JP2016004203A - 静電荷現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高湿度、及び高光強度の環境下で放置した後において、画像濃度の低い画像(「ハーフトーン画像」)の耐折り曲げ性の低下が抑制される静電荷現像用トナーを提供することを目的とする。
【解決手段】ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、離型剤と、着色剤と、100ppmを超え1200ppm以下の芳香族アルデヒド化合物と、
を含有する静電荷現像用トナー。
【選択図】なし

Description

本発明は、静電荷現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置に適用する静電荷像現像用トナーとしては、種々のものが提案されている。
例えば、特許文献1には、「多官能重合開始剤の存在下で重合されたスチレン系樹脂を含有し、GPCにおける分子量分布において、分子量3.5×103 〜5×104の領域に極大値(P1 )を有し、分子量1×105 以上の領域に極大値(P2 )またはショルダーを有し、分子量3×103 以下の領域の樹脂成分が15%以下含有され、トナーに含有されるスチレン及びベンズアルデヒドの含有量が100ppm以下であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。」が開示されている。
特許文献2には、「(a)芳香族ジカルボン酸またはその低級アルキルエステルの少なくとも1種を含む酸成分と、(b)芳香族ジオールを含むアルコール成分とからなるポリエステル樹脂であって、波長440nmにおける吸光度が0.05以下であることを特徴とするトナー用ポリエステル樹脂。」が開示されている。
特許文献3には、「(a)芳香族ジカルボン酸またはその低級アルキルエステルの少なくとも1種を含む酸成分と、(b)アルコール成分とからなるポリエステル樹脂であって、該ポリエステル樹脂中のアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、およびそれらの分解生成物の含有量が100ppm以下であることを特徴とするトナー用ポリエステル樹脂。」が開示されている。
特許文献4には、「結着樹脂及び着色剤を含有してなるトナーであって、前記結着樹脂が、軟化点が120〜160℃のポリエステル(A)と、軟化点が80℃以上120℃未満のポリエステル(B)とを含有してなり、ポリエステル(A)がアルコール成分と、精製ロジンを含有したカルボン酸成分とを縮重合させて得られるポリエステルであるトナー。」が開示されている。
また、特許文献5には芳香族アルデヒド化合物を0.1〜20ppm含有するトナーが開示されている。
特開平07−049588号公報 特開平08−253562号公報 特開2004−078258号公報 特開2007−139811号公報 特開2002−082472号公報
本発明は、高湿度、及び高光強度の環境下で放置した後において、画像濃度の低い画像(以下、「ハーフトーン画像」と称する)の耐折り曲げ性の低下が抑制される静電荷現像用トナーを提供することを目的とする。
即ち、請求項1に係る発明は、
ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、離型剤と、着色剤と、100ppmを超え1200ppm以下の芳香族アルデヒド化合物と、
を含有する静電荷現像用トナーである。
請求項2に係る発明は、
前記芳香族アルデヒド化合物は、アルデヒド基が芳香環に直接置換した構造である請求項1に記載の静電荷現像用トナーである。
請求項3に係る発明は、
前記芳香族アルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドである請求項2に記載の静電荷現像用トナーである。
請求項4に係る発明は、
前記トナーは、湿式製法かつ100℃未満の温度範囲で造粒されたトナーである請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーである。
請求項5に係る発明は、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤である。
請求項6に係る発明は、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジである。
請求項7に係る発明は、
請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジである。
請求項8に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置である。
請求項9に係る発明は、
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法である。
請求項1に係る発明によれば、100ppm以下または1200ppmを超える芳香族アルデヒド化合物を含有させた場合に比較して、高湿度、及び高光強度の環境下で放置した後において、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下が抑制される静電荷現像用トナーが提供される。
請求項2に係る発明によれば、アルデヒド基が芳香環に直接置換しない構造である芳香族アルデヒド化合物を用いた場合に比較して、高湿度、及び高光強度の環境下で放置した後において、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下がさらに抑制される静電荷現像用トナーが提供される。
請求項3に係る発明によれば、ベンズアルデヒドを用いない場合に比較して、高湿度、及び高光強度の環境下で放置した後において、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下がさらに抑制される静電荷現像用トナーが提供される。
請求項4に係る発明によれば、混練粉砕法で造粒された場合に比較して、高湿度、及び高光強度の環境下で放置した後において、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下がさらに抑制される静電荷現像用トナーが提供される。
請求項5、6、7、8又は9に係る発明によれば、100ppm以下または1200ppmを超える芳香族アルデヒド化合物を含有させたトナーを適用した場合に比較して、高湿度、及び高光強度の環境下で放置した後において、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下が抑制される静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、又は画像形成方法が提供される。
本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態のプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。 本実施形態のトナーの製造に用いるスクリュー押出機の一例について、スクリューの状態を説明する図である。
以下、本発明の一例である実施形態について詳細に説明する。
<静電荷像現像用トナー>
本実施形態に係る静電荷像現像用トナー(以下、「トナー」と称する)は、ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、離型剤と、着色剤と、100ppmを超え1200ppm以下の芳香族アルデヒド化合物と、を含むトナー粒子を有する。
ここで、芳香族アルデヒド化合物は、芳香環の水素原子が、アルデヒド基を有する置換基によって置換されている化合物である。
なお、芳香環のうち、アルデヒド基を有する置換基で置換されていない水素原子は、アルデヒド基を有する置換基以外の置換基で置換されていてもよい。
本実施形態に係るトナーは、上記構成により、高湿度(例えば、80%RH以上)、及び高光強度(例えば、1KW/m)の環境下で放置した後(例えば、20日間)において、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下が抑制される。この理由は定かではないが、以下に示す理由によるものと推察される。
トナーに含まれるポリエステル樹脂は、加水分解を受けやすいエステル結合を有しているため、高湿度環境下では加水分解が生じやすくなる。また、ポリエステル樹脂は、高光強度環境下では、光酸化による劣化が生じやすくなる。特に、ポリエステル樹脂を構成する重合性単量体が芳香環を有する場合、ポリエステル樹脂のエステル結合は、芳香環に隣接して存在している可能性がある。そして、この芳香環は、高光強度環境下において、光(例えば、紫外線)を吸収して活性化され、電子状態が高エネルギー状態になりやすい。そのため、芳香環に隣接したエステル結合は、この高エネルギーの電子と大気中の酸素によって、酸化による劣化が生じやすくなる。
画像濃度が低いハーフトーン画像は、画像中のトナーが大気と触れる面積が大きく、高湿度、及び高光強度の環境下に曝されやすい。このため、ハーフトーン画像は、高湿度、及び高光強度の環境下で、長期間放置されると、トナー中のポリエステル樹脂が劣化しやすくなり、その結果、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性が低下すると考えられる。
一方、アルデヒド基は極性基であるために水和しやすい性質を有する。そのため、ポリエステル樹脂とともに、芳香族アルデヒド化合物を上記の特定の範囲の量になるように含有させると、アルデヒド基の水和性によって、エステル結合の部位が保護される作用が生じる。それにより、ポリエステル樹脂の加水分解が抑制されると考えられる。また、芳香族アルデヒド化合物は、構造中の芳香環が光を吸収しやすいだけでなく、前記高エネルギー状態になった芳香環からエネルギーを移動させるために酸化防止作用が生じて、光酸化が抑制されると考えられる。
芳香族アルデヒド化合物のこれらの作用によって、ハーフトーン画像のトナーに含まれるポリエステル樹脂の劣化が抑制され、その結果、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下を抑制すると考えられる。
なお、芳香族アルデヒド化合物のうちアルデヒド基が芳香環に直接置換した構造を有する化合物を用いた場合には、前記高エネルギー状態になった芳香環からエネルギーを移動させる作用がより効率的になるため好ましい。特に、ベンズアルデヒドを用いた場合、嵩高さが小さいためによりエステル結合に近い場所に存在しやすく、より効率的に酸化防止作用を生じさせることができると考えられる。
以下、本実施形態に係るトナーの詳細について説明する。
本実施形態に係るトナーは、トナー粒子と、必要に応じて、外添剤と、を含んで構成される。
(トナー粒子)
本実施形態のトナー粒子は、ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、着色剤と、離型剤と、芳香族アルデヒド化合物とを含み、必要に応じて、その他添加剤と、を含んで構成される。
−結着樹脂−
本実施形態の結着樹脂は、ポリエステル樹脂を含む。ポリエステル樹脂としては、例えば、公知のポリエステル樹脂が挙げられる。
ポリエステル樹脂としては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮重合体が挙げられる。なお、ポリエステル樹脂としては、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、アジピン酸、セバシン酸等)、脂環式ジカルボン酸(例えばシクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。これらの中でも、多価カルボン酸としては、例えば、芳香族ジカルボン酸が好ましい。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等)、脂環式ジオール(例えばシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA等)、芳香族ジオール(例えばビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等)が挙げられる。これらの中でも、多価アルコールとしては、例えば、芳香族ジオール、脂環式ジオールが好ましく、より好ましくは芳香族ジオールである。
多価アルコールとしては、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上の多価アルコールを併用してもよい。3価以上の多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールが挙げられる。
多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上80℃以下が好ましく、50℃以上65℃以下がより好ましい。
なお、ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求め、より具体的にはJIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求められる。
ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、5000以上1000000以下が好ましく、7000以上500000以下より好ましい。
ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2000以上100000以下が好ましい。
ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
なお、重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー製GPC・HLC−8120GPCを用い、東ソー製カラム・TSKgel SuperHM−M(15cm)を使用し、THF溶媒で行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
ポリエステル樹脂は、周知の製造方法により得られる。具体的には、例えば、重合温度を180℃以上230℃以下とし、必要に応じて反応系内を減圧にし、縮合の際に発生する水やアルコールを除去しながら反応させる方法により得られる。
なお、原料の単量体が、反応温度下で溶解又は相溶しない場合は、高沸点の溶剤を溶解補助剤として加え溶解させてもよい。この場合、重縮合反応は溶解補助剤を留去しながら行う。共重合反応において相溶性の悪い単量体が存在する場合は、あらかじめ相溶性の悪い単量体とその単量体と重縮合予定の酸又はアルコールとを縮合させておいてから主成分と共に重縮合させるとよい。
ポリエステル樹脂としては、非晶性ポリエステル樹脂、結晶性ポリエステル樹脂を単独、又は併用して用いることができる。
非晶性ポリエステル樹脂としては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮重合体が挙げられる。なお、非晶性ポリエステル樹脂としては、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、アジピン酸、セバシン酸等)、脂環式ジカルボン酸(例えばシクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。これらの中でも、多価カルボン酸としては、例えば、芳香族ジカルボン酸が好ましい。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等)、脂環式ジオール(例えばシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA等)、芳香族ジオール(例えばビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等)が挙げられる。これらの中でも、多価アルコールとしては、例えば、芳香族ジオール、脂環式ジオールが好ましく、より好ましくは芳香族ジオールである。
多価アルコールとしては、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上の多価アルコールを併用してもよい。3価以上の多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールが挙げられる。
多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
非晶性ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上80℃以下が好ましく、50℃以上65℃以下がより好ましい。
非晶性ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、5000以上1000000以下が好ましく、7000以上500000以下より好ましい。
非晶性ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2000以上100000以下が好ましい。
非晶性ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
非晶性ポリエステル樹脂の製造には、公知の製造方法が適用される。具体的には、例えば、重合温度を180℃以上230℃以下とし、必要に応じて反応系内を減圧にし、縮合の際に発生する水やアルコールを除去しながら反応させる方法が挙げられる。
なお、原料の単量体が、反応温度下で溶解又は相溶しない場合は、高沸点の溶剤を溶解補助剤として加え溶解させてもよい。この場合、重縮合反応は溶解補助剤を留去しながら行う。共重合反応において相溶性の悪い単量体が存在する場合は、あらかじめ相溶性の悪い単量体とその単量体と重縮合予定の酸又はアルコールとを縮合させておいてから主成分と共に重縮合させるとよい。
結晶性ポリエステル樹脂は、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの重縮合体が挙げられる。なお、結晶性ポリエステル樹脂としては、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
ここで、結晶性ポリエステル樹脂は、結晶構造を容易に形成するため、芳香族を有する重合性単量体よりも直鎖状脂肪族を有する重合性単量体を用いた重縮合体が好ましい。
多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,14−テトラデカンジカルボン酸、1,18−オクタデカンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、マロン酸、メサコニン酸等の二塩基酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価のカルボン酸としては、例えば、芳香族カルボン酸(例えば1,2,3−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。
多価カルボン酸としては、これらジカルボン酸と共に、スルホン酸基を持つジカルボン酸、エチレン性二重結合を持つジカルボン酸を併用してもよい。
多価カルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えば主鎖部分の炭素数が7以上20以下である直鎖型脂肪族ジオール)が挙げられる。脂肪族ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,14−エイコサンデカンジオールなどが挙げられる。これらの中でも、脂肪族ジオールとしては、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオールが好ましい。
多価アルコールは、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のアルコールを併用してもよい。3価以上のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ここで、多価アルコールは、脂肪族ジオールの含有量を80モル%以上とすることがよく、好ましくは90モル%以上である。
結晶性ポリエステル樹脂の融解温度は、50℃以上100℃以下が好ましく、55℃以上90℃以下がより好ましく、60℃以上85℃以下が更に好ましい。
なお、融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
結晶性ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、6,000以上35,000以下が好ましい。
結晶性ポリエステル樹脂の製造には、例えば、非晶性ポリエステルと同様に、周知の製造方法が適用される。
結着樹脂としては、前述した、ポリエステル樹脂以外の他の樹脂を含んでいてもよい。但し、他の樹脂を含む場合、ポリエステル樹脂は、定着性の点から、結着樹脂全体に対し50質量%以上(好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上)で含むことがよい。
他の樹脂としては、スチレンアクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂以外のビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、非ビニル系樹脂が挙げられる。
結着樹脂の含有量としては、例えば,トナー粒子全体に対して、40質量%以上95質量%以下が好ましく、50質量%以上90質量%以下がより好ましく、60質量%以上85質量%以下がさらに好ましい。
−芳香族アルデヒド化合物−
本実施形態の芳香族アルデヒド化合物は、前述のように、芳香環に、アルデヒド基を有する置換基によって置換されている化合物である。
この芳香環は、共役二重結合を有する環状構造であれば、特に限定されない。好ましい芳香環は、画像の脆性の低下を抑制する観点から、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、フェナントレン環、フラン環、チオフェン環、ピロール環、ピリジン環等の単環、又は多環の芳香環を挙げることができる。
また、アルデヒド基を有する置換基としては、アルデヒド基それ自体でもよく、アルデヒド基が飽和又は不飽和の炭化水素(例えば、炭素数が1以上6以下の炭化水素)に結合している置換基でもよい。
芳香族アルデヒド化合物は、さらに、アルデヒド基を有する置換基以外の置換基で置換されていてもよい。この置換基としては、例えば、アルキル基(無置換アルキル基、ハロゲン置換アルキル基等)、アルケニル基(無置換アルケニル基、ハロゲン置換アルケニル基等)、アルコキシ基、ハロゲン基等が挙げられる。
芳香族アルデヒド化合物は、具体的には、例えば、ベンズアルデヒド、2−メトキシベンズアルデヒド、3−メトキシベンズアルデヒド、2−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、4−ブトキシベンズアルデヒド、p−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンズアルデヒド、3,4−ジヒドロキシ−5−メトキシベンズアルデヒド、2−メチル−4−ベンジルオキシベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、3,5−ジクロロベンズアルデヒド、2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド、2,3,6−トリフルオロベンズアルデヒド、2−クロロ−6−フルオロ−3−メチルベンズアルデヒド、m−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド、2−フルオロ−5−メトキシベンズアルデヒド、4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド、3−チオフェン−2−イル−ベンズアルデヒド、2−フェニルプロパナール、3−フェニルプロパナール、2−(4−メチルフェニル)プロパナール、2−(4−イソプロピルフェニル)プロパナール、3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナール、2−メチル−3−(4−メチルフェニル)プロパナール、2−メチル−3−(4−tert−ブチルフェニル)プロパナール、2−フェニル−2−ブテナール、2−フェニル−4−ペンテナール、3−フェニル−4−ペンテナール、3−(2−フリル)−2−プロペナール、3−(2−フリル)−2−イソプロピル−2−プロペナール、2−メチル−4−フェニルブタナール、3−(4−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパナール、3−(2−フリル)−2−メチル−2−プロペナール、3−(2−フリル)−2−フェニル−2−プロペナール、5−(2−フリル)−2,4−ペンタジエナール、3−(5−メチル−2−フリル)ブタナール、5−メチル−2−フェニル−2−ヘキセナール、4−メチル−2−フェニル−2−ヘキセナール、4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール、等が挙げられ、特に限定されない。
これらのうち、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性を抑制する観点から、ベンゼン環にアルデヒド基を有する置換基によって置換された化合物が好ましく、ベンズアルデヒドが特に好ましく用いることができる。
なお、芳香族アルデヒド化合物としては、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
芳香族アルデヒド化合物の含有量は、トナー粒子に対して、100ppmを超え1200ppm以下である。この範囲であれば、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下が抑制される。好ましくは150ppm以上600ppm以下であり、さらに好ましくは180ppm以上400ppm以下である。なお、含有量は質量基準である。
芳香族アルデヒド化合物のトナー粒子に対する含有量は、以下のようにして測定される。すなわち、測定対象となるトナー粒子をガスクロマトグラフィー(島津製作所製GC−2010)で分析し、トナー粒子中の芳香族アルデヒド化合物を定量する。分析前に芳香族アルデヒド化合物を単独で測定を実施し、試料特有の保持時間を測定し、検量線を作成すれば定量化が可能となる。測定条件は以下の通りである。
装置: GC: 島津製作所社製 GC−2010
HS: PerkinElmer製HS40 Turbomatrix
分離カラム: Rtx−1
カラム昇温条件: 10℃/min(40℃→250℃)
ヘッドスペース条件: 130℃3分加熱
気化室温度: 220℃
検出器温度: 260℃
キャリアガス: N
トナー量: 0.5g
−着色剤−
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、ピグメントイエロー、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デュポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、リソールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ピグメントレッド、ローズベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオキサレートなどの種々の顔料、又は、アクリジン系、キサンテン系、アゾ系、ベンゾキノン系、アジン系、アントラキノン系、チオインジコ系、ジオキサジン系、チアジン系、アゾメチン系、インジコ系、フタロシアニン系、アニリンブラック系、ポリメチン系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、チアゾール系などの各種染料等が挙げられる。
着色剤は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
着色剤は、必要に応じて表面処理された着色剤を用いてもよく、分散剤と併用してもよい。また、着色剤は、複数種を併用してもよい。
着色剤の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、3質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−離型剤−
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
離型剤としては炭化水素系離型剤を複数種用いることが好ましい。本来親和性が低い離型剤を複数種用いることで画像表面に広がる離型剤のムラをなるべく抑制し、また離型剤量を増加させることにより画像表面の樹脂と酸素との接触を下げ、酸化を抑制すると共に、離型剤の融解温度を低下させることで、芳香族アルデヒドの加熱による拡散、分解を抑制できるためである。
離型剤の融解温度は、50℃以上110℃以下が好ましく、60℃以上100℃以下がより好ましい。
なお、融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
離型剤の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上20質量%以下が好ましく、5質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−その他の添加剤−
その他の添加剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
−トナー粒子の特性等−
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。
ここで、コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂と必要に応じて着色剤及び離型剤等のその他添加剤とを含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
トナー粒子の体積平均粒径(D50v)としては、2μm以上10μm以下が好ましく、4μm以上8μm以下がより好ましい。
なお、トナー粒子の各種平均粒径、及び各種粒度分布指標は、コールターマルチサイザーII(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマンーコールター社製)を使用して測定される。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径として100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。なお、サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積粒径D16v、数粒径D16p、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、累積数平均粒径D50p、累積84%となる粒径を体積粒径D84v、数粒径D84pと定義する。
これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
トナー粒子の形状係数SF1としては、110以上150以下が好ましく、120以上140以下がより好ましい。
なお、形状係数SF1は、下記式により求められる。
式:SF1=(ML/A)×(π/4)×100
上記式中、MLはトナーの絶対最大長、Aはトナーの投影面積を各々示す。
具体的には、形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査型電子顕微鏡(SEM)画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した粒子の光学顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の粒子の最大長と投影面積を求め、上記式によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
(外添剤)
外添剤としては、例えば、無機粒子が挙げられる。該無機粒子として、SiO、TiO、Al、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO等が挙げられる。
外添剤としての無機粒子の表面は、疎水化処理が施されていることがよい。疎水化処理は、例えば疎水化処理剤に無機粒子を浸漬する等して行う。疎水化処理剤は特に制限されないが、例えば、シラン系カップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
疎水化処理剤の量としては、通常、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部である。
外添剤としては、樹脂粒子(ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、メラミン樹脂等の樹脂粒子)、クリーニング活剤(例えば、ステアリン酸亜鉛に代表される高級脂肪酸の金属塩、フッ素系高分子量体の粒子)等も挙げられる。
外添剤の外添量としては、例えば、トナー粒子に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。
(トナーの製造方法)
次に、本実施形態に係るトナーの製造方法について説明する。
本実施形態に係るトナーは、トナー粒子を製造後、トナー粒子に対して、外添剤を外添することで得られる。
トナー粒子は、乾式製法(例えば、混練粉砕法等)、湿式製法(例えば凝集合一法、懸濁重合法、溶解懸濁法等)のいずれにより製造してもよい。トナー粒子の製法は、これらの製法に特に制限はなく、周知の製法が採用される。特に、湿式製法を採用すると、100℃未満の温度範囲で、トナー粒子を造粒できることから、トナー粒子製造中において、例えば、芳香族アルデヒド化合物が樹脂成分と反応してしまうことが抑制される。これらの中でも、少量の芳香族アルデヒド化合物を含有することで、より効果を発揮できる、凝集合一法により、トナー粒子を得ることがよい。
具体的には、例えば、トナー粒子を凝集合一法により製造する場合、
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)と、樹脂粒子分散液中で(必要に応じて他の粒子分散液を混合した後の分散液中で)、樹脂粒子(必要に応じて他の粒子)を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液に対して加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、を経て、トナー粒子を製造する。
ここで、前述した芳香族アルデヒド化合物は、ポリエステル樹脂とは別で芳香族アルデヒド化合物を添加することが望まれる。芳香族アルデヒド化合物は、ポリエステル樹脂以外のトナー構成材料分散液準備工程、凝集粒子形成工程、及び融合・合一工程のいずれかの工程にて添加されていればよい。後述するコア/シェル構造のトナー粒子を製造する場合、凝集粒子分散液、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液、及び凝集粒子分散液と樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液との混合分散液のいずれかの分散液に添加してもよい。ハーフトーン画像の耐折り曲げ性を抑制する観点から、芳香族アルデヒド化合物は、ポリエステル樹脂表面に存在することが好ましい。この点で、ポリエステル樹脂以外のトナー構成材料分散液準備工程の前後において添加されることが好ましい。また、トナー粒子製造後にスラリー液への添加撹拌工程を設けるといった方法によって、トナー粒子内部に芳香族アルデヒド化合物を導入してもよい。
以下、各工程の詳細について説明する。
−樹脂粒子分散液準備工程−
まず、結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と共に、例えば、着色剤粒子が分散された着色剤粒子分散液、離型剤粒子が分散された離型剤粒子分散液を準備する。
ここで、樹脂粒子分散液は、例えば、樹脂粒子を界面活性剤により分散媒中に分散させることにより調製する。
樹脂粒子分散液に用いる分散媒としては、例えば水系媒体が挙げられる。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水、アルコール類等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン系界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも特に、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。非イオン系界面活性剤は、アニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤と併用してもよい。
界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂粒子分散液において、樹脂粒子を分散媒に分散する方法としては、例えば回転せん断型ホモジナイザーや、メディアを有するボールミル、サンドミル、ダイノミル等の一般的な分散方法が挙げられる。また、樹脂粒子の種類によっては、例えば転相乳化法を用いて樹脂粒子分散液中に樹脂粒子を分散させてもよい。
なお、転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて、中和したのち、水媒体(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの、樹脂の変換(いわゆる転相)が行われて不連続相化し、樹脂を、水媒体中に粒子状に分散する方法である。
樹脂粒子分散液中に分散する樹脂粒子の体積平均粒径としては、例えば0.01μm以上1μm以下が好ましく、0.08μm以上0.8μm以下がより好ましく、0.1μm以上0.6μmがさらに好ましい。
なお、樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を引き、全粒子に対して累積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとして測定される。なお、他の分散液中の粒子の体積平均粒径も同様に測定される。
樹脂粒子分散液に含まれる樹脂粒子の含有量としては、例えば、5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上40質量%以下がより好ましい。
なお、樹脂粒子分散液と同様にして、例えば、着色剤粒子分散液、離型剤粒子分散液も調製される。つまり、樹脂粒子分散液における粒子の体積平均粒径、分散媒、分散方法、及び粒子の含有量に関しては、着色剤粒子分散液中に分散する着色剤粒子、及び離型剤粒子分散液中に分散する離型剤粒子についても同様である。
−凝集粒子形成工程−
次に、樹脂粒子分散液と共に、着色剤粒子分散液と、離型剤粒子分散液と、を混合する。
そして、混合分散液中で、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とをヘテロ凝集させ目的とするトナー粒子の径に近い径を持つ、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
具体的には、例えば、混合分散液に凝集剤を添加すると共に、混合分散液のpHを酸性(例えばpHが2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後、樹脂粒子のガラス転移温度(具体的には、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度−30℃以上ガラス転移温度−10℃以下)の温度に加熱し、混合分散液に分散された粒子を凝集させて、凝集粒子を形成する。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で上記凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpHが2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、上記加熱を行ってもよい。
凝集剤としては、例えば、混合分散液に添加される分散剤として用いる界面活性剤と逆極性の界面活性剤、例えば無機金属塩、2価以上の金属錯体が挙げられる。特に、凝集剤として金属錯体を用いた場合には、界面活性剤の使用量が低減され、帯電特性が向上する。
凝集剤の金属イオンと錯体もしくは類似の結合を形成する添加剤を必要に応じて用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。
無機金属塩としては、例えば、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩、及び、ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム、多硫化カルシウム等の無機金属塩重合体等が挙げられる。
キレート剤としては、水溶性のキレート剤を用いてもよい。キレート剤としては、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸、イミノジ酸(IDA)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)等が挙げられる。
キレート剤の添加量としては、例えば、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.1質量部以上3.0質量部未満がより好ましい。
−融合・合一工程−
次に、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液に対して、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば樹脂粒子のガラス転移温度より10から30℃高い温度以上)に加熱して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
以上の工程を経て、トナー粒子が得られる。
なお、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液と、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と、をさらに混合し、凝集粒子の表面にさらに樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア/シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
ここで、融合・合一工程終了後は、溶液中に形成されたトナー粒子を、公知の洗浄工程、固液分離工程、乾燥工程を経て乾燥した状態のトナー粒子を得る。
洗浄工程は、帯電性の点から充分にイオン交換水による置換洗浄を施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から凍結乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
そして、本実施形態に係るトナーは、例えば、得られた乾燥状態のトナー粒子に、外添剤を添加し、混合することにより製造される。混合は、例えばVブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディーゲミキサー等によって行うことがよい。更に、必要に応じて、振動師分機、風力師分機等を使ってトナーの粗大粒子を取り除いてもよい。
次に、混練粉砕法について説明する。
混練粉砕法は、結着樹脂等のトナー形成材料を混合した後、ニーダー、押し出し機などを用いて上記材料を溶融混練して、得られた溶融混錬物を粗粉砕した後、ジェットミル等で粉砕し、風力分級機により、目的とする粒子径のトナー粒子を得る方法である。
−混錬工程−
混錬工程は、結着樹脂を含むトナー形成材料を混錬する。混錬工程に用いられる混錬機としては、例えば、1軸押出し機、2軸押出し機等が挙げられる。以下、混錬機の一例として、送りスクリュー部と2箇所のニーディング部とを有する混錬機について図を用いて説明するが、これに限られるわけではない。
図3は、本実施形態のトナーの製造方法における混錬工程で用いるスクリュー押出機の一例について、スクリューの状態を説明する図である。
スクリュー押出し機11は、スクリュー(図示せず)を備えたバレル12と、バレル12にトナーの原料であるトナー形成材料を注入する注入口14と、バレル12中のトナー形成材料に水系媒体を添加するための液体添加口16と、バレル12中でトナー形成材料が混錬されて形成された混錬物を排出する排出口18と、から構成されている。
バレル12は、注入口14に近いほうから順に、注入口14から注入されたトナー形成材料をニーディング部NAに輸送する送りスクリュー部SA、トナー形成材料を第1の混錬工程により溶融混錬するためのニーディング部NA、ニーディング部NAにおいて溶融混錬されたトナー形成材料をニーディング部NBに輸送する送りスクリュー部SB、トナー形成材料を第2の混錬工程により溶融混錬し混錬物を形成するニーディング部NB、及び形成された混錬物を排出口18に輸送する送りスクリュー部SCに分かれている。
またバレル12の内部には、ブロックごとに異なる温度制御手段(図示せず)が備えられている。すなわち、ブロック12Aからブロック12Jまで、それぞれ異なる温度に制御してもよい構成となっている。なお、図3は、ブロック12A及びブロック12Bの温度をt0℃に、ブロック12Cからブロック12Eの温度をt1℃に、ブロック12Fからブロック12Jの温度をt2℃に、それぞれ制御している状態を示している。そのため、ニーディング部NAのトナー形成材料はt1℃に加熱され、ニーディング部NBのトナー形成材料はt2℃に加熱される。
結着樹脂、及び離型剤等を含むトナー形成材料を、注入口14からバレル12へ供給すると、送りスクリュー部SAによりニーディング部NAへトナー形成材料が送られる。このとき、ブロック12Cの温度がt1℃に設定されているため、トナー形成材料は加熱されて溶融状態へと変化した状態で、ニーディング部NAに送り込まれる。そして、ブロック12D及びブロック12Eの温度もt1℃に設定されているため、ニーディング部NAではt1℃の温度でトナー形成材料が溶融混錬される。結着樹脂及び離型剤は、ニーディング部NAにおいて溶融状態となり、スクリューによりせん断を受ける。
次に、ニーディング部NAにおける混錬を経たトナー形成材料は、送りスクリュー部SBによりニーディング部NBへと送られる。
ついで、送りスクリュー部SBにおいて、液体添加口16からバレル12に水系媒体を注入することにより、トナー形成材料に水系媒体を添加する。また、図3では、送りスクリュー部SBにおいて水系媒体を注入する形態を示しているが、これに限られず、ニーディング部NBにおいて水系媒体が注入されてもよく、送りスクリュー部SB及びニーディング部NBの両方において水系媒体が注入されてもよい。すなわち、水系媒体を注入する位置及び注入箇所は、必要に応じて選択される。
上記のように、液体添加口16からバレル12に水系媒体が注入されることにより、バレル12中のトナー形成材料と水系媒体とが混合し、水系媒体の蒸発潜熱によりトナー形成材料が冷却され、トナー形成材料の温度が保たれる。
最後に、ニーディング部NBにより溶融混錬されて形成された混錬物は、送りスクリュー部SCにより排出口18に輸送され、排出口18から排出される。
以上のようにして、図3に示したスクリュー押出機11を用いた混錬工程が行われる。
−冷却工程−
冷却工程は、上記混錬工程において形成された混錬物を冷却する工程であり、冷却工程では、混錬工程終了の際における混錬物の温度から4℃/sec以上の平均降温速度で40℃以下まで冷却することが好ましい。混錬物の冷却速度が遅い場合、混錬工程において結着樹脂中に細かく分散された混合物が再結晶化し、分散径が大きくなる場合がある。一方、上記平均降温速度で急冷すると、混錬工程終了直後の分散状態がそのまま保たれるため好ましい。なお上記平均降温速度とは、混錬工程終了の際における混錬物の温度(例えば図3のスクリュー押出し機11を用いた場合は、t2℃)から40℃まで降温させる速度の平均値をいう。
冷却工程における冷却方法としては、具体的には、例えば、冷水又はブラインを循環させた圧延ロール及び挟み込み式冷却ベルト等を用いる方法が挙げられる。なお、前記方法により冷却を行う場合、その冷却速度は、圧延ロールの速度、ブラインの流量、混錬物の供給量、混錬物の圧延時のスラブ厚等で決定される。スラブ厚は、1mm以上3mm以下の薄さであることが好ましい。
−粉砕工程−
冷却工程により冷却された混錬物は、粉砕工程により粉砕され、粒子が形成される。粉砕工程では、例えば、機械式粉砕機、ジェット式粉砕機等が使用される。
−分級工程−
粉砕工程により得られた粒子は、必要に応じて、目的とする範囲の体積平均粒子径のトナー粒子を得るため、分級工程により分級を行ってもよい。分級工程においては、従来から使用されている遠心式分級機、慣性式分級機等が使用され、微粉(目的とする範囲の粒径よりも小さい粒子)及び粗粉(目的とする範囲の粒径よりも大きい粒子)が除去される。
以上の工程により、トナー粒子が得られる。
<静電荷像現像剤>
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るトナーを少なくとも含むものである。
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るトナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該トナーとキャリアと混合した二成分現像剤であってもよい。
キャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアが挙げられる。キャリアとしては、例えば、磁性粉からなる芯材の表面に被覆樹脂を被覆した被覆キャリア;マトリックス樹脂中に磁性粉が分散・配合された磁性粉分散型キャリア;多孔質の磁性粉に樹脂を含浸させた樹脂含浸型キャリア;等が挙げられる。
なお、磁性粉分散型キャリア、及び樹脂含浸型キャリアは、当該キャリアの構成粒子を芯材とし、これに被覆樹脂により被覆したキャリアであってもよい。
磁性粉としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物等が挙げられる。
導電性粒子としては、金、銀、銅等の金属、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム等の粒子が挙げられる。
被覆樹脂、及びマトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合を含んで構成されるストレートシリコーン樹脂又はその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
なお、被覆樹脂、及びマトリックス樹脂には、導電材料等、その他添加剤を含ませてもよい。
ここで、芯材の表面に被覆樹脂を被覆するには、被覆樹脂、及び必要に応じて各種添加剤を適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する方法等が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する被覆樹脂、塗布適性等を勘案して選択すればよい。
具体的な樹脂被覆方法としては、芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法、芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法等が挙げられる。
二成分現像剤における、トナーとキャリアとの混合比(質量比)は、トナー:キャリア=1:100乃至30:100が好ましく、3:100乃至20:100がより好ましい。
<画像形成装置/画像形成方法>
本実施形態に係る画像形成装置/画像形成方法について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、を備える。そして、静電荷像現像剤として、本実施形態に係る静電荷像現像剤が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置では、像保持体の表面を帯電する帯電工程と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、本実施形態に係る静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、を有する画像形成方法(本実施形態に係る画像形成方法)が実施される。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体の表面に形成されたトナー画像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー画像の転写後、帯電前の像保持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を備えた装置;トナー画像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置等の周知の画像形成装置が適用される。
中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
なお、本実施形態に係る画像形成装置において、例えば、現像手段を含む部分が、画像形成装置に対して脱着されるカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。プロセスカートリッジとしては、例えば、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、現像手段を備えるプロセスカートリッジが好適に用いられる。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づくイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。なお、これらユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置に対して脱着するプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10C、10Kの図面における上方には、各ユニットを通して中間転写体としての中間転写ベルト20が延設されている。中間転写ベルト20は、図における左から右方向に互いに離間して配置された駆動ロール22及び中間転写ベルト20内面に接する支持ロール24に巻きつけて設けられ、第1のユニット10Yから第4のユニット10Kに向う方向に走行されるようになっている。なお、支持ロール24は、図示しないバネ等により駆動ロール22から離れる方向に力が加えられており、両者に巻きつけられた中間転写ベルト20に張力が与えられている。また、中間転写ベルト20の像保持体側面には、駆動ロール22と対向して中間転写体クリーニング装置30が備えられている。
また、各ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置(現像手段)4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kに収められたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーを含むトナーの供給がなされる。
第1乃至第4のユニット10Y、10M、10C、10Kは、同等の構成を有しているため、ここでは中間転写ベルト走行方向の上流側に配設されたイエロー画像を形成する第1のユニット10Yについて代表して説明する。なお、第1のユニット10Yと同等の部分に、イエロー(Y)の代わりに、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を付した参照符号を付すことにより、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kの説明を省略する。
第1のユニット10Yは、像保持体として作用する感光体1Yを有している。感光体1Yの周囲には、感光体1Yの表面を予め定められた電位に帯電させる帯電ロール(帯電手段の一例)2Y、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線3Yよって露光して静電荷像を形成する露光装置(静電荷像形成手段の一例)3、静電荷像に帯電したトナーを供給して静電荷像を現像する現像装置(現像手段の一例)4Y、現像したトナー画像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写ロール5Y(一次転写手段の一例)、及び一次転写後に感光体1Yの表面に残存するトナーを除去する感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)6Yが順に配置されている。
なお、一次転写ロール5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。更に、各一次転写ロール5Y、5M、5C、5Kには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各一次転写ロールに印加する転写バイアスを可変する。
以下、第1ユニット10Yにおいてイエロー画像を形成する動作について説明する。
まず、動作に先立って、帯電ロール2Yによって感光体1Yの表面が−600V乃至−800Vの電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(例えば20℃における体積抵抗率:1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂の抵抗)であるが、レーザ光線3Yが照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3を介してレーザ光線3Yを出力する。レーザ光線3Yは、感光体1Yの表面の感光層に照射され、それにより、イエロー画像パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
静電荷像とは、帯電によって感光体1Yの表面に形成される像であり、レーザ光線3Yによって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一方、レーザ光線3Yが照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転される。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによってトナー画像として可視像(現像像)化される。
現像装置4Y内には、例えば、少なくともイエロートナーとキャリアとを含む静電荷像現像剤が収容されている。イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されることで摩擦帯電し、感光体1Y上に帯電した帯電荷と同極性(負極性)の電荷を有して現像剤ロール(現像剤保持体の一例)上に保持されている。そして感光体1Yの表面が現像装置4Yを通過していくことにより、感光体1Y表面上の除電された潜像部にイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。イエローのトナー画像が形成された感光体1Yは、引続き予め定められた速度で走行され、感光体1Y上に現像されたトナー画像が予め定められた一次転写位置へ搬送される。
感光体1Y上のイエロートナー画像が一次転写へ搬送されると、一次転写ロール5Yに一次転写バイアスが印加され、感光体1Yから一次転写ロール5Yに向う静電気力がトナー画像に作用され、感光体1Y上のトナー画像が中間転写ベルト20上に転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆極性の(+)極性であり、例えば第1ユニット10Yでは制御部に(図示せず)よって+10μAに制御されている。
一方、感光体1Y上に残留したトナーは感光体クリーニング装置6Yで除去されて回収される。
また、第2のユニット10M以降の一次転写ロール5M、5C、5Kに印加される一次転写バイアスも、第1のユニットに準じて制御されている。
こうして、第1のユニット10Yにてイエロートナー画像の転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー画像が重ねられて多重転写される。
第1乃至第4のユニットを通して4色のトナー画像が多重転写された中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20と中間転写ベルト内面に接する支持ロール24と中間転写ベルト20の像保持面側に配置された二次転写ロール(二次転写手段の一例)26とから構成された二次転写部へと至る。一方、記録紙(記録媒体の一例)Pが供給機構を介して二次転写ロール26と中間転写ベルト20とが接触した隙間に予め定められたタイミングで給紙され、二次転写バイアスが支持ロール24に印加される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と同極性の(−)極性であり、中間転写ベルト20から記録紙Pに向う静電気力がトナー画像に作用され、中間転写ベルト20上のトナー画像が記録紙P上に転写される。なお、この際の二次転写バイアスは二次転写部の抵抗を検出する抵抗検出手段(図示せず)により検出された抵抗に応じて決定されるものであり、電圧制御されている。
この後、記録紙Pは定着装置(定着手段の一例)28における一対の定着ロールの圧接部(ニップ部)へと送り込まれトナー画像が記録紙P上へ定着され、定着画像が形成される。
トナー画像を転写する記録紙Pとしては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンター等に使用される普通紙が挙げられる。記録媒体は記録紙P以外にも、OHPシート等も挙げられる。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録紙Pの表面も平滑が好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等が好適に使用される。
カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了される。
<プロセスカートリッジ/トナーカートリッジ>
本実施形態に係るプロセスカートリッジについて説明する。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジである。
なお、本実施形態に係るプロセスカートリッジは、上記構成に限られず、現像装置と、その他、必要に応じて、例えば、像保持体、帯電手段、静電荷像形成手段、及び転写手段等のその他手段から選択される少なくとも一つと、を備える構成であってもよい。
以下、本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
図2は、本実施形態に係るプロセスカートリッジを示す概略構成図である。
図2に示すプロセスカートリッジ200は、例えば、取り付けレール116及び露光のための開口部118が備えられた筐体117により、感光体107(像保持体の一例)と、感光体107の周囲に備えられた帯電ロール108(帯電手段の一例)、現像装置111(現像手段の一例)、及び感光体クリーニング装置113(クリーニング手段の一例)を一体的に組み合わせて保持して構成し、カートリッジ化されている。
なお、図2中、109は露光装置(静電荷像形成手段の一例)、112は転写装置(転写手段の一例)、115は定着装置(定着手段の一例)、300は記録紙(記録媒体の一例)を示している。
次に、本実施形態に係るトナーカートリッジについて説明する。
本実施形態に係るトナーカートリッジは、本実施形態に係るトナーを収容し、画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジである。トナーカートリッジは、画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するための補給用のトナーを収容するものである。
なお、図1に示す画像形成装置は、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kの着脱される構成を有する画像形成装置であり、現像装置4Y、4M、4C、4Kは、各々の現像装置(色)に対応したトナーカートリッジと、図示しないトナー供給管で接続されている。また、トナーカートリッジ内に収容されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジが交換される。
以下、実施例により本実施形態を詳細に説明するが、本実施形態は、これら実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」及び「%」はすべて質量基準である。
[ポリエステル樹脂粒子分散液の調製]
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物 : 100質量部
・テレフタル酸 : 70質量部
・ドデセニルコハク酸 : 22質量部
・トリメリット酸無水物 : 3質量部
攪拌装置、温度計、コンデンサー、窒素ガス導入管を備えた反応容器に、上記モノマーのうちトリメリット酸無水物以外のモノマーと、ジオクタン酸スズをモノマー成分100質量部に対して0.17質量部を投入し、窒素ガス気流下、235℃で6時間反応させた後、190℃に降温して、上記トリメリット酸無水物を投入し1時間反応させた。更に220℃まで4時間で昇温し、10kPaの圧力下で所望の分子量になるまで重合させた。その結果、ガラス転移温度Tg=57℃、重量平均分子量Mw=65000のポリエステル樹脂が得られた。
次いで、5Lのセパラブルフラスコに、樹脂を溶解しうる相当量の酢酸エチルとイソプロピルアルコールとの混合溶剤を投入し、これに上記樹脂を徐々に投入して、スリーワンモーターで攪拌を施し、溶解させて油相を得た。この攪拌されている油相に希アンモニア水溶液を適量滴下し、更にイオン交換水を滴下して転相乳化させ、更にエバポレータで減圧しながら脱溶剤を実施し、ポリエステル樹脂分散液を得た。この分散液における樹脂粒子の体積平均粒径は、160nmであった。その後、イオン交換水で調整して固形分濃度を20質量%とした。
[着色剤粒子分散液の調製]
・カーボンブラック顔料(Nipex35、デグサ社製) :70質量部
・ノニオン性界面活性剤 :5質量部
(ノニポール400、三洋化成工業社製)
・イオン交換水 :220質量部
以上の成分を混合して、溶解し、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50、IKA社製)を用いて10分間分散し、体積平均粒径D50vが210nm、固形分が20質量%である着色剤(カーボンブラック顔料)粒子が分散した着色剤粒子分散剤(1)を調製した。
[離型剤粒子分散液の調製]
・炭化水素系ワックス:50質量部
(ポリワックス725、ベーカーペトロライト社製)
・アニオン性界面活性剤:2.5質量部
(ネオゲンRK、第一工業製薬社製、有効成分量:60%、有効成分として離型剤に対して3.0%)
・イオン交換水 :170質量部
以上の成分を、120℃に加熱して、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50、IKA社製)を用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径D50vが215nm、固形分が30質量%である離型剤粒子が分散した離型剤粒子分散液を調製した。
[実施例1]
(トナー(1)の作製)
・ポリエステル樹脂粒子分散液 :325質量部
・着色剤粒子分散液 :30質量部
・離型剤粒子分散液 :20質量部
・ベンズアルデヒド(和光純薬工業社製) :0.091質量部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50、IKA社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を撹拌しながら50℃まで加熱した。45℃で20分間保持した。その時点での平均粒径は約5.8μmである凝集粒子が形成されていることが確認された。更に上記混合液に、前記ポリエステル樹脂粒子分散液を緩やかに120質量部追加した。そして、加熱用オイルバスの温度を50℃まで上げて30分間保持した。平均粒径が約6.4μmである凝集粒子が形成されていることが確認された。
上記混合液にアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬社製)3質量部を追加した後、前記ステンレス鋼鉄フラスコ中を密閉し、磁力シールを用いて撹拌しながら98℃まで加熱し、4時間保持した。そして、冷却後、反応生成物をろ過し、イオン交換水で充分に洗浄した後、乾燥させることにより、形状係数120.5、D50v6.4μmのトナー粒子(1)を得た。
その後トナー粒子(1)100質量部に対して、外添剤として、疎水性シリカ粒子(RY50、日本アエロジル社製)3.3質量部を添加した。次いで、ヘンシェルミキサーを用いて周速30m/sで3分間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分してトナー(1)を得た。
[実施例2]
(トナー(2)の作製)
ベンズアルデヒドを0.083質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(2)を得た。
[実施例3]
(トナー(3)の作製)
ベンズアルデヒドを0.187質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(3)を得た。
[実施例4]
(トナー(4)の作製)
ベンズアルデヒドを0.079質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(4)を得た。
[実施例5]
(トナー(5)の作製)
ベンズアルデヒドを0.068質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(5)を得た。
[実施例6]
(トナー(6)の作製)
ベンズアルデヒドを0.199質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(6)を得た。
[実施例7]
(トナー(7)の作製)
ベンズアルデヒドを0.287質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(7)を得た。
[実施例8]
(トナー(8)の作製)
ベンズアルデヒドを0.063質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(8)を得た。
[実施例9]
(トナー(9)の作製)
ベンズアルデヒドを0.043質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(9)を得た。
[実施例10]
(トナー(10)の作製)
ベンズアルデヒドを0.301質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(10)を得た。
[実施例11]
(トナー(11)の作製)
ベンズアルデヒドを0.572質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(11)を得た。
[比較例1]
(トナー(12)の作製)
ベンズアルデヒドを0.037質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(12)を得た。
[比較例2]
(トナー(13)の作製)
ベンズアルデヒドを0.632質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(13)を得た。
[実施例12]
(トナー(14)の作製)
・ポリエステル樹脂(ビスフェノールAのプロピレンオキシド2モル付加物、エチレンオキシド2モル付加物、テレフタル酸、トリメリット酸を主成分とし、スズ触媒を用いて合成したポリエステル樹脂):130質量部
・カーボンブラック顔料(Nipex35、デグサ社製):12質量部
・炭化水素系ワックス(ポリワックス725、東洋ペトロライト社製):12質量部
・ベンズアルデヒド:0.1質量部
以上の成分を、ヘンシェルミキサーにて混合し、その後、図3に示すスクリュー構成を有する連続混錬機(2軸押出し機)にて、以下条件にて混錬を実施した。なお、スクリューの回転数は500rpmとした。
・フィード部(ブロック12A及び12B)設定温度:20℃
・ニーディング部1混錬設定温度(ブロック12Cから12E):100℃
・ニーディング部2混錬設定温度(ブロック12Fから12J):110℃
・水系媒体(蒸留水)添加量(原料供給量100部に対して):1.5部
この時の排出口(排出口18)での混錬物温度は、120℃であった。
この混錬物を、内部を−5℃のブラインを通した圧延ロール及び2℃の冷水冷却のスラブ挟み込み式の冷却ベルトにて急冷却を行い、冷却後、ハンマーミルで破砕を行った。急冷却速度は冷却ベルトの速度を変化させて確認した。平均降温速度は10℃/secであった。
この後粗粉分級機内蔵の粉砕機(AFG400)にて粉砕し、粉砕粒子を得た。その後、慣性式分級機にて分級を行い、微粉・粗粉を除去し、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子(14)を得た。
トナー粒子(14)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを作製し、トナー(14)を得た。
[実施例13]
(トナー(15)の作製)
ベンズアルデヒドを4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(和光純薬工業社製)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(15)を得た。
[実施例14]
(トナー(16)の作製)
ベンズアルデヒドを2−メトキシベンズアルデヒド(和光純薬工業社製)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(16)を得た。
[実施例15]
(トナー(17)の作製)
ベンズアルデヒドを2−フェニルプロパナール(和光純薬工業社製)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(17)を得た。
[実施例16]:
(スチレンアクリル樹脂粒子分散液)
・スチレン :306質量部
・n−ブチルアクリレート :94質量部
・アクリル酸 :0.2質量部
・10−ドデカンチオール :1.5質量部
以上の成分を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノニポール400、三洋化成社製)6質量部及びアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬社製)10質量部をイオン交換水550質量部に溶解したものにフラスコ中で乳化分散させ、10分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4質量部を溶解したイオン交換水50質量部を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を撹拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間乳化重合を継続した。その結果、体積平均粒径D50v=104nmであり、ガラス転移温度Tg=58℃、重量平均分子量Mw=57,000のスチレンアクリル樹脂粒子が分散した樹脂分散液が得られた。
(トナー(18)の作製)
ポリエステル樹脂粒子分散液を225質量部に変更し、さらに、前記スチレンアクリル樹脂粒子分散液60質量部を加えた以外は実施例1と同様にしてトナー粒子を作製し、トナー(18)を得た。
[現像剤の作製]
(キャリア(A)の製造)
・フェライト粒子(体積平均粒径50μm):100質量部
・トルエン :100質量部15質量部
・スチレン−メタクリル酸メチル共重合体(成分モル比:90/10:重量平均分子量(Mw)80000):2質量部
・カーボンブラック(R330、キャボット社製):0.25質量部
まず、フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラで撹拌させ、分散した被覆液を調製し、次に、この被覆液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダに入れ、60℃で25分撹拌した後、更に加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアAを作製した。このキャリア(A)は、形状係数=120、真比重=4.4、飽和磁化=63emu/g、1000V/cmの印加電界時の体積固有抵抗値が1000Ω・cmであった。
各例で得られたトナー(1)からトナー(18)について、それぞれトナー8質量部と前記キャリア(A)92質量部をVブレンダーにいれ20分間撹拌した後、105μmメッシュで篩分し、現像剤(1)から現像剤(18)を作製した。
[画像の耐折り曲げ性評価(クリース評価)]
各現像剤を富士ゼロックス社製DocuCentreColor500改造機(定着温度が可変な外部定着機で定着を行うように改造したもの)の現像装置に収容した。そして、この改造機を用いて、富士ゼロックス社製カラーペーパー(J紙)に、トナーのり量1g/mのハーフトーン画像の形成を行った。トナー画像出しした後、外部定着機を用い、定着温度180℃、定着速度180mm/secにて定着した。
次に、定着画像を25℃、85%RHの環境下にて高光強度(1kW/m)の白色ランプ下で20日間放置し、劣化処理を行った。処理後の定着画像の中央に、内側に折り目を入れ、定着画像が破壊された部分をティッシュペーパーで拭い取り、白抜けした線幅を測定し、最大値を以下の評価基準で評価した。なお、G2までを許容範囲とした。
G4:白抜けした線幅の最大値が0.1mm未満のもの
G3:白抜けした線幅が0.1mm以上0.3mm未満のもの
G2:白抜けした線幅が0.3mm以上0.5mm未満のもの
G1:白抜けした線幅が0.5mm以上のもの
上記結果から、本実施例は、比較例に比べ、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の評価について良好な結果が得られたことがわかる。これにより、本実施例は、比較例に比べ、高湿度、及び高光強度の環境下で放置した後において、ハーフトーン画像の耐折り曲げ性の低下が抑制されることがわかる。
1Y、1M、1C、1K、感光体(像保持体の一例)
2Y、2M、2C、2K、帯電ロール(帯電手段の一例)
3 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
3Y、3M、3C、3K レーザ光線
4Y、4M、4C、4K 現像装置(現像手段の一例)
5Y、5M、5C、5K 一次転写ロール(一次転写手段の一例)
6Y、6M、6C、6K 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
20 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
22 駆動ロール
24 支持ロール
26 二次次転写ロール(二次転写手段の一例)
30 中間転写体クリーニング装置
107 感光体(像保持体の一例)
108 帯電ロール(帯電手段の一例)
109 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
111 現像装置(現像手段の一例)
112 転写装置(転写手段の一例)
113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
115 定着装置(定着手段の一例)
116 取り付けレール
118 露光のための開口部
117 筐体
200 プロセスカートリッジ
300 記録紙(記録媒体の一例)
P 記録紙(記録媒体の一例)

Claims (9)

  1. ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、離型剤と、着色剤と、100ppmを超え1200ppm以下の芳香族アルデヒド化合物と、
    を含有する静電荷現像用トナー。
  2. 前記芳香族アルデヒド化合物は、アルデヒド基が芳香環に直接置換した構造である請求項1に記載の静電荷現像用トナー。
  3. 前記芳香族アルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドである請求項2に記載の静電荷現像用トナー。
  4. 前記トナーは、湿式製法かつ100℃未満の温度範囲で造粒されたトナーである請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
    画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
  7. 請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
    画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
  8. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
    請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
    を備える画像形成装置。
  9. 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
    請求項5に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
    を有する画像形成方法。
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