JP2016019029A - 移動式電波モニター装置 - Google Patents

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秀幸 安田
正盛 徳田
Masamori Tokuda
正盛 徳田
智之 土谷
Tomoyuki Tsuchiya
智之 土谷
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Abstract

【課題】自装置が移動したときに電波状況をモニタリングすることにより、安定した無線通信を行なうための対策を実施することができる移動式電波モニター装置を提供すること。【解決手段】移動式電波モニター装置(1)は、監視領域で自装置を移動させる制御部(12)と、自装置の位置を計測することにより位置情報(32)を取得する位置情報取得部(13)と、無線接続装置(2)と無線通信を行なうアンテナを有し、アンテナにより電波が受信されたときの電波状況(31)を表す情報を取得する無線通信部(11)と、位置情報取得部(13)からの位置情報(32)により監視領域を表し、かつ、位置情報(32)と無線通信部(11)からの電波状況(31)を表す情報とを対応付けるマップデータ(30)を生成するマップデータ生成部(14)と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線接続装置と無線通信を行なう移動式電波モニター装置に関する。
監視領域内を移動しながら掃除するロボットとして、特許文献1にはロボット掃除機が開示されている。特許文献1に開示されたロボット掃除機は、無線接続装置(アクセスポイント)を介して外部端末と通信を行なう。この場合、ロボット掃除機は、監視領域内で無線接続装置と無線通信を行なう。
また、特許文献1に開示されたロボット掃除機は、自装置が移動しながら監視画像と位置情報とを取得し、位置情報により監視領域を表す地図を生成して、監視画像と地図とを、無線接続装置(アクセスポイント)を介して外部端末に送信する。ユーザは、外部端末を用いることにより、ロボット掃除機に対して遠隔監視を行なうことができる。
特開2011−233149号公報
特許文献1に開示されたロボット掃除機は、監視領域内で無線接続装置と無線通信を行なうため、電波状況によっては安定した通信ができない場合がある。電波状況は、電波の干渉を引き起こす場所によって影響を与える。また、電波状況は、干渉の他に、気象レーダーでも影響を与えることもある。このように、安定した無線通信を行なうための対策を実施するために、自装置が移動したときに電波状況をモニタリングする必要がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、自装置が移動したときに電波状況をモニタリングすることにより、安定した無線通信を行なうための対策を実施することができる移動式電波モニター装置を提供することを目的とする。
本発明の移動式電波モニター装置は、監視領域で自装置を移動させる制御部と、前記自装置の位置を計測することにより位置情報を取得する位置情報取得部と、無線接続装置と無線通信を行なうアンテナを有し、前記アンテナにより電波が受信されたときの電波状況を表す情報を取得する無線通信部と、前記位置情報取得部からの前記位置情報により前記監視領域を表し、かつ、前記位置情報と前記無線通信部からの前記電波状況を表す情報とを対応付けるマップデータを生成するマップデータ生成部と、を具備することを特徴とする。
本発明の遠隔監視システムは、上記移動式電波モニター装置と、外部端末と、前記移動式電波モニター装置と前記外部端末との間に接続される無線接続装置と、を具備することを特徴とする。
本発明の移動式電波モニター方法は、監視領域で自装置を移動させるステップと、前記自装置の位置を計測することにより位置情報を取得するステップと、無線接続装置と前記電波により無線通信を行なうアンテナにより電波が受信されたときの電波状況を表す情報を取得するステップと、前記位置情報により前記監視領域を表し、かつ、前記位置情報と前記電波状況を表す情報とを対応付けるマップデータを生成するステップと、を具備することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、上記移動式電波モニター方法の各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、自装置が移動した場所と、その場所でモニタリングした電波状況を示す情報とを対応付けるマップデータを生成する事で、前記マップデータを利用して、安定した無線通信を行なうための対策を実施することができる。
本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置が適用される遠隔監視システムの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1が監視領域4を探索走行しながら電波モニターを行ない、マップデータ30を生成する様子を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置の動作(移動式電波モニター処理)を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1により生成されるモニター設定マップデータ50と、移動式モニター装置1の走行軌跡と、電波モニター点と、位置情報32と電波状況31を表す情報とが対応付けられるマップデータ60とを示し、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52を、無線接続装置2を中心とした地図の等高線の様な円弧(以下等高線と称する。)で表した例である。 本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1により生成されるモニター設定マップデータ50と、移動式モニター装置1の走行軌跡と、電波モニター点と、位置情報32と電波状況31を表す情報とが対応付けられるマップデータ60とを示し、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52を格子状の線で表した例である。 本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1により生成されるモニター設定マップデータ50と、移動式モニター装置1の走行軌跡と、電波モニター点と、位置情報32と電波状況31を表す情報とが対応付けられるマップデータ60とを示し、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52を等高線で表した他の例である。 本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1により生成されるモニター設定マップデータ50と、移動式モニター装置1の走行軌跡と、電波モニター点と、位置情報32と電波状況31を表す情報とが対応付けられるマップデータ60とを示し、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52を等高線で表した更に他の例である。 本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置の動作(事前探索処理)を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置の動作(移動式電波モニター処理)を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1が適用される遠隔監視システムの構成を示す概略ブロック図である。その遠隔監視システムは、移動式電波モニター装置1と、無線接続装置2と、外部端末3とを具備している。無線接続装置2は、アクセスポイントであり、図面等で単にAPと称する場合もある。移動式電波モニター装置1としては、監視領域4内を移動する専用の電波モニター装置の他に、監視領域4内を移動しながら掃除するロボット、監視領域4内を移動(パトロール)しながら警備するロボット等に、同様な機能を搭載する方法が挙げられる。
移動式電波モニター装置1は、無線接続装置2を介して外部端末3と通信を行なう。この場合、移動式電波モニター装置1は、2.4GHzの周波数帯域で使用可能な複数のチャネル(以下、chとも称する)のうちの1つのchを使用して、監視領域4内で無線接続装置2と無線通信を行なう。ここで、移動式電波モニター装置1と無線接続装置2との間の無線通信において、電波状況によっては安定した通信ができない場合がある。使用されるチャネルは、5GHzの周波数帯域でも良い。
電波状況を表す値としては、例えば信号受信強度を表すRSSI(Received Signal Strength Indication、または、Received Signal Strength Indicator)、信号雑音比S/N比(Signal-Noise ratio)等が挙げられる。S/N比は、SNRとも略される。RSSIの値が設定範囲内にある、つまり比較的電波が強い場合、一般的に受信品質は良好であるが、S/N比の値が低い(信号に対する雑音レベルが大きい)場合、受信品質は劣化する。つまり、受信信号レベルが大きくとも、干渉波やノイズが大きい場合は、良好な通信が行えない。したがって、受信品質にあった無線ネットワーク設備の設計を行なう必要がある。
受信品質に影響を与える電波状況としては、まず、受信場所に関係する。監視領域4が室内であっても、電波伝搬に影響がある障害物が存在したり、無線接続装置2から距離が離れていたりする場合に、受信品位に影響がある。さらに、外部から到来する電波の干渉も無視出来ない。例えば、監視領域4に隣り合う他の領域5、6(隣接する部屋や、別の建物)の各々に無線接続装置2が設けられてしまった場合に、影響を受ける。特に同じチャンネルであった場合、その干渉による影響は大きい。監視領域4と他の領域5とが金属の壁7で仕切られていて、監視領域4と他の領域6とが木造の壁8で仕切られている場合、電波の減衰率や回り込みも考慮しなければならない。
監視領域4において、干渉を引き起こす外部からの電波の進入場所はどこからどこまでで、どの程度のRSSIでどのような影響を与えるかを考慮しなければならない。2.4GHz帯であれば、外部からの無線接続装置2の電波のみならず、電子レンジ、コードレス電話、Bluetooth等も、外来波として影響する。
また、窓際においては、気象レーダーや地球観測衛星の電波を受信する可能性もあり、気象レーダーと同じ周波数帯である5.3GHz帯、5.6GHz帯を使用する場合、気象レーダーに干渉を与えないよう、一定時間チャネルの電波を受信し、もし、レーダー波が検出された場合、使用しているchとは異なる他のchに変更したり(DFS(Dynamic Frequency Selection))、送信出力を下げたりする事(TPC(Transmitter Power Control))も義務付けられていることも考慮しなければならない。
以上の理由から、監視領域4において、他の無線接続装置2などからの電波干渉の為、チャネル変更を行わなければならない領域、チャネル変更等の対策を行っても、電波が弱かったり、電波が強くとも、外来ノイズが大きかったりして、安定した通信が出来ない領域を明らかにする事で、安定した通信を行なう為の対策が行える事になる。これは、サイトサーベイと呼ばれる。
電波状況のモニター(電波モニター)を行なう方法としては、パッシブスキャンとアクティブスキャンがある。パッシブスキャンとアクティブスキャンには、それぞれ、以下に示す様な特徴があるので、必要に応じて使い分ける事が望ましい。
移動式電波モニター装置1がパッシブスキャンにより電波モニターを行なう場合、移動式電波モニター装置1が積極的に無線接続装置2に接続しようとはせずに、基本的に受信主体の動作を行なう。無線通信チャンネル全体をスキャンして、チャンネルの使用状況を確認したり、外部の無線中継装置から受信される電波状況や干渉を探ったりする場合に、有効である。
移動式電波モニター装置1がアクティブスキャンにより電波モニターを行なう場合、移動式電波モニター装置1が無線接続装置2に対して接続要求を行ない、無線接装置1からの応答を得たり、実際に認証手順を実行して接続を行なったりする。設置された無線ネットワークの詳細な電波状況を得る場合に、有効である。
このように、本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1では、安定した無線通信を行なう為、監視領域4の領域で、安定した通信が不可能な領域を明らかにする事を目的とし、予め、自装置を移動させて、その移動位置における、電波状況をモニタリングしておく必要がある。そのモニタリング結果から、安定した通信の為の対策を行なう事が可能になる(例えば、干渉回避のためのch変更、送信出力の可変、監視領域4における通信不安定領域への警告や移動制限など)。
図2は、本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1の構成を示す概略ブロック図である。本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1は、無線通信部11と、制御部12と、位置情報取得部13と、マップデータ生成部14と、記憶部15と、駆動部16と、監視カメラ17と、これらを制御する図示しないCPU(Central Processing Unit)とを具備している。記憶部15には、コンピュータが実行可能なコンピュータプログラムが格納されていて、CPUは、そのコンピュータプログラムを読み出して実行する。
監視カメラ17は、監視領域4を撮影して監視画像を生成する。ここで、監視カメラ17は、後述するSLAMや、画像認識に利用される事もあるが、必須ではない。駆動部16は、車輪やブレーキなどを含み、自装置を移動可能にする。制御部12は、駆動部16を制御することにより監視領域4で自装置を移動させる。
位置情報取得部13は、監視領域4において、位置情報32を取得する。取得手段の例として、ロボットの自己位置推定技術である(Simultaneous Localization and Mapping:SLAM)、無線LANの複数の無線接続装置2からの信号強度を、三角測量の原理から位置情報を求める技術、屋内版GPS(Global Positioning System)(いわゆる、「IMES(Indoor MEssaging System)」)、可視光通信(LED(Light Emitting Diode)照明)、赤外線通信等も使用可能である。
無線通信部11は、アンテナを有し、自装置と外部端末3との間に接続される無線接続装置2と無線通信を行なう。無線通信部11は、アンテナにより電波が受信されたときの電波状況31を表す情報(値)を取得する。
具体的には、制御部12は、電波モニターを実施するときに、電波モニター指示信号SIG1を出力する。電波モニターを実施するタイミングについては後述する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、2.4GHzの周波数帯域で使用可能な複数のchのうちの、無線通信に使用している1つのchの電波状況31を表す情報を取得する。使用する周波数帯域は、2.4GHz帯に限らず、5GHz帯でも良い。
マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32により監視領域4を表す地図と、位置情報32と無線通信部11からの電波状況31を表す情報とを対応付ける情報と、を含むマップデータ30を生成する。
ここで、マップデータ30の生成として、制御部12は、監視カメラ17からの監視画像をマップデータ生成部14に出力し、マップデータ生成部14は、監視画像を更に含むマップデータ30を生成してもよい。
記憶部15は、マップデータ30を記憶する。例えば、ユーザは、記憶部15に記憶されたマップデータ30を参照することにより、安定した無線通信を行なうための対策を実施することができる。
また、ユーザは、外部端末3から上記対策を実施してもよい。この場合、制御部12は、記憶部15に記憶されたマップデータ30を、無線通信部11から無線接続装置2を介して外部端末3に送信する。ユーザは、上記対策を表す制御信号を、無線接続装置2を介して移動式電波モニター装置1に送信し、移動式電波モニター装置1では、無線通信部11が無線接続装置2を介して外部端末3からの制御信号を受信したときに、制御部12は、外部端末3からの制御信号に応じた動作を行なう。無線接続装置2と外部端末3との通信は、無線であっても有線であっても可能である。
図3は、本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1が監視領域4を探索走行しながら電波モニターを行ない、マップデータ30を生成する様子を示す図である。ここで、図3の監視領域4に表示される、電波モニター点、走行軌跡、方向転換点は、マップデータ30が生成される様子を示している。
まず、制御部12は、電波モニター領域の探索と電波モニターとを同時に行なう。この場合、制御部12は、初期設定として自装置の初期の位置を「P01」とし、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P01」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ30に対応付ける。
また、制御部12は、自装置が探索走行をしながら移動し、その移動した距離が設定距離に達したときに、電波モニターを実施する。例えば、制御部12は、自装置が移動してその距離が設定距離に達したときに自装置の位置が「P03」である場合、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P03」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ30に対応付ける。
また、制御部12は、自装置が監視領域4内で方向転換したときに、電波モニターを実施してもよい。例えば、制御部12は、自装置が移動して監視領域4で方向転換したときに自装置の位置が「P02」である場合、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P02」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ30に対応付ける。
図4は、本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1の動作(移動式電波モニター処理)を示すフローチャートである。
制御部12は、移動式電波モニター処理を開始するときに、予め設定された自装置の初期の位置を「P01」とする等の初期設定を行なう(ステップS101)。制御部12は、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。このとき、無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。これにより、マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報とを取得する(ステップS102)。マップデータ生成部14は、その位置情報32と電波状況31を表す情報とをマップデータ30として対応付ける(ステップS103)。制御部12は、自装置が探索走行をしながら移動する(ステップS104)。自装置の移動した距離が設定距離に達した場合、または、自装置が監視領域4で方向転換した場合(ステップS105−Yes)、上述のステップS102以降が実行される。自装置の移動した距離が設定距離に達していない場合であり、自装置が監視領域4で方向転換していない場合(ステップS105−No)、かつ、移動式電波モニター処理を終了しない場合(ステップS106−No)でも、上述のステップS102以降が実行される。一方、移動式電波モニター処理を終了する場合(ステップS105−Yes)、制御部12は、自装置の探索走行を終了する。
以上の説明により、本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1によれば、自装置が移動したときに電波状況をモニタリングするため、安定した無線通信を行なうための対策(干渉回避のためのch変更、送信出力の可変、監視領域4における通信不安定領域への警告や移動制限など)を実施することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1によれば、移動距離に応じて電波モニターを自動的に実行するため、予め設定した時間に電波モニターを実行することが出来る。
[第2実施形態]
第2実施形態では第1実施形態からの変更点のみ説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1の構成を示す概略ブロック図である。本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1は、無線通信部11と、制御部12と、位置情報取得部13と、マップデータ生成部14と、記憶部15と、駆動部16と、監視カメラ17と、事前走行マップデータ生成部21と、電波モニター位置生成部22と、これらを制御する図示しないCPUとを具備している。すなわち、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1は、第1実施形態に係る移動式電波モニター装置1に対して、更に、事前走行マップデータ生成部21と、電波モニター位置生成部22を具備している。
事前走行マップデータ生成部21は、制御部12が事前走行として監視領域4で自装置を事前に移動させたときに、位置情報取得部13からの位置情報32により監視領域4を表す事前走行マップデータ40を生成する。事前走行マップデータ生成部21は、その事前走行マップデータ40を記憶部15に記憶する。事前走行マップデータ40には、事前走行が行なわれたときの全ての位置情報32(事前走行データともいう)が含まれている。
電波モニター位置生成部22は、記憶部15から事前走行マップデータ40を読み出して、電波モニター実行位置情報52を事前走行マップデータ40に付加したモニター設定マップデータ50を生成する。事前走行マップデータ生成部21は、そのモニター設定マップデータ50を記憶部15に記憶する。電波モニター実行位置情報52は、電波状況31を表す情報を取得すべき位置として、予め設定される。電波モニター実行位置情報52には、電波モニターに適切な位置情報が含まれている。電波モニター実行位置情報52の生成方法については後述する。
電波モニター位置生成部22は、モニター設定マップデータ50を生成した後に制御部12が監視領域4で自装置を移動させたときに、位置情報取得部13からの位置情報32がモニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52と一致する場合に、電波モニター制御信号SIG2を制御部12に出力する。制御部12は、電波モニター制御信号SIG2に応じて、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。
マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32により監視領域4を表す地図と、位置情報32と無線通信部11からの電波状況31を表す情報とを対応付ける情報と、を含むマップデータ60を生成する。ここで、マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32がモニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52と一致する場合に、その位置情報32と無線通信部11からの電波状況31を表す情報とをマップデータ60に対応付ける。
記憶部15は、マップデータ60を記憶する。例えば、ユーザは、記憶部15に記憶されたマップデータ60を参照することにより、安定した無線通信を行なうための対策(例えば、干渉回避のためのch変更、送信出力の可変、監視領域4における通信不安定領域への警告や移動制限など)を実施することができる。
また、ユーザは、外部端末3から上記対策を実施してもよい。この場合、制御部12は、記憶部15に記憶されたマップデータ60を、無線通信部11から無線接続装置2を介して外部端末3に送信する。ユーザは、上記対策を表す制御信号を、無線接続装置2を介して移動式電波モニター装置1に送信し、移動式電波モニター装置1では、無線通信部11が無線接続装置2を介して外部端末3からの制御信号を受信したときに、制御部12は、外部端末3からの制御信号に応じた動作を行なう。
モニター設定マップデータ50の生成方法と走行方法とに従って、以下の様な実施例がある。
(実施例1)
図6は、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1により生成されるモニター設定マップデータ50と、移動式モニター装置1の走行軌跡と、電波モニター点と、位置情報32と電波状況31を表す情報とが対応付けられるマップデータ60とを示し、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52を、無線接続装置2を中心とした等高線で表した例である。事前走行により、監視領域4の大きさと形状は分かっているので、無線接続装置2の設置位置を表す情報をモニター設定マップデータ50に追加するだけで、等高線を描くことが出来る。
本実施例における走行として、移動式電波モニター装置1は、図6に示されるように、監視領域4の探索走行を行なう。
まず、制御部12は、電波モニターを行なう前に、事前探索処理として、監視領域4を走行して、事前走行マップデータ40を生成する。もしも移動式モニター装置1が、掃除ロボットと同等の機能を有しているのであれば、掃除を行なう為に走行したデータが、流用可能である。もしも移動式モニター装置1が、警備ロボットと同等の機能を有しているものであれば、警備を行なう為に走行したデータが、流用可能である。
制御部12は、事前探索を行ない、事前走行マップデータ40を生成したときに、監視領域4の形状や広さを把握する事が出来る。さらに、電波モニター位置生成部22は、その事前走行マップデータ40を用いて、モニター設定マップデータ50上に、適切な電波モニター位置を生成する事が可能になる。
走行は、第1実施形態と同様な探索走行を行なう。制御部12は、初期設定として自装置の初期の位置を「P01」とし、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P01」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
図6に示されるように、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52は、無線接続装置2を中心とした等高線であるラインになる。制御部12は、モニター設定マップデータ50が生成された後に監視領域4で自装置を移動させたときに、位置情報取得部13からの位置情報32がモニター設定マップデータ50の等高線(ライン)上の位置である場合に、電波モニターを実施する。
例えば、制御部12は、自装置が探索走行をしながら移動する。電波モニター位置生成部22は、自装置が移動してその位置「P03」がモニター設定マップデータ50の等高線上である場合、電波モニター制御信号SIG2を制御部12に出力する。制御部12は、電波モニター制御信号SIG2に応じて、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P03」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
本実施例において、無線中継装置2が送信する電波状況の分布は、地図の等高線の様な円弧になる傾向があるので、電波モニター点を、上記円弧上に設定する事で、有効な電波モニターを行なう事が出来る。
また、制御部12は、自装置が監視領域4で方向転換したときに、電波モニターを実施しても良い。方向転換を行なわなければならない障害物の周辺では、障害物の影響で、電波状況が変化している事が予想される。
例えば、障害物の周辺で電波状況が変化している可能性があるので、自装置が移動して監視領域4で方向転換したときに自装置の位置が「P02」である場合、制御部12は、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P02」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
(実施例2)
図7は、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1により生成されるモニター設定マップデータ50と、移動式モニター装置1の走行軌跡と、電波モニター点と、位置情報32と電波状況31を表す情報とが対応付けられるマップデータ60とを示し、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52を格子状の線で表した例である。事前走行により、監視領域4の大きさと形状は分かっているので、無線接続装置2の設置位置を表す情報をモニター設定マップデータ50に追加するだけで、格子状の線を描くことが出来る。
本実施例における走行として、移動式電波モニター装置1は、図7に示されるように、監視領域4を順次隈なく走行する。
まず、制御部12は、電波モニターを行なう前に、事前探索処理として、監視領域4を走行して、事前走行マップデータ40を生成する。もしも移動式モニター装置1が、掃除ロボットと同等の機能を有しているのであれば、掃除を行なう為に走行したデータが、流用可能である。もしも移動式モニター装置1が、警備ロボットと同等の機能を有しているものであれば、警備を行なう為に走行したデータが、流用可能である。
制御部12は、事前探索を行ない、事前走行マップデータ40を生成したときに、監視領域4の形状や広さを把握する事が出来る。さらに、電波モニター位置生成部22は、その事前走行マップデータ40を用いて、モニター設定マップデータ50上に、適切な電波モニター位置を生成する事が可能になる。
走行は、第1実施形態と同様な探索走行を行なう。制御部12は、初期設定として自装置の初期の位置を「P01」とし、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P01」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
図7に示されるように、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52は、格子状の線であるラインになる。制御部12は、モニター設定マップデータ50が生成された後に監視領域4で自装置を移動させたときに、位置情報取得部13からの位置情報32がモニター設定マップデータ50の格子状の線(ライン)上の位置である場合に、電波モニターを実施する。
例えば、自装置の初期の位置を「P01」とし、監視領域4を1列目から最終列目まで分割したときに、制御部12は、自装置が1列目から順に走行をしながら移動する。電波モニター位置生成部22は、自装置が監視領域4の1列目を移動してその位置「P02」がモニター設定マップデータ50の格子状の線上である場合、電波モニター制御信号SIG2を制御部12に出力する。制御部12は、電波モニター制御信号SIG2に応じて、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P02」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
次に、電波モニター位置生成部22は、自装置が監視領域4の1列目を移動してその位置「P03」がモニター設定マップデータ50の格子状の線上である場合、電波モニター制御信号SIG2を制御部12に出力する。制御部12は、電波モニター制御信号SIG2に応じて、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P03」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
制御部12は、自装置が監視領域4で方向転換したときに、電波モニターを実施しても良い。方向転換については上述と同様であるため、その説明を省略する。
図6、図7に示される走行の方法の様に、電波モニターを行なう時、事前探索と同じ方法が用いられる場合、新たな走行アルゴリズムを準備する事なく、そのまま流用出来る。監視ロボットや、掃除ロボットに、同様な電波モニター機能を搭載する場合に、有効である。
(実施例3)
図8は、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1により生成されるモニター設定マップデータ50と、移動式モニター装置1の走行軌跡と、電波モニター点と、位置情報32と電波状況31を表す情報とが対応付けられるマップデータ60とを示し、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52を等高線で表した他の例である。事前走行により、監視領域4の大きさと形状は分かっているので、無線接続装置2の設置位置を表す情報をモニター設定マップデータ50に追加するだけで、等高線を描くことが出来る。
まず、制御部12は、電波モニターを行なう前に、事前探索処理として、監視領域4を走行して、事前走行マップデータ40を生成する。もしも移動式モニター装置1が、掃除ロボットと同等の機能を有しているのであれば、掃除を行なう為に走行したデータが、流用可能である。もしも移動式モニター装置1が、警備ロボットと同等の機能を有しているものであれば、警備を行なう為に走行したデータが、流用可能である。
制御部12は、事前探索を行ない、事前走行マップデータ40を生成したときに、監視領域4の形状や広さを把握する事が出来る。さらに、電波モニター位置生成部22は、その事前走行マップデータ40を用いて、モニター設定マップデータ50上に、適切な電波モニター位置を生成する事が可能になる。
走行は、第1実施形態と同様な探索走行を行なう。制御部12は、初期設定として自装置の初期の位置を「P01」とし、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P01」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
図8に示されるように、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52は、無線接続装置2を中心とした等高線であるラインになる。例えば、自装置の初期の位置を「P01」とし、監視領域4を1列目から最終列目まで分割したときに、制御部12は、自装置が1列目から順に走行をしながら移動する。制御部12は、位置情報取得部13からの位置情報32がモニター設定マップデータ50の等高線(ライン)上の位置である場合に、電波モニターを実施する。
本実施例における走行として、移動式電波モニター装置1は、図8に示されるように、監視領域4を順次隈なく走行する。
例えば、電波モニター位置生成部22は、自装置が監視領域4の1列目を移動してその位置「P02」がモニター設定マップデータ50の等高線上である場合、電波モニター制御信号SIG2を制御部12に出力する。制御部12は、電波モニター制御信号SIG2に応じて、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P02」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
制御部12は、自装置が監視領域4で方向転換したときに、電波モニターを実施しても良い。方向転換を行なわなければならない障害物の周辺では、障害物の影響で、電波状況が変化している事が予想される。
例えば、障害物の周辺で電波状況が変化している可能性があるので、自装置が移動して監視領域4で方向転換したときに自装置の位置が「P03」である場合、制御部12は、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P03」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
本実施例では、図8に示されるように、自装置の走行方法の一例として、監視領域4を隈なく走行しながら、電波モニターを行なう例について説明したが、自装置が掃除ロボットや、監視ロボットである場合、同様な走行を行なう場合が多いので、有効である。しかし、自装置が掃除ロボットや、監視ロボットであっても、電波モニターが優先の装置であったり、電波モニターしか行わないようなモニター専用装置等であったりする場合も考えられる。
また、予め電波モニターを行なうべき位置が分かっている為、電波モニターを優先した走行も可能である。
(実施例4)
図9は、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1により生成されるモニター設定マップデータ50と、移動式モニター装置1の走行軌跡と、電波モニター点と、位置情報32と電波状況31を表す情報とが対応付けられるマップデータ60とを示し、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52を等高線で表した更に他の例である。事前走行により、監視領域4の大きさと形状は分かっているので、無線接続装置2の設置位置を表す情報をモニター設定マップデータ50に追加するだけで、等高線を描くことが出来る。
本実施例における走行として、移動式電波モニター装置1は、図9に示されるように、監視領域4で電波モニターを優先とした走行を行なう。
まず、制御部12は、電波モニターを行なう前に、事前探索処理として、監視領域4を走行して、事前走行マップデータ40を生成する。もしも移動式モニター装置1が、掃除ロボットと同等の機能を有しているのであれば、掃除を行なう為に走行したデータが、流用可能である。もしも移動式モニター装置1が、警備ロボットと同等の機能を有しているものであれば、警備を行なう為に走行したデータが、流用可能である。
制御部12は、事前探索を行ない、事前走行マップデータ40を生成したときに、監視領域4の形状や広さを把握する事が出来る。さらに、電波モニター位置生成部22は、その事前走行マップデータ40を用いて、モニター設定マップデータ50上に、電波モニターを行う為に有効な電波モニター位置を生成する事が可能になる。
例えば、上記電波モニター点を、効率的になぞる様な走行を行なう事で、電波モニターを優先した効率的な走行が実行出来る。制御部12は、初期設定として自装置の初期の位置を「P01」とし、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P01」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
図9に示されるように、モニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52は、無線接続装置2を中心とした等高線であるライン上に予め設定された電波モニター点を含む情報になる。制御部12は、モニター設定マップデータ50が生成された後に監視領域4で、等高線上に予め設定された電波モニター点を順次繋ぐ様に自装置を移動させ、位置情報取得部13からの位置情報32がモニター設定マップデータ50の等高線(ライン)上の位置が予め設定した電波モニター点である場合に、電波モニターを実施する。
次に、制御部12は、自装置が次の最短の電波モニター点である「P02」に移動する。電波モニター位置生成部22は、自装置が移動して「P02」の位置に達した場合、電波モニター制御信号SIG2を制御部12に出力する。制御部12は、電波モニター制御信号SIG2に応じて、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P02」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
次に、制御部12は、自装置が次の最短の電波モニター点である「P03」に移動する。電波モニター位置生成部22は、自装置が移動して「P03」の位置に達した場合、電波モニター制御信号SIG2を制御部12に出力する。制御部12は、電波モニター制御信号SIG2に応じて、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。マップデータ生成部14は、位置情報取得部13からの位置情報32「P03」と、無線通信部11からの電波状況31を表す情報と、をマップデータ60に対応付ける。
以降、同様に、制御部12は、予め設定された電波モニター点を目指して順次走行を行い、電波モニターを行なう。
本実施例では、図9に示されるように、無線接続装置2を中心とした電波状況の分布は、等高線の様になる傾向がある為、電波モニターを優先とした走行を行なう際、上記走行方法は、有効になる 。
さらに、上記予め設定された電波モニター点を順次走行する方法を応用して、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1では、事前の電波モニター結果(モニター設定マップデータ50)から、干渉や電波が弱い為に安定した通信が出来ない領域を把握し、その領域周辺に限定した電波モニター点を予め設定することにより、監視領域4全域を走行しないで、限定した電波モニター点のみを走行する事で、効率的な電波モニター優先の電波モニターが実施出来る。
また、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1では、無線ネットワークの通信品質が、時間に従って変化する場合もあるが、以下の例により、対策を行なう為のデータ測定も可能である。
まず、第1の例として、一定時間ごと電波モニターを実行するスケジュールを設定し、自動で電波モニターを行なう事で、通信品質が悪化する時間を明らかに出来る。さらに、監視領域4の中で、通信品位が悪くなる領域も明らかにする事が可能である。
第2の例として、上記スケジュール設定による自動電波モニターと、限定した電波モニター点を組み合わせる事で、定期的もしくは不定期に生じる通信品質の低下原因に対する対策を実施する為の情報を、効率的に取得する事が可能である。
図10は、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1の動作(事前探索処理)を示すフローチャートである。
制御部12は、事前探索処理を開始するときに、予め設定された自装置の初期の位置を「P01」とする等の初期設定を行なう(ステップS201)。制御部12は、事前走行として、監視領域4で自装置を事前に移動させる(ステップS202)。事前走行マップデータ生成部21は、位置情報取得部13からの位置情報32により監視領域4を表す事前走行マップデータ40を生成する(ステップS203)。事前走行マップデータ生成部21は、生成した事前走行マップデータ40を記憶部15に記憶する(ステップS204)。制御部12は、事前走行を終了する。電波モニター位置生成部22は、事前走行が終了した後に、記憶部15から事前走行マップデータ40を読み出して、電波モニター実行位置情報52(等高線または格子状の線である上述のライン)を事前走行マップデータ40に付加したモニター設定マップデータ50を生成する(ステップS205)。事前走行マップデータ生成部21は、生成したモニター設定マップデータ50を記憶部15に記憶する(ステップS206)。
図11は、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1の動作(移動式電波モニター処理)を示すフローチャートである。
制御部12は、移動式電波モニター処理を開始するときに、予め設定された自装置の初期の位置を「P01」とする等の初期設定を行なう(ステップS211)。電波モニター位置生成部22は、モニター設定マップデータ50を生成した後に制御部12が監視領域4で自装置を移動させたときに、位置情報取得部13からの位置情報32を取得する(ステップS212)。
取得した位置情報32がモニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52と一致する場合(ステップS213−Yes)、電波モニター位置生成部22は、電波モニター制御信号SIG2を制御部12に出力する。この場合、制御部12は、電波モニター制御信号SIG2に応じて、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。これにより、マップデータ生成部14は、その位置情報32と電波状況31を表す情報とをマップデータ60に対応付ける(ステップS215)。制御部12は、自装置が走行をしながら移動する(ステップS216)。
一方、取得した位置情報32がモニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52と一致しないが(ステップS213−No)、自装置が監視領域4で方向転換した場合(ステップS214−Yes)、制御部12は、電波モニター指示信号SIG1を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、電波モニター指示信号SIG1に応じて、電波状況31を表す情報を取得する。これにより、マップデータ生成部14は、その位置情報32と電波状況31を表す情報とをマップデータ60に対応付ける(ステップS215)。
ここで、取得した位置情報32がモニター設定マップデータ50の電波モニター実行位置情報52と一致しない場合(ステップS213−No)であり、自装置が監視領域4で方向転換しなかった場合(ステップS214−No)、上述のステップS216が実行される。また、ステップS214は必須ではなく、実行されない場合、ステップS214はスキップされて、上述のステップS216が実行される。
次に、移動式電波モニター処理を終了しない場合(ステップS217−No)、上述のステップS212以降が実行される。一方、移動式電波モニター処理を終了する場合(ステップS217−Yes)、制御部12は、自装置の探索走行を終了する。
以上の説明により、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1によれば、自装置が移動したときに電波状況をモニタリングするため、安定した無線通信を行なうための対策(干渉回避のためのch変更、送信出力の可変、監視領域4における通信不安定領域への警告や移動制限など)を実施することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る移動式電波モニター装置1によれば、自装置が事前走行することにより予めに位置情報32を取得するため、電波状況をモニタリングしたい位置を事前に設定することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
1…移動式電波モニター装置、2…無線接続装置(AP)、3…外部端末、4…監視領域、5…他の領域、6…他の領域、7…壁(金属)、8…壁(木造)、11…無線通信部、12…制御部、13…位置情報取得部、14…マップデータ生成部、15…記憶部、16…駆動部、17…監視カメラ、21…事前走行マップデータ生成部、22…電波モニター位置生成部、30…マップデータ、31…電波状況、32…位置情報、40…事前走行マップデータ、50…モニター設定マップデータ、52…電波モニター位置情報、60 … マップデータ

Claims (5)

  1. 監視領域で自装置を移動させる制御部と、
    前記自装置の位置を計測することにより位置情報を取得する位置情報取得部と、
    無線接続装置と無線通信を行なうアンテナを有し、前記アンテナにより電波が受信されたときの電波状況を表す情報を取得する無線通信部と、
    前記位置情報取得部からの前記位置情報により前記監視領域を表し、かつ、前記位置情報と前記無線通信部からの前記電波状況を表す情報とを対応付けるマップデータを生成するマップデータ生成部と、
    を具備することを特徴とする移動式電波モニター装置。
  2. 前記制御部は、前記自装置が移動した距離が設定距離に達したときに、電波モニター指示信号を前記無線通信部に出力し、
    前記無線通信部は、前記電波モニター指示信号に応じて、前記電波状況を表す情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の移動式電波モニター装置。
  3. 前記制御部が事前走行として前記監視領域で前記自装置を事前に移動させたときに、前記位置情報取得部からの前記位置情報により前記監視領域を表す事前走行マップデータを生成する事前マップデータ生成部と、
    予め設定された電波モニター実行位置情報を前記事前走行マップデータに付加したモニター設定マップデータを生成する電波モニター位置生成部と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記モニター設定マップデータが生成された後に前記監視領域で前記自装置を移動させたときに、前記位置情報取得部からの前記位置情報が前記モニター設定マップデータの前記電波モニター実行位置情報と一致する場合に、電波モニター指示信号を前記無線通信部に出力し、
    前記無線通信部は、前記電波モニター指示信号に応じて、前記電波状況を表す情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の移動式電波モニター装置。
  4. 前記モニター設定マップデータの前記電波モニター実行位置情報は、前記無線接続装置を中心とした地図の等高線の様な円弧、または、格子状の線であるラインにより表され、
    前記制御部は、前記モニター設定マップデータが生成された後に前記監視領域で前記自装置を移動させたときに、前記位置情報取得部からの前記位置情報が前記モニター設定マップデータの前記ライン上の位置である場合に、前記電波モニター指示信号を前記無線通信部に出力することを特徴とする請求項3に記載の移動式電波モニター装置。
  5. 前記制御部は、前記自装置が前記監視領域で方向転換したときに、前記電波モニター指示信号を前記無線通信部に出力することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の移動式電波モニター装置。
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