JP2016012600A - 吸着用部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエハ等の対象物に生じる変形を抑制する。
【解決手段】
平面状の吸着面を有する多孔質セラミック体と、前記多孔質セラミック体の外周面を囲んだ外壁部、および前記多孔質セラミック体の前記吸着面と反対側の面と当接するベース面を有する緻密質セラミック体とを備え、前記外壁部は、前記外周面と対向する内周面と、前記吸着面と略面一な上面とを備え、前記吸着面と前記上面とを有して構成された載置面に載置した対象体を、前記多孔質セラミック体を介して真空吸着するための吸着用部材であって、前記多孔質セラミック体は、前記外周面近傍における密度が、前記載置面の重心位置近傍の密度に比べて大きいことを特徴とする吸着用部材を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吸着用部材に関する。
従来から、半導体ウエハ等の対象物を固定する治具として、例えば特許文献1に開示されているような、緻密質セラミックスからなる凹部に多孔質セラミックスからなる載置部(吸着部)が形成された吸着用部材がある。図9は従来の吸着用部材100について説明する概略図であり、(a)は上面図、(b)は断面図であり、(c)はウエハW’を吸着した状態における部分断面図である。従来の吸着用部材100は、多孔質セラミックスからなる吸着部103と、この吸着部103の周囲に設けられた、外壁部151を備えた緻密質セラミックスからなる支持部105とを備えている。
特開2011−151277号公報
このような吸着用部材100にウエハW’を載置する場合、ウエハW’の周縁の一部は外壁部151の上面に載置される場合がある。この場合、このような状態でウエハW’が多孔質セラミックスを介して吸引されて、ウエハW’が載置面107に押し付けられる。ウエハW’等の対象物が載置されて吸着される載置面107は、吸着部103の表面と、支持部105の表面とが隣り合った状態となっている。吸着部103は多孔質セラミックスからなり、緻密質セラミックスからなる支持部105に比べて軟らかい(ヤング率が小さい)。このため、ウエハW’が載置面107に強い力で引き付けられた場合は、ウエハW’が吸い付けられることで生じる変形が、支持部105の変形に比べて吸着部103の変形の方が大きくなり易い。このため、図9(c)に示すように、吸着している最中のウエハW’に、このような変形の大きさの差に起因した段差が形成されてしまうことがある。この段差は、吸着した状態でウエハW’に施すプロセス精度のバラつきの原因になったり、ウエハW’自体にこのような段差状の痕が形成される(ウエハが変形してしまう)といった不具合を生じることがあった。本願はこのような課題を解決することを目的とする。
本発明の一態様による吸着用部材は、平面状の吸着面を有する多孔質セラミック体と、前記多孔質セラミック体の外周面を囲んだ外壁部、および前記多孔質セラミック体の前記吸着面と反対側の面と当接するベース面を有する緻密質セラミック体とを備え、前記外壁部は、前記外周面と対向する内周面と、前記吸着面と略面一な上面とを備え、前記吸着面と前記上面とを有して構成された載置面に載置した対象体を、前記多孔質セラミック体を介して真空吸着するための吸着用部材であって、前記多孔質セラミック体は、前記外周面近傍における密度が、前記載置面の重心位置近傍の密度に比べて大きい。
本発明の一態様による吸着用部材は、吸着状態においてウエハ等の対象物に生じる変形を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る吸着用部材を示す斜視図である。 (a)は、図1の吸着用部材を示す上面図、(b)は、(a)のA1−A1線における断面図である。 (a)は図1の吸着用部材に対象物を吸着させた状態を示す断面図であり、(b)は(a)の部分拡大断面図であり、(c)は吸着部のヤング率の分布を(b)に対応させて示している。 図1の吸着用部材の吸着部の断面を拡大して模式的に表した拡大断面図である。 図2(b)のD部の拡大図である。 (a)〜(c)は、図1の吸着用部材の製造方法の一実施形態の一部の工程の断面図である。 (a)〜(c)は、図1の吸着用部材の製造方法の一実施形態の一部の工程の断面図であり、図6(a)〜(c)に続く工程について示している。 (a)および(b)は、吸着用部材の製造方法の他の実施形態について説明する断面図である。 (a)は、従来の吸着用部材を示す上面図、(b)は断面図、(c)はウエハW’を吸着させた状態の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
吸着用部材は、対象物を吸着する際に用いられる。吸着用部材1aは、平面状の吸着面2を有する多孔質セラミック体(吸着部3)と、多孔質セラミック体(吸着部3)の外周面3αを囲んだ外壁部51、および多孔質セラミック体(吸着部3)の吸着面2と反対側の面21と当接するベース面を61有する緻密質セラミック体(支持部材5)とを備えている。外壁部51は、外周面3αと対向する内周面6α、吸着面2と略面一な上面8とを備え、吸着面2と上面8とを有して構成された載置面7に載置した対象体Wを、多孔質セラミック体(吸着部3)を介して真空吸着する。
図4に示すように、吸着部3は、複数のセラミック粒子11と、セラミック粒子11同士を結合するガラス12とを含む。吸着部3は、多孔質セラミックスからなり、複数の連通孔(図4において13で示される)を含む。このとき、吸着部3の気孔率は、25−50体積%の範囲内であることが好ましい。また、吸着部3の平均気孔径は、20−100μmの範囲内であることが好ましい。
セラミック粒子11の材質は、アルミナ、または炭化珪素のいずれかを主成分とすることが好ましい。ガラスは、硼珪酸ガラスなどを用いることができる。ガラス12の融点は、セラミック粒子の融点よりも400℃以上低いことが好ましい。例えば、ガラス12の融点は、600−1300℃であることが好ましい。
支持部5は、アルミナなどの緻密質セラミックスからなる。吸着部3に含まれるセラミック粒子11と支持部5の材質は同じであること、特に、支持部5は、アルミナを主成分とするセラミックスからなることが好ましい。支持部5の気孔率は0.1%以下が好ましい。支持部5は、複数の吸引孔6を有する。吸引孔6の開口は、ベース面61に設けられている。よって、吸引孔6から空気を吸引すると、吸着部3の内部の空気が吸引されて、載置面7に載置した対象体Wが載置面7に吸着される。
本実施形態の吸着用部材1aでは、多孔質セラミック体(吸着部3)は、外周面3α近傍における密度が、載置面7の重心位置近傍の密度に比べて大きい。
吸着部3の密度とは例えばJIS規格R1634に規定される「かさ密度」で表される。かさ密度の測定は、このJIS規格R1634に記載された方法(いわゆるアルキメデス法)によって行えばよい。具体的には、測定したい部分について、容積が0.4cm以上となるように試料を切り出し、この試料についてJIS規格R1634に記載された方法でかさ密度を測定すればよい。なお、外周面3α近傍とは、吸着部3の、外周面3αからの距離が20mm以内の領域をいう。
吸着部3の密度は、セラミック粒子15の充填具合に応じて決まる。吸着部3の密度が比較的大きい領域は、同一体積内にセラミック粒子11が比較的多く充填されている。このような密度が比較的大きい領域は、外部から力が加わった場合も、1つ1つのセラミック粒子11が移動し難く、ヤング率が比較的大きくなっている。本実施形態の吸着用部材1aでは、多孔質セラミック体(吸着部3)は、外周面3α近傍における密度が、載置面7の重心位置近傍の密度に比べて大きくなっており、ひいては、外周面3α近傍におけるヤング率が、載置面7の重心位置近傍のヤング率に比べて大きく(すなわち変形し難く)なっている。本実施形態の吸着用部材1aでは、吸着部3の密度を外周面3αの近傍で比較的高くし、外周面3αの近傍における吸着部3のヤング率が、緻密質セラミックスからなる外壁部51のヤング率と略同等となっている。このため、吸引孔6から空気を吸引すして吸着部3の内部の空気を吸引し、載置面7に載置した対象体Wを載置面7に吸着した場合も、ウエハWが吸い付けられることで生じる支持部5(外壁部51)の変形の大きさと、ウエハWが吸い付けられることで生じる吸着部3の変形の大きさとの差が小さくなっている。本実施形態の吸着用部材1aを用いることで、吸着した状態でのウエハWの変形を抑制することができる。
吸着部3は、外周面3α近傍に、載置面7の重心位置Gの側から外周面3αの側に近づくにしたがって密度が大きくなる密度漸増領域20を有する。このような密度漸増領域20を有するので、図3(c)に示すように吸着部3のヤング率が載置面7の重心位置Gに向かってなだらかに低減しており、ウエハWの変形が抑制されている。
本実施形態の吸着用部材1aでは、吸着部3の外周面3αと支持部材6の内周面6αとが直接当接している。例えば吸着部3の外周面3αと支持部材6の内周面6αとの当接部分において、外周面3αと内周面6αとの境界部分に間隙や接合層等が存在していると、この部分のヤング率が低くなり易いが、本実施形態の吸着用部材1aでは外周面3αと内周面6αとが直接当接しているので、このような境界部分におけるヤング率の局所的な低減が抑制されている。
図5に示すように、吸着用部材1aは、吸着部3の下面21と支持部5のベース面61との間に、下面21とベース面61とを接合するためのガラス層9が配置されている。ガラス層9によって吸着部3と支持部5との接合強度が比較的高くなっている。
支持部5の下方には、吸着用部材1aを支持し、固定するための固定ベース(不図示)が備えられる。支持部5と固定ベース(不図示)とは、例えば、等間隔に設置された取り付け穴71にボルト等を介して連結、固定される。
吸着用部材1aは、吸着部3のガラス12の含有量が3−14質量%であることが好ましい。このような吸着用部材1aは、セラミック粒子11の脱粒をさらに抑制することができる。ガラス12の含有量が3質量%以上であると、セラミック粒子11同士の結合力を十分に高めることができる。一方、ガラス12の含有量が14質量%以下であると、セラミック粒子11を結合しているガラス12の剥離を抑制することができ、結果として、セラミック粒子11の脱粒を抑制することができる。
吸着用部材1aは、セラミック粒子11の粒径の標準偏差σが50μm以下であることが好ましい。これによって、セラミック粒子11の脱粒を特に抑制することができる。この理由は、セラミック粒子11の粒径の標準偏差σが50μm以下であると、セラミック粒子11の粒径ばらつきが小さいので、ガラス12によるセラミック粒子11同士の結合力のばらつきが小さくなるためである。
標準偏差σは、吸着部3を平面研磨し、顕微鏡などを用いて研磨面に観察されるセラミック粒子11の大きさを多数測定して求めることができる。この場合、研磨面の観察とともに、X線マイクロアナライザー等を用いた研磨面の組成分析を行うとよい。このように組成分析を行うと、セラミック粒子11とガラス12とを判別することがより容易となる。すなわち、ガラス12がセラミック粒子11の周囲に存在するなどして、観察だけではセラミック粒子11とガラス12との判別が困難な場合にも、組成分析を行うと判別が容易となり、セラミック粒子11の標準偏差σをより容易に求めることができる。なお、標準偏差σは、後述の原料におけるセラミック粉末のみの粒径分布から予め測定しても同じ値が得られる。
本実施形態の吸着用部材1aの製造方法の一実施形態について説明する。
(1)図6(a)に示すように、緻密質のセラミック焼結体からなる支持部5を準備する。吸引孔6には、この時点で、高温になると蒸発する有機物が充填されている。この有機物は、後述する熱処理時に蒸発し、その結果、吸引孔6が空洞になる。
この支持部5は、外壁部51で囲まれた凹部が上を向くように、載置台72上に載置されている。この載置台72の外周部における一部およびこの一部に対称な位置にある他の一部のそれぞれに、振動体73、73´が1つずつ設置されている。図6(a)においては、載置台72の外周部の下面に振動体73、73´が設置されている。
(2)図6(b)に示すように、外壁部51で囲まれた凹部85の内部に原料74を供給し、凹部85に原料74を充填する。より具体的には本実施形態においては、外壁部51で囲まれた凹部85の底面のみにガラスペーストを塗布した後に、凹部85に原料74を供給する。このガラスペーストは、ガラス粉末と有機溶媒を含んでいる。ガラスペーストの塗布厚みは、40〜200μmが好ましい。
原料74は、平均粒径50〜250μmのアルミナ粒子からなるセラミック粉末、ガラス粉末、水およびバインダーが混合されて作成されている。アルミナ粉末とガラス粉末との割合は、アルミナ粉末が100質量%としたときに、ガラス粉末が5〜10質量%である。原料74に含まれるガラス粉末は、平均粒径が4〜40μm、軟化点が750〜940℃である。水は、セラミック粉末およびガラス粉末の合計100質量部に対して、5〜10質量部である。なお、水の代わりに他の水溶性溶剤を用いても構わない。原料74は、固形粒子の集合物であり、その安息角は、概ね25〜45°である。すなわち、原料14はスラリーほど流動性の高いものではない。本実施形態では、図6(b)に示すように、外壁部51で囲まれた凹部85の中心部分に近づくにしたがって厚さが厚くなるように原料74を供給しておく。なお、凹部85の中心部分とは、平面視した際の凹部85の形状の重心位置に対応する。
(3)図6(c)に示すように、金型などの加圧部材77を用いて凹部85内の原料74を凹部85の底面に向かって下方向に加圧して、原料74を圧縮する。この加圧により、図7(a)に示すように、凹部85の内部において成形体78が形成される。この圧縮では、加圧部材77によって加圧後の原料74の上面が平坦になるように圧縮が進む。凹部85の中心部分に近づくにしたがって厚く塗布されていた原料74の各粒子(粉末)は
、中心部分から外側(すなわち外壁部51に近づく側)に向かって移動するように圧力がかかる。外壁部51にぶつかることでセラミック粒子の移動は止まるので、外壁部51の近傍では、凹部85の中央部分に比べて、セラミック粒子の密度が大きくなる。
なお本実施形態においては、原料74を加圧する際に、原料74を上下に振動させる。振動の振幅は、例えば0.1〜2mmであり、加圧時の圧力は、例えば10〜500MPaである。この振動によって原料74中のセラミック粒子およびガラス粒子を流動させることができる。
載置台72は、上述した2つの振動体73、73´それぞれから振動を与えることによって、上下に振動させることができる。このように載置台72に振動を与えているため、載置台72の外周部において対称な位置にある2つの振動体73、73´それぞれが、横方向への振動を互いに打ち消しあうため、載置台72を上下方向のみに振動させることができる。
(4)図7(b)に示すように、成形体78を加熱(熱処理)して吸着部3にする。この際、成形体78中の水分が蒸発し、さらに、ガラス粒子を溶融しつつ互いにつながって、ガラス12でセラミック粒子11同士が接続される(図4等参照)。上述のように加熱前の段階で、凹部51の中央部分に比べて外壁部51の近傍の方がセラミック粒子の密度が大きくなっているので、加熱処理後に形成された吸着部3では、外周面3α近傍における密度が、載置面7の重心位置近傍の密度に比べて大きくなる。
ここで、熱処理温度は、ガラス粒子が軟化する温度、すなわちガラス粒子の軟化点以上の温度であり、好ましくは900〜1300℃である。この熱処理温度は、ガラス12が流動する温度によって適宜設定される。セラミック粒子11は、この熱処理によって焼結せず、粒成長することもないため、熱処理しても得られる熱処理体の体積が熱処理前後で実質的に変化しない。
また、凹部85の底面に塗布されたガラスペーストに含まれるガラス粒子は、成形後の熱処理によって軟化し、成形体78中のセラミック粒子11と接続する。ガラスペーストに含まれるガラス粒子と成形体78中に含まれるガラス粒子は互いに溶融し合うため、凹部85の底面と成形体78との界面に存在するセラミック粒子11がガラスによって強固に接続する。その結果、凹部85の底面と吸着部3との隙間を低減できる。
(5)図7(c)に示すように、吸着面2が所定の平面度となるように研磨加工する。研磨の際に用いる砥石79は例えばダイヤモンド砥石で、ダイヤモンドの粒径の番手は例えば#230(粒径68μm)である。研磨しろは0.5〜2mm程度である。研磨後、支持部5の外壁部51の上面8と吸着部3の上面2とは面一になる。このような工程を経て、吸着用部材1aを作製することができる。
このような製造方法を経て作製した吸着用部材1aについて、吸着部3の外周面3α近傍の密度と、吸着部3の載置面7の重心位置近傍の密度とを、それぞれ2箇所ずつ測定した結果、外周面3α近傍の密度は約2.55〜2.65(g/cm)であり、重心位置
近傍の密度は約2.40〜2.45(g/cm)であり、重心位置近傍の密度に比べて
、外周面3α近傍の密度が高いことが確認できた。
本実施形態の吸着用部材1aの製造方法の他の実施形態についても説明しておく。図8は、吸着用部材1aの製造方法の他の実施形態について説明する図であり、図8(a)は上述の実施形態の図6(b)に対応する工程について示し、図8(b)は図8(a)の直後の工程について示している。
この実施形態では、図6(a)と同様の工程の後、図8(a)に示すように、外壁部51で囲まれた凹部85の内部に原料74を供給し、凹部85に原料74を充填する。この際、原料74の厚みは凹部85内全体で略均一としておく。次に、図8(b)に示すように、充填した原料74に対して、外壁部51近傍部分に棒状部材91を差し込み、差し込んだ状態で外壁部51に沿ってその棒状部材91を移動させる。すなわち、外壁部51近傍における原料74を掻き混ぜるような処理を行う。このように掻き混ぜる処理をするこ
とで原料74に含まれるそれぞれのセラミック粒子は、より充填率が高くなる位置に移動
していく。この結果、この掻き混ぜた処理の後の原料74では、外壁部51の近傍におけるセラミック粒子の密度が比較的高くなっている。図8(b)に示す工程の後、図6(c)〜図7(c)に対応する工程を施すことで、外周面3α近傍における密度が、載置面7の重心位置近傍の密度に比べて大きくなっている吸着部3を備える吸着用部材1aを得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良、組合せ等が可能である。
1a 吸着用部材
2 吸着面
3 多孔質セラミック体(吸着部)
3α 外周面
5 緻密質セラミック体(支持部材)
6α 内周面
7 載置面
8 上面
11 セラミック粒子
12 ガラス
13 連通孔
51 外壁部

Claims (5)

  1. 平面状の吸着面を有する多孔質セラミック体と、
    前記多孔質セラミック体の外周面を囲んだ外壁部、および前記多孔質セラミック体の前記吸着面と反対側の面と当接するベース面を有する緻密質セラミック体とを備え、
    前記外壁部は、前記外周面と対向する内周面と、前記吸着面と略面一な上面とを備え、前記吸着面と前記上面とを有して構成された載置面に載置した対象体を、前記多孔質セラミック体を介して真空吸着するための吸着用部材であって、
    前記多孔質セラミック体は、前記外周面近傍における密度が、前記載置面の重心位置近傍の密度に比べて大きいことを特徴とする吸着用部材。
  2. 前記多孔質セラミック体は、複数のセラミック粒子と、前記セラミック粒子同士を結合するガラスとを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸着用部材。
  3. 前記外周面と前記内周面とが直接当接していることを特徴とする請求項1または2記載の吸着用部材。
  4. 前記多孔質セラミック体は、前記外周面近傍に、前記載置面の重心位置の側から前記外周面の側に近づくにしたがって前記密度が大きくなる密度漸増領域を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸着用部材。
  5. 前記多孔質セラミック体は、前記外周面近傍におけるヤング率が、前記載置面の重心位置近傍のヤング率に比べて大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれに記載の吸着用部材。
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