JP2016008323A - ポリユリア膜及びそれを用いたフィルムコンデンサ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い比誘電率と優れた耐電圧特性とを兼備し、例えばフィルムコンデンサ素子における誘電体膜層として好適に用いられ得るポリユリア膜を提供すること。
【解決手段】下記一般式(I)で表わされるジアミンと、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートとを、蒸着重合法に従って重合せしめることにより、目的とするポリユリア膜を構成した。
2N−R1−NH−R2−NH2 ・・・(I)
但し、上記式(I)中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、炭素数が2〜6の直 鎖飽和炭化水素鎖である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリユリア膜及びそれを用いたフィルムコンデンサ素子に係り、特に、フィルムコンデンサ素子における誘電体膜層として有利に用いられ得るポリユリア膜に関するものである。
従来より、高分子薄膜の形成方法の一つとして、蒸着重合法が知られている。この蒸着重合法とは、具体的には、特開昭61−78463号公報(特許文献1)等に明らかにされているように、2種類以上の原料モノマーの蒸気を、真空中で、例えば基板上において重合させることにより、蒸着重合体からなる高分子薄膜(以下、適宜に蒸着重合膜という。)を形成する方法である。このような蒸着重合法によって形成される高分子薄膜にあっては、ナノオーダーでの膜厚制御が可能であり、また、真空中で形成されるが故に、不純物の含有量が極端に少ない等の利点を有するのである。
また、そのような蒸着重合法に従って、基材表面に蒸着重合膜が積層形成されてなる積層体が、例えば、酸素ガスや水蒸気等の透過を阻止するためのガスバリアフィルムや、有機エレクトロルミネッセンス素子等として、広く用いられている。加えて、近年は、樹脂フィルム上に、金属薄膜と蒸着重合膜とが積層形成されてなる積層体を、フィルムコンデンサ素子として使用することが検討されている。
ここで、かかる積層体をフィルムコンデンサ素子として使用する場合、フィルムコンデンサ全体としての小型化及び大容量化(高性能化)を実現するために、積層体を構成する蒸着重合膜に対しては、比誘電率が高く、また、耐電圧特性に優れている(耐電圧が高い)ことが要求される。
しかしながら、高分子薄膜における比誘電率と耐電圧とは、一般にトレードオフの関係にあり、何れか一方の特性を損なうことなく両者を向上させることは困難であると言われている。
かかる状況の下、本願出願人は、特開2013−155394号公報(特許文献2)において、基材の表面上に、高い比誘電率と高い耐電圧とを兼備する蒸着重合膜を効率的に形成し得る技術を提案している。また、本願出願人は、特願2012−271870号において、優れた耐熱性と柔軟性を兼備し、また、フィルムコンデンサ素子の誘電体膜層として適用された際に、フィルムコンデンサ素子の自己回復性を十分に高め得るポリユリアを提案している。
特開昭61−78463号公報 特開2013−155394号公報
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決すべき課題とするところは、高い比誘電率と優れた耐電圧特性とを兼備するポリユリア膜を提供することにある。また、本発明は、そのようなポリユリア膜からなる誘電体膜層を備えたフィルムコンデンサ素子を提供することをも、その解決課題とするものである。
そして、本発明者は、特願2012−271870号において提案のポリユリアを基に、蒸着重合法に従って作製されるポリユリア膜について、鋭意、研究を進めたところ、分子内に二級アミン構造を有する所定のジアミンと、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートとを原料モノマーとして用いて、蒸着重合法によって得られるポリユリア膜にあっては、上記した課題を効果的に解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。即ち、本発明は、下記一般式(I)で表わされるジアミンと、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートとを、蒸着重合法に従って重合せしめてなるポリユリア膜を、その要旨とするものである。
2N−R1−NH−R2−NH2 ・・・(I)
但し、上記式(I)中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、炭素数が2〜6の直 鎖飽和炭化水素鎖である。
なお、そのような本発明に従うポリユリア膜においては、好ましくは、前記ジアミンが、ジエチレントリアミン又は3,3’−ジアミノジプロピルアミンである。
一方、本発明は、上述した各態様のポリユリア膜からなる誘電体膜層と、金属蒸着層とが少なくとも積層形成されてなる積層体を用いて構成されるフィルムコンデンサ素子をも、その要旨とするものである。
このように、本発明に従うポリユリア膜にあっては、原料モノマーとして、特定の構造を有するジアミン及びジイソシアネートを用いて、蒸着重合法に従って重合せしめてなるものであるところから、膜を構成するポリユリアの分子構造は網目構造を呈し、その結果、高い比誘電率と共に優れた耐電圧特性(高い耐電圧)を発揮するのである。
また、本発明のフィルムコンデンサ素子にあっては、その誘電体膜層が、高い比誘電率と共に優れた耐電圧特性を有することから、そのようなポリユリア膜を誘電体膜層として有する本発明のフィルムコンデンサ素子においても、高い比誘電率及び高い耐電圧が有利に発揮され、結果として、フィルムコンデンサの小型化及び高性能化に大きく寄与し得るのである。
本発明に従うポリユリア膜を誘電体膜層として有するフィルムコンデンサ素子の一実施形態を示す断面説明図である。 図1に示されるフィルムコンデンサ素子を構成する積層体の製造装置の一例を示す説明図である。 図1に示されるフィルムコンデンサ素子を用いて製造されるフィルムコンデンサの一例を示す断面説明図である。
ところで、本発明に従うポリユリア膜を製造するに際しては、下記一般式(I)で表わされるジアミンと、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートが、原料モノマーとして用いられる。
2N−R1−NH−R2−NH2 ・・・(I)
但し、上記式(I)中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、炭素数が2〜6の直 鎖飽和炭化水素鎖である。
ここで、本発明のポリユリア膜を製造する際に用いられるジアミンは、分子内に二級アミン構造(−NH−)を有するジアミンのうち、特に上記一般式(I)で表わされるものである。そのような特定のジアミンの中でも、本発明においては、ジエチレントリアミン[上記一般式(I)において、R1 及びR2 が、何れもC24で表わされる]や、3,3’−ジアミノジプロピルアミン[上記一般式(I)において、R1 及びR2 が、何れもC36で表わされる]、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン[上記一般式(I)において、R1 及びR2 が、何れもC612 で表わされる]が、特に有利に使用される。
一方、本発明において用いられるジイソシアネートは、分子内に脂環構造を有するもの、換言すれば、分子内に芳香族性を有しない飽和又は不飽和の炭素環を1以上有するもの、である。そのようなジイソシアネートについても、従来より公知の各種化合物の何れであっても使用することが可能であり、特に、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンや、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、イソホロンジアミンジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,2−ビス(イソシアナトメチル)シクロブタン等が、有利に用いられる。
なお、本発明においては、上記した特定のジアミン及びジイソシアネート以外にも、従来より、蒸着重合法に従ってポリユリア膜を製造する際に使用される原料モノマー、具体的には、上記したもの以外のジアミンやジイソシアネートの他、トリアミンやトリイソシアネート等であっても、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、原料モノマーとして使用することが可能である。
そして、本発明に係るポリユリア膜にあっては、上述の如き特定のジアミン及びジイソシアネートを原料モノマーとして用いて、蒸着重合法に従って重合されて、構成されているのである。具体的には、分子内に二級アミン構造を有するジアミンの蒸気と、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートの蒸気とを、真空中で重合させると、ジイソシアネートのイソシアネート基は、ジアミンのアミノ基との間で重合反応が進行するのみならず、ジアミンにおける二級アミン構造を構成する原子団(−NH−)との間においても効果的に反応が進行する。それらの反応が進行することにより、得られるポリユリア(膜)の分子構造は、一般的な(本発明の範囲外の)ジアミンとジイソシアネートとから得られるポリユリア(膜)とは異なり、ジアミンのアミノ基とジイソシアネートのイソシアネート基との反応によって形成される鎖状部が、かかる鎖状部を構成するものとは異なるジイソシアネートによって架橋されてなる網目構造となる。このような分子構造を呈することにより、本発明のポリユリア膜にあっては、高い比誘電率を有すると共に優れた耐電圧特性を発揮することとなるのである。
なお、本発明のポリユリア膜を製造するに際しての、蒸着重合における各種条件、例えば、反応室(真空槽)内の真空度、蒸着せしめる基材(基板)の温度や、原料モノマーの加熱温度等は、製造装置(重合装置)の種類や規模、原料モノマーの種類等に応じて、適宜に決定される。例えば、反応室(真空槽)内の真空度としては1.0×10〜1.0×10-5torr程度を、基材(基板)温度としては−40〜60℃程度、好ましくは−40〜30℃を、原料モノマーの加熱温度としては、ジアミンについては25〜200℃程度、好ましくは25〜100℃を、またジイソシアネートについては25〜200℃程度、好ましくは25〜100℃を、それぞれ例示することが出来る。
上述したように、本発明に係るポリユリア膜は、高い比誘電率を有すると共に高い耐電圧を発揮するものである。そのようなポリユリア膜からなる誘電体膜層と、金属蒸着膜層とが少なくとも積層形成されてなる積層体より構成されるフィルムコンデンサ素子としては、例えば、図1に示す形態を挙げることが出来る。
図1に示されるフィルムコンデンサ素子10は、樹脂フィルム12、12’の一方の面上に、金属蒸着膜層14、14’と誘電体膜層16、16’とが、この順にて設けられてなる二つの積層体18、18’を、金属蒸着膜層14、14’及び誘電体膜層16、16’が設けられていない側の面同士が接した状態において接合されて、構成されている。
より具体的には、樹脂フィルム12、12’は、ポリプロピレン製の長手の二軸延伸フィルムからなり、1〜10μm程度の厚さを有している。なお、この樹脂フィルム12、12’としては、従来のフィルムコンデンサの誘電体膜層を構成する樹脂フィルムが、何れも使用可能である。例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンナフタレート、ポリフッ化ビニリデン等からなる樹脂フィルムが用いられ得る。また、それらの樹脂フィルムは、必ずしも、二軸延伸フィルムでなくとも良い。
金属蒸着膜層14、14’は、アルミニウムより構成されている。金属蒸着膜層14、14’は、フィルムコンデンサ素子10を用いて作製されるフィルムコンデンサの内部電極を構成するものであり、例えば、PVDやCVDの範疇に属する、従来から公知の手法に従って、樹脂フィルム12(12’)上に積層形成されている。なお、金属蒸着膜層14、14’は、アルミニウムに限定されるものではなく、フィルムコンデンサの内部電極を形成する公知の金属材料、例えば、亜鉛等からなるものであっても良い。
また、ここでは、金属蒸着膜層14、14’の幅(図1の左右方向での寸法)が、樹脂フィルム12、12’の幅よりも所定寸法小さくされている。具体的には、積層体18においては、樹脂フィルム12の幅方向一方側(図1の左側)の端部を除いた部分に金属蒸着膜層14が、また、積層体18’においては、樹脂フィルム12’の幅方向他方側(図1の右側)の端部を除いた部分に金属蒸着膜層14’が、各々、積層されている。
さらに、金属層14(14’)の表面上、及び、樹脂フィルム12(12’)におけるマージン部20(20’)上には、樹脂材料よりなる誘電体膜層16(16’)が形成されている。誘電体膜層16(16’)は、樹脂フィルム12(12’)よりも小さな幅を有し、樹脂フィルム12(12’)に対して、その幅方向の略中央部に配置されている。具体的には、樹脂フィルム12(12’)における、表面に金属層14(14’)が設けられた側の端部(図1において、積層体18では右側端部、積層体18’では左側端部)においては、蒸着重合膜層16(16’)が設けられておらず、金属層14(14’)が露出しているのであり、この露出している金属層14(14’)の端部が、後述するフィルムコンデンサにおいて、正極側及び負極側の二つのメタリコン電極のうちの一方と連結される連結部22(22’)となる。一方、樹脂フィルム12(12’)における、表面に金属層14(14’)が設けられていない側の端部(図1において、積層体18では左側端部、積層体18’では右側端部)においては、樹脂フィルム12(12’)の表面が露出した部分が確保された状態にて、樹脂フィルム12(12’)のマージン部20(20’)及び金属層14(14’)を覆うように蒸着重合膜層16(16’)が形成されている。そして、誘電体膜層16(16’)は、樹脂フィルム12(12’)と共に、フィルムコンデンサ素子10を用いて得られるフィルムコンデンサにおいて誘電体層として機能することとなる。
そして、図1に示すフィルムコンデンサ素子10においては、その誘電体膜層16、16’が、前述した本発明のポリユリア膜にて構成されているのである。かかるポリユリア膜は、高い比誘電率と優れた耐電圧特性(高い耐電圧)を有するものであるところから、フィルムコンデンサ素子10を用いて作製されるフィルムコンデンサの小型化及び高性能化が有利に図られ得るのである。
また、誘電体膜層16、16’の膜厚は、特に限定されるものではないが、0.001〜10μm程度であることが望ましい。誘電体膜層16、16’を0.001μm未満の膜厚で形成することは容易ではなく、0.001μm以上の膜厚とすることが現実的である。一方、誘電体膜層16、16’の厚さが10μmを超えると、最終的に得られるフィルムコンデンサにおいて小型化を図ることが困難となる恐れがある。
ところで、上述してきたフィルムコンデンサ素子10を構成する積層体18、18’は、例えば、図2に示される如き構造を有する製造装置30を用いて製造される。なお、積層体18、18’は同一の構造を有するものであるところ、以下においては、説明の都合上、積層体18の製造についてのみ詳述する。
図2から明らかなように、製造装置30は、真空槽32を有している。この真空槽32は、図示しない真空ポンプの作動により、内部が所定の圧力にまで減圧されて、真空状態とされるようになっている。真空槽32内には、回転ドラム34が配置されている。この回転ドラム34は、電動モータ等の回転駆動装置(図示せず)により、一方向(ここでは、時計回りの方向であって、図2における白抜き矢印の方向)に、連続的な回転駆動が可能ならしめられており、また、その外周面に対して、樹脂フィルム12が巻き付けられるようになっている。真空槽32内の回転ドラム34の周囲には、オイル層形成装置36と、金属蒸着膜層形成装置38と、誘電体膜層形成装置40とが、その順番で、時計回りの方向に並べられ、且つ回転ドラム34の周方向に互いに間隔を開けて配置されている。
オイル層形成装置36は、回転ドラム34に巻き付けられた樹脂フィルム12の表面(外周面)の幅方向の一端部のみに、薄膜形態を呈するオイル層を、蒸着等によって形成するものである。
金属蒸着膜層形成装置38は、アルミニウムや亜鉛等を加熱することによって生ずる金属蒸気を、回転ドラム34に巻き付けられた樹脂フィルム12の表面に吹き付けることにより、樹脂フィルム12の表面上に、金属蒸着膜層14を形成するものである。
なお、金属蒸着膜層形成装置38から吹き出される金属蒸気は、オイル層形成装置36にて形成されるオイル層上には付着しない。これによって、樹脂フィルム12表面における幅方向の一方の端部に形成されたオイル層上に、金属蒸着膜層14が積層されないようになっている。
誘電体膜層形成装置40は、第一モノマーポット42と第二モノマーポット44とを有している。それら第一及び第二モノマーポット42、44には、ヒータ46が、それぞれ内蔵されている。また、第一モノマーポット42は、内部に収容された、分子内に二級アミン構造を有するジアミンからなる原料モノマー48を、ヒータ46にて加熱して、当該ジアミンからなる原料モノマー48の蒸気を発生させるようになっている。一方、第二モノマーポット44は、内部に収容された、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートアネートからなる原料モノマー50を、ヒータ46にて加熱して、当該ジイソシアネートからなる原料モノマー50の蒸気を発生させるようになっている。
そして、かかる誘電体膜層形成装置40にあっては、第一及び第二モノマーポット42、44で発生した2種類の原料モノマー48、50の蒸気を、吹出口52を通じて、回転ドラム34に巻き付けられた樹脂フィルム12におけるマージン部20の表面上や、樹脂フィルム12の表面に積層形成される金属蒸着膜層14の表面上に吹き出して、それら樹脂フィルム12上や金属蒸着膜層14上で、2種類の原料モノマー48、50の蒸気を重合させるようになっている。このようにして、樹脂フィルム12上や金属蒸着膜層14上に、誘電体膜層16を形成するように構成されているのである。
なお、ここでは、例えば、誘電体膜層形成装置40の吹出口52の開口幅が、樹脂フィルム12の幅より狭くされていること等によって、かかる吹出口52から吹き出される2種類の原料モノマー48、50の蒸気が、樹脂フィルム12の幅方向両端部を除いた幅方向中間部分のみに吹き付けられるようになっている。
また、金属蒸着膜層形成装置38と同一の構造を有する別の金属蒸着膜層形成装置を、必要に応じて、金属蒸着膜層形成装置38と誘電体膜層形成装置40との間に配置し、金属蒸着膜層形成装置38にて形成される金属蒸着膜層14の連結部22上に、補助金属蒸着膜層を形成しても良い。これにより、連結部22を厚肉化して、それらをヘビーエッジ部とすることも可能である。
このような構造を有する製造装置30を用いて、積層体18を製造する際には、先ず、予備作業として、オイル層形成装置36内に所定のオイルを収容する一方、金属蒸着膜層形成装置38内に所定の金属材料をセットする。また、分子内に二級アミン構造を有するジアミンからなる原料モノマー48の所定量と、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートからなる原料モノマー50の所定量とを、誘電体膜層形成装置40の第一及び第二モノマーポット42、44内にそれぞれ収容する。
次いで、回転ドラム34に樹脂フィルム12を巻き付けた後、真空槽32内を真空状態とする。その一方で、回転ドラム34を、図2の白抜き矢印の方向に回転駆動させ、真空槽32内が所定の真空状態となった後に、オイル層形成装置36と、金属蒸着膜形成装置38と、誘電体膜層形成装置40とを、それぞれ作動させる。
そして、回転ドラム34に巻き付けられた樹脂フィルム12が、回転ドラム34の回転により、オイル層形成装置36の配設位置と対応する位置に到達すると、かかるオイル層形成装置36にて、樹脂フィルム12の表面の幅方向一方の端部のうち、端縁部から内側に所定寸法だけ入り込んだ部位に、オイル層(図示せず)が、樹脂フィルム12の全周に連続して延びるように形成される。
その後、樹脂フィルム12におけるオイル層が形成された部位が、回転ドラム34の回転によって、金属蒸着膜層形成装置38の配設位置と対応する位置に達すると、金属蒸着膜層形成装置38にて、アルミニウム蒸気が、樹脂フィルム12におけるオイル層が形成された部位を除く部分に吹き付けられる。このとき、樹脂フィルム12表面の端部に設けられたオイル層上には、アルミニウム蒸気が付着しない。これによって、図1に示されるように、樹脂フィルム12における一方の端部を除く表面部分に、アルミニウムからなる第一金属蒸着膜層14が積層形成される。
引き続いて、回転ドラム34の更なる回転により、樹脂フィルム12における金属蒸着膜層14が形成された部位が、誘電体膜層形成装置40の配設位置と対応する位置に達すると、所定のジアミンからなる原料モノマー48の蒸気と、所定のジイソシアネートからなる原料モノマー50の蒸気とが、誘電体膜層形成装置40の吹出口52より、樹脂フィルム12の幅方向における、マージン部20側とは反対側の端部を除く金属蒸着膜層14部分上とマージン部20上とに対して、それぞれ吹き付けられて、それら2種類の原料モノマー48、50の蒸気を蒸着重合させる。これにより、図1に示されるように、マージン部20側とは反対側の端部を除く金属蒸着膜層14部分上とマージン部20上に、誘電体膜層16が積層形成される。また、金属蒸着膜層14におけるマージン部20側とは反対側の端部が、誘電体膜層16が形成されていない連結部22とされる。
かくして、回転ドラム34が1回転する間に、図1に示される如き構造を有する積層体18が製造されるのである。
以上の如くして得られた積層体18の二つを、それら積層体における金属蒸着膜層及び蒸着重合膜層が設けられていない側の面同士が接するように配置し、かかる状態にある二つの積層体に対して、例えばプレス加工等の公知の手段に積層方向に圧縮することにより、図1に示される如きフィルムコンデンサ素子10が得られるのである。
そして、そのようにして得られるフィルムコンデンサ素子10にあっては、その誘電体膜層16が、所定のジアミンと所定のジイソシアネートとを蒸着重合せしめてなるポリユリア膜にて構成されているところから、高い比誘電率と優れた耐電圧性とを発揮し、かかるフィルムコンデンサ素子を用いて得られるフィルムコンデンサの小型化及び高性能化に効果的に寄与し得るものとなっているのである。
なお、上述したフィルムコンデンサ素子10にあっては、その複数が用いられて、図3に示す如き構造を呈するフィルムコンデンサが製造される。図3に示されるフィルムコンデンサ60を製造する際には、先ず、複数(ここでは、3個)のフィルムコンデンサ素子10を積層すると共に、積層された複数のフィルムコンデンサ素子10の両側の端面に対して、保護フィルム62、62をそれぞれ、更に積層する。なお、この保護フィルム62、62には、例えば、フィルムコンデンサ素子10の樹脂フィルム12と同じ樹脂製のフィルム等が用いられる。
そして、そのような複数のフィルムコンデンサ素子10と保護フィルム62、62より構成される積層体の両側側面に対して、例えば、亜鉛等の金属材料を、公知の手法により溶射して、メタリコン電極64を各々、形成する。それら二つのメタリコン電極64、64は、上下方向において互いに隣り合うフィルムコンデンサ素子10、10の間において、1)下側に位置するフィルムコンデンサ素子10における金属蒸着膜層14の連結部20と、上側に位置するフィルムコンデンサ素子10の樹脂フィルム12との間に形成される隙間内に、また、2)下側に位置するフィルムコンデンサ素子10における金属蒸着膜層14の連結部が設けられていない側の端部(図3において左側端部)と、上側に位置するフィルムコンデンサ素子10における金属蒸着膜層14’の連結部20’との間に形成される隙間内に、それぞれ効果的に侵入する。これによって、二つのメタリコン電極64、64が、各フィルムコンデンサ素子10の金属蒸着膜層14、14’に対して、電気的に確実に接続されることとなる。かくして、積層体タイプのフィルムコンデンサ60が製造されるのである。なお、このフィルムコンデンサ22には、必要に応じて、図示しない端子等が、各メタリコン電極64にそれぞれ接続される。
また、図示されてはいないものの、フィルムコンデンサ素子10を用いて、巻回タイプのフィルムコンデンサを製造することも可能である。その製造に際しては、例えば、先ず、フィルムコンデンサ素子10を1回又は複数回、巻回して、巻回物を得る。そして、そのような巻回物の両側の端面に対して、メタリコン電極をそれぞれ形成する。これによって、巻回タイプのフィルムコンデンサが得られるのである。この巻回タイプのフィルムコンデンサにおいても、必要に応じて、各メタリコン電極に端子等が接続される。
以下に、本発明の実施例を幾つか示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記した具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
下記表1に示すジアミン及びジイソシアネートを原料モノマーとして用いて、蒸着重合法に従って重合せしめてなる6種類のポリユリア膜(実施例1〜3、比較例1〜3)について、比誘電率(1kHz)、損失係数(tanδ:1kHz)及び耐電圧(V/μm)を、各々、以下の示す手法に従って測定乃至は算出した。尚、ポリユリア膜を蒸着重合にて形成するに際しては、製造装置の真空槽内に、ジアミン及びジイソシアネートの蒸気が、1:1(モル比)の割合にて存在するように、各原料モノマーを加熱した。
−損失係数の測定、比誘電率の算出−
1)LCRメータ用試料の作製
先ず、ガラスプレート(長さ:76mm×幅:26mm)の一方の面に、アルミニウムの蒸着膜(厚さ:300Å)を形成した。次いで、かかるアルミニウム蒸着膜における一方の端部側の所定部位を除く部分に、下記表1に掲げるジアミン及びジイソシアネートを原料モノマーとして用いて、ポリユリア膜を厚さ:1〜2μmにて形成した。更に、ポリユリア膜上に、金よりなる蒸着膜(直径:2.5mm、厚さ:300Å)を形成することにより、6種類のLCRメータ用試料を準備した。
2)LCRメータによる測定
市販のLCRメータ(商品名:E4980A、アジレントテクノロジー株式会社製)を用いて、かかるLCRメータの一方の端子をアルミニウム蒸着膜が露出した部位に、他方の端子を金蒸着膜に接続して、静電容量及び損失係数(tanδ:1kHz)を測定した。測定された静電容量(C)、ポリユリア膜の厚さ(d)、金蒸着膜の面積(S)及び真空の誘電率(εr)を用いて、比誘電率(ε)を下記式算出した。
ε=(C×d)/(εr×S) ・・・(式)
−耐電圧の測定−
1)耐電圧試験器用試料の作製
金蒸着膜に代えて、アルミニウム蒸着膜(直径:2.5mm、厚さ:300Å)を形成した以外は、上記したLCRメータ用試料の手順と同様にして、6種類の耐電圧試験器用試料を準備した。
2)耐電圧の測定
市販の耐電圧・絶縁抵抗試験器(TOS9201、菊水電子工業株式会社製)を用いて、かかる試験器の一方の端子を、ガラス板とポリユリア膜との間に形成されたアルミニウム蒸着膜における露出部位に接続し、他方の端子を、最上面に形成されたアルミニウム蒸着膜に接続して、試料温度:25℃及び100℃、昇圧レート:100V/sec、カットオフ電流:2mAの条件下において、ポリユリア膜の耐電圧を測定した。また、絶縁破壊が認められた後の試料の表面を、顕微鏡にて観察した。
Figure 2016008323
かかる表1の結果からも明らかなように、本発明に従い、分子内に二級アミン構造を有する所定のジアミンと、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートとを原料モノマーとして用いてなるポリユリア膜(実施例1〜3)にあっては、高い比誘電率を有すると共に、耐電圧も高いものであることが認められた。
また、絶縁破壊後の各試料を観察したところ、比較例1〜3の各ポリユリア膜が形成された試料においては、ポリユリア膜やアルミニウム蒸着膜の消失や、ポリユリア膜とアルミニウム蒸着膜とが割れて飛び散った状態にあることが認められたのに対して、本発明のポリユリア膜(実施例1〜3)が形成された試料においては、そのようなことは認められなかった。この結果より、本発明のポリユリア膜は、フィルムコンデンサ(素子)における誘電体膜層として好適に用いられ得るものであることが、確認されたのである。
10 フィルムコンデンサ素子 12 樹脂フィルム
14 金属蒸着膜層 16 誘電体膜層
18 積層体 20 マージン部
22 連結部 30 製造装置
48、50 原料モノマー 60 フィルムコンデンサ

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で表わされるジアミンと、分子内に脂環構造を有するジイソシアネートとを、蒸着重合法に従って重合せしめてなるポリユリア膜。
    2N−R1−NH−R2−NH2 ・・・(I)
    但し、上記式(I)中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、炭素数が2〜6の直 鎖飽和炭化水素鎖である。
  2. 前記ジアミンがジエチレントリアミンである請求項1に記載のポリユリア膜。
  3. 前記ジアミンが3,3’−ジアミノジプロピルアミンである請求項1に記載のポリユリア膜。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のポリユリア膜からなる誘電体膜層と、金属蒸着膜層とが少なくとも積層されてなる積層体を用いて構成されるフィルムコンデンサ素子。
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