JP2016020991A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、現像剤の漏れを抑制することができる現像装置を提供することを目的とする。【解決手段】基層110は、現像ローラ92回転軸線方向において表層130よりも内側に延出するとともに、現像ローラ92の回転軸線方向においてゴム部95の端95aよりも内側に延出する延出部110を備えている。延出部150は、現像ローラ92の回転軸線方向において表面層130の内側端131よりも内側に延出するとともに、現像ローラ92の回転軸線方向においてゴム部95の端95aよりも内側に延出している。また、延出部150は、現像ローラ92の回転方向Xにおけるロアシール96の下流端96aと現像ローラ92の回転方向Xにおけるゴム部95の上流端とに跨って配置されている。【選択図】図6
Description
本発明は、現像ローラと、サイドシールと、ロアシールと、を備える現像装置に関する。
従来、画像形成装置に用いられる現像装置は、現像剤が収容される筺体と、筺体に回転可能に保持される現像ローラと、現像ローラと接触する層厚規制ブレードと、現像ローラの回転軸線方向における現像ローラの端部との接触するサイドシールと、現像ローラの回転軸線方向における現像ローラの略全域と接触するロアシールと、を備えている。
層厚規制ブレードは、板金と、板金から突出して、現像ローラに接触するゴム部と、を備えている。
現像ローラの回転軸線方向におけるサイドシールの内側端は、現像ローラの回転方向に沿うとともに、現像ローラの回転軸線方向におけるゴム部の端と接触している(特許文献1参照)。
この現像装置を用いて印字を行うと、層厚規制ブレードのゴム部で掻き取られた現像剤は、現像ローラの回転に伴い、サイドシールに向かって移動する。その後、移動した現像剤は、現像ローラの回転軸線方向におけるサイドシールの内側端に堰き止められる。
しかしながら、上述した技術では、サイドシールの内側端によって堰き止められた現像剤は、現像ローラの回転方向に沿って移動し、ゴム部の端とサイドシールの内側端との間の接触部に侵入する。その結果、侵入した現像剤は、さらに、現像ローラの回転方向に沿って移動し、当該接触部を通過して筺体の外部へと漏れてしまう。
そこで、本発明は、現像剤の漏れを抑制することができる現像装置を提供することを目的とする。
(1)上記の課題を達成するために、本発明の現像装置は、回転軸線を有する現像ローラと、現像ローラの周面に接触する層厚規制ブレードと、回転軸線方向の現像ローラの端部において、現像ローラの周面に接触するように配置されるサイドシールと、回転軸線方向の現像ローラの全域において、現像ローラの周面に接触するように配置されるロアシールと、を備えている。
また、層厚規制ブレードは、板金と、回転軸線方向に延びるように板金に支持され、現像ローラの周面に接触するゴム部と、を有している。
また、サイドシールは、基層と、基層に支持され、現像ローラの周面と接触する表面層と、を有している。
また、基層は、回転軸線方向において表層よりも内側に延出するとともに、回転軸線方向において回転軸線方向におけるゴム部の端よりも内側に延出する延出部を備えている。
また、延出部は、現像ローラの回転方向におけるロアシールの下流端と現像ローラの回転方向におけるゴム部の上流端とに跨って配置されている。
このような構成によれば、ゴム部によって掻き取られ、サイドシールに向かって移動した現像剤は、延出部によって、堰き止められる。その後、延出部に堰き止められた現像剤は、現像ローラの回転に伴い、ゴム部に掻き取られる。そのため、移動した現像剤は、ゴム部の端とサイドシールの内側端との間の接触部に侵入しにくくなる。
その結果、現像剤が現像装置の外部へと漏れることを抑制することができる。
(2)延出部は、第1延出部と、現像ローラの回転方向において第1延出部よりも上流側に配置されるとともに、回転軸線方向において第1延出部よりも内側に延出する第2延出部と、を備えているとよい。
このような構成によれば、掻き取られた現像剤の一部は、第2延出部によって、サイドシール側への移動が規制される。そのため、第1延出部に規制される現像剤の量を少なくすることができる。
その結果、掻き取られた現像剤が第1延出部の上に侵入することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシールの上に侵入することで、現像剤が現像装置の外部へと漏れることを抑制することができる。
(3)第2延出部は、第1延出部と一体成型されているとよい。
このような構成によれば、現像ローラの回転に伴い、第1延出部と第2延出部との間に隙間が生じない。そのため、掻き取られた現像剤は、第1延出部と第2延出部との間に侵入しない。
その結果、掻き取られた現像剤がサイドシールに向かって移動することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシールの上に侵入することで、現像剤が現像装置の外部へと漏れることを抑制することができる。
(4)第2延出部は、第1延出部から現像ローラに向けて突出する段差を備えているとよい。
このような構成によれば、現像ローラを押し付けたときに、現像ローラに対する第2延出部の接触圧力は、現像ローラに対する第1延出部の接触圧力よりも大きくなる。そのため、掻き取られた現像剤の一部は、第2延出部によって、よりサイドシール側への移動が規制される。
その結果、掻き取られた現像剤がサイドシールの上に侵入することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシールの上に侵入することで、現像剤が現像装置の外部へと漏れることを抑制することができる。
(5)延出部は、現像ローラの回転方向において第2延出部よりも上流側に配置されるとともに、回転軸線方向において第2延出部よりも内側に延出する第3延出部を備えているとよい。
このような構成によれば、掻き取られた現像剤の一部は、第3延出部によって、サイドシール側への移動が規制される。そのため、第1延出部および第2延出部に規制される現像剤の量を少なくすることができる。
その結果、掻き取られた現像剤が第1延出部および第2延出部の上に侵入することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシールの上に侵入することで、現像剤が現像装置の外部へと漏れることを抑制することができる。
(6)第3延出部は、第2延出部と一体成型されているとよい。
このような構成によれば、現像ローラの回転に伴い、第2延出部と第3延出部との間に隙間が生じない。そのため、掻き取られた現像剤は、第2延出部と第3延出部との間に侵入しない。
その結果、掻き取られた現像剤がサイドシールに向かって移動することを抑制できる。つまり、現像剤がサイドシールの上に侵入することで、現像剤が現像装置の外部へと漏れることを抑制することができる。
(7)第3延出部は、第2延出部から現像ローラに向けて突出する段差を備えているとよい。
このような構成によれば、現像ローラを押し付けたときに、現像ローラに対する第3延出部の接触圧力は、現像ローラに対する第1延出部の接触圧力よりも大きくなる。そのため、掻き取られた現像剤の一部は、第3延出部によって、よりサイドシール側への移動が規制される。
その結果、掻き取られた現像剤がサイドシールの上に侵入することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシールの上に侵入することで、現像剤が現像装置の外部へと漏れることを抑制することができる。
(8)現像ローラの回転軸線方向におけるゴム部の端部は、表面層から回転軸線方向の内側に向かうにつれて、現像ローラの回転方向下流側へ向かって傾斜する傾斜部分を備えているとよい。
このような構成によれば、掻き取られた現像剤は、傾斜に沿って移動する。すなわち、当該現像剤は、サイドシールとは反対側に向けて移動する。
その結果、掻き取られた現像剤が、勢いよくサイドシールの上に侵入することを抑制することができる。
(9)傾斜部分は、現像ローラとゴム部との間に形成されるニップ内に配置されているとよい。
このような構成によれば、傾斜部分の全体が現像ローラと接触する。そのため、傾斜部分の一部のみが摩耗することがない。
その結果、現像装置の使用中に、現像ローラとゴム部の接触面圧が変化することを抑制することができる。
本発明によれば、画像形成不良を抑制しつつ、容易に製造することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を説明し、その後、本発明の特徴部分を説明する。
本発明の実施形態1について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を説明し、その後、本発明の特徴部分を説明する。
1.レーザプリンタ1の全体構成
まず、図1を参照して、レーザプリンタ1の全体構成を説明する。レーザプリンタ1は、筺体10と、用紙を給紙するための給紙部20と、給紙部20において給紙された用紙に、画像を形成するための画像形成部30と、画像形成部30において画像が形成された用紙を筺体10の外部へと排紙するための排紙部40と、を備えている。
まず、図1を参照して、レーザプリンタ1の全体構成を説明する。レーザプリンタ1は、筺体10と、用紙を給紙するための給紙部20と、給紙部20において給紙された用紙に、画像を形成するための画像形成部30と、画像形成部30において画像が形成された用紙を筺体10の外部へと排紙するための排紙部40と、を備えている。
筺体10は、給紙部20と、画像形成部30と、排紙部40と、を支持している。給紙部20は、内部に用紙を収容するための給紙カセット21と、給紙カセット21からピックアップした用紙を画像形成部30に向けて搬送するための給紙ローラ22と、を備えている。給紙カセット21は、筺体10に着脱可能に構成されており、筺体10の底部に配置されている。
画像形成部30は、露光装置50と、プロセスカートリッジ60と、定着装置70と、を備えている。露光装置50は、感光ドラム82の外周面に静電潜像を形成するように構成され、筺体10の上部に配置されている。プロセスカートリッジ60は、筺体10に着脱可能に構成され、ドラムカートリッジ80と、現像装置の一例としての現像カートリッジ90と、を備えている。
ドラムカートリッジ80は、ドラムフレーム81と、外周面上に静電潜像を形成するための感光ドラム82と、感光ドラム82の外周面上を一様に帯電させるための帯電器83と、感光ドラム82の外周面上に担持された現像剤像を用紙に転写するための転写ローラ84と、を備えている。
現像カートリッジ90は、ドラムカートリッジ80に着脱可能に構成されている。また、現像カートリッジ90は、現像剤を収容している現像フレーム91と、現像剤を担持するための現像ローラ92と、層厚規制ブレードと、サイドシールと、ロアシールと、を備えている。尚、現像剤は、正帯電非磁性1成分のトナーである。
定着装置70は、用紙に形成された現像剤像を定着するように構成され、ヒータを有している加熱ローラ71と、加熱ローラ71と接触する加圧ローラ72と、を備えている。用紙に形成された現像剤像は、加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過することによって、用紙上に定着される。
2.現像カートリッジ90の構成
次に、図2から図4を参照して、現像カートリッジ90の構成を説明する。尚、図3は、現像フレーム91から現像ローラ92を外した状態を示している。また、現像ローラ92の回転軸線方向における現像カートリッジ90の端部は、一端部と他端部とで略同一の構造である。そのため、以下からは、一端部の構成のみを説明する。
次に、図2から図4を参照して、現像カートリッジ90の構成を説明する。尚、図3は、現像フレーム91から現像ローラ92を外した状態を示している。また、現像ローラ92の回転軸線方向における現像カートリッジ90の端部は、一端部と他端部とで略同一の構造である。そのため、以下からは、一端部の構成のみを説明する。
現像カートリッジ90は、図2に示すように、現像フレーム91と、現像ローラ92と、層厚規制ブレード93と、を備えている。
現像フレーム91は、開口91aを有し、この開口91aを覆うように現像ローラ92を支持している。尚、現像フレーム91は、現像ローラ92を直接支持していてもよいし、他の部材を介して現像ローラ92を支持していてもよい。
現像ローラ92は、金属シャフトと、金属シャフトの周囲に設けられた弾性層と、を備えている。弾性層は、ウレタンゴムやシリコーンゴムからなり、好ましくは、ウレタンゴムからなる。
層厚規制ブレード93は、現像ローラ92に担持された現像剤層の層厚を規制するように構成され、板金94と、板金94に支持されたゴム部95と、を備えている。
板金94は、薄い金属板からなる。また、現像ローラ92の回転方向Xにおける板金94の下流端部は、現像フレーム91に支持されている。また、現像ローラ92の回転方向Xにおける板金94の上流端部は、ゴム部95を支持する。
また、現像ローラ92の回転軸線方向における板金94の端94aは、図3に示すように、現像ローラ92の回転軸線方向におけるゴム部95の端95aよりも、現像ローラ92の回転軸線方向において外側に配置されている。
また、現像ローラ92の回転方向Xにおける板金94の長さは、現像ローラ92の回転方向Xにおけるゴム部95の長さよりも長い。具体的には、現像ローラ92の回転方向Xにおける板金94の長さは、6〜8mmであり、現像ローラ92の回転方向Xにおけるゴム部95の長さは、2.5〜4mmである。好ましくは、現像ローラ92の回転方向Xにおける板金94の長さは、7mmであり、現像ローラ92の回転方向Xにおけるゴム部95の長さは、3mmであるとよい。
ゴム部95は、シリコーンゴムからなり、両面テープなどの接着剤によって板金94に貼付されている。さらに、現像ローラ92の回転軸線方向におけるゴム部95の両端部は、切欠き95bを備えている。また、現像ローラ92の回転軸線方向におけるゴム部95の端95aは、後述するサイドシール100の表面層130の内側端131と接触している。言い換えると、現像ローラ92の回転軸線方向におけるゴム部95の端95aと、後述するサイドシール100の表面層130の内側端131とは、接触部Aを形成している。
切欠き95bは、現像ローラ92の回転軸線方向に沿う第1端95cと、第1端95cから現像ローラ92の回転方向Xの上流側に向けて延びる第2端95dと、を備えている。ここで、現像ローラ92の回転軸線方向における第1端95cの長さは、3〜6mmであり、現像ローラ92の回転軸線方向における第2端95dの長さは、1〜3mmである。好ましくは、現像ローラ92の回転軸線方向における第1端95cの長さは、4mmであり、現像ローラ92の回転軸線方向における第2端95d長さは、1.5mmである。
また、第1端95cは、現像ローラ92とゴム部95との間に形成されたニップの範囲内に配置されている。そのため、現像ローラ92と切欠き93の接触面積は、現像ローラ92と現像ローラ92の回転軸線方向において切欠き95aよりも内側の部分との接触面積よりも、小さくなる。そのため、現像ローラ92と切欠き93の接触圧力は、現像ローラ92と現像ローラ92の回転軸線方向において切欠き95aよりも内側の部分との接触圧力よりも、大きくなる。その結果、切欠き93では、より多くの現像剤が掻き取られることとなる。
また、現像カートリッジ90は、ロアシール96と、サイドシール100と、を備えている。ロアシール96は、現像フレーム91の外部へと現像剤が漏れることを抑制するために配置され、現像ローラ92の回転軸線方向における現像ローラ92の略全域と接触している。また、ロアシール96は、可撓性のフィルムからなり、たとえば、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムからなる。
サイドシール100は、現像フレーム91と現像ローラ92の回転軸線方向における現像ローラ92の端部との間に配置され、現像ローラ92の弾性層と接触している。また、サイドシール100は、現像フレーム91に貼付される基層110と、板金94におけるゴム部95の貼付面側に貼付されるブレード側シール120と、基層110とブレード側シール120との上に配置され、現像ローラ92の弾性層と接触する表面層130と、を備えている。
基層110は、ゴム部95よりも弾性率の高い部材で構成され、たとえば、ウレタンスポンジ、シリコーンゴムまたはNBR(Nitrile Butadiene Rubber)からなる。尚、基層110は、好ましくは、ウレタンスポンジからなる。
また、現像ローラ92の回転方向Xにおける基層110の下流端部は、図4に示すように、板金94におけるゴム部95の貼付面94aとは反対側の面94bに支持されている。一方、現像ローラ92の回転方向Xにおける基層110の上流端部は、両面テープなどの接着剤によって現像フレーム91に貼付されている。尚、基層110は、現像フレーム91に直接貼付されていてもよいし、現像フレーム91との間に他の部材を介して貼付されていてもよい。
ブレード側シール120は、ゴム部95よりも弾性率の高い部材で構成され、たとえば、ウレタンスポンジ、シリコーンゴムまたはNBR(Nitrile Butadiene Rubber)からなる。尚、ブレード側シール120は、好ましくは、ウレタンスポンジからなる。
また、ブレード側シール120は、板金94におけるゴム部95の貼付面94aに両面テープなどの接着剤により貼付されている。尚、ブレード側シール120は、板金94に直接貼付されていてもよいし、板金94との間に他の部材を介して貼付されていてもよい。
表面層130は、ダイニーマ(東洋紡株式会社製)織物からなり、略矩形状に構成されている。また、現像ローラ92の回転方向Xにおける表面層130の下流端部は、ブレード側シール120と重なっている。一方、現像ローラ92の回転方向Xにおける表面層130の上流端部は、現像ローラ92の回転方向Xにおいて基層110よりも上流側に配置され、現像フレーム91に支持されている。また、表面層130は、現像フレーム91および基層110に、両面テープなどの接着剤によって貼付されている。
尚、表面層130は、フェルトなどの不織布や、パイル織物からなっていてもよい。また、ダイニーマ織物やパイル織物を構成する繊維は、現像ローラ92の回転方向の上流側から下流側に向かうに従って、現像ローラ92の回転軸線方向の内側に向かって傾斜するように織られているとよい。
3.基層110の構成
次に、図5から図8を参照して、基層110の構成を説明する。尚、図5から図8は、現像フレーム91から現像ローラ92を外した状態を示している。また、現像ローラ92の回転軸線方向における現像カートリッジ90の一端部に配置された基層110は、他端部に配置された基層110と同一の構造である。そのため、以下からは、一端部に配置された基層110の構成のみを説明する。
次に、図5から図8を参照して、基層110の構成を説明する。尚、図5から図8は、現像フレーム91から現像ローラ92を外した状態を示している。また、現像ローラ92の回転軸線方向における現像カートリッジ90の一端部に配置された基層110は、他端部に配置された基層110と同一の構造である。そのため、以下からは、一端部に配置された基層110の構成のみを説明する。
基層110は、図5に示すように、表面層130を支持するための基部140と、現像ローラ92の回転軸線方向に沿って移動する現像剤を堰き止めるための延出部150と、を備えている。基部140は、略矩形状に構成され、図6に示すように、表面層130を支持している。このとき、表面層130は、ゴム部95の端95aと接触している。言い換えると、ゴム部95の端95aと表面層130とは、接触部Aを形成している。
延出部150は、現像ローラ92の回転軸線方向において表面層130の内側端131よりも内側に延出するとともに、現像ローラ92の回転軸線方向においてゴム部95の端95aよりも内側に延出している。言い換えると、延出部130は、現像ローラ92の回転軸線方向において接触部Aよりも内側に延出している。
また、延出部150は、現像ローラ92の回転方向Xにおけるロアシール96の下流端96aと現像ローラ92の回転方向Xにおけるゴム部95の上流端とに跨って配置されている。言い換えると、延出部150は、現像ローラの回転方向における基部140の内側端の全域から、現像ローラ92の回転軸線方向の内側に突出している。
具体的には、現像ローラ92の回転方向Xにおける延出部150の下流端151は、現像ローラ92の回転方向Xにおけるゴム部95の上流端よりも、現像ローラ92の回転方向の下流側に配置されている。尚、現像ローラ92の回転方向Xにおける延出部150の下流端151は、図6の点線で示すように、板金94におけるゴム部95の貼付面94aとは反対側の面に配置されている。一方、現像ローラ92の回転方向Xにおける延出部150の上流端152は、現像ローラ92の回転方向Xにおけるロアシール96の下流端96aよりも、現像ローラ92の回転方向Xの上流側に配置されている。
さらに、延出部150は、第1延出部160と、第2延出部170と、第3延出部180と、を備えている。尚、第1延出部160、第2延出部170および第3延出部180は、一体で構成されている。
第1延出部160は、切欠き95bの第1端95cと重なるように配置されている。具体的には、現像ローラ92の回転方向Xにおける第1延出部160の上流端は、切欠き95bの第1端95cよりも上流側に配置されている。尚、現像ローラ92の回転方向Xにおける第1延出部160の上流端は、現像ローラの回転方向における延出部の上流端151と一致している。一方、現像ローラ92の回転方向Xにおける第1延出部160の下流端は、現像ローラ92の回転方向Xにおける切欠き95bの第1端95cよりも下流側に配置されている。
ここで、現像ローラ92の回転軸線方向における第1延出部160の長さは、1mm〜3mmであり、好ましくは、1mmである。また、第1延出部160の上下方向の長さは、4.5mm〜7.5mmであり、好ましくは、6.5mmである。尚、第1延出部160は、現像ローラ92を、ゴム部95および表面層130に押し付けるようにして現像フレーム91に取り付けたときに、現像ローラ92と接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
第2延出部170は、現像ローラ92の回転方向Xにおいて第1延出部160よりも上流側に配置されるとともに、現像ローラ92の回転軸線方向において第1延出部160よりも内側に延出している。尚、第2延出部170の第1延出部160に対する突出量は、0.5〜2mmであり、好ましくは、1mmである。
第3延出部180は、現像ローラ92の回転方向Xにおいて第2延出部170よりも上流側に配置されるとともに、現像ローラ92の回転軸線方向において第2延出部170よりも外側に配置されている。尚、第3突出部180の第2突出部170に対する突出量は、例えば、0.5〜2mmであり、好ましくは、1mmである。
また、第3延出部180は、ロアシール96と重なるように配置されている。言い換えると、現像ローラ92の回転方向Xにおける第3延出部180の上流端181は、現像ローラ92の回転方向Xにおけるロアシール96の下流端96aよりも上流側に配置されている。一方、現像ローラ92の回転方向における第3延出部180の下流端182は、現像ローラ92の回転方向Xにおけるロアシール96の下流端96aよりも下流側に配置されている。
<作用効果>
以上のように構成された現像カートリッジ90の作用効果について説明する。
以上のように構成された現像カートリッジ90の作用効果について説明する。
(1)延出部150は、現像ローラ92の回転方向Xにおけるロアシール96の下流端96aと現像ローラ92の回転方向Xにおけるゴム部95の上流端とに跨って配置されている。
このような構成によれば、ゴム部95によって掻き取られ、サイドシール100に向かって移動した現像剤は、延出部110によって、堰き止められる。その後、延出部110に堰き止められた現像剤は、現像ローラ92の回転に伴い、ゴム部95に掻き取られる。そのため、移動した現像剤は、ゴム部95の端とサイドシール100の内側端との間の接触部に侵入しにくくなる。
その結果、現像剤が現像カートリッジ90の外部へと漏れることを抑制することができる。
(2)延出部150は、現像ローラ92の回転方向Xにおいて第1延出部160よりも上流側に配置されるとともに、現像ローラ92の回転軸線方向において第1延出部160よりも内側に延出する第2延出部を備えている。
このような構成によれば、ゴム部95で掻き取られた現像剤の一部は、第2延出部170によって、サイドシール100への移動が規制される。そのため、第1延出部160によって規制される現像剤の量を少なくすることができる。
その結果、掻き取られた現像剤が、第1延出部160の上に侵入することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシール100の上に侵入することで、現像剤が現像カートリッジ90の外部へと漏れることを抑制することができる。
(3)第2延出部170は、第1延出部160と一体成型されているとよい。
このような構成によれば、現像ローラ92の回転に伴い、第1延出部160と第2延出部170との間に隙間が生じない。そのため、掻き取られた現像剤は、第1延出部160と第2延出部170との間に侵入しない。
その結果、掻き取られた現像剤がサイドシール100に向かって移動することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシール100の上に侵入することで、現像剤が現像カートリッジ90の外部へと漏れることを抑制することができる。
(4)延出部150は、現像ローラ92の回転方向Xにおいて第2延出部170よりも上流側に配置されるとともに、現像ローラ92の回転軸線方向において第2延出部170よりも内側に延出する第3延出部180を備えている。
このような構成によれば、掻き取られた現像剤の一部は、第3延出部170によって、サイドシール100への移動が規制される。そのため、第1延出部160および第2延出部170に規制される現像剤の量を少なくすることができる。
その結果、掻き取られた現像剤が第1延出部160および第2延出部170の上に侵入することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシール100の上に侵入することで、現像剤が現像カートリッジ90の外部へと漏れることを抑制することができる。
(5)第3延出部180は、第2延出部170と一体成型されているとよい。
このような構成によれば、現像ローラ92の回転に伴い、第2延出部170と第3延出部180との間に隙間が生じない。そのため、掻き取られた現像剤は、第2延出部170と第3延出部180との間に侵入しない。
その結果、掻き取られた現像剤がサイドシール100に向かって移動することを抑制できる。つまり、現像剤がサイドシール100の上に侵入することで、現像剤が現像カートリッジ90の外部へと漏れることを抑制することができる。
<実施形態2>
図7および図8を参照して、実施形態2の基層200の構成について説明する。尚、実施形態1と同様の構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7および図8を参照して、実施形態2の基層200の構成について説明する。尚、実施形態1と同様の構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
基層200は、図7に示すように、基部140と、現像ローラ92の回転軸線方向に沿う現像剤の移動を規制するための延出部210と、を備えている。
延出部210は、第1延出部160と、第2延出部220と、第3延出部230と、を備えている。尚、第1延出部160、第2延出部220および第3延出部230は、一体で構成されている。
第2延出部220は、第1延出部160から現像ローラ92に向けて突出する段差240を備えている。具体的には、この段差240は、第1延出部160から現像ローラ92に向けて突出する第1端241と、現像ローラ92の回転方向に沿って延び、第3延出部230と連なる第2端242と、を備えている。
このような構成によれば、現像ローラ92を押し付けたときに、現像ローラ92に対する第2延出部220の接触圧力は、現像ローラ92に対する第1延出部160の接触圧力よりも大きくなる。そのため、掻き取られた現像剤の一部は、第2延出部220によって、よりサイドシール100側への移動が規制される。
その結果、掻き取られた現像剤がサイドシール100の上に侵入することで、現像剤が現像カートリッジ90の外部へと漏れることを抑制することができる。
<変形例>
また、本実施形態では、ゴム部95の第1端95cは、現像ローラ92の回転軸線方向に沿うように構成されるとともに、表面層130の内側端131と接触していた。しかし、本発明は、これに限定されない。
また、本実施形態では、ゴム部95の第1端95cは、現像ローラ92の回転軸線方向に沿うように構成されるとともに、表面層130の内側端131と接触していた。しかし、本発明は、これに限定されない。
たとえば、ゴム部95は、図9に示すように、さらに、現像ローラ92の回転軸線方向において第1端95cよりも外側に、傾斜部分の一例としての第3端95eを備えていてもよい。この第3端95eは、表面層130の内側端131から現像ローラ92の回転軸線方向の内側に向かうにつれて、現像ローラ92の回転方向下流側へ向かって傾斜している。
このような構成によれば、掻き取られた現像剤は、傾斜に沿って移動する。すなわち、当該現像剤は、サイドシール100とは反対側に向けて移動する。
その結果、掻き取られた現像剤が、勢いよくサイドシール100の上に侵入することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシール100の上に侵入することで、現像剤が現像カートリッジ90の外部へと漏れることを抑制することができる。
また、第3端95eは、現像ローラ92とゴム部95との間に形成されるニップ内に配置されているとよい。
このような構成によれば、第3端95eの全体が現像ローラ92と接触する。そのため、第3端95eの一部のみが摩耗することを防止できる。
その結果、現像カートリッジ90の使用中に、現像ローラ92とゴム部95の接触面圧が変化することを抑制することができる。
本実施形態2では、第2延出部220は、第1延出部160から現像ローラ92に向けて突出する段差240を備えていた。しかし、本発明は、これに限定されない。
たとえば、第3延出部230は、第2延出部220から現像ローラ92に向けて突出する段差を備えていてもよい。
このような構成によれば、現像ローラ92を押し付けたときに、現像ローラ92に対する第3延出部230の接触圧力は、現像ローラ92に対する第1延出部160の接触圧力よりも大きくなる。そのため、掻き取られた現像剤の一部は、第3延出部230によって、よりサイドシール100側への移動が規制される。
その結果、掻き取られた現像剤が、サイドシール100の上に侵入することを抑制することができる。つまり、現像剤がサイドシール100の上に侵入することで、現像剤が現像カートリッジ90の外部へと漏れることを抑制することができる。
1 レーザプリンタ
90 現像カートリッジ
91 現像フレーム
92 現像ローラ
93 層厚規制ブレード
94 板金
95 ゴム部
95a 端
96 ロアシール
100 サイドシール
110 基層
120 ブレード側シール
130 表面層
131 内側端
140 基部
150 延出部
160 第1延出部
170 第2延出部
180 第3延出部
A 接触部
90 現像カートリッジ
91 現像フレーム
92 現像ローラ
93 層厚規制ブレード
94 板金
95 ゴム部
95a 端
96 ロアシール
100 サイドシール
110 基層
120 ブレード側シール
130 表面層
131 内側端
140 基部
150 延出部
160 第1延出部
170 第2延出部
180 第3延出部
A 接触部
Claims (9)
- 回転軸線を有する現像ローラと、
前記現像ローラの周面に接触する層厚規制ブレードと、
前記回転軸線方向の前記現像ローラの端部において、前記現像ローラの周面に接触するように配置されるサイドシールと、
前記回転軸線方向の前記現像ローラの全域において、前記現像ローラの周面に接触するように配置されるロアシールと、を備え、
前記層厚規制ブレードは、板金と、前記回転軸線方向に延びるように前記板金に支持され、前記現像ローラの周面に接触するゴム部と、を有し、
前記サイドシールは、基層と、前記基層に支持され、前記現像ローラの周面と接触する表面層と、を有し、
前記基層は、前記回転軸線方向において前記表層よりも内側に延出するとともに、前記回転軸線方向において前記回転軸線方向における前記ゴム部の端よりも内側に延出する延出部を備え、
前記延出部は、
前記現像ローラの回転方向における前記ロアシールの下流端と前記現像ローラの回転方向における前記ゴム部の上流端とに跨って配置されている、ことを特徴とする現像装置。 - 前記延出部は、第1延出部と、前記現像ローラの回転方向において前記第1延出部よりも上流側に配置されるとともに、前記回転軸線方向において前記第1延出部よりも内側に延出する第2延出部と、を備えている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
- 前記第2延出部は、前記第1延出部と一体成型されている、ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 前記第2延出部は、前記第1延出部から前記現像ローラに向けて突出する段差を備えている、ことを特徴とする請求項2または3に記載の現像装置。
- 前記延出部は、前記現像ローラの回転方向において前記第2延出部よりも上流側に配置されるとともに、前記回転軸線方向において前記第2延出部よりも内側に延出する第3延出部を備えている、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の現像装置。
- 前記第3延出部は、前記第1延出部および前記第2延出部と一体成型されている、ことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
- 前記第3延出部は、前記第1延出部から前記現像ローラに向けて突出する段差を備えている、ことを特徴とする請求項5または6に記載の現像装置。
- 前記現像ローラの回転軸線方向における前記ゴム部の端部は、前記表面層から前記回転軸線方向の内側に向かうにつれて、前記現像ローラの回転方向下流側へ向かって傾斜する傾斜部分を備えている、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の現像装置。
- 前記傾斜部分は、前記現像ローラと前記ゴム部との間に形成されるニップ内に配置されている、ことを特徴とする請求項8に記載の現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014144798A JP2016020991A (ja) | 2014-07-15 | 2014-07-15 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014144798A JP2016020991A (ja) | 2014-07-15 | 2014-07-15 | 現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016020991A true JP2016020991A (ja) | 2016-02-04 |
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ID=55265853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014144798A Pending JP2016020991A (ja) | 2014-07-15 | 2014-07-15 | 現像装置 |
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JP (1) | JP2016020991A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017207553A (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-24 | ブラザー工業株式会社 | 現像カートリッジ |
-
2014
- 2014-07-15 JP JP2014144798A patent/JP2016020991A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017207553A (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-24 | ブラザー工業株式会社 | 現像カートリッジ |
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