JP2016009757A - ウエーハの加工方法およびレーザー加工装置 - Google Patents

ウエーハの加工方法およびレーザー加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016009757A
JP2016009757A JP2014129451A JP2014129451A JP2016009757A JP 2016009757 A JP2016009757 A JP 2016009757A JP 2014129451 A JP2014129451 A JP 2014129451A JP 2014129451 A JP2014129451 A JP 2014129451A JP 2016009757 A JP2016009757 A JP 2016009757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
pulse laser
wavelength
functional layer
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014129451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6377428B2 (ja
Inventor
圭司 能丸
Keiji Nomaru
圭司 能丸
片山 浩一
Koichi Katayama
浩一 片山
雄二 波多野
Yuji Hatano
雄二 波多野
正寿 名雪
Masatoshi Nayuki
正寿 名雪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2014129451A priority Critical patent/JP6377428B2/ja
Publication of JP2016009757A publication Critical patent/JP2016009757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6377428B2 publication Critical patent/JP6377428B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

【課題】基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハにおける機能層を、分割予定ラインに沿って効果的に除去することができるウエーハの加工方法およびレーザー加工装置を提供する。【解決手段】基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有し所定の繰り返し周波数に設定された第1のパルスレーザー光線を機能層の表面に分割予定ラインに沿って照射し、機能層を加熱する加熱工程と、紫外線領域の波長を有し所定の繰り返し周波数に設定された第2のパルスレーザー光線を該第1のパルスレーザー光線の繰り返し周波数と位相をずらして機能層の表面に分割予定ラインに沿って照射し、加熱された機能層をアブレーション加工するアブレーション加工とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、シリコン等の基板の表面に積層された機能層によってデバイスが形成されたウエーハにおける機能層を分割予定ラインに沿って効果的に除去するための加工方法およびレーザー加工装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。
近時においては、IC、LSI等の半導体チップの処理能力を向上するために、シリコン等の基板の表面にSiO2、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)が積層された機能層によって半導体デバイスを形成せしめた形態の半導体ウエーハが実用化されている。
このような半導体ウエーハの分割予定ラインに沿った分割は、通常、ダイサーと呼ばれている切削装置によって行われている。この切削装置は、被加工物である半導体ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された半導体ウエーハを切削するための切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる移動手段とを具備している。切削手段は、高速回転せしめられる回転スピンドルと該スピンドルに装着された切削ブレードを含んでいる。切削ブレードは円盤状の基台と該基台の側面外周部に装着された環状の切れ刃からなっており、切れ刃は例えば粒径3μm程度のダイヤモンド砥粒を電鋳によって固定して形成されている。
しかるに、上述したLow−k膜は、切削ブレードによって切削することが困難である。即ち、Low−k膜は雲母のように非常に脆いことから、切削ブレードにより分割予定ラインに沿って切削すると、Low−k膜が剥離し、この剥離が回路にまで達しデバイスに致命的な損傷を与えるという問題がある。
上記問題を解消するために、半導体ウエーハに形成された分割予定ラインに沿って機能層にアブレーション加工施す紫外線レーザー光線を照射し、分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成して機能層を分断し、このレーザー加工溝に切削ブレードを位置付けて切削ブレードと半導体ウエーハを相対移動することにより、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断するウエーハの分割方法が下記特許文献1に開示されている。
特開2009−21476号公報
而して、機能層に照射された紫外線レーザー光線の一部は機能層を透過してシリコン等の基板に照射され、機能層と基板との間に達した紫外線レーザー光線のエネルギーが逃げ場を失い、回路が形成され密度が低いデバイス側に加工が広がる所謂アンダーカット現象が発生する。この結果、デバイスを破壊するとともにデバイスの抗折強度を低下させるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハにおける機能層を、分割予定ラインに沿って効果的に除去することができるウエーハの加工方法およびレーザー加工装置を提供することである。
上記主たる技術的課題を解決するため、本発明によれば、基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、
長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有し所定の繰り返し周波数に設定された第1のパルスレーザー光線を機能層の表面に分割予定ラインに沿って照射し、機能層を加熱する加熱工程と、
紫外線領域の波長を有し所定の繰り返し周波数に設定された第2のパルスレーザー光線を該第1のパルスレーザー光線の繰り返し周波数と位相をずらして機能層の表面に分割予定ラインに沿って照射し、加熱された機能層をアブレーション加工するアブレーション加工と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
上記第1のパルスレーザー光線は、波長が9.2〜10.8μmのCO2レーザーである。
上記加熱工程およびアブレーション加工工程を実施した後に、基板に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射し、基板にアブレーション加工を施すことにより分割予定ラインに沿って破断起点となるレーザー加工溝を形成するレーザー加工溝形成工程を実施する。
また、上記加熱工程およびアブレーション加工工程を実施した後に、基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を基板の内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、基板の内部に分割予定ラインに沿って破断起点となる改質層を形成する改質層形成工程を実施する。
更に、上記加熱工程およびアブレーション加工工程を実施した後に、分割予定ラインに切削ブレードを位置付けて基板を分割予定ラインに沿って切断する切断工程を実施する。
また、上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物をレーザー加工するレーザー光線照射手段と、該被加工物保持手段と該レーザー光線照射手段を加工送り方向に相対的に移動せしめる加工送り手段と、を具備するレーザー加工装置であって、
該レーザー光線照射手段は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段と、紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段とを具備し、
該第1のレーザー光線照射手段は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線を発振する第1のパルスレーザー光線発振手段と、該第1のパルスレーザー光線発振手段によって発振された第1のパルスレーザー光線を集光して該被加工物保持手段に保持された被加工物に照射する第1の集光手段とを備えており、
該第2のレーザー光線照射手段は、紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線を発振する第2のパルスレーザー光線発振手段と、該第2のパルスレーザー光線発振手段によって発振された第2のパルスレーザー光線を該第1の集光手段による集光領域に集光して該被加工物保持手段に保持された被加工物に照射する第2の集光手段とを備えており、
該第1のパルスレーザー光線発振手段から発振される第1のパルスレーザー光線の繰り返し周波数と該第2のパルスレーザー光線発振手段から発振される第2のパルスレーザー光線の繰り返し周波数との位相をずらす位相調整手段を備えている、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
本発明によるウエーハの加工方法は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有し所定の繰り返し周波数に設定された第1のパルスレーザー光線を機能層の表面に分割予定ラインに沿って照射し、機能層を加熱する加熱工程と、紫外線領域の波長を有し所定の繰り返し周波数に設定された第2のパルスレーザー光線を該第1のパルスレーザー光線の繰り返し周波数と位相をずらして機能層の表面に分割予定ラインに沿って照射し、加熱された機能層をアブレーション加工するアブレーション加工とを含んでいるので、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線の照射によって機能層が加熱されて紫外線の吸収率が向上せしめられ、次に照射される紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線のエネルギーが機能層に殆ど吸収されるアブレーション加工が施されるため、機能層はアブレーション加工により形成されるレーザー加工溝によって分割予定ラインに沿って除去される。従って、機能層と基板との間に達したレーザー光線のエネルギーによって熱が閉じ込められることがなく、デバイスを破壊するとともにデバイスの抗折強度を低下させるという問題がが解消する。
また、本発明によるレーザー加工装置においては、被加工物保持手段に保持された被加工物をレーザー加工するレーザー光線照射手段は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段と、紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段とを具備し、第1のレーザー光線照射手段は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線を発振する第1のパルスレーザー光線発振手段と、該第1のパルスレーザー光線発振手段によって発振された第1のパルスレーザー光線を集光して該被加工物保持手段に保持された被加工物に照射する第1の集光手段とを備えており、第2のレーザー光線照射手段は、紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線を発振する第2のパルスレーザー光線発振手段と、該第2のパルスレーザー光線発振手段によって発振された第2のパルスレーザー光線を該第1の集光手段による集光領域に集光して該被加工物保持手段に保持された被加工物に照射する第2の集光手段とを備えており、第1のパルスレーザー光線発振手段から発振される第1のパルスレーザー光線の繰り返し周波数と第2のパルスレーザー光線発振手段から発振される第2のパルスレーザー光線の繰り返し周波数との位相をずらす位相調整手段を備えているので、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線のパルスと紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線のパルスを交互に照射することができる。従って、上記ウエーハの加工方法を効果的に実施することができる。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備されるレーザー光線照射手段のブロック構成図。 図2に示すレーザー光線照射手段を構成する第1の集光手段の他の実施形態を示すブロック構成図。 図2に示すレーザー光線照射手段を構成する第1のレーザー光線照射手段によって照射されるパルスレーザー光線のパルスと第2のレーザー光線照射手段によって照射されるパルスレーザー光線のパルスの照射時期とエネルギー密度を示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置に装備される制御手段のブロック構成図。 被加工物としての半導体ウエーハの斜視図および要部拡大断面図。 図6に示す半導体ウエーハを環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 図1に示すレーザー加工装置によって実施する加熱工程およびアブレーション加工工程からなる機能層除去工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるレーザー加工溝形成工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるレーザー加工溝形成工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における改質層形成工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における改質層形成工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における切断工程を実施するための切削装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における切断工程の説明図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法およびレーザー加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、基台2上に配設されたレーザー光線照射手段としてのレーザー光線照射ユニット4とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上にX軸方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上にX軸方向に移動可能に配設された第1の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上にX軸方向と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持された支持テーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361の上面である保持面上に被加工物である例えば円形状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、半導体ウエーハ等の被加工物を保護テープを介して支持する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面にY軸方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第1の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動せしめられる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、Y軸方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿ってY軸方向に移動させるための割り出し送り手段38を具備している。割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿ってY軸方向に移動せしめられる。
上記レーザー光線照射ユニット4は、上記基台2上に配設された支持部材41と、該支持部材41によって支持され実質上水平に延出するケーシング42と、該ケーシング42に配設されたレーザー光線照射手段5と、ケーシング42の前端部に配設されレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段50を具備している。なお、撮像手段50は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
上記レーザー光線照射手段5について、図2を参照して説明する。
図2に示すレーザー光線照射手段5は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段51と、紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段52とを具備している。
第1のレーザー光線照射手段51は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線を発振する第1のパルスレーザー光線発振手段511と、該第1のパルスレーザー光線発振手段511から発信された第1のパルスレーザー光線の出力を調整する第1の出力調整手段512と、該第1の出力調整手段512によって出力が調整された第1のパルスレーザー光線を集光してチャックテーブル36に保持された被加工物Wに照射する第1の集光手段513を具備している。第1のパルスレーザー光線発振手段511は、CO2レーザー発振器511aと、これに付設された繰り返し周波数設定手段511bとから構成されている。なお、CO2レーザー発振器511aは、図示の実施形態においては波長が10.6μmのCO2レーザー光線からなる第1のパルスレーザー光線LB1を発振する。なお、CO2レーザー発振器511aから発振される第1のパルスレーザー光線LB1は、波長が9.2〜10.8μmのCO2レーザー光線を用いることができる。また、繰り返し周波数設定手段511bは、CO2レーザー発振器511aが発振する第1のパルスレーザー光線LB1の繰り返し周波数を図示の実施形態においては50kHzになるように調整する。上記第1の集光手段513は、図示の実施形態においては凹面鏡513aを備えているとともに、第2のパルスレーザー光線照射手段52によって照射される第2のパルスレーザー光線を通過させるための開口513bが設けられている。なお、第1の集光手段513は、上記第1のパルスレーザー光線発振手段511によって発振され第1の出力調整手段512によって出力が調整された第1のパルスレーザー光線LB1が凹面鏡513aによって反射し集光点Paに集光される位置に配置される。
次に、第1の集光手段の他の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3に示す第1の集光手段514は、第1のパルスレーザー光線発振手段511によって発振され第1の出力調整手段512によって出力が調整された第1のパルスレーザー光線LB1を方向変換する第1の方向変換ミラー514aおよび第2の方向変換ミラー514bと、該第1の方向変換ミラー514aおよび第2の方向変換ミラー514bによって方向変換された第1のパルスレーザー光線LB1を集光してチャックテーブル36に保持された被加工物Wに照射する集光レンズ514cとからなっている。なお、第1の集光手段514を構成する集光レンズ514cは、第1の方向変換ミラー514aおよび第2の方向変換ミラー514bによって方向変換された第1のパルスレーザー光線LB1を集光点Paに集光する位置に配置される。
図2に戻って説明を続けると、上記第2のレーザー光線照射手段52は、紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線を発振する第2のパルスレーザー光線発振手段521と、該第2のパルスレーザー光線発振手段521から発振された第2のパルスレーザー光線の出力を調整する第2の出力調整手段522と、該第2の出力調整手段522によって出力が調整された第2のパルスレーザー光線を集光してチャックテーブル36に保持された被加工物Wに照射する第2の集光手段523と、上記第2の出力調整手段522と第2の集光手段523との間に配設され第2のパルスレーザー光線発振手段521から発振された第2のパルスレーザー光線の照射時期をずらすための位相調整手段524とから構成されている。第2のレーザー光線発振手段521は、YAGレーザー発振器521aと、これに付設された繰り返し周波数設定手段521bとから構成されている。なお、YAGレーザー発振器521aは、図示の実施形態においては波長が355nmの第2のパルスレーザー光線LB2を発振する。また、繰り返し周波数設定手段521bは、YAGレーザー発振器521aが発振する第2のパルスレーザー光線LB2の繰り返し周波数を図示の実施形態においては50kHzになるように調整する。上記第2の集光手段523は、図示の実施形態においては上記第2のパルスレーザー光線発振手段521によって発振され第2の出力調整手段522によって出力が調整された第2のパルスレーザー光線LB2を下方に向けて方向変換する方向変換ミラー523aと、該方向変換ミラー523aによって方向変換された第2のパルスレーザー光線LB2を集光してチャックテーブル36に保持された被加工物Wに照射する集光レンズ523bとからなっている。なお、第2の集光手段523を構成する集光レンズ523bは、方向変換ミラー523aによって方向変換された第2のパルスレーザー光線LB2を上記第1の集光手段513によって集光される第1のパルスレーザー光線LB1の集光点Paの領域に集光される位置に位置付けられている。なお、第2の集光手段523と上記第1の集光手段513は集光器ケース500に配設され、この集光器ケース500が図1に示すようにケーシング42に装着されている。
上記位相調整手段524は、図示の実施形態においては石英等の遅延手段からなっており、上記第2のパルスレーザー光線発振手段521によって発振され第2の出力調整手段522によって出力が調整された第2のパルスレーザー光線LB2を例えば10μs遅延させるように構成されている。このため、上記第1のパルスレーザー光線発振手段511と第2のパルスレーザー光線発振手段521を同時に作動すると、図4に示すように第1のパルスレーザー光線LB1のパルスP1と第2のパルスレーザー光線LB2のパルスP2との間には、10μsのずれが生ずる。なお、図4は第1のパルスレーザー光線LB1のパルスP1と第2のパルスレーザー光線LB2のパルスP2の照射時期とエネルギー密度を示す説明図である。従って、石英等の遅延手段からなる位相調整手段524は、第1のパルスレーザー光線発振手段511から発振される第1のパルスレーザー光線LB1の繰り返し周波数と第2のパルスレーザー光線発振手段521から発振される第2のパルスレーザー光線LB2の繰り返し周波数との位相をずらす位相調整手段として機能する。
なお、上記図2に示す位相調整手段524は、石英等の遅延手段から構成された例を示したが、第1のパルスレーザー光線発振手段511および第2のパルスレーザー光線発振手段521を制御する後述する制御手段によって第1のパルスレーザー光線LB1と第2のパルスレーザー光線LB2の発振時期を制御することにより、第1のパルスレーザー光線発振手段511から発振される第1のパルスレーザー光線LB1の繰り返し周波数と第2のパルスレーザー光線発振手段521から発振される第2のパルスレーザー光線LB2の繰り返し周波数との位相をずらすようにしてもよい。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、図5に示す制御手段6を具備している。制御手段6はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)61と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)62と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)63と、入力インターフェース64および出力インターフェース85とを備えている。制御手段6の入力インターフェース64には、上記撮像手段50等からの検出信号が入力される。そして、制御手段6の出力インターフェース65からは、上記加工送り手段37、割り出し送り手段38、第1のレーザー光線照射手段51の第1のパルスレーザー光線発振手段511および第1の出力調整手段512、第2のレーザー光線照射手段52の第2のパルスレーザー光線発振手段521および第2の出力調整手段522等に制御信号を出力する。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図6の(a)および(b)には、被加工物としての半導体ウエーハの斜視図および要部拡大断面図が示されている。図6の(a)および(b)に示す半導体ウエーハ10は、厚みが例えば150μmのシリコン等の基板110の表面110aに絶縁膜と回路を形成する機能膜が積層された機能層120によって複数のIC、LSI等のデバイス121がマトリックス状に形成されている。そして、各デバイス121は、格子状に形成された分割予定ライン122(図示の実施形態においては幅が50μmに設定されている)によって区画されている。なお、図示の実施形態においては、機能層120を形成する絶縁膜は、SiO2膜または、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)からなっており、厚みが10μmに設定されている。
上述した半導体ウエーハ10を構成する機能層120を分割予定ライン122に沿って除去する機能層除去工程について説明する。
先ず、半導体ウエーハ10を構成する基板110の裏面にダイシングテープを貼着し該ダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するウエーハ支持工程を実施する。即ち、図7に示すように、環状のフレームFの内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープTの表面に半導体ウエーハ10を構成する基板110の裏面110bを貼着する。従って、ダイシングテープTの表面に貼着された半導体ウエーハ10は、機能層120の表面120aが上側となる。
上述したウエーハ支持工程を実施したならば、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上に半導体ウエーハ10のダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ダイシングテープTを介して半導体ウエーハ10をチャックテーブル36上に吸引保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル36上にダイシングテープTを介して保持された半導体ウエーハ10は、機能層120の表面120aが上側となる。
上述したように半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段50の直下に位置付けられる。このようにしてチャックテーブル36が撮像手段50の直下に位置付けられると、撮像手段50および制御手段6によって半導体ウエーハ10のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段50および制御手段6は、半導体ウエーハ10の所定方向に形成されている分割予定ライン122と、分割予定ライン122に沿ってレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段51を構成する第1の集光手段513および第2のレーザー光線照射手段52を構成する第2の集光手段523との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する。また、半導体ウエーハ10に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びる分割予定ライン122に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
上述したアライメント工程を実施したならば、制御手段6は加工送り手段37を作動して図8の(a)で示すようにチャックテーブル36をレーザー光線照射手段5を構成する第1のレーザー光線照射手段51の第1の集光手段513および第2のレーザー光線照射手段52の第2の集光手段523が配設された集光器ケース500が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン122を集光器ケース500の直下に位置付ける。このとき、図8の(a)で示すように半導体ウエーハ10は、分割予定ライン122の一端(図8の(a)において左端)が集光器ケース500の直下に位置するように位置付ける。そして、集光器ケース500に配設された第1の集光手段513および第2の集光手段523から照射される第1のパルスレーザー光線LB1および第2のパルスレーザー光線LB2の集光点(Pa)を分割予定ライン122における機能層120の上面付近に位置付ける。次に、制御手段6は第1のレーザー光線照射手段51の第1のパルスレーザー光線発振手段511および第1の出力調整手段512と、第2のレーザー光線照射手段52の第2のパルスレーザー光線発振手段521および第2の出力調整手段522を制御し、図4に示すように長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線LB1のパルスP1と紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線LB2のパルスP2を交互に照射しつつ、加工送り手段37を作動してチャックテーブル36を図8の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる(機能層除去工程)。そして、図8の(b)で示すように分割予定ライン122の他端(図8の(b)において右端)が集光器ケース500の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル36の移動を停止する。
上記機能層除去工程においては、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線LB1のパルスP1の照射によって機能層120が加熱される(加熱工程)ことにより紫外線の吸収率が向上せしめられ、次に照射される紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線LB2のパルスP2のエネルギーが機能層120に殆ど吸収されるアブレーション加工が施される(アブレーション加工工程)。この結果、図8の(c)で示すように機能層120はアブレーション加工により形成されるレーザー加工溝123によって分割予定ライン122に沿って除去される。従って、機能層120と基板110との間に達したレーザー光線のエネルギーによって熱が閉じ込められることがなく、デバイスを破壊することはない。そして、上述した機能層除去工程としての加熱工程およびアブレーション加工工程を半導体ウエーハ10に形成された全ての分割予定ライン122に沿って実施する。
なお、上記加熱工程およびアブレーション加工工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
<加熱工程>
レーザー光線の波長 :10.6μm(CO2レーザー)
繰り返し周波数 :50kHz
平均出力 :1.0W
スポット径 :φ30μm
加工送り速度 :200mm/秒

<アブレーション加工工程>
レーザー光線の波長 :355nm(YAGレーザー)
繰り返し周波数 :50kHz
平均出力 :0.5W
スポット径 :φ10μm
加工送り速度 :200mm/秒
上述した加熱工程およびアブレーション加工工程からなる機能層除去工程を実施したならば、分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123によって機能層120が除去された半導体ウエーハ10の基板110に分割予定ライン122に沿って分割する分割工程を実施する。この分割工程の第1の実施形態は、半導体ウエーハ10の基板110に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ライン122に沿って照射し、半導体ウエーハ10の基板110にアブレーション加工を施すことにより分割予定ライン122に沿って破断起点となるレーザー加工溝を形成する(レーザー加工溝形成工程)。このレーザー加工溝形成工程は、図9に示すレーザー加工装置7を用いて実施する。図9に示すレーザー加工装置7は、被加工物を保持するチャックテーブル71と、該チャックテーブル71上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段72と、チャックテーブル71上に保持された被加工物を撮像する撮像手段73を具備している。チャックテーブル71は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図9において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって図9において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記レーザー光線照射手段72は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング721を含んでいる。ケーシング721内には図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。上記ケーシング721の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器722が装着されている。なお、レーザー光線照射手段72は、集光器722によって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整手段(図示せず)を備えている。
上記レーザー光線照射手段72を構成するケーシング721の先端部に装着された撮像手段73は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述したレーザー加工装置7を用いて、上述したように分割予定ライン122によって機能層120が除去された分割予定ライン122に沿って半導体ウエーハ10の基板110にアブレーション加工を施すことにより分割予定ラインに沿って破断起点となるレーザー加工溝を形成するレーザー加工溝形成工程を実施するには、先ず、上述した図9に示すレーザー加工装置7のチャックテーブル71上に上記機能層除去工程が実施された半導体ウエーハ10が貼着されたダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ダイシングテープTを介して半導体ウエーハ10をチャックテーブル71上に保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル71に保持された半導体ウエーハ10は、分割予定ライン122に沿って機能層120が除去されて形成されたレーザー加工溝123が上側となる。なお、図9においてはダイシングテープTが装着された環状のフレームFを省いて示しているが、環状のフレームFはチャックテーブル71に配設された適宜のフレーム保持手段に保持される。このようにして、半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル71は、図示しない加工送り手段によって撮像手段73の直下に位置付けられる。
チャックテーブル71が撮像手段73の直下に位置付けられると、撮像手段73および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ10のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段73および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ10の所定方向に形成されている分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123と、該レーザー加工溝123に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段72の集光器722との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ10に上記所定方向と直交する方向に形成されている分割予定ライン122に沿って形成された形成されたレーザー加工溝123に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
上述したアライメント工程を実施したならば、図10の(a)で示すようにチャックテーブル71をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段72の集光器722が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123を集光器722の直下に位置付ける。このとき、図10の(a)で示すように半導体ウエーハ10は、分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123の一端(図10の(a)において左端)が集光器722の直下に位置するように位置付けられる。そして、レーザー光線照射手段72の集光器722から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ10の基板110の表面付近に合わせる。次に、レーザー光線照射手段72の集光器722から半導体ウエーハ10の基板110に対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル71を図10の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図10の(b)で示すように分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123の他端(図10の(b)において右端)が集光器722の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル71の移動を停止する。この結果、半導体ウエーハ10の基板110には、図10の(b)および10の(c)に示すように分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123に沿って破断起点となるレーザー加工溝124が形成される(レーザー加工溝形成工程)。このレーザー加工溝形成工程を半導体ウエーハ10の分割予定ライン122に沿って形成された全てのレーザー加工溝123に沿って実施する。
なお、上記レーザー加工溝形成工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の波長 :355nm(YAGレーザー)
繰り返し周波数 :100kHz
平均出力 :1.2W
スポット径 :φ10μm
加工送り速度 :200mm/秒
以上のようにして、レーサー加工溝形成工程が実施された半導体ウエーハ10は、次工程である分割工程に搬送される。そして、分割工程においては、半導体ウエーハ10の基板110には分割予定ライン122に沿ってレーザー加工溝124が形成されているので、半導体ウエーハ10は外力を付与することによりレーザー加工溝124が破断起点となって個々のデバイスに分割される。
次に、分割工程の第2の実施形態について、図11および図12を参照して説明する。この分割工程の第2の実施形態は、半導体ウエーハ10の基板110に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を基板110の内部に位置付けて分割予定ライン122に沿って照射し、半導体ウエーハ10の基板110の内部に分割予定ライン122に沿って破断起点となる改質層を形成する改質層形成工程を実施する。この改質層形成工程は、図11に示すレーザー加工装置70を用いて実施する。なお、図11に示すレーザー加工装置70は、上記図9に示すレーザー加工装置7と同様の構成であるため、実質的の同一の構成部材には同一符号を付して、その説明は省略する。
図11に示すレーザー加工装置70を用いて改質層形成工程を実施するには、先ず、上述した図11に示すレーザー加工装置70のチャックテーブル71上に上記機能層除去工程が実施された半導体ウエーハ10が貼着されたダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ダイシングテープTを介して半導体ウエーハ10をチャックテーブル71上に保持する(ウエーハ保持工程)。次に、上述半導体ウエーハ10のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント工程を上述したアライメント工程と同様に実施する。
半導体ウエーハ10のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント工程を実施したならば、図12の(a)で示すようにチャックテーブル71をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段72の集光器722が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123を集光器722の直下に位置付ける。このとき、図12の(a)で示すように半導体ウエーハ10は、分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123の一端(図12の(a)において左端)が集光器722の直下に位置するように位置付けられる。そして、レーザー光線照射手段72の集光器722から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ10の基板110の厚み方向中間位置に位置付ける。次に、レーザー光線照射手段72の集光器722から半導体ウエーハ10の基板110に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル71を図12の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図12の(b)で示すように分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123の他端(図12の(b)において右端)が集光器722の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル71の移動を停止する。この結果、半導体ウエーハ10の基板110の内部には、図12の(b)および図12の(c)に示すように分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123に沿って破断起点となる改質層125が形成される(改質層形成工程)。この改質層形成工程を半導体ウエーハ10の分割予定ライン122に沿って形成された全てのレーザー加工溝123に沿って実施する。
なお、上記改質層形成工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の波長 :1064nm(YAGレーザー)
繰り返し周波数 :100kHz
平均出力 :0.3W
スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :200mm/秒
以上のようにして、改質層形成工程が実施された半導体ウエーハ10は、次工程である分割工程に搬送される。そして、分割工程においては、半導体ウエーハ10の基板110の内部には分割予定ライン122に沿って改質層125が形成されているので、半導体ウエーハ10は外力を付与することにより改質層125が破断起点となって個々のデバイスに分割される。
次に、分割工程の第3の実施形態について、図13および図14を参照して説明する。この分割工程の第3の実施形態は、上記加熱工程およびアブレーション加工工程からなる機能層除去工程が実施された半導体ウエーハ10の分割予定ライン122に切削ブレードを位置付けて基板110を分割予定ライン122に沿って切断する切断工程を実施する。この切断工程は、図示の実施形態においては図13に示す切削装置8を用いて実施する。図13に示す切削装置8は、被加工物を保持するチャックテーブル81と、該チャックテーブル81に保持された被加工物を切削する切削手段82と、該チャックテーブル81に保持された被加工物を撮像する撮像手段83を具備している。チャックテーブル81は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図13において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記切削手段82は、実質上水平に配置されたスピンドルハウジング821と、該スピンドルハウジング821に回転自在に支持された回転スピンドル822と、該回転スピンドル822の先端部に装着された切削ブレード823を含んでおり、回転スピンドル822がスピンドルハウジング821内に配設された図示しないサーボモータによって矢印823aで示す方向に回転せしめられるようになっている。切削ブレード823は、アルミニウム等の金属材によって形成された円盤状の基台824と、該基台824の側面外周部に装着された環状の切れ刃825とからなっている。環状の切れ刃825は、基台824の側面外周部に粒径が3〜4μmのダイヤモンド砥粒をニッケルメッキで固めた電鋳ブレードからなっており、図示の実施形態においては厚みが30μmで外径が50mmに形成されている。
上記撮像手段83は、スピンドルハウジング821の先端部に装着されており、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述した切削装置8を用いて切断工程を実施するには、図13に示すようにチャックテーブル81上に上記加熱工程およびアブレーション加工工程からなる機能層除去工程が実施された半導体ウエーハ10が貼着されたダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ダイシングテープTを介して半導体ウエーハ10をチャックテーブル81上に保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル81に保持された半導体ウエーハ10は、分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123が上側となる。なお、図13においてはダイシングテープTが装着された環状のフレームFを省いて示しているが、環状のフレームFはチャックテーブル81に配設された適宜のフレーム保持手段に保持される。このようにして、半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル81は、図示しない加工送り手段によって撮像手段83の直下に位置付けられる。
チャックテーブル81が撮像手段83の直下に位置付けられると、撮像手段83および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ10の切削すべき領域を検出するアライメント工程を実施する。このアライメント工程においては、上記加熱工程およびアブレーション加工工程からなる機能層除去工程によって半導体ウエーハ10の分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123を撮像手段83によって撮像して実行する。即ち、撮像手段83および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ10の所定方向に形成されている分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123と、切削ブレード823との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削ブレード823によって切削する切削領域のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ10に上記所定方向と直交する方向に形成されたレーザー加工溝123に対しても、同様に切削ブレード823によって切削する切削領域のアライメントが遂行される。
以上のようにしてチャックテーブル81上に保持されている半導体ウエーハ10の分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123を検出し、切削領域のアライメントが行われたならば、半導体ウエーハ10を保持したチャックテーブル81を切削領域の切削開始位置に移動する。このとき、図14の(a)で示すように半導体ウエーハ10は切削すべきレーザー加工溝123の一端(図14の(a)において左端)が切削ブレード823の直下より所定量右側に位置するように位置付けられる。このとき、図示の実施形態においては、上述したアライメント工程において分割予定ライン122に形成されているレーザー加工溝123を直接撮像して切削領域を検出しているので、分割予定ライン122に形成されているレーザー加工溝123の中心位置が切削ブレード823と対向する位置に確実に位置付けられる。
このようにして切削装置8のチャックテーブル81上に保持された半導体ウエーハ10が切削加工領域の切削開始位置に位置付けられたならば、切削ブレード823を図14の(a)において2点鎖線で示す待機位置から矢印Z1で示すように下方に切り込み送りし、図14の(a)において実線で示すように所定の切り込み送り位置に位置付ける。この切り込み送り位置は、図14の(a)および図14の(c)に示すように切削ブレード823の下端が半導体ウエーハ10の裏面に貼着されたダイシングテープTに達する位置に設定されている。
次に、切削ブレード823を図14の(a)において矢印823aで示す方向に所定の回転速度で回転せしめ、チャックテーブル81を図14の(a)において矢印X1で示す方向に所定の切削送り速度で移動せしめる。そして、チャックテーブル81が図14の(b)で示すようにレーザー加工溝123の他端(図14の(b)において右端)が切削ブレード823の直下より所定量左側に位置するまで達したら、チャックテーブル81の移動を停止する。このようにチャックテーブル81を切削送りすることにより、図14の(d)で示すように半導体ウエーハ10の基板110は分割予定ライン122に形成されたレーザー加工溝123内に裏面に達する切削溝126が形成され切断される(切断工程)。
次に、切削ブレード823を図14の(b)において矢印Z2で示すように上昇させて2点鎖線で示す待機位置に位置付け、チャックテーブル81を図14の(b)において矢印X2で示す方向に移動して、図14の(a)に示す位置に戻す。そして、チャックテーブル81を紙面に垂直な方向(割り出し送り方向)にレーザー加工溝123の間隔に相当する量だけ割り出し送りし、次に切削すべきレーザー加工溝123を切削ブレード823と対応する位置に位置付ける。このようにして、次に切削すべきレーザー加工溝123を切削ブレード823と対応する位置に位置付けたならば、上述した切断工程を実施する。
なお、上記分割工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
切削ブレード :外径50mm、厚み30μm
切削ブレードの回転速度:20000rpm
切削送り速度 :50mm/秒
上述した切断工程を半導体ウエーハ10に形成された全ての分割予定ライン122に沿って形成されたレーザー加工溝123に実施する。この結果、半導体ウエーハ10の基板110はレーザー加工溝123が形成された分割予定ライン122に沿って切断され、個々のデバイス121に分割される。
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
38:割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット
5:レーザー光線照射手段
50:撮像手段
51:第1のレーザー光線照射手段
511:第1のパルスレーザー光線発振手段
512:第1の出力調整手段
513:第1の集光手段
52:第2のレーザー光線照射手段
521:第2のパルスレーザー光線発振手段
522:第2の出力調整手段
523:第2の集光手段
524:位相調整手段
6:制御手段
7、70:レーザー加工装置
8:切削装置
10:半導体ウエーハ
F:環状のフレーム
T:ダイシングテープ

Claims (6)

  1. 基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、
    長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有し所定の繰り返し周波数に設定された第1のパルスレーザー光線を機能層の表面に分割予定ラインに沿って照射し、機能層を加熱する加熱工程と、
    紫外線領域の波長を有し所定の繰り返し周波数に設定された第2のパルスレーザー光線を該第1のパルスレーザー光線の繰り返し周波数と位相をずらして機能層の表面に分割予定ラインに沿って照射し、加熱された機能層をアブレーション加工するアブレーション加工と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該第1のパルスレーザー光線は、波長が9.2〜10.8μmのCO2レーザーである、請求項1記載のウエーハの加工方法。
  3. 該加熱工程および該アブレーション加工工程を実施した後に、基板に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射し、基板にアブレーション加工を施すことにより分割予定ラインに沿って破断起点となるレーザー加工溝を形成するレーザー加工溝形成工程を実施する、請求項1又は2記載のウエーハの加工方法。
  4. 該加熱工程および該アブレーション加工工程を実施した後に、基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を基板の内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、基板の内部に分割予定ラインに沿って破断起点となる改質層を形成する改質層形成工程を実施する、請求項1又は2記載のウエーハの加工方法。
  5. 該加熱工程および該アブレーション加工工程を実施した後に、分割予定ラインに切削ブレードを位置付けて基板を分割予定ラインに沿って切断する切断工程を実施する、請求項1又は2記載のウエーハの加工方法。
  6. 被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物をレーザー加工するレーザー光線照射手段と、該被加工物保持手段と該レーザー光線照射手段を加工送り方向に相対的に移動せしめる加工送り手段と、を具備するレーザー加工装置であって、
    該レーザー光線照射手段は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段と、紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段とを具備し、
    該第1のレーザー光線照射手段は、長波長赤外線(熱赤外線)領域の波長を有する第1のパルスレーザー光線を発振する第1のパルスレーザー光線発振手段と、該第1のパルスレーザー光線発振手段によって発振された第1のパルスレーザー光線を集光して該被加工物保持手段に保持された被加工物に照射する第1の集光手段とを備えており、
    該第2のレーザー光線照射手段は、紫外線領域の波長を有する第2のパルスレーザー光線を発振する第2のパルスレーザー光線発振手段と、該第2のパルスレーザー光線発振手段によって発振された第2のパルスレーザー光線を該第1の集光手段による集光領域に集光して該被加工物保持手段に保持された被加工物に照射する第2の集光手段とを備えており、
    該第1のパルスレーザー光線発振手段から発振される第1のパルスレーザー光線の繰り返し周波数と該第2のパルスレーザー光線発振手段から発振される第2のパルスレーザー光線の繰り返し周波数との位相をずらす位相調整手段を備えている、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
JP2014129451A 2014-06-24 2014-06-24 ウエーハの加工方法およびレーザー加工装置 Active JP6377428B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129451A JP6377428B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 ウエーハの加工方法およびレーザー加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129451A JP6377428B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 ウエーハの加工方法およびレーザー加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016009757A true JP2016009757A (ja) 2016-01-18
JP6377428B2 JP6377428B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=55227130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014129451A Active JP6377428B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 ウエーハの加工方法およびレーザー加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6377428B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180118527A (ko) * 2017-04-21 2018-10-31 가부시기가이샤 디스코 피가공물의 가공 방법
CN109107996A (zh) * 2018-07-04 2019-01-01 武汉锐科光纤激光技术股份有限公司 复合激光清洗的方法
JP2020061461A (ja) * 2018-10-10 2020-04-16 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005116844A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2007021511A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Disco Abrasive Syst Ltd レーザー加工装置
JP2008018456A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Disco Abrasive Syst Ltd レーザー加工装置
JP2008300475A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法
JP2011051014A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Samsung Mobile Display Co Ltd 基板切断装置、及び基板切断方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005116844A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2007021511A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Disco Abrasive Syst Ltd レーザー加工装置
JP2008018456A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Disco Abrasive Syst Ltd レーザー加工装置
JP2008300475A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法
JP2011051014A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Samsung Mobile Display Co Ltd 基板切断装置、及び基板切断方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180118527A (ko) * 2017-04-21 2018-10-31 가부시기가이샤 디스코 피가공물의 가공 방법
KR102400418B1 (ko) 2017-04-21 2022-05-19 가부시기가이샤 디스코 피가공물의 가공 방법
CN109107996A (zh) * 2018-07-04 2019-01-01 武汉锐科光纤激光技术股份有限公司 复合激光清洗的方法
JP2020061461A (ja) * 2018-10-10 2020-04-16 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6377428B2 (ja) 2018-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4959422B2 (ja) ウエーハの分割方法
JP6178077B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP6078376B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP6162018B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP2009021476A (ja) ウエーハの分割方法
JP6189178B2 (ja) レーザー加工装置
US7601616B2 (en) Wafer laser processing method
JP2006187783A (ja) レーザー加工装置
JP6246534B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP2005021940A (ja) レーザー加工方法およびレーザー加工装置
JP2004160483A (ja) レーザー加工方法およびレーザー加工装置
JP6430836B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP2007021511A (ja) レーザー加工装置
JP2006140341A (ja) ウエーハの分割方法
JP2016025282A (ja) パッケージ基板の加工方法
JP2004179302A (ja) 半導体ウエーハの分割方法
KR101530390B1 (ko) 레이저 가공 장치
JP2006289388A (ja) レーザー加工装置
JP6377428B2 (ja) ウエーハの加工方法およびレーザー加工装置
JP5495869B2 (ja) レーザー加工溝の確認方法
JP2010194584A (ja) レーザー加工装置
US9455149B2 (en) Plate-like object processing method
JP2005142303A (ja) シリコンウエーハの分割方法および分割装置
JP6000700B2 (ja) レーザー加工方法
JP2005123329A (ja) 板状物の分割方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6377428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250