JP2016014833A - 顕微鏡システムおよび補正環操作装置 - Google Patents

顕微鏡システムおよび補正環操作装置 Download PDF

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Abstract

【課題】対物レンズの上下動に関わらず補正環の操作を確実に行うことができる顕微鏡システムおよび補正環操作装置を提供すること。【解決手段】本発明にかかる補正環操作装置は、観察光を集光する光学系を有する対物レンズ、該対物レンズに設けられ、対物レンズに対する回転により光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環、一または複数の対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部、転換部を支持する支持部、および支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部を有する顕微鏡に着脱自在に取り付けられる補正環操作装置であって、補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、補正環と当接した状態で回転動力に応じて補正環を回転させる補正環駆動手段と、入力部が入力した回転動力を補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、対物レンズに設けられた補正環を操作する補正環操作装置、および該補正環操作装置を有する顕微鏡システムに関するものである。
従来、医学や生物学等の分野では、細胞等の観察に、標本を照明して観察する顕微鏡が用いられている。また、工業分野においても、金属組織等の品質管理や、新素材の研究開発、電子デバイスや磁気ヘッドの検査等、種々の用途で顕微鏡が利用されている。顕微鏡は、少なくとも標本からの観察光を集光する対物レンズと、対物レンズを保持し、該対物レンズの光軸方向に上下動可能なレボルバと、が取り付けられている。
一部の対物レンズの側面には、標本を載置または収容するスライドガラスや培養容器等の厚みに応じて収差(球面収差)を補正する補正環が設けられている。補正環は、対物レンズの側面の周回方向に沿って該対物レンズ本体に対して回転自在であり、その回転によって対物レンズの内部に設けられた1または複数のレンズ(光学系)を光軸方向に移動させる。
このような補正環を回転させる技術として、レボルバの回転軸部(中央部)または各対物レンズに対して個別に設けられ、補正環を自動で回転させる機能を有する制御装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1が開示する制御装置は、レボルバの回転軸部(中央部)または各対物レンズに設けられるため、対物レンズ(レボルバ)を光軸方向に上下動させた場合であっても、該対物レンズに設けられた補正環の移動に追従可能である。このため、特許文献1が開示する制御装置は、対物レンズの上下動に関わらず、補正環を回転させることができる。
特表2010−518448号公報
ところで、特許文献1が開示する制御装置はレボルバの中央部や各対物レンズに対して個別に設けられるが、一般的にスペースが狭いため、制御装置を取り付けることができなかったり、レボルバに取り付け可能な対物レンズの数が減少したりするという問題があった。
この問題を解消するため、制御装置をレボルバ以外の部分に配置すると、補正環と制御装置の接触部との位置関係に変化が生じ、補正環が回転してしまう可能性がある。特にNAが大きい対物レンズで観察を行なう場合、補正環の回転が小さい場合であっても、補正環が回転してしまうと、結果として観察像の見え方に影響が出てしまう可能性がある。また、補正環の調整を行なった後に焦点調節を行なおうとすると、補正環が回ってしまうという不具合が生じる。この不具合により、補正環の調整を再度、行なわなければならないことがある。また、対物レンズを上下動した際に制御装置が補正環の移動に追従せずに制御装置と補正環とが離間してしまい、補正環の操作ができなくなるという問題が生じることがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、対物レンズの上下動に関わらず補正環の操作を確実に行うことができる顕微鏡システムおよび補正環操作装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡システムは、少なくとも標本からの観察光を集光する光学系を有する対物レンズと、前記対物レンズに設けられ、該対物レンズに対する回転により前記光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環と、一または複数の前記対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部と、前記転換部を支持する支持部と、前記支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部と、を有する顕微鏡と、前記補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、前記補正環と当接した状態で前記回転動力に応じて前記補正環を回転させる補正環駆動手段と、前記入力部が入力した前記回転動力を前記補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、を有し、前記支持部に着脱自在に取り付けられる補正環操作装置と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、少なくとも標本からの観察光を集光する光学系を有する対物レンズと、前記対物レンズに設けられ、該対物レンズに対する回転により前記光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環と、一または複数の前記対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部と、前記転換部を支持する支持部と、前記支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部と、を有する顕微鏡と、前記補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、前記補正環と当接した状態で前記対物レンズの移動に追従可能であり、前記補正環と当接した状態で前記回転動力に応じて前記補正環を回転させる補正環駆動手段と、前記入力部が入力した前記回転動力を前記補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、を有し、前記顕微鏡に着脱自在に取り付けられる補正環操作装置と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記の発明において、前記補正環駆動手段は、二つの支持軸と、前記二つの支持軸を連結し、かつ該二つの支持軸を周回自在であって、外周面で前記補正環と当接する弾性変形可能な駆動ベルトと、前記駆動ベルトと当接し、前記伝達手段が伝達する前記回転動力により回転する駆動プーリと、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記の発明において、前記補正環操作装置は、略平板状をなす基部と、前記基部の主面上で該基部に対して回動可能に設けられ、前記入力部、前記伝達手段および前記補正環駆動手段を支持する回転部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記の発明において、前記基部および前記回転部の位置決めを行う位置決め手段を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記の発明において、前記入力手段は、回転可能であって、該回転によって前記回転動力を入力し、前記入力手段の回転方向と、前記補正環駆動手段が前記補正環を回転させる回転方向とは、同一であることを特徴とする。
また、本発明にかかる補正環操作装置は、少なくとも標本からの観察光を集光する光学系を有する対物レンズ、該対物レンズに設けられ、前記対物レンズに対する回転により前記光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環、一または複数の前記対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部、前記転換部を支持する支持部、および前記支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部を有する顕微鏡に取り付けられる補正環操作装置であって、前記補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、前記補正環と当接した状態で前記回転動力に応じて前記補正環を回転させる補正環駆動手段と、前記入力部が入力した前記回転動力を前記補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、を備え、前記支持部に着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明にかかる補正環操作装置は、少なくとも標本からの観察光を集光する光学系を有する対物レンズ、該対物レンズに設けられ、前記対物レンズに対する回転により前記光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環、一または複数の前記対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部、前記転換部を支持する支持部、および前記支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部を有する顕微鏡に取り付けられる補正環操作装置であって、前記補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、前記補正環と当接した状態で前記回転動力に応じて前記補正環を回転させる補正環駆動手段と、前記入力部が入力した前記回転動力を前記補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、を備え、前記補正環駆動手段は、前記補正環に対して荷重を加える方向と直交する方向に移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、対物レンズの上下動に関わらず補正環の操作を確実に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの全体構成を模式的に示す側面図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの全体構成を模式的に示す正面図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触している場合を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図であって、レボルバと補正環操作装置とが離間している場合を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触していない場合を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1の変形例1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図である。 図8は、本発明の実施の形態1の変形例2にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図である。 図9は、本発明の実施の形態1の変形例3にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図である。 図10は、本発明の実施の形態1の変形例4にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図である。 図11は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図である。 図12は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触している場合を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態3にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図である。 図14は、本発明の実施の形態3にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触している場合を示す図である。 図15は、本実施の形態3にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図であって、図11に示すレボルバ保持部を上方に移動させた状態を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態4にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図である。 図17は、本発明の実施の形態4にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触している場合を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。すなわち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる倒立型の顕微鏡システムについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システムの全体構成を模式的に示す側面図である。図2は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システムの全体構成を模式的に示す正面図である。図1,2に示すように、顕微鏡システム1は、例えば蛍光色素にて特異的に染色された標本Sからの観察光を結像して標本Sを観察するための倒立型の顕微鏡であって、顕微鏡システム1の土台をなす本体部2aと、本体部2aに着脱自在に設けられ、少なくとも接眼レンズが設けられる鏡筒部2bと、本体部2aから、標本Sに照射する照明光の光路N10方向に延びる支柱2cと、を有する顕微鏡本体2を備える。本発明にかかる顕微鏡は、顕微鏡本体2にステージ3や対物レンズ4(対物レンズ保持部13)、ランプハウスなどが取り付けられることにより構成される。
本体部2aは、各々が略柱状に延びる鏡脚部21a,21bを有する側面視で凹状をなす基部21と、凹状をなし、鏡脚部21a,21bに支持されるとともに、後述するステージ3を保持する保持部22と、からなる。基部21には、顕微鏡システム1全体の制御を行う制御基板が設けられていてもよい。制御基板は、外部からの電源を各部へ中継したり、自身に電源が内蔵され、各部へ中継したりする場合もある。
基部21は、対物レンズ4が集光した光を結像して像を形成する結像レンズ5と、結像レンズ5により結像された光を透過するとともに、所定の方向に折り曲げる光路切替プリズム6と、光路切替プリズム6を透過した光を所定方向に折り返すミラー7a,7b,7cと、を内部に備える。
なお、光路切替プリズム6は、透過率の異なる複数の光学部材と切り替え可能に設けられるものであってもよく、例えば、50%の光を透過し、かつ50%の光を折り返す光学部材(光路切替プリズム6)、結像レンズ5により結像された光を所定方向に全反射する光学部材、および結像レンズ5により結像された光のすべてを透過する光学部材のいずれかを有し、光路N10上に交換自在に配置されるものであってもよい。光路切替プリズム6の折り返し方向に応じた位置には、CCDカメラなどに接続されるカメラポートCPが設けられている。光路切替プリズム6によって光路N10に直交する方向に折り曲げられた光は、このカメラポートCPに導入される。
鏡筒部2bは、本体部2aと接続した状態で、基部21から標本Sの観察光が導入される。鏡筒部2bは、ミラー7cにより折り曲げられた観察光を結像する結像レンズ8と、結像レンズ8によって結像された観察光を所定方向に折り曲げるプリズム9と、プリズム9により折り曲げられた光を集光する接眼レンズ10と、を有する。接眼レンズ10は、形成された中間像を拡大して見るためのレンズである。
また、支柱2cには、光源11aを有し、透過照明光を出射する第1ランプハウス11と、対物レンズ41の光路N10に沿って上下動可能に支持されるコンデンサ12と、が設けられている。第1ランプハウス11は、ハロゲンランプなどを用いて実現される光源11aを内蔵した筐体であり、支柱2cに支持されている。第1ランプハウス11からの光は、ミラー11bによって標本S(対物レンズ41)に向けて反射される。
保持部22は、標本Sを載置するステージ3を先端で保持するほか、凹状のなす中空空間において、少なくともステージ3上の標本Sからの観察光を集光する対物レンズ4を上下動可能に保持する対物レンズ保持部13を保持している。
また、基部21には、光源14aを有し、落射照明光を出射する第2ランプハウス14が取り付けられる。第2ランプハウス14は、水銀ランプやキセノンランプなどを用いて実現される光源14aを内蔵した筐体であり、投光管14bを介して基部21に着脱可能となる態様で配置してある。投光管14bは、第2ランプハウス14の光源14aが発した光の通過を許容するものである。なお、光源14aをレーザに代えても適用可能である。
また、基部21の鏡脚部21a,21bによって形成される内部領域21cには、光源14aからの落射照明光、および標本Sが反射もしくは標本Sが発した光、または標本Sを透過した光の光路を切り替えるミラーユニット15が取り付けられている。
ミラーユニット15は、励起フィルタ15a、ダイクロイックミラー15bおよび吸収フィルタ15cを有する。励起フィルタ15aは、光源14aから出射された出射光から励起波長に対応した光を抽出(透過)する。ダイクロイックミラー15bは、光源14aから出射された光のうち、所定波長の光を反射するとともに、標本Sが発した光のうち、所定波長の光を透過する。吸収フィルタ15cは、標本Sが発した光から所望の波長の光を抽出する。なお、ミラーユニット15は、ミラーカセットに複数、例えば8個が挿脱可能に保持され、内蔵されたモータ(図示せず)により、光源14aが発した光の光路に対して進入、あるいは離脱する態様で挿脱可能に構成してもよい。
ステージ3は、標本Sを載置して保持する載置部30と、載置部30に載置された標本Sの位置を操作するステージ操作部31と、を有する。載置部30は、板状をなす第1部材30a、第2部材30bおよび第3部材30cが順に積層されてなる。載置部30において、例えば、第3部材30cを基準(固定)とし、ステージ操作部31によって第1部材30aおよび第2部材30bを第3部材30cの板面を平面とする面上を移動させる。このとき、標本Sが第1部材30aに載置され、第1部材30aおよび第2部材30bは、主面に平行な平面上で互いに直交する方向に移動する。また、第1部材30a〜第3部材30cには、本体部2aに取り付けられた際に、光路N10が通過する開口をなす開口部(図示せず)がそれぞれ形成されている。なお、第1部材30aおよび第2部材30bに形成される開口は、第1部材30aおよび第2部材30bの移動に関わらず光路N10を含むような大きさに形成されている。
また、ステージ操作部31は、第1部材30aおよび第2部材30bの移動量をそれぞれ入力可能な入力部31a,31bと、入力部31a,31bを支持し、入力部31a,31bによって入力された移動量を第1部材30aおよび第2部材30bにそれぞれ伝達する支持部材31cと、を有する。本実施の形態1において、入力部31a,31bは、例えばラックアンドピニオンによって実現され、自身の回転量に応じた第1部材30aおよび第2部材30bの移動量をそれぞれ入力する。また、本体部2aなどに設けられた入力ボタンを介して自動で移動するものであってもよい。
上述した構成を有する顕微鏡システム1では、透過照明の場合、光源11aからの透過照明光を、ミラー11bを介して標本Sに照射すると、標本Sを透過した観察光、または標本Sから発せられた観察光による中間像が対物レンズ41および結像レンズ5によって観察光路(光路N10)上に形成され、結像レンズ8を介して接眼レンズの位置で結像されて、透過光による標本像として観察者により目視観察される。なお、透過光観察は、明視野観察、位相差観察、微分干渉観察などを行う場合に用いられる。
また、落射照明の場合、光源14aからの落射照明光を投光管14b内において平行光束とし、落射照明光に含まれる波長の光から励起フィルタ15aで波長の光が選択され、励起フィルタ15aで選択された波長の光がダイクロイックミラー15bによって対物レンズ41に向けて折り曲げられる。ダイクロイックミラー15bによって折り曲げられた照明光が、落射照明光として対物レンズ41を介して標本Sに照射されると、標本Sの蛍光色素または蛍光タンパク質が励起され蛍光を発する。発せられた蛍光を像として対物レンズ41が取り込み、ダイクロイックミラー15bと吸収フィルタ15cとを透過して、光路N10上に位置された標本Sの中間像が対物レンズ41および結像レンズ5によって観察光路上に形成され、結像レンズ8を介して接眼レンズ10の位置で結像され、蛍光などの発光による標本像として観察者により目視観察される。
続いて、対物レンズ4の構成および対物レンズ4の近傍に設けられる補正環操作装置について図面を参照して説明する。図3は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的(一部断面を含む)に示す側面図である。図4は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触している場合を示す図である。
対物レンズ4は、内部に1または複数のレンズ(光学系)を有する。対物レンズ4の側面には、対物レンズの側面の周回方向に沿って対物レンズ4本体に対して回転自在であり、その回転によって対物レンズ4の内部に設けられた光学系を光軸方向に移動させる補正環41が設けられている。補正環41の操作により、標本Sを載置または収容するスライドガラスや培養容器等の厚みに応じて収差(球面収差)を補正する。補正環41の外周には、抵抗を高めるためのローレット加工などが施されている。
対物レンズ保持部13は、保持部22に固定される焦準部131と、1または複数の対物レンズ4が取り付けられ、自身の回転(回転軸N11を軸とする回転)によっていずれか一つの対物レンズ4を光路N10上に配置(転換)するレボルバ132(転換部)と、一端部が焦準部131に対物レンズ4の光軸(光路N10)に沿って上下動可能に保持されるとともに、他端部でレボルバ132を支持するレボルバ保持部133(支持部)と、を有する。焦準部131は、リニアガイドやボールねじなどを用いて実現され、レボルバ保持部133を上下動させる機能を有する。
レボルバ保持部133には、上述した補正環41を回転させるための補正環操作装置16が着脱自在に取り付けられている。補正環操作装置16は、ユニット化されており、基部161と、基部161に対して回転自在に支持される回転部162と、回転部162にそれぞれ取り付けられる第1駆動プーリ163、第1従動プーリ164、第2駆動プーリ165、第2従動プーリ166および第3従動プーリ167からなる複数のプーリと、該複数のプーリを回転自在に支持する回転軸1601〜1604と、第1駆動プーリ163に回転動力を入力するための操作部168(入力部)と、を有する。
図5は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す側面図であって、レボルバと補正環操作装置とが離間している場合を示す図である。基部161は、平板状をなし、補正環操作装置16を有さない既存の顕微鏡システム(図5参照)に対し、固定部材161aによりレボルバ保持部133に取り付けられる(図3参照)。固定部材161aは、ビスなどの公知の固定手段により実現される。回転部162は、平板状をなし、基部161から延びる回転軸169のまわりに回転可能に設けられる。換言すれば、回転部162は、基部161の主面上で該基部161に対して回動可能に設けられている。
第1駆動プーリ163は、回転軸1601の先端部に取り付けられ、該回転軸1601を軸として回転するように設けられる。操作部168は、回転部162に回転自在に支持され、回転軸1601の他端部に連結し、該回転軸1601を軸として回転する。換言すれば、第1駆動プーリ163と操作部168とは、回転部162に対して互いに反対側に設けられている。回転軸1601は、例えばベアリングを用いて実現され、操作部168に支持され、操作部168の回転に伴って自身の中心軸を回転軸として回転可能である。このため、操作部168を回転させると、回転軸1601が回転して第1駆動プーリ163が回転する。
第1従動プーリ164は、第1駆動プーリ163の回転軸1601とは異なる回転軸1602に取り付けられ、該回転軸1602を軸として回転する。回転軸1602は、例えばベアリングを用いて実現され、第1従動プーリ164の回転に伴って自身の中心軸まわりに回転可能に回転部162に支持されている。第1駆動プーリ163と第1従動プーリ164とは、第1駆動ベルトB1により連結されている。このため、第1従動プーリ164は、第1駆動プーリ163の回転に従い、回転軸1602を軸として回転する。
第2駆動プーリ165は、第1従動プーリ164に対して回転軸1602の回転部162側と異なる側に取り付けられ、該回転軸1602を軸とし、第1従動プーリ164の回転に連動して回転する。
第2従動プーリ166は、回転軸1603に取り付けられ、該回転軸1603を軸として回転する。第3従動プーリ167は、回転軸1604に取り付けられ、該回転軸1604を軸として回転する。回転軸1603,1604は、例えばベアリングを用いて実現され、回転部162に支持されている。第2従動プーリ166および第3従動プーリ167は、第2駆動ベルトB2により連結されている。第2駆動ベルトB2は、外周側で第2駆動プーリ165とも接触(歯合)し、該第2駆動プーリ165の回転動力が伝達される。第2駆動ベルトB2は、第2駆動プーリ165の回転動力が伝達されると、伝達された回転動力に応じて周回する。第2駆動ベルトB2は、外部からの荷重に応じて撓むような弾性変形可能な材料、例えばゴムや樹脂などを用いて形成される。
補正環操作装置16は、レボルバ保持部133に固定された際、第2駆動ベルトB2が光路N10上に配置された対物レンズ4の補正環41と当接可能な位置に配置される。本実施の形態1においては、第2駆動プーリ165、第2従動プーリ166、第3従動プーリ167および第2駆動ベルトB2が本発明にかかる補正環駆動手段の構成をなす。また、第1駆動プーリ163、第1従動プーリ164および第1駆動ベルトB1が本発明にかかる伝達手段の構成をなす。
補正環操作装置16は、操作部168を回転させることにより、第1駆動プーリ163が回転し、該回転にかかる動力が第1駆動ベルトB1に伝達されて第1従動プーリ164が回転する。第1従動プーリ164が回転すると、同軸の第2駆動プーリ165が回転し、該回転により第2駆動プーリ165と接触している第2駆動ベルトB2が周回する。ここで、操作部168の回転量(回転角)が、第2駆動プーリ165の回転量と比して大きい(操作部168のギヤ比が第2駆動プーリ165のギヤ比より大きい)ことが、補正環41を微調整する点で好ましい。また、操作部168は、図2に示すように、接眼レンズ10側を正面としたとき、本体部2aの右の側面または左の側面より突出している位置に配置されることが、使用者が手で操作部168を回転させる際の操作性を向上させる点で好ましい。また、補正環操作装置16は、レボルバ保持部133に固定された際、回転軸1601〜1604が光路N10上に配置された対物レンズ4の光軸と平行となっていることが好ましい。特に、回転軸1603,1604が光路N10上に配置された対物レンズ4の光軸と平行となるようにすれば、第2駆動ベルトB2が、補正環41に対して該光軸と平行な平面と直交する方向から圧接して荷重を加えるため、補正環41と第2駆動ベルトB2との圧接状態を一段と安定化させることができる。
図6は、本実施の形態1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触していない場合を示す図である。基部161には、磁石161bと、線材を巻回してなり、巻回の軸方向に伸縮自在なコイルばね161cとが設けられている。また、回転部162には、磁石162aが設けられている。磁石161b,162aは、回転部162の回転により接触可能な位置にそれぞれ配置され、互いの磁力によって引き付け合うことで圧着する。磁石161b,162aは、本発明にかかる位置決め手段の構成をなし、該磁石161b,162aの圧着により、基部161と回転部162との相対的な位置決めを行う。
コイルばね161cは、磁石161b,162aを内部に収容するように配置され、回転部162に対して磁石161bと磁石162aとが離間する方向に荷重を加える。このため、磁石161b,162aの作用が加わらない場合、基部161と回転部162とは、コイルばね161cによって互いに離れる方向に移動(回転部162が回転)する。なお、コイルばね161cは、基部161に取り付けられるものであってもよいし、回転部162に取り付けられるものであってもよいし、基部161および回転部162の両方に取り付けられるものであってもよい。基部161と回転部162とが互いに離れる方向に移動するものであれば、どちらに取り付けられるものであってもよい。
基部161に対して回転部162を回転させて補正環操作装置16の第2駆動ベルトB2を補正環41に圧接した状態とすると、磁石161b,162aが圧着した状態となる。磁石161b,162aの圧着により基部161に対する回転部162が固定され、第2駆動ベルトB2と補正環41とが圧接(歯合)した状態を維持する。この状態において操作部168を操作すると、第2駆動ベルトB2を介して補正環41を回転させることができる。
一方、基部161に対して回転部162を回転させて補正環操作装置16の第2駆動ベルトB2を補正環41から離間した状態とすると、磁石161b,162aが非接触状態となる(離間する)。この際、基部161と回転部162とは、コイルばね161cが加える荷重により離間した状態を維持する。このように、基部161に対して回転部162を回転させることで、第2駆動ベルトB2の補正環41との接触状態を切り替えることができる。
ここで、補正環操作装置16の操作、および対物レンズ4の配置について説明する。まず、第2駆動ベルトB2と補正環41とが接触しないよう、磁石161b,162aが離間する方向に補正環操作装置16の回転部162を回転させる。その後、レボルバ132を回転させて、所望の対物レンズ4を光路N10上に配置する。対物レンズ4が光路N10上に配置された後、回転部162を回転させて、磁石161b,162aを圧着させ、第2駆動ベルトB2と補正環41とを接触させる。このようにして対物レンズ4を配置後、第2駆動ベルトB2と補正環41とを接触させることによって、補正環41と第2駆動ベルトB2とが干渉することなく、レボルバ132を回転させて所望の対物レンズ4を配置することができる。
また、第2駆動ベルトB2は、第2従動プーリ166および第3従動プーリ167により弾性変形(撓み変形)可能に支持されている。このため、補正環41の径が対物レンズ4の種別により変化しても、その径の変化によらず第2駆動ベルトB2を圧接させることができる。また、第2駆動ベルトB2は、補正環41に加える荷重のうち最大の荷重を加える位置が、光路N10および回転軸N11を通過する平面上となり、かつ、最大の荷重が加わる方向が、光路N10に対して直交するように配置されることが、第2駆動ベルトB2の動力を効率的に補正環41に加える点で好ましい。第2駆動ベルトB2の配置や張力は、第2従動プーリ166および第3従動プーリ167の配置により調整することができる。
また、補正環操作装置16は、レボルバ132を保持し、上下動可能なレボルバ保持部133に固定されるため、対物レンズ4を光軸方向に移動した際、補正環操作装置16も対物レンズ4に追従して光軸方向に移動する。換言すれば、補正環操作装置16は、全体が、対物レンズ4の光軸(光路N10)に沿って上下動可能である。このため、補正環41と第2駆動ベルトB2との予期せぬ離間や、対物レンズ4の移動により補正環41と第2駆動ベルトB2との位置関係が変化することで生じる補正環41の不要な回転を防止することができる。
上述した本実施の形態1によれば、補正環操作装置16が、レボルバ保持部133に固定され、操作部168を操作することにより、第1駆動プーリ163、第1従動プーリ164、第2駆動プーリ165、第1駆動ベルトB1および第2駆動ベルトB2を介して補正環41を回転させるようにしたので、対物レンズ4(補正環41)の上下動に関わらず補正環41の操作を確実に行うことができる。
また、本実施の形態1によれば、帯状をなす第2駆動ベルトB2を補正環41に当接させるようにしたので、第2駆動ベルトB2の幅を接触対象の補正環41の高さに応じて調整することができる。対物レンズ4の種別に応じて補正環41の高さが変化する場合であっても、第2駆動ベルトB2の幅を補正環41が取り得る範囲を含むように調整すれば、対物レンズ4に応じて補正環操作装置16や第2駆動ベルトB2を取り替えずに補正環の操作を行うことができる。また、対物レンズ4の種別に応じて補正環41の径が変化する場合であっても、第2駆動ベルトB2が弾性変形可能であって、外部からの荷重に応じて撓むため、対物レンズ4に応じて補正環操作装置16や第2駆動ベルトB2を取り替えずに補正環の操作を行うことができる。
また、本実施の形態1によれば、第2駆動ベルトB2が弾性変形可能であって、外部からの荷重に応じて撓むため、仮に補正環41の回転範囲を超えてさらに操作部168が操作された場合であっても、第2駆動ベルトB2が撓むことで補正環41に対して空転し、回転範囲を超えた補正環41に回転動力が入力されることを回避できる。
また、本実施の形態1によれば、回転部162の回転によって補正環41と第2駆動ベルトB2との接触状態を解除することができるため、補正環41を操作する必要がない場合に、不要に補正環41と第2駆動ベルトB2とが接触することを回避し、誤操作による補正環41の回転を防止できる。
また、本実施の形態1によれば、操作部168の回転方向と、補正環41の回転方向とが同じ方向となるため、使用者が操作する際に、感覚的に操作しやすいという効果を奏する。
また、本実施の形態1によれば、操作部168の回転量を、補正環41の回転量(第2駆動ベルトB2の移動量)と比して大きくすることにより、補正環41の回転量の調整を高精度に行うことが可能である。
また、本実施の形態1によれば、操作部168が対物レンズ4から離れた位置にあって、ステージ3や顕微鏡本体2とは干渉しない位置に設けるようにすれば、使用者が手で操作部168を回転させる際の操作性を向上させることができる。本実施の形態1では、回転軸の配置などを変えることにより、操作部168から補正環41(光路N10)までの距離を調整することができる。
また、本実施の形態1によれば、第2駆動ベルトB2が弾性変形可能であって、外部からの荷重に応じて撓むため、仮に補正環41と第2駆動ベルトB2とが接触した状態でレボルバ132を回転させたとしても、第2駆動ベルトB2が撓むことで対物レンズ4の移動を妨げることがない。このため、補正環41と第2駆動ベルトB2とが接触した状態でレボルバ132を回転させたとしても、第2駆動ベルトB2や補正環41の損傷などを防止できる。
また、本実施の形態1では、補正環操作装置16がユニット化されており、固定部材161aによりレボルバ保持部133に着脱自在に取り付けられている構成となっているため、既存の顕微鏡システムに対して大きな変更を加えることなく補正環操作装置16が着脱自在となり、使用者が必要に応じて補正環操作装置16を追加できる構成となっている。
(実施の形態1の変形例1)
図7は、本実施の形態1の変形例1にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的(一部断面を含む)に示す側面図である。上述した実施の形態1のように補正環操作装置16をレボルバ保持部133に直接取り付けることが困難な場合は、本変形例1のように、別の部材を介して補正環操作装置16をレボルバ保持部133に取り付けるようにしてもよい。
図7に示す変形例1では、取付け部材17を介して補正環操作装置16がレボルバ保持部133に取り付けられている。取付け部材17は、側面視で略L字状をなし、一端側でビス17aを介してレボルバ保持部133に取り付けられるとともに、他端側で補正環操作装置16を支持している。補正環操作装置16と取付け部材17とは、ビスや接着剤などの公知の固定出段により固定される。このように、補正環操作装置16をレボルバ保持部133に直接取り付けることが困難な場合であっても、取付け部材17によって補正環操作装置16をレボルバ保持部133に取り付けることができる。レボルバ保持部133への取り付けが困難な場合のほか、補正環操作装置16の取り付け高さを調整した場合に取付け部材17を用いてもよい。
(実施の形態1の変形例2)
図8は、本実施の形態1の変形例2にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的(一部断面を含む)に示す側面図である。上述したような補正環操作装置16において、第2駆動ベルトB2の取り付け高さを調整することにより、補正環41とレボルバ132の上面との間に中空空間を形成することができる。本変形例2では、この中空空間に対物レンズ4を温めるヒーター42を設けている。
ヒーター42は、例えばシート状をなし、対物レンズ4の側面を覆っている。ヒーター42は、図示しないコントローラによる制御のもと、発熱する。これにより、対物レンズ4の温度を安定化することができる。なお、対物レンズ4を温めるヒーター42のほか、対物レンズ4を冷やす冷却部材を用いるものであってもよい。
(実施の形態1の変形例3)
図9は、本実施の形態1の変形例3にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的(一部断面を含む)に示す側面図である。上述した顕微鏡システム1が、ステージ3、対物レンズ4(レボルバ132)および補正環操作装置16を収容し、内部の温度を一定温度に維持する保温箱100をさらに備えてもよい。
保温箱100は、図示しないコントローラによる制御により、内部の温度が設定された温度となるように維持される。また、保温箱100は、ステージ3、対物レンズ4(レボルバ132)および補正環操作装置16を収容するとともに、操作部168を外部に露出する収容部101と、収容部101から外部に露出した操作部168を収容するとともに、収容部101を密閉する蓋部102と、を有する。収容部101から蓋部102を取り外すことによって操作部168を操作することができ、蓋部102を収容部101に取り付けることによって保温箱100の内部の温度を設定された温度に維持することができる。
(実施の形態1の変形例4)
図10は、本実施の形態1の変形例4にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的(一部断面を含む)に示す側面図である。上述した実施の形態1では、使用者によって操作部168を手動で操作することによって、第2駆動ベルトB2を周回させて補正環41を回転させるものとして説明したが、本変形例4では、モータの駆動により、電動で操作部168を操作する。
本変形例4では、上述した顕微鏡システム1が、回転動力を発生する駆動モータ200と、駆動モータ200に取り付けられ、操作部168と歯合して駆動モータ200の回転動力を操作部168に伝達する駆動ギヤ201と、をさらに有する。駆動モータ200は、制御部210の制御のもと、駆動ギヤ201を回転させる。制御部210は、使用者からの指示信号の入力に基づいて駆動モータ200を駆動させるものであってもよいし、所定のプログラムなどを実行して駆動モータ200を駆動させるものであってもよい。また、駆動ギヤ201は、操作部168を回転させるものではなく、第1駆動プーリ163を直接、回転させるものであってもよい。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的(一部断面を含む)に示す側面図である。図12は、本実施の形態2にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触している場合を示す図である。なお、図1等で説明した構成と同一の構成要素には、同一の符号が付してある。上述した実施の形態1では、回転部162の下方に操作部168を設けて、対物レンズ4の光軸(光路N10)と平行な軸で操作部168を回転させるものとして説明したが、本実施の形態2は、回転部の側方に操作部を設けて、対物レンズ4の光軸(光路N10)と直交する軸で操作部を回転させる。
本実施の形態2では、レボルバ保持部133には、補正環41を回転させるための補正環操作装置18が着脱自在に取り付けられている。補正環操作装置18は、基部181と、基部181に対して回転自在に支持される回転部182と、回転部182にそれぞれ取り付けられる第1駆動プーリ183、第1従動プーリ184、第2駆動プーリ185、第2従動プーリ186および第3従動プーリ187とからなる複数のプーリと、該複数のプーリを回転自在に支持する回転軸1801〜1804と、第1駆動プーリ183に回転動力を入力するための操作機構188(入力部)と、を有する。基部181、第1駆動プーリ183、従動プーリ184、第2駆動プーリ185、第2従動プーリ186および第3従動プーリ187は、上述した基部161、第1駆動プーリ163、第1従動プーリ164、第2駆動プーリ165、第2従動プーリ166および第3従動プーリ167と同様の構成をなす。
回転部182は、平板状をなす第1部材1821と、平板状をなし、主面が第1部材1821の主面と直交するように設けられる第2部材1822と、からなる側面視で略L字状をなす。回転部182は、第1部材1821が第1駆動プーリ183、従動プーリ184、第2駆動プーリ185、第2従動プーリ186および第3従動プーリ187を各回転軸1801〜1804を介して支持するとともに、第2部材1822が回転軸1805を介して操作機構188を支持している。
第1駆動プーリ183は、回転軸1801の基端側に取り付けられ、該回転軸1801を軸として回転するように設けられる。回転軸1801は、例えばベアリングを用いて実現され、第1駆動プーリ183の回転に伴って自身の中心軸を回転軸として回転可能に回転部182に支持されている。
第1従動プーリ184は、第1駆動プーリ183の回転軸1801とは異なる回転軸1802に取り付けられ、該回転軸1802を軸として回転する。回転軸1802は、例えばベアリングを用いて実現され、第1従動プーリ184の回転に伴って自身の中心軸まわりに回転可能に回転部182に支持されている。第1駆動プーリ183と第1従動プーリ184とは、第1駆動ベルトB1によって連結されている。
第2駆動プーリ185は、回転軸1802に取り付けられ、該回転軸1802を軸とし、第1従動プーリ184の回転に連動して回転する。
第2従動プーリ186は、回転軸1803に取り付けられ、該回転軸1803を軸として回転する。第3従動プーリ187は、回転軸1804に取り付けられ、該回転軸1804を軸として回転する。回転軸1803,1804は、例えばベアリングを用いて実現され、回転部182に支持されている。第2従動プーリ186および第3従動プーリ187は、第2駆動ベルトB2により連結されている。第2駆動ベルトB2は、外周側で第2駆動プーリ185とも接触(歯合)し、該第2駆動プーリ185の回転動力が伝達される。第2駆動ベルトB2は、第2駆動プーリ185の回転動力が伝達されると、伝達された回転動力に応じて周回する。本実施の形態2においては、第2駆動プーリ185、第2従動プーリ186、第3従動プーリ187および第2駆動ベルトB2が本発明にかかる補正環駆動手段の構成をなす。また、第1駆動プーリ183、第1従動プーリ184および第1駆動ベルトB1が本発明にかかる伝達手段の構成をなす。
基部181は、固定部材181aによりレボルバ保持部133に取り付けられる。回転部182は、基部181から延びる回転軸189のまわりに回転可能に設けられる。基部181と回転部182とは、磁石181bおよび磁石182aの圧着により補正環41と第2駆動ベルトB2との接触状態を維持することが可能である。また、基部181と回転部182との間には、コイルばね181cにより互いに離間する方向の荷重が加えられている。
操作機構188は、回転軸1801の先端側に取り付けられ、該回転軸1801を軸として回転可能な第1かさ歯車188aと、第1かさ歯車188aと歯合し、回転軸1801と略直交する回転軸1805の一端部に取り付けられ、該回転軸1805を軸として回転可能な第2かさ歯車188bと、第2部材1822に回転自在に支持され、回転軸1805の他端部と連結し、該第2かさ歯車188bの回転動力を入力するための操作部188cと、を有する。操作機構188では、操作部188cを回転させることによって第2かさ歯車188bを回転させると、該第2かさ歯車188bと歯合する第1かさ歯車188aが回転する。第1かさ歯車188aの回転により、第1駆動プーリ183が回転し、上述したように第2駆動ベルトB2を周回させることができる。
ここで、上述した実施の形態1と同様、操作部188cの回転量(回転角)は、第2駆動プーリ185の回転量と比して大きい(操作部188cのギヤ比が第2駆動プーリ185のギヤ比より大きい)ことが、補正環41を微調整する点で好ましい。また、補正環操作装置18は、レボルバ保持部133に固定された際、回転軸1801〜1804が光路N10上に配置された対物レンズ4の光軸と平行となっていることが好ましい。
上述した本実施の形態2によれば、補正環操作装置18が、レボルバ保持部133に固定され、操作部188cを操作することにより、第1駆動プーリ183、従動プーリ184、第2駆動プーリ185、第1駆動ベルトB1および第2駆動ベルトB2を介して補正環41を回転させるようにしたので、対物レンズ4(補正環41)の上下動に関わらず補正環41の操作を確実に行うことができる。
また、上述した本実施の形態2によれば、操作部188cを対物レンズ4の光軸(光路N10)と直交する軸のまわりに回転させるようにしたので、上述した実施の形態1のように回転部162の下方から操作を行うほか、回転部182の側方から操作を行うことができる。これにより、基部21の大きさなどによらず、補正環操作装置18(補正環41)の操作を行うことが可能となる。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的(一部断面を含む)に示す側面図である。図14は、本実施の形態3にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触している場合を示す図である。なお、図1等で説明した構成と同一の構成要素には、同一の符号が付してある。上述した実施の形態1,2では、補正環操作装置16,18がレボルバ保持部133に支持され、対物レンズ4と一体的に上下動可能であるものとして説明したが、本実施の形態3は、補正環操作装置19が、レボルバ保持部133とは異なる場所に取り付けられ、第2駆動ベルトB2が補正環41に追従して上下動する。
補正環操作装置19は、保持部22が形成する中空空間に設けられる支持部材22aに支持されている。支持部材22aは、レボルバ保持部133とは別体として設けられ、保持部22に固定されている。
補正環操作装置19は、基部191と、基部191に対して回転自在に支持される回転部192と、回転部192にそれぞれ取り付けられる第1駆動プーリ193、第1従動プーリ194、第2駆動プーリ195、第2従動プーリ196および第3従動プーリ197からなる複数のプーリと、該複数のプーリを回転自在に支持する回転軸1901〜1904と、第1駆動プーリ193に回転動力を入力するための操作部198と、を有する。
第1駆動プーリ193は、回転軸1901の先端部に取り付けられ、該回転軸1901を軸として回転するように設けられる。操作部198は、回転部192に回転自在に支持され、回転軸1901の他端部に連結し、該回転軸1901を軸として回転するように設けられる。回転軸1901は、例えばベアリングを用いて実現され、操作部198に支持され、操作部198の回転に伴って自身の中心軸まわりに回転可能である。
第1従動プーリ194は、回転軸1902に取り付けられ、該回転軸1902を軸として回転する。回転軸1902は、例えばベアリングを用いて実現され、第1従動プーリ194の回転に伴って自身の中心軸まわりに回転可能に回転部192に支持されている。第1駆動プーリ193と第1従動プーリ194とは、第1駆動ベルトB1により連結されている。このため、第1従動プーリ194は、第1駆動プーリ193の回転に従い、回転軸1902を軸として回転する。
第2駆動プーリ195は、第1従動プーリ194に対して回転軸1902の回転部192側と異なる側に取り付けられ、該回転軸1902を軸として、第1従動プーリ194の回転に連動して回転する。
第2従動プーリ196は、回転軸1903に取り付けられ、該回転軸1903を軸として回転する。第3従動プーリ197は、回転軸1904に取り付けられ、該回転軸1904を軸として回転する。回転軸1903,1904は、例えばベアリングを用いて実現され、回転部192に支持されている。第2従動プーリ196および第3従動プーリ197は、第2駆動ベルトB2により連結されている。第2駆動ベルトB2は、外周側で第2駆動プーリ195とも接触し、該第2駆動プーリ195の回転動力が伝達される。第2駆動ベルトB2は、第2駆動プーリ195の回転動力が伝達されると、伝達された回転動力に応じて周回する。本実施の形態3においては、第2駆動プーリ195、第2従動プーリ196、第3従動プーリ197および第2駆動ベルトB2が本発明にかかる補正環駆動手段の構成をなす。また、第1駆動プーリ193、第1従動プーリ194および第1駆動ベルトB1が本発明にかかる伝達手段の構成をなす。
なお、本実施の形態3において、第2駆動ベルトB2は、レボルバ保持部133の移動方向(光路N10)に対して、第2駆動プーリ195および補正環41との間で所定の摩擦力を有するような材料を用いて形成されるか、または所定の摩擦力を有するような形状をなしている。
基部191は、固定部材191aにより支持部材22aに取り付けられる。基部191と回転部192とは、磁石191bおよび磁石192aの圧着により補正環41と第2駆動ベルトB2との接触状態を維持することが可能である。また、基部191と回転部192との間には、コイルばね191cにより互いに離間する方向の荷重が加えられている。
第2駆動プーリ195には、回転軸1902との間にリニアブッシュ195aが設けられている。第2従動プーリ196には、回転軸1903との間にリニアブッシュ196aが設けられている。第3従動プーリ197には、回転軸1904との間にリニアブッシュ197aが設けられている。このため、第2駆動プーリ195、第2従動プーリ196および第3従動プーリ197は、各回転軸(回転軸1902〜1904)に沿って上下動可能である。なお、補正環操作装置19が支持部材22aに固定された際、少なくとも回転軸1902〜1904が光路N10上に配置された対物レンズ4の光軸と平行となっている。本実施の形態3では、補正環駆動手段と、伝達手段の一部とが補正環41に追従して上下動可能となっている。
このため、補正環41と第2駆動ベルトB2とが接触状態でレボルバ保持部133が上下動すると、補正環41と第2駆動ベルトB2との間の摩擦力により、補正環41(対物レンズ4)の移動に追従して、第2駆動ベルトB2が移動する。図13は、本実施の形態3にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的(一部断面を含む)に示す側面図であって、図11に示すレボルバ保持部133を上方に移動させた状態を示す図である。このとき、リニアブッシュ195a,196a,197aによって第2駆動プーリ195、第2従動プーリ196および第3従動プーリ197が回転軸1902,1903および1904に沿って移動する。
これにより、レボルバ保持部133とは異なる場所であって、上下動しない部材に補正環操作装置19が取り付けられた場合であっても、補正環41の移動に追従して第2駆動ベルトB2を移動させるともに、補正環操作装置19の機能を維持することができる。
上述した本実施の形態3によれば、補正環操作装置19が、レボルバ保持部133とは異なる支持部材22aに固定され、操作部198cを操作することにより、第1駆動プーリ183、従動プーリ184、第2駆動プーリ185、第1駆動ベルトB1および第2駆動ベルトB2を介して補正環41を回転させるとともに、リニアブッシュ195aおよびリニアブッシュ196a,197aによって第2駆動プーリ195および回転軸196,197を自身の回転軸に沿って上下動可能となるようにしたので、対物レンズ4(補正環41)の上下動に関わらず補正環41の操作を確実に行うことができる。
(実施の形態4)
図16は、本発明の実施の形態4にかかる顕微鏡システムの要部(一部断面を含む)の構成を模式的に示す側面図である。図17は、本実施の形態4にかかる顕微鏡システムの要部の構成を模式的に示す上面図であって、補正環操作装置と補正環とが接触している場合を示す図である。なお、図1等で説明した構成と同一の構成要素には、同一の符号が付してある。
本実施の形態4にかかる補正環操作装置50は、基部501と、基部501に対して回転自在に支持される回転部502と、回転部502にそれぞれ取り付けられる第1駆動プーリ503、従動プーリ504、第2駆動プーリ505からなる複数のプーリと、該複数のプーリを回転自在に支持する回転軸5001,5002と、第1駆動プーリ503に回転動力を入力するための操作部506と、を有する。
基部501は、平板状をなし、固定部材501aによりレボルバ保持部133に取り付けられる。回転部502は、平板状をなし、基部501から延びる回転軸507のまわりに回転可能に設けられる。
第1駆動プーリ503は、回転軸5001の先端部に取り付けられ、該回転軸5001を軸として回転するように設けられる。操作部506は、回転部502に回転自在に支持され、回転軸5001の他端部に連結し、該回転軸5001を軸として回転するように設けられる。換言すれば、第1駆動プーリ503と操作部506とは、回転部502に対して互いに反対側に設けられている。回転軸5001は、例えばベアリングを用いて実現され、操作部506に支持され、操作部506の回転に伴って自身の中心軸を回転軸として回転可能である。
従動プーリ504は、第1駆動プーリ503の回転軸5001とは異なる回転軸5002に取り付けられ、該回転軸5002を軸として回転する。回転軸5002は、例えばベアリングを用いて実現され、従動プーリ504の回転に伴って自身の中心軸まわりに回転可能に回転部502に支持されている。第1駆動プーリ503と従動プーリ504とは、駆動ベルトB3により連結されている。このため、従動プーリ504は、第1駆動プーリ503の回転に従い、回転軸5002を軸として回転する。本実施の形態4においては、第1駆動プーリ503、第1従動プーリ504および駆動ベルトB3が本発明にかかる伝達手段の構成をなす。
第2駆動プーリ505は、従動プーリ504に対して回転軸5002の回転部502側と異なる側に取り付けられ、該回転軸5002を軸とし、従動プーリ504の回転に連動して回転する。第2駆動プーリ505は、補正環41に当接(歯合)可能であって、自身の回転動力を補正環41に伝達する。本実施の形態4においては、第2駆動プーリ505が本発明にかかる補正環駆動手段の構成をなす。
また、基部501と回転部502とは、磁石501bおよび磁石502aの接着により補正環41と第2駆動プーリ505との接触状態を維持することが可能である。基部501と回転部502との間には、コイルばね501cの付勢力によって、補正環41と第2駆動プーリ505とが離間する方向に荷重が加えられている。
補正環操作装置50では、操作部506を回転させることにより、第1駆動プーリ503が回転し、該回転にかかる動力が駆動ベルトB3を介して従動プーリ504に伝達され、従動プーリ504が回転する。従動プーリ504が回転すると、第2駆動プーリ505が回転し、該回転により補正環41を回転させることができる。ここで、操作部506の回転量(回転角)が、第2駆動プーリ505の回転量と比して大きい(操作部506のギヤ比が第2駆動プーリ505のギヤ比より大きい)ことが、補正環41を微調整する点で好ましい。また、補正環操作装置50は、レボルバ保持部133に固定された際、回転軸5001,5002が光路N10上に配置された対物レンズ4の光軸と平行となっていることが好ましい。
上述した本実施の形態4によれば、補正環操作装置50が、レボルバ保持部133に固定され、操作部506を操作することにより、第1駆動プーリ503、従動プーリ504、駆動ベルトB3および第2駆動プーリ505を介して補正環41を回転させるようにしたので、対物レンズ4(補正環41)の上下動に関わらず補正環41の操作を確実に行うことができる。
また、実施の形態4において、第2駆動プーリ505にガイドブッシュを設けて補正環駆動手段とし、回転軸5002に沿って上下動可能にすれば、補正環操作装置50が、上述した実施の形態3のように支持部材22aに取り付けられた場合であっても、補正環41と当接する第2駆動プーリ505を対物レンズ4の上下動に追従させることができる。
なお、実施の形態4によれば、上述した実施の形態1〜3と比して部品点数が少なく、簡易な構成で補正環41を回転させることができる。
なお、上述した実施の形態1〜4および変形例では、磁石を用いて基部と回転部とを位置決めするものを例に説明したが、磁石のほか、クリック機構などの公知の手段によって基部と回転部とを位置決めするものであってもよい。また、上述した実施の形態では、倒立型の顕微鏡システムを例に説明したが、正立型の顕微鏡システムであっても本発明を適用することができる。
上述した実施の形態1〜4および変形例は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施の形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは、上記記載から自明である。
1 顕微鏡システム
2 顕微鏡本体
2a 本体部
2b 鏡筒部
2c 支柱
3 ステージ
4 対物レンズ
5,8 結像レンズ
6 光路切替プリズム
7a,7b,7c ミラー
9 プリズム
10 接眼レンズ
11 第1ランプハウス
12 コンデンサ
13 対物レンズ取付部
14 第2ランプハウス
15 ミラーユニット
16,18,19,50 補正環操作装置
17 取付け部材
21,161,181,191,501 基部
21a,21b 鏡脚部
22 保持部
22a 支持部材
30 載置部
31 ステージ操作部
41 補正環
131 焦準部
132 レボルバ(転換部)
133 レボルバ保持部(支持部)
161b,162a,181b,182a,191b,192a,501b,502a 磁石
161c,181c,191c,501c コイルばね
162,182,192,502 回転部
163,183,193,503 第1駆動プーリ
164,184,194 第1従動プーリ
165,185,195 第2駆動プーリ(駆動プーリ)
505 第2駆動プーリ
166,186,196 第2従動プーリ
167,187,197 第3従動プーリ
168,188c,198,506 操作部
169,189,199,507,1601,1602,1801,1802,1805,1901,1902,5001 回転軸
188 操作機構
504 従動プーリ
5002 回転軸
1603,1604,1803,1804,1903,1904 回転軸(支持軸)
B1 第1駆動ベルト
B2 第2駆動ベルト(駆動ベルト)
B3 駆動ベルト

Claims (8)

  1. 少なくとも標本からの観察光を集光する光学系を有する対物レンズと、
    前記対物レンズに設けられ、該対物レンズに対する回転により前記光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環と、
    一または複数の前記対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部と、
    前記転換部を支持する支持部と、
    前記支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部と、
    を有する顕微鏡と、
    前記補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、
    前記補正環と当接した状態で前記回転動力に応じて前記補正環を回転させる補正環駆動手段と、
    前記入力部が入力した前記回転動力を前記補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、
    を有し、前記支持部に着脱自在に取り付けられる補正環操作装置と、
    を備えたことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 少なくとも標本からの観察光を集光する光学系を有する対物レンズと、
    前記対物レンズに設けられ、該対物レンズに対する回転により前記光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環と、
    一または複数の前記対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部と、
    前記転換部を支持する支持部と、
    前記支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部と、
    を有する顕微鏡と、
    前記補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、
    前記補正環と当接した状態で前記対物レンズの移動に追従可能であり、前記補正環と当接した状態で前記回転動力に応じて前記補正環を回転させる補正環駆動手段と、
    前記入力部が入力した前記回転動力を前記補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、
    を有し、
    前記顕微鏡に着脱自在に取り付けられる補正環操作装置と、
    を備えたことを特徴とする顕微鏡システム。
  3. 前記補正環駆動手段は、
    二つの支持軸と、
    前記二つの支持軸を連結し、かつ該二つの支持軸を周回自在であって、外周面で前記補正環と当接する弾性変形可能な駆動ベルトと、
    前記駆動ベルトと当接し、前記伝達手段が伝達する前記回転動力により回転する駆動プーリと、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記補正環操作装置は、
    略平板状をなす基部と、
    前記基部の主面上で該基部に対して回動可能に設けられ、前記入力部、前記伝達手段および前記補正環駆動手段を支持する回転部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の顕微鏡システム。
  5. 前記基部および前記回転部の位置決めを行う位置決め手段を有することを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡システム。
  6. 前記入力手段は、回転可能であって、該回転によって前記回転動力を入力し、
    前記入力手段の回転方向と、前記補正環駆動手段が前記補正環を回転させる回転方向とは、同一であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の顕微鏡システム。
  7. 少なくとも標本からの観察光を集光する光学系を有する対物レンズ、該対物レンズに設けられ、前記対物レンズに対する回転により前記光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環、一または複数の前記対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部、前記転換部を支持する支持部、および前記支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部を有する顕微鏡に取り付けられる補正環操作装置であって、
    前記補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、
    前記補正環と当接した状態で前記回転動力に応じて前記補正環を回転させる補正環駆動手段と、
    前記入力部が入力した前記回転動力を前記補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、
    を備え、前記支持部に着脱自在に取り付けられることを特徴とする補正環操作装置。
  8. 少なくとも標本からの観察光を集光する光学系を有する対物レンズ、該対物レンズに設けられ、前記対物レンズに対する回転により前記光学系を光軸方向に移動させることで収差補正を行う補正環、一または複数の前記対物レンズを取り付け可能であって、該対物レンズの配置を転換可能な転換部、前記転換部を支持する支持部、および前記支持部を前記対物レンズの光軸に沿って移動可能に保持する焦準部を有する顕微鏡に取り付けられる補正環操作装置であって、
    前記補正環を回転させるための回転動力を入力する入力部と、
    前記補正環と当接した状態で前記回転動力に応じて前記補正環を回転させる補正環駆動手段と、
    前記入力部が入力した前記回転動力を前記補正環駆動手段に伝達する伝達手段と、
    を備え、
    前記補正環駆動手段は、前記補正環に対して荷重を加える方向と直交する方向に移動可能であることを特徴とする補正環操作装置。
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