JP2016014300A - ガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】溝壁間を閉塞すると共に、溝底を構成する2つの部材間の継ぎ目部分を閉塞可能なガスケットを提供すること。
【解決手段】溝に挿入されるガスケットであって、2つの部材間の継ぎ目部分により構成された前記溝の溝底に対して、前記2つの部材に跨って粘着する粘着部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスケットに関し、特に、粘着部を備えるガスケットに関する。
従来から、建物の壁パネル間に形成された間隙を塞いで、雨水等の浸入を抑制する方法として、間隙にシーリング材を注入する方法や、ガスケットを挿入する方法などが実施されている。特許文献1には、壁パネルの端面間に形成される端面空間にガスケットが挿入される目地構造を開示している。
特開2009−057717号公報
ところで、従来のガスケットは、壁パネル間などの溝に挿入する際、ガスケットによって溝壁間を閉塞するものであり、例えば溝底に間隙が形成されている場合に、その間隙自体を閉塞する構成は備えていない。
本発明の目的は、溝壁間を閉塞すると共に、溝底を構成する2つの部材間の継ぎ目部分を閉塞可能なガスケットを提供することである。
本発明の第1の態様としてのガスケットは、溝に挿入されるガスケットであって、2つの部材間の継ぎ目部分により構成された前記溝の溝底に対して、前記2つの部材に跨って粘着する粘着部を備えることを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態としてのガスケットは、長尺板状の胴部と、前記胴部から外方に突出して前記溝の溝壁に対して密着する突出部と、を備え、前記粘着部は、前記胴部の挿入方向の先端面に積層された粘着層であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記先端面は、矩形平面であり、前記粘着層は、前記矩形平面の全域を覆うように積層されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記粘着層は、前記胴部の前記先端面上に積層された両面テープの一方の粘着層であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記溝は、建築物の外装パネル間の目地であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記2つの部材は、建築物のボード状断熱材であることが好ましい。
本発明によれば、溝壁間を閉塞すると共に、溝底を構成する2つの部材間の継ぎ目部分を閉塞可能なガスケットを提供することができる。
本発明の一実施形態としてのガスケットの横断面図である。 図1のガスケットを用いた断熱気密外壁構造を示す平断面図である。 図2の断熱気密外壁構造を構成する1つの複合パネルユニットを示す平断面図である。 図3に示す複合パネルユニットのI―I線での縦断面図である。 図3に示す複合パネルユニットを外面側から見た図である。
以下、本発明に係るガスケットの実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態としてのガスケット3の横断面図である。
ガスケット3は、外方から溝に挿入され、溝を閉塞するものである。また、ガスケット3は、2つの部材間の継ぎ目部分により構成された溝の溝底に対して、2つの部材に跨って粘着する粘着部16を備える。まず、ガスケット3単体の詳細について説明する。
図1に示すように、ガスケット3は、長尺板状の胴部21と、この胴部21から外方に突出して溝の溝壁に対して密着する突出部22と、を備える。上述した粘着部16は、胴部21の挿入方向Aの先端面23に直接又は別の層を介して積層された粘着層である。
胴部21は、長尺な矩形板状の外形を有し、厚み方向B(挿入方向Aと直交する方向)に位置する両面(両側面)が溝壁に対向するように挿入される。胴部21の挿入方向Aの先端面23は、溝の延在方向に沿うように延在する長尺な矩形平面であり、粘着部16としての粘着層は、この矩形平面の全域を覆うように積層されている。
なお、胴部21は、例えば、塩化ビニルやクロロプレンなど、難燃性の樹脂材料で構成することができる。また、粘着部16は、例えば、アクリル系やブチル系の粘着剤を使用することができる。
より具体的に、本実施形態の胴部21の挿入方向Aの先端部24は、挿入方向Aに向かうにつれて厚み方向Bの厚みが漸増するように構成され、先端面23における厚みが最も厚い構成となっている。粘着部16としての粘着層は、この先端面23の全域を覆うように積層され、粘着面が広く確保されているため、粘着層を、溝底を構成する2つの部材の継ぎ目部分において、両者に跨って粘着させることが容易となる。
なお、本実施形態の粘着層は、胴部21の先端面23上に積層された両面テープの一方の粘着層により構成されている。換言すれば、本実施形態の粘着部16としての粘着層は、胴部21の先端面23に、胴部21の先端面23に粘着する他方の粘着層24及び両面テープの基材層25を介して積層されている。両面テープの基材層25としては、金属フィルムや合成樹脂フィルムなどの各種材料を用いることができる。更に、粘着部16は、ガスケット3の未使用時には離型紙が積層されて保護されており、ガスケット3の使用時に離型紙が取り外されて利用可能な状態とされる。
突出部22は、胴部21と一体で形成されていると共に、胴部21の厚み方向Bに位置する両側面それぞれから外方に突出するように形成された複数のリップである。突出部22は、ガスケット3が溝に挿入される際に、溝の溝壁に対して接触しながら変形して溝壁に対して密着すると共に、胴部21の位置を溝壁間の中央位置に安定的に維持する。従って、ガスケット3が溝に挿入される際に、胴部21の先端面23に積層された粘着層を、溝底を構成する2つの部材間の継ぎ目部分へと、容易に案内することができる。なお、突出部22は、胴部21のうち、挿入方向Aに向かって厚みが増加する先端部24の側面には形成されておらず、先端部24よりも基端部側の位置に形成されている。
なお、本実施形態の突出部22は、胴部21の両側面からひれ状に突出するリップであるが、突出部22の形状はこれに限られるものではなく、溝壁に対して接触することにより変形し、溝壁に対して密着するような構成であればよい。また、本実施形態の突出部22は、胴部21と同材料により一体で形成されているが、例えば、胴部21とは異なる難燃性の材料により突出部を形成するようにしてもよい。
以下、本発明の一実施形態としてのガスケット3を適用した、鉄骨柱及び鉄骨梁からなる鉄骨軸組構造の建物(住宅)の断熱気密外壁構造1について、図2〜図5を参照しながら説明する。
図2は、断熱気密外壁構造1を示す平断面図である。なお、図2は、建物の周囲を覆う断熱気密外壁構造1のうち、1本の鉄骨柱100の周囲のみ示した平断面図である。
断熱気密外壁構造1は、柱部材としての鉄骨注100の屋外側で、建物の周囲を囲むように連接される複数の複合パネルユニット2と、複数の複合パネルユニット2間の溝としての目地12に挿入されるガスケット3と、鉄骨柱100の屋内側に設けられた内装材90としての石膏ボードと、を備える。なお、図2では、連接される複数の複合パネルユニット2のうち、隣接する2つの複合パネルユニットである、第1の複合パネルユニット2a及び第2の複合パネルユニット2bを示している。
図3〜図5は、第1の複合パネルユニット2aを示す図である。具体的に、図3は、第1の複合パネルユニット2aの平断面図であり、図4は、第1の複合パネルユニット2aの、図3に示すI―I線での縦断面図である。図5は、第1の複合パネルユニット2aを外面側から見た図である。第1の複合パネルユニット2aは、外装パネル層4aと、この外装パネル層4aの内面側に位置するボード状断熱材層5aと、外装パネル層4a及びボード状断熱材層5aが固定される取付下地材6aと、ボード状断熱材層5aの内面に貼り付けられたボード面材7aと、ボード面材7aの内面に形成された充填断熱材層8aと、外装パネル層4a及びボード状断熱材層5aの間に位置する通気胴縁9aと、が一体化されたパネル材である。なお、ここでは、建物の屋内側を「内面側」、屋外側を「外面側」と記載する。また、鉛直方向を「上下方向」、内外方向と直交する水平方向を「左右方向」と記載する。更に、「左側」及び「右側」は、外面側から見た場合の方向を示すものとする。
外装パネル層4aは、内面側及び外面側から見た場合に四角形状の外形を有する外装パネル10を、上下方向及び左右方向に複数連接することにより形成された板状の層である。より具体的に、外装パネル10は、上下面同士が隣接するように上下方向に連接されており、左右の側面同士が隣接するように左右方向に連接されている。そのため、図5に示すように、外装パネル層4a全体で見た場合も、内面側及び外面側から見た場合には四角形状の外形を有している。
なお、外装パネル層4aにおいて、上下方向において隣接する2つの外装パネル10間は、上側に位置する外装パネル10の下面と、下側に位置する外装パネル10の上面とが当接するように隣接している(図4参照)。また、外装パネル層4aにおいて、左右方向において隣接する2つの外装パネル10間は、左側に位置する外装パネル10の右面と、右側に位置する外装パネル10の左面とが当接するように隣接している(図3参照)。外装パネル層4aにおいて、外装パネル10の上下方向及び左右方向における継ぎ目部分には、湿式のシーリング材等の目地処理材Xが充填される。
ここで示す外装パネル層4aでは、外装パネル10として、軽量発泡コンクリート製のパネル(ALCパネル)を使用しているが、外装パネル10の材質はこれに限られるものではなく、例えば、木質系や金属系のサイディング等を用いることもできる。また、ここで示す外装パネル層4aは、8枚(上下方向に4枚、左右方向に2枚)の外装パネル10により構成されているが、外装パネル層を構成する外装パネル10の枚数についてもこれに限られるものではなく、建物の階高、柱間距離、デザイン等に応じて適宜変更することができる。更に、外装パネル層4aの内面及び外面は、上下方向の高さが建物の階高と同じ高さ寸法を有し、幅が2間(3.6m)の寸法を有するように構成されているが、外装パネル10自体の寸法や外装パネル4a全体の寸法についても、これに限られるものではなく、建物のデザイン等に応じて適宜変更するが可能であり、例えば、隣り合う柱間を塞ぐ幅として、半間(0.9m)〜2間(3.6m)の幅を有するものとすることができる。
ボード状断熱材層5aは、内面側及び外面側から見た場合に四角形状の外形を有するボード状断熱材11を、上下方向及び左右方向に複数連接することにより形成された板状の層である。より具体的に、ボード状断熱材11は、上下面同士が隣接するように上下方向に連接されており、左右の側面同士が隣接するように左右方向に連接されている。そのため、ボード状断熱材層5a全体で見た場合も、内面側及び外面側から見た場合には四角形状の外形を有している。
なお、複数のボード状断熱材11の上下面同士及び左右の側面同士の継ぎ目部分は、気密性を確保するために、当接するように隣接させることが好ましい。但し、継ぎ目部分を、所定間隔(例えば5mm)以下の間隙を隔てて隣接する構成としてもよい。なお、ボード状断熱材層5aにおいて、隣接するボード状断熱材11間の継ぎ目部分には、外面側又は内面側から、例えばアクリル系やブチルゴム系などの気密テープYが、隣接するボード状断熱材11の両方に跨るように貼着されている。
ここで示すボード状断熱材層5aでは、ボード状断熱材11として、フェノールフォーム製のソリッドなボード状断熱材を使用しているが、これに限られるものではなく、一定の外形を保持可能に成形されたソリッドな断熱材であればよく、例えば、押出発泡ポリスチレン(XPS)製、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)製などのソリッドなボード状断熱材を使用することも可能である。また、ここで示すボード状断熱材層5aは、外装パネル層4aの寸法に合わせて、9枚(上下方向3枚、左右方向3枚)のボード状断熱材11により構成されている。
ここで、ボード状断熱材層5aの内面及び外面は、上述した外装パネル層4aと略等しい高さ寸法を有する一方で、その幅(左右方向長さ)は、上述した外装パネル層4aの幅よりも若干大きく構成されている。また、ボード状断熱材層5aは、その幅方向中心線O5が外装パネル層4aの幅方向中心線O4と略一致するように、外装パネル層4aの内面側に配置されている。
このような構成とすることにより、第1の複合パネルユニット2aにおけるボード状断熱材層5aの右面と、第2の複合パネルユニット2bにおけるボード状断熱材層5bの左面とを、当接させるように隣接、又は所定間隔以下の間隙を隔てて隣接させる場合に(図2参照)、第1の複合パネルユニット2aにおける外装パネル層4aの右面と、第2の複合パネルユニット2bにおける外装パネル層4bの左面との間に、上下方向に直線状に延在する目地12(溝)を形成することができる。更に、第1複合パネルユニット2aにおけるボード状断熱材層5aの右面と、第2の複合パネルユニット2bにおけるボード状断熱材層5bの左面とが隣接する継ぎ目部分を、目地12の延在方向に沿って、溝底としての目地底に位置させることができる。なお、ここで示す目地12は10mm程度の幅である。また、外装パネル層4aの外面から目地底までの深さは、28mm以上(外装パネル10の厚さが12mm以上であり、通気胴縁9aの厚さ(通気層)が15mm以上)としている。
取付下地材6aは、外装パネル層4a及びボード状断熱材層5aが固定されるフレーム部材であり、横断面がコの字型の薄板形鋼(溝形鋼)で形成されている。また、取付下地材6aは、左右方向に延在する横材60a及び上下方向に延在する縦材61aを備えている。横材60aは、例えば基礎上に外壁に沿って設置され、縦材61aは、その横材60a上で等間隔に複数配置されている。縦材61aの上側にもH型鋼などの鉄骨梁に固定された横材60aが設置されている。従って、縦材61aは、横材60aにより上下が覆われている。
取付下地材6aは、外装パネル層4a、通気胴縁9a、ボード状断熱材層5a及びボード面材7aの内面側に位置しており、これらの部材を支持している。具体的に、各縦材61aは、一方の溝壁14aが内面側に対向し、他方の溝壁15aが外面側に対向するように配置されており、外装パネル層4a、通気胴縁9a、ボード状断熱材層5a及びボード面材7aは、ビスやねじ等の締結手段91により、他方の側壁15aに対して直接的又は間接的に固定されている。
より具体的に、ボード状断熱材層5aは、ボード状断熱材層5aの内面に貼り付けられているボード面材7a、及びボード状断熱材層5aの外面上に設けられた通気胴縁9aと共に、ねじにより、取付下地材6a(縦材61aの他方の側壁15a)に対して直接固定されている。なお、ボード状断熱材層5aは、取付下地材6aに対してねじにより固定される前に、ボード面材7aに対して両面テープ(不図示)により仮固定されており、この仮固定されて一体化されたボード状断熱材層5a及びボード面材7aが、通気胴縁9aと共に、ねじにより、取付下地材6aに対して固定される。また、外装パネル層4aは、外装パネル層4aの内面側に位置する通気胴縁9a及びボード状断熱材層5aに対して、ねじにより直接固定されることにより、間接的に取付下地材6aに対して固定されている。但し、外装パネル層4a及びボード状断熱材層5aの両方を、取付下地材6aに対して直接固定することも可能である。例えば、ねじを、外装パネル層4aの外面から通気胴縁9a及びボード状断熱材層5aを貫通するように螺入することにより、外装パネル層4a及びボード状断熱材層5aの両方を取付下地材6aに対して直接固定することができる。
ボード面材7aは、第1の複合パネルユニット2a全体の形状維持や、ボード状断熱材層5aの損傷を防止するために、ボード状断熱材層5aの内面全域に貼り付けられている。
充填断熱材層8aは、隣接する縦材61aの間の位置で、ボード面材7aの内面上に積層された断熱材層である。充填断熱材層8aは、ボード状断熱材11と同様、ソリッドな断熱材で形成することができるが、ソリッドな断熱材に限られるものではなく、例えば、グラスウールやロックウールなどで形成された断熱材層とすることもできる。充填断熱材層8aは、ボード面材7aに対して接着剤や両面テープ等により固定されている。なお、壁内での結露を抑制するために、充填断熱材層8aの熱抵抗値を、ボード状断熱材層5aの熱抵抗値よりも小さくすることが好ましい。
通気胴縁9aは、横断面が長方形であり、上下方向に長尺な長尺部材である。この通気胴縁9aは、外装パネル層4aとボード状断熱材層5aとの間で両者に挟み込まれている。また、通気胴縁9aは、左右方向に離隔して複数配置されている。これにより、左右方向に隣接する通気胴縁9aの間に通気層が形成される。なお、左右方向に隣接する通気胴縁9aの離隔距離は、例えば300mm程度とすることができ、外装パネル層4aは、各通気胴縁9aに対してねじ等により固定されている。
なお、ここで示す第1の複合パネルユニット2aは、外装パネル層4a、ボード状断熱材層5a、取付下地材6a、ボード面材7a、充填断熱材層8a及び通気胴縁9aを備える構成であるが、この構成に限られるものではなく、外装パネル層、ボード状断熱材層、及び取付下地材を少なくとも備える構成であればよく、例えば、上述したボード面材7a及び充填断熱材層8aを有さない複合パネルユニットとすることもできる。
第2の複合パネルユニット2bは、外装パネル層4bと、この外装パネル層4bの内面側に位置するボード状断熱材層5bと、外装パネル層4b及びボード状断熱材層5bが固定される取付下地材6bと、ボード状断熱材層5bの内面に貼り付けられたボード面材7bと、ボード面材7bの内面に形成された充填断熱材層8bと、外装パネル層4b及びボード状断熱材層5bの間に位置する通気胴縁9bと、が一体化されたパネル材である。なお、第2の複合パネルユニット2bの各部材の構成は、上述した第1の複合パネルユニット2aの各構成と共通するため、ここでは説明を省略する。
図2に示すように、断熱気密外壁構造1において、第1の複合パネルユニット2a及び第2の複合パネルユニット2bは、鉄骨柱100の外面側で、外装パネル層4a及び4bの左右の側面間に目地12が形成されるように、更に、ボード状断熱材層5a及び5bの左右の側面同士が当接することにより隣接して、又は所定間隔以下の間隙を隔てて隣接して継ぎ目部分が形成されるように配置されている。なお、第1及び第2の複合パネルユニット2a及び2bは、取付下地材6a及び6bを介して建物の基礎や鉄骨梁に対して固定される。
換言すれば、第1の複合パネルユニット2a及び第2の複合パネルユニット2bが、図2のように連接された状態において、外装パネル層4aを構成する外装パネル10aと、外装パネル層4bを構成する外装パネル10bとは、両者の間に溝としての目地12が形成されるように互いに左右方向に離隔して配置されている。
また、ボード状断熱材層5aを構成するボード状断熱材11aと、ボード状断熱材層5bを構成するボード状断熱材11bとは、上述した2つの外装パネル10a及び10bの内面側で、外装パネル10a及び10bの内面に沿うように配置されている。更に、ボード状断熱材11a及び11bは、互いの継ぎ目部分が、目地12(溝)の延在方向に沿って目地底(溝底)に位置するように配置されている。つまり、断熱気密外壁構造1を外面側から見た場合に、ボード状断熱材11a及び11bの継ぎ目部分、すなわち、ボード状断熱材11aの右側外縁部及びボード状断熱材11bの左側外縁部は、目地12内に位置するように延在している。なお、「2つのボード状断熱材の継ぎ目部分」とは、2つのボード状断熱部材の外縁部のうち、当接することにより隣接して、又は所定間隔以下の間隙を隔てて隣接して配置された両方の外縁部を意味する。
また更に、取付下地材6a及び6bは、ボード状断熱材11a及び11bそれぞれの内面側に位置し、取付下地材6aには、外装パネル10a及びボード状断熱材11aが固定され、取付下地材6bには、外装パネル10b及びボード状断熱材11bが固定されている。
なお、図2に示すように、第1の複合パネルユニット2a及び第2の複合パネルユニット2bが連接された状態において、鉄骨柱100は、取付下地材6aと取付下地材6bとの間に位置し、鉄骨柱100、取付下地材6a、及び取付下地材6bの内面側には、内装材90としての石膏ボードが取り付けられる。
ガスケット3は、上下方向に延在する溝としての目地12に挿入され、目地12の延在方向に亘って、目地12を閉塞する。
ガスケット3の胴部21の先端面23(断熱気密外壁構造1においては胴部21の内面)に積層された粘着部16としての粘着層は、目地底(溝底)を構成するボード状断熱材11a及び11bの継ぎ目部分において、ボード状断熱材11a及び11bの両方の外面に跨って粘着している。更に、粘着部16は、隣接する2つのボード状断熱材11a及び11bの継ぎ目部分のみならず、ボード状断熱材11aを含むボード状断熱材層5a及びボード状断熱材11bを含むボード状断熱材層5bの継ぎ目部分全域において、ボード状断熱材層5a及び5bの両方の外面に跨って粘着している。より具体的に、粘着部16は、ボード状断熱材層5aの外面の右側縁部とボード状断熱材層5bの外面の左側縁部との両方に跨って粘着している。
このように、断熱気密外壁構造1によれば、外装パネル10の外面側からであっても、外装パネル10の内面側に位置する2つのボード状断熱材11間の継ぎ目部分を気密化することができる。そのため、ボード状断熱材の継ぎ目部分に対してボード状断熱材の外面側から気密テープを貼着する気密工事を、外装パネルをボード状断熱材の外面側に取り付ける前に建設現場で行う必要が無くなる。すなわち、建設現場において、外装パネル及びボード状断熱部材を、それぞれ別々に取り付ける施工を行う必要性が無くなり、複数の外装パネル10で構成される外装パネル層、複数のボード状断熱材11で構成されるボード状断熱材層、及び取付下地材が一体化された複合パネルユニットを工場で製造してから現場に搬送し、建設現場で連接させる施工を行うことが可能となる。
この施工方法によれば、ボード状断熱材間の気密工事を、外装パネルの外面側から実施できるため、従来は建設現場で行っていた多くの外壁工事を、工場で複合パネルユニット2を製造する際に実施することができ、建設現場では複合パネルユニット間の継ぎ目処理だけでよい。そのため、建設現場での省力化を実現することができると共に、工期短縮や、工場管理による品質向上を図ることができる。
また、建設現場で連接された複数の複合パネルユニット2間の継ぎ目処理(目地12の閉塞処理及びボード状断熱材間の継ぎ目部分の閉塞処理)に関しても、ガスケット3を目地12に挿入し、押し込む単純な作業により行うことができるため、施工者の施工ノウハウやテクニック等によらずに、安定した気密性の確保が可能となる。
具体的に、ガスケット3の突出部22は、ガスケット3が目地12に挿入される際に、2つの外装パネル10a及び10bそれぞれの側面に接触しながら変形すると共に、これらに密着する。すなわち、ガスケット3は、突出部22が溝壁としての、2つの外装パネル10a及び10bそれぞれの側面に対して密着して目地12を閉塞することにより、目地12を気密化及び水密化する。また更に、突出部22が2つの外装パネル10a及び10bそれぞれの側面に対して変形しながら密着し、胴部21が突出部22を介して両側の側面から均等な反力を受けることにより、ガスケット3の挿入の際に、胴部21の位置は、2つの外装パネル10a及び10bの側面(溝壁)間の中央位置に安定的に維持される。そのため、ガスケット3を目地12に挿入し、目地底に向かって押し付けるだけで、位置ずれを起こすことなく、粘着部16を、ボード状断熱材11a及び11bの継ぎ目部分で両者に跨るように粘着させることができる。
上述したように、ガスケット3の粘着部16は、胴部21の先端面23(内面)に取り付けられた両面テープの一方の粘着層であり、断熱気密外壁構造1においては、この粘着部16が、ボード状断熱材11a及び11bの継ぎ目部分において、ボード状断熱材11a及び11bの両方の外面に跨って粘着する。これにより、ボード状断熱材11a及び11bの継ぎ目部分が閉塞され、気密化される。
ここで、粘着部16は、先端面23に直接積層した粘着層とすることも可能であるが、本実施形態のガスケット3の粘着部16のように、両面テープの基材層25のような、胴部21とは異なる別部材を介在させて先端面23に積層させる構成とすることが好ましい。このような構成とすることにより、例えば地震等が発生した場合であっても、ガスケット3の胴部21のせん断破壊を抑制することができる。更に、胴部21は、たとえ両面テープの基材層25がせん断破壊してしまったとしても、他方の粘着層24により、ボード状断熱材11a及び11b間の継ぎ目部分は依然として気密状態が維持されるため、建物の気密性能が大きく低減することを抑制できる。
なお、本実施形態のガスケット3では、両面テープの基材層25を先端面23と粘着部16との間に介在させたが、先端面23から第1粘着層、先端部材、及び粘着部16としての第2粘着層の順に積層させる構成であればよく、両面テープの基材層25に限られるものではない。
また、上述したように、胴部21の挿入方向A(断熱気密外壁構造1においては外面から内面に向かう方向)の先端部26(断熱気密外壁構造1においては内面側端部)は、挿入方向Aに向かうにつれて厚み方向B(断熱気密外壁構造1においては左右方向)の厚みが漸増するように構成され、先端面23における厚みが最も厚い構成となっている。これにより、粘着部16を、目地底(溝底)を構成するボード状断熱材11a及び11bの継ぎ目部分において、両者に跨って粘着させることが容易となる。なお、ガスケット3の長さは、溝としての目地12の延在方向の長さ等に応じて、適宜変更することが可能である。
ここで、本実施形態のガスケット3は、目地処理材Xとしての湿式シーリング材80が外面側に充填されるバックアップ材(バッカー)である。湿式シーリング材80は、ガスケット3の外面側に充填される。ガスケット3をバッカーとして、その外面側に湿式シーリング材80を充填する構成とすれば、湿式シーリング材80が外装パネル10の側面に隙間なく密着するため、目地12の気密性及び防水性を一層向上させることができると共に、建物の外観の意匠性をも向上させることができる。
本発明は、ガスケットに関し、特に、粘着部を備えるガスケットに関する。
1:断熱気密外壁構造
2:複合パネルユニット
2a:第1の複合パネルユニット
2b:第2の複合パネルユニット
3:ガスケット
4a、4b:外装パネル層
5a、5b:ボード状断熱材層
6a、6b:取付下地材
7a、7b:ボード面材
8a、8b:充填断熱材層
9a、9b:通気胴縁
10、10a、10b:外装パネル
11、11a、11b:ボード状断熱材
12:目地(溝)
14a:一方の溝壁
15a:他方の溝壁
16:粘着部(両面テープの一方の粘着層)
21:胴部
22:突出部
23:先端面
24:両面テープの他方の粘着層
25:両面テープの基材層
26:先端部
60a:横材
61a:縦材
80:湿式シーリング材
90:内装材
91:締結手段
100:鉄骨柱(柱部材)
O4:外装パネル層の左右方向中心線
O5:ボード状断熱材層の左右方向中心線
X:目地処理材
Y:気密テープ

Claims (6)

  1. 溝に挿入されるガスケットであって、
    2つの部材間の継ぎ目部分により構成された前記溝の溝底に対して、前記2つの部材に跨って粘着する粘着部を備えることを特徴とするガスケット。
  2. 長尺板状の胴部と、前記胴部から外方に突出して前記溝の溝壁に対して密着する突出部と、を備え、
    前記粘着部は、前記胴部の挿入方向の先端面に積層された粘着層であることを特徴とする、請求項1に記載のガスケット。
  3. 前記先端面は、矩形平面であり、
    前記粘着層は、前記矩形平面の全域を覆うように積層されていることを特徴とする、請求項2に記載のガスケット。
  4. 前記粘着層は、前記胴部の前記先端面上に積層された両面テープの一方の粘着層であることを特徴とする、請求項2又は3に記載のガスケット。
  5. 前記溝は、建築物の外装パネル間の目地であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1つに記載のガスケット。
  6. 前記2つの部材は、建築物のボード状断熱材であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1つに記載のガスケット。
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