JP2011182042A - Fet用自動バイアス調整回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】サーミスタを使わずに簡便な回路で所望の温度補償が達成できると共に、抵抗での消費電力が増加しないようにし、また温度補償の特性変更や調整を抵抗の仕様等の変更のみで任意に行えるようにする。
【解決手段】FET1のゲート電圧を制御するためのPNPの第1トランジスタQ1 が設けられ、上記FET1のドレイン及び第1トランジスタQ1 のエミッタには、FET1のドレイン電流検出用の抵抗Rを介して正電源4が配置され、第1トランジスタQ1 のベースと接地との間に第1抵抗R、このベースと正電源4との間に第2抵抗Rが接続される回路で、上記第2抵抗に対し並列となるように、直列接続のダイオード(PNPトランジスタでもよい)D1 と第3抵抗Rを接続する。これによれば、RとRのそれぞれの値の組合せの調整で任意の温度勾配のドレイン電流を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明はFET用自動バイアス調整回路、特に温度に対して直線性の高い任意の勾配を持ったドレイン電流の供給を実現する自動バイアス調整回路の構成に関する。
一般に、マイクロ波等の高周波回路で用いられるGaAs系のFET(電界効果トランジスタ)は、低温でgm(相互コンダクタンス)が増加するため利得が上昇する一方、このgmはFETのドレイン電流(Id)が大きい程、増加傾向にあるため、ドレイン電流と利得は、ピンチオフ電圧(Vp)付近やドレイン飽和電流(Idss)付近等の特殊な条件を除けば正比例関係であることが多く、温度による利得変動を抑えるような補償として、例えばドレイン電流を温度で変化させる手法、即ち温度に比例した正勾配にドレイン電流を制御する手法が採られている。
図8には、温度補償を実現するための基本的回路が示されており、この図8では、Nチャンネルディプレッション型FET1のゲートに感温制御回路2を介して負電源3が接続され、またドレインにドレイン電圧供給用の正電源4が接続される。上記感温制御回路2には、温度に対して特性が変化するサーミスタ等の感温素子が設けられる。このようなバイアス調整回路では、上記負電源3からFET1に与えるゲート電圧を、感温制御回路2を介して可変調整することで、所望の温度特性を持ったドレイン電流を得ることができる。
図9には、従来のFET用自動バイアス調整回路の構成が示されており、この図9では、FET1のゲートにコレクタを接続し、かつドレインにエミッタを接続したPNPトランジスタQ1 、このトランジスタQ1 のベースに接続された感温制御回路2、ドレイン電流を検出するための抵抗(器)R、そして負電源側に抵抗Rが設けられる。このようなバイアス調整回路では、FET1のドレイン電流の変化が抵抗Rを介してトランジスタQ1 で検出されており、このトランジスタQ1 が感温制御回路2を介して温度補償をするための調整用電流をFET1のゲートに与えることで、所望の温度特性を持ったドレイン電流が得られるようになる。
特開平10−341142号公報
しかし、上記の図8のようなバイアス調整回路では、使用素子そのものの静特性のバラツキによって、所望のドレイン電流に設定するためのゲート電圧が異なるため、ある素子に対して良好なドレイン電流温度特性に設定しても、他の素子では良好な条件とならないことが予想され、量産に不向きである。
一方、図9のバイアス調整回路では、所望のドレイン電流が得られるようにゲート電圧を調整するため、素子間の個体差が解消されるという利点があるが、上記感温制御回路2内の感温素子として、一般にサーミスタが用いられているため、次のような欠点がある。
即ち、このサーミスタは、
1.単体の抵抗値が絶対温度の逆数の対数に比例するため、単体では抵抗値が温度に対して直線とはならず、良好な直線性を得るためには、複数のサーミスタ,抵抗を組み合わせる必要があり、回路が複雑となる
2.一般の抵抗器のように、仕様等(諸元)が細かく分かれていない
3.抵抗器に比べて高価である
4.上記問題点により所望特性の変更を簡単に行うことができない
等の不都合がある。
そこで、従来では、サーミスタを用いないものとして、上記特許文献1にも示されているような図10のバイアス調整回路が提案されている。
この図10の回路は、図9の感温制御回路2をなくし、トランジスタQ1 のベースと接地との間に第1抵抗Rを接続すると共に、ベースと正電源4との間に第2抵抗Rを接続し、トランジスタQ1 の温度特性を利用してドレイン電流の調整を図るようにしている。
即ち、正電源4から印加される電圧をVとすると、(V−(V×(R/(R+R))+Vbe1 ))/R[Vbe1 :トランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧、R,R,R:各抵抗の値]の計算式で表されるドレイン電流Idとなるよう、トランジスタQ1 のコレクタ電流Ic1 が変化し、このコレクタ電流Ic1 は負電源3に流れるため、FET1のゲート電圧Vgが制御され、上述のドレイン電流Idで平衡状態となる。従って、トランジスタQ1 のベース電圧Vb1 の温度特性を利用して、所望の温度特性を持ったドレイン電流特性となるように回路諸元を選べば、利得が温度補償された安定動作が得られる。
しかしながら、図10の回路のように、FET1の利得温度変動分をドレイン電流(Id)で補償する場合、使用温度範囲の幅が120℃程度(例えば−40℃〜+80℃)であると、高温時のドレイン電流は低温時のドレイン電流の2倍程度の変動で達成できるため、抵抗Rでの電圧降下が小さいときを平衡条件としてしまうと、ドレイン電流の変動が大きくなり過ぎるという不都合がある。即ち、ドレイン電流の変動幅を所望のレベルとするためには、抵抗(器)Rを大きくし、この抵抗Rでの電圧降下を大きくする必要があり、その結果、抵抗Rでの消費電力が増加し、またFET1のドレインへの印加電圧も温度での変動が大きくなるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、サーミスタを使わずに簡便な回路で所望の温度補償が達成できると共に、抵抗での消費電力が増加しないようにし、また温度補償の特性変更や調整を抵抗の仕様等の変更のみで任意に行うことが可能になるFET用自動バイアス調整回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、FETを駆動するFET用自動バイアス調整回路において、上記FETのゲート又はソースに接続され、そのゲート電圧又はソース電圧を制御する第1トランジスタと、上記FETのドレイン電流を検出するためのドレイン電流検出用抵抗と、上記第1トランジスタと接地との間に接続された第1抵抗と、上記第1トランジスタの接地側端子と電源との間に接続された第2抵抗と、上記第1トランジスタの接地側端子と電源との間に上記第2抵抗と並列に接続され、ダイオード又はトランジスタからなる感温素子と、上記第1トランジスタの接地側端子と電源との間に上記感温素子と直列に接続され、上記第2抵抗との組み合わせにより上記FETのドレイン電流の温度勾配を任意に設定するための第3抵抗と、を設け、上記感温素子、第2抵抗及び第3抵抗に基づいて上記第1トランジスタのベース電圧を制御することにより、任意の温度勾配のドレイン電流にて温度補償を行うことを特徴とする。
請求項2の発明は、FETを駆動するFET用自動バイアス調整回路において、上記FETのゲート又はソースに接続され、そのゲート電圧又はソース電圧を制御する第1トランジスタと、上記FETのドレイン電流を検出するためのドレイン電流検出用抵抗と、上記第1トランジスタと接地との間に接続された第1抵抗と、上記第1トランジスタの接地側端子と電源との間に接続された第2抵抗と、上記第1トランジスタと接地との間に上記第1抵抗と並列に接続され、ダイオード又はトランジスタからなる感温素子と、上記第1トランジスタと接地との間に上記感温素子と直列に接続され、上記第1抵抗との組み合わせにより上記FETのドレイン電流の温度勾配を任意に設定するための第3抵抗と、を設け、上記感温素子、第1抵抗及び第3抵抗に基づいて上記第1トランジスタのベース電圧を制御することにより、任意の温度勾配のドレイン電流にて温度補償を行うことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記FETのソースと上記第1トランジスタとの間に、このFETのソース電圧を制御する第2トランジスタを接続し、この第2トランジスタを介してドレイン電流を調整し、上記FETを単一電源で駆動するように構成したことを特徴とする。
上記請求項1のFET用自動バイアス調整回路の構成によれば、ダイオード又はトランジスタの感温素子と直列になる第3抵抗と第2抵抗のそれぞれの値の組合せを変えることで、ドレイン電流の温度勾配を任意に設定することができ、これにより、所望の温度補償を実現することが可能となる。
また、請求項2の構成によれば、感温素子と直列になる第3抵抗と第1抵抗の値の組合せを変えることで、請求項1で設定される温度勾配とは逆勾配となるが、ドレイン電流の温度勾配を任意に設定した所望の温度補償が実現できることになる。
本発明のFET用自動バイアス調整回路によれば、サーミスタを使わずに簡便な回路で所望の温度補償が達成できると共に、第2抵抗又は第1抵抗の値に対する第3抵抗の値の組合せによって温度勾配を任意に設定できるので、ドレイン電流検出用抵抗(器)を小さいものとし、抵抗での消費電力を増加させることがない。
また、温度補償の特性変更や調整を抵抗の仕様、種類等(諸元)変更のみで任意に行うことが可能になるという効果がある。
更に、請求項3の発明によれば、単電源で駆動する場合でも、FETの個々の特性のバラツキに応じたバイアス条件を設定することなく、かつ所望の温度補償ができるという効果がある。
本発明の第1実施例に係るFET用自動バイアス調整回路の構成を示す回路図である。 第1実施例回路の仕様を変えたときの温度に対するドレイン電流特性を示すグラフ図である。 第1実施例回路の仕様を変えたときの温度に対するドレイン電流の直線性を示すグラフ図である。 図2及び図3の回路諸元を示す表図である。 第2実施例の自動バイアス調整回路で、単電源構成とした場合の回路図である。 第3実施例の自動バイアス調整回路で、ダイオードの代わりにトランジスタを用いた場合の回路図である。 第4実施例の自動バイアス調整回路で、温度に対し負勾配でドレイン電流を生成する場合の回路図である。 従来のFETにおいて温度補償をするための基本構成を示す回路図である。 従来において温度補償をするFET用自動バイアス調整回路の構成を示す回路図である。 従来において温度補償をするFET用自動バイアス調整回路の具体的な構成を示す回路図である。
図1には、本発明の第1実施例に係るFET用自動バイアス調整回路が示されており、この第1実施例の回路は例えばマイクロ波増幅器に使用され、その基本的な構成は図10と同様となる。
図1において、Nチャンネル(N−ch)ディプレッション型FET1のゲートにコレクタを接続し、かつドレインにエミッタを接続したPNPの第1トランジスタQ1 が設けられ、FET1のゲート及び第1トランジスタQ1 のコレクタに抵抗(器)Rを介して負(極)電源3が接続される。また、FET1のドレイン及び第1トランジスタQ1 のエミッタには、FET1のドレイン電流を検出するための抵抗Rを介して正(極)電源4が配置され、第1トランジスタQ1 のベースと接地との間に第1抵抗R、このベースと正電源4との間に第1トランジスタQ1 のベース電圧を設定する第2抵抗Rが接続される。
そして、第1実施例では、第1トランジスタのQ1 のベース(接地側端子)と正電源4との間に、直列接続のダイオードD1 と第3抵抗Rが、上記第2抵抗に対し並列となるように接続されており、このダイオードD1 は、温度に対して電圧変動を与える感温素子として機能する。
第1実施例は、以上の構成からなり、この自動バイアス調整回路におけるFET1のドレイン電流Idは、次の数式1で表すことができる。
[数1]
Id=(V−((R・V+R・V−R・VfD)/(R・R+R・R+R・R)×R+Vbe1 ))/R
なお、V:正電源4からの印加電圧、VfD:ダイオードD1 の順方向電圧、Vbe1 :トランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧、R,R,R,R:各抵抗の抵抗値である。
上記数式1においては、それぞれ常温のVfD、Vbe1 にPN接合の順方向電圧温度変動分(変動係数:約−2mV/℃)を加算して計算すれば、所望の温度でのドレイン電流Idを求めることができる。但し、上記VfD、Vbe1は順方向電流によって変動するため、正確にはこの点を上記式で考慮する必要があり、現実的な設計は、Spiceモデル等を使ったシミュレーションで最適化を図ることが望ましい。
以下、この回路の簡単な動作を説明する。
第1実施例で付加した上記ダイオードD1 及び第3抵抗Rがない場合、即ち図10の回路では、第1トランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧Vbe1 の温度変動よってFET1のドレイン電流Idが変動するが、その変動の傾き、大きさは、Vbe1 が温度に対して負の勾配であるから、ドレイン電流Idは温度に対して正勾配で、その変動幅はVとRでの電圧降下VDE、即ちVDE=V−(V×(R/(R+R))+Vbe1 )の差が小さいほど大きなものとなり、数式で表せば、低温時のRの電圧降下VDEをΔVR4、第1トランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧の温度変動幅をΔVbe1 とすると、高温時のドレイン電流Idは、((ΔVbe1 /ΔVR4)+1)倍となる。
従って、この特性を利用して所望のドレイン電流Idの温度変動特性を実現することも可能であるが、上述のように、FET1の利得温度変動分をドレイン電流Idで補償する場合、使用温度範囲の幅が120℃程度であると、高温時のIdは低温時のIdの2倍程度の変動で達成できるため、上記抵抗Rでの電圧降下が小さいときを平衡条件とすると、ドレイン電流Idの変動が大きくなり過ぎ、このドレイン電流Idの変動幅を所望のレベルとするために抵抗Rでの電圧降下を大きくする結果、抵抗Rでの消費電力が増加するという不都合がある。
第1実施例では、ダイオードD1 及び抵抗Rを抵抗Rと並列に接続するので、抵抗Rが無限大の場合、ダイオード電圧VfDの変動は第1トランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧Vbe1 の温度変化と同勾配であるため、ドレイン電流Idの温度変動を抑える方向に作用するが、第1トランジスタQ1 のベース電圧Vb1 は正電源電圧Vから直列に抵抗R,ダイオードD1 (VfD),抵抗Rで接続された状態の抵抗Rに印加されている電圧となるから、ダイオード電圧VfDの温度変動よりも小さくなる。ここで、Rを非常に小さい値にした場合を考えると、Rも小さい値で済むので、上記Vbe1 とVb1 の変動は殆ど同じとなって、ドレイン電流Idが温度(変化)に対して殆ど変動しない状態となる。
従って、ダイオードD1 と第3抵抗Rを付加した場合、ドレイン電流検出用の抵抗Rは小さな値でも、第3抵抗Rと第2抵抗Rの値の組み合わせにより、ドレイン電流Idの温度変動勾配をゼロ付近から非常に大きな勾配まで制御することが可能である。即ち、抵抗Rを小さい値にすることができるので、FET1以外で消費されるいわゆる無効電力も大幅に低減することが可能となる。
図2には、第1実施例の回路において図4の各種条件でSpiceモデルを用いて計算した例が示されており、ここでは、図4のように、上記抵抗Rを0.5Ω、第1抵抗Rを3000Ω、正電源電圧Vを5Vとし、ダイオードD1 と第3抵抗Rがない場合、第2抵抗Rが無限大の場合、低温時のドレイン電流Idを100mAとし、かつ第2抵抗R,第3抵抗Rのそれぞれの値を変えることにより、高温時のドレイン電流Idを400mA、300mA、200mA、150mAとなるように最適化した場合のドレイン電流Idの温度特性を示す。この図2から、第1実施例の回路によれば、所望する任意の勾配(正勾配)のドレイン電流の温度変動特性を生成することが可能であることが分かる。
図3には、図4の各種条件におけるドレイン電流の直線性が示されており、この図3からも実施例回路で得られるドレイン電流の直線性が非常に優れていることが分かる。
図5には、第2実施例の構成が示されており、この第2実施例は、負電源を使わず、正電源4を単一電源とした単電源自動バイアス調整回路である。
この第2実施例は、FET1のソースにコレクタを接続して、FETのソース電圧を制御するNPNの第2トランジスタQ2 を設け、この第2トランジスタQ2 のエミッタを接地し、かつベースに抵抗Rを介して第1トランジスタQ1 のコレクタを接続することで、単電源の駆動が可能となるように構成する。そして、温度補償のために、第1実施例と同様に、ダイオードD1 及び第3抵抗Rが第2抵抗Rと並列になるように接続される。
このような第2実施例によれば、温度が一定であるとき、ドレイン電流検出用抵抗Rで検出されたドレイン電流Idの変化(例えば増加)が第1トランジスタQ1 のコレクタ電流(Ic1 )の変化(減少)、そして第2トランジスタQ2 のベース電流(Ib2 )の変化(減少)として現れる結果、第2トランジスタQ2 のコレクタ−エミッタ間電圧(Vce2 )が変化(増加)し、これによりFET1のソース電圧が制御される結果、ドレイン電流が変化(減少)して一定に保たれる。即ち、第1実施例のように負電源3を有する場合は、FET1の個々の特性に応じたバイアス条件となるように、そのゲート電圧を調整することが可能であるが、単電源構成の場合は、このような調整ができない。これに対し、第2実施例では、FET1の個々の特性にバラツキがある場合でも、上記の動作により、安定したドレイン電流が得られるという利点がある。そして、温度が変化する場合には、これに加えて、ダイオードD1 及び第3抵抗Rの存在により、上述した温度補償を行うことができる。
図6には、第1実施例のダイオードに代えて第3トランジスタを用いた第3実施例の構成が示されている。
図6に示されるように、第3実施例は、ダイオードD1 の代わりに、コレクタ−ベース間を短絡したPNPの第3トランジスタQ3 を設けている。上記第1実施例で説明したように、第1トランジスタQ1 のベース電圧Vb1 とベース−エミッタ間電圧Vbe1 の変動が殆ど同じとなって、ドレイン電流Idが温度変化に対して殆ど変動しなくなるという特性を精度良く得るには、感温素子の電圧と第1トランジスタQ1 の電圧Vbe1 の温度特性が揃っていることが必要となる。
第3実施例では、感温素子として、ダイオードD1 の代わりに第1トランジスタQ1 と同じ特性のPNP第3トランジスタQ3 を用い、この第3トランジスタQ3 のベースとコレクタを短絡した状態でのベース−エミッタ間電圧Vbe1を利用することにより、精度のよい温度補償を実現することが可能となる。
図7には、温度に対し負勾配でドレイン電流を生成する第4実施例の構成が示されており、この第4実施例は、第1トランジスタQ1 と接地との間に接続された第1抵抗Rに対して並列に、ダイオードD1 (又は第3PNPトランジスタQ3 )と第3抵抗Rの直列回路を接続する。
このような第4実施例によれば、温度に対して負勾配のドレイン電流Idが得られ、任意の勾配による所望の温度補償が実現できることになり、上述したFET1の利得変動補償以外の用途にも使用することが可能である。
なお、上記第2実施例において、感温素子として、ダイオードD1 の代わりに第3実施例のPNPの第3トランジスタQ3 を用いてもよいし、第4実施例のように、第1抵抗Rに対して並列に、ダイオードD1 (又は第3トランジスタQ3 )及び第3抵抗Rを接続してもよい。
簡便な回路で正又は負の任意の温度勾配を持つドレイン電流特性を生成することが可能となるので、実施例で挙げたマイクロ波増幅器以外にも、FETを用いた発振器の発振周波数や可変減衰器の減衰量の温度特性制御に使用することが可能である。
1…N−chディプレッション型FET(電界効果トランジスタ)、
3…負電源、 4…正電源、
Q1 …第1(PNP)トランジスタ、
Q2 …第2(NPN)トランジスタ、
Q3 …第3(PNP)トランジスタ(感温素子)、
D1 …ダイオード(感温素子)、
…第1抵抗、 R…第2抵抗、
…第3抵抗、 R…ドレイン電流検出用抵抗。

Claims (3)

  1. FETを駆動するFET用自動バイアス調整回路において、
    上記FETのゲート又はソースに接続され、そのゲート電圧又はソース電圧を制御する第1トランジスタと、
    上記FETのドレイン電流を検出するためのドレイン電流検出用抵抗と、
    上記第1トランジスタと接地との間に接続された第1抵抗と、
    上記第1トランジスタの接地側端子と電源との間に接続された第2抵抗と、
    上記第1トランジスタの接地側端子と電源との間に上記第2抵抗と並列に接続され、ダイオード又はトランジスタからなる感温素子と、
    上記第1トランジスタの接地側端子と電源との間に上記感温素子と直列に接続され、上記第2抵抗との組み合わせにより上記FETのドレイン電流の温度勾配を任意に設定するための第3抵抗と、を設け、
    上記感温素子、第2抵抗及び第3抵抗に基づいて上記第1トランジスタのベース電圧を制御することにより、任意の温度勾配のドレイン電流にて温度補償を行うことを特徴とするFET用自動バイアス調整回路。
  2. FETを駆動するFET用自動バイアス調整回路において、
    上記FETのゲート又はソースに接続され、そのゲート電圧又はソース電圧を制御する第1トランジスタと、
    上記FETのドレイン電流を検出するためのドレイン電流検出用抵抗と、
    上記第1トランジスタと接地との間に接続された第1抵抗と、
    上記第1トランジスタの接地側端子と電源との間に接続された第2抵抗と、
    上記第1トランジスタと接地との間に上記第1抵抗と並列に接続され、ダイオード又はトランジスタからなる感温素子と、
    上記第1トランジスタと接地との間に上記感温素子と直列に接続され、上記第1抵抗との組み合わせにより上記FETのドレイン電流の温度勾配を任意に設定するための第3抵抗と、を設け、
    上記感温素子、第1抵抗及び第3抵抗に基づいて上記第1トランジスタのベース電圧を制御することにより、任意の温度勾配のドレイン電流にて温度補償を行うことを特徴とするFET用自動バイアス調整回路。
  3. 上記FETのソースと上記第1トランジスタとの間に、このFETのソース電圧を制御する第2トランジスタを接続し、この第2トランジスタを介してドレイン電流を調整し、上記FETを単一電源で駆動するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のFET用自動バイアス調整回路。
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