JP2016005997A - セメント組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程における二酸化炭素排出量を可能な限り抑制し、強度発現性を維持・向上させつつ、断熱温度上昇量を抑制した、石灰石、高炉スラグ及び塩素バイパスダストを含むセメント組成物を提供する。【解決手段】セメントクリンカーと、石膏と、石灰石と、高炉スラグと、塩素バイパスダストとを含むセメント組成物であって、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%以下であり、好ましくは石灰石量が1〜8質量%である、セメント組成物である。また、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%となるように、セメントクリンカー、石灰石、高炉スラグ及び塩素含有量が4〜35質量%の塩素バイパスダストを粉砕混合する工程を含む、セメント組成物の製造方法である。【選択図】図4

Description

本発明は、セメントクリンカー及び石膏に、石灰石、高炉スラグ及び塩素バイパスダストを含むセメント組成物及びその製造方法に関する。
セメント産業は、温室効果ガスである二酸化炭素を排出する産業である。二酸化炭素排出量の削減は重要な課題である。この二酸化炭素は、セメントの中間製品であるクリンカーを製造する工程で原料を焼成した際に、原料である石灰石の化学反応によって発生する。二酸化炭素は、セメントクリンカーを製造する限り排出するものである。
二酸化炭素の排出量の削減が望まれている状況下において、普通ポルトランドセメントは、セメント組成物中にクリンカーを95質量%程度含む。普通ポルトランドセメントに対して、混合セメントは、高炉スラグや石炭灰(フライアッシュ)等の混和材を混合させるため、セメント組成物中に含まれるクリンカーの比率を引き下げることができる。したがって、混合セメントが普通ポルトランドセメントと同等の性能を維持できれば、混合セメントの製造によって二酸化炭素の削減に寄与させることができる。
普通ポルトランドセメント等のセメント組成物に求められる性能の1つは、セメント組成物を使用したコンクリート等の硬化体の強度発現性である。硬化体の強度発現性を得るために、粉末度の細かい(ブレーン比表面積の大きい)石灰石又は高炉スラグを使用したセメント組成物が提案されている。例えば、特許文献1には、軟弱地盤改良硬化剤として、普通ポルトランドセメントと、粉末度を細かくした特定のブレーン比表面積を有する高炉スラグ微粉末及び石灰石微粉末とを含む、硬化材組成物が記載されている。また、特許文献2には、特定のブレーン比表面積となるように粉砕されたセメント粉末と、粉末度を細かくした特定のブレーン比表面積を有する石灰石粉末及び/又はスラグ粉末を含む、セメント組成物が記載されている。
混合セメントの一種として、特許文献3には、高炉スラグ又はフライアッシュの一種を含むセメントと、特定量の塩素バイパスダストとを含むセメント組成物が記載されている。
強度発現性と関連して、セメント組成物の性能の1つとして水和熱が挙げられる。セメント組成物の水和熱は、セメント組成物に含まれる成分と水とが反応して水和物を生成する際の発熱である。一般的に、セメント組成物は、水和物の生成量が多くなるにつれて、モルタル又はコンクリートの強度が上昇するが、それと同時にセメント組成物と水との反応に伴う水和熱も増大する。言い換えれば、モルタル及びコンクリートの強度発現性が向上すると、セメント組成物の水和熱が増加するのが一般的な傾向である。
セメント組成物の水和発熱量が増加すると、モルタルやコンクリートを断熱状態で養生した際に測定される断熱温度上昇量も増加する。断熱温度上昇量は、モルタルやコンクリートを断熱状態(外部への熱の逸散がない状態)で養生して測定される。断熱温度上昇量が増加すると、モルタルやコンクリートは内部と外部との温度差が大きくなる。このため、モルタルやコンクリートの断熱温度上昇量の増加は、温度ひび割れを誘因する場合がある。非特許文献1の土木学会のコンクリート標準示方書では、コンクリートの断熱温度上昇特性を、下記式(I)で表すことが提案されている。
Q(t)=Q(1−exp(γ(t−t))) (I)
式(I)中、Q(t)は断熱温度上昇量(℃)を示し、Qは終局の断熱温度上昇量(℃)を示し、tは材齢(日)を示し、tは発熱開始材齢(日)を示し、γは断熱温度上昇速度に関する定数を示す。
また、非特許文献2には、モルタルの断熱温度上昇特性を予測する方法が提案されている(非特許文献2)。
特開2004−137318号公報 特開2002−265241号公報 特開平10−218657号公報
コンクリート標準示方書[施工編](2002)、土木学会 丸屋英二ほか、「少量サンプル用断熱熱量計によるセメント品質管理手法の開発」、セメント・コンクリート論文集、No.61、p.86−92(2007)
しかしながら、特許文献1及び2に記載の硬化材組成物又はセメント組成物は、粉末度の細かい(ブレーン比表面積の大きい)石灰石、高炉スラグ又はセメント粉末を使用するため、組成物の製造工程において、粉末度を細かくするための粉砕エネルギーが発生し、エネルギーが増加する。粉砕エネルギーの増加は、二酸化炭素発生量の増加に繋がり、二酸化炭素発生量の削減に反し、環境面において好ましいことではない。
また、コンクリート等の断熱温度上昇特性の評価は多大な労力を要し、セメント組成物の各成分と断熱温度上昇特性との関係は十分に解明されていないのが実情である。例えば特許文献1又は3には、セメント組成物を用いた硬化物の断熱温度上昇特性に関しては記載されていない。強度発現性と水和熱の一般的な関係を考慮すると、硬化体の強度が増加又は維持されている場合には、水和熱も増加又は維持されていると考えるのが一般的である。特許文献2には、特定のブレーン比表面積を有する石灰石微粉末及びスラグ粉末と、特性のブレーン比表面積を有するセメント粉末とを含むセメント組成物の終局断熱温度上昇量は記載されている。
本発明は、製造工程における二酸化炭素排出量を削減し、強度発現性を維持・向上させつつ、断熱温度上昇量を抑制した、石灰石、高炉スラグ及び塩素バイパスダストを含むセメント組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を達成すべく鋭意検討した結果、モルタル、コンクリートの強度発現性を維持・向上させ、断熱温度上昇量を抑制するためには、セメント組成物中の混合材(石灰石と高炉スラグの合量)に占める石灰石と高炉スラグが適正な質量比であることが有効であり、さらに適正量の塩素バイパスダストを加えることが有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明1は、セメントクリンカーと、石膏と、石灰石と、高炉スラグと、塩素バイパスダストを含むセメント組成物であって、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%以下であることを特徴とするセメント組成物に関する。
本発明2は、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石量が1〜8質量%である、本発明1のセメント組成物に関する。
本発明3は、セメント組成物の全質量を基準として、高炉スラグ量が1〜19質量%である、本発明1又は2のセメント組成物に関する。
本発明4は、セメント組成物の全質量を基準として、塩化物イオン量が0.02〜0.1質量%である、本発明1〜3のセメント組成物に関する。
本発明5は、セメント組成物中に含まれる塩素バイパスダストから発生した塩化物イオン量が0.01〜0.09質量%である、本発明1〜4のいずれかに記載のセメント組成物に関する。
本発明6は、セメント組成物のブレーン比表面積が2800〜4000cm/gである、本発明1〜のいずれかに記載のセメント組成物に関する。
本発明7は、石灰石と高炉スラグの質量比(石灰石:高炉スラグ)が1:9〜6:4である、本発明1〜5のいずれかに記載のセメント組成物に関する。
本発明8は、セメントの全質量を基準として、塩素バイパスダスト量が0.05〜5質量%である、本発明1〜7のいずれかに記載のセメント組成物に関する。
本発明9は、セメント組成物の全質量を基準として、SO量が1.6〜2.5質量%である、本発明1〜8のいずれかに記載のセメント組成物に関する。
本発明10は、セメントの全質量を基準として、セメントクリンカー量が75〜90質量%である、本発明1〜9のいずれかに記載のセメント組成物に関する。
本発明11は、セメントクリンカーが、ボーグ式換算で、CS量が45〜70質量%、CS量が5〜25質量%、CA量が6〜15質量%、及びCAF量が7〜15質量%である、本発明1〜10のいずれかに記載のセメント組成物に関する。
本発明12は、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%となるように、セメントクリンカー、石灰石、高炉スラグ及び塩素含有量が4〜35質量%の塩素バイパスダストを粉砕混合する工程を含む、セメント組成物の製造方法に関する。
本発明は、製造工程における二酸化炭素(CO)発出量を削減し、モルタル又はコンクリート等の硬化体の強度発現性を維持又は向上しつつ、断熱温度上昇量を抑制したセメント組成物を提供することを目的とする。
セメント組成物中の石灰石及び高炉スラグの添加率と、モルタル圧縮強さとの関係を示す図である。 セメント組成物中の混合材(石灰石及び高炉スラグの合量)の添加率と、モルタル圧縮強さとの関係を示す図である。 セメント組成物中の石灰石及び高炉スラグ添加率と断熱温度上昇量(終局の断熱温度上昇量(Q))との関係を示す図である。 材齢28日のモルタル圧縮強さと断熱温度上昇量(終局の断熱温度上昇量(Q))との関係を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施形態に係るセメント組成物は、セメントクリンカーと、石膏と、石灰石と、高炉スラグと、塩素バイパスダストを含むセメント組成物であって、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%以下である。本実施形態に係るセメント組成物は、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石量が1〜8質量%である。
セメント組成物は、セメントクリンカーと、石灰石と、高炉スラグと、石膏と、塩素バイパスダストを混合して粉砕することによって製造することができる。
セメントクリンカーの製造は、SP方式(多段サイクロン予熱方式)又はNSP方式(仮焼炉を併設した多段サイクロン予熱方式)等の既存のセメント製造設備を用いて製造することができる。
セメントクリンカーの鉱物組成は、ボーグ式算定のCS量が45〜70質量%、CS含有量が5〜25質量%、CA含有量が6〜15質量%及びCAF含有量が7〜15質量%であることが好ましい。セメントクリンカーの鉱物組成は、より好ましくはCS含有量が48〜65質量%、CS含有量が10〜25質量%、CA含有量が8〜13質量%及びCAF含有量が8〜12質量%であり、更に好ましくはCS含有量が50〜64質量%、CS含有量が11〜20質量%、CA含有量が9〜12質量%及びCAF含有量が8〜11質量%であり、特に好ましくはCS含有量が53〜60質量%、CS含有量が11〜19質量%、CA含有量が9〜11質量%及びCAF含有量が8〜10質量%である。
ここでボーグ式算定のCS量、CS量、CA量およびCAF量は、下記の式[1]、[2]、[3]、[4]によって算出する値である。
S量(質量%)=4.07×CaO(%)−7.60×SiO(%)−6.72×Al(%)−1.43×Fe(%)−2.85×SO(%)・・・[1]
S量(質量%)=2.87×SiO(%)−0.754×CS(%)・・・[2]
A量(質量%)=2.65×Al(%)−1.69×Fe(%)・・・[3]
AF量=3.04×Fe(%)・・・[4]
セメント組成物中に含まれるセメントクリンカー量は、セメント組成物の全質量を基準として、好ましくは75〜90質量%、より好ましくは80〜90質量%、更に好ましくは83〜90質量%、特に好ましくは85〜88質量%である。
セメント組成物中に含まれるセメントクリンカー量が、75〜90質量%であると、セメント組成物中に石灰石、高炉スラグ及び塩素バイパスダストを含む場合であっても、これらの混合材を含まないセメント組成物と同等又はそれ以上の硬化体の強度発現性を発揮することができる。
石膏は、JIS R 9151「セメント用天然せっこう」に規定される品質を満足するものを用いることが望ましく、具体的には、二水石膏、半水石膏、不溶性無水石膏が好適に用いられる。
セメント組成物は、セメント組成物の全質量を基準として、SO量が、好ましくは1.6〜2.5質量%、より好ましくは1.7〜2.3質量%、更に好ましくは1.8〜2.1質量%である。セメント組成物中のSO量が、上記範囲内であると、セメント組成物の断熱温度上昇量を増大させることなく、モルタルやコンクリート等の硬化体の強度発現性を維持・向上させることができる。セメント組成物中のSO含有量は、セメント組成物の全体質量に対する含有割合(%)であり、この含有割合は、JIS R 5202:1999「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて測定することができる。
石灰石は、JIS R 5210:2009「ポルトランドセメント」で規定されるCaCO量を90%以上含有している石灰石を使用する。石灰石は、粒度が、好ましくは50mm以下であり、より好ましくは30mm以下であり、更に好ましくは20mm以下である。石灰石の粒度は特に限定されず、特に粒度の小さい、粉末度の細かい石灰石を使用する必要はなく、上記範囲外の粒度の石灰石であっても使用することができる。
セメント組成物中の石灰石量は、セメント組成物の全質量を基準として、好ましくは1〜8質量%、より好ましくは2〜8質量%、更に好ましくは2〜6質量%である。セメント組成物の全質量を基準として、セメント組成物中の石灰石量が1〜8質量%であると、一般的に強度発現性(圧縮強度)の増大とともに増大すると推測される断熱温度上昇量を抑制し、モルタルやコンクリート等の硬化体の強度発現性(圧縮強度)を維持・向上させることができる。
高炉スラグは、JIS R 5211:2003「高炉セメント」で規定される高炉スラグを使用する。高炉スラグは、粒度が、好ましくは5mm以下であり、より好ましくは3mm以下であり、更に好ましくは2mm以下である。高炉スラグの粒度は特に限定されず、特に粒度の小さい、粉末度の細かい高炉スラグを使用する必要はなく、上記範囲外の粒度の高炉スラグであっても使用することができる。
セメント組成物中の高炉スラグ量は、セメント組成物の全質量を基準として、好ましくは1〜19質量%であり、より好ましくは4〜19質量%、更に好ましくは4〜18質量%、特に好ましくは4〜10質量%である。セメント組成物の全質量を基準として、セメント組成物中の高炉スラグ量が1〜19質量%であると、断熱温度上昇量を抑制し、モルタルやコンクリート等の硬化体の強度発現性(圧縮強度)を維持・向上させることができる。
セメント組成物中の石灰石と高炉スラグの合量は、セメント組成物の全質量を基準として、5質量%を超え20質量%以下である。セメント組成物中の石灰石と高炉スラグの合量は、セメント組成物の全質量を基準として、好ましくは7〜20質量%であり、より好ましくは7〜15質量%であり、更に好ましくは7〜10質量%である。セメント組成物中の石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%以下であると、一般的に強度発現性(圧縮強度)の増大とともに増大すると推測される断熱温度上昇量を抑制し、モルタルやコンクリート等の硬化体の強度発現性(圧縮強度)を維持・向上させることができる。本明細書において、石灰石と高炉スラグとを混合材と称する場合がある。
石灰石と高炉スラグの質量比(石灰石:高炉スラグ)は、好ましくは1:9〜6:4、より好ましくは2:8〜5:5、更に好ましくは3:7〜4:6である。セメント組成物中の石灰石と高炉スラグの合量のうち、石灰石と高炉スラグの質量比が1:9〜6:4の範囲であると、一般的に強度発現性(圧縮強度)の増大とともに増大すると推測される断熱温度上昇量を抑制し、モルタルやコンクリート等の硬化体の強度発現性(圧縮強度)を維持・向上させることができる。
塩素バイパスダストはセメントキルンのNSPタワーより抽気される塩素バイパスより発生するダストであり、その塩素含有量は4〜35質量%、より好ましくは5〜33質量%、更に好ましくは6〜31質量%である。
セメント組成物中の塩素バイパスダスト量は、セメント組成物の全質量を基準として、好ましくは0.05〜5質量%であり、より好ましくは0.1〜3質量%であり、更に好ましくは0.1〜2質量%であり、特に好ましくは0.1〜1質量%である。セメント組成物の全質量を基準として、セメント組成物中の塩素バイパスダスト量が0.05〜5質量%であると、セメント組成物中の塩素バイパスダスト量の増加に反して、セメント組成物中のセメントクリンカーの量を大幅に減少させる必要がなく、モルタル、コンクリート等の硬化体の強度発現性を維持・増大させることができる。セメント組成物中に塩素バイパスダストを加えることによって、石灰石及び高炉スラグを含むセメント組成物を用いた硬化体の強度発現性は増大する傾向がある。このような傾向が生じる機構は明らかではないが、石灰石及び高炉スラグを含むセメント組成物を用いた硬化体の強度発現性が増大するのは、塩素バイパスダスト中に含まれるフリーライム(f.CaO)がセメント又は高炉スラグの刺激剤となって、徐々に水和反応が進行し、強度発現性が増大することが考えられる。
セメント組成物中の塩化物イオン量は、セメント組成物の全質量を基準として、好ましくは0.02〜0.1質量%であり、より好ましくは0.025〜0.09質量%であり、更に好ましくは0.03〜0.08質量%であり、特に好ましくは0.03〜0.07質量%である。セメント組成物中の塩化物イオン量が、0.02〜0.1質量%の範囲であると、セメント組成物中の塩素バイパスダストの量を大幅に増やすことなく、クリンカーの量を大幅に減らすことなく、モルタル・コンクリート等の硬化体の強度発現性を維持・増大することができる。
セメント組成物中の塩素バイパスダストから発生した塩化物イオン量は、セメント組成物の全質量を基準として、好ましくは0.01〜0.09質量%であり、より好ましくは0.02〜0.08質量%であり、更に好ましくは0.02〜0.07質量%であり、特に好ましくは0.02〜0.06質量%である。セメント組成物中の塩化物イオン量が、0.01〜0.09質量%の範囲であると、セメント組成物中の塩素バイパスダストの量を大幅に増やすことなく、クリンカーの量を大幅に減らすことなく、モルタル・コンクリート等の硬化体の強度発現性を維持・増大することができる。
また、セメント組成物中の塩素バイパスダストから発生した塩化物イオン量は、JIS R 5202「セメントの化学分析方法」の方法によって測定することができる。
セメント組成物のブレーン比表面積は、好ましくは2800〜4000cm/gである。ブレーン比表面積が上記範囲内であると、更に優れた強度発現性を有するモルタルやコンクリートの製造が可能となる。セメント組成物のブレーン比表面積は、より好ましくは3000〜3800cm/gであり、更に好ましくは3000〜3500cm/gであり、特に好ましくは3100〜3250cm/gである。
セメント組成物の製造方法としては、まずセメントクリンカーを直径5mm以下となるようにジョークラッシャーにて粉砕し、粉砕したセメントクリンカー、石灰石、高炉スラグ及び塩素バイパスダストを試験ボールミルに投入し、試験ボールミルによって所望のブレーン比表面積となるように粉砕混合する。粉砕機に投入する順序は、限定されない。また、所望のブレーン比表面積となるように粉砕ができれば、粉砕機の種類は限定されない。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[セメント組成物の調整]
直径5mm以下に粗砕したセメントクリンカー、排脱二水石膏(排煙脱硫二水石膏)、石灰石、高炉スラグ、塩素バイパスダストを合計で3kg配合した。石灰石及び高炉スラグの粒度は直径5mm以下である。
セメントクリンカー、石膏、石灰石、高炉スラグ、塩素バイパスダストを試験ボールミルでブレーン比表面積が3200±100cm/gになるように粉砕してセメント組成物を得た。ブレーン比表面積3200±100cm/gは、普通ポルトランドセメントのブレーン比表面積に相当する。使用したクリンカー、排脱二水石膏、石灰石、高炉スラグ、塩素バイパスダストの成分を表1〜5に示す。
使用したクリンカーの諸率、鉱物組成、少量微量成分は、JIS R 5202:1999「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて化学成分を定量し、諸率、鉱物組成はボーグ式により求めた。
S量(質量%)=4.07×CaO(%)−7.60×SiO(%)−6.72×Al(%)−1.43×Fe(%)−2.85×SO(%)・・・[1]
S量(%)=2.87×SiO(%)−0.754×CS(%)・・・[2]
A量(質量%)=2.65×Al(%)−1.69×Fe(%)・・・[3]
AF量(%)=3.04×Fe含有量(%) ・・・[4]
使用した排脱二水石膏の化学成分は、JIS R 9101:1995「石膏の分析方法」に準じて測定した。
使用した石灰石の化学成分は、JIS M 8850:「石灰石分析方法」に準じて測定した。
使用した高炉スラグは、JIS R 5202:1999「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて化学成分を定量し、塩基度は計算式により求めた。
塩基度(JIS)=(CaO+MgO+Al)/SiO
塩基度(TiO換算)=(CaO+MgO+Al)/SiO−(0.13×TiO)
塩基度(Bm)=(CaO+MgO+Al)/SiO−(0.13×TiO)−MnO
活性度指数は、JIS A 6202:1997「コンクリート用高炉スラグ微粉末」に準じて測定した。高炉スラグは、JIS R 5202:1999「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて、高炉スラグを破砕機によって約5mm以下に破砕したものを用いた。
使用した塩素バイパスダストの塩化物イオン(Cl)は、JIS R 5202:1999「セメントの化学分析方法」準じて測定した。塩化物イオン(Cl)は、塩素バイパスダスト中の塩素含有量を示す。f.CaOは、JIS M 8853:1998「セラミック用アルミノけい酸塩質原料」に準じて測定した。
セメント組成物の配合を表6に示す。
<セメント組成物の粉末特性>
セメント組成物の粉末特性(ブレーン比表面積)は、JIS R 5201:1997「セメントの物理試験方法」に準じて測定した。セメント組成物の塩化物イオン量は、JIS R 5202:1999「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて測定した。塩素バイパスダスト由来の塩化物イオン量は、JIS R 5202「セメントの化学分析方法」に準じて測定した。
<セメント組成物のSO量>
セメント組成物のSO量は、セメント組成物の全質量を基準として、セメント組成物の二水石膏(質量%)から下記式(a)により算出した。
SO量=(SOの分子量/二水石膏の分子量)×二水石膏の添加率(%)+クリンカーのSO(%) ・・・(a)
例えば、下記表6に示される実施例1のセメント組成物のSO量は、表6に示す二水石膏の添加率と、表1に示すセメント組成物に用いたクリンカーのSOとからは、以下のように算出できる。
実施例1のSO量=(80/172)×3.0(%)+0.5(%)=1.90%
<標準軟度水量>
標準軟度水量は、セメントペーストの柔らかさ(軟度)を一定にするために必要な水量のことであり、これが多いほどセメントの流動性が悪いこととなる。測定方法は、セメント組成物500gを練り鉢に入れ水を加えて練り混ぜた後、セメントペーストを容器に投入し、表面を平滑にした後、標準棒を降下させて、30秒後に標準棒の先端と底板との間隔を測定し、これが6±1mm(標準軟度)となる水量を測定し、標準軟度水量とする。
<凝結(始発、終結)、モルタル圧縮強さ>
凝結時間(始発時間、終結時間)、モルタル圧縮強さは、得られたセメント組成物を用いて、JIS R 5201:1997「セメントの物理試験方法」に準じて測定した。結果を表7に示す。表7中、実施例1の結果に示すように「凝結(始発)2:13」は、凝結の始発時間が2時間13分であることを表す。表7中、実施例1の結果に示すように「凝結(終結)3:02」は、凝結の終結時間が3時間2分であることを表す。表7中、他の実施例、比較例及び参考例についても同様に、凝結の始発時間及び終結時間を表す。
<断熱温度上昇試験>
特開2008−241520号公報に記載された断熱熱量計と同様の装置(株式会社東京理工製、商品名:ACM−120HA)を用い、上述の非特許文献1に記載された方法に基づいて、終局の断熱温度上昇量を測定した。
測定は、モルタル試料を試料容器に入れて、予め20℃に保持した断熱容器の内部に当該試料容器を配置して行った。測定時間は、温度上昇がなくなるまでの期間(2日間以上)とし、断熱温度上昇曲線から、下記式(II)における終局の断熱温度上昇量(Q∞)を求めた。ここで求めた終局の断熱温度上昇量(Q∞)を表7に示す。
Q(t)=Q(1−exp(−γ(t−t))) (II)
式(II)中、Q(t)は材齢tにおける断熱温度上昇量(℃)、Qは終局の断熱温度上昇量(℃)を、tは材齢(日)を、tは発熱開始材齢(日)を、γは断熱温度上昇速度に関する定数を、それぞれ示す。
図1は、セメント組成物中の混合材量(石灰石と高炉スラグの合量)を10質量%とした場合のセメント組成物の石灰石添加率及び高炉スラグ添加率とモルタル圧縮強さとの関係を示す。図1において、石灰石添加率(%)及び高炉スラグ添加率(%)は、それぞれ、セメント組成物の全質量を基準とした、石灰石量(質量%)及び高炉スラグ量(質量%)を意味する。図1に示すように、塩素バイパスダストを含むセメント組成物は、実施例1〜5に示すように、石灰石量が1〜8質量%で、塩素バイパスダストを含まないセメント組成物の比較例1〜6に比べ、圧縮強さは良好な結果を示す。参考例1は普通ポルトランドセメントの配合(クリンカー95質量%、混合材の割合が5質量%(石灰石:スラグ=4:1))であり、この参考例1と比較して、いずれの材齢でも、比較例1〜6の圧縮強さは低い。しかしながら、塩素バイパスダストを添加した実施例1〜3では、いずれの材齢も参考例1と圧縮強さがほぼ同じであるか、より圧縮強さが高くなった。また、混合材の割合(石灰石:スラグ=8:2)が同じである比較例2、実施例4及び実施例5では、塩素バイパスダストを添加した実施例4、5は、いずれの材齢も比較例2と比較して圧縮強さがより高くなった。塩素バイパスダストの添加による圧縮強さの向上は、塩素バイパスダスト中のf.CaOがセメントあるいは高炉スラグの刺激剤になり徐々に水和反応が進行したか、あるいは塩化物イオンの作用により圧縮強さが向上したと推察される。
図2は、セメント組成物中の混合材量(石灰石と高炉スラグの合量)を10質量%又は20質量%とし、混合材中の石灰石量を2質量%(高炉スラグ量は8質量%又は18質量%)に固定した場合のセメント組成物とモルタル圧縮強さとの関係を示す。図2中、混合材添加率(%)は、セメント組成物の全質量を基準とした、石灰石と高炉スラグの合量(質量%)を意味する。塩素バイパスダストを添加していない比較例5(混合材10質量%)、比較例7(混合材20質量%)は、混合材中の高炉スラグ量の増加に伴い材齢3日では比較例3よりも比較例7のモルタル圧縮強さが低くなり、材齢7日では比較例3と比較例7のモルタル圧縮強さがほぼ同等であり、混合材中の高炉スラグ量の増加に伴い28日では比較例3よりも比較例7のモルタル圧縮強さが若干高くなった。この結果から、混合材中の高炉スラグ量が増加すると、材齢が長くなるほど、モルタル圧縮強さが高くなる傾向が確認できた。比較例5、比較例7と、参考例1とを比較すると材齢3日では、参考例1よりも、比較例5及び比較例7のモルタル圧縮強さが低くなった。比較例5、7に塩素バイパスダストを加えた実施例1、2、6では、材齢3日、材齢7日、材齢28日のいずれの材齢でも比較例5に比べて実施例1、2のモルタル圧縮強さが高くなり、比較例7に比べて実施例6のモルタル圧縮強さは高くなった。この結果から、石灰石と高炉スラグの質量比が特定の割合の混合材を添加し、さらに塩素バイパスダストを特定量添加したセメント組成物は、普通ポルトランドセメントの配合を有するセメント組成物(参考例1)よりもモルタル圧縮強さが向上した。
図3は、セメント組成物中の混合材量(石灰石と高炉スラグの合量)を10質量%とした場合のセメント組成物の石灰石及び高炉スラグ添加率と断熱温度上昇量(Q∞)との関係を示す。図3において、石灰石添加率(%)及び高炉スラグ添加率(%)は、それぞれ、セメント組成物の全質量を基準とした、石灰石量(質量%)及び高炉スラグ量(質量%)を意味する。また、図4は、モルタル圧縮強さと断熱温度上昇量の関係を示す。
図3の比較例1〜6では、石灰石量の増加に伴い断熱温度上昇量は低下している。図3に示すように、混合材(石灰石:高炉スラグ=6:4)を含む比較例3及び実施例3を比較すると、実施例3は大幅に断熱温度上昇量が低下した。
図4の比較例1〜7に示すように、断熱温度上昇量は、モルタル圧縮強さと関係する。図4の比較例1〜7に示すように、断熱温度上昇量は、モルタル圧縮強さの増大と共に増大した。ここで実施例1は、比較例5と同じ混合材(石灰石:高炉スラグ=2:8)を用い、塩素バイパスダスト0.1質量%を添加したセメント組成物を用いた。実施例3は、比較例3と同じ混合材(石灰石:高炉スラグ=6:4)を用い塩素バイパスダスト0.5質量%を添加したセメント組成物を用いた。実施例6は、比較例7と同じ混合材(石灰石:高炉スラグ=2:18)を用い、塩素バイパスダスト0.5質量%を添加したセメント組成物を用いた。実施例1と比較例5、実施例3と比較例3、実施例6と比較例7を比較すると、いずれも実施例1、3、6はモルタル圧縮強さが高くなっているにもかかわらず、断熱温度上昇量は低下した。したがって、混合材(石灰石と高炉スラグ)を含むセメント組成物に塩素バイパスダストを添加すると、断熱温度上昇量の増大を抑制し、圧縮強さを向上させる効果があることが分かる。言い換えれば、セメントの断熱温度上昇量はセメントの水和熱に相当するものであり、塩素バイパスダストはセメントの水和熱を上昇させることなく、圧縮強さを向上させる効果を有することが判明した。
以上の結果から、セメントクリンカーと、石膏と、石灰石と、高炉スラグと、塩素バイパスダストとを含むセメント組成物であって、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%以下であり、このうち好ましくは石灰石量が1〜8質量%であるセメント組成物は、モルタル、コンクリートの強度発現性を維持・向上させ、断熱温度上昇量を抑制することができる。
本発明は、一般的なセメント組成物に、石灰石及び高炉スラグを含む混合材を添加し、セメントクリンカー量を低減させることによって、製造工程における二酸化炭素発生量を削減することができる。また、本発明は、セメントクリンカー、石灰石及び高炉スラグの粉末度を細かくする必要がなく、粉末度を細かくするための粉砕エネルギーを必要としないので、粉砕エネルギーの増加に伴う二酸化炭素発生量を削減することができる。本発明のセメント組成物は、適正な質量比の石灰石と高炉スラグとを含み、さらに適正量の塩素バイパスダストを含むことによって、断熱温度上昇量を抑制し、硬化体の圧縮強さを維持・向上させることができ、産業上有用である。

Claims (12)

  1. セメントクリンカーと、石膏と、石灰石と、高炉スラグと、塩素バイパスダストとを含むセメント組成物であって、セメント組成物の全質量を基準として、石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%以下であることを特徴とするセメント組成物。
  2. セメント組成物の全質量を基準として、石灰石量が1〜8質量%である、請求項1記載のセメント組成物。
  3. セメント組成物の全質量を基準として、高炉スラグ量が1〜19質量%である、請求項1又は2記載のセメント組成物。
  4. セメント組成物の全質量を基準として、塩化物イオン量が0.02〜0.1質量%である請求項1〜3記載のセメント組成物。
  5. セメント組成物中に含まれる塩素バイパスダストから発生した塩化物イオン量が0.01〜0.09質量%である、請求項1〜4のいずれか1項記載のセメント組成物。
  6. セメント組成物のブレーン比表面積が2800〜4000cm/gである、請求項1〜5のいずれか1項記載のセメント組成物。
  7. 石灰石と高炉スラグの質量比が1:9〜6:4である、請求項1〜5のいずれか1項記載のセメント組成物。
  8. セメントの全質量を基準として、塩素バイパスダスト量が0.05〜5質量%である、請求項1〜7のいずれか1項記載のセメント組成物。
  9. セメント組成物の全質量を基準として、SO量が1.6〜2.5質量%である、請求項1〜8のいずれか1項記載のセメント組成物。
  10. セメントの全質量を基準として、セメントクリンカー量が75〜90質量%である、請求項1〜9のいずれか1項記載のセメント組成物。
  11. セメントクリンカーが、ボーグ式換算で、CS量が45〜70質量%、CS量が5〜25質量%、CA量が6〜15質量%、及びCAF量が7〜15質量%である、請求項1〜10のいずれか1項記載のセメント組成物。
  12. セメント組成物の全質量を基準として、石灰石と高炉スラグの合量が5質量%を超え20質量%となるように、セメントクリンカー、石灰石、高炉スラグ及び塩素含有量が4〜35質量%の塩素バイパスダストを粉砕混合する工程を含む、セメント組成物の製造方法。
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