JP2016014848A - 管挿入部材及び粉体収容容器及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明に係る管挿入部材は、画像形成装置に用いられる粉体収容容器に設けられ、画像形成装置の中で、粉体収容容器内から供給された粉体を搬送する搬送管が挿入および脱離される管挿入口を有するものであり、搬送管の挿入の際の押圧によって管挿入口を開放する開位置への移動をし、搬送管の脱離によって管挿入口を閉じる閉止位置への移動をする開閉部材と、開閉部材の開位置及び閉止位置への移動を案内するように支持する支持部材と、支持部材に設けられ、開閉部材を閉止位置に向けて付勢する付勢部材を有し、開閉部材は管挿入口を封止する封止部を備え、支持部材は開閉部材の移動方向に直交する面部を有し、面部と対向する封止部の端部と面部とで構成される距離において、開閉部材が閉止位置を占めた時の距離をL1、開閉部材が開位置を占めた時の距離をL2としたとき、L1/L2を1以上2以下にしたことを特徴としている。
(第1実施形態)
図2は、本発明が適用された画像形成装置としての電子写真方式でタンデム型のカラー複写機(以下、「複写機500」という)の概略構成図である。なお、複写機500は、モノクロ複写機であってもよい。画像形成装置としては、複写機ではなく、プリンタ、ファクシミリ単体、あるいは、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナのうちの少なくとも2つの機能を備えた複合機であってもよい。複写機500は、複写機装置本体(以下、「プリンタ部100」という)、給紙テーブル(以下、「給紙部200」という)及びプリンタ部100上に取り付ける原稿読取部(以下、「スキャナ部400」という)から主に構成されている。
本実施形態において、露光装置47には、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式を用いているが、露光手段としてはLEDアレイを用いるものなど他の構成でも良い。
作像部46Yは、ドラム状の感光体41Yを備える。作像部46Yは、帯電手段である帯電ローラ44Y、現像手段である現像装置50Y、感光体クリーニング装置42Y、除電装置等を感光体41Yの周囲に配設した構成である。そして、感光体41Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われることで、感光体41Y上にイエローのトナー像が形成される。
その後、現像工程を経て各感光体41M,41C,41K上に形成した各色のトナー像は、一次転写バイアスローラ49M,49C,49Kと感光体41M,41C,41Kとの間に中間転写ベルト48を挟み込むことで形成された各色の一次転写ニップで、各一次転写バイアスローラに印加される転写バイアスの作用によって中間転写ベルト48上に転写される。
上述した二次転写ニップに搬送される記録媒体Pは、プリンタ部100の下方に配設された給紙部200に設けられた給紙トレイ26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。詳しくは、給紙トレイ26には記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図2中、反時計回り方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28の二つのローラによって形成されるローラニップに向けて搬送される。
図4は、トナー容器収納部70に4つのトナー容器32Y、32M、32C、32Kが装着された状態を示す概略斜視図である。図5は、トナー補給装置60Yにトナー容器32Yが装着された状態を示す模式図である。各色のトナー補給装置60Y、60M、60C、60Kは、トナーの色が異なる以外は同一構成である。このため、図5では、イエローに対応したトナー補給装置60Yとトナー容器32Yのみの説明を行い、他の三つの色に対応したトナー補給装置60M、60C、60Kやトナー容器32M、32C、32Kの説明を適宜省略する。なお、色毎で異なる構成がある場合は、特定の色を示す添え字であるY、M、CまたはKを符号として用いるが、色毎で異なる構成ではない場合、あるいは共通の構成である場合には、(Y、M、C、K)を付す場合と適宜添え字を省略する場合がある。図4において矢印Qは、各色のトナー容器32の各トナー補給装置60への装着方向を示し、Q1は各色のトナー容器32の各トナー補給装置60からの離脱方向をそれぞれ示す。
トナー容器32Y、32M、32C、32Kは、それぞれ寿命に達したとき(収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になったとき)に新品のものに交換される。図4に示す各色のトナー容器32Y、32M、32C、32Kの長手方向における容器先端側カバー34Y、34M、34C、34Kとは反対側の端部、すなわち、離脱方向Q1には把手部303Y、303M、303C、303Kがそれぞれ設けられており、容器交換の際には、作業者が把手部303Y、303M、303C、303Kを握って引き出すことで、トナー容器収納部70に装着されたトナー容器32Y、32M、32C、32Kを取り外すことが出来る。
ここで、駆動部91の構成について図6を用いて補足する。なお図6では、色の識別符号は省略している。駆動部91は、容器駆動ギア601と搬送スクリュギア605を備えている。容器駆動ギア601は、取付基板602に固定された駆動モータ603が駆動し、その出力歯車603が回転することで回転駆動され、搬送スクリュギア605は出力歯車の回転が連結歯車604を介して伝達されることで回転駆動される。
一方、図7に示すようにトナー容器32の先端面の中央には、装着時に搬送ノズル611が挿入される管挿入口としてのノズル受入口331が形成されており、非装着時にノズル受入口331を閉鎖する開閉部材としての容器シャッタ332を備える。
尚、これ以下の記載において、トナー容器32の容器開口部33bが容器セット部615に摺動可能な状態で嵌合ことの説明が頻出する。係る嵌合の状態を厳密に述べれば、トナー容器32の容器開口部33bの外周面33bが、容器セット部615の端部内周面615aに形成された摺動突面615dに接触している状態を意味する。読みやすさのため、これより先は摺動突面615dを省略し、容器開口部33bの外周面33bが容器セット部615の端部内周面615aに嵌合との説明に留めることにする。
図7に示すように、トナー容器32は、トナーが収容された容器本体33と、容器先端側カバー34とから主に構成されている。容器本体33は、略円筒状であり、円筒の中心軸を回転軸として回転する構成となっている。以下、トナー容器32の長手方向において、トナー容器32におけるノズル受入口331が形成されている側(容器先端側カバー34が配置されている側)を「容器先端側」と呼ぶことにする。また、トナー容器32における把手部303が配置されている側(容器先端側とは逆側)を「容器後端側」と呼ぶことにする。なお、トナー容器32の長手方向は回転軸方向であり、トナー補給装置60にトナー容器32を装着した状態では、長手方向は水平方向となる。容器本体33の容器ギア301よりも容器後端側は、容器先端側よりもその外径が大きくなっており、その内周面には螺旋状突起302が形成されている。そして、容器本体33が図中の矢印A方向に回転すると、容器本体33内のトナーは螺旋状突起302の作用によって回転軸方向における一端側(容器後端側)から他端側(容器先端側)に向かう搬送力が付与される。
容器先端側カバー34はトナー容器32(容器本体33対して、容器先端側(図8中の左下側)から組み付けられる。これにより、容器本体33が長手方向で容器先端側カバー34を貫き、突部としてのカバー爪部341が引っ掛け部としてのカバー爪引掛け部306に引っ掛かる。容器本体33と容器先端側カバー34とは、カバー爪部341がカバー爪引掛け部306に引っ掛かることで、相対回転可能に取り付けられる。
容器先端側カバー34の装着方向Qに位置する装着方向先端面34cには、容器本体33の着脱方向に貫通し、容器開口部33aが挿入される貫通孔としての穴部34dが形成されている。カバー爪部341は、その先端部341Aが穴部34cの中心に向かって突出するように形成されている。また、図11(b)の破線円34eで示すように、先端部341Aの先端は、穴部34dの外周よりも内側に突出している。
各容器ロック部339は、図7に示すように、ガイド突起339a、ガイド溝339b、乗り越え部339c及び軸方向規制部としての係止孔339dをひと組として、容器先端側カバー34における左右両側に対を成すように、一組が配置されている。すなわち、各係止孔339dは、容器開口部33aの中心を挟んで左右両側に配置されている。各ガイド突起339aは、容器先端側カバー34の容器先端側のトナー容器32の長手方向に直交する垂直な面上であって、容器本体33の回転中心軸を通る水平面上に配置されている。ガイド突起339aは、トナー容器32の装着時に補給装置側ロック部材78を当接させ、ガイド溝339bに向けて案内できるようにガイド溝339bに繋がる傾斜面を備えている。ガイド溝339bは、容器先端側カバー34の側周面よりも一段低くなった溝である。
トナー容器32がトナー容器収納部70に保持される状態(セット状態)において、トナー容器32は、トナー容器32の容器先端側である容器開口部33aにおける外周面33bが回転軸部として容器セット部615の端部内周面615aに支持されるとともに、容器ロック部339の係止孔339dが補給装置側ロック部材78に係合される。そして、容器ロック部339と容器開口部33aとの間に容器ギア301が配置される構成である。
トナー容器32の輸送時には、図13、図14に示す容器先端側に容器開口部33aに、図15に示すような容器開口部33aを封止する封止部材としてのキャップ307を取り付けることができる。こうすることで、外部とトナー容器32の内部とが不意に連通することで、トナーが漏れ出たり、外気に含まれる水分をトナーが吸収して変質してしまったりすることなどを防止できる。
そして、トナー容器32を最初に使用するときには、まず上述したキャップ307を取り外す。このキャップ307を取り外し、容器開口部33aが露出された状態を図7、図13、図14に示す。
図13は、トナー容器32を斜め下方から見た斜視説明図であり、図14は、図13のD−D領域の拡大斜視図である。図15は、図13に示すトナー容器32にキャップ307を装着した状態を示す斜視説明図であり、図16は、容器先端側カバー34側から見た図である。図17(a)は図13に示すトナー容器32の平面図、図17(b)は、図13に示すトナー容器32の底面図、図17(c)は、図13に示すトナー容器32の右側面図、図17(d)は、図13に示すトナー容器32の左側面図をそれぞれ示す。図18(a)は、図13に示すトナー容器32の背面図、図18(b)は図13に示すトナー容器32の正面図を示す。
トナー容器32が備える容器先端側カバー34には、上述した構成とともに、図13〜図16に特に示すように、複数の識別溝3401〜3410が設けられている。複数の識別溝3401〜3410のうち、識別溝3401〜3404は、図16に示すように、トナー容器32の回転中心とカバー爪部341のリブ341bとを通る仮想線Eを境にして容器先端側カバー34の右側外周面に形成されている。リブ341bは、複写機500(トナー補給装置60、トナー容器収納部70)にトナー容器32を装着する際に、トナー容器収納部70の上部(天井面)と摺接してトナー容器32の装着時の姿勢を安定させる作用を有する。また、複数の識別溝3401〜3410のうち、識別溝3405〜34010は、仮想線Eを境にして容器先端側カバー34の右側外周面に形成されている。なお、図13、図14、図15において、識別溝3401〜3404は、紙面奥側に位置するため符号の記載を一部省略している。
識別溝3401〜3410のうち、識別溝3401、3402、3404、3407、3409、3410は、容器先端側カバー34の装着方向先端面34cからトナー容器32の長手方向(離脱方向Q1)に直線状に延びる溝であって、容器先端側カバー34の外周面34bに形成されている。また、識別溝3403、3405、3406、3408は、正面から見ると識別溝3401、3402、3404、3407、3409、3410よりも、装着方向先端面34cから紙面奥側に向け浅く窪んだ凹部であり、外周面34bの周面とほぼ同等の高さの格子状リブが各識別溝の中に設けられている。このため、容器先端側カバー34の外周面34bは、これら複数の識別溝3401〜3410と識別溝の中に設けられた格子状リブとによって、周面の高さが周方向で凹凸になっている。この識別溝の中に設けられた格子状リブは、トナーの種類や装着機種に応じた位置にそれぞれ設けられている。そのため、識別溝3401〜3410の中に設けられた格子状リブが周方向において設けられる位置の組み合わせによって、トナーの種類や装着機種に応じた凹凸を成し、複写機500(トナー補給装置60、トナー容器収納部70)にトナー容器32の種類等の情報を伝達する機能を有する。
なお、図17、図18は、双方合わせて1つのトナー容器32の六面図を示すものであるが、容器先端側カバー34の外観は、トナーの色やトナー容器32を装着する機器によってその形状が異なるため、すべてのトナー容器32の六面図を示すものではない。
図19は、トナー容器32を構成する先端側の容器先端側カバー34を取り外した状態の粉体収容容器33の斜視説明図である。図19に示すように、汲み上げ部304の内周面にも、螺旋状突起302と同様に内部のトナーを搬送するように、螺旋状に形成された汲み上げ部螺旋状突起304aが形成されている。
ノズル受入部材330は、図20〜図22に示すように、トナー容器32に設けられ、画像形成装置の中でトナー容器32内から供給されたトナーを搬送する搬送ノズル611が挿入および脱離される管挿入口331と、開閉部材としての容器シャッタ332と、封止部材としての容器シール333と、支持部材としての容器シャッタ支持部材334と、容器シャッタバネ336と、受入部材固定部337とを備えている。容器シャッタ332は、搬送ノズル611の挿入の際の押圧によって管挿入口311を開放する開位置への移動をし、かつ搬送ノズル611の脱離によって管挿入口311を閉じる閉止位置への移動するように往復動作可能に容器シャッタ支持部材334内に挿入されて支持されている。つまり、容器シャッタ支持部材334は、容器シャッタ332の開位置及び閉止位置への移動を案内するように支持している。容器シャッタバネ336は容器シャッタ支持部材334内に設けられていて、容器シャッタ332を閉止位置に向けて付勢するコイルスプリングである。
ガイドロッド332eは、先端円筒部332cの円筒内部から容器後端側に向けて起立した棒材であり、容器シャッタバネ336のコイル内部に挿入されることで容器シャッタバネ336が座屈しないように規制するロッド部分である。ガイドロッド摺動部332gは、円柱状のガイドロッド332eの途中からガイドロッド332eの中心軸を挟んで両側に一対の平面が形成されている。また、ガイドロッド摺動部332gの容器後端側は、図21、図23に示すように、二股に割れて一対の片持ち梁を形成している。シャッタ抜け防止爪332aは、ガイドロッド332eの起立した根元とは逆側の端部であって片持ち梁の端部に備えられていて、容器シャッタ支持部材334に対して引っ掛かる係止部を構成している。シャッタ抜け防止爪332aとガイドロッド摺動部332gは、シャッタ後端支持部335に形成された貫通孔となる後端開口部335d内に挿入していて、シャッタ抜け防止爪332aが後端開口部335dに引っかかることで、容器シャッタ支持部材340から容器シャッタ332の脱落を防止する一対の爪部分として機能する。
このようなシャッタ抜け防止爪332aのシャッタ後端支持部335に対する引っ掛かりと、容器シャッタバネ336の付勢力とによって、容器シャッタ332の位置決めがなされる。詳しくは、容器シャッタ332のトナー漏れ防止機能を発揮する先端円筒部332cと容器シール333との軸方向の容器シャッタ支持部材340に対する位置決めがなされる。両者が密着する関係で位置決めがされ、トナーの漏出を防止することが出来る。
図8に示すように、トナー容器32をトナー補給装置60に装着したときには、トナー補給装置60側のノズルシャッタ612のノズルシャッタ鍔部612aが、ノズルシャッタバネ613に付勢されて容器シール333の突き出た分を押し潰す。ノズルシャッタ鍔部612aが更に進入してノズルシャッタ突き当てリブ337aの容器先端側端部に突き当たり、容器シール333の先端側端面を覆って容器外部から遮断する。これにより、装着時のノズル受入口331における搬送ノズル611周りの密閉性を確保し、トナー漏れを防止することができる。
トナーボトルであるトナー容器32に収容されるトナーは、トナー容器32内に封入された直後は空気を含んで所定の流動性を有する状態となっているが、輸送や保存によって、トナー容器32内のトナーは徐々に脱気していき、流動性が低下する。そのため、複写機500にトナー容器32を装着する直前に、トナー容器32を振って、内容するトナーと空気を混合させて所定の流動性に戻してから、装着することが好ましい。
しかしながら、トナー容器32を複写機500に装着する直前に、当該トナー容器32を振らずに挿入してしまう場合もある。この場合、図27(a)〜図27(d)に示すように、ノズル受入部材330´に対して搬送ノズル611が進入してくると、容器シャッタ332が移動し始めるが、容器シャッタ332をガイドする容器シャッタ支持部材334´の二つのシャッタ側面支持部335a、335aと、容器シャッタ支持部材334´のシャッタ後端支持部335’とで区画され、容器シャッタバネ336が保持されている空間S1にも流動性が低下しているトナーが存在している。また、従来構成においては、シャッタ後端支持部335’の形状が円筒形状とされていて、図29(a)に示すように、シャッタ後端支持部335’の投影面積が、容器シャッタ332の滑動部332dの後端面332daの投影面積よりも大きく形成されているので、筒状形状部内にトナーが溜まりやすい。また、二つのシャッタ側面支持部335a、335aと繋がっている箇所335e、335e以外の破線で示す面部335cの投影面積が、同図に斜線で示す同方向における容器シャッタ332の滑動部332dの後端面332daの投影面積よりも小さくなるように構成されている。そのため、このトナーが容器シャッタ332の滑動部332dの後端面332daと、ノズル受入部材330’のシャッタ後端支持部335’との対向面との間でトナーが押圧されることになる。
つまり、容器シャッタ332は、支持部材の面部となる面部335cに向かって延在する延在部としてガイドロッド332eを有している。
これらテーパ面335daとリブ335ccの構成によって、シャッタ後端支持部335の投影面積を容器シャッタ332の滑動部332dの後端面332daの投影面積よりも小さくした場合でも、容器シャッタ支持部材334に容器シャッタバネ336の圧縮時の復元力が掛かった場合であっても破損しない十分な強度を維持することができる。
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成については説明を適宜省略するとともに、同様の構成について言及する場合には共通の符番を用いて説明する。
第1実施形態おいて、上述したように、容器シャッタ332の滑動部332dとノズル受入部材330の二つのシャッタ側面支持部335a,335aとの間に、圧縮されて固まり状になったトナーが入り込むと、複写機500からトナー容器32を取り外すときに、容器シャッタ332が閉位置に戻ることを妨げてしまい、ノズル受入口331を開放したままの状態でトナー容器32が取り外されてしまい、トナー漏れの要因となる。
すなわち、面部335cと対向する滑動部332dの端部332daと面部335cとで構成される距離において、容器シャッタ332が閉止位置を占めた時の距離をL1、容器シャッタ332が開位置を占めた時の距離をL2としたとき、L1/L2を1以上2以下にした。
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第1、第2実施形態と同様の構成については説明を適宜省略するとともに、同様の構成について言及する場合には共通の符番を用いて説明する。なお、第3実施形態に係る発明は、第1、第2実施形態で説明した発明と共に好適に用いることができるが、単独で用いた場合であっても以下で説明する作用を奏することができる。
容器シャッタ332のシャッタ抜け防止爪332aは、容器シャッタ支持部材340の後端開口部335dに引っかかり、容器シャッタ支持部材340から容器シャッタ332が脱落することを防止している。しかし、上述したようにトナー容器32を組み立てる際に、このシャッタ抜け防止爪332aをどこかにぶつけたり、誤って触れたりして、シャッタ抜け防止爪332aに外部から応力が加わることで、シャッタ抜け防止爪332aが弾性変形したり破損するなどして、容器シャッタ支持部材340から容器シャッタ332が脱落してしまうことが想定される。
また、トナー容器32を組み立てる過程で、ノズル受入部材330を別の場所で組み立ててから移動或いは輸送して、このノズル受入部材330を容器本体33に対して取り付けてトナー容器32を組み立てることが考えられる。この場合、ノズル受入部材330を移動或いは輸送するときに、ノズル受入部材330を入れる包装材がシャッタ抜け防止爪332aと干渉したり、包装されたノズル受け入れ部材同士が干渉したりすることが考えられる。このような干渉によってシャッタ抜け防止爪332aに応力が加わることで、シャッタ抜け防止爪332aが弾性変形したり、破損するなどして、容器シャッタ支持部材340から容器シャッタ332が脱落してしまうことが考えられる。
リブ335ccは、開閉部材となる容器シャッタ332が閉止位置を占めた時のシャッタ抜け防止爪(係止部)332aよりも、容器シャッタ332が閉止位置から開位置へ移動する時の移動方向における下流側に向けて突出して形成されている。
このように、リブ335ccの面335cbからの突出量(高さ)th1を、シャッタ抜け防止爪332aが後端開口部335dに引っかかった状態で面335cbから突出する突出量(高さ)th2以上とすると、シャッタ抜け防止爪332aの周囲が、突出面335cbによって覆われることになる。このため、シャッタ抜け防止爪332aに対し外部から応力が加わり難くなるので、容器シャッタ支持部材340から容器シャッタ332が脱落してしまうことを防止できる。
また、ノズル受入部材330を移動或いは輸送するときにおいても、ノズル受入部材330を入れる包装材がシャッタ抜け防止爪332aと干渉や、包装されたノズル受入部材330同士が干渉し難くなるので、容器シャッタ支持部材340から容器シャッタ332が脱落してしまうことを防止できる。
33 容器本体(粉体収納部材)
33a 開口部
50 現像装置
60(Y,M,C,K) トナー補給装置(粉体搬送装置)
70 トナー容器収納部(粉体容器収容部)
330、330’ ノズル受入部材(管挿入部材)
331 ノズル受入口(管挿入口)
332 容器シャッタ(開閉部材)
332a シャッタ抜け防止爪(係止部)
332c 先端円筒部(閉止部)
332d 滑動部(封止部)
332da 滑動部の後端面(封止部の端部)
332e ガイドロッド(延在部)
333 容器シール(封止部材)
333a 管挿入口の内面
334、334’ 容器シャッタ支持部材(支持部材)
335、335’ シャッタ後端支持部
335a、335a シャッタ側面支持部(側面部)
335b シャッタ支持開口部(側面開口部)
335c 支持部材の面部
335ca 内壁面
355cc リブ
335d 後端開口部(貫通孔)
335da テーパ面
336 容器シャッタバネ(付勢部材)
500 複写機 (画像形成装置)
610 ノズル開口
611 搬送ノズル(搬送管)
611a 搬送ノズルの端面
614 搬送スクリュ(搬送部材)
Claims (8)
- 画像形成装置に用いられる粉体収容容器に設けられ、前記画像形成装置の中で、前記粉体収容容器内から供給された粉体を搬送する搬送管が挿入および脱離される管挿入口を有する管挿入部材において、
前記搬送管の挿入の際の押圧によって前記管挿入口を開放する開位置への移動をし、前記搬送管の脱離によって前記管挿入口を閉じる閉止位置への移動をする開閉部材と、
当該開閉部材の前記開位置及び閉止位置への移動を案内するように支持する支持部材と、
当該支持部材に設けられ、前記開閉部材を前記閉止位置に向けて付勢する付勢部材を有し、
前記開閉部材は前記管挿入口を封止する封止部を備え、
前記支持部材は前記開閉部材の移動方向に直交する面部を有し、
前記面部の前記開閉部材の移動方向における投影面積は、前記封止部の前記開閉部材の移動方向における投影面積よりも小さいことを特徴とする管挿入部材。 - 請求項1に記載の管挿入部材において、
前記開閉部材は、前記支持部材の面部に向かって延在する延在部を有し、
前記支持部材は、前記面部に該延在部が挿入される貫通孔を備え、該貫通孔の周囲に亘ってテーパ面を設けてあることを特徴とする管挿入部材。 - 請求項2に記載の管挿入部材において、
前記支持部材は、前記開閉部材の閉止位置から開位置への移動方向における下流側に向けて、前記面部から突出して設けたリブを有することを特徴とする管挿入部材。 - 請求項3に記載の管挿入部材において、
前記開閉部材は、前記延在部における前記封止部とは逆側の端部に、前記支持部材に対して引っ掛かる係止部を有し、
前記リブは、該開閉部材が閉止位置を占めた時の該係止部よりも、前記下流側に向けて突出していることを特徴とする管挿入部材。 - 請求項1、2、3または4に記載の管挿入部材において、
前記面部と対向する前記封止部の端部と前記面部とで構成される距離において、前記開閉部材が閉止位置を占めた時の距離をL1、前記開閉部材が開位置を占めた時の距離をL2としたとき、L1/L2を1以上2以下にしたことを特徴とする管挿入部材。 - 画像形成装置に用いられる粉体収容容器に設けられ、前記画像形成装置の中で、前記粉体収容容器内から供給された粉体を搬送する搬送管が挿入および脱離される管挿入口を有する管挿入部材において、
前記搬送管の挿入の際の押圧によって前記管挿入口を開放する開位置への移動をし、前記搬送管の脱離によって前記管挿入口を閉じる閉止位置への移動をする開閉部材と、
当該開閉部材の前記開位置及び閉止位置への移動を案内するように支持する支持部材と、
当該支持部材に設けられ、前記開閉部材を前記閉止位置に向けて付勢する付勢部材を有し、
前記開閉部材は前記管挿入口を封止する封止部を備え、
前記支持部材は前記開閉部材の移動方向に直交する面部を有し、
前記面部と対向する前記封止部の端部と前記面部とで構成される距離において、前記開閉部材が閉止位置を占めた時の距離をL1、前記開閉部材が開位置を占めた時の距離をL2としたとき、L1/L2を1以上2以下にしたことを特徴とする管挿入部材。 - 請求項1ないし6の何れか1項に記載の管挿入部材を有する粉体収容容器。
- 請求項7に記載の粉体収容容器を有する画像形成装置。
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