JP2016007620A - 溶接方法及び溶接構造物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施の形態に係る溶接方法は、配置工程及び溶接工程を有する。配置工程では、溶接の対象となる第1の母材と第2の母材とをギャップを空けて配置する。溶接工程では、前記配置された第1及び第2の母材どうしを、25kJ/cm以下の入熱により埋れアークの状態で、マグ溶接法を用いて完全溶け込み溶接する。さらに、前記第1及び第2の母材の厚さは、4mm以上、24mm以下の範囲内にある。また、前記ギャップは、前記第1及び第2の母材の厚さの0.05倍以上、0.4倍以下の範囲内にある。
【選択図】図1C
Description
第1の実施形態の溶接方法は、配置工程及び溶接工程をそれぞれ行う際に前述した条件を満たすことに加え、さらに、配置工程では、図1Aに示すように、母材(第1の母材)1と母材(第2の母材)2とをI型継手(突合せ継手)8として配置する。ここで、本実施形態のようなI型継手8を溶接する場合には、母材1、2の厚さ(第1の面1a、2aと第2の面1b、2bとの間の厚さ)T1は、6mm以上、24mm以下(6mm≦T1≦24mm)の範囲内にあることがより好ましい。さらに、本実施形態のようなI型継手8を溶接する場合には、ギャップG1は、母材1、2の厚さT1の0.05倍以上、0.1倍以下(0.05×T1mm≦G1≦0.1×T1mm)の範囲内にあることがより好ましい。
次に、第2の実施の形態を図3A、図3Bに基づき説明する。第2の実施形態の溶接方法は、配置工程及び溶接工程をそれぞれ行う際に、第1〜第4の実施形態共通の前述した条件を満たすことに加え、さらに、配置工程では、図3Aに示すように、母材(第1の母材)21と母材(第2の母材)22とを、裏当て金25と共にI型継手28として配置する。
次に、第3の実施の形態を図4A〜図4Cに基づき説明する。第3の実施形態の溶接方法は、配置工程及び溶接工程をそれぞれ行う際に、第1〜第4の実施形態共通の前述した条件を満たすことに加え、さらに、配置工程では、図4Aに示すように、母材(第1の母材)31と母材(第2の母材)32とをT型継手38として配置する。
次に、第4の実施の形態を図6A、図6Bに基づき説明する。第4の実施形態の溶接方法は、配置工程及び溶接工程をそれぞれ行う際に、第1〜第4の実施形態共通の前述した条件を満たすことに加え、さらに、配置工程では、図6Aに示すように、母材(第1の母材)41と母材(第2の母材)42とをT型継手48として配置する。
<実施例1>
実施例1では、図1A〜図1Cに示した第1の実施形態に係るI型継手8の溶接方法を適用し、さらに次の詳細な条件を追加して配置工程及び溶接工程を実施した。
・溶接方法:半自動マグ溶接,両側各1パス溶接
・母材1、2:炭素鋼鋼材(JIS G3101 SS400,縦300mm×横300mm×厚さ20mm)
・溶接ワイヤ:AWS A5.18 ER70S-G,直径1.2mm
・溶接電流:300A
・溶接電圧:27V
・溶接速度:300mm/min
・入熱:16.2kJ/cm
・母材1、2の厚さT1:20mm
・ギャップG1:1.5mm
実施例2では、図2A、図2Bに示した第2の実施形態に係るI型継手28の溶接方法を適用し、さらに次の詳細な条件を追加して配置工程及び溶接工程を実施した。
・溶接方法:半自動マグ溶接,片側1パス溶接
・母材21,22:炭素鋼鋼材(JIS G3101 SS400,縦300mm×横300mm×厚さ10mm)
・溶接ワイヤ:AWS A5.18 ER70S-G,直径1.2mm
・溶接電流:300A
・溶接電圧:27V
・溶接速度:300mm/min
・入熱:16.2kJ/cm
・母材21,22の厚さT2:10mm
・ギャップG2:2.5mm
実施例3では、図4A〜図4Cに示した第3の実施形態に係るT型継手38の溶接方法を適用し、さらに次の詳細な条件を追加して配置工程及び溶接工程を実施した。
・溶接方法:半自動マグ溶接,両側各1パス溶接
・母材31,32:炭素鋼鋼材(JIS G3101 SS400,縦300mm×横300mm×厚さ16mm)
・溶接ワイヤ:AWS A5.18 ER70S-G,直径1.2mm
・溶接電流:320A
・溶接電圧:29V
・溶接速度:300mm/min
・入熱:18.56kJ/cm
・母材31(及び母材32)の厚さT3:16mm
・ギャップG3:2.5mm
実施例4では、図6A〜図6Bに示した第4の実施形態に係るT型継手48の溶接方法を適用し、さらに次の詳細な条件を追加して配置工程及び溶接工程を実施した。
・溶接方法:半自動マグ溶接,片側1パス溶接
・母材41、42:炭素鋼鋼材(JIS G3101 SS400,縦300mm×横300mm×厚さ10mm)
・溶接ワイヤ:AWS A5.18 ER70S-G,直径1.2mm
・溶接電流:320A
・溶接電圧:29V
・溶接速度:300mm/min
・入熱:18.56kJ/cm
・母材41(及び母材42)の厚さT4:10mm
・ギャップG4:2.5mm
Claims (10)
- 溶接の対象となる第1の母材と第2の母材とをギャップを空けて配置する配置工程と、
前記配置された第1及び第2の母材どうしを、25kJ/cm以下の入熱により埋れアークの状態で、マグ溶接法を用いて完全溶け込み溶接する溶接工程と、を有し、
前記第1及び第2の母材の厚さは、4mm以上、24mm以下の範囲内にあり、
前記ギャップは、前記第1及び第2の母材の厚さの0.05倍以上、0.4倍以下の範囲内にある、溶接方法。 - 前記配置工程では、前記第1及び第2の母材をI型継手として配置し、
前記溶接工程では、前記I型継手として配置された前記第1及び第2の母材の第1の面側とその背面側に位置する第2の面側とからそれぞれ1パスずつ溶接操作を行い、
前記第1及び第2の母材の厚さは、6mm以上、24mm以下の範囲内にあり、
前記ギャップは、前記第1及び第2の母材の厚さの0.05倍以上、0.1倍以下の範囲内にある、請求項1記載の溶接方法。 - 前記配置工程では、前記第1及び第2の母材を裏当て金と共にI型継手として配置し、
前記溶接工程では、前記I型継手として配置された前記第1及び第2の母材についての前記裏当て金をあてがう第2の面の背面側に位置する第1の面側から、1パスの溶接操作を行い、
前記第1及び第2の母材の厚さは、4mm以上、12mm以下の範囲内にあり、
前記ギャップは、前記第1及び第2の母材の厚さの0.2倍以上、0.4倍以下の範囲内にある、請求項1記載の溶接方法。 - 前記配置工程では、前記第1及び第2の母材をT型継手として配置し、
前記溶接工程では、前記T型継手として前記第2の母材と共に配置された前記第1の母材の第1の面側とその背面側に位置する第2の面側とからそれぞれ1パスずつ溶接操作を行い、
少なくとも前記第1の母材の厚さは、6mm以上、20mm以下の範囲内にあり、
前記ギャップは、前記第1の母材の厚さの0.1倍以上、0.2倍以下の範囲内にある、請求項1記載の溶接方法。 - 前記配置工程では、前記第1及び第2の母材をT型継手として配置し、
前記溶接工程では、前記T型継手として前記第2の母材と共に配置された前記第1の母材における第2の面の背面側に位置する第1の面側から、1パスの溶接操作を行い、
少なくとも前記第1の母材の厚さは、4mm以上、12mm以下の範囲内にあり、
前記ギャップは、前記第1の母材の厚さの0.2倍以上、0.3倍以下の範囲内にある、請求項1記載の溶接方法。 - 前記第1及び第2の面側からの1パスずつの溶接操作によってそれぞれ得られる溶け込み深さは、少なくとも前記第1の母材の厚さの0.5倍以上、0.9倍以下の範囲内にあり、
前記第1及び第2の面側からの溶け込みによって形成される各ビードは、互いに重なり合っている、請求項2又は4記載の溶接方法。 - 前記溶接工程では、溶接姿勢を下向姿勢又は横向姿勢とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の溶接方法。
- 前記ギャップは、前記第1及び第2の母材のうちの少なくとも一方に設けられた突起部によって構成される、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の溶接方法。
- 前記第1及び第2の母材は、炭素鋼又はステンレス鋼である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の溶接方法。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の溶接方法を用いて形成された溶接構造物。
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