JP2016003502A - 金属系サイディングの製造方法 - Google Patents

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裕二 古田島
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Abstract

【課題】断熱材と、表面材及び裏面材との密着性を向上させることができると共に、断熱材の強度を向上させることができ、更に断熱材の未充填が生じにくい金属系サイディングの製造方法を提供する。【解決手段】本実施形態に係る金属系サイディング100の製造方法は、表面材1の一面10上に発泡性樹脂材料30を配置する工程と、裏面材4を表面材1の一面10と対向させて配置する工程と、発泡性樹脂材料30を発泡させる工程と、を備え、発泡性樹脂材料30の温度が15〜35℃の範囲内である状態で、一面10上に発泡性樹脂材料30を配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、金属系サイディングの製造方法に関し、より具体的には、内部に断熱材が充填された金属系サイディングの製造方法に関する。
金属系サイディングは、軽量であるため、取扱いが容易である。又、金属系サイディングは、長期間に亘り耐久性を高く維持することができる。更に、プレスやロール等のエンボス加工により、金属系サイディングの表面に、多種多様な凹凸模様を形成することができる。
金属系サイディングがこれらの特徴を有するため、従来、金属系サイディングは建物の外壁の外装材として広く利用されている。
例えば、特許文献1には、金属薄板の表面化粧部と、芯材となるプラスチックフォームと、裏面材からなり、長手両側端には雌雄の連結構造を有し、該表面化粧部に所定のピッチで断面倒コ字状の縦目地を有する金属系サイディングが記載されている。
特開平08−0260672号公報
しかし、特許文献1に記載された金属系サイディングの場合、プラスチックフォームの発泡不足によって、芯材と表面材及び裏面材との密着性が不十分になること、芯材の強度が低下すること、及び金属系サイディングの内部に芯材の未充填が生じることがあった。
この場合、結露が生じやすくなる、経年に伴い金属系サイディングに反りが生じる、金属系サイディングの強度が低下する、及び金属系サイディング内部の芯材が充填されていない部分で断熱性が低下する、という問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、断熱材と表面材及び裏面材との密着性を向上させることができると共に、断熱材の強度を向上させることができ、更に断熱材の未充填が生じにくい金属系サイディングの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る金属系サイディングの製造方法は、表面材の一面上に発泡性樹脂材料を配置する工程と、
裏面材を前記表面材の前記一面と対向させて配置する工程と、
前記発泡性樹脂材料を発泡させる工程と、
を備え、
前記発泡性樹脂材料の温度が15〜35℃の範囲内である状態で、前記表面材の前記一面上に前記発泡性樹脂材料を配置する。
本発明に係る金属系サイディングの製造方法では、前記表面材を35〜85℃の範囲内に加熱してから、前記表面材の前記一面上に前記発泡性樹脂材料を配置することが好ましい。
本発明に係る金属系サイディングの製造方法では、前記裏面材を35〜85℃の範囲内に加熱してから、前記裏面材を前記表面材の前記一面と対向させて配置することが好ましい。
本発明に係る金属系サイディングの製造方法では、前記発泡性樹脂材料を50〜85℃の範囲内の温度で加熱してから、この温度よりも高く、且つ70〜85℃の範囲内の温度で加熱することで、前記発泡性樹脂材料を発泡させることが好ましい。
本発明に係る金属系サイディングの製造方法では、前記表面材の一端に第一嵌合部を、他端に第二嵌合部を、それぞれ設ける工程を備え、
前記表面材の前記一面上の前記第一嵌合部と前記第二嵌合部との間に、前記発泡性樹脂材料を配置すると共に、
前記一面上の前記発泡性樹脂材料と前記第一嵌合部との間、及び前記発泡性樹脂材料と前記第二嵌合部との間に、水をそれぞれ配置することが好ましい。
本発明に係る金属系サイディングの製造方法では、前記表面材を30〜50℃の範囲内に加熱してから前記表面材に凹凸を設ける工程を備えることが好ましい。
本発明に係る金属系サイディングの製造方法では、前記表面材に第一プレス処理を施してから、前記第一プレス処理よりも前記表面材に掛かる圧力が大きい第二プレス処理を施すことで、前記表面材に前記凹凸を設けることが好ましい。
本発明では、発泡性樹脂材料の発泡性及び流動性を向上させることができ、断熱材と表面材及び裏面材との密着性を向上させることができ、断熱材の強度を向上させることができ、更に断熱材の未充填が生じにくい。
図1A〜図1Gは、本実施形態の金属系サイディングの製造方法の工程を示す断面図である。 本実施形態の金属系サイディングの製造方法の工程の概要を示した図である。 本実施形態に係る金属系サイディングの概略の断面図である。 他の実施形態の金属系サイディングの製造方法の工程の概要を示した図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本実施形態に係る金属系サイディング100の製造方法は、表面材1の一面10上に発泡性樹脂材料30を配置する工程と、裏面材4を表面材1の一面10と対向させて配置する工程と、発泡性樹脂材料30を発泡させる工程と、を備える。発泡性樹脂材料30の温度が15〜35℃の範囲内である状態で、表面材1の一面10上に発泡性樹脂材料30を配置する。
本実施形態の金属系サイディング100の製造方法が、このような構成を備えるため、発泡性樹脂材料30の発泡性及び流動性を向上させることができ、断熱材3と表面材1及び裏面材4との密着性を向上させることができ、断熱材3の強度を向上させることができ、更に断熱材3の未充填が生じにくい。
本実施形態に係る金属系サイディング100の製造方法では、表面材1を35〜85℃の範囲内に加熱してから、表面材1の一面10上に発泡性樹脂材料30を配置することが好ましい。
本実施形態に係る金属系サイディング100の製造方法では、裏面材4を35〜85℃の範囲内に加熱してから、裏面材4を表面材1の一面10と対向させて配置することが好ましい。
本実施形態に係る金属系サイディング100の製造方法では、発泡性樹脂材料30を50〜85℃の範囲内の温度に加熱してから、この温度よりも高く、且つ70〜85℃の範囲内の温度で温度で加熱することで、発泡性樹脂材料30を発泡させることが好ましい。
本実施形態に係る金属系サイディング100の製造方法では、表面材1の一端に第一嵌合部21を、他端に第二嵌合部22を、それぞれ設ける工程を備え、表面材1の一面10上の第一嵌合部21と第二嵌合部22との間に、発泡性樹脂材料30を配置すると共に、一面10上の発泡性樹脂材料30と第一嵌合部21との間、及び発泡性樹脂材料30と第二嵌合部22との間に、水31をそれぞれ配置することが好ましい。
本実施形態に係る金属系サイディングの製造方法では、表面材1に第一プレス処理を施してから、この第一プレス処理よりも表面材1に掛かる圧力が大きい第二プレス処理を施すことで、表面材1に凹凸11を設けることが好ましい。
以下、本実施形態に係る金属系サイディング100の製造方法について、更に詳しく説明する。
まず、本実施形態の金属系サイディング100の構成について、図3を参照しながら説明する。
本実施形態に係る金属系サイディング100は、表面材1、裏面材4、及び断熱材3を備える。
表面材1は金属製である。表面材1は、例えば、鋼、鉄、アルミニウム、ステンレス、及び銅からなる群から選択される金属から形成される。表面材1には凹凸11が設けられている。表面材1の短手方向の一端には第一嵌合部21が、他端には第二嵌合部22が設けられている。第一嵌合部21の形状は、第二嵌合部22と嵌合可能な形状である。
尚、本明細書における短手方向とは、長尺な表面材1の長手方向と直交する方向を指す。
本実施形態の第一嵌合部21は、嵌合凸部23、及び嵌合凸部23よりも裏面材4に近い位置にある延出片24を備える。また、第二嵌合部22は嵌合凹部25を備える。表面材1の第一嵌合部21と、別の表面材1の第二嵌合部22とが嵌合する場合、嵌合凸部23が嵌合凹部25に収まり、延出片24が第二嵌合部22の上に重なる。
裏面材4は、例えば、アルミニウム、鋼板、ステンレス等の金属シート、アルミ箔、クラフト紙、及び高分子製の多層ラミネートシートからなる群から選択されるシート材である。裏面材4は表面材1の一面10と対向している。本実施形態では、裏面材4の一端が第一嵌合部21の上に、他端が第二嵌合部22の上に重ねられている。
断熱材3は、発泡性樹脂材料30が発泡することで得られる発泡樹脂である。断熱材3は、例えば、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム、及びポリエチレンフォームからなる群から選択される発泡樹脂からなる。断熱材3は、ポリウレタンフォームやポリイソシアヌレートフォームといった硬質ウレタンフォームであることが特に好ましい。本実施形態では、断熱材3が第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に充填されている。
次に、本実施形態の金属系サイディング100の製造方法について、図1A〜図1G、及び図2を参照しながら、説明する。
本実施形態の金属系サイディング100は、例えば、図2に示す一連のラインを用いて製造することができる、このラインは長尺な表面材1のロール50を備える。更にこのラインは、ロール50から送り出される表面材1の搬送経路に沿って、表面材1を加熱する加熱機51、表面材1に凹凸11を設ける成形機52、表面材1に第一嵌合部21及び第二嵌合部22を形成するロール成形機54、表面材1を加熱する加熱機56、表面材1の一面上に水31を配置する散水機57、一面10上に発泡性樹脂材料30を配置する樹脂滴下機58、長尺な裏面材4のロール59、表面材1を加熱する加熱する加熱機60、及び半製品を切断する切断機61を備える。
以下、本実施形態の金属系サイディング100の製造方法を更に説明する。
まず、図1Aに示す表面材1を加熱してから、この表面材1に対して、図1Bに示すように、凹凸11を設ける。本実施形態では、図2に示すように、まずロール50から表面材1を、その一面10が上方に向く状態で連続的に送り出して、これを加熱機51で加熱する。加熱機51は、例えば、温風式のジェットヒーターである。
本実施形態では、表面材1を30〜50℃の範囲内に加熱することが好ましい。表面材1の加熱温度を30℃以上にすることにより、表面材1を軟化することができる。これにより、表面材1に凹凸11を設ける際に割れが生じにくく、精細な凹凸11を設けることができる。また、表面材1の加熱温度を50℃以下にすることにより、表面材1の膨張を抑制することができる。これにより、表面材1の皺、歪み、寸法不良等の発生を抑制することができる。
次に、加熱機51で加熱した表面材1を成形機52によってプレスすることで、表面材1に凹凸11を設ける。本実施形態の成形機52は、第一成形機521及び第二成形機522からなる。すなわち、第一成形機521よって表面材1に第一プレス処理を施してから、第二成形機522によって表面材1に第二プレス処理を施す。本実施形態におけるプレスには、プレス成形機を用いた成形だけでなく、エンボスロール成形機等の成形機を用いた成形も含まれる。このため、第一成形機521及び第二成形機522の各々が、例えば、プレス成形機であってもよく、エンボスロール成形機であってもよい。
本実施形態では、第二プレス処理で表面材1に掛かる圧力が、第一プレス処理で表面材1に掛かる圧力より大きいことが好ましい。これにより、二段階に分けて、表面材1に凹凸11を設けることができる。具体的には、例えば、第一プレス処理で外郭、大柄な模様を形成し、第二プレス処理で細かな意匠を形成する。これにより、深い凹凸11、傾斜角が大きい凹凸11等を設ける場合でも、表面材1に割れが生じにくく、且つ意匠性が高く、精細な凹凸11を設けることができる。
本実施形態では、第一プレス処理で表面材1に掛かる圧力が1.96〜6.86MPa(20〜70kg/cm)の範囲内であることが好ましい。第一プレス処理で表面材1に掛かる圧力が1.96MPa(20kg/cm)以上であることにより、第一プレス処理として、十分な凹凸11を設けることができる。第一プレス処理で表面材1に掛かる圧力が6.86MPa(70kg/cm)以下であることにより、表面材1に割れが特に生じにくい。
本実施形態では、第二プレス処理で表面材1に掛かる圧力が2.94〜7.85MPa(30〜80kg/cm)の範囲内であることが好ましい。第二プレス処理で表面材1に掛かる圧力が2.94MPa(30kg/cm)以上であることにより、第二プレス処理として、精細な凹凸11を設けることができる。第二プレス処理で表面材1に掛かる圧力が7.85MPa(80kg/cm)以下であることにより、表面材1に割れが特に生じにくい。
次に、図1Cに示すように、表面材1の一端に第一嵌合部21を、他端に第二嵌合部22を設ける。第一嵌合部21及び第二嵌合部22は、例えば、表面材1の曲げ加工により形成することができる。本実施形態では、図2に示すように、表面材1を搬送しながら、ロール成形機54によって、第一嵌合部21及び第二嵌合部22を一度に設ける。
次に、表面材1を加熱してから、図1Dに示すように、表面材1の一面10上に水31を配置する。本実施形態では、図2に示すように、表面材1を搬送しながら、これを加熱機56で加熱する。加熱機56は、例えば、温風式のジェットヒーターである。これにより、発泡性樹脂材料30を発泡させる際の、発泡性樹脂材料30の反応性が向上し、断熱材3の強度が向上する。更に、発泡性樹脂材料30の流動性が向上すると共に、断熱材3と表面材1との密着性が向上する。この際、表面材1の加熱温度は、35〜85℃の範囲内であることが好ましい。表面材1の加熱温度が35℃以上であることにより、発泡性樹脂材料30の反応性を十分に向上させることができると共に、断熱材3の強度を向上させることができる。更に、発泡性樹脂材料30の流動性を向上させることができると共に、断熱材3と表面材1との密着性を向上させることができる。表面材1の加熱温度が85℃以下であることにより、発泡性樹脂材料30の急激な発泡によって、多数の粗大な気泡が形成されることを抑制することができると共に、発泡性樹脂材料30の早期の硬質化による、発泡性樹脂材料30の粘度上昇及び流動性低下を抑制することができる。
次に、加熱機56で加熱した表面材1の一面10上の、短手方向に並ぶ二つの領域12、13に、それぞれ水31を配置する。領域12と領域13との間には間隔が空いている。領域12は、発泡性樹脂材料30を配置する位置と第一嵌合部21の先端との間にあればよく、領域13は、発泡性樹脂材料30を配置する位置と第二嵌合部22の先端との間にあればよい。特に、領域12は第一嵌合部21の近くであることが好ましく、領域13は第二嵌合部22の近くであることが好ましい。本実施形態の領域12は、一面10における嵌合凸部23の端部から幅W1の位置を起点とした、一面10の中央部に向かって幅W2の領域である(図1C参照)。幅W1は10〜14mmの範囲内であることが好ましく、幅W2は50〜60mmの範囲内であることが好ましい。領域13は、一面10における嵌合凹部25の端部から幅W3の位置を起点とした、一面10の中央部に向かって幅W4の領域である(図1C参照)。幅W3は、10〜14mmの範囲内であることが好ましく、幅W4は50〜60mmの範囲内であることが好ましい。また領域12、13に配置される水31の量は、1cm当たり0.005〜0.015mlの範囲内であることが好ましい。領域12、13に配置される水31の量が1cm当たり0.005ml以上であることにより、領域12、13に水31を均一に配置することができる。領域12、13に配置される水31の量が1cm当たり0.015ml以下であることにより、断熱材3の強度を十分に確保することができる。また、配置する際の水31の温度は、15〜35℃の範囲内であることが好ましい。
本実施形態では、図2に示すように、表面材1を搬送しながら、散水機57によって、領域12及び領域13上に、水31を連続的に配置する。水31は、例えば、水道水、工業用水、蒸留水、又は純水である。水31は、必要に応じて添加剤を含有してもよい。添加剤は、例えば、界面活性剤である。
次に、図1Eに示すように、表面材1の一面10上の領域12と領域13との間に、発泡性樹脂材料30を配置する。本実施形態では、図2に示すように、表面材1を搬送しながら、樹脂滴下機58によって、一面10の短手方向の中央部に、発泡性樹脂材料30を連続的に滴下する。
本実施形態の発泡性樹脂材料30は、ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒、必要に応じて整泡剤等を含有する。
本実施形態では、発泡性樹脂材料30の温度が15〜35℃の範囲内である状態で、一面10上に発泡性樹脂材料30を配置することが好ましい。これにより、発泡性樹脂材料30を発泡させる際の、発泡性樹脂材料30と水31との反応性が向上し、断熱材3の強度が向上する。更に、発泡性樹脂材料30の流動性が向上すると共に、断熱材3と、表面材1及び裏面材4との密着性が向上する。更に、断熱材3の未充填が生じにくい。特に、発泡性樹脂材料30の温度が15℃以上であることにより、発泡性樹脂材料30と水31との反応性を向上させることができる。また、発泡性樹脂材料30の温度が35℃以下であることにより、発泡性樹脂材料30の急激な発泡によって、多数の粗大な気泡が形成されることを抑制することができると共に、発泡性樹脂材料30の早期の硬質化による、発泡性樹脂材料30の粘度上昇及び流動性低下を抑制することができる。
次に、図1Fに示すように、表面材1の一面10と対向させて裏面材4を配置する。この場合、第一嵌合部21の上に裏面材4の一端を重ね、第二嵌合部22の上に裏面材4の他端を重ねる。本実施形態では、図2に示すように、表面材1を搬送しながら、ロール59から裏面材4を送り出し、裏面材4を表面材1の一面10と対向させて配置する。本実施形態では、裏面材4を配置する際に、加熱機591で予め裏面材4を加熱しておくことが好ましい。裏面材4の加熱方法として、例えば、ロール59から連続的に搬送される裏面材4が加熱機591内を通過する方法、裏面材4のロール59を加熱機を備えた保温器の内部に配置する方法を挙げることができる。裏面材4を予め加熱しておくことにより、発泡性樹脂材料30を発泡させる際の、発泡性樹脂材料30の反応性が向上し、断熱材3の強度が向上する。更に、発泡性樹脂材料30の流動性が向上すると共に、断熱材3と裏面材4との密着性が向上する。この際、裏面材4の加熱温度は、35〜85℃の範囲内であることが好ましい。裏面材4の加熱温度が35℃以上であることにより、発泡性樹脂材料30の反応性を十分に向上させることができると共に、断熱材3の強度を向上させることができる。更に、発泡性樹脂材料30の流動性を向上させることができると共に、断熱材3と表面材1との密着性を向上させることができる。裏面材4の加熱温度が85℃以下であることにより、発泡性樹脂材料30の急激な発泡によって、多数の粗大な気泡が形成されることを抑制することができる。更に、発泡性樹脂材料30の早期の硬質化による、発泡性樹脂材料30の粘度上昇及び流動性低下を抑制することができる。
尚、本実施形態では、裏面材4を予め加熱しているが、これに限られない。例えば、アルミ箔のように非常に薄く、熱伝導性が高い材料を用いる場合には、加熱機591を別途設ける必要がなく、加熱機60により、即時に発泡性樹脂材料30の反応が十分な温度になるものである。
裏面材4を配置した後、一面10上の発泡性樹脂材料30を加熱して発泡させ、図1Gに示すように、表面材1と裏面材4との間の空間に断熱材3を充填させる。本実施形態では、図2に示すように、表面材1を加熱機60に搬送して発泡性樹脂材料30を発泡させる。本実施形態の加熱機60は、第一加熱領域601及び第二加熱領域602を備える。すなわち、第一加熱領域601で表面材1を加熱してから、第二加熱領域602で表面材1を加熱する。
本実施形態では、第二加熱領域602の加熱温度が、第一加熱領域601の加熱温度よりも高い。これにより、まず第一加熱領域601において発泡性樹脂材料30を緩やかに発泡させることができ、次いで第二加熱領域602において発泡性樹脂材料30を緻密に発泡せさせることができる。このため、断熱材3の強度をより向上させることができる。このため、本実施形態の加熱機60は、異なる加熱温度に調整可能な、少なくとも二つの加熱領域を有する加熱炉である。
本実施形態では、第一加熱領域601の加熱温度が50〜85℃の範囲内である。これにより、発泡性樹脂材料30を特に緩やかに発泡させることができる。また、第二加熱領域602の加熱温度が70〜85℃の範囲内である。これにより、発泡性樹脂材料30を特に緻密に発泡させることができる。
本実施形態では、発泡性樹脂材料30が発泡した際、第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に、発泡性樹脂材料30が引き込まれ易い。これは、発泡性樹脂材料30と第一嵌合部21の間、及び発泡性樹脂材料30と第二嵌合部22との間に、水31が配置されていると、表面材1と発泡性樹脂材料30との親和性が高められるためであると考えられる。第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に発泡性樹脂材料30が引き込まれやすいことで、第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に、断熱材3の未充填が生じにくい。
上記の工程により、表面材1、裏面材4、断熱材3を備える半製品が得られる。そして、図2に示すように、この半製品を搬送しながら切断機61で切断することで、所定の長さの金属系サイディング100が得られる。
尚、本実施形態では、加熱した表面材1の一面10上に水31を配置してから発泡性樹脂材料30を配置しているが、これに限られない。例えば、加熱した表面材1の一面10上に発泡性樹脂材料30を配置してから水31を配置してもよく、表面材1を加熱した後に発泡性樹脂材料30と水31とを同時に配置してもよい。
また、本実施形態では、表面材1に凹凸11を形成した後に、第一嵌合部21及び第二嵌合部22を設けているが、これに限られない。例えば、表面材1に第一嵌合部21及び第二嵌合部22を設けた後に、凹凸11を形成してもよい。
また、本実施形態では、図2に示すように、ロール50から表面材1を送り出し、この表面材1を用いて金属系サイディング100を製造しているが、表面材1を途中で切断してもよい。例えば、凹凸11を設けた表面材1を所定の長さに切断した後、この表面材1を別の施設に移動して、表面材1の加工、並びに水31及び発泡性樹脂材料30の配置を行ってもよい。この場合の金属系サイディング100の製造方法の工程の概要を、図4に示す。
まず、ロール50から送り出された表面材1は、加熱機51で加熱されて、成形機52で凹凸11が設けられた後、切断機53で切断される。次に、所定の長さに切断された表面材1が別施設に移動される。次に、表面材1が一枚ずつ搬送されながら、ロール成形機54で表面材1に第一嵌合部21及び第二嵌合部22が形成される。次に、複数の表面材1が、テープ55によって接続される。次に、加熱機56で表面材1が加熱され、この表面材1の一面10上に、散水機57によって水31が配置されると共に、樹脂滴下機58によって発泡性樹脂材料30が配置される。次に、ロール59から送り出された裏面材4が表面材1の一面10に対向して配置された後、発泡性樹脂材料30が加熱機60で加熱されることにより、発泡性樹脂材料30が発泡させられる。次に、表面材1のテープ55が貼られた部分において、切断機61によって、テープ55ごと表面材1が切断される。
図4に示す製造方法では、上記の通り、複数の表面材1がテープ55で接続される。通常、テープは、発泡性樹脂材料30との親和性が低い。このため、テープ55が貼られた部分では、発泡性樹脂材料30が発泡した際、第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に発泡性樹脂材料30が引き込まれにくい。
しかしながら、本実施形態では、一面10上に配置する発泡性樹脂材料30の温度が15〜35℃の範囲内であるため、テープ55の上でも発泡性樹脂材料30が広がりやすい。このため、断熱材3と、テープ55で接続された表面材1との密着性が高く、且つ第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に発泡性樹脂材料30が引き込まれやすい。。
また、本実施形態では、テープ55で接続された表面材1を35〜85℃の範囲内に加熱しているため、発泡性樹脂材料30の流動性が高く、広がりやすい。このため、断熱材3と、テープ55で接続された表面材1との密着性が高く、且つ第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に発泡性樹脂材料30がより引き込まれやすい。
また、本実施形態では、発泡性樹脂材料30と第一嵌合部21の間、及び発泡性樹脂材料30と第二嵌合部22との間に、水31が配置されるため、テープ55における水31が配置されている箇所と発泡性樹脂材料30との親和性が高い。このため、テープ55が貼られていても、発泡性樹脂材料30が発泡した際、第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に、発泡性樹脂材料30が引き込まれ易い。
更に、表面材1がテープ55で接続されている場合、テープ55上における、発泡性樹脂材料30と第一嵌合部21の間、及び発泡性樹脂材料30と第二嵌合部22との間のみに水31を配置してもよい。この場合においても、テープ55が貼られた部分において、発泡性樹脂材料30が発泡した際、第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に、発泡性樹脂材料30が引き込まれ易い。このため、表面材1がテープ55で接続されていても、断熱材3と表面材1及び裏面材4との密着性が高く、且つ第一嵌合部21及び第二嵌合部22の内部に断熱材3の未充填が生じにくい。
1 表面材
10 一面
11 凹凸
21 第一嵌合部
22 第二嵌合部
30 発泡性樹脂材料
31 水
4 裏面材
100 金属系サイディング

Claims (7)

  1. 表面材の一面上に発泡性樹脂材料を配置する工程と、
    裏面材を前記表面材の前記一面と対向させて配置する工程と、
    前記発泡性樹脂材料を発泡させる工程と、
    を備え、
    前記発泡性樹脂材料の温度が15〜35℃の範囲内である状態で、前記一面上に前記発泡性樹脂材料を配置する金属系サイディングの製造方法。
  2. 前記表面材を35〜85℃の範囲内に加熱してから、前記表面材の前記一面上に前記発泡性樹脂材料を配置する請求項1に記載の金属系サイディングの製造方法。
  3. 前記裏面材を35〜85℃の範囲内に加熱してから、前記裏面材を前記表面材の前記一面と対向させて配置する請求項1又は2に記載の金属系サイディングの製造方法。
  4. 前記発泡性樹脂材料を50〜85℃の範囲内の温度に加熱してから、この温度よりも高く、且つ70〜85℃の範囲内の温度で加熱することで、前記発泡性樹脂材料を発泡させる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属系サイディングの製造方法。
  5. 前記表面材の一端に第一嵌合部を、他端に第二嵌合部を、それぞれ設ける工程を備え、
    前記表面材の前記一面上の前記第一嵌合部と前記第二嵌合部との間に、前記発泡性樹脂材料を配置すると共に、
    前記一面上の前記発泡性樹脂材料と前記第一嵌合部との間、及び前記発泡性樹脂材料と前記第二嵌合部との間に、水をそれぞれ配置する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の金属系サイディングの製造方法。
  6. 前記表面材を30〜50℃の範囲内に加熱してから前記表面材に凹凸を設ける工程を備える請求項1乃至5のいずれか一項に記載の金属系サイディングの製造方法。
  7. 前記表面材に第一プレス処理を施してから、前記第一プレス処理よりも前記表面材に掛かる圧力が大きい第二プレス処理を施すことで、前記表面材に前記凹凸を設ける請求項6に記載の金属系サイディングの製造方法。
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