JP2016020771A - 風量制御システムおよび風量制御方法 - Google Patents

風量制御システムおよび風量制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】風量バランス制御に室圧補正制御を組み合わせた風量制御システムにおいて、室圧補正制御バルブの動作回数を減らす。【解決手段】風量制御システムは、給気バルブによって調節される給気風量と排気バルブによって調節される排気風量との差が風量設定値に一致するように、給気バルブと排気バルブを制御する風量バランス制御部1と、基準室圧に設定された基準室と対象施設との室間差圧が差圧設定値に一致するように室圧補正制御バルブを制御する室圧補正制御部2と、風量変更部3から風量変更の指示を受けたときに、給気風量および排気風量の変更によって室圧補正制御バルブの風量に変更が生じないように、風量バランス制御部1が風量変更部3からの指示に応じて決定した給気風量および排気風量のうち少なくとも一方を変更する風量補正部4とを備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、風量バランス制御と室圧補正制御を組み合わせた動作を行う風量制御システムおよび風量制御方法に関するものである。
化学実験では、実験作業過程において、人体に有害な生物化学物質が発生する場合が多い。これら生物化学物質の室内への拡散を防止し、人体への汚染を防ぐ装置の1つにヒュームフードがある。一般に、ヒュームフードは、上下または左右に開閉可能なサッシ付きの囲い(エンクロージャ)を備えており、実験室の作業者はこのサッシからエンクロージャ内にアクセスすることができる。ヒュームフードで作業中の作業者が有害な生物化学物質に曝されないようにするために、エンクロージャは生物化学物質を除去する局所排気ダクトに接続されている。
風量制御システムは、ヒュームフード内で生物化学物質を扱う実験をする場合に、生物化学物質が部屋の外に漏れ出したり外からの不純物等が部屋内に流入したりしないように部屋の圧力を一定に保つシステムである(特許文献1参照)。この風量制御システムでは、部屋へ吹き出す給気の風量と部屋から吸い出す排気の風量との差が所定の風量(オフセット風量)になるように給気バルブと排気バルブを制御することで室内の陰陽圧を維持する制御、すなわち風量バランス制御が行われる。
また、安定した室圧制御を行うために、室圧補正制御バルブを設け、基準圧と室圧との室間差圧が一定となるように室圧補正制御バルブの風量を制御する室圧補正制御が知られている(特許文献2、特許文献3参照)。
特開2012−237527号公報 特許第5118425号公報 特許第5296903号公報
室圧を厳密に制御するために、風量バランス制御に室圧補正制御を組み合わせた場合、風量バランス制御用の給排気バルブの風量が変わると、室圧も微妙に変動するので、給排気バルブの風量が変化する度に室圧補正制御バルブの風量も変動する。室圧補正制御バルブは外乱による室圧の変動に応じて風量を変更するため、バルブの動作回数が他の給排気バルブ等に比べて多い。さらに、風量バランス制御に室圧補正制御を組み合わせると、上記の理由により室圧補正制御バルブの動作回数が増えることになる。このため、室圧補正制御バルブの寿命が短く、定期的に交換する必要があるので、メンテナンスに手間がかかるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、風量バランス制御に室圧補正制御を組み合わせた風量制御システムにおいて、室圧補正制御バルブの動作回数を減らすことを目的とする。
本発明の風量制御システムは、対象施設へ吹き出す給気の風量を調節する給気バルブと、前記対象施設から吸い出す排気の風量を調節する排気バルブと、前記対象施設の室圧制御のために給気風量と排気風量のうち何れか一方を調節する室圧補正制御バルブと、前記給気バルブによって調節される給気風量と前記排気バルブによって調節される排気風量との差が所定の風量設定値に一致するように、前記給気バルブの給気風量と前記排気バルブの排気風量とを決定し、前記給気バルブと前記排気バルブとを制御する風量バランス制御手段と、基準室圧に設定された基準室と前記対象施設との室間差圧が所定の差圧設定値に一致するように前記室圧補正制御バルブを制御する室圧補正制御手段と、予め設定されたスケジュールまたは外部からの指示に従って前記風量バランス制御手段に対して風量変更の指示を出す風量変更手段と、前記風量変更手段から風量変更の指示を受けたときに、前記給気風量および前記排気風量の変更によって前記室圧補正制御バルブの風量に変更が生じないように、前記風量バランス制御手段が前記風量変更手段からの指示に応じて決定した給気風量および排気風量のうち少なくとも一方を変更する風量補正手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の風量制御システムの1構成例において、前記風量補正手段は、給気風量と排気風量との差であるオフセット風量を広げる方向に補正する場合は、前記風量バランス制御手段が前記風量変更手段からの指示に応じて決定した給気風量を減らし、前記オフセット風量を狭める方向に補正する場合は、前記風量バランス制御手段が前記風量変更手段からの指示に応じて決定した排気風量を減らすことを特徴とするものである。
また、本発明の風量制御方法は、対象施設に設置された給気バルブによって調節される給気風量と前記対象施設に設置された排気バルブによって調節される排気風量との差が所定の風量設定値に一致するように、前記給気バルブの給気風量と前記排気バルブの排気風量とを決定し、前記給気バルブと前記排気バルブとを制御する風量バランス制御ステップと、前記対象施設の室圧制御のために給気風量と排気風量のうち何れか一方を調節する室圧補正制御バルブを制御して、基準室圧に設定された基準室と前記対象施設との室間差圧を所定の差圧設定値に一致させる室圧補正制御ステップと、予め設定されたスケジュールまたは外部からの指示に従って風量変更の指示を出す風量変更ステップと、前記風量変更の指示を受けたときに、前記給気風量および前記排気風量の変更によって前記室圧補正制御バルブの風量に変更が生じないように、前記風量バランス制御ステップにおいて前記風量変更の指示に応じて決定した給気風量および排気風量のうち少なくとも一方を変更する風量補正ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、風量変更手段から風量変更の指示を受けたときに風量バランス制御手段が決定した給気風量および排気風量のうち少なくとも一方を風量補正手段で変更することにより、室圧補正制御バルブの風量の変動を抑えることができ、室圧補正制御バルブの動作回数を減らすことができる。その結果、本発明では、室圧補正制御バルブの寿命を延ばすことができ、室圧補正制御バルブの交換や点検などのメンテナンスの手間を軽減することができる。
また、本発明では、風量補正手段は、給気風量と排気風量との差であるオフセット風量を広げる方向に補正する場合は、風量バランス制御手段が風量変更手段からの指示に応じて決定した給気風量を減らし、オフセット風量を狭める方向に補正する場合は、風量バランス制御手段が風量変更手段からの指示に応じて決定した排気風量を減らす。これにより、本発明では、省エネルギーに貢献することができる。
本発明の実施の形態に係る風量制御システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る風量制御システムのコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る風量制御システムの風量バランス制御動作と室圧補正制御動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る風量制御システムの風量変更制御動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る風量制御システムの構成を示す図である。本実施の形態の風量制御システムは、部屋100に給気を供給する給気ダクト101と、部屋100の空気を排気する排気ダクト102と、給気ダクト101の風量を調整する給気バルブMAVと、排気ダクト102の風量を調整する排気バルブGEXと、給気ダクト101に設けられた室圧補正制御バルブPCVと、給気バルブMAVおよび室圧補正制御バルブPCVを制御するコントローラ103と、排気バルブGEXを制御するコントローラ104と、コントローラ103,104を互いに接続する通信線105と、所定の基準室110と部屋100との圧力差を計測する差圧センサ106とから構成される。
図2は本実施の形態のコントローラ103の構成を示すブロック図である。コントローラ103は、給気バルブMAVによって調節される給気風量と排気バルブGEXによって調節される排気風量との差が所定の風量設定値に一致するように、給気バルブMAVの給気風量と排気バルブGEXの排気風量とを決定して、給気バルブMAVと排気バルブGEXとを制御する風量バランス制御部1と、基準室圧に設定された基準室110と部屋100との室間差圧が所定の差圧設定値に一致するように室圧補正制御バルブPCVを制御する室圧補正制御部2と、予め設定されたスケジュールまたは外部からの指示に従って風量バランス制御部1に対して風量変更の指示を出す風量変更部3と、風量変更部3から風量変更の指示を受けたときに、給気風量および排気風量の変更によって室圧補正制御バルブPCVの風量に変更が生じないように、風量バランス制御部1が風量変更部3からの指示に応じて決定した給気風量および排気風量のうち少なくとも一方を変更する風量補正部4とを備えている。
次に、本実施の形態の風量制御システムの風量バランス制御動作と室圧補正制御動作について説明する。図3は風量バランス制御動作と室圧補正制御動作を説明するフローチャートである。本実施の形態では、室圧補正制御バルブPCVを給気ダクト101に配置した場合について説明する。給気バルブMAVによって調節する給気の風量をVmav、室圧補正制御バルブPCVによって調節する給気の風量をVpcv、排気ダクト102で吸い出す排気の風量をVgexとする。
風量バランス制御部1は、給気風量Vmavと排気風量Vgexとの差が所定の風量設定値αに一致するように、給気風量Vmavと排気風量Vgexとを決定する(図3ステップS1)。
Vmav=Vgex+α ・・・(1)
式(1)における風量設定値αは、対象施設(図1の部屋100)から漏れていく風量を決定すると共に、部屋100を正圧にするか負圧にするかを決定するためのオフセット風量である。ただし、風量バランス制御部1は、部屋100の最低換気風量を満足させるよう、少なくとも最低風量を常に吹き出すように給気風量Vmavを決定する。
風量バランス制御部1は、給気バルブMAVによって調節される給気の風量がステップS1で決定した風量Vmavとなるように給気バルブMAVの開度を制御する(図3ステップS2)。また、風量バランス制御部1は、排気バルブGEXによって調節される排気風量がステップS1で決定した風量Vgexとなるようにコントローラ104を介して排気バルブGEXの開度を制御する(図3ステップS3)。
一方、差圧センサ106は、基準室圧に設定された基準室110と部屋100との室間差圧を計測する。室圧補正制御部2は、差圧センサ106によって計測された室間差圧が所定の差圧設定値に一致するように、給気風量Vpcvを決定する(図3ステップS4)。そして、室圧補正制御部2は、室圧補正制御バルブPCVによって調節される給気の風量がステップS4で決定した風量Vpcvとなるように室圧補正制御バルブPCVの開度を制御する(図3ステップS5)。
こうして、例えばユーザからの指示により風量制御が終了するまで(図3ステップS6においてYES)、ステップS1〜S5の処理が制御周期毎に繰り返し行われる。
次に、風量変更制御動作について説明する。給気風量Vmavと排気風量Vgexが変更される例としては、作業を行わない夜間や休日などの人がいない時間帯において、省エネルギーのために、室内外の圧力差を一定に保ちつつ、給気風量Vmavと排気風量Vgexを下げる風量変更制御動作がある。この風量変更は、平日は毎日行われる。昼から夜への切り替えの例では、給気風量Vmavと排気風量Vgexを共に徐々に減らし、夜から昼への切り替えの例では、給気風量Vmavと排気風量Vgexを共に徐々に増やす。また、部屋100の温度制御に伴って外部から風量変更の指示を受ける場合もある。
図4は風量変更制御動作を説明するフローチャートである。風量変更部3は、予め設定されたスケジュールに従って風量を変更する場合(例えば昼から夜の時間帯に切り替わる場合もしくは夜から昼の時間帯に切り替わる場合)、または外部から風量変更の指示を受けた場合(図4ステップS10においてYES)、風量バランス制御部1に対して給気風量Vmavを変更するように指示を出す(図4ステップS11)。
風量変更部3からの指示を受けた風量バランス制御部1は、給気風量Vmavを変更する(図4ステップS12)。このとき、風量バランス制御部1は、給気風量Vmavの変更に応じて排気風量Vgexも変更するが、風量変更後も式(1)が成立するように排気風量Vgexを決定する。
一方、風量補正部4は、風量変更部3からの風量変更指示が生じた場合、給気風量Vmavと排気風量Vgexの変更時に室圧補正制御バルブPCVの風量に変更が生じないように、風量バランス制御部1がステップS12で決定した排気風量Vgexを変更する(ステップS13)。風量補正部4は、給気風量Vmavおよび排気風量Vgexと、室圧補正制御バルブPCVの風量Vpcvとの関係を予め記憶する風量テーブル(不図示)を備えている。
風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavおよび変更前の排気風量Vgexに対応する室圧補正制御バルブPCVの風量Vpcvを風量テーブルから読み出すと共に、風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の給気風量Vmavおよび風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の排気風量Vgexに対応する室圧補正制御バルブPCVの風量Vpcv’を風量テーブルから読み出す。そして、風量補正部4は、給気風量Vmavおよび排気風量Vgexの変更による室圧補正制御バルブPCVの風量の変動量ΔVpcv=Vpcv’−Vpcvを計算し、この変動量ΔVpcvから排気風量Vgexの補正量ΔVgex=−ΔVpcvを計算することで、風量バランス制御部1がステップS12で決定した排気風量Vgexを、Vgex’=Vgex+ΔVgexに変更すればよい。風量テーブルに登録しておく風量Vpcvは、事前の実験によって調査しておけばよい。
なお、風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavおよび変更前の排気風量Vgexと風量バランス制御部1が決定する変更後の給気風量Vmavおよび風量バランス制御部1が決定する変更後の排気風量Vgexと、排気風量Vgexの補正値Vgex’との関係を予め記憶する補正値テーブル(不図示)を備えていてもよい。風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavと変更前の排気風量Vgexと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の給気風量Vmavと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の排気風量Vgexとに対応する排気風量Vgexの補正値Vgex’を補正値テーブルから読み出し、風量バランス制御部1がステップS12で決定した排気風量VgexをVgex’に変更すればよい。補正値テーブルに登録しておく補正値Vgex’は、給気風量Vmavおよび排気風量Vgexを変更後の給気風量Vmavおよび排気風量Vgex’に変更したときに、室圧補正制御バルブPCVの風量に変更が生じないように事前の実験によって定めておけばよい。
また、風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavおよび変更前の排気風量Vgexと風量バランス制御部1が決定する変更後の給気風量Vmavおよび風量バランス制御部1が決定する変更後の排気風量Vgexと、排気風量Vgexの補正量ΔVgex=Vgex’−Vgexとの関係を予め記憶する補正量テーブル(不図示)を備えていてもよい。風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavと変更前の排気風量Vgexと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の給気風量Vmavと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の排気風量Vgexとに対応する排気風量Vgexの補正量ΔVgexを補正量テーブルから読み出し、風量バランス制御部1がステップS12で決定した排気風量Vgexを、Vgex’=Vgex+ΔVgexに変更すればよい。補正量テーブルに登録しておく補正量ΔVgexは、給気風量Vmavおよび排気風量Vgexを変更後の給気風量Vmavおよび排気風量Vgex’に変更したときに、室圧補正制御バルブPCVの風量に変更が生じないように事前の実験によって定めておけばよい。
風量バランス制御部1は、給気バルブMAVによって調節される給気の風量がステップS12で決定した風量Vmavとなるように給気バルブMAVの開度を制御する(図4ステップS14)。また、風量バランス制御部1は、排気バルブGEXによって調節される排気風量が、ステップS12で決定した風量Vgexとなるように、あるいは風量補正部4による変更がなされたときにはステップS13で決定された風量Vgex’となるようにコントローラ104を介して排気バルブGEXの開度を制御する(図4ステップS15)。
上記のとおり、風量バランス制御部1は給気風量Vmavと排気風量Vgexを徐々に変更するので、給気風量Vmavがスケジュールで予め設定された風量値または外部から指定された風量値に達するまで(図4ステップS16においてYES)、ステップS12〜S15の処理が制御周期毎に繰り返し行われる。風量変更後の風量バランス制御は上記で説明したとおりである。
なお、風量変更後の風量バランス制御では、風量変更時に風量補正部4による排気風量Vgexの変更が行われた場合、一時的に式(1)が成立しない状態となることが有り得るが、風量バランス制御部1は、次の風量変更が生じるまで、図4の風量変更制御動作で最終的に設定された給気風量Vmavと排気風量Vgexを維持する。
以上のように、本実施の形態では、風量変更部3から風量変更の指示を受けたときに風量バランス制御部1が決定した排気風量Vgexを風量補正部4で変更することにより、室圧補正制御バルブPCVの風量の変動を抑えることができ、室圧補正制御バルブPCVの動作回数を減らすことができる。その結果、本実施の形態では、室圧補正制御バルブPCVの寿命を延ばすことができ、室圧補正制御バルブPCVの交換や点検などのメンテナンスの手間を軽減することができる。
例えば風量バランス制御に室圧補正制御を組み合わせた従来のシステムで、給気風量Vmav=1000m3/h、排気風量Vgex=1200m3/hで風量バランスをしているときの室圧補正制御バルブPCVの風量がVpcv=100m3/hだったとする。また、給気風量Vmav=2000m3/h、排気風量Vgex=2200m3/hで風量バランスをしているときの室圧補正制御バルブPCVの風量がVpcv=200m3/hだったとする。この場合、風量バランス制御の結果、給気風量Vmavと排気風量Vgexを増やすと、室圧補正制御バルブPCVの風量Vpcvを100m3/hから200m3/hに増やすことになる。
一方、本実施の形態では、排気風量Vgexの補正量ΔVgex=−100m3/hと計算することで、排気風量Vgexを2100m3/hに変更するので、室圧補正制御バルブPCVの風量はVpcv=100m3/hのままでよいこととなり、室圧補正制御バルブPCVの風量Vpcvを変更する必要がなくなる。
なお、本実施の形態では、室圧補正制御バルブPCVを給気ダクト101に配置しているが、排気ダクト102に配置してもよい。この場合、Vpcvは、室圧補正制御バルブPCVによって調節する排気の風量となる。
また、本実施の形態では、風量変更部3からの風量変更指示が生じたときに、風量補正部4で排気風量Vgexを変更しているが、風量補正部4で給気風量Vmavを変更するようにしてもよい。給気風量Vmavを変更する場合、風量補正部4は、給気風量Vmavおよび排気風量Vgexの変更による室圧補正制御バルブPCVの風量の変動量ΔVpcv=Vpcv’−Vpcvを計算し、この変動量ΔVpcvから給気風量Vmavの補正量ΔVmav=−ΔVpcvを計算することで、風量バランス制御部1がステップS12で決定した給気風量Vmavを、Vmav’=Vmav+ΔVmavに変更すればよい。
また、補正値テーブル(不図示)を用いる場合は、風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavと変更前の排気風量Vgexと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の給気風量Vmavと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の排気風量Vgexとに対応する給気風量Vmavの補正値Vmav’を補正値テーブルから読み出し、風量バランス制御部1がステップS12で決定した給気風量VmavをVmav’に変更すればよい。また、補正量テーブル(不図示)を用いる場合は、風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavと変更前の排気風量Vgexと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の給気風量Vmavと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の排気風量Vgexとに対応する給気風量Vmavの補正量ΔVmavを補正量テーブルから読み出し、風量バランス制御部1がステップS12で決定した給気風量Vmavを、Vmav’=Vmav+ΔVmavに変更すればよい。
また、風量変更部3からの風量変更指示が生じたときに、風量補正部4で排気風量Vgexと給気風量Vmavの両方を変更するようにしてもよい。風量テーブル(不図示)を用いる場合は、風量補正部4は、室圧補正制御バルブPCVの風量の変動量ΔVpcvから計算する補正量を、例えば排気風量Vgexの補正量ΔVgexと給気風量Vmavの補正量ΔVmavとに均等に分けるようにすればよい。
また、補正値テーブル(不図示)を用いる場合は、風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavと変更前の排気風量Vgexと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の給気風量Vmavと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の排気風量Vgexとに対応する排気風量Vgexの補正値Vgex’および給気風量Vmavの補正値Vmav’を補正値テーブルから読み出し、風量バランス制御部1がステップS12で決定した排気風量VgexをVgex’に変更すると共に、風量バランス制御部1がステップS12で決定した給気風量VmavをVmav’に変更すればよい。
また、補正量テーブル(不図示)を用いる場合は、風量補正部4は、変更前の給気風量Vmavと変更前の排気風量Vgexと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の給気風量Vmavと風量バランス制御部1がステップS12で決定した変更後の排気風量Vgexとに対応する排気風量Vgexの補正量ΔVgexおよび給気風量Vmavの補正量ΔVmavを補正量テーブルから読み出し、風量バランス制御部1がステップS12で決定した排気風量Vgexを、Vgex’=Vgex+ΔVgexに変更すると共に、風量バランス制御部1がステップS12で決定した給気風量Vmavを、Vmav’=Vmav+ΔVmavに変更すればよい。
本実施の形態で説明した各コントローラ103,104は、例えばCPU(Central Processing Unit)、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。各コントローラ103,104のCPUは、各コントローラの記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
なお、本実施の形態において、風量補正部4は、オフセット風量αを広げる方向に補正する場合は、風量バランス制御部1が風量変更部3からの指示に応じて決定した給気風量Vmavを減らし、オフセット風量αを狭める方向に補正する場合は、風量バランス制御部1が風量変更部3からの指示に応じて決定した排気風量Vgexを減らすようにしてもよい。これにより、省エネルギーに貢献することができる。
本発明は、風量バランス制御に室圧補正制御を組み合わせたシステムに適用することができる。
1…風量バランス制御部、2…室圧補正制御部、3…風量変更部、4…風量補正部、100…部屋、101…給気ダクト、102…排気ダクト、103,104…コントローラ、105…通信線、106…差圧センサ、110…基準室、MAV…給気バルブ、GEX…排気バルブ、PCV…室圧補正制御バルブ。

Claims (4)

  1. 対象施設へ吹き出す給気の風量を調節する給気バルブと、
    前記対象施設から吸い出す排気の風量を調節する排気バルブと、
    前記対象施設の室圧制御のために給気風量と排気風量のうち何れか一方を調節する室圧補正制御バルブと、
    前記給気バルブによって調節される給気風量と前記排気バルブによって調節される排気風量との差が所定の風量設定値に一致するように、前記給気バルブの給気風量と前記排気バルブの排気風量とを決定し、前記給気バルブと前記排気バルブとを制御する風量バランス制御手段と、
    基準室圧に設定された基準室と前記対象施設との室間差圧が所定の差圧設定値に一致するように前記室圧補正制御バルブを制御する室圧補正制御手段と、
    予め設定されたスケジュールまたは外部からの指示に従って前記風量バランス制御手段に対して風量変更の指示を出す風量変更手段と、
    前記風量変更手段から風量変更の指示を受けたときに、前記給気風量および前記排気風量の変更によって前記室圧補正制御バルブの風量に変更が生じないように、前記風量バランス制御手段が前記風量変更手段からの指示に応じて決定した給気風量および排気風量のうち少なくとも一方を変更する風量補正手段とを備えることを特徴とする風量制御システム。
  2. 請求項1記載の風量制御システムにおいて、
    前記風量補正手段は、給気風量と排気風量との差であるオフセット風量を広げる方向に補正する場合は、前記風量バランス制御手段が前記風量変更手段からの指示に応じて決定した給気風量を減らし、前記オフセット風量を狭める方向に補正する場合は、前記風量バランス制御手段が前記風量変更手段からの指示に応じて決定した排気風量を減らすことを特徴とする風量制御システム。
  3. 対象施設に設置された給気バルブによって調節される給気風量と前記対象施設に設置された排気バルブによって調節される排気風量との差が所定の風量設定値に一致するように、前記給気バルブの給気風量と前記排気バルブの排気風量とを決定し、前記給気バルブと前記排気バルブとを制御する風量バランス制御ステップと、
    前記対象施設の室圧制御のために給気風量と排気風量のうち何れか一方を調節する室圧補正制御バルブを制御して、基準室圧に設定された基準室と前記対象施設との室間差圧を所定の差圧設定値に一致させる室圧補正制御ステップと、
    予め設定されたスケジュールまたは外部からの指示に従って風量変更の指示を出す風量変更ステップと、
    前記風量変更の指示を受けたときに、前記給気風量および前記排気風量の変更によって前記室圧補正制御バルブの風量に変更が生じないように、前記風量バランス制御ステップにおいて前記風量変更の指示に応じて決定した給気風量および排気風量のうち少なくとも一方を変更する風量補正ステップとを含むことを特徴とする風量制御方法。
  4. 請求項3記載の風量制御方法において、
    前記風量補正ステップは、給気風量と排気風量との差であるオフセット風量を広げる方向に補正する場合は、前記風量バランス制御ステップにおいて前記風量変更の指示に応じて決定した給気風量を減らし、前記オフセット風量を狭める方向に補正する場合は、前記風量バランス制御ステップにおいて前記風量変更の指示に応じて決定した排気風量を減らすことを特徴とする風量制御方法。
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