JP2016005143A - 発振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力信号のレベルを一定に保つ。
【解決手段】発振器1は、水晶振動子11と、水晶振動子11の温度を制御する温度制御回路12と、水晶振動子11を発振させることにより発振信号を出力する発振回路13と、発振回路13から出力された発振信号を増幅する増幅回路14と、増幅回路14から出力された信号を温度に応じた減衰量で減衰させる減衰回路15とを備える。水晶振動子11及び温度制御回路12は、基板10の第1領域に配置され、減衰回路15は、基板10において第1領域に対して熱的に疎な第2領域に配置されている。
【選択図】図2
【解決手段】発振器1は、水晶振動子11と、水晶振動子11の温度を制御する温度制御回路12と、水晶振動子11を発振させることにより発振信号を出力する発振回路13と、発振回路13から出力された発振信号を増幅する増幅回路14と、増幅回路14から出力された信号を温度に応じた減衰量で減衰させる減衰回路15とを備える。水晶振動子11及び温度制御回路12は、基板10の第1領域に配置され、減衰回路15は、基板10において第1領域に対して熱的に疎な第2領域に配置されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、発振器に関する。
従来、水晶振動子の周辺温度を一定に保つことにより、発振信号の周波数を安定化させた恒温槽内蔵水晶発振器(OCXO: Oven-Controlled Crystal Oscillator)が知られている。
OCXOでは、ヒーターにより温度を制御可能な恒温槽に水晶振動子を設けることにより、水晶振動子の温度を一定に保っている。これに対して、発振回路や増幅回路は、ヒーターから離れた位置に設けられており、外気温の変化に応じて電気的特性が変化する。このため、外気温の変化に応じて発振信号の出力レベルが変化するという問題がある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、出力信号のレベルを一定に保つことができる発振器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、発振素子と、前記発振素子の温度を制御する温度制御回路と、前記発振素子を発振させることにより発振信号を出力する発振回路と、前記発振回路から出力された前記発振信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路から出力された信号を温度に応じた減衰量で減衰させる減衰回路と、を備える発振器を提供する。
上記の発振器において、前記減衰回路は、一端が前記増幅回路に接続されるとともに他端が出力端子に接続され、前記一端と前記他端との間に設けられた第1サーミスタと、前記一端とグランドとの間に設けられた第2サーミスタと、前記他端とグランドとの間に設けられた第3サーミスタとを有し、前記第1サーミスタ、前記第2サーミスタ及び前記第3サーミスタは、第1温度における抵抗値が、前記第1温度よりも高温の第2温度における抵抗値に比べて大きくともよい。
上記の発振器において、前記減衰回路は、前記第1サーミスタ、前記第2サーミスタ及び前記第3サーミスタのそれぞれに並列に設けられた抵抗を有していてもよい。
上記の発振器において、前記発振素子及び前記温度制御回路は、基板の第1領域に配置され、前記減衰回路は、前記基板において前記第1領域に対して熱的に疎な第2領域に配置されていてもよい。
上記の発振器において、前記第1領域と前記第2領域とは、前記基板に形成されたスリットによって隔離されていてもよい。
上記の発振器において、前記発振素子及び前記温度制御回路は、基板の第1領域に配置され、前記減衰回路は、前記基板において前記第1領域に対して熱的に疎な第2領域に配置されていてもよい。
上記の発振器において、前記第1領域と前記第2領域とは、前記基板に形成されたスリットによって隔離されていてもよい。
本発明によれば、出力信号のレベルを一定に保つことができるという効果を奏する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る発振器1の基板配置図である。図2は、第1の実施形態に係る発振器1の構成図である。
発振器1は、基板10上に、発振素子としての水晶振動子11と、温度制御回路12と、発振回路13と、増幅回路14と、減衰回路15とを備える。
図1は、第1の実施形態に係る発振器1の基板配置図である。図2は、第1の実施形態に係る発振器1の構成図である。
発振器1は、基板10上に、発振素子としての水晶振動子11と、温度制御回路12と、発振回路13と、増幅回路14と、減衰回路15とを備える。
水晶振動子11は、例えばSCカット水晶振動子であり、発振回路13に接続されている。水晶振動子11は、恒温槽(不図示)の内部に設けられており、水晶振動子11の周囲温度が一定に保たれている。
温度制御回路12は、水晶振動子11の温度を制御する。具体的には、温度制御回路12は、恒温槽の内部の温度を測定する温度測定部と、恒温槽を加熱する加熱部と、測定された温度に基づいて加熱部を制御する加熱制御部とを含んで構成されている。例えば、温度制御回路12は、測定した恒温槽の内部の温度に基づいて、恒温槽を加熱することにより、水晶振動子11の温度がZTC(Zero-Temperature Coefficient)点付近の温度となるように制御する。
第1の実施形態において、水晶振動子11を収容する恒温槽と、温度制御回路12とは、基板10に形成されているスリット16、スリット17、スリット18及びスリット19によって囲まれる領域(以下、第1領域A1という)に配置されている。これにより、基板10において、第1領域A1から他の領域(例えば、図1における第2領域A2)に熱が伝わりにくくなるため、第1領域A1と第2領域A2とが熱的に疎になり、温度制御回路12が有する加熱部が発生する熱の影響が、第2領域A2に実装された発振回路13、増幅回路14及び減衰回路15に及びにくい。ここで、「第1領域A1と第2領域A2とが熱的に疎」とは、第1領域A1と第2領域A2との間に、熱の伝達を妨げる要因が存在する状態をいう。
発振回路13は、水晶振動子11と電気的に接続されており、水晶振動子11を発振させることにより生じる発振信号を増幅回路14に出力する。
増幅回路14は、発振回路13から出力された発振信号を増幅する。
増幅回路14は、発振回路13から出力された発振信号を増幅する。
減衰回路15は、一端が増幅回路14に接続されるとともに、他端が出力端子TOに接続されている。減衰回路15は、増幅回路14から出力された信号を温度に応じた減衰量で減衰させて出力端子TOに出力する。
具体的には、減衰回路15は、第1サーミスタ151と、第2サーミスタ152と、第3サーミスタ153とを備えている。第1サーミスタ151は、増幅回路14の出力端(一端)と、出力端子TO(他端)との間に設けられている。第2サーミスタ152は、増幅回路14の出力端と、グランドとの間に設けられている。第3サーミスタ153は、出力端子TOと、グランドとの間に設けられている。
図3は、第1の実施形態に係るサーミスタの特性を示す図である。第1サーミスタ151、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153は、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタであり、想定温度(例えば、−50℃〜150℃)の範囲において、温度が高くなるにつれて抵抗値が小さくなる特性を有している。例えば、第1サーミスタ151、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153は、図3に示す第1温度T1における抵抗値が、第1温度T1よりも高温の第2温度T2における抵抗値に比べて大きい。
これにより、低温時において、第1サーミスタ151、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153の抵抗値が大きいので、第1サーミスタ151の影響により減衰回路15における減衰量が増加する。また、高温時において、第1サーミスタ151、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153の抵抗値が小さいので、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153の影響により減衰回路15における減衰量が増加する。
なお、NTCサーミスタは、温度変化に対する抵抗値の変化量がPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタよりも大きいので、減衰量の調整に適している。しかし、第1サーミスタ151、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153は、PTCサーミスタであってもよい。また、第1サーミスタ151、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153として、NTCサーミストとPTCサーミスタとを組み合わせて使用してもよい。
ここで、発振回路13及び増幅回路14は、恒温槽から離れた位置に配置されていることから、外気温の変化に応じて発振回路13及び増幅回路14の周囲の温度が変化する。これにより、発振回路13及び増幅回路14の電気的特性が変化し、増幅回路14から出力される信号の出力レベルが変化する。
本実施形態では、発振器1の設計時において、増幅回路14から出力される信号のレベルの温度変化に対して、減衰回路15から出力される信号のレベルが一定となるように、減衰回路15に用いる第1サーミスタ151、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153の組み合わせを選択する。
例えば、発振回路13及び増幅回路14の電気的特性の変化により、増幅回路14から出力される信号のレベルが、低温時において所望の出力信号よりも大きく、高温時において適正なレベルであるものとする。この場合、低温時における減衰回路15の減衰量を、高温時における減衰回路15の減衰量よりも大きくする必要がある。
そこで、低温時において、第1サーミスタ151の抵抗値が比較的大きく、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153が比較的小さくなり、高温時において、第1サーミスタ151の抵抗値が0Ωに近く、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153の抵抗値が比較的大きいサーミスタの組み合わせを減衰回路15に適用する。
ここで、第1サーミスタ151をNTCとし、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153をPTCとしてもよい。このようにすることで、減衰回路15は、低温時において、増幅回路14から出力された信号を大きく減衰させることにより、増幅回路14から出力される信号のレベルを適正なレベルに調整することができる。また、減衰回路15は、高温時において、増幅回路14から出力される信号をほとんど減衰させず、適正なレベルに維持することができる。
減衰回路15は、第1サーミスタ151、第2サーミスタ152及び第3サーミスタ153のそれぞれに並列に設けられた抵抗154、抵抗155及び抵抗156を有している。抵抗値の種類が豊富な抵抗によって減衰回路15の抵抗値を調整することにより、抵抗値の種類が少ないサーミスタのみで減衰回路15の特性を調整する場合に比べて、減衰回路15の特性を幅広く調整することができる。
以上のとおり、本実施形態に係る発振器1によれば、外気温の変化によって発振回路13及び増幅回路14の電気特性が変化し、増幅回路14から出力される出力信号のレベルが変化しても、減衰回路15により増幅回路14から出力された信号を温度に応じた減衰量で減衰させることによって、出力信号のレベルを一定に保つことができる。
<第2の実施形態>
[減衰回路15の周囲にスリットを設ける]
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、減衰回路15の周囲にスリットを設けた点で第1の実施形態と異なる。
[減衰回路15の周囲にスリットを設ける]
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、減衰回路15の周囲にスリットを設けた点で第1の実施形態と異なる。
図4は、第2の実施形態に係る発振器1の基板配置図である。図4に示すように、水晶振動子11及び温度制御回路12は、基板10の第1領域A1に配置され、発振回路13、増幅回路14及び減衰回路15は、基板10において第1領域A1に対して熱的に疎な第2領域A2に配置されている。具体的には、第1領域A1は、スリット16、スリット17、スリット18及びスリット19に囲まれた領域であり、第2領域A2は、基板10に形成されたスリット17及びスリット21によって、第1領域A1と隔離された領域である。
さらに、第2領域A2において、減衰回路15と、発振回路13及び増幅回路14とは、スリット20によって熱的に疎の関係にある。このようにすることで、減衰回路15は、発振回路13及び増幅回路14が発生する熱の影響を受けず、減衰回路15と、発振回路13及び増幅回路14とは、それぞれ個別に、外気温の影響を受ける。よって、減衰回路15は、発振回路13及び増幅回路14を構成する抵抗やトランジスタ等による熱の影響をほとんど受けずに、外気温の変化に応じて減衰量を変化させることができるので、発振信号の減衰量を高い精度で調整することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、上記の実施形態においては、発振器1が恒温槽を有するOCXOであるものとして説明したが、恒温槽を有しない温度補償型発振器にも本発明を適用できる。
1・・・発振器、10・・・基板、11・・・水晶振動子、12・・・温度制御回路、13・・・発振回路、14・・・増幅回路、15・・・減衰回路、151・・・第1サーミスタ、152・・・第2サーミスタ、153・・・第3サーミスタ、154、155、156・・・抵抗、16、17、18、19、20、21・・・スリット
Claims (5)
- 発振素子と、
前記発振素子の温度を制御する温度制御回路と、
前記発振素子を発振させることにより発振信号を出力する発振回路と、
前記発振回路から出力された前記発振信号を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路から出力された信号を温度に応じた減衰量で減衰させる減衰回路と、
を備える発振器。 - 前記減衰回路は、一端が前記増幅回路に接続されるとともに他端が出力端子に接続され、
前記一端と前記他端との間に設けられた第1サーミスタと、
前記一端とグランドとの間に設けられた第2サーミスタと、
前記他端とグランドとの間に設けられた第3サーミスタとを有し、
前記第1サーミスタ、前記第2サーミスタ及び前記第3サーミスタは、第1温度における抵抗値が、前記第1温度よりも高温の第2温度における抵抗値に比べて大きい、
請求項1に記載の発振器。 - 前記減衰回路は、前記第1サーミスタ、前記第2サーミスタ及び前記第3サーミスタのそれぞれに並列に設けられた抵抗を有する、
請求項2に記載の発振器。 - 前記発振素子及び前記温度制御回路は、基板の第1領域に配置され、
前記減衰回路は、前記基板において前記第1領域に対して熱的に疎な第2領域に配置されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の発振器。 - 前記第1領域と前記第2領域とは、前記基板に形成されたスリットによって隔離されている、
請求項4に記載の発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014124654A JP2016005143A (ja) | 2014-06-17 | 2014-06-17 | 発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014124654A JP2016005143A (ja) | 2014-06-17 | 2014-06-17 | 発振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016005143A true JP2016005143A (ja) | 2016-01-12 |
Family
ID=55224131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014124654A Pending JP2016005143A (ja) | 2014-06-17 | 2014-06-17 | 発振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016005143A (ja) |
-
2014
- 2014-06-17 JP JP2014124654A patent/JP2016005143A/ja active Pending
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