JP2016016720A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ温度が低い条件では、トレッドゴムの弾性率が高く、ブロック接地面は僅かな変形で摩擦限界に達してしまうことになり、グリップ性能の低下を招き易い。タイヤ温度が高くなった条件では、トレッドゴムの弾性率が低下し、ブロック変形が大きくなって路面接地性が悪化することになり、同様に、グリップ性能の低下を招き易い。
【解決手段】サイプ10は、サイプ10の深さ方向dにおいて、少なくとも1つの屈曲部13によって区切られた、少なくとも2つのサイプ部分14を有し、トレッド部12を形成するトレッドゴムの動的貯蔵弾性率(E´)が20MPa以上であり、屈曲部13を挟んで隣り合うサイプ部分14同士のなす角度である屈曲部角度αのうちの、少なくとも1つが100〜150度である。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
従来、トレッドのブロック(陸部)に、タイヤ幅方向に延びる複数本のサイプを形成し、サイプを、その深さ方向に沿って屈曲しながら延長する構造とする、空気入りタイヤ(特許文献1参照)が知られている。
このような屈曲部を持つサイプは、タイヤ接地面でブロックが変形する際に、屈曲部を形成するブロックの対向壁面同士が接触して、互いに噛み合うことになり、この噛み合い効果により、ブロックの剛性やタイヤ表面(トレッド踏面)の接地性を向上させることが認められている。
ブロックの剛性やタイヤ表面の接地性の向上を図るのは、一つには、雪氷面上におけるタイヤの運動性能向上のためであるが、別途、サイプエッジでの食い込み、掘り起こし効果を確保することを目的として、多数のサイプを設けることが考えられており、これによってもたらされる過剰なブロック変形を抑制すべく、サイプに関する種々の形状が提案されている。
なお、ブロックの対向壁面による噛み合い効果は、雪氷面以外の路面におけるタイヤの運動性能向上への寄与も期待される。
特開2013−189131号公報
ところで、屈曲部を持つサイプの噛み合い効果は、ウェット路面上でも有益な効果をもたらすと思われるが、ウェット路面は、温度が0℃付近から50℃超までの広範囲に及ぶことから、トレッドゴムが持つ弾性率温度依存性がブロック変形挙動に与える影響が大きい。
例えば、降雨等で路面温度が低い場合や車両走行開始時等のタイヤ温度が低い条件では、トレッドゴムの弾性率が高く、ブロック接地面は僅かな変形で摩擦限界に達して滑りが発生することになり、グリップ性能の低下を招き易い。一方、路面温度が高い場合や走行開始後一定時間経過後等のタイヤ温度が高くなった条件では、トレッドゴムの弾性率が低下し、ブロック変形が大きくなって路面接地性が悪化することになり、同様に、グリップ性能の低下を招き易い。
グリップ性能の低下を招き易いことは、ウェット路面上でも高い運動性能が求められる高性能系タイヤにおいては、特に、影響が大きい。
そこで、この発明の目的は、広い温度範囲で、高いグリップ性能を有し、ウェット路面上でも高い運動性能を有する空気入りタイヤを提供することである。
である。
上記目的を達成するため、この発明に係る空気入りタイヤは、トレッド踏面に、タイヤ幅方向に延びる複数のサイプが設けられた空気入りタイヤであって、前記サイプは、該サイプの深さ方向において、少なくとも1つの屈曲部によって区切られた、少なくとも2つのサイプ部分を有し、前記トレッド部を形成するトレッドゴムの、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度0℃で測定した動的貯蔵弾性率E´0が20MPa以上であり、前記屈曲部を挟んで隣り合う前記サイプ部分同士のなす角度である屈曲部角度のうちの、少なくとも1つが100〜150度である、ことを特徴とする。この発明に係る空気入りタイヤによれば、広い温度範囲で、高いグリップ性能を有し、ウェット路面上でも高い運動性能を有する。
なお、本発明において、上記の動的貯蔵弾性率E´0、後述の動的貯蔵弾性率E´50は、例えば、上島製作所(株)製のスペクトロメーター(動的粘弾性測定試験機)を用いて測定される。
この発明の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に隣り合う前記サイプ間のタイヤ周方向に沿う間隔が、該サイプの深さの2〜10倍である、ことが好ましい。この構成によれば、トレッド剛性の不足を生じさせず、トレッド排水性を充分確保することができるので、操縦安定性の低下を防ぐことができる。
この発明の空気入りタイヤでは、前記サイプは、該サイプの深さ方向において、少なくとも2つの屈曲部によって区切られた、少なくとも3つのサイプ部分を有し、前記屈曲部角度が、サイプ底側に比してトレッド踏面側で大きい、ことが好ましい。この構成によれば、ブロックの剛性やトレッド踏面の接地性を向上させつつ、サイプの排水性を確保して、ウェット性能を向上させることができる。
この発明の空気入りタイヤでは、前記サイプの、最もトレッド踏面側の前記サイプ部分のサイプの深さ方向の長さが、該サイプの深さの30%以下である、ことが好ましい。この構成によれば、トレッド踏面により近いところから、サイプ噛み合い効果を生じさせることができる。
この発明の空気入りタイヤでは、前記屈曲部は、前記サイプの延在方向に連続して形成され、該連続する屈曲部における前記屈曲部角度が、前記サイプの延在方向の中央部に比して端部で大きい、ことが好ましい。この構成によれば、サイプ部分の膨出量が少ないサイプ延在方向の端部をより接触し易くすることができる。
この発明の空気入りタイヤでは、前記サイプを形成する対向壁面間の距離が、該サイプの延在方向の中央部に比して端部で狭い、ことが好ましい。この構成によれば、サイプ部分の膨出量が少ないサイプ延在方向の端部をより接触し易くすることができる。
この発明の空気入りタイヤでは、前記トレッド部を形成するトレッドゴムの、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度0℃で測定した動的貯蔵弾性率E´0と、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度50℃で測定した動的貯蔵弾性率E´50との比E´0/E´50が10以上(E´0/E´50≧10)である、ことが好ましい。本発明は、このようなトレッドゴムを有する場合に、特に有効である。
なお、本発明において、「サイプ」とは、トレッド踏面からタイヤ半径方向内側に切り込まれた薄い切込みであって、適用リムに組み付けたタイヤに規定内圧を充填して最大負荷能力に対応する負荷を加えた接地条件で、対向する壁面の少なくとも一部が互いに接触する(閉じる)程度の幅を有するものを指すものとする。
また、サイプが「タイヤ幅方向に延びる」とは、タイヤ幅方向に沿って延びるものの他、タイヤ幅方向への投影成分を有してタイヤ幅方向に対し傾斜して延びるものも含むことを意味する。但し、直進時のウェット性能向上の点から、タイヤ幅方向に対し0〜30度の範囲が好ましく、タイヤ幅方向に沿って(0度)延びるのが更に好ましい。
また、「サイプの延在方向」とは、特に断りのない限り、トレッド踏面におけるサイプ幅中心線に沿う方向と平行な方向を指すものとし、「サイプの深さ方向」とは、トレッド踏面に対して垂直な方向を指すものとする。
また、「トレッド踏面」とは、適用リムに組み付けると共に規定内圧を充填したタイヤを、最大負荷能力に対応する負荷を加えた状態で転動させた際に、路面に接触することになる、タイヤの全周にわたる外周面を意味する。
ここで、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本では、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のJATMA YEAR BOOK、欧州では,ETRTO(The European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国では,TRA(The Tire and Rim Association,Inc.)のYEAR BOOK等に記載されている、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指す。
また、「規定内圧」とは、上記のJATMA YEAR BOOK等に記載されている、適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力に対応する空気圧をいい、「最大負荷能力」とは、上記規格でタイヤに負荷されることが許容される最大の質量をいう。
この発明によれば、広い温度範囲で、高いグリップ性能を有し、ウェット路面上でも高い運動性能を有する空気入りタイヤを提供することができる。
この発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面に設けられたサイプの深さ方向における構成を模式的に示す、トレッド部の部分断面図である。 この発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面に設けられたサイプの深さ方向における構成を模式的に示す、トレッド部の部分断面図である。 この発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面に設けられたサイプの深さ方向における構成を模式的に示す、トレッド部の部分断面図である。 この発明の第4実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面に設けられたサイプの深さ方向における構成を模式的に示す、トレッド部の部分断面図である。 検証タイヤのトレッド踏面の一部を展開して示す説明図である。
以下、この発明を実施するための実施形態について図面を参照して例示説明する。
以下に説明する各実施形態の空気入りタイヤは、図示は省略するが、トレッド部と、トレッド部からタイヤ幅方向外側に連続してタイヤ半径方向内側に延びる一対のサイドウォール部と、各サイドウォール部のタイヤ半径方向内側にそれぞれ連続する一対のビード部と、を備えている。更に、各空気入りタイヤは、一対のビード部間でトロイダル状に延びて、ラジアル配列コードを含む1枚以上のカーカスプライからなるカーカスと、カーカスのクラウン部よりタイヤ半径方向外側に設けられた1枚以上のベルトプライからなるベルトと、ベルトよりもタイヤ半径方向外側に設けられたトレッドゴムと、ビード部に埋設されたビードコアと、を備えている。トレッドゴムの外表面は、トレッド踏面を形成している。但し、上記構成に限定されるものではない。
トレッド踏面には、タイヤ幅方向に延びる複数のサイプが、ここで説明する実施形態では、タイヤ周方向の全周にわたり、タイヤ周方向に略等間隔離間して設けられているが、このようなサイプ以外にも、トレッド踏面には、タイヤ周方向に沿って延びるサイプや、タイヤ周方向に延びる1本以上の主溝(周方向溝)や、主溝と交わる方向に延びる複数の副溝や、主溝と副溝とによって区画される複数のブロック(陸部)等が、適宜設けられていてもよい。しかしながら、このようなトレッドパターンは特に限定されるものではない。
なお、この空気入りタイヤは、乗用車用タイヤやトラック・バス用タイヤ等として用いられ、特に、乗用車用タイヤとして広い範囲での使用が想定される。
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面に設けられたサイプの深さ方向における構成を模式的に示す、トレッド部の部分断面図である。なお、図1の断面部分は、トレッド踏面におけるサイプの延在方向に垂直な断面視によるものであり、タイヤ半径方向内側に延びるサイプの対向壁面の、一方のみを示している。
図1に示すように、サイプ10は、トレッド踏面11に開口して、タイヤ幅方向に沿って且つタイヤ半径方向内側に延びている。当該サイプ10のトレッド踏面における開口幅(適用リム装着、規定内圧充填、無負荷時)は、0.2〜0.5mmの範囲が好ましく、一例として0.4mmに形成されており、サイプ10の深さ、即ち、トレッド踏面11からサイプ底迄のタイヤ半径方向距離は、4〜7mmの範囲が好ましく、一例として5.5mmに形成されている。
なお、この実施形態の構成等の説明は、サイプ10を形成する対向壁面の一方についてのみ行うが、対向壁面の他方についても、同様の構成等を有するものであり、対応する構成等を有する対向壁面の他方については、説明を省略する。該当する図面についても同様である。
また、図示しないが、この実施形態におけるサイプ10は、一例として、延在方向であるタイヤ幅方向両端が周方向溝に開口し、サイプのトレッド踏面及び深さ方向での延在方向に垂直に測ったサイプ幅が略一定、且つ、タイヤ周方向に隣接するサイプ間のピッチが通常より比較的大きく形成されている。
本実施形態におけるサイプ10は、外表面がトレッド踏面11となるトレッド部12に設けられており、トレッド部12を形成するトレッドゴムの、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度0℃で測定した動的貯蔵弾性率E´0が20MPa以上である。つまり、このサイプ10が形成されるトレッドゴムは、動的貯蔵弾性率E´0が20MPa以上である。このような、動的貯蔵弾性率E´0が20MPa以上のトレッドゴムの場合、特にグリップ性能を向上させることができる。一方で、このようなトレッドゴムは、一般に使用温度領域での動的貯蔵弾性率E´の変化が大きい。なお、上記動的貯蔵弾性率E´0は、好ましくは、40MPa以下である。
そして、サイプ10は、サイプの深さ方向dにおいて、5つの屈曲部13a〜13eによって区切られた、6つのサイプ部分14a〜14fを有している。つまり、サイプ10を形成する対向壁面は、トレッド踏面11から、サイプの深さ方向dであるタイヤ半径方向の内側に向かってジグザクに連続配置した、即ち、タイヤ周方向に向かう突出方向を交互に逆向きにした、5つの角部(屈曲部13a〜13e)を有し、この角部を形成する、角部のタイヤ半径方向両側に互いに傾斜配置された、6つの傾斜面(サイプ部分14a〜14f)を有している。
この実施形態では、一例として、5つの屈曲部13a〜13eによって区切られた6つのサイプ部分14a〜14fを示したが、これに限るものではなく、サイプ10は、サイプの深さ方向dにおいて、少なくとも1つの屈曲部13によって区切られた、少なくとも2つのサイプ部分14を有していればよい。5つの屈曲部13a〜13eを挟んで隣り合う、6つのサイプ部分14a〜14f同士のなす角度(180度を超えない方の角度)である屈曲部角度α(α1〜α5)のうちの、少なくとも1つ、例えば、屈曲部角度α3は、100〜150度の範囲に形成されている。より具体的には、図1の例では、α1〜α5は全て同一で、100〜150度の範囲とされている。
上記構成を有することにより、広い温度範囲で、高いグリップ性能を有し、ウェット路面上でも高い運動性能を有することができる。
動的貯蔵弾性率の高いトレッドゴムの特徴は、一般に、使用温度領域での弾性率変化が大きくなる点である。これに対し、サイプ10の屈曲部角度αを、本実施形態で設定した上記角度(100〜150度)にすることで、弾性率変化を伴っても、変化したそれぞれの条件下で効果を発揮し、使用温度条件に依存せずに運動性能を高めることができる。
先ず、使用温度が低い条件下(弾性率が大きい条件下)では、サイプ壁面同士が強く噛み合わずに、サイプ壁面間の空隙容積(サイプ容積)を確保して、排水性、即ちウェット性能を向上させることができる。加えて、サイプ壁面間の接触が小さいことで、トレッド部12は変形し易くできるため、トレッド温度を上げることができ、結果として、弾性率を下げてウェット性能を高めることができる。次に、使用温度が高い条件下(弾性率の小さい条件下)では、サイプ壁面間の接触度合いが増大して、トレッド部12の変形を抑制するため、接地性、即ちグリップ性能を強めてウェット性能を向上させることができる。
このように、トレッドゴム弾性率−温度依存性を考慮し、高弾性・低温時は排水性確保と過剰なブロック剛性の抑制を行い、低弾性・高温時はブロック剛性・路面接地の確保を実現することができるので、特に、高性能系タイヤにおいて、広い温度範囲で、サイプ10の排水性とトレッド踏面11の接地性の両立を図り、ウェット性能を向上させることができる。
より具体的には、本発明は、トレッド部12を形成するトレッドゴムの、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度0℃で測定した動的貯蔵弾性率E´0と、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度50℃で測定した動的貯蔵弾性率E´50との比E´0/E´50が、10以上(E´0/E´50≧10)である場合に、特に有効であり、更に、E´0/E´50が、12〜126の範囲(12≦E´0/E´50≦126)にある場合に、最も有効である。
また、タイヤ周方向に略等間隔離間して設けられているサイプ10は、トレッド踏面11を形成するトレッド部12の剛性とサイプ10のサイプ容積に対応する排水性との兼ね合いから、タイヤ周方向で隣接するサイプ10の離間距離(サイプ間隔)が、サイプの深さの2倍から10倍、好ましくは4倍から6倍の範囲に、例えば5倍になるように、形成されている。この実施形態では、一例として、サイプの深さが約5.5mm、サイプ間隔が20〜30mmに形成されている。
サイプの深さの2倍に満たない場合、トレッド剛性の不足が生じる虞があり、サイプの深さの10倍を超える場合、トレッド排水性を充分確保することができない虞がある。トレッド剛性の不足は、操縦安定性の低下に繋がる。
なお、本実施形態では、サイプ10は、最もトレッド踏面11側のサイプ部分14aのサイプの深さ方向dの長さが、サイプ10の深さの30%以下となるように形成されている。このようにすることで、トレッド踏面11により近いところから、サイプ噛み合い効果を生じさせることができる。
また、図1に示すように、本実施形態では、最もトレッド踏面11側のサイプ部分14aは、サイプの深さ方向に対し傾斜しているが、製造上(サイプ形成用ブレードの抜け)の観点からは、サイプの深さ方向(トレッド踏面に対して垂直な方向)に延在していることが好ましい。
(第2実施形態)
図2は、この発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面に設けられたサイプの深さ方向における構成を模式的に示す、トレッド部の部分断面図である。なお、図2の断面部分は、トレッド踏面におけるサイプの延在方向に垂直な断面視によるものであり、タイヤ半径方向内側に延びるサイプの対向壁面の、一方のみを示している。
本実施形態では、図2に示すように、サイプ10は、サイプ10の深さ方向において、少なくとも2つの屈曲部13によって区切られた、少なくとも3つのサイプ部分14を有し、屈曲部角度αが、サイプ底側に比してトレッド踏面側で大きく形成されている。その他の構成等は、第1実施形態のサイプ10と同様である。
本実施形態におけるサイプ10は、サイプの深さ方向dにおいて、5つの屈曲部13a〜13eによって区切られた、6つのサイプ部分14a〜14fを有している。つまり、サイプ10を形成する対向壁面は、トレッド踏面11から、サイプの深さ方向dであるタイヤ半径方向の内側に向かってジグザクに連続配置した、即ち、タイヤ周方向に向かう突出方向を交互に逆向きにした、5つの角部(屈曲部13a〜13e)を有し、この角部を形成する、角部のタイヤ半径方向両側に互いに傾斜配置された、6つの傾斜面(サイプ部分14a〜14f)を有している。
この実施形態では、一例として、5つの屈曲部13a〜13eによって区切られた6つのサイプ部分14a〜14fを示したが、これに限るものではなく、サイプ10は、サイプの深さ方向において、少なくとも2つの屈曲部13によって区切られた、少なくとも3つのサイプ部分14を有していればよい。
そして、5つの屈曲部13a〜13eを挟んで隣り合う、6つのサイプ部分14a〜14f同士のなす角度(180度を超えない方の角度)である屈曲部角度α(α1〜α5)が、サイプ底側(α5)に比してトレッド踏面側(α1)で大きく形成されている。
例えば、最もタイヤ半径方向内側に位置するサイプ底側の屈曲部角度α5と、サイプの深さ方向略中央部の屈曲部角度α3と、最もタイヤ半径方向外側に位置するトレッド踏面11側の屈曲部角度α1についての大小関係は、α1>α3>α5とされている。同様に、本実施形態では、α1>α2>…>α5とされており、それが最も好ましいが、少なくともα1>α5、且つαn≧α(n+1)(1≦n≦4)であれば良い。即ち、隣接する屈曲部の屈曲部角度が同一である部分があってもよい。
屈曲部角度αは、80〜160度の範囲で設定されるのが望ましく、100〜120度の範囲に設定されるのが更に望ましい。これは、対向するサイプ壁面同士の接触が十分高まり、ブロック剛性及びトレッド踏面の接地性が向上するからである。
なお、5つの屈曲部角度α(α1〜α5)のうちの、少なくとも1つは、100〜150度の範囲に形成されている。
上記構成を有するサイプ10において、トレッド踏面11の、接地時に生じる接地荷重負担によってもたらされるサイプ部分14の膨出変形により、対向するサイプ部分14同士が近接し、接触することで、サイプの深さ方向dでジグザク形状のサイプ部分14が、互いに組み合わさって重なり合うサイプ噛み合い効果が生じる。
このサイプ部分14の膨出変形は、サイプ部分14の集合体である、サイプ10の対向壁面の、サイプの深さ方向dの中央部分が最も大きく、サイプの深さ方向dの中央部分から遠くなる程、小さくなる。また、屈曲部角度αが小さいと、トレッド踏面11に平行に測ったサイプ10の対向壁面距離である、対向するサイプ部分14間の距離が、実質的に遠くなり、対向するサイプ部分14同士の接触量が低下することになる。トレッド踏面11に平行に測った対向するサイプ部分14間の距離は、屈曲部13の屈曲部角度によって変化し、屈曲部角度が大きくなるにつれて短くなる。
従って、この実施形態に係るサイプ10にあっては、サイプ部分14同士のなす角度である屈曲部角度αを、サイプ底からトレッド踏面11側に向けて大きくすることで、サイプ部分14の膨出量が少ないのに加え接地路面に近い場所である、トレッド踏面11近傍でのサイプ接触量を高めている。この結果、タイヤグリップ性能を発現するトレッド踏面11の接地性を向上させることができる。
一方、屈曲部角度αが、トレッド踏面11側に比して小さいサイプ底側は、サイプ接触量が少なく、対向するサイプ部分14間に空隙を残すので、サイプ10の排水機能を確保することができる。
このように、サイプ10に2つ以上ある屈曲部13の内、トレッド踏面11側の屈曲部13の屈曲部角度を、サイプ底側の屈曲部13の屈曲部角度よりも相対的に大きくすることで、トレッド踏面11側の屈曲部13により、トレッド踏面11側の路面との接触状態、即ち、接地性を向上させつつ、サイプ底側の屈曲部13により、サイプ底側のサイプ容積を増大させ排水用の空隙を十分確保することで、総合的にウェット性能を向上させることができる。
上記構成を有するサイプ10において、サイプ10の屈曲部角度αを、サイプの深さ方向dの中央部分からトレッド踏面11側に向けて大きくすることで、サイプ部分14の膨出変形量が小さいトレッド踏面11側の、対向するサイプ部分14同士が接触し易くし、トレッド踏面11の接地性(ブロック接地性)を一層向上させることができる。また、トレッド踏面11側の対向するサイプ部分14間の距離を局所的に短くすることで、サイプの深さ方向dにおいて最もサイプ部分14の膨出量の小さい領域での、サイプ部分14同士の接触を実現し、トレッド踏面11の接地性をより一層向上させることができる。
このように、対向するサイプ部分14同士を接触し易くすることで、サイプ部分14同士の噛み合い効果を高めることができ、その結果、サイプ10が形成されたトレッド部12における過剰な変形を抑制することができる。
(第3実施形態)
図3は、この発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面に設けられたサイプの深さ方向における構成を模式的に示す、トレッド部の部分断面説明図である。なお、図3の断面部分は、トレッド踏面におけるサイプの延在方向に垂直な断面視によるものであり、タイヤ半径方向内側に延びるサイプの対向壁面の、一方のみを示している。
本実施の形態では、図3に示すように、サイプ20の屈曲部13は、サイプ延在方向に連続して形成され、この連続する屈曲部13における屈曲部角度が、サイプ延在方向の中央部に比して端部で大きく形成されている。その他の構成等は、第2実施形態のサイプ10と同様である。
サイプ20の屈曲部13は、その屈曲部角度が、サイプ延在方向に沿って連続して変化し、サイプ延在方向において、その中央部の屈曲部角度β(β1〜β5)に比べ、その端部の屈曲部角度α(α1〜α5)の方が大きく、即ち、1つの屈曲部13について、サイプ延在方向の中央部を頂部(或いは底部)とし、頂部(或いは底部)両側がサイプ延在方向の端部に向かって傾斜する、山形(或いは谷形)形状に、形成されている。
上記構成を有することにより、サイプ部分14の膨出量が少ないサイプ延在方向の端部を接触し易くすることができるので、トレッド踏面11の接地性をより高めることができる。つまり、一般的に、サイプ延在方向の端部よりも中央部の方が、サイプ部分14(即ち、サイプ10の対向壁面)の接触圧が大きい一方、サイプ延在方向の端部は接触し難いことが分かっていることから、サイプ延在方向の端部での屈曲部角度α(α1〜α5)を、サイプ延在方向の略中央部での屈曲部角度β(β1〜β5)に対し相対的に大きくすることで、接触し難いサイプ延在方向の端部で接触し易くして、トレッド踏面11の接地性を更に高めることができる。
なお、サイプ20の屈曲部13が形成する頂部(或いは底部)は、サイプ延在方向の中央部に位置することが望ましい。ここで、サイプ延在方向における「中央部」は、必ずしも完全な中央でなくとも良く、端部側にずれていても良い。
また、全ての屈曲部13が形成する頂部(或いは底部)が、サイプ延在方向の中央部に位置しなくても良く、例えば、一部の屈曲部13が、サイプ延在方向の中央部に位置するのでもよい。
(第4実施形態)
図4は、この発明の第4実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面に設けられたサイプの深さ方向における構成を模式的に示す、トレッド部の部分断面説明図である。なお、図4の断面部分は、トレッド踏面におけるサイプの延在方向に垂直な断面視によるものであり、タイヤ半径方向内側に延びるサイプの対向壁面の、一方のみを示している。
本実施形態では、図4に示すように、サイプ30は、サイプ部分14の内のトレッド踏面11に近いサイプ部分14bの、サイプ延在方向の両端部に、サイプ部分14の表面から突出する突部31を設けている。つまり、突部31により、サイプ30の対向壁面距離が、このサイプ30の延在方向の中央部に比して端部で狭くなる。この突部31は、第2実施形態のサイプ10或いは第3実施形態のサイプ20の何れのサイプ部分14に設けても良い。その他の構成等は、第2実施形態のサイプ10或いは第3実施形態のサイプ20と同様である。また、「中央部」については、前述した第3実施形態で説明したものと同様である。
つまり、サイプ30には、サイプ30の対向壁面距離(対向するサイプ部分14間の距離)を、サイプ延在方向の中央部に比して端部で狭く形成する、突部31が配置されている。この突部31により、突部31が設けられたサイプ部分14における、対向するサイプ部分14間の距離を短くすることができるので、膨出変形が少なく、対向するサイプ部分14同士が接触し難かった場所においても、サイプ部分14同士を接触させ易く、即ち、互いに噛み合い易くすることができる。
この突部31は、対向するサイプ部分14同士が接触し難い場所に配置することが必要であり、突部31のサイプ延在方向内側端が、サイプ部分14のサイプ延在方向の端部から中央部までの距離の1/5〜1/2の範囲、一例として、サイプ延在方向の端部から1/3の位置となるように配置するのが望ましい。また、突部31の配置は、路面をグリップするトレッド踏面11に最も近いサイプ部分14aが最も望ましいが、必要に応じ、他のサイプ部分14(本実施形態では、サイプ部分14b)でも良い。
上記構成を有することにより、サイプ延在方向の中央部に比べ端部でもともと小さい接触圧を大きくし、トレッド踏面11の接地性(ブロック接地性)を高めて、ウェット性能を高めることができる。
突部31は、突部31が設けられたサイプ部分14における、対向するサイプ部分14間の距離を短くすることができるものであれば良く、その形状は、矩形板状(図3参照)に限らず、円形板状や円柱状や横長板(棒)状等、種々のものが適用できる。例えば、突部31をサイプ延在方向に沿って延ばした横長板(棒)状に形成した場合、サイプ部分14のサイプ延在方向の中央部を除く両端部分に配置する。配置する場所を、サイプの深さ方向上下の複数のサイプ部分14としても良く、この場合、トレッド踏面11側のサイプ部分14の方がサイプ延在方向の長さが長くなるようにする。なお、サイプ延在方向の長さは、サイプ部分14の膨出変形状態に合わせて調整する。
また、成形型によりトレッド部12にサイプ30を形成する際、形成後、トレッド踏面11側のサイプ部分14全域、及びサイプの深さの底部側略1/3を除くサイプ延在方向両端部分となる部分に、薄いブレードを配置し、加硫成形することにより、薄いブレードが位置する部分、即ち、トレッド踏面11側のサイプ部分14全域、及びサイプの深さの底部側略1/3を除くサイプ延在方向両端部分を、他の部分(薄いブレードが位置しない部分)に比べ、対向するサイプ部分14間の距離を狭くすることができる。なお、サイプ幅は、ブレードの厚さを変えることで任意に調整することができる。これにより、突部31を配置する代わりに、対向するサイプ部分14間の距離を短くすることができる。
この発明に係る空気入りタイヤの効果を検証するために、第1実施形態のサイプ10及びこれに準じたサイプを有するタイヤ(表1及び表2参照)に対し、ウェット状態の路面における操縦安定性(ウェット操縦安定性)について官能評価試験を行った。試験対象となる空気入りタイヤ(検証タイヤ)は、比較例1,7がサイプ深さ方向において屈曲部を有さない(屈曲部角度180度に相当)サイプ、その他はサイプ深さ方向において同一の屈曲部角度α(α1〜α5)の屈曲部を有するサイプを有する。また、タイヤサイズは、実施例及び比較例のいずれも225/45R17である。
図5は、検証タイヤのトレッド踏面の一部を展開して示す説明図である。図5に示すように、トレッド踏面11には、タイヤ周方向に延びる4本の主溝(周方向溝)11a、ショルダー部に設けられた、主溝11aと交わる方向に延びる複数の幅方向ラグ溝11b、主溝11aと幅方向ラグ溝11bとによって区画される複数の陸部11cと共に、各陸部11cにサイプ10が設けられている。
幅方向ラグ溝11bは、タイヤ周方向の距離45mm毎に離間して配置されている。サイプ10は、各陸部11cに、タイヤ周方向の距離22.5mm毎に離間して配置され、その深さは、主溝11aの深さと同じ6mmである。また、対向するサイプ部分14間の最近接距離は、0.4mmである。
試験条件は以下の通りである。
試験は、テストコースにおける実車評価により行い、ウェット操縦安定性を、ドライバーの官能評価で採点した。試験走行は、散水環境が備わるウェットハンドリング路で実施し、ウェット状態の路面温度は10℃、25℃、40℃であった。
試験対象として、サイプの屈曲部角度αが180度、160度、150度、125度、100度、90度の6種類について、測定温度0℃で測定した動的貯蔵弾性率E´0が、この発明に係る設定範囲に含まれないトレッドゴムAと、この発明に係る設定範囲に含まれるトレッドゴムBを用意した。より具体的には、表1に示す比較例1〜6のタイヤは、E´0=15MPa、E´50=10MPa、E´0/E´50=1.5であるトレッドゴムAを用いたものであり、表2に示す比較例7〜9、実施例1〜3のタイヤは、E´0=30MPa、E´50=1MPa、E´0/E´50=30であるトレッドゴムBを用いたものである。
上記条件の下、ウェット状態の路面における操縦安定性について行った官能評価試験の結果を、以下の表1及び表2に示す。
評価は、10段階で行い、数値が大きいほど、ウェット操縦安定性が良好である。
Figure 2016016720
Figure 2016016720
官能評価試験の結果、表1,2に示すように、動的貯蔵弾性率E及びサイプ屈曲部角度αが本発明の設定範囲に含まれる場合(実施例1〜3)は、それらが本発明の設定範囲に含まれない場合(比較例1〜9)に比べ、広い温度範囲で、高いウェット操縦安定性が得られることを確認することができた。
なお、サイプ屈曲部角度αが、本発明の設定範囲を超えて大きい(比較例1,2,7,8)と、ハイドロプレーニングの発生や、タイヤに高入力が負荷された場合の剛性感の低下を指摘された。これは、サイプ屈曲部角度αが大きいと、サイプ容積が低下すること、及び高入力域でのサイプ噛み合い効果が低いことが要因であると考えられる。
また、サイプ屈曲部角度αが、本発明の設定範囲を超えて小さい(比較例6,9)と、主に、タイヤに高入力が負荷された場合の剛性感の低下を指摘された。これは、サイプ壁同士が、トレッド踏面11の接地荷重負担で生じる膨出変形で近接し接触することで、互いの噛み合い効果を生むが、サイプ屈曲部角度αが小さいと、実質的にサイプ壁間距離(対向するサイプ部分14間の距離)が拡大し、サイプ壁同士の接触量が低下するためであると考えられる。
10,20,30:サイプ、 11:トレッド踏面、 11a:主溝、 11b:幅方向ラグ溝、 11c:陸部、 12:トレッド部、 13,13a〜13e:屈曲部、 14,14a〜14f:サイプ部分、 31:突部、 d:サイプの深さ方向、 α,α1〜α5,β,β1〜β5:屈曲部角度

Claims (7)

  1. トレッド踏面に、タイヤ幅方向に延びる複数のサイプが設けられた空気入りタイヤであって、
    前記サイプは、該サイプの深さ方向において、少なくとも1つの屈曲部によって区切られた、少なくとも2つのサイプ部分を有し、
    前記トレッド部を形成するトレッドゴムの、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度0℃で測定した動的貯蔵弾性率E´0が20MPa以上であり、
    前記屈曲部を挟んで隣り合う前記サイプ部分同士のなす角度である屈曲部角度のうちの、少なくとも1つが100〜150度である、
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ周方向に隣り合う前記サイプ間のタイヤ周方向に沿う間隔が、該サイプの深さの2〜10倍である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプは、該サイプの深さ方向において、少なくとも2つの屈曲部によって区切られた、少なくとも3つのサイプ部分を有し、
    前記屈曲部角度が、サイプ底側に比してトレッド踏面側で大きい、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記サイプの、最もトレッド踏面側の前記サイプ部分のサイプの深さ方向の長さが、該サイプの深さの30%以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記屈曲部は、前記サイプの延在方向に連続して形成され、該連続する屈曲部における前記屈曲部角度が、前記サイプの延在方向の中央部に比して端部で大きい、請求項1から4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記サイプを形成する対向壁面間の距離が、該サイプの延在方向の中央部に比して端部で狭い、請求項1から5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッド部を形成するトレッドゴムの、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度0℃で測定した動的貯蔵弾性率E´0と、周波数52Hz、初期歪6.0%、動歪0.1%、測定温度50℃で測定した動的貯蔵弾性率E´50との比E´0/E´50が10以上(E´0/E´50≧10)である、請求項1から6のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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