JP2016006274A - 支柱体、及び、砂防堰堤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐久性に優れ、かつ、安価に製作することができる支柱体、及び、砂防堰堤を提供することを目的とする。
【解決手段】 支柱体は、支柱と、支柱の一方の端部に穿設された複数の貫通孔と、貫通孔に挿入された棒状部材と、支柱の一方の端部を埋設する取付土台とを含み構成されている。支柱体は、支柱の貫通孔を含む端部と、棒状部材とを取付土台の内部に保持されている。また、支柱体は、支柱を、固定具と上部部材とを含んで構成されている。支柱体は、固定具に上部部材の一方の端部を着脱自在に固定され、固定具の貫通孔を含む部分と、棒状部材とを取付土台に埋設されている。
【選択図】図1
【解決手段】 支柱体は、支柱と、支柱の一方の端部に穿設された複数の貫通孔と、貫通孔に挿入された棒状部材と、支柱の一方の端部を埋設する取付土台とを含み構成されている。支柱体は、支柱の貫通孔を含む端部と、棒状部材とを取付土台の内部に保持されている。また、支柱体は、支柱を、固定具と上部部材とを含んで構成されている。支柱体は、固定具に上部部材の一方の端部を着脱自在に固定され、固定具の貫通孔を含む部分と、棒状部材とを取付土台に埋設されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、支柱体、及び、砂防堰堤に関するものである。
例えば、特許文献1には、防護柵本体(1)は、支柱(2)と水平のガードレール(3)とより構成され、該支柱(2)には、平面状の表面板(5)を有し、該表面板(5)には、裏面に垂直板(6)をT字状に一体的に成形したことを特徴とする欄干柵兼用車両防護柵が開示されている。
また、特許文献2には、防護柵本体(1)は、支柱(2)と水平のガードレール(3)とより構成され、該支柱(2)には、平面状の表面板(5)を有し、該表面板(5)には、裏面に垂直板(6)をT字状に一体的に形成したことを特徴とする欄干柵兼用車両防護柵が開示されている。
また、特許文献3には、防護柵本体(1)は、垂直の支柱(2)と、ガードレール(3)及び下部の埋込板(5)とより構成され、該支柱(2)の下端には、複数の螺子孔(10)(10)を設けた接続部(4)を形成し、該接続部(4)と接続するコンクリート土台(16)に所定間隔に埋設する埋込板(5)を設け、該埋込板(5)に設けた複数の螺子孔(11)(11)と該接続部(4)に設けた該螺子孔(10)(10)とを螺合接続したことを特徴とする欄干兼用防護柵が開示されている。
耐久性に優れ、かつ、安価に製作することができる支柱体、及び、砂防堰堤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る支柱体は、前記支柱の一方の端部に穿設された複数の貫通孔と、前記貫通孔に挿入された棒状部材と、前記支柱の一方の端部を埋設する取付土台とを有し前記取付土台は、前記支柱の前記貫通孔を含む端部と前記棒状部材とを内部に保持している。
好適には、前記支柱は、固定具と上部部材とを含んで構成され、前記上部部材は、一方の端部を前記固定具に着脱自在に固定され、前記固定具は、少なくとも一部を前記取付土台に埋設され、前記貫通孔は、前記固定具に穿設され、該固定具の前記取付土台に埋設される部分に穿設され、前記取付土台は、前記固定具の前記貫通孔を含む部分と前記棒状部材とを内部に保持している。
好適には、前記固定具は、複数の板部材で構成され、該板部材が互いに間隔をあけて前記取付土台に埋設され、前記棒状部材は、複数の前記板部材に穿設された前記貫通孔に挿入され、前記取付土台は、前記固定具の前記貫通孔を含む部分と前記棒状部材とを内部に保持している。
好適には、前記棒状部材は、ワイヤロープであり、前記ワイヤロープは、複数の前記固定具に穿設された前記貫通孔に挿入され、前記取付土台は、前記固定具の前記貫通孔を含む部分と前記ワイヤロープとを内部に保持している。
好適には、前記支柱体は、欄干柵用及び防護柵用の支柱体であり、前記支柱のうち、前記上部部材は、円形支柱(2)またはH型支柱(3)であり、前記固定具は、前記棒体の形状に沿った円形固定具(4)またはU字型固定具(5)(5)であり、前記貫通孔は、該貫通孔の内壁面に螺子溝又は螺子山を備えた螺子孔(6)(6)であり、前記棒状部材は、埋込杆(8)(8)であり、前記円形支柱(2)または前記H型支柱(3)の下部取着部の内側には、取付土台(10)に埋設する各々の該円形支柱(2)又は該H型支柱(3)の形に沿った形状の円形固定具(4)またはU字型固定具(5)(5)を止着し、該円形固定具(4)またはU字型固定具(5)(5)は、下部に複数の螺子孔(6)(6)を穿設し、該孔に埋込杆(8)(8)を挿着して該取付土台(10)の内部に保持されている。
また、本発明に係る砂防堰堤は、河川の川幅方向に互いに間隔をあけて配列された複数の壁部材と、前記壁部材の一部を埋設する取付土台とを有し、前記壁部材は、支柱と、前記支柱の一方の端部に穿設された複数の貫通孔と、前記貫通孔に挿入された棒状部材とを含み、前記取付土台は、前記支柱の前記貫通孔を含む端部と前記棒状部材とを内部に保持している。
好適には、前記壁部材は、前記支柱の少なくとも一部を包み込むように配置した耐圧縮性部材をさらに含み、前記耐圧縮性部材は、前記取付土台と結合している。
好適には、前記支柱は、前記支柱に穿設された複数の第2の貫通孔と、前記第2の貫通孔に挿入された第2の棒状部材とをさらに備え、前記耐圧縮性部材は、前記支柱の前記第2の貫通孔を含む部分と前記第2の棒状部材とを内部に保持し、かつ、前記取付土台と結合している。
また、本発明に係る支柱体は、管状の支柱と、前記支柱の内部に充填された経時硬化性部材と、前記経時硬化性部材を前記支柱の内部に拘束する拘束部材とを有する。
本発明によれば、耐久性に優れ、かつ、安価に製作することができる。
上記のように構成されている欄干柵用及び防護柵用支柱によれば、柵の両側縁の下端に埋設された円形の固定具と、両側縁の下端に埋設されたU字型の固定具とに各々円形支柱とH型支柱とを外周より各々嵌装する。該固定具は埋込杆を以って取付土台の内部に保持されている。
次に、本発明に係る実施形態を図面について説明すると、図1に示すものは、横方向にガードレール(9)を架設した防護柵(1)には、円形支柱(2)は、下端に埋設された円形状の数個の螺子孔(6)(6)を設けた円形固定具(4)の外周より嵌合して締付ボルト(14)とナット(15)を以って螺着する。道路内側は車が衝突する方向のための該締付ボルト(14)とナット(15)の数を多くしてある。
下部分の該円形固定具(4)には複数の螺子孔(6)(6)を設け、該孔に複数の埋込杆を嵌装することによって取付土台(10)の内部に保持されている。
図2に示すものは、取付土台(10)に埋設した状態の円形固定具(4)で、互い違いの螺子孔(6)(6)を穿設してある。
下部分の該円形固定具(4)には複数の螺子孔(6)(6)を設け、該孔に複数の埋込杆を嵌装することによって取付土台(10)の内部に保持されている。
図2に示すものは、取付土台(10)に埋設した状態の円形固定具(4)で、互い違いの螺子孔(6)(6)を穿設してある。
図3に示すものは、円形支柱(2)を、取付土台(10)に埋設した円形固定具(4)に取着した状態の縦断面図であり、締付ボルト(14)とナット(15)により該円形支柱(2)と該円形固定具(4)とを締付ボルト(14)とナット(15)を以って嵌合締着した状態である。
また、図4に示すものは、図3におけるA−A線において上から見た横断面図である。道路より外側に位置する部分が一つの締付ボルト(14)とナット(15)で嵌合締着した状態に対し、道路側の車両が衝突する一定の方向には多くの締付ボルト(14)とナット(15)を用い嵌合締着したものである。
また、図4に示すものは、図3におけるA−A線において上から見た横断面図である。道路より外側に位置する部分が一つの締付ボルト(14)とナット(15)で嵌合締着した状態に対し、道路側の車両が衝突する一定の方向には多くの締付ボルト(14)とナット(15)を用い嵌合締着したものである。
図5に示すものは、横方向にガードレール(9)を架設した防護柵(1)には、H型支柱(3)は、下部取着部に道路内側の車が衝突する方向に埋設されたU字型固定具(5)(5)に数個の螺子孔(6)(6)を穿設し、該U字型固定具(5)(5)の外周より嵌合して締付ボルト(14)とナット(15)を以って螺着する。
下部分の該U字型固定具(5)(5)には複数の孔を設け、該孔に複数の埋込杆(8)(8)を嵌装することによって取付土台(10)の内部に保持されている。
図6に示すものは、取付土台(10)に埋設した状態のU字型固定具(5)(5)で、それぞれ一定間隔で複数の螺子孔(6)(6)を穿設してある。
下部分の該U字型固定具(5)(5)には複数の孔を設け、該孔に複数の埋込杆(8)(8)を嵌装することによって取付土台(10)の内部に保持されている。
図6に示すものは、取付土台(10)に埋設した状態のU字型固定具(5)(5)で、それぞれ一定間隔で複数の螺子孔(6)(6)を穿設してある。
図7に示すものは、H型支柱(3)を、取付土台(10)に埋設した該U字型固定具(5)(5)を取着した状態の縦断面図で、締付ボルト(14)とナット(15)により該H型支柱(3)と該U字型固定具(5)(5)とを締付ボルト(14)とナット(15)を以って嵌合締着した状態である。
また、図8に示すものは、図7のB−B線において上から見た横断面図である。
また、図8に示すものは、図7のB−B線において上から見た横断面図である。
また、図9に示すものは、従来例の欄干柵の支柱の取着部を示すもので、支台柱(12)の外周に嵌合支柱(11)を嵌装し、基台(13)の上部に該支台柱(12)を載置し、その外周より該嵌合支柱(11)を嵌装したものである。該基台(13)は、その上部の支台柱(12)とを締付ボルト(14)とナット(15)を以って締付固定してある。
上記実施形態では、円形固定具(4)またはU字型固定具(5)(5)に穿設された螺子孔(6)(6)に埋込杆(8)(8)を挿着した状態で取付土台(10)の内部に保持されることによって、円形固定具(4)またはU字型固定具(5)(5)を取付土台(10)に固定する防護柵(1)を一具体例として説明したが、これに限定するものではない。例えば、路面上に立設する構造物である、街灯、信号機、道路標識、ガードパイプ、及び、電柱等にも同様の構成を用いることができる。
[変形例1]
次、本実施形態に係る変形例1を説明する。
図10に示すものは、本実施形態に係る変形例1を説明する斜面図である。
変形例1における防護柵(1)では、固定具の構成を、複数の板部材で構成された場合として説明する。
図10に例示するように、防護柵(1)は、支柱(20)と、埋込杆(18)(18)と、取付土台(10)とを含む支柱体(200)と、複数の支柱体(200)に固定されたガードレール(9)とを含んで構成されている。
次、本実施形態に係る変形例1を説明する。
図10に示すものは、本実施形態に係る変形例1を説明する斜面図である。
変形例1における防護柵(1)では、固定具の構成を、複数の板部材で構成された場合として説明する。
図10に例示するように、防護柵(1)は、支柱(20)と、埋込杆(18)(18)と、取付土台(10)とを含む支柱体(200)と、複数の支柱体(200)に固定されたガードレール(9)とを含んで構成されている。
支柱(20)は、円形支柱(2)と板型固定具(24)とで構成されている。なお、変形例1における円形支柱(2)は、実施形態に係る円形支柱(2)と同様に、本発明に係る上部部材の一例である。
円形支柱(2)は、板型固定具(24)に円形支柱(2)の一方の端部を着脱自在に固定されている。具体的には、円形支柱(2)は、筒状であり、円形支柱(2)の内部に板型固定具(24)の端部を挿入され、締付ボルト(14)にて固定されている。また、円形支柱(2)は、板型固定具(24)に着脱自在に固定されているため、変形や破損した場合でも容易に交換することができる。本変形例1での円形支柱(2)は、外径の直径が、例えば114.3mm〜165.2mm(JIS規格参照)の大きさである。そのうち、円形支柱(2)は、外径の直径が114.3mmである場合を一具体例として説明する。
円形支柱(2)は、板型固定具(24)に円形支柱(2)の一方の端部を着脱自在に固定されている。具体的には、円形支柱(2)は、筒状であり、円形支柱(2)の内部に板型固定具(24)の端部を挿入され、締付ボルト(14)にて固定されている。また、円形支柱(2)は、板型固定具(24)に着脱自在に固定されているため、変形や破損した場合でも容易に交換することができる。本変形例1での円形支柱(2)は、外径の直径が、例えば114.3mm〜165.2mm(JIS規格参照)の大きさである。そのうち、円形支柱(2)は、外径の直径が114.3mmである場合を一具体例として説明する。
板型固定具(24)は、互いに離間して配置された複数の板部材(24a〜24c)により構成されている。なお、板型固定具(24)は、実施形態の係る円形固定具(4)及びU字型固定具と同様に、本発明に係る固定具の一例である。
板型固定具(24)における各板部材(24a〜24c)は、貫通孔(26)(26)を板厚方向に複数穿設され、穿設された貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入されている。板型固定具(24)は、取付土台(10)に少なくとも貫通孔(26)(26)を含む部分を埋設されている。具体的には、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入された状態で、貫通孔(26)(26)を含む部分を取付土台(10)の内部に保持されている。
なお、貫通孔(26)(26)は、本発明に係る貫通孔の一例である。また、貫通孔(26)(26)は、少なくとも埋込杆(18)(18)を挿入することのできる大きさであり、さらに、貫通孔(26)(26)の内部に取付土台(10)(説明は後述)が入り込むことのできる程度の大きさである。
また、板型固定具(24)は、取付土台(10)に埋設されていない部分に円形支柱(2)を固定されている。具体的には、板型固定具(24)は、円形支柱(2)の内部に挿入され、円形支柱(2)の外周より板部材(24a)に設けられた螺子孔(16)(16)と、板部材(24c)に設けられた螺子孔(16)(16)とに締付ボルト(14)を以って螺着し固定されている。
なお、変形例1での板型固定具(24)は、例えば、3枚の板部材(24a〜24c)で構成された場合を一具体例として説明するが、4枚以上の板部材を用いて構成してもよいし、3枚未満の板部材を用いて構成してもよい。また、板型固定具(24)は、板部材(24a〜24c)の間にスペーサーを用いて互いに離間するよう接続してもよいし、締付ボルト(14)により円形支柱(2)を固定される場合に締付ボルト(14)にてそれぞれ固定されてもよい。
また、上記実施形態での円形固定具(4)及びU字型固定具(4)は、埋込杆(8)(8)を挿入するための孔と、円形支柱(2)又はH型支柱(2)を取り付けるための孔とを、螺子孔(6)(6)として説明しているが、変形例1に例示する板型固定具(24)は、埋込杆(8)(8)を挿入するための孔を貫通孔(26)(26)とし、円形支柱(2)を取り付けるための孔を螺子孔(16)(16)とし、それぞれを区別して説明する。
板型固定具(24)における各板部材(24a〜24c)は、貫通孔(26)(26)を板厚方向に複数穿設され、穿設された貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入されている。板型固定具(24)は、取付土台(10)に少なくとも貫通孔(26)(26)を含む部分を埋設されている。具体的には、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入された状態で、貫通孔(26)(26)を含む部分を取付土台(10)の内部に保持されている。
なお、貫通孔(26)(26)は、本発明に係る貫通孔の一例である。また、貫通孔(26)(26)は、少なくとも埋込杆(18)(18)を挿入することのできる大きさであり、さらに、貫通孔(26)(26)の内部に取付土台(10)(説明は後述)が入り込むことのできる程度の大きさである。
また、板型固定具(24)は、取付土台(10)に埋設されていない部分に円形支柱(2)を固定されている。具体的には、板型固定具(24)は、円形支柱(2)の内部に挿入され、円形支柱(2)の外周より板部材(24a)に設けられた螺子孔(16)(16)と、板部材(24c)に設けられた螺子孔(16)(16)とに締付ボルト(14)を以って螺着し固定されている。
なお、変形例1での板型固定具(24)は、例えば、3枚の板部材(24a〜24c)で構成された場合を一具体例として説明するが、4枚以上の板部材を用いて構成してもよいし、3枚未満の板部材を用いて構成してもよい。また、板型固定具(24)は、板部材(24a〜24c)の間にスペーサーを用いて互いに離間するよう接続してもよいし、締付ボルト(14)により円形支柱(2)を固定される場合に締付ボルト(14)にてそれぞれ固定されてもよい。
また、上記実施形態での円形固定具(4)及びU字型固定具(4)は、埋込杆(8)(8)を挿入するための孔と、円形支柱(2)又はH型支柱(2)を取り付けるための孔とを、螺子孔(6)(6)として説明しているが、変形例1に例示する板型固定具(24)は、埋込杆(8)(8)を挿入するための孔を貫通孔(26)(26)とし、円形支柱(2)を取り付けるための孔を螺子孔(16)(16)とし、それぞれを区別して説明する。
板型固定具(24)は、例えば外径の直径寸法が114.3mmであり、板厚寸法が4mmである円形支柱(2)を固定する場合、板型固定具(24)のうち板部材24aに着目すると、板厚寸法が例えば30mm以下であり、好ましくは20mm〜28mmの範囲である。また、幅寸法が例えば75mm以下である。なお、板部材24bの幅寸法が例えば100mm以下である。また、板部材24aは、高さ寸法が例えば350mm以下であり、好ましくは、290mm〜310mmの範囲である。
また、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)を含む端部である、例えば板型固定具(24)の高さ寸法の約2/3を、取付土台(10)に埋設されている。具体的には、板型固定具(24)は、高さ寸法300mmである場合200mmを取付土台(10)に埋設されている。
また、板型固定具(24)は、3枚の板部材(24a〜24c)で構成され、板厚寸法が例えば20mmである場合、互いに、例えば約6mm程度の間隔をあけて配置することができる。
また、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)を含む端部である、例えば板型固定具(24)の高さ寸法の約2/3を、取付土台(10)に埋設されている。具体的には、板型固定具(24)は、高さ寸法300mmである場合200mmを取付土台(10)に埋設されている。
また、板型固定具(24)は、3枚の板部材(24a〜24c)で構成され、板厚寸法が例えば20mmである場合、互いに、例えば約6mm程度の間隔をあけて配置することができる。
埋込杆(18)(18)は、例えば、金属部材で構成されている。埋込杆(18)(18)は、引張力に耐性のある材料で構成されるのであれば、材料を適宜に選択することができる。また、埋込杆(18)(18)は、上記実施形態と同様に、棒状に形成され、板型固定具(24)に穿設された貫通孔(26)に挿入されている。なお、埋込杆(18)(18)は、実施形態の埋込杆(8)(8)と同様に、本発明に係る棒状部材の一例である。埋込杆(18)(18)は、直径寸法が例えば18mm〜25mmの大きさであり、長さ寸法が例えば280mm〜320mmの大きさである。また、埋込杆(18)(18)は、直径寸法が例えば25mmの大きさである場合、貫通孔(26)(26)の直径寸法が例えば30mm〜35mm程度の大きさである。
取付土台(10)は、例えば、経時硬化性の部材で構成され、具体的には、コンクリートやモルタルである。また、取付土台(10)は、合成樹脂素材で構成される場合、例えば、繊維強化プラスチック(例えば、CFRP又はGFRP)、レンジコンクリート、又は、レンジモルタルであってもよい。
なお、本変形例1の取付土台(10)は、コンクリートである場合を具体例として説明する。取付土台(10)は、コンクリートのうち、例えば、繊維強化コンクリート(FRC)、及び、高強度コンクリートや高強度鋼繊維棒状コンクリートなどの高性能コンクリートを適宜に選択することもできる。取付土台(10)は、コンクリートで構成されることにより、耐圧縮性が期待できる。
なお、取付土台(10)は、上記実施形態の取付土台(10)と同様に、本発明に係る取付土台の一例である。
なお、本変形例1の取付土台(10)は、コンクリートである場合を具体例として説明する。取付土台(10)は、コンクリートのうち、例えば、繊維強化コンクリート(FRC)、及び、高強度コンクリートや高強度鋼繊維棒状コンクリートなどの高性能コンクリートを適宜に選択することもできる。取付土台(10)は、コンクリートで構成されることにより、耐圧縮性が期待できる。
なお、取付土台(10)は、上記実施形態の取付土台(10)と同様に、本発明に係る取付土台の一例である。
ガードレール(9)は、いわゆるビームのことであり、本実施形態のガードレール(9)と同様に、例えば、パイプ材で構成される。また、ガードレール(9)は、波板材で構成することもできる。ガードレール(9)は、支柱(20)の円形支柱(2)に取り付けられている。ガードレール(9)は、衝突する車両を受け止めることによりたわむことで、その衝突する力を緩衝する。
このように、防護柵(1)は、円形支柱(2)と板型固定具(24)とで構成された支柱(20)と、ガードレール(9)と、埋込杆(18)(18)と、取付土台(10)とを含み構成されている。
このように、防護柵(1)は、円形支柱(2)と板型固定具(24)とで構成された支柱(20)と、ガードレール(9)と、埋込杆(18)(18)と、取付土台(10)とを含み構成されている。
図11に示すものは、図10に例示する防護柵の部分断面図である。
図11に例示するように、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入された状態で、取付土台(10)に貫通孔(26)(26)を含む部分を埋設されている。換言すると、取付土台(10)は、板型固定具(24)の貫通孔(26)(26)を含む部分と、埋込杆(18)(18)とを埋設することにより取付土台(10)の内部に保持している。具体的には、取付土台(10)は、各板部材(24a〜24c)の貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入された状態において、貫通孔(26)(26)の隙間部分の内部に入り込むことで板型固定具(24)と一体化している。また、取付土台(10)は、貫通孔(26)(26)に挿入されている埋込杆(18)(18)とも一体化している。
このように、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)を含む部分を取付土台(10)に埋設されることにより、板部材(24a〜24c)が孔あき鋼板ジベルとなる。また、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入された状態で、取付土台(10)に埋設されることにより、埋込杆(18)(18)がジベル筋として機能する。そのため、板型固定具(24)は、取付土台(10)に固着する力を向上させることが期待できる。
図11に例示するように、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入された状態で、取付土台(10)に貫通孔(26)(26)を含む部分を埋設されている。換言すると、取付土台(10)は、板型固定具(24)の貫通孔(26)(26)を含む部分と、埋込杆(18)(18)とを埋設することにより取付土台(10)の内部に保持している。具体的には、取付土台(10)は、各板部材(24a〜24c)の貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入された状態において、貫通孔(26)(26)の隙間部分の内部に入り込むことで板型固定具(24)と一体化している。また、取付土台(10)は、貫通孔(26)(26)に挿入されている埋込杆(18)(18)とも一体化している。
このように、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)を含む部分を取付土台(10)に埋設されることにより、板部材(24a〜24c)が孔あき鋼板ジベルとなる。また、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入された状態で、取付土台(10)に埋設されることにより、埋込杆(18)(18)がジベル筋として機能する。そのため、板型固定具(24)は、取付土台(10)に固着する力を向上させることが期待できる。
図12に示すものは、図11のC−C線において上から見た横断面図である。
図12(a)に示すものは、板型固定具(24)の一部の面形状と円形支柱(2)の内壁面形状とが異なる場合の図であり、図12(b)に示すものは、板型固定具(24)の一部の面形状と円形支柱(2)の内壁面形状とを合わせた場合の図である。
図12(a)に例示するように、板型固定具(24)は、例えば、板部材24a及び板部材24cに螺子孔(16)(16)を設けられ、締付ボルト(14)を以って板型固定具(24)に円形支柱(2)を固定されている。
板型固定具(24)のうち板部材24a及び板部材24cに着目すると、板部材24a及び板部材24cは、断面形状のうち短辺の位置にある面形状が円形支柱(2)の内壁面形状と異なる形状に構成されている。
また、図12(b)に例示するように、板型固定具(24)のうち板部材24a及び板部材24cは、断面形状のうち短辺の位置にある面形状が円形支柱(2)の内壁面形状に合わせた形状に構成されている。
このように、板型固定具(24)は、板部材(24a〜24c)の形状を円形支柱(2)の内壁面形状に合わせて構成することもできるため、板型固定具(24)と円形支柱(2)との密着性を高めることで接続部分の強度を高めることが期待できる。
図12(a)に示すものは、板型固定具(24)の一部の面形状と円形支柱(2)の内壁面形状とが異なる場合の図であり、図12(b)に示すものは、板型固定具(24)の一部の面形状と円形支柱(2)の内壁面形状とを合わせた場合の図である。
図12(a)に例示するように、板型固定具(24)は、例えば、板部材24a及び板部材24cに螺子孔(16)(16)を設けられ、締付ボルト(14)を以って板型固定具(24)に円形支柱(2)を固定されている。
板型固定具(24)のうち板部材24a及び板部材24cに着目すると、板部材24a及び板部材24cは、断面形状のうち短辺の位置にある面形状が円形支柱(2)の内壁面形状と異なる形状に構成されている。
また、図12(b)に例示するように、板型固定具(24)のうち板部材24a及び板部材24cは、断面形状のうち短辺の位置にある面形状が円形支柱(2)の内壁面形状に合わせた形状に構成されている。
このように、板型固定具(24)は、板部材(24a〜24c)の形状を円形支柱(2)の内壁面形状に合わせて構成することもできるため、板型固定具(24)と円形支柱(2)との密着性を高めることで接続部分の強度を高めることが期待できる。
図13に示すものは、変形例1における板型固定具にH型支柱又は角型支柱を取着した断面図である。図13(a)は、板型固定具にH型支柱を取着した断面図であり、図13(b)は、板型固定具に角型支柱を取着した断面図である。
図13(a)に例示するように、板型固定具(24)は、H型支柱(3)を固定することもできる。具体的には、板型固定具(24)は、板部材(24a)と板部材(24c)とで構成し、H型支柱(3)のウエブ板部分を挟む状態で、板型固定具(24)に設けられた貫通孔(16a)(16a)とH型支柱(3)に設けられた孔とに締付ボルト(14)を挿入し、ナット(15)を用いて固定する。このように、板型固定具(24)は、H型支柱(3)を固定することができる。なお、H型支柱(3)は、円形支柱(2)と同様に、本発明に係る上部部材の一例である。
なお、H型支柱(3)を固定する板型固定具(24)は、H型支柱(3)を固定するための孔を螺子孔(16)(16)としてもよいし、貫通孔(16a)(16a)としてもよい。図13(a)に例示する板型固定具(24)は、貫通孔(16a)(16a)として説明する。
また、図13(b)に例示するように、板型固定具(24)は、角型支柱(3a)を固定することもできる。板型固定具(24)は、角型支柱(3a)の内壁面のうち互いに対向する内壁面に接触させて配置し、締付ボルト(14)により固定されている。このように、板型固定具(24)は、角型支柱(3a)の場合でも使用することができる。
なお、角型支柱(3a)は、四角型のパイプ状である。また、角型支柱(3a)は、円形支柱(2)と同様に、本発明に係る上部部材の一例である。
また、角型支柱(3a)を固定する板型固定具(24)は、円形支柱(2)を取り付けるための孔を螺子孔(16)(16)としてもよいし、貫通孔(16a)(16a)としてもよい。図13(b)に例示する板型固定具(24)は、螺子孔(16)(16)を設けた場合として例示している。
図13(a)に例示するように、板型固定具(24)は、H型支柱(3)を固定することもできる。具体的には、板型固定具(24)は、板部材(24a)と板部材(24c)とで構成し、H型支柱(3)のウエブ板部分を挟む状態で、板型固定具(24)に設けられた貫通孔(16a)(16a)とH型支柱(3)に設けられた孔とに締付ボルト(14)を挿入し、ナット(15)を用いて固定する。このように、板型固定具(24)は、H型支柱(3)を固定することができる。なお、H型支柱(3)は、円形支柱(2)と同様に、本発明に係る上部部材の一例である。
なお、H型支柱(3)を固定する板型固定具(24)は、H型支柱(3)を固定するための孔を螺子孔(16)(16)としてもよいし、貫通孔(16a)(16a)としてもよい。図13(a)に例示する板型固定具(24)は、貫通孔(16a)(16a)として説明する。
また、図13(b)に例示するように、板型固定具(24)は、角型支柱(3a)を固定することもできる。板型固定具(24)は、角型支柱(3a)の内壁面のうち互いに対向する内壁面に接触させて配置し、締付ボルト(14)により固定されている。このように、板型固定具(24)は、角型支柱(3a)の場合でも使用することができる。
なお、角型支柱(3a)は、四角型のパイプ状である。また、角型支柱(3a)は、円形支柱(2)と同様に、本発明に係る上部部材の一例である。
また、角型支柱(3a)を固定する板型固定具(24)は、円形支柱(2)を取り付けるための孔を螺子孔(16)(16)としてもよいし、貫通孔(16a)(16a)としてもよい。図13(b)に例示する板型固定具(24)は、螺子孔(16)(16)を設けた場合として例示している。
図14に示すものは、板型固定具における、円形支柱との取着部分を説明する図である。
図14に例示するように、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)を含む一方の端部を取付土台(10)に埋設されている。また、板型固定具(24)は、他方の端部を円形支柱(2)と着脱自在に締付ボルト(14)にて固定されている。このとき、板型固定具(24)は、円形支柱(2)との隙間部分、及び、互いに離間する板部材(24a〜24c)の隙間部分に充填剤10aを充填されている。
充填剤10aは、例えば、モルタル、コンクリート、及び、合成樹脂等であり、充填後に硬化する。充填剤10aは、円型固定具(24)と円形支柱(2)との接続部分における密着性を高めると共に、円形支柱(2)の受ける応力を締付ボルト(14)だけでなく、充填剤10aにも分散することが期待できる。
また、板型固定具(24)が上記実施例に記載の円形固定具(4)である場合、その内部にも充填することができる。
図14に例示するように、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)を含む一方の端部を取付土台(10)に埋設されている。また、板型固定具(24)は、他方の端部を円形支柱(2)と着脱自在に締付ボルト(14)にて固定されている。このとき、板型固定具(24)は、円形支柱(2)との隙間部分、及び、互いに離間する板部材(24a〜24c)の隙間部分に充填剤10aを充填されている。
充填剤10aは、例えば、モルタル、コンクリート、及び、合成樹脂等であり、充填後に硬化する。充填剤10aは、円型固定具(24)と円形支柱(2)との接続部分における密着性を高めると共に、円形支柱(2)の受ける応力を締付ボルト(14)だけでなく、充填剤10aにも分散することが期待できる。
また、板型固定具(24)が上記実施例に記載の円形固定具(4)である場合、その内部にも充填することができる。
図15に示すものは、板型固定具における、取付土台に埋設した部分の形状を説明する図である。
図15に例示するように、板型固定具(24)は、例えば、板面領域の形状がT字状となるように構成されている。板型固定具(24)は、板面領域の形状がT字状である板部材(24a〜24c)を互いに間隔をあけて配置し、板厚方向に穿設された貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入した状態で取付土台(10)に埋設されている。
板型固定具(24)は、板面領域の形状がT字状となるように構成することにより、板型固定具(24)を埋設する深さを浅くすることができるため、施工しやすくなる。また、板型固定具(24)は、板面領域の形状がT字状となるように構成することにより、地覆高さを十分に確保できない場合に好適である。また、板型固定具(24)は、板部材(24a〜24c)の間にスペーサーを用いて互いに接続してもよいし、締付ボルト(14)により円形支柱(2)を固定される場合に締付ボルト(14)にてそれぞれ固定されてもよい。
図15に例示するように、板型固定具(24)は、例えば、板面領域の形状がT字状となるように構成されている。板型固定具(24)は、板面領域の形状がT字状である板部材(24a〜24c)を互いに間隔をあけて配置し、板厚方向に穿設された貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入した状態で取付土台(10)に埋設されている。
板型固定具(24)は、板面領域の形状がT字状となるように構成することにより、板型固定具(24)を埋設する深さを浅くすることができるため、施工しやすくなる。また、板型固定具(24)は、板面領域の形状がT字状となるように構成することにより、地覆高さを十分に確保できない場合に好適である。また、板型固定具(24)は、板部材(24a〜24c)の間にスペーサーを用いて互いに接続してもよいし、締付ボルト(14)により円形支柱(2)を固定される場合に締付ボルト(14)にてそれぞれ固定されてもよい。
図16に示すものは、ワイヤロープを用いた場合の防護柵を説明する図である。
図16は、埋込杆(18)(18)がワイヤロープ(18a)(18a)である場合を説明する。
図16に例示するように、防護柵(1)は、複数の支柱(20)を互いに間隔をあけて配列され、その端部を取付土台(10)に埋設されている。具体的には、防護柵(1)は、円形支柱(2)と板型固定具(24)とを含む支柱(20)のうち、板型固定具(24)を取付土台(10)に埋設されている。板型固定具(24)は、穿設された貫通孔(26)(26)にワイヤロープ(18a)(18a)を挿入し、挿入されたワイヤロープ(18a)(18a)を緊張させた状態で取付土台(10)の内部に埋設されている。つまり、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)にワイヤロープ(18a)(18a)を挿入した状態で、貫通孔(26)(26)とワイヤロープ(18a)(18a)とを取付土台(10)の内部に保持されている。なお、支柱(20)は、板型固定具(24)でもよいし、円形固定具(4)であってもよい。また、支柱(20)は、支柱と固定具とを一体的に構成してもよい。
また、防護柵(1)は、複数の複数の円形支柱(2)に穿設された複数の貫通孔(26a)(26a)にワイヤロープ(18b)(18b)を挿入し、挿入されたワイヤロープ(18b)(18b)を緊張させた状態で固定されている。また、防護柵(1)は、固定されたワイヤロープ(18b)(18b)に金網等を固定してもよい。
また、円形支柱(2)は、例えば、経時硬化性のある部材であるコンクリートを、円形支柱(2)の内部に投入され、少なくとも貫通孔(26a)(26a)とワイヤロープ(18b)(18b)とを含む部分を覆い、これらと一体的になるようコンクリートを配置されてもよい。さらに、円形支柱(2)は、円形支柱(2)の内部にコンクリートを投入されたあと、閉止蓋(35)を用いてコンクリートの投入口を塞ぐことにより、円形支柱(2)の内部でコンクリートを拘束することができる。円形支柱(2)は、円形支柱(2)の内部でコンクリートを拘束することにより、円形支柱(2)の強度を向上させることが期待できるため、円形支柱(2)を細く構成することができる。
また、ワイヤロープ(18b)(18b)は、円形支柱(2)の内部に配置されたコンクリートにより拘束されるため、例えば、引張力によりワイヤロープ(18b)(18b)が引っ張られた場合に、コンクリートとワイヤロープ(18b)(18b)との間に生じた摩擦力により、引張力の緩和効果が期待できる。なお、閉止蓋(35)は、本発明に係る拘束部材の一例である。
このように、防護柵(1)は、支柱(20)にワイヤロープ(18a)(18a)とワイヤロープ(18b)(18b)とを配置することにより、支柱(20)の離間する幅が狭い場合であっても、容易に配置することができる。また、防護柵(1)は、ワイヤロープ(18a)(18a)とワイヤロープ(18b)(18b)との引張力を適宜に決めて配置することができる。このような防護柵(1)は、例えば、落石防護柵や雪崩防護柵に好適である。
図16は、埋込杆(18)(18)がワイヤロープ(18a)(18a)である場合を説明する。
図16に例示するように、防護柵(1)は、複数の支柱(20)を互いに間隔をあけて配列され、その端部を取付土台(10)に埋設されている。具体的には、防護柵(1)は、円形支柱(2)と板型固定具(24)とを含む支柱(20)のうち、板型固定具(24)を取付土台(10)に埋設されている。板型固定具(24)は、穿設された貫通孔(26)(26)にワイヤロープ(18a)(18a)を挿入し、挿入されたワイヤロープ(18a)(18a)を緊張させた状態で取付土台(10)の内部に埋設されている。つまり、板型固定具(24)は、貫通孔(26)(26)にワイヤロープ(18a)(18a)を挿入した状態で、貫通孔(26)(26)とワイヤロープ(18a)(18a)とを取付土台(10)の内部に保持されている。なお、支柱(20)は、板型固定具(24)でもよいし、円形固定具(4)であってもよい。また、支柱(20)は、支柱と固定具とを一体的に構成してもよい。
また、防護柵(1)は、複数の複数の円形支柱(2)に穿設された複数の貫通孔(26a)(26a)にワイヤロープ(18b)(18b)を挿入し、挿入されたワイヤロープ(18b)(18b)を緊張させた状態で固定されている。また、防護柵(1)は、固定されたワイヤロープ(18b)(18b)に金網等を固定してもよい。
また、円形支柱(2)は、例えば、経時硬化性のある部材であるコンクリートを、円形支柱(2)の内部に投入され、少なくとも貫通孔(26a)(26a)とワイヤロープ(18b)(18b)とを含む部分を覆い、これらと一体的になるようコンクリートを配置されてもよい。さらに、円形支柱(2)は、円形支柱(2)の内部にコンクリートを投入されたあと、閉止蓋(35)を用いてコンクリートの投入口を塞ぐことにより、円形支柱(2)の内部でコンクリートを拘束することができる。円形支柱(2)は、円形支柱(2)の内部でコンクリートを拘束することにより、円形支柱(2)の強度を向上させることが期待できるため、円形支柱(2)を細く構成することができる。
また、ワイヤロープ(18b)(18b)は、円形支柱(2)の内部に配置されたコンクリートにより拘束されるため、例えば、引張力によりワイヤロープ(18b)(18b)が引っ張られた場合に、コンクリートとワイヤロープ(18b)(18b)との間に生じた摩擦力により、引張力の緩和効果が期待できる。なお、閉止蓋(35)は、本発明に係る拘束部材の一例である。
このように、防護柵(1)は、支柱(20)にワイヤロープ(18a)(18a)とワイヤロープ(18b)(18b)とを配置することにより、支柱(20)の離間する幅が狭い場合であっても、容易に配置することができる。また、防護柵(1)は、ワイヤロープ(18a)(18a)とワイヤロープ(18b)(18b)との引張力を適宜に決めて配置することができる。このような防護柵(1)は、例えば、落石防護柵や雪崩防護柵に好適である。
以上説明したように、変形例1に係る防護柵(1)は、円形支柱(2)又はH型支柱(3)と板型固定具(24)とで支柱(20)を構成し、かつ、板型固定具(24)に円形支柱(2)又はH型支柱(3)を着脱自在に固定することにより、円形支柱(2)又はH型支柱(3)を容易に交換することができる。また、防護柵(1)は、円形支柱(2)又はH型支柱(3)と板型固定具(24)との二部材で構成されているため、運搬が容易である。また、防護柵(1)は、取付施工時において、固定具だけをはじめに取付土台(10)に固定できるため取付施工が容易である。
また、防護柵(1)は、板型固定具(24)に穿設された貫通孔(26)(26)に埋込杆(18)(18)を挿入した状態で、板型固定具(24)のうち貫通孔(26)(26)を含む部分と、埋込杆(18)(18)とを取付土台(10)に埋設することにより、取付土台(10)が埋込杆(18)(18)を挿入した状態の貫通孔(26)(26)の隙間に入り込み、板型固定具(24)と取付土台(10)とを一体化させることができる。そのため、防護柵(1)は、板型固定具(24)に穿設された貫通孔(26)(26)によって取付土台(10)を拘束することができるため、板型固定具(24)をずれ止めとして機能させることができる。また、防護柵(1)は、埋込杆(18)(18)と取付土台(10)とも一体化させることになるため、埋込杆(18)(18)をジベル筋として機能させることができる。よって、防護柵(1)は、取付土台(10)に板型固定具(24)を強固に固定することができる。
また、防護柵(1)は、板型固定具(24)を複数の板部材(24a〜24c)で構成することにより、円形型又はH型の部材に比べて安価に製造することができるため、経済的である。
また、防護柵(1)は、取付土台(10)に強固に固定した板型固定具(24)と、車両の衝撃によってたわむことができ、かつ、板型固定具(24)に着脱自在に固定された円形支柱(2)又はH型支柱(3)とで構成された支柱(20)を含んで構成されることにより、車両の衝撃を受けた場合であっても、取付土台(10)に固定した板型固定具(24)を残し、変形した円形支柱(2)又はH型支柱(3)のみの交換で良いため、経済的であると共に、交換作業の時間短縮を可能とすることが期待できる。
[変形例2]
次、本実施形態に係る変形例2を説明する。
図17に示すものは、本実施形態に係る変形例2を説明する斜面図である。
図17に例示するように、砂防堰堤(100)は、複数の壁部材(30)(30)を川幅方向に互いに間隔をあけて配列された透過型の砂防堰堤である。壁部材(30)(30)は、取付土台(10)に支柱(31)の一方の端部を埋設されている。また、壁部材(30)(30)は、支柱(31)と、コンクリート(32)と、埋込杆(29)(29)とを含み構成されている。
次、本実施形態に係る変形例2を説明する。
図17に示すものは、本実施形態に係る変形例2を説明する斜面図である。
図17に例示するように、砂防堰堤(100)は、複数の壁部材(30)(30)を川幅方向に互いに間隔をあけて配列された透過型の砂防堰堤である。壁部材(30)(30)は、取付土台(10)に支柱(31)の一方の端部を埋設されている。また、壁部材(30)(30)は、支柱(31)と、コンクリート(32)と、埋込杆(29)(29)とを含み構成されている。
支柱(31)は、本発明に係る支柱の一例である。
図17に例示するように、支柱(31)は、例えば、金属部材で構成され、少なくとも耐引張力性を備える部材である。支柱(31)は、例えば、角材、型鋼、管状であり、複数の支柱(31)を組み合せて構成され、取付土台(10)に設置されている。また、支柱(31)は、一方の端部に貫通孔(27)(27)を複数穿設され、貫通孔(27)(27)を含む端部を取付土台(10)に埋設されている。また、支柱(31)は、管状またはパイプ状である場合、例えば、後述するコンクリート(32)を支柱(31)の内部にも充填されてもよい。支柱(31)は、内部にコンクリート(32)を充填された場合、コンクリート(32)の投入口を塞ぐことで、コンクリート(32)の拘束力を向上させることが期待できる。
貫通孔(27)(27)は、支柱(31)を取付土台(10)に設置した場合、川幅方向に支柱(31)の端部に穿設されている。また、貫通孔(27)(27)は、埋込杆(29)(29)を挿入でき、埋込杆(29)(29)を挿入した状態で貫通孔(27)(27)の内部に取付土台(10)が入り込める程度の大きさが好ましい。なお、貫通孔(27)(27)は、本発明に係る貫通孔の一例である。また、取付土台(10)は、本発明に係る取付土台の一例である。
図17に例示するように、支柱(31)は、例えば、金属部材で構成され、少なくとも耐引張力性を備える部材である。支柱(31)は、例えば、角材、型鋼、管状であり、複数の支柱(31)を組み合せて構成され、取付土台(10)に設置されている。また、支柱(31)は、一方の端部に貫通孔(27)(27)を複数穿設され、貫通孔(27)(27)を含む端部を取付土台(10)に埋設されている。また、支柱(31)は、管状またはパイプ状である場合、例えば、後述するコンクリート(32)を支柱(31)の内部にも充填されてもよい。支柱(31)は、内部にコンクリート(32)を充填された場合、コンクリート(32)の投入口を塞ぐことで、コンクリート(32)の拘束力を向上させることが期待できる。
貫通孔(27)(27)は、支柱(31)を取付土台(10)に設置した場合、川幅方向に支柱(31)の端部に穿設されている。また、貫通孔(27)(27)は、埋込杆(29)(29)を挿入でき、埋込杆(29)(29)を挿入した状態で貫通孔(27)(27)の内部に取付土台(10)が入り込める程度の大きさが好ましい。なお、貫通孔(27)(27)は、本発明に係る貫通孔の一例である。また、取付土台(10)は、本発明に係る取付土台の一例である。
図17に例示するように、コンクリート(32)は、支柱(31)を包み込むように配置されている。コンクリート(32)は、耐圧縮性を備えているものであるならば、適宜に材料を変更することができる。また、コンクリート(32)は、取付土台(10)と結合している。
また、コンクリート(32)は、支柱(31)を包み込むように配置してもよいし、支柱(31)が筒状である場合その内部に充填する構成としてもよい。
また、コンクリート(32)は、鉄筋を配置した状態で配置するいわゆる鉄筋コンクリートであってもよいし、無鉄筋であってもよい。
なお、コンクリート(32)は、本発明に係る耐圧性部材の一例である。
また、コンクリート(32)は、支柱(31)を包み込むように配置してもよいし、支柱(31)が筒状である場合その内部に充填する構成としてもよい。
また、コンクリート(32)は、鉄筋を配置した状態で配置するいわゆる鉄筋コンクリートであってもよいし、無鉄筋であってもよい。
なお、コンクリート(32)は、本発明に係る耐圧性部材の一例である。
埋込杆(29)(29)は、本発明に係る棒状部材の一例である。
埋込杆(29)(29)は、例えば、金属部材で構成され、耐引張力性を備える部材である。埋込杆(29)(29)は、貫通孔(27)(27)に挿入しやすい形状であればよく、例えば、棒状又は線状に形成される。
このように、壁部材(30)(30)は、支柱(31)と、コンクリート(32)と、埋込杆(29)(29)とを含み構成されている。
埋込杆(29)(29)は、例えば、金属部材で構成され、耐引張力性を備える部材である。埋込杆(29)(29)は、貫通孔(27)(27)に挿入しやすい形状であればよく、例えば、棒状又は線状に形成される。
このように、壁部材(30)(30)は、支柱(31)と、コンクリート(32)と、埋込杆(29)(29)とを含み構成されている。
図18に示すものは、砂防堰堤(100)の細部を説明する図である。
図18(a)に示すものは、図17のC−C線において横から見た横断面図であり、図18(b)に示すものは、図17のD部における拡大断面図である。
図18に例示するように、支柱(31)は、一方の端部を取付土台(10)に埋設されている。具体的には、図18(a)に示すように、壁部材(30)(30)は、例えば、2本の支柱(31)を含んで構成され、具体的には、第1の支柱(31a)と第2の支柱(31b)とを含んで構成されている。
支柱(31)のうち第1の支柱(31a)は、鉛直の状態となるように立てた状態で、第1の支柱(31a)の端部を取付土台(10)に埋設されている。第1の支柱(31a)は、第1の支柱(31a)の端部に穿設された貫通孔(27)(27)に埋込杆(29)(29)を挿入されている状態で、貫通孔(27)(27)を含む端部を取付土台(10)に埋設されている。第1の支柱(31a)は、水流方向のうち第2の支柱(31b)より下流側に配置される。
また、支柱(31)のうち第2の支柱(31b)は、一方の端部を第1の支柱(31a)に接続し斜めに立てた状態で、他方の端部を取付土台(10)に埋設されている。第2の支柱(31b)は、第2の支柱(31b)の端部に穿設された貫通孔(27)(27)に埋込杆(29)(29)を挿入されている状態で、貫通孔(27)(27)を含む端部を取付土台(10)に埋設されている。第2の支柱(31b)は、水流方向のうち第1の支柱(31a)より上流側に配置される。第2の支柱(31b)は、斜めに立てた状態で、取付土台(10)に埋設されることにより、水圧により水流方向に引っ張られることを防止する。また、コンクリート(32)は、下流側において、水圧により水流方向に圧縮されることを防止する。
また、第1の支柱(31a)及び第2の支柱(31b)は、包み込むようにコンクリート(32)を配置され、筒状である場合その内部にもコンクリート(32)を充填されている。また、第1の支柱(31a)及び第2の支柱(31b)は、コンクリート(32)を充填された後に、コンクリート(32)の投入口を塞いでもよい。
このように、壁部材(30)(30)は、第1の支柱(31a)及び第2の支柱(31b)で構成され、これら支柱を包み込むようにコンクリート(32)を配置されることにより、耐引張性のある第1の支柱(31a)及び第2の支柱(31b)と耐圧縮性のあるコンクリート(32)とが互いに補完し合うことにより、強固な壁部材とすることが期待できる。
図18(a)に示すものは、図17のC−C線において横から見た横断面図であり、図18(b)に示すものは、図17のD部における拡大断面図である。
図18に例示するように、支柱(31)は、一方の端部を取付土台(10)に埋設されている。具体的には、図18(a)に示すように、壁部材(30)(30)は、例えば、2本の支柱(31)を含んで構成され、具体的には、第1の支柱(31a)と第2の支柱(31b)とを含んで構成されている。
支柱(31)のうち第1の支柱(31a)は、鉛直の状態となるように立てた状態で、第1の支柱(31a)の端部を取付土台(10)に埋設されている。第1の支柱(31a)は、第1の支柱(31a)の端部に穿設された貫通孔(27)(27)に埋込杆(29)(29)を挿入されている状態で、貫通孔(27)(27)を含む端部を取付土台(10)に埋設されている。第1の支柱(31a)は、水流方向のうち第2の支柱(31b)より下流側に配置される。
また、支柱(31)のうち第2の支柱(31b)は、一方の端部を第1の支柱(31a)に接続し斜めに立てた状態で、他方の端部を取付土台(10)に埋設されている。第2の支柱(31b)は、第2の支柱(31b)の端部に穿設された貫通孔(27)(27)に埋込杆(29)(29)を挿入されている状態で、貫通孔(27)(27)を含む端部を取付土台(10)に埋設されている。第2の支柱(31b)は、水流方向のうち第1の支柱(31a)より上流側に配置される。第2の支柱(31b)は、斜めに立てた状態で、取付土台(10)に埋設されることにより、水圧により水流方向に引っ張られることを防止する。また、コンクリート(32)は、下流側において、水圧により水流方向に圧縮されることを防止する。
また、第1の支柱(31a)及び第2の支柱(31b)は、包み込むようにコンクリート(32)を配置され、筒状である場合その内部にもコンクリート(32)を充填されている。また、第1の支柱(31a)及び第2の支柱(31b)は、コンクリート(32)を充填された後に、コンクリート(32)の投入口を塞いでもよい。
このように、壁部材(30)(30)は、第1の支柱(31a)及び第2の支柱(31b)で構成され、これら支柱を包み込むようにコンクリート(32)を配置されることにより、耐引張性のある第1の支柱(31a)及び第2の支柱(31b)と耐圧縮性のあるコンクリート(32)とが互いに補完し合うことにより、強固な壁部材とすることが期待できる。
また、図18(b)に示すように、支柱(31)は、貫通孔(27)(27)に埋込杆(29)(29)を挿入した状態で取付土台(10)に埋設されている。換言すると、取付土台(10)は、支柱(31)の貫通孔(27)(27)を含む端部と、埋込杆(29)(29)とを埋設し、取付土台(10)の内部に保持している。具体的には、取付土台(10)は、支柱(31)の貫通孔(27)(27)に埋込杆(29)(29)を挿入された状態における貫通孔(27)(27)の隙間部分の内部に入り込むことで、支柱(31)の端部と一体化している。また、取付土台(10)は、貫通孔(27)(27)に挿入されている埋込杆(29)(29)とも一体化している。
このように、壁部材(30)(30)は、支柱(31)の貫通孔(27)(27)を含む端部を取付土台(10)に埋設されることにより、支柱(31)が孔あき鋼板ジベルとなる。また、壁部材(30)(30)は、貫通孔(27)(27)に埋込杆(29)(29)を挿入された状態で、支柱(31)を取付土台(10)に埋設されることにより、埋込杆(29)(29)はジベル筋となりずれ止めとして機能する。そのため、壁部材(30)(30)は、取付土台(10)に埋設された支柱(31)の固着する力を向上させることが期待できる。
このように、壁部材(30)(30)は、支柱(31)の貫通孔(27)(27)を含む端部を取付土台(10)に埋設されることにより、支柱(31)が孔あき鋼板ジベルとなる。また、壁部材(30)(30)は、貫通孔(27)(27)に埋込杆(29)(29)を挿入された状態で、支柱(31)を取付土台(10)に埋設されることにより、埋込杆(29)(29)はジベル筋となりずれ止めとして機能する。そのため、壁部材(30)(30)は、取付土台(10)に埋設された支柱(31)の固着する力を向上させることが期待できる。
図19に示すものは、第2の埋込杆を用いた砂防堰堤を説明する図である。
図19に例示するように、砂防堰堤(100)は、支柱(31)のうち、取付土台(10)に埋設していない部分に、川幅方向に複数の第2の貫通孔(27a)(27a)を穿設されている。支柱(31)は、それぞれの第2の貫通孔(27a)(27a)に第2の埋込杆(29a)(29a)を挿入した状態で、コンクリート(32)を配置されている。砂防堰堤(100)は、第2の貫通孔(27a)(27a)と第2の埋込杆(29a)(29a)とをコンクリート(32)の内部に保持されている。また、砂防堰堤(100)は、コンクリート(32)を取付土台(10)と一体化するよう配置している。支柱(31)は、第2の貫通孔(27a)(27a)と第2の埋込杆(29a)(29a)とをコンクリート(32)の内部に保持されることにより、支柱(31)が孔あき鋼板ジベルとなりずれ止めとして機能し、第2の埋込杆(29a)(29a)がジベル筋となりずれ止めとして機能する。よって、支柱(31)は、コンクリート(32)とより一体化する。
なお、第2の埋込杆(29a)(29a)は、本発明に係る第2の棒状部材の一例であり、第2の貫通孔(27a)(27a)は、本発明に係る第2の貫通孔の一例である。
このように、砂防堰堤(100)は、支柱(31)に穿設された第2の貫通孔(27a)(27a)と第2の埋込杆(29a)(29a)とをコンクリート(32)の内部に保持するように配置することにより、支柱(31)とコンクリート(32)を一体化させることができる。
図19に例示するように、砂防堰堤(100)は、支柱(31)のうち、取付土台(10)に埋設していない部分に、川幅方向に複数の第2の貫通孔(27a)(27a)を穿設されている。支柱(31)は、それぞれの第2の貫通孔(27a)(27a)に第2の埋込杆(29a)(29a)を挿入した状態で、コンクリート(32)を配置されている。砂防堰堤(100)は、第2の貫通孔(27a)(27a)と第2の埋込杆(29a)(29a)とをコンクリート(32)の内部に保持されている。また、砂防堰堤(100)は、コンクリート(32)を取付土台(10)と一体化するよう配置している。支柱(31)は、第2の貫通孔(27a)(27a)と第2の埋込杆(29a)(29a)とをコンクリート(32)の内部に保持されることにより、支柱(31)が孔あき鋼板ジベルとなりずれ止めとして機能し、第2の埋込杆(29a)(29a)がジベル筋となりずれ止めとして機能する。よって、支柱(31)は、コンクリート(32)とより一体化する。
なお、第2の埋込杆(29a)(29a)は、本発明に係る第2の棒状部材の一例であり、第2の貫通孔(27a)(27a)は、本発明に係る第2の貫通孔の一例である。
このように、砂防堰堤(100)は、支柱(31)に穿設された第2の貫通孔(27a)(27a)と第2の埋込杆(29a)(29a)とをコンクリート(32)の内部に保持するように配置することにより、支柱(31)とコンクリート(32)を一体化させることができる。
また、砂防堰堤(100)は、支柱(31)が筒状である例えば管材である場合、支柱(31)の内部にコンクリート(32)を充填するよう配置してもよい。支柱(31)は、内部に充填されたコンクリート(32)により第2の埋込杆(29a)(29a)を拘束するともに、コンクリート(32)を拘束することができる。そのため、コンクリート(32)は、支柱(31)を支包み込むように配置しなくてもよい。また、支柱(31)は、内部にコンクリート(32)を充填されることにより、支柱(31)の強度を向上させることができるため、支柱(31)の径寸法を細くすることができる。さらに、支柱(31)は、内部にコンクリート(32)を充填されたあとに、閉止蓋(35)を用いてコンクリート(32)の投入口を塞ぐことにより、円形支柱(2)の内部にコンクリート(32)を拘束することができる。具体的には、支柱(31)は、例えば、支柱(31)に衝撃が加えられた場合であっても、円形支柱(2)の内部に充填されたコンクリートが円形支柱(2)から飛び出さないように拘束することができる。そのため、支柱(31)は、強度を向上させることが期待できる。なお、閉止蓋(35)は、本発明に係る拘束部材の一例である。
以上説明したように、変形例2に係る砂防堰堤(100)は、支柱(31)に穿設された貫通孔(27)(27)を含む端部に、埋込杆(29)(29)を挿入した状態で、取付土台(10)に埋設することにより、取付土台(10)が埋込杆(29)(29)を挿入した状態の貫通孔(27)(27)の隙間に入り込み、支柱(31)と取付土台(10)とを一体化させることができる。そのため、砂防堰堤(100)は、貫通孔(26)によって取付土台(10)を拘束することができるため支柱(31)をずれ止めとして機能させることができる。また、砂防堰堤(100)は、埋込杆(29)(29)と取付土台(10)とも一体化させることになるため、埋込杆(29)(29)をジベル筋として機能させることができる。よって、砂防堰堤(100)は、取付土台(10)に支柱(31)を強固に固定することができる。
また、砂防堰堤(100)は、従来の透過型砂防堰堤(例えば、鋼製透過型砂防堰堤)より、部品点数を少なく構成することができるため、製作費用を抑えて製作することができる。また、砂防堰堤(100)は、部品点数少なく構成することにより製作期間の短縮を図ることが期待できる。
1 防護柵
2 円形支柱
3 H型支柱
4 円形固定具
5 U字型固定具
6 螺子孔
8 埋込杆
9 ガードレール
10 取付土台
11 嵌合支柱
12 支台柱
13 基台
14 締付ボルト
15 ナット
[変形例1]
24 板型固定具
24a〜24c 板部材
26、26a、16a 貫通孔
18 埋込杆
18a ワイヤロープ
16 螺子孔
10a 充填剤
[変形例2]
30 壁部材
31 支柱
31a 第1の支柱
31b 第2の支柱
32 コンクリート
29 埋込杆
29a 第2の埋込杆
27 貫通孔
27a 第2の貫通孔
2 円形支柱
3 H型支柱
4 円形固定具
5 U字型固定具
6 螺子孔
8 埋込杆
9 ガードレール
10 取付土台
11 嵌合支柱
12 支台柱
13 基台
14 締付ボルト
15 ナット
[変形例1]
24 板型固定具
24a〜24c 板部材
26、26a、16a 貫通孔
18 埋込杆
18a ワイヤロープ
16 螺子孔
10a 充填剤
[変形例2]
30 壁部材
31 支柱
31a 第1の支柱
31b 第2の支柱
32 コンクリート
29 埋込杆
29a 第2の埋込杆
27 貫通孔
27a 第2の貫通孔
Claims (9)
- 支柱と、
前記支柱の一方の端部に穿設された複数の貫通孔と、
前記貫通孔に挿入された棒状部材と、
前記支柱の一方の端部を埋設する取付土台と
を有し、
前記取付土台は、前記支柱の前記貫通孔を含む端部と前記棒状部材とを内部に保持している
支柱体。 - 前記支柱は、固定具と上部部材とを含んで構成され、
前記上部部材は、一方の端部を前記固定具に着脱自在に固定され、
前記固定具は、少なくとも一部を前記取付土台に埋設され、
前記貫通孔は、前記固定具に穿設され、該固定具の前記取付土台に埋設される部分に穿設され、
前記取付土台は、前記固定具の前記貫通孔を含む部分と前記棒状部材とを内部に保持している
請求項1に記載の支柱体。 - 前記固定具は、複数の板部材で構成され、該板部材が互いに間隔をあけて前記取付土台に埋設され、
前記棒状部材は、複数の前記板部材に穿設された前記貫通孔に挿入され、
前記取付土台は、前記固定具の前記貫通孔を含む部分と前記棒状部材とを内部に保持している
請求項2に記載の支柱体。 - 前記棒状部材は、ワイヤロープであり、
前記ワイヤロープは、複数の前記固定具に穿設された前記貫通孔に挿入され、
前記取付土台は、前記固定具の前記貫通孔を含む部分と前記ワイヤロープとを内部に保持している
請求項3に記載の支柱体。 - 前記支柱体は、欄干柵用及び防護柵用の支柱体であり、
前記支柱のうち、前記上部部材は、円形支柱(2)またはH型支柱(3)であり、前記固定具は、前記棒体の形状に沿った円形固定具(4)またはU字型固定具(5)(5)であり、
前記貫通孔は、該貫通孔の内壁面に螺子溝又は螺子山を備えた螺子孔(6)(6)であり、
前記棒状部材は、埋込杆(8)(8)であり、
前記円形支柱(2)または前記H型支柱(3)の下部取着部の内側には、取付土台(10)に埋設する各々の該円形支柱(2)又は該H型支柱(3)の形に沿った形状の円形固定具(4)またはU字型固定具(5)(5)を止着し、該円形固定具(4)またはU字型固定具(5)(5)は、下部に複数の螺子孔(6)(6)を穿設し、該孔に埋込杆(8)(8)を挿着して該取付土台(10)の内部に保持されている
請求項2に記載の支柱体。 - 河川の川幅方向に互いに間隔をあけて配列された複数の壁部材と、
前記壁部材の一部を埋設する取付土台と
を有し、
前記壁部材は、
支柱と、
前記支柱の一方の端部に穿設された複数の貫通孔と、
前記貫通孔に挿入された棒状部材と
を含み、
前記取付土台は、前記支柱の前記貫通孔を含む端部と前記棒状部材とを内部に保持している
砂防堰堤。 - 前記壁部材は、
前記支柱の少なくとも一部を包み込むように配置した耐圧縮性部材
をさらに含み、
前記耐圧縮性部材は、前記取付土台と結合している
請求項6に記載の砂防堰堤。 - 前記支柱は、
前記支柱に穿設された複数の第2の貫通孔と、
前記第2の貫通孔に挿入された第2の棒状部材と
をさらに備え、
前記耐圧縮性部材は、前記支柱の前記第2の貫通孔を含む部分と前記第2の棒状部材とを内部に保持し、かつ、前記取付土台と結合している
請求項7に記載の砂防堰堤。 - 管状の支柱と、
前記支柱の内部に充填された経時硬化性部材と、
前記経時硬化性部材を前記支柱の内部に拘束する拘束部材と
を有する
支柱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015013973A JP2016006274A (ja) | 2014-05-28 | 2015-01-28 | 支柱体、及び、砂防堰堤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014122838 | 2014-05-28 | ||
JP2014122838 | 2014-05-28 | ||
JP2015013973A JP2016006274A (ja) | 2014-05-28 | 2015-01-28 | 支柱体、及び、砂防堰堤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=55224829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015013973A Pending JP2016006274A (ja) | 2014-05-28 | 2015-01-28 | 支柱体、及び、砂防堰堤 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2016006274A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190012686A (ko) * | 2017-07-28 | 2019-02-11 | 강남이앤씨 주식회사 | 조립 축조형 에코 필라 사방댐 및 그 시공방법 |
JP2021524552A (ja) * | 2018-07-24 | 2021-09-13 | デルタ ブロック インターナショナル ゲーエムベーハー | 車両拘束システム用の垂直部材 |
-
2015
- 2015-01-28 JP JP2015013973A patent/JP2016006274A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190012686A (ko) * | 2017-07-28 | 2019-02-11 | 강남이앤씨 주식회사 | 조립 축조형 에코 필라 사방댐 및 그 시공방법 |
KR101960500B1 (ko) * | 2017-07-28 | 2019-07-15 | 가톨릭관동대학교 산학협력단 | 조립 축조형 에코 필라 사방댐 및 그 시공방법 |
JP2021524552A (ja) * | 2018-07-24 | 2021-09-13 | デルタ ブロック インターナショナル ゲーエムベーハー | 車両拘束システム用の垂直部材 |
JP7008869B2 (ja) | 2018-07-24 | 2022-01-25 | デルタ ブロック インターナショナル ゲーエムベーハー | 車両拘束システム用の垂直部材 |
US11512440B2 (en) | 2018-07-24 | 2022-11-29 | Delta Bloc Iniernational Gmbh | Vertical member for a vehicle restraint system |
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