JP2016012755A - プロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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克博 森貞
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【課題】光走査部の水平方向の走査と冷却加熱素子の駆動とのずれに起因して、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのを抑制することが可能なプロジェクタを提供する。【解決手段】このヘッドアップディスプレイ装置100は、LD1a、1bおよび1cと、LD1a〜1cから出光されたレーザ光をスクリーン201上に走査可能に構成された光走査部4と、LD1aおよび1bを冷却または加熱するペルチェ素子5aおよび5bと、ペルチェ素子5aおよび5bのオンオフを制御する制御部10とを備える。そして、制御部10は、光走査部4を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号に基づいて、1水平走査期間内でペルチェ素子5aおよび5bをオンオフする制御を行うように構成されている。【選択図】図3

Description

この発明は、プロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置に関し、特に、光源部を冷却または加熱する冷却加熱素子を備えたプロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来、光源部を冷却または加熱する冷却加熱素子を備えたプロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、レーザダイオードの温度を制御するペルチェ素子を備える温度制御装置が開示されている。上記特許文献1では、レーザダイオードの温度が目標温度よりも大きく離れている場合に、ペルチェ素子を駆動して冷却または加熱することにより、レーザダイオードの温度を目標温度に近づけるように構成されている。
また、従来では、レーザダイオードから出光されたレーザ光を、移動するMEMSミラーにより走査させることにより、投影面上に映像を投影するプロジェクタが知られている。ここで、MEMSミラーの水平方向の走査における折り返し時点では、MEMSミラーの移動速度が一旦ゼロになる。このため、1水平走査期間の折り返し時点近傍では、MEMSミラーの移動速度が、1水平走査期間の中間時点近傍の移動速度よりも遅くなる。その結果、投影面上の端部側と中央部側とでは、投影される画像の輝度が変化する。そこで、従来では、1水平走査期間内においてレーザダイオードから出光されるレーザ光の発光量を調整することにより、投影面上の輝度の変化が抑制されている。
ここで、従来のように、1水平走査期間内においてレーザダイオードから出光されるレーザ光の発光量を調整した場合、1水平走査期間内においてレーザダイオードの温度が変化することに起因して、レーザダイオードから出光されるレーザ光の発光量が所望の発光量にならないという不都合がある。そこで、特許文献1に記載されるように、レーザダイオードの温度が目標温度よりも大きく離れている場合に、ペルチェ素子を駆動して冷却または加熱することにより、レーザダイオードの温度を目標温度に近づけることが可能になる。
特開2004−31418号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、レーザダイオードの温度が目標温度よりも大きく離れている場合にペルチェ素子を駆動して冷却または加熱する場合、MEMSミラー(光走査部)の水平方向の走査とペルチェ素子(冷却加熱素子)の駆動とのずれに起因して、特に輝度の変化の大きい1水平走査期間の折り返し時点においてレーザダイオードの温度の調整が適切に行われない場合があるという不都合が考えられる。このため、レーザダイオードの温度が目標温度よりも大きく離れている場合にペルチェ素子を駆動しても、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差が生じてしまうという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、光走査部の水平方向の走査と冷却加熱素子の駆動とのずれに起因して、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのを抑制することが可能なプロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面によるプロジェクタでは、光源部と、光源部から出光された光を投影面上に走査可能に構成された光走査部と、光源部を冷却または加熱する冷却加熱素子と、冷却加熱素子のオンオフを制御する制御部とを備え、制御部は、光走査部を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号に基づいて、1水平走査期間内で冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている。
この発明の第1の局面によるプロジェクタでは、上記のように、制御部を、光走査部を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号に基づいて、1水平走査期間内で冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成する。これにより、冷却加熱素子のオンオフが水平同期信号に同期する信号に基づいて制御されるので、光走査部の水平方向の走査と冷却加熱素子の駆動とにずれが生じるのを抑制することができる。その結果、光走査部の水平方向の走査と冷却加熱素子の駆動とのずれに起因して、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのを抑制することができる。
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、制御部は、光走査部を水平方向に走査する水平同期信号に加えて、1水平走査期間内で光源部に流れる電流の電流値にも基づいて、冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている。ここで、光源部は、光源部に流れる電流の電流値により温度が変化する。そこで、上記のように、光源部に流れる電流の電流値にも基づいて冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成すれば、光源部の温度変化を抑制することができるので、光源部から出光される光の輝度が変化するのを抑制することができる。
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、制御部は、1水平走査期間内において、光走査部の水平方向の走査の折り返し時点近傍における冷却加熱素子をオフする期間が、1水平走査期間の中間時点近傍における冷却加熱素子をオフする期間よりも長くなるように制御を行うように構成されている。ここで、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差を小さくするために、光走査部の水平方向の走査の折り返し時点近傍(投影面上の端部側)では、中間時点近傍(投影面上の中央部側)に比べて光走査部に流れる電流の電流値が小さくなり、その分、光源部の温度が低下する。そこで、上記のように構成すれば、光走査部の水平方向の走査の折り返し時点近傍において、光走査部が過度に冷却されるのを抑制することができる。
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、制御部は、光走査部の水平方向の走査の折り返し時点を含む折り返し時点の前後において、冷却加熱素子をオフするように構成されている。このように構成すれば、光走査部の水平方向の走査の折り返し時点近傍において、光走査部が過度に冷却されるのを確実に抑制することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、光走査部の水平方向の走査の折り返し時点の後の冷却加熱素子をオフする期間よりも、折り返し時点の前の冷却加熱素子をオフする期間の方が長くなるように、冷却加熱素子をオフするように構成されている。ここで、光源部と冷却加熱素子との間に伝熱部材などが配置された場合、光源部と冷却加熱素子との間の熱伝達の度合い(熱抵抗)に起因して、冷却加熱素子のオンオフの切り換えのタイミングと、光源部の冷却(加熱)の開始または停止の切り換えのタイミングとの間にずれが生じる。たとえば、光源部の冷却を停止させたいタイミングと同時に冷却加熱素子をオフさせた場合には、光源部の冷却を停止させたいタイミング以降も光源部が冷却される。そこで、上記のように構成すれば、冷却加熱素子のオフのタイミングが早められるので、光源部の冷却を停止させたい折り返し時点近傍のタイミングで光源部の冷却を停止させることができる。
上記光源部に流れる電流の電流値に基づいて冷却加熱素子をオンオフするプロジェクタにおいて、好ましくは、制御部は、現在の水平走査期間内において光源部に流れる電流の電流値と、現在の水平走査期間よりも前の水平走査期間において光源部に流れた電流の電流値とに基づいて、冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、画像の一部に急激な輝度変化がある場合でも、現在の水平走査期間よりも前の水平走査期間において光源部に流れた電流の電流値(現在の水平走査期間内において投影される画像との相関性が高い画像)が考慮されるので、冷却加熱素子のオンオフを急激な輝度変化に対応させることができる。
上記光源部に流れる電流の電流値に基づいて冷却加熱素子をオンオフするプロジェクタにおいて、好ましくは、光源部の温度または光源部の周囲の温度のうちの少なくとも一方の温度を測定する温度測定部をさらに備え、制御部は、入力される電流値と、温度測定部により測定された温度と、水平同期信号に同期する信号とに基づいて、冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている。ここで、光源部から出光される光の発光量は、光源部の温度(光源部の周囲の温度)によっても変化する。そこで、光源部に流れる電流の電流値に加えて、温度測定部により測定された温度に基づいて冷却加熱素子をオンオフすることにより、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのをさらに抑制することができる。また、上記ように構成すれば、光源部に流れる電流の電流値に基づいて冷却加熱素子をオンオフさせる制御と、温度測定部により測定された温度に基づいて冷却加熱素子をオンオフさせる制御とを別個に行う場合と異なり、構成が複雑になるのを抑制しながら、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのをさらに抑制することができる。
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、制御部は、少なくとも光源部に流れる電流の電流値に基づいて、水平同期信号に同期するPWM信号のデューティ比を演算するとともに、演算されたデューティ比に基づいて、冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、比較的消費電力量の大きいリニア方式(電流量を線形に制御する方式)などにより冷却加熱素子をオンオフする場合と異なり、消費電力量が大きくなるのを抑制することができる。特に、輸送用機器に搭載されるバッテリ駆動のプロジェクタでは、バッテリの容量に限りがあるので、上記の構成が有効である。
この場合、好ましくは、制御部は、PWM信号の周波数を、水平同期信号の周波数のN倍(Nは、2以上の整数)に設定するとともに、水平同期信号の周波数のN倍の周波数を有するPWM信号により、冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、PWM信号の周波数が大きくなる分、1水平走査期間内における冷却加熱素子をオンオフする回数を増やすことができるので、光源部の温度の調整を精度よく行うことができる。
この発明の第2の局面によるヘッドアップディスプレイ装置は、光源部と、光源部から出光された光を投影面上に走査可能に構成された光走査部と、光源部を冷却または加熱する冷却加熱素子と、冷却加熱素子のオンオフを制御する制御部とを備え、制御部は、光走査部を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号に基づいて、1水平走査期間内で冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている。
この発明の第2の局面によるヘッドアップディスプレイ装置では、上記のように、制御部を、光走査部を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号に基づいて、1水平走査期間内で冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成する。これにより、冷却加熱素子のオンオフが水平同期信号に同期する信号に基づいて制御されるので、光走査部の水平方向の走査と冷却加熱素子の駆動とにずれが生じるのを抑制することができる。その結果、光走査部の水平方向の走査と冷却加熱素子の駆動とのずれに起因して、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのを抑制することが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、光走査部の水平方向の走査と冷却加熱素子の駆動とのずれに起因して、投影面上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのを抑制することができる。
本発明の第1〜第3実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置を自動車に搭載した状態を示した図である。 本発明の第1および第2実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置のペルチェ素子を制御する信号を説明するための図である。 本発明の第2実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置のペルチェ素子を制御する信号を説明するための図である。 本発明の第3実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の第3実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置のペルチェ素子を制御する信号を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置100の構成について説明する。なお、ヘッドアップディスプレイ装置100は、本発明の「プロジェクタ」の一例である。
本発明の第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置100は、図1に示すように、自動車200などの輸送用機器に搭載されるように構成されている。また、ヘッドアップディスプレイ装置100は、フロントガラスなどのスクリーン201にレーザ光を照射することにより、ユーザは、スクリーン201の前方の自動車200の外側に虚像(画像)を視認可能に構成されている。このヘッドアップディスプレイ装置100は、カーナビゲーションに関する情報や自動車200に関する情報などの画像をスクリーン201に表示する機能を有している。なお、スクリーン201は、本発明の「投影面」の一例である。
また、図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100には、3つのレーザダイオード(LD)1a、1bおよび1cが設けられている。LD1a、1bおよび1cは、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)のレーザ光を出光するように構成されている。なお、LD1a、1bおよび1cは、本発明の「光源部」の一例である。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100には、3つのコリメートレンズ2a、2bおよび2cが設けられている。コリメートレンズ2a、2bおよび2cは、それぞれ、LD1a、1bおよび1cから出光されたレーザ光を集光するように構成されている。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100には、4つのミラー3a、3b、3cおよび3dが設けられている。ミラー3a、3bおよび3cは、それぞれ、コリメートレンズ2a、2bおよび2cから出光されたレーザ光を反射して、ミラー3dに出光するように構成されている。また、ミラー3dにより反射されたレーザ光は、後述する光走査部4に入射するように構成されている。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100には、光走査部4が設けられている。光走査部4は、水平方向を走査するMEMSミラー41と、垂直方向を走査するMEMSミラー42とを含む。そして、MEMSミラー41および42は、LD1a、1bおよび1cから出光されたレーザ光を、スクリーン201の水平方向および垂直方向に走査して、画像をスクリーン201上に投影するように構成されている。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100には、LD1aおよび1bを冷却または加熱するペルチェ素子5aおよび5bが設けられている。ペルチェ素子5aおよび5bは、電力が供給されることによって、一方表面側の温度を低下させる(吸熱する)とともに、他方表面側を、発熱させる(一方表面側で吸熱した熱を放熱する)ように構成されている。また、ペルチェ素子5aおよび5bは、ペルチェ素子5aおよび5bに流れる電流の方向を反転させることにより、吸熱する側の面と、発熱する側の面とを切り替えるように構成されている。また、ペルチェ素子5aおよび5bは、後述するペルチェ素子駆動部11から供給される電力の大きさに応じて、吸熱量および発熱量を調整可能に構成されている。なお、第1実施形態では、青色(B)のレーザ光を出光するLD1cには、ペルチェ素子は、設けられない。また、ペルチェ素子5aおよび5bは、本発明の「冷却加熱素子」の一例である。
また、LD1a(1b)と、ペルチェ素子5a(5b)との間には、伝熱部材6a(6b)が設けられている。伝熱部材6a(6b)は、アルミ等の金属(または一般の樹脂よりも熱伝導性の高い樹脂)により形成されている。伝熱部材6a(6b)の一方側は、LD1a(1b)に接触している。また、伝熱部材6a(6b)の他方側は、ペルチェ素子5a(5b)に接触している。
また、ペルチェ素子5a(5b)の伝熱部材6a(6b)とは反対側には、放熱フィン7a(7b)が設けられている。放熱フィン7a(7b)は、ペルチェ素子5a(5b)からの熱を放熱するように構成されている。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100には、映像処理部8と、LD駆動部9とが設けられている。映像処理部8は、外部から入力された映像信号に基づいて画像情報を光源制御部(図示せず)およびミラー制御部(図示せず)に出力するように構成されている。そして、光源制御部は、映像処理部8からの画像情報に基づいて、LD駆動部9を制御することにより、LD1a、1bおよび1cからのレーザ光の出光を制御するように構成されている。また、映像処理部8は、後述する制御部10に、光走査部4を水平方向に走査する水平同期信号を出力するように構成されている。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100には、制御部10が設けられている。制御部10は、ヘッドアップディスプレイ装置100の各部に制御信号を伝達することによって各部を制御するように構成されている。また、制御部10は、LD駆動部9から、LD1a、1bおよび1cに流れる電流の電流値(電流量)が入力されるように構成されている。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100には、ペルチェ素子駆動部11が設けられている。ペルチェ素子駆動部11は、制御部10からの制御信号に基づいて、ペルチェ素子5aおよび5bに電力を供給することにより、ペルチェ素子5aおよび5bをオンオフするように構成されている。
ここで、第1実施形態では、制御部10は、光走査部4を水平方向に走査する水平同期信号に加えて、光走査部4を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号にも基づいて、1水平走査期間内でペルチェ素子5aおよび5bをオンオフする制御を行うように構成されている。具体的には、制御部10は、LD1aおよび1bに流れる電流の電流値に基づいて、水平同期信号に同期するPWM信号(図3参照)のデューティ比(ペルチェ素子5aおよび5bをオンオフする時点)を演算するように構成されている。そして、制御部10は、演算されたデューティ比に基づいて、ペルチェ素子5aおよび5bをオンオフする制御を行うように構成されている。
次に、図3を参照して、第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置100のペルチェ素子5aおよび5bのオンオフを制御する信号について説明する。なお、ペルチェ素子5aとペルチェ素子5bとのオンオフを制御する信号は同様であるので、以下では、ペルチェ素子5aの制御について説明する。また、ペルチェ素子5aの制御は、制御部10(図2参照)により行われる。
まず、ヘッドアップディスプレイ装置100では、制御部10により、水平同期信号に同期するように、ペルチェ素子5aを駆動するためのPWM信号(A)が生成される。具体的には、水平同期信号の周波数と、ペルチェ素子5aを駆動するためのPWM信号(A)の周波数とが一致するように、PWM信号(A)が生成される。すなわち、PWM波数(1)、(2)・・・が、それぞれ、1水平走査期間に対応する。
また、一般的に、ヘッドアップディスプレイ装置100では、スクリーン201の水平方向の端部側(1水平走査期間の折り返し時点近傍)において、水平方向を走査するMEMSミラー41の移動速度が、1水平走査期間の中間時点近傍の移動速度よりも遅くなる。このため、ヘッドアップディスプレイ装置100では、スクリーン201上の端部側に投影される画像の輝度が、中央部側に投影される画像の輝度よりも高くなる。そこで、ヘッドアップディスプレイ装置100では、図3に示すように、スクリーン201上の端部側に出光されるレーザ光の発光量(電流値)よりも、中央部側に出光されるレーザ光の発光量(電流値)が大きくなるようにLD1aが制御されている。なお、図3のレーザ光の発光量は、白色の画像をスクリーン201上に投影した場合のレーザ光の発光量が示されている。
ここで、第1実施形態では、制御部10は、1水平走査期間内でLD1aに流れる電流の電流値に基づいて、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成されている。具体的には、制御部10は、1水平走査期間内でLD1aに流れる電流の電流値に基づいて(たとえば、電流値が所定の閾値以上の場合)、ペルチェ素子5aをオン状態にするように、上記PWM信号(A)の位相を調整(位相差制御)する。これにより、比較的電流値の大きい中間時点近傍(スクリーン201上の中央部側)において、ペルチェ素子5aがオン状態にされる。
また、制御部10は、1水平走査期間内でLD1aに流れる電流の電流値に基づいて(たとえば、電流値が所定の閾値以下の場合)、ペルチェ素子5aをオフ状態にするように、上記PWM信号(A)のデューティ比を調整(デューティ制御)する。その結果、PWM信号(B)が生成される。その結果、第1実施形態では、1水平走査期間内において、MEMSミラー41の水平方向の走査の折り返し時点近傍におけるペルチェ素子5aをオフする期間が、1水平走査期間の中間時点近傍におけるペルチェ素子5aをオフする期間(具体的には、ゼロ)よりも長くなるように構成されている。
また、制御部10は、ペルチェ素子5aから伝熱部材6aを介してLD1aに伝達される熱伝達の度合いに応じて、ペルチェ素子5aをオンオフする時点を調整する。すなわち、ペルチェ素子5aがオンされてから、LD1aが冷却(加熱)されるまでの間に時間差が生じるので、その分、PWM信号(B)がHレベルになる時点が早められる。また、ペルチェ素子5aがオフされてから、LD1aの冷却(加熱)が停止されるまでの間に時間差が生じるので、その分、PWM信号(B)がLレベルになる時点が早められる。このように、熱伝達の度合い(時間差)を見込んだ制御(見込み制御)が行われる。その結果、第1実施形態では、制御部10は、MEMSミラー41の水平方向の走査の折り返し時点の後のペルチェ素子5aをオフする期間t2よりも、折り返し時点の前のペルチェ素子5aをオフする期間t1の方が長くなるように、ペルチェ素子5aをオフさせる。
なお、LD1aの光軸および出射角などの調整のため、LD1aとペルチェ素子5aとの間には、伝熱部材6aの他に伝熱グリス(図示せず)などが設けられている。このため、熱伝達の度合いは、LD1aごと(ヘッドアップディスプレイ装置100ごと)に異なるので、上記ペルチェ素子5aをオフする期間t1およびt2は、LD1aごと(ヘッドアップディスプレイ装置100ごと)に異なる。
このように、現在の水平走査期間内においてLD1aに流れる電流の電流値と、水平同期信号に同期するPWM信号(B)が生成される。また、上記のペルチェ素子5aのオンオフの制御は、1水平走査期間ごとに行われている。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。なお、以下では、ペルチェ素子5aについての効果を述べているが、ペルチェ素子5bについても同様の効果が得られる。
第1実施形態では、上記のように、制御部10を、光走査部4を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号に基づいて、1水平走査期間内でペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成する。これにより、ペルチェ素子5aのオンオフが水平同期信号に同期する信号に基づいて制御されるので、光走査部4の水平方向の走査とペルチェ素子5aの駆動とにずれが生じるのを抑制することができる。その結果、光走査部4の水平方向の走査とペルチェ素子5aの駆動とのずれに起因して、スクリーン201上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部10を、光走査部4を水平方向に走査する水平同期信号に加えて、1水平走査期間内でLD1aに流れる電流の電流値にも基づいて、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成する。ここで、LD1aは、LD1aに流れる電流の電流値により温度が変化する。そこで、上記のように、LD1aに流れる電流の電流値にも基づいてペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように制御部10を構成することによって、LD1aの温度変化を抑制することができるので、LD1aから出光される光の輝度が変化するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部10を、1水平走査期間内において、光走査部4の水平方向の走査の折り返し時点近傍におけるペルチェ素子5aをオフする期間が、1水平走査期間の中間時点近傍におけるペルチェ素子5aをオフする期間よりも長くなるように制御を行うように構成する。ここで、スクリーン201上の端部側と中央部側とで輝度差を小さくするために、光走査部4の水平方向の走査の折り返し時点近傍(スクリーン201上の端部側)では、中間時点近傍(スクリーン201上の中央部側)に比べて光走査部4に流れる電流の電流値が小さくなり、その分、LD1aの温度が低下する。そこで、上記のように制御部10を構成することによって、光走査部4の水平方向の走査の折り返し時点近傍において、光走査部4が過度に冷却されるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部10を、光走査部4の水平方向の走査の折り返し時点を含む折り返し時点の前後において、ペルチェ素子5aをオフするように構成する。これにより、光走査部4の水平方向の走査の折り返し時点近傍において、光走査部4が過度に冷却されるのを確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部10を、光走査部4の水平方向の走査の折り返し時点の後のペルチェ素子5aをオフする期間t2よりも、折り返し時点の前のペルチェ素子5aをオフする期間t1の方が長くなるように、ペルチェ素子5aをオフするように構成する。ここで、LD1aとペルチェ素子5aとの間に伝熱部材6aなどが配置された場合、LD1aとペルチェ素子5aとの間の熱伝達の度合い(熱抵抗)に起因して、ペルチェ素子5aのオンオフの切り換えタイミングと、LD1aの冷却(加熱)の開始または停止の切り換えのタイミングとの間にずれが生じる。たとえば、LD1aの冷却を停止させたいタイミングと同時にペルチェ素子5aをオフさせた場合には、LD1aの冷却を停止させたいタイミング以降もLD1aが冷却される。そこで、上記のように制御部10を構成することによって、ペルチェ素子5aのオフのタイミングが早められるので、LD1aの冷却を停止させたい折り返し時点近傍のタイミングでLD1aの冷却を停止させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部10を、LD1aに流れる電流の電流値に基づいて、水平同期信号に同期するPWM信号のデューティ比を演算するとともに、演算されたデューティ比に基づいて、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成する。これにより、比較的消費電力量の大きいリニア方式(電流量を線形に制御する方式)などによりペルチェ素子5aをオンオフする場合と異なり、消費電力量が大きくなるのを抑制することができる。特に、輸送用機器に搭載されるバッテリ駆動のヘッドアップディスプレイ装置100では、バッテリの容量に限りがあるので、上記の構成が有効である。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して、第2実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置101の構成について説明する。現在の水平走査期間内においてLD1aおよび1bに流れる電流の電流値に基づいてペルチェ素子5aおよび5bのオンオフを制御していた上記第1実施形態と異なり、第2実施形態では、現在の水平走査期間内においてLD1aおよび1bに流れる電流の電流値に加えて、現在の水平走査期間よりも前の水平走査期間においてLD1aおよび1bに流れた電流の電流値にも基づいて、ペルチェ素子5aおよび5bをオンオフする制御を行うように構成されている。なお、第2実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置101の構成は、上記第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置100の構成(図2参照)と同様である。また、ヘッドアップディスプレイ装置101は、本発明の「プロジェクタ」の一例である。
次に、図4を参照して、第2実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置101のペルチェ素子5aおよび5bのオンオフを制御する信号について説明する。なお、ペルチェ素子5aとペルチェ素子5bとのオンオフを制御する信号は同様であるので、以下では、ペルチェ素子5aの制御について説明する。また、ペルチェ素子5aの制御は、制御部10a(図2参照)により行われる。
図4におけるPWM波数、PWM信号(A)、および、水平同期信号の説明は、上記第1実施形態と同様であるので、これらの説明は省略する。
ヘッドアップディスプレイ装置101では、上記第1実施形態においても記載したように、スクリーン201上の端部側と中央部側とにおいてに投影される画像の輝度差を抑制するために、スクリーン201上の端部側に出光されるレーザ光の発光量(電流値)よりも中央部側に出光されるレーザ光の発光量(電流値)が大きくなる(図3参照)ようにLD1aが制御されている。また、一般的には、ヘッドアップディスプレイ装置101では、LD1aの発光量(電流値)は、投影される画像(明るい画像や、暗い画像など)によっても変化する。たとえば、図4に示すように、レーザ光の発光量(電流値)は、スクリーン201上の中央部側に明るい画像が出光される場合、スクリーン201上の中央部側におけるレーザ光の発光量(電流値)がより大きくなる。
そこで、第2実施形態では、現在の水平走査期間内においてLD1aに流れる電流の電流値と、現在の水平走査期間よりも前の水平走査期間においてLD1aに流れた電流の電流値とに基づいて、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成されている。具体的には、現在の水平走査期間内(PWM波数(2))においてLD1aに流れる電流の電流値と、現在の水平走査期間よりも1水平走査期間前(PWM波数(1))においてLD1aに流れた電流の電流値とに基づいて、ペルチェ素子5aをオンオフする制御(オンオフするタイミング、デューティ比の演算)を行うように構成されている。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。なお、以下では、ペルチェ素子5aについての効果を述べているが、ペルチェ素子5bについても同様の効果が得られる。
第2実施形態では、上記のように、制御部10aを、現在の水平走査期間内においてLD1aに流れる電流の電流値と、現在の水平走査期間よりも1水平走査期間前の水平走査期間においてLD1aに流れた電流の電流値とに基づいて、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成する。これにより、画像の一部に急激な輝度変化がある場合でも、現在の水平走査期間よりも1水平期間前の水平走査期間においてLD1aに流れた電流の電流値(現在の水平走査期間内において投影される画像との相関性が高い画像)が考慮されるので、ペルチェ素子5aのオンオフを急激な輝度変化に対応させることができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図5および図6を参照して、第3実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置102の構成について説明する。現在の水平走査期間内においてLD1aおよび1bに流れる電流の電流値に基づいてペルチェ素子5aおよび5bのオンオフを制御していた上記第1実施形態と異なり、第3実施形態では、現在の水平走査期間内においてLD1aおよび1bに流れる電流の電流値に加えて、LD1aおよび1bの温度、LD1aおよび1bの周囲の温度にも基づいて生成される水平同期信号に同期する信号に基づいて、ペルチェ素子5aおよび5bをオンオフする制御を行うように構成されている。なお、ヘッドアップディスプレイ装置102は、本発明の「プロジェクタ」の一例である。
図5に示すように、第3実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置102には、LD温度センサ12a、12bおよび12cが設けられている。LD温度センサ12a、12bおよび12cは、それぞれ、LD1a、1bおよび1cの温度を測定するように構成されている。また、ヘッドアップディスプレイ装置102には、環境温度センサ13が設けられている。環境温度センサ13は、LD1a、1bおよび1cの周囲の温度(環境温度)を測定するように構成されている。また、LD温度センサ12a、12bおよび12cと、環境温度センサ13とにより測定された温度は、制御部10bに入力されるように構成されている。なお、LD温度センサ12a、12bおよび12cと、環境温度センサ13とは、本発明の「温度測定部」の一例である。
ここで、第3実施形態では、制御部10bは、LD1aおよび1bに流れる電流の電流値と、LD温度センサ12a、12bおよび12cと環境温度センサ13とにより測定された温度と、水平同期信号に同期する信号(後述する信号(F))とに基づいて、1水平走査期間内でペルチェ素子5aおよび5bをオンオフする制御を行うように構成されている。また、ヘッドアップディスプレイ装置102のその他の構成は、上記第1実施形態のヘッドアップディスプレイ装置100の構成(図2参照)と同様である。
次に、図6を参照して、第3実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置102のペルチェ素子5aおよび5bのオンオフを制御する信号について説明する。なお、ペルチェ素子5aとペルチェ素子5bとのオンオフを制御する信号は同様であるので、以下では、ペルチェ素子5aの制御について説明する。また、ペルチェ素子5aの制御は、制御部10bにより行われる。
まず、ヘッドアップディスプレイ装置102では、制御部10bにより、水平同期信号に同期するように、ペルチェ素子5aを駆動するためのPWM信号(C)が生成される。ここで、第3実施形態では、制御部10bは、PWM信号(C)の周波数を、水平同期信号の周波数のN倍(Nは、2以上の整数)に設定するように構成されている。そして、制御部10bは、水平同期信号の周波数のN倍の周波数を有するPWM信号(C)により、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成されている。第3実施形態では、制御部10bは、PWM信号(C)の周波数を、水平同期信号の周波数の10倍(N=10)に設定するように構成されている。すなわち、PWM波数(1)〜(10)が、1水平走査期間に対応する。
また、PWM信号(C)のデューティ比は、LD温度センサ12a、12bおよび12cと、環境温度センサ13とにより測定された温度に基づいて設定されている。たとえば、PWM信号(C)のデューティ比は50%に設定されている。また、測定された温度が比較的高い場合には、PWM信号(D)のように、たとえば、デューティ比は75%に設定される。また、測定された温度が比較的低い場合には、PWM信号(E)のように、たとえば、デューティ比は25%に設定される。すなわち、基本となる温度補正用のPWM信号のデューティ比(以下、温度補正デューティ比と呼ぶ)に、測定された温度の温度変化による係数(以下、係数k2と呼ぶ)が乗算されることにより、PWM信号が調整される。
さらに、LD1aおよび1bに流れる電流の電流値に基づいて、PWM信号(C)、PWM信号(D)またはPWM信号(E)が調整されることにより、実際にペルチェ素子5aをオンオフさせる信号(F)が生成される。以下、具体的に説明する。
まず、LD温度センサ12a、12bおよび12cと環境温度センサ13とにより測定された温度に基づいて、PWM信号のデューティ比が10%以上90%以下の範囲内において調整される。さらに、LD1aに流れる電流の電流値に基づいて、PWM信号のデューティ比が10%程度の範囲内において調整される。たとえば、LD温度センサ12a、12bおよび12cと環境温度センサ13とにより測定された温度に基づいて、デューティ比が50%(PWM信号(C))に調整される。さらに、LD1aに流れる電流の電流値に基づいて、スクリーン201上の端部側にレーザ光が出光される際のデューティ比(ペルチェ素子5aをオンする期間)が、2%少なくなるように調整されて、48%(PWM信号(F)参照)になる。また、スクリーン201上の中央部側にレーザ光が出光される際のデューティ比が、2%多くなるように調整されて、52%(PWM信号(F)参照)になる。
また、第3実施形態では、上記第2実施形態と同様に、現在の水平走査期間内においてLD1aに流れる電流の電流値と、現在の水平走査期間よりも1水平走査期間前の水平走査期間においてLD1aに流れた電流の電流値とに基づいて、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成されている。すなわち、現在の水平走査期間内においてLD1aに流れる電流の電流値に基づくデューティ比(スクリーン201上の端部側と中央部側とにおける輝度差を抑制するためのデューティ比、以下、色補正デューティ比と呼ぶ)、および、LD温度センサ12a、12bおよび12cと環境温度センサ13とにより測定された温度に基づくデューティ比に、1水平走査期間前の電流の電流値に基づいた係数(以下、係数k1と呼ぶ)が乗算されて、乗算された値に基づいて、ペルチェ素子5aのオンオフが制御される。すなわち、以下の式(1)により、デューティ比が調整される。
デューティ比=色補正デューティ比×係数k1+温度補正デューティ比×(係数k1+係数k2)・・・(1)
また、制御部10bは、上記第1実施形態と同様に、ペルチェ素子5aから伝熱部材6aを介してLD1aに伝達される熱伝達の度合いに応じて、ペルチェ素子5aをオンオフする時点(デューティ比)を調整するように構成されている。すなわち、ペルチェ素子5aがオンされてから、LD1aが冷却(加熱)されるまでの間の時間差も考慮してデューティ比が調整されている。
このように、現在の水平走査期間内においてLD1aに流れる電流の電流値と、LD1aの温度およびLD1aの周囲の温度とに基づいて、水平同期信号に同期するPWM信号(F)が生成される。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。なお、以下では、ペルチェ素子5aについての効果を述べているが、ペルチェ素子5bについても同様の効果が得られる。
第3実施形態では、上記のように、LD1aの温度およびLD1aの周囲の温度を測定するLD温度センサ12aおよび環境温度センサ13を設ける。そして、制御部10bを、入力される電流値と、LD温度センサ12aおよび環境温度センサ13により測定された温度と、水平同期信号に同期する信号とに基づいて、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように構成する。ここで、LD1aから出光されるレーザ光の発光量は、LD1aの温度(LD1aの周囲の温度)によっても変化する。そこで、LD1aに流れる電流の電流値に加えて、LD温度センサ12aおよび環境温度センサ13により測定された温度に基づいてペルチェ素子5aをオンオフすることにより、スクリーン201上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのをさらに抑制することができる。また、上記のように制御部10bを構成することによって、LD1aに流れる電流の電流値に基づいてペルチェ素子5aをオンオフさせる制御と、LD温度センサ12aおよび環境温度センサ13により測定された温度に基づいてペルチェ素子5aをオンオフさせる制御とを別個に行う場合と異なり、構成が複雑になるのを抑制しながら、スクリーン201上の端部側と中央部側とで輝度差が生じるのをさらに抑制することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、PWM信号(F)の周波数を、水平同期信号の周波数のN倍(Nは、2以上の整数)に設定するとともに、水平同期信号の周波数のN倍の周波数を有するPWM信号(F)により、ペルチェ素子5aをオンオフする制御を行うように制御部10bを構成する。これにより、PWM信号(F)の周波数が大きくなる分、1水平走査期間内におけるペルチェ素子5aをオンオフする回数を増やすことができるので、LD1aの温度の調整を精度よく行うことができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、本発明のプロジェクタとして、ヘッドアップディスプレイ装置を用いる例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、プロジェクタとしてヘッドアップディスプレイ装置以外を用いてもよい。たとえば、レーザ光をフロントガラスとは異なるスクリーンに投影させるプロジェクタに本発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、赤色(R)および緑色(G)のレーザ光を出光するレーザダイオード(LD)をペルチェ素子により冷却する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)のレーザ光を出光する3つのLDをペルチェ素子により冷却するようにしてもよい。また、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)のレーザ光を出光する3つのLDのちの1つのLDのみをペルチェ素子により冷却するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、LDをペルチェ素子により冷却する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、環境温度が比較的低い場合には、LDをペルチェ素子により加熱するようにしてもよい。このように、LDをペルチェ素子により加熱または冷却することにより、環境温度がLDの使用可能な温度範囲を超えている場合でも、LDの使用が可能になる。
また、上記第1〜第3実施形態では、LDをペルチェ素子により冷却する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、LDをペルチェ素子以外の素子により冷却(または加熱)するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、PWM信号(PWM方式)により、ペルチェ素子をオンオフする例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、リニア方式(電流量を線形に制御する方式)により、ペルチェ素子をオンオフするようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の光源部として、レーザダイオードを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、光源部としてレーザダイオード以外を用いてもよい。
また、上記第2および第3実施形態では、現在の水平走査期間よりも1水平走査期間前の水平走査期間においてLDに流れた電流の電流値に基づいて、ペルチェ素子をオンオフする例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、現在の水平走査期間よりも2水平走査期間以上前の水平走査期間においてLDに流れた電流の電流値に基づいて、ペルチェ素子をオンオフするようにしてもよい。
また、上記第3実施形態では、LDの温度およびLDの周囲の温度(環境温度)の両方の温度に基づいて、ペルチェ素子をオンオフする例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、LDの温度またはLDの周囲の温度(環境温度)のうちの一方の温度に基づいて、ペルチェ素子をオンオフするようにしてもよい。
1a、1b、1c レーザダイオード(LD)(光源部)
4 光走査部
5a、5b ペルチェ素子(冷却加熱素子)
10、10a、10b 制御部
12a、12b、12c LD温度センサ(温度測定部)
13 環境温度センサ(温度測定部)
100、101、102 ヘッドアップディスプレイ装置(プロジェクタ)
201 スクリーン(投影面)

Claims (10)

  1. 光源部と、
    前記光源部から出光された光を投影面上に走査可能に構成された光走査部と、
    前記光源部を冷却または加熱する冷却加熱素子と、
    前記冷却加熱素子のオンオフを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記光走査部を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号に基づいて、1水平走査期間内で前記冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている、プロジェクタ。
  2. 前記制御部は、前記光走査部を水平方向に走査する水平同期信号に加えて、1水平走査期間内で前記光源部に流れる電流の電流値にも基づいて、前記冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている、請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記制御部は、1水平走査期間内において、前記光走査部の水平方向の走査の折り返し時点近傍における前記冷却加熱素子をオフする期間が、1水平走査期間の中間時点近傍における前記冷却加熱素子をオフする期間よりも長くなるように制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記制御部は、前記光走査部の水平方向の走査の折り返し時点を含む前記折り返し時点の前後において、前記冷却加熱素子をオフするように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記制御部は、前記光走査部の水平方向の走査の前記折り返し時点の後の前記冷却加熱素子をオフする期間よりも、前記折り返し時点の前の前記冷却加熱素子をオフする期間の方が長くなるように、前記冷却加熱素子をオフするように構成されている、請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記制御部は、現在の水平走査期間内において前記光源部に流れる電流の電流値と、現在の水平走査期間よりも前の水平走査期間において前記光源部に流れた電流の電流値とに基づいて、前記冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている、請求項2〜5のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記光源部の温度または前記光源部の周囲の温度のうちの少なくとも一方の温度を測定する温度測定部をさらに備え、
    前記制御部は、入力される前記電流値と、前記温度測定部により測定された温度と、前記水平同期信号に同期する信号とに基づいて、前記冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記制御部は、少なくとも前記光源部に流れる電流の前記電流値に基づいて、前記水平同期信号に同期するPWM信号のデューティ比を演算するとともに、演算された前記デューティ比に基づいて、前記冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  9. 前記制御部は、前記PWM信号の周波数を、前記水平同期信号の周波数のN倍(Nは、2以上の整数)に設定するとともに、前記水平同期信号の周波数のN倍の周波数を有する前記PWM信号により、前記冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている、請求項8に記載のプロジェクタ。
  10. 光源部と、
    前記光源部から出光された光を投影面上に走査可能に構成された光走査部と、
    前記光源部を冷却または加熱する冷却加熱素子と、
    前記冷却加熱素子のオンオフを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記光走査部を水平方向に走査する水平同期信号に同期する信号に基づいて、1水平走査期間内で前記冷却加熱素子をオンオフする制御を行うように構成されている、ヘッドアップディスプレイ装置。
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