JP2014045626A - 充電制御装置 - Google Patents

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裕司 阿部
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美香 桐本
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Abstract

【課題】充電必要時間の短縮と組電池の劣化抑制を両立させる。
【解決手段】組電池は複数のセルの直列回路を有する。セルごとに、内部抵抗値とSOC(State Of Charge)の関係を測定しておき、内部抵抗値に極大値をとらせるSOCをピークSOC(SOCPK[1]、SOCPK[2])として抽出する。セルごとにピークSOCを含むSOCの範囲をピークSOC範囲として設定し、組電池の充電の際、セルごとに、ピークSOC範囲における電流レートを、ピークSOC範囲の低SOC側のSOC範囲(第1SOC範囲)の電流レート及びピークSOC範囲の高SOC側のSOC範囲(第3SOC範囲)の電流レートよりも低くする。セルごとの電流レートの低減は、セルに並列接続されたバイパス回路に電流をバイパスさせることで実現する。
【選択図】図8

Description

本発明は、充電制御装置に関する。
図17に、リチウムイオン電池等の蓄電池のSOC(State Of Charge)及び内部抵抗値間の関係例を示す。リチウムイオン電池等の蓄電池では、基本的に充電率であるSOCが高くなるにつれて内部抵抗値が減少することが多いが、SOCが中程度の領域で蓄電池内の電流の伝達メカニズムが変化し、その変化の前後において蓄電池内のイオンが動きにくくなって内部抵抗値が局所的に大きくなることがある。この局所的な増大に対応する、蓄電池の内部抵抗値に極大値をとらせるSOCをピークSOC(ピーク充電率)と呼ぶ。内部抵抗値が大きい状態で比較的大きな充電電流を流せば発熱等の影響により蓄電池の劣化が促進されるであろうとの考えの下、充電時において内部抵抗値を逐次測定し、内部抵抗値が高いときには充電電流を抑制する方法も提案されている(下記特許文献1参照)。
特開平9−84277号公報
組電池全体で見た内部抵抗値を基にして一律に充電電流を抑制する従来の方法では、個々の蓄電池の個体差や劣化度によって特性にばらつきが生じている場合、時間的に効率的な充電が期待できない。すなわち、組電池全体の内部抵抗特性に応じて充電電流値を制御すると、ある蓄電池の内部抵抗値が充電電流を抑制する必要がない場合でも他の蓄電池の内部抵抗値の影響により抑制が必要と判断され、全体として充電電流を抑制する期間が増大し、結果として充電時間が増大してしまう恐れがあった。充電電流の過度の抑制は充電に必要な時間を増大させるため好ましくない。SOCとの関係を考慮し、真に必要なタイミング(例えば上記ピークSOCに対応するタイミング)において充電電流を抑制することが、効率的な充電と劣化抑制の両立には肝要と考えられる。加えて、必要なタイミングに充電電流を抑制して劣化の抑制を図る方法を、蓄電池の直列回路から成る組電池に対して適用する場合には、工夫が必要である。
そこで本発明は、複数の蓄電池から成る組電池の充電必要時間の適正化と充電に伴う劣化の抑制に寄与する充電制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る充電制御装置は、組電池を形成する直列接続された複数の蓄電池に対応する複数のバイパス回路を有し、前記蓄電池ごとに前記蓄電池に対して対応するバイパス回路を並列接続したバイパス回路部と、各蓄電池の充電率を導出する充電率導出部と、各蓄電池の内部抵抗値の充電率依存性に応じたデータに基づき、前記蓄電池ごとに、充電率が増加するにつれ前記内部抵抗値が増加から減少に転じる充電率をピーク充電率として抽出して前記ピーク充電率を含み且つ所定の充電率幅を持ったピーク充電率範囲を設定する設定部と、前記組電池を充電する際、各蓄電池において前記ピーク充電率範囲での電流レートが他の充電率範囲における電流レートよりも低くなるように各バイパス回路を制御する制御部と、を備える。
本発明によれば、複数の蓄電池から成る組電池の充電必要時間の適正化と充電に伴う劣化の抑制に寄与する充電制御装置を提供することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る組電池、バイパス回路部及び複数の電圧センサを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る蓄電システムの全体構成図である。 バイパス回路の内部の例を示す図である。 1つのセルに関する、内部抵抗値とSOCとの関係を示す図である。 蓄電システムに関与する抵抗特性測定部を示す図である。 測定用期間と充電期間との時間的関係を示す図である。 1つのセルに関する、極大値が1つの場合の抵抗特性データに応じた第1〜第3SOC範囲及び電流パターンの設定内容を示す図である。 2つのセルに関する、極大値が1つの場合の抵抗特性データに応じた電流パターンの設定内容を示す図である。 本発明の第1実施形態に係り、2つのセルについての充電電流変化を示す図である。 本発明の第1実施形態に係り、各タイミングにおける電流の流れを示す図である。 制御ユニットに設けられうる機能部を示す図である。 本発明の第2実施形態に係り、2つのセルについての充電電流変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係り、特定タイミングにおける電流の流れを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る制御ユニットの内部ブロック図である。 本発明の第3実施形態にて想定される複数の時刻と内部抵抗値変化の様子を示す図である。 本発明の第3実施形態に係り、対応する時刻(tA2、tA3、tA5)にて得られているデータを示す図である。 従来技術に係り、蓄電池のSOC及び内部抵抗値間の関係例を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、状態量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、状態量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
<<第1実施形態>>
図1には、本発明の第1実施形態に係る組電池11TTと、組電池11TTに並列接続されたバイパス回路部12TT及び複数の電圧センサ13が示されている。組電池11TTは、互いに直列接続されたn個の蓄電池11を有する。nは2以上の任意の整数である。組電池11TTに、n個の蓄電池11の直列回路以外の蓄電池が更に含まれていても構わない。各蓄電池11は、任意の種類の蓄電池(二次電池)であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池である。蓄電池の最小単位であるセルを複数個組み合わせて各蓄電池11を形成しても良いが、以下では、蓄電池11が1つのセルから成ると考えて、蓄電池11をセル11と呼ぶ。本明細書において、放電及び充電とは、特に記述無き限り、セル11又は組電池11TTの放電及び充電を指す。バイパス回路部12TTは、n個のセル11に対応する、互いに直列接続されたn個のバイパス回路12から成り、各バイパス回路12は対応するセル11に並列接続されている。複数の電圧センサ13は、各セル11の端子電圧を測定する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る蓄電システム1の全体構成図である。蓄電システム1は、図2に示される各部位を備えている。以下では、図2に示す如く、n個のセル11を互いに区別する必要がある場合、n個のセル11をセル11[1]〜11[n]と呼び、n個のバイパス回路12を互いに区別する必要がある場合、n個のバイパス回路12をバイパス回路12[1]〜12[n]と呼ぶ。バイパス回路12[i]はセル11[i]に並列接続されており、セル11及びバイパス回路12の並列回路がn個だけ直列接続されている。iは任意の整数である。セル11[1]〜11[n]の夫々に対して電圧センサ13が接続されている。セル11[i]に接続された電圧センサ13である電圧センサ13[i]は、セル11[i]の端子電圧を測定し、測定電圧値を表す信号を出力する。セル11[i]の端子電圧及びその電圧値を記号V[i]にて表す。また、セル11[i]に流れる電流(以下、セル電流ともいう)及びその電流値を記号I[i]にて表す。更に、バイパス回路12[i]に流れる電流(以下、バイパス電流ともいう)及びその電流値を記号IBP[i]にて表す。
組電池11TT及びバイパス回路部12TTの並列回路の全体に流れる電流(以下、基準電流ともいう)及びその電流値を記号IREFにて表す。基準電流を測定する電流センサ14が組電池11TT及びバイパス回路部12TTに接続されており、電流センサ14は測定した基準電流値IREFを表す信号を出力する。制御ユニット30は、電圧センサ13[1]〜13[n]の出力信号及び電流センサ14の出力信号から、各セル11の端子電圧値(V[1]〜V[n])及び基準電流値IREFを認識する。尚、後述されるように、定電流充電時においては、制御ユニット30内の主制御部33が電力変換回路16を制御することによって基準電流値IREFを指定することができるため、制御ユニット30は、電流センサ14の出力信号に頼ることなく基準電流値IREFを認識しうる。上述の接続関係から理解されるように、基準電流IREFは、任意の整数iに関し、セル電流I[i]及びバイパス電流IBP[i]の和である。尚、セル11[i]の正極から負極に向かって流れる方向の電流の極性が正であると考える。
充電源15は、組電池11TTに充電電力を供給可能な任意の電力源であり、例えば、自然エネルギ(太陽光、水力、風力、地熱等)に基づく発電を行って発電電力を出力する電力源、又は、商用交流電源(若しくは商用交流電源に接続された電力系統)である。電力変換回路16は、主制御部33の制御の下、充電源15から供給される充電用の電力に対し電力変換(直流/直流変換又は交流/直流変換)を行い、得られた直流電力を充電電力として組電池11TTに供給する。組電池11TTは、電力変換回路16を介して任意の負荷(不図示)に対し放電電力を供給することもできるが、以下では、特に記述無き限り、組電池11TTの充電に関わる動作及び構成を説明する。
図3の回路12Aは、1つのバイパス回路12の例である。回路12Aは抵抗RBPとスイッチSWとの直列回路である。スイッチSWは、電界効果トランジスタ等の任意の半導体スイッチング素子にて形成される。但し、スイッチSWは機械式スイッチ(リレー等)であっても良い。バイパス回路12[1]〜12[n]に対し、図2の主制御部33から個別にバイパス制御信号が供給され、バイパス回路12[1]〜12[n]の夫々は個別にバイパス制御信号に従ってオン又はオフとされる。バイパス回路12[i]のオンとは、バイパス回路12[i]内のスイッチSWがオン(導通状態)になることを意味し、バイパス回路12[i]のオフとは、バイパス回路12[i]内のスイッチSWがオフ(非導通状態)になることを意味する。
バイパス制御信号は、バイパス回路12[i]をオンさせるバイパスオン信号及びバイパス回路12[i]をオフさせるバイパスオフ信号の何れかである。バイパスオン信号がバイパス回路12[i]に供給されたとき、バイパス回路12[i]のスイッチSWがオンとなってセル11[i]の両端子間(即ち正極及び負極間)が抵抗RBPを介して接続され又は短絡され、結果、I[i]=0且つIBP[i]=IREFとなる。バイパスオフ信号がバイパス回路12[i]に供給されたとき、バイパス回路12[i]のスイッチSWがオフとなり、結果、I[i]=IREF且つIBP[i]=0となる。抵抗RBPの値によっては、或いは、バイパス回路12[i]の回路構成を変更することにより、バイパスオン信号がバイパス回路12[i]に供給されたときでも、幾らかの充電電流がセル11[i]に供給されうる(即ち、IREF>I[i]>0且つ0<IBP[i]<IREFとなりうる)。但し、本実施形態では、バイパスオン信号がバイパス回路12[i]に供給されたとき、I[i]=0且つIBP[i]=IREFになるものとする。即ち、組電池11TTに充電電流が供給されているときにバイパス回路12[i]をオンすれば、当該充電電流がバイパス回路12[i]にてバイパスされてセル11[i]に供給されなくなる。
蓄電システム1に設けられた制御ユニット30は、符号31〜34によって参照される各部位を備える。データ保持部31は、セル11の内部抵抗値とセル11の充電率との関係、即ち、セル11の内部抵抗値の充電率依存性を示すデータ(以下、抵抗特性データともいう)をセル11ごとに保持している。セル11[i]についての抵抗特性データを記号RCR[i]にて表す。セル11の充電率は、セル11のSOC(State Of Charge)として表現される。セル11[i]のSOCを記号SOC[i]にて表す。周知の如く、SOC[i]は、セル11[i]の満充電容量に対するセル11[i]の残容量の比である。
図4に、抵抗特性データRCR[i]の例を示す。抵抗特性データRCR[i]は、セル11[i]の内部抵抗値とSOC[i]との関係を示している。セル11[i]の内部抵抗値を記号R[i]にて表す。蓄電システム1の内部又は外部に設けられた抵抗特性測定部40(図5(a)参照)は、所定の測定用期間310において、抵抗特性データRCR[i]を取得することができる。図6に示す如く、測定用期間310は後述の充電期間320の前にある。測定用期間310は、組電池11TT又はセル11の設計、製造又は出荷時に設けられる期間であっても良い。この場合、図5(b)に示す如く、抵抗特性測定部40は、蓄電システム1の外部に設けられた実験用装置であっても良い(但し、抵抗特性測定部40を蓄電システム1又は制御ユニット30に設けておくことも可能である)。測定用期間310は、組電池11TT又はセル11の製造及び出荷後に設けられる期間であっても良い。この場合、図5(c)に示す如く、抵抗特性測定部40は制御ユニット30内に設けられる。
測定用期間310において、抵抗特性測定部40は、セル11[i]のSOC[i]を所定の評価SOCにした状態でセル電流値I[i]を第1電流値(例えばゼロ)から第2電流値へ変動させ、この変動前後におけるセル11[i]の端子電圧の変動量ΔV[i]を電圧センサ13[i]の出力信号から取得する第1工程と、端子電圧の変動量ΔV[i]をセル電流値I[i]の変動量ΔI[i](即ち、第1及び第2電流値間の差)にて除することで、当該評価SOCに対応する内部抵抗値R[i]を算出する第2工程と、を実行する(即ち、R[i]=ΔV[i]/ΔI[i])。第1及び第2工程の組を1回分実行することで、1つの評価SOCに対応する内部抵抗値R[i]が求まる。測定用期間310において、抵抗特性測定部40は、評価SOCを順次変更しながら(例えば、SOCの1%刻みで変化させながら)第1及び第2工程を繰り返し実行することで、抵抗特性データRCR[i]を得ることができる。抵抗特性測定部40は、セル11[1]〜11[n]の夫々に対して上述の処理を行うことで、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を求める。データ保持部31は、求められた抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を保持する。
リチウムイオン電池等の蓄電池では、基本的にSOCが高くなるにつれて内部抵抗値が減少することが多いが、SOCが中程度の領域で蓄電池内の電流の伝達メカニズムが変化し、その変化の前後において蓄電池内のイオンが動きにくくなって内部抵抗値が局所的に大きくなることがある。そのような特性を持った蓄電池がセル11[i]として想定されており、実際、セル11[i]の内部抵抗値はSOCが中程度の領域で極大値をとる。セル11の内部抵抗値に極大値をとらせるSOCをピークSOC(ピーク充電率)という(図4参照)。極大値の意義から明らかであるが、或るセル11に関し、SOCの増加に伴って内部抵抗値が増加から減少に転じるときの内部抵抗値は極大値である。
内部抵抗値が大きい状態で比較的大きな充電電流を流せば発熱等の影響によりセル11の劣化が促進する。故に、内部抵抗値が大きいときには充電電流を抑制した方が好ましいが、充電電流の過度の抑制は充電に必要な時間を増大させる。このため、上記極大値が現れるときにおいて充電電流を抑制する方法が検討される。しかしながら、上記極大値が現れるSOCがセル11ごとに相違することも十分にあるため、或るセル11だけに注目して組電池11TT全体に対する充電電流を抑制することは好ましくない。これを考慮し、制御ユニット30では、セル11ごとに、セル11の全SOC範囲内に低SOC範囲、中SOC範囲及び高SOC範囲に相当する第1〜第3SOC範囲を設定し、低SOC範囲及び高SOC範囲における充電電流を抑制せずに、上記極大値が現れる中SOC範囲においてセル11ごとにバイパス回路12を用い充電電流を抑制する。
これを実現すべく、図2のSOC範囲設定部(充電率範囲設定部)32は、データ保持部31から取得した抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]に基づき、セル11ごとに、セル11の全SOC範囲(全充電率範囲)内に、第1〜第3SOC範囲を設定する。SOC範囲とは下限SOCから下限SOCより大きな上限SOCまでの、SOCの範囲を指す。全SOC範囲にとっての下限SOC及び上限SOCは、夫々、0%及び100%である。1つのセル11に関し、第1〜第3SOC範囲は互いに重なり合わず、第2SOC範囲に属するSOCは常に第1SOC範囲に属する充電率よりも高く、第3SOC範囲に属するSOCは常に第2SOC範囲に属する充電率よりも高い。
図7を参照して、1つのセル11[i]に対する第1〜第3SOC範囲の設定方法の詳細及び充電期間320中の電流パターンの設定方法を説明する。まず、設定部32は、抵抗特性データRCR[i]に基づき、所定値(例えば30%)以上を有するSOCの範囲の中から内部抵抗値R[i]に極大値をとらせるSOC[i]をセル11[i]におけるピークSOCとして抽出する。所定値(例えば30%)以上を有するSOCの範囲の中からピークSOCを抽出すれば、その範囲において、上記極大値は内部抵抗値R[i]の最大値と一致することが多い。そして、設定部32は、SOC[i]におけるピークSOCを含み且つ所定のSOC幅を持ったSOC範囲をセル11[i]の第2SOC範囲に設定する。
セル11[i]におけるピークSOCの値を記号SOCPK[i]にて表す。そうすると、設定部32は、セル11[i]の第2SOC範囲の下限SOC及び上限SOCを、夫々、SOCST[i]及びSOCED[i]に設定する。ここで、SOCST[i]=SOCPK[i]−ΔSOCA、且つ、SOCED[i]=SOCPK[i]+ΔSOCB、である。ΔSOCA及びΔSOCBは0より大きな所定値(例えば10%)を持つが、SOCST[i]が0%以下に設定されたり、SOCED[i]が100%以上に設定されたりすることは無い。ΔSOCA及びΔSOCBの一致、不一致は問わない。
設定部32は、セル11[i]について、第2SOC範囲を確定させた後、属すべきSOCが第2SOC範囲より小さなSOC範囲を第1SOC範囲に設定し、属すべきSOCが第2SOC範囲より大きなSOC範囲を第3SOC範囲に設定する。セル11[i]に関し、SOCST[i]は第1及び第2SOC範囲間の境界値であり、SOCED[i]は第2及び第3SOC範囲間の境界値である。第1SOC範囲の下限SOCは0%であるが、0%よりも大きな所定値(例えば5%)に設定されうる。第3SOC範囲の上限SOCは100%未満の所定値SOCCV(例えば80%)とされる。
図7において、波形IPTN[i]は、第1〜第3SOC範囲の設定結果に基づき設定される、充電期間320中のセル11[i]の充電電流の電流パターンを表している。セル11[i]に関し、充電期間320において、SOC[i]が第1、第2、第3SOC範囲に属しているとき、夫々、第1、第2、第3目標電流レートでセル11[i]が充電されるべきことを電流パターンIPTN[i]は規定している。第1、第2、第3目標電流レートでのセル11[i]の充電は、夫々、セル電流値I[i]を電流値ICC1、ICC2、ICC3と一致させた状態でセル11[i]を定電流充電することを指す。ここで、“ICC1>ICC2”且つ“ICC2<ICC3”である。即ち、第2目標電流レート(ピーク充電率での目標電流レート)は第1及び第3目標電流レートよりも低い。図7では、“ICC1>ICC3”となっているが、“ICC1<ICC3”又は“ICC1=ICC3”であっても構わない。
充電期間320において、SOC[i]がSOCCVに達すると、セル11[i]の充電が定電流充電から定電圧充電に切り替えられる。図7では、便宜上、電流パターンIPTN[i]の中に定電圧充電中の電流変化が示されているが(定電圧充電中のセル電流の具体的値が、あたかも、電流パターンIPTN[i]にて規定されているように見えるが)、実際には、定電圧充電では、電流パターンIPTN[i]に従ってセル電流の具体的値が制御されるわけではない。
設定部32は、抵抗特性データRCR[i]に基づき、SOCPK[i]、SOCST[i]及びSOCED[i]の抽出及び設定を介して第1〜第3SOC範囲を設定する処理を、セル11[1]〜11[n]の夫々に対して実行し、これによって、セル11ごとに第1〜第3SOC範囲を個別に設定する。SOCST[i]及びSOCED[i]の値が決まれば、セル11[i]の第1〜第3SOC範囲は定まるため、実際には例えば、図2に示す如く、設定部32から主制御部33に対して、SOCST[1]〜SOCST[n]及びSOCED[1]〜SOCED[n]の値を送ればよい。同様の主旨から、セル11ごとの抵抗特性データRCR[i]は、SOCST[i]及びSOCED[i]の値のみを規定するデータであっても良い。電流値ICC1、ICC2、ICC3の設定を含む、セル11[1]〜11[n]の電流パターンIPTN[1]〜IPTN[n]の設定は、後述の主制御部33によって行われるが、その設定を設定部32が行うようにしても良い。
図8に、2つのセル11[1]及び11[2]に対する抵抗特性データRCR[1]及びRCR[2]の例を重ね合わせて示すと共に、抵抗特性データRCR[1]及びRCR[2]に基づき設定された2つのセル11[1]及び11[2]に対する電流パターンIPTN[1]及びIPTN[2]の例を重ね合わせて示す。図8の例では、セル11[1]及び11[2]間においてピークSOC(SOCPK[1]、SOCPK[2])が相違しており、結果、電流パターン(IPTN[1]、IPTN[2])がセル11[1]及び11[2]間で相違している。尚、図示の便宜上、電流パターンIPTN[1]及びIPTN[2]をグラフの上下方向に若干ずらして示しているが、セル11[1]及び11[2]を含む複数のセル11間において、電流値ICC1、ICC2及びICC3は共通であり、また定電圧充電への遷移境界に相当するSOCCVも共通である。
図2の主制御部33は、充電期間320において組電池11TTを充電する際、セル11[1]〜11[n]の充電電流(即ちセル電流I[1]〜I[n])が、夫々、電流パターンIPTN[1]〜IPTN[n]に規定された電流となるように、バイパス制御信号の出力によってバイパス回路12[1]〜12[n]を制御すると共に電力変換回路16を制御する。
SOC算出部(充電率導出部)34は、セル11[1]〜11[n]のSOC、即ち、SOC[1]〜SOC[n]を求める。SOC算出部34は、セル11[1]〜11[n]の夫々について、電圧センサ13[i]にて測定された電圧値V[i]に基づき、又は、電圧センサ13[i]にて測定された電圧値V[i]及び電流センサ14[i]にて測定された電流値IREFに基づき、公知の任意のSOC算出方法に従って各時刻のSOC[i]を算出することができる。SOC算出部34は、算出した各時刻のSOC[1]〜SOC[n]を主制御部33に送る。
例えば、充電期間320の開始前において、SOC算出部34は、セル11[i]に電流を流していない状態での電圧値V[i]を、セル11[i]の開放電圧値として電圧センサ13[i]から取得し、所定のテーブルデータ(セル11の開放電圧値とセル11のSOCとの関係を示す既知データ)を用いて、開放電圧値として取得した電圧値V[i]をSOC[i]に変換し、この変換によって得られたSOC[i]を、充電期間320の開始時点のセル11[i]のSOCとして取り扱う。
その後、充電期間320において、SOC算出部34は、電流センサ14[i]にて測定された電流値IREFを順次取得して、任意の積算対象期間中の電流値IREFを積算することにより当該積算対象期間中におけるセル11[i]の充電電流の総量ΣIを求め、その総量ΣIと、当該積算対象期間の開始時点におけるセル11[i]のSOCと、セル11[i]の満充電容量とから、当該積算対象期間の終了時点におけるセル11[i]のSOCを求めることができる。これにより、任意の時刻のセル11[i]のSOCを導出可能である。尚、当該積算対象期間中、バイパス回路12[i]がオンになっている期間には、セル11[i]の充電電流がゼロであるとみなして、総量ΣIを求めればよい。即ち、積算対象期間中であって且つバイパス回路12[i]がオフになっている期間中の電流値IREFを積算することで上記総量ΣIを求めば良い。セル電流11[1]〜11[n]を個別に測定するn個の電流センサ(不図示)を組電池11TTに設けておくことも可能であり、この場合は、当該n個の電流センサの測定結果を用いて各セル11についての総量ΣIの算出及びSOCの算出を行うことも可能である。
図9及び図10(a)〜(e)を参照して、充電期間320中の電流レート変化及び各ブロックの動作の例を説明する。時刻を表す記号tiを導入する。時刻t1は充電期間320の開始時刻であり、任意の整数iに対して時刻ti+1は時刻tiよりも遅い。時刻t1〜時刻t7は充電期間320に属する。図9及び図10(a)〜(e)の例では、説明の簡略化上、セル11[1]〜11[n]の内、2つのセル11[1]及び11[2]にのみ注目する(後述の図12及び図13の例並びに第2実施形態でも同様)。また、図9及び図10(a)〜(e)の例では、説明の具体化のため、各電流の値や電流レートの値を100等の数値で表現する(後述の図12及び図13の例並びに第2実施形態でも同様)。それらの数値の単位はアンペアやミリアンペアである。100の電流レートでの充電とは、単位時間当たり100の充電電流で充電対象のセル11を定電流充電することを意味する。
図9及び図10(a)〜(e)の例では、
時刻t1におけるSOC[1]及びSOC[2]は夫々SOCST[1]及びSOCST[2]よりも低く、
“SOCST[1]<SOCST[2]<SOCED[1]<SOCED[2]<SOCCV”が成立し、
時刻t2及びt4において、夫々、SOC[1]がSOCST[1]及びSOCED[1]に達し(SOCST[1]及びSOCED[1]と一致し)、
時刻t3及びt5において、夫々、SOC[2]がSOCST[2]及びSOCED[2]に達し(SOCST[2]及びSOCED[2]と一致し)、
時刻t6において、SOC[1]及びSOC[2]の内の少なくとも一方がSOCCVに達し(SOCCVと一致し)、
第1〜第3SOC範囲に対応する第1〜第3目標電流レートは、夫々、100、60及び100であり(即ち、ICC1=100、ICC2=60且つICC3=100であり;図7参照)、
時刻t1〜t6間において基準電流値IREFが100にて固定されるように主制御部33が電力変換回路16を制御している、ことを想定する。
この場合、時刻t1〜t6間において各セル11が定電流充電されるように、主制御部33は電力変換回路16を制御する。定電流充電の実行時において、電力変換回路(電流供給回路)16は、組電池11TT及びバイパス回路部12TTの全体に対して基準電流レートの基準電流IREFを供給する。そして、上述の説明から理解されるように、主制御部33は、SOC[i]が第1〜第3SOC範囲に属しているときの、セル11[i]の目標電流レートを夫々第1〜第3目標電流レートに設定し、組電池11TTを充電する際、各セル11において第1〜第3SOC範囲における充電の電流レートが夫々第1〜第3目標電流レートと一致するように各バイパス回路12を制御する。
従って、
時刻t1及びt2間では、SOC[1]及びSOC[2]が共に夫々の第1SOC範囲に属しているため、バイパス回路12[1]及び12[2]は共にオフに維持されて、結果、図9及び図10(a)に示す如く、(I[1],IBP[1],I[2],IBP[2])=(100,0,100,0)となる。
時刻t2及びt3間では、SOC[1]がセル11[1]の第2SOC範囲に属し且つSOC[2]がセル11[2]の第1SOC範囲に属しているため、バイパス回路12[1]が40%のデューティ比でオンとされる一方でバイパス回路12[2]がオフに維持され、結果、図9及び図10(b)に示す如く、(I[1],IBP[1],I[2],IBP[2])=(60,40,100,0)となる。
時刻t3及びt4間では、SOC[1]及びSOC[2]が共に夫々の第2SOC範囲に属しているため、バイパス回路12[1]及び12[2]の夫々が40%のデューティ比でオンとされ、結果、図9及び図10(c)に示す如く、(I[1],IBP[1],I[2],IBP[2])=(60,40,60,40)となる。
時刻t4及びt5間では、SOC[1]がセル11[1]の第3SOC範囲に属し且つSOC[2]がセル11[2]の第2SOC範囲に属しているため、バイパス回路12[1]がオフに維持される一方でバイパス回路12[2]が40%のデューティ比でオンとされ、結果、図9及び図10(d)に示す如く、(I[1],IBP[1],I[2],IBP[2])=(100,0,60,40)となる。
時刻t5及びt6間では、SOC[1]及びSOC[2]が共に夫々の第3SOC範囲に属しているため、バイパス回路12[1]及び12[2]は共にオフに維持されて、結果、図9及び図10(e)に示す如く、(I[1],IBP[1],I[2],IBP[2])=(100,0,100,0)となる。
尚、“I[i]=X”とは、注目した期間において、セル電流I[i]の充電の電流レートがXであることを意味し、“IBP[i]=X”とは、注目した期間において、バイパス電流IBP[i]に流れる電流の電流レートがXであることを意味する(Xは任意の正の実数)。バイパス回路12[i]がY%のデューティ比でオンとされるとは、注目した期間において、主制御部33が当該期間中のY%だけバイパス回路12[i]をオンとし、当該期間中の(100−Y)%だけバイパス回路12[i]をオフとすることを意味する(Yは0以上100以下の実数)。
時刻t6において、SOC[1]及びSOC[2]の内の少なくとも一方がSOCCVに達すると、主制御部33は、組電池11TTの充電を定電流充電から定電圧充電に切り替えるべく、電力変換回路16に一定の充電電圧を出力させる。この充電電圧は、セル11[1]〜11[n]の直列回路に対して印加され、結果、組電池11TTの定電圧充電が行われる。定電圧充電の実行中において、主制御部33は、バイパス回路12[1]〜12[n]の全てをオフに維持することができる。
何れかのセル11が満充電状態に至る時刻t7において、主制御部33は定電圧充電を終了させる。セル11[i]が満充電状態になっているとき、SOC[i]は100%である。但し、SOC[i]が100%未満の所定値に達した時点でセル11[i]が満充電状態になったとみなすようにしてもよい。仮に、時刻t7において(SOC[1],SOC[2])=(100%,90%)ならば、主制御部33は、時刻t7より後においてバイパス回路12[1]をオン且つバイパス回路12[2]をオフにした状態で電力変換回路16に一定の充電電圧を出力させて、SOC[2]が100%になるまで、セル11[1]及び11[2]の内、セル11[2]に対してのみ定電圧充電を行うようにしても良い。但し、バイパス回路12[1]のオンを考慮し、時刻t7より後の電力変換回路16の出力電圧は、時刻t6及びt7間のそれよりも低くされる。
上述の如く、本実施形態では、各セル11に関し、抵抗特性データに基づき、セル11の内部抵抗値が極大値を持つSOCであるピークSOCを第2SOC範囲に内包させる。そして、組電池11TTを充電する際、各セル11において第2SOC範囲における電流レートが第1SOC範囲及び第3SOC範囲における電流レートよりも低くなるように、主制御部33が各バイパス回路12を制御する。これにより、内部抵抗値が極大値をとる中SOC範囲においてセルごとに充電電流が抑制されるので、組電池全体で見た内部抵抗値を基にしてすべてのセルの充電電流を一律に制御する従来の方式のように過度に充電電流を抑制することがなく、従って充電必要時間が増大することなく組電池全体の劣化の進行が抑制される。
セル11ごとの第2SOC範囲での充電電流レート低減は、主制御部33の制御の下、セル11及びバイパス回路12の並列回路ごとに、当該並列回路に流れる電流の一部をバイパス回路12側に通すことで実現できる。より具体的には、主制御部33は、セル11ごとに、セル11のSOCが第2SOC範囲に属しているときにおいて電力変換回路16から供給される基準電流IREFの一部を対応バイパス回路12に流し、これによって、第2SOC範囲におけるセル11の充電の電流レートを第1及び第3SOC範囲におけるセル11の充電の電流レートよりも下げる。
第1〜第3SOC範囲の設定に用いるセル11ごとの抵抗特性データRCR[i]は、主制御部33を用いた組電池11TTの充電を行う前に、予めデータ保持部31に保持されていると良い。
制御ユニット30は、時系列上において、測定用期間310(図6参照)を、複数個、間欠的に(例えば周期的に)設けるようにしても良い。即ち、抵抗特性測定部40は、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を得るための上述の動作(セル11ごとにセル11の内部抵抗値のSOC依存性を測定する動作)を、間欠的に(例えば周期的に)繰り返し行うようにしても良い。この場合、図11に示す如く、制御ユニット30内に、データ保持部31に加えて、抵抗特性測定部40とデータ更新部41を設けておくと良い。データ更新部41は、抵抗特性測定部40の測定によって得られた最新の抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]にて、データ保持部31の保持データを更新する(即ち、データ保持部31に保持されるデータRCR[1]〜RCR[n]は、最新のデータRCR[1]〜RCR[n]にて更新される)。SOC範囲設定部32は、この更新を介した最新の保持データRCR[1]〜RCR[n]を用いて各セル11の第1〜第3SOC範囲を設定することができる。組電池11TTの充放電の繰り返しの中で、時系列上に充電期間320が繰り返し設けられることになるが、例えば、時系列上において、第1回目の充電期間320の前に第1回目の測定用期間310を設け、その後、第j回目の充電期間320と第(j+1)回目の充電期間320との間に第2回目の測定用期間310を設けることができる(jは自然数)。セル11の内部抵抗値のSOC依存性は、セル11の劣化状態や組電池11TTの使用環境に依存して変化しうる。上述の如く、抵抗特性データを更新すれば、セル11の劣化等に伴うピークSOCの変化にも適応した充電電流レート制御が可能となる。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態及び後述の第3実施形態は第1実施形態を基礎とする実施形態であり、第2及び第3実施形態において特に述べない事項に関しては、特に記述無き限り且つ矛盾の無い限り、第1実施形態の記載が第2及び第3実施形態にも適用される。
上述の図9の例では、時刻t1〜t6間において基準電流値IREFが100に固定されているが、時刻t3及びt4間では、60の基準電流値IREFを組電池11TTに供給すれば足る。従って、図9の例は、図12のように変形されても良い。図9の例を基準として、図12の例の変更部分だけを説明する。図12の例では、主制御部33が、時刻t1〜t3間と時刻t4〜t6間において基準電流値IREFを100に固定するが、時刻t3及びt4間では基準電流値IREFを60にする。即ち、主制御部33は、SOC[1]及びSOC[2]が共に夫々の第2SOC範囲に属している期間における基準電流レートを、そうでない期間(時刻t1〜t3間の期間及び時刻t4〜t6間の期間)における基準電流レートよりも下げる。これに伴い、図12の例における時刻t3及びt4間では、バイパス回路12[1]及び12[2]が共にオフに維持され、結果、図12及び図13に示す如く、(I[1],IBP[1],I[2],IBP[2])=(60,0,60,0)となる。
一般化すると、図12及び図13の例に対応する動作では、主制御部33は、組電池11TTに定電流充電を行っている期間(即ち時刻t1から時刻t6までの期間)中の各時刻において、セル11[1]〜11[n]に対して設定された目標電流レートの内の最大の目標電流レートを特定し、その最大の目標電流レートに基準電流レートが一致するように電力変換回路16を制御する。
上述の説明から理解されるように、電流パターンIPTN[i]の設定は、セル11[i]の定電流充電を行う際の充電の電流レートの目標値である目標電流レートの設定を含む。設定される目標電流レートは、充電期間320中におけるSOC[i]の増大に応答して第1目標電流レートから第2、第3目標電流レートへと変化するが、電流パターンが複数のセル11間で相違することに起因して、充電期間320中の様々な時刻において、設定される目標電流レートは複数のセル11間で相違しうる。例えば、時刻t2と時刻t3との中間時刻では、セル11[1]に対して60の第2目標電流レートが設定される一方でセル11[2]に対して100の第1目標電流レートが設定され、結果、上記最大の目標電流レートは100となる。また例えば、時刻t3と時刻t4との中間時刻では、セル11[1]及び11[2]の双方に対して60の第2目標電流レートが設定されるため、結果、上記最大の目標電流レートは60となる。
そして、主制御部33は、セル11ごとに以下の電流レート制御処理を行う。電流レート制御処理において、主制御部33は、セル11[i]のSOCが第2SOC範囲に属していても第2目標電流レートが基準電流レート(例えば60)と一致しているならばバイパス回路12[i]をオフに維持し、セル11[i]のSOCが第2SOC範囲に属していて且つ基準電流レートが第2目標電流レートよりも高い場合にのみ基準電流レートの基準電流IREFの一部をバイパス回路12[i]に流す。
図12の例では、時刻t2及びt3間において、セル11[1]のSOCが第2SOC範囲に属していると共に、基準電流レート(100)が第2目標電流レート(60)よりも高くなっている。故に、時刻t2及びt3間では、第1実施形態と同様、バイパス回路12[1]が40%のデューティ比でオンとされる一方でバイパス回路12[2]がオフに維持され、結果、図12及び図10(b)に示す如く、(I[1],IBP[1],I[2],IBP[2])=(60,40,100,0)となる。一方で、図12の例では、時刻t3及びt4間において、セル11[1]及び11[2]のSOCが夫々の2SOC範囲に属しているものの基準電流レート(60)が第2目標電流レート(60)と一致しているため、既に述べたように、(I[1],IBP[1],I[2],IBP[2])=(60,0,60,0)となる(図13参照)。
第1実施形態に対応する図9の例では、時刻t2及びt4間において基準電流IREFの一部がバイパス回路12[1]に流されているのに対し、第2実施形態に対応する図12の例では、時刻t2及びt3間においてのみ基準電流IREFの一部がバイパス回路12[1]に流されている。図9及び図12間においてバイパス回路12[1]がオンとされる期間の長さが相違するものの、第2実施形態でも、第1実施形態と同様、セル11[1]のSOCが第2SOC範囲に属しているときにおいて基準電流IREFの一部(時刻t2及びt3間の基準電流IREFの一部)がバイパス回路12[1]に流されていると言える。セル11[2]についても同様である。
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態では、図14に示す如く、抵抗特性測定部50が制御ユニット30に設けられる。抵抗特性測定部50は、抵抗特性測定部40と同様、抵抗特性データ(RCR[1]〜RCR[n])を測定によって得る。但し、抵抗特性測定部50は、充電期間320中に各セル11の内部抵抗値を順次測定してセル11ごとにセル11の内部抵抗値のSOC依存性を測定し、これによって充電期間320中に抵抗特性データ(RCR[1]〜RCR[n])を得る。SOC範囲設定部32は、抵抗値測定部50の測定結果を用いて充電期間320の開始後において各セル11の第2SOC範囲をリアルタイムに設定する。
充電期間320中の動作について更に詳細に説明する。充電期間320の開始時点では各セル11のSOCは十分に低いものとする(0%であると考えても良い)。充電期間320が開始されると、設定部32は、充電期間320の開始時点における各セル11のSOCが第1SOC範囲に属しているとみなす。これに対応して、主制御部33は、充電期間320の開始時点及び少なくとも開始直後では、各セル11に対して第1目標電流レートを設定し、第1目標電流レートでの定電流充電が各セル11に成されるように電力変換回路16を制御すると共に各バイパス回路12をオフにする。
充電期間320中の定電流充電が行われている期間中において、抵抗特性測定部50は、各セル11の内部抵抗値を測定するリアルタイム測定処理を間欠的に(例えば周期的に)繰り返し実行する。定電流充電の実行中にセルの内部抵抗値を測定する方法として公知の方法を利用可能である。
例えば、各バイパス回路12がオフとなっているタイミングにおいて、リアルタイム測定処理を実行する。リアルタイム測定処理では、定電流充電での基準電流値IREFを一時的に基準電流レートに従った電流値IREFから電流値IREF’へ変動させ(減少又は増加させ)、この変動前後におけるセル11[i]の端子電圧の変動量ΔV[i]を電圧センサ13[i]の出力信号から取得する工程PR1と、工程PR1にて求めた変動量ΔV[i]をセル電流値I[i]の変動量ΔI[i](即ち、電流値IREF及びIREF’間の差)にて除することで、セル11[i]の内部抵抗値R[i]を算出する工程PR2と(即ち、R[i]=ΔV[i]/ΔI[i])、基準電流値IREFの上記変動時点におけるSOC[i]をSOC算出部34から取得して、取得したSOC[i]を工程PR2にて算出した内部抵抗値R[i]に対応づける工程PR3と、を実行する。工程PR1〜PR3をセル11[1]〜11[n]の夫々に対して1回実行することで1回分のリアルタイム測定処理が完了する。このリアルタイム測定処理を繰り返し実行してゆくことで、充電期間320中においてリアルタイムに抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]が得られてゆく。基準電流値IREFを変動させるために、抵抗特性測定部50は主制御部33を利用することができる。以下、本実施形態で述べられる内部抵抗値R[i]は、測定部50のリアルタイム測定処理によって測定された内部抵抗値R[i]を指す。
1つのセル11[i]に注目して、第2SOC範囲の設定処理を説明する。充電期間320中の定電流充電が行われている期間321内において、時刻tA1、tA2、tA3、tA4、tA5がこの順番で訪れるものとする(図15参照)。図15では、期間321中における内部抵抗値R[i]の増減の様子が矢印線にて示されている。
時刻tA1は充電期間320の開始時刻である。図16(a)の波形401は、時刻tA2において得られている、抵抗特性データRCR[i]の全体像の一部である。時刻tA1及びtA2間では、SOC[i]の増大に伴って内部抵抗値R[i]の減少が観測される。図16(b)の波形402は、時刻tA3において得られている、抵抗特性データRCR[i]の全体像の一部である。時刻tA2と時刻tA3の間において、時間の進行に対し、即ちSOC[i]の増大に対し内部抵抗値R[i]が増大している区間がある。
設定部32は、SOC[i]の増大に対して内部抵抗値R[i]の増大する区間が観測されたとき、SOC[i]の増大に対する内部抵抗値R[i]の増大率が所定条件(例えば、SOC[i]の増大量に対する内部抵抗値R[i]の増大量の比が所定値以上であるという条件)を満たすか否かを判定し、当該所定条件の充足が確認された時点でのSOC[i]を第2SOC範囲の下限SOC、即ちSOCST[i]に設定する(従って、第1及び第2SOC範囲間の境界が定められる)。当該所定条件の充足が確認された時点は時刻tA4であるとする。そうすると、時刻tA4を境に、主制御部33は、セル11[i]の目標電流レートを第1目標電流レートから第2目標電流レートへと下げ、結果、セル11[i]の充電における電流レートは、実際に第1目標電流レートから第2目標電流レートへと低減せしめられる。電流レートの変更方法は、第1又は第2実施形態で述べた通りである。
図16(c)の波形403は、時刻tA5において得られている、抵抗特性データRCR[i]の全体像の一部である。時刻tA4と時刻tA5の間において、SOC[i]の関数としての内部抵抗値R[i]が極大値をとった後、時間の進行に対し、即ちSOC[i]の増大に対し内部抵抗値R[i]が減少する。設定部32は、内部抵抗値R[i]が極大値をとっているときのSOC[i]をSOCPK[i]として取り扱う。更に、設定部32は、内部抵抗値R[i]が極大値をとった後、SOC[i]の増大に対する内部抵抗値R[i]の減少率が所定条件(例えば、SOC[i]の増大量に対する内部抵抗値R[i]の減少量の比が一旦増大した後に減少に転じ、その後に所定値以下になるという条件(即ち、当該比が極大をとった後に所定値以下になるという条件))を満たすか否かを判定し、当該所定条件の充足が確認された時点のSOC[i]を第2SOC範囲の上限SOC、即ちSOCED[i]に設定する(従って、第2及び第3SOC範囲間の境界が定められる)。当該所定条件の充足が確認された時点は時刻tA5であるとする。そうすると、時刻tA5を境に、主制御部33は、セル11[i]の目標電流レートを第2目標電流レートから第3目標電流レートへと上げ、結果、セル11[i]の充電における電流レートは、実際に第2目標電流レートから第3目標電流レートへと増大せしめられる。電流レートの変更方法は、第1又は第2実施形態で述べた通りである。
1つのセル11[i]に注目して第2SOC範囲の設定処理を説明したが、同様の設定処理がセル11[1]〜11[n]の夫々に対して実行される。設定部32は、各セル11に関し、第2SOC範囲の下限及び上限の設定に伴って、自動的に第1及び第3SOC範囲を設定することができる。各セル11のSOCが第3SOC範囲に至った後における動作は、第1又は第2実施形態で述べた通りである。尚、期間321において、各セル11のSOCが第3SOC範囲に至った後は、リアルタイム測定処理を割愛可能である。第1〜第3SOC範囲の設定処理以外の動作については、第1又は第2実施形態と同様である。
上述の如く、本実施形態では、充電期間320中にセル11ごとに測定内部抵抗値(抵抗特性測定部50による測定内部抵抗値)の変化を監視して、その変化からセル11ごとに第2SOC範囲の下限及び上限を設定する。従って、その時々の抵抗特性に応じて充電電流レートが制御され、第1実施形態で述べた抵抗特性データの更新と同様、セル11の劣化等に伴うピークSOCの変化にも適応した充電電流レート制御が可能となる。特に、充放電が休みなく頻繁に繰り返される場合など、抵抗特性データ更新のための測定用期間310を設けがたい場合に有益である。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈3を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
第2SOC範囲は、ピークSOC(ピーク充電率)を含み且つ所定のSOC幅(充電率幅)を持ったピーク充電率範囲に相当する。上述の実施形態では、説明の簡略化上、全SOC範囲内にピークSOCが1つだけ存在することを想定したが、全SOC範囲内にピークSOCが複数存在する場合においても、上述の主旨に沿って充電における電流レートを制御すれば良い。例えば、セル11[i]について、互いに異なる2つのピークSOCが全SOC範囲内に第1及び第2ピークSOCとして存在する場合、設定部32は、1つのピークSOCに対して1つのピーク充電率範囲を設定するときと同様の設定方法にて、第1ピークSOCに対し第1ピーク充電率範囲を設定すると共に第2ピークSOCに対し第2ピーク充電率範囲を設定すれば良い。但し、第1及び第2ピークSOCの値によっては、第1及び第2ピーク充電率範囲の一部同士は互いに重複しうる。この場合において組電池11TTを充電する際、SOC[i]が第1又は第2ピーク充電率範囲に属しているときのセル11[i]の目標電流レート(従って実際の電流レート)を、SOC[i]が第1及び第2ピーク充電率範囲のどちらにも属していないときのセル11[i]の目標電流レート(従って実際の電流レート)よりも低くすればよい。
[注釈2]
制御ユニット30を、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって構成することができる。制御ユニット30にて実現される機能の全部又は一部である任意の特定の機能をプログラムとして記述して、該プログラムを制御ユニット30に搭載可能なフラッシュメモリに保存しておき、該プログラムをプログラム実行装置(例えば、制御ユニット30に搭載可能なマイクロコンピュータ)上で実行することによって、その特定の機能を実現するようにしてもよい。上記プログラムは任意の記録媒体(不図示)に記憶及び固定されうる。上記プログラムを記憶及び固定する記録媒体(不図示)は制御ユニット30と異なる機器(サーバ機器等)に搭載又は接続されても良い。
[注釈3]
例えば、以下のように考えることができる。蓄電システム1には、充電制御を行う充電制御装置が内包されている。充電制御装置は、少なくとも制御ユニット30を備え、更にバイパス回路部12TTを備えていると考えても良い。充電制御装置は、上述の抵抗特性測定部40又は50を備えうる。充電制御装置は、電力変換回路16、電圧センサ13[1]〜[n]及び電流センサ14の内、少なくとも1つを更に備えていると考えても良い。充電時において、電力変換回路16は、組電池11TTに対する電流供給回路として機能する。
1 蓄電システム
11TT 組電池
11 セル(蓄電池)
12TT バイパス回路部
12 バイパス回路
13 電圧センサ
14 電流センサ
15 充電源
16 電力変換回路
30 制御ユニット
31 データ保持部
32 SOC範囲設定部
33 主制御部
34 SOC算出部
40、50 抵抗特性測定部
41 データ更新部

Claims (9)

  1. 組電池を形成する直列接続された複数の蓄電池に対応する複数のバイパス回路を有し、前記蓄電池ごとに前記蓄電池に対して対応するバイパス回路を並列接続したバイパス回路部と、
    各蓄電池の充電率を導出する充電率導出部と、
    各蓄電池の内部抵抗値の充電率依存性に応じたデータに基づき、前記蓄電池ごとに、充電率が増加するにつれ前記内部抵抗値が増加から減少に転じる充電率をピーク充電率として抽出して前記ピーク充電率を含み且つ所定の充電率幅を持ったピーク充電率範囲を設定する設定部と、
    前記組電池を充電する際、各蓄電池において前記ピーク充電率範囲での電流レートが他の充電率範囲における電流レートよりも低くなるように各バイパス回路を制御する制御部と、を備える充電制御装置。
  2. 前記複数の蓄電池と前記複数のバイパス回路にて、前記蓄電池及び前記パイパス回路の並列回路が複数個形成され、
    各並列回路において、前記パイパス回路は、前記制御部の制御の下、当該並列回路に流れる電流の一部を通す
    請求項1に記載の充電制御装置。
  3. 前記組電池及び前記バイパス回路部の全体に対して基準電流レートの基準電流を供給する電力変換回路を更に備え、
    前記制御部は、前記蓄電池ごとに、前記蓄電池の充電率が前記ピーク充電率範囲に属しているときにおいて前記基準電流の一部を対応するバイパス回路に流すことにより、前記ピーク充電率範囲における電流レートをそれ以外の充電率範囲における電流レートよりも下げる
    請求項2に記載の充電制御装置。
  4. 前記組電池及び前記バイパス回路部の全体に対して基準電流レートの基準電流を供給する電力変換回路を更に備え、
    前記複数の蓄電池は第1〜第nの蓄電池から成り(nは2以上の整数)、
    前記制御部は、第iの蓄電池の充電率が前記ピーク充電率範囲に属しているときの、前記第iの蓄電池の目標電流レートを、前記ピーク充電率での目標電流レートに設定し(iは1以上n以下の整数)、前記組電池を充電する際、各蓄電池において前記ピーク充電率範囲における電流レートが前記ピーク充電率での目標電流レートと一致するように各バイパス回路を制御し、
    前記ピーク充電率での目標電流レートは、それ以外の充電率での目標電流レートよりも低く、
    前記制御部は、前記組電池の充電中の各時刻において、前記第1〜第nの蓄電池に対して設定された目標電流レートの内の最大の目標電流レートに前記基準電流レートが一致するように前記電力変換回路を制御し、
    前記制御部は、前記第iの蓄電池の充電率が前記ピーク充電率範囲に属していて且つ前記基準電流レートが前記ピーク充電率での目標電流レートよりも高い場合に、前記基準電流の一部を、前記第iの蓄電池に対応するバイパス回路に流す
    請求項2又は請求項3に記載の充電制御装置。
  5. 前記制御部を用いた前記組電池の充電に先立って、前記データを予め保持するデータ保持部を更に備え、
    前記設定部は、前記データ保持部から前記データを取得する
    請求項1〜請求項4の何れかに記載の充電制御装置。
  6. 前記組電池の充電期間と異なる測定用期間において、前記蓄電池ごとに前記蓄電池の内部抵抗値の充電率依存性を測定する動作を間欠的に繰り返し実行する抵抗特性測定部と、
    前記抵抗特性測定部の測定結果を用いて前記データ保持部の保持データを更新するデータ更新部と、を更に備えた
    請求項5に記載の充電制御装置。
  7. 前記設定部は 前記蓄電池ごとに、前記データに基づき、所定値以上を有する充電率の範囲の中から前記ピーク充電率を抽出する
    請求項1〜請求項6の何れかに記載の充電制御装置。
  8. 前記組電池の充電期間中に、前記蓄電池ごとに前記蓄電池の内部抵抗値を測定して前記蓄電池ごとに前記蓄電池の内部抵抗値の充電率依存性を測定する抵抗特性測定部を更に備え、
    前記設定部は、前記抵抗特性測定部の測定結果を前記データとして用いて、前記組電池の充電期間中に前記蓄電池ごとに測定内部抵抗値の変化に基づき前記ピーク充電率範囲を設定する
    請求項1〜請求項4の何れかに記載の充電制御装置。
  9. 前記設定部は、
    前記組電池の充電開始後、前記蓄電池ごとに、
    充電率の増大に対して前記測定内部抵抗値の増大が観測され且つ充電率の増大に対する前記測定内部抵抗値の増大率が所定条件を満たした時点での充電率を前記ピーク充電率範囲の下限に設定して、前記ピーク充電率範囲とそれ以下の充電率範囲との間の境界を定め、その後、前記測定内部抵抗値が極大値をとってから減少に転じ、充電率の増大に対する前記測定内部抵抗値の減少率が所定条件を満たした時点での充電率を前記ピーク充電率範囲の上限に設定して、充電率が前記ピーク充電率範囲からそれ以上の充電率範囲に移行したと判断する
    請求項8に記載の充電制御装置。
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