JP5525432B2 - 有害物質制御装置および方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の有害物質制御装置の1構成例において、前記PID制御手段は、設定値SPの変更時に設定値SPが下降する場合にのみ、設定値SPの変化量ΔSPを算出する変化量処理手段と、設定値SPの変化量ΔSPを微分動作に反映させてPID演算を行ない、操作量MVを算出するPID演算手段とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の有害物質制御装置の1構成例において、前記有害物質計測手段は、微生物数計測装置である。
また、本発明の有害物質制御装置の1構成例において、前記有害物質計測手段は、揮発性有機化合物計測装置である。
PID制御の方式には、通常型(PID制御)、微分先行型(PI−D制御)、比例微分先行型(I−PD制御)などがある。制御技術ベンダーは、各社の事業が対象とする市場のニーズを考慮して、適宜一定の方式を選択し、汎用PID制御装置の製品を市場投入している。一方、ユーザ側はPID制御の種類によって制御動作の留意点があることを認識していないので、例えばユーザ自身が慣れているPIDパラメータ調整を行なったときであっても、意図せぬ動作になることがある。意図せぬ動作が結果的に適切な方向へ転じればよいが、逆の場合は問題が生じることもあり得る。
上記発明の原理1のようにPID制御系を構成した場合であっても、安全かつ省エネルギー余裕を抑えた設定値SPを適切に設定できていることが重要な要素になる。換気設備・排気設備の浄化能力を予め調査し、適度な設定値SPを規定しておく方法もあるが、リアルタイム性の高い計測装置を利用するのであれば、制御実績に基づき適度な設定値SPを自動で推定することが可能であり現実的であることに着眼した。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る有害物質制御装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、上記発明の原理1に対応するものである。有害物質制御装置は、被制御空間の有害物質の数量をリアルタイムに計測する有害物質計測部1と、被制御空間における有害物質の数量の目標値を表す設定値SPを取得する設定値入力部2と、有害物質計測部1で計測される数量を制御量PVの値として取得する制御量入力部3と、設定値SPの変更時に設定値SPが下降する場合にのみ、設定値SPの変化量ΔSPを算出する変化量処理部4と、設定値SPの変化量ΔSPを比例動作と微分動作に反映させてPID演算を行ない、操作量MVを算出するPID演算部5と、操作量MV(風量指示値)を有害物質低減装置に出力する操作量出力部7とから構成される。変化量処理部4とPID演算部5とは、PID制御部6を構成している。
設定値SPは、法令などの安全基準に則ってユーザが設定した、被制御空間におけるVOCの数量(単位[μg/m3])の目標値を表している。この設定値SPは、設定値入力部2を介して変化量処理部4とPID演算部5に入力される(ステップS101)。
変化量処理部4は、設定値SPの変更時に設定値SPが下降する場合にのみ、設定値SPの変化量ΔSPを算出してPID演算部5に送る(ステップS103)。具体的には、変化量処理部4は、式(1)により設定値SPの変化量ΔSPを算出してPID演算部5に出力する。
ΔSP_0=SP_0−SP_1 ・・・(1)
IF ΔSP_0>0.0 THEN ΔSP_0=0.0 ・・・(2)
ΔMV=Kp[(PV_0−PV_1−ΔSP_0)+(PV_0−SP_0)dt/Ti
+{(PV_0−PV_1)−(PV_1−PV_2)
−(ΔSP_0−ΔSP_1)}Td/dt] ・・・(3)
そして、PID演算部5は、算出した変化分ΔMVから操作量MVを次式により算出する。
MV_0=MV_1+ΔMV ・・・(4)
一方、安全を優先して設定値SPを下げると風量が上昇するが、この際には設定値SPの変更をPID演算に反映させるので、風量は急峻に増加する。すなわち、風量を増加させるという緊急性が要求され得る動作は、迅速な制御動作になる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上記発明の原理1に対応する別の実施の形態である。本実施の形態においても、有害物質制御装置の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1の符号を用いて説明する。本実施の形態の有害物質制御装置は、有害物質計測部1と、設定値入力部2と、制御量入力部3と、変化量処理部4と、設定値SPの変化量ΔSPを微分動作に反映させてPID演算を行ない、操作量MVを算出するPID演算部5と、操作量出力部7とから構成される。
有害物質計測部1は、被制御空間における例えば細菌などの微生物の数量(単位[個/m3])を計測する(図2ステップS100)。
設定値SPは、法令などの安全基準に則ってユーザが設定した、被制御空間における微生物の数量(単位[個/m3])の目標値を表している。この設定値SPは、設定値入力部2を介して変化量処理部4とPID演算部5に入力される(ステップS101)。
変化量処理部4は、設定値SPの変更時に設定値SPが下降する場合にのみ、設定値SPの変化量ΔSPを算出してPID演算部5に送る(ステップS103)。この変化量処理部4の動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。
MV_0=Kp[(PV_0−SP_0)+Σ(PV_j−SP_j)dt/Ti
+(PV_0−PV_1−ΔSP_0)Td/dt] ・・・(5)
式(5)の第3項(PV_0−PV_1−ΔSP_0)Td/dtは制御が微分動作になることを示しており、設定値SPが1制御周期前の値に対して上昇する場合はΔSP_0=0.0の微分先行型になる。すなわち、設定値SPが1制御周期前の値に対して上昇する場合、式(5)によって行われる全体の制御動作は微分先行型(PI−D制御)になる。
以上のようにして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図4は本発明の第3の実施の形態に係る有害物質制御装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、上記発明の原理2に対応するものである。本実施の形態の有害物質制御装置は、有害物質計測部1と、設定値入力部2と、制御量入力部3と、PID演算部5と、操作量出力部7と、設定値SPを決定する目安となる規定値VSを取得する規定値入力部8と、予め規定された過去の特定期間内における制御履歴の中で、制御量PVが最も上昇したときの規定値VSと制御量PVとの差である余裕度に応じて設定値SPを更新する設定値更新部9とから構成される。
図5は規定値入力部8および設定値更新部9の動作を示すフローチャートである。規定値VSは、PID制御が行なわれる被制御空間において、設定値SPを決定する目安となるVOCの数量(単位[μg/m3])を表している。この規定値VSは、規定値入力部8を介して設定値更新部9に入力される(図5ステップS200)。
dS=VS−PV_m ・・・(6)
SP_n=SP_c+αdS ・・・(7)
制御量PV_mが規定値VSを下回って余裕度dS>0.0となる場合、すなわち安全性に余裕がある場合、設定値SPは更新前よりも高い数値(省エネルギー優先側)に自動更新される。
Claims (12)
- 被制御空間の有害物質の数量を制御量PVの値として計測する有害物質計測手段と、
被制御空間における有害物質の数量の目標値を表す設定値SPの変更時に、有害物質が増加する側への設定値変更の場合には微分先行型あるいは比例微分先行型のPID演算により設定値SPと制御量PVとから操作量MVを算出し、有害物質が減少する側への設定値変更の場合には通常型のPID演算により設定値SPと制御量PVとから操作量MVを算出するPID制御手段と、
操作量MVに応じて被制御空間から排出する空気の風量あるいは被制御空間へ供給する空気の風量を変化させて被制御空間における有害物質の数量を調節する有害物質低減装置に対して、前記PID制御手段が算出した操作量MVを出力する操作量出力手段とを備えることを特徴とする有害物質制御装置。 - 請求項1記載の有害物質制御装置において、
前記PID制御手段は、
設定値SPの変更時に設定値SPが下降する場合にのみ、設定値SPの変化量ΔSPを算出する変化量処理手段と、
設定値SPの変化量ΔSPを比例動作と微分動作に反映させてPID演算を行ない、操作量MVを算出するPID演算手段とから構成されることを特徴とする有害物質制御装置。 - 請求項1記載の有害物質制御装置において、
前記PID制御手段は、
設定値SPの変更時に設定値SPが下降する場合にのみ、設定値SPの変化量ΔSPを算出する変化量処理手段と、
設定値SPの変化量ΔSPを微分動作に反映させてPID演算を行ない、操作量MVを算出するPID演算手段とから構成されることを特徴とする有害物質制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の有害物質制御装置において、
さらに、設定値SPを決定する目安となる所定の有害物質の数量を規定値VSとしたとき、予め規定された過去の特定期間内における制御履歴の中で、制御量PVが最も上昇したときの前記規定値VSと制御量PVとの差である余裕度に応じて設定値SPを更新する設定値更新手段を備えることを特徴とする有害物質制御装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有害物質制御装置において、
前記有害物質計測手段は、微生物数計測装置であることを特徴とする有害物質制御装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有害物質制御装置において、
前記有害物質計測手段は、揮発性有機化合物計測装置であることを特徴とする有害物質制御装置。 - 有害物質計測手段により被制御空間の有害物質の数量を制御量PVの値として計測する有害物質計測ステップと、
被制御空間における有害物質の数量の目標値を表す設定値SPの変更時に、有害物質が増加する側への設定値変更の場合には微分先行型あるいは比例微分先行型のPID演算により設定値SPと制御量PVとから操作量MVを算出し、有害物質が減少する側への設定値変更の場合には通常型のPID演算により設定値SPと制御量PVとから操作量MVを算出するPID制御ステップと、
操作量MVに応じて被制御空間から排出する空気の風量あるいは被制御空間へ供給する空気の風量を変化させて被制御空間における有害物質の数量を調節する有害物質低減装置に対して、前記PID制御ステップで算出した操作量MVを出力する操作量出力ステップとを備えることを特徴とする有害物質制御方法。 - 請求項7記載の有害物質制御方法において、
前記PID制御ステップは、
設定値SPの変更時に設定値SPが下降する場合にのみ、設定値SPの変化量ΔSPを算出する変化量処理ステップと、
設定値SPの変化量ΔSPを比例動作と微分動作に反映させてPID演算を行ない、操作量MVを算出するPID演算ステップとからなることを特徴とする有害物質制御方法。 - 請求項7記載の有害物質制御方法において、
前記PID制御ステップは、
設定値SPの変更時に設定値SPが下降する場合にのみ、設定値SPの変化量ΔSPを算出する変化量処理ステップと、
設定値SPの変化量ΔSPを微分動作に反映させてPID演算を行ない、操作量MVを算出するPID演算ステップとからなることを特徴とする有害物質制御方法。 - 請求項7乃至9のいずれか1項に記載の有害物質制御方法において、
さらに、設定値SPを決定する目安となる所定の有害物質の数量を規定値VSとしたとき、予め規定された過去の特定期間内における制御履歴の中で、制御量PVが最も上昇したときの前記規定値VSと制御量PVとの差である余裕度に応じて設定値SPを更新する設定値更新ステップを備えることを特徴とする有害物質制御方法。 - 請求項7乃至10のいずれか1項に記載の有害物質制御方法において、
前記有害物質計測手段は、微生物数計測装置であることを特徴とする有害物質制御方法。 - 請求項7乃至10のいずれか1項に記載の有害物質制御方法において、
前記有害物質計測手段は、揮発性有機化合物計測装置であることを特徴とする有害物質制御方法。
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