JP2016007090A - 部品の保持構造、及び、電気接続箱 - Google Patents

部品の保持構造、及び、電気接続箱 Download PDF

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Abstract

【課題】係止突起で部品を保持する際の保持力を確保しつつ、部品装着部への部品の装着を小さい力で済ませることができる部品の保持構造を提供する。【解決手段】部品装着部1は、相対向する一対の壁4,5を有し、各壁4,5の内側には、部品装着開始側に配置され部品50が脱落するのを防止するため部品50の縁部53に係合する係止突起11と、部品装着部1に部品50を装着した際に部品50の側部55,56に当接し部品50のガタつきを抑えるガタ抑え突起12とを設ける。各壁4,5は、係止突起11とガタ抑え突起12との間で部品50の装着方向に直交する方向を軸として捩れるように形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、部品の保持構造、及び、この部品の保持構造を備えた電気接続箱に関する。
従来、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される高圧用電気接続箱として、特許文献1の図1に示すような技術が用いられてきた。特許文献1の図1に示す電気接続箱は、リレー(電気部品)を剥き出しの状態でアッパーカバーの上側に装着する構成となっている。
特許文献1に開示された技術以外で、電気接続箱に部品を装着する構造として、本発明者は、図4−図6に示すような部品の保持構造を考案した。
図4−図6に示す部品の保持構造は、電気接続箱に部品101を装着する部品装着部102に適用されるものである。部品101は、重量の大きいものであって、ここでは一例として、リレーを挙げるものとする。部品装着部102は、合成樹脂で成形され、前壁103と、後壁104と、左壁105と、右壁106とを備えるとともに、上面に部品装着開口部107、下面に底壁108を備えてなる略箱形状に形成されている。
左壁105と右壁106のそれぞれの上端側には、係止突起109が部品装着部102の内側に向かって突出して形成されている。係止突起109には、テーパ面117と、係止面116とが形成されている。テーパ面117は、部品101を部品装着開口部107に装着する際に、部品101の下面112の縁部115が摺接し、係止突起109を外側に押し拡げるために形成されている。また、係止面116は、部品101の装着後に、部品101の上面111の縁部114に係合することによって、部品101が部品装着部102から脱落するのを防止するために形成されている。
また、前壁103と、後壁104と、左壁105と、右壁106のそれぞれの内面には、ガタ抑え突起110が部品装着部102の内側に向かって突出して形成されている。ガタ抑え突起110は、前壁103と後壁104においては、前壁103と後壁104のそれぞれの内面の略中央部に配置されている。また、ガタ抑え突起110は、左壁105と右壁106においては、左壁105と右壁106のそれぞれの内面であって、係止突起109を挟んで左壁105と右壁106の高さ方向の略中間部に配置されている。前壁103と、後壁104と、左壁105と、右壁106のそれぞれに設けられたガタ抑え突起110は、部品101の各側面113に当接し、部品装着部102の内部において、部品101が外部からの振動を受けてた際に小さく移動する、所謂、ガタつきを抑えるためのものである。
つぎに、部品101を部品装着部102に装着する作業手順について説明する。
まず、部品101を部品装着開口部107の上方から差し込み、部品101の下面112の縁部115を係止突起109のテーパ面117に当接させる。部品101を、さらに下方へ押し込んでいくと、部品101の下面112の縁部115とテーパ面117とを摺接させて、図6に図示の矢印Bで示す係止突起109間の間隔を部品101が通過可能な幅になるまで押し拡げながら、部品101を部品装着部102の内部に挿入していく。そして、部品101が完全に係止突起109を乗り越えると、外側に押し拡げられていた係止突起109が元の位置に復帰し、係止面116が部品101の上面111の縁部114に係合する。以上により、部品101は、部品装着部102の内部に収容される。
このように、係止突起109は、部品101の上面111の縁部114を覆っているため、部品101が部品装着部102から脱落するのを防止することができる。また、ガタ抑え突起110は、部品101の各側面113に当接するように構成されているので、部品101のガタつきを抑えることができる。
特開2006−50768号公報
ところで、図4−図6に示す部品の保持構造にあっては、重量の大きい部品101を部品装着部102に装着した場合、外部からの衝撃を受けたときに、部品装着部102から脱落しないように保持しておくため、係止突起109が部品装着部102の内側に大きく突出して形成されている。この場合、係止突起109は、保持力が大きいため、部品101を部品装着部の内部に確実に保持しておくことができる。しかしながら、係止突起109は、部品装着部102の内側に大きく突出して形成されているため、係止突起109間の間隔の幅が左壁105と右壁106との間の間隔の幅よりも狭くなっている。このため、係止突起109間の間隔を部品101が通過可能な幅に押し拡げようとすると、部品装着部102に対する部品101の挿入力を大きくしなければならないという問題点があった。
また、図4−図6に示す部品の保持構造にあっては、係止突起109間の間隔の幅が左壁105と右壁106との間の間隔の幅よりも狭くなっているため、部品101を部品装着部102に挿入すると係止突起109が外側に押し拡げられるときの変形量が大きくなり、この変形量が過大となると、係止突起109が折損してしまうような場合があるという問題点があった。
さらに、係止突起109の変形量が大きくなると、係止突起109が弾性を失って外側に撓んだまま復帰しなくなるような場合があるという問題点があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、係止突起で部品を保持する際の保持力を確保しつつ、部品装着部への部品の装着を小さい力で済ませることができる部品の保持構造、及び、この部品の保持構造を備えた電気接続箱を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の部品の保持構造は、部品を装着する部品装着部を備え、前記部品装着部は、相対向する一対の壁を有し、前記各壁の内側には、部品装着開始側に配置され、前記部品が前記部品装着部から脱落するのを防止するため前記部品の縁部に係合する係止突起と、前記部品装着部に前記部品を装着した際に、該部品の側部に当接し該部品のガタつきを抑えるガタ抑え突起と、を設け、前記各壁は、前記係止突起と前記ガタ抑え突起との間で前記部品の装着方向に直交する方向を軸として捩れるように形成したことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、部品装着時に、部品が係止突起を外側に押し拡げると、下部に設けられているガタ抑え突起間の間隔が狭まる方向に撓む、所謂押し戻しが生じ、部品が係止突起との摺接を終了し、装着が完了すると、ガタ抑え突起の押し拡げ力によって係止突起を押し戻し、係止突起と部品との係合を確実にし、部品によって係止突起が部品装着部の外側に押し拡げられるのを防止する。
請求項2記載の本発明の部品の保持構造は、請求項1に記載の部品の保持構造において、前記係止突起と、前記ガタ抑え突起とは、前記部品の装着方向に沿って並ぶように配置したことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、部品装着時に、部品が係止突起を外側に押し拡げると、係止突起と部品の装着方向に沿って並ぶように配置されるガタ抑え突起間の間隔が狭まる方向に撓む、所謂押し戻しが生じ、部品が係止突起との摺接を終了し、装着が完了すると、ガタ抑え突起の押し拡げ力によって、ガタ抑え突起と部品の装着方向に沿って並ぶように配置される係止突起を押し戻し、係止突起と部品との係合を確実にし、部品によって係止突起が部品装着部の外側に押し拡げられるのを防止する。
請求項3記載の本発明の部品の保持構造は、請求項1又は請求項2に記載の部品の保持構造において、前記各壁の外側に、前記部品の装着方向に沿って、且つ、前記ガタ抑え突起の背面から前記係止突起の背面まで延びるようにリブを設けることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、リブを設けることにより、各壁は、ガタ抑え突起の背面から係止突起の背面に亘って剛性を増すことができる。
請求項4記載の本発明の電気接続箱は、請求項1,2又は3何れか記載の部品の保持構造を備えることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、電気接続箱が請求項1,2又は3何れかに係る部品の保持構造を備えることになる。
請求項1に記載の本発明によれば、各壁は、係止突起とガタ抑え突起との間で部品の装着方向に直交する方向を軸として、ガタ抑え突起側が外側へ撓もうとする力の反力により係止突起側が内側へ捩れる。このことから、部品装着後は、常にガタ抑え突起に部品の側部が当接し、ガタ抑え突起を外側に撓ませることができるため、このときの反力によって係止突起を内側に撓ませることができる。そうすることにより、常に係止突起を部品の縁部に係合させ、部品の保持状態を保つことができる。したがって、係止突起で部品を保持する際の保持力を確保することができるという効果を奏する。
また、請求項1に記載の本発明によれば、係止突起で部品を保持する際の保持力を確保することができるため、係止突起は、必要最小限の突出量で部品を部品装着部から脱落しないように保持することができる。このことから、係止突起の突出量を小さくすることにより、係止突起間の間隔を部品が通過可能な幅に押し拡げる際に、部品装着部に対する部品の挿入力が小さくて済むことになる、したがって、部品装着部への部品の装着を小さい力で済ませることができるという効果を奏する。
請求項2に記載の本発明によれば、各壁において、係止突起とガタ抑え突起とは、部品の装着方向に沿って並ぶように配置されるため、ガタ抑え突起側を外側に押し戻したときの反力を効果的に係止突起側に伝えることができる。このことから、部品装着後、各壁の係止突起側は、より確実に内側に捩れるため、部品の保持状態を保つことができる。したがって、係止突起で部品を保持する際の保持力を、より確実に確保することができるという効果を奏する。
請求項3に記載の本発明によれば、各壁は、リブを設けることにより、各壁のガタ抑え突起の背面から係止突起の背面に亘って剛性を増すことができ、ガタ抑え突起側を外側に撓ませる力の反力をリブを通して係止突起側に伝えることができる。このことから、各壁の係止突起側は、より確実に内側に捩れる。したがって、係止突起で部品を保持する際の保持力を、さらに向上することができるという効果を奏する。
また、請求項3に記載の本発明によれば、リブの作用によって、各壁のガタ抑え突起の背面から係止突起の背面に亘って剛性が増すことにより、部品装着時に係止突起を外側に押し拡げる際の変形量が過大になるのを防ぐことができる。したがって、係止突起が折損するようなことや、係止突起が外側に押し拡げられたまま復帰しなくなるようなことを防止することができるという効果を奏する。
請求項4に記載の本発明によれば、電気接続箱は、請求項1,2又は3何れかに係る部品の保持構造を備えるため、請求項1,2又は3何れかに係る部品の保持構造と同様の効果を奏する。
本発明の部品の保持構造の一実施形態を示す斜視図である。 部品装着開始前の状態を示す断面図である。 部品装着後の状態を示す断面図である。 本発明の課題を説明するための部品の保持構造を示す斜視図である。 図4における部品の保持構造に部品が装着された状態を示す平面図である。 図5におけるA−A間断面図である。
以下、図1−図3を参照しながら、本発明に係る部品の保持構造の実施例について説明する。
図1は本発明の部品の保持構造の一実施形態を示す斜視図、図2は図1におけるC−C間断面図であって部品装着開始前の状態を示す図、図3は図2につづく図であって部品装着後の状態を示す図である。
なお、図中の矢印は、上下、左右、前後の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
図1−図3において、引用符号1は、本発明の実施例に係る部品の保持構造を備える部品装着部を示している。
部品装着部1は、特に限定するものではないが、本実施例では、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載されモータ等の機器に電力を供給する電気接続箱に適用されるものとする。部品装着部1は、部品50を装着する部分として形成されている。なお、本実施例における部品50は、重量の大きいものであって、一例として、リレーを挙げるものとする(リレーに限らず、その他の部品であっても良いものとする)。
部品装着部1は、例えば、電気接続箱を構成する部材の1つである合成樹脂製ハウジングにおける所定位置に一体的に設けられている。部品装着部1は、図1に示すように、略箱状に形成され、前壁2と、後壁3と、左壁4と、右壁5とを備えるとともに、上面に部品装着開口部6を、下面に底壁7を備えている。以下、部品装着部1の上記各構成について説明する。
前壁2と後壁3とは、所定の間隔をあけて相対向するように配置されている。前壁2と後壁3は、上側の中間部が矩形状に切り欠かれている。前壁2と後壁3の内側には、ガタ抑え突起12が突出して形成されている。前壁2と後壁3におけるガタ抑え突起12は、部品装着部1の内側に凸となるように形成されている。前壁2と後壁3におけるガタ抑え突起12は、部品50を部品装着部1に装着後、部品50の前側面(図示せず)が前壁2におけるガタ抑え突起12に当接するように構成するとともに、部品50の後側面(図示せず)が後壁3におけるガタ抑え突起12に当接するように構成することによって、部品50のガタつきを抑えるための部分として設けられている。
左壁4と右壁5とは、それぞれ、前壁2と後壁3に連成されており、左壁4と右壁5は、所定の間隔をあけて相対向するように配置されている。左壁4と右壁5には、係止部8と、上側切り欠き部9と、下側切り欠き10とが形成されている。
係止部8は、左壁4と右壁5の上側を切り欠いて、左壁4と右壁5の上側中間部を片持ち状に構成して形成されている。係止部8には、係止突起11と、ガタ抑え突起12と、リブ13とが設けられている。係止部8において、係止突起11と、ガタ抑え突起12とは、図2に図示の矢印Eで示す部品50の装着方向に沿って並ぶように配置されている。
係止部8は、可撓性を有しており、係止突起11とガタ抑え突起12との間で、図2に図示の矢印Eで示す部品50の装着方向に直交する方向(図2の紙面表から裏へ紙面に対して垂直にぬける方向)を軸として捩れるように形成されている。すなわち、係止部8は、図2に示すように、係止突起11に矢印F1で示す力が掛かると、上記軸を中心に、係止突起11側が矢印Gの方向に撓み、この係止突起11側の撓みに連動してガタ抑え突起12側が矢印Hの方向に捩れるように形成されている。
また、係止部8は、図3に示すように、ガタ抑え突起12側に矢印F2で示す力が掛かると、上記軸を中心に、ガタ抑え突起12側が矢印Iの方向に撓み、このガタ抑え突起12側の撓みに連動して、係止突起11側が矢印Jの方向に捩れるように形成されている。
係止突起11は、左壁4と右壁5において、部品50の装着開始側となる係止部8の上端側に配置されており、係止部8の内側に突出して形成されている。係止突起11は、図2及び図3に示すように、左壁4と右壁5のそれぞれに設けられた係止突起11間の間隔が部品50の幅より狭くなるように設けられている。係止突起11は、本実施例では、左壁4と右壁5のそれぞれの係止部8に2つ設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、係止突起11は、左壁4と右壁5のそれぞれの係止部8に1つ設けられていても良いものとする。また、係止突起11の幅を狭く形成することによって、左壁4と右壁5のそれぞれの係止部8に3つ以上設けられていても良いものとする。
係止突起11には、テーパ面14と、係止面15と、頂部16とが形成されている。テーパ面14は、部品50を部品装着部1に装着する際に、部品50の下面52の縁部54が摺接することによって、係止部8を外側に押し拡げるための部分として形成されている。
また、係止面15は、図3に示すように、部品50を部品装着部1に装着したときに、部品50の上面51の縁部53に係合することによって、部品50が部品装着部1から脱落するのを防止するための部分として形成されている。
さらに、頂面16は、テーパ面14と、係止面15とに連続して形成されている。頂面16は、部品50を部品装着部1に装着する際に、部品50の左側面55と右側面56とが摺接する部分である。
ガタ抑え突起12は、板状の形状を有しており、左壁4と右壁5のそれぞれに設けられた係止部8の下端に一体的に形成され、後述する下側切り欠き部10の高さ方向に沿って延びるように形成されている。ガタ抑え突起12は、図2に示すように、部品装着部1の内側に凸となるように形成されている。左壁4と右壁5におけるガタ抑え突起12は、部品50を部品装着部1に装着後、部品50の左側面55と右側面56が当接するように構成することによって、部品50のガタつきを抑えるための部分として設けられている。また、左壁4と右壁5におけるガタ抑え突起12は、外側に撓もうとする力が掛かることにより、係止部8におけるガタ抑え突起12が形成される側を外側に押し戻すための部分として設けられている。ガタ抑え突起12は、図2及び図3に示すように、左壁4と右壁5に設けられたガタ抑え突起12間の間隔が部品50の幅より狭くなるように設けられている。ガタ抑え突起12は、本実施例では、左壁4と右壁5のそれぞれの係止部8の下端に1つ設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、ガタ抑え突起12の幅を狭く形成することによって、左壁4と右壁5のそれぞれの係止部8の下端に2つ以上設けても良いものとする。
ガタ抑え突起12における、部品装着部1の内側に凸となるように形成されている部分には、テーパ面17と、頂部23とが形成されている。テーパ面17は、部品50を部品装着部1に装着する際に、部品50の下面52の縁部54が摺接して、このガタ抑え突起12を乗り越えられるようにするためのものである。
また、頂部23は、部品50が、ガタ抑え突起12のテーパ面17を乗り越えることによって、部品50の左側面55と右側面56とが当接する部分である。
リブ13は、図1に示すように、係止部8とガタ抑え突起12の外側の中間部に配置されるように設けられている。係止部8とガタ抑え突起12の外側において、リブ13が形成されている箇所は、平面的に見ると、外側に凸となる形状を有している。リブ13は、直線状に形成され、図2に図示の矢印Eで示す部品50の装着方向に沿って、長さ方向がガタ抑え突起12の背面から係止突起11の背面まで延びるように設けられている。
リブ13は、本実施例では、リブ13の上端が係止部8の上端と一致するように設けられるとともに、リブ13の下端がガタ抑え突起12の下端と一致するように設けられている。その他、リブ13は、図示しないが、リブ13の上端が係止部8の上端の近傍まで設けられるとともに、リブ13の下端がガタ抑え突起12の下端の近傍まで設けられる構成であっても良いものとする。
上側切り欠き部9は、左壁4と右壁5において、係止部8の両脇を切り欠き形成してなる部分である。上側切り欠き部9は、図1に示すような矩形状に切り欠かれており、上側切り欠き部9の下端縁19の形成位置は、係止部8の下端の位置と同じ高さ位置まで形成されている。
下側切り欠き部10は、左壁4と右壁5の下側の中間部を図1に示すような矩形状に切り欠き形成してなる部分である。下側切り欠き部10の上端縁20の形成位置は、上側切り欠き部9の下端縁19の形成位置と同じ高さ位置まで形成されている。
このように、左壁4と右壁5において、上側切り欠き部9の下端縁19と下側切り欠き部10の上端縁20は、図2に図示の矢印Eで示す部品50の装着方向に直交する方向に直線状に形成されている。このような構成により、左壁4と右壁5が、係止突起11とガタ抑え突起12との間で図2に図示の矢印Eで示す部品50の装着方向に直交する方向を軸として捩れる際に、この軸は、軸の長さ方向が上側切り欠き部9の下端縁19と下側切り欠き部10の上端縁20の上を通って形成されることになる。
部品装着開口部6は、部品装着部1の上方から部品50を装着する際に装着開始側となる部分であって、部品装着部1の上面に、部品50を挿入可能な形状に開口形成されている。部品装着開口部6は、部品装着部1の内部に連通している。
底壁7は、前壁2と、後壁3と、左壁4と、右壁5のそれぞれの下端に連成されている。底壁7には、切り欠き部18が形成されている。切り欠き部18は、右壁5に形成された下側切り欠き部10に連通して形成されている。
つぎに、部品50を部品装着部1に装着する作業手順について説明する。
図2において、まず、破線で示す部品50を部品装着部1の上方から部品装着開口部7に対して矢印Eの方向に差し込んで部品50の装着を開始する。部品50が部品装着開口部7に差し込まれると、部品50の下面52の縁部54が係止突起11のテーパ面14に当接する。
しかる後、部品50を矢印Eの方向に押し込んでいくと、部品50の下面52の縁部54が係止突起11のテーパ面14に摺接することにより、係止部8の係止突起11側に図2に図示の矢印F1で示す外側へ撓もうとする力が掛かる。この係止部8の係止突起11側が外側に撓もうとする力により、係止部8の係止突起11側が矢印Gに示す方向に撓んで、外側に押し拡げられる。このとき、係止部8に、係止突起11とガタ抑え突起12との間で矢印Eに直交する方向(すなわち、図2の紙面表から裏へ紙面に対して垂直にぬける方向)を軸として捩れが生じる。そして、係止部8の係止突起11側が矢印Gの方向に撓む力がリブ13を通ってガタ抑え突起12側に伝えられ、係止部8のガタ抑え突起12側が矢印Hに示すように内側に捩れる。
さらに、部品50を矢印Eの方向に押し込んでいき、矢印Gの方向に押し拡げられた状態の係止突起11の頂面16に部品50の左側面55と右側面56を摺接させつつ、部品装着部1の内部に挿入していく。すると、部品50の下面52の縁部54が、前壁2と、後壁3と、左壁4と、右壁5のそれぞれの内面に設けられたガタ抑え突起12のテーパ面17と当接する。さらに部品50を矢印Eの方向に押し込んでいくと、部品50は、左側面55と右側面56を係止突起11の頂面16に摺接させたまま、部品50の下面52の縁部54が、各ガタ抑え突起12のテーパ面17との摺接を開始する。そして、部品50の左側面55と右側面56とがガタ抑え突起12の頂部23に達するにしたがって、係止部8のガタ抑え突起12側がI方向に撓んで外側に押し戻される。このとき、係止部8に、係止突起11とガタ抑え突起12との間で矢印Eに直交する方向を軸として捩れが生じる。そして、この捩れによって係止部8に生じた反力が、係止部8に形成されるリブ13を通って係止突起11側に伝えられ、係止部8の係止突起11側にJ方向に撓もうとする力が掛かる。この時、係止突起11は、頂面16が部品50の左側面55と右側面56とに摺接しているため、係止突起11側のJ方向への撓みが規制される。
しかる後、係止突起11の頂面16と、部品50の左側面55、右側面56との摺接が終了し、部品50が係止突起11を完全に乗り越える。このとき、部品50は、前側面が前壁2のガタ抑え突起12(図1参照)に当接状態にあるとともに、後側面が後壁3のガタ抑え突起12(図1参照)に当接状態にある。また、部品50は、左側面55が左壁4のガタ抑え突起12に当接状態にあるとともに、右側面56が右壁5のガタ抑え突起12に当接状態にあり、係止部8のガタ抑え突起12側に図3に図示の矢印F2で示す外側に押し戻そうとする力が掛かる。
また、部品50が係止突起11を完全に乗り越えるとき、係止突起11の頂面16と、部品50の左側面55、右側面56との摺接による係止突起11側のJ方向への撓みの規制が解除される。すると、係止部8のガタ抑え突起11側がI方向に撓んで外側に押し戻されたことにより生じる反力がリブ13を通って係止突起11側に伝えられ、係止突起11側がJ方向に撓む。この係止突起11側がJ方向に撓もうとする力により、係止突起11の係止面15が部品50の上面51の縁部53に係合し、部品50が、図3に示すように、部品装着部1の内部に収容された状態で保持される。以上により、部品装着部に対する部品50の装着が完了する。
以上のような部品装着部1に対する部品50の装着を一言でいうと、部品50は、左壁4と右壁5における係止突起11とガタ抑え突起12との連動によって、部品装着部1に装着されたといえる。
以上、図1−図3を参照しながら説明してきたように、本発明の部品の保持構造によれば、左壁4と右壁5は、係止突起11とガタ抑え突起12との間で部品50の装着方向Eに直交する方向を軸として、ガタ抑え突起12側が外側へ押し戻される力の反力により係止突起11側が内側へ捩れる。このことから、部品装着後は、常に部品50の左側面55と右側面56が、ガタ抑え突起12に当接し、ガタ抑え突起12を外側に押し戻すため、このときに生じる反力で係止突起11を内側に撓ませることができる。これにより、常に係止突起11を部品50の上面51の縁部53に係合させ、部品50の保持状態を保つことができる。
したがって、係止突起11で部品50を保持する際の保持力を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明の部品の保持構造によれば、係止突起11で部品50を保持する際の保持力を確保することができるため、係止突起11は、必要最小限の突出量で部品50を部品装着部1から脱落しないように保持することができる。このことから、係止突起11の突出量を小さくすることにより、係止突起11間の間隔を拡げることができる。これにより、係止突起11間の間隔を部品50が通過可能な幅に押し拡げる際に、部品装着部1に対する部品50の挿入力を小さく済ませることができる。
したがって、部品装着部1への部品50の装着を小さい力で済ませることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、左壁4と右壁5において、係止突起11とガタ抑え突起12とは、部品50の装着方向Eに沿って並ぶように配置されるため、ガタ抑え突起12側を外側に押し戻したときの反力を効果的に係止突起11側に伝えることができる。このことから、部品装着後、左壁4と右壁5の係止突起11側は、より確実に内側に捩れるため、部品50の保持状態を保つことができる。
したがって、係止突起11で部品50を保持する際の保持力を、より確実に確保することができるという効果を奏する。
また、本発明の部品の保持構造によれば、リブ13を設けることにより、左壁4と右壁5は、ガタ抑え突起12の背面から係止突起11の背面に亘って剛性を増すことができ、ガタ抑え突起12を外側に押し戻そうとする力の反力をリブ13を通して係止突起11側に伝えることができる。このことから、係止突起11は、より確実に部品装着部1の内側に捩れることができる。
したがって、部品装着後、係止突起11で部品50を保持する際の保持力を、さらに向上することができるという効果を奏する。
また、リブ13の作用によって、左壁4と右壁5は、ガタ抑え突起12の背面から係止突起11の背面に亘って剛性を増すことができ、部品装着時に係止突起11を外側に押し拡げる際の変形量が過大になるのを防ぐことができるため、係止突起11が折損するようなことや、係止突起11が外側に押し拡げられたまま復帰しなくなるようなことを防止することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の部品の保持構造を備える電気接続箱は、上記構成の部品の保持構造と同様の効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
上記説明で部品装着部1は、左壁4と右壁5に係止突起11とガタ抑え突起12とを設ける構成であったが、これに限らず、つぎのような構成にしても良いものとする。
すなわち、前壁2と後壁3に、係止部8と、上側切り欠き部9と、下側切り欠き10とを形成し、係止部8に係止突起11とガタ抑え突起12とを設けても良いものとする。
また、前壁2と、後壁3と、左壁4と、右壁5のそれぞれに、係止突起11とガタ抑え突起12とを設けても良いものとする。
1…部品装着部、 2…前壁、 3…後壁、 4…左壁(壁)、 5…右壁(壁)、 6…部品装着開口部、 7…底壁、 8…係止部、 9…上側切り欠き部、 10…下側切り欠き部、 11…係止突起、 12…ガタ抑え突起、 13…リブ、 14,17…テーパ面、 15…係止面、 16…頂面、 18…切り欠き部、 19…下端縁、 20…上端縁、 21…左側縁、 22…右側縁、 23…頂部、 50…部品、 51…上面、 52…下面、 53,54…縁部、 55…左側面(側部)、 56…右側面(側部)

Claims (4)

  1. 部品を装着する部品装着部を備え、
    前記部品装着部は、相対向する一対の壁を有し、
    前記各壁の内側には、
    部品装着開始側に配置され、前記部品が前記部品装着部から脱落するのを防止するため前記部品の縁部に係合する係止突起と、
    前記部品装着部に前記部品を装着した際に、該部品の側部に当接し該部品のガタつきを抑えるガタ抑え突起と、
    を設け、
    前記各壁は、前記係止突起と前記ガタ抑え突起との間で前記部品の装着方向に直交する方向を軸として捩れるように形成した
    ことを特徴とする部品の保持構造。
  2. 請求項1に記載の部品の保持構造において、
    前記係止突起と、前記ガタ抑え突起とは、前記部品の装着方向に沿って並ぶように配置した
    ことを特徴とする部品の保持構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の部品の保持構造において、
    前記各壁の外側に、前記部品の装着方向に沿って、且つ、前記ガタ抑え突起の背面から前記係止突起の背面まで延びるようにリブを設ける
    ことを特徴とする部品の保持構造。
  4. 請求項1,2又は3何れか記載の部品の保持構造を備えることを特徴とする電気接続箱。
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