JP2016019991A - 積層金属板のスポット溶接方法及び積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的とするところは、金網をコア層に用いた積層金属板を他の金属板とスポット溶接することができ、かつ、溶接部分の強度を向上することが可能な、新規かつ改良された積層金属板のスポット溶接方法等を提供する。【解決手段】上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、金網を含むコア層の両面に金属板が設けられた積層金属板と他の金属板とを積層することで溶接対象積層体を作製する積層工程と、溶接対象積層体を電極で加圧しながら電極間に第1の溶接電流を流すことで、金網と金属板との接触面積を増大させる第1の通電工程と、溶接対象積層体を電極で加圧しながら電極間に第1の溶接電流よりも大きな第2の溶接電流を流すことで、積層金属板と他の金属板とをスポット溶接する第2の通電工程と、を含むことを特徴とする、積層金属板のスポット溶接方法が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、積層金属板のスポット溶接方法及び積層体に関する。
自動車部材、家電の筐体、建材等の様々な用途において、軽量で、剛性が高く、かつ、曲げ、深絞り、張り出し等の加工性に優れる鋼板が広く求められている。さらに、近年、地球温暖化対策として、COの排出量が厳しく規制されており、特に、自動車部材の用途においては、COの排出量を削減するために、軽量化のニーズが特に高いだけでなく、剛性、耐衝撃性、加工性、及び加工後の形状安定性も高い水準の性能が要求される。このような要求に対する解決策として、樹脂等の軽量材をコア層とし、コア層を鋼板で挟んだ積層鋼板が提案されている。このような積層鋼板は、軽量かつ高い剛性を有するため、自動車部材への展開が期待されている。例えば、コア層に樹脂を用いた積層鋼板が特許文献1〜3に開示されている。特許文献2〜3に開示された積層鋼板は、鋼板が樹脂層よりも厚くなっており、制振鋼板とも称される。制振鋼板は、外部からの振動、騒音を低減することができることから、電化製品、車両、床材等への適用が期待されている。
ところで、従来から薄板材料を自動車などの構造部材に適用する場合の代表的な接合技術としてスポット溶接が知られている。コア層に樹脂を用いた積層鋼板は、コア層が電気絶縁体であるため、このような積層鋼板同士を他の金属板と溶接する場合には、様々な問題が発生する。具体的には、積層鋼板と他の金属板との溶接部分(ナゲット)の強度が十分でないという問題、溶接部分の形状が歪むといった問題が生じやすい。
そこで、特許文献1に開示された技術では、以下のように積層鋼板同士を溶接する。すなわち、まず、積層鋼板の一部を重ね合わせる。これにより、一方の積層鋼板を構成する鋼板と他方の積層鋼板を構成する鋼板とが接触する。そして、積層鋼板が重なりあった部分を加圧するとともに、互いに接触した鋼板同士を通電する。これにより、互いに接触した鋼板同士がスポット溶接される。すなわち、積層鋼板同士がスポット溶接される。
特許文献2に開示された技術では、樹脂層に導電性を持たせるために、樹脂層に金属粒子を分散させている。そして、この技術では、積層鋼板と他の鋼板との溶接初期に大きな溶接電流を流し、その後、初期の溶接電流よりも小さい溶接電流を流す。これにより、積層鋼板と他の鋼板とがスポット溶接される。
特許文献3に開示された技術でも、樹脂層に導電性を持たせるために、樹脂層に金属粒子を分散させている。そして、この技術では、積層鋼板と他の鋼板との溶接初期に溶接電流を徐々に大きくし、その後、一定の大きさの溶接電流を流す。特許文献3では、溶接電流を徐々に大きくする期間をアップスロープ通電期間と称している。これにより、積層鋼板と他の鋼板とがスポット溶接される。
特開昭58−97486号公報 特開平3−86380号公報 特開平7−75879号公報
ところで、近年、樹脂をコア層に用いた積層鋼板よりも高い剛性や耐衝撃性を確保することが可能な積層鋼板として、コア層に金網を用いた積層鋼板が提案されているが、この積層鋼板にもスポット溶接性の問題があった。具体的には、この積層鋼板では、コア層は導電性を有するため、電流は流れるが、金網と鋼板との接触面積が非常に小さい。このため、鋼板同士をスポット溶接する場合と同様の条件で積層鋼板に電流を流すと、金網と鋼板との接触部分の電流密度が非常に大きくなる。さらに、金網と鋼板との接触部分は金網と鋼板との界面に不均一に分布する。このため、溶接時の温度分布が不均一となる。これらの理由により、溶接時に大量のチリ等が発生するのみならず、そもそも積層鋼板と他の金属板とが溶接されない(すなわち、ナゲットが形成されない)という問題があった。したがって、コア層に金網を用いた積層鋼板は、自動車部材への適用に限界があった。
そして、特許文献1〜3に開示された技術では、これらの問題を何ら解決することができなかった。すなわち、特許文献1に開示された技術をこの積層鋼板に適用した場合、積層鋼板同士の一部だけを重ね合わせた状態でしか積層鋼板同士をスポット溶接することができない。さらに、この技術では、積層鋼板の片面同士しかスポット溶接されないので、溶接部分の強度が依然として弱い。
また、特許文献2に開示された技術をこの積層鋼板に適用した場合、溶接初期に積層鋼板に大電流を流すので、上記の問題がさらに悪化する。特許文献3に開示された技術をこの積層鋼板に適用した場合、アップスロープ通電期間の前半では、溶接電流が小さすぎて金網と鋼板との接触面積がほとんど変化しない。そして、アップスロープ通電期間の後半には、金網と積層鋼板との接触部分の電流密度が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、金網をコア層に用いた積層金属板を他の金属板とスポット溶接することができ、かつ、溶接部分の強度を向上することが可能な、新規かつ改良された積層金属板のスポット溶接方法及び積層体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、金網を含むコア層の両面に金属板が設けられた積層金属板と他の金属板とを積層することで溶接対象積層体を作製する積層工程と、溶接対象積層体の表裏面上に電極を配置する電極配置工程と、溶接対象積層体を電極で加圧しながら電極間に第1の溶接電流を流すことで、金網と金属板との接触面積を増大させる第1の通電工程と、溶接対象積層体を電極で加圧しながら電極間に第1の溶接電流よりも大きな第2の溶接電流を流すことで、積層金属板と他の金属板とをスポット溶接する第2の通電工程と、を含むことを特徴とする、積層金属板のスポット溶接方法が提供される。
ここで、第1の溶接電流は第2の溶接電流の50%以下であってもよい。
また、第2の溶接電流を電極間に流す第2の通電時間は、第1の溶接電流を電極間に流す第1の通電時間の60%以下であってもよい。
また、第1及び第2の通電工程における加圧力は200kgf以上であってもよい。
また、電極の間を無通電状態とする冷却工程を第1の通電工程と第2の通電工程との間で行ってもよい。
また、溶接対象積層体は、積層金属板を積層したものであってもよい。
本発明の他の観点によれば、金網を含むコア層の両面に金属板が設けられた積層金属板と他の金属板とを上記のスポット溶接方法によって溶接することで作製されたことを特徴とする、積層体が提供される。
本発明の他の観点によれば、金網を含むコア層の両面に金属板が設けられた積層金属板と、他の金属板と、積層金属板の表裏面を構成する金属板と他の金属板とを連結するナゲットと、を備えることを特徴とする、積層体が提供される。
以上説明したように本発明によれば、第1通電工程を行うことで金網と金属板との接触面積を増加し、金網と金属板との接触部分の数を増大し、当該接触部分の分布をより均一にする。その後、第2の通電工程を行う。第2の通電工程時には、金網と金属板との接触部分の電流密度が減少し、かつ、積層金属板内の温度分布がより均一になる。したがって、第2の通電工程時に大電流を流しても上述したスポット溶接性の問題が生じにくい。言い換えれば、第2の通電工程時に大電流を電極間に流すことができる。この結果、積層金属板の金属部分が溶融し、ナゲットが形成される。すなわち、積層金属板と他の金属板とがスポット溶接される。また、本発明のスポット溶接によって形成されるナゲットは、積層金属板と他の金属板とを連結するのみならず、積層金属板を構成する金属板同士も連結する。したがって、ナゲットの強度が向上する。この結果、積層金属板からなる自動車の構造部材の組み立てや、部品同士の接合において、スポット溶接の適用が可能となる。即ち、本発明の積層金属板は、より幅広い自動車部材に適用が可能となる。
本発明の実施形態に係るスポット溶接方法の概要を示す側断面図である。 第1の通電工程後のBB’断面を示す断面図である。 第1の通電工程によってコア層が変形した状態を示す断面写真である。 溶接部分(ナゲット)及びその周辺の構造を示す側断面図である。 溶接部分(ナゲット)及びその周辺の構造を示す断面写真である。 第1の溶接電流の通電を開始してからの各時刻と電極間に流れる電流との対応関係を示す。 第1の溶接電流の通電を開始してからの各時刻と電極100に流れる電流との対応関係を示す。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.積層金属板の構成>
本実施形態では、図1に示すように、金網13をコア層12に用いた積層金属板10同士をスポット溶接する。以下の説明では、2枚の積層金属板10のうち、一方を積層金属板10a、他方を積層金属板10bとも称する。まず、本実施形態のスポット溶接の対象となる積層金属板10の構成について説明する。なお、積層金属板10aは積層金属板10b以外の金属板、例えば鋼板とスポット溶接されてもよいことはもちろんである。
積層金属板10は、金属板11と、コア層12とを備える。金属板11は、コア層12の表裏両面上に設けられる。すなわち、金属板11はコア層12を覆う部材である。金属板11を構成する金属の種類(材質)は特に制限されず、スポット溶接可能な金属であれば特に制限されない。金属板11の好ましい例は鋼板である。また、鋼板の種類は特に制限されない。本実施形態で使用可能な鋼板としては、例えば、ブリキ、薄錫めっき鋼板、電解クロム酸処理鋼板(ティンフリースチール)、ニッケルめっき鋼板等の缶用鋼板や、溶融亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛−鉄合金めっき鋼板、溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板、溶融アルミニウム−シリコン合金めっき鋼板、溶融鉛−錫合金めっき鋼板等の溶融めっき鋼板や、電気亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛−ニッケルめっき鋼板、電気亜鉛−鉄合金めっき鋼板、電気亜鉛−クロム合金めっき鋼板等の電気めっき鋼板等の表面処理鋼板、冷延鋼板、熱延鋼板、ステンレス鋼板等が挙げられる。
コア層12は、金網13と接着層14とを含む。金網13は、金属フレームが網状に分布したシート状の部材である。金網13の種類は特に制限されない。たとえば、金網13は、金属線材を網状に織り込むことで作製された金網であってもよい。この場合、金属線材が金属フレームとなる。また、金網13は、金属板に多数のパンチング孔を形成することで作製された金網(いわゆるパンチングメタル)であってもよい。この場合、パンチング孔間の金属部分(バー)が金属フレームとなる。また、金網13は、金属板に多数の切り欠きを形成した後、金属板を切り欠きの長さ方向と交差する方向に延伸する(すなわち、切り欠きを拡張する)ことで作製された金網(いわゆるエキスパンドメタル)であってもよい。この場合、拡張された切り欠き間の金属部分が金属フレームとなる。図1に示す金網13は、金属線材を網状に織り込むことで作製されたものである。また、金網13を構成する金属の種類(材質)も特に制限されず、スポット溶接可能な金属であれば特に制限されない。金網13の材質の好ましい例は鋼材である。
接着層14は、金網13の表裏両面に設けられ、金網13と金属板11とを接着する。接着層14はなくてもよい。接着層14を構成する接着剤は特に制限されず、金網をコア層に用いた積層金属板に使用される接着剤であれば本実施形態でも問題なく使用可能である。ただし、接着剤の耐熱性・耐久性を確保するという観点から、エポキシ樹脂を基材とした構造用接着剤が好ましく、中でも硬化剤が予め混合された一液加熱硬化型接着剤が、ハンドリング性の面からさらに好ましい。また、積層金属板10の溶接性を確保するという観点からは、導電性接着剤が好ましい。この導電性接着剤としては、例えば、上述したような接着剤に、アルミ粉、ニッケル粉や鉄粉等の金属粉を所定量添加したもの等が挙げられる。なお、接着層14を形成する代わりに、ブレーズ接合等によって金網13を金属板11に接合してもよい。
金網13は、凹凸の多い形状を有しているため、図1に示すように、金網13と金属板11との接触部分の面積、すなわち接触面積が非常に小さい。なお、領域B1は金網13と金属板11との接触部分を示す。このため、積層鋼板10に電流を流すと、金網13と金属板11との接触部分の電流密度が非常に大きくなる。さらに、金網13の凹凸形状にはばらつきがある。このため、金網13と金属板11との接触部分は金網13と金属板11との界面に不均一に分布する。このため、溶接時の温度分布が不均一となる。したがって、従来のスポット溶接方法では、積層金属板10と他の金属板とをスポット溶接することができなかった。
そこで、本実施形態に係るスポット溶接方法では、まず、第1の通電工程において、電極100間に低電流(第1の溶接電流)を流しながら積層金属板10を加圧する。これにより、金網13を構成する金属フレームが扁平状に変形する。すなわち、接触部分の面積が増大する。さらに、金網13と金属板11との接触部分の数が増大し、接触部分の分布がより均一になる。その後、第2の通電工程において、電極100間に大電流(第2の溶接電流)を流す。第2の通電工程時には、金網13と金属板11との接触面積が増大しているので、金網13と金属板11との接触部分の電流密度が減少する。さらに、接触部分の分布がより均一になっているので、積層金属板10a内の温度分布がより均一になる。したがって、第2の通電工程時に大電流を流しても上述したスポット溶接性の問題が生じにくい。言い換えれば、第2の通電工程時に大電流を電極100間に流すことができる。この結果、積層金属板10aの金属部分が溶融し、ナゲットが形成される。すなわち、積層金属板10aと積層金属板10bとがスポット溶接される。また、本実施形態のスポット溶接によって形成されるナゲット40は、積層金属板10aと積層金属板10bとを連結するのみならず、積層金属板10aを構成する金属板11同士、及び積層金属板10bを形成する金属板11同士も連結する。したがって、ナゲット40の強度が向上する。以下、本実施形態に係るスポット溶接方法を詳細に説明する。
<2.スポット溶接方法>
(2−1.積層工程)
次に、本実施形態に係るスポット溶接方法について説明する。本実施形態に係るスポット溶接方法は、積層工程、電極配置工程、第1の通電工程、及び第2の通電工程に大別される。
積層工程では、積層金属板10a、10bを積層することで、溶接対象積層体20を作製する。積層金属板10aの金属板11aは溶接対象積層体20の表面を構成し、積層金属板10bの金属板11bは溶接対象積層体20の裏面を構成する。また、積層金属板10aの金属板11bと積層金属板10bの金属板11aとは互いに接触する。
(2−2.電極配置工程)
次に、溶接対象積層体20の表裏面上に電極100を配置する。例えば、図1に示すように、積層金属板10aを構成する金属板11a上、積層金属板10bを構成する金属板11b上にそれぞれ電極100を配置する。電極100は、同軸上に配置される。
(2−3.第1の通電工程)
次いで、第1の通電工程を行う。この工程では、溶接対象積層体20を電極100で加圧しながら電極100間に第1の溶接電流を流す。
ここで、電極100による加圧力、第1の溶接電流の大きさ、及び第1の溶接電流の通電時間(すなわち第1の通電時間)は、以下の条件(1a)、(2a)が満たされるように設定される。
(1a)溶接対象積層体20の表裏面を構成する金属板が電極100によって凹み、かつ、金網13と金属板11との接触面積が増大(すなわち金網13が扁平状に変形)する。
(2a)積層金属板10間及び金属板11/金網13間にナゲットが形成されない。
上記条件(1a)、(2a)を満たす加圧力、第1の溶接電流の大きさ、及び第1の通電時間は、積層金属板10を構成する金属の種類、金属板11の厚さ、金網13のメッシュ(単位長さ当りの開口の数)、金属フレームの太さ、電極100の直径、及び電極100の先端部の曲率等によって変動しうる。したがって、これらのパラメータを考慮しながら加圧力、第1の溶接電流の大きさ、及び第1の通電時間を設定すればよい。
ただし、ナゲットが強固となるためには、後述する金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mmであることが好ましく、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mmであることが好ましい。
そこで、加圧力は、200〜450kgfであることが好ましい。加圧力がこの範囲内の値となる場合に、上記ナゲット径を有するナゲットが形成される。
また、第1の溶接電流の大きさは、後述する第2の溶接電流の50%以下であることが好ましい。第1の溶接電流がこの範囲内の大きさとなる場合に、上記ナゲット径を有するナゲットが形成される。
また、第1の通電時間は、0.02〜0.4秒であることが好ましい。第1の通電時間がこの範囲内の大きさとなる場合に、上記ナゲット径を有するナゲットが形成される。
第1の通電工程によって、金網13の金属フレームが扁平状に変形するので、金属板11と金網13との接触面積が増大する。さらに、金属板11と金網13との接触部分の数が増大し、接触部分の分布もより均一になる。金属フレームが扁平になった様子を図2に模式的に示し、図3に写真で示す。なお、図2は、第1の通電工程後のBB’断面図である。図3は、実際に第1の通電工程を行った積層金属板10のある断面を示す。図2及び図3に示すように、金属板11と金網13との接触部分(領域B1で示される部分)の面積が増大している。また、図1の状態ではBB’断面上では金網13と金属板11とが接触していないが、第1の通電工程によってこの断面上でも金網13と金属板11とが接触している。したがって、接触部分の数が増大する。また、接触部分の分布もより均一になる。
(2−4.第2の通電工程)
第2の通電工程では、溶接対象積層体20を電極100で加圧しながら電極100間に第1の溶接電流よりも大きな第2の溶接電流を流す。これにより、積層金属板10aと他の金属板(図1の例では積層金属板10b)とをスポット溶接する。本実施形態では、スポット溶接後の溶接対象積層体20を積層体30とも称する。
ここで、電極100による加圧力、第2の溶接電流の大きさ、及び第2の溶接電流の通電時間(すなわち第2の通電時間)は、以下の条件(1b)、(2b)が満たされるように設定される。
(1b)積層金属板10間及び金属板11/金網13間にナゲットが形成される。
(2b)電極100と溶接対象積層体20とが溶着しない。
条件(1b)、(2b)を満たす加圧力、第2の溶接電流の大きさ、及び第2の通電時間は、積層金属板10を構成する金属の種類、金属板11の厚さ、金網13のメッシュ(単位長さ当りの開口の数)、金属フレームの太さ、電極100の直径、及び電極100の先端部の曲率等によって変動しうる。したがって、これらのパラメータを考慮しながら加圧力、第2の溶接電流の大きさ、及び第2の通電時間を決定すればよい。本実施形態では、第1の通電工程によって金網13と金属板11との接触面積が増大し、金網13と金属板11との接触部分の数が増大し、かつ当該接触部分の分布がより均一になっている。したがって、第2の溶接電流を積層金属板10に流した際に、金網13と金属板11との接触部分の電流密度が減少し、かつ、積層金属板10内の温度分布がより均一になる。したがって、第2の溶接電流として大電流とすることができ、ひいては、積層金属板10間及び金属板11/金網13間にナゲットを形成することができる。すなわち、積層金属板10aと他の金属板(図1の例では積層金属板10b)とをスポット溶接することができる。
加圧力の好ましい範囲は第1の通電工程と同様である。第2の溶接電流の好ましい範囲は、10〜15kAである。第2の電時間の好ましい範囲は、第1の通電時間の60%以下である。60%超の場合、電極と鋼板の溶着が生じてしまい、溶接不良となる恐れがある。加圧力、第2の溶接電流、及び第2の通電時間がこれらの範囲内となる場合に、上記ナゲット径を有するナゲットが形成される。
図4は、第4の通電工程によって形成されたナゲット40を模式的に示す側断面図である。ナゲット40は、積層金属板10aの金属板11a、11b、及び積層金属板10bの金属板11a、11bをすべて連結(溶着)している。すなわち、ナゲット40は、積層金属板10a、10bの金網13/金属板11間、及び金属板11間(すなわち、積層金属板10a、10b間)に亘って形成されている。図5に、本実施形態の第2の通電工程によって実際に形成されたナゲットの一例を示す。このように、本実施形態のナゲットは、積層金属板10aと他の金属板とを連結するのみならず、積層金属板10a内の金属板11同士も連結するので、非常に強度が大きい。
本実施形態では、ナゲット40の大きさを金網/金属板間ナゲット径L、金属板間ナゲット径Lで評価する。金網/金属板間ナゲット径Lは、ナゲット40のうち、金網13/金属板11間に形成される部分の径(直径)であり、金属板間ナゲット径Lは、金属板11間に形成される部分の直径である。本実施形態では、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mmであることが好ましく、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mmであることが好ましい。
金網/金属板間ナゲット径Lは、例えば以下の方法により測定される。すなわち、金属板11を積層体30から引き剥がす。これにより、金属板11の表面には、略円形のナゲット痕が残る。そして、このナゲット痕の直径を金網/金属板間ナゲット径Lとする。なお、金網/金属板間ナゲット径Lは、以下の方法により測定されてもよい。すなわち、ナゲット40の中心を通る平面(例えば図1のBB’平面)でナゲット40を切断し、ナゲットの切断面のうち、金網13/金属板11間に配置される部分の長さを測定する。そして、測定値を金網/金属板間ナゲット径Lとする。
金属板間ナゲット径Lは、金網/金属板間ナゲット径Lと同様の方法により測定される。すなわち、積層金属板10aを他の金属板(図1の例では積層金属板10b)から引き剥がす。これにより、積層金属板10aの表面、すなわち金属板11bの表面には、略円形のナゲット痕が残る。そして、このナゲット痕の直径を金属板間ナゲット径Lとする。なお、金属板間ナゲット径Lは、以下の方法により測定されてもよい。すなわち、ナゲット40の中心を通る平面(例えば図1のBB’平面)でナゲット40を切断し、ナゲットの切断面のうち、積層金属板10aと他の金属板との間に配置される部分の長さを測定する。そして、測定値を金属板間ナゲット径Lとする。
図6に、第1の溶接電流の通電を開始してからの各時刻と電極100間に流れる電流との対応関係を示す。時刻0は第1の溶接電流の通電を開始した時刻を示す。時刻0〜時刻tまでの時間は第1の通電時間を示し、時刻tから時刻tまでの時間は第2の通電時間を示す。電流値Iは第1の溶接電流の大きさを示し、電流値Iは第2の溶接電流の大きさを示す。
なお、電極100間を無通電状態とする冷却工程を第1の通電工程と第2の通電工程との間で行ってもよい。図7は、第1の溶接電流の通電を開始してからの各時刻と電極100間に流れる電流との対応関係を示す。時刻0は第1の溶接電流の通電を開始した時刻を示す。時刻0〜時刻tまでの時間は第1の通電時間を示し、時刻tから時刻tまでの時間は第2の通電時間を示す。冷却工程は、時刻tから時刻tの間で行われる。電流値Iは第1の溶接電流の大きさを示し、電流値Iは第2の溶接電流の大きさを示す。冷却工程を行うことで、電極100の寿命を向上することができる。
(実施例1)
次に、本実施形態の実施例について説明する。実施例1では、以下の処理を行った。
(積層金属板の作製)
金属板11として板厚0.3mmの冷延鋼板を用意した。また、金網13として、金属フレームが硬鋼線で構成され、金属フレームの太さが0.6mm、メッシュが12(1インチ当りの開口の数が12)、板厚が1.2mmである金網を用意した。そして、金網13の両面に接着剤(エポキシ樹脂)を塗工した。
そして、金網13の両面に接着剤を塗布することでコア層12を作製し、コア層12の両面に金属板11を接着することで、実施例1に係る積層金属板10を作製した。なお、接着は、金属板11を200kgf/cmの加圧力で20分間加圧することで行われた。実施例1では、2枚の積層金属板10、すなわち積層金属板10a、10bを作製した。
(積層工程)
積層工程では、2枚の積層金属板10a、10bを積層することで、溶接対象積層体20を作製した。
(電極配置工程)
次に、溶接対象積層体20の表裏面上に電極100を配置した。実施例1では、電極100として、直径6mm、先端部の曲率40RのDR(ドームラジアス)型電極を用いた。
(第1の通電工程)
次いで、第1の通電工程を行った。実施例1では、各電極100に350kgfの加圧力を掛けて溶接対象積層体20を加圧した。そして、この状態を50サイクル(1サイクル=1/50秒)維持した。すなわち、スクイズ期間を50サイクル(=1.0秒)とした。
その後、5kAの第1の溶接電流を電極100間、すなわち溶接対象積層体20に流した。通電時間は10サイクル(=0.2秒)とした。
(第2の通電工程)
次いで、第2の通電工程を行った。実施例1では、各電極100の加圧力を維持したまま10kAの第2の溶接電流を電極100間に流した。通電時間は3サイクル(=0.06秒)とした。そして、各電極100の加圧力を維持したまま通電を終了し、その状態を10サイクル維持した。すなわち、ホールド期間を10サイクル(=0.2秒)とした。これにより、評価対象の積層体30を作製した。その後、電極100を積層体30から話した。
(評価)
次に、上記の工程によりナゲット40が形成されたことを確認するために、金網/金属板間ナゲット径L及び金属板間ナゲット径Lを測定した。具体的には、積層体30の表面を構成する金属板11(積層金属板10aの金属板11a)を積層体30から引き剥がした。そして、金属板11の表面を観察したところ、ナゲット痕が形成されていた。したがって、金網13/金属板11間にナゲット40が形成されていることが確認できた。そして、このナゲット痕の直径、すなわち金網/金属板間ナゲット径Lを測定したところ、2.4mmであった。さらに、積層金属板10aを積層金属板10bから引き剥がした。そして、金属板11の表面を観察したところ、ナゲット痕が形成されていた。したがって、金属板11間にナゲット40が形成されていることが確認できた。そして、このナゲット痕の直径、すなわち金属板間ナゲット径Lを測定したところ、6.89mmであった。このように、実施例1では、ナゲット40が確かに形成されていた。
(実施例2)
次に、第1の通電工程及び第2の通電工程における加圧力の好ましい範囲を確認するために、実施例2を行った。具体的には、各通電工程における加圧力を150、200、250、300、400、450、500kgfに変更した他は、実施例1と同様の処理を行った。この結果、いずれの加圧力においても、ナゲット40が形成されたが、加圧力が150kgf、500kgfとした場合、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mm外の値であり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mm外の値であった。一方、加圧力が200〜450kgfとなる場合には、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mmであり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mmであるナゲット40が形成された。したがって、加圧力は200〜450kgfであることが好ましいことがわかった。
(実施例3)
次に、第1の溶接電流の好ましい範囲を確認するために、実施例3を行った。具体的には、第2の溶接電流の大きさを固定し、第1の溶接電流の大きさだけを変更した以外は、実施例1と同様の処理を行った。具体的には、実施例3では、第1の溶接電流を、第2の溶接電流に対して20%、30%、40%、50%、60%の大きさに変更させた。この結果、第1の溶接電流が第2の溶接電流に対して60%となる場合、ナゲット40は形成されたが、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mm外の値であり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mm外の値であった。また、第1の溶接電流が第2の溶接電流に対して20%となる場合、金網13の金属フレームが扁平とならなかった。このため、ナゲット40が形成されなかった。一方、第1の溶接電流が第2の溶接電流に対して30%、40%、50%となる場合、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mmであり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mmであるナゲット40が形成された。したがって、第1の溶接電流の好ましい範囲は、第2の溶接電流の50%以下であることがわかった。なお、第1の溶接電流の好ましい下限値は第2の溶接電流の30%程度となる。
(実施例4)
次に、第1の通電時間の好ましい範囲を確認するために、実施例4を行った。具体的には、第1の通電時間を0.01、0.02、0.05、0.1、0.3、0.4、0.5秒にした他は、実施例1と同様の処理を行った。この結果、第1の通電時間が0.01、0.5秒となる場合、ナゲット40は形成されたが、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mm外の値であり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mm外の値であった。一方、第1の通電時間が0.02、0.05、0.1、0.3、0.4秒となる場合、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mmであり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mmであるナゲット40が形成された。したがって、第1の通電時間の好ましい範囲は、0.02〜0.4秒であることがわかった。
(実施例5)
次に、第2の溶接電流の好ましい範囲を確認するために、実施例5を行った。具体的には、第2の溶接電流間を、9.0、10、13、15、16kAにした他は、実施例1と同様の処理を行った。この結果、第2の溶接電流が9.0kAとなる場合、ナゲット40は形成されたが、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mm外の値であり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mm外の値であった。また、第2の溶接電流が16kAとなる場合、鋼板と電極間で溶着があった。一方、第2の溶接電流が10、13、15kAとなる場合、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mmであり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mmであるナゲット40が形成された。したがって、第2の溶接電流の好ましい範囲は、10〜15kAであることがわかった。
(実施例6)
次に、第2の通電時間の好ましい範囲を確認するために、実施例6を行った。具体的には、第1の通電時間を固定し、第2の通電時間だけを変更した以外は、実施例1と同様の処理を行った。具体的には、実施例6では、第2の通電時間を、第1の通電時間に対して20%、30%、40%、50%、60%、70%の大きさに変更させた。この結果、第2の通電時間が第1の通電時間に対して70%となる場合、ナゲット40は形成されたが、鋼板と電極間で溶着があった。また、第2の通電時間が第1の通電時間に対して20%となる場合、ナゲット40が形成されなかった。一方、第2の通電時間が第1の通電時間に対して30%、40%、50%、60%となる場合、金網/金属板間ナゲット径Lが1.0〜6.0mmであり、金属板間ナゲット径Lが2.5〜8.0mmであるナゲット40が形成された。したがって、第2の通電時間の好ましい範囲は、第1の通電時間の60%以下であることがわかった。なお、第2の通電時間の好ましい下限値は第1の通電時間の30%程度となる。
(実施例7)
冷却工程を行った場合の効果を確認するために、実施例7を行った。具体的には、実施例7では、第1の通電工程と第2の通電工程との間に1サイクルの冷却工程を行った他は、実施例1と同様の処理を行った。この結果、実施例1と同様の形状のナゲット40が形成されることを確認した。
(比較例1)
次に、加圧力200kgf、通電時間12サイクルとし、溶接電流を10kAとし、スポット溶接を実施した。この結果、溶接時に大量のチリが発生し、スポット溶接部における表皮鋼板に大きな膨れが生じた。
(比較例2)
次に、比較例1の溶接条件に加え、最初の5サイクルを溶接電流が10kAまで、漸増するようなアップスロープ通電期間を設け、スポット溶接を実施した。この結果、比較例1と同様に溶接時に大量のチリが発生し、スポット溶接部における表皮鋼板に大きな膨れが生じた。比較例1、2は、従来のスポット溶接方法に相当するものである。
以上により、本実施形態によれば、第1通電工程を行うことで金網13と金属板11との接触面積を増加し、金網13と金属板11との接触部分を増大し、当該接触部分の分布をより均一にする。その後、第2の通電工程を行う。第2の通電工程時には、金網13と金属板11との接触部分の電流密度が減少し、かつ、積層金属板10a内の温度分布がより均一になる。したがって、第2の通電工程時に大電流を流しても上述したスポット溶接性の問題が生じにくい。言い換えれば、第2の通電工程時に大電流を電極100間に流すことができる。この結果、積層金属板10aの金属部分が溶融し、ナゲットが形成される。すなわち、積層金属板10aと他の金属板とがスポット溶接される。また、本実施形態のスポット溶接によって形成されるナゲット40は、積層金属板10aと他の金属板(例えば積層金属板10b)とを連結するのみならず、積層金属板10aを構成する金属板11同士(及び積層金属板10bを構成する金属板11同士)も連結する。したがって、ナゲット40の強度が向上する。この結果、積層金属板からなる自動車の構造部材の組み立てや、部品同士の接合において、スポット溶接の適用が可能となる。即ち、本発明の積層金属板は、より幅広い自動車部材に適用が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10、10a、10b 積層金属板
11、11a、11b 金属板
12 コア層
13 金網
14 接着層
20 溶接対象積層体
30 積層体
40 ナゲット

Claims (8)

  1. 金網を含むコア層の両面に金属板が設けられた積層金属板と他の金属板とを積層することで溶接対象積層体を作製する積層工程と、
    前記溶接対象積層体の表裏面上に電極を配置する電極配置工程と、
    前記溶接対象積層体を前記電極で加圧しながら前記電極間に第1の溶接電流を流すことで、前記金網と前記金属板との接触面積を増大させる第1の通電工程と、
    前記溶接対象積層体を前記電極で加圧しながら前記電極間に前記第1の溶接電流よりも大きな第2の溶接電流を流すことで、前記積層金属板と前記他の金属板とをスポット溶接する第2の通電工程と、を含むことを特徴とする、積層金属板のスポット溶接方法。
  2. 前記第1の溶接電流は前記第2の溶接電流の50%以下であることを特徴とする、請求項1記載の積層金属板のスポット溶接方法。
  3. 前記第2の溶接電流を前記電極間に流す第2の通電時間は、前記第1の溶接電流を前記電極間に流す第1の通電時間の60%以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の積層金属板のスポット溶接方法。
  4. 前記第1及び第2の通電工程における加圧力は200kgf以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層金属板のスポット溶接方法。
  5. 前記電極の間を無通電状態とする冷却工程を前記第1の通電工程と前記第2の通電工程との間で行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層金属板のスポット溶接方法。
  6. 前記溶接対象積層体は、前記積層金属板を積層したものであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層金属板のスポット溶接方法。
  7. 金網を含むコア層の両面に金属板が設けられた積層金属板と他の金属板とを請求項1〜6のいずれか1項に記載のスポット溶接方法によって溶接することで作製されたことを特徴とする、積層体。
  8. 金網を含むコア層の両面に金属板が設けられた積層金属板と、
    他の金属板と、
    前記積層金属板の表裏面を構成する金属板と前記他の金属板とを連結するナゲットと、を備えることを特徴とする、積層体。


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