JP2016016631A - 記録装置の制御方法、記録装置、及び、制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】横置き/縦置きを切り替えて使用可能な記録装置の制御方法であって、記録データを適切に処理し、設置向きに応じた反転記録を実現する記録装置の制御方法、等を提供する。
【解決手段】受信した記録データを格納するデータ格納部と前記記録データに基づいて記録処理を実行する記録実行部とを備える記録装置の制御方法において、前記記録データによって記録される画像を反転して記録する反転モードの場合に、前記記録データの受信の開始を検知した際に、前記データ格納部への前記記録データの格納を開始させ、前記記録データの終了を検知した際に、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力を開始させる。
【選択図】 図3
【解決手段】受信した記録データを格納するデータ格納部と前記記録データに基づいて記録処理を実行する記録実行部とを備える記録装置の制御方法において、前記記録データによって記録される画像を反転して記録する反転モードの場合に、前記記録データの受信の開始を検知した際に、前記データ格納部への前記記録データの格納を開始させ、前記記録データの終了を検知した際に、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力を開始させる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、横置き/縦置きを切り替えて使用可能な記録装置の制御方法等に関し、特に、記録データを適切に処理し、設置向きに応じた反転記録を実現する記録装置の制御方法等に関する。
従来、店舗のレジで使用されるレシートプリンター、厨房で注文内容を出力するキッチンプリンター、ラベル紙に各種ラベルを印刷するラベルプリンターなど、連続紙に印刷を行う記録装置が普及している。これらの記録装置には、ユーザーニーズに合わせて設置方向を変えて使用できる装置もあり、かかる装置では、通常、縦置きと横置きを切り替えて使用することができる。
このような設置方向を切り替えて使用可能な記録装置では、その設置方向と使用者の位置関係により、用紙に記録される内容を用紙の搬送方向について逆にした方が見やすい場合がある。そこで、従来、このような反転記録について下記特許文献のような提案がなされている。
下記特許文献1では、第1の姿勢及び第2の姿勢に設置可能なプリンターについて、プリンターの姿勢を検出し、その検出結果に基づいて印刷モードを選択する技術が示されている。
また、下記特許文献2には、倒立印刷モードで印刷を行う際に、イメージ展開用メモリーがメモリー不足状態に陥った場合でも、印刷データの全てを印刷できる技術について示されている。
しかしながら、上記特許文献には、記録内容を反転する場合の処理について、そのタイミングやデータの格納方法等についてその詳細が開示されていない。
そこで、本発明の目的は、横置き/縦置きを切り替えて使用可能な記録装置の制御方法であって、記録データを適切に処理し、設置向きに応じた反転記録を実現する記録装置の制御方法、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、受信した記録データを格納するデータ格納部と前記記録データに基づいて記録処理を実行する記録実行部とを備える記録装置の制御方法において、前記記録データによって記録される画像を反転して記録する反転モードの場合に、前記記録データの受信の開始を検知した際に、前記データ格納部への前記記録データの格納を開始させ、前記記録データの終了を検知した際に、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力を開始させる、ことである。
更に、上記発明において、その好ましい態様は、前記記録データの受信の開始は、前記記録処理の開始を示す制御コマンドの受信により検知する、ことを特徴とする。
更に、上記発明において、一つの態様は、前記記録処理の開始を示す制御コマンドは、記録媒体を記録位置に移動させるコマンドである、ことを特徴とする。
更にまた、上記発明において、その好ましい態様は、前記記録データの終了は、前記記録処理の終了を示す制御コマンドの受信により検知する、ことを特徴とする。
更に、上記発明において、一つの態様は、前記記録処理の終了を示す制御コマンドは、次の記録処理の開始を示すコマンドである、ことを特徴とする。
更に、上記発明において、一つの態様は、前記記録データの終了は、前記データ格納部に所定量のデータが格納されたことにより検知する、ことを特徴とする。
また、上記発明において、その好ましい態様は、前記データ格納部への前記記録データの格納は、画像オブジェクト単位に反転したイメージデータで行う、ことを特徴とする。
更に、上記発明において、その好ましい態様は、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力は、前記画像オブジェクト単位に前記格納が遅い順に行う、ことを特徴とする。
更にまた、上記発明において、その好ましい態様は、前記記録装置が、更に、前記記録データの通り記録を行う通常モードを備え、前記記録装置の設置姿勢あるいは受信したコマンドに基づいて、前記通常モードと前記反転モードを切り替えて前記記録処理を行わせる、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記通常モードでは、前記データ格納部への前記記録データの格納をすることなく前記記録データの前記記録実行部への出力を開始させる、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、記録装置が、受信した記録データを格納するデータ格納部と、前記記録データに基づいて記録処理を実行する記録実行部と、前記記録データによって記録される画像を反転して記録する反転モードの場合に、前記記録データの受信の開始を検知した際に、前記データ格納部への前記記録データの格納を開始させ、前記記録データの終了を検知した際に、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力を開始させる印刷制御部と、を有する、ことである。
上記の目的を達成するために、本発明の更に別の側面は、制御プログラムが、受信した記録データを格納するデータ格納部と前記記録データに基づいて記録処理を実行する記録実行部とを備える記録装置の制御装置に、前記記録データによって記録される画像を反転して記録する反転モードの場合に、前記記録データの受信の開始を検知した際に、前記データ格納部への前記記録データの格納を開始する工程と、前記記録データの終了を検知した際に、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力を開始する工程と、を実行させる、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した記録装置の実施の形態例に係る機能構成図である。図1に示すプリンター2が本実施の形態例に係る記録装置であり、本プリンター2は、印刷内容を搬送方向に反転して印刷する反転モードの場合に、頭出しコマンドの受信など印刷開始(記録データの受信開始)を検知した際に記録データの反転イメージデータをオブジェクト毎に反転用イメージバッファ216(データ格納部)に格納していき、次の頭出しコマンドの受信など印刷終了(記録データの終了)を検知した際に反転用イメージバッファ216に格納した反転イメージデータをオブジェクト毎に格納タイミングの遅い順に(後入れ先出しで)読み出して機構部22に出力する。これにより、本プリンター2では、設置姿勢に応じて適切な方向での印刷を実現できる。
図2は、本プリンター2の設置姿勢を示す外観図である。図2の(A)及び(B)に示すように、本プリンター2は、二つの設置姿勢で使用することが可能である。図2の(A)に示すのが横置きの姿勢であり、図2の(B)に示すのが縦置きの姿勢である。両設置姿勢において、図中のXで示す矢印の方向が印刷媒体である用紙3の搬送方向(出力方向)を示している。本実施の形態例では、図2の(A)に示す横置き姿勢では、受信した記録データの通り印刷を行う通常モードで動作し、図2の(B)に示す縦置き姿勢では、反転モードで動作するように制御する。なお、反転モードとは、受信した記録データの通り印刷を行った場合の記録像を用紙3上で180度回転させたものを印刷するモードである。なお、本実施の形態例では、用紙3は、ロール紙としてプリンター2に収容される長尺のラベル紙であり、台紙の上に一定間隔で複数のラベルが剥離可能に貼り付けられる。
図1に戻って、本プリンター2は、一例として、ホストコンピューター1から送信される印刷データに基づいて上述した用紙3にラベルを印刷するサーマルプリンターである。ホストコンピューター1は、プリンター2のホスト装置であり、印刷内容(印刷画像)を生成する所定のアプリケーションと、当該印刷内容をプリンター2用の印刷データとするドライバーを備える。
ホストコンピューター1から送信される上記印刷データは、制御コマンドと記録データを含んでいる。記録データは、用紙3上に記録する印刷内容(印刷画像)を表すデータであり、文字、グラフィクス、イメージ等を含んでいる。また、記録データは、所定の単位で扱われ、ここでは、画像オブジェクト毎に扱われるものとする。制御コマンドは、プリンター2における印刷処理を制御するためのコマンドであり、頭出しコマンド、改行コマンド、切断コマンドなどがある。
また、本実施の形態例では、レイアウトが同じラベルを速く印刷するために、プリンター2は、レイアウト情報を予め記憶することができ、予めレイアウト情報が記憶された場合には、各ラベルの印刷データにレイアウトに関する制御コマンドを含む必要がない。なお、レイアウト情報とは、ラベルのどの位置(領域)にどのような画像が入るかを定めた情報であり、ホストコンピューター1からユーザー操作によって登録することが可能である。
また、上述した頭出しコマンドは、各ラベルの印刷において、最初の印刷位置まで用紙3を搬送することを要求するコマンドである。
また、切断コマンドは、印刷済みの用紙3を切断することを要求するコマンドであり、通常、各ラベルの印刷データの最終部分に位置する。
このような構成の印刷データがホストコンピューター1から送信され、当該印刷データがプリンター2で受信されて印刷がなされるが、本実施の形態例では、一例として、上記レイアウト情報を用いた印刷であり、用紙3の切断を行わない場合について説明する。この場合には、各ラベルの印刷データは、頭出しコマンド、各画像オブジェクトの記録データの順に構成され、印刷データの終了を明示的に示すコマンドは含まれない。なお、各画像オブジェクトの記録データは、上述した通常モードの場合の順番で構成される。すなわち、ホストコンピューター1は、通常モード、反転モードに関わらず通常モードの場合の順番で記録データを送信する。
次に、プリンター2は、図1に示すような機能構成であり、コントローラー21と機構部22(記録実行部)を備える。
コントローラー21は、プリンター2の制御部であり、機構部22の動作を制御する。なお、コントローラー21は、図示していないが、CPU(制御装置)、RAM、ROM、NVRAM、ASIC等で構成される。
また、コントローラー21は、図1に示すように、機能構成として、受信部211、コマンド解析部212、データ展開部213、印刷制御部214、設定情報記憶部215、反転用イメージバッファ216、ヘッド制御部217、搬送制御部218、及び、カッター制御部219を備える。
受信部211は、ホストコンピューター1から送信される印刷データを受信する部分であり、通信I/F、受信バッファ(RAM)等を備える。
コマンド解析部212は、受信部211が受信した印刷データを、順次、解釈する部分であり、制御コマンドを解釈した場合にはその結果を印刷制御部214へ通知し、記録データを解釈した場合には、当該データをデータ展開部213へ渡す。
データ展開部213は、記録データに基づいて機構部22で印刷を行うためのイメージデータを生成する部分である。具体的には、画像オブジェクト単位で表現されたデータを画素毎のデータに展開する処理を実行する。また、印刷制御部214の指示に従って、反転モードの場合には、反転イメージデータを生成する。反転イメージデータは、通常モードの場合のイメージデータを180度回転させたイメージデータである。
印刷制御部214は、印刷処理全体を制御する部分であり、コマンド解析部212が解釈した制御コマンド及びデータ展開部213が展開したイメージデータに基づいて、機構部22の各制御部217に指示を出し、用紙3への印刷を実行させる。本プリンター2では、当該印刷制御部214の反転モード時の処理に特徴があり、その具体的な内容については後述する。
設定情報記憶部215は、設定処理によりプリンター2に設定される情報(設定情報)を記憶する部分である。当該設定情報は、印刷速度、解像度、用紙幅などの印刷条件等を示す情報である。当該設定情報記憶部215に記憶された設定情報は、プリンター2の起動時等に印刷制御部214のRAMに読み込まれて使用される。また、設定情報記憶部215には、上述したレイアウト情報が記憶される。なお、設定情報記憶部215は、NVRAM等で構成される。
反転用イメージバッファ216は、反転モードの場合に、記録データをイメージデータとして格納する部分である。具体的には、データ展開部213が生成した反転イメージデータを一時的に格納する。当該反転用イメージバッファ216はRAM等で構成され、1ラベル分の反転イメージデータを格納する容量が確保される。当該実施の形態例では、上述の通り、同じレイアウトのラベル印刷を想定し、当該格納容量は一定である。
次に、ヘッド制御部217、搬送制御部218、及び、カッター制御部219は、それぞれ、機構部22のヘッド部221、搬送機構222、及び、カッター223を、印刷制御部214の指示に従って制御する部分である。
なお、コマンド解析部212、データ展開部213、印刷制御部214、ヘッド制御部217、搬送制御部218、及び、カッター制御部219は、各部が行う処理内容を記述したプログラム、当該プログラムに従って動作するCPU、RAM等によって構成することができる。
次に、機構部22には、ヘッド部221、搬送機構222、及びカッター223が備えられる。ヘッド部221は、用紙3に印刷処理を実行する部分であり、サーマルヘッド等を備える。また、搬送機構222は、用紙3を搬送方向Xに移動する処理を実行する部分であり、搬送路、搬送ローラー、モーター等を備える。また、カッター223は、用紙3の切断装置であり、ヘッド部221よりも搬送方向Xの下流側に設けられ、印刷済みの用紙3を切断する。
なお、通常モードと反転モードのどちらで運転するかは、印刷制御部214によって判断され、判断の結果、すなわち、その時点で用いるモードの情報は、設定情報記憶部215に記憶される。なお、当該判断には、ホストコンピューター1から受信するモードの設定コマンドを解釈して行う方法、図示していないプリンター2の操作部から入力されるモードの設定要求を受けて行う方法、又は、図示していないプリンター2のセンサーで取得される情報から設置方向を判断しそれに基づいて決定する方法、などを取ることができる。
以上のような構成を有するプリンター2では、ホストコンピューター1から印刷データを受信した際に以下のように印刷処理を実行する。図3は、印刷処理時のコントローラー21における処理手順を例示したフローチャートである。
プリンター2の電源が投入された後、コントローラー21は、ホストコンピューター1から印刷データが送信されるのを待ち(図3のステップS1のNo)、受信部211で印刷データの受信が開始されると(図3のステップS1のYes)、受信部211は、まず、頭出しコマンドを受信する(図3のステップS2)。
当該受信された頭出しコマンドは、コマンド解析部212で解釈され、その結果が印刷制御部214に渡される。印刷制御部214は、その解釈結果を受けて、搬送制御部218に対して用紙3の頭出し動作を指示する(図3のステップS3)。搬送制御部218は、当該指示に従って搬送機構222を制御し、搬送機構222による頭出し動作が実行される。
次に、印刷制御部214は、通常モードで処理するかそれとも反転モードで処理するかを決定する(図3のステップS4)。具体的には、印刷制御部214は、設定情報部記憶部215にアクセスし、上述した現在のモードの情報を取得し、その情報が示すモードで処理すると決定する。
その結果、通常モードで処理すると決定した場合には(図3のステップS4の「通常モード」)、上記受信した印刷データについて、記録データが受信されるのを待つ(図3のステップS5のNo、及び、S8のNo)。なお、記録データは、上述した画像オブジェクト単位で受信する。
受信部211が記録データを受信すると(図3のステップS5のYes)、その記録データは、コマンド解析部212で解釈された後に、データ展開部213に渡される。データ展開部213は、その記録データの展開処理を行い、生成されたイメージデータを印刷制御部214に渡す(図3のステップS6)。なお、当該展開処理では、通常モードであるので、記録データ通りの順番にイメージデータを生成する。
印刷制御部214は、生成されたイメージデータをヘッド制御部217に渡すと共に、ヘッド制御部217及び搬送制御部218に当該イメージデータとなった記録データによる印刷を指示する(図3のステップS7)。当該指示に従って、ヘッド制御部217及び搬送制御部218は、ヘッド部221及び搬送機構222を制御し、その結果、受信した記録データに係る画像オブジェクトの画像が用紙3に印刷される。
その後、次の記録データ又は次の印刷データの頭出しコマンドが受信されるのを待ち(図3のステップS8のNo及びS5のNo)、次の記録データを受信した場合には(図3のステップS5のYes)、上述したステップS6からの処理を繰り返し実行する。
その後、当該印刷データの記録データが終了し、次の印刷データの頭出しコマンドが受信されると(図3のステップS8のYes)、当該印刷データの印刷処理が終了し、次の印刷データの処理を開始し、処理が上述したステップS3に戻る。以降、通常モードの場合には、同様の処理(ステップS5−S8)が繰り返し実行される。
一方、ステップS4において、反転モードで処理すると決定した場合には(図3のステップS4の「反転モード」)、上記受信した印刷データについて、記録データが受信されるのを待つ(図3のステップS9のNo、及び、S12のNo)。なお、記録データは、同様に画像オブジェクト単位で受信する。
受信部211が記録データを受信すると(図3のステップS9のYes)、その記録データは、コマンド解析部212で解釈された後に、データ展開部213に渡される。データ展開部213は、その記録データの展開処理を行い、反転イメージデータを生成する(図3のステップS10)。なお、反転イメージデータは、上述の通り、通常モードで生成するイメージデータを搬送方向Xに反転させたイメージデータである。
次に、生成された反転イメージデータは印刷制御部214に渡され、印刷制御部214は、その反転イメージデータを反転用イメージバッファ216に格納する(図3のステップS11)。当該データの格納処理では、反転用イメージバッファ216の所定位置から順番に、又は、格納順序がわかるように格納を行う。
図4は、反転イメージデータの格納・読出し処理について説明するための図である。図4には、本プリンター2で印刷されるラベルの一例が示されており、図4の(A)は通常モードで印刷した場合のラベルを示している。当該ラベルは、「A」及び「B」という二つの画像オブジェクトで構成され、前者をオブジェクト(1)、後者をオブジェクト(2)とする。図4の(A)では、通常モードであるので、各画像オブジェクトの画像は搬送方向Xに対して図に示すような方向で用紙3に印刷される。通常モードの場合において、印刷制御部214は、その反転イメージデータを反転用イメージバッファ216に格納することなく印刷を実行するので、反転モードに比べて印刷指示から印刷完了までの時間が短くなる。
当該例(反転モード)のラベルの場合、上記ステップS11の格納処理において、受信した記録データがオブジェクト(1)のものである場合には、図4の(B)に示すように、オブジェクト(1)の反転イメージデータは、反転用イメージバッファ216の一番下に格納される。
図3に戻って、その後、次の記録データ又は次の印刷データの頭出しコマンドが受信されるのを待ち(図3のステップS12のNo及びS9のNo)、次の記録データを受信した場合には(図3のステップS9のYes)、上述したステップS10からの処理を繰り返し実行する。
図4の例において、次に、オブジェクト(2)の記録データを受信した場合には、図4の(C)に示すように、オブジェクト(2)の反転イメージデータは、反転用イメージバッファ216の下から二番目の位置に格納される。
図3に戻って、その後、当該印刷データの記録データが終了し、次の印刷データの頭出しコマンドが受信されると(図3のステップS12のYes)、印刷制御部214は、反転用イメージバッファ216に格納した反転イメージデータの印刷処理を開始し、反転用イメージバッファ216にデータが格納されていれば(図3のステップS13のYes)、画像オブジェクト単位での読出し処理を行う(図3のステップS14)。当該読出し処理は、上述した格納処理(S11)において、遅く格納された順に行う。換言すれば、後入れ先出しの順番で行う。
図4の例では、図4の(D)に示すように、後に格納したオブジェクト(2)の反転イメージデータを、まず、読み出す。なお、当該読出し処理では、反転用イメージバッファ216に格納した反転イメージデータを反転用イメージバッファ216から移動させる処理を行うので、読出し処理後、読出した反転用イメージデータは反転用イメージバッファ216からなくなる。
図3に戻って、次に、印刷制御部214は、読出した反転イメージデータをヘッド制御部217に渡すと共に、ヘッド制御部217及び搬送制御部218に当該イメージデータとなった記録データによる印刷を指示する(図3のステップS15)。当該指示に従って、ヘッド制御部217及び搬送制御部218は、ヘッド部221及び搬送機構222を制御し、その結果、反転イメージデータによる画像オブジェクトの画像が用紙3に印刷される。
その後、反転用イメージバッファ216に反転イメージデータがなくなるまで、ステップS14及びS15の処理を繰り返し実行する。
図4の例では、2回目の読出し処理で、図4の(E)に示すように、先に格納したオブジェクト(1)の反転イメージデータが読出され、その後、反転用イメージバッファ216に格納される反転イメージデータはなくなる。
図3に戻って、反転用イメージバッファ216に反転イメージデータがなくなると(図3のステップS13のNo)、当該印刷データの印刷処理が終了し、次の印刷データの処理を開始すべく、処理が上述したステップS3に戻る。以降、反転モードの場合には、同様の処理(ステップS9−S15)が繰り返し実行される。
図4の例では、オブジェクト(2)、オブジェクト(1)の順で、読出し処理(S14)及び印刷処理(S15)が行われ、その結果、図4の(F)に示すように、用紙3への印刷が完了する。すなわち、通常モードの場合と同じラベルが、搬送方向Xに反転されて出力される。出力されたラベルでは、読出し順の通り、オブジェクト(2)、オブジェクト(1)の順で印刷されており、また、各画像オブジェクトは、通常モードの場合と比べて反転された状態である。
以上のようにして、本プリンター2における印刷処理が実行される。
なお、図3に基づく実施形態では、反転モードの場合に、次の印刷データの受信が開始されるまで印刷処理が実行されないので、次の記録データ又は次の印刷データ(頭出しコマンド)を受信しないまま所定の時間が経過した時点で、反転用イメージバッファ216に格納された反転イメージデータの印刷処理を実行するようにすることができる。これにより、1ラベルの印刷要求を受けた場合や、印刷要求の最後のラベルの場合に、ラベルが出力されない事態を防ぐことができる。
また、図3に基づく実施形態では、印刷データに印刷終了を明示的に示すコマンドがない場合で説明し、当該印刷データが終了したことの検知を、次の印刷データの頭出しコマンドの受信をもって行ったが、印刷データに切断コマンド、剥離コマンド(ラベルのピーラーを備える装置の場合)、終了コマンド等のコマンドが含まれる場合には、これらのコマンドの受信により、当該印刷データが終了したことを検知してもよい。これらの場合には、反転モードにおいて、次の印刷データの頭出しコマンドの受信(図3のステップS12のYes)に代わって、これらのうちのいずれかのコマンドの受信を、反転用イメージバッファ216に格納された反転イメージデータの読出し処理及び印刷処理のトリガーとすることができる。
また、本実施の形態例では、レイアウト情報を予め記憶し、反転モードの場合に反転用イメージバッファ216に格納されるイメージの容量がわかっているので、格納した反転イメージデータの容量が当該容量に達した時点で、反転用イメージバッファ216に格納された反転イメージデータの読出し処理及び印刷処理を開始するようにしてもよい。なお、反転用イメージバッファ216の容量を上記格納されるイメージの容量としておけば、反転用イメージバッファ216がフル(満杯)になった時点で、反転用イメージバッファ216に格納された反転イメージデータの読出し処理及び印刷処理を開始するようにすることができる。
以上説明したように、本実施の形態例に係るプリンター2では、反転用イメージバッファ216を設けて、反転モードの場合に、制御コマンドによって記録データの開始・終了を捉え、それに基づいて反転用イメージバッファ216へのデータの格納及び反転用イメージバッファ216からのデータの出力を行うので、適切に反転した画像の印刷を行うことができる。
また、記録データを画像オブジェクト単位で扱うので、正しい反転画像を印刷することができる。
また、各画像オブジェクトの反転イメージデータを生成し、そのデータを上記反転用イメージバッファ216への後入れ先出しで処理するので、正しい反転画像を印刷することができる。
また、レイアウト情報を事前に登録することによって、印刷処理を速くすることができると共に、印刷データの終了を早く適確に判断することができる。
また、次の印刷データの頭出しコマンドを用いることによって、印刷データに終了を明示的に示すコマンドが含まれない場合にも反転印刷を行うことができる。
また、通常モードと反転モードの両方を備えるので、プリンター2の設置姿勢に適した印刷処理を行うことができ、ユーザー利便性が高い。
なお、上述の実施形態例では、レイアウト情報が事前に記憶された場合の例であったが、レイアウト情報を記憶しない場合であっても本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態例におけるプリンターと印刷方式が異なるものであっても本発明を適用することができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
1 ホストコンピューター、 2 プリンター、 3 用紙、 21 コントローラー、 22 機構部、 211 受信部、 212 コマンド解析部、 213 データ展開部、 214 印刷制御部、 215 設定情報記憶部、 216 反転用イメージバッファ、 217 ヘッド制御部、 218 搬送制御部、 219 カッター制御部、 221 ヘッド部、 222 搬送機構、 223 カッター
Claims (12)
- 記録装置が、受信した記録データを格納するデータ格納部と前記記録データに基づいて記録処理を実行する記録実行部とを備え、
前記記録データによって記録される画像を反転して記録する反転モードの場合に、
前記記録データの受信の開始を検知した際に、前記データ格納部への前記記録データの格納を開始させ、
前記記録データの終了を検知した際に、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力を開始させる
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項1において、
前記記録データの受信の開始は、前記記録処理の開始を示す制御コマンドの受信により検知する
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項2において、
前記記録処理の開始を示す制御コマンドは、記録媒体を記録位置に移動させるコマンドである
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記記録データの終了は、前記記録処理の終了を示す制御コマンドの受信により検知する
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項4において、
前記記録処理の終了を示す制御コマンドは、次の記録処理の開始を示すコマンドである
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記記録データの終了は、前記データ格納部に所定量のデータが格納されたことにより検知する
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記データ格納部への前記記録データの格納は、画像オブジェクト単位に反転したイメージデータで行う
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項7において、
前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力は、前記画像オブジェクト単位に前記格納が遅い順に行う
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項1乃至8のいずれか1項において、
前記記録装置が、更に、前記記録データの通り記録を行う通常モードを備え、
前記記録装置の設置姿勢あるいは受信したコマンドに基づいて、前記通常モードと前記反転モードを切り替えて前記記録処理を行わせる
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項9において、
前記通常モードでは、前記データ格納部への前記記録データの格納をすることなく前記記録データの前記記録実行部への出力を開始させる
ことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 受信した記録データを格納するデータ格納部と、
前記記録データに基づいて記録処理を実行する記録実行部と、
前記記録データによって記録される画像を反転して記録する反転モードの場合に、前記記録データの受信の開始を検知した際に、前記データ格納部への前記記録データの格納を開始させ、前記記録データの終了を検知した際に、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力を開始させる印刷制御部と、を有する
ことを特徴とする記録装置。 - 受信した記録データを格納するデータ格納部と前記記録データに基づいて記録処理を実行する記録実行部とを備える記録装置の制御装置に、
前記記録データによって記録される画像を反転して記録する反転モードの場合に、
前記記録データの受信の開始を検知した際に、前記データ格納部への前記記録データの格納を開始する工程と、
前記記録データの終了を検知した際に、前記データ格納部に格納した前記記録データの前記記録実行部への出力を開始する工程と、を実行させる
ことを特徴とする制御プログラム。
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JP2014142350A JP2016016631A (ja) | 2014-07-10 | 2014-07-10 | 記録装置の制御方法、記録装置、及び、制御プログラム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-07-10 JP JP2014142350A patent/JP2016016631A/ja active Pending
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