JP6154274B2 - 吸着盤 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば半導体製造装置等に用いられる吸着盤に関する。
従来、例えば研削装置等の半導体製造装置において、半導体ウェハ等の対象物を加工する際に対象物を吸着する吸着盤が知られている。
例えば、特許文献1には、凹部に吸気溝(流路)が設けられたセラミックス緻密質焼結体からなる支持部(支持部材)と、支持部に接合されつつ凹部に形成された多孔質体の載置部(吸着部材)とからなり、載置部と、凹部および吸気溝の少なくとも側壁面(内面)の一部とが、隙間無く接合されている真空吸着装置(吸着盤)が開示されている。
特開2012−15300号公報
吸着盤を繰り返し用いて多数の対象物を加工すると、多孔質体の吸着部材の内部に対象物の加工屑や加工用砥粒などが入り込んで、吸着力が低下する。このため、加工屑などを除去するために吸着盤の洗浄が行われている。この洗浄は、例えば、支持部材の流路から吸着部材の内部に向かって、水などの洗浄液を高圧で流すことにより行われている。この際に、吸着部材と支持部材との接合部に応力が加わり、吸着部材と支持部材との剥離が生じることがある。このように剥離が生じると、対象物を吸着する際に吸着部材がたわみやすくなり、対象物の加工精度が低下しやすくなる。
また、特許文献1の吸着盤においては、吸着部材と凹部および流路の内面の一部とが接合されているため、凹部と流路の内面の一部との角部に応力が集中しやすい。このため、吸着部材にクラックが生じ、吸着部材と支持部材とが剥離しやすい。
本発明は、吸着部材と支持部材との剥離を低減する要求に応える吸着盤を提供するものである。
本発明の一態様における吸着盤は、凹部および該凹部の底面に流路となる複数の開口を備える支持部材と、前記凹部の底面に接合された、多孔質体からなる吸着部材とを備え、吸着部材は、前記開口から前記流路の内部に向かって突出した複数の突出部を有し、前記突出部の側面は、前記流路の内面から離れているとともに前記流路の内面に対して傾斜しており、前記突出部の側面の接線と、前記凹部の底面と前記吸着部材の境界の接線とのなす角のうち、前記支持部材側の角が鈍角である。
本発明の一態様における吸着盤によれば、吸着部材の突出部によって、吸着部材と支持部材との剥離を低減することができる。
本発明の一実施形態における吸着盤の斜視図である。 (a)は図1の吸着盤を上方から見た場合の平面図であり、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。 図2(b)のB部の拡大断面図である。 図2(b)のC部の拡大断面図である。 (a)ないし(c)は図1の吸着盤の製造方法を示した断面図である。 (a)ないし(c)は図1の吸着盤の製造方法を示した断面図である。
本発明の一実施形態における吸着盤について、図1ないし図4を参照して説明する。
本実施形態の吸着盤1は、例えば研削装置等の半導体製造装置において、半導体ウェハ等の対象物を加工する際に対象物を吸着するものである。この吸着盤1は、図1および2に示すように、多孔質体からなる吸着部材2と、吸着部材2が底面3に接合した凹部4を有する支持部材5と、凹部4の底面3に開口6を有する流路7とを備える。
吸着部材2は、対象物を吸着するものであり、対象物が吸着される吸着面8を有している。この吸着部材2は、支持部材5の凹部4内に位置し、凹部4の底面3および側面9に接合している。
多孔質体からなる吸着部材2の気孔率(空隙率)は、例えば25〜50体積%である。また、吸着部材2の平均気孔径は、例えば20〜100μmである。本明細書に示す気孔率および平均気孔径は、吸着部材2の任意の断面において、電子顕微鏡または光学顕微鏡による観察像から求められる。
また、本実施形態の吸着部材2は、厚みが直径よりも小さい円板状である。吸着部材2の厚みは、例えば3〜20mmである。吸着部材2の直径は、例えば50〜500mmである。なお、吸着部材2は、円板状でなくてもよく、例えば四角板状などの平板状であってもよい。
また、本実施形態の吸着部材2は、図4に示すように、複数のセラミック粒子10と、複数のセラミック粒子10同士を接続したガラス11と、複数のセラミック粒子10およびガラス11の間に配された開気孔の空隙12とを有する。このセラミック粒子10、ガラス11および空隙12は、多孔質体を構成している。このように、機械的強度が高い複数のセラミック粒子10同士がガラス11を介して接続しているため、吸着部材2の機械的強度を高めることができる。
セラミック粒子10は、例えば、アルミナまたは炭化珪素のいずれかを主成分とするセラミックスからなる。また、吸着部材2に含まれるセラミック粒子10と支持部材5とは同じ材質のセラミックスからなることが好ましい。
ガラス11は、例えば、シリカを主成分として含み、シリカよりも少ない割合で周期表の第2〜第6周期までの元素のうちいずれかの成分を含んでいる。なお、吸着部材2の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)によって撮影した場合に、ガラス11は例えば白色を示す。
開気孔の空隙12は、吸着部材2の厚み方向(Z方向)に渡って形成されており、吸着部材2の吸着面3およびその反対側の主面に開口した連通孔を構成している。この連通孔は、減圧の際に気体が流れる経路および洗浄の際の洗浄液の経路となる。なお、吸着部材2の厚み方向に沿った一断面を示す図4においては、空隙12はセラミック粒子10およびガラス11に取り囲まれた閉気孔のように示されているが、空隙12は、3次元構造を有しており、実際には吸着部材2の厚み方向に渡って形成されている。
支持部材5は、緻密質体からなり、吸着部材2を取り囲むことでシール部材として機能するものである。支持部材5は、例えば、アルミナまたは炭化珪素のいずれかを主成分とするセラミックスからなる。また、緻密質体からなる支持部材5の気孔率は、例えば0.1体積%以下である。また、支持部材5は、取り付け穴13を有しており、この取り付け穴13にボルト等を通すことによって、吸着盤1は不図示の基台に締結され、固定される。
支持部材5は、厚み方向に貫通して流路7につながった吸引孔14を有している。吸引孔14は、対象物を吸着する際には不図示の減圧装置(例えば真空ポンプ)に接続され、吸着部材2を洗浄する際には不図示の洗浄装置に接続される。
流路7は、凹部4の底面3に沿った溝状である。吸引孔14は流路7の底面15に開口している。流路7の幅は、例えば0.5mm以上5mm以下である。また、流路7の深さは、例えば5mm以上15mm以下である。
本実施形態において、支持部材5の凹部4の底面3および側面9と、吸着部材2の側面および吸着面8とは反対側の主面とは、ガラス層16を介して互いに接合されている。このガラス層16は、吸着部材2のガラス11よりも融点が高いことが好ましい。 前述した吸着盤1は、例えば以下のようにして対象物を吸着する。まず、減圧装置に吸引孔14を接続し、吸着面8に対象物を載せる。次に、減圧装置によって吸引孔14を減圧する。吸引孔14が減圧されると、流路7が減圧され、さらに吸着部材2の空隙12が減圧される。流路7は凹部4の底面3に沿った溝状であるため、吸着部材2の空隙12はより均一に減圧される。空隙12が減圧されることによって、対象物は吸着面8に吸着される。
対象物は、吸着面8に吸着された状態で、研削加工などの加工が行なわれる。加工が終わると、対象物が吸着面8から取り外される。その後、他の対象物が吸着面8に吸着され、加工が行なわれる。このように吸着盤1を繰り返し用いて多数の対象物を加工すると、吸着部材2の内部に対象物の加工屑や加工用砥粒などが入り込んで、吸着力が低下する。このため、加工屑などを除去するために吸着盤1の洗浄が定期的に行われる。
吸着盤1の洗浄は、例えば以下のようにして行なわれる。まず、吸着部材2から対象物を取り外し、洗浄装置に吸引孔14を接続する。次に、洗浄装置から水などの洗浄液を高圧で吸引孔14に流す。この洗浄液は、吸引孔14から流路7に流れ、さらに流路7から吸着部材2の空隙12に流れ、吸着面8において空隙12から外部に吐出される。流路7は凹部4の底面3に沿った溝状であるため、洗浄液は吸着部材2の空隙12により均一に流れる。空隙12に洗浄液が流れることによって、吸着部材2の内部に入り込んだ加工屑などを除去し、吸着盤1を洗浄することができる。
ところで、流路7から吸着部材2の空隙12に向かって洗浄液を流すと、洗浄液によって、凹部4の底面3側から吸着面8側に向かって、凹部4の底面3に直交する方向(Z方向)への圧力が吸着部材2に加わる。このため、吸着部材2と支持部材5との接合部に応力が加わる。
一方、本実施形態において、図3および4に示すように、吸着部材2は、流路7の開口6から流路7の内部に向かって突出した突出部17を有する。突出部17の側面18は、流路7の内面19から離れているとともに流路7の内面19に対して傾斜している。
その結果、洗浄液から突出部17に加わる応力の一部が、突出部17の側面18に沿った方向への応力となるため、凹部4の底面3に直交する方向への応力を低減することがで
きる。したがって、吸着部材2と支持部材5との剥離を低減することができる。それ故、対象物を吸着する際に吸着部材2のたわみを低減し、対象物の加工精度を高めることができる。
また、吸着部材2が突出部17を有するため、吸着部材2の流路7に露出した領域が、洗浄液の圧力によって弾性変形した際に凹部4の底面3から吸着面8側に向かった窪んだ形状となりにくい。したがって、凹部4の底面3と流路7の内面19との間の角部20における、吸着部材2と支持部材5との剥離を低減することができる。
また、突出部17の側面18が流路7の内面19から離れているため、凹部4の底面3と流路7の内面19との間の角部20への応力集中が緩和される。したがって、この応力集中に起因した吸着部材2におけるクラックの発生を低減することができるため、吸着部材2と支持部材5との剥離を低減することができる。
突出部17の高さは、例えば50μm以上5mm以下である。突出部17の高さは、凹部4の底面3から突出部17の頂点までの、突出部17の突出方向(Z方向)における長さである。
本実施形態において、図3に示すように、突出部17の幅は、流路7の開口6から流路7の内部に向かって狭くなっている。その結果、洗浄液から突出部17に加わる応力の一部が、突出部17の側面18に沿った方向への応力となるため、凹部4の底面3に直交する方向への応力を低減することができる。
本実施形態において、図3に示すように、突出部17の側面18と凹部4の底面3とのなす角のうち、支持部材5側の角21は鈍角である。その結果、凹部4の底面3と流路7の内面19との間の角部20の近傍領域への応力集中をさらに緩和することができる。
突出部17の側面18と凹部4の底面3とのなす角のうち、支持部材5側の角21は、例えば90°より大きく180°より小さい。この角21は、図3に示すように、突出部17の近傍領域において、底面3を示す直線と、角部20における突出部17の側面の接線とのなす角度である。
本実施形態において、図3に示すように、突出部17の側面18は、曲面状である。その結果、洗浄液から突出部17に応力が加わった際に、突出部17の側面18において応力集中する個所が発生しにくく、突出部17におけるクラックの発生を低減することができる。なお、曲面状であるとは、吸着部材2がセラミック粒子10とガラス11を含む場合には、セラミック粒子10およびガラス11により形成される凹凸の最外部を結んだ面が曲面状であることをいう。また、突出部17の側面18は、曲面状でなくてもよく、例えば平面状であっても構わない。
本実施形態において、図3に示すように、突出部17の側面18は、凸曲面状である。その結果、洗浄液から突出部17に応力が加わった際に、側面18が凹曲面状である場合と比較して、凸曲面状である側面18に沿って応力が分散しやすいため、突出部17におけるクラックの発生を低減することができる。
本実施形態において、図3に示すように、突出部17は、流路7の幅方向に沿って並んだ一対の側面18を有しており、一対の側面18それぞれは、流路7の内面19から離れているとともに流路7の内面19に対して傾斜している。その結果、一対の側面18それぞれにおいて、洗浄液から突出部17に加わる応力の一部が、突出部17の側面18に沿った方向への応力となるため、凹部4の底面3に直交する方向への応力をより低減するこ
とができる。
本実施形態において、図3に示すように、突出部17の表面は、流路7の幅方向における突出部17の一端部から他端部に渡って曲面状である。その結果、より多くの応力が、突出部17の側面18に沿った方向への応力となるため、凹部4の底面3に直交する方向への応力をより低減することができる。なお、図3は、流路7の長手方向(Y方向)に垂直な断面を示しており、図3において、突出部17の表面は、円孤状である。
本実施形態において、図3に示すように、突出部17は、流路7の幅に沿った方向(X方向)において、流路7の一端部から他端部に渡って形成されている。その結果、より多くの応力が、突出部17の側面18に沿った方向への応力となるため、凹部4の底面3に直交する方向への応力をより低減することができる。
本実施形態において、図4に示すように、突出部17は、セラミック粒子10、ガラス11および空隙12を有する。その結果、洗浄液の一部突出部17の空隙12に入り込むため、洗浄液によって突出部17に加わる応力を低減することができる。なお、突出部17においては、複数のセラミック粒子10が流路7の幅に沿って並んでいる。
本実施形態において、図4に示すように、吸着部材2は、凹部4の底面3に接合した本体22をさらに有する。本体22は、セラミック粒子10、ガラス11および空隙12を有する。吸着部材2の突出部17におけるガラス11の含有割合は、吸着部材2の本体22におけるガラス11の含有割合よりも少ない。その結果、本体22よりも洗浄液から加わる応力が大きい突出部17において、セラミック粒子10よりも機械的強度が弱いガラス11の含有割合が少ないため、突出部17に繰り返し応力が加わった場合に、ガラス11を起点としたクラックが発生しにくい。このため、吸着盤1の洗浄を繰り返し行なった場合でも、吸着部材2に亀裂、割れが発生しにくい。なお、突出部17および本体22におけるガラス11の含有割合は、吸着部材2の厚み方向に沿った断面において、SEMの面分析を行なうことにより測定できる。
本実施形態において、吸着部材2と支持部材5との間に介されたガラス層16は、突出部17の表面には配されていない。これにより、突出部17の空隙12の大きさを維持し、吸着部材2による対象物2の吸着力を維持することができる。
次に、吸着盤1の製造方法について、図5および6を参照して説明する。
(1)図5(a)に示すように、凹部4、吸引孔14および流路7を有するセラミック焼結体からなる支持部材5を準備し、支持部材5を載置台23に固定する。図示しないが、支持部材5の流路7には、固形の有機物を充填する。
(2)図5(b)に示すように、支持部材5の上面全体に、環状の治具24を固定する。その後、原料25を、支持部材5の凹部4内および、治具24の内側に供給し、充填する。原料25は、例えば、セラミック粒子10、ガラス粒子、有機バインダーおよび水からなる混合物である。原料25は、セラミック粒子10とガラス粒子の合計質量を100質量部としたときに、水を1〜10質量部含むことが好ましい。
(3)図5(c)に示すように、金型などの加圧部材26によって原料25を凹部4の底面3に向かって加圧しつつ、載置台23を上下に振動させることで原料25を上下に振動させる。これにより、図6(a)に示すように、成形体27を形成することができる。この状態では、図示していないが、流路7内に固形の有機物が充填されている。
(4)図6(b)に示すように、成形体27を、成形体27に含まれるガラス粒子の軟化点以上の温度で加熱する。加熱によって、複数のガラス粒子を溶融させつつ互いに接着させてガラス11とするとともに、ガラス11で複数のセラミック粒子10同士を接続させて、多孔質体からなる吸着部材2を形成する。また、加熱により、流路7内に形成された固形の有機物は蒸発し、消滅するので、流路7内は空洞となる。
(5)図6(c)に示すように、砥石28を用いて、吸着部材2の上面を平坦に加工し、同時に支持部材5の上面も加工することで、吸着面8と支持部材5の上面とを面一にする。なお、吸着面8は、開気孔があるため、微視的には凹凸を有する。
以上のようにして、吸着盤1を作製することができる。
ここで、突出部17の側面18が、流路7の内面19から離れているとともに流路7の内面19に対して傾斜した構成は、例えば以下のようにして形成することができる。
工程(1)において、有機物の上面が凹部4の底面3と面一になるように有機物を流路7に充填する。この際に、流路7の内面19は、有機物から露出させない。有機物としては、例えば、強度が高く、弾性変形しやすいウレタン系樹脂またはワックス等を用いる。
そして、工程(3)において、加圧部材26によって原料25に加える圧力を適宜調節することによって、有機物を弾性変形させて有機物の上面を所望の形状に窪ませることができる。この際に、有機物の上面が流路7の内面19から離れた状態で窪んだ形状に変形させて、この窪んだ形状に対応した突出部を有する成形体27を形成する。加圧部材26によって加える圧力は、例えば0.1MPa以上である。
そして、工程(4)において、成形体27を加熱することによって、本実施形態の突出部17を形成することができる。なお、有機物として、塑性変形しやすい寒天などを用いると、突出部17の側面18が流路7の内面19と接してしまうため、好ましくない。
ここで、突出部17におけるガラス11の含有割合が、吸着部材2の本体22におけるガラス11の含有割合よりも少ない構成は、例えば以下のようにして形成することができる。
工程(1)において、凹部4の底面3のうち流路7以外の部分にガラスペーストを塗布する。そして、工程(4)においてガラスペーストを加熱することによって、ガラスペーストがガラス層16になる。この際に、ガラスペーストの一部が本体22に浸透してガラス11の一部を構成することによって、突出部17におけるガラス11の含有割合が、吸着部材2の本体22におけるガラス11の含有割合よりも少なくなる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良、組み合わせ等が可能である。
1:吸着盤
2:吸着部材
3:凹部の底面
4:凹部
5:支持部材
6:流路の開口
7:流路
8:吸着面
9:凹部の側面
10:セラミック粒子
11:ガラス
12:空隙
13:取り付け穴
14:吸引孔
15:流路の底面
16:ガラス層
17:突出部
18:突出部の側面
19:流路の内面
20:凹部の底面と流路の内面との間の角部
21:突出部の側面と凹部の底面とのなす角のうち、支持部材側の角
22:本体
23:載置台
24:治具
25:原料
26:加圧部材
27:成形体
28:砥石

Claims (6)

  1. 凹部および該凹部の底面に流路となる複数の開口を備える支持部材と、
    前記凹部の底面に接合された、多孔質体からなる吸着部材とを備え、
    吸着部材は、前記開口から前記流路の内部に向かって突出した突出部を有し、
    前記突出部の側面は、前記流路の内面から離れているとともに前記流路の内面に対して傾斜しており、
    前記突出部の側面の接線と、前記凹部の底面と前記吸着部材の境界の接線とのなす角のうち、前記支持部材側の角が鈍角であることを特徴とする吸着盤。
  2. 前記突出部の幅は、前記流路の開口から前記流路の内部に向かって狭くなっていることを特徴とする請求項1に記載の吸着盤。
  3. 前記突出部の側面は、曲面状であることを特徴とする請求項1に記載の吸着盤。
  4. 前記吸着部材は、複数のセラミック粒子と、該複数のセラミック粒子同士を接続したガラスと、前記複数のセラミック粒子および前記ガラスの間に配された開気孔の空隙とを有することを特徴とする請求項1に記載の吸着盤。
  5. 前記吸着部材は、前記吸着部材の前記突出部における前記ガラスの含有割合、前記吸着部材の前記突出部を除く部分における前記ガラスの含有割合よりも少ないことを特徴とする請求項4に記載の吸着盤。
  6. 凹部および該凹部の底面に流路となる複数の開口を備える支持部材と、
    前記凹部の底面に接合された、多孔質体からなる吸着部材とを備え、
    該吸着部材は、前記開口から前記流路の内部に向かって突出した突出部を有し、
    前記突出部の側面は、前記流路の内面から離れているとともに前記流路の内面に対して傾斜しており、
    前記吸着部材は、複数のセラミック粒子と、該複数のセラミック粒子同士を接続したガラスと、前記複数のセラミック粒子および前記ガラスの間に配された開気孔の空隙とを有し、
    前記吸着部材の前記突出部における前記ガラスの含有割合は、前記吸着部材の前記突出部を除く部分における前記ガラスの含有割合よりも少ないことを特徴とする吸着盤。
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