JP2016015246A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの劣化状態の算出精度を高めた電源装置を提供する。
【解決手段】負荷に対して電力を出力する複数のバッテリと、バッテリに電気的に接続されているセンサと、負荷とバッテリとの間にそれぞれ接続されている複数の第1スイッチと、複数のバッテリの電力のうち負荷により消費される消費電力を時系列で推定する消費電力推定手段と、センサの検出値に基づき、複数のバッテリの残容量及び劣化状態を管理し、第1スイッチを制御する制御手段とを備える。制御手段は、複数のバッテリのそれぞれの残容量に基づき、複数のバッテリから負荷に対して出力可能な出力可能電力を算出し、出力可能電力が消費電力以上となる範囲内で、複数のバッテリのうち負荷から切断可能なバッテリを、切断バッテリとして選択し、切断バッテリに接続されている第1スイッチをオフにした状態で、複数の切断バッテリ間で電流を導通させて、切断バッテリの劣化状態を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置に関するものである。
複数のバンクを並列に接続し、各バンクから負荷装置への出力経路に、それぞれスイッチを接続することでバッテリ装置を構成し、バンクの放電により負荷装置に電力を供給する。そして、バンクから負荷装置への電力供給中に、スイッチをオンオフさせて、バンクから負荷装置への出力経路におけるバンクの電流変化および電圧変化から、バンクの内部抵抗を推定するバッテリ劣化判定方法が知られている(特許文献1)。
特開2007−267561号公報
しかしながら、上記のバッテリ劣化判定方法では、負荷装置における消費電力の変動によって、バンクから負荷装置への出力電圧及び出力電流が変化するため、内部抵抗を正確に推定できず、バッテリの劣化の推定精度が低いという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、バッテリの劣化状態の算出精度を高めた電源装置を提供することである。
本発明は、複数のバッテリのそれぞれの残容量に基づき、複数のバッテリから負荷に対して出力可能な出力可能電力を算出し、当該出力可能電力が負荷への消費電力以上となる範囲内で、複数のバッテリのうち切断可能なバッテリを、切断バッテリとして選択し、切断バッテリと負荷との間で電気的に接続されている第1スイッチをオフにした状態で、複数の切断バッテリ間で電流を導通させて、切断バッテリの劣化状態を算出することによって上記課題を解決する。
本発明は、劣化状態の算出対象となるバッテリを、負荷から切断した状態で、当該バッテリの劣化状態を算出しているため、劣化状態の算出の際に、負荷の消費電力により、当該バッテリの電流又は電圧が影響を受けることがなく、その結果として、劣化状態の算出精度を向上できる。
本発明の実施形態に係る電源装置のブロック図である。 図1のコントローラ、データベース及びセンサのブロック図である。 図1のコントローラの制御手順を示すフローチャートである。 図3のステップS100の制御手順を示すフローチャートである。 図3のステップS200の制御手順を示すフローチャートである。 図3のステップS300の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電源装置において、コントローラの制御のうち、劣化状態の算出制御を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電源装置において、コントローラの制御のうち、劣化状態の算出制御を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電源装置において、コントローラの制御のうち、劣化状態の算出制御を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電源装置において、コントローラの制御のうち、負荷から切断されていたバッテリを負荷200に再接続するときの制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電源装置のブロック図である。 図11のコントローラの制御手順を示すフローチャートである。 図11のコントローラの制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は、本発明の実施形態に係る電源装置、及び、電源装置に接続される負荷を示すブロック図である。本例の電源装置は、例えば家庭用の屋内又は屋外に設けられている負荷に対して電力を供給するための電源装置である。電源装置は、定置用の電源装置として家屋付近に設置されてもよく、あるいは、移動可能な電源装置として電気自動車等の車両に設けられてもよい。
図1に示すように、電源装置100は、複数のバッテリ1と、インバータ2と、DCDCコンバータ3と、スイッチ4、5と、電圧センサ6、7と、電流センサ8、9と、コントローラ10とを備えている。
バッテリ1は二次電池により構成されている。バッテリ1は、インバータ2を介して負荷200に対して電力を供給する。またバッテリ1は、電源装置100の外部から供給される電力により充電できる電池である。例えば、負荷200が系統電源からの電力により駆動する場合には、バッテリ1は当該系統電源からの電力により充電される。複数のバッテリ1は並列に接続されている。なお、図1の電源装置100は、一例として、バッテリ1を4つ接続しているが、バッテリ1の数は4つに限らない。
インバータ2は、複数のバッテリ1から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換された電力を負荷200に供給する。インバータ2は、バッテリ1から入力される電力を平滑する平滑回路、複数のスイッチング素子をブリッジ状に接続し電力を変換する変換回路等を有している。インバータ2は、複数のバッテリ1と負荷200との間に接続されている。またインバータ2は、並列接続された複数のバッテリ1の正極と負極との間に接続されている。
DCDCコンバータ3は、複数のバッテリ1の間に接続されている。DCDCコンバータ3は、複数のバッテリ1のうち、一方のバッテリ1の電圧を昇圧して、他方のバッテリ1に出力する。また、DCDCコンバータ3は、当該一方のバッテリ1の電圧を降圧して、他方のバッテリ1に出力することも可能である。DCコンバータ3は、複数のバッテリ1のうち、2以上のバッテリ1の電圧を昇圧又は降圧して、1つのバッテリ1又は2以上のバッテリ1に出力することも可能である。また、DCコンバータ3は、複数のバッテリ1のうち、1つのバッテリ1の電圧を昇圧又は降圧して、2以上のバッテリ1に出力することも可能である。
スイッチ4は、複数のバッテリ1と負荷200との間にそれぞれ電気的に接続されている。複数のスイッチ4は、複数のバッテリ1にそれぞれ対応するように接続されている。言い換えると、スイッチ4は、バッテリ1と一対になりつつ、バッテリ1に直列接続されている。スイッチ4がオン状態である場合には、バッテリ1は、インバータ2を介して、電力を供給できる。一方、スイッチ4がオフ状態である場合には、バッテリ1は負荷200に電力を供給できない。
スイッチ5は、複数のバッテリ間に電気的に接続されている。複数のスイッチ5は、複数のバッテリ1とそれぞれ対応するように接続されている。言い換えると、バッテリ1と一対になりつつ、バッテリ1とDCDCコンバータ3との間に接続されている。
電圧センサ6は、バッテリ1の電圧を検出する。電圧センサ6は、複数のバッテリ1にそれぞれ接続されている。電圧センサ7は、インバータ2の出力側に接続されている。バッテリ1が負荷200に対して電力を出力する場合には、電圧センサ7は電源装置100の出力電圧を検出する。また、外部の電力によりバッテリ1を充電する場合には、電圧センサ7は電源装置100に入力される入力電圧を測定する。
電流センサ8は、複数のバッテリ1とインバータ2との間に接続されている。電流センサ8は、複数のバッテリ1からインバータ2に出力される電流を測定する。また、バッテリ1が充電される場合には、電流センサ8は、インバータ2から複数のバッテリ1に入力される入力電流を測定する。
電流センサ9は、複数のバッテリ1とDCDCコンバータ3との間にそれぞれ接続されている。電流センサ9は、DCDCコンバータ3からバッテリ1に入力される電流、及び、バッテリ1からDCDCコンバータ3に出力される電流を検出する。後述するように、本例の電源装置100は、複数のバッテリ間で電荷を移動させることで、一方のバッテリ1を放電しつつ、他方のバッテリ1を充電できる。このとき、一方のバッテリ1に接続された電流センサ9は放電電流を検出し、他方のバッテリ1に接続された電流センサ9は充電電流を検出する。
コントローラ10は、電圧センサ6、7の測定値及び電流センサ8、9の測定値に基づき、バッテリ1の状態を管理しつつ、バッテリ1から負荷200に出力される電力、バッテリ1を充電する際に電源装置100に入力される電力を管理する。また、コントローラ10は、インバータ2、DCDCコンバータ3、及びスイッチ4、5を制御している。
コントローラ10は、各種プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)、プログラムを実行する動作回路としてのCPU等を有している。そして、コントローラ10は、バッテリ1の状態の管理、スイッチ4、5のオンオフの切り替え、及びインバータ2等の回路の制御を行うために、図2に示す機能ブロックを有している。
図2は、コントローラ10の機能ブロック、センサ、及びデータベースのブロック図である。コントローラ10は、インバータ制御部11と、消費電力推定部12と、バッテリ電力推定部13と、切断電池算出部14と、バッテリ管理部15と、スイッチ制御部16と、コンバータ制御部17とを有している。また、電源装置100は、図1に示した構成の他に、データベース20を備えている。センサ30は、電流センサ8,9、及び電圧センサ6、7に相当する。また、センサ30は、電流センサ8の他に温度センサを有している。温度センサは、バッテリ1の温度を検出する。
インバータ制御部11は、バッテリ管理部15により管理されている各バッテリ1の出力電力と、スイッチ制御部16により制御されているスイッチ4のオン、オフの状態から、複数のバッテリ1からインバータ2に入力される電力を設定する。また、インバータ制御部11は、負荷200で消費される電力を、インバータ2から出力するように、インバータ2の出力電力を設定する。そして、インバータ制御部11は、インバータ2に入力される電力に対して、設定した出力電力をインバータ2から出力させるように、インバータ2を制御する。
消費電力推定部12は、データベース20に記録されている負荷200の消費電力の情報を用いて、複数のバッテリ1の電力のうち負荷200で消費される消費電力を推定する。なお、バッテリ1が系統電力により充電される場合には、消費電力推定部12は、バッテリ1の充電電力を推定する。
推定される消費電力は、現在以降に、所定の期間内で消費される電力の時系列の予測値である。コントローラ10は、電圧センサ6、7の検出電圧及び電流センサ8の検出電流を用いて、バッテリ1から出力される電力を測定している。また、コントローラ10は、測定した電力を、負荷200で消費された電力として、データベース20に時系列で記録する。このとき、コントローラ10は、気象条件のデータも、消費電力の履歴と合わせて、データベース20に記録している。
消費電力推定部12は、現在の気象条件の情報を取得する。気象条件の情報は、例えば気象庁が発表する天気予報の情報から取得されればよい。消費電力推定部12は、データベース20の記録データを参照しつつ、取得した気象条件に合う気象条件のデータを抽出する。そして、消費電力推定部12は、抽出した気象条件のデータと対応して記録されている消費電力の履歴から、消費電力を推定する。なお、消費電力の推定に用いる情報は、気象条件の情報に限らず、他の情報を用いてもよい。例えば負荷200を備えた施設が工場である場合には、工場の稼働日又は稼働時間の情報を、消費電力を推定するときの情報として用いてもよい。あるいは、負荷200を備えた施設がホテルである場合には、ホテルの部屋の空室率の情報を、消費電力を推定するときの情報として用いてもよい。
バッテリ電力推定部13は、データベース20に記録されている各バッテリ1の情報と、現在の各バッテリ1の状態を示す情報を用いて、バッテリ1の出力可能電力を推定する。バッテリ1の状態を示す情報は、バッテリ管理部15で管理されている。出力可能電力は、全てのバッテリ1からインバータ2を介して、負荷200に対して出力できる電力である。言い換えると、全てのスイッチ4をオンにした状態で、複数のバッテリ1から負荷200に対して出力される電力である。
データベース20には、バッテリ1の劣化度の情報、及び、バッテリ1の性能の情報が記録されている。劣化度はバッテリ管理部15で算出される。バッテリ1の性能の情報は、例えば、バッテリ1に充電されている容量(残容量)に対して、バッテリ1から出力できる電圧及び電流を、劣化度に応じて規定した情報である。
バッテリ電力推定部13は、データベース20の記録データを参照して、現在の各バッテリ1の残容量及び劣化度から、各バッテリ1の出力可能電力を算出する。そして、バッテリ電力推定部13は、算出した各バッテリ1の出力可能電力を合算することで、現在のバッテリ1の出力可能電力を算出する。
バッテリ電力推定部13は、消費電力推定部12で推定された消費電力から、現時点以降のバッテリ1の電力推移を推定する。また、バッテリ電力推定部13は、電力推移からバッテリ1の充電容量の推移も推定する。そして、バッテリ電力推定部13は、データベース20の記録データを参照して、充電容量の推移に応じて出力可能電力をバッテリ毎に推定する。バッテリ電力推定部13は、推定した各バッテリ1の出力可能電力を合算して、現在のバッテリ1の出力可能電力をとして推定する。バッテリ電力推定部13は、上記の要領で求めた、バッテリ1の出力可能電力の情報、及び、消費電力推定部12で推定された消費電力の情報を、切断電池算出部14に出力する。
切断電池算出部14は、バッテリ電力推定部13で推定されたバッテリ1の出力可能電力と、消費電力推定部12で推定された消費電力を用いて、切断可能なバッテリ数を算出する。切断バッテリは、複数のバッテリ1のうち、負荷と切断可能なバッテリ1の数である。切断電池算出部14は、バッテリ1の出力可能電力がバッテリ1の消費電力以上となる範囲内で、切断可能なバッテリ数を算出する。
バッテリ1の出力可能電力がバッテリ1の消費電力以上である場合には、複数のバッテリ1から負荷200に対して出力する出力電力が消費電力未満とならない限り、複数のバッテリ1のうち、一部のバッテリ1は、負荷200から切断可能である。図1の回路図の例では、スイッチ4をオフにすることで、バッテリ1は、負荷200から切断される。負荷200からバッテリ1が切断されると、バッテリ1への入力又は出力は、負荷200の電流変化及び電圧変化により影響を受けない。
具体的には、切断電池算出部14は、バッテリ1の出力可能電力と消費電力との差分を算出する。バッテリ1の出力電力と消費電力は、時系列で推定されているため、切断電池算出部14は出力可能電力と消費電力との差分も時系列で算出する。切断電池算出部14は、バッテリ1毎に算出されている出力可能電力から、差分に相当するバッテリ数を算出する。すなわち、切断電池算出部14は、バッテリ数を順に増加させつつ、各出力可能電力の総和を算出し、算出した和と差分とを比較する。そして、切断電池算出部14は、算出した和が差分を超える直前のバッテリの数を、切断可能なバッテリ数として算出する。切断電池算出部14は、このような切断可能なバッテリ数の演算を、時系列で算出する。
また切断電池算出部14は、算出した切断可能なバッテリ数と対応させつつ、切断可能時間を算出している。切断可能時間は、バッテリ1を負荷200から切断できる時間である。切断電池算出部14は、複数のバッテリ1の出力可能電力が消費電力以上となる時間を、切断時間として算出する。
ここで、切断時間の一例を説明する。例えば、消費電力推定部12が、1日(24時間)を単位として消費電力の推移を推定する。また、バッテリ電力推定部13は、同様に1日(24時間)を単位としてバッテリ1の出力可能電力の推移をする。そして、消費電力の推移及び出力可能電力の推移を、時間に対する電力特性で表したときに、出力可能電力が消費電力以上となっている期間が切断時間に相当する。なお、時間に対する電力特性において、出力可能電力が消費電力よりも高いほど、切断可能なバッテリ数を多くとることができる。
切断電池算出部14は、算出した切断可能なバッテリ数、及び、切断可能時間の情報を、バッテリ管理部15に出力する。
バッテリ管理部15は、センサ30の検出値を用いて、各バッテリ1の状態を管理している。バッテリ1の状態は、バッテリ1に充電されている充電容量、バッテリ1の劣化度等である。
バッテリ管理部15は、例えば電流センサ8、9で検出される電流の積算値を用いて、バッテリ1の充電容量を算出する。または、バッテリ管理部15は、電圧センサ6の検出電圧からバッテリ1の開放電圧を検出し、開放電圧と充電状態(SOC:State of Charge)との対応関係を用いて、充電容量を算出してもよい。
バッテリ管理部15は、バッテリ1の内部抵抗を算出し、バッテリ1の内部抵抗との初期値と算出した内部抵抗とを比較することで、バッテリ1の劣化度を算出する。バッテリ1の内部抵抗の初期値は、データベース20に記録されている。また、バッテリ管理部15は、算出した各バッテリ1の状態をデータベース20に記録して、バッテリ1の状態を管理している。バッテリ管理部15は、バッテリ1の状態のデータベース20に記録する際には、バッテリ1の状態を算出した時間をデータベース20に記録している。
バッテリ管理部15は、バッテリ1から負荷200に対して電力を供給している間に、バッテリ1の充電容量を算出している。一方、バッテリ1の劣化度を算出する際には、負荷200の消費電力変化(負荷変動)によるバッテリ1の出力電流及び電圧の変化を避けるために、バッテリ管理部15は、劣化度の算出対象となるバッテリ1を負荷200から切断した上で、バッテリ1の内部抵抗を演算している。
バッテリ管理部15は、切断電池算出部14より、切断可能なバッテリ数及び切断可能時間の情報を取得する。そして、バッテリ管理部15は、切断電池算出部14から取得した情報に基づいて、切断時刻と切断対象となるバッテリ1を設定する。
バッテリ管理部15は、時系列で算出される切断可能時間が内部抵抗の推定時間以上であるか否か判定する。内部抵抗の推定時間は、バッテリ1の内部抵抗を演算するために必要な時間である。内部抵抗の推定時間は、算出対象となる電池の数が多いほど、長くなる。または、内部抵抗の推定時間は、内部抵抗の演算精度を高めるために、センサのサンプリング数が多くなるほど、長くなる。
バッテリ管理部15は、切断可能時間が内部抵抗の推定時間以上である場合には、切断可能時間の始まりの時間を、切断時刻に設定する。切断時刻は、バッテリ1を負荷200から切断させる際の開始時間であって、後述するように、スイッチ4のターンオフのタイミングに相当する。
バッテリ管理部15は、内部抵抗の推定時間より長い切断可能時間を特定した後に、特定した切断可能時間内における切断可能なバッテリ数を確認する。バッテリ管理部15は、少なくとも内部抵抗の推定時間分の切断可能時間で、2以上の切断電池の一定数を確保できればよい。
バッテリ1の出力可能電力及び負荷200で消費されるバッテリ1の消費電力は時系列で変化するため、出力可能電力と消費電力との差分も変化する。また、切断可能なバッテリ数は、電力の差分と対応するため、切断可能なバッテリ数も時系列で変化する。バッテリ管理部15は、内部抵抗の推定時間分の切断可能時間内で、電力の差分が変化する場合には、切断可能時間内で最も少ない切断可能なバッテリ数を特定する。
切断可能なバッテリ数及び切断時間を設定した後、バッテリ管理部15は、実際に、負荷200から切断するバッテリ1を選択する。バッテリ管理部15は、データベース20に記録されている各バッテリ1の劣化度の情報を取得する。そして、バッテリ管理部15は、複数のバッテリ1のうち、より劣化度が大きいバッテリ1を、切断対象の電池とする。これにより、劣化度の高いバッテリ1が、優先的に、劣化度の算出対称として選択されるため、劣化度の高いバッテリを早期に発見できる。
あるいは、バッテリ管理部15は、劣化度の算出時刻がより遅いバッテリ1を、切断対象の電池としてもよい。これにより、全てのバッテリ1の劣化度が、順番に算出されるため、各バッテリ1の劣化状態を把握できる。また、コントローラ10は、全てのバッテリ1の劣化傾向を把握することができるため、劣化度の高いバッテリを早期に発見できる。
またバッテリ管理部15は、切断対象のバッテリ1として選択したバッテリ1のうち、優先度の高いバッテリを放電側のバッテリに割り振り、優先度の低いバッテリを充電側のバッテリに割り振る。優先度は、劣化度の算出順序である。
そして、バッテリ管理部15は、切断時間の情報、切断対象となるバッテリ1の情報を、スイッチ制御部16及びコンバータ制御部17に出力する。
スイッチ制御部16は、スイッチ4のオン、オフ、及びスイッチ5のオン、オフを切り替える。バッテリ管理部15により特定された切断可能時間外である場合には、スイッチ制御部16は、全てのスイッチ5をオフ状態にし、スイッチ4をオン状態とする。このとき、スイッチ4は、必ずしも全てオン状態である必要はなく、負荷200の消費電力に応じて、複数のスイッチ4の一部をオンにしてよい。
スイッチ制御部16は、バッテリ管理部15により特定された切断可能時間内である場合には、切断対象のバッテリ1に直列接続されているスイッチ4をオフ状態にしつつ、切断対象のバッテリ1に直列接続されているスイッチ5をオン状態にする。また、スイッチ制御部16は、切断対象外のバッテリ1に直列接続されているスイッチ4をオン状態にしつつ、切断対象外のバッテリ1に直列接続されているスイッチ5をオフ状態にする。
コンバータ制御部17は、切断対象となるバッテリ間で、スイッチ5を介して電流を導通する際に、一方のバッテリ1の電圧を昇圧又は降圧させる。例えば、2つのバッテリ間で電流を導通させる際に、放電側のバッテリ1の電圧が充電側のバッテリ1の電圧よりも低い場合には、コンバータ制御部17は、放電側のバッテリ1の電圧を昇圧させるように、DCDCコンバータ3を駆動させる。
次に、バッテリ1の劣化度を算出する際のコントローラ10の制御について、図1及び図2を用いて説明する。バッテリ管理部15は、現在の時刻が切断時刻になると、バッテリ1を負荷200から切断するために、トリガとなる信号を、スイッチ制御部16及びコンバータ制御部17に送る。バッテリ管理部15は、トリガの信号を送信する際に、切断対象のバッテリ1として選択したバッテリ1の識別情報を送信する。また、バッテリ管理部15は、トリガ信号を送信する際に、選択したバッテリ1の識別情報と、選択したバッテリ1の電圧の情報を送る。さらに、バッテリ管理部15は、放電側及び充電側への割り振りの情報も送る。
スイッチ制御部16は、バッテリ管理部15からトリガ信号を受信すると、識別情報で示されるバッテリ1に対して、直列接続されたスイッチ4をオフ状態にする。バッテリ管理部15は、スイッチ4をオフ状態のときに、電圧センサ6の電圧を用いて、切断対象のバッテリ1の開放電圧を算出する。
開放電圧の算出後、スイッチ制御部16は、切断対象のバッテリ1に対して直列接続されたスイッチ5をオン状態にする。
切断対象のバッテリ間で電荷を移動させる際の充放電シーケンスは予め設定されている。充放電シーケンスは時間と電流値で規定される。電流を流す時間は、切断可能時間内で、所定の周期を複数回(例えば3回)とする。電流値は、一定の電流値であるが、1回目の周期に流れる電流値に対して、2回目の周期で流れる電流値を小さくし(例えば1回目に対して90%)、3回目の周期で流れる電流値をさらに小さくする(例えば1回目に対して80%)。
スイッチ制御部16は、上記の充放電シーケンスに従い、スイッチ5のオン、オフを切り替える。またコンバータ制御部17は、バッテリ管理部15からトリガ信号を受信すると、上記の充放電シーケンスで規定された時間に、規定された電流値となるように、DCDCコンバータ3を駆動させる。
バッテリ管理部15は、バッテリ間で電流を導通させつつ、充放電シーケンスで規定した周期毎に、電圧センサ6及び電流センサ9を用いて、放電しているバッテリ1の放電電圧及び放電電流を測定する。上記のように、充放電シーケンスの一例として、3周期とした場合には、バッテリ管理部15は、少なくとも3つの放電電圧及び電流を測定する。
そして、バッテリ管理部15は、放電されたバッテリ1の開放電圧、放電電流、及び放電電圧に対して、直線回帰演算によりIV特性を導出して、当該バッテリ1の内部抵抗を算出する。
また、バッテリ管理部15は、上記の充放電シーケンスに基づき、バッテリ間で電荷を移動させた後の終止電圧を設定する。終止電圧は、バッテリ1の保存劣化を最小限とする電圧であり、バッテリ1の電池特性に応じて予め設定されている。保存劣化は、二次電池の特性より、バッテリ1の充電状態(SOC)の中央値(50%)含んだ所定の範囲内で最も小さくなる。そして、バッテリ1の電圧とSOCとの間には相関性がある。そのため、終止電圧は、バッテリ1のSOCの中央値に対応する電圧を含んだ所定の電圧範囲内に設定されている。
バッテリ管理部15は、充放電シーケンスに基づきバッテリ間で電荷を移動させた後、バッテリ1の電圧を終止電圧となるように、バッテリ間で電流を導通させる。これにより、本例は、バッテリ1の劣化度を算出するために、バッテリ1を負荷200から切断した後、バッテリ1を負荷200との間を再度、接続するまで時間がかかる場合でも、再接続までの保存劣化を最小限に抑えることできる。
バッテリ管理部15は、センサ30に含まれる温度センサを用いて、バッテリ1の温度を検出する。バッテリ管理部15は、温度センサにより検出されたバッテリ1の温度に基づき、算出した内部抵抗を補正する。また、バッテリ管理部15は、放電電圧に対応するSOCに基づき、算出した内部抵抗を補正する。
バッテリ管理部15は、データベース20に記録されているバッテリ情報から、劣化度の演算対象となったバッテリ1(切断対象のバッテリ1のうち、放電されたバッテリ1に相当)の初期の内部抵抗を抽出する。そして、バッテリ管理部15は、抽出した初期の内部抵抗と補正後の内部抵抗を比較して、バッテリ1の劣化度を算出する。
次に、図3〜図6を用いて、バッテリ1の状態を管理する際のコントローラ10制御手順を説明する。図3は、コントローラ10の制御手順を示すフローチャートである。図4は、図3の切断可能バッテリの設定制御(ステップS100)の制御手順を示すフローチャートである。図5は、図3の劣化状態の算出制御(ステップS200)の算出制御を示すフローチャートである。図6は、図3のバッテリ状態の判定制御(ステップS300)の算出制御を示すフローチャートである。
ステップS100にて、まずコントローラ10は、切断可能バッテリの設定制御を行い、ステップS200にて劣化状態の算出制御を行い、ステップS300にてバッテリ状態の判定制御を行う。各制御の詳細なフローを以下説明する。なお、図3に示す制御フローのうち、ステップS100の制御は、例えば、電源装置100のメインスイッチがオン状態になったときに、あるいは、1日に1回などの所定の周期に行う。
図4に示すように、ステップS101にて、コントローラ10の消費電力推定部12は、データベース20に記録されている負荷200の消費電力の情報を取得し、バッテリ電力推定部13は、データベース20に記録されている各バッテリ1の情報を取得する。
ステップS102にて、消費電力推定部12は、負荷200の消費電力を時系列で推定する。ステップS103にて、バッテリ電力推定部13は、取得したバッテリ1の情報と、現在の各バッテリ1の情報とを用いて、バッテリ1の出力可能電力を推定する。
ステップS104にて、コントローラ10の切断電池算出部14は、推定された消費電力の時系列の推移と、推定されたバッテリ1の出力可能電力の時系列の推移とを比較し、出力可能電力が消費電力以上となる時間と電力差を算出する。そして、
切断電池算出部14は、電力差に応じて切断可能なバッテリ数を算出する。切断可能時間は、出力可能電力が消費電力以上となる時間である。
ステップS105にて、バッテリ管理部15は、切断電池算出部14で算出された切断可能なバッテリ数が2以上であるか否かを判定する。切断可能なバッテリ数が2未満である場合には、制御フローを終了する。一方、切断可能なバッテリ数が2以上である場合には、ステップS106に進む。
ステップS106にて、バッテリ管理部15は、切断可能時間が内部抵抗の推定時間以上であるか否かを判定する。切断可能時間が内部抵抗の推定時間未満である場合には、制御フローを終了する。一方、切断可能時間が内部抵抗の推定時間以上である場合にはステップS107に進む。
ステップS107にて、バッテリ管理部15は、切断可能時間の始まりの時間を、切断時刻に設定する。内部抵抗の推定時間以上の切断可能時間が複数ある場合には、バッテリ管理部15は、最も長い切断可能時間の始まりの時間を、切断時刻に設定する。これにより、コントローラ10は、負荷200からを切断するバッテリ1を設定し、ステップS100の制御を終了する。
図5に示すように、ステップS201にて、バッテリ管理部15は、現在時刻が切断時刻であるか否かを判定する。現在時刻が切断時刻でない場合には、ステップS201で待機する。
現在時刻が切断時刻に達した場合には、バッテリ管理部15は、複数のバッテリ1のうち、より劣化度の高い2個のバッテリ1(劣化度が1番高いバッテリ1と、劣化度が2番目に高いバッテリ1)を選択する(ステップS202)。なお、劣化度が1番高いバッテリ1をA1とし、劣化度が2番高いバッテリ1をA2とする。
ステップS203にて、スイッチ制御部16は、バッテリ(A1、A2)に直列接続されたスイッチ4をオフ状態にする。ステップS204にて、バッテリ管理部15は、電圧センサ6を用いて、バッテリ(A1、A2)の電圧(開放電圧)を測定し、バッテリ(A1、A2)の充電状態(SOC)を算出する。そして、バッテリ管理部15は、バッテリ(A1、A2)の充電状態に応じて、充放電シーケンスに従いつつ、バッテリ(A1、A2)間に流す電流の電流値と、終止電圧を決定する。
ステップS205にて、スイッチ制御部16は、バッテリ(A1、A2)に直列接続されたスイッチ5をオン状態にする。ステップS206にて、コンバータ制御部17は、バッテリ(A1)からバッテリ(A2)に電流を流すように、バッテリ(A1)からDCDCコンバータ3への入力電圧を、昇圧又は降圧させる。これにより、バッテリ(A1)からバッテリ(A2)への放電が開始する。
ステップS207にて、バッテリ管理部15は、電圧センサ6及び電流センサ9を用いて、バッテリ(A1)の放電電流及び放電電圧を測定する。ステップS208にて、バッテリ管理部15は、バッテリ(A1)の電圧が終止電圧に達し否かを判定する。バッテリ(A1)の電圧が終止電圧ではない場合には、ステップS207に戻り、バッテリ(A1)からバッテリ(A2)への放電が継続される。バッテリ(A1)の電圧が終止電圧である場合には、バッテリ管理部15は、バッテリ(A1)からバッテリ(A2)への放電を終了するための制御信号を、スイッチ制御部16及びコンバータ制御部17に送信する。スイッチ制御部16は、オン状態のスイッチ5をオフ状態に切り替える。コンバータ制御部17はDCDCコンバータ3を停止させる。
なお、ステップS207、208の制御ループにおいて、充放電シーケンスに従って、コンバータ制御部17は、DCDCコンバータ3の駆動を停止し、DCDCコンバータ3の昇圧動作又は降圧動作を変更する。例えば、充放電シーケンスにおいて、1回目の放電周期から2回目の放電周期に遷移する場合には、コンバータ制御部17は、DCDCコンバータ3の駆動を一旦停止する。そして、2回目の放電周期に相当する電流値となるように、コンバータ制御部17は、DCDCコンバータ3の昇圧動作又は降圧動作を変更する。
バッテリ(A1)からバッテリ(A2)への放電終了後、ステップS209にて、バッテリ管理部15は、ステップS204で測定したバッテリ(A1)の開放電圧、及び、ステップS207で検出したバッテリ(A1)の電流、電圧を用いて、バッテリ(A1)の内部抵抗を算出する。
ステップS210にて、バッテリ管理部15は、バッテリ(A1)の温度、バッテリ(A1)の充電状態(SOC)に基づき、内部抵抗を補正する。そして、ステップS211にて、バッテリ管理部15は、補正された内部抵抗と、バッテリ(A1)の初期の内部抵抗とを比較することで、バッテリ(A1)の劣化度を算出する。
ステップS212にて、バッテリ管理部15は、算出したバッテリ(A1)の劣化度の情報を、データベース20に記録する。これにより、コントローラ10は、負荷200からバッテリ1を切断した状態で、バッテリ1の劣化度を演算し、ステップS200の制御を終了する。
図6に示すように、バッテリ管理部15は、バッテリ(A1)の劣化度が規定範囲内であるか否か判定する。規定範囲は、電源装置100において使用可と判定されるバッテリ1の劣化度の範囲であって、予め設定されている。そして、バッテリ(A1)の劣化度が規定範囲内である場合には、バッテリ管理部15は、バッテリ(A1)の交換を必要としないと判定し、ステップS300の制御を終了する。
一方、バッテリ(A1)の劣化度が規定範囲内である場合には、コントローラ10は、エラー情報を、ランプ等の報知装置に送信する(ステップS302)。エラー情報は、バッテリ(A1)の劣化度が高く、バッテリ1の交換を必要とすることを示した情報である。
そして、報知手段は、エラー情報を受信することで、電池交換をユーザに対して報知する。これにより、バッテリ状態の判定制御を終える。
上記のように、本例は、バッテリ1の出力可能電力がバッテリ1の消費電力以上となる範囲内で、複数のバッテリ1のうち負荷200から切断可能なバッテリ1を選択し、選択されたバッテリ1に接続されているスイッチ4をオフにしつつ、選択された複数のバッテリ間で電流を導通させて、選択されたバッテリ1の劣化状態を算出する。これにより、バッテリ1の劣化状態の演算精度を高めることができる。
また本例は、負荷200から複数のバッテリ1を切断し、切断されたバッテリ間のスイッチ5をオンした状態で、当該複数のバッテリ間で電流を導通させる。そして、本例は、当該電流の導通中に、センサ6、9の測定値に基づいて、バッテリ1の劣化状態を算出する。これにより、負荷200の影響を受けることなく、バッテリ1の劣化状態を算出しているため、劣化状態の演算精度を高めることができる。また、複数のバッテリ1のうち、一方のバッテリ1の電荷が他方のバッテリ1に流れるため、バッテリ1の容量を無駄することなく、バッテリ1の劣化状態を算出できる。
また本例は、負荷200から切断された複数のバッテリ間で電流を導通させて、電流の導通中、電圧センサ6及び電流センサ9によりバッテリ1の電圧と放電電流を測定する。そして、本例は、測定されたバッテリ1の電圧と放電電流からバッテリ1の内部抵抗を算出することで、バッテリ1の劣化状態を算出する。これにより、内部抵抗の算出精度を高め、バッテリ1の劣化状態の算出精度を高めることができる。
また本例は、バッテリ1の充電状態の中央値に対応する電圧を含んだ所定の電圧範囲内に終止電圧(目標電圧)を設定する。そして、本例は、複数のバッテリ間に接続されたスイッチ5をオンにした状態で、バッテリ1の電圧が終止電圧に達するため、当該複数のバッテリ間で電流を導通させる。これにより、電荷を移動させた後のバッテリ1は、保存劣化の小さい状態となるため、バッテリ1の劣化を抑制できる。
特に、バッテリ間で電荷を移動させてから、当該バッテリ1を負荷200に接続するまで、時間がかかる場合には、バッテリ1は、終止電圧の状態で放置される。このような場合に、バッテリ1が高いSOCで長時間放置されると、バッテリ1の劣化度は上昇する。一方、本例では、このような場合でも、バッテリ1は、保存劣化の小さい状態で放置されるため、バッテリ1の劣化を抑制できる。
なお、バッテリ管理部15は、各バッテリ1の劣化度の算出時刻に基づいて、負荷200から切断するバッテリ1を選択する際には、あるバッテリ1について、直近の算出時刻から所定の期間(例えば1ヶ月)を経過した場合に、当該バッテリ1を切断対象のバッテリ1に選択してもよい。
なお、コントローラ10は、3つ以上のバッテリ1を、負荷200から切断するバッテリ1として選択してもよい。3つ以上のバッテリ1を選択した場合には、コントローラ10は、選択したバッテリ1のうち、2つのバッテリ間で電流を導通させて(1回目の充放電制御)、バッテリ1の劣化度を算出する。
コントローラ10は、当該2つのバッテリ1の電流を導通させた後に、他のバッテリ1を含めつつ、2つのバッテリ間で電流を導通させて(2回目の充放電制御)、バッテリ1の劣化度を算出する。このとき、電流を導通させるバッテリ1には、1回目の充放電制御の際に、電流を導通させたバッテリ1が含まれもよい。そして、コントローラ10は、他のバッテリ1についても、同様に、2つのバッテリ間で電流を導通させて、劣化度を算出する。これにより、3つ以上のバッテリ1を切断対象のバッテリ1として選択した場合でも、本例は、全ての選択したバッテリ1について、劣化度を算出できる。
なお、本例は、バッテリ間で電流を導通し、放電側のバッテリの劣化度を算出したが、充電側のバッテリへの充電電流及び電圧に基づき、当該充電側バッテリの劣化度を算出してもよい。
なお、本例では負荷200から切断し、劣化度の算出後のバッテリが、保存劣化の小さい状態となるように、終止電圧を設定したが、SOCの中央値よりも高いSOCに対応する終止電圧又は低いSOCに対応する終止電圧に、それぞれ設定してもよい。SOCの高い領域又はSOCの低い領域では、放電電流に対する電圧降下度が大きくなり、内部抵抗の算出精度が高まる。そのため、コントローラ10は、終止電圧を高SOC又は低SOCとなるように設定しつつ、終止電圧になるようバッテリ間で放電する。そして、コントローラ10は、放電中のセンサの測定値を用いて、内部抵抗を算出する。これにより、本例は、劣化度の算出精度を高めることができる。
なお、本発明の変形例として、切断可能時間は予め設定されてもよい。例えば、深夜の時間など、家庭内で負荷200の消費電力が低い場合には、本例の電源装置100は負荷200に対して電力を出力せず、複数のバッテリ1は、系統電源の電力で充電される。そして、負荷200の消費電力が低く、電源装置100から負荷200に電力を出力する必要のない時間帯に、複数のバッテリ1の充電が終わった場合には、複数のバッテリ1は、充電の終了後も、負荷200から切断できる。そのため、切断電池算出部14は、系統電源の電力でバッテリ1の充電を終了した時から、負荷200に対してバッテリ1の電力を出力するまでの時間帯に、切断可能時間を設定する。
また、深夜の時間帯など、系統電源の電力によりバッテリ1を充電する場合には、バッテリ1の充電の開始時間が、深夜の時間帯の中で、所定の時間だけ遅くなれば、当該所定の時間分、複数のバッテリ1を負荷200から切断可能な時間が確保できる。そのため、切断電池算出部14は、負荷200に対してバッテリ1の電力の出力を終了した時から、系統電力の電力によりバッテリ1を充電するまでの時間帯に、切断可能時間を設定する。
そして、コントローラ10は、設定された切断可能時間内で、スイッチ4をオフ状態、スイッチ5をオン状態にして、複数のバッテリ間で電流を導通しつつ、バッテリ1の劣化度を算出するする。これにより、変形例では、電源装置100から負荷200に電力を供給していない時間帯で、バッテリ1を負荷200から切断を行うため、電源装置100内の回路動作の安全性を高めつつ、バッテリ1の劣化状態の算出精度を高めることができる。
上記の消費電力推定部12が本発明の「消費電力推定手段」に相当し、バッテリ管理部15、スイッチ制御部16、及びコンバータ制御部17が本発明の「制御手段」に相当し、スイッチ4が本発明の「第1スイッチ」に相当し、スイッチ5が本発明の「第2スイッチ」に相当する。
《第2実施形態》
本発明の他の実施形態に係る電源装置を説明する。本例では、上述した第1実施形態に対して、複数のバッテリ間における充放電制御の一部が異なる。これ以外の制御は第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。また、電源装置の構成は第1実施形態に係る電源装置と同様であり、適宜援用する。
本例の電源装置100において、コントローラ10は、2つのバッテリ1のうち、一方のバッテリ1から他方のバッテリ1へ放電した後に、他方のバッテリ1から一方のバッテリ1へ放電を行う。そして、コントローラ10は、この2つのバッテリ1の劣化度を算出する。以下、コントローラ10の具体的な制御を説明する。
バッテリ管理部15は、切断可能時間と、予め設定された内部抵抗の推定時間とを比較して、切断時間を設定する。内部抵抗の推定時間は、一方のバッテリ1から他方のバッテリ1への放電時間と、他方のバッテリ1から一方のバッテリへの放電時間とを合わせた時間である。
切断算出部14により切断可能なバッテリ数及び切断時間を設定した後に、バッテリ管理部15は、各バッテリ1の劣化度に基づいて、実際に負荷200から切断するバッテリ1を選択する。バッテリ管理部15は、複数のバッテリのうち、1番目に劣化度の大きいバッテリ1と、2番目に劣化度の大きいバッテリ1を、切断するバッテリ1として選択する。あるいは、バッテリ管理部15は、複数のバッテリのうち、劣化度の算出時刻の最も遅いバッテリ1と、2番目に遅いバッテリ1を切断するバッテリ1として選択する。
現在の時刻が切断時間になると、バッテリ管理部15は、スイッチ制御部16及びコンバータ制御部17にトリガ信号を送信し、選択した2つのバッテリ1を負荷200から切断させて、2つのバッテリ間で電流を導通させる。
トリガ信号を受信したスイッチ制御部16は、2つのバッテリ1に接続されたスイッチ4をオフ状態に、切断するバッテリ1に接続されたスイッチ5をオン状態にする。
トリガ信号を受信したコンバータ制御部17は、2つのバッテリ1のうち、劣化度の高い方のバッテリ1(以下、バッテリA1と称す)から、劣化度の低い方のバッテリ1(以下、バッテリA2と称す)へ電流を導通させるように、DCDCコンバータ3を制御する。
バッテリ管理部15は、所定の充放電シーケンスに基づきバッテリA1からバッテリA2に電流を導通させつつ、電圧センサ6及び電流センサ9を用いて、バッテリA1の放電電圧及び放電電流を測定する。そして、バッテリ管理部15は、測定した電圧及び電流からバッテリA1の内部抵抗を算出し、バッテリA1の劣化度を算出する。
またバッテリ管理部15は、バッテリA1からバッテリA2への電流を導通させた後に、バッテリA2からバッテリA1へ電流の導通を切り替えるための制御信号をコンバータ制御部17に送信する。
コンバータ制御部17は、当該制御信号を受信すると、バッテリA2からバッテリA1に電流を導通させるよう、DCDCコンバータ3を制御する。そして、バッテリ管理部15は、バッテリA2からバッテリA1への電流の導通中に、センサを用いて、バッテリA2の放電電圧、電流を測定する。バッテリ管理部15は、バッテリA2の内部抵抗を算出することで、バッテリA2の劣化度を算出する。
次に、図7を用いて、コントローラ10の制御のうち、劣化状態の算出制御(図3のステップS200)のフローを説明する。なお、切断可能バッテリの設定制御(ステップS100)及びバッテリ状態の判定制御(ステップS300)については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
ステップS221からステップS232までの制御フローは、第1実施形態に係るステップS201からステップS212までの制御フロー(図5を参照)と同様であるため説明を省略する。
バッテリA1からバッテリA2への放電制御、及び、バッテリA1の劣化度の算出制御を終えた後の制御フローは以下のとおりである。ステップS233にて、バッテリ管理部15は、バッテリA1からバッテリA2への放電終了時におけるバッテリA1、A2の状態を確認する。バッテリ管理部15は、電圧センサ6を用いて、バッテリ(A1、A2)の電圧(開放電圧)を測定し、バッテリ(A1、A2)の充電状態(SOC)を算出することで、バッテリA1、A2の状態を確認する。このとき、DCDCコンバータ3は停止している。
そして、バッテリ管理部15は、バッテリA1、A2の状態に基づき、バッテリA2からバッテリA1に放電する際の電流値と終止電圧を決定する。
ステップS234からステップS236までの各制御フローは、バッテリA1からバッテリA2に放電した際の各制御フロー(ステップS226からステップS228までの制御フロー)に対して電流の導通方向を逆にした制御フローである。ただし、スイッチ制御部16は、バッテリA1、バッテリA2に接続されたスイッチ5をオン状態にする。
ステップS237からステップS240までの各制御フローは、バッテリA1の内部抵抗の算出からバッテリA1の劣化度の記録までの各制御フロー(ステップS229〜S232)に対して、バッテリA1をバッテリA2に置き換えた制御フローである。
上記のように、本例は、2つのバッテリ間に接続されているスイッチ5をオンにした状態で、複数のバッテリ1のうち、一方のバッテリ1から他方のバッテリ1に第1電流を流した後に、他方のバッテリ1から一方のバッテリ1に第2電流を流す。そして、本例は、第1電流の導通中に測定されるセンサの測定値に基づいて、バッテリ1の劣化度を算出し、第2電流の導通中に測定されるセンサの測定値に基づいて、バッテリ1の劣化度を算出する。これにより、2つのバッテリ1の劣化度を算出する際に、複数のスイッチ5のうち、2つのバッテリ1に接続されたスイッチ5を切り替えればよい。その結果として、スイッチの切り替え回数を少なくすることができる。
《第3実施形態》
本発明の他の実施形態に係る電源装置を説明する。本例では、上述した第1実施形態に対して、複数のバッテリ間における充放電制御の一部が異なる。これ以外の制御は第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。また、電源装置の構成は第1実施形態に係る電源装置と同様であり、適宜援用する。
本例の電源装置100において、コントローラ10は、3つ以上のバッテリ1のうち、2以上のバッテリ1から残りのバッテリ1への放電を行う。そして、コントローラ10は、放電側の複数のバッテリ1の劣化度を算出する。以下、コントローラ10の具体的な制御を説明する。
切断電池算出部14は、バッテリ電力推定部13で推定されたバッテリ1の出力可能電力と、消費電力推定部12で推定された消費電力とを比較して、切断可能なバッテリ数を算出する。
バッテリ管理部15は、切断電池算出部14から、切断可能なバッテリ数及び切断可能時間の情報を取得すると、切断可能なバッテリ数が3以上であるか否か判定する。切断可能なバッテリ数が2つである場合には、バッテリ管理部15は、2つのバッテリ間の充放電制御により、バッテリ1の劣化度を算出する。
切断可能なバッテリ数が3以上ある場合には、バッテリ管理部15は、劣化状態に基づく算出順序に応じて、算出された数の分のバッテリ1を、切断対象の電池として選択する。劣化状態に基づく算出順序は、バッテリ1の劣化度の高い順又は、劣化度の算出時刻の遅い順とする。なお、バッテリ管理部15は、必ずしも、切断電池算出部14で算出されたバッテリ数分のバッテリ1を選択しなくてもよく、少なくとも3つ以上のバッテリ1を選択すればよい。
次に、バッテリ管理部15は、選択した複数のバッテリのうち、放電側のバッテリ1と充電側のバッテリ1を設定するために、以下の制御を行う。まず、バッテリ管理部15は、選択したバッテリ1の現在の残容量を確認する。バッテリ管理部15は、劣化状態の算出順序に従いつつ、1回の充放電制御で多くのバッテリ間で充放電を行うように、放電側のバッテリ1と充電側のバッテリ1を設定する。
仮に、複数のバッテリ1について、現在の電池容量のバラツキが小さい状態で、放電側のバッテリ1の数を多くし、充電側のバッテリ1の数を少なくしたとする。このような場合には、バッテリ間で充放電制御を行うと、充放電制御後に、容量のバラツキが大きくなってしまう。
そのため、バッテリ管理部15は、選択した複数のバッテリ1を放電側と充電側に割り振った上で、各バッテリ1の現在の容量から、充放電制御後の各バッテリ1の残容量を算出する。そして、バッテリ管理部15は、充放電制御後の各バッテリ1の残容量のバラツキが小さくなるように、放電側に割り振るバッテリ1と、充電側に割り振るバッテリ1とを設定する。
現在の時刻が切断時間になると、バッテリ管理部15は、スイッチ制御部16及びコンバータ制御部17にトリガ信号を送信し、選択したバッテリ1を負荷200から切断させて、複数のバッテリ間で電流を導通させる。このとき、バッテリ管理部15は、切断対象のバッテリ1の識別情報に加えて、放電側、充電側への割り振りの情報も、スイッチ制御部16及びコンバータ制御部17に送信する。
スイッチ制御部16は、選択されたバッテリ1について、スイッチ4をオフに、スイッチ5をオンにする。コンバータ制御部17は、放電側に割り振られた各バッテリ1の電圧と、充電側に割り振られた各バッテリ1の電圧を比較する。そして、放電側に割り振られた各バッテリ1の電圧が、充電側に振られた少なくとも1つのバッテリの電圧より低い場合には、コンバータ制御部17は、放電側のバッテリ1から充電側のバッテリ1に電流を導通させるように、DCDCコンバータを駆動させて、バッテリ1の電圧を昇圧させる。
バッテリ管理部15は、バッテリ間で電流の導通中に、センサを用いて、放電側バッテリ1の放電電圧、電流を測定する。バッテリ管理部15は、センサの測定値から、放電側バッテリ1の内部抵抗を算出することで、劣化度を算出する。
次に、図8を用いて、コントローラ10の制御のうち、劣化状態の算出制御(図3のステップS200)のフローを説明する。なお、切断可能バッテリの設定制御(ステップS100)及びバッテリ状態の判定制御(ステップS300)については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
ステップ241にて、バッテリ管理部15は、現在の時刻が切断時刻に達したか否かを判定する。現在の時刻が切断時刻である場合には、ステップS242にて、バッテリ管理部15は、切断電池算出部14で算出された切断可能なバッテリ数が3以上であるか否かを判定する。バッテリ数が3未満である場合には、コントローラ10はステップS200の制御フローを終了させる。
バッテリ数が3以上である場合には、バッテリ管理部15は、劣化度の算出順序に従って、複数のバッテリ1から切断対象となるバッテリ1を選択する。またバッテリ管理部15は、選択した複数のバッテリ1を放電側と充電側に割り振る(ステップS243)。
ステップS244からステップS2253までの制御フローは、第1実施形態に係るステップS203からステップS212までの制御フローに対して、第1実施形態のバッテリA1及びバッテリA2を、放電側バッテリ1及び充電側バッテリ1にそれぞれ置き換えた制御フローである。
上記のように、本例は、3つ以上のバッテリ1を切断可能なバッテリ1(切断対象のバッテリ)として選択し、バッテリ1に接続されているスイッチ4をオフして、選択したバッテリ1を負荷200から切断する。本例は、選択したバッテリ1のうち、複数のバッテリ1から少なくとも1つのバッテリ1に電流を導通させる。そして、本例は、当該電流の導通中に、センサ6、9により測定された測定値に基づいて、選択されたバッテリ1の劣化度を算出する。これにより、本例は、負荷200の影響を受けることなく、3つ以上のバッテリ間で電流を導通させて、バッテリ1の劣化状態を算出しているため、劣化状態の算出精度を高めることができる。
《第4実施形態》
本発明の他の実施形態に係る電源装置を説明する。本例では、上述した第3実施形態に対して、複数のバッテリ間における充放電制御の一部が異なる。これ以外の制御は第3実施形態と同じであり、第1〜第3実施形態の記載を適宜、援用する。また、電源装置の構成は第1実施形態に係る電源装置と同様であり、第1〜第3実施形態の記載を適宜援用する。
本例の電源装置100において、コントローラ10は、3つ以上のバッテリ1のうち、一のバッテリ1から他のバッテリ1へ放電した後に、他のバッテリ1から一のバッテリ1へ放電を行う。そして、コントローラ10は、この3つ以上のバッテリ1の劣化度を算出する。以下、コントローラ10の具体的な制御を説明する。
充放電を切り替え2回目の充放電制御を行う際には、1回目で充電されたバッテリ1は、放電側に割り振られる。一方、放電されたバッテリ1については、劣化度は既に算出されており、放電側のバッテリ1からの電荷を蓄積できればよい。そのため、放電されたバッテリ1うち、少なくとも1つのバッテリ1が充電側に割り振られればよい。また、2回目の充放電制御を行う際に、放電側のバッテリ1の電圧が充電側のバッテリ1の電圧よりも高ければ、DCDCコンバータ3の昇圧動作が不要となる。ただし、放電側のバッテリ1と充電側のバッテリ1との間で、電圧差が大きい場合には、バッテリ間を流れる電流が大きくなってしまう。そのため、バッテリ管理部15は、2回目の充放電制御の際に、放電側のバッテリ1として適したバッテリ1を、複数のバッテリ1の中から選択する。
具体的には、まず、バッテリ管理部15は、切断対象となるバッテリ1を選択し、一方のバッテリ1から他方のバッテリ1へ放電を行った後、各バッテリの電圧を、センサ6を用いて測定する。次に、バッテリ管理部15は、1回目の充電制御において、充電側に割り振られたバッテリの電圧から、2回目の充放電制御に適した電圧差を算出する。電圧差は、DCDCコンバータ3により電圧を昇圧及び降圧することなく、バッテリ間で、過電流を流すことのない電圧差の範囲である。
バッテリ管理部15は、1回目の充電制御で、放電側に割り振られたバッテリ1の電圧と、充電側に割り振られたバッテリの電圧とを比較する。バッテリ管理部15は、放電側に割り振られたバッテリ1のうち、充電側に割り振られたバッテリ1よりも、算出した電位差分だけ低い電圧を特定する。
バッテリ1を特定できた場合には、バッテリ管理部15は特定したバッテリ1を放電側バッテリに割り振る。そして、バッテリ管理部15は、電流の導通を切り替えるための制御信号をコンバータ制御部17に送信する。このとき、バッテリ管理部15は、充電側及び放電側に割り振ったバッテリ1の情報と、DCDCコンバータ3の昇圧動作及び降圧動作をさせないための情報とを、制御信号に含める。
コンバータ制御部17は、当該制御信号を受信すると、DCDCコンバータ3の昇圧動作及び降圧動作を停止させて、入出力間で電圧変化のないように、DCDCコンバータ3を制御する。そして、バッテリ管理部15は、バッテリ間で電流の導通中に、センサを用いて、放電側のバッテリ1の放電電圧、電流を測定する。バッテリ管理部15は、バッテリ1の内部抵抗を算出することで、バッテリ1の劣化度を算出する。
次に、図9を用いて、コントローラ10の制御のうち、劣化状態の算出制御(図3のステップS200)のフローを説明する。なお、切断可能時間の設定制御(ステップS100)及びバッテリ状態の判定制御(ステップS300)については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
ステップS261からステップS269までの制御フローは、第3実施形態に係るステップS241からステップS249までの制御フローと同様である。ただしA1からAnまでの、n個のバッテリが、切断対象のバッテリ1として選択されたとする。また制御フローの説明を簡略するために、1回目の充放電制御(ステップS261からステップS269までの制御)では、複数のバッテリ(A1〜An−1)から、1つのバッテリ(An)に向けて電流を導通させたとする。
ステップS270にて、バッテリ管理部15は、バッテリ(An)の状態から、2回目の充放電制御に適した電圧差を算出する。また、バッテリ管理部15は、バッテリAnとの間で、電圧差が算出された電圧差となるバッテリ1を、複数のバッテリ(A1〜An−1)の中から特定する。そして、バッテリ管理部15は、複数のバッテリ(A1〜An−1)の中から特定したバッテリを、バッテリ(An)と接続されるバッテリ(Ap)に決定する。
2回目の充放電制御、すなわちバッテリAnからバッテリApへ電流を導通させる制御は、2つのバッテリ間の充放電制御となる。そのため、ステップS271からステップS275の制御フローは、第1実施形態に係るステップS204からステップS208の制御フローと同様である。
ステップS276にて、バッテリ管理部15は、1回目の充放電制御で測定したバッテリ(A1〜An−1)の放電電圧及び電流から、バッテリ(A1〜An−1)の内部抵抗を算出する。またバッテリ管理部15は、2回目の充放電制御で測定したバッテリ(An)の放電電圧及び電流から、バッテリ(An)の内部抵抗を算出する。
ステップS277にて、バッテリ管理部15は、バッテリ1(A1〜An)の内部抵抗を補正する。ステップS278にて、バッテリ管理部15は、バッテリ1(A1〜An)の劣化度を算出する。そして、コントローラ10はステップS200の制御を終了する。
上記のように、本例は、3つのバッテリ間に接続されているスイッチ5をオンにした状態で、複数のバッテリ1のうち、一のバッテリ1から他のバッテリ1に第1電流を流した後に、他のバッテリ1から一のバッテリ1に第2電流を流す。そして、本例は、第1電流の導通中に測定されるセンサの測定値に基づいて、バッテリ1の劣化度を算出し、第2電流の導通中に測定されるセンサの測定値に基づいて、バッテリ1の劣化度を算出する。これにより、3つ以上のバッテリ1の劣化度を算出する際に、複数のスイッチ5のうち、当該3つ以上のバッテリ1に接続されたスイッチ5を切り替えればよい。その結果として、スイッチの切り替え回数を少なくすることができる。なお、上記の一のバッテリ1及び他のバッテリの個数は、複数でも単数でもよい。
《第5実施形態》
本発明の他の実施形態に係る電源装置を説明する。本例では、上述した第1実施形態に対して、劣化度の算出後、負荷200から切断されたバッテリ1を、負荷200に切断するときのタイミングを設定している。これ以外の制御は第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。また、電源装置の構成は第1実施形態に係る電源装置と同様であり、適宜援用する。
第1実施形態と同様に、コントローラ10は、バッテリA1(劣化度が1番高いバッテリ1)からバッテリA2(劣化度が2番目に高いバッテリ1)に電流を導通させて、バッテリA1の劣化度を算出する。バッテリA1からバッテリA2に電流を導通させている間、切断対象のバッテリ1として選択されていない残りのバッテリ1は、負荷200に対して電力を供給している。あるいは、切断対象のバッテリ1として選択されていない残りのバッテリ1は、負荷200と接続した状態で、系統電源の電力で充電されている。
そのため、バッテリ(A1、A2)間で電流を導通させた直後に、バッテリA1と残りのバッテリ1との電圧が高くなっている可能性がある。バッテリA1と残りのバッテリ1との電圧差が大きい状態で、バッテリA1の電力を負荷200に供給させるために、スイッチ制御部16は、スイッチ4をオン状態に切り替えると、バッテリA1と残りのバッテリ1との間の電位差によって、バッテリ間を高い電流が流れるおそれがある。
そのため、以下に説明するように、本例はバッテリ間で電流を導通した後に、バッテリ1を負荷200に接続するときには、残りのバッテリ1との間で電圧差の低い状態で、バッテリ1を接続する。
バッテリ管理部15は、バッテリ1から負荷200に電力を供給している間、センサ6、8を用いて、各バッテリ1の状態を管理する。コントローラ10は、複数のバッテリ1のうち、一部のバッテリ1を負荷200から切断しつつ、切断したバッテリ間の充放電により、バッテリ1の劣化度を算出する。
バッテリ間の充放電の終了後、バッテリ管理部15は、切断対象として選択されたバッテリ1(A1、A2)と、切断対象として選択されていないバッテリ1との電圧差(ΔV)を算出する。
電圧差(ΔV)は、切断対象として選択された各バッテリ1(A1、A2)と、切断対象として選択されていない各バッテリ1との間で、それぞれ算出される。
バッテリ管理部15には、電圧差閾値が予め設定されている。電圧差閾値(ΔVth)は、バッテリ1の性質及び電源装置内の回路構成に応じて予め設定されている閾値であって、バッテリ1と負荷との再接続時に、バッテリ間で、高い電流を流さない電圧差の上限値である。
バッテリ管理部15は、算出した電圧差(ΔV)と電圧差閾値(ΔVth)とを比較する。算出した電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)以上である場合には、バッテリ管理部15は、切断対象であったバッテリ(A1、A2)を負荷200と接続させないように、負荷200に接続する際の優先度を設定する。
バッテリ管理部15は、切断対象として選択されていないバッテリ1のうち、電圧差の高いバッテリ1ほど、高い優先度を付与する。また、バッテリ管理部15は、バッテリA1、A2の優先度を最も低くする。あるいは、バッテリ管理部15は、バッテリA1、A2を、負荷200と接続できない接続不可のバッテリ1に設定する。
バッテリ管理部15は、バッテリ(A1、A2)に対してより電圧差の高いバッテリ1を、負荷200と接続するように、接続の優先度を示す信号をスイッチ制御部16に送信する。
スイッチ制御部16は、接続の優先度を示す信号を受信した場合には、優先度の高いバッテリ1に接続されているスイッチ4をオン状態にし、優先度の低いバッテリ1に接続されているスイッチ4をオフ状態にする。これにより、切断対象として選択されていないバッテリ1と切断対象として選択されていたバッテリ1との間で電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)以上である場合には、切断対象として選択されていないバッテリ1のスイッチ4がオン状態になり、切断対象として選択されていたバッテリ1のスイッチ4がオフ状態になる。
そして、優先度の高いバッテリ1の電力が変化し、電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)未満になると、バッテリ管理部15は、設定した優先度を解除して、通常の制御に戻す。これにより、切断対象として選択されていないバッテリ1と切断対象として選択されていたバッテリ1との間で電圧差が電圧差閾値(ΔVth)未満である場合には、切断対象として選択されていないバッテリ1のスイッチ4がオン状態になり、切断対象として選択されていたバッテリ1のスイッチ4もオン状態になる。
次に、図10を用いて、コントローラ10の制御のうち、切断対象のバッテリ1を負荷200に接続する際の制御フローを説明する。
ステップS401にて、バッテリ管理部401は、切断対象として選択されていないバッテリ1の電圧を、センサ6を用いて測定する。ステップS402にて、バッテリ管理部401は、切断対象として選択していたバッテリ1と、切断対象として選択されていないバッテリ1との電圧差(ΔV)を算出する。
ステップS403にて、バッテリ管理部401は、算出した電圧差(ΔV)と電圧差閾値(ΔVth)とを比較し、電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)以上であるか否かを判定する。
電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)以上である場合には、バッテリ管理部15は、切断対象として選択されていないバッテリ1のうち、切断対象であったバッテリ1に対して電圧差の高いバッテリ1ほど、優先度を高くする。そして、スイッチ制御部16は、優先度の高いバッテリ1を負荷200に接続する(ステップS404)。
ステップS405にて、バッテリ管理部15は、負荷200に接続されているバッテリの電圧を測定する。そして、ステップS402に戻る。すなわち、ステップS402からステップS405の制御ループを繰り返すことで、コントローラ10は、電位差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)未満になった状態で、切断対象であったバッテリ1を負荷200に接続させるように、接続タイミングを設定する。
ステップS403で、電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)未満である場合には、ステップS406に進む。そして、ステップS406にて、バッテリ管理部15は、負荷200に接続する際の優先度を解除する。そして、制御フローは終了する。
上記のように、本例は、切断対象として選択されていないバッテリ1と切断対象として選択されていたバッテリ1との間で電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)以上である場合には、切断対象として選択されていないバッテリ1のスイッチ4をオン状態にし、切断対象として選択されていたバッテリ1のスイッチ4をオフ状態にする。また、本例は、電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)未満である場合には、切断対象として選択されていないバッテリ1のスイッチ4がオン状態にし、切断対象として選択されていたバッテリ1のスイッチ4もオン状態にする。
これにより、本例は、劣化度を算出するために、バッテリ1を負荷200から切断した後、再びバッテリ1を負荷200に接続する際には、バッテリ間で流れる電流を小さくできる。その結果として、本例はバッテリ1を保護できる。
《第6実施形態》
本発明の他の実施形態に係る電源装置を説明する。図11は、本発明の他の実施形態に係る電源装置のブロック図である。本例では、上述した第1実施形態に対して、DCDCコンバータ及びコンバータ制御部を設けていない点、及び、バッテリ間で電流を導通させるときの一部の制御が異なる。これ以外の制御は第1実施形態と同じであり、第1〜第5実施形態の記載を適宜、援用する。
図11に示すように、複数のバッテリ1の間には、DCDCコンバータが接続されていない。そのため、コントローラ10は、バッテリ1の劣化度を算出する際には、バッテリ間で高い電流が流れないような電圧差で、スイッチ5を介してバッテリ1同士を接続する。以下、コントローラ10の具体的な制御を説明する。
バッテリ管理部15は、切断電池算出部14で算出された切断可能なバッテリ数が少なくとも1つあれば、劣化度を算出するための制御を行う。バッテリ管理部15は、劣化度等に基づく算出順序に従いつつ、切断可能なバッテリの数だけ、切断対象のバッテリを設定する。
バッテリ管理部15は、現在の時刻が切断時刻に達すると、切断対象のバッテリ1の電圧を測定する。バッテリ管理部15は、切断対象のバッテリのうち、1番の算出順序であるバッテリ1の電圧と、他のバッテリ1との電圧差をそれぞれ算出する。バッテリ管理部15は、算出された各電圧差と、電圧差閾値(ΔVth)とを比較する。
各電圧差のうち少なくとも一つの電圧差が電圧差閾値未満である場合には、バッテリ管理部15は、電圧差が電圧差閾値未満となっている2つのバッテリ1(以下、バッテリA1、A2と称す)で、電流を導通させるよう、制御信号をスイッチ制御部16に送信する。スイッチ制御部16は、制御信号を受信すると、制御信号で示されるバッテリ(A1、A2)のスイッチ5をオンにする。バッテリ(A1、A2)間では、電圧差閾値未満の電圧差があるため(ただし当該電圧差は、バッテリA1、A2で電流を導通できるほどの電圧差を下限値とする)、スイッチ5がオン状態になると、バッテリA1、A2間で電流が導通する。
そして、バッテリ管理部15は、放電側のバッテリ1の放電電流及び放電電圧から、内部抵抗を算出し、劣化度を算出する。
一方、各電圧差が電圧差閾値以上である場合には、コントローラ10は、2番目以降の算出順序であるバッテリ1のうち、少なくとも1つのバッテリ1を負荷200に接続する。具体的には、バッテリ管理部15は、2番目以降のバッテリ1のうち、1番目のバッテリ1との電圧差が電圧差閾値に近いバッテリを、負荷200に一時的に接続するバッテリ1として特定する。このとき、2番目以降のバッテリ1の中に、1番目のバッテリ電圧よりも高い電圧のバッテリと、低い電圧のバッテリがある場合には、バッテリ管理部15は、電圧の高い方のバッテリ1と、電圧の低い方のバッテリ1とをそれぞれ、負荷200に一時的に接続するバッテリ1として特定する。
バッテリ管理部15は、特定したバッテリ1の情報をスイッチ制御部16に送信する。スイッチ制御部16は、取得した情報に基づいてスイッチ4をオンにして、特定したバッテリ1と負荷200とを接続する。
負荷200に接続されたバッテリ1は、負荷200に対して電力を供給して、当該バッテリ1の電圧が変化する。あるいは、負荷200に接続されたバッテリ1は、系統電源の電力による充電によって、当該バッテリ1の電圧が変化する。バッテリ管理部15は、センサ6を用いて、一時的に接続したバッテリ1の電圧を測定する。
そして、バッテリ管理部は、1番目のバッテリ電圧と、一時的に負荷に接続したバッテリの電圧との電圧差を算出しつつ、算出した電圧差と電圧差閾値とを比較する。算出した電圧差が電圧差閾値未満になると、バッテリ管理部15は、一時的に接続していたバッテリ1を、再び負荷200から切断し、電圧差が電圧差閾値未満となったバッテリ間で電流を導通させるよう、制御信号をスイッチ制御部16に送信する。
スイッチ制御部16は、当該制御信号を受信すると、制御信号で示されるバッテリのスイッチ5をオン状態にし、スイッチ4をオフ状態にする。そして、バッテリ間で電流が導通する。バッテリ管理部15は、センサ6、9を用いて、バッテリA1の電圧及び電流を測定する。バッテリ管理部15はセンサ6、9の測定値を用いて、バッテリA1の内部抵抗を算出しつつ、バッテリA1の劣化度を算出する。
次に、図12及び図13を用いて、コントローラ10の制御のうち、切断可能バッテリの設定制御(図3のステップS100)及び劣化状態の算出制御(図3のステップS200)のフローを説明する。なお、バッテリ状態の判定制御(ステップS300)については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
ステップS111からS114までの制御フロー及びステップS116、S117の制御フローは、第1実施形態に係るステップS101〜S104及びステップS106、S107の制御フローと同様である。ステップS115にて、バッテリ管理部15は、切断電池算出部14で算出された切断可能なバッテリ数が1以上であるか否かを判定する。切断可能なバッテリ数が1未満である場合には、制御フローを終了する。一方、切断可能なバッテリ数が1以上である場合には、ステップS116に進む。
図13に示すように、ステップS281にて、現在時刻が切断時刻になると、ステップS282に進む。ステップS282にて、バッテリ管理部15は、複数のバッテリ1の劣化度に基づき、切断対象となるバッテリ1を選択する。バッテリ管理部15は、選択されたバッテリ1のうち、1番の算出順序であるバッテリA1と、その他のバッテリ1との電圧差(ΔV)を算出する。そして、バッテリ管理部15は、算出した各電圧差(ΔV)と電圧差閾値(ΔVth)とを比較する。
各電圧差(ΔV)が電圧差閾値(ΔVth)未満である場合には、ステップS283にて、バッテリ管理部15は、バッテリA1と近い電圧のバッテリ1(以下、バッテリAqと称す)を、一時的に負荷200に接続するバッテリ1とする。スイッチ制御部16は、バッテリApに接続されているスイッチ4をオン状態にする。
ステップS284にて、バッテリ管理部15は、バッテリAqに接続されているセンサ6を用いて、バッテリAqの電圧を測定する。そして、ステップS282に戻ると、バッテリ管理部15は、バッテリA1とバッテリAqとの電圧差を算出しつつ、算出した電圧差を電圧差閾値(ΔVth)とを比較する。
すなわち、ステップS282〜S284までの制御ループを繰り返すことで、バッテリ間の電圧差が大きく、バッテリA1を他のバッテリと接続できない状態であっても、当該他のバッテリ1を負荷200に接続する。そして、負荷200に接続した他のバッテリ1では、電圧がバッテリA1の電圧に近づき、電圧差が電圧差閾値(ΔVth)未満となり、他のバッテリ1はバッテリA1と接続可能な状態となる。
各電圧差(ΔV)のうち少なくとも1つの電圧差(ΔVth)が電圧差閾値(ΔVth)未満になると、ステップS285に進む。ステップS285にて、バッテリ管理部15は、電圧差閾値(ΔVth)未満の電圧差である複数のバッテリ1を、切断対象のバッテリ(A1、A2)として確定する。
ステップS286〜ステップS295までの制御フローは、第1実施形態に係るステップ203〜212までの制御フローまで同様であるため、説明を省略する。
上記のとおり、本例は、切断対象のバッテリとして選択された複数のバッテリ間の電圧差が所定値以上である場合には、当該複数のバッテリ1のうち一方のバッテリ1に接続されているスイッチ5をオン状態にして、負荷200と接続する。また、当該複数のバッテリ間の電圧差が所定値未満である場合には、当該複数のバッテリ間に接続されているスイッチ5をオン状態にする。
これにより、バッテリ間にDCDCコンバータを接続しなくても、負荷200から切断した状態で、バッテリ間で電流を導通させて、劣化状態を算出できる。
1…バッテリ
2…インバータ
3…DCDCコンバータ
4、5…スイッチ
6、7…電圧センサ
8、9…電流センサ
10…コントローラ
11…インバータ制御部
12…消費電力推定部
13…バッテリ電力推定部
14…切断電池算出部
15…バッテリ管理部
16…スイッチ制御部
17…コンバータ制御部
20…データベース
30…センサ
100…電源装置
200…負荷

Claims (10)

  1. 負荷に対して電力を出力する複数のバッテリと、
    前記複数のバッテリに電気的に接続されているセンサと、
    前記負荷と前記複数のバッテリとの間にそれぞれ接続されている複数の第1スイッチと、
    前記複数のバッテリの電力のうち前記負荷により消費される消費電力を時系列で推定する消費電力推定手段と、
    前記センサの検出値に基づき、前記複数のバッテリの残容量及び前記バッテリの劣化状態を管理し、前記第1スイッチを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記複数のバッテリのそれぞれの残容量に基づき、前記複数のバッテリから前記負荷に対して出力可能な出力可能電力を算出し、
    前記出力可能電力が前記消費電力以上となる範囲内で、前記複数のバッテリのうち前記負荷から切断可能な前記バッテリを、切断バッテリとして選択し、
    前記切断バッテリに接続されている前記第1スイッチをオフにした状態で、複数の前記切断バッテリ間で電流を導通させて、前記切断バッテリの劣化状態を算出する
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1記載の電源装置において、
    前記複数のバッテリ間に接続されている第2スイッチをさらに備え、
    前記制御手段は、
    複数の前記切断バッテリに接続されている前記第2スイッチをオンにした状態で、前記複数の切断バッテリのうち、一の切断バッテリから他の切断バッテリに電流を導通させて、
    前記電流の導通中に測定される前記センサの測定値に基づいて、前記切断バッテリの前記劣化状態を算出する
    ことを特徴とする電源装置。
  3. 請求項2記載の電源装置において、
    前記センサは、
    前記電流の導通中に、前記一の切断バッテリから前記他の切断バッテリに流れる放電電流と、前記切断バッテリの電圧とをそれぞれ測定し、
    前記制御手段は、
    前記センサにより測定された前記放電電流及び前記電圧から、前記切断バッテリの内部抵抗を算出することで、前記劣化状態を算出する
    ことを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記バッテリは、前記負荷に対して電力を供給する系統電源の電力により、充電可能な電池であり、
    前記制御手段は、
    前記系統電源の電力により前記バッテリの充電を終了した時から、前記負荷に対して前記バッテリの電力を出力するまでの時間帯、又は、前記負荷に対して前記バッテリの電力の出力を終了した時から、前記系統電力の電力により前記バッテリを充電するまでの時間帯に、前記第1スイッチをオフにした状態で、前記切断バッテリの劣化状態を算出する
    ことを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記複数のバッテリ間に接続されている第2スイッチをさらに備え、
    前記制御手段は、
    複数の前記切断バッテリに接続されている前記第2スイッチをオンにした状態で、前記複数の切断バッテリのうち、一の切断バッテリから他の切断バッテリに第1電流を流した後に、前記他の切断バッテリから前記一の切断バッテリに第2電流を流し、
    前記第1電流の導通中に測定される前記センサの測定値に基づいて、前記切断バッテリの前記劣化状態を算出し、
    前記第2電流の導通中に測定される前記センサの測定値に基づいて、前記切断バッテリの前記劣化状態を算出する
    ことを特徴とする電源装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記制御手段は、
    前記複数のバッテリの前記劣化状態を劣化度でそれぞれ管理し、
    前記複数のバッテリのうち、前記劣化度が最も高い前記バッテリを前記切断バッテリとして選択する
    ことを特徴とする電源装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記制御手段は、
    前記劣化状態を算出した算出時刻を、前記複数のバッテリ毎にそれぞれ管理し、
    前記複数のバッテリのうち、前記算出時刻が最も経過している前記バッテリを前記切断バッテリとして選択する
    ことを特徴とする電源装置。
  8. 請求項1〜7いずれか一項に記載の電源装置において、
    前記複数のバッテリ間に接続されている第2スイッチをさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記バッテリの充電状態の中央値に対応する電圧を含んだ所定の電圧範囲内に目標電圧を設定し、
    複数の前記切断バッテリに接続されている前記第2スイッチをオンにした状態で、前記切断バッテリの電圧が前記目標電圧に達するまで、前記複数の切断バッテリ間で電流を導通させる
    ことを特徴とする電源装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記制御手段は、
    前記複数のバッテリのうち前記切断バッテリとして選択されていない第1バッテリを前記負荷に接続し、前記切断バッテリに含まれる第2バッテリの前記劣化状態を算出し、
    前記第1バッテリの電圧と、前記劣化状態を算出した後の前記第2バッテリの電圧との電圧差が所定値以上である場合に、前記第1バッテリに接続されている前記第1スイッチをオン状態に、前記第2バッテリに接続されている前記第1スイッチをオフ状態にし、
    前記電圧差が前記所定値未満である場合に、前記第1バッテリに接続されている前記第1スイッチをオン状態に、前記第2バッテリに接続されている前記第1スイッチをオン状態にする
    ことを特徴とする電源装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記複数のバッテリ間に接続されている第2スイッチをさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記切断バッテリとして選択された第1バッテリと第2バッテリとの電圧差が所定値以上である場合には、前記第1バッテリに接続されている前記第1スイッチをオン状態にし、
    前記電圧差が前記所定値未満である場合には、前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間に接続された前記第2スイッチをオン状態にする
    ことを特徴とする電源装置。
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