JP2016010643A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作手段の操作によって保留図柄が変化することがある演出が実行される遊技機において、当該演出に遊技者が関与できない事態が発生してしまうのを抑制すること。【解決手段】保留図柄10として複数種の態様の図柄が設定され、ある当否判定結果に対応する保留図柄10の態様が操作手段50の操作によって変化する可能性がある図柄変化演出が実行される際、当該図柄変化演出が実行されることを示す操作予告演出が、図柄変化演出が実行されているときに報知されている当否判定結果よりも前の当否判定結果が報知されている際に実行する操作予告演出実行手段を有する遊技機1とする。【選択図】図8

Description

本発明は、保留図柄の態様が操作手段の操作によって変化する可能性がある図柄変化演出が実行される遊技機に関する。
下記特許文献1には、操作手段の操作によっていわゆる保留図柄が変化することがある遊技機が開示されている。
特開2005−261524号公報
このように操作手段の操作によって保留図柄が変化することがある遊技機において、当否判定結果を報知する時間(いわゆる変動時間、保留消化時間)が短いと、操作手段の操作を有効とする時間が短くなってしまう。操作手段の操作が有効となる時間が短くなってしまうと、当該時間内に遊技者が操作手段を操作することができない(遊技者が気づいたときには当該時間が過ぎてしまっている)といった、演出に遊技者が関与できない事態が発生するおそれがある。
本発明は、操作手段の操作によって保留図柄が変化することがある演出が実行される遊技機において、当該演出に遊技者が関与できない事態が発生してしまうのを抑制することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明にかかる遊技機は、当否判定結果を所定数記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段が記憶している当否判定結果の数を示す保留図柄を表示する表示手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、前記保留図柄として複数種の態様の図柄が設定され、ある当否判定結果に対応する前記保留図柄の態様が前記操作手段の操作によって変化する可能性がある図柄変化演出が実行される際、当該図柄変化演出が実行されることを示す操作予告演出が、前記図柄変化演出が実行されているときに報知されている当否判定結果よりも前の当否判定結果が報知されている際に実行する操作予告演出実行手段を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記図柄変化演出において前記操作手段を操作することを遊技者に知らせるために前記表示手段に表示される操作示唆画像が、前記操作予告演出においても前記表示手段に表示されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記図柄変化演出において前記操作手段を操作することを遊技者に知らせるために前記表示手段に表示される操作示唆画像が、前記操作手段を模した画像を含むものであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機において、前記保留図柄の態様の変化は、変化する前の当該保留図柄とこの図柄に向かって移動する演出図柄の一体化が成立することによって発生するように構成され、 前記演出図柄は、前記操作手段を模したものであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機において、変化する前の前記保留図柄と前記演出図柄の一体化が成立するときに前記演出図柄が移動する方向は、前記操作手段の操作方向と略同じであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遊技機において、前記操作手段は、通常状態である第一状態から、当該第一状態とは異なる状態であることを遊技者の感覚で認識可能な第二状態に変化可能であり、前記保留図柄の態様が変化するときには、前記操作手段が操作されたときに当該操作手段が前記第一状態から前記第二状態に変化することを特徴とする。
請求項1に記載の発明にかかる遊技機では、保留図柄の態様が操作手段の操作によって変化する可能性がある図柄変化演出が実行される際、その図柄変化演出が実行されているときに報知さている当否判定結果より前の当否判定結果が報知されている際に、図柄変化演出が実行されることを示す操作予告演出、すなわち操作手段の操作が有効となる時間が設定されることを示す演出が実行されるから、上記時間内に遊技者が操作手段を操作することができない(遊技者が気づいたときには当該時間が過ぎてしまっている)といった、演出に遊技者が関与できない事態が発生するのを抑制することが可能である。
請求項2に記載の発明のように、図柄変化演出において操作手段を操作することを遊技者に知らせる操作示唆画像が、操作予告演出においても表示されるようにすれば、これから操作手段の操作が有効となる状態が設定されることを遊技者が容易に認識することが可能となる。
請求項3に記載の発明のように、操作手段を操作することを遊技者に知らせるために表示される操作示唆画像が、操作手段を模した画像を含むものであれば、所定の操作手段を操作すべきであること(複数の操作手段が設けられている場合には、操作すべき一の操作手段を認識すること)を遊技者が容易に認識することが可能となる。
請求項4に記載の発明のように、保留図柄の態様の変化は、変化する前の当該保留図柄とこの図柄に向かって移動する演出図柄の一体化が成立することによって発生するように構成され、当該演出図柄が操作手段を模したものであれば、操作手段を操作することと、演出図柄が保留図柄と一体化が成立するかどうかということがリンクする。つまり、表示される演出図柄を実際に操作して保留図柄と一体化させたような操作感や満足感を遊技者に与える演出とすることが可能である。特に、請求項5に記載の発明のように、保留図柄との一体化が成立するときに演出図柄が移動する方向が操作手段の操作方向と略同じであれば、上記のような操作感や満足感をさらに向上させることが可能である。
請求項6に記載の発明のように、保留図柄の態様の変化とともに、操作手段が第一状態から第二状態に変化するように構成すれば、操作手段の操作によって保留図柄が変化したことを遊技者が容易に認識することが可能となる。また、自ら操作手段を操作することによって保留図柄を変化させたという操作感や満足感を遊技者に与える演出とすることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 図柄変化演出において操作示唆画像が表示された状態を示した図である。 図柄変化演出において保留図柄と演出図柄の一体化が成立した状態(成功演出)を示した図である。 図柄変化演出において保留図柄と演出図柄の一体化が成立しなかった状態(失敗演出)を示した図である。 操作手段を側方から見た図(操作手段が原位置に位置した状態)である。 操作手段を側方から見た図(操作手段が終端位置に位置した状態)である。 操作予告演出を説明するための図である。 操作予告演出を含めた図柄変化演出の一連の流れを順に示した図である。 演出図柄が移動する方向と操作手段の操作方向が「略同じ」であるかどうかの基準を説明するための図である。
以下、本発明にかかる遊技機1の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。なお、図1では、遊技機1の枠体、遊技球を発射する発射装置、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は省略している。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する金属製の薄板からなる帯状のガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、表示装置91(本発明における表示手段に相当する)、始動入賞口904、大入賞口906、アウト口などが設けられている。表示装置91は、後述する報知演出や選択演出に用いられる。かかる表示装置91の表示画面は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能である。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として実行する(このような始動入賞口は複数設けられていてもよい)。当否判定結果は、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。その他の構成等は公知の遊技機と同様のものが適用できるため、説明は省略する。
本実施形態にかかる遊技機1には、上記当否判定手段による判定結果が大当たりであるか否かに基づき、大当たりとなる可能性を報知する図柄変化演出が搭載されている。この図柄変化演出は、上記記憶手段が記憶する当否判定結果の数が、保留図柄10として表示装置91に表示されることを利用したものである。なお、当否判定手法や、各演出の決定手法(どのような演出を実行するか)はどのような構成であってもよく、公知の遊技機と同様の手法を用いることができるため、その説明は省略する。
[図柄変化演出]
図2〜図4を参照して図柄変化演出について説明する。本実施形態における記憶手段は、当該時点で当否判定結果が報知されているもの一つと、それ以降に行われた最大四つの当否判定結果(いわゆる保留として最大四つ)を記憶可能である。したがって、当該時点で当否判定結果が報知されているもの一つを除き、四つの当否判定結果が記憶されている状態で遊技球が始動入賞口904に入賞したとしても、それを契機とする当否判定は行われない。当該時点で当否判定結果が報知されているもの以外の記憶手段に記憶されている(保留されている)当否判定結果は、保留図柄10(いわゆる保留アイコン)として表示装置91に表示される。なお、当該時点で当否判定結果が報知されているものについては、変動中の図柄として表示装置91に表示されることがある。
当該時点で当否判定結果が報知されているものを除き、記憶手段に記憶されている当否判定結果の数は、表示装置91に表示される保留図柄10の数と一致する。例えば、記憶手段に四つの当否判定結果が記憶されている場合には、表示装置91に四つの保留図柄10が表示される。本実施形態では、表示装置91の下側縁に沿って並ぶように保留図柄10が表示される。本実施形態の保留図柄10は、円とその円の内側に位置する三角が組み合わされた形態(以下、当該形態を単に「エンブレム」と称することもある)を有する。
大当たりであるか、はずれであるかを問わず、ある当否判定結果を報知するに際し、図柄変化予告演出を実行することが決定された場合には、表示装置91に表示されている、当該当否判定結果に対応する保留図柄10に向かって移動する演出図柄20が表示される。本実施形態の演出図柄20は、刃21の部分および鍔22を有する「剣」を描いた図柄である。当該「剣」の鍔22の部分には、円とその円の内側に位置する三角が組み合わされた形状(エンブレム221)が描かれている。すなわち、演出図柄20は、上記保留図柄10を模した形状(同一または類似(相似形含む))を一部に含むものである。
図柄変化演出は、保留図柄10と演出図柄20の一体化が成立し、保留図柄10が変化すれば(変化した保留図柄を保留図柄10aとして図示する)当該保留図柄10に対応する当否判定結果が大当たりとなる蓋然性(以下、大当たり期待度と称することもある)が高まるものである。つまり、遊技機において実行する各種演出は、当否判定結果を踏まえて抽選により決定されるものであるところ、当否判定結果が大当たりである場合の方が、はずれである場合よりも保留図柄10の変化が発生しやすくなるように設定されている。保留図柄10の変化が発生した場合の大当たりの期待度は、例えば50%(保留図柄10の変化が発生したときの2回に1回が大当たりとなるように)に設定される。
本実施形態では、図柄変化演出が成功すると、保留図柄10の態様が変化する。具体的には、保留図柄10に向かって移動する演出図柄20である「剣」が表示され、当該「剣」が保留図柄10に突き刺さり(図2に示した状態となり)、その突き刺さり量が増えていって「剣」の鍔22にあるエンブレム221が、エンブレムそのものである保留図柄10と合成されて一体化する(図3に示した状態となる)。つまり、「剣」の鍔22にあるエンブレム221と保留図柄10が一体化することにより、通常の保留図柄10から「剣」と一体となった保留図柄10に変化する。
本実施形態では、かかる保留図柄10の変化が生ずるかどうかのタイミングで遊技者に操作手段50(操作手段50の詳細については後述)を操作させ、当該操作によって保留図柄10が変化する場合がある。具体的には、ある保留図柄10に向かって移動する演出図柄20である「剣」が表示され、当該「剣」が保留図柄10に突き刺さった状態で遊技者に操作手段50を操作させ、上記エンブレム221の一体化、すなわち保留図柄10の変化を発生させることが決定されている場合(成功演出を実行することが決定されている場合)には、当該操作手段50の操作が検出されたときに保留図柄10の変化が発生する。保留図柄10の変化を発生させない場合(失敗演出を実行することが決定されている場合)には、操作手段50が操作されても保留図柄10の変化が発生しない。具体的には、いったん保留図柄10に突き刺さった演出図柄20である「剣」が当該保留図柄10から外れ、一体化が失敗したかのような画像が表示される(図4参照)。なお、保留図柄10の変化が発生する場合、必ず操作手段50を操作させるようにしてもよいし、操作手段50を操作させずに保留図柄10の変化が発生することがあるようにしてもよい。以下の説明は、操作手段50の操作に伴って保留図柄10の変化が発生する演出態様についてのものである。
ここで、本実施形態における操作手段50について説明する。図5および図6に示すように、本実施形態における操作手段50は、遊技機前方右側に設けられた「剣」を模した構造物である。当該「剣」は、略上下方向にスライド自在に設けられており、図示されない付勢部材によって上側に付勢されている。したがって、操作手段50に何の力も作用していないときには、当該付勢部材の付勢力により、最も上方の位置である原位置に位置する。遊技者が付勢部材の付勢力に抗して操作手段50に対して下向きの力を作用させると、操作手段50が下方にスライドする。具体的には、遊技者は、操作手段50である「剣」の「持ち手部分」を握り、下向きの力を加えることで操作手段50を下方にスライドさせる。操作手段50が最も下方の位置である終端位置に到達すると、図示されないセンサによって操作手段50が当該終端位置に到達したことが検出される。つまり、遊技者によって操作手段50が操作されたことが検出される。本実施形態では、遊技機本体に固定された固定部材52に形成された開口521を通るように操作手段50が設けられている。
また、本実施形態における操作手段50には、バイブレーション機構51が設けられている。バイブレーション機構51は、「剣」の「持ち手部分」、すなわち、操作手段50を操作する遊技者が手で触れる部分に設けられている。バイブレーション機構51が駆動すると、「剣」の「持ち手部分」が振動するため、当該部分に触れている遊技者はその振動を感知することができる。バイブレーションを発生させるためのバイブレーション機構51の構成はどのようなものであってもよいため詳細な説明を省略する(公知のバイブレータを適用することができる)。
このように、本実施形態における操作手段50は、振動していない通常状態(以下、第一状態と称することもある)と、バイブレーション機構51が駆動し振動している状態(以下、第二状態と称することもある)に変化可能である。なお、通常状態である第一状態とそれと異なる状態である第二状態の差異を生じさせるためのものは「振動」に限られない。遊技者の感覚(触覚、視覚、聴覚等)によって、第二状態が通常状態である第一状態と異なる状態であることを認識可能とするものであればよい。例えば、第二状態となったとき、第一状態では光っていなかった操作手段50の一部が光るような構成(遊技者がその視覚によって光を視認することにより第二状態であることを認識する構成)としてもよい。
かかる操作手段50の操作によって保留図柄10が変化するかもしれないという図柄変化演出が発生する場合、操作示唆画像30が表示される(図2参照)。操作示唆画像30は、操作手段50を模した画像を含むものである。つまり、操作手段50である「剣」を模した画像を含むものである。本実施形態における図柄変化演出における操作示唆画像30は、「剣」を模した画像(以下、剣画像31と称することもある)と、操作有効時間を示す画像(以下、時間表示画像32と称することもある)を含む。操作示唆画像30が剣画像31を含むため、これに下向きの矢印画像33を合わせて示すことにより、遊技者は操作手段50を下向きに操作すべきであることを認識することができる。時間表示画像32は、操作手段50の操作が有効となる操作有効時間を表示する画像である。本実施形態における時間表示画像32は、だんだんと減少していくメータ321を表示することで、操作有効時間が減少していくことを遊技者に示す。なお、「操作手段50の操作が有効」とは、操作手段50の操作が演出上反映される時間という意味である。
[操作予告演出]
図7に示すように、本実施形態では、操作手段50の操作によって保留図柄10が変化するかもしれないという図柄変化演出が発生する場合、それに伴って操作予告演出が発生する(かかる操作予告演出を実行する手段が本発明における操作予告演出実行手段に相当する。例えば、演出の制御を行う基板に当該手段が設けられる)。操作予告演出は、操作手段50の操作によって保留図柄10が変化するかもしれないという図柄変化演出が発生する場合、当該図柄変化演出が発生するときに報知されている当否判定結果よりも前の当否判定結果が報知されている際に実行されるものである。具体的には、当該図柄変化演出が発生するときに報知されている当否判定結果よりも前の当否判定結果において、操作手段50の操作を「予告」することで、上記操作有効時間内に遊技者が操作手段50を操作することができない(遊技者が気づいたときには当該時間が過ぎてしまっている)といった、図柄変化演出に遊技者が関与できない事態が発生することを防ぐためのものである。
操作予告演出では、操作示唆画像40が表示される。つまり、図柄変化演出と同様に、操作予告演出においても、操作手段50である「剣」を模した剣画像31を含む操作示唆画像40(以下、図柄変化演出において表示される操作示唆画像30と区別するため、操作予告演出において表示される操作示唆画像を予告操作示唆画像40と称する)が表示される。本実施形態では、操作予告演出において表示される予告操作示唆画像40は、操作手段50を模した画像である予告剣画像41および予告時間表示画像42(メータの目盛の表示はなく、メータの枠421のみ)を含む。したがって、これを見た遊技者は、(図柄変化演出を今まで見たことがなかったとしても)操作手段50を操作するタイミングが近い将来生ずるのではないかという印象を受ける。また、操作予告演出では、かかる予告操作示唆画像40とともに、上述した演出図柄20(剣)の一部である刃21の部分が表示される。
[操作予告演出を含めた図柄変化演出の一連の流れ]
以下、上記操作予告演出を経由する図柄変化演出の流れについて、一部上記説明と重複するが図8に示す具体例をもとに説明する。
例えば、四つの当否判定結果が保留された状態、すなわち、表示装置91に四つの保留図柄10が表示された状態(図8(a)参照)にあるとき、二番目に消化される保留図柄10(左から二番目の保留図柄10)に対応する当否判定結果(かかる当否判定結果が本発明における「ある当否判定結果」に相当する)について、操作手段50の操作を伴う図柄変化演出を実行することが決定されたとする。
本実施形態では、まず操作予告演出の一部として、所定の保留図柄に向かう光の筋30aのようなものが表示される(図8(b)参照)。当該「所定の保留図柄」は、図柄変化演出を実行する保留図柄10が、次の変動時に位置する箇所の保留図柄10のことである。つまり、現在報知されている当否判定結果が消化されたとき、全ての保留図柄10は一つずつ左にずれていくことになるため、二番目に消化される保留図柄10に対応する当否判定結果について図柄変化演出を実行する場合、操作予告演出は当該二番目に消化される保留図柄10が次の変動時に位置する箇所の保留図柄10、すなわち最も左に位置する保留図柄10に対して行う。
最も左に位置する保留図柄10に対して光の筋30aが表示された後、当該保留図柄10に向かうように演出図柄20の一部である剣の刃21の部分が表示される。これとともに、予告操作示唆画像40が表示される(図8(c)参照)。上述したように、予告操作示唆画像40は、操作手段50を模した画像である予告剣画像41と、予告時間表示画像42を含むものであるから、これを見た遊技者は操作手段50を操作するタイミングが近い将来生ずるのではないかという印象を受ける。換言すれば、かかる画像を見ることによって、遊技者が操作手段50を操作する準備ができるということである。
この予告操作示唆画像40が表示される操作予告演出は、図柄変化演出を実行することが決定された保留図柄10に対応する当否判定結果(ある当否判定結果)より二つ以上前の当否判定結果が報知されている際に実行する。図示した具体例は、二つ前の当否判定結果が報知されている際に実行される例であるが、三つ以上前の当否判定結果が報知されている際から当該操作予告演出を実行してもよい。つまり、後述するように、図柄変化演出が実行されているときに報知されている当否判定結果(図8(d)に示した段階で報知されている当否判定結果)よりさらに前の当否判定結果において、操作予告演出が実行される(図示した具体例は一つの当否判定結果において操作予告演出が実行されるものであるが、二以上の当否判定結果において操作予告演出が実行されるものとしてもよい)。
操作予告演出が実行されたときの当否判定結果が報知され、次の当否判定結果の報知に移ると、図柄変化演出が実行される。具体的には、まず演出図柄20である「剣」が保留図柄10に向かって移動する画像が表示されて、当該「剣」の刃21の部分が保留図柄10に突き刺さる。その後、剣画像31および時間表示画像32を含む操作示唆画像30と、矢印画像33が表示される(図8(d)参照)。これにより、遊技者は操作手段50を操作すべき(操作することが可能な)タイミングであることを認識することができる。なお、操作示唆画像30表示開始後、操作有効時間に合わせて時間表示画像32のメータ321の目盛を減少させていく。現在報知されている当否判定結果よりも前の当否判定結果が報知されている際に、上記操作予告演出が実行され、それを見た遊技者は近い将来操作手段50を操作するタイミングが訪れることを認識していたはずであるから、操作有効時間が短くとも、当該時間内に操作手段50を操作することが可能となる。
保留図柄10の変化が発生すること(成功演出が実行されること)が決定されていた場合には、操作有効時間内に操作手段50が操作されたことが検出されたとき、保留図柄10が変化する。つまり、本実施形態では、演出図柄20である「剣」の鍔22の部分のエンブレム221と、エンブレムそのものを模した保留図柄10が一体化された新たな保留図柄10aに変化する(図8(e)参照)。保留図柄10の変化が発生しないこと(失敗演出が実行されること)が決定されていた場合には、演出図柄20である「剣」が保留図柄10から外れる。すなわち、保留図柄10は変化しない。
本実施形態における操作手段50は、「剣」を模した構造物であり、保留図柄10に刺さる演出図柄20は当該「剣」である操作手段50を模したものである。そして、保留図柄10の変化が発生する場合には、保留図柄10の態様の変化は、変化する前の保留図柄10とこの図柄に向かって移動する演出図柄20の一体化が成立することによって発生するように構成される。したがって、演出図柄20が操作手段50を模したものであれば、操作手段50を操作することと、演出図柄20と保留図柄10との一体化が成立するかどうかということがリンクする。つまり、表示される演出図柄20を実際に操作して保留図柄10と一体化させたような操作感や満足感を遊技者に与える演出とすることが可能である。
特に、本実施形態では、保留図柄10との一体化が成立するときに演出図柄20が移動する方向略下向きであり、操作手段50の操作方向も略下向きである。このように、演出図柄20が移動する方向と操作手段50の操作方向を略同じとなるように設定すれば、上記のような操作感や満足感をさらに向上させることが可能である。なお、ここでいう方向が「略同じ」とは、上下左右各方向が異なる方向側に45度ずつの幅をもつものとする(図9参照)。つまり、本実施形態のように下向きであれば、真下方向(重力方向下向き)から左側・右側それぞれ45度の範囲内にある方向は略下向きであり、演出図柄20が移動する方向および操作手段50の操作方向が当該範囲内であれば、両方向が略同じであるものとする。方向が厳密に一致しなくても、両方向が当該範囲内にあれば、上記のような操作感や満足感の向上につながるからである。
また、本実施形態では、保留図柄10の変化が発生する場合には、操作手段50が操作されたとき、上述したバイブレーション機構51を駆動させ、操作手段50を振動させる。つまり、遊技者は、自身の感覚によっても保留図柄10が変化したことを認識することが可能である。また、自ら操作手段50を操作することによって保留図柄10を変化させたという操作感や満足感を遊技者に与える演出とすることが可能である。
なお、操作手段50が操作されたとしたならば保留図柄10の変化が発生する演出であった(内部的には成功演出が実行されることが決定されていた)場合に、操作有効時間内に操作手段50が操作されなかったときには、当該操作有効時間が経過した後、保留図柄10の変化が発生するようにしてもよいし、保留図柄10の変化が発生しない(保留図柄10の変化がキャンセルされる)ようにしてもよい。保留図柄10の変化の発生は、遊技者の見た目上(演出上)大当たり期待度が上昇するものであり、実際の当否判定結果に影響を与えるものではない(操作手段50が操作されなくても当否判定結果は変化しない)ため、強制的に保留図柄10が変化する構成としてもよいし、操作手段50が操作されなかったことを理由として保留図柄10がそのままの態様で維持されるように構成してもよい。
図示した具体例の場合、図柄変化演出が実行されているときに報知されている当否判定結果が報知された後、図柄変化演出に対応する当否判定結果が報知される。図柄変化演出が成功し、保留図柄10が変化している場合には、当該保留図柄10に対応する当否判定結果の大当たり期待度は高い(上述したように本実施形態では50%)。一方、図柄変化演出が失敗した場合には、当該保留図柄10に対応する当否判定結果の大当たり期待度は、保留図柄10の変化が生じた場合に比して低くなる。当該失敗したときの保留図柄10に対応する大当たり期待度は、図柄変化演出等の演出が生じなかった通常の保留図柄10と大当たり期待度が同じになるように設定してもよいし、それとは異なるように設定してもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、演出図柄20や保留図柄10の態様は適宜変更可能である。また、変化後の保留図柄10の態様(演出図柄20との一体化の態様)も適宜変更可能である。
また、上記実施形態における図柄変化演出は、操作予告演出を経由して実行されることを説明したが、操作予告演出を経ずに図柄変化演出が実行されることがあってもよい。操作予告演出は、操作有効時間内に遊技者が操作手段50を操作することができない(遊技者が気づいたときには当該時間が過ぎてしまっている)といった、演出に遊技者が関与できない事態が発生するのを抑制するために設定されるものであるため、十分に操作有効時間を設定することができる等の場合には、操作予告演出を経ずに図柄変化演出が実行されることがある構成としてもよい。
例えば、当否判定結果の保留数が多くなるほど、または一定数以上であると当否判定結果を報知する時間が短くなるように設定された遊技機において、保留数が所定数以上の場合には、十分な操作有効時間を確保することができないから操作予告演出を実行し、それ以外の場合には十分な操作有効時間を確保することができるから操作予告演出を実行しない、という設定にしてもよい。また、一の保留図柄10のみが表示されている状態において、当該保留図柄10に対して図柄変化演出を実行する場合、操作予告演出が実行できない(操作予告演出を実行するための変動(当否判定結果の報知)が存在しない)から、そのような場合には操作予告演出を経ずに図柄変化演出が実行されることがあってもよい。
1 遊技機
10 保留図柄
20 演出図柄
30 操作示唆画像
40 (予告)操作示唆画像
50 操作手段
51 バイブレーション機構
91 表示装置

Claims (6)

  1. 当否判定結果を所定数記憶可能な記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶している当否判定結果の数を示す保留図柄を表示する表示手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    を備え、
    前記保留図柄として複数種の態様の図柄が設定され、
    ある当否判定結果に対応する前記保留図柄の態様が前記操作手段の操作によって変化する可能性がある図柄変化演出が実行される際、当該図柄変化演出が実行されることを示す操作予告演出が、前記図柄変化演出が実行されているときに報知されている当否判定結果よりも前の当否判定結果が報知されている際に実行する操作予告演出実行手段を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記図柄変化演出において前記操作手段を操作することを遊技者に知らせるために前記表示手段に表示される操作示唆画像が、前記操作予告演出においても前記表示手段に表示されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記図柄変化演出において前記操作手段を操作することを遊技者に知らせるために前記表示手段に表示される操作示唆画像が、前記操作手段を模した画像を含むものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記保留図柄の態様の変化は、変化する前の当該保留図柄とこの図柄に向かって移動する演出図柄の一体化が成立することによって発生するように構成され、
    前記演出図柄は、前記操作手段を模したものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 変化する前の前記保留図柄と前記演出図柄の一体化が成立するときに前記演出図柄が移動する方向は、前記操作手段の操作方向と略同じであることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記操作手段は、通常状態である第一状態から、当該第一状態とは異なる状態であることを遊技者の感覚で認識可能な第二状態に変化可能であり、
    前記保留図柄の態様が変化するときには、前記操作手段が操作されたときに当該操作手段が前記第一状態から前記第二状態に変化することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遊技機。
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