JP2016014245A - 上げ下げ窓 - Google Patents
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Abstract
Description
下障子101の下框102には屋内側に突出する樹脂製の引手片106が形成され、金属または樹脂からなる下枠107を覆う硬質樹脂下枠108には下障子101が傾斜した際に引手片106を受ける軟質樹脂下枠109のホロー部状(筒状部形状)の壁面が形成されている。
また、特許文献2に記載の上げ下げ窓では、掃除状態に傾斜された下障子の引手部は下枠の軟質樹脂下枠に形成された凹部に嵌合することで保持される。
本発明によれば、固定障子と可動障子を閉鎖させた状態において、枠体の下枠に、可動障子の下框に当接または近接するヒレ部を設けたため、可動障子と下枠との断熱性を向上できる。
可動障子の下框と下枠との間の空間に突出部と第一ヒレ部を突出させることで、空間の開口を閉鎖または小さくして断熱性を向上できる。
可動障子の下框に当接または近接する第二ヒレ部を設けることで空間の開口を閉鎖または小さくして断熱性を向上できる。
第二ヒレ部に可動障子の下框と反対側に補助ヒレ部を設けることによっても断熱性を向上できる。
ヒレ部を樹脂下框より軟質の樹脂で形成することで、可動障子を傾けた際にヒレ部が容易に弾性変形して逃げ、また、傾斜する可動障子の下框に指が当接しても軟質のヒレ部が弾性変形することで逃げ場が形成される。
第一軟質樹脂下枠と第二軟質樹脂下枠が中空のホロー部を有すると共に第三ヒレ部によって別個のホロー部を形成することで可動障子の下框と枠体の下枠との間の断熱性を向上できる。
図1乃至図7は本発明の実施形態による上げ下げ窓1を示すものである。
本実施形態による上げ下げ窓1は、図1に示すように建物の開口部に四角形枠状の枠体2と枠体2内に収められて密閉する上障子3及び下障子4とを備えている。
そして、上障子3と下障子4は閉鎖状態で枠体2内に略同一平面状に保持されて高い気密性と良好な意匠性を有しており、開口時には下障子4を傾斜させて左右の縦枠8,9に形成されたガイド溝15に沿って上昇させることで開口するようになっている。
なお、上障子3と下障子4はパネルとしてトリプルガラス21に代えて他の複層ガラスや単層ガラス等を収納していてもよい。
また、上框23には、トリプルガラス27を保持するグレージングチャンネル32と引手部30との間に上部補強金具33が取り付けられてグレージングチャンネル32を覆っている。上部補強金具33は例えばスチール製等であり、屋内側の一端部から屋外側の他端部まで例えば階段状に形成されており、屋内側の一端部はグレージングチャンネル32を覆って引手部30の凹部に嵌合され、屋外側の他端部はアルミ製の金属上框34の凹部に嵌合して固定されている。
そして、下障子4を開閉する場合にはラッチ部材57と支持部材13が嵌合するガイド溝15をガイドとして昇降可能とされている。また、上げ下げ窓1の清掃状態では、ラッチ部材57がガイド溝15を外れて更に屋内側に傾斜して保持されることになる。
また、下部補強金具36は上部補強金具33と略対称に形成されていてそれぞれグレージングチャンネル32を介してトリプルガラス27を上下に挟持する構成を有している。しかも、上框23と下框24に引手部30と樹脂下框37をそれぞれ設置したことで、金属上框34と金属下框38を屋外側に寄せて断熱性を高めたことによる下障子4の強度低下を抑えて補強している。
また、開口42aを形成する下枠7には例えばアルミ製の金属下枠44が形成され、金属下枠44の屋外側端部44aに固定されたパッキン45に閉鎖状態の下障子4の金属下框38が当接して密閉している。金属下枠44の屋内側の側部には硬質樹脂下枠46が連結されて金属下枠44を部分的に覆っている。
そして、第二軟質樹脂下枠49は例えば断面矩形状のホロー部を形成し、その一部は樹脂下框37に延びてその下部に当接する第二ヒレ部49aを形成している。しかも、第二ヒレ部49aの先端部には金属下枠44に向けて突出する1または複数(図では2つ)の補助ヒレ部49bが形成されている。
第二ヒレ部49aは空間42を封止しているために断熱性が高く、また、補助ヒレ部49bによっても断熱性を向上できる。更に、第二軟質樹脂下枠49には第一軟質樹脂下枠48に当接する第三ヒレ部49cも形成され、硬質樹脂下枠46と第一軟質樹脂下枠48と第三ヒレ部49cとで断面筒状のホロー部を形成しており、下枠7の部分の断熱性を高めている。
なお、第一及び第二軟質樹脂下枠48,49は硬質樹脂下枠46や樹脂下框37よりも軟質で弾性変形し易い材料で形成されている。
図1及び図3に示すように下障子4が閉鎖状態にある場合には、枠体2内で上障子3と下障子4が同一面状に設置されて気密性を保持している。また、下障子4の下框24と下枠7との空間42は下枠7に設けた第二軟質樹脂下枠49の第二ヒレ部49aで閉塞され、更に開口42aは樹脂下框37の引手片37aと第一軟質樹脂下枠48の第一ヒレ部48aとで狭めているので断熱性を向上できる。
そして、下障子4の傾斜によって樹脂下框37が回動して第二軟質樹脂下枠49の第二ヒレ部49aを下方に押動し、第二ヒレ部49aは軟質樹脂であるため樹脂下框37に押されて湾曲し、空間42の閉鎖状態を維持する。しかも、樹脂下框37の引手片37aも下方に傾斜するため、第一軟質樹脂下枠48の第一ヒレ部48aにより近接する位置にくる。
なお、下障子4は、支持部13aを引き上げるワイヤー12の上端を連結したバランサー11内の巻き上げばねの付勢力によって任意の開口位置で停止する。
しかも、その際、第二ヒレ部49aは樹脂下框37の底部で押されて湾曲して密閉され、その屋内側でも引手片37aが第二軟質樹脂下枠49に当接することで密閉される。そして、清掃終了後、下障子4を屋外側へ回動させることで枠体2の上障子3の下部に密閉される。
また、下枠7の屋内側に固定した第一及び第二軟質樹脂下枠48,49は、第三ヒレ部49cと共に密閉された中空のホロー部を縦横方向に配列形成したから更に断熱性を向上できる。
上述した実施形態では、下枠7の第一ヒレ部48aは下向きに傾斜しており、下框24の引手片37aと非接触で空間42の開口42aに突出して狭めるようにしたが、引手片37aと当接するように構成してもよく、この場合には一層断熱性が向上する。
また、上述した実施形態では第二軟質樹脂下枠49から第三ヒレ部49cが第一軟質樹脂下枠48に延びて新たなホロー部を形成するようにしたが、第三ヒレ部49cは第一軟質樹脂下枠48から第二軟質樹脂下枠49に延びて当接することで、別個のホロー部を形成するように構成してもよい。
なお、下障子4の下框24に設けた樹脂下框37に設けた引手片37aは突出部を構成するが、樹脂下框37に引手片37aを設けなくてもよく、この場合、第一ヒレ部48aが樹脂下框37に近接する位置に突出する構成を有して開口42aを狭めることになる。
2 枠体
3 上障子
4 下障子
7 下枠
8,9 縦枠
11 バランサー
12 ワイヤー
13 支持部材
13a 支持部
15 ガイド溝
15a 傾斜溝
15b 直線溝
21、27 トリプルガラス
23 上框
30 引手部
37 樹脂下框
37a 引手片
38 金属下框
40 支持部材
40a 支持部
42 空間
42a 開口
48 第一軟質樹脂下枠
48a 第一ヒレ部
49 第二軟質樹脂下枠
49a 第二ヒレ部
49b 補助ヒレ部
49c 第三ヒレ部
Claims (6)
- 建物開口部に設けた枠体内の上部に設けた固定障子と下部に設けていて移動可能な可動障子とを備えた上げ下げ窓であって、
前記枠体の下枠に、前記下框に当接または近接するヒレ部を設けたことを特徴とする上げ下げ窓。 - 前記可動障子の下框に屋内側に突出する突出部を設け、
前記ヒレ部は、前記突出部に当接または近接する第一ヒレ部である請求項1に記載された上げ下げ窓。 - 前記ヒレ部は、前記可動障子の下框に当接または近接する第二ヒレ部である請求項1または2に記載された上げ下げ窓。
- 前記第二ヒレ部は、前記下框と反対側に突出する補助ヒレ部が設けられている請求項3に記載された上げ下げ窓。
- 前記可動障子の下框は前記突出部を有する樹脂下框を備えており、
前記ヒレ部は前記樹脂下框より軟質の樹脂である請求項1から4のいずれか1項に記載された上げ下げ窓。 - 前記枠体の下枠において、前記ヒレ部は第一ヒレ部と第二ヒレ部を有しており、
前記第一ヒレ部を形成した第一軟質樹脂下枠はホロー部を有しており、前記第二ヒレ部を形成した第二軟質樹脂下枠はホロー部を有しており、前記第一軟質樹脂下枠と第二軟質樹脂下枠の一方から他方に延びる第三ヒレ部によって別個のホロー部を形成するようにした請求項1に記載された上げ下げ窓。
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