JP2016020190A - 自動車の下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンダカバーの分割を回避して、部品点数、組付け工数の増加を招くことなく、該アンダカバーで床下整流を行なって、その整流効果を確保することができると共に、路面障害物との干渉時にあってもアンダカバーを破損から防止して、該アンダカバーの耐久性確保を図ることができる自動車の下部構造の提供を目的とする。
【解決手段】床下に配設された補機14と、該補機14を路面側の障害物から保護するよう車体に設けられたガードバー20と、車体下面を覆う床下風整流用のアンダカバー30L,30Rと、を備えた自動車の下部構造であって、上記アンダカバー30L,30Rには、上記ガードバー20のガード部20Gが下方へ臨むように開口部32が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、床下に配設された補機と、該補機を路面側の障害物から保護するように車体に設けられたガードバーと、車体下面を覆う床下風整流用のアンダカバーと、を備えたような自動車の下部構造に関する。
一般に、自動車の下部構造としては、床下に配設した補機を路面側の障害物から保護するガードバーと、自動車の床下それ自体の凹凸および補機により形成される凹凸を覆って床下整流を行なうアンダカバーとを備えたものがある。
ここで、空力の観点からは、上述のアンダカバーでガードバーを含めて床下の凹凸を覆うことが好ましいが、路面側の障害物との干渉時に該アンダカバーがガードバーと障害物との間に挟まれると、アンダカバーそれ自体に弾性があったとしても、該アンダカバーが容易に損傷する問題点があった。
一方で、アンダカバーをガードバー周辺に設けない場合には、その凹凸形状により空力性能が悪化し、これを防止するためには、ガードバー周辺を複数のアンダカバーで囲うとよいが、この場合には、空力性能の低下を防止することができる利点がある反面、部品点数の増加により、組付け工数およびコストが増加するという問題点があった。
ところで、特許文献1には、燃料タンクおよび補強ロッドをその下方からアンダカバーで覆う構造が開示されているが、この特許文献1に開示された従来構造においては、路面障害物との干渉時に、アンダカバーが補強ロッドと路面障害物との間に挟まれると、該アンダカバーが破損する懸念があった。
また、特許文献2には、燃料タンクを、リヤサスペンションアームの支持に用いられるステー部材としてのリヤピンステーから保護すると共に、床下整流を行なうアンダカバーを設けた構成が開示されているが、この特許文献2に開示された従来構造においては、上記アンダカバーはリヤピンステーから燃料タンクを保護するものであり、路面障害物との干渉時に、該アンダカバーの破損を防止することができない問題点があった。
実開平2−108676号公報 特開2009−35144号公報
そこで、この発明は、アンダカバーの分割を回避して、部品点数、組付け工数の増加を招くことなく、該アンダカバーで床下整流を行なって、その整流効果を確保することができると共に、路面障害物との干渉時にあってもアンダカバーを破損から防止して、該アンダカバーの耐久性確保を図ることができる自動車の下部構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の下部構造は、床下に配設された補機と、該補機を路面側の障害物から保護するように車体に設けられたガードバーと、車体下面を覆う床下風整流用のアンダカバーと、を備えた自動車の下部構造であって、上記アンダカバーには、上記ガードバーのガード部が下方へ臨むように開口部が設けられたものである。
上述の床下に配設された補機としては、燃料タンク、バッテリ、高圧ハーネス、非接触充電器の少なくとも1つに設定してもよい。
上記構成によれば、アンダカバーには、ガードバーのガード部が下方へ臨むように開口部が設けられているので、該アンダカバーの分割を回避して、部品点数、組付け工数の増加を招くことなく、該アンダカバーで床下整流を行なって、その整流効果を確保することができる。
しかも、ガードバーが路面障害物と干渉しても、アンダカバーがガードバーと路面障害物との間に挟まれることがないので、斯る干渉時にあってもアンダカバーを破損から防止して、当該アンダカバーの耐久性確保を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記アンダカバーの開口部において、床下風の上流側はガードバーのガード部より低位置に配設され、アンダカバーの開口部において、床下風の下流側はガードバーのガード部より高位置に配設されたものである。
上記構成によれば、アンダカバーの開口部において床下風の上流側はガードバーのガード部より低位置に配設され、下流側は当該ガード部より高位置に配設されたので、走行風が上記開口部からその内方へ可及的入り込まないように成して、開口部で生ずる乱流を抑制し、キャビティトーンの発生を防ぐことができる。
この発明の一実施態様においては、上記アンダカバーは、そのカバー本体から上方に突出して上記ガードバーのガード部より上方で支持される取付け部を有し、少なくとも該取付け部が、水平方向に対して上下方向への弾性変形が大きくなるように形成されたものである。
上記構成によれば、アンダカバーの取付け部を、ガードバーそれ自体に取付けることにより、アンダカバーの開口部とガードバーとの間の隙間を必要最小限に維持することができ、空力効果の安定化を図ることができる。
また、上述の取付け部が、水平方向に対して上下方向への弾性変形が大きくなるように形成したので、アンダカバーが路面障害物と干渉した際、該アンダカバーの上下方向への弾性変形が許容されるので、当該アンダカバーの破損を可及的抑制することができる。
この発明によれば、アンダカバーの分割を回避して、部品点数、組付け工数の増加を招くことなく、該アンダカバーで床下整流を行なって、その整流効果を確保することができると共に、路面障害物との干渉時にあってもアンダカバーを破損から防止して、該アンダカバーの耐久性確保を図ることができる効果がある。
本発明の自動車の下部構造を示す底面図 図1のA−A線に沿う車両右側部分の断面図 図1のB−B線に沿う車両右側部分の断面図 車両左側のガードバーの底面図 車両右側のガードバーの側面図 車両左側のアンダカバーの底面図 車両右側のアンダカバーの底面図 車両右側のアンダカバーの側面図
アンダカバーの分割を回避して、部品点数、組付け工数の増加を招くことなく、該アンダカバーで床下整流を行なって、その整流効果を確保することができると共に、路面障害物との干渉時にあってもアンダカバーを破損から防止して、該アンダカバーの耐久性確保を図るという目的を、床下に配設された補機と、該補機を路面側の障害物から保護するように車体に設けられたガードバーと、車体下面を覆う床下風整流用のアンダカバーと、を備えた自動車の下部構造において、上記アンダカバーには、上記ガードバーのガード部が下方へ臨むように開口部が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の下部構造を示し、図1は当該下部構造を示す底面図である。但し、図1においては車両右側底部にアンダカバーを取付け、車両左側底部においてはアンダカバーを仮想線で示して、車体側が目視できる状態で図示している。また、図2は図1のA−A線に沿う車両右側部分の断面図、図3は図1のB−B線に沿う車両右側部分の断面図である。
図1,図2,図3において車室床面を形成するフロアパネル1を設け、このフロアパネル1の車幅方向中央部には、車室側に突出して車両の前後方向に延びるトンネル部2を一体または一体的に形成している。
上述のフロアパネル1の車幅方向左右両サイドには、サイドシルインナ3とサイドシルアウタとを備えて車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面をもった車体強度部材としてのサイドシル4を接合固定している。
上述のフロアパネル1の後部には、キックアップ部を介してリヤフロア5を一体または一体的に連設形成しており、このリヤフロア5の後部において、車幅方向中央部または車幅方向中間部には下方に窪むタイヤパン6を凹設形成している。
図1,図2,図3に示すように、上述のリヤフロア5の下部には、ハット断面形状を有して、車両の前後方向に延びる車体強度部材としてのリヤサイドフレーム7を取付けており、上述のリヤフロア5と該リヤサイドフレーム7との間には、車両の前後方向に延びるリヤサイド閉断面8を形成し、これにより下部車体剛性の向上を図るように構成している。
図1に示すように、上述のリヤサイドフレーム7の前部は、サイドシル4の後部に連結されている。
また、図1に示すように、リヤフロア5の下部には、後突対応用の車体強度部材として車両の前後方向に延びる左右一対のリヤフロアフレーム9,9を接合固定している。
さらに、図1に示すように、フロアパネル1の後部とリヤフロア5の前部との間には、車幅方向に延びるクロスメンバ10を取付けており、このクロスメンバ10とキックアップ部との間には、車幅方向に延びる閉断面を形成し、下部車体剛性の向上を図るように構成している。
同様に、リヤフロア5におけるリヤシートパンとタイヤパン6との間にも、車幅方向に延びるリヤクロスメンバ11を取付けており、このリヤクロスメンバ11とリヤフロア5との間には、車幅方向に延びる閉断面を形成し、下部車体剛性の向上を図るように構成している。
上述のクロスメンバ10およびリヤクロスメンバ11は、図1に示すように、その車幅方向両端部がそれぞれリヤサイドフレーム7,7に接合固定されている。
図1に示すように、上述のトンネル部2の車外側(つまり下側)には、排気ガスを後方に導く排気管12を配設している。この実施例では、上述の排気管12はトンネル部2の車外側において車両右側にオフセットした位置に配設されている。
また、この実施例では車両前部にパワートレインとしてのエンジンを搭載し、タイヤパン6の下方部にリヤディファレンシャル装置を配置した四輪駆動車(いわゆる4WD)に構成される関係上、上述のトンネル部2の車外側には、排気管12と併せてプロペラシャフト(図示せず)が配設される。
一方で、図1〜図3に示すように、上述のリヤフロア5の下方部には、左右一対のタンクバンド13,13で支持された鞍形の燃料タンク14が配置されている。補機としての燃料タンク14の鞍部下方には排気ガスの熱を遮熱するためにインシュレータ15が配置されている。
図2に示すように、この実施例では、上述のインシュレータ15はアルミニウムまたはアルミ合金から成る鞍形に形成されている。
上述の燃料タンク14には、車体後部側面におけるフィラーリッド内部の燃料給油口まで後方に延びる給油パイプ16が連通接続されている。
上述の燃料タンク14は床下に配設された補機であり、この補機である燃料タンク14を、路面側の障害物から保護するように車体には左右一対のガードバー20,20が設けられている。
図4は車両左側のガードバー20を示す底面図、図5は車両右側のガードバー20を示す側面図である。図1に底面図で双方のガードバー20,20を示すように、左右のガードバー20,20は略左右対称に形成されている。
図4,図5に示すように、上述のガードバー20は金属パイプにより形成されており、このガードバー20は水平または略水平に延びる水平部20aと、この水平部20aの前部から上方に立上がる前側立上り部20bと、水平部20aの後部から上方に立上がる後側立上り部20cとを一体形成したものである。
図1に底面図で示すように、左右一対のガードバー20,20は、その前側立上り部20bが燃料タンク14の車幅方向外方に位置し、後側立上り部20cが、燃料タンク14を支持するタンクバンド13の後端部に対して後方かつ車幅方向内方に位置するように取付けられている。
このため、図4,図5に示すように、ガードバー20の前側立上り部20bの上端部には、取付けブラケット21を固定し、ガードバー20の後側立上り部20cの上端部には、別の取付けブラケット22を固定しており、図1に示すように、前側の取付けブラケット21は、リヤサイドフレーム7の前部下面に取付けており、後側の取付けブラケット22は、リヤサイドフレーム7に対して車幅方向内側に位置するリヤフロアフレーム9の前部下面に取付けている。
ここで、図3に示すように、ガードバー20の前側の取付けブラケット21は、取付け部材としてのボルト25を用いて、リヤサイドフレーム7の前部下面に取付けられている。なお、リヤサイドフレーム7のリヤサイド閉断面8内には予め図示しないナットが溶接固定されており、上述のボルト25を該ナットに締結することで、取付けブラケット21を取付け固定するものである。
また、図4,図5に示すように、上述のガードバー20における水平部20aの前部には、当該前部から車幅方向外方に延びるように取付け片23を固定しており、水平部20aの後部には、当該後部から車幅方向外方に延びるように取付け片24を固定している。
これらの各取付け片23,24は、後述するアンダカバー30L,30R(図6,図7参照)を取付けるためのアンダカバー取付け片である。
図5に示すように、上述のガードバー20は水平部20aにおける取付け片23,24の下面よりも下側の部分がガード部20Gに設定されている。
図6は車両左側のアンダカバーの底面部、図7は車両右側のアンダカバーの底面図、図8は車両右側のアンダカバーの側面図である。
図1に示すように、車体下面を覆う床下風整流用の左右のアンダカバー30L,30Rを設けている。
アンダカバー30L,30Rは弾性を有する合成樹脂により形成されており、自動車の床下それ自体の凹凸および燃料タンク14などの補機により形成される凹凸を覆って床下整流を行なうものである。
図6,図7に示すように、左右のアンダカバー30L,30Rは共に車両前後方向の長さが車幅方向の長さよりも長い所謂縦長形状のカバー本体30A,30Bを有し、図8に示すように、これらカバー本体30A,30B(但し、図8は右側のアンダカバー30Rのみを示す)の底面は床下整流を行なうため、下方へ突出する部分が存在しないフラット形状に形成されている。
また、図6〜図8に示すように、上述の左右のアンダカバー30L,30Rにおける前後方向中間部で、かつ車幅方向外側には、車体側に設けられるトレーリングアームとの干渉を防止する目的で、上方へ突出する中空突部31,31(いわゆる上突部)が一体形成されている。
さらに、上述の左右のアンダカバー30L,30Rにおいて上記中空突部31の後側と、カバー本体30A,30Bの後端部との間における車幅方向外側部位には、ガードバー20のガード部20Gが下方に臨むように、車両前後方向に長い開口部32,32が設けられている。
アンダカバー30L,30Rに上述の開口部32,32を開口形成することで、左側のアンダカバー30Lそれ自体を分割することなく、また、右側のアンダカバー30Rそれ自体を分割することなく、これら各アンダカバー30L,30Rの分割を回避して、部品点数および組付け工数の増加を招くことなく、これら左右の各アンダカバー30L,30Rで床下整流を行ない、その整流効果を確保するよう構成したものである。
また、上述のガードバー20が路面障害物と干渉しても、アンダカバー30A,30Bがガードバー20と路面障害物との間に挟まれることなく、該干渉時においてもアンダカバー30A,30Bを破損から防止して、当該アンダカバー30A,30Bの耐久性確保を図るよう構成したものである。
図1〜図3に仮想線で床下風(走行風)の流れを示すように、上述の開口部32においては、当該床下風はその車幅方向内側から車幅方向外側に向けて流れることになる。
そこで、図2,図3に示すように、アンダカバー30L,30Rの開口部32において、床下風の上流側部33は、ガードバー20のガード部20Gより低位置に配設されており、アンダカバー30L,30Rの開口部32において、床下風の下流側部34は、ガードバー20のガード部20Gより高位置に配設されている。
このように、上流側部33をガードバー20のガード部20Gよりも低位置に配設し、下流側部34をガードバー20のガード部20Gより高位置に配設することで、走行風(床下風)が上述の開口部32からその内方へ可及的入り込まないように成して、開口部32で生ずる乱流を抑制し、キャビティトーンの発生を防止するよう構成したものである。
図6,図7に示すように、上述の下流側部34には、開口部32の前側開口縁32a近傍と、開口部32の後側開口縁32bの直後部との双方に、図4,図5で示した取付け片23,24で支持される取付け部35,36が設けられている。
図8に示すように、上述の各取付け部35,36は、カバー本体30A,30Bから上方に突出しており、これら各取付け部35,36は上述のガードバー20のガード部20Gよりも上方で支持されるように形成されている。
上述のアンダカバー30L,30Rの取付け部35,36を、ガードバー20それ自体(詳しくは、ガードバー20の取付け片23,24)に取付けることで、アンダカバー30L,30Rの開口部32とガードバー20との間の隙間を必要最小限に維持し、これにより空力効果の安定化を図るよう構成している。
また、図6,図7,図8に示すように、上述の前後の取付け部35,36のうち前側の取付け部35は、下流側部34に対して側面視で傾斜したクランク状の弾性変形許容部37(第1弾性変形許容部)を介して設けられており、これにより、上記取付け部35が水平方向に対して上下方向への弾性変形が大きくなるように形成されている。
上述の弾性変形許容部37を設けることで、アンダカバー30L,30Rが路面障害物と干渉した際、当該アンダカバー30L,30Rの破損を可及的抑制するよう構成している。
さらに、図6,図7,図8に示すように、上述の前後の取付け部35,36のうち後側の取付け部36を含んで略車幅方向に延びるアンダカバー30L,30Rの後片部38は、上流側部33の後端部33aに対して側面視で傾斜したクランク状の弾性変形許容部39(第2弾性変形許容部)を介して設けられており、これにより、上記取付け部36が水平方向に対して上下方向への弾性変形が大きくなるように形成されている。
上述の弾性変形許容部39を設けることで、先の弾性変形許容部37と同様に、アンダカバー30L,30Rが路面障害物と干渉した際、当該アンダカバー30L,30Rの破損を可及的抑制するよう構成している。
また、上述の後片部38の車両前後方向の幅を幅狭に形成することで、曲がりやすく形成し、この後片部38それ自体を弾性変形許容部40(第3弾性変形許容部)に設定している。
さらに、上述の中空突部31における後部かつ車幅方向外端の下端部31aと、開口部32の前側開口縁32aとの間を幅狭に形成し、この幅狭部を弾性変形許容部41(第4弾性変形許容部)に設定している。
そして、上述の各弾性変形許容部40,41によっても、取付け部35,36が水平方向に対して上下方向への弾性変形が大きくなるように形成されている。
ここで、上述の各取付け部35,36は、図3,図8に示すように、ボルト42、ナット43などの締結部材を用いて、図4,図5に示すガードバー20の取付け片23,24に取付けられるものである。
また、図2,図3,図8に示すように、アンダカバー30L,30Rの中空突部31と取付け部36との間には、下流側部34の車幅方向外端部から上方に立上がる立上り片44を一体形成しており、この立上り片44によりアンダカバー30L,30Rの構成材料による弾性を有しつつ、該アンダカバー30L,30Rの剛性をも確保するように構成している。
さらに、図2,図3に示すように、上述の上流側部33および下流側部34の上面には、当該上面から所定量上方に立上がる複数のリブ45を一体形成しており、これら複数のリブ45によりアンダカバー30L,30Rの剛性を確保すべく構成している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の自動車の下部構造は、床下に配設された補機(燃料タンク14参照)と、該補機(燃料タンク14)を路面側の障害物から保護するように車体に設けられたガードバー20と、車体下面を覆う床下風整流用のアンダカバー30L,30Rと、を備えた自動車の下部構造であって、上記アンダカバー30L,30Rには、上記ガードバー20のガード部20Gが下方へ臨むように開口部32が設けられたものである(図1参照)。
この構成によれば、アンダカバー30L,30Rには、ガードバー20のガード部20Gが下方へ臨むように開口部32が設けられているので、該アンダカバー30L,30Rの分割を回避して、部品点数、組付け工数の増加を招くことなく、該アンダカバー30L,30Rで床下整流を行なって、その整流効果を確保することができる。
しかも、ガードバー20が路面障害物と干渉しても、アンダカバー30L,30Rがガードバー20と路面障害物との間に挟まれることがないので、斯る干渉時にあってもアンダカバー30L,30Rを破損から防止して、当該アンダカバー30L,30Rの耐久性確保を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記アンダカバー30L,30Rの開口部32において、床下風の上流側(上流側部33参照)はガードバー20のガード部20Gより低位置に配設され、アンダカバー30L,30Rの開口部32において、床下風の下流側(下流側部34参照)はガードバー20のガード部20Gより高位置に配設されたものである(図2,図3参照)。
この構成によれば、アンダカバー30L,30Rの開口部32において床下風の上流側(上流側部33参照)はガードバー20のガード部20Gより低位置に配設され、下流側(下流側部34参照)は当該ガード部20Gより高位置に配設されたので、走行風(床下風)が上記開口部32からその内方へ可及的入り込まないように成して、開口部32で生ずる乱流を抑制し、キャビティトーンの発生を防ぐことができる。
因に、上流側部33と下流側部34との上下方向位置が同等な場合には、上流側部33の開口部32口縁より発生した渦が移流速度で下流側部34の開口部32口縁に衝突し、渦が当該下流側部34の開口部32口縁に衝突することで、擾乱が発生し上流側部33の開口部32口縁に音速で伝わる。この結果、擾乱に起因して上流側部33の開口部32口縁より再度渦が発生する。この繰返しにより、上流側部33の開口部32口縁から渦が周期的に発生し、渦の発生周波数によるキャビティトーンが発生する。
この実施例では、上述の乱流およびキャビティトーン発生を防止するために、上流側をガードバー20のガード部20Gにより低位置に配設し、下流側をガード部20Gよりも高位置に配設したものである。
この発明の一実施形態においては、上記アンダカバー30L,30Rは、そのカバー本体30A,30Bから上方に突出して上記ガードバー20のガード部20Gより上方で支持される取付け部35,36を有し、少なくとも該取付け部35,36が、水平方向に対して上下方向への弾性変形が大きくなるように形成されたものである(図6,図7,図8の特に、弾性変形許容部37,39参照)。
この構成によれば、アンダカバー30L,30Rの取付け部35,36を、ガードバー20それ自体(詳しくは、取付け片23,24)に取付けることにより、アンダカバー30L,30Rの開口部32とガードバー20との間の隙間を必要最小限に維持することができ、空力効果の安定化を図ることができる。
また、上述の取付け部35,36が水平方向に対して上下方向への弾性変形が大きくなるように形成したので、アンダカバー30L,30Rが路面障害物と干渉した際、アンダカバー30L,30Rの上下方向への弾性変形が許容されるので、当該アンダカバー30L,30Rの破損を可及的抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の補機は、実施例の燃料タンク14に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、補機としては燃料タンク以外にバッテリ、高圧ハーネス、非接触充電器の何れであってもよい。
以上説明したように、本発明は、床下に配設された補機と、該補機を路面側の障害物から保護するよう車体に設けられたガードバーと、車体下面を覆う床下風整流用のアンダカバーと、を備えた自動車の下部構造について有用である。
14…燃料タンク(補機)
20…ガードバー
20G…ガード部
30L,30R…アンダカバー
30A,30B…カバー本体
32…開口部
35,36…取付け部

Claims (3)

  1. 床下に配設された補機と、該補機を路面側の障害物から保護するよう車体に設けられたガードバーと、車体下面を覆う床下風整流用のアンダカバーと、を備えた
    自動車の下部構造であって、
    上記アンダカバーには、上記ガードバーのガード部が下方へ臨むように開口部が設けられた
    自動車の下部構造。
  2. 上記アンダカバーの開口部において、床下風の上流側はガードバーのガード部より低位置に配設され、アンダカバーの開口部において、床下風の下流側はガードバーのガード部より高位置に配設された
    請求項1記載の自動車の下部構造。
  3. 上記アンダカバーは、そのカバー本体から上方に突出して上記ガードバーのガード部より上方で支持される取付け部を有し、
    少なくとも該取付け部が、水平方向に対して上下方向への弾性変形が大きくなるように形成された
    請求項1または2記載の自動車の下部構造。
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