JP2016016663A - 記録媒体 - Google Patents

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考利 田中
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Abstract

【課題】染料インク、顔料インクのいずれのインクを用いた際にも高い画像の光学濃度を得ることができ、優れた耐水性を有し、粉落ちを抑制した記録媒体の提供。
【解決手段】本発明は、基材と、インク受容層とを有する記録媒体であって、インク受容層が、基材にインク受容層用の塗工液を塗工することで形成され、塗工液が、シリカ、シラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン性ポリマー及びHLB値が14以下である非イオン性界面活性剤を含有し、塗工液における、カチオン性ポリマーの含有量が、シリカの含有量に対して5質量%以上15質量%以下、界面活性剤の含有量が塗工液の0.1質量%以上0.5質量%以下であり、インク受容層表面をX線光電子分光法で測定した炭素1s電子に対するケイ素2p電子のピーク面積比(C1s/Si2p)が、0.7以上1.3以下であることを特徴とする記録媒体である。
【選択図】なし

Description

本発明は、記録媒体に関する。
インクジェット記録方法などに用いられる記録媒体において、光沢が抑えられ、落ち着きと深みのあるマット調の記録媒体への要求がある。このような面質の記録媒体を得る方法として、光沢度を低く抑える方法が挙げられるが、そのために二次粒子径の大きい顔料粒子を用いたりすると、顔料粒子を保持するのに必要なバインダー成分が多くなり、得られる画像の光学濃度が低くなってしまう場合があった。一方で、バインダー成分を少なくしてしまうと、顔料粒子を十分に結着できなくなってしまい、インク受容層の一部が剥がれてしまう現象(粉落ち現象)が発生する場合があった。
また、ポリビニルアルコールの様な水溶性ポリマーをバインダーとして用いた記録媒体では、バインダー成分が多くなるほど、染料インクで画像を記録した際に、得られる画像の耐水性が低くなる場合があった。
上記課題に対して、特許文献1では、支持体上に1層以上のインク受容層を有する記録媒体が開示されている。この記録媒体は、最表層のインク受理層が、少なくとも平均粒径が2.9μm以下で且つBET比表面積が260m/g以下である多孔性合成非晶質シリカと接着剤を含有する。この構成により、顔料インクの発色性を高めることができるとされている。また、特許文献2では、支持体上に合成非晶質シリカと結着剤を含有するインク受容層を設けたインクジェット記録媒体が開示されている。特許文献2では、X線光電子分光法(XPS)で測定したインク受容層表面の炭素原子1s(C1s)に対するケイ素原子2p(Si2P)のピーク面積比(C1s/Si2p)を6.0〜35.0に調整することで、発色性、表面強度、にじみ抑制を高める手法が開示されている。特許文献3では、支持体上に合成非晶質シリカと結着剤を含有するインク受理層を設けたインクジェット記録用紙が開示されている。特許文献3の記録用紙では、インク受理層と粘着テープとの180°剥離強度を0.38〜0.76kN/mに、上記のピーク面積比(C1s/Si2p)を1.5〜5.0に調整している。こうすることで、発色性、インク吸収性、表面強度を高めることができるとされている。
特開2006−116797号公報 特開平10−151846号公報 特開2004−268377号公報
本発明者等が特許文献1に記載の技術について検討したところ、顔料インクや染料インクを用いた際に、一定レベルの画像の光学濃度を得ることができたものの、本発明者等が求めるさらに高いレベルを満足するものではなかった。
特許文献2及び3に記載の技術についても検討したところ、XPSによるピーク面積比を記載の範囲に調整することで、一定レベルの画像の光学濃度を得ることができたものの、本発明者等が求めるさらに高いレベルを満足するものではなかった。
本発明は、上記した従来技術の課題を鑑みなされたものである。即ち、本発明は、染料インク、顔料インクのいずれのインクを用いた際にも高い画像の光学濃度を得ることができ、染料インクで記録して得られる画像の耐水性に優れ、粉落ち現象を抑制した記録媒体を提供することを目的とする。
上記した課題は、以下に示す本発明によって解決される。即ち、本発明の一実施形態によれば、
基材と、インク受容層とを有する記録媒体であって、
前記インク受容層が、前記基材にインク受容層用塗工液を塗工することで形成され、
前記インク受容層用塗工液が、シリカ、シラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン性ポリマー及びHLB値が14以下である非イオン性界面活性剤を含有し、
前記インク受容層用塗工液における、前記カチオン性ポリマーの含有量が、前記シリカの含有量に対して、5質量%以上15質量%以下であり、
前記インク受容層用塗工液における、前記界面活性剤の含有量が、0.1質量%以上0.5質量%以下であり、
前記インク受容層表面をX線光電子分光法で測定した炭素1s電子に対するケイ素2p電子のピーク面積比(C1s/Si2p)が、0.7以上1.3以下であることを特徴とする記録媒体、が提供される。
本発明の一実施形態によれば、染料インク、顔料インクのいずれを用いて記録した際にも高い画像の光学濃度を得ることができ、染料インクで記録して得られる画像の耐水性に優れ、粉落ち現象を抑制した記録媒体を提供することができる。
本発明の記録媒体は、基材とインク受容層を有し、該インク受容層がインク受容層用塗工液を塗工することで形成され、該インク受容層用塗工液がシリカ、バインダー、カチオン性ポリマー及び界面活性剤を含有する。以下、インク受容層用塗工液(以下、単に「塗工液」という)に含有される各成分について説明する。
〔シリカ〕
本発明における塗工液は、シリカを含有する。シリカの製造方法としては、気相法(乾式法)、湿式法が挙げられるが、本発明においては、いずれの方法により得られたシリカも、好適に用いることができる。以下、気相法(乾式法)、湿式法についてより詳細に説明する。
気相法は、気化させた四塩化ケイ素と水素との混合物を1500〜2000℃で空気中で燃焼させることで非晶質のシリカを得る方法である。気相法で得られたシリカを、気相法シリカと呼ぶ。
湿式法は、湿式沈殿法と湿式ゲル化法に分けられる。湿式法で得られたシリカを、湿式法シリカと呼ぶ。湿式沈殿法は、例えば、ケイ酸ソーダと硫酸等の鉱酸を水溶液中(アルカリ性のpH領域)で反応させることで、シリカを沈殿物として得る方法であり、反応温度や酸の添加速度等の条件によりシリカの一次粒子径等を調整することができる。また、乾燥や粉砕条件等で二次粒子径等も変化させることができる。湿式ゲル化法は、例えば、ケイ酸ソーダと硫酸等の鉱酸を同時に添加(酸性のpH領域)して反応させることでシリカを得る方法である。湿式ゲル化法では、シラノール基の脱水縮合によるシリカ粒子同士の重合が進んだ、三次元的なハイドロゲル構造を有するシリカを得ることができる。湿式ゲル化法で製造したシリカは、比較的小さなハイドロゲル構造であるため、湿式沈殿法よりも比表面積の大きな二次粒子を製造することが可能である。
本発明において、シリカのレーザー回折法で測定される平均二次粒子径は、7μm以上12μm以下が好ましく、8μm以上12μm以下がより好ましい。
本発明において、シリカのJIS−K6217−4に準じて測定される吸油量は、150ml/100g以上330ml/100g以下であることが好ましく、200ml/100g以上300ml/100g以下であることがより好ましい。
本発明において、シリカは、気相法シリカ及び湿式法シリカの少なくとも何れかであることが好ましい。尚、シリカは1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して使用しても良い。また、シリカ以外の無機顔料も、本発明の効果を損なわない範囲であれば塗工液に添加しても良い。係る無機顔料としては、例えば、アルミナ、アルミナ水和物、炭酸カルシウムを挙げることができる。
〔バインダー〕
本発明において、塗工液に含有されるバインダーは、シラノール変性ポリビニルアルコールを少なくとも含む必要がある。シラノール変性ポリビニルアルコールは、例えば、珪素を含むビニル化合物を酢酸ビニルと共重合させた後、ケン化して、酢酸ビニル単位はビニルアルコールに、珪素がシラノール基にそれぞれ変換されて得られるものである。シラノール変性ポリビニルアルコールは、無機顔料であるシリカと特異的に強固に結合し、未変性のポリビニルアルコールと比べて少量で十分なインク受容層強度を得ることができる。また、目的に応じて、バインダーとしてシラノール変性ポリビニルアルコール以外のポリビニルアルコールの1種以上を併用することも可能である。
シラノール変性ポリビニルアルコール及び他のポリビニルアルコールの粘度平均重合度は、1500以上であることが好ましく、2000以上5000以下であることがより好ましい。また、ポリビニルアルコールのケン化度は、80モル%以上100モル%以下であることが好ましく、85モル%以上100モル%以下であることがより好ましい。
さらに、本発明では、ポリビニルアルコール系以外の公知のバインダーを、本発明の効果を損なわない範囲で添加しても良い。バインダーは、好ましくは水溶性のバインダーであり、より好ましくはポリビニルアルコール系のものである。最適には、シラノール変性ポリビニルアルコールの1種を単独で、又はシラノール変性ポリビニルアルコールの2種以上を組み合わせて使用する。
シラノール変性ポリビニルアルコールは、シリカとの接着性に極めて優れており、且つ少量でも十分なインク受容層強度を得ることができる。但し、それ自身はインク吸収に寄与せず、染色もされないため、インク受容層表面に多く存在した場合には、画像の光学濃度の低下を招くことがある。そのため、塗工液におけるシラノール変性ポリビニルアルコールの含有量は、シリカの含有量に対して、通常、25質量%以上42質量%以下、好ましくは27質量%以上40質量%以下、より好ましくは、27質量%以上35質量%以下である。
〔カチオン性ポリマー〕
本発明における塗工液に含有されるカチオン性ポリマーとしては、例えば、分子内に1〜3級アミン構造、4級アンモニウム塩構造を有する高分子が挙げられる。具体的には、ポリアルキレンポリアミン類またはその誘導体、ジシアン系カチオン樹脂、ポリアミン系カチオン樹脂、エピクロルヒドリン‐ジメチルアミン付加重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルアミン塩重合物等が挙げられる。
塗工液中のカチオン性ポリマーの含有量は、シリカの含有量に対して、5質量%以上15質量%以下の範囲であるカチオン性ポリマーの含有量が5質量%より少ないと、染料インクをインク受容層内で十分に定着させることができず、記録画像に水を滴下した際に、インクがにじむなどの耐水性の低下を引き起こす。一方、カチオン性ポリマーの含有量が15質量%より多いと、染料インクの定着性が強くなり過ぎる結果、染料インクの凝集を引き起こし、染料インクで記録した際の画像の光学濃度の低下を引き起こす。塗工液中のカチオン性ポリマーの含有量は、シリカの含有量に対して、7質量%以上13質量%以下がより好ましい。
〔界面活性剤〕
塗工液に含有される界面活性剤は、非イオン性で且つHLB値が14以下のものである。HLB値を14以下にすることで、基材上に塗工液を塗工した際に、速やかに塗工膜の均一化を引き起こすこと、また塗工液の浸透が早くなり、後述のC1s/Si2pのピーク面積比を低くすることが可能となり、顔料インクの画像の光学濃度を上昇させることができる。また、非イオン性界面活性剤を使用することで、染料インクの凝集を起こすことなく、染料インクで記録した際に高い画像の光学濃度を得ることが可能となる。HLB値としては、4以上14以下が好ましく、8以上14以下がより好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、上記HLB値を満たすエーテル型、エステル型のいずれも使用することができる。市販品としては、例えば、「サーフィノール」(エアプロダクツ社商標名)や、「エマノーン」(花王社商標名)、「ノイゲン」(第一工業製薬社商標名)の各シリーズから選択できる。
また、塗工液における前記界面活性剤の含有量は、0.1質量%以上0.5質量%以下である。界面活性剤の含有量が0.1質量%より少ないと、上記した速やかな塗布膜の均一化が起こりにくく、またC1s/Si2pのピーク面積比が低くなりにくいため、顔料インクの画像の光学濃度が上昇しない。また、記録画像に水を滴下した際にも、水の濡れ拡がり小さく、水滴がインク受容層表面に留まりやすくなり、染料インクで記録した際の耐水性の低下につながる。一方、界面活性剤の含有量が0.5質量%より多いと、界面活性剤自身に起因するヘイズが大きくなり、染料インクで記録した際の画像の光学濃度の低下を引き起こす。塗工液における界面活性剤の含有量は、0.2質量%以上0.4質量%以下がより好ましい。
〔インク受容層の特徴〕
以上の成分を含む塗工液を基材に塗工して形成されるインク受容層は、インク受容層表面のX線光電子分光法で測定した炭素1s電子に対するケイ素2p電子のピーク面積比(C1s/Si2p)が、0.7以上1.3以下となるように形成される。
X線光電子分光法(XPS法)は、元素にX線を照射し元素から放出された特有の自由電子の運動エネルギーを定性及び定量的に測定する方法である。測定原理の特性上、インク受容層表面下5nm程度までの表面の構成元素を測定する方法であり、インク受容層の厚み方向すべてを測定することはできない。しかし、インク受容層表面をXPS法で測定してC1s/Si2pのピーク面積比を算出することにより、インク受容層表面のバインダー(シラノール変性ポリビニルアルコール)、カチオン性ポリマー及びシリカの存在率の指標とすることができる。具体的には、バインダー及びカチオン性ポリマーの炭素鎖に由来するC1sのピークと、シリカ及びシラノール変性ポリビニルアルコール中のシラノール基に由来するSi2pのピークとの面積比(C1s/Si2p)を算出する。
上記したように、バインダーにシラノール変性ポリビニルアルコールを用いると、少量のバインダーでシリカを結着することができる。しかし、ピーク面積比(C1s/Si2p)が0.7より小さいと、バインダーの存在比率が少なくなり過ぎるため、表面での結着力が不十分となり、機械的強度の低下(粉落ちの増加)を招く。一方、ピーク面積比(C1s/Si2p)が1.3より大きいと、インク受容層表面でのバインダー及びカチオン性ポリマーの存在比率が高くなり、染料インクで記録した際の画像の光学濃度の低下を引き起こす。また、バインダー比率の高まりにより、顔料インクで記録した際に、インク受容層内への速やかな溶剤の吸収が起こらないため、画像の光学濃度の低下を引き起こす。インク受容層表面のピーク面積比(C1s/Si2p)は、より好ましくは、0.7以上1.1以下である。
上記ピーク面積比(C1s/Si2p)は、シリカとバインダー及びカチオン性ポリマーの含有比率の影響を大きく受けるが、必ずしもこれのみによって決定されるものではない。上記ピーク面積比(C1s/Si2p)は、インク受容層塗工時の乾燥条件にも影響を受ける。すなわち、インク受容層の乾燥過程において、その初期段階が高温、あるいは高風速条件下で行われた際には、塗工液中の水分が急激に蒸発し、それに伴い、バインダー及びカチオン性ポリマーもインク受容層表面に多く集中する。この結果、インク受容層表面近傍のバインダー及びカチオン性ポリマーのシリカに対する相対的な量が増加し、ピーク面積比(C1s/Si2p)が1.3より大きくなり、画像の光学濃度の低下を引き起こす。そこで、本発明においては、基材へ塗工液を塗工後の乾燥過程において、初期段階を低温(低温乾燥、あるいは乾燥開始を遅くする)、あるいは低風速条件下で行う。こうすることで、水分の急激な減少を抑制し、水分減少に伴って移動するバインダー及びカチオン性ポリマー量を調整し、ピーク面積比(C1s/Si2p)を調整する。
上記ピーク面積比(C1s/Si2p)は、インク受容層作製後の後処理においても、調整が可能である。例えば、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化物を塗工処理することが挙げられる。この塗工処理では、上記水酸化物の乾燥塗工量が0.05g/m以上1g/m以下となるようにすることが好ましい。
本発明における塗工液には、添加剤として、顔料分散剤、架橋剤、蛍光増白剤、粘度調整剤、堅牢性向上剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜使用することができる。
本発明において、塗工液の塗工、乾燥手段は特に限定されず、いずれの方法も好適に用いることができる。具体的には、塗工液を塗工する際には、オンマシン、オフマシンのいずれの方法も用いることができる。また、塗工機としては、各種カーテンコーター、エクストルージョン方式を用いたコーター、スライドホッパー方式を用いたコーター等をいずれも好適に用いることができる。尚、塗工液の塗工時に、塗工液の粘度調整等を目的として、塗工液を加温してもよく、コーターヘッドを加温してもよい。また、塗工後の塗工液の乾燥には、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤー等の熱風乾燥機を好適に用いることができる。また、赤外線、加熱ドライヤー、マイクロ波等を利用した乾燥機等を、適宜選択して用いることができる。
以上詳述したインク受容層は、基材上に、上記塗工液を用いて好ましくは7g/m以上13g/m以下、より好ましくは8g/m以上12g/m以下の乾燥塗工量で形成することができる。
基材としては、キャストコート紙、バライタ紙、レジンコート紙(インク受容層形成面又は両面がポリオレフィンなどの樹脂で被覆された樹脂被膜紙)などの紙類を好ましく用いることができる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリスチレン、ポリアセテート、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート等の透明な熱可塑性フィルムなどを好ましく用いることができる。
また、基材として、適度なサイジングが施された紙である無サイズ紙やコート紙、無機物の充填もしくは微細な発泡により不透明化されたフィルムからなるシート状物質(合成紙など)も使用できる。また、ガラスまたは金属などからなるシートなどを基材として使用しても良い。更に、これらの基材とインク受容層との接着強度を向上させるため、基材の表面にコロナ放電処理や各種アンダーコート処理を施すことも可能である。
上記基材の中でも、適度なサイジングを施された紙等の透気性を有する基材を用いることが好ましい。これらの基材を用いることで、マット調の風合いを実現することが可能となる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。尚、下記実施例は、本発明のより一層深い理解のために示される具体例であって、本発明は、これらの具体例に何ら限定されるものではない。
<基材の作製>
下記条件にて基材を作製した。まず、固形分濃度が3.0質量%となるように水で調整した、下記に示す組成を含む紙料を調製した。
(紙料)
濾水度450mlCSFの広葉樹晒しクラフトパルプ(LBKP) 80質量部
濾水度480mlCSFの針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP) 20質量部
カチオン化澱粉 0.60質量部
重質炭酸カルシウム 10質量部
軽質炭酸カルシウム 15質量部
アルキルケテンダイマー 0.10質量部
カチオン性ポリアクリルアミド 0.030質量部
尚、上記紙料組成中、CSFとはCanadian Standard Freenessの略である。
次に、上記紙料を長網抄紙機で抄造し、3段のウエットプレスを行った後、多筒式ドライヤーで乾燥した。その後、サイズプレス装置で、固形分が1.0g/mとなるように酸化澱粉水溶液を含浸し、乾燥した。その後、マシンカレンダー仕上げをすることで、坪量200g/m、ステキヒトサイズ度100秒、透気度50秒、ベック平滑度20秒、ガーレー剛度30.0mNの基材を得た。
(塗工液Aの調製)
純水中にカチオン性ポリマー(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物、商品名:「PAS−H−5L」、日東紡(株)製)を添加した溶液中に、非晶質シリカ粉体A(商品名:「CARPLEX BS−510N」、Evonik社製、平均二次粒子径:10μm)をシリカの固形分濃度が22質量%となるように加えた。このとき、カチオン性ポリマーの添加量は、シリカ含有量に対して8質量%(シリカ100質量部:カチオン性ポリマー8質量部)とした。その後、高圧ホモジナイザーで分散し、分散液Aを得た。
バインダーとしてシラノール変性ポリビニルアルコール(商品名:「R−1130」、クラレ(株)製、以下、PVA−Aと称す)をイオン交換水中に溶解することで、10質量%濃度のPVA−A水溶液を得た。その後、得られたPVA−A水溶液を、シリカ含有量に対して、バインダー(PVA−A)の含有量が30質量%となるように分散液Aに加え、固形分濃度が18質量%となるように適宜純水で希釈を行った。その後、界面活性剤(商品名:「サーフィノール465」、日信化学工業社販売、HLB値13)を0.2質量%となるように添加することで、用塗工液Aを得た。
[実施例1]
基材上に、塗工液Aを、乾燥塗工量が10g/mとなるように塗工し、20秒経過後、乾燥機にて、乾燥温度90℃、乾燥時間120秒、乾燥風速10m/sで乾燥してインク受容層を形成し、記録媒体1を得た。
[実施例2]
基材上に塗工液Aを塗工後の経過時間を20秒から30秒に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体2を得た。
[実施例3]
乾燥風速を15m/sに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体3を得た。
[実施例4]
分散液Aの調製時のカチオン性ポリマーの含有量をシリカの含有量に対して5質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体4を得た。
[実施例5]
分散液Aの調製時のカチオン性ポリマーの含有量をシリカの含有量に対して15質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体5を得た。
[実施例6]
塗工液Aの調製時の界面活性剤を「エマノーン1112」(商品名、花王(株)社製、HLB値14)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体6を得た。
[実施例7]
塗工液A中の界面活性剤の含有量を0.1質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体7を得た。
[実施例8]
塗工液A中の界面活性剤の含有量を0.5質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体8を得た。
[実施例9]
分散液Aの調製時のカチオン性ポリマーの含有量をシリカの含有量に対して15質量%に、塗工液A中の界面活性剤の含有量を0.5質量%に、乾燥風速を15m/sにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体9を得た。
[実施例10]
分散液Aの調製時のカチオン性ポリマーの含有量をシリカの含有量に対して5質量%に、塗工液A中の界面活性剤の含有量を0.1質量%に、乾燥風速を15m/sにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体10を得た。
[実施例11]
塗工液Aの調製時に、更にイオン交換水に固形分濃度10質量%となるように溶解させた未変性ポリビニルアルコール(商品名:「PVA117」、クラレ(株)製、PVA−Bと称す)をシリカの含有量に対して5質量%追加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体11を得た。
[実施例12]
非晶質シリカ粉体Aを非晶質シリカ粉体B(「CP−513」(商品名)、グレース社製、平均二次粒子径:9μm)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体12を得た。
[実施例13]
塗工液A中のPVA−Aの含有量を、シリカ含有量に対して25質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体13を得た。
[実施例14]
塗工液A中のPVA−Aの含有量を、シリカ含有量に対して27質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体14を得た。
[実施例15]
塗工液A中のPVA−Aの含有量を、シリカ含有量に対して40質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体15を得た。
[実施例16]
塗工液A中のPVA−Aの含有量を、シリカ含有量に対して42質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体16を得た。
[実施例17]
塗工液Aの乾燥塗工量を7g/mに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体17を得た。
[実施例18]
塗工液Aの乾燥塗工量を8g/mに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体18を得た。
[実施例19]
塗工液Aの乾燥塗工量を12g/mに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体19を得た。
[実施例20]
塗工液Aの乾燥塗工量を13g/mに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体20を得た。
[実施例21]
非晶質シリカ粉体Aを非晶質シリカ粉体C(「P407」(商品名)、グレース社製、平均二次粒子径:7μm)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体21を得た。
[実施例22]
非晶質シリカ粉体Aを非晶質シリカ粉体D(「CARPLEX BS510J」(商品名)、グレース社製、平均二次粒子径:8μm)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体22を得た。
[実施例23]
非晶質シリカ粉体Aを非晶質シリカ粉体E(「ミズカシルP78D」(商品名)、水澤化学、平均二次粒子径:12μm)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体23を得た。
[比較例1]
基材上に塗工液Aを塗工した後の経過時間を40秒に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体24を得た。
[比較例2]
乾燥風速を20m/sに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体25を得た。
[比較例3]
乾燥温度を110℃に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体26を得た。
[比較例4]
分散液A中のカチオン性ポリマーの含有量をシリカ含有量に対して4質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体27を得た。
[比較例5]
分散液A中のカチオン性ポリマーの含有量をシリカ含有量に対して16質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体28を得た。
[比較例6]
塗工液A中のPVA−AをPVA−Bに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体29を得た。
[比較例7]
塗工液A中の界面活性剤を「ノイゲンDL−0415」(商品名、第一工業製薬社製、HLB15)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体30を得た。
[比較例8]
塗工液A調製時に界面活性剤を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体31を得た。
[比較例9]
塗工液A中の界面活性剤の含有量を0.6質量%に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、記録媒体32を得た。
(ピーク面積比の算出)
炭素1s電子及びケイ素2p電子のピークは、XPS装置「QUANTUM2000」(商品名、アルバック ファイ社製)にて測定した。具体的には、X線源の加速電圧15kV、エミッション電流3mA、真空度1.2×10−8mbar条件下、走査領域(Scan Size)1mm×1mmで上記操作により得られた記録媒体1〜32の表面を測定した。得られた炭素1s電子及びケイ素2p電子のピークは、半値幅法によりそれぞれの面積を求め、ピーク面積比(C1s/Si2p)を算出した。
<記録媒体の評価>
(染料インクを用いて記録した画像の光学濃度)
インクジェット方式を用いたプリンタ(商品名:「PIXUS MG8130」、キヤノン社製)を用いて、ファインアート「PhotoRag」モードで、上記作製した記録媒体1〜32のそれぞれに、ブラックの100%Dutyのベタバッチを記録した。尚、染料インクとしては、上記プリンタの純正インクタンクである「BCI−326」(商品名、キヤノン社製)のBKインクを用いた。その後、25℃、相対湿度50%の環境で3日間保存した後、分光光度計(商品名:「スペクトロリノ」、グレタグマクベス社製)を用いて、ベタバッチを記録した部分の測色することで、各インクジェット記録媒体に記録された画像の光学濃度を算出した。得られた光学濃度の値から下記の評価基準で評価を行った。評価結果を表1に示す。
A:光学濃度の値が1.75以上であった。
B:光学濃度の値が1.65以上1.75未満であった。
C:光学濃度の値が1.65未満であった。
(顔料インクを用いて記録した画像の光学濃度)
インクジェット方式を用いたプリンタ(商品名:「PIXUS Pro−1」、キヤノン社製)を用いて、ファインアート「PhotoRag」モードで、記録媒体1〜32のそれぞれに、ブラックの100%Dutyのベタバッチを記録した。尚、顔料インクとしては、上記プリンタの純正インクタンクである「PGI−39」(商品名、キヤノン社製)のBKインクを用いた。その後、25℃、相対湿度50%の環境で3日間保存した後、分光光度計「スペクトロリノ」(商品名、グレタグマクベス社製)を用いて、ベタバッチを記録した部分の測色することで、各インクジェット記録媒体に記録された画像の光学濃度を算出した。得られた光学濃度の値から下記の評価基準で評価を行った。評価結果を表1に示す。
A:光学濃度の値が1.67以上であった。
B:光学濃度の値が1.60以上1.67未満であった。
C:光学濃度の値が1.60未満であった。
(記録媒体の粉落ち現象の抑制効果)
記録媒体1〜32のそれぞれのインク受容層上に黒紙を置き、その上から0.147N/cm(15g/cm)の荷重をかけた。その後、荷重をかけた状態で黒紙を一定速度で10cm引っ張った。その後、黒紙を目視にて観察することで記録媒体から黒紙への付着物を観察し、下記評価基準を用いて、評価を行った。評価結果を表1に示す。
A:黒紙への付着物がほとんど確認されなかった。
B:黒紙への付着物が僅かに確認されたが、気にならないレベルであった。
C:黒紙への付着物がはっきり確認された。
(染料インクで記録した画像の耐水性)
インクジェット方式を用いたプリンタ(商品名:「PIXUS MG8130」、キヤノン社製)を用いて、ファインアート「PhotoRag」モードで、記録媒体1〜32のそれぞれにマゼンタのベタ画像(100%Duty)を記録した。尚、インクとしては、上記プリンタの純正インクタンクである「BCI−326」(商品名、キヤノン社製)の染料インクを用いた。その後、25℃、相対湿度50%の環境で1日間保存した後、画像上にイオン交換水を15ml滴下し、滴下したイオン交換水が十分乾燥した後、目視にて観察し、下記評価基準で、評価を行った。結果を表1に示す。
A:画像の滲みがほとんど確認されなかった。
B:画像の滲みが僅かに確認されたが、気にならないレベルであった。
C:画像の滲みがはっきり確認された。
Figure 2016016663

Claims (4)

  1. 基材と、インク受容層とを有する記録媒体であって、
    前記インク受容層が、前記基材にインク受容層用塗工液を塗工することで形成され、
    前記インク受容層用塗工液が、シリカ、シラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン性ポリマー及びHLB値が14以下である非イオン性界面活性剤を含有し、
    前記インク受容層用塗工液における、前記カチオン性ポリマーの含有量が、前記シリカの含有量に対して、5質量%以上15質量%以下であり、
    前記インク受容層用塗工液における、前記界面活性剤の含有量が、0.1質量%以上0.5質量%以下であり、
    前記インク受容層表面をX線光電子分光法で測定した炭素1s電子に対するケイ素2p電子のピーク面積比(C1s/Si2p)が、0.7以上1.3以下であることを特徴とする記録媒体。
  2. 前記インク受容層用塗工液における、前記シラノール変性ポリビニルアルコールの含有量が、前記シリカの含有量に対して、25質量%以上42質量%以下である請求項1に記載の記録媒体。
  3. 前記インク受容層用塗工液の塗工量が7g/m以上13g/m以下である請求項1又は2に記載の記録媒体。
  4. 前記シリカの平均二次粒子径が7μm以上12μm以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録媒体。
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