以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.システム構成
1−2.時刻のずれについて
1−3.装置構成
1−4.時系列の調整処理
2.第2の実施形態
2−1.機能構成
2−2.時系列の調整処理
3.第3の実施形態
3−1.機能構成
3−2.時系列の調整処理
3−3.時系列の調整処理
4.第4の実施形態
5.ハードウェア構成
6.補足
(1.第1の実施形態)
(1−1.システム構成)
まず、図1を参照して、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図1は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。図1を参照すると、情報処理システム10は、センサ装置100と、撮像装置200とを含む。
(センサ装置)
センサ装置100は、スポーツをプレーしているユーザ、またはユーザが使用するスポーツ用具に装着される。センサ装置100をユーザに装着する場合、例えば、図示しているようにセンサ装置100を腕輪状の形状にして、ユーザの体に直接装着してもよい。また、センサ装置100をスポーツ用具(例えばテニスの場合、ラケット、ウェア、シューズ、リストバンドなど)に装着する場合、センサ装置100をシャフト部分などに巻きつけたり、布地に縫い付けたり、貼り付けたり、また予め用具に内蔵したりしてもよい。
ここで、センサ装置100は、スポーツをプレーするユーザの挙動を示すセンサ情報を取得する、センサ情報によって示されるユーザの挙動は、例えば、ユーザや用具の物理的な運動(位置、速度、加速度など)でありうる。かかるセンサ情報を取得するために、例えば、センサ装置100は、少なくとも1つのセンサを有する。センサは、例えば加速度、角速度、振動、温度、時刻、または位置(例えば緯度経度によって表される地表上の位置、またはコートなどに対する相対的な位置)などを検出する。センサ装置100は、例えばこのようにして取得されたセンサ情報を蓄積する。蓄積されたセンサ情報は、例えばプレー終了後にユーザがセンサ装置100と撮像装置200とを接続したときに、撮像装置200に送信されうる。
(撮像装置)
撮像装置200は、スポーツのプレー画像を撮像する。プレー画像は、少なくともその一部にスポーツをプレーしているユーザとユーザまたはユーザの用具に装着されたセンサ装置100とが写っている動画像でありうる。撮像装置200は、例えばユーザがスポーツをプレーしているコートなどの周りに設置されて、プレー画像を撮像する。撮像されたプレー画像のデータは、撮像装置200に少なくとも一時的に蓄積される。その後、例えばプレー終了後にユーザがセンサ装置100と撮像装置200とを接続したときに、撮像装置200は、プレー画像の撮影中にセンサ装置100が取得したセンサ情報を受信しうる。
ここで受信されたセンサ情報に基づいて、撮像装置200は、ユーザがプレーしているスポーツにおけるプレーイベントの発生を検出し、プレーイベントに対応するプレーイベント情報を生成する。例えば、撮像装置200は、プレーイベント情報に基づいてプレー画像からシーンを抽出してダイジェスト画像を生成する。これによって、例えば、ユーザが指定したプレーイベントのシーンだけを含むダイジェスト画像が生成されうる。また、例えば、撮像装置200は、プレーイベント情報に基づいてプレー画像にチャプタ情報などの付加情報を設定する。これによって、例えば、ユーザがプレー画像を視聴するときに、所望のプレーイベントのシーンを検索することが容易になる。
なお、撮像装置200は、例えばダイジェスト画像や付加情報が設定されたプレー画像を、図示しないサーバにアップロードしてもよい。あるいは、撮像装置200が撮像したプレー画像をサーバにアップロードし、センサ装置100もセンサ情報をサーバにアップロードし、サーバにおいて上記のようなプレーイベントの発生の検出とプレーイベント情報に基づいたダイジェスト画像の生成や付加情報の設定が実行されてもよい。
(1−2.時刻のずれについて)
次に、図2〜図5を参照して、本開示の第1の実施形態において発生する時刻のずれについて説明する。
(固定値ずれ)
図2は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて発生しうる時刻の固定値ずれの例について説明するための図である。図2では、基準時刻T0と、センサ装置100の時刻T1と、撮像装置200の時刻T2とが示されている。基準時刻T0は、例えば標準時のような現実世界での基準となる時刻である。時刻T1は、センサ装置100に内蔵された時計によって規定される時刻である。時刻T2は、撮像装置200に内蔵された時計によって規定される時刻である。
図示されているように、基準時刻T0と、時刻T1と、時刻T2との間には、一定のずれが生じている。例えば、基準時刻T0がt0 0=12:00:00である時に、時刻T1は5秒後のt1 0=12:00:05であり、時刻T2は5秒前のt2 0=11:59:05である。このずれは、例えばセンサ装置100および撮像装置200のそれぞれにおいて時刻を初期設定した際に生じたずれであり、後述する線形ずれの影響を受ける以外は、時刻が再設定されるまで一定(図示された例であれば時刻T1が+5秒、時刻T2が−5秒)の大きさで残り続ける。このような時刻のずれを、本明細書では固定値ずれともいう。
この固定値ずれのために、センサ装置100で取得されるセンサ情報のタイムスタンプと、撮像装置200で撮像されるプレー画像のタイムスタンプとの間にはずれが生じうる。図2に示された例では、基準時刻T0がt0 1=12:10:00である時に撮像装置200においてプレー画像の撮像が開始されているが、このときのセンサ装置100の時刻T1はt1 1=12:10:05であり、撮像装置200の時刻T2はt2 1=12:09:55である。従って、この後のプレー画像の撮像中、センサ装置100の時刻T1と撮像装置200の時刻T2との間には10秒のずれが存在し続ける。
図3は、図2の例のような固定値ずれが生じた状態におけるプレーイベントとプレー画像とのタイムスタンプのずれについて説明するための図である。図3には、プレー画像の撮像後に、撮像装置200がセンサ装置100から受信したセンサ情報に基づいてプレーイベント情報を生成し、そのプレーイベント情報をプレー画像に関連付ける場合の両者のタイムスタンプの差が示されている。
プレーイベント情報はセンサ装置100が取得したセンサ情報に基づいて生成されるため、プレーイベント情報によって示されるプレーイベント発生のタイムスタンプは、センサ装置100の時刻T1に基づいたタイムスタンプになる。一方、プレー画像は撮像装置200において撮像されるため、プレー画像のタイムスタンプは、撮像装置200の時刻T2に基づいたタイムスタンプになる。ここで、上述の通り、プレー画像の撮像中、時刻T1と時刻T2との間には10秒のずれが存在し続けている。
ところが、プレーイベント情報をプレー画像に関連付ける場合、プレーイベント情報によって示されるプレーイベントがプレー画像のどの区間に対応するかを識別するためには、プレーイベント情報とプレー画像とをそれぞれのタイムスタンプに基づいて同期させる他ない。それゆえ、図3に示されるように、例えば時刻T1では12:17:05、時刻T2では12:16:55にあたる時刻(基準時刻T0では12:17:00)にプレーイベントが発生した場合、プレー画像では12:16:55のタイムスタンプ(P1)でこのプレーイベントが映っているにもかかわらず、プレーイベント情報ではこのプレーイベントが12:17:05のタイムスタンプ(P2)で発生したことになってしまう。従って、例えばプレーイベント情報に基づいてプレー画像からシーンを抽出してダイジェスト画像を生成すると、実際のプレーイベントの発生よりも10秒遅れたシーンが当該プレーイベントのシーンとして抽出されることになってしまう。この遅れを、図中にDとして示す。
ここで、例えばダイジェスト画像やチャプタ情報を利用した検索などによってプレー画像のシーンを切り出して再生する場合、ユーザが違和感を覚えることなく許容できる時刻のずれはあまり大きくなく、例えば0.1秒程度までである。また、プレーイベントの種類によっては、その持続時間が数秒程度と短いものも多い。従って、例えば上記の例のように10秒ものずれが発生すると、ユーザが違和感を覚えるのみならず、プレーイベントのシーンの再生として用をなさない場合もありうる。
そこで、本実施形態では、後述するように、プレー画像に何らかの形でセンサ装置100での時刻T1を記録させることによって、後にセンサ情報が撮像装置200に送信されたときに、撮像装置200においてセンサ情報に基づいて生成されたプレーイベント情報の時系列とプレー画像の時系列とを調整し、プレーイベント情報によって示されるプレーイベントの発生タイミングをプレー画像でプレーイベントが映っているタイミングに同期させることを可能にする。
(線形ずれ)
図4は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて発生しうる時刻の線形ずれの例について説明するための図である。図4では、上記の図2と同様に、基準時刻T0と、センサ装置100の時刻T1と、撮像装置200の時刻T2とが示されている。
図示された例において、基準時刻T0と、時刻T1と、時刻T2とは、基準時刻T0がt0 0=12:00:00の時点では同期している。つまり、時刻t1 0=12:00:00であり、時刻t2 0=12:00:00である。ところが、時刻が進むにつれて、各時刻の間にはずれが生じる。より具体的には、基準時刻T0がt01=13:00:00になった時点で、時刻T1はt11=12:59:59であり、基準時刻T0に比べて1秒遅れている。また、同じ時点で時刻T2はt21=13:00:01であり、基準時刻T0に比べて1秒進んでいる。このようなずれは、例えばセンサ装置100および撮像装置200のそれぞれに内蔵された時計に使われている水晶発振子の振動数の誤差のために発生する。水晶発振子は電圧を印加されることによってほぼ一定の振動数で振動するが、この振動数には水晶の個体差や周辺温度などのために、例えば既定の振動数に対して最大で150ppm(parts per million:100万分の1)程度の誤差が発生する。
この誤差によって、水晶振動子を使った時計によって規定される時刻には、基準時刻と比べて最大で1時間あたり1秒程度のずれが発生しうる。図4に示した例でいえば、時刻T1を規定しているセンサ装置100の時計に使われている水晶発振子の振動数が規定の振動数よりもわずかに少なく、時刻T2を規定している撮像装置200の時計に使われている水晶発振子の振動数が規定の振動数よりもわずかに多いために、図示されているような時刻のずれが発生していると考えられる。周辺温度の大幅な変化などが生じない限り、水晶発振子の振動数は時間的に一定であるため、時刻が進むにつれて、時刻T1と時刻T2との間のずれは拡大していくことになる。このような時刻のずれを、本明細書では線形ずれともいう。
(ずれの調整方法)
図5は、本開示の第1の実施形態における時刻ずれの調整方法について説明するための図である。これまでに説明したように、本実施形態に係る情報処理システム10に含まれるセンサ装置100および撮像装置200のそれぞれにおける時刻T1,T2の間には、固定値ずれと線形ずれとの2種類の時刻のずれが発生しうる。図5には、この固定値ずれと線形ずれとが複合して生じる時刻のずれのモデルが示されている。なお、図示されたこのモデルにおいて、x軸はセンサ装置100での時刻を示し、y軸は撮像装置200での時刻を示す。センサ装置100での時刻xと撮像装置200での時刻yとの関係は、y=ax+bとして表される。
ここで、aは、時刻xと時刻yとの間に生じている線形ずれを示す。上記の図4の例のように、撮像装置200での時刻yの方がセンサ装置100での時刻xよりも進みが速いために線形ずれが生じている場合、時刻xよりも時刻yの方が時間あたりの変化率が大きいため、a>1になる。逆に、撮像装置200での時刻yの方がセンサ装置100での時刻xよりも進みが遅いために線形ずれが生じている場合、時刻xよりも時刻yの方が時間あたりの変化率が小さいため、図5に示された例のようにa<1になる。時刻xと時刻yとの間に線形ずれが生じていなければ、a=1になる。
一方、bは、時刻xと時刻yとの間に生じている固定値ずれを示す。上記の図2の例のように、撮像装置200での時刻yの方がセンサ装置100での時刻xよりも遅れている場合、時刻xがある時刻(図5の例ではx=0)になった時点で時刻yはまだその時刻には達していないことになるため、b<0になる。逆に、撮像装置200での時刻yの方がセンサ装置100での時刻xよりも進んでいる場合、時刻xがある時刻になった時点で時刻yはその時刻よりも先の時刻に達していることになるため、図5に示された例のようにb>0になる。時刻xと時刻yとの間に固定値ずれが生じていなければ、b=0になる。
従って、a,bの値が特定されれば、図5に示されるように、固定値ずれと線形ずれとを考慮した上で、センサ装置100での時刻xに基づいて付与されたプレーイベント情報のタイムスタンプ群X1∈{x1 0,x1 1,・・・x1 n}を、撮像装置200での時刻yに基づいて付与されたプレー画像のタイムスタンプ群Y12∈{y12 0,y12 1,・・・y12 n}に変換することができる。
本実施形態では、プレー画像に何らかの形で記録されたセンサ装置100での時刻xを記録し、時刻xが記録された時点での撮像装置200での時刻y、すなわちプレー画像のタイムスタンプと比較することによって、上記のa,bの値を特定し、後にセンサ情報が撮像装置200に送信されたときに、撮像装置200においてプレーイベント情報のタイムスタンプ群をプレー画像のタイムスタンプ群に変換することを可能にする。なお、プレー画像に時刻xを記録する処理、およびa,bの値を特定する処理の詳細については後述する。
(1−3.装置構成)
次に、図6を参照して、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムに含まれる装置の機能構成について説明する。
図6は、本開示の第1の実施形態に係るセンサ装置および撮像装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。以下、図6を参照して、それぞれの装置の機能構成について説明する。なお、これらの機能を実現するためのハードウェア構成については後述する。
(センサ装置)
センサ装置100は、センサ101と、前処理部103と、記憶部105と、時計107と、ドライバ109とを含む。後述する変形例において、センサ装置100は、解析部111をさらに含んでもよい。
センサ101は、例えば加速度、角速度、振動、温度、時刻、または位置などを検出する。より具体的には、センサ101は、例えば加速度センサ、角速度センサ、振動センサ、温度センサ、圧力センサ(押下スイッチを含む)、またはGPS(Global Positioning System)受信機などを含みうる。
前処理部103は、センサ101によって検出されたデータの前処理を実行する。前処理は、例えば、検出されたデータの増幅や、閾値以下のデータのフィルタリングなどでありうる。なお、センサ101の種類によっては、データが必ずしも前処理部103を経由せずに記憶部105に供給される場合もある。
記憶部105は、センサ101によって検出され、必要に応じて前処理部103で処理されたデータを、センサ情報として一時的に格納する。このとき、センサ情報は、時計107によって与えられるタイムスタンプとともに格納される。
ここで、記憶部105に格納されたセンサ情報は、後に図示しない通信部を介して撮像装置200に送信される。本実施形態において、センサ情報は、生成されたときにリアルタイムでセンサ装置100から撮像装置200に送信されるのではなく、事後的に送信される。これは、例えば、センサ装置100が、装置の小型化もしくは軽量化、または電力消費の節減などのために、無線通信のための通信装置を有さない、または通信装置を有していてもセンサ情報の取得中に何度も通信を実行することはしないような場合である。
時計107は、センサ装置100において使用される時刻を規定する。時計107は、例えば、初期設定された時刻と、水晶振動子の振動数とに基づいて時刻を規定する。上述の通り、基準時刻、または撮像装置200のような他の装置の時刻と、時計107によって規定されるセンサ装置100の時刻との間では、時刻の初期設定のずれのために固定値ずれが生じる可能性があり、また水晶振動子の振動数の誤差のために線形ずれが生じる可能性がある。
ドライバ109は、光または音などによってセンサ装置100の時刻を表現する出力装置、例えばLED(Light Emitted Diode)などのランプ、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ、またはスピーカなどを駆動する。ドライバ109は、例えば時計107が所定の時刻に到達した場合に、その時刻を示すパターンで出力装置を駆動する。ドライバ109は、例えば、ランプを所定の色または所定のパターンで点灯させたり、ディスプレイに時刻を示す文字またはコードを表示させたり、スピーカを所定の発振周波数または所定の発振パターンで鳴動させる。
(撮像装置)
撮像装置200は、撮像部201と、記憶部203と、時計205と、解析部207とを含む。撮像装置200は、出力部209をさらに含んでもよい。
撮像部201は、画像を撮像するための撮像素子やレンズ、およびそれらの駆動回路などを含む。撮像部201は、センサ装置100またはセンサ装置100が装着された用具を装着してスポーツをプレーしているユーザの画像を撮像する。この画像が、上述したプレー画像である。従って、プレー画像には、被写体であるユーザとともに、ユーザが直接的または間接的に装着しているセンサ装置100も映っていることになる。
記憶部203は、撮像部201が撮像したプレー画像のデータを一時的または持続的に格納する。このとき、プレー画像のデータは、時計205によって与えられるタイムスタンプとともに格納される。プレー画像のデータは、後に図示しない通信部を介してセンサ装置100からセンサ情報が受信されたときに、プレーイベントに対応するシーンを特定するために解析部207に提供されうる。また、解析部207における解析の結果を反映して生成されたダイジェスト画像や、チャプタ画像などの付加情報が設定されたプレー画像が、再び記憶部203に格納されてもよい。
時計205は、撮像装置200において使用される時刻を規定する。時計205は、例えば、初期設定された時刻と、水晶振動子の振動数とに基づいて時刻を規定する。上述の通り、基準時刻、またはセンサ装置100のような他の装置の時刻と、時計205によって規定される撮像装置200の時刻との間では、時刻の初期設定のずれのために固定値ずれが生じる可能性があり、また水晶振動子の振動数の誤差のために線形ずれが生じる可能性がある。
解析部207は、プレー画像の撮像後に図示しない通信部を介してセンサ装置100から受信されたセンサ情報を解析することによって、撮像部201の被写体であるユーザがプレーしているスポーツにおけるプレーイベントの発生を検出し、プレーイベントに対応するプレーイベント情報を生成する。さらに、解析部207は、プレー画像撮像中の少なくとも1つの時点におけるセンサ装置100での時刻を示す情報に基づいて、プレーイベント情報の時系列とプレー画像の時系列とを調整することによって、プレーイベント情報によって特定されるプレーイベントに対応するプレー画像のシーンを正確に特定する。解析部207は、解析の結果に基づいてプレー画像から1または複数のシーンを抽出して、指定されたプレーイベントのシーンだけを含むダイジェスト画像を生成してもよい。また、解析部207は、解析の結果に基づいてプレー画像にプレーイベントに対応するチャプタ情報などの付加情報を設定してもよい。あるいは、解析部207は、解析の結果をプレー画像とは別のデータとして記憶部203に格納してもよい。
ここで、プレーイベントは、スポーツのプレーにおいて何らかの意味を有する動作の単位として定義される。例えば、テニスの場合であれば、「スイング」、「ジャンプ」、「ボールを打つ」、「コート内での移動」といったようなプレーイベントが定義されうる。解析部207は、予め定義されたプレーイベントの発生を、機械学習やパターン認識などを用いたセンサ情報の解析によって検出する。さらに、解析部207は、発生したことが検出されたプレーイベントについて、例えば必要に応じてセンサ情報をさらに参照して当該プレーイベントに関する詳細な情報を付加して、プレーイベント情報を生成する。プレーイベント情報には、例えばプレーイベントの開始時刻および終了時刻として、タイムスタンプの情報が含まれうる。
プレーイベントの定義の一例を以下の表1に示す。このように、プレーイベントは、スポーツごとに定義されてもよく、また種類ごとに定義されてもよい。種類の中で、さらに詳細にプレーイベントが分類されていてもよい。なお、ここで示されたプレーイベントは一例であり、他にもさまざまなスポーツで、さまざまな種類のプレーイベントが定義されうる。
上述の通り、プレーイベント情報のタイムスタンプは、センサ装置100の時計107に基づいて与えられたセンサ情報のタイムスタンプに基づくため、プレー画像のタイムスタンプとの間にはずれが生じている可能性がある。そこで、解析部207は、後述するようにタイムスタンプの調整のための処理を実行する。
出力部209は、記憶部203に格納されたプレー画像などのデータを出力する。出力部209は、例えば画像を表示するディスプレイや音声を出力するスピーカなどを含み、プレー画像、またはプレー画像に基づいて生成されたダイジェスト画像などを再生してもよい。あるいは、出力部209は、ネットワーク上のサーバやユーザが所有する他の装置と通信する通信装置を含み、プレー画像またはダイジェスト画像などをサーバまたは他の装置に送信してもよい。
(変形例)
本実施形態の変形例として、センサ装置100が解析部111を有し、上記の例では撮像装置200の解析部207で実行されていたプレーイベント情報の生成処理が、解析部111で実行されてもよい。この場合、記憶部105には、センサ情報に代えて、またはこれとともにプレーイベント情報が格納され、後に図示しない通信部を介して撮像装置200に送信される。また、この場合、解析部111は、センサ情報に基づいてプレーイベントの発生が検出された場合に、そのことを時計107またはドライバ109に通知してもよい。この通知によって、ドライバ109が、プレーイベントの発生が検出されたタイミングで、センサ装置100の時刻を出力装置によって表現させることが可能になる。このような構成は、例えばプレー画像の撮像時間が短く、ドライバ109が時刻を表現する所定の時刻が撮像時間に含まれない可能性があるような場合に有用である。あるいは、ドライバ109は、別途設けられる操作部によるユーザからの指示操作(例えば、センサ装置100の電源投入、センサ装置100に設けられたボタンを押す、など)、または通常ではないプレーイベントの発生(例えば、センサ装置100が装着された用具をぐるぐる回す、用具を所定の回数叩く、など)が検出されたタイミングでセンサ装置100の時刻を表現させてもよい。
(1−4.時系列の調整処理)
次に、図7〜図10を参照して、本開示の第1の実施形態における時系列の調整処理について説明する。
(センサ装置における時刻の表現)
図7は、本開示の第1の実施形態における、センサ装置での時刻の表現の例について説明するための図である。図7に示されるように、撮像装置200が、スポーツをプレーしているユーザの画像を撮像した場合、この画像(プレー画像)には、被写体であるユーザとともに、ユーザが直接的または間接的に装着しているセンサ装置100も映っている。ここで、上述のように、センサ装置100は、ドライバ109が出力装置を駆動することによって、光または音などによってセンサ装置100の時刻を表現している。図示された例では、センサ装置100がランプの発光によって時刻を表現しているため、撮像されたプレー画像1000には、センサ装置100による時刻を示す発光の画像1100が含まれる。
上述のように、センサ装置100は、例えばランプを所定のパターンで点灯させることによって時刻を表現する。この場合、パターンは所定の時間持続するため、画像1100は、動画像中の単一のフレーム画像ではなく、パターンの持続時間の間の一連のフレーム画像として認識されうる。あるいは、センサ装置100がランプの色や、ディスプレイに表示される文字やパターンによって時刻を表現する場合には、画像1100が単一のフレーム画像であってもよい。また、センサ装置100が音声によって時刻を表現する場合、画像1100の代わりに所定の区間の音声データが、センサ装置100の時刻を表現する情報として認識されうる。
図8は、本開示の第1の実施形態における、センサ装置での時刻の取得の例について説明するための図である。図8の例では、撮像装置200において、時刻T2がt2 0=13:00:00だった時点でプレー画像の撮像が開始され、t2 3=14:00:00の時点でプレー画像の撮像が終了されている。従って、プレー画像のタイムスタンプは、13:00:00から始まり、14:00:00で終了している。ここで、プレー画像には、タイムスタンプ(時刻T2)がt2 1=13:09:55の時とt2 2=13:49:53の時に、センサ装置100が時刻を表現した画像(ランプの発光もしくはディスプレイの表示など)または音声(所定の周波数もしくは所定のパターンの音など)が記録されている。
撮像装置200の解析部207が、例えば予め決められたパターンやコード、周波数などと時刻情報との対応に従ってこれらの画像または音声を解析した結果、t2 1=13:09:55に記録された画像または音声は、センサ装置100の時刻がt1 1=13:10:00であることを示していることがわかった。同様に、t2 2=13:49:53に記録された画像または音声は、センサ装置100の時刻がt1 2=13:50:00であることを示していることがわかった。解析部207は、これらの情報から、センサ情報の時系列とプレー画像の時系列とを調整するためのパラメータ(以下、時系列調整パラメータともいう)、例えば上述した図5のモデルにおけるa,bの値を算出することができる。a,bの値は、式y=ax+bにxおよびyの値を代入して得られる、a,bに関する二元一次方程式を解くことによって算出されうる。
例えば、図8に示した例において、t1 1=13:10:00を時刻0(秒)とし、他の時刻をt2 1との差によって秒で表現して(t2 1=−5,t1 2=2400、t2 2=2953になる)a,bを算出すると、a=0.99,b=−5になる(ここでは簡単のために小数第3位以下を切り捨てて表記しているが、実際にはさらに細かい単位まで算出されうる)。この結果は、t1 1=13:10:00の時点において、撮像装置200の時刻T2にはセンサ装置100の時刻T1からみて−5秒の固定値ずれが存在し、また、時刻T2は時刻T1が1秒進む間に0.99秒しか進まないため、その差分の線形ずれが加算されていく(つまり、時刻T2が時刻T1から少しずつ遅れていく)ことがわかる。
撮像装置200の解析部207は、このようにして算出されたパラメータに基づいて、センサ情報の時系列とプレー画像の時系列とを調整することができる。ここで注意すべきは、パラメータの算出にあたり、図2の例で示したような基準時刻T0を参照する必要は必ずしもないということである。本実施形態では、センサ情報の時系列とプレー画像の時系列とが相対的に調整されれば十分であるため、センサ情報やプレー画像のタイムスタンプが、基準時刻ではどの時刻であるかといった情報は、必ずしも必要ではない。
(処理フロー)
図9は、本開示の第1の実施形態における撮像時の処理の例を示すフローチャートである。図9に示された例では、まず、撮像装置200の撮像部201がプレー画像の撮像を開始する(ステップS101)。撮像されたプレー画像は、撮像装置200の時計205によって規定される時刻に基づくタイムスタンプとともに、記憶部203に蓄積される。
なお、本実施形態では、プレー画像の撮像開始時点において撮像装置200からセンサ装置100に通知が送信されることはないが、他の実施形態では、上記のステップS101とともに、撮像装置200が、例えば無線通信によってセンサ装置100にプレー画像の撮像開始を通知するステップが実行されてもよい。この場合、センサ装置100は、後述するステップS103における時刻を表現する所定の動作を、撮像装置200がプレー画像を撮像している間に限って実行することが可能になる。従って、プレー画像が撮像されていない間の無駄な動作を防ぐことができ、例えばセンサ装置100の電力消費を節減することができる。
次に、プレー画像の撮像中に、センサ装置100は、センサ装置100の時計107によって規定された時刻を示す所定の動作を実行する(ステップS103)。上述のように、この動作は、例えばランプを所定の色や所定のパターンで点灯させることであってもよく、ディスプレイに所定の文字またはコードを表示させることであってもよく、またはスピーカを所定の発振周波数または所定の発振パターンで鳴動させることであってもよい。
このとき、撮像装置200は、センサ装置100によって実行された所定の動作を、被写体であるユーザの姿とともに撮像している(ステップS105)。なお、ここでいう撮像には、画像の記録だけではなく、音声の記録も含まれる。このステップにおいて、プレー画像には、センサ装置100によって実行された、センサ装置100の時計107によって規定された時刻を示す所定の動作が、画像または音声として記録される。
上記のステップS103およびステップS105が所定の回数(N回;N=1,2,3,・・・)繰り返された後に、撮像装置200はプレー画像の撮像を終了する(ステップS107)。なお、上記の図8の例ではN=2であったが、Nは1でもよく、また3以上であってもよい。
ここで、Nが1だと、例えば上述した図5のモデルを用いる場合、式y=ax+bにxおよびyの値を代入して得られる方程式が1つになり、a,bの両方の値を算出することができない。しかしながら、例えばプレー画像が短時間である場合や、プレーイベントの性質上わずかな時刻のずれが許容される場合などであれば、線形ずれがない(a=1)ものとみなすことも可能である。このような場合には、N=1とし、固定値ずれ(bの値)だけを算出することによっても、十分な精度でプレー画像に含まれるプレーイベントのシーンが特定されうる。
一方、Nが3以上だと、例えば同じく図5のモデルを用いる場合、未知数の数(a,b)よりも得られる方程式の数の方が多いことになる。このような場合、すべての方程式を連立させると、一般的には解が得られない。しかしながら、例えば互いに隣接する2点における(x,y)の値の組によってそれぞれ二元一次方程式を生成し、この方程式の解として得られるa,bの値から、上記の2点の間の区間において適用される固定値ずれおよび線形ずれの値を決定してもよい。また、このようにして得られた各区間の時刻ずれの値を、所定の数の区間で平均して用いてもよい。上述したように、線形ずれの大きさはセンサ装置100の周辺温度によっても変化するため、例えばプレー画像が長時間に及ぶ場合や、屋外で日照の変化の影響が大きい場合などには、プレー画像の区間ごとに線形ずれの値が算出されることで、全体としての時系列の調整の精度が向上する可能性がある。
また、上記のステップS103およびステップS105について、それぞれのステップが実行される回数は異なっていてもよい。より具体的には、ステップS103が実行される回数よりも、ステップS105が実行される回数の方が少なくてもよい。これは、撮像装置200が撮像したプレー画像に、センサ装置100が実行した所定の動作の一部が記録されないことを意味する。
センサ装置100は、スポーツをプレーしているユーザに直接的または間接的に装着されているため、例えばユーザの動きによって、撮像装置200から見てセンサ装置100がユーザの体や用具の陰に隠れてしまうことがありうる。このような場合、例えばセンサ装置100のランプの発光やディスプレイの表示はプレー画像に記録されない。また、センサ装置100のランプの発光やディスプレイの表示がされたときにユーザの動きが激しかったために画像にぶれが生じ、ランプの発光やディスプレイの表示が鮮明に記録されないこともありうる。
さらには、ユーザが1人でスポーツをプレーしているとは限らず、またスポーツのプレー自体によって音が生じることもありうるため、例えばユーザと他のユーザとの話し声(またはユーザの独り言)や、打球音や足音などのプレーに際して生じるノイズによって、センサ装置100のスピーカから出力された音声がクリアに記録されないこともありうる。
このような場合、例えば、ステップS103が5回実行されたとしても、そのうち2回はセンサ装置100がユーザの体や用具の陰に隠れていたり、ユーザの動きが激しかったり、音声にノイズが入ったためにプレー画像にセンサ装置100の所定の動作が記録されておらず、結果としてステップS105が3回しか実行されなかった、といったようなことが生じうる。このような場合でも、結果としてステップS105が少なくとも1回実行されれば、時系列の調整が可能になる。
例えば、センサ装置100がステップS103を実行する頻度が、上記のような事情を考慮して設定されてもよい。例えば、プレー画像の平均時間が30分であり、時系列の調整処理のために最低限必要とされるステップS105の実行回数が2回であり、センサ装置100の所定の動作が撮像装置200によって記録される確率が50%である場合、センサ装置100は、ステップS103の所定の動作を3分間隔で実行するように設定されうる。この場合、30分間ではステップS103の動作が10回実行されることになるが、このうちの2回以上がプレー画像に記録される、つまりステップS105が2回以上実行される確率は約99%である。
なお、上記の例において、ステップS105が2回を超えて実行された場合、プレー画像に記録されたセンサ装置100の動作のうち、例えば最初と最後のように2つだけを抽出して固定値ずれおよび線形ずれの値が決定されてもよい。あるいは、上述したように、区間ごとに、または各区間の算出結果を平均して固定値ずれおよび線形ずれの値が決定されてもよい。
図10は、本開示の第1の実施形態における撮像後の処理の例を示すフローチャートである。図10に示された例では、まず、撮像装置200がプレーイベント情報を取得する(ステップS201)。ここで、プレーイベント情報は、プレー画像の撮像後にセンサ装置100から受信されたセンサ情報に基づいて、撮像装置200の解析部207によって生成された情報でありうる。あるいは、プレーイベント情報は、センサ装置100でセンサ情報に基づいて生成され、プレー画像の撮像後にセンサ装置100から撮像装置200に送信されてもよい。
なお、本実施形態において、プレーイベント情報自体は、後述するステップS209まで参照されないため、ステップS201が実行されるタイミングはさらに後でもよい。なお、図示された例は、例えば、1または複数のプレー画像を撮像した後にユーザがセンサ装置100と撮像装置200とを接続し、センサ装置100から撮像装置200に送信されたセンサ情報に基づいて解析部207でプレーイベント情報が生成された(ステップS201)ことをトリガとしてステップS203以降の処理が実行される場合を想定している。他の例では、ステップS201が実行されるタイミングは、ステップS203〜S207のいずれかの間、またはこれらのステップの一部または全部と並行するタイミングの中で任意に設定されうる。
次に、撮像装置200では、解析部207が、撮像部201によって撮像されて記憶部203に蓄積されたプレー画像を解析する(ステップS203)。ここでの解析は、例えばプレー画像の画像または音声の解析でありうる。解析部207は、例えば予め提供されたセンサ装置100の所定の動作を示す画像または音声のパターンとのマッチングによって、プレー画像に記録されたセンサ装置100の所定の動作を抽出する。なお、ステップS203でセンサ装置100の所定の動作が1つも検出されなかった場合、撮像装置200は、時系列調整不能として以下のステップをスキップして処理を終了し、出力部209などを介してユーザにエラーメッセージを表示するなどしてもよい。
次に、解析部207は、ステップS203で抽出されたセンサ装置100の所定の動作を、時刻情報に変換する(ステップS205)。解析部207は、例えば、予め提供された、センサ装置100の所定の動作を示す画像または音声のパターンと、当該動作によって示される時刻とを定義した情報に基づいて、抽出されたセンサ装置100の所定の動作を時刻情報に変換する。なお、このとき、センサ装置100の所定の動作が実行されたときのプレー画像のタイムスタンプ(時刻)も、あわせて特定されうる。
上記のステップS205は、所定の回数(M回;M=1,2,3,・・・)繰り返される。回数Mは、例えばステップS203においてプレー画像から抽出されたセンサ装置100の動作の数であってもよい。この場合、ステップS203で抽出された動作のすべてが時刻情報に変換される。ここで、例えばMが3以上であれば、後述するステップS207において、区間ごとに、または各区間の算出結果を平均して時系列調整パラメータが算出されうる。
あるいは、回数Mは、例えば続くステップS207での処理の効率を考慮して予め設定された所定の数であってもよい。この場合、ステップS203で抽出された動作の一部だけが時刻情報に変換されうる。なお、ステップS203で抽出された動作の数が回数Mに満たない場合(例えば、M=2が設定されているのにステップS203で抽出された動作が1回だけの場合など)、撮像装置200は、その時点で時系列調整不能として以下のステップをスキップして処理を終了してもよいし、その回数に応じて以下のステップの処理を通常とは変更(例えば、ステップS203で動作が1回だけ抽出された場合には線形ずれがないものとみなすなど)して実行してもよい。
次に、解析部207は、ステップS205で特定されたセンサ装置100の時刻と撮像装置200の時刻との組に基づいて、時系列調整パラメータを算出する(ステップS207)。時系列調整パラメータは、上述の通り、センサ情報の時系列とプレー画像の時系列とを調整するためのパラメータであり、上述した図5のモデルを用いる場合であればa,bの値がこれにあたる。解析部207は、例えば、時系列のずれのモデル(図5の例には限られない)から導出される関係式に、センサ装置100の時刻と撮像装置200の時刻との組を代入することによって得られる方程式を解くことによって、時系列調整パラメータを算出する。センサ装置100の時刻と撮像装置200の時刻との組が3以上与えられた場合、時系列調整パラメータは、区間ごとに、または各区間の算出結果を平均して算出されてもよい。
次に、解析部207は、ステップS207で算出された時系列調整パラメータを利用して、プレーイベント情報のタイムスタンプによって示されるセンサ装置100の時刻をプレー画像のタイムスタンプに用いられている撮像装置200の時刻に変換し、変換された時刻に対応するプレー画像のシーンを、プレーイベントのシーンとして特定する(ステップS209)。ここで、プレーイベントのシーンは、例えば、上記の変換された時刻の前後に、プレーイベントの種類に応じた長さで設定されてもよい。あるいは、プレーイベントのシーンは、プレーイベント情報に含まれるプレーイベントの開始および終了のそれぞれのタイムスタンプから変換された時刻を始点および終点として設定されてもよい。
上記の処理によってプレー画像におけるプレーイベントのシーンが特定された後の処理については図示されていないが、解析部207の機能として既に説明した通り、例えば指定されたプレーイベントのシーンだけを含むダイジェスト画像が生成されたり、プレー画像にプレーイベントに対応するチャプタ情報などの付加情報が設定されたり、プレー画像とは別のデータとしてプレーイベントのシーンの定義が記録されたりしうる。
以上、本開示の第1の実施形態について説明した。本実施形態では、プレーイベント情報(センサ情報)の時系列とプレー画像の時系列とが調整されることによって、プレー画像に含まれるプレーイベントのシーンが正確に特定される。従って、例えばダイジェスト画像やチャプタ情報を利用した検索などによってプレー画像のシーンを切り出して再生する場合に、ユーザが違和感を覚えたり、実際のプレーイベントのシーンから大きくずれたシーンが再生されたりすることが少なくなる。
また、本実施形態では、上記の時系列の調整にあたり、センサ装置と撮像装置とがプレー画像の撮像中にリアルタイムで通信しなくてよい。センサ装置の時刻の情報は画像または音声としてプレー画像の中に記録されるため、撮像装置はセンサ装置と通信することなく時系列の調整のためのパラメータを算出することが可能である。また、本実施形態における時系列の調整では、それぞれの装置における時刻と基準時刻との関係は特定されなくてよいため、それぞれの装置が基準時刻を取得するための通信も必要ではない。従って、例えば各装置の通信装置の構成を簡略化して装置を小型化または軽量化したり、通信装置が通信を実行する回数を減らして電力消費を節減したりすることが可能である。
(2.第2の実施形態)
次に、図11〜図13を参照して、本開示の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、センサ装置と撮像装置とがプレー画像の撮像中に通信を実行し、この通信によってセンサ装置での時刻が撮像装置に伝達される点において、上記の第1の実施形態とは異なる。なお、この点以外の本実施形態の構成については、第1の実施形態の構成と同様とすることが可能であるため、詳細な説明を省略する。
(2−1.機能構成)
図11は、本開示の第2の実施形態に係るセンサ装置および撮像装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。以下、図11を参照して、それぞれの装置の機能構成について説明する。なお、これらの機能を実現するためのハードウェア構成については後述する。また、第1の実施形態と同様の機能構成については、同一の符号を付することによって重複した説明を省略する。
(センサ装置)
センサ装置100−2は、センサ101と、前処理部103と、記憶部105と、時計107と、通信部113とを含む。後述する変形例において、センサ装置100−2は、解析部111をさらに含んでもよい。
通信部113は、例えば無線通信によってセンサ装置100−2の時刻情報を撮像装置200−2に送信する通信装置を含む。通信部113は、例えば時計107が所定の時刻に到達した場合に、その時刻を示す時刻情報を撮像装置200−2の通信部211に送信する。また、通信部113は、通信部211と双方向で通信し、通信部211から受信した問い合わせに応じて時刻情報を送信してもよい。なお、通信部113は、記憶部105に格納されたセンサ情報を撮像装置200−2に送信する通信部と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
(撮像装置)
撮像装置200−2は、撮像部201と、記憶部203と、時計205と、解析部207と、通信部211とを含む。撮像装置200−2は、出力部209をさらに含んでもよい。
通信部211は、例えば無線通信によってセンサ装置100−2から送信されたセンサ装置100−2の時刻情報を受信する通信装置を含む。通信部211がセンサ装置100−2の通信部113から受信した時刻情報は、その時に撮像部201によって撮像されているプレー画像のデータに関連付けられるメタデータとして記憶部203に格納される。通信部211は、通信部113と双方向で通信し、例えば撮像部201がプレー画像の撮像を開始および終了する時に、またはプレー画像の撮像中に所定の間隔で、通信部113に時刻情報の問い合わせを送信してもよい。なお、通信部211は、解析部207に提供されるセンサ情報をセンサ装置100−2から受信する通信部と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
(変形例)
本実施形態の変形例として、センサ装置100−2が解析部111を有し、上記の例では撮像装置200−2の解析部207で実行されていたプレーイベント情報の生成処理が、解析部111で実行されてもよい。この場合、記憶部105には、センサ情報に代えて、またはこれとともにプレーイベント情報が格納され、後に通信部を介して撮像装置200−2に送信される。また、この場合、解析部111は、センサ情報に基づいてプレーイベントの発生が検出された場合に、そのことを時計107または通信部113に通知してもよい。この通知によって、通信部113が、プレーイベントの発生が検出されたタイミングで、センサ装置の時刻を示す時刻情報を撮像装置200−2に送信することが可能になる。このような構成は、例えばプレー画像の撮像時間が短く、通信部113が時刻情報を送信する所定の時刻が撮像時間に含まれない可能性があるような場合に、撮像装置200−2側からの問い合わせに依存することなく適切なタイミングで時刻情報を送信したい場合に有用である。
(2−2.時系列の調整処理)
図12は、本開示の第2の実施形態における撮像時の処理の例を示すフローチャートである。図12に示された例では、まず、撮像装置200−2の撮像部201がプレー画像の撮像を開始する(ステップS301)。撮像されたプレー画像は、撮像装置200−2の時計205によって規定される時刻に基づくタイムスタンプとともに、記憶部203に蓄積される。
次に、プレー画像の撮像中に、撮像装置200−2は、センサ装置100−2にセンサ装置100−2での時刻(以下、センサ時刻ともいう)の問い合わせを送信する(ステップS303)。この問い合わせを受信したセンサ装置100−2は、応答として、センサ装置100−2の時計107によって規定されたセンサ時刻を示す時刻情報を撮像装置200−2に送信する(ステップS305)。この時刻情報を受信した撮像装置200−2は、時刻情報によって示されるセンサ時刻を、プレー画像のメタデータとして記録する(ステップS307)。
上記のステップS303〜S307が所定の回数(N回;N=1,2,3,・・・)繰り返された後に、撮像装置200−2はプレー画像の撮像を終了する(ステップS309)。なお、Nの数と実行可能な時系列調整処理との関係は、上記の第1の実施形態と同様である。
ただし、本実施形態では、センサ装置100−2と撮像装置200−2との間での時刻情報のやりとりが無線通信などの通信によって実行されるため、撮像装置200−2から見てセンサ装置100−2がユーザの体や用具の陰に隠れたり、ユーザの動きが激しかったり、音声にノイズが入ったりしても、時刻情報が撮像装置200−2に伝達されないことはほとんどない。従って、ステップS303〜S307が実行される回数は、通常は同じになる。従って、設定される回数Nは、時系列の調整処理のために必要とされる時刻情報の数に近い数に設定されてもよい。
また、図示された例では、時刻情報のやりとりが撮像装置200−2からの問い合わせによって開始されるため、やりとりを実行するタイミングや回数Nは、撮像装置200−2側で決定されうる。他の例では、ステップS303が実行されず、ステップS305に代えて、センサ装置100−2が自発的に、例えば所定の間隔で、または解析部111が存在する場合はプレーイベントの発生が検出されたタイミングで、時刻情報を撮像装置200−2に送信するステップが実行されてもよい。この場合、第1の実施形態と同様に、撮像装置200−2がセンサ装置100−2にプレー画像の撮像開始を通知するステップが実行されてもよい。
図13は、本開示の第2の実施形態における撮像後の処理の例を示すフローチャートである。図13に示された例では、まず、撮像装置200−2がプレーイベント情報を取得する(ステップS401)。なお、本実施形態でも、プレーイベント情報自体は、後述するステップS409まで参照されないため、ステップS401が実行されるタイミングはさらに後でもよい。なお、図示された例は、例えば、1または複数のプレー画像を撮像した後にユーザがセンサ装置100−2と撮像装置200−2とを接続し、センサ装置100−2から撮像装置200−2に送信されたセンサ情報に基づいて解析部207でプレーイベント情報が生成された(ステップS401)ことをトリガとしてステップS403以降の処理が実行される場合を想定している。他の例では、ステップS401が実行されるタイミングは、ステップS403〜S407のいずれかの間、またはこれらのステップの一部または全部と並行するタイミングの中で任意に設定されうる。
次に、撮像装置200−2では、解析部207が、撮像部201によって撮像されて記憶部203に蓄積されたプレー画像のメタデータを読み込む(ステップS403)。上述のように、プレー画像のメタデータには、プレー画像の撮像中にセンサ装置100−2から撮像装置200−2に送信された、センサ時刻を示す時刻情報が含まれる。なお、ステップS403でプレー画像のメタデータに時刻情報が含まれていなかった場合、撮像装置200−2は、時系列調整不能として以下のステップをスキップして処理を終了し、出力部209などを介してユーザにエラーメッセージを表示するなどしてもよい。
次に、解析部207は、ステップS403で読み込まれたプレー画像のメタデータに含まれる時刻情報から、時刻情報が送信されたときのセンサ時刻を取得する(ステップS405)。なお、解析部207は、時刻情報のメタデータが関連付けられた時のプレー画像のタイムスタンプ(時刻)を、あわせて特定する。ここで、センサ装置100−2と撮像装置200−2との間の通信遅延が既知であり、また遅延が無視できない大きさである場合には、センサ時刻またはプレー画像のタイムスタンプ(時刻)が、遅延の分だけ前後に修正されてもよい。
上記のステップS405は、所定の回数(M回;M=1,2,3,・・・)繰り返される。回数Mは、例えばステップS403で読み込まれたプレー画像のメタデータに含まれる時刻情報の数であってもよい。この場合、メタデータに含まれている時刻情報のすべてが時系列調整パラメータの算出に利用される。ここで、例えばMが3以上であれば、後述するステップS407において、区間ごとに、または各区間の算出結果を平均して時系列調整パラメータが算出されうる。
あるいは、回数Mは、例えば続くステップS407での処理の効率を考慮して予め設定された所定の数であってもよい。この場合、ステップS403で読み込まれたプレー画像のメタデータに含まれる時刻情報の一部だけが時系列調整パラメータの算出に利用されうる。なお、メタデータに含まれる時刻情報の数が回数Mに満たない場合(例えば、M=2が設定されているのにメタデータに含まれる時刻情報が1つだけの場合など)、撮像装置200−2は、その時点で時系列調整不能として以下のステップをスキップして処理を終了してもよいし、その回数に応じて以下のステップの処理を通常とは変更(例えば、メタデータに含まれる時刻情報の数が1つである場合には線形ずれがないものとみなすなど)して実行してもよい。
次に、解析部207は、ステップS405で取得されたセンサ時刻と撮像装置200−2の時刻との組に基づいて、時系列調整パラメータを算出する(ステップS407)。センサ時刻と撮像装置200−2の時刻との組が3以上与えられた場合、時系列調整パラメータは、区間ごとに、または各区間の算出結果を平均して算出されてもよい。
次に、解析部207は、ステップS407で算出された時系列調整パラメータを利用して、プレーイベント情報のタイムスタンプによって示されるセンサ装置100−2の時刻をプレー画像のタイムスタンプに用いられている撮像装置200−2の時刻に変換し、変換された時刻に対応するプレー画像のシーンを、プレーイベントのシーンとして特定する(ステップS409)。
上記の処理によってプレー画像におけるプレーイベントのシーンが特定された後の処理については図示されていないが、解析部207の機能として既に説明した通り、例えば指定されたプレーイベントのシーンだけを含むダイジェスト画像が生成されたり、プレー画像にプレーイベントに対応するチャプタ情報などの付加情報が設定されたり、プレー画像とは別のデータとしてプレーイベントのシーンの定義が記録されたりしうる。
以上、本開示の第2の実施形態について説明した。本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、プレーイベント情報(センサ情報)の時系列とプレー画像の時系列とが調整されることによって、プレー画像に含まれるプレーイベントのシーンが正確に特定される。
また、本実施形態では、上記の時系列の調整にあたり、センサ装置の時刻が無線通信などの通信によって撮像装置に伝達される。従って、センサ装置がユーザの体や用具の陰になったり、ユーザの動きが激しかったり、音声にノイズが入ったりしても、それらの影響を受けずにセンサ装置の時刻を伝達することが可能である。それぞれの装置がプレー画像の撮像中に通信を実行するための通信装置を有することになり、また通信を実行するための電力消費も発生するが、例えば撮像装置側からプレー画像の撮像開始および終了に合わせて時刻情報の問い合わせを送信し、問い合わせがあった場合に限ってセンサ装置から時刻情報を送信することで、電力消費を最小化することができる。
(3.第3の実施形態)
次に、図14〜図17を参照して、本開示の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、プレー画像の撮像中にセンサ装置がセンサ情報の取得以外の動作をしなくても(してもよい)、撮像装置における画像解析によって、センサ装置がプレーイベントの発生を検出したタイミングが特定される点において、上記の第1および第2の実施形態とは異なる。なお、この点以外の本実施形態の構成については、第1または第2の実施形態の構成と同様とすることが可能であるため、詳細な説明を省略する。
(3−1.機能構成)
図14は、本開示の第3の実施形態に係るセンサ装置および撮像装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。以下、図14を参照して、それぞれの装置の機能構成について説明する。なお、これらの機能を実現するためのハートウェア構成については後述する。また、第1または第2の実施形態と同様の機能構成については、同一の符号を付することによって重複した説明を省略する。
(センサ装置)
センサ装置100−3は、センサ101と、前処理部103と、記憶部105と、時計107とを含む。後述する変形例において、センサ装置100−3は、解析部111およびドライバ109をさらに含んでもよい。
上記のセンサ装置100−3の各機能構成は、第1または第2の実施形態で説明されたものと同様でありうる。ただし、本実施形態に係るセンサ装置100−3は、例えば、ドライバ109や通信部113のような、所定の動作または通信によって、プレー画像の撮像中に撮像装置200−3にセンサ装置100−3の時刻を伝達する手段を有さなくてよいという点で、第1の実施形態に係るセンサ装置100や、第2の実施形態に係るセンサ装置100−2とは異なる。
(撮像装置)
撮像装置200−3は、撮像部201と、記憶部203と、時計205と、解析部207とを含む。撮像装置200−3は、出力部209をさらに含んでもよい。
上記の撮像装置200−3の各機能構成も、第1または第2の実施形態で説明されたものと同様でありうる。ただし、本実施形態に係る撮像装置200−3では、解析部207において実施される解析の内容が、第1および第2の実施形態とは異なりうる。より具体的には、本実施形態では、必ずしも、プレー画像の撮像中にセンサ装置100−3の時刻を示す情報がプレー画像中に記録されたり、通信によってセンサ装置100−3から提供されたりしない。そこで、解析部207は、プレー画像の解析によってプレーイベントの発生タイミングを検出し、そのタイミングでのプレー画像のタイムスタンプと、センサ情報の解析によって取得されたプレーイベント情報によって示される当該プレーイベントに対応するタイムスタンプ(このタイムスタンプはセンサ装置100−3の時刻に基づく)とを比較することによって、プレーイベント情報の時系列とプレー画像の時系列とを調整する。なお、この時系列調整処理の詳細については後述する。
(変形例)
本実施形態の第1の変形例として、センサ装置100−3が解析部111を有し、上記の例では撮像装置200−3の解析部207で実行されていたプレーイベント情報の生成処理が、解析部111で実行されてもよい。この場合、記憶部105には、センサ情報に代えて、またはこれとともにプレーイベント情報が格納され、後に通信部を介して撮像装置200−3に送信される。
また、第2の変形例として、上記の場合、解析部111は、センサ情報に基づいてプレーイベントの発生が検出された場合に、そのことをドライバ109に通知してもよい。この通知によって、ドライバ109が、プレーイベントの発生が検出されたタイミングで、プレーイベントが発生したこと、または発生したプレーイベントの種類を出力装置によって例えば音または光で表現させることが可能になる。あるいは、ドライバ109は、別途設けられる操作部によるユーザからの指示操作(例えば、センサ装置100−3の電源投入、センサ装置100−3に設けられたボタンを押す、など)、または通常ではないプレーイベントの発生(例えば、センサ装置100−3が装着された用具をぐるぐる回す、用具を所定の回数叩く、など)が検出されたタイミングで、操作またはプレーイベントが発生したことを出力装置によって表現させてもよい。
上記の第2の変形例と第1の実施形態の変形例との違いは、この例では出力装置によって発生したプレーイベントそのものに関する情報が表現されるのに対し、第1の実施形態の変形例ではプレーイベントが発生したことが検出されたときのセンサ装置の時刻が表現される点にある。本実施形態では、撮像装置200−3の解析部207がプレーイベント情報の時系列とプレー画像の時系列とを調整するにあたり、センサ装置100−3の時刻ではなくプレーイベントの発生タイミングを基準にするため、上記のような違いが生じる。
(3−2.時系列の調整処理)
図15は、本開示の第3の実施形態における撮像後の処理の例を示すフローチャートである。図15に示された例では、まず、撮像装置200−3の解析部207が、プレー画像およびセンサ情報を取得する(ステップS501)。ここで、プレー画像は、撮像装置200−3の撮像部201によって撮像され、記憶部203に格納された画像データとして取得されうる。また、センサ情報は、プレー画像の撮像後に通信部を介してセンサ装置100−3から受信されうる。
次に、解析部207は、プレー画像の解析によってプレーイベントを抽出する(ステップS503)とともに、センサ情報の解析によってプレーイベント情報を取得する(ステップS505)。ここでの処理は、プレー画像の撮像中におけるプレーイベントの発生を、プレー画像に基づく第1の解析処理と、センサ情報に基づく第2の解析処理の両方によって検出しようとするものである。なお、上記の変形例において、プレーイベント情報がセンサ装置100−3で生成される場合、上記のステップS501でセンサ情報が取得されず、代わりにステップS501でプレーイベント情報が取得されるか、ステップS505に代えてセンサ装置100−3からプレーイベント情報を取得するステップが実行されうる。
上記の処理によって、プレー画像の解析によって抽出されたプレーイベントの情報と、センサ情報に基づいて生成されたプレーイベント情報とが用意されると、解析部207は時系列調整パラメータを算出する(ステップS507)。上述の通り、本実施形態では時系列の調整がプレーイベントの発生タイミングを基準にして実行されるため、後述するように、時系列調整パラメータの算出の処理が第1および第2の実施形態とは異なりうる。
次に、解析部207は、ステップS507で算出された時系列調整パラメータを利用して、プレーイベント情報のタイムスタンプによって示されるセンサ装置100−3の時刻をプレー画像のタイムスタンプに用いられている撮像装置200−3の時刻に変換し、変換された時刻に対応するプレー画像のシーンを、プレーイベントのシーンとして特定する(ステップS509)。
上記の処理によってプレー画像におけるプレーイベントのシーンが特定された後の処理については図示されていないが、解析部207の機能として既に説明した通り、例えば指定されたプレーイベントのシーンだけを含むダイジェスト画像が生成されたり、プレー画像にプレーイベントに対応するチャプタ情報などの付加情報が設定されたり、プレー画像とは別のデータとしてプレーイベントのシーンの定義が記録されたりしうる。
(3−3.時系列の調整処理)
図16は、本開示の第3の実施形態における時系列の調整処理について説明するための図である。図16には、プレー画像の解析によって抽出されたプレーイベント群X2と、センサ情報に基づいて生成されたプレーイベント情報によって示されるプレーイベント群X1とが示されている。上述したようにセンサ装置100−3の時刻と撮像装置200−3の時刻との間にはずれが生じる場合があるため、図示された例において、プレーイベント群X2とプレーイベント群X1との間には、時系列のずれが存在する。
このずれを調整するために、本実施形態では、プレーイベント群X1の時系列をオフセットおよび伸縮させることによって時系列が調整されたプレーイベント群Y12を生成する。プレーイベント群Y12と、プレー画像の解析によって抽出されたプレーイベント群X2との相関値が高くなるようにプレーイベント群Y12を反復的に更新することで、プレーイベント群X2との間の時系列のずれが調整された最適なプレーイベント群Y12を導出する。
なお、図示された例では、プレー画像の解析によるプレーイベントの抽出の方が、センサ情報の解析によるプレーイベントの抽出よりも精度が低いため、プレーイベント群X1に含まれるプレーイベントのうちのいくつかが、プレーイベント群X2には含まれていない。つまり、プレー画像の解析では、センサ情報の解析によって検出されるいくつかのプレーイベントを検出できていない。また、検出方法の違いのために、プレー画像の解析によって検出されたプレーイベントの発生タイミングと、プレーイベント情報によって示されるプレーイベントの発生タイミングとの間に、時系列のずれとは別のずれがある場合もありうる。
従って、プレーイベント群Y12のオフセットおよび伸縮が最適に実施されたとしても、プレーイベント群X2との相関値が1になるとは限らない。図示された例では、調整前のプレーイベント群X1のプレーイベント群X2との相関値が0.3であり、最初に生成したプレーイベント群Y12の相関値が0.5、それを更新したプレーイベント群Y12の相関値が0.85であり、この相関値0.85をもって、最適化がされたものとみなしている。なお、図示された例では簡単のためにプレーイベント群Y12が1つしか示されていないが、実際にはさらに多くの回数にわたってプレーイベント群Y12の更新が繰り返されうる。
上述した本実施形態の第2の変形例において、ドライバ109がプレーイベントの発生に関する情報を出力装置によって例えば音または光で表現させる場合、プレー画像に基づくプレーイベントの抽出において、ユーザの動きを解析するのではなく音や光を解析すればよくなる。従って、プレー画像に基づくプレーイベントの解析の精度が向上するのに加え、解析のための処理負荷も低減されうる。ただし、この場合も、例えば出力装置であるランプやディスプレイなどが撮像部201から見て陰になっている可能性があるため、プレーイベント情報に含まれるすべてのプレーイベントがプレー画像に基づいて抽出可能であるとは限らない。
図17は、本開示の第3の実施形態における時系列調整パラメータの算出処理の例を示すフローチャートである。図17に示された例では、上述した図5のモデルを用いて、y=ax+b(xはセンサ装置100−3での時刻、yは撮像装置200−3での時刻)におけるパラメータaおよびbの最適値を探索する。
図示された例では、上記のパラメータaおよびbについて、それぞれループ処理が実行される(ステップS601,S603)。それぞれのループでは、試行の最小値(amin,bmin)、最大値(amax,bmax)、およびステップ幅(astep,bstep)が設定されている。これらの値は、例えば、想定されうる最大/最小の線形ずれ/固定値ずれの幅や、処理負荷の観点から合理的な処理試行回数などに基づいて設定されうる。例えば、bについてのループ処理(ステップS603)の場合、想定される固定値ずれの幅が最大で10分程度であれば、最小値bmin=−10分、最大値bmax=+10分が設定されうる。また、例えばbについて1200回程度のループ処理の実行が合理的であれば、ステップ幅bstep=1秒が設定されうる。aについてのループ処理(ステップS601)でも同様に、例えば線形ずれが最大150ppm程度の水晶発振子の振動数の誤差によって発生することなどに基づいて最小値amin、最大値amax、およびステップ幅astepが設定されてもよい。
ループ内の処理では、まず、プレーイベント群X1(プレーイベント情報によって示されるプレーイベント群)から、現在設定されているパラメータa,bの値を用いてプレーイベント群Y12を生成する(ステップS605)。ここで、プレーイベント群Y12では、プレーイベント群X1に含まれる各プレーイベントのタイムスタンプx1が、y12=ax1+bに変換される。
次に、ステップS605で生成されたY12と、プレーイベント群X2(プレー画像の解析によって抽出されたプレーイベント群)との相関値が算出される(ステップS607)。なお、相関値の算出方法の例については後述する。
ここで算出された相関値が、それまでのループ処理で算出された相関値における最大値を更新した場合(ステップS609でYESの場合)、一時的に記憶されているパラメータa,bの値が更新される。一方、算出された相関値がそれまでのループ処理で算出された相関値以下であった場合、(ステップS609でNOの場合)、記憶されているパラメータa,bは更新されず、処理は次のループに移行する。なお、初回のループ処理では、初回に設定されたパラメータa,bの値がそのまま記憶される。
以上のようにして、パラメータa,bのそれぞれについて、所定の最小値から最大値まで、所定のステップ幅でのループ処理を実行した結果として得られたパラメータa,bの値が、最適なパラメータa,bの値である。
(相関値の算出)
上述の通り、プレーイベント群Y12には、プレーイベント群X2に含まれるプレーイベントの一部が含まれていない場合がありうる。つまり、Y12={y12 1,y12 2,・・・,y12 m}とし、X2={x2 1,x2 2,・・・,x2 n}とすると、m≠nである場合がありうる。従って、Y12とX2とのそれぞれの要素であるプレーイベントのタイムスタンプを先頭から順に比較しても、例えば図16に示した例で意図されたような相関値は算出されない場合がありうる。
そこで、一つの例として、プレーイベント群Y12およびプレーイベント群X2を、プレー画像の撮影時間(線形ずれの最大値が考慮されうる)をタイムスタンプの最小分解能で分割した微小時間配列に変換することによって、相関値を算出してもよい。この場合、各微小時間配列は、(プレー画像の撮像時間/タイムスタンプの最小分解能)個の微小時間を要素として含む。例えば、プレー画像の撮像時間が15分(線形ずれが最大の場合、15分+0.3秒になる)であり、タイムスタンプの最小分解能が0.1秒であれば、各微小時間配列は9003個の微小時間を要素として含む。
このようにして生成された微小時間配列において、プレーイベントのタイムスタンプに対応する微小時間(例えば1に設定されうる)とそうでない微小時間(例えば0に設定されうる)との配置の相関に基づいて相関率を算出することができる。なお、相関値の算出手法はこの例には限られず、公知のさまざまな手法を利用することが可能である。
以上、本開示の第3の実施形態について説明した。本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、プレーイベント情報(センサ情報)の時系列とプレー画像の時系列とが調整されることによって、プレー画像に含まれるプレーイベントのシーンが正確に特定される。上述の通り、プレー画像に基づく解析の精度は十分でない可能性があるため、時系列が調整されたプレーイベント情報を利用することで、プレー画像に含まれるプレーイベントのシーンを正確に特定することができる。
また、本実施形態では、撮像装置におけるプレー画像の解析からプレーイベントの発生を検出することによって、プレー画像の撮像中にセンサ装置が時刻を示す所定の動作をしたり、通信によって時刻を撮像装置に伝達したりしなくても、上記の時系列の調整が実行されうる。従って、センサ装置の装置構成や電力消費を最小化することが可能である。
(4.第4の実施形態)
次に、図18を参照して、本開示の第4の実施形態について説明する。図18を参照すると、情報処理システム20は、撮像装置100−4と、撮像装置200−4とを含む。本実施形態は、センサ装置として機能する装置(撮像装置100−4)が、センサ情報を取得するのではなく、撮像装置200−4と同様にプレー画像を撮像し、撮像したプレー画像の解析によってプレーイベント情報が生成される点において、上記の第1〜第3の実施形態とは異なる。なお、この点以外の本実施形態の構成については、第1〜第3の実施形態の構成と同様とすることが可能であるため、詳細な説明を省略する。
撮像装置100−4は、上述の他の実施形態における撮像装置と同様に、撮像部、記憶部、時計などの機能構成を有し、スポーツのプレー画像を、例えば撮像装置200−4とは画角で撮像する。撮像されたプレー画像のデータは、撮像装置100−4に一時的に蓄積された後、例えばプレー終了後にユーザが撮像装置100−4と撮像装置200−4とを接続したときに、撮像装置200−4に送信されうる。撮像装置100−4は、さらに解析部を有し、撮像したプレー画像の解析によってプレーイベント情報を生成してもよい。プレーイベント情報は、プレー画像とともに撮像装置200−4に送信されうる。
撮像装置200−4は、上述の他の実施形態における撮像装置と同様に、撮像部、記憶部、時計、解析部などの機能構成を有し、スポーツのプレー画像を撮像する。撮像されたプレー画像のデータは、撮像装置200−4に少なくとも一時的に蓄積される。撮像装置200−4は、例えばプレー終了後に、撮像装置100−4から、別の画角から撮像されたプレー画像を受信する。また、撮像装置200−4は、撮像装置100−4から、撮像装置100−4が撮像したプレー画像の解析によって生成されたプレーイベント情報を受信してもよい。
撮像装置200−4は、撮像装置200−4自身が撮像したプレー画像(第1のプレー画像)の解析によってプレーイベント情報(第1のプレーイベント情報)を生成し、撮像装置100−4が撮像したプレー画像(第2のプレー画像)の解析によって生成されたプレーイベント情報(第2のプレーイベント情報;解析は撮像装置200−4で実行されてもよいし撮像装置100−4で実行されてもよい)との間でプレーイベントの発生タイミングを比較する。例えば、上記の第3の実施形態と同様の比較処理によって、第1のプレー画像と第2のプレーイベント情報との時系列を調整するためのパラメータが算出されうる。
ここで、第2のプレーイベント情報は、撮像装置100−4の時刻に基づく第2のプレー画像のタイムスタンプに対応して設定されている。従って、第1および第2のプレーイベント情報のそれぞれの時系列を調整するためのパラメータを用いて、第1および第2のプレー画像のタイムスタンプをも調整することができる。それゆえ、例えば、この時系列調整パラメータを適用することによって、第1のプレー画像と第2のプレー画像とを同期させ、同じプレーを異なる画角で撮像した複数のプレー画像を同時に再生させることができる。
以上、本開示の第4の実施形態について説明した。本実施形態では、プレーイベント情報とプレー画像の時系列を調整する処理を応用して、複数のプレー画像を同期して再生させることができる。複数の画像の同期再生は、一般的には例えば複数の撮像装置が共通のマスタ時刻を参照することによって実行されるが、本実施形態によれば、通信環境などの事情によって共通のマスタ時刻の参照が困難である場合でも、プレーイベントの発生タイミングを基準にすることによって、それぞれのプレー画像の時系列を調整することが可能である。
(5.ハードウェア構成)
次に、図19および図20を参照して、本開示の実施形態に係るセンサ装置および情報処理装置(上述した例では撮像装置)を実現するためのハードウェア構成の例について説明する。
(センサ装置)
図19は、本開示の実施形態に係るセンサ装置のハードウェア構成の例を示す図である。センサ装置800は、本開示の実施形態に係るセンサ装置、例えば上記で説明したセンサ装置100〜100−3や撮像装置100−4を実現しうる。
センサ装置800は、CPU(Central Processing Unit)801と、ROM(Read Only Memory)802と、RAM(Random Access Memory)803と、センサ804と、ユーザインターフェース805と、外部記憶装置806と、通信装置807と、出力装置808とを含みうる。これらの要素は、例えばバス809によって相互に接続される。
CPU801、ROM802、およびRAM803は、例えば外部記憶装置806に記録されたプログラム命令を読み込んで実行することによって、様々な機能をソフトウェア的に実現する。本開示の実施形態では、CPU801、ROM802、およびRAM803によって、例えば、センサ装置800全体の制御や、上記の例でいう前処理部103の機能が実現されうる。
センサ804は、上記の実施形態の機能構成ではセンサ101に対応する。なお、センサ804は、例えば加速度センサ、角速度センサ、振動センサ、温度センサ、圧力センサ(押下スイッチを含む)、またはGPS受信機などを含みうる。あるいは、例えば撮像装置100−4では、センサ804に代えて撮像部が設けられてもよい。
ユーザインターフェース805は、センサ装置800へのユーザの操作を受け付ける、例えばボタンやタッチパネルなどの入力装置である。ユーザの操作は、例えば、センサ装置からのセンサ情報の送信の開始や終了を指示するものでありうる。
外部記憶装置806は、センサ装置800に関する各種の情報を記憶する。外部記憶装置806には、例えば、CPU801、ROM802、およびRAM803にソフトウェア的に機能を実現させるためのプログラム命令が格納されてもよく、またセンサ804によって取得されたデータが一時的にキャッシュされてもよい。センサ装置800がユーザ自身やスポーツ用具に装着されることを考慮すると、外部記憶装置806としては、例えば半導体メモリなどの衝撃に強いものを使用することが望ましい。
通信装置807は、上記の実施形態の機能構成では通信部(図示されなかったものを含む)に対応する。通信装置807は、有線または無線の各種通信方式によって後述する情報処理装置900と通信する。また、通信装置807は、機器間通信によって直接的に情報処理装置900と通信してもよいし、インターネットなどのネットワークを介して情報処理装置900と通信してもよい。
出力装置808は、情報を光、音声または画像として出力することが可能な装置で構成される。出力装置808は、例えば上記の実施形態のように、センサ装置800における時刻やプレーイベントの検出を通知する情報を出力してもよいし、ユーザに対する視覚的または聴覚的な通知を出力してもよい。出力装置808は、例えば、例えばLEDなどのランプ、LCDなどのディスプレイ、スピーカ、またはユーザ自身や用具に振動を与えるバイブレータなどを含む。
(情報処理装置)
図20は、本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。情報処理装置900は、本開示の実施形態に係る情報処理装置、例えば上記で説明した撮像装置200〜200−4を実現しうる。また、上述のように、情報処理装置は、上記で説明した撮像装置の解析部207と同様の機能を有するネットワーク上のサーバとして実現されてもよい。
情報処理装置900は、CPU901と、ROM902と、RAM903と、ユーザインターフェース905と、外部記憶装置906と、通信装置907と、出力装置908とを含みうる。これらの要素は、例えばバス909によって相互に接続される。例えば情報処理装置900が上記の例のように撮像装置として実現される場合、情報処理装置900はさらに撮像部を含んでもよい。
CPU901、ROM902、およびRAM903は、例えば外部記憶装置906に記録されたプログラム命令を読み込んで実行することによって、様々な機能をソフトウェア的に実現する。本開示の実施形態では、CPU901、ROM902、およびRAM903によって、例えば、情報処理装置900全体の制御や、上記の例でいう解析部207の機能などが実現されうる。
ユーザインターフェース905は、情報処理装置900へのユーザの操作を受け付ける、例えばボタンやタッチパネルなどの入力装置である。
外部記憶装置906は、情報処理装置900に関する各種の情報を記憶する。外部記憶装置906には、例えば、CPU901、ROM902、およびRAM903にソフトウェア的に機能を実現させるためのプログラム命令が格納されてもよく、また通信装置907が受信したセンサ情報が一時的にキャッシュされてもよい。また、外部記憶装置906には、プレーイベント情報やセンサ情報のログが蓄積されてもよい。
出力装置908は、情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置908は、例えば、LCDなどの表示装置、またはスピーカやヘッドホンなどの音声出力装置などでありうる。出力装置908は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音声または音響などの音声として出力したりする。情報処理装置900がユーザによって使用される端末装置である場合、出力装置908は、例えば、プレー画像や、プレー画像に基づいて生成されたダイジェスト画像などを出力してもよい。
(6.補足)
上記の実施形態では、センサ装置と情報処理装置(撮像装置)とを含む情報処理システムについて説明したが、本開示の実施形態は、例えば、情報処理装置の機能の少なくとも一部を実現するネットワーク上のサーバ(複数の装置の機能の集合として実現されるものを含む)、コンピュータにこれらの装置の機能を実現させるためのプログラム、およびかかるプログラムが記録された記録媒体などをも含む。
また、上記の実施形態では、情報処理装置(撮像装置)が自動的にプレー画像の時系列とプレーイベント情報の時系列とを調整する例について説明したが、本開示の実施形態はこれに限られない。他の実施形態では、例えば、特定のユーザ操作またはプレーイベントが発生した時点でのプレー画像をユーザに提示し、その時点とプレーイベント情報に含まれるユーザ操作やプレーイベントの時点とを対応付ける(つまり、これらの時点を時系列の調整の基準点として使用する)か否かをユーザが選択可能であってもよい。この場合も、情報処理装置は、(ユーザの確認を取得するステップを含む)時系列の調整処理を実行しているといえる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
被写体を撮像した第1の画像を取得する画像取得部と、
前記第1の画像の時系列と、前記被写体を撮像した第2の画像の時系列とを調整する調整制御部とを備え、
前記調整制御部は、前記被写体の動作の単位として予め定義され、前記第1の画像を解析することによって検出される第1のイベント群の発生時刻と、前記被写体の動作の単位として予め定義され、前記第2の画像を解析することによって検出される第2のイベント群の発生時刻と、を比較することによって前記第1の画像の時系列と前記第2の画像の時系列とを調整する情報処理装置。
(2)
前記第2の画像は、前記第1の画像を撮像した装置とは異なる他の装置で撮像され、前記他の装置から取得された画像である、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記第1の画像と前記第2の画像は異なる画角で撮像された画像である、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記第1の画像および前記第2の画像はそれぞれスポーツのプレー画像であり、同じプレーを異なる画角で撮像して得られたプレー画像である、前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記第1の画像と前記第2の画像とを同期させ同時に再生させる、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(6)
被写体を撮像した第1の画像を取得する機能と、
前記被写体の動作の単位として予め定義され、前記第1の画像を解析することによって検出される第1のイベント群の発生時刻と、前記被写体の動作の単位として予め定義され、前記被写体を撮像した第2の画像を解析することによって検出される第2のイベント群の発生時刻と、を比較することによって前記第1の画像の時系列と前記第2の画像の時系列とを調整する機能と、
をコンピュータに実現するためのプログラムが記録された記録媒体。
(7)
前記第2の画像は、前記第1の画像を撮像した装置とは異なる他の装置で撮像され、前記他の装置から取得された画像である、プログラムが記録された前記(6)に記載の記録媒体。
(8)
前記第1の画像と前記第2の画像は異なる画角で撮像された画像である、プログラムが記録された前記(6)または(7)に記載の記録媒体。
(9)
前記第1の画像および前記第2の画像はそれぞれスポーツのプレー画像であり、同じプレーを異なる画角で撮像して得られたプレー画像である、プログラムが記録された前記(8)に記載の記録媒体。
(10)
前記第1の画像と前記第2の画像とを同期させ同時に再生させる機能を、さらに前記コンピュータに実現するためのプログラムが記録された前記(6)〜(9)のいずれか一項に記載の記録媒体。
(11)
被写体を撮像した第1の画像を取得する画像取得部、および
前記第1の画像の時系列と、前記被写体を撮像した第2の画像の時系列とを調整する調整制御部とを有し、
前記調整制御部は、前記被写体の動作の単位として予め定義され、前記第1の画像を解析することによって検出される第1のイベント群の発生時刻と、前記被写体の動作の単位として予め定義され、前記第2の画像を解析することによって検出される第2のイベント群の発生時刻と、を比較することによって前記第1の画像の時系列と前記第2の画像の時系列とを調整する情報処理装置と、
前記被写体を撮像する撮像装置と、
を含む情報処理システム。
(12)
前記第2の画像は、前記撮像装置で撮像され、前記撮像装置から取得された画像である、前記(11)に記載の情報処理システム。
(13)
前記第1の画像と前記第2の画像は異なる画角で撮像された画像である、前記(11)または(12)に記載の情報処理システム。
(14)
前記第1の画像および前記第2の画像はそれぞれスポーツのプレー画像であり、同じプレーを異なる画角で撮像して得られたプレー画像である、前記(13)に記載の情報処理システム。
(15)
前記第1の画像と前記第2の画像とを同期させ同時に再生させる、前記(11)〜(14)のいずれか一項に記載の情報処理システム。