JP2016014245A - 上げ下げ窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱性と操作の安全性を高めることができる。【解決手段】上げ下げ窓1は、建物開口部に設けた枠体内の上部に設けた固定の上障子と下部に設けていて開放可能な下障子4とを備えた。下障子4の下框24と枠体の下枠7との間に空間42を形成し、下框24の下部にガイド溝を走行する支持部材13の支持部13aを設けた。下障子4の樹脂下框37に空間42の開口42aに突出する引手片37aを設け、下枠7の第一軟質樹脂下枠48に開口42aの斜め下方に延びる第一ヒレ部48aを形成した。第二軟質樹脂下枠49には、下障子4の樹脂下框37の底部に当接する第二ヒレ部49aを延ばして形成し、第二ヒレ部49aの先端で下框24と反対側に2本の補助ヒレ部49bを突出させた。第一軟質樹脂下枠48と第二軟質樹脂下枠49は引手片37aより軟質で変形し易い樹脂である。【選択図】図4

Description

本発明は、住宅やビル等の各種の建物の開口部に取り付けられた上げ下げ窓に関する。
従来、建物の開口部に取り付けた枠体内に上障子と下障子を装着して、上障子を固定保持し、下障子を上下動可能にして開口可能な上げ下げ窓が知られている。このような上げ下げ窓の一例として例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。この上げ下げ窓は障子を閉じた状態で枠体内に上障子と下障子とが上下方向に平板状に配設されており、その室内側の左右の縦枠に形成したガイド溝は、下端部から上方に向けて斜め方向に傾斜する傾斜溝と上下方向に延びる直線溝とを有している。そして、下障子はガイド溝に沿って開閉作動することになる。
特許文献1に記載された上げ下げ窓100は、図8に示す下枠部分において、下障子101の下框102の底部にガイド溝103に係合する支持部材104が形成され、支持部材104にはガイド溝103に沿って配設されたワイヤーの一端が係止され、ワイヤーの他端は縦枠の上部に配設されたバランサー内の巻き上げばねに連結されている。
下障子101の下框102には屋内側に突出する樹脂製の引手片106が形成され、金属または樹脂からなる下枠107を覆う硬質樹脂下枠108には下障子101が傾斜した際に引手片106を受ける軟質樹脂下枠109のホロー部状(筒状部形状)の壁面が形成されている。
そして、上げ下げ窓100の開放時には、図9に示すように、下障子101を倒してその下端の支持部材104を支点として屋内側に傾斜させ、引手片106を下枠の軟質樹脂下枠109に近接させて所定角度の傾斜状態に保持する。次に引手部や引手片106等に手を掛けて下障子101を持ち上げると支持部材104とラッチ部材がガイド溝103にガイドされて上昇して開口し、下障子101はバランサーによって任意の位置で静止する開口状態になる。
また、上げ下げ窓100を掃除する際には、下障子101を開放時より更に大きく倒してラッチ部材がガイド溝103を超えて屋内側に位置する傾斜状態にする。この状態で下框102の引手片106は軟質樹脂下枠109に当接するかより近接した傾斜姿勢となって下障子101はより大きく開口され、清掃可能状態になる。
また、特許文献2に記載の上げ下げ窓では、掃除状態に傾斜された下障子の引手部は下枠の軟質樹脂下枠に形成された凹部に嵌合することで保持される。
特開2012−1897号公報 特開2010−216172号公報
ところで、特許文献1に記載された上げ下げ窓100では、屋内の断熱性を向上させるために上障子や下障子101のパネルを単層ガラスからペアガラスに、或はペアガラスからトリプルガラスに代えた場合、ガラス厚が増大するため引手片106部分の見込み方向の傾斜範囲を広げる必要があった。そのため、下障子101の下框102の引手片106と軟質樹脂下枠109との間の空間を増大させるため、下障子101と下枠との間の断熱性が低下するという欠点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、断熱性を高めることのできる上げ下げ窓を提供することを目的とする。
本発明による上げ下げ窓は、建物開口部に設けた枠体内の上部に設けた固定障子と下部に設けていて移動可能な可動障子とを備えた上げ下げ窓であって、枠体の下枠に、可動障子の下框に当接または近接するヒレ部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、固定障子と可動障子を閉鎖させた状態において、枠体の下枠に、可動障子の下框に当接または近接するヒレ部を設けたため、可動障子と下枠との断熱性を向上できる。
また、可動障子の下框に屋内側に突出する突出部を設け、ヒレ部は、突出部に当接または近接する第一ヒレ部であることが好ましい。
可動障子の下框と下枠との間の空間に突出部と第一ヒレ部を突出させることで、空間の開口を閉鎖または小さくして断熱性を向上できる。
また、ヒレ部は、可動障子の下框に当接または近接する第二ヒレ部であることが好ましい。
可動障子の下框に当接または近接する第二ヒレ部を設けることで空間の開口を閉鎖または小さくして断熱性を向上できる。
また、第二ヒレ部は、下框と反対側に突出する補助ヒレ部が設けられていてもよい。
第二ヒレ部に可動障子の下框と反対側に補助ヒレ部を設けることによっても断熱性を向上できる。
また、可動障子の下框は突出部を有する樹脂下框を備えており、ヒレ部は樹脂下框より軟質の樹脂で形成されていてもよい。
ヒレ部を樹脂下框より軟質の樹脂で形成することで、可動障子を傾けた際にヒレ部が容易に弾性変形して逃げ、また、傾斜する可動障子の下框に指が当接しても軟質のヒレ部が弾性変形することで逃げ場が形成される。
また、枠体の下枠において、ヒレ部は第一ヒレ部と第二ヒレ部を有しており、第一ヒレ部を形成した第一軟質樹脂下枠はホロー部を有しており、第二ヒレ部を形成した第二軟質樹脂下枠はホロー部を有しており、第一軟質樹脂下枠と第二軟質樹脂下枠の一方から他方に延びる第三ヒレ部によって別個のホロー部を形成するようにしてもよい。
第一軟質樹脂下枠と第二軟質樹脂下枠が中空のホロー部を有すると共に第三ヒレ部によって別個のホロー部を形成することで可動障子の下框と枠体の下枠との間の断熱性を向上できる。
本発明による上げ下げ窓によれば、枠体の下枠に、可動障子の下框に当接または近接するヒレ部を設けたため、ヒレ部が可動障子の下框との間の空間に突出しており、ヒレ部が下框に近接していれば空間が閉鎖または小さくなって断熱性が向上し、ヒレ部が下框に当接していれば空間を閉鎖できるため断熱性が一層向上する。
本発明の実施形態による上げ下げ窓の正面図である。 図1に示す上げ下げ窓の枠体を除いた上下障子とバランサーを示す説明図である。 図1に示す上げ下げ窓のA−A線断面図である。 図3に示す上げ下げ窓の下枠部分の拡大断面図である。 図1に示す上げ下げ窓のB−B線断面のラッチ錠装置と縦枠の部分拡大図である。 下障子が半開状態にある要部断面図である。 下障子が全開状態にある要部断面図である。 従来の上げ下げ窓の下障子と下枠部分の拡大断面図である。 下障子を開口モードに倒した状態の図である。
以下、本発明の実施形態による上げ下げ窓1について添付図面によって説明する。
図1乃至図7は本発明の実施形態による上げ下げ窓1を示すものである。
本実施形態による上げ下げ窓1は、図1に示すように建物の開口部に四角形枠状の枠体2と枠体2内に収められて密閉する上障子3及び下障子4とを備えている。
枠体2は、上枠6、下枠7、左右の縦枠8,9からなっている。枠体2内の上障子3は固定障子として枠体2に固定保持され、下障子4は可動障子として上下方向に昇降可能で開閉可能である。また、図2に示すように、左右の縦枠8,9内には上部にバランサー11が設けられ、各バランサー11から繰り出されるワイヤー12の他端部は下障子4の下框24の両端に設けた支持部材13の支持部13aにそれぞれ係止されている。また、バランサー11内にはワイヤー12を巻き上げ方向に付勢する巻き上げばねが内蔵されており、下障子4の荷重とバランスして任意の高さ位置で下障子4を静止保持できる。
図3において、左右の縦枠8,9には下障子4の昇降をガイドするガイド溝15が形成されている。ガイド溝15は下枠7の部分から枠体2の屋内側に向けて傾斜して上方に延びる傾斜溝15aと上障子3と略平行に上枠6方向に延びる直線溝15bとを有している。傾斜溝15aの水平面に対する傾斜角θは適宜設定できるものであるが、25°から45°の範囲に設定することが好ましい。
そして、上障子3と下障子4は閉鎖状態で枠体2内に略同一平面状に保持されて高い気密性と良好な意匠性を有しており、開口時には下障子4を傾斜させて左右の縦枠8,9に形成されたガイド溝15に沿って上昇させることで開口するようになっている。
図1乃至図3において、上障子3は上框17、下框18、左右の縦枠19,20によって四角形状に形成され、内部にパネルとして複層ガラス、例えばトリプルガラス21が収納され、上障子3は枠体2に固定されている。同様に下障子4も上框23、下框24、左右の縦枠25,26によって四角形状に形成され、内部にパネルとして複層ガラス、例えばトリプルガラス27が収納されている。
なお、上障子3と下障子4はパネルとしてトリプルガラス21に代えて他の複層ガラスや単層ガラス等を収納していてもよい。
そして、下障子4において、上框23にはその屋内側に下障子4を屋内側に傾斜させる際に把持するための引手部30が設けられている。引手部30は例えば樹脂製であり、上障子3の下框18と下障子4の上框23と両者の隙間を覆うように上下方向と水平方向に複数のホロー部(筒状部)が積層されて形成されている。これによって上障子3の下框18と下障子4の上框23と両者の隙間の断熱性を向上させている。そして、図3において、上げ下げ窓1の屋内側に樹脂製の引手部30を配設して外観の意匠性を向上させ、金属上框34を屋外側に寄せて断熱性を高めている。
また、上框23には、トリプルガラス27を保持するグレージングチャンネル32と引手部30との間に上部補強金具33が取り付けられてグレージングチャンネル32を覆っている。上部補強金具33は例えばスチール製等であり、屋内側の一端部から屋外側の他端部まで例えば階段状に形成されており、屋内側の一端部はグレージングチャンネル32を覆って引手部30の凹部に嵌合され、屋外側の他端部はアルミ製の金属上框34の凹部に嵌合して固定されている。
また、下障子4における上框23の見付け方向(幅方向)の両側部には、図5に示すように、後述するばね部材58の弾性によって外側に突出するラッチ部材57が設けられている。そして、下障子4を引手部30で屋内側に傾斜させて、ラッチ部材57をガイド溝15の直線溝15bに嵌合可能としている。
そして、下障子4を開閉する場合にはラッチ部材57と支持部材13が嵌合するガイド溝15をガイドとして昇降可能とされている。また、上げ下げ窓1の清掃状態では、ラッチ部材57がガイド溝15を外れて更に屋内側に傾斜して保持されることになる。
次に図3及び図4に示す下障子4の下框24において、トリプルガラス27を保持するグレージングチャンネル32は下部補強金具36によって覆われており、その下側には樹脂下框37が取り付けられている。下部補強金具36は例えばスチール製等であり、屋内側の一端部から屋外側の他端部まで例えば階段状に形成されており、屋内側の一端部はグレージングチャンネル32を覆って樹脂下框37の凹部に嵌合され、屋外側の他端部はアルミ製の金属下框38の凹部に嵌合して固定されている。なお、金属下框38に代えて樹脂の下框を設けてもよい。
また、下部補強金具36は上部補強金具33と略対称に形成されていてそれぞれグレージングチャンネル32を介してトリプルガラス27を上下に挟持する構成を有している。しかも、上框23と下框24に引手部30と樹脂下框37をそれぞれ設置したことで、金属上框34と金属下框38を屋外側に寄せて断熱性を高めたことによる下障子4の強度低下を抑えて補強している。
また、下障子4に設けた樹脂下框37はグレージングチャンネル32の下部から下部補強金具36を覆って屋内側に延びて断面階段状に形成されており、その屋内側端部には突出部として引手片37aが突出している。また、グレージングチャンネル32の下部には樹脂下框37に係合する金属下框38が屋外側に延びて下部補強金具36の他端部を嵌合すると共にその下方には支持部材13が係合されており、しかも支持部材13は下部補強金具36にねじ固定されている。支持部材13にはガイド溝15に摺動可能に嵌合された支持部13aが設けられている。
また、図4に示すように、下障子4の下框24と下枠7との間には下障子4と支持部材13が回動して傾斜し昇降することを許容するための空間42が形成されており、この空間42はガイド溝15の傾斜溝15aに沿った屋内側に開口42aを有している。そして、樹脂下框37の引手片37aが開口42aに突出して開口を狭めている。
また、開口42aを形成する下枠7には例えばアルミ製の金属下枠44が形成され、金属下枠44の屋外側端部44aに固定されたパッキン45に閉鎖状態の下障子4の金属下框38が当接して密閉している。金属下枠44の屋内側の側部には硬質樹脂下枠46が連結されて金属下枠44を部分的に覆っている。
そして、硬質樹脂下枠46の開口42a側部分には第一軟質樹脂下枠48が固定されており、硬質樹脂下枠46と第一軟質樹脂下枠48とで断面筒状のホロー部(筒状部)を形成し、その一部には引手片37aに向けて斜め下方に突出する第一ヒレ部48aが形成されていて空間42の開口42aを狭めている。第一ヒレ部48aは樹脂製の引手片37aと関連して断熱性を向上できる。図3及び図4に示す例では、第一ヒレ部48aは空間42内に向けて下方に傾斜しており、操作者が下障子4を昇降させる際や子供等が誤って空間42に指を挿入したとしても軟質樹脂であるため、容易に変位するので安全である。なお、第一ヒレ部48aの傾斜角度は任意である。
また、第一軟質樹脂下枠48の奥側には第二軟質樹脂下枠49が設けられ、第二軟質樹脂下枠49に形成された矢じり部50が硬質樹脂下枠46に形成した凹部46aに嵌合して固定されている。
そして、第二軟質樹脂下枠49は例えば断面矩形状のホロー部を形成し、その一部は樹脂下框37に延びてその下部に当接する第二ヒレ部49aを形成している。しかも、第二ヒレ部49aの先端部には金属下枠44に向けて突出する1または複数(図では2つ)の補助ヒレ部49bが形成されている。
第二ヒレ部49aは空間42を封止しているために断熱性が高く、また、補助ヒレ部49bによっても断熱性を向上できる。更に、第二軟質樹脂下枠49には第一軟質樹脂下枠48に当接する第三ヒレ部49cも形成され、硬質樹脂下枠46と第一軟質樹脂下枠48と第三ヒレ部49cとで断面筒状のホロー部を形成しており、下枠7の部分の断熱性を高めている。
なお、第一及び第二軟質樹脂下枠48,49は硬質樹脂下枠46や樹脂下框37よりも軟質で弾性変形し易い材料で形成されている。
図5は下障子4に設けた左右のラッチ錠装置55の一方を代表して示すものである。下障子4の上框23内の左右の側部にそれぞれ設けたラッチ錠装置55は、基板56にラッチ部材57が縦枠8、9方向にそれぞれ進退可能に配設され、各ラッチ部材57に設けたばね部材58によって突出方向に付勢されている。また、基板56に進退可能に設けた摺動棒59は操作部59aに連結されている。縦枠8、9には突出する摺動棒59が係合する凹溝60が形成され、摺動棒59は操作部59aによって係脱可能とされている。そして、摺動棒59を凹溝60から外した状態で、下障子4を傾斜させることで、ラッチ部材57がガイド溝15に嵌合可能になる。
本実施形態による上げ下げ窓1は上述の構成を備えており、次にその作用を説明する。
図1及び図3に示すように下障子4が閉鎖状態にある場合には、枠体2内で上障子3と下障子4が同一面状に設置されて気密性を保持している。また、下障子4の下框24と下枠7との空間42は下枠7に設けた第二軟質樹脂下枠49の第二ヒレ部49aで閉塞され、更に開口42aは樹脂下框37の引手片37aと第一軟質樹脂下枠48の第一ヒレ部48aとで狭めているので断熱性を向上できる。
この状態から、下障子4を開口作動するには、上框23の両側に設けられた各ラッチ錠装置55の摺動棒59を縦枠8,9から外し、下障子4の引手部30を操作者が把持して屋内側に引く。すると、下障子4は下端の支持部材13を中心に屋内側に回動し、ラッチ部材57がガイド溝15の直線溝15bに嵌合する位置で下障子4が傾斜状態に保持され、半開状態になる(図6参照)。
そして、下障子4の傾斜によって樹脂下框37が回動して第二軟質樹脂下枠49の第二ヒレ部49aを下方に押動し、第二ヒレ部49aは軟質樹脂であるため樹脂下框37に押されて湾曲し、空間42の閉鎖状態を維持する。しかも、樹脂下框37の引手片37aも下方に傾斜するため、第一軟質樹脂下枠48の第一ヒレ部48aにより近接する位置にくる。
そして、操作者が引手部30、そして引手片37aを手で持ち上げて下障子4をガイド溝15に沿って上昇させると、下障子4は下端の下框24に固定した支持部13aとラッチ部とがガイド溝15の傾斜溝15aと直線溝15bに沿って上昇するため、図7に示すように上方に開放作動させることができて全開状態になる。この状態で第二ヒレ部49aは空間42内で水平状態に復帰して保持される。
なお、下障子4は、支持部13aを引き上げるワイヤー12の上端を連結したバランサー11内の巻き上げばねの付勢力によって任意の開口位置で停止する。
次に全開状態の下障子4を閉鎖させるには、下障子4がガイド溝15の例えば直線溝15bで上障子3と平行に保持された位置から、操作者が引手部30や引手片37aを把持してガイド溝15に沿って下障子4を降下させる。そして、下障子4は支持部材13が傾斜溝15aの下端に到達した傾斜状態に保持される。次いで、支持部13aを支点として下障子4を見込み方向屋外側、即ち上障子3の方向に回動させることでラッチ部材57をガイド溝15から外してその屋外側に設けた縦枠8,9に当接する。そして摺動棒59を凹溝60に嵌合させ、下障子4は図3に示す上障子3と上下方向に平面状に重なった閉鎖位置に至る。
次に、上げ下げ窓1の上下障子3,4の屋外側を掃除する掃除モードの場合、閉鎖モードにある下障子4を若干持ち上げて支持部材13を支点として屋内側に回動させ、傾斜状態の開口モードよりも更に屋内側に傾斜させる。すると、下障子4はラッチ部材57がガイド溝15から離脱し、支持部材13がガイド溝15の傾斜溝15aの側壁に当接すると共に樹脂下框37の引手片37aが第二軟質樹脂下枠49に当接することでその傾斜角に保持される。この状態で下障子4の屋外側のトリプルガラス27や各框等を掃除できる。
しかも、その際、第二ヒレ部49aは樹脂下框37の底部で押されて湾曲して密閉され、その屋内側でも引手片37aが第二軟質樹脂下枠49に当接することで密閉される。そして、清掃終了後、下障子4を屋外側へ回動させることで枠体2の上障子3の下部に密閉される。
また、下枠7の屋内側に設けた第一ヒレ部48aと第二ヒレ部49aは引手片37aよりも軟質樹脂で形成されているから、操作者や子供等が誤って開口42a内に指を挿入した状態で下障子4を屋内側に傾斜させた場合に、回動する引手片37aと第一ヒレ部48aとの間に指を挟んだとしても第一ヒレ部48aが容易に弾性変形して逃げるため、指を押圧して驚かすおそれがない。また、軟質樹脂の第二ヒレ部49aが樹脂下框37で押されると容易に変形して逃げるため損傷の恐れはなく、下障子4を屋外方向に回動することで容易に復帰する。
上述のように本実施形態による上げ下げ窓1によれば、枠体2内で上障子3と共に下障子4を閉塞した状態で、下障子4の下框24と下枠7との空間42は樹脂下框37の引手片37aと金属下枠44の表面側に設けた第一軟質樹脂下枠48の第一ヒレ部48aとを空間42の開口42a内に突出させたので、開口42aが狭められて断熱性を向上できる。しかも、第二軟質樹脂下枠49の第二ヒレ部49aは樹脂下框37に当接して封止し、更に第二ヒレ部49aの先端には補助ヒレ部49bも形成したため、断熱性を一層向上できる。
また、下枠7の屋内側に固定した第一及び第二軟質樹脂下枠48,49は、第三ヒレ部49cと共に密閉された中空のホロー部を縦横方向に配列形成したから更に断熱性を向上できる。
また、下枠7に設けた第一ヒレ部48aと第二ヒレ部49aは引手片37aよりも軟質樹脂であるから、操作者や子供等が誤って開口42a内に指を挿入した状態で下障子4を屋内側に傾斜させた場合でも、第一ヒレ部48aが容易に弾性変形して逃げるため、引手片37aで指を押圧して驚かすおそれがない。また、第二ヒレ部49aが樹脂下框37で押されると容易に弾性変形して逃げるため損傷しない。
なお、本発明による上げ下げ窓1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。
上述した実施形態では、下枠7の第一ヒレ部48aは下向きに傾斜しており、下框24の引手片37aと非接触で空間42の開口42aに突出して狭めるようにしたが、引手片37aと当接するように構成してもよく、この場合には一層断熱性が向上する。
また、上述した実施形態による上げ下げ窓1では、上障子3と下障子4はパネルとしてトリプルガラス21、27を収納した構成であるが、本発明はこのような上障子3と下障子4に限定されるものではなく、パネルが単層ガラスやペアガラスであってもよい。これらの場合には、上下障子3、4の見込み方向の厚みが比較的小さくなるため、開口42aの引手片37aから下枠7の第一ヒレ部48aまでの距離をより短い寸法に設定できる。
また、上述した実施形態では第二軟質樹脂下枠49から第三ヒレ部49cが第一軟質樹脂下枠48に延びて新たなホロー部を形成するようにしたが、第三ヒレ部49cは第一軟質樹脂下枠48から第二軟質樹脂下枠49に延びて当接することで、別個のホロー部を形成するように構成してもよい。
また、上述した実施形態では下枠7の屋内側に空間42内に突出する第一ヒレ部48aと第二ヒレ部49aを設けたが、いずれか一方のみを設ける構成を採用してもよい。また、第二ヒレ部49aを下障子4の樹脂下框37の底部に当接するように構成したが、第二ヒレ部49aは下障子4の樹脂下框37に近接して非接触に構成してもよく、この場合でも屋外と屋内との間の断熱効果を十分発揮できる。
なお、下障子4の下框24に設けた樹脂下框37に設けた引手片37aは突出部を構成するが、樹脂下框37に引手片37aを設けなくてもよく、この場合、第一ヒレ部48aが樹脂下框37に近接する位置に突出する構成を有して開口42aを狭めることになる。
1 上げ下げ窓
2 枠体
3 上障子
4 下障子
7 下枠
8,9 縦枠
11 バランサー
12 ワイヤー
13 支持部材
13a 支持部
15 ガイド溝
15a 傾斜溝
15b 直線溝
21、27 トリプルガラス
23 上框
30 引手部
37 樹脂下框
37a 引手片
38 金属下框
40 支持部材
40a 支持部
42 空間
42a 開口
48 第一軟質樹脂下枠
48a 第一ヒレ部
49 第二軟質樹脂下枠
49a 第二ヒレ部
49b 補助ヒレ部
49c 第三ヒレ部

Claims (6)

  1. 建物開口部に設けた枠体内の上部に設けた固定障子と下部に設けていて移動可能な可動障子とを備えた上げ下げ窓であって、
    前記枠体の下枠に、前記下框に当接または近接するヒレ部を設けたことを特徴とする上げ下げ窓。
  2. 前記可動障子の下框に屋内側に突出する突出部を設け、
    前記ヒレ部は、前記突出部に当接または近接する第一ヒレ部である請求項1に記載された上げ下げ窓。
  3. 前記ヒレ部は、前記可動障子の下框に当接または近接する第二ヒレ部である請求項1または2に記載された上げ下げ窓。
  4. 前記第二ヒレ部は、前記下框と反対側に突出する補助ヒレ部が設けられている請求項3に記載された上げ下げ窓。
  5. 前記可動障子の下框は前記突出部を有する樹脂下框を備えており、
    前記ヒレ部は前記樹脂下框より軟質の樹脂である請求項1から4のいずれか1項に記載された上げ下げ窓。
  6. 前記枠体の下枠において、前記ヒレ部は第一ヒレ部と第二ヒレ部を有しており、
    前記第一ヒレ部を形成した第一軟質樹脂下枠はホロー部を有しており、前記第二ヒレ部を形成した第二軟質樹脂下枠はホロー部を有しており、前記第一軟質樹脂下枠と第二軟質樹脂下枠の一方から他方に延びる第三ヒレ部によって別個のホロー部を形成するようにした請求項1に記載された上げ下げ窓。
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