JP2016007927A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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【課題】熱可塑性の繊維強化樹脂で形成されたドアインナパネルにおいて、ドアガラスの吸い出されに対する剛性を確保することができる車両用ドア構造を提供する。【解決手段】ドアインナパネル18の面内方向で、当該ドアインナパネル18の上ヒンジ部30とドアロック部34とを結ぶ第1仮想直線Pを跨ぐようにして第1リブ36が複数形成されている。これにより、第1仮想直線P周りを補強して、当該第1仮想直線P周りの剛性を上げることができる。その結果、CFRPで形成されたドアインナパネル18の面剛性をさらに向上させることができ、走行中のドアインナパネル18の変形を抑えることができる。つまり、CFRPで形成されたドアインナパネル18であっても、ドアガラス28の吸い出されに対して剛性を確保することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドア構造に関する。
近年、車両の軽量化を図る目的で,熱可塑性のFRP(繊維強化樹脂)で成形されたトランクリッドが採用されている(例えば、特許文献1)。一般的に、樹脂で形成されたパネルでは、金属で形成されたパネルよりも剛性が低くなってしまうため、リブを形成することで剛性を上げるようにしている。
例えば、上記特許文献1では、トランクリッドの車両上下方向に沿って縦リブが複数形成されると共に、当該トランクリッドにおけるヒンジ部とトランクリッドの中央部との間を結ぶようにしてトランクリッドの車両幅方向に沿って横リブが複数形成されている。
特開2013−248960号公報
しかしながら、この先行技術はトランクリッドに関する技術であり、この技術をサイドドアに適用させようとした場合、車両の高速走行中に発生する負圧によってドアガラスが車両幅方向の外側へ吸い出される、所謂ドアガラスの吸い出されに対して剛性が十分でない可能性がある。したがって、この点において、さらなる改善の余地がある。
そこで、本発明は、熱可塑性の繊維強化樹脂で形成されたドアインナパネルにおいて、ドアガラスの吸い出されに対する剛性を確保することができる車両用ドア構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用ドア構造は、車両側部に配置されたサイドドアの一部を構成して前記サイドドアの車両幅方向の内側に配置され、熱可塑性の繊維強化樹脂で形成されたドアインナパネルと、前記ドアインナパネルに設けられ、車両上下方向に離間して配置された一対のドアヒンジ部と、前記ドアインナパネルに設けられ、前記サイドドアが閉止された状態で車体に対して当該サイドドアをロックするドアロック部と、前記ドアインナパネルに形成され、前記一対のドアヒンジ部のうち上側に配設された上ヒンジ部と前記ドアロック部とを結ぶ第1仮想直線を前記ドアインナパネルの面内方向で跨ぐ複数の第1リブと、を有している。
請求項1に記載の車両用ドア構造では、サイドドアの車両幅方向の内側に配置されたドアインナパネルが熱可塑性の繊維強化樹脂で形成されている。このドアインナパネルには、車両上下方向の上側に配設された上ヒンジ部とドアロック部とを結ぶ第1仮想直線をドアインナパネルの面内方向で跨ぐ複数の第1リブが形成されている。
一般的に、ドアインナパネルでは、ドアヒンジ部及びドアロック部において、ドアインナパネルにおける他の部分よりも剛性が高くなるように設定されている。換言すると、ドアインナパネルにおいて、ドアヒンジ部及びドアロック部以外の部分は、これらの部位よりも剛性が低くなっている。
このため、車両の高速走行中に生じる、所謂ドアガラスの吸い出されにより、ドアガラスが車両幅方向の外側へ吸い出されると、上ヒンジ部とドアロック部とを結ぶ第1仮想直線上を起点としてドアインナパネルが変形し、ドアガラスを支持するガラスフレームが車両幅方向の外側へ変位する可能性がある。
したがって、本発明では、ドアインナパネルの面内方向で第1仮想直線を跨ぐようにして第1リブが複数形成されている。この第1リブにより、第1仮想直線周りを補強して、当該第1仮想直線周りの剛性を上げることができる。これにより、熱可塑性の繊維強化樹脂で形成されたドアインナパネルの面剛性を向上させることができる。
本発明に係る請求項2に記載の車両用ドア構造は、本発明に係る請求項1に記載の車両用ドア構造において、前記第1リブは、前記ドアインナパネルにおける車両幅方向の外側に設けられている。
前述のように、ドアガラスが車両幅方向の外側へ吸い出されると、第1仮想直線上を起点としてドアインナパネルが車両幅方向の外側へ変形する。このため、本発明に係る請求項2に記載の車両用ドア構造では、ドアインナパネルにおいて、車両幅方向の外側に当該第1仮想直線を跨ぐようにして第1リブが設けられることにより、当該ドアインナパネルの変形を抑制することができる。
本発明に係る請求項3に記載の車両用ドア構造は、本発明に係る請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア構造において、前記上ヒンジ部と前記一対のドアヒンジ部のうち下側に配設された下ヒンジ部との間の途中位置と前記ドアロック部とを結ぶ第2仮想直線に沿って配置されると共に、少なくとも前記第1リブが繋がる第2リブが形成されている。
本発明に係る請求項3に記載の車両用ドア構造では、ドアインナパネルの上ヒンジ部と下ヒンジ部との間の途中位置とドアロック部とを結ぶ第2仮想直線に沿って第2リブが配置されている。この第2リブにより、第2仮想直線上を補強して、当該第2仮想直線上の剛性を上げることができる。そして、この第2リブに第1リブが繋がっている。これにより、第1リブが補強され、ドアインナパネルにおける車両幅方向に沿った変形を抑制することができる。
本発明に係る請求項4に記載の車両用ドア構造は、本発明に係る請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用ドア構造において、前記一対のドアヒンジ部のうち下側に配設された下ヒンジ部と前記ドアロック部とを結ぶ第3仮想直線を前記ドアインナパネルの面内方向で跨ぐと共に、前記第1リブと直接又は間接的に繋がる複数の第3リブが形成されている。
本発明に係る請求項4に記載の車両用ドア構造では、ドアインナパネルの面内方向で下ヒンジ部とドアロック部とを結ぶ第3仮想直線を跨ぐ第3リブが複数形成されている。この第3リブにより、第3仮想直線周りを補強して、当該第3仮想直線周りの剛性を上げることができる。そして、この第3リブは、直接第1リブが繋がり、又は第2リブを介して間接的に第1リブが繋がっている。これにより、第1リブが補強され、ドアインナパネルにおける車両幅方向に沿った変形を抑制することができる。
本発明に係る請求項5に記載の車両用ドア構造は、本発明に係る請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用ドア構造において、前記第1リブの側壁と前記ドアインナパネルの一般面に接続された接続リブが形成されている。
本発明に係る請求項5に記載の車両用ドア構造では、第1リブの側壁とドアインナパネルの一般面に接続された接続リブが形成されているため、第1リブを補強して第1リブの倒れ防止を図ることができる。
以上、説明したように、請求項1に係る車両用ドア構造は、熱可塑性の繊維強化樹脂で形成されたドアインナパネルにおいて、ドアガラスの吸い出されに対する剛性を確保することができる、という優れた効果を有する。
請求項2に係る車両用ドア構造は、第1リブはドアインナパネルが変形する方向に設けられているため、ドアインナパネルの変形を抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項3に係る車両用ドア構造は、第1リブが繋がる第2リブが形成されることで、当該第1リブを補強することができ、ドアインナパネルの面剛性をさらに向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項4に係る車両用ドア構造は、第1リブが直接又は間接的に繋がる第3リブが形成されることで、当該第1リブを補強することができ、ドアインナパネルの面剛性をさらに向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項5に係る車両用ドア構造は、第1リブに接続リブが形成されることで、当該第1リブの倒れ防止を図ることができる、という優れた効果を有する。
サイドドアを示す車両側面図である。 本実施の形態に係る車両用ドア構造を適用させた図1の2−2線に沿って切断したときの断面図である。 本実施の形態に係る車両用ドア構造の車両側面図である。 (A)は図3の4−4線に沿って切断したときの断面図であり、(B)は(A)の斜視図である。 本実施の形態に係る車両用ドア構造の変形例(1)を示す図3に対応する車両側面図である。 本実施の形態に係る車両用ドア構造の変形例(2)を示す図3に対応する車両側面図である。 本実施の形態に係る車両用ドア構造の変形例(3)を示す図3に対応する車両側面図である。
本発明の実施形態に係る車両用ドア構造について図面に基づいて説明する。なお、各図に適宜示す矢印FR、UP、OUTは、それぞれ車両前方、車両上方、車両幅方向外側を示している。また、以下の説明で、特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車体前後方向の前後、車体上下方向の上下、車体左右方向(車両幅方向)の左右を示すものとする。
(車両用ドア構造の構成)
まず、本実施の形態に係る車両用ドア構造の構成について説明する。
図1には、サイドドア12を車室14(図2参照)内側から見た車両側面図が示されている。図2は、図1の2−2線に沿って切断したときの断面図であり、本実施の形態に係る車両用ドア構造10が適用された状態が示されている。
図1及び図2に示されるように、サイドドア12は、車両幅方向の外側に設けられたドアアウタパネル16と、車両幅方向の内側に設けられたドアインナパネル18と、を備えている。ドアアウタパネル16は金属で形成されており、ドアインナパネル18は熱可塑性の繊維強化樹脂(FRP)、例えば炭素繊維強化樹脂(CFRP)で形成されている。なお、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)でもよい。
ドアアウタパネル16の上部を除く周縁部には、ヘミング加工が施されており(ヘミング加工部17)、当該ヘミング加工によって車両幅方向の内側へ向かって折り返され、ドアインナパネル18の周縁部が挟持されている。この状態で、ドアアウタパネル16とドアインナパネル18との間には空間部19が設けられている。
ドアアウタパネル16の内面16Aにおける高さ方向の中央部には、前後方向に沿ってドアパネルリインフォースメント20が配設されている。このドアパネルリインフォースメント20は、例えばCFRPで形成されており、上下に沿って切断したときの断面形状は車両幅方向の外側を開口とする略ハット型形状を成している。
また、ドアアウタパネル16の下部側には、前後方向に沿ってインパクトビーム22が配設されている。このインパクトビーム22は、例えばアルミニウム合金で形成されており、上下に沿って切断したときの断面形状は矩形状を成している。なお、ドアパネルリインフォースメント20、インパクトビーム22の形状はこれに限るものではない。
一方、図1に示されるように、ドアインナパネル18の上部には、前後方向に沿ってベルトラインリインフォースメント24が配設されている。このベルトラインリインフォースメント24は、例えばアルミニウム合金で形成されている。
また、ドアインナパネル18の上部には、下方側を開口とする略逆U字状のガラスフレーム26が固定されている。ガラスフレーム26の一端部はドアインナパネル18の上部の前端部に固定され、当該ガラスフレーム26の他端部はドアインナパネル18の上部の後端部に固定されている。
また、ガラスフレーム26内にはドアガラス28が設けられており、当該ドアガラス28はガラスフレーム26によって上下方向へ移動可能に支持されている。そして、ドアインナパネル18とドアアウタパネル16との間に設けられた空間部19(図2参照)内には、ドアガラス28を上下方向に移動させるウィンドレギュレータ(図示省略)が配設されている。
さらに、ドアインナパネル18の前部には、上方側に上ヒンジ部30、下方側に下ヒンジ部32が配設されている。上ヒンジ部30及び下ヒンジ部32は、車体(図示省略)側と係合されており、当該上ヒンジ部30及び下ヒンジ部32を中心にサイドドア12が車体に対して開閉可能となっている。
一方、ドアインナパネル18の後部には、高さ方向で上ヒンジ部30と下ヒンジ部32の間に位置してドアロック部34が配設されている。サイドドア12が閉止された状態で、当該ドアロック部34によって、サイドドア12が車体に対してロックされるようになっている。なお、ドアロック部34は略重心部を図示している。
ここで、上ヒンジ部30、下ヒンジ部32及びドアロック部34には、鋼板製のプレートがそれぞれ配設されている。これにより、上ヒンジ部30、下ヒンジ部32及びドアロック部34は、ドアインナパネル18における他の部分よりもそれぞれ剛性が高くなるように設定されている。
図3には、本実施の形態に係る車両用ドア構造10が適用されたサイドドア12を車室14(図2参照)内側から見た側面図が示されており、図4(A)には、図3の4−4線に沿って切断したときの断面図が示されている。
図3に示されるように、本実施形態では、ドアインナパネル18の一般面としての内面18A(図4(A)参照)において(ドアインナパネル18における車両幅方向の外側に)、第1リブ36が複数(ここでは6本)形成されている。
当該第1リブ36は、具体的には、ドアインナパネル18の面内方向で上ヒンジ部30とドアロック部34とを結ぶ第1仮想直線Pを跨ぐようにして形成されている。そして、第1リブ36は、当該第1仮想直線Pに対して略直交した状態でドアインナパネル18の上端部18Bから下方側へ向かって形成されている。なお、ここでの「略直交」は、必ずしも直交している必要はなく、第1仮想直線Pに対して非平行であればよい。
また、ドアインナパネル18の内面18A(図4(A)参照)には、上ヒンジ部30と下ヒンジ部32との間の途中位置としての中間部Oとドアロック部34とを結ぶ第2仮想直線Qに沿って第2リブ38が形成されている。そして、第1リブ36は当該第2リブ38に当接し、第1リブ36は第2リブ38と繋がった状態で形成されている。
さらに、ドアインナパネル18の内面18A(図4(A)参照)には、ドアインナパネル18の面内方向で第3リブ40が複数(ここでは6本)形成されている。
当該第3リブ40は、具体的には、ドアインナパネル18の面内方向で下ヒンジ部32とドアロック部34とを結ぶ第3仮想直線Rを跨ぐようにして形成されている。そして、第3リブ40は、当該第3仮想直線Rに対して略直交した状態で第2リブ38からドアインナパネル18の下端部18Cまで延出されている。なお、ここでの「略直交」は、必ずしも直交している必要はなく、第3仮想直線Rに対して非平行であればよい。
また、図4(B)には、図4(A)で示す第1リブ36の斜視図が示されている。図4(B)に示されるように、第1リブ36の側壁37には、ドアインナパネル18の内面18Aに接続された三角状の接続リブ42が形成されている。この接続リブ42は、第1リブ36の長手方向に沿って所定のピッチで複数設けられている。また、この接続リブ42は、図示はしないが、第2リブ38及び第3リブ40においても形成されてもよい。
(車両用ドア構造の作用・効果)
次に、本実施の形態に係る車両用ドア構造の作用・効果について説明する。
本実施形態では、図3に示されるドアインナパネル18がCFRPで形成されている。このドアインナパネル18の面内方向で、当該ドアインナパネル18の上ヒンジ部30とドアロック部34とを結ぶ第1仮想直線Pを跨ぐようにして第1リブ36が複数形成されている。
一般的に、ドアインナパネル18では、上ヒンジ部30、下ヒンジ部32及びドアロック部34において、ドアインナパネル18における他の部分よりも剛性が高くなるように設定されている。換言すると、ドアインナパネル18において、上ヒンジ部30、下ヒンジ部32及びドアロック部34以外の部分では、これらの部位よりも剛性が低くなっている。
このため、車両の高速走行中に生じるドアガラス28の吸い出されにより、上ヒンジ部30とドアロック部34とを結ぶ第1仮想直線Pを起点としてドアインナパネル18が変形し、ドアガラス28を支持するガラスフレーム26が車両幅方向の外側へ変位する可能性がある。
本実施形態では、上述のように、ドアインナパネル18において、ドアガラス28の吸い出され方向に、ドアインナパネル18の変形の起点となる第1仮想直線Pを跨ぐようにして、ドアインナパネル18の面内方向で第1リブ36が複数形成されている。
これにより、第1仮想直線P周りを補強して、当該第1仮想直線P周りの剛性を上げることができる。その結果、CFRPで形成されたドアインナパネル18の面剛性をさらに向上させることができ、走行中のドアインナパネル18の変形を抑えることができる。つまり、CFRPで形成されたドアインナパネル18であっても、ドアガラス28の吸い出されに対して剛性を確保することができる。
また、第1リブ36は、第1仮想直線Pに対して略直交した状態で跨いでいる。この第1仮想直線Pはドアインナパネル18の変形の起点となる。このため、ドアインナパネル18が第1仮想直線P上に沿って変形しようとした場合に、第1リブ36はその抗力となる。
したがって、当該第1仮想直線Pに対して第1リブ36が略直交した状態で跨ぐことによって、例えば、第1仮想直線Pに対して傾斜した状態で第1リブ36が跨いで形成された場合と比較して、ドアインナパネル18の変形を抑制することができる。なお、ここでは、第1リブ36が第1仮想直線Pに対して傾斜した状態で形成された形態を否定するものではない。
また、本実施形態では、ドアインナパネル18の上ヒンジ部30と下ヒンジ部32との中間部Oとドアロック部34とを結ぶ第2仮想直線Qに沿って第2リブ38が配置されている。この第2リブ38により、第2仮想直線Q上を補強して、当該第2仮想直線Q上の剛性を上げることができる。これにより、ドアインナパネル18の車両幅方向に沿った変形をさらに抑制することができる。また、本実施形態では、当該第2リブ38は第1リブ36と繋がっているため、第1リブ36を補強することができる。したがって、ドアインナパネル18の面剛性をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態では、ドアインナパネル18の面内方向で、下ヒンジ部32とドアロック部34とを結ぶ第3仮想直線Rを跨ぐようにして第3リブ40が複数形成されている。この第3リブ40により、第3仮想直線R周りを補強して、当該第3仮想直線R周りの剛性を上げることができる。さらに、この第3リブ40には、第2リブ38を介して間接的に第1リブ36が繋がって形成されている。これにより、第1リブ36を補強することができ、ドアインナパネル18の面剛性をさらに向上させることができる。
また、図4(A)、(B)に示されるように、第1リブ36の側壁37には、ドアインナパネル18の内面18Aに接続された接続リブ42が形成されている。この接続リブ42により、第1リブ36の倒れ防止を図ることができる。
(その他の実施形態)
本実施形態では、図3に示されるように、第1リブ36、第2リブ38及び第3リブ40が設けられている。しかし、ドアインナパネル18において、少なくともドアガラス28の吸い出されによる変形の起点となる第1仮想直線P上を補強する観点からすると、これらのリブ全ては必ずしも必要ではない。
(1)例えば、第2リブ38は必ずしも必要ではなく、図5に示されるように、少なくとも複数の第1リブ50が形成されていればよい。ここでは、最前部に位置する第1リブ50Aは、第1仮想直線Pを中心に第1リブ50Aの上部50A1と下部50A2の寸法が略同じになっている。
そして、第1仮想直線Pから第1リブ50Aの下端部50A3までの距離に合わせて、第1リブ50Aよりも後方側に設けられた第1リブ50Bの下端部50B1、第1リブ50Cの下端部50C1の位置が設定されている。なお、これ以外にも、第1仮想直線Pが各第1リブ50の二等分線となるように、第1リブ50B、第1リブ50Cが形成されてもよい。
(2)また、図6に示されるように、第1リブ36及び第2リブ38のみが形成されてもよい。なお、本実施形態では、第2リブ38について、前端部の位置を上ヒンジ部30と下ヒンジ部32との間の中間部Oとしているが、当該前端部の位置は、上ヒンジ部30と下ヒンジ部32との間の途中位置であればよいため、必ずしも上ヒンジ部30と下ヒンジ部32との間の中間部Oである必要はない。
(3)さらに、図7に示されるように、第1仮想直線Pに沿ってリブ52が形成され、当該リブ52を中心に、第1リブ54と第2リブ56とが交叉するようにして形成されてもよい。リブ52が形成されることによって、第1仮想直線P上を補強すると共に、第1リブ54及び第2リブ56によって、当該リブ52が補強される。なお、ここでは、第1リブ54と第2リブ56の交点Sがリブ52上となっているが、交点Sの位置は必ずしもリブ52上である必要はない。
(4)また、本実施形態では、図2に示されるように、ドアインナパネル18における車両幅方向の外側に第1リブ36が形成されているが、当該第1リブ36は、ドアインナパネル18における車両幅方向の内側に形成されてもよい。
(5)さらにまた、本実施形態では、図4(A)、(B)に示されるように、第1リブ36の側壁37にドアインナパネル18の内面18Aに接続された接続リブ42が形成されているが、当該接続リブ42は必ずしも必要ではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両用ドア構造
12 サイドドア
18 ドアインナパネル
18A 内面(一般面)
30 上ヒンジ部(ドアヒンジ部)
32 下ヒンジ部(ドアヒンジ部)
34 ドアロック部
36 リブ(第1リブ)
37 側壁
38 リブ(第2リブ)
40 リブ(第3リブ)
42 接続リブ
50 リブ(第1リブ)
52 リブ(第2リブ)
54 リブ(第1リブ)
56 リブ(第3リブ)
P 第1仮想直線
Q 第2仮想直線
R 第3仮想直線

Claims (5)

  1. 車両側部に配置されたサイドドアの一部を構成して前記サイドドアの車両幅方向の内側に配置され、熱可塑性の繊維強化樹脂で形成されたドアインナパネルと、
    前記ドアインナパネルに設けられ、車両上下方向に離間して配置された一対のドアヒンジ部と、
    前記ドアインナパネルに設けられ、前記サイドドアが閉止された状態で車体に対して当該サイドドアをロックするドアロック部と、
    前記ドアインナパネルに形成され、前記一対のドアヒンジ部のうち上側に配設された上ヒンジ部と前記ドアロック部とを結ぶ第1仮想直線を前記ドアインナパネルの面内方向で跨ぐ複数の第1リブと、
    を有する車両用ドア構造。
  2. 前記第1リブは、前記ドアインナパネルにおける車両幅方向の外側に設けられている請求項1に記載の車両用ドア構造。
  3. 前記上ヒンジ部と前記一対のドアヒンジ部のうち下側に配設された下ヒンジ部との間の途中位置と前記ドアロック部とを結ぶ第2仮想直線に沿って配置されると共に、少なくとも前記第1リブが繋がる第2リブが形成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア構造。
  4. 前記一対のドアヒンジ部のうち下側に配設された下ヒンジ部と前記ドアロック部とを結ぶ第3仮想直線を前記ドアインナパネルの面内方向で跨ぐと共に、前記第1リブと直接又は間接的に繋がる複数の第3リブが形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用ドア構造。
  5. 前記第1リブの側壁と前記ドアインナパネルの一般面に接続された接続リブが形成されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用ドア構造。
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