JP2016019371A - バックラッシュの補償方法 - Google Patents

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達也 平井
由 岡崎
Yu Okazaki
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Abstract

【課題】固定された回動機構における特定の方向が回動機構から見て基準となる方向を向くときの回動位置を特定する際にバックラッシュ量を算出して回動機構のバックラッシュを補償する方法を提供する。【解決手段】回動装置1bを含む回動装置1に反射鏡2を取着し、回動装置1bの回動機構の回動範囲内における反射鏡2の法線方向Dhに離隔した所定位置の周囲に、ビーム光を照射する照射器4、半透明の受光板5及びカラーカメラ6を配し、回動装置1bの減速機構を介して回動機構を駆動するパルスモータを第1及び第2方向に夫々パルス駆動し、照射器4から照射されたビーム光が反射鏡2で反射されて受光板5に入射したときに、受光板5からの散乱光をカラーカメラ6が撮像し、撮像した映像信号に基づく映像から発光点を検出し、第1及び第2方向夫々について発光点を検出したときのパルス数の積算値の差分を算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、回動機構に減速機構を介してパルスモータの駆動力を伝達する回動装置で減速機構のバックラッシュを補償する方法に関する。
近年、太陽光を利用したクリーンエネルギーシステムが着目されており、太陽光を反射鏡で集光して熱エネルギに変換したり、太陽光をソーラーパネルで受光して発電したりする技術の他、反射鏡で採光した太陽光を室内に導光して照明に利用する技術も考案されている。特に太陽光を集光及び採光する技術では、太陽を追尾するための追尾機構が必要となる。
例えば、特許文献1には、太陽光を反射鏡で集光するヘリオスタットが太陽を追尾する際に、基準指令値に対して方位誤差及び傾き誤差をパラメータとする補正を行い、補正した実指令値に基づいて制御装置がヘリオスタットを制御する技術が記載されている。これにより、正確な太陽の追尾が可能になるとされている。
一方、集光した太陽光の照射先を任意に移動させる必要がある場合、太陽を追尾するための回動機構の回動軸が逆転するケースがある。このケースで、回動機構にギア機構又はギアードモータが含まれる場合は、バックラッシュによって太陽光の照射先の正確な制御が困難になる。
これに対し、特許文献2には、所定回転量を1単位とするモータを備え、相互に噛み合う歯車によってモータからの駆動力を伝達する駆動装置において、逆転動作から正回転動作に移る前に、歯車同士のバックラッシュの量(以下、バックラッシュ量という)に相当する回転量だけモータを回転させてバックラッシュを解消する技術が開示されている。
更に、特許文献3には、フォトセンサで被検出片を検出して設定した原点からステッピングモータを所定パルス数だけ回転させた後、再び被検出片を検出するまでカウントしたパルス数を上記所定パルス数から減算してバックラッシュ量を算出する技術が開示されている。
特開2010−101594号公報 特開2002−119085号公報 特開2003−131311号公報
しかしながら、特許文献3に開示された技術により、回動機構における機構上の基準となる回動位置が特定され且つバックラッシュが解消された場合であっても、回動機構を構造物等に固定したときに、回動機構における特定の方向(例えば取着された反射鏡の法線の方向)を回動機構から見て基準となる方向に向けたときの回動位置を別途探索して特定しなければならない煩雑さがあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固定された回動機構における特定の方向が回動機構から見て基準となる方向を向くときの回動位置を特定する際にバックラッシュ量を算出して、回動機構のバックラッシュを補償する方法を提供することにある。
本発明に係るバックラッシュの補償方法は、回動機構に減速機構を介してパルスモータの駆動力を伝達する回動装置で前記減速機構のバックラッシュを補償する方法において、前記回動機構の回動軸に対して法線が交差するように前記回動機構に取着された反射鏡と、前記回動機構の回動範囲内における前記反射鏡の法線方向に離隔した位置の周囲に配されており、前記反射鏡へビーム光を照射する照射器、該照射器から照射されて前記反射鏡で反射されたビーム光を受光する半透明の受光板、及び該受光板が前記ビーム光を受光して散乱させた散乱光を撮像するカメラとを用意し、前記パルスモータを一方向及び他方向に夫々駆動するためのパルス数を逐次加算及び減算して積算し、前記パルスモータを前記一方向及び他方向夫々に駆動して前記回動機構を回動させ、前記カメラで前記散乱光を撮像し、前記一方向及び他方向夫々について前記散乱光を撮像したときの前記パルス数の積算値の差分を算出し、前記パルスモータの駆動方向を切り替える都度、算出した前記差分に応じたパルス数を除外して積算した前記パルス数の積算値に基づいて前記回動機構の回動位置を特定することを特徴とする。
本発明に係るバックラッシュの補償方法は、回動機構に減速機構を介してパルスモータの駆動力を伝達する回動装置で前記減速機構のバックラッシュを補償する方法において、前記回動機構の回動軸に対して光軸が交差するように前記回動機構に取着されており、ビーム光を照射する照射器と、前記回動機構の回動面内における前記照射器の光軸方向に離隔した位置の周囲に配されており、前記該照射器から照射されたビーム光を受光する半透明の受光板及び該受光板が前記ビーム光を受光して散乱させた散乱光を撮像するカメラとを用意し、前記パルスモータを一方向及び他方向に夫々駆動するためのパルス数を逐次加算及び減算して積算し、前記パルスモータを前記一方向及び他方向夫々に駆動して前記回動機構を回動させ、前記カメラで前記散乱光を撮像し、前記一方向及び他方向夫々について前記散乱光を撮像したときの前記パルス数の積算値の差分を算出し、前記パルスモータの駆動方向を切り替える都度、算出した前記差分に応じたパルス数を除外して積算した前記パルス数の積算値に基づいて前記回動機構の回動位置を特定することを特徴とする。
本発明に係るバックラッシュの補償方法は、前記回動機構の回動位置の指定を受け付けるようにしてあり、前記回動機構を回動させたときに回動方向を示す情報を記憶し、前記指定を受け付けたときの回動位置と指定された回動位置とを比較し、比較結果に基づいて回動方向を特定し、特定した回動方向及び記憶した情報によって示される回動方向が一致するか否かを判定し、一致しない場合、前記パルス数の積算を停止した状態で、算出した前記差分に応じたパルス数だけ、特定した回動方向に対応する方向に前記パルスモータを駆動することを特徴とする。
本発明に係るバックラッシュの補償方法は、前記回動軸と共に回動する被検出部と、前記回動機構の所定の回動位置にて前記被検出部に臨むように配されており、前記被検出部の接近/離隔を検出する検出部とを用意し、前記散乱光を撮像したときに回動位置を特定し、前記パルスモータを前記一方向又は他方向に駆動して前記回動機構を回動させ、前記検出部が被検出部の接近及び離隔を夫々検出したときに前記回動機構の回動位置を特定し、夫々特定した回動位置に基づいて回動位置の基準位置を特定し、特定した基準位置及び前記散乱光の撮像時に特定した回動位置夫々に対応する前記パルス数の積算値の差分を記憶することを特徴とする。
本発明に係るバックラッシュの補償方法は、前記受光板は、前記回動機構及びカメラの間に配されており、前記カメラは、光軸が前記回動機構の方向に向くようにしてあることを特徴とする。
本発明に係るバックラッシュの補償方法は、前記カメラはカラーカメラであり、前記ビーム光は単色であり、前記受光板は、前記ビーム光の色と補色の関係にある色であることを特徴とする。
本発明にあっては、例えば構造物に固定された回動機構に反射鏡を取着して回動機構の回動軸及び反射鏡の法線が交差するようにしておく。また、回動機構の回動範囲内における反射鏡の法線方向に離隔した所定位置の周囲に、ビーム光を照射する照射器、半透明の受光板及びカメラを配し、照射器から照射されたビーム光が反射鏡で反射されて受光板に入射したときに、受光板からの散乱光をカメラが撮像するようにしておく。更に、減速機構を介して回動機構に伝達される駆動力を発生するパルスモータを一方向及び他方向に夫々パルス駆動する場合、駆動方向に対応すべくパルス数を逐次加算及び減算して積算する。そして、パルスモータで回動機構を回動させる間に上記カメラで散乱光を撮像し、一方向及び他方向夫々について散乱光を撮像したときのパルス数の積算値の差分を算出する。算出した差分はバックラッシュ量に対応しており、パルスモータの駆動方向の切り替えの都度、この差分に応じたパルス数を積算から除外したパルス数の積分値に基づいて回動機構の回動位置を特定する。
つまり、パルスモータを上記他方向から一方向に切り替えて駆動するときのパルス数の積分値を回動位置に対応させるには、パルス数の積分値にバックラッシュ量に対応するパルス数が余分に加算されないようにする。逆に、パルスモータを上記一方向から他方向に切り替えて駆動するときのパルス数の積分値を回動位置に対応させるには、パルス数の積分値からバックラッシュ量に対応するパルス数が余分に減算されないようにする。
以上により、回動機構から見て上記照射器及び受光板の中間位置に向かう方向が、回動位置と関連付けて基準方向として検出される。そして、反射鏡の法線の方向が基準方向に向くときの回動位置を通過するようにして一方向及び他方向に回動機構を回動させることによりバックラッシュ量が算出され、回動方向の切り替えの都度バックラッシュ量に対応するパルス数が積算から除外されたパルス数の積算値に基づいて回動位置が特定される。
本発明にあっては、例えば構造物に固定された回動機構にビーム光を照射する照射器を取着して回動機構の回動軸及び照射器の光軸が交差するようにしておく。また、回動機構の回動範囲内における照射器の光軸方向に離隔した所定位置の周囲に、照射器からのビーム光を受光する半透明の受光板、及びカメラを配し、照射器から照射されたビーム光が受光板に入射したときに、受光板からの散乱光をカメラが撮像するようにしておく。更に、減速機構を介して回動機構に伝達される駆動力を発生するパルスモータを一方向及び他方向に夫々パルス駆動する場合、駆動方向に対応すべくパルス数を逐次加算及び減算して積算する。そして、パルスモータで回動機構を回動させる間に上記カメラで散乱光を撮像し、一方向及び他方向夫々について散乱光を撮像したときのパルス数の積算値の差分を算出する。算出した差分はバックラッシュ量に対応しており、パルスモータの駆動方向の切り替えの都度、この差分に応じたパルス数を積算から除外したパルス数の積分値に基づいて回動機構の回動位置を特定する。
つまり、パルスモータを上記他方向から一方向に切り替えて駆動するときのパルス数の積分値を回動位置に対応させるには、パルス数の積分値にバックラッシュ量に対応するパルス数が余分に加算されないようにする。逆に、パルスモータを上記一方向から他方向に切り替えて駆動するときのパルス数の積分値を回動位置に対応させるには、パルス数の積分値からバックラッシュ量に対応するパルス数が余分に減算されないようにする。
以上により、回動機構から見て上記受光板が配された位置に向かう方向が、回動位置と関連付けて基準方向として検出される。そして、照射器の光軸が基準方向に向くときの回動位置を通過するようにして一方向及び他方向に回動機構を回動させることによりバックラッシュ量が算出され、回動方向の切り替えの都度バックラッシュ量に対応するパルス数が積算から除外されたパルス数の積算値に基づいて回動位置が特定される。
本発明にあっては、回動機構を回動させたときに回動方向を示す情報を記憶しておき、回動位置の指定を受け付けたときの回動位置を示す積算値と、指定された回動位置を示す値とを比較して回動方向を特定し、特定した回動方向を示す情報と記憶した回動情報を示す情報とが一致しない場合に、特定した回動方向に対応する方向に、上述の差分に応じたパルス数だけパルスモータをパルス駆動する。
これにより、指定された回動位置に向けて回動機構が回動するときの回動方向と、前回の回動方向とが異なる場合、バックラッシュ量に対応するパルス数だけ回動機構が新たな回動方向に回動されて、バックラッシュが予め補償される。
本発明にあっては、回動軸と共に回動する被検出部の接近/離隔を検出する検出部が、回動機構の所定の回動位置にて被検出部に臨むように配される。また、上述の基準方向を検出する際に散乱光を撮像したときの回動位置を特定しておく。そして、パルスモータで回動機構を一方向又は他方向に回動させる間に、検出部が被検出部の接近及び離隔を夫々検出したときの回動位置に基づいて回動位置の基準位置を特定し、特定した基準位置及び散乱光の撮像時に特定した回動位置夫々に対応するパルス数の積分値の差分を記憶する。
これにより、回動機構から見た基準方向に対応する回動位置と、回動機構における基準の回動位置である基準位置とが対応付けられるため、基準方向に対応する回動位置を示す情報が喪失した場合であっても、新たに基準位置を特定することにより、基準方向に対応する回動位置が再び特定される。
本発明にあっては、回動機構及びカメラの間に受光板を配し、カメラの光軸を回動機構の方向に向ける。つまり、カメラから受光板を見込む立体角の範囲内の位置、且つ受光板に対してカメラとは反対側の位置に回動機構があって、カメラの光軸が受光板を介して回動機構の方向に向くようにカメラが配される。
これにより、照射器からのビーム光が、回動機構に取着された反射鏡で反射されて受光板で受光されたときに、カメラの光軸上で散乱光が容易に且つ確実に撮像される。
本発明にあっては、照射器から照射されるビーム光が単色であり、受光板の色がビーム光と補色の関係にあるため、受光板がビーム光を受光して散乱した散乱光の色と受光板の色とが、カラーカメラが出力する映像信号に基づいて容易に識別される。
本発明によれば、回動機構の回動範囲内における反射鏡の法線方向に離隔した所定位置に配された照射器及び受光板の中間位置に向かう方向が、回動機構から見た基準方向として検出され、反射鏡の法線の方向が基準方向に向くときの回動位置を通過するように一方向及び他方向に回動機構を回動させることによってバックラッシュ量が算出され、回動方向の切り替えの都度バックラッシュ量に対応するパルス数が積算から除外されたパルス数の積算値に基づいて回動位置が特定される。
従って、固定された回動機構における特定の方向が回動機構から見て基準となる方向を向くときの回動位置を特定する際にバックラッシュ量を算出して、回動機構のバックラッシュを補償することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る回動装置を斜め下方から見た一部透過斜視図である。 減速機構の構成の一部を模式的に示す説明図である。 制御部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る回動装置で基準方向を検出する方法を模式的に示す説明図である。 回動装置の回動機構におけるバックラッシュ量を算出するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 1パルス駆動のサブルーチンに係るCPUの処理手順を示すフローチャートである。 回動位置の指定に基づいて回動機構を回動させるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 回動位置の指定を受け付けて回動機構を回動させるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る回動装置で基準方向を検出する方法を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態2の変形例に係る回動装置で基準方向を検出する方法を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態3に係る回動装置で回動機構の基準となる回動位置を検出する方法を模式的に示す説明図である。 回動範囲内の回動位置の基準位置を検出するCPUの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る回動装置を斜め下方から見た一部透過斜視図である。図中1は回動装置であり、回動装置1は、本体が略直方体状のケースに収容された2つの回動装置1a及び1bを含んでなる。回動装置1a及び1b夫々は、不図示の回動軸に軸支されて回動する円盤状の回動体11a及び11bを夫々有する回動機構と、各回動機構を夫々駆動するためのパルスモータ12a及び12bと、該パルスモータ12a及び12bの駆動力を夫々の回動機構に伝達する後述の減速機構13b(図2参照)とを備える。
回動体11a及び11b夫々は、盤面をケースの一面と平行にしてあり、該一面から僅かに突出している。パルスモータ12a及び12b夫々は、略円柱状をなしており、回動体11a及び11bが突出する夫々のケースの一面と隣り合う面の1つに軸方向が直交するように固定されている。回動装置1aと1bとは、回動装置1bのケースにおける回動体11bが突出する面に対向する面と、回動装置1aのケースにおける回動体11aが突出する面と隣り合い、且つパルスモータ12aが固定された面と隣り合う面の1つとが平行になるようにしてボルト(不図示)で接合されている。各回動機構の回動軸、即ち回動体11a及び11b夫々を軸支する軸は互いに直交しており、これらの回動軸の中心線をX軸及びY軸として図示する。
回動装置1aの回動体11aには、L型のアングル20を介して、法線が回動軸(X軸)と直交するように反射鏡2が取着されている。例えば、回動体11bが水平の台座に取着された場合、Y軸が鉛直方向を向き、X軸が水平方向を向くようになる。そして、回動装置1全体がパルスモータ12bの駆動力によりY軸の周りに回動し、アングル20に取着された反射鏡2がパルスモータ12aの駆動力によりX軸の周りに回動する。これにより、回動装置1bによって反射鏡2の水平角が調整され、回動装置1aによって反射鏡2の上下角が調整される。
次に、回動装置1bの減速機構13bについて説明する。回動装置1aの減速機構については、反射鏡2の自重により、以下で説明するバックラッシュの影響を受けないので説明を省略する。但し、回動装置1bの回動体11bが傾斜している台座に取着されて、回動装置1aの減速機構がバックラッシュの影響を受ける場合は、以下と同様の説明が適用される。
図2は、減速機構13bの構成の一部を模式的に示す説明図である。減速機構13bは、パルスモータ12bのモータ軸に直結されたウォームギア14bと、該ウォームギア14bに噛合しており、回動機構の回動軸に直結されたウォームホイール15bとを有する。本実施の形態1では、減速機構13bの減速率が1/60である。
図2A及び図2B夫々は、ウォームギア14bとウォームホイール15bとが特定の歯の相異なる噛合面で噛合して、ウォームホイール15bが白抜き矢印の方向に駆動される場合を示している。このときに噛合していない方の歯と歯の隙間がバックラッシュ量に対応する。つまり、パルスモータ12bの回転方向が反転した場合、ウォームギア14bが逆転して白抜き矢印と反対方向に歯が移動するが、歯と歯の隙間が無くなるまでウォームホイール15bに駆動力が伝達されない。本実施の形態1では、このバックラッシュ量に相当するパルスモータ12bの駆動パルス数が7〜9程度である。
次に、パルスモータ12a及び12bの駆動を制御する制御部について説明する。
図3は、制御部3の構成例を示すブロック図である。制御部3は、CPU31を有し、CPU31は、プログラム等の情報を記憶するROM32、一時的に発生した情報を記憶するRAM33、各種の時間を計時するタイマ34、各種の信号を入出力するI/Oポート35,36,37及び外部の上位装置と通信するための通信I/F38と互いにバス接続されている。ROM32は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性のメモリからなる。
I/Oポート35には、パルスモータ12a及び12b夫々を駆動するための駆動回路12c及び12dが接続されている。I/Oポート36には、後述の近接センサ7(図11参照)と接続されている。I/Oポート37には、カラーカメラ6(図4参照)からの映像信号に基づく映像に含まれる発光点を検出する発光点検出回路61が接続されている。
パルスモータ12a及び12bは、例えばステップ角が1.8度である。駆動回路12c及び12dは、所謂マイクロステップ駆動の機能を有しており、巻き線電流の電気角をフルステップの場合と比較して1/2,1/4,1/16に設定することが可能である。本実施の形態1では1/2に設定しているため、1/60に減速する各減速機構との組み合わせにより、ステップ角を0.015度(=0.9度/60)にしている。ステップ各の設定は、これに限定されるものではない。
次に、カラーカメラ6及び発光点検出回路61を用いて、回動装置1bの減速機構13bにおけるバックラッシュ量を算出する方法について説明する。
図4は、本発明の実施形態1に係る回動装置1で基準方向を検出する方法を模式的に示す説明図である。回動装置1は、回動装置1bの回動体11bがY軸を鉛直方向に向けて不図示の水平の台座に固定されている。回動装置1には、Y軸に対して放線が交差するように反射鏡2が取着されている。ここでは、反射鏡2の放線方向をDhとする。
反射鏡2は、例えば図1に示したようにアングル20を用いて回動装置1aの回動体11a(何れも図4では図示せず)に取着される。但し、反射鏡2の上下角を調整する必要がない場合は、回動装置1aを省き、回動装置1bの本体に反射鏡2を取着してもよいし、回動装置1bの本体を台座に固定し、回動体11bにL型のアングル20又はそれと同等の取付部材を介して反射鏡2を取着してもよい。
回動装置1bの回動機構の回動範囲内で反射鏡2の放線方向Dhに離隔した所定位置の周囲には、反射鏡2へレーザ光を照射する照射器4と、該照射器4から照射されて反射鏡2で反射されたレーザ光を受光する半透明の受光板5とが配されている。受光板5の上記レーザ光が入射する側とは反対側の周囲には、受光板5が受光して散乱させた散乱光を撮像するカラーカメラ6が配されている。カラーカメラ6の映像出力端子は、発光点検出回路61に接続されている。
照射器4は、赤色のレーザ光を照射するものであるが、緑色等の他の色のレーザ光を照射するものであってもよいし、単色(単波長)でもなくコヒーレントでもない光の照射方向を揃えて照射するものであってもよい。
受光板5は、レーザ光の色の補色であることが好ましく、赤色の補色である緑色に着色してあるが、レーザ光ではない光を受光する場合は、例えば乳白色であってもよい。
カラーカメラ6は、発光点検出回路61が白黒の映像信号から発光点を検出可能な場合は、必ずしもカラーである必要がない。カラーカメラ6と受光板5との間に赤色のフィルタを介装させることにより、赤色のレーザ光とは異なる色の光が遮断されるようにしてもよい。カラーカメラ6が配される位置は、カラーカメラ6から受光板5を見込む立体角の範囲内に回動装置1が存在することとなる位置であるが、受光板5からのレーザ光による散乱光を適当に撮像できる位置であればよい。カラーカメラ6の光軸は、受光板5を介して回動装置1の方向に向くようにすることが好ましい。
以上のような配置関係において、反射鏡2から照射器4及び受光板5の中間位置Mに向かう方向が、回動装置1から見た方向の基準となる基準方向Drである。反射鏡2の上下角が適当に設定されている場合、回動装置1bの回動体11bをY軸の周りに回動させて、反射鏡2の法線方向Dhを上記基準方向Drに向けることができる。このときに、照射器4からのレーザ光が反射鏡2で反射されて受光板5に入射し、受光板5におけるレーザ光の散乱光をカラーカメラ6が撮像し、カラーカメラ6からの映像信号に基づく映像の中から発光点検出回路61が発光点を検出する。これにより、回動機構から見た基準方向Drが、回動位置と関連付けて検出される。
さて、上述したように、パルスモータ12bのステップ角度は0.015度であるから、例えば回動機構の回動範囲を360度とする場合は、回動機構の回動位置を24000個の連続する整数で識別することができる。具体的には、パルスモータ12bを駆動するパルス数を積算し、回動機構を第1方向及び第2方向(一方向及び他方向に相当)夫々に1ステップ回動させる毎に積算値を1だけ増加及び減少させる。これにより、回動機構の回動位置がパルス数の積算値で示される。
本実施の形態1における回動機構は、上述のようにバックラッシュの影響を受けるため、回動機構を第1方向に回動させた場合と第2方向に回動させた場合とでは、基準方向Drを検出したときの回動位置を示す積算値にバックラッシュ量に相当する数値だけ違いが生じる。
以下では、図4に示す構成で基準方向Drを検出することによってバックラッシュ量を算出する方法について、フローチャートを用いて説明する。
図5は、回動装置1bの回動機構におけるバックラッシュ量を算出するCPU31の処理手順を示すフローチャートであり、図6は、1パルス駆動のサブルーチンに係るCPU31の処理手順を示すフローチャートである。図5の処理は、回動装置1の初期化処理の一環として基準方向Drが検出されるときに起動される。以下で用いられる補償フラグ、駆動方向、積算値、前回回動方向、第1〜第3位置及び第1基準位置は、RAM33に記憶される。積算値は、回動機構の基準となる回動位置で所定値に設定されているものとする。
図5の処理が起動された場合、CPU31は、補償フラグをオフにし(S10)、RAM33に記憶する駆動方向を第1方向に設定した(S11)後、1パルス駆動に係るサブルーチンを呼び出して実行する(S12)。1パルス駆動に係るサブルーチンからリターンした場合、CPU31は、受光板5からの散乱光による発光点を発光点検出回路61によって検出したか否かを判定し(S13)、検出しない場合(S13:NO)、ステップS12に処理を移す。
発光点を検出した場合(S13:YES)、CPU31は、RAM33に記憶した積算値を読み出して第1位置に記憶する(S14)。積算値は、回動機構の現在の回動位置を示すものである。第1位置は、回動機構を第1方向に回動させて発光点を検出し始めたときの回動位置を示すものである。次いで、CPU31は、バックラッシュ量に相当するパルス数より十分大きい数である20をNに設定し(S15)、1パルス駆動に係るサブルーチンを呼び出して実行する(S16)。
1パルス駆動に係るサブルーチンからリターンした場合、CPU31は、Nの内容(以下、単にNという)を1だけデクリメントし(S17)、Nが0であるか否かを判定する(S18)。Nが0ではない場合(S18:NO)、CPU31は、更に1パルスだけ回動機構を回動させるために、ステップS16に処理を移す。ステップS16からS18の処理を繰り返す間に、発光点が検出されなくなり、更にバックラッシュ量に相当するパル数より多いパルス数だけ回動機構が第1方向に回動する。
Nが0である場合(S18:YES)、CPU31は、駆動方向を第2方向に設定した(S20)後、1パルス駆動に係るサブルーチンを呼び出して実行する(S21)。これにより、回動機構が第1方向とは反対の第2方向に回動する。1パルス駆動に係るサブルーチンからリターンした場合、CPU31は、受光板5からの散乱光による発光点を検出したか否かを判定し(S22)、検出しない場合(S22:NO)、ステップS21に処理を移す。
発光点を検出した場合(S22:YES)、CPU31は、RAM33に記憶した積算値を読み出して第2及び第3位置に記憶する(S23)。この第2位置は、回動機構を第2方向に回動させて発光点を検出し始めたときの回動位置を示すものである。次いで、CPU31は、1パルス駆動に係るサブルーチンを呼び出して実行する(S24)。これにより、回動機構を第2方向に更に回動させる。
1パルス駆動に係るサブルーチンからリターンした場合、CPU31は、受光板5からの散乱光による発光点を検出したか否かを判定し(S25)、検出した場合(S25:YES)、RAM33に記憶した積算値を読み出して第3位置に上書きした(S26)後、ステップS24に処理を移す。ステップS24からS26の処理を繰り返す間は、発光点が検出され続けている。
ステップS25で発光点を検出しない場合(S25:NO)、CPU31は、第2及び第3位置の中点を示す整数値を算出して第1基準位置に記憶する(S27)。この場合、第2及び第3位置夫々は、回動機構が第2方向に回動して発光点が検出され始めたとき及び検出されなくなったときの1ステップ前の回動位置を示すから、第2及び第3位置の中点は発光点の中心点が検出されたときの回動位置を示す。第1基準位置は、後述する実施の形態3で用いる。
次いで、CPU31は、第1及び第3位置の内容の差分の絶対値を算出してRAM33に記憶する(S28)。この場合、第1位置は、回動機構が第1方向に回動して発光点が検出され始めたときの回動位置を示し、第3位置は、回動機構が第2方向に回動して、一旦検出された発光点が検出されなくなったときの1パルス前の回動位置を示すから、算出した差分の絶対値がバックラッシュ量に相当する。
次いで、CPU31は、RAM33に記憶する前回回動方向(回動方向を示す情報に相当)を第2方向にして(S29)図5の処理を終了する。ここで前回駆動方向を記憶しておくことにより、回動機構を次回に回動させるときに、回動方向が第1方向であるか第2方向であるかを判定することによって、バックラッシュの補償の要否を決定することができる。
図5の処理を終了した時点で、回動機構は第1基準位置から、第2及び第3位置夫々を示す整数値の差分の半分に相当するパルス数だけ第1方向に回動している。従って、この時点で第1基準位置にてパルス数の積分値を所定値に初期化する場合は、上記差分の半分を所定値に加算した数値で積算値を初期化すればよい。
次に、図6に移って、1パルス駆動に係るサブルーチンが呼び出された場合、CPU31は、RAM33に記憶した駆動方向が第1方向であるか否かを判定し(S31)、第1方向である場合(S31:YES)、駆動回路12dによってパルスモータ12bを第1方向に1パルス、即ち1ステップだけ駆動する(S32)。
なお、回動機構の回動方向を示す第1方向と、パルスモータ12bの駆動方向(即ち回転方向)を示す第1方向とが対応付けられているものとする(第2方向についても同様)。つまり、RAM33に記憶された駆動方法は、パルスモータ12bの駆動方向を示すと同時に、回動機構の回動方向をも示すものとする。
次いで、CPU31は、補償フラグがオンであるか否かを判定し(S33)、オンではない場合(S33:NO)、RAM33に記憶した積算値の内容を1だけインクリメントし(S34)、パルスモータ12bの脱調を防止するためにタイマ34によって所定時間だけ待機した(S38)後に、呼び出されたルーチンにリターンする。図5の処理から呼び出された場合は、補償フラグがオフであるから、ステップS34の処理を実行する(後述するステップS37についても同様)。
一方、補償フラグがオンである場合(S33:YES)、CPU31は、RAM33に記憶した積算値をインクリメントしないこととし、ステップS38に処理を移す。補償フラグがオンされてこのサブルーチンが呼び出される場合の詳細については後述する。
ステップS31で駆動方向が第1方向ではない場合(S31:NO)、即ち駆動方向が第2方向である場合、CPU31は、駆動回路12dによってパルスモータ12bを第2方向に1パルス、即ち1ステップだけ駆動する(S35)。次いで、CPU31は、補償フラグがオンであるか否かを判定し(S36)、オンではない場合(S36:NO)、RAM33に記憶した積算値の内容を1だけデクリメントし(S37)、ステップS38に処理を移す。補償フラグがオンである場合(S36:YES)、CPU31は、RAM33に記憶した積算値をデクリメントしないこととし、ステップS38に処理を移す。
次に、外部の上位装置から回動機構の回動位置が指定された場合について説明する。
図7及び8は、回動位置の指定に基づいて回動機構を回動させるCPU31の処理手順を示すフローチャートである。図7の処理は、外部の上位装置による回動位置の指定を受け付けた場合に起動される。
図7の処理が起動された場合、CPU31は、指定された回動位置を取得し(S41)、指定された回動位置(を示す値)とRAM33に記憶した積算値(即ち現在の回動位置)とを比較して回動方向を特定する(S42)。具体的には、積算値よりも指定された回動位置を示す値の方が大きい(又は小さい)場合、回動すべき回動方向を第1方向(又は第2方向)と特定する。
次いで、CPU31は、特定した回動方向が第1方向であるか否かを判定し(S43)、第1方向である場合(S43:YES)、RAM33に記憶する駆動方向を第1方向に設定した(S44)後、RAM33に記憶した前回回動方向が、同じ第1方向であるか否かを判定する(S45)。何れも同じ第1方向である場合(S45:YES)、つまり、前回の回動方向から変化がない場合、後述するステップS53(図8参照)に処理を移す。
一方、前回回動方向が第1方向ではない場合(S45:NO)、つまり、前回の回動方向から変化があった場合、上述の1パルス駆動に係るサブルーチンで参照される補償フラグをオンにし(S48)、上述のステップS28でRAM33に記憶した差分の絶対値をMに設定した(S49)後、1パルス駆動に係るサブルーチンを呼び出して実行する(S50)。この場合、パルスモータ12bが1ステップ駆動されたときに、RAM33に記憶する積算値はインクリメントもデクリメントもされない。
その後、1パルス駆動に係るサブルーチンからリターンした場合、CPU31は、Mの内容(以下、単にMという)を1だけデクリメントし(S51)、Mが0であるか否かを判定する(S52)。Mが0ではない場合(S52:NO)、CPU31は、更に1パルスだけ回動機構を回動させるために、ステップS50に処理を移す。
ステップS43で、特定した回動方向が第1方向ではない場合(S43:NO)、CPU31は、RAM33に記憶する駆動方向を第2方向に設定した(S46)後、RAM33に記憶した前回回動方向が、同じ第2方向であるか否かを判定する(S47)。何れも同じ第2方向である場合(S47:YES)、つまり、前回の回動方向から変化がない場合、後述するステップS53に処理を移す。
一方、前回回動方向が第2方向ではない場合(S47:NO)、つまり、前回の回動方向から変化があった場合、CPU31は、積算値を変えずにパルスモータ12bを駆動するために、ステップS48に処理を移す。
ステップS52でMが0である場合、図8に移って、CPU31は、補償フラグをオフにする(S53)と共に、RAM33に記憶したパルスモータ12bの駆動方向を読み出し(S54)、読み出した内容を前回回動方向に上書きして(S55)更新する。次いで、CPU31は、1パルス駆動に係るサブルーチンを呼び出して実行する(S56)。これにより、回動機構は、指定された回動位置に向かって回動する。
その後、1パルス駆動に係るサブルーチンからリターンした場合、CPU31は、RAM33に記憶した積算値が指定の回動位置を示す値と一致するか否かを判定し(S57)、一致しない場合(S57:NO)、パルスモータ12bを更に同じ回動方向に回動させるために、ステップS56に処理を移す。一方、積算値が指定の回動位置を示す値と一致する場合(S57:YES)、CPU31は、図7及び8に示す処理を終了する。
図7及び8に示す処理によって算出された積算値は、回動装置1bの回動機構におけるバックラッシュが補償された回動位置に1対1で対応している。
以上のように本実施の形態1によれば、水平の台座に回動装置1bの回動体11bを固定し、回動装置1bと本体同士がボルトで接合された回動装置1aの回動体11aにアングル20を介して反射鏡2を取着し、回動装置1bの回動機構の回動軸(Y軸)及び反射鏡2の法線が交差するようにしておく。また、回動装置1bの回動機構の回動範囲内における反射鏡2の法線方向Dhに離隔した所定位置の周囲に、ビーム光を照射する照射器4、半透明の受光板5及びカラーカメラ6を配し、照射器4から照射されたビーム光が反射鏡2で反射されて受光板5に入射したときに、受光板5からの散乱光をカラーカメラ6が撮像するようにしておく。更に、減速機構13bを介して回動機構に伝達される駆動力を発生するパルスモータ12bを第1方向及び第2方向に夫々1ステップずつパルス駆動する場合、駆動方向に対応すべく1ステップ毎にパルス数の積算値をインクリメント及びデクリメントする。そして、パルスモータ12bで回動機構を回動させる間にカラーカメラ6で散乱光を撮像し、撮像した映像信号に基づく映像から発光点検出回路61によって発光点を検出し、第1方向及び第2方向夫々について発光点を検出したときのパルス数の積算値の差分を算出する。算出した差分はバックラッシュ量に対応しており、パルスモータ12bの駆動方向の切り替えの都度、この差分に応じたパルス数を積算から除外したパルス数の積分値に基づいて回動機構の回動位置を特定する。
つまり、パルスモータ12bを上記第2方向から第1方向に切り替えて駆動するときのパルス数の積分値を回動位置に対応させるには、パルス数の積分値にバックラッシュ量に対応するパルス数が余分に加算されないようにする。逆に、パルスモータ12bを上記第1方向から第2方向に切り替えて駆動するときのパルス数の積分値を回動位置に対応させるには、パルス数の積分値からバックラッシュ量に対応するパルス数が余分に減算されないようにする。
以上により、回動装置1bの回動機構から見て照射器4及び受光板5の中間位置Mに向かう方向が、回動位置と関連付けて基準方向Drとして検出される。そして、反射鏡2の法線方向Dhが基準方向Drに向くときの回動位置を通過するようにして第1方向及び第2方向に回動機構を回動させることによりバックラッシュ量が算出され、回動方向の切り替えの都度バックラッシュ量に対応するパルス数が積算から除外されたパルス数の積算値に基づいて回動位置が特定される。
従って、台座に固定された回動機構に取着された反射鏡2の法線方向Dh(特定の方向)が回動機構から見て基準となる基準方向Drに向くときの回動位置を特定する際にバックラッシュ量を算出して回動機構のバックラッシュを補償することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、回動装置1bの回動機構を回動させたときに回動方向を示す情報を前回回動方向に記憶しておき、回動位置の指定を受け付けたときの回動位置を示す積算値と、指定された回動位置(を示す値)とを比較して回動方向を特定し、特定した回動方向と記憶した前回回動方向とが一致しない場合に、特定した回動方向に対応する方向に、上述の差分に応じたパルス数だけパルスモータ12bをパルス駆動する。
従って、指定された回動位置に向けて回動装置1bの回動機構が回動するときの回動方向と、前回の回動方向とが異なる場合、バックラッシュ量に対応するパルス数だけ回動機構を新たな回動方向に回動させて、バックラッシュを予め補償することが可能となる。
更に、実施の形態1によれば、回動装置1bの回動機構及びカラーカメラ6の間に受光板5を配し、カラーカメラ6の光軸を回動機構の方向に向ける。つまり、カラーカメラ6から受光板5を見込む立体角の範囲内の位置、且つ受光板5に対してカラーカメラ6とは反対側の位置に回動機構があって、カラーカメラ6の光軸が受光板5を介して回動機構の方向に向くようにカラーカメラ6が配される。
従って、照射器4からのビーム光が、回動装置1bの回動機構に間接的に取着された反射鏡2で反射されて受光板5で受光されたときに、カラーカメラ6の光軸上で散乱光を容易に且つ確実に撮像することが可能となる。
更にまた、実施の形態1によれば、照射器4から照射されるビーム光(レーザ光)が単色の赤色であり、受光板5の色がレーザ光と補色の関係にある緑色であるため、受光板5がレーザ光を受光して散乱した散乱光の色と受光板5の色とをカラーカメラ6が出力する映像信号に基づいて容易に識別することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1が、照射器4が照射したレーザ光を反射鏡2で反射して受光板5で受光する形態であるのに対し、実施の形態2は、反射鏡2に取着した照射器4からのレーザ光を受光板5で受光する形態である。
実施の形態2における回動装置1の構成、減速機構13bの構成及び制御部3の構成は、実施の形態1の場合と同様であるため、図1、2及び3に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
図9は、本発明の実施形態2に係る回動装置1で基準方向Drを検出する方法を模式的に示す説明図である。回動装置1には、Y軸に対して放線が交差するように反射鏡2が取着されている。反射鏡2の端部には、該反射鏡2の法線方向Dhと略同一方向にレーザ光を照射する照射器4が取着されている。回動装置1bの回動機構の回動範囲内で照射器4の光軸方向に離隔した所定位置の周囲には、照射器4からのレーザ光を受光する半透明の受光板5が配されている。受光板5の上記レーザ光が入射する側とは反対側の周囲には、受光板5が受光して散乱させた散乱光を撮像するカラーカメラ6が配されている。
以上のような配置関係において、照射器4から受光板5が配された位置に向かう方向が、回動装置1から見た方向の基準となる基準方向Drである。反射鏡2の上下角が適当に設定されている場合、回動装置1bの回動体11bをY軸の周りに回動させて、照射器4の光軸方向を上記基準方向Drに向けることができる。このときに、照射器4からのレーザ光が受光板5に入射し、受光板5におけるレーザ光の散乱光をカラーカメラ6が撮像し、カラーカメラ6からの映像信号に基づく映像の中から発光点検出回路61が発光点を検出する。これにより、回動機構から見た基準方向Drが、回動位置と関連付けて検出される。
図9に示す構成で基準方向Drを検出することによって、実施の形態1の場合と同様にバックラッシュ量を算出することができる。回動装置1bの回動機構におけるバックラッシュ量を算出するCPU31の処理手順を示すフローチャート、1パルス駆動のサブルーチンに係るCPU31の処理手順を示すフローチャート、及び回動位置の指定を受け付けて回動機構を回動させるCPU31の処理手順を示すフローチャートについては、実施の形態1の図5から8に示すものと同様である。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
以上のように本実施の形態2によれば、回動装置1に反射鏡2を取着して回動機構の回動軸(Y軸)及び反射鏡2の放線が交差するようにし、反射鏡2の端部に反射鏡2の法線方向Dhと略同一方向にレーザ光を照射する照射器4を取着しておく。また、回動装置1bの回動機構の回動範囲内における照射器4の光軸方向に離隔した所定位置の周囲に、照射器4からのビーム光を受光する半透明の受光板5、及びカラーカメラ6を配し、照射器4から照射されたビーム光が受光板5に入射したときに、受光板5からの散乱光をカラーカメラ6が撮像するようにしておく。そして、パルスモータ12bで回動機構を回動させる間にカラーカメラ6で散乱光を撮像し、撮像した映像信号に基づく映像から発光点検出回路61によって発光点を検出し、第1方向及び第2方向夫々について発光点を検出したときのパルス数の積算値の差分を算出する。算出した差分はバックラッシュ量に対応しており、パルスモータ12bの駆動方向の切り替えの都度、この差分に応じたパルス数を積算から除外したパルス数の積分値に基づいて回動機構の回動位置を特定する。
以上により、回動装置1bの回動機構から見て受光板5が配された位置に向かう方向が、回動位置と関連付けて基準方向Drとして検出される。そして、照射器4の光軸が基準方向Drに向くときの回動位置を通過するようにして第1方向及び第2方向に回動機構を回動させることによりバックラッシュ量が算出され、回動方向の切り替えの都度バックラッシュ量に対応するパルス数が積算から除外されたパルス数の積算値に基づいて回動位置が特定される。
従って、台座に固定された回動機構に反射鏡2を介して取着された照射器4の光軸方向が回動機構から見て基準となる基準方向Drに向くときの回動位置を特定する際にバックラッシュ量を算出して回動機構のバックラッシュを補償することが可能となる。
(変形例)
実施の形態2が、反射鏡2の端部に照射器4を取着する形態であるのに対し、実施の形態2の変形例は、反射鏡2の中央部に照射器4を取着する形態である。
図10は、本発明の実施形態2の変形例に係る回動装置1で基準方向Drを検出する方法を模式的に示す説明図である。回動装置1には、Y軸に対して放線が交差するように反射鏡2が取着されている。反射鏡2の中央部には、該反射鏡2の法線方向Dhと略同一方向にレーザ光を照射する照射器4が取着されている。回動装置1bの回動機構の回動範囲内で照射器4の光軸方向に離隔した所定位置の周囲には、照射器4からのレーザ光を受光する半透明の受光板5が配されている。受光板5の上記レーザ光が入射する側とは反対側の周囲には、受光板5が受光して散乱させた散乱光を撮像するカラーカメラ6が配されている。
以上のような配置関係において、照射器4から受光板5が配された位置に向かう方向が、回動装置1から見た方向の基準となる基準方向Drである。反射鏡2の上下角が適当に設定されている場合、回動装置1bの回動体11bをY軸の周りに回動させて、照射器4の光軸方向を上記基準方向Drに向けることができる。このときに、照射器4からのレーザ光が受光板5に入射し、受光板5におけるレーザ光の散乱光をカラーカメラ6が撮像し、カラーカメラ6からの映像信号に基づく映像の中から発光点検出回路61が発光点を検出する。これにより、回動機構から見た基準方向Drが、回動位置と関連付けて検出される。
図9に示す構成で基準方向Drを検出することによって、実施の形態1及び2の場合と同様にバックラッシュ量が算出され、算出されたバックラッシュ量に基づいて、回動装置1bが回動するときのバックラッシュが補償される。
その他、実施の形態1及び2に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
以上のように本実施の形態2の変形例によれば、実施の形態2の場合と同様の効果を奏することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1が、回動装置1bの回動機構の基準となる回動位置が既に特定されていることを前提にした形態であるのに対し、実施の形態3は、回動機構の回動位置の基準位置を特定する形態である。
実施の形態3における回動装置1の構成、減速機構13bの構成、及び制御部3の構成は、実施の形態1の場合と同様であるため、図1、2及び3に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
ここでは、回動装置1bの回動機構の一部と共に回動する被検出部の接近/離隔を近接センサ(検出部に相当)で検出することにより、回動機構の基準位置を検出する。
図11は、本発明の実施形態3に係る回動装置1で回動機構の基準となる回動位置を検出する方法を模式的に示す説明図である。回動装置1bの回動機構の回動軸16bには、外周部の一部に被検出部(いわゆるドグ)17bが突設されている。回動装置1bの回動機構が所定の回動位置にあるときに被検出部17bに臨む本体側の位置には、被検出部17bの接近/離隔を検出する近接センサ7が配されている。
近接センサ7は、制御部3のI/Oポート36に接続されており、該I/Oポート36を介して検出信号がCPU31に取り込まれる。近接センサ7は、磁気によって被検出部17bが近接していることを検出するものであるが、これに限定されるものではなく、例えば光によって検出するものであってもよい。
本実施の形態3では、図11に白抜き矢印で示す周方向に回動軸16bを回動させた場合、近接センサ7が被検出部17bの接近及び離隔を夫々検出したときの回動位置を第4及び第5位置と特定し、特定した第4及び第5位置の中点を第2基準位置とする。回動軸16bを回動させる方向は、例えば第1方向とするが、第2方向であってもよい。特定した第2基準位置は、制御部3のCPU31によって制御される回動機構の回動範囲内における回動位置の基準位置である。
以下では、第2基準位置を検出する手順について、フローチャートを用いて説明する。
図12は、回動範囲内の回動位置の基準位置を検出するCPU31の処理手順を示すフローチャートである。図12の処理は、第1基準位置を特定した場合、及び第2基準位置を較正する必要が生じた場合に起動される。以下で用いられる第4位置、第5位置及び第2基準位置は、RAM33に記憶される。RAM33に記憶する駆動方向は、第1方向に設定されている。
図12の処理が起動された場合、CPU31は、1パルス駆動に係るサブルーチンを呼び出して実行する(S61)。1パルス駆動に係るサブルーチンからリターンした場合、CPU31は、近接センサ7によって被検出部17bの接近を検出したか否かを判定し(S62)、検出しない場合(S62:NO)、パルスモータ12bを更に1ステップ駆動するために、ステップS61に処理を移す。
被検出部17bの接近を検出した場合(S62:YES)、CPU31は、RAM33に記憶した積算値を読み出して第4位置に記憶した(S63)後、1パルス駆動に係るサブルーチンを呼び出して実行する(S64)。1パルス駆動に係るサブルーチンからリターンした場合、CPU31は、近接センサ7によって被検出部17bの離隔を検出したか否かを判定し(S65)、検出しない場合(S65:NO)、パルスモータ12bを更に1ステップ駆動するために、ステップS64に処理を移す。
被検出部17bの離隔を検出した場合(S65:YES)、CPU31は、RAM33に記憶した積算値を読み出して第5位置に記憶する(S66)。その後、CPU31は、第4及び第5位置の中点を示す整数値を算出して第2基準位置に記憶する(S67)と共に、第1基準位置及び第2基準位置の内容の差分をRAM33に記憶する(S68)。
図12の処理を終了した時点で、回動機構は第2基準位置から、第4及び第5位置夫々を示す整数値の差分の半分に相当するパルス数だけ第1方向に回動している。従って、この時点で第2基準位置にてパルス数の積分値を所定値に初期化する場合は、上記差分の半分を所定値に加算した数値で積算値を初期化すればよい。又は、上記差分の半分に相当するパルス数だけ回動機構を第2方向に回動させて回動位置を第2基準位置に一致させた上で、パルス数の積分値を所定値に初期化してもよい。
さて、パルス数の積算値は、回動機構が回動する都度内容が書き換えられるため、RAM33に記憶される。従って、例えば回動装置1bの電源断等が発生した場合は、積算値の内容が揮発する。また、パルスモータ12bが脱調した場合は、積算値が回動位置に対応しなくなる。このような場合であっても、積算値の内容を仮の値で初期化しておいて上記の第4及び第5位置の中点を特定し、特定した中点、即ち第2基準位置にて積算値を上記所定値に初期化することにより、積算値が回動位置に対応するようになる。
一方、実施の形態1で特定された第1基準位置は、反射鏡2の法線方向Dhが基準方向Drに向くときの回動位置を示すものであり、照射器4、受光板5及びカラーカメラ6を撤去した場合は、再び特定することができない。但し、第1及び第2基準位置を示す積算値の差分は一定であるから、上述のステップS68でこの差分を記憶しておくことにより、第2基準位置との関係において第1基準位置を示す積算値を復活させることができる。
以上のように本実施の形態3によれば、回動軸16bと共に回動する被検出部17bの接近/離隔を検出する近接センサ7が、回動機構の所定の回動位置にて被検出部17bに臨むように配される。また、上述の基準方向Drを検出する際に散乱光を撮像したときの回動位置を第1基準位置として特定しておく。そして、パルスモータ12bで回動機構を第1方向又は第2方向に回動させる間に、近接センサ7が被検出部17bの接近及び離隔を夫々検出したときの第4位置及び第5位置の中点を、第2基準位置として特定し、特定した第2基準位置及び上記第1基準位置夫々に対応するパルス数の積分値の差分をRAM33に記憶する。
従って、回動機構から見た基準方向Drに対応する第1基準位置と、回動機構における基準の回動位置である第2基準位置とが対応付けられるため、第2基準位置を示す積算値が喪失した場合であっても、新たに第2基準位置を特定することにより、第1基準位置を再び特定することが可能となる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態で記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
1、1a、1b 回動装置
11a、11b 回動体(回動機構の一部)
12a、12b パルスモータ
13b 減速機構
14b ウォームギア
15b ウォームホイール
16b 回動軸
17b 被検出部
2 反射鏡
3 制御部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
4 照射器
5 受光板
6 カラーカメラ
61 発光点検出回路
7 近接センサ
Dh 法線方向
Dr 基準方向

Claims (6)

  1. 回動機構に減速機構を介してパルスモータの駆動力を伝達する回動装置で前記減速機構のバックラッシュを補償する方法において、
    前記回動機構の回動軸に対して法線が交差するように前記回動機構に取着された反射鏡と、
    前記回動機構の回動範囲内における前記反射鏡の法線方向に離隔した位置の周囲に配されており、前記反射鏡へビーム光を照射する照射器、該照射器から照射されて前記反射鏡で反射されたビーム光を受光する半透明の受光板、及び該受光板が前記ビーム光を受光して散乱させた散乱光を撮像するカメラとを用意し、
    前記パルスモータを一方向及び他方向に夫々駆動するためのパルス数を逐次加算及び減算して積算し、
    前記パルスモータを前記一方向及び他方向夫々に駆動して前記回動機構を回動させ、
    前記カメラで前記散乱光を撮像し、
    前記一方向及び他方向夫々について前記散乱光を撮像したときの前記パルス数の積算値の差分を算出し、
    前記パルスモータの駆動方向を切り替える都度、算出した前記差分に応じたパルス数を除外して積算した前記パルス数の積算値に基づいて前記回動機構の回動位置を特定すること
    を特徴とするバックラッシュの補償方法。
  2. 回動機構に減速機構を介してパルスモータの駆動力を伝達する回動装置で前記減速機構のバックラッシュを補償する方法において、
    前記回動機構の回動軸に対して光軸が交差するように前記回動機構に取着されており、ビーム光を照射する照射器と、
    前記回動機構の回動面内における前記照射器の光軸方向に離隔した位置の周囲に配されており、前記該照射器から照射されたビーム光を受光する半透明の受光板及び該受光板が前記ビーム光を受光して散乱させた散乱光を撮像するカメラとを用意し、
    前記パルスモータを一方向及び他方向に夫々駆動するためのパルス数を逐次加算及び減算して積算し、
    前記パルスモータを前記一方向及び他方向夫々に駆動して前記回動機構を回動させ、
    前記カメラで前記散乱光を撮像し、
    前記一方向及び他方向夫々について前記散乱光を撮像したときの前記パルス数の積算値の差分を算出し、
    前記パルスモータの駆動方向を切り替える都度、算出した前記差分に応じたパルス数を除外して積算した前記パルス数の積算値に基づいて前記回動機構の回動位置を特定すること
    を特徴とするバックラッシュの補償方法。
  3. 前記回動機構の回動位置の指定を受け付けるようにしてあり、
    前記回動機構を回動させたときに回動方向を示す情報を記憶し、
    前記指定を受け付けたときの回動位置と指定された回動位置とを比較し、
    比較結果に基づいて回動方向を特定し、
    特定した回動方向及び記憶した情報によって示される回動方向が一致するか否かを判定し、
    一致しない場合、前記パルス数の積算を停止した状態で、算出した前記差分に応じたパルス数だけ、特定した回動方向に対応する方向に前記パルスモータを駆動すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のバックラッシュの補償方法。
  4. 前記回動軸と共に回動する被検出部と、
    前記回動機構の所定の回動位置にて前記被検出部に臨むように配されており、前記被検出部の接近/離隔を検出する検出部とを用意し、
    前記散乱光を撮像したときに回動位置を特定し、
    前記パルスモータを前記一方向又は他方向に駆動して前記回動機構を回動させ、
    前記検出部が被検出部の接近及び離隔を夫々検出したときに前記回動機構の回動位置を特定し、
    夫々特定した回動位置に基づいて回動位置の基準位置を特定し、
    特定した基準位置及び前記散乱光の撮像時に特定した回動位置夫々に対応する前記パルス数の積算値の差分を記憶すること
    を特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のバックラッシュの補償方法。
  5. 前記受光板は、前記回動機構及びカメラの間に配されており、
    前記カメラは、光軸が前記回動機構の方向に向くようにしてあること
    を特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のバックラッシュの補償方法。
  6. 前記カメラはカラーカメラであり、
    前記ビーム光は単色であり、
    前記受光板は、前記ビーム光の色と補色の関係にある色であること
    を特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のバックラッシュの補償方法。
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