情報を更新する場合に、更新部11は、制御情報群102を参照する。更新部11は、制御情報群102に含まれる当該特定のハードウェア構成に関連付けられた制御情報を、与えられた制御情報に基づき更新する。また、例えば、他の手法として、更新部11は、制御情報群102を外部装置から与えられた制御情報群に基づき更新してもよい。
このように本実施の形態に係る冷却制御装置10によれば、第1の実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、冷却対象物が変更された場合であっても、その変更された冷却対象物に応じて適切に冷却可能なように制御することができる。
その理由は、冷却制御装置10は、外部から与えられた情報に基づき制御情報群102を更新する更新部11を備えるからである。このため、冷却制御装置10は、サーバシステムの出荷後にオプションを追加された場合やハードウェアに仕様変更が出た場合であっても、適切な制御情報を適用することができるからである。即ち、冷却制御装置10は、適切な制御情報に基づき冷却装置を制御することができるからである。
<第3の実施形態>
次に、上述した本発明の第1の実施形態に係る冷却制御装置1を基本とする第3の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
本発明の第3の実施形態における冷却制御装置1を含むサーバシステム30について、図2及び図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態における冷却制御装置1を含むサーバシステム30の構成を示すブロック図である。
図6において、サーバシステム30は、冷却制御装置1と、各種ハードウェアと、それぞれのハードウェアを冷却するファン40乃至46とを有する。各種ハードウェアは、例えば、PCI(Peripheral_Component_Interconnect)カードを搭載できるPCIスロット31乃至34、第1のCPU35−1及び第2のCPU35−2、第1のメモリ36−1及び第2のメモリ36−2、HDD37、バックアップデバイス38及び電源モジュール39である。尚、サーバシステム30の構成は、PCIスロット31乃至34に限定されない。当該構成は、PCIe(PCI_Express)カードを搭載できるPCIeスロットであってもよい。
以下の説明では、PCIスロット31及び32が位置するエリアを第1のスロットエリア50とすることとする。ファン40は、第1のスロットエリア50を冷却することとする。また、以下の説明では、PCIスロット33及び34が位置するエリアを第2のスロットエリア51とすることとする。ファン41は、第2のスロットエリア51を冷却することとする。また、以下の説明では、図6において、点線の矩形により示す各部は、オプションとして位置付けられたハードウェアを表すこととする。
尚、上述した各種ハードウェアについては、現在では一般的に知られているので、本実施形態における詳細な説明は省略する。
以下の説明において、より具体的に、図6に例示したハードウェア構成を有する本実施形態における冷却制御装置1の動作について図2を参照して説明する。
以下の説明では、サーバシステム30は、例えば、バックアップデバイス38が追加されたこととする。即ち、サーバシステム30のハードウェア構成は、変更されたこととする。
尚、説明の便宜上、上述した構成を例に説明するが、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない。
制御部2は、サーバシステム30が起動するのに応じて、サーバシステム30をなすハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、第1の制御情報101がサーバシステム30に適合するか否かを判別する。制御部2は、第1の制御情報101がサーバシステム30に適合しないと判別する(ステップS1において「NO」)。
制御部2は、第1の構成情報に基づいて、制御情報群102を参照する。そして、制御部2は、制御情報群102の中から第1の構成情報に関連付けられた制御情報を求める。制御部2は、求めた制御情報を第1の制御情報101のレコードに含める(格納する)ことによって、第2の制御情報を生成する(ステップS2)。制御部2は、ファン40乃至46を、第2の制御情報に基づいて制御する(ステップS3)。
このように本実施の形態に係る冷却制御装置1によれば、各実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、一般的に知られたサーバシステム、パーソナルコンピュータ、コピー機などのように動作することによって熱を発する電子機器に適用して好適である。
その理由は、冷却制御装置1は、電子機器のハードウェア構成に適合する制御情報を生成すると共に、生成した制御情報に基づき、冷却装置を制御することができるからである。そのため、ユーザによって容易にカスタマイズ可能なパーソナルコンピュータなどに適用することによって、冷却制御装置1は、より効率的にファンの消費電力とファンの騒音を抑制することができるからである。
(ハードウェア構成例)
上述した実施形態において図面に示した各部は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。これらの各ソフトウェアモジュールは、専用のハードウェアによって実現してもよい。但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の模範的な実施形態に係る冷却制御装置を実行可能な情報処理装置300(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図7は、サーバ等のコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。このコンピュータは、冷却制御装置1(図1)、冷却制御装置10(図5)、或いは、冷却制御装置1(図6)の全体または一部の冷却制御装置を実現可能である。
図7に示した情報処理装置300は、以下の構成がバス306(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。
・CPU301、
・ROM(Read_Only_Memory)302、
・RAM(Random_Access_Memory)303、
・ハードディスク304(記憶装置)、
・外部装置との通信インタフェース(Interface:以降、「I/F」と称する)305、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記憶媒体307に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ308。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、以下の手順によって達成される。即ち、図7に示した情報処理装置300に対して、その説明において参照したブロック構成図(図1、図5、図6)或いはフローチャート(図2)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムが供給される。その後、そのコンピュータ・プログラムは、当該ハードウェアのCPU301に読み出されて実行されることによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能な一時記憶メモリ(RAM303)またはハードディスク304等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。例えば、CD−ROM等の各種記憶媒体307を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等である。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを構成するコード、或いはそのコードが格納された記憶媒体によって構成されると捉えることができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 冷却制御装置
2 制御部
10 冷却制御装置
11 更新部
30 サーバシステム
31乃至34 PCIスロット
35−1 第1のCPU
35−2 第2のCPU
36−1 第1のメモリ
36−2 第2のメモリ
37 HDD
38 バックアップデバイス
39 電源モジュール
40乃至46 ファン
50 第1のスロットエリア
51 第2のスロットエリア
101 第1の制御情報
102 制御情報群
300 情報処理装置
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 ハードディスク
305 通信インタフェース
306 バス
307 記憶媒体
308 リーダライタ

Claims (10)

  1. 冷却すべき対象装置をなすハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、ハードウェアを冷却する冷却装置の制御情報を含む第1の制御情報が前記対象装置に適合するか否かを判別し、該第1の制御情報が適合しないと判別した場合に、前記対象装置に適合する前記第1の制御情報と異なる第2の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する一方で、前記第1の制御情報が適合すると判別した場合には、前記第1の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する
    ことを特徴とする冷却制御装置。
  2. 前記対象装置において実装が想定されるハードウェア構成を表す構成情報と前記制御情報とが関連付けられた制御情報群の中から前記対象装置に適合する制御情報を求め、求めた制御情報を前記第1の制御情報に含めることによって前記第2の制御情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷却制御装置。
  3. 前記第1の構成情報に基づき前記第1の制御情報を参照すると共に、参照した結果、前記第1の制御情報に前記第1の構成情報とその第1の構成情報に関連付けられた前記制御情報とを含むと判別した場合に、前記第1の制御情報が適合すると判別し
    前記第1の制御情報に前記第1の構成情報とその第1の構成情報に関連付けられた前記制御情報とを含まないと判別した場合には、前記第1の制御情報が適合しないと判別し、前記制御情報群の中から前記第1の構成情報に関連付けられた前記制御情報を求める
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷却制御装置。
  4. 前記制御情報群は、
    前記対象装置において実装が想定される1つ以上の前記ハードウェア構成を表す構成情報と、そのハードウェア構成毎に、前記制御情報とが関連付けられた情報を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の冷却制御装置。
  5. 前記制御情報群は、
    マザーボードを共通に用いることによって定義された1つ以上のモデルの種別毎に、前記ハードウェア構成を表す構成情報と、そのハードウェア構成毎に、前記制御情報とが関連付けられた情報とを、さらに含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の冷却制御装置。
  6. 外部装置より得た制御情報に基づいて、前記制御情報群を更新する更新手段を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の冷却制御装置。
  7. 前記ハードウェア毎に、前記冷却装置を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の冷却制御装置。
  8. 前記請求項1乃至請求項7の何れかに記載された冷却制御装置を含むことを特徴とするサーバシステム。
  9. 情報処理装置によって、
    冷却すべき対象装置をなすハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、ハードウェアを冷却する冷却装置の制御情報を含む第1の制御情報が前記対象装置に適合するか否かを判別し、該第1の制御情報が適合しないと判別した場合に、前記対象装置に適合する前記第1の制御情報と異なる第2の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する一方で、前記第1の制御情報が適合すると判別した場合には、前記第1の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する
    ことを特徴とする冷却制御方法。
  10. 冷却すべき対象装置をなすハードウェア構成を表す第1の構成情報に基づいて、ハードウェアを冷却する冷却装置の制御情報を含む第1の制御情報が前記対象装置に適合するか否かを判別し、該第1の制御情報が適合しないと判別した場合に、前記対象装置に適合する前記第1の制御情報と異なる第2の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する一方で、前記第1の制御情報が適合すると判別した場合には、前記第1の制御情報に基づき前記冷却装置を制御する機能、
    をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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