JP2016013667A - ハニカムサンドイッチ構造体およびその製造方法 - Google Patents

ハニカムサンドイッチ構造体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバセンサの軸方向とその方向と直交する軸直交方向とについて、高密度かつ高精度に温度を計測することのできるハニカムサンドイッチ構造体およびその製造方法を得る。
【解決手段】屈曲部分と直線部分とに分かれるように屈曲した光ファイバセンサ(4)の直線部分については、周囲をチューブ(8)で覆われるようにし、接着層(2)の内部に埋めこむ一方、屈曲部分については、接着層と接触しないように収納体(14)の収納スペース(14a)に収納するように構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、繊維強化プラスチック製の表皮材と、ハニカムコアとから構成されるとともに、温度センサである光ファイバセンサを備えたハニカムサンドイッチ構造体およびその製造方法に関するものである。
人工衛星の構造には、繊維強化プラスチック製の表皮材と、ハニカムコアとから構成される、軽量かつ高剛性なハニカムサンドイッチ構造体が一般的に用いられている。特に、ミッション搭載構造において、高剛性なハニカムサンドイッチ構造体が用いられている。
しかしながら、太陽光の入熱および搭載機器の発熱等の軌道上の熱環境変化によって、ハニカムサンドイッチ構造体に熱変形が発生するので、搭載されたカメラおよびアンテナ等のミッション機器における地球指向軸の角度が変動してしまう。特に、地球から約3万6千Kmの遠方に位置している静止衛星においては、指向軸角度がわずかに変動するだけでも、地球観測および測位の精度が著しく低下することとなる。
そのため、ヒータ等による熱制御によって、ハニカムサンドイッチ構造体の温度を可能な限り均一に維持し、熱変形を抑制することが重要となる。そして、正確な熱制御が実行されるように、軌道上におけるハニカムサンドイッチ構造体の温度を、高密度かつ高精度に計測することが必要である。
ここで、繊維強化プラスチック製またはプラスチック製の構造体の温度を評価するセンサの1つとして、光ファイバセンサが提案されている。この光ファイバセンサは、小型かつ軽量な温度センサであり、この構造体に実装されて使用される。具体的には、この構造体に埋め込まれた状態で使用されたり、構造体の表面に接着された状態で使用されたりする。
また、このような光ファイバセンサの1つとして、例えば、反射スペクトルのブラッグ波長が温度または歪みに応じて変化するFBG(Fiber Bragg Grating;ファイバ・ブラッグ・グレーティング)が形成された光ファイバセンサがある。
さらに、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics;炭素繊維強化プラスチック)に埋め込み可能であって、FBGを使用した埋め込み型温度センサが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。具体的には、この埋め込み型温度センサは、1個のFBGがポリイミドチューブ内に入れられた構成となっている。そして、このような構成にすることで、埋め込み型温度センサをCFRPに埋め込んだ場合であっても、FBGが歪みの影響を受けずに、温度が高精度に計測される。
水谷忠均、外1名、「光ファイバセンサによる極低温でのひずみ計測技術とその航空宇宙分野における応用」、日本航空宇宙学会論文集、2010年、Vol.58、No.672、pp.24−30
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
非特許文献1に記載の埋め込み型温度センサは、前述したように、1個のFBGが形成された光ファイバセンサがポリイミドチューブ内に入れられた構成となっている。しかしながら、このような構成の埋め込み型温度センサを構造体に実装した場合であっても、温度の計測点数が1点に限られ、温度を高密度に計測をすることができない。換言すると、多点の温度計測をすることができない。
ここで、多点の温度計測をすることができるように、複数個のFBGが形成された光ファイバセンサをポリイミドチューブ内に入れて、埋め込み型温度センサを構成し、この埋め込み型温度センサを直線状に構造体へ実装することが考えられる。しかしながら、このように直線状に実装された場合、光ファイバの軸方向については、温度を高密度に計測することができる一方、光ファイバセンサの軸方向と直交する軸直交方向については、温度を高密度に計測することができない。
そこで、軸直交方向についても、温度を高密度に計測するために、光ファイバセンサを屈曲させることで複数の屈曲部分を設けた状態で埋め込み型温度センサを構造体に実装することが考えられる。しかしながら、このように複数の屈曲部分を設けた状態で実装された場合、ポリイミドチューブと光ファイバセンサとが接触することで生じる歪みの影響を完全に取り除くことができず、結果として、構造体の温度が高精度に計測されないという問題がある。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、光ファイバセンサの軸方向とその方向と直交する軸直交方向について、高密度かつ高精度に温度を計測することのできるハニカムサンドイッチ構造体およびその製造方法を得ることを目的とする。
本発明におけるハニカムサンドイッチ構造体は、表皮材と、表皮材と接着層を介して接着されるハニカムコアと、温度を検出するためのセンサ部が形成された光ファイバを有しており、屈曲部分と直線部分とに分かれるように屈曲した光ファイバセンサと、屈曲部分を接着層と接触させずに収納するための収納スペースを有しており、表皮材とハニカムコアとの間に設けられた収納体と、を備え、直線部分の周囲のみチューブで覆われており、直線部分およびチューブは、接着層の内部に埋め込まれ、屈曲部分は、接着層と接触しないように収納スペースに収納されているものである。
また、本発明におけるハニカムサンドイッチ構造体の製造方法は、光ファイバセンサが屈曲部分と直線部分とに分かれるように光ファイバセンサを屈曲させて、直線部分の周囲のみがチューブで覆われるようにするステップと、表皮材の接着面に第1接着剤を介して、センサ部、屈曲部分および直線部分が所望の位置に配置されるように、光ファイバセンサと、収納体とを設置し、屈曲部分が接着層と接触しないように収納スペースに収納するステップと、第1接着剤を介して設置した光ファイバセンサおよび収納体に第2接着剤を重ねることで、第1接着剤と第2接着剤とで光ファイバセンサおよび収納体を挟むステップと、第1接着剤と第2接着剤とで挟んだ光ファイバセンサおよび収納体が設置される接着面にハニカムコアを設置し、加圧下で加熱することで、接着面に光ファイバセンサおよび収納体を接着するとともに、ハニカムコアを接着するステップと、を備えたものである。
本発明によれば、屈曲部分と直線部分とに分かれるように屈曲した光ファイバセンサの直線部分については、周囲をチューブで覆われるようにし、接着層の内部に埋めこむ一方、屈曲部分については、接着層と接触しないように収納体の収納スペースに収納するように構成する。これにより、光ファイバセンサの軸方向とその方向と直交する軸直交方向とについて、高密度かつ高精度に温度を計測することのできるハニカムサンドイッチ構造体およびその製造方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるハニカムサンドイッチ構造体の斜視図である。 本発明の実施の形態1における光ファイバセンサの断面図である。 本発明の実施の形態1における光ファイバに形成されるFBGセンサ部付近の拡大断面図である。 本発明の実施の形態1におけるFBGセンサ部の構造を示す説明図である。 本発明の実施の形態1におけるFBGセンサ部の反射スペクトルの特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態1における光ファイバセンサを用いた温度計測システムの構成図である。 本発明の実施の形態1における光ファイバセンサの屈曲部分および直線部分の位置関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における光ファイバセンサの屈曲部分の構造を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における光ファイバセンサの屈曲部分の周囲がチューブで覆われている場合にFBGセンサ部に生じる歪みを示す説明図である。 本発明の実施の形態1における光ファイバおよびチューブの加圧の様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態1において、光ファイバセンサ内の光ファイバおよびチューブの位置関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態1において、表皮材に光ファイバセンサが仮止めされる様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態1におけるハニカムサンドイッチ構造体の製造工程を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1において、表皮材に光ファイバセンサが接着されるとともに、ハニカムコアが接着されることよって、ハニカムサンドイッチ構造体が成形される様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態1におけるハニカムサンドイッチ構造体内の接着層、ハニカムコアおよび光ファイバセンサの位置関係を示す説明図である。
以下、本発明によるハニカムサンドイッチ構造体およびその製造方法を、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
ここで、本願発明におけるハニカムサンドイッチ構造体は、光ファイバセンサの軸方向と直交する軸直交方向についても温度を高密度に計測する目的で、光ファイバセンサが屈曲部分と直線部分とに分かれるように屈曲された状態で実装される場合であっても、高精度に温度を計測することができる。また、以下の実施の形態1で示す具体的な数値等は、一例であって、権利範囲に影響を及ぼすものではない。
実施の形態1.
まず始めに、以下の説明において用いる座標系について説明する。本実施の形態1のハニカムサンドイッチ構造体を示す場合、面内方向のうち、ハニカムセルのリボン方向をX方向、ハニカムセルのセル幅方向をY方向とし、面外方向をZ方向とする。また、ハニカムサンドイッチ構造体における強化繊維の配向方向を示すための、繊維強化プラスチック製の表皮材の座標系に関して、X方向を強化繊維の0度方向とし、Y方向を強化繊維の90度方向とする。さらに、前述した光ファイバセンサの軸方向とは、X方向に相当し、光ファイバセンサの軸方向と直交する軸直交方向とは、Y方向に相当する。
次に、本実施の形態1におけるハニカムサンドイッチ構造体について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるハニカムサンドイッチ構造体の斜視図である。
図1に示すように、ハニカムサンドイッチ構造体は、繊維強化プラスチック製の表皮材1、接着層2、ハニカムコア3および光ファイバセンサ4を備えて構成されている。また、光ファイバセンサ4は、屈曲部分と直線部分とに分かれるように屈曲した状態で、表皮材1とハニカムコア3との間に設けられている。
具体的には、対向する2個の表皮材1は、ハニカムコア3の両面に接着層2を介して接着されている。また、光ファイバセンサ4の直線部分が接着層2の内部に埋め込まれており、屈曲部分が後述する収納体14に収納されている。なお、光ファイバセンサ4の直線部分および屈曲部分と、接着層2と、収納体14との位置関係の詳細については、後述する。
本実施の形態1では、光ファイバセンサ4の直線部分は、図1に示すように、X方向(0度方向)に配向しているものとする。また、図1では、具体的に説明するために、ハニカムコア3の表面と裏面に設けられた2個の接着層2のそれぞれの内部に1個ずつ屈曲された状態の光ファイバセンサ4が埋め込まれている場合を例示している。
また、人工衛星においてミッション機器が搭載されるハニカムサンドサンドイッチ構造体では、太陽光の入熱や搭載機器の発熱などにより、2枚の表皮材1間に温度差が発生して変形する。そのため、2枚の表皮材1の温度を計測できるように、2枚の表皮材1のそれぞれには、少なくとも1個ずつ光ファイバセンサ4を実装しておく必要がある。
次に、本実施の形態1における光ファイバセンサ4について、図2〜図5を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態1における光ファイバセンサ4の断面図である。図3は、本発明の実施の形態1における光ファイバ5に形成されるFBGセンサ部6付近の拡大断面図である。図4は、本発明の実施の形態1におけるFBGセンサ部6の構造を示す説明図である。図5は、本発明の実施の形態1におけるFBGセンサ部6の反射スペクトルの特性を示すグラフである。
なお、図2における光ファイバセンサ4の断面図は、先の図1における光ファイバセンサ4の直線部分の配向方向(X方向)に対して平行である(すなわち、X−Z面に平行である)断面の図を示している。また、図3におけるFBGセンサ部6付近の拡大図は、図2における光ファイバセンサ4の断面図に示されているFBGセンサ部6付近を拡大した図を示している。
図2に示すように、温度を検出するための光ファイバセンサ4は、FBGセンサ部6を有する光ファイバ5、被覆7およびチューブ8(例えば、樹脂製のチューブ)を備えて構成されている。
ここで、FBGセンサ部6とは、光ファイバ5に形成されたファイバ・ブラッグ・グレーティング(Fiber Bragg Grating)部のことであり、光ファイバ5によって直列に接続されるように、それぞれが互いに間隔をおいて1個以上設けられている。なお、図2では具体的に説明するために、3個のFBGセンサ部6が互いに間隔をおいて設けられている場合を例示している。
また、図2に示すように、FBGセンサ部6が位置する光ファイバ5の周囲は、被覆7で覆われておらず、これに対して、FBGセンサ部6が位置しない光ファイバ5の周囲は、被覆7で覆われている。さらに、光ファイバ5の周囲全体は、チューブ8で覆われている。
光ファイバセンサ4の構造をさらに詳しく説明すると、図3に示すように、光ファイバ5は、コア9と、コア9の外周を覆うクラッド10とを有しており、コア9中にFBGセンサ部6が形成されている。そして、クラッド10の外周が被覆7で覆われており、FBGセンサ部6付近では、被覆7が除去されており、クラッド10が露出した構造となっている。
また、チューブ8で、図3に示した構造全体が覆われている。このように、チューブ8を用いることによって、光ファイバセンサ4をハニカムサンドイッチ構造体に接着して温度を計測する際に、ハニカムサンドイッチ構造体の歪みの影響を受けることなく、さらに、光ファイバ5が固定されるので、FBGセンサ部6の位置が光ファイバ5の軸方向に移動することがない。したがって、ハニカムサンドイッチ構造体の温度を正確に計測することができる。
なお、図2、図3では、FBGセンサ部6が位置する光ファイバ5の周囲は、被覆7で覆われておらず、チューブ8と接触しているが、この光ファイバ5とチューブ8との間に空隙があってもよい。
また、ここでは、光ファイバ5および被覆7を覆うためのチューブ8の具体例として、樹脂製のチューブを例示したが、これに限定されない。すなわち、ハニカムサンドイッチ構造体に接着して温度を計測する際に、ハニカムサンドイッチ構造体の歪みの影響を受けことなく、さらに、光ファイバ5が固定されるチューブであればよく、例えば、金属製のチューブを用いてもよい。
また、光ファイバ5内の各部のサイズについては、例えば、被覆7を含めた光ファイバ5全体の直径を250μm程度、クラッド10の直径を125μm程度、コア9の直径を10μm程度とすることができるが、これらの大きさに限定されない。また、複数設けられているFBGセンサ部6のそれぞれは、例えば、5mm程度の範囲に渡ってコア9中に形成することができるが、この範囲に限定されない。このように、本実施の形態1で示す数値に係る光ファイバ5は、一例であって、本願発明は、ここで示した数値以外の他の数値に係る光ファイバに対しても適用可能である。
FBGセンサ部6は、屈折率が光ファイバ5の配向方向に周期的に変化するように、コア9中に形成されており、急峻な反射スペクトル特性が得られるという特徴を有している。具体的には、図4に示すように、コア9の屈折率が周期長Λで変化し、図5に示すように、急峻な反射スペクトル特性が得られ、反射スペクトルの中心波長(ブラッグ波長:λ)の光強度が最も大きくなる。
ここで、反射スペクトルの中心波長(ブラッグ波長:λ)、周期Λおよび屈折率nの関係は、次式(1)で表される。また、屈折率nは、温度に依存し、周期Λは、温度および歪みに依存する。
λ=2nΛ (1)
したがって、ハニカムサンドイッチ構造体の歪みの影響を受けないように、光ファイバセンサ4において光ファイバ5および被覆7をチューブ8で覆う構造とするとともに、光ファイバセンサ4を構造内部に埋め込んだ状態でブラッグ波長λを計測する。これにより、上式(1)から温度を正確に求めることができる。このように、光ファイバ5に形成されるFBGセンサ部6は、温度センサとして使用することが可能となる。
なお、FBGセンサ部6付近が被覆7で覆われていてもよく、このような場合であっても、従来技術と比べて温度を正確に計測することができる。ただし、FBGセンサ部6が形成される光ファイバ5の周囲が被覆7で覆われないようにする場合、ハニカムサンドイッチ構造体の温度の情報を、FBGセンサ部6へより正確に伝達することができる。したがって、温度をより精度よく計測するためには、FBGセンサ部6が形成される光ファイバ5の周囲が被覆7で覆われないようにすることが好ましい。
次に、ハニカムサンドイッチ構造体の温度を評価するための温度計測システムの一例について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施の形態1における光ファイバセンサ4を用いた温度計測システムの構成図である。
図6に示すように、温度計測システムは、光ファイバ5、光サーキュレータ11、ASE(Amplified Spontaneous Emission)光源12および光波長計13を備える。
ハニカムサンドイッチ構造体の温度を計測する場合、光ファイバ5の基端部に、光路を変換する光サーキュレータ11が接続される。また、光サーキュレータ11には、広帯域光源であるASE光源12と、波長計測装置である光波長計13とが接続される。
このようなシステムを構成することにより、ブラッグ波長λを具体的に計測することができる。そして、前述したように、ブラッグ波長λを計測することによって、上式(1)からハニカムサンドイッチ構造体の温度を求めることができる。
次に、光ファイバセンサ4の直線部分および屈曲部分と、接着層2と、収納体14との位置関係の詳細について、図7〜図9を参照しながら説明する。図7は、本発明の実施の形態1における光ファイバセンサ4の屈曲部分および直線部分の位置関係を示す説明図である。図8は、本発明の実施の形態1における光ファイバセンサの屈曲部分の構造を示す説明図である。図9は、本発明の実施の形態1における光ファイバセンサ4の屈曲部分の周囲がチューブ8で覆われている場合にFBGセンサ部6に生じる歪みを示す説明図である。
また、図7(a)は、図1に示すハニカムサンドイッチ構造体の側面断面図であり、図7(b)は、光ファイバセンサ4の屈曲部分を収納するための収納体14の斜視図である。図8(a)は、図7(a)に示すA部の拡大図であり、図8(b)は、図8(a)に示すB−B線に沿った断面図である。図9(a)は、FBGセンサ部6に引張歪みが生じる場合を示し、図9(b)は、FBGセンサ部6に圧縮歪みが生じる場合を示す。
図7(a)に示すように、収納スペース14aを有する収納体14(図7(b)参照)が表皮材1と、ハニカムコア3との間に設けられている。また、収納体14が設けられる位置に対応する表皮材1およびハニカムコア3は、それぞれ窪んでいる。収納体14は、これらの窪みにはめ込まれ、窪みに設けられた接着層2で位置が固定されている。
また、図7(a)、図8(a)、(b)に示すように、光ファイバセンサ4の直線部分は、周囲がチューブ8で覆われており、接着層2の内部に埋め込まれている。
これに対して、図7(a)、図8(a)、(b)に示すように、周囲がチューブ8で覆われておらず、接着層2と接触しないように、収納体14の収納スペース14aに収納されている。また、図7(a)、図8(a)、(b)では、収納スペース14aに収納されている屈曲部分と、収納体14の内壁とが接触しないようにしている場合を例示している。
ここで、光ファイバセンサ4の屈曲部分の周囲がチューブ8で覆われていると、以下のような問題があることに着目したことを踏まえて、光ファイバセンサ4の屈曲部分の周囲をチューブ8で覆わないようにしている。
すなわち、図9(a)に示すように、光ファイバセンサ4の屈曲部分の周囲がチューブ8で覆われている場合、ハニカムサンドイッチ構造体に伸びが発生すると、光ファイバ5の屈曲部分がチューブ8と接触することで、光ファイバ5が両端に引っ張られる。そのため、光ファイバセンサ4内のFBGセンサ部6に引張歪みが生じ、この引張歪みの影響を受けて、温度の計測精度が低下してしまう。
一方、図9(b)に示すように、光ファイバセンサ4の屈曲部分の周囲がチューブ8で覆われている場合、ハニカムサンドイッチ構造体に縮みが発生すると、光ファイバ5の屈曲部分がチューブ8と接触することで、光ファイバ5が両端で圧縮される。そのため、光ファイバセンサ4内のFBGセンサ部6に圧縮歪みが生じ、この圧縮歪みの影響を受けて、温度の計測精度が低下してしまう。
これに対して、本実施の形態1では、このような着目点を踏まえて、光ファイバセンサ4の屈曲部分の周囲をチューブ8で覆わないようにするとともに、収納体14に収納することで、ハニカムサンドイッチ構造体に伸びまたは縮みが発生した場合であっても、光ファイバセンサ4の屈曲部分がチューブ8と接触することがない。したがって、光ファイバ5とチューブ8との接触による歪みの影響を受けずに温度を計測することが可能となり、計測誤差が発生することを防ぐことができる。
また、光ファイバセンサ4を屈曲させても、光ファイバ5とチューブ8との接触による歪みの影響を受けない。したがって、先の図1に示すように、X方向だけでなくY方向についてもFBGセンサ部6を高密度に配置することで、X方向およびY方向のいずれについても温度を高密度に計測することが可能となる。このように、光ファイバセンサ4の屈曲部分を工夫することで、高密度かつ高精度な温度計測機能を備えたハニカムサンドイッチ構造を実現することができる。
また、収納体14の材質としては、例えば、CFRPを用いることができる。収納体14の材質をCFRPとすることで、軽量かつ高剛性な構造とすることができるとともに、収納体14を表皮材1に接着することで生じる剛性低下を防ぐことが可能となる。
次に、本実施の形態1におけるハニカムサンドイッチ構造体の製造方法について、図10〜図14を参照しながら説明する。まず始めに、光ファイバ5の周囲をチューブ8で覆うことで、光ファイバセンサ4を製造する場合について、図10および図11を参照しながら説明する。図10は、本発明の実施の形態1における光ファイバ5およびチューブ8の加圧の様子を示す説明図である。なお、図10においては、代表例として、被覆7で覆われている光ファイバ5の断面を示している。
図11は、本発明の実施の形態1において、光ファイバセンサ4内の光ファイバ5およびチューブ8の位置関係を示す説明図である。また、図11(a)は、先の図2における光ファイバセンサ4の断面図を示し、図11(b)は、(a)におけるA−A’断面図を示し、図11(c)は、(a)におけるB−B’断面図を示す。
ここで、ハニカムサンドイッチ構造体の温度をより精度よく計測できるようにするために、前述したように、FBGセンサ部6が形成される光ファイバ5の周囲が被覆7で覆われないように被覆7を除去し、あらかじめFBGセンサ部6付近を露出した状態にしている。
図10に示すように、光ファイバ5を同軸のチューブ8の中に入れて、定盤16に設置し、バギングフィルム17で全体を覆い、シール材18で密閉して、内部をポンプ(図示せず)で真空状態にする。また、この状態で、バギングフィルム17の上部から加圧下(例えば、大気圧(1気圧程度)で加圧する)で加熱する。
このように、光ファイバ5をチューブ8の中に入れて加圧下で加熱することによって、光ファイバセンサ4を製造することができる。具体的には、図11(a)に示すように、光ファイバセンサ4において、光ファイバ5の形状にしたがってチューブ8が変形した状態で、光ファイバ5の周囲がチューブ8で覆われている。
また、図11(b)に示すように、被覆7で覆われている光ファイバ5は、チューブ8と直接接触しておらず、被覆7がチューブ8と直接接触している。これに対して、図11(c)に示すように、被覆7で覆われていない光ファイバ5は、チューブ8と直接接触している。
したがって、接着層2の内部に光ファイバセンサ4を埋め込んだ場合、チューブ8を介して、チューブ8に接触している光ファイバ5に熱が伝わることとなる。換言すると、FBGセンサ部6が形成される光ファイバ5においては、被覆7で覆われている光ファイバ5と比べて、被覆7で覆われていない分だけ、縦方向(紙面縦方向)への熱抵抗が小さい。そのため、FBGセンサ部6の直上のパネル温度を正確に計測することができる。
次に、表皮材1に光ファイバセンサ4を仮止めする場合について、図12を参照しながら説明する。図12は、本発明の実施の形態1において、表皮材1に光ファイバセンサ4が仮止めされる様子を示す説明図である。なお、図12においては、代表例として、先の図11(c)に示した、FBGセンサ部6が形成される光ファイバ5の断面を示している。
ここで、表皮材1に光ファイバセンサ4を仮止めする前に、光ファイバセンサ4が屈曲部分と直線部分とに分かれるように光ファイバセンサ4を屈曲させる。続いて、光ファイバセンサ4の屈曲部分の周囲に覆われているチューブ8を除去することで、直線部分の周囲のみがチューブ8で覆われるようにする。
表皮材1と、2枚のフィルム状の接着剤15(第1接着剤15aおよび第2接着剤15b)で挟み込まれた光ファイバセンサ4および収納体14とからなる第1成形材料19を加圧することによって、2枚のフィルム状の接着剤15で挟み込まれた光ファイバセンサ4および収納体14を表皮材1に仮止めする。
具体的には、図12に示すように、定盤16に設置された表皮材1の面に重ねられた第1接着剤15a上に、FBGセンサ部6と光ファイバセンサ4の屈曲部分および直線部分とが所望の位置に配置されるように光ファイバセンサ4および収納体14を設置し、さらに、屈曲部分が接着層2と接触しないように収納スペース14aに収納する。続いて、このように第1接着剤15aを介して設置した光ファイバセンサ4および収納体14に第2接着剤15bを重ねることで、第1接着剤15aと第2接着剤15bとで光ファイバセンサ4および収納体14を挟む。なお、収納体14を設置する際、収納体14の位置に対応する表皮材1を変形させて窪みを設けて、この窪みに収納体14をはめ込んでいる。
続いて、バギングフィルム17で全体を覆い、シール材18で密閉して、内部をポンプ(図示せず)で真空にする。また、この状態で、バギングフィルム17の上部から、例えば、大気圧(1気圧程度)で加圧して密着させる。このような工程を経て、2枚のフィルム状の接着剤15で挟み込まれた光ファイバセンサ4および収納体14が表皮材1に仮止めされることとなる。
このように、光ファイバセンサ4は、直線部分が接着層2内に埋め込まれ、屈曲部分が収納体14に収納されている状態で、表皮材1に仮止めされることとなる。
次に、ハニカムサンドイッチ構造体の製造工程について、図13を参照しながら説明する。図13は、本発明の実施の形態1におけるハニカムサンドイッチ構造体の製造工程を説明するための説明図である。なお、光ファイバセンサ4を製造する工程の説明については、前述したので、説明を省略する。
まず、第1ステップとして、前述したように、2枚のフィルム状の接着剤15(第1接着剤15aおよび第2接着剤15b)を介して、光ファイバセンサ4および収納体14が仮止めされた表皮材1を、第1表皮材1aおよび第2表皮材1bとして、2個製造する。
次に、第2ステップとして、第1ステップで製造した、第1表皮材1aにおける第2接着剤15bの上にハニカムコア3を載せる。続いて、第3ステップとして、第2ステップで第1表皮材1aにおける第2接着剤15bの上に載せられたハニカムコア3に対して、第1ステップで製造した、第2表皮材1bにおける第2接着剤15bを下に向けた状態で、この第2表皮材1bを上から被せる。
さらに、最終の第4ステップとして、加圧下で加熱することで、仮止めされた光ファイバセンサ4および収納体14が表皮材1に接着するとともに、さらに、この表皮材1とハニカムコア3とが接着する。これにより、光ファイバセンサ4および収納体14を備えたハニカムサンドイッチ構造体が製造されたこととなる。なお、2枚のフィルム状の接着剤15によってこれらが接着される際の層は、接着層2に相当する。
次に、前述した第2ステップ〜第4ステップの具体的な内容について、図14および図15を参照しながら説明する。図14は、本発明の実施の形態1において、表皮材1に光ファイバセンサ4が接着されるとともに、ハニカムコア3が接着されることによって、ハニカムサンドイッチ構造体が成形される様子を示す説明図である。図15は、本発明の実施の形態1におけるハニカムサンドイッチ構造体内の接着層2、ハニカムコア3および光ファイバセンサ4の位置関係を示す説明図である。なお、図14、図15では、屈曲させた光ファイバセンサ4の直線部分を図示している。
また、図15(a)は、光ファイバセンサ4の上部にハニカムコア3が存在しない場合の断面図を示し、図15(b)は、光ファイバセンサ4の上部にハニカムコア3が存在する場合の断面図を示す。
ここでは、光ファイバセンサ4および収納体14が仮止めされた、2個の表皮材1と、それらに挟み込まれたハニカムコア3とからなる第2成形材料20を加圧下で加熱することによって、ハニカムサンドイッチ構造体を製造する。なお、ハニカムコア3の一例として、例えば、セルサイズが3/8インチ、高さが25.4mm、箔厚が0.018mmのアルミニウム合金製のハニカムコアを用いればよい。
具体的には、図14に示すように、ハニカムコア3を介して、2個の表皮材1(第1表皮材1aおよび第2表皮材1b)のそれぞれに仮止めされる光ファイバセンサ4および収納体14が対向するように、第2成形材料20を定盤16に設置する。このような位置関係とすることで、ハニカムコア3の両面が各表皮材1の接着剤15と接触することとなる。
続いて、バギングフィルム17で全体を覆い、シール材18で密閉して、内部をポンプ(図示せず)で真空にする。また、この状態で、バギングフィルム17の上部から加圧下(例えば、大気圧(1気圧程度)で加圧する)で加熱する。なお、この場合、例えば、120℃で加熱することで、フィルム状の接着剤15を硬化させればよい。このような工程を経て、仮止めされた光ファイバセンサ4は、直線部分が接着層2内に埋め込まれ、屈曲部分が収納体14に収納されている状態で、表皮材1に接着される。また、ハニカムコア3は、2個の表皮材1に挟み込まれた状態で接着されることとなる。
ここで、図15(a)に示すように、接着層2の厚さt1よりも光ファイバセンサ4の直径Dの方が大きいので、光ファイバセンサ4の形状に沿って接着層2が形成される。また、図15(b)に示すように、光ファイバセンサ4の直上にハニカムコア3が存在している場合、ハニカムコア3が光ファイバセンサ4の形状に沿った状態で接着層2を介して、表皮材1と接着している。なお、図15においては、代表例として、被覆7で覆われている光ファイバ5の断面を示すが、被覆7で覆われていない光ファイバ5の断面についても、接着層2の厚さt1よりも光ファイバセンサ4の直径Dの方大きいので同様のことがいえる。
また、収納体14の直上にハニカムコア3が存在している場合、ハニカムコア3は、収納体14の形状に沿った状態で接着層2を介して、表皮材1と接着している。
なお、表皮材1の材料として、例えば、炭素繊維M60J(東レ株式会社製)と、170℃で硬化するエポキシ樹脂とから構成される炭素繊維強化プラスチックを用いことができるが、これに限定されない。すなわち、ここで用いることのできる炭素繊維強化プラスチックの構成は、炭素繊維M60Jと、170℃で硬化するエポキシ樹脂との組み合わせに限定されず、どのような組み合わせであってもよい。また、まとめられた複数本の強化繊維に樹脂を含浸させて製造された半硬化状態のシート状の「プリプレグ」を用いてもよい。このように、ここで示す炭素繊維強化プラスチックを構成する繊維と、樹脂との組合せは、一例であって、本願発明は、他の組合せから構成される炭素繊維強化プラスチックに対しても適用可能である。
また、フィルム状の接着剤15として、例えば、厚さが60μmであり、180℃で硬化するエポキシ接着剤を用いることができるが、これに限定されず、熱硬化性樹脂であればよく、液状の接着剤を用いてもよい。
また、2枚のフィルム状の接着剤15で挟み込まれた状態で、光ファイバセンサ4および収納体14が表皮材1に接着される場合を例示したが、これに限定されず、例えば、光ファイバセンサ4および収納体14に液状の接着剤を塗布して接着してもよい。
また、FBGセンサ部6のグレーティング長として、例えば、長さを5mmにすることができるが、これに限定されず、1mmから10mm程度の範囲内の長さであれば、どのような長さであってもよい。
以上のように、本実施の形態1によれば、表皮材と、表皮材と接着層を介して接着されるハニカムコアと、温度を検出するためのセンサ部が形成された光ファイバを有しており、屈曲部分と直線部分とに分かれるように屈曲した光ファイバセンサと、屈曲部分を接着層と接触させずに収納するための収納スペースを有しており、表皮材とハニカムコアとの間に設けられた収納体と、を備える。
また、光ファイバセンサの直線部分については、周囲をチューブで覆われるようにし、接着層の内部に埋めこむ一方、屈曲部分については、接着層と接触しないように収納スペースに収納するように構成する。
これにより、ハニカムサンドイッチ構造体の変形に伴うチューブの変形による歪みの影響を受けることがないので、光ファイバセンサが屈曲された状態で実装される場合であっても、高密度に温度を計測することができる。したがって、光ファイバセンサの軸方向とその方向と直交する軸直交方向とについて、高密度かつ高精度に温度を計測することができる。
また、光ファイバセンサの光ファイバには、反射スペクトルのブラッグ波長が温度および歪みに応じて変化するFBGセンサ部を形成することで、ハニカムサンドイッチ構造体の温度をこの光ファイバセンサによって計測することを可能にした。
また、FBGセンサ部周辺とそれ以外の部分との直径を異なるようにした光ファイバセンサを同軸のチューブ内に入れ、加圧下で加熱して、チューブをFBG部センサ部が形成された光ファイバと接触するように変形させている。この結果、光ファイバセンサにおいては、FBGセンサ部の位置が光ファイバの軸方向に移動することなく、さらに、FBGセンサ部において面外方向への熱抵抗の小さい構造が実現されているので、ハニカムサンドイッチ構造体の温度を従来と比べてより正確に計測することを可能にした。
また、表皮材に接着層を重ねて接着層の特定の位置に、光ファイバセンサおよび収納体を設置して接着層を重ねる前工程を行った後に、表皮材と、ハニカムコアとを接着する工程により、ハニカムサンドイッチ構造体を製造している。この結果、FBGセンサ部が光ファイバの軸方向に移動することなく、かつ面外方向の熱伝導が低下することなく、FBGセンサ部を内部に有する光ファイバセンサを接着層の内部に埋め込むことができ、温度を高精度に計測することを可能にした。
なお、本実施の形態1では、光ファイバセンサ4を構成する光ファイバ5の一例として、FBGセンサ部6が1個以上形成されている光ファイバを例示したが、これに限定されず、本願発明は、構造体の温度を検出することのできる他の光ファイバに対しても適用可能である。例えば、レイリー散乱、ラマン散乱、ブリルアン散乱の三種類の散乱光型の光ファイバセンサである。また、他の光ファイバにおいても同様に、温度を計測するためのセンサ部が形成されている周囲が被覆で覆われないようにすれば、温度をより精度よく計測することができる。
1 表皮材、1a 第1表皮材、1b 第2表皮材、2 接着層、3 ハニカムコア、4 光ファイバセンサ、5 光ファイバ、6 FBGセンサ部、7 被覆、8 チューブ、9 コア、10 クラッド、11 光サーキュレータ、12 ASE光源、13 光波長計、14 収納体、14a 収納スペース、15 接着剤、15a 第1接着剤、15b 第2接着剤、16 定盤、17 バギングフィルム、18 シール材、19 第1成形材料、20 第2成形材料。

Claims (3)

  1. 表皮材と、
    前記表皮材と接着層を介して接着されるハニカムコアと、
    温度を検出するためのセンサ部が形成された光ファイバを有しており、屈曲部分と直線部分とに分かれるように屈曲した光ファイバセンサと、
    前記屈曲部分を前記接着層と接触させずに収納するための収納スペースを有しており、前記表皮材と前記ハニカムコアとの間に設けられた収納体と、
    を備え、
    前記直線部分の周囲のみチューブで覆われており、
    前記直線部分および前記チューブは、前記接着層の内部に埋め込まれ、
    前記屈曲部分は、前記接着層と接触しないように前記収納スペースに収納されている
    ハニカムサンドイッチ構造体。
  2. 前記光ファイバは、前記センサ部として、ファイバ・ブラッグ・グレーティングが1個以上形成されている
    請求項1に記載のハニカムサンドイッチ構造体。
  3. 請求項1または2に記載のハニカムサンドイッチ構造体の製造方法であって、
    前記光ファイバセンサが前記屈曲部分と前記直線部分とに分かれるように前記光ファイバセンサを屈曲させて、前記直線部分の周囲のみが前記チューブで覆われるようにするステップと、
    前記表皮材の接着面に第1接着剤を介して、前記センサ部、前記屈曲部分および前記直線部分が所望の位置に配置されるように、前記光ファイバセンサと、前記収納体とを設置し、前記屈曲部分が前記接着層と接触しないように前記収納スペースに収納するステップと、
    前記第1接着剤を介して設置した前記光ファイバセンサおよび前記収納体に第2接着剤を重ねることで、前記第1接着剤と前記第2接着剤とで前記光ファイバセンサおよび前記収納体を挟むステップと、
    前記第1接着剤と前記第2接着剤とで挟んだ前記光ファイバセンサおよび前記収納体が設置される前記接着面に前記ハニカムコアを設置し、加圧下で加熱することで、前記接着面に前記光ファイバセンサおよび前記収納体を接着するとともに、前記ハニカムコアを接着するステップと、
    を備えたハニカムサンドイッチ構造体の製造方法。
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