JP2016019073A - 画像投影装置および画像投影方法 - Google Patents

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Masahito Amano
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Abstract

【課題】重畳画像を投影させた際の歪みを簡易に軽減する。【解決手段】投影画像の歪み補正を行う歪み補正部34と、記憶された複数の歪みOSD画像37から、投影画像について設定された歪み補正種類と歪み補正強度に応じた歪みOSD画像37を選択するDLPプロセッサ31と、歪み補正部34で歪み補正がされた投影画像と、DLPプロセッサ31で選択された歪みOSD画像37と、を合成するOSD表示部32と、該OSD表示部32で合成された画像を被投影面に投影する光学エンジン10と、を備えるプロジェクタ1である。【選択図】図1

Description

本発明は、画像投影装置および画像投影方法に関する。さらに詳述すると、画像投影装置のオンスクリーンディスプレイ機能に関する。
画像投影装置として広く知られたプロジェクタは、近来、液晶パネルの高解像化、光源ランプの高効率化に伴う明るさの改善、低価格化などが進んでいる。例えば、DMD(Digital Micro-mirror Device)を利用した小型軽量な画像投影装置が普及し、オフィスや学校のみならず家庭においても広くこれら画像投影装置が利用されるようになってきている。
プロジェクタは、接続されたパーソナルコンピュータなどの外部機器から入力されて、スクリーン(被投影面)に投影する投影画像に、画像投影装置に対する種々の操作、設定を要求可能なメニュー画面を重畳させて投影するオンスクリーンディスプレイ(On Screen Display、以下、OSDという)機能を備えている。
OSD機能で表示されるメニュー画面では、画像調整、画像補正、設定言語、表示モード、電源設定等の各種の設定が可能となっており、ユーザが所望する操作を要求することができる。また、ダイアログ画面、エラー表示画面等もOSD機能で表示される。以下、OSD機能により投影されるメニュー画面、ダイアログ画面、エラー画面等をOSD画像(重畳画像ともいう)と総称する。
また、近年、プレゼンタの存在により映像に影が映ってしまうという問題を改善するため、スクリーンに近い位置から画像を投影する短焦点プロジェクタが使用されている。一方で、このような短焦点プロジェクタは、スクリーンの近傍の下方または上方に設置した状態からあおり投影(スクリーン下方に設置した場合は投影レンズの光軸よりも上方に、スクリーン上方に設置した場合は投影レンズの光軸よりも下方に、スクリーンの中心がくるように結像させることをいう)するため、一般的な吊り下げ型のスクリーンでは、正面から投影された画像を見た場合に、スクリーン表面のわずかな凹凸が大きな歪みとなって見えてしまう。
従来のプロジェクタは、スクリーン正面よりずれた方向からの画像投影で発生する台形歪みに対する補正機能を搭載しているが、上述のようにスクリーンの凹凸に起因する表示画像の歪みは、画像全体の台形歪みを補正する方式では補正しきれなかった。
このようなスクリーンの凹凸に起因する表示画像の歪みを低減する技術として、DLP(登録商標)(Digital Light Processing)方式のプロジェクタにおいて、投影された所定のパターン画像を正面から外部カメラを使って撮像し、複数ブロックに分割したこれらのパターン画像と撮像画像とから各ブロックの歪みパラメータを算出することが提案されている(特許文献1参照)。
そして、この技術によれば、投影動作を制御する回路ブロックの前段において、歪みパラメータを用いて投影画像を歪ませる処理を施した上で凹凸のあるスクリーンに投影することにより、スクリーンの正面から画像を見ている人には表示画像の歪みが補正されて見える。
しかしながら、特許文献1に記載された技術のように、スクリーンの凹凸に起因する表示画像の歪みを解消するために、投影する画像データである投影画像に歪み補正をする技術において、その歪み補正をした後にOSD画像の合成を行うと、OSD画像のみがスクリーンの凹凸の影響で歪んでしまうこととなる。
この点につき、投影画像に対してOSD画像を合成した合成画像に対して、歪み補正を行うことによって、上述の問題点の解消を図ることが想定されるが、以下の理由から、DLP方式のプロジェクタにおいてはそれが容易ではない。
DLP方式のプロジェクタは、テキサスインスツルメンツ社において提供されるDLPプロセッサおよびDMD(Digital Mirror Device)の2つの半導体回路によって画像処理および投影制御の回路ブロックが構成されている。DLPプロセッサは、投影画像の解像度の変更機能(スケーリングともいう)、OSD画像の生成およびOSD画像の投影画像への合成機能(OSD表示機能ともいう)、およびDMDの制御機能等を有する。
ここで、OSD表示機能をDLPプロセッサが担う場合、OSD画像に対して歪み補正を行うためには、DLPプロセッサの後段に歪み補正回路を配置する必要がある。この場合、DLPプロセッサのDMDの制御タイミングに対して、歪み補正により発生する遅延を時間的に補正する必要がある。しかし、DLPプロセッサのDMDの制御機能は、テキサスインスツルメンツ社から詳細が公開されていないため、DLPプロセッサの後段に歪み補正回路を配置する方法は実現が困難となっている。
一方、DLPプロセッサの前段に歪み補正回路を配置する場合において、OSD画像の幾何歪みを補正するために、DLPプロセッサが実装するOSD表示機能を使用せずに、歪み補正回路もしくはその前段に、OSD表示を行う別の回路を配置する必要がある。この場合、DLPプロセッサとは別に、OSD画像の生成および合成を行う別の回路が必要になるためコストアップとなるとともに、これまでDLPプロセッサにおいてOSD表示を行うために開発されたソフト資産が流用できなくなり、開発工数が増大してしまう。
そこで本発明は、重畳画像を投影させた際の歪みを簡易に軽減することができる画像投影装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る画像投影装置は、投影画像の歪み補正を行う歪み補正手段と、記憶された複数の歪み重畳画像から、投影画像について設定された歪み補正種類と歪み補正強度に応じた歪み重畳画像を選択する重畳画像選択手段と、前記歪み補正手段で歪み補正がされた投影画像と、前記重畳画像選択手段で選択された歪み重畳画像と、を合成する合成手段と、該合成手段で合成された画像を被投影面に投影する投影手段と、を備えるものである。
本発明によれば、重畳画像を投影させた際の歪みを簡易に軽減することができる。
画像投影装置の構成を示すブロック図である。 台形歪みと湾曲歪みの説明図である。 操作パネルおよびリモコンのボタンの説明図である。 投影画像に対する歪み補正処理の強度設定方式およびその時の投影画像形状と、対応する歪みOSD画像の形状についての説明図である。 歪みOSD画像テーブルの一例を示す説明図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図5に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る画像投影装置(プロジェクタ1)は、投影画像の歪み補正を行う歪み補正手段(歪み補正部34)と、記憶された複数の歪み重畳画像(歪みOSD画像37)から、投影画像について設定された歪み補正種類と歪み補正強度に応じた歪み重畳画像を選択する重畳画像選択手段(DLPプロセッサ31)と、歪み補正手段で歪み補正がされた投影画像と、重畳画像選択手段で選択された歪み重畳画像と、を合成する合成手段(OSD表示部32)と、該合成手段で合成された画像を被投影面に投影する投影手段(光学エンジン10)と、を備えるものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
(画像投影装置の構成)
図1は、本発明に係る画像投影装置の一実施形態であるプロジェクタ1の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るプロジェクタ1は、入力される映像信号に基づいて、ランプ光を用いてスクリーン等の被投影面に投影画像を投影させる画像投影装置である。プロジェクタ1は、光学エンジン10と、ランプ20と、コントローラ基板30と、操作パネル40と、リモコン受光部50と、入力端子60と、を備えている。また、遠隔操作手段としてのリモコン70を備えている。
光学エンジン10は、DLP方式により、コントローラ基板30から出力される画像データに基づいて、ランプ20からのランプ光を用いてスクリーンに画像を投影する。光学エンジン10は、光学フィルタ11と、マイクロミラーデバイス12と、レンズ13と、を有する。
光学フィルタ11は、円盤状に形成された赤(R)、青(B)、緑(G)のカラーフィルタである。光学フィルタ11は、回転動作することによって、ランプ20から照射されるランプ光を、赤、青、緑の単色光に時分割する。
マイクロミラーデバイス12は、光を反射させる微小なミラー(反射板)の集合体であり、各ミラーがその傾斜によって光を反射するか否かを調整するDMD(デジタルミラーデバイス)である。マイクロミラーデバイス12は、コントローラ基板30のDLPプロセッサ31から出力される合成画像に基づいて、光学フィルタ11から出力される時分割された単色光に対する反射動作を制御して画像を投影する画像表示素子である。
レンズ13は、マイクロミラーデバイス12から投影された画像を、所望のサイズに拡大させて投影光として出射する光学系である。レンズ13は、投影光を出射することによって、スクリーンに画像を投影する。
ランプ20は、光学エンジン10に対して、投影画像を生成するためのランプ光を出力する光源である。ランプ20は、例えば、水銀ランプ、ハロゲンランプ、LED(Light Emitting Diode)またはLD(Laser Diode)等であり、ランプ光を光学フィルタ11に対して照射する。ランプ20は、ランプ用電源から電源供給される。
コントローラ基板30は、外部機器から入力した画像データに対して、所定の画像処理を実行し、画像処理後の画像データを光学エンジン10に出力する基板である。DLPプロセッサ31と、映像信号入力制御部36と、歪み補正部34と、メモリ35と、光学制御部33と、を備えている。また、DLPプロセッサ31はOSD表示部32を備えている。
DLPプロセッサ31は、コントローラ基板30全体の動作を制御する演算装置(MPU)である。例えば、映像信号入力制御部36を介して入力される映像信号への各種処理(画像の解像度の変更等)、光学制御部33を介したマイクロミラーデバイス12と光学フィルタ11の同期制御等を行う。また、DLPプロセッサ31のOSD表示部32は、OSD画像の生成および投影画像への合成を実行し、処理後の画像データ(合成画像)を光学エンジン10のマイクロミラーデバイス12に出力する。
入力端子60は、映像信号を入力するインターフェースである。例えば、D−Subコネクタ等のVGA(Video Graphics Array)入力端子やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、S−VIDEO端子、RCA端子等のビデオ入力端子等で構成される。
映像信号入力制御部36は、入力端子60を介して、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置や、DVDプレーヤー、ビデオカメラなどのAV機器などの外部機器から映像信号や電子画像データを受信する。また、受信した映像信号等を歪み補正部34へ送る制御をする。また、映像信号にシリアル−パラレル変換や電圧レベル変換などの種々の処理を施す。また、映像信号の解像度や周波数などを解析する信号判定機能を有する。
歪み補正部34は、映像信号入力制御部36を介して入力した映像信号に歪み補正処理を行う。歪み補正部34は、少なくとも投影画像の台形歪みおよび湾曲歪みを補正することができる機能を持っており、ユーザが操作する操作パネル40やリモコン70からの操作信号に応じて、歪み補正の種類(縦台形歪み/横台形歪み/縦湾曲歪み/縦湾曲歪み)および歪み補正の強度を設定して補正パラメータを作成し、そのパラメータに従って投影画像に歪み補正処理を行う。この歪み補正部34は、投影画像に対する一連の画像処理において、DLPプロセッサ31の前段側に位置している。
なお、図1に示す例では、歪み補正部34が独立した構成を有しているが、DLPプロセッサ31または映像信号入力制御部36のいずれかに内蔵される構成であっても良い。但し、映像信号入力制御部36が歪み補正部34の機能を備える場合は、操作パネル40やリモコン70から入力される歪み補正種類および歪み補正強度の設定に関する情報は、DLPプロセッサ31から映像信号入力制御部36に送られるものとする。
メモリ35は、映像信号に対する画像処理やその他各種処理において、データを記憶する記憶手段である。また、DLPプロセッサ31で実行するプログラム、動作設定情報などを記憶する。さらに、後述する歪み補正種類および歪み補正強度別に作成された複数の歪みOSD画像37と、歪み補正種類・歪み補正強度と歪みOSD画像37(歪み重畳画像)との対応を規定した歪みOSD画像テーブル38(歪み重畳画像テーブル)と、を記憶する。なお、メモリ35としては、例えば、EPROMやEEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリを採用することができる。
光学制御部33は、DLPプロセッサ31からの制御信号に従って、光学フィルタ11とマイクロミラーデバイス12とを同期制御する。詳しくは、光学制御部33は、光学フィルタ11によりランプ20からのランプ光を単色光に時分割させると同時に、マイクロミラーデバイス12により各単色光に対する反射動作を制御させ画像を投影させる。
操作パネル40は、プロジェクタ1を操作するインターフェースであって、ユーザからの種々の操作要求を受け付ける。操作パネル40は、ユーザからの操作要求を受け付けると、当該操作要求に応じた操作信号をDLPプロセッサ31に送る。操作パネル40は、プロジェクタ1の外面に設けられる操作キー、操作ボタン等によって構成される。
リモコン70は、プロジェクタ1へ各種の操作を指示するための操作キー、操作ボタン等を備えている。また、リモコン70の操作内容に基づく操作信号は赤外線通信によりプロジェクタ1のリモコン受光部50に送信される。なお、リモコン70からの操作信号の送信は、赤外線通信に限られるものではなく、他の通信方式を用いてもよい。
リモコン受光部50は、リモコン70からの操作信号を受信する。リモコン受光部50は、操作信号を受信すると、当該操作信号をDLPプロセッサ31に通知する。
ユーザは、操作パネル40またはリモコン70を操作することにより、各種設定等を行うことができる。例えば、メニュー画面等の表示指示、投影画像のアスペクト比の変更要求、プロジェクタ1の電源OFF要求、光源の光量を変更するランプパワー変更要求、投影画像の画質(高輝度や標準、ナチュラル等)を変更する映像モード変更要求、投影画像を停止するフリーズ要求、などを実行することができる。
(台形歪みおよび湾曲歪み)
台形歪みと湾曲歪み(樽型/糸巻型歪みともいう)について説明する。図2は、台形歪みと湾曲歪みの説明図であって、元画像に対し、(1)縦台形歪み、(2)横台形歪み、(3)縦湾曲歪み、(4)横湾曲歪みのある各画像を表している。
元画像は長方形の画像であり、それに対してそれぞれの歪みが加わると図示されるように変形した画像となる。なお、歪みの種類はこの他にも様々あるが、1つの変数によって画像歪みの補正処理を行うことができる歪み補正であることが好ましい。例えば、図2に示す縦台形歪み、横台形歪み、縦湾曲歪み、横湾曲歪みの4つの歪み補正であるが、これに限られるものではない。なお、ここでいう変数とは歪み補正強度を表し、歪み補正強度とは元画像からの変形ステップ数をいう。
(歪み補正操作)
歪み補正操作について説明する。図3は、操作パネル40およびリモコン70のボタンの説明図である。
図3は、ユーザが投影画像の歪み補正を行う際に操作する操作パネル40およびリモコン70のボタンレイアウトの一例である。黒丸がボタンを示しており、ボタン上のマークや、ボタン側の文字はシルクスクリーン印刷されたマーク、文字を示している。
台形歪みや湾曲歪みのような歪み補正種類、および歪み補正強度の設定は、ユーザによる操作パネル40のボタン操作や、リモコン70のボタン操作で実現されることが一般的であり、また、ボタンを1回押す毎に1ステップ補正強度が増減するという方式が一般的である。ここでは、その場合の例を説明するが、歪み補正種類および歪み補正強度の設定方法はこれに限られるものではない。
図3において、右側に縦に並んだ4個のボタンは歪みの種類を選択する歪み補正種類選択ボタンである。なお、ここでは4種類の歪み補正に個別に配置しているが、これに限られるものではなく、例えば、台形補正を1個にまとめてボタンを押下する毎に、「縦台形歪み」と「横台形歪み」とが切り替わるトグル方式であってもよい。
また、図3において、左側に三角を表示した4個のボタンは各種の増減を指示する歪み補正強度設定ボタンである。例えば「+」と「−」のボタンを使って歪み補正強度の設定を増減することができる。例えば、「+」ボタンを1回押す毎に歪み補正強度が1ステップずつ大きくさせて、「−」ボタンを押すと1回毎に歪み補正強度が1ステップずつ小さくさせることができる。
ユーザの歪み補正操作の手順としては、まず、所望の歪み補正種類選択ボタンを押下して歪み補正種類を決定し、次いで、「+」、「−」のどちらかの歪み補正強度設定ボタンを所望の補正強度に達するまで連続して押下することで、歪み補正種類および歪み補正強度を設定することができる。
(歪み補正時の投影画像形状および歪みOSD画像)
歪み補正時の投影画像の形状および適用する歪みOSD画像について説明する。図4は、投影画像に対する歪み補正処理の強度設定方式およびその時の投影画像形状と、対応する歪みOSD画像の形状についての説明図である。
図4の左側は投影画像の形状を示したものである。元画像(No.0)から歪み補正強度を増していった場合について上から順に示している。また、右側は投影画像の歪み補正強度に対応する歪みOSD画像の例を示している。
図4の例は、縦台形歪み補正を示し、「+」、「−」それぞれ18ステップの補正が可能となっている。ここでは、簡易的に3ステップ毎の投影画像の形状を示している。なお、図4では、投影画像の長辺は上より下の方が長くなる縦台形歪みを描いているが、縦台形歪みにはこの逆(上より下の方が短くなる)の場合もあり、どちらの状態に設定するかは操作パネル40またはリモコン70のボタン操作において「+」の歪み補正強度設定ボタンを押すか、「−」の歪み補正強度設定ボタンを押すかによるものである。つまり、図4が、投影画像の歪み補正画像について上から順に「+」ボタンを連続押下した場合の図である場合、逆に元画像にて「−」ボタンを押した場合は長辺が上より下が短くなる方向に歪んでいく。
本実施形態では、縦台形歪みの補正強度1〜6(投影画像のNo.1〜6)までを1つのまとまりとして、その歪み補正設定の場合に使うOSD画像を歪みOSD画像No.1とし、同様に、投影画像の補正強度7〜12の場合は歪みOSD画像No.2を、投影画像の補正強度13〜18の場合は歪みOSD画像No.3を適用している。なお、図4の例では、投影画像の歪み補正の6ステップ毎に1の歪みOSD画像を設定しているが、何ステップごとに歪みOSD画像を設定するかは、限られるものではない。
(歪みOSD画像テーブル)
設定された歪み補正種類・歪み補正強度と、対応して選択される歪みOSD画像との関係を規定した歪みOSD画像テーブルについて説明する。図5は、歪みOSD画像テーブルの一例を示す説明図である。歪みOSD画像テーブルは、歪み補正時の歪み補正種類および歪み補正強度の設定と、それに対応する歪みOSD画像の画像番号の情報を格納している。
図5の例では、各歪み補正に対して補正できる強度ステップは、縦台形歪み:±各18ステップ、横台形歪み:±各12ステップ、縦横湾曲歪み:±各16ステップの例を示している。また、歪み補正強度設定の列の中央「0」を境に、上がマイナス側の補正強度ステップ、下がプラス側の補正強度ステップを示している。
歪みOSD画像テーブルを参照して具体的な歪みOSD画像No.を抽出する方式としては、図3に示したような操作パネル40やリモコン70の歪み補正種類選択ボタンから歪み補正種類を選択し、その上で「+」もしくは「−」の歪み補正強度設定ボタンを連続押下することになる。例えば、横台形歪み補正を選択した上で「−」ボタンを9回押下した場合、歪みOSD画像はNo.14が選択される。
(歪み補正時の合成画像生成処理)
プロジェクタ1において、ユーザは、操作パネル40またはリモコン70から、歪み補正種類選択ボタンにて歪み補正種類を選択し、次いで、歪み補正強度設定ボタンにて歪み補正強度を設定する。
プロジェクタ1のDLPプロセッサ31は、操作パネル40からの操作信号、または、リモコン受光部50を介してリモコン70から受信する操作信号により、ユーザが指定した歪み補正処理の歪み補正種類を判別する。ここで、DLPプロセッサ31は、操作パネル40やリモコン70から歪み補正強度設定ボタンを何回押されたかをカウントするカウンタを内蔵しており、そのカウント数によって歪み補正強度を判別することができる。
次いで、DLPプロセッサ31は、歪みOSD画像テーブル38を参照して、歪み補正種類および歪み補正強度別に作成された複数の歪みOSD画像37が記憶されたメモリ35から、判別された歪み補正種類と歪み補正強度に適合する歪みOSD画像37を読み出し、OSD表示部32にて、歪み補正処理が行われた後の投影画像に対し、歪みOSD画像を合成して合成画像を生成し、この合成画像を投影させるようにするものである。
以上説明した本実施形態に係る画像投影装置によれば、投影画像の各種歪みを補正する歪み補正機能を備えた画像投影装置において、1つの変数による演算から画像全体の補正ができる台形歪みや湾曲歪みについて、異なる歪み補正強度に合わせて変形させた複数のOSD画像を歪みの種類別に予め記憶しておき、ユーザが画像投影装置の操作ボタンやリモコンから歪み補正種類および歪み補正強度を設定して歪み補正を実行する際に、その設定に合った歪みOSD画像を選択し、歪み補正後の投影画像に合成することができる。
換言すれば、動作に際し、台形補正、湾曲補正のそれぞれで歪み補正強度に合わせた数種類の歪みOSD画像を予め装置内に記憶しておき、ユーザが歪み補正実行時に設定した歪み補正種類と歪み補正強度に対応した歪みOSD画像を歪み補正処理をされた後の投影画像に合成するものである。
したがって、DLP方式の短焦点プロジェクタにおける、台形補正や湾曲補正などの歪み補正時において、OSD画像へ歪み補正を行ったり、投影画像の歪みが少ない場所を判定したりといった処理が不要となり、歪み補正の処理スピードを向上することができる。よって、簡易な方法で、投影画像の各種歪み補正を行うのに合わせて、投影画像に合成するOSD画像の歪みも同時に改善することができる。
また、特許文献1において、投影画像の幾何歪みを補正する技術として示されている各ブロックの歪みパラメータを算出する際、各ブロックを歪みの大きさで順位付けし、歪みの大きなブロックを避けてOSD表示を行うようにする場合、各ブロックの歪みレベル順位付けの処理に時間が掛かり、歪みが小さく且つ単純な台形歪みの補正時においてもOSD表示のレスポンスが低下する(例えば、メニューにOSDを利用している場合、メニュー表示に従いボタン操作しても、メニュー表示の移行に時間が掛かってしまう)ことが考えられる。これに対し、本実施形態に係る画像投影装置によれば、OSD表示にレスポンス低下をおこすことなくOSD表示の画像歪みを軽減することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
上記実施形態では、DLP方式の短焦点プロジェクタを例に説明したが、歪み補正を施した投影画像にOSD画像を重畳して表示させることが可能な画像投影装置であれば、その映像表示方式は限定されるものではない。
また、プロジェクタ1のDLPプロセッサ31で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供される。
また、プロジェクタ1のDLPプロセッサ31で実行されるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることにより提供されるようにしてもよい。また、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布されるようにしてもよい。また、ROM等に予め組み込んで提供されるようにしてもよい。
また、DLPプロセッサ31で実行されるプログラムは、DLPプロセッサ31で実行される各機能をコンピュータ上で実現させるためのモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、DLPプロセッサ31がメモリ35からプログラムを読み出して実行することによって、上述の各機能がコンピュータ上で実現されるようになっている。
1 プロジェクタ
10 光学エンジン
11 光学フィルタ
12 マイクロミラーデバイス(DMD)
13 レンズ
20 ランプ
30 コントローラ基板
31 DLPプロセッサ
32 OSD表示部
33 光学制御部
34 歪み補正部
35 メモリ
36 映像信号入力制御部
37 歪みOSD画像
38 歪みOSD画像テーブル
40 操作パネル
50 リモコン受光部
60 入力端子
70 リモコン
特開2013−172444号公報

Claims (6)

  1. 投影画像の歪み補正を行う歪み補正手段と、
    記憶された複数の歪み重畳画像から、投影画像について設定された歪み補正種類と歪み補正強度に応じた歪み重畳画像を選択する重畳画像選択手段と、
    前記歪み補正手段で歪み補正がされた投影画像と、前記重畳画像選択手段で選択された歪み重畳画像と、を合成する合成手段と、
    該合成手段で合成された画像を被投影面に投影する投影手段と、を備えることを特徴とする画像投影装置。
  2. 光を放射する光源と、
    画像を形成する画像表示素子と、
    前記光源からの光を用いて前記画像表示素子を照明するとともに、前記画像表示素子で形成された画像を被投影面に投影する光学系と、を備え、
    前記画像表示素子は、デジタルミラーデバイスであることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記歪み補正手段は、台形歪み補正、および/または湾曲歪み補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装置。
  4. 設定された歪み補正種類ごとであって、かつ設定された歪み補正強度に応じて、対応する歪み重畳画像との関係を規定した歪み重畳画像テーブルを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投影装置。
  5. 設定される歪み補正強度の複数の段階に1の歪み重畳画像が対応していることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の画像投影装置。
  6. 投影画像の歪み補正を行う歪み補正処理と、
    記憶された複数の歪み重畳画像から、投影画像について設定された歪み補正種類と歪み補正強度に応じた歪み重畳画像を選択する重畳画像選択処理と、
    前記歪み補正処理にて歪み補正がされた投影画像と、前記重畳画像選択処理にて選択された歪み重畳画像と、を合成する合成処理と、
    該合成処理で合成された画像を被投影面に投影する投影処理と、を行うことを特徴とする画像投影方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11880122B2 (en) 2019-11-19 2024-01-23 Ricoh Company, Ltd. Optical system and image projection apparatus

Cited By (1)

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US11880122B2 (en) 2019-11-19 2024-01-23 Ricoh Company, Ltd. Optical system and image projection apparatus

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