JP2016014572A - 安全制御装置および安全制御システム - Google Patents

安全制御装置および安全制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016014572A
JP2016014572A JP2014136153A JP2014136153A JP2016014572A JP 2016014572 A JP2016014572 A JP 2016014572A JP 2014136153 A JP2014136153 A JP 2014136153A JP 2014136153 A JP2014136153 A JP 2014136153A JP 2016014572 A JP2016014572 A JP 2016014572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worker
area
distance
safety
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014136153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6375728B2 (ja
Inventor
博之 國分
Hiroyuki Kokubu
博之 國分
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2014136153A priority Critical patent/JP6375728B2/ja
Publication of JP2016014572A publication Critical patent/JP2016014572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6375728B2 publication Critical patent/JP6375728B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】監視対象エリアにおいて監視対象物の表面各部の3次元位置座標を求め、それに基づき適切な安全機能を実行することができる安全制御装置を提供する。
【解決手段】危険源検出部23および作業者検出部24は、距離測定装置1が取得する監視対象エリア内の危険源および作業者までの距離データから3次元位置座標を求め、この3次元位置座標に補間処理を施して、危険源および作業者の表面各部の3次元位置座標を求める。最短距離探索部27は、補間処理後の危険源および作業者の3次元位置座標を基に、各々の最短距離を探索する。安全機能割当部28は、最短距離探索部27により探索された最短距離に基づいて安全機能を選択する。外部通信手段3は、選択された安全機能を示す安全信号を外部の安全関連機器7に送信する。
【選択図】図6

Description

この発明は、制御室・機械室等においてサーボやインバータ等のドライブ機器を安全な状態に維持する安全制御装置および安全制御システムに関する。
工場等のファンやポンプ、エレベータ、ビルの機械室、製造装置の駆動部分等には、サーボやインバータなどのパワーエレクトロニクスを用いたドライブ機器が使用されている。近年、この種のドライブ機器について安全のニーズが高まっており、工場等ではドライブ機器を安全な状態に維持する安全制御システムが構築されている。この種の安全制御システムに関しては、監視対象エリアに設置された監視装置が取得する情報を基に、監視対象物の位置や形状を特定する技術が提案されている。
例えば、特許文献1に開示された三次元監視装置は、監視対象となる3次元空間に向けて、光源ユニットから赤外光等のパターン光を照射し、監視空間の背後に設置されたスクリーンにパターン映像を映し出す。そして、監視対象となる三次元空間内に侵入物体が存在しない状態でスクリーンに映し出されたパターン映像をカメラで撮像し、これをリファレンス画像とする。ここで、監視対象の3次元空間内に人や物等の物体が進入すると、スクリーンに映し出されるパターン映像が変化する。そこで、カメラによって撮像されるパターン映像をリファレンス画像と比較することにより侵入物体を検出し、三角測量の原理を利用して侵入物体の存在位置を算出する。
また、特許文献2の第2実施形態に開示の監視装置は、左側に位置する第1の光学系と右側に位置する第2の光学系からなる左右一対の光学系を3次元領域に設置する。各々の光学系は、互いに平行で、かつ所定の距離だけ隔離された光軸を有するステレオカメラを構成している。各々の光学系は、予め、検知対象となる3次元領域に侵入物体が存在しない状態で画像(初期画像)を取得する。そして、各々の光学系により撮像される画像を初期画像と比較することにより侵入物体を検出し、各々の光学系の撮像画面における侵入物体の占める位置に基づき、三角測量の原理により侵入物体までの距離を計測する。これにより、侵入物体の位置や動きを3次元領域の左右方向のみならず、前後方向についても正確に監視することができる。
さらに、特許文献2の第3実施形態に開示の監視装置は、投光手段からパルス状に放射されたレーザビーム光を走査手段により面上に照射させ、照射されたレーザビーム光が物体に反射して戻ってきた反射光を受光手段により受光する。そして、レーザビーム光の投受光時間差に基づいて光レーダ法により反射物体までの距離を単位走査角度ごとに計測する。このため、監視対象領域内の侵入物体を正確かつ立体的に認識することができる。
特開2003−269915号公報 特開2003−272061号公報
しかしながら、特許文献1の監視装置では、侵入物体において光源ユニットに対向する側の面の輪郭形状しかパターン映像から検出することができず、侵入物体の3次元形状および3次元空間内での位置を検出することがない。ここで、侵入物体の3次元形状および3次元空間内での位置を検出するために、光源ユニットおよびカメラユニットを複数組設置して、それぞれ異なる方向から照射・撮像を行うことで、侵入物体の表面各部の位置座標を全面にわたり特定することが考えられる。しかし、この場合、光源ユニットおよびカメラユニットの追加分だけコストが増加する問題がある。
特許文献2の第2実施形態に示す監視装置は、各光学系に対向する侵入物体の面を撮像することはできても、その裏側の領域を撮像することはできない。従って、特許文献2の監視装置では、侵入物体において各光学系に対向する側の裏側の領域の位置座標を特定することができない。また、特許文献2の第3実施形態に示す監視装置では、監視装置からレーザビーム光の反射面までの距離は計測することができるが、レーザビーム光の照射が遮られる反射物体の背後の領域までの距離を計測することはできない。このため、特許文献2の第3実施形態に示す監視装置では、レーザビーム光の照射が遮られる反射物体の背後の領域の位置座標を特定することができない。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、監視対象エリアにおいて監視対象物の表面各部の3次元位置座標を求め、それに基づき適切な安全機能を実行することができる安全制御装置を提供することを目的としている。
この発明は、距離測定装置により測定された監視対象エリア内の作業者までの距離を示す距離データに基づいて、前記監視対象エリアにおいて前記作業者が占める3次元領域の少なくとも一部の領域の3次元位置座標を求め、この3次元位置座座標に補間処理を施すことにより、前記作業者が占める3次元領域のより広い範囲の領域の3次元位置座標を求める対象検出手段と、前記監視対象エリアにおいて危険源が占める3次元領域と前記作業者が占める3次元領域との間の最短距離を探索する最短距離探索手段と、前記最短距離探索手段により探索された最短距離に基づいて安全機能を選択する安全機能割当手段とを具備することを特徴とする安全制御装置を提供する。
かかる発明によれば、補間処理により、監視対象エリアにおいて作業者が占める3次元領域の表面各部の3次元位置座標が求まる。従って、距離測定装置を利用した簡単な構成により、作業者の各部と危険源の正確な位置関係を求め、安全機能を実行することができる。
この発明の一実施形態である安全制御装置を含む安全制御システムの適用例を示す図である。 同安全制御システムから機械室を見下ろした様子を例示する図である。 同安全制御システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態における距離測定装置1が行う処理を説明する図である。 同実施形態における距離測定装置1が出力する距離データの内容を例示する図である。 同安全制御システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態における安全信号の構成例を示す図である。 同実施形態における安全機能の内容を示す図である。 同実施形態のブラックチャネルによる通信において行っている安全対策を示す図である。 同実施形態の動作を示すフローチャートである。 同実施形態における監視対象エリアの環境を例示する図である。 同監視対象エリアにおける作業者と危険源の移動範囲を示す図である。 同実施形態において3次元位置座標に変換された危険源Mおよび作業者Pの表面各部を例示する図である。 同実施形態における危険源領域および作業者領域を例示する図である。 同実施形態において行われる補間処理を説明する図である。 同実施形態における危険源および作業者の検出結果を例示する図である。 同実施形態におけるマッピング処理の結果を例示する図である。 同実施形態におけるラベリング処理の結果を例示する図である。 同実施形態において抽出された特徴量を例示する図である。 同実施形態において行われる最短距離探索処理を例示する図である。 同最短距離探索処理の結果を例示する図である。 同実施形態における最短距離に基づく安全機能の割り当て方法を例示する図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
図1はこの発明の一実施形態である安全制御装置2(図1では図示略)を含む安全制御システム100の適用例を示す図である。図示の例では、機械室101の天井102に安全制御システム100が設置されている。図1に示す例では、安全制御システム100は、機械室101内の床103の上の空間を監視対象エリアとして監視し、監視対象エリアにおいて危険源Mと作業者Pとが接近したことを検知した場合に、適切な安全機能を指示する安全信号を発生し、安全関連機器に供給するものである。図2は安全制御システム100から見た機械室101を例示する図である。この例において、機械室101には、危険源Mと、作業者Pと、加工物104aを搬送するベルトコンベア104がある。ここで、危険源Mは、動く物、例えば可動範囲が広い多関節ロボット、搬送装置等、作業者Pが接触すると危険な装置である。作業者Pは人間である。
図3は安全制御システム100の構成を示すブロック図である。この安全制御システム100は、距離測定装置1と、本実施形態による安全制御装置2と、外部通信手段3と、パラメータ設定装置8と、記憶装置9を有する。
距離測定装置1と安全制御装置2は、例えば高速シリアル通信(SPI、I2C)等やパラレルバス通信を行うための距離データ伝送手段4を介して接続されている。ここで、安全制御装置2は、機能安全の冗長性を担保するため、単一で機能安全の要求を満たすマイクロプロセッサ、もしくは複数の一般的なマイクロプロセッサを用いる必要がある。
外部通信手段3は、例えばRS485に準拠した差動通信用部品、もしくはEthernet(登録商標)の通信ASIC(Application Specificated Integrated Circuit;特定用途向集積回路)等が使用される。この外部通信手段3は、安全制御装置2から受信した安全信号を伝送手段6により安全関連機器7に送信する。安全関連機器7は、安全信号に応じて、ロボット等の危険源Mを停止させ、あるいは減速させる制御を行う。
安全制御システム100において、安全制御装置2と外部通信手段3は処理結果伝送手段5を介して相互に接続されている。安全制御装置2は、外部通信手段3へ安全機能を示す安全コマンドを送る際の経路の一部として、この処理結果伝送手段5を用いる。
距離測定装置1は、監視対象エリア内の危険源Mや作業者Pなどの監視対象物の表面各部までの距離を測定し、測定した距離を示す距離データを出力する装置である。複数台の撮像装置からなるステレオカメラや、レーザ光を利用した3次元スキャナ等がこの距離測定装置1として使用される。
本実施形態における安全制御装置2は、この距離測定装置1が出力する距離データに基づいて、危険源Mや作業者Pの表面各部の3次元位置座標を求める。そして、安全制御装置2は、危険源Mや作業者Pの表面各部の3次元位置座標に基づいて、危険源Mと作業者Pとの間の最短距離を求め、この最短距離に基づいて、起動すべき安全機能を選択する。
パラメータ設定装置8は、安全制御装置2が、距離データから危険源Mや作業者Pの表面各部の3次元位置座標を求める処理を実行する際に必要となる各種のパラメータを作成し、記憶装置9を介して安全制御装置2に供給する装置である。
図4は、監視対象エリアに設置された距離測定装置1が行う処理を説明する図である。図4に例示する監視対象エリアにはxyz座標系が設定されており、監視対象エリア内に作業者Pが所在している。この例では、距離測定装置1は、2台の撮像装置からなるステレオカメラである。図4では、図面が煩雑になることを防止するため、撮像装置10が1台だけ図示され、撮像装置10の撮像面のみが示されている。この撮像装置10の撮像面には、uv座標系が設定されている。
図4では、作業者Pの表面各部のうち、撮像装置10に対向する側が実線で、その裏側が破線で示されている。撮像装置10は、作業者Pにおいて撮像装置10と対向する領域(実線領域)を撮像する。撮像装置10が作業者Pを撮像すると、図4に示すように撮像面に作業者Pの実線で示した領域の像が結像する。同様に、撮像装置10以外のもう1台の撮像装置の撮像面にも、この作業者Pの像が結像する。
距離測定装置1は、このようにして2台の撮像装置によって撮像された作業者Pの像の各部の撮像画面内での位置(すなわち、uv座標)に基づいて、三角測量の原理により、一方の撮像装置10から作業者Pの表面各部までの距離を算出する。例えば、撮像装置10の撮像面(uv座標面)に結像した作業者Pの像において、作業者Pの各部P、P、Pに対応する点をP’(u,v)、P’(u,v)、P’(u,v)とした場合、三角測量の原理により撮像装置10から点P、P、Pまでの距離d、d、dを算出するのである。
図5は、距離測定装置1から出力される距離データの内容を例示する図である。図5に示す例では、uv座標系の位置P’、P’、P’に距離d、d、dが対応付けられている。距離測定装置1は、撮像装置10の撮像面における作業者Pの像の各位置(uv座標)と、各位置に対応付けられた距離dとの組からなる距離データ(uvd座標データ)をパラメータ設定装置8および安全制御装置2に出力する。
以上、作業者Pについて距離データを算出する例を説明したが、距離測定装置1は、監視対象エリア内の危険物についても同様な処理により距離データを算出する。
以上が距離測定装置1の処理内容である。
図6は安全制御システムの詳細な機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、パラメータ設定装置8は、辞書データ作成部8Aを有する。この辞書データ作成部8Aは、領域データと辞書データを作成する。
領域データは、監視対象エリアのうち危険源Mが存在する可能性のある領域(以下、危険源領域という)を示す領域データと、作業者Pが存在する可能性のある領域(以下、作業者領域という)を示す領域データとからなる。危険源領域の領域データを作成するため、パラメータ設定装置8は、監視対象エリア内に作業者Pが存在しない環境で危険源を稼働させる。そして、パラメータ設定装置8は、このとき距離測定装置1によって算出される危険源Mの距離データを取得し、取得した距離データの集合を用いて危険源領域を示す領域データを作成する。同様に、パラメータ設定装置8は、監視対象エリアに作業者Pが存在する環境で、距離測定装置1から距離データを取得し、この取得した距離データの中から危険源領域内のものを除去する。そして、パラメータ設定装置8は、除去されずに残った距離データの集合に基づいて作業者領域を示す領域データを作成する。危険源領域の領域データおよび作業者領域を示す領域データは、安全制御装置2において、距離測定装置1から取得した距離データが危険源領域内の位置を示すのか、作業者領域内の位置を示すのかの確認を行うために用いられる。
次に辞書データについて説明する。図4に例示するように、距離測定装置1が距離データを求める範囲は、作業者Pの表面各部のうち、撮像装置10と対向する側(実線部)のみである。そこで、安全制御装置2では、作業者Pの実線部の距離データ(uvd座標データ)をxyz座標系の3次元位置座標に変換し、この作業者Pの実線部の3次元位置座標に補間処理を施すことにより、実線部の背後の点線部の領域の3次元位置座標を推定する。危険物Mが占める3次元領域の3次元位置座標についても同様である。
辞書データは、この補間処理を行うために参照するデータである。例えば図4に例示する作業者Pの場合、作業者Pの実線部の3次元位置座標から、実線部の背後の点線部の領域の3次元位置座標を求める補間処理を行うために、作業者Pの体の厚み等、作業者Pの立体的形状を表す情報が必要になる。そこで、辞書データ作成部8Aは、この作業者Pの立体的形状を表す情報を辞書データとして作成する。この辞書データの基となる情報は、例えば図示しない操作手段あるいはホストコンピュータから入力される。
パラメータ設定装置8は、辞書データ作成部8Aが作成した領域データおよび辞書データを記憶装置9に格納する。この記憶装置9は、例えばRAM(Random Access Memory)により構成されている。
図6において、距離測定装置1の距離測定部1Aは、上述した2台の撮像装置を利用して監視対象物の表面各部までの距離を示す距離データ(uvd座標データ)を出力する装置である。安全制御装置2における距離データ取得部21は、この距離測定部1Aから距離データを取得する手段である。
距離データ異常検出部22は、距離データ取得部21が取得した距離データを、記憶装置9から読みだした領域データと比較することにより、取得した距離データに異常がないかの確認処理を行う。より詳細には、距離データ異常検出部22は、距離測定部1Aから取得した距離データが、領域データが示す危険源領域および作業者領域以外の領域内の位置を示す場合に、想定される危険源M、作業者P以外の何らかの物体が監視エリアに侵入したか、あるいは距離測定装置1が故障する等の異常が発生したと判断する。この場合、距離データ異常検出部22は、安全機能割当部28に危険源Mを停止させるための安全機能を選択させる。
危険源検出部23および作業者検出部24は、距離測定装置1が取得する監視対象エリアの危険源Mおよび作業者Pの距離データを基に生成された3次元位置座標に補間処理を行い、監視対象エリアにおいて危険源Mおよび作業者Pが各々占める3次元領域の表面各部の3次元位置座標を求める対象検出手段を構成している。
さらに詳述すると、危険源検出部23は、距離データ異常検出部22が取得した距離データの中から、領域データが示す危険源領域内の位置を示す距離データを選択し、この選択した距離データを基に危険源Mの表面各部の3次元位置座標を算出する。このとき算出される3次元位置座標には、危険源Mの表面各部のうち、距離測定装置1と対向する側の裏側の3次元位置座標は含まれていない。そこで、危険源検出部23は、記憶装置9内の辞書データを用いて、距離データから算出した危険源Mの表面各部の3次元位置座標に補間処理を施す。これにより、危険源検出部23は、距離測定装置1が距離データを取得することができない危険源Mの裏側の領域の3次元位置座標を推定する。なお、補間処理の詳細は後述する。
作業者検出部24は、危険源検出部23が取得した距離データの中から、領域データが示す作業者領域内の位置を示す距離データを選択し、この選択した距離データを基に作業者Pの表面各部の3次元位置座標を算出する。このとき算出される3次元位置座標には、作業者Pの表面各部のうち、距離測定装置1と対向する側の裏側の3次元位置座標は含まれていない。そこで、作業者検出部24は、記憶装置9内の辞書データを用いて、距離データから算出した作業者Pの表面各部の3次元位置座標に補間処理を施す。これにより、作業者検出部24は、距離測定装置1が距離データを取得することができない作業者Pの裏側の領域の3次元位置座標を推定する。
マッピング部25は、監視対象エリアを示す監視テーブルを記憶している。この監視テーブルは、監視対象エリアを3次元空間として見立てて、これを3次元のデータテーブルとして定義したものである。マッピング部25は、危険源検出部23により検出された危険源Mと作業者検出部24により検出された作業者Pの大まかな位置情報および形状情報を監視空間テーブルにマッピングする。
ラベリング部26は、監視テーブルにマッピングされた危険源Mおよび作業者Pの各データにラベル付けをする手段である。最短距離探索部27は、ラベリング部26の処理結果に基づき、危険源Mの画像と作業者Pの画像の最短距離を探索する手段である。安全機能割当部28は、最短距離探索部27により探索された最短距離に基づいて、動作させるべき安全機能を選択し、安全機能を示す安全コマンドを安全信号伝送部3Aに供給する。
図7はこの場合の安全信号の構成を示す図である。図7に示すように、安全信号は安全制御システム100を構成する安全制御装置2の安全機能割当部28が選択した安全機能を各々示す複数の安全コマンドを時間多重した信号である。図7に示す例では、1個の安全コマンドは8bitからなり、各bitは各々安全機能に対応している。そして、安全コマンドでは、安全機能割当部28が選択した安全機能に対応したbitが“1”とされ、他の安全機能に対応したbitが“0”とされる。図8は安全コマンドの各bitに対応した安全機能の例を示す図である。
図6において、外部通信手段3は安全信号伝送部3Aを有する。この安全信号伝送部3Aは、安全機能割当部28が選択した安全機能を外部の安全関連機器7に送信する。その際、安全信号伝送部3Aは、安全機能割当部28から受け取った安全信号の形式をブラックチャネルと呼ばれる機能安全規格や仕様で規定された方法に従う形式に変更する。これは、信号の伝送路上で、断線やビット化け、データの入れ違い等によって安全信号が不正なものにならないようにするためである。このため、安全信号伝送部3Aは、例えばIEC61784−3で定義される機能安全通信フィールドバスシステムに定義されているような技術を適用することもできる。
図9は安全信号伝送部3Aによる安全信号の送信に適用される伝送エラー防護策の例を示すものである。この例において安全信号伝送部3Aは、安全信号等のメッセージをフレーム化して送信する際、シーケンス番号とタイムスタンプを付加して送信する。また、安全信号伝送部3Aは、フレームを送った場合に、それに対する確認応答を送信先から受け取ることによりメッセージの整合性を確認する。また、安全信号伝送部3Aは、フレームを送った場合に規定時間の計時を行い、送信先からの確認応答を受信することなくタイムアウトとなった場合には、当該フレームの再送等の適切な処理を行う。また、安全信号伝送部3Aは、独自のコードを用いて送受信元の確認を行う。また、安全信号伝送部3Aは、データの送受信に当たって、改ざんを防ぐための冗長検査やCRCの付加を行う。さらに安全信号伝送部3Aは、複数チャネルを介して同一メッセージを受信して相互に比較する。また、安全信号伝送部3Aは、安全関連系の機器との通信では、非安全関連系の機器との通信と異なり、より厳密な方式によりデータの完全性を保証する。
図10は本実施形態の動作を示すフローチャートである。以下、この図を参照し、本実施形態の動作を説明する。本実施形態では、まず、距離データ取得部21が距離測定装置1から監視対象エリアの距離データを取得する(ステップS1)。次に距離データ異常検出部22は、距離データ取得部21から距離データを取得すると、記憶装置9から読みだした領域データと比較することにより、取得した距離データに異常がないかの確認処理を行う(ステップS2)。図11は距離データ取得部21によって取得され、距離データ異常検出部22により異常のないことが確認された監視対象エリアの様子を例示するものである。この例において、監視対象エリアには、危険源Mと、作業者P1およびP2と、加工物104aを搬送するベルトコンベア104がある。図12は、監視対象エリアにおける作業者P1およびP2の移動可能範囲105と、危険源Mの移動可能範囲106が例示されている。本実施形態では、図12に例示するように、危険源Mと作業者P1およびP2の両方が移動可能であり、互いの移動可能範囲が重複する。従って、時々刻々と変化する危険源Mと作業者P1およびP2の位置関係を監視し、両者が所定限度を越えて接近した場合に適切な安全機能を働かせる必要がある。本実施形態による安全制御装置2は、この適切な安全機能を働かせるための制御を行う。
距離データ異常検出部22の確認処理において異常が認められない場合、危険源検出部23および作業者検出部24は、辞書データおよび領域データを記憶装置9から取得する(ステップ3)。一方、距離データ異常検出部22の確認処理において異常が認められた場合、距離データ異常検出部22は、安全機能割当部28に危険源Mを停止させるための安全機能を選択させる。危険源検出部23は、距離データ異常検出部22が取得した距離データのうち領域データが示す危険源領域内の位置を示す距離データを選択し、この選択した距離データから危険源Mの表面各部の3次元位置座標を算出し、その3次元位置座標に補間処理を行う(ステップ4)。作業者検出部24は、距離データ異常検出部22が取得した距離データのうち領域データが示す作業者領域内の位置を示す距離データを選択し、この選択した距離データから作業者Pの表面各部の3次元位置座標を算出し、その3次元位置座標に補間処理を行う(ステップ5)。
以下、図13〜図15を参照しながら、危険源検出部23および作業者検出部24が実行する具体的な処理の流れの説明を行う。図13は、距離測定装置1から取得される距離データを座標変換することにより得られる危険源Mおよび作業者Pの表面各部の3次元位置座標を例示する図である。図14には、図13に示す危険源Mおよび作業者Pの表面各部の3次元位置座標に加えて、記憶装置9内の領域データが示す危険源領域107および作業者領域108が点線で示されている。
図14において、危険源検出部23は、距離測定装置1から取得される距離データのうち領域データが示す危険源領域107内の位置に対応した距離データに座標変換を施し、距離測定装置1と対向する危険源Mの表面各部の3次元位置座標を求める。同様に、作業者検出部24は、距離測定装置1から取得される距離データのうち領域データが示す作業者領域108内の位置に対応した距離データに座標変換を施し、距離測定装置1と対向する作業者Pの表面各部の3次元位置座標を求める。次に、危険源検出部23は、距離測定装置1と対向する危険源Mの表面各部の3次元位置座標に肉付けする補間処理を実行する。同様に、作業者検出部24は、補間処理を実行することにより、距離測定装置1と対向する作業者Pの表面各部の3次元位置座標に肉付けする補間処理を実行する。
具体的には、危険源検出部23は、図15に示すように、危険源領域107において、ボックスのエッジ部を危険源Mの表面各部に位置させ、危険源Mの表面各部に複数の立方体のボックスを配置する。これらのボックスの大きさは、辞書データにより定義されている。図示のようにボックスを配置すると、各ボックスにおいて、危険源Mの表面各部と反対側のエッジ部は、危険源Mにおいて距離測定装置1に対向する側の裏側の領域にほぼ位置する。そこで、この裏側の領域に位置する各ボックスのエッジ部の3次元位置座標を補間処理結果として求める。同様に、作業者検出部24は、作業者領域108内において、ボックスのエッジ部を作業者Pの表面各部に位置させ、距離測定装置1に対向する側の裏側の領域における3次元位置座標を求める。以上、危険源検出部23および作業者検出部24が行う補間処理の内容を視覚的に理解し易いようにボックスを用いて説明した。しかし、このような補間処理は、距離データに座標変換を施すことにより得られた各3次元位置座標に対して所定の定数を加算する、という簡単な演算処理により実現可能である。
図16は危険源Mおよび作業者Pの検出結果を示す図である。図16に示すように、危険源検出部23および作業者検出部24は、補間処理後の危険源Mおよび作業者Pが占める各3次元領域の3次元位置座標を基に、3次元空間上に各々を配置し2値化する。そして、危険源Mおよび作業者Pの占有領域を検出し、それらを監視テーブルにマッピングする。
図17はこのマッピング結果の例を示すものである。図17において、R0は監視テーブルにおいて危険源Mがマッピングされた領域、R1およびR2は作業者P1およびP2がマッピングされた領域である。なお、この図17では、理解を容易にするため、図16に示す危険源M、作業者P1およびP2がマッピング結果とともに示されている。
本実施形態において、監視対象エリアのサイズと監視テーブルのサイズは相関関係にある。監視対象エリアのサイズが50×20×10mであった場合、例えば監視テーブルは500×200×100単位の3次元データテーブルとなる。この場合、監視対象エリアにおいて、監視テーブルの1単位に相当する3次元領域のサイズは、10cm×10cm×10cmとなる。
監視テーブルの各単位に如何なるデータを書き込むかは次のようにして決定される。まず、監視対象エリアにおいて、監視テーブルの1単位に相当する3次元領域の少なくとも一部を作業者Pが占めている場合、その3次元領域内において作業者Pの占めている体積を所定の閾値と比較する。そして、作業者Pの占めている体積が所定の閾値以上である場合、その監視テーブルの1単位に作業者Pの存在を示すデータを書き込む。また、監視対象エリアにおいて、監視テーブルの1単位に相当する3次元領域の少なくとも一部を危険源Mが占めている場合、その3次元領域内において危険源Mの占めている体積を所定の閾値と比較する。そして、危険源Mの占めている体積が所定の閾値以上である場合、その監視テーブルの1単位に危険源Mの存在を示すデータを書き込む。この場合の閾値は、安全制御装置2に対する設定操作によって変更可能である。
また、作業者Pまたは危険源Mの存在を示すデータを監視テーブルの1単位に書き込む際、作業者Pの存在を示すデータは例えば0x01、危険源Mの存在を示すデータは例えば0xF1とする。このようにすることで、監視テーブルの各単位に書き込まれたデータから、その単位に対応した領域を占めているのが作業者Pであるか危険源Mであるかを区別することができる。
以上の処理が終了すると、図10のステップS6に進み、危険源Mと作業者Pのクラスタリングを行う。このクラスタリングでは、ラベリング部26が、監視テーブルの各単位を確認し、作業者Pまたは危険源Mを示す同一データが書き込まれた単位からなる連続領域の各単位をグループ化し、そのグループの各単位に共通のラベルを付けるラベリングを行う。
具体的には、ラベリング部26は、ある単位に作業者Pを示すデータ0x01が書き込まれていた場合、その単位に隣接する各単位の中にデータ0x01が書き込まれている単位があるか否かを判定する。そして、該当する単位があれば、作業者Pを示すデータ0x01が書き込まれているグループの中にその単位を加える。このような処理を繰り返すことにより作業者Pを示すデータ0x01が書き込まれた単位からなる連続領域の各単位のグループが得られる。同様にして、危険源Mを示すデータが書き込まれた単位のグループも得られる。
図18はこのラベリング処理を経た監視テーブルの内容を例示している。この例では、監視テーブルにおいて、危険源Mが占有している連続領域R0内の各単位にはラベル0xF1が付けられ、作業者P1が占有している連続領域R1内の各単位にはラベル0x01が付けられ、作業者P2が占有している連続領域R2内の各単位にはラベル0x02が付けられている。連続領域R1に付けられているラベルと連続領域R2に付けられているラベルとが異なるのは、連続領域R1およびR2が相互に連続しておらず、各々別個の連続領域だからである。
ラベリング処理により、危険源Mを示す単位のグループ(連続領域R0)、作業者P1を示す単位のグループ(連続領域R1)、作業者P2を示す単位のグループ(連続領域R2)が得られると、ラベリング部26は、グループ毎に特徴量抽出処理を行い、各グループの大きさや重心、体積を求める。図19はこの特徴量抽出処理の結果を例示するものである。
以上のようにしてラベリング部26によるクラスタリング(ステップS6)が終了すると、最短距離探索部27は、図20に例示するように、クラスタリングにより得られた危険源Mのグループ、作業者P1のグループ、作業者P2のグループの各グループ間の最短距離を探索する(ステップS7)。図20に示す例では、監視テーブル上における作業者のデータの各位置と、危険源のデータの各位置のユークリッド距離を算出している。作業者と危険源との距離の定義に関しては複数種類が考えられる。最短距離探索部27は、ユークリッド距離以外の距離を算出してもよい。この処理は、監視テーブル上において作業者を示す各データと危険源を示す各データの間で行われる。最短距離探索部27は、このようにして算出した距離の中で、もっとも短い距離を探索対象の作業者と危険源の距離とする。図21はこの最短距離探索部27の演算処理により算出された作業者P1およびP2の各々と危険源Mとの最短距離を例示するものである。
次に安全機能割当部28は、最短距離探索部27により探索された最短距離に基づいて、動作させるべき安全機能を選択する(ステップS8)。この安全機能の選択を行うために、安全機能割当部28は、図22に示すように、作業者と危険源の最短距離と、この最短距離が探索されたときに選択する安全機能との関係を示すテーブルを記憶している。安全機能割当部28は、このテーブルにおいて、最短距離探索部27により探索された最短距離に対応付けられた安全機能がある場合には、その安全機能を選択する。
好ましい態様において、安全機能割当部28は、安全機能を選択するに当たって、上述した特徴量抽出処理により得られた特徴量を参照する。具体的には、特徴量抽出処理により選られた作業者、危険源の大きさや重心、体積が予め定められた範囲内の値であるか否かを判断する。そして、作業者、危険源の大きさや重心、体積が予め定められた範囲から外れている場合、通常の安全機能とは異なる安全機能、例えば監視員を呼び出す等の安全機能を選択する。
次に安全信号伝送部3Aは、安全機能割当部28から受け取った安全コマンドを示す安全信号を安全関連機器7に送信する(ステップS9)。
なお、安全機能割当部28により安全コマンドが出力されなかった場合、安全信号伝送部3Aは、異常がない旨の信号を安全関連機器7に送信する。
以上が本実施形態の動作である。
以上説明したように、本実施形態によれば、距離測定装置1が取得した距離データを3次元位置座標に変換し、この3次元位置座標に補間処理を行うため、危険源Mおよび作業者Pの表面各部のうち、距離測定装置1が距離データを取得することができない領域の3次元位置座標を推定することができる。従って、本実施形態によれば、距離測定装置による測定結果に基づき、危険源Mと作業者Pの位置関係を正確に求めることができる。これにより、危険源Mおよび作業者Pを高精度に監視することができるため、作業者Pが危険源Mに触れて、事故が発生することを防止することができる。
また、本実施形態では、補間処理により危険源Mと作業者Pの3次元位置座標を推定するため、監視対象エリアに多くの距離測定装置を設置して、様々な角度から危険源Mおよび作業者Pの位置座標を取得する必要がない。従って、本実施形態によると、低コストで危険源Mおよび作業者Pの監視をすることができる。
また、本実施形態では、危険源Mと作業者Pとの最短距離に応じて安全機能が選択され、その安全機能を示す安全信号が外部通信手段3により安全関連機器7に送信される。従って、作業者Pと危険源Mとの位置関係に基づいて適切な安全機能を働かせることができる。さらに、本実施形態では、危険源Mの3次元モデルと作業者Pとの最短距離に応じて安全機能を選択するので、例えば作業者Pが危険源Mに指等の体の一部を近づける等、危険源Mと作業者Pとの距離が局所的に短くなっているような状況において、その状況に応じた適切な安全機能を選択することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。
(1)上記実施形態では、形状補間を行うにあたり立方体のボックス109を用いて肉付けを行ったが、ボックス109の形状はこれに限定されない。危険源Mや作業者Pの形状に応じて、球や三角錐等のボックスを用いてもよい。また、ボックス109の大きさは、危険源Mおよび作業者Pの大きさに応じて適宜変更してよい。
(2)上記実施形態では、作業者領域108に進入する作業者Pが許容限度を越えて危険源Mに接近した場合に、安全信号を発生した。しかし、作業領域108に、作業者Pの他に、台車や段ボールが進入する場合もあり得る。そして、この台車や段ボールが許容限度を越えて危険源Mに接近した場合には安全信号を発生する必要がある。そこで、台車や段ボールについて補間処理を行うための辞書データを記憶装置9に記憶させ、距離測定装置1から得られる距離データに基づいて、台車や段ボールの表面各部の3次元位置座標を求め、辞書データに基づく補間処理を行うようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、距離データを基に危険源Mの3次元位置座標を算出したが、危険源Mの駆動制御を行う制御装置から制御データを取得し、この制御データと危険源MのCAD(Computer Aided Design)データ等の既知の設計情報を基に危険源Mの表面各部の3次元位置座標を求めてもよい。
(4)上記実施形態では、危険源Mおよび作業者Pの3次元位置座標を、危険源検出部23および作業者検出部24により生成させたが、距離測定装置1が距離データから3次元位置座標を生成してもよい。この場合、危険源検出部23および作業者検出部24の処理を簡略化することができる。
(5)上記実施形態において、例えば危険源領域を示す領域データは、危険源領域の表面各部の3次元位置座標を示すデータであってもよく、距離測定装置1から危険源領域内の各位置までの各距離のとり得る範囲(各位置のuvd座標データのとり得る範囲)を示すデータであってもよい。
(6)上記実施形態において、作業者Pに関する辞書データとして、人体の各部のサイズを例えば身長により正規化したデータを用いてもよい。すなわち、身長を1とし、肩幅や胸の厚み等のサイズの身長に対する比率を表したデータを辞書データとして用いるのである。距離測定装置1を用いた測定により、作業者Pの身長が判明した場合、この身長に辞書データが示す各部のサイズの比率を乗算し、各部のサイズを求め、作業者Pの人体の表面各部の3次元位置座標を求めるのである。この態様によれば、作業者Pが占める3次元領域をより正確に求めることができる。
100……安全制御システム、M……危険源、P,P1,P2……作業者、101……機械室、102……天井、103……床、104……ベルトコンベア、104a……加工物、107……危険源領域、108……作業者領域、109……ボックス、1……距離測定装置、10……撮像装置、2……安全制御装置、3……外部通信手段、6……伝送手段、7……安全関連機器、8……パラメータ設定装置、9……記憶装置、1A……距離測定部、21……距離データ取得部、22……距離データ異常検出部、23……危険源検出部、24……作業者検出部、25……マッピング部、26……ラベリング部、27……最短距離探索部、28……安全機能割当部、3A……安全信号伝送部。

Claims (11)

  1. 距離測定装置により測定された監視対象エリア内の作業者までの距離を示す距離データに基づいて、前記監視対象エリアにおいて前記作業者が占める3次元領域の少なくとも一部の領域の3次元位置座標を求め、この3次元位置座座標に補間処理を施すことにより、前記作業者が占める3次元領域のより広い範囲の領域の3次元位置座標を求める対象検出手段と、
    前記監視対象エリアにおいて危険源が占める3次元領域と前記作業者が占める3次元領域との間の最短距離を探索する最短距離探索手段と、
    前記最短距離探索手段により探索された最短距離に基づいて安全機能を選択する安全機能割当手段と
    を具備することを特徴とする安全制御装置。
  2. 前記対象検出手段は、前記距離測定装置により得られた距離データのうち予め記憶された領域データが示す作業者領域内の位置に対応した距離データを用いて、前記作業者の表面各部の3次元位置座標を求めることを特徴とする請求項1に記載の安全制御装置。
  3. 前記対象検出手段は、前記距離測定装置により測定された監視対象エリア内の危険源までの距離を示す距離データに基づいて、前記監視対象エリアにおいて前記危険源が占める3次元領域の少なくとも一部の領域の3次元位置座標を求め、この3次元位置座座標に補間処理を施すことにより、前記危険源が占める3次元領域のより広い範囲の領域の3次元位置座標を求めることを特徴とする請求項1に記載の安全制御装置。
  4. 前記対象検出手段は、前記距離測定装置により得られた距離データのうち予め記憶された領域データが示す作業者領域内の位置に対応した距離データを用いて、前記作業者の表面各部の3次元位置座標を求め、前記距離測定装置により得られた距離データのうち予め記憶された領域データが示す危険源領域内の位置に対応した距離データを用いて、前記危険源の表面各部の3次元位置座標を求めることを特徴とする請求項3に記載の安全制御装置。
  5. 前記対象検出手段は、予め記憶された辞書データに基づいて前記補間処理を実行することを特徴とする請求項1〜4に記載の安全制御装置。
  6. 前記対象検出手段は、前記距離データから求められた3次元位置座標に対し、前記辞書データが示す定数を加算することにより前記補間処理を実行することを特徴とする請求項1〜5に記載の安全制御装置。
  7. 前記監視対象エリアを分割した各部に対応した単位からなる監視テーブルに前記危険源が占める3次元領域と前記作業者が占める3次元領域とをマッピングするマッピング手段を具備し、
    前記最短距離探索手段は、前記マッピング手段によりマッピングされた前記監視テーブルに基づき前記最短距離を探索することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の安全制御装置。
  8. 前記監視テーブルにおいて同一対象を示すデータがマッピングされた単位の連続領域に共通のラベルを付け、かつ、不連続な複数の連続領域間で異なるラベルを付け、ラベル付けされた各連続領域を作業者または危険源のグループとするラベリング手段を具備し、
    前記最短距離探索手段は、前記監視テーブルにおける作業者のグループと危険源のグループとの最短距離を探索することを特徴とする請求項7に記載の安全制御装置。
  9. 前記監視対象エリアにおける危険源の表面各部の3次元位置座標から求まる特徴量と作業者の表面各部の3次元位置座標から求まる特徴量とを抽出する特徴量抽出手段を具備し、
    前記安全機能割当手段は、前記危険源の表面各部の3次元位置座標から求まる特徴量と作業者の表面各部の3次元位置座標から求まる特徴量とに基づいて安全機能を選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の安全制御装置。
  10. 請求項1に記載の安全制御装置と、
    機能安全通信仕様を満たすブラックチャネルにより、前記安全機能割当手段が選択した安全機能を示す安全信号を外部機器に送信する外部通信手段と
    を具備することを特徴とする安全制御システム。
  11. 前記作業者の占める3次元領域の3次元位置座標を前記距離データから求めるために必要なパラメータを生成するパラメータ設定手段を具備することを特徴とする請求項10に記載の安全制御システム。
JP2014136153A 2014-07-01 2014-07-01 安全制御装置および安全制御システム Expired - Fee Related JP6375728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014136153A JP6375728B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 安全制御装置および安全制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014136153A JP6375728B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 安全制御装置および安全制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016014572A true JP2016014572A (ja) 2016-01-28
JP6375728B2 JP6375728B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=55230878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014136153A Expired - Fee Related JP6375728B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 安全制御装置および安全制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6375728B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106440225A (zh) * 2016-10-14 2017-02-22 郑州云海信息技术有限公司 一种机房温度的3d监控方法及装置
JP2018144227A (ja) * 2016-09-30 2018-09-20 株式会社荏原製作所 研磨装置、及び研磨方法
JP7459097B2 (ja) 2018-11-30 2024-04-01 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 意図的な機能アクティブ化を必要とする安全システム及び意図的な機能アクティブ化を必要とする安全システムを備える材料試験システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011056607A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Seiko Epson Corp ロボットの干渉回避装置および干渉回避プログラム
JP2012223831A (ja) * 2011-04-15 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp 衝突回避装置
WO2013076173A1 (en) * 2011-11-22 2013-05-30 Hms Industrial Networks Ab Safety system
JP2013196058A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Fuji Electric Co Ltd ゲートウェイ、システム及び方法
US20140025204A1 (en) * 2010-12-16 2014-01-23 Peter Schlaich Method for operating a safety device for a handling device, safety device for a handling device, and handling device
JPWO2013140514A1 (ja) * 2012-03-19 2015-08-03 株式会社安川電機 作業ロボットおよびロボットシステム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011056607A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Seiko Epson Corp ロボットの干渉回避装置および干渉回避プログラム
US20140025204A1 (en) * 2010-12-16 2014-01-23 Peter Schlaich Method for operating a safety device for a handling device, safety device for a handling device, and handling device
JP2012223831A (ja) * 2011-04-15 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp 衝突回避装置
WO2013076173A1 (en) * 2011-11-22 2013-05-30 Hms Industrial Networks Ab Safety system
JP2013196058A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Fuji Electric Co Ltd ゲートウェイ、システム及び方法
JPWO2013140514A1 (ja) * 2012-03-19 2015-08-03 株式会社安川電機 作業ロボットおよびロボットシステム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018144227A (ja) * 2016-09-30 2018-09-20 株式会社荏原製作所 研磨装置、及び研磨方法
JP2021091090A (ja) * 2016-09-30 2021-06-17 株式会社荏原製作所 研磨装置、及び研磨方法
JP7182653B2 (ja) 2016-09-30 2022-12-02 株式会社荏原製作所 研磨装置、及び研磨方法
CN106440225A (zh) * 2016-10-14 2017-02-22 郑州云海信息技术有限公司 一种机房温度的3d监控方法及装置
JP7459097B2 (ja) 2018-11-30 2024-04-01 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 意図的な機能アクティブ化を必要とする安全システム及び意図的な機能アクティブ化を必要とする安全システムを備える材料試験システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6375728B2 (ja) 2018-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190007659A1 (en) Sensor for securing a machine
JP6402469B2 (ja) 安全制御装置および安全制御システム
US10546167B2 (en) System and method of operating a manufacturing cell
CN111678026B (zh) 机器的防护
Rybski et al. Sensor fusion for human safety in industrial workcells
CN104169630B (zh) 用于使危险区域安全的方法和设备
JP6545279B2 (ja) 衝突は発生しないかについて、車両が辿るべき目標軌跡を監視するための方法及び装置
US9911041B2 (en) Monitoring device, monitoring system and monitoring method
US10726538B2 (en) Method of securing a hazard zone
US10875198B2 (en) Robot system
CN110174706B (zh) 使用了传感器的物体监视装置
CN112276936A (zh) 三维数据生成装置以及机器人控制系统
JP6375728B2 (ja) 安全制御装置および安全制御システム
JP2017526083A (ja) 位置特定およびマッピングの装置ならびに方法
JP2015075879A (ja) 安全制御装置および安全制御システム
JP2022548009A (ja) 物体移動システム
TW202231428A (zh) 機器人操作中採用的安全系統和方法
WO2020195267A1 (ja) 制御システム、制御方法、および制御ユニット
JP2015007639A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
Schmidt Real-time collision detection and collision avoidance
CN109937119A (zh) 人员保护系统及其运行方法
KR101714479B1 (ko) 광센서를 이용한 공간정보 인식방법 및 이를 이용한 상호 다중 사물인식형 재난 대응 시스템
Vogel et al. Optical workspace monitoring system for safeguarding tools on the mobile manipulator VALERI
Ramer et al. Work space surveillance of a robot assistance system using a ToF camera
EP4282604A1 (en) Information processing device, information processing method, and program

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6375728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees