JP2016016907A - ロール状シートの残長導出装置、ロール状シートの供給装置、ロール状シートの残長導出方法及びプログラム - Google Patents

ロール状シートの残長導出装置、ロール状シートの供給装置、ロール状シートの残長導出方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ロール状シートの残長を、シートへの損傷を防ぎつつ簡便な方法で導出するのに好適なロール状シートの残長導出装置、ロール状シートの供給装置、ロール状シートの残長導出方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ロール状シートの残長導出装置において、回転速度取得手段は、シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段からシートが巻き出される際の、保持手段の回転軸の回転速度を取得し、搬送速度検出手段は、シートの搬送速度を検出し、残長導出手段は、搬送速度検出手段により検出された搬送速度と回転速度取得手段により取得された回転速度の変化とに基づいてロール状シートの残長を導出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ロール状シートの残長導出装置、ロール状シートの供給装置、ロール状シートの残長導出方法及びプログラムに関する。
プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置が画像形成するための記録媒体として、用紙やフィルム等の記録媒体がロール状に巻かれたロール状記録媒体がある。ロール状記録媒体は、大きなものでもカットの必要がなく収納できるため、大きな面積の画像形成を切れ目なく行う場合によく用いられる。
大きな面積の画像形成を行う場合には特に、画像形成中に記録媒体が不足する等のような誤処理を防止するため、画像形成可能な記録媒体の残長を適切に導出することが必要となる。ロール状記録媒体の残長を導出する方法として、所定の導出部材をロール状記録媒体の外周に接触させてその外径又は周速度を測定し、測定した外径又は周速度に基づいてロール状記録媒体の残長を導出する方法がある。また、別の方法として、例えば特許文献1は、ロール形状の印刷媒体の一端部に欠損部を連続的に設け、欠損部をセンシングすることにより印刷媒体の残長を導出する技術を開示している。
特開2012−176522号公報
しかしながら、記録媒体に導出部材を接触させると、記録媒体が汚れたり傷付いたりすることがある。また、欠損部を利用して残長を導出するためには、欠損部を設けた特別なロール状記録媒体を用いなければならない。そのため、記録媒体に汚れや傷等の損傷を生じさせず、且つ簡便な方法でロール状記録媒体の残長を導出できる方法が求められていた。
本発明は、以上のような課題を解決するためのものであり、ロール状シートの残長を、シートへの損傷を防ぎつつ簡便な方法で導出するのに好適なロール状シートの残長導出装置、ロール状シートの供給装置、ロール状シートの残長導出方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るロール状シートの残長導出装置は、シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得手段と、前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、前記搬送速度検出手段により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得手段により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出手段と、を備える。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るロール状シートの供給装置は、シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段と、前記保持手段から巻き出された前記シートを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、前記シートが前記保持手段から巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得手段と、前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、前記搬送速度検出手段により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得手段により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出手段と、を備える。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るロール状シートの残長導出方法は、シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得ステップと、前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出ステップと、前記搬送速度検出ステップにより検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得ステップにより取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出ステップと、を含む。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得機能と、前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出機能と、前記搬送速度検出機能により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得機能により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出機能と、を実現させる。
本発明によれば、ロール状シートの残長を、シートへの損傷を防ぎつつ簡便な方法で導出するのに好適なロール状シートの残長導出装置、ロール状シートの供給装置、ロール状シートの残長導出方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る残長導出装置が適用される給紙装置の構成を示す図である。 画像形成装置の内部構成を説明するための断面図である。 画像形成装置の制御に係る構成を説明するためのブロック図である。 残長導出装置の概要構成を説明するためのブロック図である。 (a)、(b)、(c)、(d)共に、残長導出装置が行う残長導出の概要を説明するための図である。 画像形成装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。 残長導出装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。 ロール紙の残長導出に係る処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であれば下記の各構成要素を均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするため、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
図1に、本発明の実施形態に係る残長導出装置が適用される給紙装置の構成を示す。本実施形態に係る残長導出装置100は、画像形成用の記録媒体としてのロール紙3を画像形成装置2へ供給するための給紙装置1に搭載され、給紙装置1から画像形成装置2へ供給可能なロール紙3の残長を導出する。
給紙装置1は、画像形成用の記録媒体として、ロール紙3を画像形成装置2へと供給する供給装置である。給紙装置1は、所定の巻き芯(紙管)の周りに用紙がロール状に巻き回されたロール紙3を連続的に巻き出して、画像形成装置2へと搬送する。具体的に説明すると、給紙装置1は、保持部(アンワインダ)8、及び搬送部10をその内部に備え、さらに巻き取り部(リワインダ)9をその上に備える。
保持部(アンワインダ)8は、画像形成装置2へ供給するべきロール紙3を保持するための部材である。保持部8は、ロール紙3の巻き中心にある巻き芯を貫通してロール紙3を保持する回転可能な回転軸としての巻き取り軸(シャフト)7と、この回転軸としての巻き取り軸を支持する支持台と、によって構成され、ロール紙3を回転可能に保持する。
また、保持部8には、回転センサ8sが設置される。回転センサ8sは、巻き取り軸7ロール紙3と同心円上に設けられたエンコーダを備え、そのエンコーダの円周上に等間隔で並んだスリットを光学的なセンサーでパルスに変換するものである。この回転センサ8sにより、保持部8に回転可能に保持されたロール紙3が巻き出される際の回転軸としての巻き取り軸が回転する速度を、単位時間当たりのパルス回数として測定する。
搬送部10は、保持部8から巻き出されたロール紙3を所定の搬送経路に沿って搬送し、画像形成装置2へと供給する。具体的に説明すると、搬送部10は、巻き出しローラ対11、テンションローラ12、従動ローラ13、用紙セットユニット14、用紙搬送ローラ対15、オートカッタ16、及び本体進入搬送ローラ対17を備える。
巻き出しローラ対11は、ロール紙3の搬送経路における保持部8の直後に設置され、ロール紙3を保持部8から巻き出して後続の搬送機構に供給する。巻き出しローラ対11は、ローラ対を回転させるための不図示のモータが搭載され、このモータの駆動により指示された単位時間当たりの回転数で回転駆動する。巻き出しローラ対11がロール紙3を巻き出すと、これに従動して保持部8の回転軸としての巻き取り軸と保持部8に残っているロール紙3とが回転し、保持部8に保持されたロール紙3が一定の線速度で巻き出される。
テンションローラ12は、巻き出しローラ対11と従動ローラ13との間に設置され、保持部8から送り出されたロール紙3がたるまないように制御する。テンションローラ12は、鉛直方向に移動可能に設置され、自重又はバネ等の力により鉛直下向きに移動して搬送中のロール紙3にバックテンションを与える。このようなテンションローラ12の機能により、ロール紙3にかかるテンション(張力)が一定に保たれ、ロール紙3の搬送が安定する。
従動ローラ13は、ロール紙3の搬送に従動して、位置が固定された所定の軸の周りを回転するローラである。従動ローラ13は、搬送経路におけるテンションローラ12の下流に配置され、ロール紙3の搬送方向を調整する役割を果たす。
用紙セットユニット14は、オペレータが用紙をセットするために用意されたユニットである。用紙セットユニット14は、用紙搬送ローラ対15の片側のローラを保持する部材と一体的に構成されており、オペレータにより用紙搬送ローラ対15と共に開閉される。
用紙搬送ローラ対15は、用紙セットユニット14によりセットされたロール紙3を後続の搬送機構へと搬送するための部材である。用紙搬送ローラ対15は、不図示のモータにより駆動され、用紙セットユニット14によりセットされたロール紙3を挟時搬送し、オートカッタ16及び本体進入搬送ローラ対17へと供給する。
オートカッタ16は、必要に応じてロール紙3をカットするための部材である。オートカッタ16は、例えば画像形成装置2における画像形成に必要な長さのロール紙3を搬送し終えたときに、ロール紙3の終端をカットする。
本体進入搬送ローラ対17は、ロール紙3を画像形成装置2の内部へと搬送するための部材である。本体進入搬送ローラ対17は、不図示のモータにより駆動され、用紙搬送ローラ対15から供給されたロール紙3を挟時搬送し、画像形成装置2へと供給する。
ロール紙3をセットする操作を具体的に説明すると、オペレータは、ロール紙3を保持部8から引き出してテンションローラ12の下を通し、そして、開状態にした用紙セットユニット14までロール紙3を引き出して用紙搬送ローラ対15に挟む。この状態で用紙セットユニット14を閉じると、セットされたロール紙3が適宜のセンサにより検出され、巻き出しローラ対11及び用紙搬送ローラ対15が回転駆動する。すると、セットされたロール紙3は、オートカッタ16を通って本体進入搬送ローラ対17まで送られて、画像形成装置2への進入直前の待機位置(ホームポジション)に設置される。
一方で、給紙装置1上に設置された巻き取り部(リワインダ)9は、画像形成装置2から排出されたロール紙3を巻き取って保持するための部材である。巻き取り部9は、保持部8と同様、ロール紙3の巻き中心にある巻き芯(紙管)を貫通してロール紙3を保持する回転可能な回転軸としての巻き取り軸(シャフト)と、この回転軸としての巻き取り軸を支持する支持台と、によって構成され、ロール紙3を回転可能に保持する。
巻き取り部9には、回転軸としての巻き取り軸を回転させるための不図示のモータが搭載される。このモータの駆動により、巻き取り部9は、指示された単位時間当たりの回転数で回転軸としての巻き取り軸を回転させ、画像形成装置2から従動ローラ18を経由して送り出されたロール紙3を巻き取る。
また、給紙装置1は、さらに残長導出装置100を備える。残長導出装置100は、不図示の伝送路によって回転センサ8sに接続され、センサで測定された単位時間当たりのパルス回数を取得する。そして、残長導出装置100は、詳細は後述するように、保持部8に保持されたロール紙3の単位時間当たりのパルス回数に基づいて、保持部8に保持されたロール紙3の残長を導出する。
画像形成装置2は、給紙装置1の上に据え置かれ、給紙装置1から供給されるロール紙3に画像形成すべき画像データを出力する。画像形成装置2は、例えばラベルプリンタであり、給紙装置1から連続的に供給されるロール紙3を記録媒体として、比較的大きな面積に及ぶ画像データの画像形成を用紙の切れ目なく行うことができる。
図2を参照して、画像形成装置2の内部構成を説明する。以下では、画像形成装置2として、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラープリンタを例にとって説明する。画像形成装置2は、画像形成部20、中間転写ベルトユニット30、及び定着装置40等を備える。
画像形成部20は、4つの画像形成ユニット21(21k、21c、21m、21y)が直列して設置された構成を備える。この4つの画像形成ユニット6のうちの上流側(図2における右側)の3つの画像形成ユニット21c、21m、及び21yは、それぞれ減法混色の三原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のカラートナーによるカラー画像を形成する。一方、下流側(図2における左側)の画像形成ユニット21kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
各画像形成ユニット21は、最下部に感光体ドラム22を備える。この感光体ドラム22は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成される。感光体ドラム22の近傍には、周面を取り巻くように、クリーナ23、帯電ローラ24、光書込ヘッド25、及び現像器26の現像ローラ27が配置される。
現像器26は、上部に設置されたトナー容器にブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備え、下部には側面開口部に上述した現像ローラ27を備える。現像器26は、さらに内部にトナー撹拌部材、現像ローラ27にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ27上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備える。
なお、図2ではブラック(K)用の画像形成ユニット21kの構成にのみ符号を付しているが、各画像形成ユニット21は、トナー容器に収納されたトナーの色を除いて同じ構成を備える。
中間転写ベルトユニット30は、プリンタ2内部のほぼ中央で、図2における左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト31、この転写ベルト31を掛け渡されて転写ベルト31を図2における反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ32、及び従動ローラ33を備える。転写ベルト31は、直接ベルト面に転写(一次転写)されたトナー像を、ロール紙3に転写(二次転写)すべくロール紙3への転写位置まで搬送する。
中間転写ベルトユニット30は、転写ベルト31のループ内に、4個の画像形成ユニット21k、21c、21m、及び21yに対応する4個の一次転写ローラ34を備える。一次転写ローラ34は、それぞれ、転写ベルト31を介して感光体ドラム22の下部周面に押圧するための導電性発泡スポンジによって構成され、指示された回転周期で回転し、転写ベルト31を感光体ドラム22に当接させたり感光体ドラム22から離接させたりする。
待機搬送ローラ対35は、給紙装置1から搬送されたロール紙3を受け取り、受け取ったロール紙3を二次転写ローラ36へと搬送する。二次転写ローラ36は、転写ベルト31を介して従動ローラ33に圧接するように配設されており、転写ベルト31のベルト面に転写されたトナー像をロール紙3へ二次転写する二次転写部を形成する。
定着装置40は、二次転写ローラ36の下流(図2では上方)に配置される。定着装置40は、ヒータ41を内蔵した加熱ローラ42と、この加熱ローラ42に圧接する加圧ローラ43と、を備える。
また、定着装置40のさらに下流側には、トナー画像を定着後のロール紙3を定着装置40から搬出し、さらに画像形成装置2の上面に形成されている排紙トレイに排紙する排紙ローラ対44が配設される。排紙ローラ対44を通って排出されたロール紙3は、画像形成装置2の側部に設置された従動ローラ18を経由して巻き取り部9へと供給される。
続いて、図3を参照して、画像生成装置2の制御に係る構成を説明する。
画像形成装置2は、ホストコンピュータ5及び給紙装置1に設置された残長導出装置100と、LAN(Local Area Network)等のネットワーク又はUSB(Universal Serial Bus)によって互いに接続されている。
画像形成装置2は、制御部50、及び印刷部60を備える。より詳細には、制御部50は、CPU51、LAN通信部52、USB通信部53、パネル制御部54、オペレーションパネル55、記憶装置56、記憶装置制御部57、及びコマンド解析部58を備える。そして、印刷部60は、印刷制御部61、及び印刷機構部62を備える。
CPU51は、命令やデータを転送するための伝送経路であるシステムバスを介して画像形成装置2の各部と接続され、画像形成装置2の各部の動作を制御する。CPU51は、不図示のROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)をワークメモリとして用いながら、ROMや記憶装置56に記憶されているシステムソフトウェア等の各種プログラムを読み出し、適宜実行する。
LAN通信部52及びUSB通信部53は、それぞれLAN及びUSBを介して外部の機器と通信を行う。例えばCPU51は、LAN通信部52又はUSB通信部53を介してホストコンピュータ5及び残長導出装置100と通信を行い、ホストコンピュータ5から送信された印刷ジョブを受信したり、残長導出装置100にロール紙3の搬送要求を送信したりする。
パネル制御部54は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネル、及び各種の操作ボタン等の入力装置を備えるオペレーションパネル55に接続される。パネル制御部54は、CPU51の制御のもと、種々の画像や文字、記号等をオペレーションパネル55に表示する。また、パネル制御部54は、オペレーションパネル55に入力されたユーザからの各種操作を受け付け、受け付けた各種操作にそれぞれ対応する操作信号をCPU51に供給する。
なお、オペレーションパネル55の表示装置と入力装置とは、互いに重畳して配置されたいわゆるタッチパネル(タッチスクリーン)によって構成されるものであってもよい。
記憶装置56は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性メモリやHDD(Hard Disc Drive)等によって構成され、画像形成装置2の動作に必要となる各種プログラム及びデータを記憶する。記憶装置制御部57は、CPU51の制御のもと、記憶装置56へのデータ書き込み、及び記憶装置56に記憶されたデータの読み出し制御を行う。
コマンド解析部58は、CPU51の制御のもと、ホストコンピュータ5から送信される印刷データに含まれるコマンドの解析を行い、印刷データをビットマップの画像データに変換する。そして、コマンド解析部58は、変換したビットマップの画像データを、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)ごとに、フレームメモリの対応する記憶エリアに展開する。フレームメモリに展開された画像データは、印刷制御部61に出力される。
印刷制御部61は、CPU51の制御のもと、画像形成部20、中間転写ベルトユニット30、及び定着装置40等を含む印刷機構部62を制御し、コマンド解析部58によって生成された画像データに従って印刷処理を行う。例えば、印刷制御部61は、中間転写ベルトユニット30の上下移動や転写ベルト31の回転駆動を行うための制御、駆動ローラ32、待機搬送ローラ対35、排紙ローラ対44等の回転駆動される搬送機構を駆動するための制御、及び回転駆動系等への電圧印加を行うための制御等を行う。
続いて、図4を参照して、給紙装置1内に配置された残長導出装置100の構成を説明する。残長導出装置100は、制御部110、記憶部120、及び通信部130を備える。
制御部110は、例えばCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAM等と、を備える。制御部110は、命令やデータを転送するための伝送経路であるシステムバスを介して残長導出装置100の各部と接続され、残長導出装置100全体を制御する。なお、制御部110は、一部にASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路を備えていてもよい。
記憶部120は、例えばROM、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部120は、制御部110が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータ、制御部110が各種処理を行うことにより生成又は取得する各種データを記憶する。例えば、記憶部120は、導出したロール紙3の残長の情報や、搬送部10においてロール紙3を搬送すべき線速度の情報等を記憶する。
通信部130は、制御部110の制御のもと、LANやUSB等を介して接続された画像形成装置2との通信を行う。例えば、通信部130は、画像形成の指示に応じて画像形成装置2から送信されたロール紙3の搬送要求を受信処理や、ロール紙3の残長が不足している場合にその旨を画像形成装置2に伝えるための送信処理を行う。
そして、制御部110は、例えば、残長導出部111及び搬送制御部112として機能する。
残長導出部111は、巻き出しローラ対11によって保持部8から巻き出されている最中のロール紙3の回転軸が回転する速度を、回転センサ8sの測定により単位時間当たりのパルス回数として取得する。そして、残長導出部111は、回転センサ8sから取得した単位時間当たりのパルス回数に基づいて、保持部8が保持するロール紙3の残長を導出する。
搬送制御部112は、搬送部10におけるロール紙3の搬送を制御する。例えば、搬送制御部112は、保持部8から繰り出されたロール紙3が指定された搬送速度で搬送されるように、搬送部10における駆動可能なローラ対、すなわち巻き出しローラ対11、用紙搬送ローラ対15、及び本体進入搬送ローラ対17の駆動を制御する。
具体的に説明すると、残長導出装置100は、以下に記載するように、保持部8に保持されたロール紙3の残長を導出する。
図5(a)のように、ロール紙3が、保持部8から繰り出されて画像形成装置2へと搬送される場合、保持部8に残っているロール紙3は、搬送されるときの線速度をV(mm/s)、保持部8におけるロール紙3の半径(芯の中心からの距離)をRn(mm)、ロール紙回転の角速度をw(rad/s)とすると、次の式(1)の関係が成り立つ。
式(1)は、次の通り。
w=V÷Rn ・・・(1)
そのため、ロール紙3の搬送速度Vが一定であれば、保持部8におけるロール紙3の残長が少なくなって半径Rnが小さくなると、角速度wは大きくなる。
すなわち、図5(b)のように、例えばロール紙3が保持部8に設置されてしばらく搬送されたもののロール紙3の残長が多いときには、保持部8におけるロール紙3は、比較的小さな角速度で回転する。一方で、図5(c)のように、保持部8に保持されたロール紙3の残長が少なくなる(半径Rnが小さくなる)と、保持部8におけるロール紙3の回転の角速度は大きくなる。
よって、円周上に等間隔で並んだエンコーダ8eのスリットを回転センサー8sでパルスに変換し、その単位時間あたりのパルスの回数を測定することで角速度が得られるため、ロール紙3の半径Rnは、上記式(1)を変形して、次の式(2)で求められる。
式(2)は、次の通り。
Rn=V÷w ・・・(2)
一方、図5(d)に示す通り、ロール紙の巻き芯4の半径をR0、巻かれて積層されたロール紙の積層厚をt、円周率をπとすると、ロール紙が巻かれて積層された状態の側面のロール紙部分の面積Sは、半径Rn(=R0+t)の円の面積から芯の半径R0の円の面積を差し引いた面積と等しくなるため、次の式(3)で求められる。
式(3)は、次の通り。
S={π×(R0+t)×(R0+t)}−(π×R0×R0)
=π×t×{t+(2×R0)} ・・・(3)
そして、巻かれたロール紙の厚さtは、半径Rnからロール紙の巻き芯4の半径R0を差し引いた値と等しくなるため、次の式(4)の関係となる。
式(4)は、次の通り。
t=Rn−R0 ・・・(4)
この式(4)を上記式(3)に代入して、次の式(5)が得られる。
S=π×(Rn−R0)×{(Rn−R0)+(2×R0)}
=π×(Rn−R0)×(Rn+R0) ・・・(5)
また、面積Sは、ロール紙の紙厚とロール紙の残長(長さ)を掛け合わせたものと等しくなるため、ロール紙の紙厚をd、ロール紙の長さ(ロール紙の残長)をLとすると、面積Sは、次の式(6)となる。
式(6)は、次の通り。
S=L×d ・・・(6)
この式(6)を変形したL=S÷dに上記の式(5)を代入すると次の式(7)が得られる。
式(7)は、次の通り。
L=π×(Rn−R0)×(Rn+R0)÷d ・・・(7)
さて、ここで、ロール紙の紙厚dが判れば、ロール紙の残長Lを求めることができるため、本願出願人は、ロール紙を一定量搬送するごとに回転センサー8sで単位時間あたりのパルスの回数(周波数)を測定し、それら任意の2回分の測定結果を基にロール紙の紙厚dを求めることを考えた。
即ち、回転センサー8sでのパルスの回数(周波数)測定を、一定量搬送する時間を空けて2回行い、そのそれぞれの際の角速度(1回目がw1、2回目がw2)から、それぞれの際のロール紙3の半径(1回目がR1、2回目がR2)を求め、それぞれの際のロール紙残長の1回目をL1、2回目をL2とすると、上記式(7)に各値を当てはめて、次の式(8)となる。
式(8)は、次の通り。
L1−L2={π×(R1−R0)×(R1+R0)÷d}
−{π×(R2−R0)×(R2+R0)÷d} ・・・(8)
そして、この式(8)を変形すると、次の通り、ロール紙の紙厚dを求める式(9)となる。
d=π×{(R1−R0)×(R1+R0)−(R2−R0)×(R2+R0)}
÷(L1−L2) ・・・(9)
ここで、「L1−L2」が、その2回の測定と測定の間に繰り出されたロール紙3の搬送距離と等しいことを利用して、「L1−L2」の値を搬送部から取得して上記式(9)に代入することで、ロール紙の紙厚dを容易に求められることがわかる。
そして更に、ロール紙の紙厚dを求める上記式(9)をロール紙の長さ(ロール紙の残長)Lを求める上記式(7)に代入することで、ロール紙の残長が求まる。
即ち、ロール紙の残長L2を求める式(10)は次の通り。
L2={(R2−R0)×(R2+R0)×(L1−L2)}
÷{(R1−R0)×(R1+R0)−(R2−R0)×(R2+R0)}
・・・(10)
以上の通り、回転センサー8sで単位時間あたりのパルスの回数(周波数)を測定し、その2回分の測定値を代入してロール紙の紙厚dを求めようとしたが、その際最終的には、上記式(10)にて判る通り、ロール紙の紙厚dを知らずとも、ロール紙の残長を求められることがわかった。
即ち、ロール紙の紙厚dの値がどの様な値であっても、回転センサー8sで単位時間あたりのパルスの回数(周波数)を複数回測定することで、上記式(10)により、ロール紙の残長を求めることができる。
以上のような画像形成装置2及び残長導出装置100の処理の流れについて、フローチャートを参照して説明する。
まず、図6に示すフローチャートを参照して、画像形成装置2において実行される処理の流れを説明する。
図6のフローチャートの処理は、画像形成装置2の制御部50が印刷ジョブを受け付けたことに応答して、開始する(ステップS11)。例えば、制御部50は、ホストコンピュータ5から送信された印刷データ及びその他の印刷設定条件を含んだ印刷ジョブを、LAN制御部51又はUSB制御部52を介して受信する。制御部50は、受信した印刷ジョブをコマンド解析部58により解析して、印刷ジョブに含まれる印刷データから画像データを生成してフレームメモリに展開し、また印刷処理に必要な設定条件の情報を取得する。
印刷ジョブを受け付けると、続いて制御部50は、ロール紙3の搬送要求を給紙装置1に送信する(ステップS12)。すなわち、制御部50は、画像データを出力して印刷を実行するためのロール紙3を供給するように、LAN制御部51又はUSB制御部52を介して給紙装置1に送信する。
この搬送要求には、印刷に必要なロール紙3の量(長さ)の情報も含まれる。すなわち、制御部50は、受信した印刷データに基づいて生成した画像データの面積から印刷に必要なロール紙3の長さを算出し、算出したロール紙3の長さを含んだ搬送要求を給紙装置1に送信する。
搬送要求を給紙装置1に送信すると、制御部50は、要求した長さのロール紙3を搬送できない旨の通知を給紙装置1から受信したか否かを判別する(ステップS13)。そして、搬送できない旨の通知がされると(ステップS13;YES)、制御部50は、指示された印刷ができない旨をオペレータに提示し、印刷可能になるまで待機する(ステップS14)。
例えば、詳細は後述するように、給紙装置1は、搬送要求された長さのロール紙3が給紙装置1内に残っていない場合、ロール紙3の残長が不足している旨を画像形成装置2に対して通知する。ステップS13では、制御部50は、このような通知を受信したか否かを判別することにより、印刷の実行を開始できるか否かを判別する。
画像形成に必要な長さのロール紙3が給紙装置1にない場合には、制御部50は、ロール紙3を給紙装置1に補充するようにオペレータに促すようなメッセージをオペレーションパネル55に表示したり、印刷ジョブの送信元であるホストコンピュータ5に送信したりすることにより、印刷ができない旨をオペレータに提示する。そして、制御部50は、給紙装置1の保持部8にロール紙3が補充され、印刷に必要な長さのロール紙3を搬送できるようになった旨の通知を給紙装置1から受け取るまで印刷の実行を開始せずに待機する。
ロール紙3を搬送できない旨の通知がない場合(ステップS13;NO)、又はステップS14の処理の後に印刷ができる状態になると、画像形成処理はステップS15へと進み、制御部50は、給紙装置1から供給されたロール紙3に画像形成を実行する(ステップS15)。すなわち、制御部50は、画像形成装置2が備える画像形成部20、中間転写ベルトユニット30、定着装置40等を用いて、給紙装置1から画像形成装置2にまで搬送されたロール紙3に、コマンド解析部58によって生成した画像データを順次出力していく。
画像形成を実行する一方で、制御部50は、給紙装置1からロール紙3の残長の通知がされたか否かを判別する(ステップS16)。そして、ロール紙3の残長の通知がされると(ステップS16;YES)、制御部50は、通知されたロール紙3の残長をオペレータに提示する(ステップS17)。
すなわち、詳細は後述するように、給紙装置1は、適宜のタイミングで保持部8に残存しているロール紙3の長さを導出し、画像形成装置2に通知する。そのため、画像形成装置2では、制御部50が、ロール紙3の残長の通知を受信するたびに、通知された残長をオペレーションパネル55に表示したり、印刷ジョブの送信元であるホストコンピュータ5に送信したりすることにより、ロール紙3の残長情報をオペレータに報知する。
ロール紙3の残長の通知がないと(ステップS16)、又は通知されたロール紙3の残長を表示すると、制御部50は、印刷終了か否かを判別する(ステップS18)。そして、印刷終了でないと(ステップS18;NO)、画像形成処理はステップS15へと戻る。すなわち、制御部50は、給紙装置1から供給されたロール紙3に画像形成を実行し、そして給紙装置1から通知されたロール紙3の残長を提示する処理を、印刷指示がされたデータの印刷が終了するまで繰り返す。そして、最終的に印刷が終了すると(ステップS18;YES)、図6のフローチャートにおける画像形成処理は終了する。
このように、画像形成装置2は、給紙装置1から順次供給されるロール紙3に画像形成を行いつつ、給紙装置1に残っているロール紙3の残長情報が通知されると、その残長情報をオペレータに提示する。
続いて、図7に示すフローチャートを参照して、給紙装置1に備えられた残長導出装置100において実行される処理の流れを説明する。
図7のフローチャートの処理は、残長導出装置100の制御部110がロール紙3の搬送要求を画像形成装置2から受信したことに応答して、開始する(ステップS21)。すなわち、制御部110は、図6のフローチャートにおけるステップS12の処理によって画像形成装置2が送信した搬送要求を、通信部130を介して受信する。
搬送要求を受信すると、続いて制御部110は、印刷に必要なロール紙3の量(長さ)の情報を搬送要求から抽出し、要求された長さのロール紙3を搬送可能であるか否かを判別する(ステップS22)。そして、搬送ができないと判別すると(ステップS22;YES)、制御部110は、その旨を画像形成装置2に通知し、搬送可能になるまで待機する(ステップS23)。
要求された長さのロール紙3が搬送可能か否かを判別するために、制御部110は、後述する残長導出方法により過去に導出したロール紙3の残長の情報を記憶部120に記憶しておく。そして、制御部110は、画像形成装置2から搬送要求を受信したことに応答して、記憶部120からロール紙3の残長の情報を読み出し、搬送が要求されたロール紙長さと比較することにより、保持部8が有するロール紙3の残長が搬送すべきロール紙長さ以上であるか否かを判別する。
保持部8が有するロール紙3の残長が不足している場合には、制御部110は、その旨を画像形成装置2に通知し、保持部8にロール紙3が補充されて搬送が可能になるまでロール紙3の搬送を開始せずに待機する。このように搬送可能であることを確認してからロール紙3の搬送を開始するため、特に大きな面積の印刷を行っている最中に、ロール紙3が足りなくなることにより発生する印刷エラーを防止することができる。
ロール紙3の搬送ができると判別した場合(ステップS22;YES)、又はステップS23の処理の後にロール紙3を搬送できる状態になると、残長導出処理はステップS24へと進み、搬送制御部112が、ロール紙3を指定された搬送速度で搬送させる(ステップS24)。すなわち、搬送制御部112は、給紙装置1に設置された回転駆動可能なローラ対、すなわち巻き出しローラ対11、用紙搬送ローラ対15、及び本体進入搬送ローラ対17を駆動させ、保持部8に巻き回されたロール紙3を巻き取って、順次画像形成装置2へと送り出す。
このとき、搬送されるロール紙3が弛んだり引っ張られすぎたりしないように、搬送制御部112は、一定の線速度でロール紙3を搬送するように複数のローラ対を回転駆動させる。例えば、線速度Vでロール紙3を搬送させるためには、半径Rnのローラが角速度w=V÷Rnで回転する必要がある。このようなローラの径と回転角速度との関係を考慮して、搬送制御部112は、駆動すべきローラ対ごとにその単位時間当たりの回転数を制御して、一定の搬送速度でロール紙3を搬送させる。
なお、ロール紙3を搬送すべき速度の情報は、画像形成装置2から送信された搬送要求に含まれており、搬送要求を受信したことに応答して、制御部110が、受信した搬送要求からロール紙3を搬送すべき速度の情報を抽出するようにしてもよい。あるいは、ロール紙3を搬送すべき速度の情報は、予め給紙装置1が備える記憶部120に記憶されており、搬送要求を受信したことに応答して、制御部110が、記憶部120からロール紙3を搬送すべき速度の情報を読み出すようにしてもよい。
ロール紙3を搬送する一方で、制御部110は、ロール紙3の残長を導出すべきタイミングか否かを判別する(ステップS25)。このタイミングは、例えば、ロール紙3を搬送している間にその残長を取得してオペレータに伝えるのに好適なタイミングとして、予め決められていてもよい。あるいは、例えば画像形成装置2を介してオペレータからの指示を受け付けるようにして、指示を受け付けたタイミングをロール紙3の残長を導出すべきタイミングとしてもよい。
ロール紙3の残長を導出すべきタイミングが到来すると(ステップS25;YES)、制御部110における残長導出部111が、ロール紙3の残長を導出する(ステップS26)。ステップS26におけるロール紙3の残長導出処理の詳細については、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8のフローチャートにおいて、残長導出部111は、第1に、保持部8から巻き出されている際のロール紙3のエンコーダパルス周波数を取得し(ステップS261)、第2に、ステップS261で取得したエンコーダパルス周波数から、保持部8の回転角速度を導出する(ステップS262)。
回転角速度を導出すると、続いて残長導出部111は、前回エンコーダパルス周波数を取得した際から今回取得した際までのロール紙が搬送された長さ(搬送量)を取得し(ステップS263)、上記に記載したロール紙の残長L2を求める式に各値を代入して、ロール紙の残長を導出する(ステップS264)。
ロール紙3の残長を見積もると、残長導出部111は、導出したロール紙3の残長で記憶部120に記憶されたロール紙3の残長を更新する(ステップS265)。このように残長を更新した後は、制御部110は、画像形成装置2からロール紙3の搬送要求を受信すると、更新された新たな残長に基づいて、画像形成に必要となる長さのロール紙3を供給できるか否かを判別する。
そして、残長導出部111が、通信部130を介して導出したロール紙3の残長を画像形成装置2に送信すると(ステップS266)、図8に示した残長導出処理は終了する。送信されたロール紙3の残長の情報は、画像形成装置2のオペレーションパネル55への表示等によりオペレータに提示される。これにより、オペレータは、ロール紙3を補充すべき適切なタイミングを知ることができる。
図7のフローチャートに戻って、ステップS26において残長導出部111による残長の導出が行われると、又はステップS25においてロール紙3の残長を導出すべきタイミングが到来していない場合には(ステップS25;NO)、搬送制御部112は、搬送終了か否かを判別する(ステップS28)。すなわち、搬送制御部112は、画像形成装置2から搬送の要求がなされた長さのロール紙3を搬送して、ロール紙3をオートカッタ16でカットする直前の状態になったか否かを判別する。
より詳細に説明すると、画像形成装置2から搬送の要求がなされたロール紙3の長さをLとし、オートカッタ16から本体進入搬送ローラ対17までの搬送経路に沿った距離をL0とすると、ホームポジションにセットされた状態のロール紙3は、距離L−L0だけ搬送されたときにロール紙3をオートカッタ16でカットすべき状態となる。そのため、搬送制御部112は、ロール紙3を距離L−L0だけ搬送したか否かを判別することにより、搬送終了か否かを判別する。
搬送制御部112が搬送終了でないと判別すると(ステップS28;NO)、残長導出装置100の処理はステップS24へと戻る。すなわち、搬送制御部112は、保持部8から巻き出されたロール紙3を搬送し続け、その間に残長の導出のタイミングが訪れると、残長導出処理が実行される。
最終的に搬送が終了すると(ステップS28;YES)、制御部110は、オートカッタ16によりロール紙3をカットする(ステップS29)。そして、制御部110は、本体進入搬送ローラ対17を駆動させて、カットされたロール紙3を最後まで画像形成装置2へと送り出す。その後、図7のフローチャートにおける画像形成処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る残長導出装置100は、保持部8からロール紙3が巻き出されている最中の保持部8が回転している角速度を取得し、保持部8の回転角速度が大きくなるほどロール紙3の残長が少なくなっていることを利用して、保持部8が保持するロール紙3の残長を導出する。
保持部8の回転角速度を取得するための回転センサ8sをロール紙3に当接させる必要がなく、ロール紙3の残長を間接的に導出するため、ロール紙3に汚れや損傷を与えることを防ぐことができる。
また、ロール紙3の印刷開始前に、少量の長さの搬送を行うことによりロール紙3の残長を求めて、現在設置しているロール紙3で所定の画像がどれだけ印刷できるかの予測ができる。
印刷を実行しながら、一定量の搬送毎にロール紙3の残長を求め、その任意の2回の測定の差分搬送距離が長いほど測定精度、即ち、残長検知精度が上がるのを利用して、より正確な残長を算出できる。
更に、どのような紙厚のロール紙3が保持部8に装着されたとしても、その紙厚を予め与えることなく、現在のロール紙3の残長が求められる。
(変形例)
以上に本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、本発明の実施形態は種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、巻き出しローラ対11は、保持部8に保持されたロール紙3を効率的に巻き出すため、ロール紙3の搬送経路における保持部8の直後に設置された。しかし、保持部8に保持されたロール紙3を回転させて巻き出すことができるなら、巻き出しローラ対11は、保持部8の直後に限らず、例えばテンションローラ12の下流に設置されてもよい。
また、上記実施形態では、ロール紙3の印刷開始前に、少量の長さの搬送を行うことによりロール紙3の残長が求められるため、例えば、従動ローラ13以降の搬送を止めておき、テンションローラ12を下方向に移動させることで保持部8からロール紙3を速度Vで巻き出し、それによりロール紙3の残長を導出し、その後テンションローラ12を上方向に戻しながら、従動ローラ13以降の搬送を開始するようにすれば、画像形成装置2の中ではロール紙3の無駄な搬送を防止して且つ、ロール紙3の残長を導出することができる。
また、上記実施形態では、ロール紙3が残長導出の対象であった。しかし、本発明に係る残長導出装置が残長を導出する対象は、紙媒体に限らず、給紙装置1の保持部8から巻き出し可能なようにロール状に巻き回されて収容されるシートであれば、フィルム状のシート等、その他の材質のシートであってもよい。
また、上記実施形態では、画像形成装置2は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラープリンタであった。しかし、本発明に係るロール状シートの残長導出装置及び供給装置は、他の形式のプリンタ、又は、複写機、ファクシミリ等のようなロール状記録媒体に画像形成を行う他の画像形成装置に接続して上述した処理を実行するように構成することも可能である。
更に、印刷中の任意のタイミングでロール紙3の残長を測定できるため、あらかじめ分かっているロール紙3の単位長さあたりの重量を与えることにより、保持部8に残っているロール紙3の重量を任意のタイミングで求められることになる。この求められた重量により、ロール紙3が保持部8で回転する際の慣性モーメントを求め、それにより保持部8(アンワインダ)に対するブレーキ量制御を行う等の方法により、慣性の影響による測定精度のズレを防止することもできる。
なお、本発明に係る機能を実現するための構成を予め備えた残長導出装置として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を、本発明に係る残長導出装置として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示した残長導出装置100による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を制御するCPU等が実行できるように適用することで、本発明に係る残長導出装置として機能させることができる。また、本発明に係る残長導出方法は、残長導出装置を用いて実施できる。
また、このようなプログラムの適用方法は任意である。プログラムを、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して適用できる。さらに、プログラムを搬送波に重畳し、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にプログラムを掲示して配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得手段と、
前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、
前記搬送速度検出手段により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得手段により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出手段と、
を備える、
ことを特徴とするロール状シートの残長導出装置。
(付記2)
前記残長導出手段は、
前記回転速度取得手段による回転速度の取得を少なくとも2回行い、その2回のそれぞれの際の前記搬送速度検出手段により検出される前記搬送速度と、前記搬送量取得手段により取得される該2回の間に搬送される搬送量と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する、
ことを特徴とする付記1に記載のロール状シートの残長導出装置。
(付記3)
前記シートの搬送要求を取得する搬送要求取得手段と、
前記搬送要求取得手段により取得された前記搬送要求通りに前記シートを搬送できるか否かを、前記残長導出手段が導出した前記ロール状シートの残長に基づいて判別する判別手段と、
前記判別手段が前記シートを搬送できないと判別した場合、前記シートを搬送できない旨を通知する通知手段と、
をさらに備える、
ことを特徴とする付記1または2に記載のロール状シートの残長導出装置。
(付記4)
シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段と、
前記保持手段から巻き出された前記シートを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
前記シートが前記保持手段から巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得手段と、
前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、
前記搬送速度検出手段により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得手段により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出手段と、
を備える、
ことを特徴とするロール状シートの供給装置。
(付記5)
シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得ステップと、
前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出ステップと、
前記搬送速度検出ステップにより検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得ステップにより取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出ステップと、
を含む、
ことを特徴とするロール状シートの残長導出方法。
(付記6)
コンピュータに、
シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得機能と、
前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出機能と、
前記搬送速度検出機能により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得機能により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出機能と、
を実現させる、
ことを特徴とするプログラム。
1 給紙装置
2 画像形成装置
3 ロール紙
4 巻き芯
5 ホストコンピュータ
7 巻き取り軸(シャフト)
8 保持部(アンワインダ)
8s 回転センサ
8e エンコーダ
9 巻き取り部(リワインダ)
10 搬送部
11 巻き出しローラ対
12 テンションローラ
13 従動ローラ
14 用紙セットユニット
15 用紙搬送ローラ対
16 オートカッタ
17 本体進入搬送ローラ対
18 従動ローラ
20 画像形成部
21 画像形成ユニット(21k、21c、21m、21y)
22 感光体ドラム
23 クリーナ
24 帯電ローラ
25 光書込ヘッド
26 現像器
27 現像ローラ
30 中間転写ベルトユニット
31 転写ベルト
32 駆動ローラ
33 従動ローラ
34 一次転写ローラ
35 待機搬送ローラ対
36 二次転写ローラ
40 定着装置
41 ヒータ
42 加熱ローラ
43 加圧ローラ
44 排紙ローラ対
50 制御部
51 CPU
52 LAN通信部
53 USB通信部
54 パネル制御部
55 オペレーションパネル
56 記憶装置
57 記憶装置制御部
58 コマンド解析部
60 印刷部
61 印刷制御部
62 印刷機構部
100 残長導出装置
110 制御部
120 通信部
130 記憶部
111 残長導出部
112 搬送制御部

Claims (6)

  1. シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得手段と、
    前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、
    前記搬送速度検出手段により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得手段により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするロール状シートの残長導出装置。
  2. 前記残長導出手段は、
    前記回転速度取得手段による回転速度の取得を少なくとも2回行い、その2回のそれぞれの際の前記搬送速度検出手段により検出される前記搬送速度と、前記搬送量取得手段により取得される該2回の間に搬送される搬送量と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロール状シートの残長導出装置。
  3. 前記シートの搬送要求を取得する搬送要求取得手段と、
    前記搬送要求取得手段により取得された前記搬送要求通りに前記シートを搬送できるか否かを、前記残長導出手段が導出した前記ロール状シートの残長に基づいて判別する判別手段と、
    前記判別手段が前記シートを搬送できないと判別した場合、前記シートを搬送できない旨を通知する通知手段と、
    をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のロール状シートの残長導出装置。
  4. シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段と、
    前記保持手段から巻き出された前記シートを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記シートが前記保持手段から巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得手段と、
    前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、
    前記搬送速度検出手段により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得手段により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするロール状シートの供給装置。
  5. シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得ステップと、
    前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出ステップと、
    前記搬送速度検出ステップにより検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得ステップにより取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出ステップと、
    を含む、
    ことを特徴とするロール状シートの残長導出方法。
  6. コンピュータに、
    シートがロール状に巻かれたロール状シートを回転可能に保持する保持手段から前記シートが巻き出される際の、前記保持手段の回転軸の回転速度を取得する回転速度取得機能と、
    前記シートの搬送速度を検出する搬送速度検出機能と、
    前記搬送速度検出機能により検出された前記搬送速度と、前記回転速度取得機能により取得された回転速度の変化と、に基づいて前記ロール状シートの残長を導出する残長導出機能と、
    を実現させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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