JP2016013592A - 搬送装置 - Google Patents
搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016013592A JP2016013592A JP2014136400A JP2014136400A JP2016013592A JP 2016013592 A JP2016013592 A JP 2016013592A JP 2014136400 A JP2014136400 A JP 2014136400A JP 2014136400 A JP2014136400 A JP 2014136400A JP 2016013592 A JP2016013592 A JP 2016013592A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- workpiece
- pair
- path
- processing
- processed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】被処理物を処理装置に容易にインライン搬送可能な搬送装置を提供すること。【解決手段】搬送装置8は、工作物Wを載置すると共に、搬入路82と搬出路84との間であって搬入路及び搬出路の搬送面82a,84aと同一面上に位置する載置位置Paと、載置位置の下方に位置し工作機械1による工作物に対する処理位置Pbとの間で昇降可能なリフタ85と、工作物が搬入路からリフタへ搬入される際及びリフタから搬出路へ搬出される際に、リフタを載置位置に位置決めすると共に、工作物がリフタに載置された状態で、リフタを載置位置と処理位置との間で昇降させる制御装置10とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、被処理物を処理装置にインライン搬送する搬送装置に関する。
例えば、特許文献1には、シリンダブロック(被処理物)を載置可能なパレット本体と、パレット本体に載置されるシリンダブロックのボアに挿入され、シリンダブロックを保持可能な複数のチャックとを備えた工作機械(処理装置)が記載されている。シリンダブロックは、クレーン(搬送装置)で釣り上げられパレット本体に位置決め保持される。
従来技術では、重量のあるシリンダブロックをクレーンで工作機械に搬入・搬出する必要があり、非常に手間が掛かるものとなっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、被処理物を処理装置に容易にインライン搬送可能な搬送装置を提供することを目的とする。
(請求項1)本手段の搬送装置は、被処理物を処理装置にインライン搬送する搬送装置であって、上面を前記被処理物の搬送面とし、前記被処理物を前記処理装置に搬入可能な搬入路と、上面を前記被処理物の搬送面とし、前記被処理物を前記処理装置から搬出可能な搬出路と、前記被処理物を載置すると共に、前記搬入路と前記搬出路との間であって前記搬入路及び前記搬出路の搬送面と同一面上に位置する載置位置と、前記載置位置の下方に位置し前記処理装置による前記被処理物に対する処理位置との間で昇降可能な昇降装置と、前記被処理物が前記搬入路から前記昇降装置へ搬入される際及び前記昇降装置から前記搬出路へ搬出される際に、前記昇降装置を前記載置位置に位置決めすると共に、前記被処理物が前記昇降装置に載置された状態で、前記昇降装置を前記載置位置と前記処理位置との間で昇降させる制御装置と、を備える。
これにより、処理装置は、重量のある被処理物を持ち上げるためのクレーン等を備える必要はなく、被処理物を処理位置に対し容易に導入及び導出できるので、処理効率を大幅に向上できる。
(請求項2)また、前記昇降装置は、前記載置位置の上方に位置し、前記処理装置による前記被処理物に対する処理の際に干渉しない逃がし位置に位置決め可能に構成され、前記制御装置は、前記被処理物が前記昇降装置に載置されていない状態で、前記昇降装置を前記処理位置と前記逃がし位置との間で昇降させるとよい。これにより、処理装置は、被処理物の処理を効率よく行うことができる。
(請求項3)また、前記昇降装置は、前記被処理物が前記搬入路から搬入される際及び前記搬出路へ搬出される際に、前記被処理物の搬送を案内するガイドを備えるとよい。これにより、処理装置は、被処理物を昇降装置にスムーズに取り込むことができる。
(請求項4)また、前記ガイドは、一対で前記被処理物の両側を案内するとよい。これにより、処理装置は、昇降装置からの被処理物の落下を防止でき、昇降装置での被処理物の昇降をスムーズに行うことができる。
(処理装置の機械構成)
本実施形態の搬送装置を備える処理装置としては、4軸マシニングセンタを例に挙げ、図1及び図2を参照して説明する。4軸マシニングセンタ(以下、工作機械1という)は、駆動軸として、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)及び1つの回転軸(A軸)を有し、例えば車両のエンジンのシリンダブロック(以下、工作物W(被処理物)という)を加工する機械である。
本実施形態の搬送装置を備える処理装置としては、4軸マシニングセンタを例に挙げ、図1及び図2を参照して説明する。4軸マシニングセンタ(以下、工作機械1という)は、駆動軸として、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)及び1つの回転軸(A軸)を有し、例えば車両のエンジンのシリンダブロック(以下、工作物W(被処理物)という)を加工する機械である。
なお、図1及び図2においては、説明の便宜上、1台の搬送装置8を備える工作機械1を示すが、搬送装置8を備える複数台の工作機械1をX軸方向に横並びに配置した生産ラインでは、工作物Wを各搬送装置8で各工作機械1に順にインライン搬送することが可能である。
図1及び図2に示すように、工作機械1は、ベッド2と、移動コラム3と、固定コラム4と、サドル5と、回転主軸6と、チルト装置7と、搬送装置8と、制御装置10等とを備える。なお、図示省略するが、工作機械1には、ベッド2と並んで既知の自動工具交換装置が設けられる。
ベッド2は、ほぼ矩形状からなり、床上に配置される。ベッド2の上面には、移動コラム3がベッド2に対してX軸方向に移動可能に設けられ、固定コラム4が移動コラム3の後方(図2の右側)にベッド2に対して固定して設けられ、チルト装置7のチルト台71が移動コラム3の前方(図2の左側)にベッド2に対して固定して設けられる。
移動コラム3のY軸に平行な前側面3a(図2の左側面)には、サドル5が移動コラム3に対してY軸方向に移動可能に設けられる。
固定コラム4のY軸に平行な前側面4a(図2の左側面)には、搬送装置8が設けられる。
固定コラム4のY軸に平行な前側面4a(図2の左側面)には、搬送装置8が設けられる。
サドル5には、回転主軸6がサドル5に対してZ軸方向に移動可能且つZ軸回りに回転可能に設けられる。
回転主軸6には、エンドミル等の回転工具Tが回転主軸6の回転に伴って回転可能に保持される。回転工具Tは、移動コラム3、サドル5及び回転主軸6の移動に伴ってベッド2に対してX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に移動する。
回転主軸6には、エンドミル等の回転工具Tが回転主軸6の回転に伴って回転可能に保持される。回転工具Tは、移動コラム3、サドル5及び回転主軸6の移動に伴ってベッド2に対してX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に移動する。
チルト装置7は、ベッド2上にX軸方向と平行なA軸方向に所定間隔をあけて対向配置された一対のチルト台71,71と、一対のチルト台71,71に両側をA軸回りで回転可能に支持されるクレードル72とを備える。クレードル72には、工作物Wを保持して位置決めする治具73が着脱可能に装着される。治具73は、後述する搬送装置8のリフタ85で下降してきた工作物Wを載置し、図略の爪部を油圧により作動させて工作物Wに係止し、工作物Wを位置決め固定する。
搬送装置8は、チルト装置7の上方に配置され、工作物Wを工作機械1の入口側(本例では、図1の右側)から出口側(本例では、図1の左側)に向けて搬入・搬出し、また、工作物Wをチルト装置7に対し昇降して導入・導出する。搬送装置8は、搬入用シリンダ81と、搬入路82と、搬出用シリンダ83と、搬出路84と、リフタ85(昇降装置)等とを備える。
搬入用シリンダ81及び搬入路82は、工作機械1の入口側において固定コラム4の前側面4aに取り付けられ、搬出用シリンダ83及び搬出路84は、工作機械1の出口側において固定コラム4の前側面4aに取り付けられる。そして、リフタ85は、搬入路82と搬出路84との間において固定コラム4の前側面4aに取り付けられる。なお、図示省略するが、リフタ85は、搬入路82と搬出路84との間において、ベッド2に対して固定された全体カバーなどに取り付けてもよい。
搬入用シリンダ81は、X軸方向を向くロッド81aに工作物Wを引っ掛けて搬送するためのアーム81bが設けられ、油圧でアーム81bをX軸方向に作動するアクチュエータである。搬入路82は、ローラコンベア等を備え、上面82aを工作物Wの搬送面とし、搬入用シリンダ81の下方において工作機械1の入口側からX軸方向に向かってリフタ85に至るように設けられる。なお、搬入用シリンダ81は、空圧、電動等でアーム81bを作動するアクチュエータであってもよい。
搬出用シリンダ83は、X軸方向を向くロッド83aに工作物Wを引っ掛けて搬送するためのアーム83bが設けられ、油圧でアーム83bをX軸方向に作動するアクチュエータである。搬出路84は、ローラコンベア等を備え、上面84aを工作物Wの搬送面とし、搬出用シリンダ83の下方においてリフタ85からX軸方向に向かって工作機械1の出口側に至るように設けられる。なお、搬出用シリンダ83は、空圧、電動等でアーム83bを作動するアクチュエータであってもよい。
リフタ85は、昇降用シリンダ86と、保持機構87等とを備える。
昇降用シリンダ86は、固定コラム4の前側面4a上部にロッド86aがY軸方向を向くように取り付けられ、油圧でロッド86aをY軸方向に作動するアクチュエータである。この昇降用シリンダ86は、保持機構87の一対の載置レール92,92の上面92a,92aの高さ位置を、載置位置Pa,処理位置Pb,逃がし位置Pcに位置決め可能な所謂3ポジションシリンダである。ここで、載置位置Paとは、搬入される工作物Wを一対の載置レール92,92の上面92a,92aに載置する位置である。処理位置Pbとは、載置位置Paより低く、工作物Wの加工の際に工作物Wを位置決め固定する位置である。逃がし位置Pcとは、載置位置Paより高く、工作物Wの加工の際にリフタ85と回転工具T等とが干渉しない位置である。なお、昇降用シリンダ86は、空圧、電動等でロッド86aを作動するアクチュエータであってもよい。
昇降用シリンダ86は、固定コラム4の前側面4a上部にロッド86aがY軸方向を向くように取り付けられ、油圧でロッド86aをY軸方向に作動するアクチュエータである。この昇降用シリンダ86は、保持機構87の一対の載置レール92,92の上面92a,92aの高さ位置を、載置位置Pa,処理位置Pb,逃がし位置Pcに位置決め可能な所謂3ポジションシリンダである。ここで、載置位置Paとは、搬入される工作物Wを一対の載置レール92,92の上面92a,92aに載置する位置である。処理位置Pbとは、載置位置Paより低く、工作物Wの加工の際に工作物Wを位置決め固定する位置である。逃がし位置Pcとは、載置位置Paより高く、工作物Wの加工の際にリフタ85と回転工具T等とが干渉しない位置である。なお、昇降用シリンダ86は、空圧、電動等でロッド86aを作動するアクチュエータであってもよい。
保持機構87は、一対の保持用シリンダ88,88と、一対の保持アーム89,89等とを備える。
一対の保持用シリンダ88,88は、昇降用シリンダ86のロッド86aの下端に固定された昇降板86bの下面に所定間隔をあけて取り付けられる。詳しくは、一方の保持用シリンダ88は、ロッド88aがZ軸方向且つ工作機械1の後方を向くように取り付けられ、他方の保持用シリンダ88は、ロッド88aがZ軸方向且つ工作機械1の前方を向くように取り付けられる。
一対の保持用シリンダ88,88は、昇降用シリンダ86のロッド86aの下端に固定された昇降板86bの下面に所定間隔をあけて取り付けられる。詳しくは、一方の保持用シリンダ88は、ロッド88aがZ軸方向且つ工作機械1の後方を向くように取り付けられ、他方の保持用シリンダ88は、ロッド88aがZ軸方向且つ工作機械1の前方を向くように取り付けられる。
一対の保持アーム89,89のそれぞれは、X軸方向から見てL字形状に形成され、保持用シリンダ88のロッド88aの先端に固定されるブラケット90と、ブラケット90の下面にX軸方向に間隔をあけて固定される2つのガイド91,91と、2つのガイド91,91の下端にX軸方向に延びるように固定される載置レール92等とを備える。
一対の載置レール92,92は、一対の保持用シリンダ88,88の作動により一対の載置レール92,92が閉じる方向に移動して一対の載置レール92,92の対向する端部が最接近したとき、一対の載置レール92,92上で工作物WをX軸方向に摺動して載置可能な平面を形成する。一対の載置レール92,92の上面92a,92aの高さ位置が、昇降用シリンダ86による載置位置Pa,処理位置Pb,逃がし位置Pcの位置決め基準となる。なお、各載置レール92の上面92aは、工作物Wに対する摺動性を高めるため、メッキ処理が施される。
各載置レール92が取り付けられる2つのガイド91,91は、一対の載置レール92,92上で工作物WをX軸方向にスライドさせて載置するとき、工作物WのZ軸方向の一側面に摺接して案内可能な平面を形成する。これにより、工作物Wは、両側面を案内されることになるので一対の載置レール92,92上にスムーズに取り込まれる。さらに、工作物Wは、両側面を保持されることになるので一対の載置レール92,92上から落下することはなく、昇降をスムーズに行うことができる。なお、各ガイド91の側面は、工作物Wに対する摺動性を高めるため、メッキ処理が施される。
(制御装置の構成)
制御装置10は、図3に示すように、工作物検出部11と、工作物搬入部12と、工作物搬出部13と、載置レール昇降部14と、載置レール開閉部15と、工作物固定部16と、加工制御部17等とを備える。ここで、工作物検出部11、工作物搬入部12、工作物搬出部13、載置レール昇降部14、載置レール開閉部15、工作物固定部16及び加工制御部17は、それぞれ個別のハードウエアにより構成することもできるし、ソフトウエアによりそれぞれ実現する構成とすることもできる。
制御装置10は、図3に示すように、工作物検出部11と、工作物搬入部12と、工作物搬出部13と、載置レール昇降部14と、載置レール開閉部15と、工作物固定部16と、加工制御部17等とを備える。ここで、工作物検出部11、工作物搬入部12、工作物搬出部13、載置レール昇降部14、載置レール開閉部15、工作物固定部16及び加工制御部17は、それぞれ個別のハードウエアにより構成することもできるし、ソフトウエアによりそれぞれ実現する構成とすることもできる。
工作物検出部11は、一対の載置レール92,92上に工作物Wが載置されていること、及び一対の載置レール92,92上から工作物Wが搬出されたことを一の載置レール92に取り付けられた載置検出センサ92Sからのセンサ信号により検出する。
工作物搬入部12は、工作機械1の入口側から搬入路82を通って搬送されてくる工作物Wを、一対の載置レール92,92上に搬入して載置するために搬入用シリンダ81を作動する。
工作物搬入部12は、工作機械1の入口側から搬入路82を通って搬送されてくる工作物Wを、一対の載置レール92,92上に搬入して載置するために搬入用シリンダ81を作動する。
工作物搬出部13は、一対の載置レール92,92上に載置されている工作物Wを、搬出路84を通って工作機械1の出口側に搬出するために搬出用シリンダ83を作動する。
載置レール昇降部14は、一対の載置レール92,92を昇降して載置位置Pa、処理位置Pb及び逃がし位置Pcにそれぞれ位置決めするために昇降用シリンダ86を作動する。
載置レール開閉部15は、一対の載置レール92,92上に工作物Wを搬入して載置可能な状態にするため、及び一対の載置レール92,92上に載置されている工作物Wから一対の載置レール92,92を抜き取るために一対の保持用シリンダ88を作動する。
載置レール昇降部14は、一対の載置レール92,92を昇降して載置位置Pa、処理位置Pb及び逃がし位置Pcにそれぞれ位置決めするために昇降用シリンダ86を作動する。
載置レール開閉部15は、一対の載置レール92,92上に工作物Wを搬入して載置可能な状態にするため、及び一対の載置レール92,92上に載置されている工作物Wから一対の載置レール92,92を抜き取るために一対の保持用シリンダ88を作動する。
工作物固定部16は、治具73に工作物Wを位置決め固定するため、及び治具73から工作物Wを解放するために治具73の爪部を作動する。
加工制御部17は、移動コラム3、サドル5、回転主軸6及びチルト装置7を駆動制御して工作物Wの加工の制御を行う。
加工制御部17は、移動コラム3、サドル5、回転主軸6及びチルト装置7を駆動制御して工作物Wの加工の制御を行う。
(制御装置による工作物の搬入出制御動作)
制御装置10は、工作物Wを搬送装置8で工作機械1に対し搬入・搬出し、チルト装置7に対し導入・導出する制御動作を行うが、その動作について図4のフローチャート及び図5〜図12の動作図を参照して説明する。ここで、搬送装置8の搬入路82上には、隣接する工作機械1の搬送装置8の搬出路84から工作物Wが搬送されてきているものとする。
制御装置10は、工作物Wを搬送装置8で工作機械1に対し搬入・搬出し、チルト装置7に対し導入・導出する制御動作を行うが、その動作について図4のフローチャート及び図5〜図12の動作図を参照して説明する。ここで、搬送装置8の搬入路82上には、隣接する工作機械1の搬送装置8の搬出路84から工作物Wが搬送されてきているものとする。
先ず、制御装置10は、一対の載置レール92,92を載置位置Paに下降し(図4のステップS1)、一対の載置レール92,92を閉じる(図4のステップS2)。具体的には、図5に示すように、載置レール昇降部14は、昇降用シリンダ86を作動して一対の載置レール92,92を載置位置Paまで下降する。そして、図6に示すように、載置レール開閉部15は、載置レール昇降部14からの載置位置Paへの到達信号を入力したら、一対の保持用シリンダ88,88を作動して一対の載置レール92,92の間隔を工作物Wの幅より若干広い幅まで狭める。
次に、制御装置10は、一対の載置レール92,92上に工作物Wが載置されたか否かを判断し(図4のステップS3)、一対の載置レール92,92上に工作物Wが載置されたら(図4のステップS3:Yes)、一対の載置レール92,92を処理位置Pbに下降する(図4のステップS4)。具体的には、図7及び図8に示すように、工作物搬入部12は、載置レール昇降部14からの載置位置Paへの到達信号を入力したら、搬入用シリンダ81を作動してアーム81bを搬入路82上にある工作物Wに引っ掛け、搬入用シリンダ81を作動して工作物Wを一対の載置レール92,92上に搬入して載置する。
そして、工作物検出部11は、一の載置レール92に取り付けられている載置検出センサ92Sからのセンサ信号により、一対の載置レール92,92上に工作物Wが載置されたことを検出する。そして、図9に示すように、載置レール昇降部14は、工作物検出部11から検出信号を入力したら、昇降用シリンダ86を作動して一対の載置レール92,92を処理位置Pbまで下降する。
次に、制御装置10は、工作物Wを治具73上に載置したら(図4のステップS5)、治具73を作動して工作物Wを治具73上に位置決め固定する(図4のステップS6)。そして、制御装置10は、一対の載置レール92,92を開き(図4のステップS7)、一対の載置レール92,92を逃がし位置Pcに上昇する(図4のステップS8)。具体的には、工作物固定部16は、載置レール昇降部14からの処理位置Pbへの到達信号を入力したら、治具73の爪部を作動して爪部を工作物Wに係止する。
そして、図10に示すように、載置レール開閉部15は、工作物固定部16からの工作物Wの位置決め固定完了信号を入力したら、一対の保持用シリンダ88,88を作動して一対の載置レール92,92の間隔を工作物Wの幅より広い幅まで広げ、一対の載置レール92,92の先端を工作物Wの底面と治具73の上面との間から抜き取る。そして、載置レール昇降部14は、載置レール開閉部15からのレール開信号を入力したら、昇降用シリンダ86を作動して一対の載置レール92,92を逃がし位置Pcまで上昇する。
そして、制御装置10は、工作物Wの加工が完了するまで工作物Wの加工を制御する(図4のステップS9)。具体的には、加工制御部17は、載置レール昇降部14からの一対の載置レール92,92の逃がし位置Pcへの到達信号を入力したら、工具TをZ軸回りに回転させ、移動コラム3、サドル5及び回転主軸6を駆動制御して工作物Wと工具TとをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に相対移動し、チルト装置7を駆動制御して工作物Wと工具TとをA軸回りに相対回転することにより工作物Wの加工を制御する。このとき、一対の載置レール92,92は、逃がし位置Pcに逃げているので、制御装置10は、載置レール92と回転工具T等との干渉回避動作を行う必要はなく、加工を効率よく行うことができる。
次に、制御装置10は、工作物Wの加工が完了したか否かを判断し(図4のステップS10)、工作物Wの加工が完了したと判断したら(図4のステップS10:Yes)、治具73を作動して工作物Wの位置決め固定を解放し(図4のステップS11)、一対の載置レール92,92を載置位置Paに下降し(図4のステップS12)、一対の載置レール92,92を閉じる(図4のステップS13)。具体的には、工作物固定部16は、加工制御部17からの加工完了信号を入力したら、治具73の爪部を作動して爪部を工作物Wから離間させる。載置レール昇降部14は、工作物固定部16からの工作物Wの位置決め固定の解放完了信号を入力したら、昇降用シリンダ86を作動して一対の載置レール92,92を処理位置Pbまで下降する。そして、載置レール開閉部15は、載置レール昇降部14からの処理位置Pbへの到達信号を入力したら、一対の保持用シリンダ88,88を作動して一対の載置レール92,92を狭め、一対の載置レール92,92の先端を工作物Wの底面と治具73の上面との間に挿入する。
次に、制御装置10は、一対の載置レール92,92を載置位置Paに上昇する(図4のステップS14)。具体的には、図11に示すように、載置レール昇降部14は、載置レール開閉部15からのレール閉信号を入力したら、昇降用シリンダ86を作動して一対の載置レール92,92を載置位置Paまで上昇する。
次に、制御装置10は、一対の載置レール92,92から工作物Wを搬出したか否かを判断し(図4のステップS15)、一対の載置レール92,92から工作物Wを搬出したら(図4のステップS15:Yes)、一対の載置レール92,92を開き(図4のステップS16)、一対の載置レール92,92を逃がし位置Pcに上昇する(図4のステップS17)。具体的には、図12に示すように、工作物搬出部13は、載置レール昇降部14からの載置位置Paへの到達信号を入力したら、搬出用シリンダ83を作動してアーム83bを一対の載置レール92,92上にある工作物Wに引っ掛け、搬出用シリンダ83を作動して工作物Wを搬出路84に搬出する。
そして、工作物検出部11は、載置検出センサ92Sからのセンサ信号により、一対の載置レール92,92から工作物Wが搬出されたことを検出する。そして、載置レール開閉部15は、工作物検出部11から検出信号を入力したら、一対の保持用シリンダ88,88を作動して一対の載置レール92,92の間隔を広げ、載置レール昇降部14は、昇降用シリンダ86を作動して一対の載置レール92,92を逃がし位置Pcまで上昇する。
制御装置10は、次の工作物Wの有無を確認し(ステップS18)、次の工作物Wが有るときはステップS1に戻って上述の処理を繰り返し、次の工作物Wが無いときは全ての処理を終了する。
制御装置10は、次の工作物Wの有無を確認し(ステップS18)、次の工作物Wが有るときはステップS1に戻って上述の処理を繰り返し、次の工作物Wが無いときは全ての処理を終了する。
本実施形態の搬送装置8は、上面82aを工作物Wの搬送面とし、工作物Wを工作機械1に搬入可能な搬入路82と、上面84aを工作物Wの搬送面とし、工作物Wを工作機械1から搬出可能な搬出路84と、工作物Wを載置すると共に、搬入路82と搬出路84との間であって搬入路82及び搬出路84の搬送面82a,84aと同一面上に位置する載置位置Paと、載置位置Paの下方に位置し工作機械1による工作物Wに対する処理位置Pbとの間で昇降可能なリフタ85と、工作物Wが搬入路82からリフタ85へ搬入される際及びリフタ85から搬出路84へ搬出される際に、リフタ85を載置位置Paに位置決めすると共に、工作物Wがリフタ85に載置された状態で、リフタ85を載置位置Paと処理位置Pbとの間で昇降させる制御装置10と、を備える。これにより、工作機械1には、重量のあるシリンダブロック等を持ち上げるためのクレーン等を備える必要はなく、工作物Wを処理位置Pbに対し容易に導入及び導出できるので、加工効率を大幅に向上できる。
また、リフタ85は、載置位置Paの上方に位置し、工作機械1による工作物Wに対する処理の際に干渉しない逃がし位置Pcに位置決め可能に構成され、制御装置10は、工作物Wがリフタ85に載置されていない状態で、リフタ85を処理位置Pbと逃がし位置Pcとの間で昇降させるとよい。これにより、工作機械1は、工作物Wの処理を効率よく行うことができる。
また、リフタ85は、工作物Wが搬入路82から搬入される際及び搬出路84へ搬出される際に、工作物Wの搬送を案内するガイド91,91を備えるとよい。これにより、工作機械1は、工作物Wをリフタ85にスムーズに取り込むことができる。
また、リフタ85は、工作物Wが搬入路82から搬入される際及び搬出路84へ搬出される際に、工作物Wの搬送を案内するガイド91,91を備えるとよい。これにより、工作機械1は、工作物Wをリフタ85にスムーズに取り込むことができる。
なお、上述した実施形態では、保持機構87は、一対の保持用シリンダ88,88と、一対の保持アーム89,89とを備える構成としたが、一つの保持用シリンダ88と、載置レール92の幅を工作物Wの幅まで広げた一つの保持アーム89とを備える構成としてもよい。この場合、工作物Wは、一つの保持アーム89によつ片側からの保持となり、保持アーム89から落下するおそれがあるため、載置レール92には、工作物Wを載置したときに係止する係止用突起等を設けておく。
また、上述した実施形態では、処理装置として工作機械1に搬送装置8を適用する場合を説明したが、他の処理装置、例えば検査装置等に搬送装置8を適用することも可能である。
また、上述した実施形態では、処理装置として工作機械1に搬送装置8を適用する場合を説明したが、他の処理装置、例えば検査装置等に搬送装置8を適用することも可能である。
1:工作機械(処理装置)、 7:チルト装置、 8:搬送装置、 10:制御装置、 11:工作物検出部、 12:工作物搬入部、 13:工作物搬出部、 14:載置レール昇降部、 15:載置レール開閉部、 16:工作物固定部、 17:加工制御部、 81:搬入用シリンダ、 82:搬入路、 83:搬出用シリンダ、 84:搬出路、 85:リフタ(昇降装置)、 86:昇降用シリンダ、 87:保持機構、 88:保持用シリンダ、 89:保持アーム、 91:ガイド、 92:載置レール、 W:工作物(被処理物)
Claims (4)
- 被処理物を処理装置にインライン搬送する搬送装置であって、
上面を前記被処理物の搬送面とし、前記被処理物を前記処理装置に搬入可能な搬入路と、
上面を前記被処理物の搬送面とし、前記被処理物を前記処理装置から搬出可能な搬出路と、
前記被処理物を載置すると共に、前記搬入路と前記搬出路との間であって前記搬入路及び前記搬出路の搬送面と同一面上に位置する載置位置と、前記載置位置の下方に位置し前記処理装置による前記被処理物に対する処理位置との間で昇降可能な昇降装置と、
前記被処理物が前記搬入路から前記昇降装置へ搬入される際及び前記昇降装置から前記搬出路へ搬出される際に、前記昇降装置を前記載置位置に位置決めすると共に、前記被処理物が前記昇降装置に載置された状態で、前記昇降装置を前記載置位置と前記処理位置との間で昇降させる制御装置と、
を備える、搬送装置。 - 前記昇降装置は、前記載置位置の上方に位置し、前記処理装置による前記被処理物に対する処理の際に干渉しない逃がし位置に位置決め可能に構成され、
前記制御装置は、前記被処理物が前記昇降装置に載置されていない状態で、前記昇降装置を前記処理位置と前記逃がし位置との間で昇降させる、請求項1の搬送装置。 - 前記昇降装置は、前記被処理物が前記搬入路から搬入される際及び前記搬出路へ搬出される際に、前記被処理物の搬送を案内するガイドを備える、請求項1又は2の搬送装置。
- 前記ガイドは、一対で前記被処理物の両側を案内する、請求項3の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014136400A JP2016013592A (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014136400A JP2016013592A (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016013592A true JP2016013592A (ja) | 2016-01-28 |
Family
ID=55230223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014136400A Pending JP2016013592A (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016013592A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017056519A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | コマツNtc株式会社 | ガントリ型搬送装置および加工ライン |
JP2021037595A (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | オークマ株式会社 | ワークストッカー |
-
2014
- 2014-07-02 JP JP2014136400A patent/JP2016013592A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017056519A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | コマツNtc株式会社 | ガントリ型搬送装置および加工ライン |
JP2021037595A (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | オークマ株式会社 | ワークストッカー |
JP7237780B2 (ja) | 2019-09-04 | 2023-03-13 | オークマ株式会社 | ワークストッカー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006026893A (ja) | 工作機械用工作物交換装置 | |
JP6222241B2 (ja) | ロボットシステムおよび加工品の製造方法 | |
JP2006224299A (ja) | 工作物加工設備 | |
JP2009101416A (ja) | 金属薄板加工装置と搬送装置とを備えた、金属薄板加工に用いられる機械的なアッセンブリ | |
KR20160139157A (ko) | 핸들 조립용 홀 개공기 | |
JP2008272855A (ja) | パレット受け渡しシステム | |
JP2006026892A (ja) | 工作機械用工作物交換装置 | |
JP2016083719A (ja) | 搬送装置 | |
JP6411852B2 (ja) | 搬送装置、搬送システム及び搬送方法 | |
JP5524676B2 (ja) | 加工システムにおけるワーク搬入出装置及びその方法 | |
JP2016013592A (ja) | 搬送装置 | |
JP2007186321A (ja) | 板材の搬送システム | |
JP6469540B2 (ja) | マシニングセンタ | |
JP4633294B2 (ja) | 搬送ロボット移転対応型搬送装置及び搬送ロボット移転方法 | |
JP6492530B2 (ja) | 搬送装置 | |
KR200325218Y1 (ko) | 열처리장치 | |
JP4334291B2 (ja) | ワーク授受装置及び加工システム | |
KR101932630B1 (ko) | 알루미늄 주조용 철망필터 공급장치 | |
JP6285770B2 (ja) | ワーク搬送装置および加工ライン | |
JP2006068741A (ja) | 部品交換搬送装置およびコーティングライン | |
CN113458843B (zh) | 具有双入口和双出口的机床以及相关使用方法 | |
KR101636049B1 (ko) | 웨이퍼 공급 장치 | |
KR20180116633A (ko) | 전자기력을 이용한 알루미늄 주조용 철망필터 공급장치 | |
CN211945281U (zh) | 一种旋转抓取装置及加工设备 | |
US20210309465A1 (en) | Workpiece handling apparatus and method for batch processing panel-type workpieces |