JP2016009938A - 正負電位生成回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】正電位および負電位を生成する際に発生される高調波ノイズが接地ラインに重畳されないようにする。
【解決手段】正負電位生成回路は、一端側から正電位を出力するとともに、他端側から負電位を出力するチャージポンプと、
正電位に含まれる高調波ノイズを除去する第1フィルタと、
第1フィルタの出力電位を調整する第1クランプ回路と、
負電位に含まれる高調波ノイズを除去する第2フィルタと、
第2フィルタの出力電位を調整する第2クランプ回路と、を備え、
チャージポンプは、一端側から出力される電流のすべてを第1フィルタに流すとともに、第2クランプ回路から第2フィルタを通過した電流のすべてを他端側に流す。
【選択図】図1
【解決手段】正負電位生成回路は、一端側から正電位を出力するとともに、他端側から負電位を出力するチャージポンプと、
正電位に含まれる高調波ノイズを除去する第1フィルタと、
第1フィルタの出力電位を調整する第1クランプ回路と、
負電位に含まれる高調波ノイズを除去する第2フィルタと、
第2フィルタの出力電位を調整する第2クランプ回路と、を備え、
チャージポンプは、一端側から出力される電流のすべてを第1フィルタに流すとともに、第2クランプ回路から第2フィルタを通過した電流のすべてを他端側に流す。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、正電位および負電位を生成する正負電位生成回路に関する。
携帯電話やスマートフォン等の携帯端末の高周波回路部では、送信回路と受信回路が高周波信号用スイッチ回路(以下、高周波スイッチ回路)を介して共通のアンテナに選択的に接続されるようになっている。従来、このような高周波スイッチ回路のスイッチ素子には、化合物半導体を用いたHEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)が用いられてきたが、近年の低価格および小型化の要求から、シリコン基板上に形成されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)に置き換えることが検討されている。
但し、通常のシリコン基板上に形成されたMOSFETは、ソースあるいはドレイン電極とシリコン基板との間の寄生容量が大きいことと、シリコンが半導体であることから、高周波信号の電力損失が大きいという問題がある。そこで、高周波スイッチ回路をSOI(Silicon On Insulator)基板上に形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
高周波スイッチのオン電位は、高周波スイッチ内のMOSFETが導通状態となって、オン抵抗が十分に小さくなるゲート電位である。また、オフ電位は、MOSFETが遮断状態となって、高周波信号が重畳されても、遮断状態を十分に維持できるゲート電位である。
オン電位は、所望の電位(例えば3V)より低いと、高周波スイッチ内のFETのオン抵抗が低くなり、挿入損失とオン歪が増大してしまう。また、オフ電位は、所望の電位(例えば−2V)より高いと、最大許容入力電力が低下してオフ歪が増大してしまう。
このように、高周波スイッチのゲート電位は、オン時もオフ時も最適な電位に設定しないと、高周波スイッチの電気的特性が悪くなってしまう。このような事情で、高周波スイッチのゲート電位を所望の電位に設定するための電源回路が必要となる。
通常、電源回路は、チャージポンプを用いて所望の電位を生成する。チャージポンプは、クロック信号に同期して電圧の昇圧や降圧動作を行うため、接地ラインに周期的な高調波ノイズが重畳されてしまう。
このため、高周波スイッチを電源回路とともにSOI基板上に形成したとすると、電源回路の接地ライン上の高調波ノイズが、高周波スイッチの接地ラインにも混入し、高周波スイッチで切り替える高周波信号にも、この高調波ノイズが重畳されてしまい、受信感度が低下するなどの不具合が発生するおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、正電位および負電位を生成する際に発生される高調波ノイズが接地ラインに重畳されないようにした正負電位生成回路を提供することである。
本実施形態によれば、一端側から正電位を出力するとともに、他端側から負電位を出力するチャージポンプと、
前記正電位に含まれる高調波ノイズを除去する第1フィルタと、
前記第1フィルタの出力電位を調整する第1クランプ回路と、
前記負電位に含まれる高調波ノイズを除去する第2フィルタと、
前記第2フィルタの出力電位を調整する第2クランプ回路と、を備え、
前記チャージポンプは、前記一端側から出力される電流のすべてを前記第1フィルタに流すとともに、前記第2クランプ回路から前記第2フィルタを通過した電流のすべてを前記他端側に流す正負電位生成回路が提供される。
前記正電位に含まれる高調波ノイズを除去する第1フィルタと、
前記第1フィルタの出力電位を調整する第1クランプ回路と、
前記負電位に含まれる高調波ノイズを除去する第2フィルタと、
前記第2フィルタの出力電位を調整する第2クランプ回路と、を備え、
前記チャージポンプは、前記一端側から出力される電流のすべてを前記第1フィルタに流すとともに、前記第2クランプ回路から前記第2フィルタを通過した電流のすべてを前記他端側に流す正負電位生成回路が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態では、正負電位生成回路内の特徴的な構成および動作を中心に説明するが、正負電位生成回路には以下の説明で省略した構成および動作が存在しうる。ただし、これらの省略した構成および動作も本実施形態の範囲に含まれるものである。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態による正負電位生成回路1を内蔵する高周波スイッチ回路2の概略構成を示すブロック図である。図1の高周波スイッチ回路2は、制御回路3と、高周波スイッチ部4とを備えている。本実施形態では、図1の高周波スイッチ回路2の全体を半導体基板(例えばSOI基板)上に形成することを念頭に置いている。これにより、ワンチップ化が可能となり、携帯電話等の軽薄短小の電子機器への実装が容易になる。
図1は第1の実施形態による正負電位生成回路1を内蔵する高周波スイッチ回路2の概略構成を示すブロック図である。図1の高周波スイッチ回路2は、制御回路3と、高周波スイッチ部4とを備えている。本実施形態では、図1の高周波スイッチ回路2の全体を半導体基板(例えばSOI基板)上に形成することを念頭に置いている。これにより、ワンチップ化が可能となり、携帯電話等の軽薄短小の電子機器への実装が容易になる。
制御回路3は、電源回路5と、デコーダ6と、駆動回路7とを有する。電源回路5は、電源電位Vddを用いて正電位Vpと負電位Vnを生成する。後述するように、電源回路5の内部に正負電位生成回路1が設けられている。デコーダ6は、高周波スイッチ回路2の外部から入力されたスイッチ制御信号Vc1、Vc2等をデコードして、デコード信号D1、D2、D3等を生成する。駆動回路7は、デコード信号D1等に基づいて、高周波スイッチ部4を切替制御するための切替制御信号cont1、cont1/、cont2、cont2/等を生成する。
高周波スイッチ部4は、スルーFET群8とシャントFET群9とを有する。スルーFET群8とシャントFET群9はそれぞれ、ゲート電位を共通にする直列接続された複数のMOSFETを有する。スルーFET群8の一端は共通信号ノードRF_comに接続され、スルーFET群8の他端は対応する高周波信号ノードRF1、RF2などに接続されている。共通信号ノードRF_comは、例えば不図示のアンテナに接続される。
シャントFET群9の一端は対応する高周波信号ノードRF1、RF2などに接続され、シャントFET群9の他端は接地されている。
図1の例では、高周波信号ノードRF1、RF2等のそれぞれごとに、スルーFET群8とシャントFET群9とを設けている。一つの高周波信号ノードに対応するシャントFET群9とスルーFET群8は、駆動回路7からの切替制御信号により、相補的に動作する。すなわち、高周波信号ノードRF1のスルーFET群8がオンとき、シャントFET群9はオフとなる。また、このとき、他の高周波信号ノードRF2等に対応するスルーFET群とシャントFET群はそれぞれオフとオンになる。これにより、駆動回路7からの切替制御信号により、いずれか一つの高周波信号ノードが共通信号ノードRF_comに導通することになる。
図2は第1の実施形態による正負電位生成回路1の内部構成を示す回路図である。図2の正負電位生成回路1は、チャージポンプ11と、第1フィルタ12と、第1クランプ回路13と、第2フィルタ14と、第2クランプ回路15とを有する。正負電位生成回路1には、差動出力リングオシレータ16から差動クロック信号が供給される。
差動出力リングオシレータ16は、互いに位相が反転した差動クロック信号を出力する。本明細書では、差動クロック信号を構成する一方のクロック信号を第1クロック信号CKと呼び、他方のクロック信号を第2クロック信号CK/と呼ぶ。
チャージポンプ11は、差動クロック信号に同期して、一端側ノードN1から正電位を出力するとともに、他端側ノードN2から負電位を出力する。第1フィルタ12は、一端側ノードN1の正電位に含まれる高調波ノイズを除去するローパスフィルタである。第1クランプ回路13は、第1フィルタ12の出力電位レベルを調整する。第2フィルタ14は、他端側ノードN2の負電位に含まれる高調波ノイズを除去するローパスフィルタである。第2クランプ回路15は、第2フィルタ14の出力電位レベルを調整する。
図2のチャージポンプ11は、より詳細には、直列接続された複数のCMOS対と、複数の第1キャパシタCck11〜Cck14と、複数の第2キャパシタCck21〜Cck24とを有するクロスカップル型のチャージポンプ11である。
これら直列接続された複数のCMOS対21のうち一端側のCMOS対21は一端側ノードN1に接続され、複数のCMOS対21のうち他端側のCMOS対21は他端側ノードN2に接続されている。
各CMOS対21は、並列接続された第1CMOS回路22および第2CMOS回路23を有する。これら第1CMOS回路22のゲートと第2CMOS回路23のゲートとは、交差接続されている。すなわち、一方のCMOS回路のゲートは他方のCMOS回路のドレインに接続され、他方のCMOS回路のゲートは一方のCMOS回路のドレインに接続されている。
より詳細には、第1CMOS回路22および第2CMOS回路23はそれぞれ、NMOSトランジスタQ1またはQ2と、PMOSトランジスタQ3またはQ4とを有する。各CMOS対21における2個のNMOSトランジスタQ1,Q2のソースは互いに接続され、2個のPMOSトランジスタQ3,Q4のソースも互いに接続されている。
第1キャパシタCck11〜Cck14のそれぞれは、対応するCMOS対21における第1CMOS回路22のゲートおよび対応する第2CMOS回路23のドレインと、第1クロック信号CKの供給ノードと、の間に接続されている。
第2キャパシタCck21〜Cck24のそれぞれは、対応するCMOS対21における第2CMOS回路23のゲートおよび対応する第2CMOS回路23のドレインと、第2クロック信号CK/の供給ノードと、の間に接続されている。
チャージポンプ11は、第1クロック信号CKおよび第2クロック信号CK/からなる差動クロック信号に同期して、複数の第1キャパシタCck11〜Cck14と複数の第2キャパシタCck21〜Cck24にて充放電を繰り返し、これにより、正電位Vpと負電位Vnを生成する。一端側ノードN1から正電位が出力され、他端側ノードN2から負電位が出力される。
一端側ノードN1から出力された電流は、第1フィルタ12を介して第1クランプ回路13に流れ込む。また、第2クランプ回路15から第2フィルタ14を通過した電流は、他端側ノードN2に流れ込む。
図2に示すように、一端側ノードN1は第1フィルタ12の入力ノードに接続され、他端側ノードN2は第2フィルタ14の入力ノードに接続されており、一端側ノードN1と他端側ノードN2のいずれも、接地ラインには接続されていない。
また、チャージポンプ11内の複数のCMOS対21、複数の第1キャパシタCck11〜Cck14、および複数の第2キャパシタCck21〜Cck24のいずれも接地ラインには接続されていない。このように、チャージポンプ11は、接地ラインに接続されていないため、チャージポンプ11が差動クロック信号に同期してチャージポンプ動作を行っている最中に発生する高調波ノイズが接地ラインに流れ込む電流経路は存在しない。
第1フィルタ12は、チャージポンプ11の一端側ノードN1から出力される正電位に含まれる高調波ノイズを除去するローパスフィルタである。第1フィルタ12は、例えば、一端側ノードN1と接地ラインとの間に接続されるキャパシタC1と、一端側ノードN1と正電位Vpのノードの間に接続されるインピーダンス素子R1と、正電位Vpのノードと接地ラインとの間に接続されるキャパシタCpとを有する。
第2フィルタ14は、チャージポンプ11の他端側ノードN2から出力される負電位に含まれる高調波ノイズを除去するローパスフィルタである。第2フィルタ14は、例えば、他端側ノードN2と接地ラインとの間に接続されるキャパシタC2と、他端側ノードN2と負電位Vnのノードの間に接続されるインピーダンス素子R2と、負電位Vnのノードと接地ラインとの間に接続されるキャパシタCnとを有する。
第1フィルタ12内のキャパシタの容量と第2フィルタ14内のキャパシタ容量とは、正電位Vpのノードと負電位Vnのノードの方向から見た正負電位生成回路1の内部のインピーダンスを下げるために、例えば数百pFという大きい値に設定される。
第1クランプ回路13は、正電位Vpのノードと接地ラインとの間に接続されている。第1クランプ回路13は、正電位Vpのノードの電位レベルを確定するための回路であり、例えば複数のダイオードを直列接続して構成することができる。
また、電源電位ノードVd1と正電位Vpのノードとの間にプルアップ用のダイオードD1が接続されている。このダイオードD1は、省略してもよいが、正負電位生成回路1の電源投入時に、正電位Vpのノードの電位レベルを電源電位ノードVd1に近いレベルまで瞬時に引き上げるためのものでる。このダイオードD1を設けることで、正電位Vpが所望の電位になるまでの時間を短縮できる。
次に、図2の正負電位生成回路1の動作を説明する。正負電位生成回路1に対して電源電位を供給すると、差動出力リングオシレータ16は、発振動作を開始し、互いに位相が反転する第1クロック信号CKおよび第2クロック信号CK/からなる差動クロック信号を生成する。
チャージポンプ11は、差動クロック信号が複数の第1キャパシタCck11〜Cck14と複数の第2キャパシタCck21〜Cck24の各一端に入力されると充放電を繰り返し、これに応じて一端側ノードN1から正電位を出力し、他端側ノードN2から負電位を出力する。チャージポンプ11内の複数のCMOS対21の接続段数が多いほど、正電位と負電位の絶対値は大きくなる。また、差動クロック信号の電圧振幅が大きいほど、正電位と負電位の絶対値は大きくなる。差動クロック信号の電圧振幅は、差動出力リングオシレータ16に供給される電源電位に依存する。よって、電源電位が一定の場合には、チャージポンプ11内の複数のCMOS対21の接続段数を調整することで、正電位と負電位の絶対値を可変制御できる。
例えば、接地レベルが0Vで、正電位の絶対値と負電位の絶対値を等しくしたい場合、チャージポンプ11内の複数のCMOS対21の接続段数を2n段(nは1以上の整数)とすると、一端側ノードN1から数えてn段目のCMOS対21と(n+1)段目のCMOS対21との間のノードが、0Vの中点となる。中点の位置は、正電位の絶対値と負電位の絶対値が互いに異なる場合には、n段目のCMOS対21と(n+1)段目のCMOS対21との間以外の場所にずれる。
チャージポンプ11の一端側ノードN1から出力される正電位に含まれる高調波ノイズは、第1フィルタ12で除去される。よって、正電位Vpのノードには、高調波ノイズのない正電位が供給される。
同様に、チャージポンプ11の他端側ノードN2から出力される負電位に含まれる高調波ノイズは、第2フィルタ14で除去される。よって、負電位Vnのノードには、高調波ノイズのない負電位Vnが供給される。
図3は一比較例によるチャージポンプ11の回路図である。図3のチャージポンプ11は、正電圧を生成する第1チャージポンプ部11aと、負電圧を生成する第2チャージポンプ部11bと、第1フィルタ12と、第2フィルタ14と、第1クランプ回路13と、第2クランプ回路15とを有する。
第1チャージポンプ部11aと第2チャージポンプ11の内部構成は、図2のチャージポンプ11と同様であり、直列接続された複数のCMOS対21と、複数の第1キャパシタCck1a、Cck1bまたはCck3a、Cck4aと、複数の第2キャパシタCck1b、Cck2bまたはCck3b、Cck4bとを有する。ただし、図3の複数のCMOS対21の他端側ノードN2は接地されている。この点が図2のチャージポンプ11との決定的な違いである。
図3に示す一比較例によるチャージポンプ11では、第1チャージポンプ部11aと第2チャージポンプ部11bが差動クロック信号に同期してチャージポンプ動作を行ったときに生じる高調波ノイズが接地ラインに重畳されてしまう。
図4は図3のチャージポンプ11の不具合を説明する図である。本実施形態では、チャージポンプ11を内蔵する電源回路5と高周波スイッチ部4とを同一の半導体基板(例えばSOI基板)上に形成することを念頭に置いているため、チャージポンプ11と高周波スイッチ部4との間には、図4に示すように結合容量Cxが存在する。結合容量Cxは、例えば数fF程度の小さい容量であるが、以下のような問題が生じる。
高周波スイッチ部4で切替制御する高周波送信信号Txは、結合容量Cxにてチャージポンプ11と容量結合する。チャージポンプ11には差動クロック信号CK、CK/が供給されており、チャージポンプ11は非線形回路であるため、差動クロック信号CK、CK/と高周波信号Txとの間にミキシングが起こる。
ここで、差動クロック信号CK、CK/の周波数を10MHzと仮定する。クロック信号は、一般に矩形波に近く、極めて高次の高調波成分が存在する。また、差動クロック信号CK、CK/と高周波送信信号Txとのミキシングによっても高次の高調波成分が生成される。例えば、差動クロック信号CK、CK/の19次の高調波と高周波送信信号Txとの周波数和のノイズが発生する。このノイズ周波数は、以下の(1)式で表される。
1950MHz+10MHz×19=2140MHz …(1)
(1)式で表される信号をノイズ信号Mxと呼ぶことにする。
(1)式で表される信号をノイズ信号Mxと呼ぶことにする。
ノイズ信号Mxは、チャージポンプ11の接地ラインに重畳される。その理由は、半導体チップ内の接地ラインと、GNDパッドにより規定される理想的な接地ラインとの間には、寄生インダクタンスが存在しており、半導体チップ内の接地ラインは高周波領域では電気的に浮いた状態にあり、チャージポンプ11の接地ラインに流れたノイズ信号が減衰せずに接地ラインに残存してしまうためである。よって、このノイズ信号は、高周波スイッチ部4の接地ラインにも流れることになる。高周波スイッチ部4の内部にあるシャントFET群9はオフ状態であっても、接地ラインとの間のオフ容量がある。よって、接地ラインにノイズ信号が重畳されると、シャントFET群9に接続された高周波信号ノードにもこのノイズ信号が重畳されてしまう。このノイズ信号Mxは、(1)式で示すように、受信信号の周波数であるため、高周波の受信信号帯域にノイズが混入して、受信感度の低下を招いてしまう。
このように、図3に示す一比較例によるチャージポンプ11は、接地ラインに接続される電流経路を有するため、チャージポンプ動作で発生した高調波ノイズが接地ラインに流れてしまい、同じく接地ラインに接続された高周波スイッチ部4の受信帯域に悪影響を与えてしまう。
これに対して、本実施形態によるチャージポンプ11は、接地ラインに接続される電流経路を持たないため、チャージポンプ動作による高調波ノイズが接地ラインに流れ込むおそれはない。
なお、本実施形態による正負電位生成回路1は、チャージポンプ11自体は接地ラインに接続されていないが、チャージポンプ11の一端側ノードN1に接続された第1フィルタ12と他端側ノードN2に接続された第2フィルタ14は、それぞれ接地ラインに接続されている。ただし、チャージポンプ11で発生する瞬時的な高調波ノイズは第1フィルタ12と第2フィルタ14で吸収されるため、第1フィルタ12と第2フィルタ14内の接地ラインに流れ込む高調波ノイズはそれほど大きくない。
本実施形態による正負電位生成回路1で生成した正電位および負電位は、図1に示すように駆動回路7に供給される。駆動回路7は、その内部にレベルシフタ25を有する。レベルシフタ25は、デコード信号D1等の電位レベルを変換して、高周波スイッチ部4を切替制御するための切替制御信号con1等を生成する。
図5はレベルシフタ25の内部構成の一例を示す回路図である。図5のレベルシフタ25は、初段レベルシフタ部25aと、後段レベルシフタ部25bとを有する。
初段レベルシフタ部25aは、正電位Vpと接地ラインとの間に直列接続されるPMOSトランジスタQ5およびNMOSトランジスタQ6と、同じく正電位Vpと接地ラインとの間に直列接続されるPMOSトランジスタQ7およびNMOSトランジスタQ8と、を有する。NMOSトランジスタQ6のゲートには、いずれかのデコード信号D[i]が入力され、NMOSトランジスタQ8のゲートには、このデコード信号D[i]の反転信号が入力される。PMOSトランジスタQ5,Q6は交差接続されている。すなわち、PMOSトランジスタQ5のゲートはトランジスタQ7,Q8の接続ノードに接続され、PMOSトランジスタQ7のゲートはトランジスタQ5,Q6の接続ノードに接続されている。
後段レベルシフタ部25bは、正電位Vpと負電位Vnとの間に直列接続されるPMOSトランジスタQ9およびNMOSトランジスタQ10と、同じく正電位Vpと負電位vnとの間に直列接続されるPMOSトランジスタQ11およびNMOSトランジスタQ12とを有する。
NMOSトランジスタQ10,Q12は交差接続されている。PMOSトランジスタQ9のゲートはトランジスタQ5,Q6の接続ノードに接続され、この接続ノードから電位レベル変換後の信号Cont[i]が出力される。PMOSトランジスタQ10のゲートはトランジスタQ7,Q8の接続ノードに接続され、この接続ノードから電位レベル変換後の信号Cont[i]の反転信号Cont[i]/が出力される。
このように、第1の実施形態によるチャージポンプ11には、接地ラインに接続される電流経路がないため、チャージポンプ動作により発生する瞬時的な電流変化による高調波ノイズが接地ラインに流れ込むおそれがなくなる。よって、接地ラインを共通化する高周波スイッチ部4が切替制御する受信信号帯域に、チャージポンプ動作による高調波ノイズが重畳されるおそれもなくなり、受信特性が向上する。
(第2の実施形態)
以下に説明する第2の実施形態は、チャージポンプ11内の回路構成が第1の実施形態とは異なるものである。
以下に説明する第2の実施形態は、チャージポンプ11内の回路構成が第1の実施形態とは異なるものである。
図6は第2の実施形態による正負電位生成回路1の内部構成を示す回路図である。図6の正負電位生成回路1は、図2と比べて、チャージポンプ11の内部構成が異なる他は共通する。
図6のチャージポンプ11は、直列接続された複数のダイオードと、隣接する2個のダイオードの接続経路と第1クロック信号CKの供給ノードとの間に接続される複数の第1キャパシタCck11〜Cck14と、隣接する2個のダイオードの接続経路と第2クロック信号CK/の供給ノードとの間に接続される複数の第2キャパシタCck21〜Cck24とを有する。第1キャパシタCck11〜Cck14と第2キャパシタCck21〜Cck24は、それぞれ交互にダイオードの段間に接続されている。
このように、図6のチャージポンプ11は、いわゆるディクソン型のチャージポンプ11である。チャージポンプ11内の各ダイオードは、例えばSOI基板上に形成されるpn接合ダイオードである。SOI基板上にpn接合ダイオードを形成することにより、ウェルのない理想的なpn接合ダイオードを形成できる。
図6のチャージポンプ11においても、差動クロック信号に同期して、第1キャパシタCck11〜Cck14と第2キャパシタCck21〜Cck24は充放電を繰り返し、これに応じて、チャージポンプ11は、一端側ノードN1から正電位を出力し、他端側ノードN2から負電位を出力する。正電位と負電位の電位レベルは、差動クロック信号の電圧振幅と、チャージポンプ11内のダイオードの接続段数とに依存する。
チャージポンプ11の一端側ノードN1に接続されたダイオードのカソードは、第1フィルタ12の入力ノードに直接接続されている。また、チャージポンプ11の他端側ノードN2に接続されたダイオードのアノードは、第2フィルタ14の入力ノードに直接されている。
図6のチャージポンプ11内には、接地ラインに接続される電流経路が存在せず、チャージポンプ11に接続される一端側ノードN1と他端側ノードN2も接地ラインには接続されていない。よって、第1の実施形態と同様に、チャージポンプ動作により生じた瞬時的な高調波ノイズが接地ラインに流れ込むおそれはない。
このように、第2の実施形態においても、チャージポンプ11内に接地ラインに接続された電流経路がないため、チャージポンプ動作により発生する瞬時的な電流変化による高調波ノイズが接地ラインに流れ込むおそれがなくなる。
(第3の実施形態)
以下に説明する第3の実施形態は、チャージポンプ動作を制御できるようにしたものである。
以下に説明する第3の実施形態は、チャージポンプ動作を制御できるようにしたものである。
図7は第3の実施形態による正負電位生成回路1の内部構成を示す回路図である。図7の正負電位生成回路1は、チャージポンプ11の内部構成は図2と同じあるが、チャージポンプ11内の基準ノードの電位を予め定めた基準電位に設定するか否かを切り替える基準電位切替部31と、差動クロック信号の駆動能力を可変させるバッファ回路32と、第1電位監視部33と、第2電位監視部34とを備えている。
基準電位切替部31が基準電位に設定するか否かを切り替える基準ノードとは、例えば、チャージポンプ11の中点である。中点は、正電位Vpと負電位Vnの絶対値が等しい場合には理想的には接地レベルになるように設定される。ところが、正負電位生成回路1が生成した正電位Vpおよび負電位Vnを使用する駆動回路7等で大きな負荷変動が生じると、一時的に中点の電位レベルが変動する。中点の電位レベルが変動すると、正電位Vpと負電位Vnの電位レベルも変動するため、チャージポンプ11は、理想的な正電位Vpと負電位Vnに戻すための制御を行うが、負荷変動量が大きい場合には、理想的な正電位Vpと負電位Vnに戻るまでに時間がかかるおそれがある。そこで、基準電位切替部31は、負荷変動が生じた場合には、強制的に中点を基準電位(例えば接地レベル)に設定して、チャージポンプ11が迅速に理想的な正電位Vpと負電位Vnを出力できるようにする。
基準電位切替部31は、負荷変動が生じたか否かを第1電位監視部33と第2電位監視部34からの信号により判断する。第1電位監視部33は、第1フィルタ12の出力電位すなわち正電位Vpのノードの正電位Vpを監視して、正電位Vpが所定の電位レベル以上変動した場合には、そのことを示す信号を出力する。第2電位監視部34は、第2フィルタ14の出力電位すなわち負電位Vnのノードの負電位Vnを監視して、負電位Vnが所定の電位レベル以上変動した場合には、そのことを示す信号を出力する。
基準電位切替部31は、第1電位監視部33と第2電位監視部34の少なくとも一方にて、所望の電位レベルから所定の電位レベル以上電位が変動したことがわかると、チャージポンプ11内の基準ノードを強制的に基準電位に設定する。この動作を基準電位切替部31のオン動作と呼び、基準ノードを基準電位に設定しない動作をオフ動作と呼ぶ。
バッファ回路32は、差動出力リングオシレータ16から出力された差動クロック信号の駆動能力を調整してチャージポンプ11に供給する。より具体的には、チャージポンプ11が生成する正電位Vpと負電位Vnが所望の電位レベルに達していない間は、バッファ回路32は差動クロック信号の駆動能力を高くする。すなわち、チャージポンプ11に入力される差動クロック信号の電圧振幅を大きくする。これにより、チャージポンプ11は、より短時間で正電位Vpと負電位Vnの絶対値を大きくすることができ、チャージポンプ11のチャージポンプ動作を高速化させることができる。
また、バッファ回路32は、チャージポンプ11が生成する正電位Vpと負電位Vnが所望の電位レベルに達した場合には、差動クロック信号の駆動能力を弱くする。すなわち、チャージポンプ11に入力される差動クロック信号の電圧振幅を小さくする。これにより、チャージポンプ11は、正電位Vpと負電位Vnの電位レベルを維持できる程度のチャージポンプ動作を行う。したがって、差動クロック信号に同期してチャージポンプ11内に流れる瞬時的な電流を抑制でき、耐ノイズ性能が向上する。また、差動クロック信号の駆動能力を弱めることで、消費電力の低減も図れる。
バッファ回路32は、第1電位監視部33と第2電位監視部34からの信号に基づいて、正電位Vpおよび/または負電位Vnが所望の電位レベルから所定の電位レベル以上相違しているか否かを判断し、所定の電位レベル以上相違している場合には、差動クロック信号の駆動能力を高くする動作を行い、所定の電位レベル未満しか相違していない場合には、差動クロック信号の駆動能力を低くする動作を行う。
また、バッファ回路32は、差動クロック信号の駆動能力を段階的または連続的に調整するようにしてもよい。この場合、第1電位監視部33と第2電位監視部34にて、正電位Vpの実測値と目標値との差分を検出するとともに、負電位Vnの実測値と目標値との差分を検出し、バッファ回路32は、これらの差分に基づいて段階的または連続的に差動クロック信号の駆動能力を調整すればよい。
なお、基準電位切替部31とバッファ回路32の双方を正負電位生成回路1内に設ける必要はなく、基準電位切替部31とバッファ回路32の少なくとも一方を正負電位生成回路1内に設ければよい。また、基準電位切替部31とバッファ回路32の双方を正負電位生成回路1内に設ける場合は、基準電位切替部31とバッファ回路32を連動して動作させるのが望ましい。すなわち、正電位Vpと負電位Vnの少なくとも一方が予め想定した所望の電位から所定の電位レベル以上相違している場合には、基準電位切替部31をオンにしてチャージポンプ11内の基準ノードを基準電位に設定するとともに、バッファ回路32にて差動クロック信号の駆動能力を増大させるのが望ましい。また、正電位Vpと負電位Vnの少なくとも一方が予め想定した所望の電位から所定の電位レベル未満しか相違していない場合には、基準電位切替部31をオフにするとともに、バッファ回路32にて差動クロック信号の駆動能力を低下させるのが望ましい。
このように、第3の実施形態では、チャージポンプ11内の基準ノードを基準電位に設定するか否かを切り替える基準電位切替部31を設けるため、正電位Vpと負電位Vnの少なくとも一方の電位レベルが変動した場合に、基準ノードを基準電位に強制的に設定してチャージポンプ動作を高速化させることができ、負荷変動が変動しても、迅速に正電位Vpと負電位Vnを所望の電位に復帰させることができる。
また、第3の実施形態では、差動クロック信号の駆動能力を切替可能なバッファ回路32を設けるため、正電位Vpと負電位Vnが所望の電位に達するまでは差動クロック信号の駆動能力を高めて、チャージポンプ動作を高速化させることができ、正電位Vpと負電位Vnを迅速に所望の電位レベルに設定できる。
図7では、チャージポンプ11の内部構成を図2と同一にしたが、図6と同一にしてもよい。また、図7の正電位Vpのノードにも、図6と同様のプルアップ用のダイオードを接続してもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 正負電位生成回路、2 高周波スイッチ回路、3 制御回路、4 高周波スイッチ部、5 電源回路、6 デコーダ、7 駆動回路、11 チャージポンプ、12 第1フィルタ、13 第1クランプ回路、14 第2フィルタ、15 第2クランプ回路、16 差動出力リングオシレータ、21 CMOS対、22 第1CMOS回路、23 第2CMOS回路、31 基準電位切替部、32 バッファ回路、33 第1電位監視部、34 第2電位監視部
Claims (8)
- 一端側から正電位を出力するとともに、他端側から負電位を出力するチャージポンプと、
前記正電位に含まれる高調波ノイズを除去する第1フィルタと、
前記第1フィルタの出力電位を調整する第1クランプ回路と、
前記負電位に含まれる高調波ノイズを除去する第2フィルタと、
前記第2フィルタの出力電位を調整する第2クランプ回路と、を備え、
前記チャージポンプは、前記一端側から出力される電流のすべてを前記第1フィルタに流すとともに、前記第2クランプ回路から前記第2フィルタを通過した電流のすべてを前記他端側に流す正負電位生成回路。 - 前記差動クロック信号は、互いに位相が反転した第1クロック信号および第2クロック信号を有し、
前記チャージポンプは、
並列接続された第1CMOS回路および第2CMOS回路を有するCMOS対を複数個直列接続した複数のCMOS対と、
前記複数のCMOS対のそれぞれにおける前記第1CMOS回路のゲートおよび対応する前記第2CMOS回路のドレインと、前記第1クロック信号の供給ノードと、の間に接続される第1キャパシタと、
前記複数のCMOS対のそれぞれにおける前記第2CMOS回路のゲートおよび対応する前記第1CMOS回路のドレインと、前記第2クロック信号の供給ノードと、の間に接続される第2キャパシタと、を有し、
直列接続される前記複数のCMOS対のうち一端側のCMOS対は前記一端側に接続され、前記複数のCMOS対のうち他端側のCMOS対は前記他端側に接続される請求項1に記載の正負電位生成回路。 - 前記差動クロック信号は、互いに位相が反転した第1クロック信号および第2クロック信号を有し、
前記チャージポンプは、
順方向に直列接続される複数のダイオードと、
直列接続される前記複数のダイオードの段間のそれぞれと、前記第1クロック信号または前記第2クロック信号の供給ノードと、の間に接続される第1キャパシタまたは第2キャパシタと、を有し、
直列接続される前記複数のダイオードのうち一端側のダイオードのカソードは前記一端側に接続され、前記複数のダイオードのうち他端側のダイオードのアノードは前記他端側に接続される請求項1に記載の正負電位生成回路。 - 前記第1フィルタの出力電位を監視する第1電位監視部と、
前記第2フィルタの出力電位を監視する第2電位監視部と、
前記第1電位監視部および前記第2電位監視部の監視結果に基づいて、前記チャージポンプ内の基準ノードの電位を所定の基準電位に設定するか否かを切り替える基準電位切替部と、を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の正負電位生成回路。 - 前記基準電位切替部は、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの出力電位がそれぞれ所望の電位に達するまでは、前記基準ノードの電位を前記基準電位に設定する請求項4に記載の正負電位生成回路。
- 前記第1フィルタの出力電位を監視する第1電位監視部と、
前記第2フィルタの出力電位を監視する第2電位監視部と、
前記第1電位監視部および前記第2電位監視部の監視結果に基づいて、前記差動クロック信号の駆動能力を調整する駆動能力調整部と、を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の正負電位生成回路。 - 前記駆動能力調整部は、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの出力電位がそれぞれ所望の電位に達するまでは前記差動クロック信号の駆動能力を高くし、前記所定の電位に達した後は前記差動クロック信号の駆動能力を低くする請求項6に記載の正負電位生成回路。
- 前記第1フィルタの出力電位を監視する第1電位監視部と、
前記第2フィルタの出力電位を監視する第2電位監視部と、
前記第1電位監視部および前記第2電位監視部の監視結果に基づいて、前記チャージポンプ内の基準ノードの電位を基準電位に設定するか否かを切り替える基準電位切替部と、
前記第1電位監視部および前記第2電位監視部の監視結果に基づいて、前記差動クロック信号の駆動能力を調整する駆動能力調整部と、を備え、
前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの出力電位がそれぞれ所望の電位に達するまでは、前記基準電位切替部が前記基準ノードの電位を前記基準電位に設定した状態で、前記駆動能力調整部は前記差動クロック信号の駆動能力を高くし、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの出力電位がそれぞれ所望の電位に達した後は、これら出力電位の電位変動が生じない限り、前記基準電位切替部が前記基準ノードへの前記基準電位の電位設定を停止した状態で、前記駆動能力調整部は前記差動クロック信号の駆動能力を低くする請求項1乃至3のいずれかに記載の正負電位生成回路。
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